JP2017013734A - 車両用照明装置 - Google Patents

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慎太朗 石川
Shintaro Ishikawa
慎太朗 石川
直嗣 北山
Naotsugu KITAYAMA
直嗣 北山
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Abstract

【課題】レイアウトの自由度が高い小型、コンパクトな効率の高い車両用照明装置を提供することである。
【解決手段】左右方向に偏向可能に支持された前照灯Lの偏向角度を可変させる駆動装置としてのアクチュエータ30をモータ32と、そのモータ32の回転を減速して出力する減速機40とで形成する。減速機40をモータ32の回転軸33と同軸上に設けられた出力軸47と、モータ32の回転軸33と同軸上に設けられた固定配置の内歯車48と、回転軸33に取り付けられ、内歯車48内に位置する部分に偏心軸部61が設けられた駆動輪49と、出力軸47の軸端部に取り付けられて偏心軸部61と内歯車48との間で回転可能なケージ50と、そのケージ50に保持され、偏心軸部61の偏心回転により内歯車48の内歯58に順次噛合するローラ51を有してなる偏心式ローラ減速機として、車両用照明装置の小型、コンパクト化を図る。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両の走行状況に応じて前照灯の照射方向を追従変化させる車両用照明装置に関する。
車両の前照灯を上下に設け、その下部前照灯を左右方向に偏向制御可能に支持し、夜間での走行時、その走行状況に応じて前照灯の照射方向を追従変化させることで視認性を高め、安全性を確保するようにしたAFS(Adaptive Front−lighting System)採用の車両用照明装置は下記特許文献1に記載されている。
上記車両用照明装置においては、図9に示すように、ステアリング1の操舵角をセンサ2で検出し、その操舵角検出センサ2や図では省略された車速検出センサから出力される検出信号を電子制御ユニット(ECU)3に入力し、その電子制御ユニット3から出力される信号によりアクチュエータ4を制御して、偏向角可変可能な下部前照灯Lを車両が曲がる方向に向けることで視認性を高めるようにしている。図9におけるLは固定の支持とされた上部前照灯を示す。
ここで、特許文献1に記載された車両用照明装置においては、モータおよびそのモータの回転を減速して出力する減速機構をアクチュエータとしており、そのアクチュエータによって下部前照灯Lの向きを変えるようにしている。
特開2002−326535号公報
ところで、上記特許文献1に記載された従来の車両用照明装置においては、下部前照灯Lの作動に必要な減速比および回転トルクを得るため、減速機構として平歯車の噛合による複数段の歯車減速部において順次減速する歯車式減速機構を採用しているため、アクチュエータが大型化し、組み付けに大きなスペースを確保する必要があってレイアウトの自由度が低く、また、効率が低いという不都合がある。
この発明の課題は、レイアウトの自由度が高い小型、コンパクトな効率の高い車両用照明装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、左右方向に偏向制御可能な前照灯と、その前照灯の偏向角度を可変させる駆動装置とからなり、前記駆動装置が、モータと、そのモータの回転を減速して出力する減速機を有し、前記減速機からの出力回転を前記前照灯の回転支軸に伝達して前記前照灯を偏向させるようにした車両用照明装置において、前記減速機が、前記モータの回転軸に軸端を対向して同軸上に設けられた出力軸と、前記モータの回転軸の周囲において、その回転軸と同軸上に設けられた固定配置の内歯車と、前記モータの回転軸に取り付けられ、前記内歯車内に位置する部分に偏心軸部が設けられた駆動輪と、前記出力軸の軸端部に取り付けられ、前記偏心軸部と前記内歯車との間で回転可能なケージと、そのケージに保持され、前記偏心軸部の偏心回転により前記内歯車の内歯に順次噛合する前記内歯より少ない数のローラを有してなり、前記駆動輪の一回転当たりに前記ローラを内歯の一歯分だけ周方向に移動させてケージを減速回転させる偏心式ローラ減速機からなる構成を採用したのである。
上記の構成からなる車両用照明装置において、モータを駆動すると、駆動輪が回転し、その駆動輪に設けられた偏心軸部の偏心回転により複数のローラが内歯車の内歯に順次噛合して、駆動輪の一回転当たりにローラが内歯の一歯分だけ周方向に移動し、そのローラの周方向への移動によりローラを保持するケージが極めて大きな減速比でもって回転する。
このとき、ケージは出力軸の軸端部に取り付けられているため、ケージと共に出力軸が減速回転し、その回転が前照灯の回転支軸に伝達され、前照灯が左右方向に偏向する。
この発明に係る車両用照明装置においては、上記のように、減速機として偏心式ローラ減速機を採用しており、そのローラ減速機においては従来の歯車式減速機構に比較して減速比が極めて高いため、前照灯偏向駆動用としてのアクチュエータの高出力化を図ることができる。
また、ローラ減速機の出力軸とモータの回転軸は軸端面が対向する同軸上の配置であって、しかも、偏心式ローラ減速機は内歯車内にケージや駆動輪が組み込まれた軸方向長さがコンパクトなものであるため、小型コンパクトなアクチュエータを得ることができる。
その結果、アクチュエータの組込みに大きなスペースを確保する必要がなく、レイアウトの自由度を高めることができ、しかも、厚さをそのままにしてモータ径を大きくすることで出力をさらに高めることができる。
ここで、減速機の出力軸と前照灯の回転支軸とを共通とするのがよい。出力軸と回転支軸とを共通とすることによって部品点数を低減し、出力軸と回転支軸を軸継手で結合する必要がなくなるため、車両用照明装置の組立ての容易化を図ることができる。
また、減速機の出力軸の周囲に、上記出力軸から駆動輪への逆入力を遮断する逆入力遮断クラッチを設けておくのがよい。逆入力遮断クラッチを設けることで、前照灯からの逆入力を防止し、前照灯を偏向位置において確実に保持することができる。
上記逆入力遮断クラッチとして、減速機における出力軸の軸端部に設けられたクラッチ内輪とその外周囲に設けられた固定配置のクラッチ外輪間に上記減速機におけるケージの一部を配置し、そのケージに形成されたポケット内に一対のローラと、その一対のローラを離反する方向に付勢して上記クラッチ内輪の外周に形成された平坦なカム面と上記クラッチ外輪の内周円筒面間に形成されたくさび空間の狭小部に噛み込ませる弾性部材とを組込み、上記クラッチ内輪と上記ケージの相互間に回転方向遊びを有する回転係合部を設け、その回転係合部の回転方向遊びを上記ローラが係合解除可能な大きさとしたローラクラッチを採用することができる。
上記逆入力遮断クラッチの採用において、一対のローラのそれぞれがクラッチ内輪のカム面とクラッチ外輪の円筒面間に形成されたくさび空間の狭小部に対する噛み込みによって前照灯からの逆入力を遮断することができる。
また、一対のローラがくさび空間の狭小部に噛み込む係合状態において、モータの回転が偏心式ローラ減速機に入力されてケージが減速回転すると、ポケットの周方向で対向する両端部のうち、回転方向後行側に位置する端部が対応するローラを押圧するため、ローラが係合解除する。その係合解除後、回転係合部が係合し、ケージの回転が出力軸に伝達されて前照灯が偏向する。このため、逆入力遮断クラッチはローラ減速機の作動を阻害することなく出力軸から駆動輪への逆入力を遮断する。
ローラクラッチにおける回転係合部として、クラッチ内輪の外径面に突設されたピンと、ケージに形成され、上記ピンが挿入された周方向に長い長孔からなるものを採用することができる。
この発明に係る車両用照明装置において、出力軸の周囲に、その出力軸の回転角を検出する角度検知センサを設けておくのがよい。角度検知センサを設けることにより、前照灯の偏向角度を検出することができるため、前照灯の正確な角度制御を可能とすることができる。
この発明においては、上記のように、モータの回転を減速して出力する減速機を偏心式ローラ減速機としたことにより、レイアウトの自由度が高い小型、コンパクトの効率の高い車両用照明装置を得ることができる。
この発明に係る車両用照明装置の縦断面図 偏向駆動用アクチュエータの縦断面図 減速機の縦断面図 図3のIV−IV線に沿った断面図 偏向駆動用アクチュエータの他の例を示す縦断面図 図5のVI−VI線に沿った断面図 図6に示す回転係合部を拡大して示す断面図 偏向駆動用アクチュエータのさらに他の例を示す縦断面図 従来の車両用照明装置の概略図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、車両用照明装置は、灯具ボディ10を有し、その灯具ボディ10の前側開口部にレンズ11が設けられている。
灯具ボディ10内にはブラケット12が組み込まれている。ブラケット12は、上下に間隔を開けて設けられた2枚の棚板13、14を有し、各段の棚板13、14のそれぞれ上側に前照灯L、Lが設けられている。
上段側棚板13の上側に設けられた前照灯Lは、リフレクタ15と、そのリフレクタ15内に取着された放電バルブ16およびその放電バルブ16の前側に設けられたシェード17とからなる。この前照灯Lは、上記リフレクタ15が上段側棚板13にねじ止め等の手段で固定されて自動車の正面に向けて所定の配光特性となる固定の支持とされている。
一方、下段側棚板14の上側に設けられた前照灯Lは、スイブルリフレクタ18と、そのスイブルリフレクタ18内に止着されたハロゲンランプ19およびそのハロゲンランプ19の前側に設けられたシェード20とからなる。
スイブルリフレクタ18は、上下に回転支軸21、22が設けられ、その回転支軸21、22のそれぞれが上下の棚板13、14によって回転自在に支持され、上記回転支軸13、14を中心にして下段の前照灯Lが左右方向に偏向可能な支持とされている。この偏向可能な前照灯Lを、以後「可動前照灯L」という。
可動前照灯Lの下側には、その可動前照灯Lを左右方向に偏向する偏向駆動装置としてのアクチュエータ30が設けられている。
図2に示すように、アクチュエータ30は、モータ32と、そのモータ32の回転を減速して図1に示す回転支軸22に伝達する減速機40とからなり、上記モータ32および減速機40はハウジング31内に収容されている。ハウジング31は、図1に示すように、灯具ボディ10の底板10aで支持されている。
図2に示すように、モータ32は、回転軸33と、その回転軸33の周囲に設けられたステータ34と、そのステータ34を覆うように被せられた円筒状のロータ35とからなる。
回転軸33は、ハウジング31の底板31a上面に突設された軸受筒36内に下端部が挿入されて回転自在に支持されている。また、回転軸33の上端部はステータ34およびロータ35を貫通して、ロータ35の上面から外部に臨んでいる。
ステータ34はハウジング31の底板31aに支持されて固定とされている。ロータ35はそのステータ34の上面を覆う端板35aを上部に有し、その端板35aが回転軸33に連結され、上記ステータ34に通電すると、ロータ35および回転軸33が回転するようになっている。
減速機40は、偏心式ローラ減速機からなる。図3および図4に示すように、ローラ減速機40は、円形状のケース41と、そのケース41の頂板45を貫通してモータ32の回転軸33と同軸上に配置された出力軸47と、上記ケース41に支持されて回転軸33と同軸上に設けられた内歯車48と、上記モータ32における回転軸33の上記ケース41内に臨む上端部に取り付けられて内歯車48内で回転可能な駆動輪49と、その駆動輪49と内歯車48の対向部間に組み込まれたケージ50およびそのケージ50に保持された複数のローラ51とからなる。
ケース41は、上部ケース部42と環状の下部ケース部43とに2分割され、上部ケース部42の上側には円筒部44が設けられ、その円筒部44がハウジング31の上板31bに形成された円形の開口37に挿通されて、上端に設けられた頂板45が上板31bの外部に露出している。
また、ケース41には、上部ケース部42と下部ケース部43の分割面のそれぞれに対向一対の円形凹部52、53が形成され、その一対の円形凹部52、53によって形成される周溝内に内歯車48の外周部が嵌合されており、上記ハウジング31の上板31b、上部ケース部42および内歯車48のそれぞれを貫通して下部ケース部43のねじ孔54にねじ込まれるボルト55の締め付けにより上部ケース部42と下部ケース部43が互いに結合されてケース41を形成し、そのケース41がハウジング31に固定されている。
ケース41における下部ケース部43の下面には環状溝56が形成され、その環状溝56内にロータ35を回転自在に支持するすべり軸受57が組み込まれている。
内歯車48には、その内周に多数の内歯58が等ピッチで形成され、隣り合う内歯58間の歯溝面59は曲面とされている。この内歯車48はケース41をハウジング31に固定するボルト55によってケース41に固定されている。
駆動輪49は、上部に小径軸部49aが設けられ、また、下部には大径軸部49bが設けられ、その小径軸部49aと大径軸部49b間に偏心軸部61が設けられている。δは駆動輪49の中心Oに対する偏心軸部61の円筒状外径面の中心Oの偏心量を示している。
駆動輪49は、大径軸部49bと下部ケース部43の対向部間に組み込まれた転がり軸受62によって回転自在に支持されている。また、小径軸部49aとケージ50の対向部間に組み込まれた転がり軸受63によって駆動輪49はケージ50に対して相対的に回転自在とされている。
駆動輪49における偏心軸部61の円筒状外径面には転がり軸受64が圧入され、その転がり軸受64と内歯車48の対向部間にケージ50が組み込まれている。ケージ50は円筒状をなし、その上端から内向きに形成されたフランジ65の内周部に円筒部66が設けられ、その円筒部66と上部ケース部42の円筒部44間に組み込まれた転がり軸受67によってケージ50が回転自在に支持されている。
また、ケージ50における円筒部66の上端は上板68によって閉塞され、その上板68に形成された軸挿入孔69に出力軸47の下端部に設けられた小径軸部47aが嵌合されて、その出力軸47にケージ50が固定されている。ケージ50の固定に際し、ここでは、軸挿入孔69に対して小径軸部47aをセレーション70による嵌合としているが、スプラインによる嵌合としてもよい。
ケージ50には複数のポケット71が周方向に等ピッチで形成されている。ポケット71は内歯車48の内歯58の数より少なく、それぞれのポケット71に対して一つのローラ51が組み込まれて径方向に移動自在とされている。
複数のローラ51のそれぞれは、偏心軸部61の偏心回転により内歯車48における内歯58の歯溝面59に順次噛合して、偏心軸部の一回転当たりにローラ51が内歯58の一歯分だけ周方向に移動するようになっており、その移動によってケージ50が減速回転し、その回転が出力軸47から出力されるようになっている。
出力軸47は、図1に示すように、可動前照灯Lにおけるスイブルリフレクタ18の下部回転支軸22に結合されている。
実施の形態で示す車両用照明装置は上記の構造からなり、図2に示すモータ32のステータ34に通電してロータ35を回転すると、そのロータ35に連結された回転軸33が回転する。
回転軸33には、図3に示すように、駆動輪49が取り付けられているため、回転軸33と共に駆動輪49が回転し、その駆動輪49に設けられた偏心軸部61が偏心回転する。
偏心軸部61の偏心回転により複数のローラ51(図4参照)が内歯車48の内歯58に順次噛合し、駆動輪49の一回転当たりにローラ51が内歯58の一歯分だけ周方向に移動し、そのローラ51の周方向への移動によってローラ51を保持するケージ50が減速回転する。
このとき、ケージ50は出力軸47の軸端部に取り付けられているため、ケージ50と共に出力軸47が減速回転し、その回転が図1に示す可動前照灯Lの回転支軸22に伝達され、可動前照灯Lが左右方向に偏向する。
実施の形態に示す車両用照明装置のように、モータ32の回転軸33の回転を減速して可動前照灯Lの回転支軸22に出力する減速機40として偏心式ローラ減速機を採用することにより、そのローラ減速機40においては歯車式減速機構に比較して減速比が極めて高いため、前照灯偏向駆動用としてのアクチュエータ30の高出力化を図ることができる。
また、ローラ減速機40は、図3に示すように、出力軸47がモータ32の回転軸33に軸端面が対向する同軸上の配置であり、しかも、偏心式ローラ減速機40は内歯車48内にケージ50や駆動輪49を組み込んだ軸方向長さのコンパクトなものであるため、小型コンパクトなアクチュエータ30を得ることができる。
その結果、アクチュエータ30の組込みに大きなスペースを確保する必要がなく、レイアウトの自由度を高めることができる。
図1では、ローラ減速機40の出力軸47を可動前照灯Lの下部回転支軸22に連結しているが、出力軸47と下部回転支軸22とを共通とするのがよい。出力軸22と下部回転支軸22とを共通とすることにより部品点数を低減し、出力軸と回転支軸を軸継手で結合する必要がなくなるため、車両用照明装置の組立ての容易化を図ることができる。
図5乃至図7は、偏向駆動用アクチュエータ30の他の例を示している。この例で示す偏向駆動用アクチュエータ30においては、ローラ減速機40のケース41内に可動前照灯Lからの逆入力を遮断する逆入力遮断クラッチ80を組み込んでいる点、図3に示す駆動輪49の小径軸部49aを省略している点で図3に示す偏向駆動用アクチュエータ30と相違している。このため、図3に示すものと同一の部品については同一の符号を付して説明を省略する。
ここで、逆入力遮断クラッチ80においては、ローラ減速機40における出力軸47の軸端部にクラッチ内輪81を取り付け、そのクラッチ内輪81の周囲に設けられたクラッチ外輪82をケース41の上部ケース部42で支持して固定の配置とし、上記クラッチ内輪81とクラッチ外輪82間にケージ50の上部を位置させると共に、そのケージ50をクラッチ外輪82に固定し、上記クラッチ内輪81の外周にはクラッチ外輪82の内周に形成された円筒面83との間で周方向の両端が狭小のくさび空間を形成する複数の平坦なカム面84を周方向に間隔をおいて設け、ケージ50には、上記カム面84のそれぞれと対向する位置にポケット85を設け、各ポケット85内に一対のローラ86と、その一対のローラ86間に弾性部材87を組み込んで、一対のローラ86をくさび空間の狭小部に噛み込む方向に付勢している。
また、クラッチ内輪81とケージ50の相互間に、ケージ50の回転をクラッチ内輪81に伝達する回転係合部88を設けている。回転係合部88は、クラッチ内輪81の外径面に突設されたピン89をケージ50に形成された周方向に長い長孔90内に挿入し、その長孔90の周方向両端とピン89との間に回転方向遊び91を設け、その回転方向遊び91をローラ86が円筒面83およびカム面84に対して係合解除可能な大きさとしている。
上記の構成からなる逆入力遮断クラッチ80において、ローラ減速機40のケージ50が減速回転すると、ポケット85内に組み込まれた一対のローラ86のうち、ケージ回転方向の後行側に位置する一方のローラ86がポケット85の一端部で押されて、円筒面83およびカム面84に対して係合解除し、その係合解除後、図7に示すピン89が長孔90の端部に当接し、ケージ50の回転がクラッチ内輪81を介して出力軸47に伝達される。
また、出力軸47の回転停止状態においては、一対のローラ86のそれぞれがクラッチ内輪81のカム面84およびクラッチ外輪82の円筒面83とで形成されるくさび空間の狭小部にかみ込んで、カム面84および円筒面83のそれぞれに係合し、その係合によって可動前照灯L(図1参照)からの逆入力が遮断される。
図8は、偏向駆動用アクチュエータ30のさらに他の例を示す。この例においては、ハウジング31内において、出力軸47の外周囲に、その出力軸47の回転角を検出する角度検知センサ100を組み込んでいる。他の構成は図1に示す偏向駆動用アクチュエータ30と同一であるため、同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
角度検知センサ100として、ここでは、ポテンショメータを採用しているが、これに限定されるものではない。図8に示すように、角度検知センサ100を設けることにより、可動前照灯Lの偏向角度を検出することができるため、可動前照灯Lの正確な角度制御を可能とすることができる。
なお、角度検知センサ100は、図5に示す偏向駆動用アクチュエータ30内にも組み込むようにしてもよい。
前照灯
22 回転支軸
32 モータ
33 回転軸
40 減速機
47 出力軸
48 内歯車
49 駆動輪
50 ケージ
51 ローラ
58 内歯
61 偏心軸部
80 逆入力遮断クラッチ
81 クラッチ内輪
82 クラッチ外輪
83 円筒面
84 カム面
85 ポケット
86 ローラ
87 弾性部材
88 回転係合部
89 ピン
90 長孔
91 回転方向遊び
100 角度検知センサ

Claims (6)

  1. 左右方向に偏向制御可能な前照灯と、その前照灯の偏向角度を可変させる駆動装置とからなり、前記駆動装置が、モータと、そのモータの回転を減速して出力する減速機を有し、前記減速機からの出力回転を前記前照灯の回転支軸に伝達して前記前照灯を偏向させるようにした車両用照明装置において、
    前記減速機が、前記モータの回転軸に軸端を対向して同軸上に設けられた出力軸と、前記モータの回転軸の周囲において、その回転軸と同軸上に設けられた固定配置の内歯車と、前記モータの回転軸に取り付けられ、前記内歯車内に位置する部分に偏心軸部が設けられた駆動輪と、前記出力軸の軸端部に取り付けられ、前記偏心軸部と前記内歯車との間で回転可能なケージと、そのケージに保持され、前記偏心軸部の偏心回転により前記内歯車の内歯に順次噛合する前記内歯より少ない数のローラを有してなり、前記駆動輪の一回転当たりに前記ローラを内歯の一歯分だけ周方向に移動させてケージを減速回転させる偏心式ローラ減速機からなることを特徴とする車両用照明装置。
  2. 前記減速機の出力軸と前記前照灯の回転支軸とを共通とした請求項1に記載の車両用照明装置。
  3. 前記減速機の出力軸の周囲に、前記出力軸から前記駆動輪への逆入力を遮断する逆入力遮断クラッチを設けた請求項1又は2に記載の車両用照明装置。
  4. 前記逆入力遮断クラッチが、前記減速機における出力軸の軸端部に設けられたクラッチ内輪とその外周囲に設けられた固定配置のクラッチ外輪間に前記減速機における前記ケージの一部を配置し、そのケージに形成されたポケット内に一対のローラと、その一対のローラを離反する方向に付勢して前記クラッチ内輪の外周に形成された平坦なカム面と前記クラッチ外輪の内周に形成された円筒面に係合させる弾性部材とを組込み、前記クラッチ内輪と前記ケージの相互間に回転方向遊びを有する回転係合部を設け、その回転係合部の回転方向遊びを前記ローラが係合解除可能な大きさとしたローラクラッチからなる請求項3に記載の車両用照明装置。
  5. 前記回転係合部が、クラッチ内輪の外径面に突設されたピンと、前記ケージに形成され、前記ピンが挿入された周方向に長い長孔からなる請求項4に記載の車両用照明装置。
  6. 前記出力軸の周囲に、その出力軸の回転角を検出する角度検知センサを設けた請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用照明装置。
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