JP2017011568A - 送信装置及び送受信システム - Google Patents

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Fumitaka Uzawa
史貴 鵜澤
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Abstract

【課題】MIMO伝送において、伝送誤りによるデータパケットの損失を低減させる。【解決手段】送信装置1の振分部11は、受信装置2からのCSIフィードバックにより、ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等を受信し、各ストリームに対するデータパケットの振り分け規則を設定する。振分部11は、振り分け規則に従い、データアグリゲーション単位の複数のデータパケットを、データパケット単位に各ストリームに振り分ける。符号化部12−1,12−2等及び変調部13−1,13−2等は、所定の符号化率及び所定の変調方式にて処理を行う。これにより、データパケットは、データパケット単位に各ストリームに振り分けられ、受信装置2へ送信される。一方のストリームにて送信されたデータパケットが誤った場合であっても、他方のストリームにて送信されたデータパケットが誤っていない可能性がある。【選択図】図1

Description

本発明は、パケット無線伝送技術に関し、特に、MIMO(Multi-Input Multi-Output)による複数のアンテナを用いた空間多重伝送技術に関する。
MIMOによる複数のアンテナを用いた空間多重伝送(MIMO伝送)には、伝搬路情報(CSI:Channel State Information)に基づいたエクスプリシットビームフォーミングによる固有モード伝送がある(例えば非特許文献1を参照)。
図9は、エクスプリシットによるCSI推定を用いたビーム形成手順を説明する図である。基地局(AP:Access Point)がトレーニング信号を端末(STA:Station)へ送信することにより、端末は、送信側のリソース(受信電力、伝送レート、送信ビーム(ストリーム数等))に関わるデータであるCSIを推定し、CSIに基づいて基地局側の符号化率等のパラメータを求める。そして、端末は、CSIに基づいたパラメータを基地局へフィードバックし、基地局は、CSIに基づいたパラメータを用いて、送信ビームを適切に制御する。これにより、より優れた伝送特性を得ることが可能となる。
図10は、MIMO固有モードによるビーム形成手順を説明する図である。基地局は、アンテナ毎の異なるストリームST1,ST2,ST3を形成(送信ビームを形成)し、同じ周波数で同時に端末へ送信する。これらのストリームST1,ST2,ST3は、MIMOチャネルマトリックス(H)、信号のSNR(Signal Noise Ratio)等のCSIに基づいて選択された最適な符号化率、変調方式等により形成されるから、各ストリームは異なった伝送レートで送信される。
図11は、従来のデータパケット送受信例を説明する図である。まず、CSIフィードバック期間において、送信ビームを形成するためのパラメータが選択され、そして、ストリーム送受信期間において、CSIフィードバック期間にて形成された送信ビーム(図11の例では、第1の系統では64QAMの変調方式が用いられ、第2の系統ではBPSKの変調方式が用いられる。)にて、複数のアンテナから複数のストリームが送信される。
基地局は、送信ビームを形成するために、トレーニング信号であるNDPA(Null Data Packet Announcement)及びNDP(Null Data Packet)を端末へ送信する。端末は、NDPA及びNDPを受信すると、CSIを推定し、基地局における最適な符号化率、変調方式等を選択し、これらのデータを含むBR(Beamforming Report)を基地局へ送信する。NDPA及びNDPは、CSIの推定を指示するためのデータ及びヌルパケットである。
基地局は、端末からBRを受信し、BRに含まれるデータに従い、各系統の符号化率、変調方式等にて送信ビームを形成する。そして、基地局は、同一のデータパケットを各ストリームに分割して端末へ送信する。これにより、分割された同じシーケンス番号のデータパケットが、同一時間に送受信される。端末は、所定単位に、データパケットを正常に受信したか否かを示すブロックACK(Block ACK)の情報を基地局へ送信する。
このように、従来方式のMIMO伝送では、各ストリームにより、分割された同じシーケンス番号のデータパケットが同一の時間毎に順次送信される。トレーニング信号であるNDPA及びNDPは、所定の時間間隔で基地局から端末へ送信される。これにより、形成される送信ビームは、時々刻々変化する伝搬路の状況に応じて、所定の時間間隔で更新される。
図12は、従来のデータパケット分割例を説明する図である。まず、上位レイヤから送られてきたデータパケット(データ#1〜#n)は、バッファ/キューに格納される。バッファ/キューに格納されたデータパケットは、所定の送信タイミングで取り出される。取り出されたデータパケットは、第1のデータパケットと第2のデータパケットとの2つに分割され、第1の系統及び第2の系統に振り分けられる。ここで、バッファ/キューから取り出された元のデータパケットと、分割後の2つのデータパケットとは、分割後の2つのデータパケットを結合することで、バッファ/キューから取り出された元のデータパケットが生成されるという関係にある。
そして、分割された第1のデータパケット(データ#1〜#n)は、第1の系統において、例えば64QAMの変調方式にて変調され、ストリーム#1としてアンテナ#1から順次送信される。また、分割された第2のデータパケット(データ#1〜#n)は、第2の系統において、例えばQPSKの変調方式にて変調され、ストリーム#2としてアンテナ#2から順次送信される。この場合、同じシーケンス番号(#1〜#n)のデータパケットは、アンテナ#1,#2から同時に順次送信される。
このようなMIMO伝送について、様々な技術が提案されている。例えば、既存のFPU(Field Pickup Unit)において、空間多重伝送用アダプタを用いることによりMIMO伝送を実現する技術(特許文献1を参照)が知られている。また、伝搬環境に最適となる送信重みまたは伝搬路行列を簡易に求める技術(特許文献2,3を参照)、高速移動体通信によりMIMO伝送を実現する技術(特許文献4を参照)、空間多重数を決定する技術(特許文献5を参照)が知られている。
また、プリコーディングを用いたMIMO伝送において、ピーク抑圧による干渉に起因するチャネル容量の劣化を抑える技術(特許文献6を参照)、MIMO伝送において、チャネルの時変動量等を推定し、ストリーム数、各ストリームの符号化率、変調方式等を決定する技術(特許文献7を参照)が知られている。
また、MIMO伝送において、再送情報に基づいて、悪い環境に設置されたアンテナから送信したパケットを、良い環境に設置されたアンテナから送信させるように並べ替える技術(特許文献8を参照)が知られている。この技術により、MIMO伝送における誤り率を改善し、再送効率を向上させることができる。
また、各ストリームで分離したプロセスのHARQを使用する際に、それぞれのプロセスに対して合成するデータブロックの整合性を維持する技術(特許文献9を参照)が知られている。
特許第5286091号公報 特開2006−121516号公報 特許第4376805号公報 特開2008−124818号公報 特許第4402127号公報 特許第5291668号公報 特許第4619392号公報 特許第4128197号公報 特開2014−209753号公報
IEEE 802.11ac, Part 11, Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) specifications
前述のとおり、端末から基地局へCSIに基づいたパラメータがフィードバックされることで、各ストリームのSNR(Signal Noise Ratio)等を指標とした最適な符号化率、変調方式等が選択される。そして、図12に示したとおり、例えばストリーム数を2として、64QAMにて変調したストリーム#1と、QPSKにて変調したストリーム#2とが、異なる伝送レートにて、それぞれのアンテナを介して送信される。
このようなMIMO伝送では、同じシーケンス番号のデータパケットが分割され、複数のストリームにて送信されるから、複数のストリームのうち1つのストリームが干渉、伝搬損失等の影響を受けた場合には、当該データパケットを受信することができず、パケット損失となってしまう。例えば、高い多値化の変調方式(例えば64QAM)にて変調され送信されたストリームに、干渉、伝搬損失等によって誤りが発生した場合、低い多値化の変調方式(例えばQPSK)にて変調され送信されたストリームに、誤りが発生せず送信が成功したとしても、データパケット単位ではパケット損失となってしまう。このため、伝送誤りによるデータパケットの損失が大きくなり、伝送効率が低下するという問題があった。
例えば、前記特許文献7の技術では、推定したチャネルの時変動量、及び、チャネル情報の推定時間と送信予定時間との差等から、送信により得られる信号品質を推定し、ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等を決定する。この技術は、受信側において、情報に大きな誤りが生じないようにすることを目的とするものであるが、前述のとおり、データパケット単位では、伝送誤りによるデータパケットの損失を十分に低減することができない。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、MIMO伝送において、伝送誤りによるデータパケットの損失を低減可能な送信装置及び送受信システムを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1の送信装置は、データパケットを入力し、前記データパケットを含む複数のストリームのそれぞれを、伝搬路情報に基づいて選択された符号化率及び変調方式にて符号化及び変調し、受信装置へ送信するMIMO伝送の送信装置において、所定数の前記データパケットを単位として、前記伝搬路情報に基づいて選択されたストリーム毎の符号化率及び変調方式から得られる前記ストリーム毎の伝送レートに応じて、前記所定数の前記データパケットを、前記伝搬路情報に基づいて選択されたストリーム数の各ストリームに振り分ける振分部と、前記振分部により振り分けられた各ストリームに対し、前記ストリーム毎の符号化率にて符号化処理を行う符号化部と、前記符号化部により符号化処理が行われた各ストリームに対し、前記ストリーム毎の変調方式にて変調処理を行う変調部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の送信装置は、請求項1に記載の送信装置において、前記振分部が、前記所定数の前記データパケットを単位として、前記伝搬路情報に基づいて選択されたストリーム毎の符号化率及び変調方式から得られる前記ストリーム毎の伝送レートに応じて、前記データパケットがそのシーケンス番号順の送信タイミングまたは受信タイミングとなるように、前記所定数の前記データパケットを、前記伝搬路情報に基づいて選択されたストリーム数の各ストリームに振り分ける、ことを特徴とする。
また、請求項3の送信装置は、請求項1または2に記載の送信装置において、前記ストリーム毎に生成されたパケット損失の程度を示す情報に基づいて、前記パケット損失の程度が他のストリームに比べて相対的に高いストリームについて、前記符号化率を下げるか、または前記変調方式よりも少ない多値数の変調方式を選択するか、または前記符号化率を下げると共に前記変調方式よりも少ない多値数の変調方式を選択するように補正し、前記パケット損失の程度が他のストリームに比べて相対的に低いストリームについて、前記符号化率を上げるか、または前記変調方式よりも多い多値数の変調方式を選択するか、または前記符号化率を上げると共に前記変調方式よりも多い多値数の変調方式を選択するように補正する補正部を備え、前記符号化部が、前記補正部により補正された符号化率にて符号化処理を行い、前記変調部が、前記補正部により補正された変調方式にて変調処理を行う、ことを特徴とする。
さらに、請求項4の送受信システムは、データパケットを入力し、前記データパケットを含む複数のストリームのそれぞれを、伝搬路情報に基づいて選択された符号化率及び変調方式にて符号化及び変調し、受信装置へ送信する送信装置と、前記複数のストリームを受信し、前記変調に対応する復調、及び前記符号化に対応する復号を行い、元のデータパケットを復元する受信装置と、を備えて構成されるMIMO伝送の送受信システムにおいて、請求項1または2の送信装置と、前記送信装置と当該受信装置との間の伝搬路情報を推定し、前記伝搬路情報に基づいて、ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式を選択し、前記ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式を前記送信装置へ送信し、前記ストリーム毎の符号化率及び変調方式にて生成された前記ストリーム数の各ストリームを受信し、前記復調及び前記復号により、元のデータパケットを復元する受信装置と、を備え、前記受信装置が、前記ストリーム毎にパケット損失の程度を示す情報を生成し、前記パケット損失の程度を示す情報に基づいて、前記パケット損失の程度が他のストリームに比べて相対的に高いストリームについて、前記符号化率を下げるか、または前記変調方式よりも少ない多値数の変調方式を選択するか、または前記符号化率を下げると共に前記変調方式よりも少ない多値数の変調方式を選択するように補正し、前記パケット損失の程度が他のストリームに比べて相対的に低いストリームについて、前記符号化率を上げるか、または前記変調方式よりも多い多値数の変調方式を選択するか、または前記符号化率を上げると共に前記変調方式よりも多い多値数の変調方式を選択するように補正する補正部を備え、前記補正部により補正された符号化率、変調方式、または符号化率及び変調方式を前記送信装置へ送信し、前記送信装置に、前記補正された符号化率にて符号化処理を行わせ、前記補正された変調方式にて変調処理を行わせる、ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、MIMO伝送において、伝送誤りによるデータパケットの損失を低減させることが可能となる。
本発明の実施形態による送信装置の構成例を示すブロック図である。 振分部の処理例を説明する図である。 本発明の実施形態による受信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるデータパケット送受信例を説明する図である。 実験結果を得るための条件を説明する図である。 従来技術の実験において、そのストリームを説明する図である。 本発明の実施形態の実験において、そのストリームを説明する図である。 実験結果のスループットを説明する図である。 エクスプリシットによるCSI推定を用いたビーム形成手順を説明する図である。 MIMO固有モードによるビーム形成手順を説明する図である。 従来のデータパケット送受信例を説明する図である。 従来のデータパケット分割例を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。本発明は、MIMO伝送において、データパケット単位に、異なるデータパケットを複数のストリームに振り分けて送信することを特徴とする。これにより、あるストリームにて送信されたデータパケットに誤りがある場合であっても、他のストリームにて送信されたデータパケットに誤りがない可能性がある。データパケットの損失の計算はデータパケット単位に行われるから、あるストリームにて送信された誤りのあるデータパケットは、損失の計算上、誤りのあるデータパケットとして扱われ、他のストリームにて送信された誤りのないデータパケットは、損失の計算上、誤りのないデータパケットとして扱われる。一方、従来技術では、同じデータパケットが分割されて送信されるから、あるストリームにて送信されたデータパケット(分割されたデータパケット)に誤りがある場合、他のストリームにて送信されたデータパケット(分割されたデータパケット)に誤りがなくても、当該データパケット全体として誤りがあるものとして、データパケットの損失が計算される。したがって、本発明は、従来技術に比べ、伝送誤りによるデータパケットの損失を低減させることが可能となる。
〔送信装置〕
まず、本発明の実施形態による送信装置について説明する。図1は、本発明の実施形態による送信装置の構成例を示すブロック図である。この送信装置1は、MIMO伝送を行う送受信システムに用いる送信側の装置である。送信装置1は、メモリ10、振分部11、複数の符号化部12−1,12−2等、複数の変調部13−1,13−2等、複数の送信部14−1,14−2等、複数の切替部15−1,15−2等、複数のアンテナ16−1,16−2等、受信部17及び指示部18を備えている。尚、受信部17は、アンテナ16−1,16−2等に対応して複数存在するが、説明の都合上1つのみ示してあり、受信信号の復調及び復号については省略してある。また、図1の送信装置1は、本発明と直接関連する構成部のみを示してある。
複数の符号化部12−1,12−2等、複数の変調部13−1,13−2等、複数の送信部14−1,14−2等、複数の切替部15−1,15−2等、複数のアンテナ16−1,16−2等において、対応するそれぞれの構成部により形成される系統の数は、所定数n(nは2以上の整数)である。
送信装置1は、データパケットを入力すると、データパケットをメモリ10に格納する。メモリ10は、バッファまたはキューである。送信装置1は、メモリ10に格納されたデータパケットを分割することなく、すなわちその構成を崩すことなく、データパケット単位に複数のデータパケットからなるストリームを複数生成し、複数のストリームを送信する。
送信装置1は、CSIフィードバック期間において、NDPA及びNDPを後述する受信装置2へ送信すると、後述する受信装置2により、CSIが推定され、ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等が選択される。送信装置1の受信部17は、後述する受信装置2から、ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等を受信し、これらのデータを、指示部18を介して振分部11に出力する。
振分部11は、指示部18からストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等を入力し、所定時間のデータアグリゲーション単位(後述するブロックACKに対応するデータパケット群の単位)において、各ストリームへのデータパケットの振り分け規則を設定する。
例えば、振分部11は、ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式に基づいて、ストリーム毎の伝送レートを算出し、ストリーム毎の伝送レートに基づいて、データアグリゲーション単位の所定時間内で伝送可能なデータパケットの数を、ストリーム毎に算出する。そして、振分部11は、第1の振り分け規則として、データアグリゲーションを単位とした時間長において、ストリーム毎に、当該ストリームが前記算出したデータパケット数のデータパケットにより生成されるように、かつランダムに、シーケンス番号順のデータパケット(時系列のデータパケット)を振り分ける規則を設定する。
また、例えば、振分部11は、ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式に基づいて、ストリーム毎の伝送レートを算出し、ストリーム毎の伝送レートに基づいて、データアグリゲーション単位の所定時間内で伝送可能なデータパケットの数を、ストリーム毎に算出する。そして、振分部11は、第2の振り分け規則として、データアグリゲーションを単位とした時間長において、ストリーム毎に、当該ストリームが前記算出したデータパケット数のデータパケットにより生成されるように、かつデータパケットがシーケンス番号順の受信タイミングとなるように、シーケンス番号順のデータパケット(時系列のデータパケット)を振り分ける規則を設定する。尚、振分部11は、当該ストリームが前記算出したデータパケット数のデータパケットにより生成されるように、かつデータパケットがシーケンス番号順の送信タイミングとなるように、振り分け規則を設定してもよい。
この第2の振り分け規則を用いることにより、後述する受信装置2は、シーケンス番号順にデータパケットを受信することができる。したがって、ランダムなシーケンス番号のデータパケットを受信する場合よりも、遅延が短くなる。
振分部11は、ストリーム送受信期間において、メモリ10からデータパケットを読み出し、振り分け規則に従い、データアグリゲーション単位の複数のデータパケット毎に、これらのデータパケットを、所定のストリーム数の各ストリームに振り分ける。振分部11は、振り分けたデータパケットからなるストリームを生成し、各ストリームを対応する符号化部12−1,12−2等に出力する。
図2は、振分部11の処理例を説明する図である。この例は、データアグリゲーション単位の時間長(データアグリゲーション長)における複数のデータパケット#1〜#n(nは2以上の整数)を、前記第2の振り分け規則に従って、アンテナ16−1,16−2にそれぞれ対応した2つのストリーム#1,#2に振り分ける例である。
振分部11は、前記第2の振り分け規則に従って、データパケット#1〜#nについて、データパケット#1をストリーム#1に、データパケット#2をストリーム#2に、データパケット#3をストリーム#1に、・・・、データパケット#nをストリーム#2にそれぞれ振り分ける。
これにより、図2に示したとおり、データアグリゲーション単位のシーケンス番号順のデータパケット#1〜#nが、ストリーム#1,#2毎に、当該ストリーム#1,#2が前記算出したデータパケット数のデータパケットにより生成されるように、かつデータパケットがシーケンス番号順の送信タイミングまたは受信タイミングとなるように、データパケット単位に、ストリーム#1,2に振り分けられる。
図1に戻って、符号化部12−1,12−2等は、指示部18から対応する符号化率の指示を入力し、振分部11から対応するストリームを入力し、ストリームのデータパケットに対し、所定の符号化率の符号にて符号化処理を行う。符号化部12−1,12−2等は、符号化したデータパケットからなるストリームを、対応する変調部13−1,13−2等に出力する。
変調部13−1,13−2等は、指示部18から対応する変調方式の指示を入力し、対応する符号化部12−1,12−2等からストリームを入力し、ストリームのデータパケットに対し、所定の変調方式にて変調処理を行い、変調されたデータパケットからなるストリームの変調信号を、対応する送信部14−1,14−2等に出力する。
送信部14−1,14−2等は、対応する変調部13−1,13−2等からストリームの変調信号を入力し、変調信号を所定の無線信号に変換し、無線信号を、対応する切替部15−1,15−2等及びアンテナ16−1,16−2等を介して送信する。
切替部15−1,15−2等は、例えば時分割にて、送信部14−1,14−2等とアンテナ16−1,16−2等とを接続することで、当該送信装置1から後述する受信装置2への送受信経路を形成し、アンテナ16−1,16−2等と受信部17とを接続することで、後述する受信装置2から当該送信装置1への送受信経路を形成するために、切り替え処理を行う。
受信部17は、CSIフィードバック期間において、後述する受信装置2により送信された無線信号を、対応するアンテナ16−1,16−2等及び切替部15−1,15−2等を介してそれぞれ受信し、無線信号を、ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等に変換して指示部18に出力する。また、受信部17は、ストリーム送受信期間において、後述する受信装置2により送信された無線信号をそれぞれ受信し、無線信号を、データアグリゲーション単位のブロックACKの変調信号に変換する。
指示部18は、受信部17からストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等を入力し、これらのデータを振分部11に出力すると共に、ストリーム毎の符号化率を対応する符号化部12−1,12−2等に出力し、ストリーム毎の変調方式を対応する変調部13−1,13−2等に出力する。
尚、図1に示した送信装置1では、ストリームとアンテナ16−1,16−2等の系統とが1対1で対応しているものとして説明した。つまり、振分部11は、振り分け規則に従い、メモリ10から読み出したデータパケットを、ストリーム数の各ストリームに振り分け、各ストリームを、対応する符号化部12−1,12−2等に出力する。これに対し、ストリームとアンテナ16−1,16−2等の系統とが1対n(nは2以上の整数)で対応している場合、振分部11は、振り分け規則に従い、メモリ10から読み出したデータパケットを、ストリーム数の各ストリームに振り分けた後、同一のストリームを、当該ストリームに対応する複数(n)の系統に出力する。
例えば、アンテナ16−1,16−2等の本数を8とし、ストリーム数を2とした場合、振分部11は、データパケットを2つのストリーム(第1のストリーム及び第2のストリーム)に振り分ける。そして、振分部11は、第1のストリームをコピーし、同じ第1のストリームを、対応する4本のアンテナの系統へそれぞれ出力し、第2のストリームをコピーし、同じ第2のストリームを、対応する他の4本のアンテナの系統へそれぞれ出力する。つまり、ストリームは、ストリーム数に応じた所定数のアンテナに対応し、各ストリームに対応する系統のアンテナは、ストリーム数に応じて必然的に決定される。
アンテナ16−1,16−2等の本数を8とし、ストリーム数を2とした場合、前述のとおり、2つのストリームのそれぞれは、4本のアンテナの系統に対応し、ストリーム数を4とした場合、4つのストリームのそれぞれは、2本のアンテナの系統に対応する。このように、ストリームに対応する所定数のアンテナの系統は予め設定されている。
以上のように、本発明の実施形態の送信装置1によれば、CSIフィードバック期間において、後述する受信装置2からストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等を受信し、振分部11は、各ストリームへのデータパケットの振り分け規則を設定する。そして、振分部11は、ストリーム送受信期間において、振り分け規則に従い、データアグリゲーション単位の複数のデータパケットを、データパケット単位に各ストリームに振り分け、振り分けたデータパケットからなるストリームを生成する。符号化部12−1,12−2等及び変調部13−1,13−2等は、所定の符号化率及び所定の変調方式にて処理を行う。これにより、データパケット単位に振り分けられて生成された複数のストリームが、後述する受信装置2へ送信される。
本発明の実施形態では、ストリーム毎に独立したデータパケットが送受信されるから、例えば高い多値化の変調方式のストリームにて送信されたデータパケットが誤った場合であっても、低い多値化の変調方式のストリームにて送信されたデータパケットが誤っていない可能性がある。また、低い多値化の変調方式のストリームにて送信されたデータパケットが誤った場合であっても、高い多値化の変調方式のストリームにて送信されたデータパケットが誤っていない可能性がある。例えば、図2では、高い多値化の変調方式(64QAM)のストリーム#1で送信したデータパケット#1が誤った場合であっても、低い多値化の変調方式(QPSK)で送信したデータパケット#2が誤っていないときは、データパケット#2にはパケット誤りがないと判断される。
このように、データパケットが誤っていない場合は、当該データパケットの全てが誤りであると判断されることがないから、同じデータパケットが分割されて送信される従来技術に比べ、伝送誤りによるデータパケットの損失を低減させることが可能となる。
〔受信装置〕
次に、本発明の実施形態による受信装置について説明する。図3は、本発明の実施形態による受信装置の構成例を示すブロック図である。この受信装置2は、MIMO伝送を行う送受信システムに用いる受信側の装置である。受信装置2は、複数のアンテナ20−1,20−2等、複数の切替部21−1,21−2等、複数の受信部22−1,22−2等、復調復号部23、メモリ24、CSI推定部25、符号化率等選択部26及び送信部27を備えている。送信部27は、アンテナ20−1,20−2等に対応して複数存在するが、説明の都合上1つのみ示してあり、送信信号の符号化及び変調は省略してある。また、図3の受信装置2は、本発明と直接関連する構成部のみを示してある。
複数のアンテナ20−1,20−2等、複数の切替部21−1,21−2等、複数の受信部22−1,22−2等において、対応するそれぞれの構成部により形成される系統の数は、所定数n(nは2以上の整数)である。
受信装置2は、送信装置1により送信された複数のストリームを受信すると、MIMO伝送の復調及び復号処理の後、各ストリームからデータパケットを抽出して元の順番に整列させ、元の順番のデータパケットに復元して出力する。
受信部22−1,22−2等は、送信装置1から送信された無線信号を、対応するアンテナ20−1,20−2及び切替部21−1,21−2等を介して受信し、無線信号を変調信号に変換し、復調復号部23に出力する。
具体的には、受信部22−1,22−2等は、CSIフィードバック期間において、無線信号をNDPA及びNDPの変調信号に変換し、復調復号部23に出力する。これにより、後述するCSI推定部25によりCSIが推定され、後述する符号化率等選択部26により符号化率等が選択される。
また、受信部22−1,22−2等は、ストリーム送受信期間において、無線信号をストリームの変調信号に変換し、復調復号部23に出力する。これにより、後述する復調復号部23により、MIMO伝送の復調及び復号処理が行われ、各ストリームからデータパケットが抽出され、元の順番のデータパケットがメモリ24に格納される。
復調復号部23は、CSIフィードバック期間において、受信部22−1,22−2等からNDPA及びNDPの変調信号を入力すると、伝搬路応答を算出する等して、MIMO等化処理及び分離処理を行い、復調及び復号処理等を行う。そして、復調復号部23は、後述するCSI推定部25によりCSIを推定するために必要な各種データを生成する。そして、復調復号部23は、伝搬路応答及び各種データをCSI推定部25に出力する。また、復調復号部23は、後述する符号化率等選択部26により選択された符号化率等を入力する。
復調復号部23は、ストリーム送受信期間において、受信部22−1,22−2等からストリームの変調信号を入力し、伝搬路応答を算出する等して、MIMO等化処理及び分離処理を行い、既に入力済みの符号化率等を用いて、送信装置1の変調部13−1,13−2等及び符号化部12−1,12−2等に対応した復調及び復号処理等を行う。そして、復調復号部23は、各ストリームからデータパケットを抽出し、シーケンス番号に基づいて元の順番に整列させ、元の順番のデータパケットをメモリ24に格納する。
復調復号部23は、ストリーム毎にパケット損失の程度を示す情報(パケット損失情報)を生成し、パケット損失情報を符号化率等選択部26に出力する。このように、受信装置2は、送信装置1から送信された、データパケットがデータパケット単位に振り分けられて生成された複数のストリームを受信することで、ストリーム毎のパケット損失情報を得ることができる。
また、復調復号部23は、データアグリゲーション単位に、データパケットを正常に受信したか否かを示すブロックACKの情報を送信部27に出力する。
CSI推定部25は、従来技術と同様に、CSIフィードバック期間において、復調復号部23から伝搬路応答及び各種データを入力すると共に、図示しない構成部から、CSIを生成するための各種データを入力する。そして、CSI推定部25は、伝搬路応答及び各種データに基づいてCSIを推定し、CSIを符号化率等選択部26に出力する。前述のとおり、CSIは、送信側のリソースに関する伝搬路情報である。尚、CSIの推定処理は既知であるから、ここでは説明を省略する。
符号化率等選択部26は、CSI推定部25からCSIを入力し、CSIに基づいて、送信装置1におけるストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等を選択する。例えば、符号化率等選択部26は、CSIに基づいて、伝搬路応答が類似する伝搬路を特定し、当該伝搬路における送信装置1側のアンテナ16−1,16−2等の系統を同じストリームに対応付ける等して、ストリームとアンテナ16−1,16−2等の系統とを対応させたストリーム数を選択する。例えば、送信装置1のアンテナ16−1,16−2等の本数を8とし、ストリーム数として2が選択された場合、第1のストリームが、8本のアンテナ16−1,16−2等のうち所定の4本のアンテナの系統に対応し、第2のストリームが、他の4本のアンテナの系統に対応する。尚、CSIに基づいたストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等の選択処理は既知であるから、ここでは説明を省略する。
符号化率等選択部26は、選択したストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等を送信部27に出力し、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等を復調復号部23に出力する。
本発明の実施形態では、符号化率等選択部26は、符号化率等を選択する処理に加え、符号化率等を補正する処理も行い、補正部として機能する。符号化率等選択部26は、さらに、復調復号部23からパケット損失情報を入力する。そして、符号化率等選択部26は、パケット損失情報の示すストリーム毎のパケット損失の程度に応じて、ストリーム毎の符号化率を補正するか、または変調方式を補正するか、または符号化率及び変調方式を補正する。
具体的には、符号化率等選択部26は、パケット損失の程度が他のストリームに比べて相対的に高い場合、当該ストリームの符号化率を下げると共に、多値数の少ない変調方式を選択する。この場合、符号化率等選択部26は、符号化率を下げるか、または多値数の少ない変調方式を選択するようにしてもよい。
また、符号化率等選択部26は、パケット損失の程度が他のストリームに比べて相対的に低い場合、当該ストリームの符号化率を上げると共に、多値数の多い変調方式を選択する。この場合、符号化率等選択部26は、符号化率を上げるか、または多値数の多い変調方式を選択するようにしてもよい。符号化率等選択部26は、ストリーム毎の補正後の符号化率及び変調方式を送信部27及び復調復号部23に出力する。
このようにして、ストリーム毎の補正後の符号化率、変調方式、または符号化率及び変調方式が送信装置1へ送信され、送信装置1において、各ストリームにおけるパケット損失の程度に応じた符号化率、変調方式、または符号化率及び変調方式にて各ストリームが生成される。つまり、送信装置1の符号化部12−1,12−2等は、補正後の符号化率にて符号化処理を行い、変調部13−1,13−2等は、補正後の変調方式にて変調処理を行う。
この結果、パケット損失の程度の高いストリームについては、低い符号化率、または多値数の少ない変調方式、または低い符号化率及び多値数の少ない変調方式が用いられるから、当該ストリームにより、少ないデータパケットが送信される。これにより、パケット損失の生じるデータパケットの数を減らすことができ、結果として、伝送誤りによるデータパケットの損失を、さらに低減させることが可能となる。
一方、パケット損失の程度の低いストリームについては、高い符号化率、または多い多値数の変調方式、または高い符号化率及び多い多値数の変調方式が用いられ、当該ストリームにより、多くのデータパケットが送信される。これにより、パケット損失の生じ難いデータパケットの数を増やすことができる。
送信部27は、符号化率等選択部26からストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等を入力し、これらのデータを無線信号に変換する。また、送信部27は、復調復号部23からブロックACKの情報を入力し、ブロックACKの情報を無線信号に変換する。そして、送信部27は、無線信号を、対応する切替部21−1,21−2等及びアンテナ20−1,20−2等を介して送信する。
尚、送信部27は、符号化率等選択部26からストリーム毎の補正後の符号化率、変調方式、または符号化率及び変調方式を入力した場合、これらのデータを無線信号に変換して送信してもよいし、ブロックACKの情報に含めて無線信号に変換して送信してもよい。
図4は、本発明の実施形態によるデータパケット送受信例を説明する図であり、図11に示した従来のデータパケット送受信例に対応している。図11に示した従来の場合と同様に、本発明の実施形態においても、CSIフィードバック期間にて送信ビームが形成され、ストリーム送受信期間において、CSIフィードバック期間にて形成された送信ビーム(第1のストリームでは64QAMの変調方式が用いられ、第2のストリームではBPSKの変調方式が用いられる。)にて、ストリームが送信される。図4では、一方のアンテナから第1のストリーム(データパケット#1,#3,・・・,#n)が送信され、他方のアンテナから第2のストリーム(データパケット#2,・・・,#n−1)が送信される。
図4では、一方のアンテナから第1のストリーム(データパケット#1,#3,・・・,#n)が送信される送信完了のタイミングと、他方のアンテナから第2のストリーム(データパケット#2,・・・,#n−1)が送信される送信完了のタイミングとが同じであるが、両タイミングが異なっていてもよい。受信装置2における受信完了のタイミングについても同様である。
送信装置1である基地局は、送信ビームを形成する際に、トレーニング信号であるNDPA及びNDPを、受信装置2である端末へ送信し、端末は、NDPA及びNDPを受信すると、CSIを推定し、基地局における最適な符号化率及び変調方式等を選択し、これらのデータを含むBRを基地局へ送信する。
基地局は、端末からBRを受信し、BRに含まれるデータに基づいて、各ストリームの符号化率、変調方式等にて送信ビームを形成する。そして、基地局は、データパケット単位に、異なるデータパケットを各ストリームに振り分けて端末へ送信する。端末は、アグリゲーション単位に、データパケットを正常に受信したか否かを示すブロックACKを基地局へ送信する。
このように、本発明の実施形態によるMIMO伝送では、ストリーム毎に、異なるデータパケットが送受信される。つまり、データパケットは、複数のストリームのうち、いずれかのストリームにより送受信される。
また、端末は、各ストリームのパケット損失情報を生成し、パケット損失情報に基づいて、当該ストリームの符号化率を上下することで符号化率を補正するか、または、多値数の異なる変調方式を選択することで変調方式を補正するか、または、当該ストリームの符号化率を上下すると共に、多値数の異なる変調方式を選択することで、符号化率及び変調方式を補正する。端末は、ストリーム毎の補正後の符号化率、変調方式、または符号化率及び変調方式を含むブロックACKを、基地局へ送信する。基地局は、端末からブロックACKを受信し、ブロックACKに含まれるストリーム毎の補正後の符号化率、変調方式、または符号化率及び変調方式に基づいて、各ストリームの新たな送信ビームを形成する。
以上のように、本発明の実施形態の受信装置2によれば、CSIフィードバック期間において、送信装置1からNDPA及びNDPを受信すると、CSI推定部25はCSIを推定し、符号化率等選択部26は、CSIに基づいて、ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等を選択する。また、符号化率等選択部26は、パケット損失情報に基づいて、パケット損失の程度が他のストリームに比べて相対的に高い場合、例えば当該ストリームの符号化率を下げると共に、変調方式の多値数を少なくし、パケット損失の程度が他のストリームに比べて相対的に低い場合、例えば当該ストリームの符号化率を上げると共に、変調方式の多値数を多くする。そしてストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等は、送信装置1へ送信される。これにより、送信装置1において、データパケットが、当該ストリーム数の各ストリームに振り分けられ、当該符号化率及び変調方式にて処理される。
また、ストリーム送受信期間において、送信装置1からデータパケット毎に振り分けられた各ストリームを受信すると、復調復号部23は、MIMO等化処理及び分離処理を行い、復調及び復号処理等を行う。そして、復調復号部23は、各ストリームからデータパケットを抽出して元の順番に整列させ、元の順番のデータパケットに復元する。
本発明の実施形態では、ストリーム毎に独立したデータパケットが送受信されるから、例えば高い多値化の変調方式のストリームにて送信されたデータパケットが誤った場合であっても、低い多値化の変調方式のストリームにて送信されたデータパケットが誤っていない可能性がある。また、低い多値化の変調方式のストリームにて送信されたデータパケットが誤った場合であっても、高い多値化の変調方式のストリームにて送信されたデータパケットが誤っていない可能性がある。
このように、データパケットが誤っていない場合は、当該データパケットの全てが誤りであると判断されることがないから、同じデータパケットが分割されて送信される従来技術に比べ、伝送誤りによるデータパケットの損失を低減させることが可能となる。
また、パケット損失情報に基づいて、ストリーム毎の符号化率、変調方式、または符号化率及び変調方式が補正されるから、送信装置1において、パケット損失の程度に応じた符号化率、変調方式、または符号化率及び変調方式にて各ストリームが生成される。これにより、パケット損失の程度の低いストリームにより、多くのデータパケットが送信され、パケット損失の程度の高いストリームにより、少ないデータパケットが送信される。したがって、伝送誤りによるデータパケットの損失を、さらに低減させることが可能となる。
〔実験結果〕
次に、本発明の実施形態についての実験結果を説明する。この実験結果は、コンピュータを用いたシミュレーションの結果である。図5は、実験結果を得るための条件を説明する図であり、図6は、従来技術の実験において、そのストリームを説明する図であり、図7は、本発明の実施形態の実験において、そのストリームを説明する図である。また、図8は、実験結果のスループットを説明する図である。
図5を参照して、この実験は、送信装置1である基地局を1台、受信装置2である端末を1台としたSU(Single User)−MIMOを前提としたものである。第1のアンテナの系統において、データアグリゲーション単位のストリームの先頭から干渉波を発生させ、パケットを損失させることで実験結果を得る。干渉波は、データアグリゲーション単位の時間長(データアグリゲーション長)に対して0〜100%で発生させる。
データアグリゲーション単位のデータパケット数を10、ストリーム数を2、帯域を40MHz、GI(ガードインターバル)を400nsとする。伝送レートは11ac規格におけるMCS(Modulation and Coding Scheme)により定められ、その他のパラメータも11ac規格に準拠するものとする。MCSにより定められる伝送レートは、変調方式の多値数及び符号化率により決定される。
図6を参照して、従来技術において、その上段は、第1のアンテナから、合計9,000バイトのデータパケット#1〜#10からなる180Mbps(Mbit/s)のストリームが送信され、第2のアンテナから、合計6,000バイトのデータパケット#1〜#10からなる120Mbpsのストリームが送信されることを示している。また、その下段は、第1のアンテナから、合計13,500バイトのデータパケット#1〜#10からなる240Mbpsのストリームが送信され、第2のアンテナから、合計1,500バイトのデータパケット#1〜#10からなる30Mbpsのストリームが送信されることを示している。
従来技術では、各アンテナから送信されるストリームにおいて、データパケット#1〜#10のデータ伝送時間は全て同一である。つまり、全ての伝送レートにおいて、スループットは同じとなる(後述する図8のd/従来技術を参照)。
図7を参照して、本発明の実施形態において、その上段は、第1のアンテナから、合計9,000バイトのデータパケット#1,#3,#5,#6,#8,#10からなる180Mbpsのストリームが送信され、第2のアンテナから、合計6,000バイトのデータパケット#2,#4,#7,#9からなる120Mbpsのストリームが送信されることを示している。また、その下段は、第1のアンテナから、合計13,500バイトのデータパケット#1,#2,〜,#8,#10からなる270Mbpsのストリームが送信され、第2のアンテナから、合計1,500バイトのデータパケット#9からなる30Mbpsのストリームが送信されることを示している。
ここで、パケット比率を、第1のアンテナから送信されるストリームの伝送レートと第2のアンテナから送信されるストリームの伝送レートの割合とすると、図7の上段のパケット比率は6:4であり、伝送レートの比率は180:120Mbpsである。また、下段のパケット比率は9:1、伝送レートの比率は270:30Mbpsである。この場合、スループットは、パケット比率及び伝送レートの比率に応じて異なる(後述する図8のa/6:4及びc/9:1を参照)。尚、図6及び図7において、ヘッダの時間は省略してある。
図8を参照して、横軸は干渉波サイズ(Interference wave size:0〜1)を示し、縦軸はスループット(Total throughput:Mbps)を示す。干渉波サイズの0〜1は、図5に示したように、データアグリゲーション単位の時間長(データアグリゲーション長)に対する0〜100%に相当する。
aは、図7の上段に示したパケット比率6:4及び伝送レートの比率180:120Mbpsの場合を示し、bは、パケット比率8:2及び伝送レートの比率240:60Mbpsの場合を示し、cは、図7の下段に示したパケット比率9:1及び伝送レートの比率270:30Mbpsの場合を示している。また、dは、図6に示した従来技術の場合を示している。
従来技術の実験結果を示すdから、干渉波サイズの増加によって、スループットが低下し、干渉波サイズが1のときに、全てのデータパケットが損失することがわかる。また、本発明の実施形態の実験結果を示すa〜cから、干渉波サイズが増加しても、全てのデータパケットが損失することはなく、伝送レートの値の近いパケット比率6:4(a)の場合に、高いスループットが得られることがわかる。
図8から、スループットは、全体として、従来技術の実験結果を示すdよりも本発明の実施形態の実験結果を示すa〜cの方が高い。これにより、本発明の実施形態によれば、従来技術に比べ、伝送誤りによるデータパケットの損失を低減させることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、前記実施形態では、受信装置2は、ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等を選択し、ストリーム毎の符号化率、変調方式、または符号化率及び変調方式を補正する符号化率等選択部(及び補正部)26を備えているが、送信装置1に備えるようにしてもよい。この場合、受信装置2は、CSI及びパケット損失情報を送信装置1へ送信し、送信装置1に備えた符号化率等選択部(及び補正部)26は、CSIに基づいて、ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式等を選択し、パケット損失情報に基づいて、ストリーム毎の符号化率、変調方式、または符号化率及び変調方式を補正する。
1 送信装置
2 受信装置
10,24 メモリ
11 振分部
12 符号化部
13 変調部
14,27 送信部
15,21 切替部
16,20 アンテナ
17,22 受信部
18 指示部
23 復調復号部
25 CSI推定部
26 符号化率等選択部

Claims (4)

  1. データパケットを入力し、前記データパケットを含む複数のストリームのそれぞれを、伝搬路情報に基づいて選択された符号化率及び変調方式にて符号化及び変調し、受信装置へ送信するMIMO伝送の送信装置において、
    所定数の前記データパケットを単位として、前記伝搬路情報に基づいて選択されたストリーム毎の符号化率及び変調方式から得られる前記ストリーム毎の伝送レートに応じて、前記所定数の前記データパケットを、前記伝搬路情報に基づいて選択されたストリーム数の各ストリームに振り分ける振分部と、
    前記振分部により振り分けられた各ストリームに対し、前記ストリーム毎の符号化率にて符号化処理を行う符号化部と、
    前記符号化部により符号化処理が行われた各ストリームに対し、前記ストリーム毎の変調方式にて変調処理を行う変調部と、
    を備えたことを特徴とする送信装置。
  2. 請求項1に記載の送信装置において、
    前記振分部は、
    前記所定数の前記データパケットを単位として、前記伝搬路情報に基づいて選択されたストリーム毎の符号化率及び変調方式から得られる前記ストリーム毎の伝送レートに応じて、前記データパケットがそのシーケンス番号順の送信タイミングまたは受信タイミングとなるように、前記所定数の前記データパケットを、前記伝搬路情報に基づいて選択されたストリーム数の各ストリームに振り分ける、ことを特徴とする送信装置。
  3. 請求項1または2に記載の送信装置において、
    前記ストリーム毎に生成されたパケット損失の程度を示す情報に基づいて、前記パケット損失の程度が他のストリームに比べて相対的に高いストリームについて、前記符号化率を下げるか、または前記変調方式よりも少ない多値数の変調方式を選択するか、または前記符号化率を下げると共に前記変調方式よりも少ない多値数の変調方式を選択するように補正し、前記パケット損失の程度が他のストリームに比べて相対的に低いストリームについて、前記符号化率を上げるか、または前記変調方式よりも多い多値数の変調方式を選択するか、または前記符号化率を上げると共に前記変調方式よりも多い多値数の変調方式を選択するように補正する補正部を備え、
    前記符号化部は、前記補正部により補正された符号化率にて符号化処理を行い、
    前記変調部は、前記補正部により補正された変調方式にて変調処理を行う、ことを特徴とする送信装置。
  4. データパケットを入力し、前記データパケットを含む複数のストリームのそれぞれを、伝搬路情報に基づいて選択された符号化率及び変調方式にて符号化及び変調し、受信装置へ送信する送信装置と、前記複数のストリームを受信し、前記変調に対応する復調、及び前記符号化に対応する復号を行い、元のデータパケットを復元する受信装置と、を備えて構成されるMIMO伝送の送受信システムにおいて、
    請求項1または2の送信装置と、
    前記送信装置と当該受信装置との間の伝搬路情報を推定し、前記伝搬路情報に基づいて、ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式を選択し、前記ストリーム数、ストリーム毎の符号化率及び変調方式を前記送信装置へ送信し、前記ストリーム毎の符号化率及び変調方式にて生成された前記ストリーム数の各ストリームを受信し、前記復調及び前記復号により、元のデータパケットを復元する受信装置と、を備え、
    前記受信装置は、
    前記ストリーム毎にパケット損失の程度を示す情報を生成し、前記パケット損失の程度を示す情報に基づいて、前記パケット損失の程度が他のストリームに比べて相対的に高いストリームについて、前記符号化率を下げるか、または前記変調方式よりも少ない多値数の変調方式を選択するか、または前記符号化率を下げると共に前記変調方式よりも少ない多値数の変調方式を選択するように補正し、前記パケット損失の程度が他のストリームに比べて相対的に低いストリームについて、前記符号化率を上げるか、または前記変調方式よりも多い多値数の変調方式を選択するか、または前記符号化率を上げると共に前記変調方式よりも多い多値数の変調方式を選択するように補正する補正部を備え、
    前記補正部により補正された符号化率、変調方式、または符号化率及び変調方式を前記送信装置へ送信し、前記送信装置に、前記補正された符号化率にて符号化処理を行わせ、前記補正された変調方式にて変調処理を行わせる、ことを特徴とする送受信システム。
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