JP2017012125A - 自然免疫力レベル評価方法および自然免疫力レベルの改善用パン酵母ベータグルカン含有製品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明者は、上記の課題に鑑み鋭意検討した結果、唾液中のヒトヘルペスウイルス7を測定・定量することにより、全身的な自然免疫力レベルを定量的に評価できることを独自に見出し、自然免疫力レベルの新しい評価方法を創出した。さらに、パン酵母ベータグルカンを連日経口摂取することにより、唾液中のヒトヘルペスウイルス7により評価される自然免疫力レベルの低下に対して自然免疫力レベルを高め、自然免疫力レベルを改善することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【選択図】なし
Description
特に自然免疫システムは、もともと体に備わった外敵に対する生体防御システムである。自然免疫システムには、補体や白血球その他の免疫担当細胞が関与しており、中でも白血球を構成する免疫細胞のマクロファージや好中球が、ウイルスやバクテリアなどの外敵に対する最初の防御を担当している。
ちなみに、日本人の50%は、生涯に一度はがんに罹患し、最近の死亡原因の第1位はがんで約30%、死亡原因第3位は肺炎で約10%であり、合計約40%のこれら2つの死亡原因には自然免疫力の低下が関係していると考えられる。
一見健康状態にあると見える時でも、実は自然免疫力レベルの低下が起こっていることが多く、自然免疫力レベルを高めるための方策を講じて自然免疫レベルを高い状態に保つことが免疫健康の維持に必要である。
特許文献2に記載の発明では、総合的な免疫力を高精度に評価できる免疫評価方法として、採血した血液における、CD8陽性且つCD28陽性又は陰性である特定T細胞の数を計測し、パラメータや年齢の相関による回帰式からTリンパ球年齢を算出している。
非特許文献1には、「免疫系は病原体の貪食を主な働きとする顆粒球・マクロファージなどからなる自然免疫系と病原体特異的に働く抗体をつくるB細胞、ウイルスに対抗するキラーT細胞などからなるリンパ球を中心とした獲得免疫系からなっている。自然免疫系は病原体の種類をあまり問わずに作用し、人の誕生後すぐ機能し始める。その後加齢に伴い、顆粒球やマクロファージは大きな変化を示さない。」と記載され、獲得免疫は、加齢や老化により低下することが説明されている。
パン酵母ベータグルカンが自然免疫力の強化に役立つ化合物であり、マクロファージや好中球の活性化に関与することが、著明な科学雑誌であるNATURE掲載の論文でも明らかにされている(非特許文献2参照)。
経口投与されたパン酵母ベータグルカンは、小腸のパイエル板を通じて体内に取り込まれた後、マクロファージにより飲み込まれ、そのマクロファージが脾臓、リンパ節、骨髄へ移行する。骨髄中でマクロファージが飲み込んだパン酵母ベータグルカンは、消化されて小さな可溶性のβ−グルカン断片として放出され、好中球のCR3レセプターに吸着し、好中球を活性化する。活性化された好中球が、ウイルス、バクテリア等の外敵や抗体で覆われたがん細胞を攻撃して殺す。これがパン酵母ベータグルカンの自然免疫力の強化改善および抗体抗がん剤との併用投与による抗がん作用の作用機序である。
特許文献4に記載の実施例2によれば、健常者20名に対して7日間の通常勤務(内2日は休日)直後とその後の7日間の連休後に唾液検体を採取し、HHV−6、HHV−7、ヒトサイトメガロウイルス、エプシュタイン・バーウイルスの4種に関しウイルス量を判定量測定している。健常者20名で就労中50%、休息時において30%の被験者においてのみ、HHV−7のDNAが検出され、別途大学病院の慢性疲労症候群(CFS)外来を受信したCFS患者24名では92%(22名)においてHHV−7が検出されたと記載され、特許明細書中に測定結果が示されている。確かに慢性疲労症候群患者では高率にHHV−7が検出されている。
通常勤務就労後: 3×100:2名、4×10:3名、1.6×10:5名
休息時後: 1.4×1000:1名、3×100:3名、4×10:2名
つまり、休息時後の1名は、HHV−7の量が1400copies/mlと就労後のどの症例よりも高く、残り4名中2名は先の就労後よりも高い値;300copies/mlとなっている。
特許文献5によれば、ヘルペスウイルスに対するオリゴヌクレオチドを用いるマイクロアレイ遺伝子解析方法であるが、定量的な測定には不向きである。
特許文献6によれば、HHV−7 DNAの配列を同定し、193塩基対の各種断片を用いてPCR反応に使用している。移植患者、HIV感染者等の血液や発熱性の病気の子供の唾液でのHHV−7の定性および定量分析している。
特許文献7によれば、唾液検体にビオチン化レクチンを混合してHHV−7を結合させ、さらにビオチン結合タンパク質が結合したビーズを添加して、ビオチン化レクチンに結合したHHV−7をビーズに結合させた後、HHV−7をビーズから回収し、PCR法で定量する方法を実施している。
しかしながら、本特許発明者は、自然免疫力が加齢やストレスにより低下すると考えるものである。老齢化、加齢による感染防御力の低下には、自然免疫力の低下が大きく関与している。パン酵母ベータグルカンによる好中球の貪食能を強化するメカニズムが明らかにされ、加齢やストレスで低下した感染防御力がパン酵母ベータグルカンの摂取により高まる事実が確認されている。つまり、顆粒球やマクロファージ等の自然免疫担当細胞の数ではなく、それぞれの免疫担当細胞の感染防御機能の低下によって自然免疫力は、低下するのである。
さらに本発明者は、パン酵母ベータグルカンを連日経口摂取することにより、唾液中のHHV−7により評価される免疫力レベルの低下に対して免疫力レベルを高め、免疫力レベルを改善することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。パン酵母ベータグルカンとしては、カプセル製剤を用いて試験を行った。
(1)唾液中のヒトヘルペスウイルス7の量を指標として、被験者の自然免疫力レベルを評価することを特徴とする自然免疫力レベル評価方法。
(2)前記ヒトヘルペスウイルス7の量が多い場合に、自然免疫力レベルが低いレベルにあると判断し、前記ヒトヘルペスウイルス7の量が少ない場合に、自然免疫レベルが高いレベルにあると評価することを特徴とする(1)の自然免疫力レベル評価方法。
(3)唾液中のヒトヘルペスウイルス7の量の定量は、前記ヒトヘルペスウイルス7のDNAを前記唾液中から分離し、リアルタイムPCR法によりDNA量の測定し、得られた結果をもとに一定量の唾液当たりに含まれているヒトヘルペスウイルス7のウイルス量を算出して指標とし、ヒトヘルペスウイルス7の量が多い場合に自然免疫力レベルが大きく低下していると判断し、ヒトヘルペスウイルス7の量が少ない場合に自然免疫力レベルは高いと判断することを特徴とする(2)の自然免疫力レベル評価方法。
(4)リアルタイムPCR法として、Qプローブ法PCRを用いることを特徴とする(3)の自然免疫力レベル評価方法。
(5)(1)ないし(4)に記載の自然免疫力レベル評価方法で評価された免疫力レベルの改善用であることを特徴とするパン酵母ベータグルカン含有製品。
(6)パン酵母ベータグルカンとして、パン酵母からの抽出工程での粒子径調節操作により、粒子径が2〜4ミクロンメーターの粒子を含むように加工された不溶性のベータグルカンを含有することを特徴とする(5)のパン酵母ベータグルカン含有製品。
(7)パン酵母ベータグルカンとして、パン酵母からの抽出工程での粒子径調節操作により、粒子径が2〜4ミクロンメーターの粒子を含むように加工された不溶性のベータグルカンと、該不溶性のベータグルカンを更に加工して得られた水溶性のベータグルカンとを含有することを特徴とする(5)のパン酵母ベータグルカン含有製品。
(8)前記不溶性のベータグルカンと、前記水溶性のベータグルカンとの含有質量割合が5:1〜1:5の範囲であることを特徴とする(7)のベータグルカン含有製品。
本発明者は、Qプローブ法PCRでの唾液中のHHV−7 DNA量測定は、未だ誰も実施したことがないと考えられることに注目した。その結果、実際に、本発明で用いるリアルタイムPCR法としては、Qプローブ法PCRが好ましく用いられることを見出した。
唾液中のHHV−7量をQプローブ法PCR法により測定した結果を示す。日常会社勤務や主婦、学生として健康に過ごしているボランティアの被験者10名を募り、パン酵ベータグルカンのカプセル製剤の連日4週間投与を行い6週間後まで観察することにし、症例によっては8週目まで追跡測定した。
パン酵ベータグルカンを用いたのは、自然免疫力を強化することが多くの文献や実用化結果から明らかにされており、連日摂取することで自然免疫力の強化が起こり、唾液中のHHV−7量の含有量がどのように変化するかが解析されると考えたためである。
また、投与期間を、1日1回、4週間連続としたのは、全身的な自然免疫力レベルは、1週間や10日間の短期間では変化を的確にとらえられないだろうと考えたためである。近藤一博らの2週間内での疲労についての試験とは異なる視点でとらえようとしたのである。
HHV−7のDNA測定値(単位:copies/ml)を数値の大きなものから順に表に示した。被験者10名のHHV−7のDNA測定値でも、約230,000の高値からから900の低値まで幅広く分布していることが分かる。免疫力レベルが低下した人では、唾液腺皮下細胞に潜伏感染しているHHV−7の再燃が起こり、結果的に唾液中のHHV−7量が多くなり、免疫力レベルが本来各人の保有していた高いレベルを保っている人では、HHV−7の再活性化が抑制されて唾液中のHHV−7量が少なくなると考えられる。従って、各人の免疫力レベルの高低を判定するには、唾液中のHHV−7量は最適の指標であることが明らかになった。10名の被験者は、それぞれHHV−7の値が高い人から低い人まで、いずれも疲労を感じてはいなかった。慢性的疲労症候群などの病的疲労や、日常生活で生じる生理的疲労の蓄積による過労状態にある生理的病的疲労状態の被験者はいなく、一般的な疲労とHHV−7量が関係していないことを示唆している。
5例とも投与開始1週後(1週目)には、いずれも0週目の値よりも低値になった。投与開始前の値が229,000copies/mlと最も高かった症例(No.1)では2週目に一旦値が高くなった後、4週目から5週目に段階的に低下し、6週目には再度上昇した後8週目にはまた減少した。投与開始前の値に比較すると、6週目では、61.6%であったが、8週目には更に41.0%まで低下した。
投与開始前の値が219,000copies/mlと2番目に高かった症例(No.2)では、1週目に投与開始前の約半分の値に低下し、2週目には検出限界以下の0になり、6週目までずっと0であった。3番目と4番目の症例では、1週目に低下した後、2週目、3週目と高い値になって5週目から6週目に段階的に低下し、投与開始時よりも大幅に低い値(5.4%、61.2%)になった。
カプセル製剤は、1粒にWellmune WGPが125gと賦形剤、安定剤として結晶セルロースが含有されたものを使用した。
但し、試験期間中に重篤な急性疾患に罹患した1症例を除いて表示した。
9例のいずれの症例もパン酵母β−グルカンの連日4週間投与により、唾液中のHHV−7 DNA量が6週目までに大幅に低下ないし検出基準以下の0となった。
時間的には、毎回同じ時間帯で採取することにより、採取時間によるHHV−7含有量のバラツキが少なくなると思われる。今回の試験では、主に午前中、人によっては午後に同じ時間帯で採取した。
(配列番号1 フォワードプライマー;HHV7_Fw):GTAAAACGACGGCCAGTG(18塩基)
(配列番号2 リバースプライマー;HHV7_Rv):GGAAACAGCTATGACCATG(19塩基)
<唾液サンプルの採取>
スワブ存液(日鉄住金環境社製)750μlを添加したスクリューキャップチューブ(1.5ml容量、イナ・オプティカ社製、No.T334−4)に、唾液を、Saliva Collection Aid〈SCA〉(SalivaBio社)を用いて、スワブ保存液とのトータル液量が大凡1,000μlとなるよう採取した。唾液採取量は、唾液採取前後におけるスワブ保存液入りチューブの重量を測定し、その差より求めた。
なお、採取した唾液サンプルは、DNA抽出を実施するまでは、冷蔵ないし冷凍保存した。
唾液を採取したスワブ保存液含有スワブより、600μlのサンプルを採取し、これを対象としてDNA抽出を実施した。DNA抽出は、日鉄住金環境社製のExtrap Buccal Swab DNA Kit(商品コード:214−001)を用いて、唾液を採取したスワブ保存液含有チューブにプロテナーゼKを100μl添加した。
次に、55℃のヒートブロック(またはウォーターバス)で10分間加温した。上清を600μL採取し、1.5 mlチューブに移し、MBs Solution 50μl、Binding Solution 400μlを添加した。
次にチューブを2分間程度転倒混和し、よく撹拌した。
チューブをマグネティックスタンドにセットして集磁したのち、マイクロピペットを使用して上清を除去した。
70%エタノール溶液400μlを添加し、ボルテックスミキサー(低速)で十分に撹拌した。
マグネティックスタンドで集磁したのち、マイクロピペットを使用してエタノールを除去した。
再度70%エタノール溶液400μlを添加し、ボルテックスミキサー(低速)で十分に撹拌し、マグネティックスタンドで集磁したのち、マイクロピペットを使用してエタノールを除去した。
チューブの蓋をあけたまま、室温で磁性粒子を10分間程度風乾した。
次に溶出液(TEバッファー、滅菌水等)100μlを添加後、ボルテックスミキサー(低速)で十分に撹拌した。
途中で数回攪拌しながら、65℃のヒートブロック(またはウォーターバス)で5〜10分間加温した。
マグネティックスタンドにチューブをセットして集磁したのち、溶出液を新しいチューブに移した。
HHV−7検量線用標準DNAは、GenBank accession no.U43400として登録されたHHV−7 ゲノム配列の84,201〜84,400bp領域(全長:200塩基)を人工的に合成した。配列番号1および配列番号2のベクターのユニバーサルプライマーでPCR増幅して、標準DNAを作製した。
(配列番号1 フォワードプライマー;HHV7_Fw):GTAAAACGACGGCCAGTG(18塩基)
(配列番号2 リバースプライマー;HHV7_Rv):GGAAACAGCTATGACCATG(19塩基)
上記PCRにて得られたPCR産物は、Agilent 2100 BioAnalyzer(アジレント・テクノロジー社製)を用いて定量し、その定量結果より10〜106コピー/μlとなるよう希釈したものを標準DNAとして用いた。
唾液中のHHV−7量の定量を目的に、Quenching Probe(以下、QProbe)を用いたリアルタイムPCRを実施した。唾液サンプルのHHV−7定量を実施する場合、PCR反応溶液の全量は20μlとし、DNAポリメラーゼとしてTITANIUM Taq DNA Polymerase(×50)(タカラバイオ(株)社製)を0.4μl/PCRチューブ、TITANIUM Taq PCR Buffer(×10) (タカラバイオ(株)社製)を2μl/PCRチューブ、Uracil DNA Glycosylase (ロッシュ・ライフサイエンス社製)を0.2μl/PCRチューブ(最終濃度:0.01units/μl)、PCRヌクレオチドミックスPLUS(ロッシュ・ライフサイエンス社製)を0.4μl/PCRチューブ(最終濃度0.2mM)、10μMフォワードプライマー(配列番号3)溶液を1.0μl/PCRチューブ(最終濃度0.5μM)、10μMリバースプライマー(配列番号4)溶液を0.3μl/PCRチューブ(最終濃度0.15μM)、5’末端が蛍光色素、3’末端がリン酸基で標識されたQProbe−GP(配列番号5、日鉄住金環境社製)の10μM溶液を0.1μl/PCRチューブ(最終濃度0.05μM)、PCRグレードウオーター(ロッシュ・ライフサイエンス社製)を10.6μl/PCRチューブ、および鋳型DNAとして唾液サンプル由来抽出DNAを5μl/PCRチューブほど含むPCR反応溶液を調整後、リアルタイムPCRによるHHV−7定量に供した。抽出DNAの原液を使用した際、PCR阻害が確認された場合は、10倍希釈した抽出DNAを5μl使用した。10倍希釈は、抽出DNAを5μlおよび0.2×TEバファー45μlを採取し、1.5mlエッペンドルフチューブで混合することで実施をした。
標準DNAを用いて検量線作成をする場合のPCR反応溶液は、PCRグレードウオーターを13.6μl/PCRチューブ、鋳型DNAとして標準DNA溶液を2μlとする以外は、唾液サンプルのHHV−7定量を実施する場合のPCR反応溶液と同様とした。
(配列番号3 フォワードプライマー;QProve_Fw):CCCAACTATTTACAGTAGGGTTGGTG(26塩基)
(配列番号4 リバースプライマー;QProve_Rv):TTTAGTTCCAGCACTGCAATCG(22塩基)
(配列番号5 QProbe_GP):F−CTATTTTCGGTCTTTCCAATGCACGCA−P(27塩基)
(Fは蛍光色素、Pはリン酸を示す)
(1)ホットスタート工程:95℃、120秒間
(2)熱変性工程:95℃、15秒間
(3)アニーリング/伸長工程:60℃、60秒間
(1)の熱変性工程の後、工程(2)および(3)を50サイクル繰り返した。
リアルタイムPCRで得られた定量値を、最終的には唾液1ml中のHHV−7量に換算し、得られた換算定量値を結果の評価に用いた。
不溶性のパン酵母ベータグルカンはマクロファージに一旦貪食されてから、より小さな水溶性の断片に消化されて放出された後、好中球のCR3レセプターに吸着して好中球を活性化する。一方、水溶性のパン酵母ベータグルカンは小腸のパイエル板から体内に吸収された後、すぐに好中球に吸着できると考えられる。
先に記載した方法で、リアルタイムPCR法で得られた唾液中のHHV−7のDNA量(単位:copies/ml)は、前述の表1の通りであった。
測定結果は、表2の通りである。
測定結果は、表3の通りである。
上記の急性腸炎に罹患してしまった1例を除き、全ての症例でパン酵母ベータグルカンを1日1カプセル(125mg含有)4週間摂取した結果、摂取前の唾液中のHHV−7のDNA量よりも6週目では、少ない値になっていた。内3例は0となり、残り5例では、0日目と比べ、5.4%、32.5%、49.1%、52.5%、61.2%、61.6%であった。
つまり、パン酵母ベータグルカンを4週間連日投与した効果を6週目で判定すると、HHV−7のDNA量は、平均26.4%まで低下していた。0まで低下する症例もあれば、61〜62%までしか低下していない症例もあり、効果の程度には個体差があった。
Claims (8)
- 唾液中のヒトヘルペスウイルス7の量を指標として、被験者の自然免疫力レベルを評価することを特徴とする自然免疫力レベル評価方法。
- 前記ヒトヘルペスウイルス7の量が多い場合に、自然免疫力レベルが低いレベルにあると判断し、前記ヒトヘルペスウイルス7の量が少ない場合に、自然免疫レベルが高いレベルにあると評価することを特徴とする請求項1に記載の自然免疫力レベル評価方法。
- 唾液中のヒトヘルペスウイルス7の量の定量は、前記ヒトヘルペスウイルス7のDNAを前記唾液中から分離し、リアルタイムPCR法によりDNA量の測定し、得られた結果をもとに一定量の唾液当たりに含まれているヒトヘルペスウイルス7のウイルス量を算出して指標とし、ヒトヘルペスウイルス7の量が多い場合に自然免疫力レベルが大きく低下していると判断し、ヒトヘルペスウイルス7の量が少ない場合に自然免疫力レベルは高いと判断することを特徴とする請求項2に記載の自然免疫力レベル評価方法。
- リアルタイムPCR法として、Qプローブ法PCRを用いることを特徴とする請求項3に記載の自然免疫力レベル評価方法。
- 請求項1ないし4に記載の自然免疫力レベル評価方法で評価された免疫力レベルの改善用であることを特徴とするパン酵母ベータグルカン含有製品。
- パン酵母ベータグルカンとして、パン酵母からの抽出工程での粒子径調節操作により、粒子径が2〜4ミクロンメーターの粒子を含むように加工された不溶性のベータグルカンを含有することを特徴とする請求項5に記載のパン酵母ベータグルカン含有製品。
- パン酵母ベータグルカンとして、パン酵母からの抽出工程での粒子径調節操作により、粒子径が2〜4ミクロンメーターの粒子を含むように加工された不溶性のベータグルカンと、該不溶性のベータグルカンを更に加工して得られた水溶性のベータグルカンとを含有することを特徴とする請求項5に記載のパン酵母ベータグルカン含有製品。
- 前記不溶性のベータグルカンと、前記水溶性のベータグルカンとの含有質量割合が5:1〜1:5の範囲であることを特徴とする請求項7に記載のベータグルカン含有製品。
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近藤 一博 KAZUHIRO KONDO: "ヘルペスウイルスの再活性化を用いた評価法 Chronic fatigue syndrome and herpesvirus reactivation", 日本臨牀 VOL.65(6) THE JAPANESE JOURNAL OF CLINICAL MEDICINE, vol. 第65巻, JPN6019010626, ISSN: 0004128209 * |
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