JP2017012382A - 医用画像処理装置、医用画像処理装置に搭載可能なプログラム、及び医用画像処理方法 - Google Patents

医用画像処理装置、医用画像処理装置に搭載可能なプログラム、及び医用画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】慢性閉塞性肺疾患診断を局所的に評価できる支援情報の提供を目的としている。【解決手段】被検体胸部の医用3次元画像データから肺野領域を、区分条件と、所定位置と肺表面との間の距離とに基づいて複数の区分領域に区分けする。さらに区分領域ごとに、いずれの信号値範囲かを分類し、当該区分領域ごとに結果を表示する。【選択図】 図5

Description

本発明は、医用画像処理装置、医用画像処理装置に搭載可能なプログラム、及び医用画像処理方法に関する。
肺気腫や末梢気道の閉塞によって生じる閉塞性肺疾患である慢性閉塞性肺疾患(COPD: Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は、近年増加の一途をたどっており、2013年における国内の死亡原因の9位に数えられている。このようなCOPDの検査法は、従来から用いられているスパイロメーターという呼気流量を測定し肺機能を検査する方法に加え、近年ではCT装置で撮像されるCT画像を用い肺野内の低吸収領域の量を測定し、この量を参照して画像診断するCT画像解析法が利用されている。これは損傷した肺細胞は肺気腫となり空気と同等のCT値を示すため、肺野中の空気のCT値ピクセルを計測することで肺気腫の領域を特定することができる。
ところで、肺も含めたほとんどの人体の臓器は、臓器の内側(血管の基部)から外側に向けて放射状に伸びる血管より栄養を受けていることを特徴とする。そのため血管基部に近い臓器の内側と、臓器の外側では栄養血管の太さや構造が異なることから、血管は血圧などの要因による変質が早いと予想され、細胞変性や血管由来の症状が初期に出現する可能性があるといえる。
しかしながら従来のCT画像解析法では、単純に肺野全体の量を測定することで解析しているため、本来であれば肺野の局所に大きな変化があったとしても、その変化を捉えることが難しかった。
このような課題に対し局所的な評価を行う方法として、特許文献1に呼気時の胸部CT画像と吸気時の胸部CT画像を用いることで、局所ごとの重症度を判断することができる仕組みが開示されている。
特開2014−210171号公報
しかしながら、特許文献1に開示の方法では、局所ごとの重症度を判断することができるものの、1回の評価につき複数回のCT画像の撮像を行う必要が生じてしまい、患者の被爆量が増加してしまうという問題が生じてしまう。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、患者の被爆量を低減しつつも、慢性閉塞性肺疾患診断を局所的に評価できる支援情報の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の医用画像処理装置は、被検体の医用3次元画像データから肺野領域を特定する特定手段と、肺野領域を区分する区分条件と信号値の範囲条件とを取得する取得手段と、前記特定手段で特定された肺野領域を、前記取得手段で取得された前記区分条件と、所定位置と肺表面との間の距離とに基づいて、複数の区分領域に区分けする区分手段と、前記区分手段で区分けされた複数の区分領域ごとに、前記取得手段で取得された信号値の範囲をもとに、肺野領域を分類する分類手段と、前記分類手段で分類された結果を、前記複数の区分領域ごとに表示制御する表示制御手段と、を有することを特徴とする。
このように、所定位置と肺表面との間の距離に基づいて肺野を複数の領域に区分けし、区分領域ごとに結果を表示することで、医師は確認したい領域の状況を領域ごとに確認することができる。すなわち本発明によれば、患者の被爆量を低減しつつも、慢性閉塞性肺疾患診断を局所的に評価するための支援情報を提供することができる。
医用画像処理装置101のハードウェア構成及び機能構成を示す図である。 本発明に係る処理の流れを説明するフローチャートである。 ユーザが計測開始を指示する際に用いられる画面の一例である。 (a)細線化処理をする前の気管支部を含む肺野領域の図である。(b)細線化処理により分岐部を特定した様子を示す図である。 区分条件に応じて肺野領域を区分する様子を説明する図である。 (a)各領域における肺野内を占める体積量(正常、気腫、血管)を示す表である。(b)各領域の体積量及び平均信号値を示す表である。 結果をヒストグラム表示している図である。 結果を断面画像上で色分け表示している図である。 経時的な変化を示す表である。 (a)肺野領域全域の経時的な変化を示すグラフである。(b)領域1の経時的な変化を示すグラフである。(c)領域2の経時的な変化を示すグラフである。(d)領域3の経時的な変化を示すグラフである。
以下、図面を参照して、局所的な慢性閉塞性肺疾患(COPD: Chronic Obstructive Pulmonary Disease)の診断に供する情報を表示する処理を詳細に説明する。本実施形態においては、肺野領域を肺野の中心位置(所定位置)と肺野の表面との間の距離に基づいて肺野領域を区分けし、領域ごとに肺野の状態を分類する手法を用いる。
本実施形態で用いるCT装置で撮影されるCT画像は、患者(被検体)が、寝台に寝かされた状態で吸気時に撮影された肺野領域を含む胸部CT画像である。
図1(a)は、本実施形態の医用画像処理装置101のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態における医用画像処理装置101は、CT装置などの医用画像診断装置で撮影されるボリュームデータを記憶している記憶装置から、当該ボリュームデータ(複数の医用画像)を取得して(読み込んで)画像処理を行うものである。
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
また、ROM202あるいは外部メモリ211(記憶手段)には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/OutputSystem)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、医用画像処理装置101の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボードや不図示のマウス等のポインティングデバイス等の入力デバイス209からの入力を制御する。
ビデオコントローラ(VC)206は、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。表示器の種類はCRTや、液晶ディスプレイを想定するが、これに限らない。
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、CT装置等の医用画像診断装置で取得された画像を記憶する記憶装置等の外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。
また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本発明の医用画像処理装置101が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等は外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。
図1(b)は、医用画像処理装置101の機能構成を示す図である。医用画像処理装置101のCPUは、医用3次元画像データを取得する画像データ取得部250、ユーザからの計数条件を受け付ける入力受付部251、肺野領域を医用3次元画像データから特定する肺野領域特定部252、肺野領域に血管領域を含めるように補正する肺野領域補正部253、肺野領域を区分する際に用いる中心位置となる気管支分岐部を特定する気管支分岐部特定部254、肺野領域を区分する肺野領域区分部255、区分領域ごとに肺野を分類する分類部256、分類結果を保存する保存部257、区分領域ごとに表示する表示制御部258として機能する。
図2は、本発明の医用画像処理装置101が行う医用画像処理の流れを説明するフローチャートである。図2のフローチャートに示す処理は、医用画像処理装置101のCPU201が記憶されている制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。
ユーザは、まず所望のボリュームデータを読み込む処理を行う。具体的には、医用画像処理装置101のCPU201は、ユーザが指定した画像をCT装置等の医用画像診断装置で取得された胸部CT画像データを記憶装置(不図示)から取得する。ここで取得する胸部CT画像データは、1つのボリュームデータ(医用3次元画像データ)を構成する複数のスライス画像である。
このようにボリュームデータが指定された状態で、図3に示すような肺野領域の分布計測を行う計測開始ボタン306がユーザにより押下されたと医用画像処理装置101のCPU201が判断すると(S201)、S202へと移行する。
ユーザは、計測開始ボタンを押下する際に、図3に示すような画面301を介して計測条件を設定することができる。画面301には、肺野領域の区分条件を設定する設定欄302と、信号値の範囲条件(分類条件)を設定する設定欄303と、肺野領域の補正処理を行う際の条件である穴埋めボクセル数を設定する設定欄304と、肺野領域を区分けする際の中心位置となる分枝部を自動抽出するかどうかを設定するチェックボックス305とが設けられている。
肺野領域の区分条件の設定欄302では、肺野領域を区分する数と、区分する比率を設定できる。図3に示す例では、3つの領域に区分けする比率(50:25:25)が設定されている。これは中心位置(所定位置)と肺表面との間の距離を、中心点側から順に比率(50:25:25)で区分けし、最も内側の肺野領域を領域1、次に内側の肺野領域を領域2、最も外側の肺野領域を領域3とすることを示している。なお、領域の数は3つに限られず、2つ以上に区分けすることができればよい。
範囲条件の設定欄303では、各区分領域に含まれCT値の信号値の範囲を設定できる。図3に示す例では、3つの範囲に分類することが例示されている。範囲1はCT値が‐950HU未満の範囲であり、範囲2はCT値が‐950HU以上−750HU未満の範囲であり、範囲3はCT値が‐750HU以上の範囲として設定されている。CT値が‐950HU未満の領域は概ね空気の信号値同じであるため、範囲1として抽出される肺野領域は肺気腫の可能性が高い領域といえる。また、CT値が‐950HU以上であり‐750HU未満の範囲2の領域は通常領域であり、CT値が‐750HU以上の範囲3の領域は血管領域である。範囲を規定する閾値は、CT装置に応じて若干変化することもあるため、設定欄302で適宜ユーザが値を変更することができる。なお、範囲の数は3つに限られず、少なくとも気腫と判断できる肺野領域が含まれる範囲が特定できれば良い。
穴埋めボクセル数の設定欄304は、肺野領域に血管領域を含ませるための補正処理を行う際に用いられる値であり、肺野領域で拡張処理を行うボクセル数を設定するものである。具体的には5ボクセル分処理を行うと肺野領域が5ボクセル分拡張され、肺野領域内の抽出されていない穴部分が含まれることになる。その後同じ5ボクセル分縮小するが、穴部分は含まれたまま外表面のみが縮小されることになる。つまり、肺野領域の補正処理を行うことで肺野領域の表面位置は変わらないが、肺野領域抽出時に抽出できなかった血管領域を肺野領域として含ませることができる。なお、適切な拡張ボクセル数は患者に応じて異なるため、設定欄304で適宜値を変更することができる。
主気管支の分岐部を自動抽出するかを設定するチェックボックス305は、中心位置となる気管支の分岐点を自動抽出するかどうかをユーザが設定するための欄である。
S202では、医用画像処理装置101のCPU201が、図3でユーザによって設定された区分条件と範囲条件等の計測条件を取得する。
S203では、医用画像処理装置101のCPU201が、予め指定されている胸部CT画像から肺野領域を特定する処理を行う。具体的には、胸部CT画像の中央付近の断面画像の中央付近に存在するCT値が‐750HU以下の領域でつながる部分を肺野領域として特定する。
S204では、医用画像処理装置101のCPU201が、図3でユーザに設定された穴埋めボクセル数に基づいて、S203で特定された肺野領域に血管領域が含まれるように補正処理を行う。具体的には、S203で抽出されたCT値が‐750HU以下の領域を5ボクセル分拡張させて穴埋め処理を行い、その後5ボクセル分縮小させて肺野領域の表面は元に戻す処理を行う。
S205では、医用画像処理装置101のCPU201が、図3でユーザに設定されたチェックボックス305に基づいて分岐部を自動抽出するかどうかを判断する。チェックボックス305にチェックが入っている場合には、S207に移行し、チェックボックス305にチェックが入っていない場合には、S206に移行する。
S206では、医用画像処理装置101のCPU201は、ユーザに中心位置401を設定させる画面を表示させ、ユーザによる中心位置401の指定を受け付ける。
一方、S207では、医用画像処理装置101のCPU201が、気管支の最初の分岐部を中心位置401として特定する。具体的には、S203で特定された肺野領域、若しくはS204で補正された肺野領域を細線化処理することで気管支の分岐部を特定することができる。図4(a)は、細線化処理を行う前の肺野領域を示す図であり、この肺野領域に対して細線化処理を行うことで図4(b)左右主気管支が抽出された様子を示す。抽出された左右主気管支の最も頭側の分岐部が最初の分岐部となるため、当該分岐部を中心位置401として特定する。なお、本実施形態においては、肺野領域の中心位置として主気管支の分岐部を用いたが、肺野領域の中心付近であれば、他の部分を自動抽出するようにしてもよい。
S208では、医用画像処理装置101のCPU201が、S204で補正された肺野領域の、S206若しくはS207で特定された中心位置からみて最も離れた位置にあるボクセルを表面ボクセルとして特定する。本実施形態では本処理により特定された表面ボクセルからなる面を肺表面とする。
S209では、医用画像処理装置101のCPU201が、中心位置401と肺表面とを、図3の設定欄302で設定された区分条件に基づいて区分けする。具体的には、中心位置と肺表面を構成する各ボクセルとの間の距離を、区分条件で設定された比率に基づいて区分けすることで各区分領域に分ける。なお、本区分処理は全ての表面ボクセルに対して行わなくともよく、表面ボクセルの一部を用いて区分けした後に間を補完して領域を特定してもよい。
図5のアキシャル画像を用いて図3に例示する比率(50:25:25)で行われる区分けについて説明する。中心位置401と肺表面501の各ボクセルとの間の距離を、図3に例示する比率を用いて区分けし、破線502の内側の領域が領域1となり、破線503と破線502の間の領域が領域2となり、肺表面501と破線502の間の領域が領域3となる。このような処理を全肺表面に対して行うことで領域に区分けされる。
S210の処理は、S209で区分けされた区分領域分繰り返し行われる。S210では、医用画像処理装置101のCPU201が、図3の信号値の範囲条件を設定する設定欄303で設定された範囲内のボクセル数をそれぞれ取得することで、区分領域ごとに肺野を分類する。すなわち領域ごとに、CT値が‐950HU未満(範囲1)のボクセル数と、CT値が‐950HU以上−750HU未満の範囲(範囲2)のボクセル数と、CT値が‐750HU以上の範囲(範囲3)のボクセル数として計数する。なお、CT値ごとのボクセル数を計数した後に、範囲内のボクセル数を計数してもよい。
S211では、医用画像処理装置101のCPU201が、S210で計数されたボクセル数(分類結果)を当該CT画像の検査日時や患者情報を含む検査情報とともに外部メモリ等の記憶手段に保存する。
S212では、S210で計数されたボクセル数が医師などのユーザに視認できるように結果を表示する。表示させる際には計数したボクセル数(計数結果)をそのまま表示させてもよいが、医用画像データの付帯情報として記憶されている撮影条件を用いてボクセルを体積(ml)に変換して表示させることが好ましい。このように体積に変換して表示させることにより、気腫となっている体積量を容易に確認することができる。なお、S211において検査情報に紐づけて保管する結果も、ボクセル数としてではなく、ボクセル数を基に変換した体積としてもよい。
以下に結果の表示のさせ方を図6乃至10にいくつか例示するが、以下の方法に限られず、医師などのユーザが局所領域ごとの肺の状況を確認し、慢性閉塞性肺疾患の診断支援に用いることができる表示方法であればよい。なお、以下に示す結果の表示は1つのみ表示させてもよいし、複数同時に表示させてもよい。
図6(a)は、各領域における肺野内を占める体積量(正常、気腫、血管)を示した表である。領域1では、範囲1(気腫)の体積量が189.32mlであり、範囲2(正常)の体積量が139.84mlであり、範囲3(血管)の体積量が37.51mlである。領域2では、範囲1(気腫)の体積量が692.72mlであり、範囲2(正常)の体積量が575.04mlであり、範囲3(血管)の体積量が123.14mlである。領域3では、範囲1(気腫)の体積量が1622.46mlであり、範囲2(正常)の体積量が1301.81mlであり、範囲3(血管)の体積量が279.23mlである。
図6(b)は、各領域の体積量及び平均信号値を示す表である。領域1は、体積366.67ml、平均CT値は−931.4HU、標準偏差は139.9であり、領域2は、体積1390.9ml、平均CT値は−924.49HU、標準偏差は120.87であり、領域3は、体積3203.5ml、平均CT値は−926.47HU、標準偏差は118.95である。
図7は、局所領域ごとの肺の状況をヒストグラム表示上で色分けした図である。横軸をCT値、縦軸を体積(ml)として表示したヒストグラムであり、範囲ごとに色分け表示されている。図7(a)は領域1のヒストグラムであり、図7(b)は領域2のヒストグラムであり、図7(c)は領域3のヒストグラムである。
さらに、図8に示すように断面画像上に範囲ごとに色分け表示させてもよい。図8は領域2の部分に分類に応じた色を重畳表示させて図示した例であり、アキシャル画像(図8(a))、サジタル画像(図8(b))、コロナル画像(図8(c))に分類に応じた色が重畳表示されている。図8(d)は領域2に対応する部分のボリュームレンダリング画像を表示している。
なお、選択ボタンを設け、ヒストグラム表示や、領域1、領域2、領域3との色の重畳表示をON/OFF切り替えできるように制御してもよい。このように切り替え可能に設けることで、ユーザは所望の局所箇所の分類状態を容易に確認することができる。また、図7及び図8ではユーザに局所領域ごとの状況を確認できる表示として、色分けした例を用いて説明したが、表示のさせ方は色分けに限られずグラデーションや斜線等を用いて分類表示してもよい。
さらに、表示する際に医用画像処理装置101のCPU201が、今回の処理を行った患者情報と同じ患者情報に対して過去にも同様の検査がなされていることを外部メモリ等の記憶手段に保存された情報を元に判断できた場合には、図9の表901に示すように、結果を時系列に沿って表示させてもよい。さらに、図9の時系列情報を図10(a)乃至(d)に示すようにグラフとして表示させてもよい。このように経過を一覧表示させることで、患者の病状の経過を視認させやすくすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば中心位置と肺表面との間の距離に基づいて肺野を複数の領域に区分けし、区分領域ごとに結果を表示することで、医師は確認したい領域の状況を領域ごとに確認することができる。すなわち本実施形態によれば、患者の被爆量を低減しつつも、慢性閉塞性肺疾患診断を局所的に評価するための支援情報を提供することができる。
本実施形態においては医用画像として、CT装置で撮影されたCT画像を用いた例を説明したが、MR装置で撮影された画像も用いることができる。
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置の情報処理装置が前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するために、前記情報処理装置にインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理を情報処理装置で実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行して情報処理装置にインストールさせて実現することも可能である。
また、情報処理装置が、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、情報処理装置上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、情報処理装置に挿入された機能拡張ボードや情報処理装置に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101 医用画像処理装置
401 中心位置
501 肺表面

Claims (14)

  1. 被検体の医用3次元画像データから肺野領域を特定する特定手段と、
    肺野領域を区分する区分条件と信号値の範囲条件とを取得する取得手段と、
    前記特定手段で特定された肺野領域を、前記取得手段で取得された前記区分条件と、所定位置と肺表面との間の距離とに基づいて、複数の区分領域に区分けする区分手段と、
    前記区分手段で区分けされた複数の区分領域ごとに、前記取得手段で取得された信号値の範囲をもとに、肺野領域を分類する分類手段と、
    前記分類手段で分類された結果を、前記複数の区分領域ごとに表示制御する表示制御手段と、
    を有することを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 前記区分手段は、前記所定位置と肺表面との間を前記区分条件で設定された比率に基づいて区分けすることを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記肺表面とは、前記所定位置から見たときに最も離れた位置にある肺野領域のボクセルで特定される表面であることを特徴とする請求項1または2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記所定位置は、ユーザが指定した位置であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記所定位置は、主気管支の分岐部であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記信号値の範囲は、少なくとも気腫と判断できる肺野領域が含まれる範囲が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記分類手段で分類された結果を患者情報に紐づけて記憶する記憶手段を更に有し、
    前記表示制御手段は、前記記憶手段に同じ患者情報の結果を検査の時系列に沿って表示制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記分類手段は、信号値の範囲に含まれるボクセル数を計数することで分類を行い、
    前記表示制御手段は、前記分類手段で計数されたボクセル数から求まる体積で前記結果を表示することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記表示制御手段は、前記結果を信号値に対するヒストグラムとして表示することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  10. 前記表示制御手段は、医用3次元画像データから生成される断面画像を、前記取得手段で取得された信号値の範囲に応じた色に色分け表示することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  11. 前記表示制御手段は、前記色分け表示させるか否かを前記区分領域ごとに切り替え可能であること特徴とする請求項10に記載の医用画像処理装置。
  12. 前記医用3次元画像データはCT装置で取得された画像であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  13. 医用画像処理装置の制御方法であって、
    被検体の医用3次元画像データから肺野領域を特定する特定工程と、
    肺野領域を区分する区分条件と信号値の範囲条件とを取得する取得工程と、
    前記特定工程で特定された肺野領域を、前記取得工程で取得された前記区分条件と、所定位置と肺表面との間の距離とに基づいて、複数の区分領域に区分けする区分工程と、
    前記区分工程で区分けされた複数の区分領域ごとに、前記取得工程で取得された信号値の範囲をもとに、肺野領域を分類する分類工程と、
    前記分類工程で分類された結果を、前記複数の区分領域ごとに表示制御する表示制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  14. 医用画像処理装置に搭載可能なプログラムであって、
    前記医用画像処理装置を、
    被検体の医用3次元画像データから肺野領域を特定する特定手段、
    肺野領域を区分する区分条件と信号値の範囲条件とを取得する取得手段、
    前記特定手段で特定された肺野領域を、前記取得手段で取得された前記区分条件と、所定位置と肺表面との間の距離とに基づいて、複数の区分領域に区分けする区分手段、
    前記区分手段で区分けされた複数の区分領域ごとに、前記取得手段で取得された信号値の範囲をもとに、肺野領域を分類する分類手段、
    前記分類手段で分類された結果を、前記複数の区分領域ごとに表示制御する表示制御手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020517331A (ja) * 2017-04-18 2020-06-18 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 関心オブジェクトの構成をモデル化するためのデバイス及び方法

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