JP2017009853A - 表示装置 - Google Patents

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Takashi Yoshii
貴志 吉井
山本 哲也
Tetsuya Yamamoto
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Abstract

【課題】液晶ドライバが正常に動作しない等の不具合を減らし得る表示装置を提供すること。【解決手段】実施形態に係る表示装置は、画像を表示する表示部と、表示部に駆動信号を供給するドライバとを備え、ドライバは、複数の電源からドライバを駆動するための電源が供給されると、各電源の供給順序が、予め設定された所定の供給順序であるかどうかを判定し、所定の供給順序でないと判定された場合には、ドライバの状態を、各種コマンドを受け付けない状態のままとし、所定の供給順序であると判定された場合には、ドライバの状態を、ドライバに供給される各種コマンドを受け付け可能な状態に移行させる。【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、表示装置に関する。
一般的に、携帯端末(例えば、スマートフォンやPDA、タブレットコンピュータなど)には、液晶や有機ELといった表示装置が設けられている。この表示装置の駆動信号制御は、携帯端末内の液晶ドライバによって行われる。この液晶ドライバには、ロジック電源やアナログ電源など、液晶ドライバ自体を駆動するための電源が適宜供給される。
この液晶ドライバに関しては、起動時等に複数種の電源が投入されるものとなるが、これら複数種の電源が予め定められた順序ではなく誤った順序で電源が投入されている場合がある。このとき当該液晶ドライバは、当該電源投入順が誤りであることを検出しているにも関わらず、スリープ状態を脱して(スリープアウトして)昇圧動作を開始してしまう場合がある。その結果、液晶ドライバ内の各部に不測の大電流が流れてしまい(ラッチアップが生じ)、液晶ドライバが正常に動作しない等の不具合を招く恐れがある。
特開平8−264792号公報
本発明の一態様における目的は、液晶ドライバが正常に動作しない等の不具合を減らし得る表示装置を提供することである。
実施形態に係る表示装置は、画像を表示する表示部と、前記表示部に駆動信号を供給するドライバとを具備し、前記ドライバは、複数の電源から前記ドライバを駆動するための電源が供給されると、前記各電源の供給順序が、予め設定された所定の供給順序であるかどうかを判定し、前記所定の供給順序でないと判定された場合には、前記ドライバの状態を、前記各種コマンドを受け付けない状態のままとし、前記所定の供給順序であると判定された場合には、前記ドライバの状態を、前記ドライバに供給される各種コマンドを受け付け可能な状態に移行させる。
実施形態に係る表示装置は、画像を表示する表示部と、前記表示部に駆動信号を供給するドライバと、前記ドライバ内に設けられ、アプリケーションプロセッサからのコマンドを受け付けるインタフェースレシーバとを具備し、前記ドライバは、バッテリから第1の電源を受け取り安定化したロジック電源を生成するレギュレータと、前記バッテリから正極の第2の電源と、負極の第3の電源とを受け取り昇圧したアナログの正と負の電源を生成する昇圧回路と、前記バッテリから出力される前記第1、第2及び第3の電源の供給状態を順序に従い判定し、供給順序が正しい場合にのみ前記インタフェースレシーバに前記アプリケーションプロセッサからのコマンドの受け付けを許可する監視回路とを備える。
図1は、各実施形態が適用された携帯端末の全体ブロック図を示す構成図である。 図2は、図1の一部である主な回路ブロックを取り出して示す図である。 図3は、液晶表示パネルの第1の基板上の一部の等価回路を概略的に示す図である。 図4は、図3の画素PXの等価回路を示す図である。 図5Aは、ミューチュアル検出方式のタッチセンサSEの基本構成例を示す図である。 図5Bは、液晶表示パネルにおいて、図5AのタッチセンサSEの駆動タイミングと表示期間との関係を示すタイミングチャートである。 図6は、第1の実施形態に係る液晶ドライバIC1の内部のブロック構成例を示す図である。 図7は、図6の液晶ドライバIC1の内部の電源供給部の構成例を示す図である。 図8は、図6の液晶ドライバIC1の内部の監視回路の動作の一例を示すフローチャートである。 図9は、図6の液晶ドライバIC1の内部の監視回路の動作の一例を補足するためのタイミングチャートである。 図10は、第2の実施形態に係る液晶ドライバIC1の内部のブロック構成を示す図である。 図11は、図10の液晶ドライバIC1の内部の監視回路の動作の一例を示すフローチャートである。 図12は、図10の液晶ドライバIC1の内部の監視回路の動作の一例を補足するためのタイミングチャートである。 図13は、第2の実施形態の変形例を説明するためのブロック図である。
いくつかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実施の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。各図において、連続して配置される同一又は類似の要素については符号を省略することがある。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
<第1の実施形態>
図1は、各実施形態が適用された携帯端末の全体ブロック図を示す構成図である。図1において、タッチセンサ一体型の液晶表示パネルLCDは、第1基板SUB1と、第1基板SUB1に対向配置された第2基板SUB2と、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に形成された液晶層と、を備えている。なお、第1基板SUB1をアレイ基板、第2基板SUB2を対向基板と称しても良い。液晶表示パネルLCDを駆動する液晶ドライバIC1は、第1基板SUB1上に搭載されている。液晶ドライバIC1は、第1のICチップ或いはドライブ回路と称されても良い。
液晶表示パネルLCDは、その表示領域(アクティブエリアと称しても良い)DA内に、例えば容量変化検出型のタッチセンサSEを一体化して備えている。タッチセンサSEは、第1基板SUB1に設けられた共通電極C(後述する)と第2基板SUB2に設けられたタッチ検出電極(タッチ検出素子と称しても良い)Rxとにより構成される。このタイプのタッチセンサSEは、インセル型と称される。インセル型のタッチセンサSEの動作原理については、後で説明することにする。なおタッチ検出素子Rxは、液晶表示に支障を与えないように、透明な例えばITO(インジウム・ティン・オキサイド)や太さ数nm〜数十nmの金属細線を利用して形成することができる。
上記のタッチセンサSEは、液晶ドライバIC1からの駆動信号により駆動され、その出力信号は、タッチパネルコントローラIC2(第2のICチップ或いはセンサ回路と称しても良い)により検出される。
また、液晶表示パネルLCDは、アプリケーションプロセッサ(第1の制御部と称しても良い)HOSに電気的に接続されている。より具体的には、アプリケーションプロセッサHOSはフレキシブル配線基板FPC1、液晶ドライバIC1を介して液晶表示パネルLCDに接続され、またフレキシブル配線基板FPC2、タッチパネルコントローラIC2を介してタッチセンサSEに接続されている。液晶ドライバIC1とタッチパネルコントローラIC2とは、タイミングパルスなどで互いに電気的に接続されており、同期している。なお液晶ドライバIC1と、タッチパネルコントローラIC2とは、同一チップ内に構成されても良い。
液晶表示パネルLCDを照明するバックライトユニットBLは、第2基板SUB2の下側に配置されている。フレキシブル配線基板FPC3は、バックライトユニットBLとアプリケーションプロセッサHOSとを接続している。
図2は、図1の一部である主な回路ブロックを取り出して示す。図2の破線で囲む部分が、第1基板SUB1の部分である。第1基板SUB1の非表示領域の例えば左側領域にゲート駆動回路GDが形成されている。ゲート駆動回路GDは、ゲート線G(G1〜Gn)を駆動するものである(ゲート線Gは図3に示されている)。また、ゲート駆動回路GDに併設して共通電極駆動回路CDが構成されている。共通電極駆動回路CDは、共通電極CE(C1〜Cn)を駆動するものである(共通電極CEは図3に示されている)。また、ソース選択回路(マルチプレクサと称される場合もある)MUPが第1基板SUB1の下側の非表示領域に構成されている。なお、図2及び図3では、ゲート駆動回路GDが片側に形成されている場合を例示したが、ゲート駆動回路GDは、表示領域DAを挟むようにして両側に形成されてもよい。この場合、一方に位置するゲート駆動回路GD(例えば、表示領域DAの右側に位置するゲート駆動回路GD)が、複数のゲート線G1〜Gnのうち、奇数行に位置するゲート線G1、G3、・・・を駆動し、もう一方に位置するゲート駆動回路GD(例えば、表示領域DAの左側に位置するゲート駆動回路GD)が、複数のゲート線G1〜Gnのうち、偶数行に位置するゲート線G2、G4、・・・を駆動する。
液晶ドライバIC1は、ゲート駆動回路GD、共通電極駆動回路CDなどを制御する。また液晶ドライバIC1は、ソース選択回路MUPを介して表示領域DAの画素PE(表示素子と称しても良い)に画素信号を書き込む。
タッチパネルコントローラIC2は、タッチ検出素子Rxから得られたタッチ検出信号Rxsを処理し、液晶表示パネルLCDの表示面に対するユーザの指などの被検知物の接触位置の座標データを得ることができる。液晶ドライバIC1は、アプリケーションプロセッサHOSと相互通信を行い、データの要求・受信などを行う。
アプリケーションプロセッサHOSは、液晶ドライバIC1に対して映像データ、コマンド、同期信号などを供給する。
図3は、液晶表示パネルLCDの第1基板SUB1上の一部の等価回路を概略的に示す。液晶表示パネルLCDは、画像を表示する表示領域DAを備える。また、表示領域DAを包囲して設けられる非表示領域に、ソース選択回路MUP、ゲート駆動回路GD、共通電極駆動回路CD及びアウタリードボンディング(Outer Lead Bonding)のパッド群(以下、OLBパッド群と称する)pG1が形成されている。
液晶ドライバIC1は、ソース選択回路MUP、ゲート駆動回路GD、共通電極駆動回路CD及びOLBパッド群pG1に接続されている。全てを図示しないが、液晶ドライバIC1とゲート駆動回路GDとはパネル制御信号を出力する制御線で接続されている。液晶ドライバIC1は、制御線を介して制御スイッチング素子CSW1に制御信号を与えることができる。
第1の基板SUB1には、表示領域DAにおいて、第1方向Xに沿って延出した複数のゲート線G(G1〜Gn)、第1方向Xに交差する第2方向Yに沿って延出した複数のソース線S(S1〜Sm)を備えている。また、複数のゲート線G(G1〜Gn)は、第2方向Yに所定の間隔で並べられている。複数のソース線S(S1〜Sm)も、第1方向に所定の間隔で並べられている。
また、表示領域DAにおいて、平面視でゲート線Gとソース線Sとによって区画された領域に、画素PXが形成される。すなわち、表示領域には、複数の画素PXが第1方向X及び第2方向Yにマトリックス状に、m×n個配置されている(但し、m及びnは正の整数である)。さらにまた、第1方向Xに沿って、画素PXの構成に含まれる共通電極C(C1・・・Cn)などが形成され、この共通電極C(C1・・・Cn)は、画素PX自体を駆動するための電極として利用されるとともに、後で説明するようにタッチセンサSEを駆動するための電極として利用される。
各ゲート線Gは、表示領域DAの外側に引き出され、ゲート駆動回路GDに接続されている。ゲート駆動回路GDは、複数の制御スイッチング素子CSW1を備え、ゲート線G(G1、G2、・・・Gn)は、制御スイッチング素子CSW1に一対一で接続されている。
各ソース線S(S1〜Sm)は、平面視でゲート線G(G1、G2、・・・Gn)と交差している。ソース線Sは、第1方向Xに所定の間隔で並べられている。ソース線S(S1〜Sm)は、表示領域DAの外側に引き出され、ソース選択回路MUPに接続されている。
共通電極C(C1、C2、・・・Cn)は、帯状に形成され、第1方向Xに延在し、第2方向Yに間隔を置いて並べられている。これにより、共通電極C(C1、C2、・・・Cn)は、ゲート線G(G1、G2、・・・Gn)に沿って延在し、ソース線S(S1〜Sm)と平面視で交差するものとなる。また、共通電極Cは、各画素領域に形成され、補助線によりこれらを連結した構成を採用することも可能である。なお、ここでは、共通電極Cがゲート線Gに沿って延在し、ソース線Sと平面視で交差する場合を例示したが、共通電極Cは、ソース線Sに沿って延在し、ゲート線Gと平面視で交差するように形成されてもよい。
共通電極CEは、例えば複数本(例えば3本)毎に束ねられた分割電極であっても良い。例えば、共通電極C(C1〜Cn)は、(n/3)個の分割電極C(C1〜Cn/3)として構成される。
共通電極Cは、表示領域DAの外側に引き出され、共通電極駆動回路CDに接続されている。なお、ゲート線G、ソース線S及び共通電極CEは、図示の如く直線的に延出していなくても良く、一部が屈曲していても良い。
ゲート駆動回路GDは、n個の制御スイッチング素子CSW1を備える。n個の制御スイッチング素子CSW1は、それぞれ選択的にオン又はオフされて、対応する画素PXへの画像信号の書き込み許可又は書き込み禁止を制御することができる。
画素信号は、選択されているゲート線に接続されている複数の画素PXにソース選択回路MUPを介して一斉に書き込まれる。
図4は、図3に示した画素PXを示す等価回路図である。画素PXは、第1基板SUB1上に形成される画素スイッチング素子PSW、透明な画素電極PE、透明な共通電極Cなどを備えている。画素スイッチング素子PSWは、例えばTFT(薄膜トランジスタ)で形成されている。画素スイッチング素子PSWは、ゲート線G及びソース線Sと電気的に接続されている。画素スイッチング素子PSWは、トップゲート型TFT或いはボトムゲート型TFTのいずれであっても良い。また、画素スイッチング素子PSWの半導体層は、例えば、ポリシリコンによって形成されているが、アモルファスシリコンによって形成されていても良い。
画素電極PEは、画素スイッチング素子PSWに電気的に接続されている。画素電極PEは、ITOで形成されており、絶縁膜を介して共通電極CEと対向している。共通電極CE、絶縁膜及び画素電極PEは、保持容量CSを形成している。ゲート線Gからの制御信号により画素スイッチング素子PSWがオンしたとき、ソース選択回路MUPからソース線Sに出力された画素信号が、保持容量CSに書き込まれ保持される。この保持容量CSに生じた電圧に応じて画素電極PEと共通電極CEとの間の液晶LQの光空間変調が実現される。図4では、1つの画素PXを代表して示しているが、図2に示した制御スイッチング素子CSW1の1つがオンしたとき、対応するゲート線Gに接続されている複数の画素の各画素スイッチング素子PSWが一斉にオンする。したがって、この各画素スイッチング素子PSWに接続されている各ソース線Sからの画素信号が、対応する各画素PXの保持容量CSに書き込まれる。
図5Aと図5Bは、上記したインセル型のタッチセンサSEの基本動作を説明するための図である。
図5Aにミューチュアル(相互容量)検出方式のタッチセンサSEを示す。複数のタッチ検出素子Rxは、第2基板SUB2に第2方向Yにストライプ状に形成され、第1基板SUB1に共通電極C(C1、C2、C3、・・・)が形成されている。複数のタッチ検出素子Rxと共通電極C(C1、C2、C3・・・)とは、交差する関係である。
後述するタッチ検出期間WDTに共通電極C1、C2、C3、・・・が順次高周波パルス状の駆動信号Tx1、Tx2、Tx3、・・・により駆動される。この期間において、例えば指などの被検知物が近接しているタッチ検出素子Rxからは、他のタッチ検出素子Rxからの出力に比べて、レベルの低い検出信号Rxsが検出される。これは指が近接しているタッチ検出素子Rxと共通電極との間に生じている第1容量に加えて、当該タッチ検出素子Rxと指との間にも第2容量が発生しているからである。他のタッチ検出素子Rxと共通電極との間には、指による第2容量が生じておらず、第1容量のみである。
上記の共通電極C1、C2、C3、・・・の駆動タイミングと、レベルの低い検出信号Rxsを出力したタッチ検出素子Rxの位置とから、指の座標位置を判定することができる。
図5Bは、共通電極C(C1、C2、C3、・・・)が駆動信号Tx1、Tx2、Tx3、・・・により駆動されるときのタイミングチャートを示している。図5Bに示すように、1フレーム期間内が複数の表示期間DWT(画素信号SigXの書き込み期間も含む)に分割されており、表示期間DWTと表示期間DWTの間に、タッチ検出期間TDT(この期間は、非表示期間TDTと称しても良い)が設定されている。タッチ検出期間TDTでは、共通電極C(C1、C2、C3、・・・)が駆動信号Tx1、Tx2、Tx3、・・・により駆動される。なお、図5Bでは、最初のタッチ検出期間TDTでは、共通電極Cが駆動信号Tx1により駆動され、2番目のタッチ検出期間TDTでは、共通電極Cが駆動信号Tx2により駆動され、n番目のタッチ検出期間TDTでは、共通電極Cが駆動信号Txnにより駆動される場合について例示した。しかしながら、共通電極Cは、各タッチ検出期間TDTにおいて、駆動信号Tx1〜Txnが順次入力されることにより駆動されるとしてもよい。すなわち、最初のタッチ検出期間TDTでは、共通電極Cは順次入力される駆動信号Tx1〜Txnにより駆動され、2番目のタッチ検出期間TDTにおいても、共通電極Cは順次入力される駆動信号Tx1〜Txnにより駆動され、n番目のタッチ検出期間TDTにおいても、共通電極Cは順次入力される駆動信号Tx1〜Txnにより駆動されるとしてもよい。
図5Bに示すように表示期間DWTとタッチ検出期間TDTは、1フレーム内の複数個所に分散している。インセル型のタッチセンサSEの基本構成及び動作は、上記した通りである。
次に、図6を参照して、ICチップである液晶ドライバIC1の内部のブロック構成例を具体的に説明する。
図6において、アプリケーションプロセッサHOSからの映像データは、インタフェースレシーバ201を介して、映像メモリ202に入力される。映像メモリ202から読み出された映像データは、ラインラッチ回路203にラッチされる。ラインラッチ回路203は、液晶表示パネルLCDの1ライン或いは複数ライン分の映像データをラッチすることができる。
ラインラッチ回路203から読み出された各画素PXに対応する映像データは、ソース増幅器204にてデジタルアナログ変換され、増幅器によりガンマ補正などを施されて画素信号となる。この画素信号が液晶表示パネルLCDの画素アレイ部240aに配列されている画素PXに書き込まれる。具体的には、図2で示したソース選択回路MUPを介して表示領域DAに2次元配列されている画素PXに入力される。そして、画素信号が、図4で説明した保持容量CSに書き込まれる。
上記の映像メモリ202、ラインラッチ回路203、ソース増幅器204などのブロックをまとめて映像データ処理部241と称しても良い。
さらにまた、アプリケーションプロセッサHOSからの同期信号、コマンドなどは、インタフェースレシーバ201により取り込まれる。インタフェースレシーバ201により取り込まれた同期信号は、タイミングコントローラ213に入力される。また、インタフェースレシーバ201を介して取り込まれたコマンドは、レジスタ(図示せず)に一旦入力されて解釈され、その結果がタイミングコントローラ213のタイミングパルス生成などに反映される。なお、上記したインタフェースレシーバ201は、アプリケーションプロセッサHOSから送られてくるデジタルデータの外部クロックレートを、内部のデジタルデータのための内部クロックレートに変換している。例えばインタフェースレシーバ201の書き込み動作は外部クロックに同期し、読み出し動作は内部クロックに同期している。
タイミングコントローラ213は、複数のロジック回路とこのロジック回路を制御するアプリケーションで構成されても良いし、或いはロジック回路及びカウンタなどを備えたハードウェア構成により構成されても良い。タイミングコントローラ213は、液晶ドライバIC1の動作モード及び動作シーケンスを設定し、また動作モードの切り替えを行うことができる。動作モードとしては、画素信号が各水平ラインの画素に書き込まれる書き込み期間を含む表示期間DWT、及びタッチ検出期間TDT(非表示期間)などがある。このために、タイミングコントローラ213は、インタフェースレシーバ201からの外部水平同期信号HSYNCを参照し、外部水平同期信号HSYNCに同期することができる。そしてタイミングコントローラ213は、発振器214からの内部クロックに基づいて、各種の動作を実現するために各種のタイミングパルスを生成している。
タイミングコントローラ213から出力される表示制御のための各種のタイミングパルスは、映像メモリ202、ラインラッチ回路203、ソース増幅器204、パネル制御信号生成部220に入力される。さらにまた、タイミングコントローラ213からのセンサ用の各種のタイミングパルスは、タッチ検出素子制御信号生成部231、タッチインタフェース232にも入力される。
パネル制御信号生成部220は、ゲート駆動回路GD、共通電極駆動回路CDに対する駆動信号を生成し、液晶表示パネルLCDによる映像表示を実現する。
タッチ検出素子制御信号生成部231は、共通電極Cに駆動信号Tx1、Tx2、Tx3、・・・を供給する。タッチパネルコントローラIC2とタッチインタフェース232とは、電気的に接続され互いの動作タイミングの同期が取られている。すなわち、タッチパネルコントローラIC2は、タッチ検出期間TDTを把握し、このタッチ検出期間TDT内に検出信号Rxsを受け取ることができる。タッチパネルコントローラIC2は、タッチインタフェース232を介して、タッチ検出素子制御信号生成部231と交信し、タッチ検出素子制御信号生成部231の動作状況(例えば、タッチ検出素子の駆動状況など)を把握している。
上記の構成において、パネル制御信号生成部220、タッチ検出素子制御信号生成部231、タイミングコントローラ213、発振器241などのブロックは、まとめて走査駆動部242と称されても良い。したがって、走査駆動部242は、第2クロック生成部(発振器214)を備え、第2クロック生成部のクロックに同期して画素信号及び表示駆動信号を複数の表示素子に時分割的に順次供給して表示走査を行うことができる。さらに走査駆動部242は、タッチ検出用の駆動信号をタッチ検出素子に供給する。
また、上記の構成において、タッチインタフェース232、タッチパネルコントローラIC2などのブロックは、タッチ検出部243と称しても良い。このタッチ検出部243は、タッチ検出素子Rxからの検出信号Rxsをサンプリングすることによりタッチ検出を行うことができる。
液晶ドライバIC1は、内部回路の電源供給部として、レギュレータ251及び昇圧回路(チャージポンプと称しても良い)252を備えている。レギュレータ251は、例えば図7(a)に示すように、バッテリBATTからの電源供給を受けて、出力アンプ251Aで駆動電圧を生成し安定化出力する。ここで、レギュレータ251は、バッテリBATTから複数(例えば2つの)の電位電圧を選択的に取り込むことができる。すなわち、レギュレータ251は、切替スイッチ251Bと、出力安定化用の増幅器251Aとを有しており、切替スイッチ251Bにおいて、制御信号により入力電位を切り替え選択する。レギュレータ251から出力される駆動電圧は、インタフェースレシーバ201、映像メモリ202、ラインラッチ回路203、タイミングコントローラ213及び発振器214に送られる。昇圧回路252は、例えばDCDCコンバータにより構成され、図7(b)に示すように、電源供給をレギュレータ251から受けて、昇圧周波数を制御することで直流電圧を予め決められた電圧に昇圧し、これをソース増幅器204、パネル制御信号生成部220及びタッチ検出素子制御信号生成部231に出力する。これにより、液晶ドライバIC1内において、個々の回路ブロックが適切に動作する。
一般的に、バッテリBATTは電源出力回路を含んでおり、この電源出力回路は予め設定された順序でロジック電源、正極側アナログ電源及び負極側アナログ電源を出力するように設計されている。
ここで、本実施形態に係る表示装置では、液晶ドライバIC1に供給される電源の投入順序を監視する。一般的に、この液晶ドライバIC1には、起動時等に複数種の電源が投入されるものとなるが、これら複数種の電源が予め定められた順序ではなく誤った順序で電源が投入されている場合がある。このとき当該液晶ドライバIC1は、当該電源投入順が誤りであることを検出しているにも関わらず、スリープ状態を脱して(スリープアウトして)昇圧動作を開始してしまう場合がある。その結果、液晶ドライバIC1内の各部に不測の大電流が流れてしまい(ラッチアップが生じ)、液晶ドライバIC1が正常に動作しない等の不具合を招く。
そこで、本実施形態では、図6に示したように、液晶ドライバIC1に供給される電源の投入順序を監視するための監視回路260が設けられている。なお、本実施形態では、液晶ドライバIC1に供給される電源が、ロジック電源LOGIC(図6ではLと表記する)、正極側アナログ電源ANALOG+(図6ではA+と表記する)及び負極側アナログ電源ANALOG-(図6ではA-と表記する)の3電源である場合を想定する。また、本実施形態では、液晶ドライバIC1に供給される電源の正しい投入順序が、ロジック電源、正極側アナログ電源、負極側アナログ電源の順である場合を想定する。なお、液晶ドライバIC1に供給される電源の正しい投入順序は、上記した順序に限られず、例えば、ロジック電源、負極側アナログ電源、正極側アナログ電源の順であっても良い。但し、ロジック電源が最初に投入されなければならないという点は、変えることができない。
監視回路260は、検出回路261及び順序回路262を備えている。この監視回路260は、バッテリBATTからロジック電源の供給を受けることにより駆動する。
検出回路261は、液晶ドライバIC1に電源が投入されたことを検出する回路である。具体的には、検出回路261は、バッテリBATTから(監視回路260を駆動させるための)ロジック電源の供給を受けることにより、液晶ドライバIC1の状態が初期状態(不定状態)であるかどうかを判定する。ここでの初期状態とは、液晶ドライバIC1に、ロジック電源、正極側アナログ電源及び負極側アナログ電源のいずれの電源も投入されていない状態を示す。但し、監視回路260を駆動するための電源は少なからず必要であるため、監視回路260を駆動するための電源が液晶ドライバIC1に供給されていたとしても、液晶ドライバIC1内のその他の各部を駆動するための電源がレギュレータ251及び昇圧回路252に供給されていない状態であれば、検出回路261は液晶ドライバIC1の状態が初期状態であると判定する。
液晶ドライバIC1の状態が初期状態でないと判定された場合、検出回路261はリカバー信号(図6ではRCVRと表記する)をアプリケーションプロセッサHOSに出力する。リカバー信号とは、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すための信号(換言すると、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すようバッテリBATTに指示する信号)である。すなわち、リカバー信号は、アプリケーションプロセッサHOSを介して、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1への電源供給を停止させ、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すための信号である。
順序回路262は、検出回路261により液晶ドライバIC1の状態が初期状態であると判定された後に、液晶ドライバIC1に供給される電源の投入順序の監視を行う。具体的には、順序回路262は、液晶ドライバIC1に供給される電源が、ロジック電源、正極側アナログ電源、負極側アナログ電源の順に投入されているかどうかを監視する。液晶ドライバIC1に供給される電源が、ロジック電源、正極側アナログ電源、負極側アナログ電源の順に投入された場合(換言すると、正しい順序で電源が投入された場合)、順序回路262は、アプリケーションプロセッサHOS及びインタフェースレシーバ201に許可信号(イネーブル信号と称しても良い)を出力する。許可信号とは、コマンドの供給(発行)及びコマンドの受け付け(取り込み)を許可するための信号である。すなわち、アプリケーションプロセッサHOSは、順序回路262から出力された許可信号を受けると、スリープ状態を脱して昇圧動作を開始するためのコマンドをインタフェースレシーバ201に向けて発行する。また、インタフェースレシーバ201は、順序回路262から出力された許可信号を受けると、アプリケーションプロセッサHOSから発行されたコマンドの取り込みを開始する。つまり、順序回路262から出力される許可信号を受けていない状態では、アプリケーションプロセッサHOSは、上記したコマンドをインタフェースレシーバ201に対して発行しないし、アプリケーションプロセッサHOSが動作不具合を起こし、アプリケーションプロセッサHOSから上記したコマンドが発行されたとしても、インタフェースレシーバ201はこのコマンドの取り込みを開始しない。
一方で、液晶ドライバIC1に供給される電源が、ロジック電源、正極側アナログ電源、負極側アナログ電源の順に投入されない場合(換言すると、誤った順序で電源が投入された場合)、順序回路262は、リカバー信号をアプリケーションプロセッサHOSに出力する。ここでのリカバー信号は、上記したリカバー信号とは異なり、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すための信号ではなく、液晶ドライバIC1に正しい順序で電源を投入させるために、液晶ドライバIC1の状態を誤った順序で電源が投入される前の状態に戻すための信号である。例えば、液晶ドライバIC1に対してロジック電源が投入された後に、負極側アナログ電源が投入された場合、順序回路262からアプリケーションプロセッサHOSにリカバー信号が出力されることで、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1への負極側アナログ電源の供給を停止させることができる。すなわち、液晶ドライバIC1の状態を負極側アナログ電源が投入される前の状態に戻すことができる。
ここで、図8のフローチャート及び図9のタイミングチャートを参照して、監視回路260の動作の一例について説明する。図8は、監視回路260の動作の一例を説明するためのフローチャートであり、図9は、監視回路260の動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。ここでは、監視回路260に対して、監視回路260を駆動するためのロジック電源がバッテリBATTから供給されていることを前提とする。
図8において、ステップS1〜ステップS3は、初期の異常の有無状態を監視し、ステップS4〜ステップS8は、ロジック電源、正極側アナログ電源及び負極側アナログ電源の投入順序を監視している。まず、監視回路260内の検出回路261は、液晶ドライバIC1の状態が初期状態であるかどうかを確認するために、液晶ドライバIC1に対する正極側アナログ電源がバッテリBATTから投入されているかどうかを判定する(ステップS1)。液晶ドライバIC1に対して、正極側アナログ電源が投入されていると判定された場合(ステップS1のYES)、検出回路261は、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すために、リカバー信号をアプリケーションプロセッサHOSに出力し(ステップS2)、バッテリBATTによる(監視回路260を駆動させるためのロジック電源を除いた)液晶ドライバIC1への電源供給を停止させる。その後、上記したステップS1の処理を再度実行する。なお、ここでは、液晶ドライバIC1に対して、正極側アナログ電源が投入されていると判定された場合、上記したステップS2の処理を実行した後に、上記したステップS1の処理を再度実行する場合について説明したが、上記したステップS2の処理の後に、後述するステップS4の処理に進むとしても良い。
液晶ドライバIC1に対して、正極側アナログ電源が投入されていないと判定された場合(ステップS1のNO)、検出回路261は、ステップS1と同様に、液晶ドライバIC1の状態が初期状態であるかどうかを確認するために、液晶ドライバIC1に対する負極側アナログ電源がバッテリBATTから投入されているかどうかを判定する(ステップS3)。液晶ドライバIC1に対して、負極側アナログ電源が投入されていると判定された場合(ステップS3のYES)、検出回路261は、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すために、上記したステップS2の処理を実行し、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1への電源供給を停止させた後に、上記したステップS1の処理を再度実行する。なお、ここでは、液晶ドライバIC1に対して、負極側アナログ電源が投入されていると判定された場合、上記したステップS2の処理を実行した後に、上記したステップS1の処理を再度実行する場合について説明したが、上記したステップS2の処理の後に、後述するステップS4の処理に進むとしても良い。
液晶ドライバIC1に対して、負極側アナログ電源が投入されていないと判定された場合(ステップS3のNO)、検出回路261は、液晶ドライバIC1の状態が初期状態であると判定(検出)する。すなわち、検出回路261は、図9中のPOWER(電源)がGNDの状態であると検出する。液晶ドライバIC1の状態が初期状態であることが確認された後に、検出回路261によりバッテリBATTによる電源供給が検出されると、順序回路262は、バッテリBATTから液晶ドライバIC1に対して投入された電源がロジック電源であるかどうかを判定する(ステップS4)。液晶ドライバIC1に対して投入された電源がロジック電源でないと判定された場合(ステップS4のNO)、順序回路262は、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すために、リカバー信号をアプリケーションプロセッサHOSに出力し(ステップS5)、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1への電源供給を停止させる。その後、上記したステップS4の処理を再度実行する。
液晶ドライバIC1に対して投入された電源がロジック電源であると判定された場合(ステップS4のYES)、順序回路262は、液晶ドライバIC1に対して、現段階までは正しい順序で電源が投入されていると判定する。すなわち、順序回路262は、図9中のPOWERにおいて、LOGICに関するPOWER(ロジック電源)が最初にオフ(GND)からオンの状態に移行し、ロジック電源が投入されているかどうかを示す信号(図9中のENA_L)が最初にオフからオン(換言すると、0から1或いはLOWからHIGH)の状態に移行した場合、現段階までは正しい順序で電源が投入されていると判定する。
液晶ドライバIC1に対してロジック電源が最初に投入されたことが確認された後に、検出回路261によりバッテリBATTによる更なる電源供給が検出されると、順序回路262は、バッテリBATTから液晶ドライバIC1に対して投入された電源が正極側アナログ電源であるかどうかを判定する(ステップS6)。液晶ドライバIC1に対して投入された電源が正極側アナログ電源でないと判定された場合(ステップS6のNO)、順序回路262は、液晶ドライバIC1の状態をロジック電源だけが投入された状態に戻すために、リカバー信号をアプリケーションプロセッサHOSに出力し(ステップS7)、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1へのロジック電源以外の供給を停止させる。その後、上記したステップS6の処理を再度実行する。
なお、本実施形態では、上記したステップS7では液晶ドライバIC1の状態をロジック電源だけが投入された状態に戻すために、リカバー信号がアプリケーションプロセッサHOSに出力されるとしたが、例えば、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すためのリカバー信号がアプリケーションプロセッサHOSに出力されても良い。この場合、上記したステップS7の処理の後に、上記したステップS6の処理ではなく、上記したステップS4の処理が再度実行される。
液晶ドライバIC1に対して投入された電源が正極側アナログ電源であると判定された場合(ステップS6のYES)、順序回路262は、液晶ドライバIC1に対して、現段階までは正しい順序で電源が投入されていると判定する。すなわち、順序回路262は、図9中のPOWERにおいて、ANALOG+に関するPOWER(正極側アナログ電源)がLOGICに関するPOWERに続いてオフ(GND)からオンの状態に移行し、正極側アナログ電源が投入されているかどうかを示す信号(図9中のENA_A+)が図9中のENA_Lに続いてオフからオン(換言すると、0から1或いはLOWからHIGH)の状態に移行した場合、現段階までは正しい順序で電源が投入されていると判定する。
液晶ドライバIC1に対して、ロジック電源が最初に投入され、2番目に正極側アナログ電源が投入されたことが確認された後に、検出回路261によりバッテリBATTによる更なる電源供給が検出されると、順序回路262は、バッテリBATTから液晶ドライバIC1に対して投入された電源が負極側アナログ電源であるかどうかを判定する(ステップS8)。液晶ドライバIC1に対して投入された電源が負極側アナログ電源でないと判定された場合(ステップS8のNO)、順序回路262は、液晶ドライバIC1の状態をロジック電源、正極側アナログ電源の順に2つの電源が投入された状態(換言すると、ステップS8の処理の直前の状態)に戻すために、リカバー信号をアプリケーションプロセッサHOSに出力し(ステップS9)、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1へのロジック電源及び正極側アナログ電源以外の供給を停止させる。その後、上記したステップS8の処理を再度実行する。
なお、本実施形態では、上記したステップS9では液晶ドライバIC1の状態をロジック電源、正極側アナログ電源の順に2つの電源が投入された状態に戻すために、リカバー信号がアプリケーションプロセッサHOSに出力されるとしたが、例えば、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すためのリカバー信号がアプリケーションプロセッサHOSに出力されても良い。この場合、上記したステップS9の処理の後に、上記したステップS8の処理ではなく、上記したステップS4の処理が再度実行される。
液晶ドライバIC1に対して投入された電源が負極側アナログ電源であると判定された場合(ステップS8のYES)、順序回路262は、液晶ドライバIC1に対して、正しい順序で電源が投入されたと判定する。すなわち、順序回路262は、図9中のPOWERにおいて、ANALOG-に関するPOWER(負極側アナログ電源)がLOGIC及びANALOG+に関するPOWERに続いてオフ(GND)からオンの状態に移行し、負極側アナログ電源が投入されているかどうかを示す信号(図9中のENA_A-)が図9中のENA_L及びENA_A+に続いてオフからオン(換言すると、0から1或いはLOWからHIGH)の状態に移行した場合、全ての電源が正しい順序で投入されたと判定する。
液晶ドライバIC1に対して、正しい順序で電源が投入されたことが確認されると、順序回路262は、アプリケーションプロセッサHOS及びインタフェースレシーバ201に対して、上記した許可信号を出力し(ステップS10)、ここでの一連の処理を終了させる。これにより、インタフェースレシーバ201がコマンドを取り込み可能な状態であるかどうかを示す信号(図9中のENA_P)がオフからオン(換言すると、0から1或いはLOWからHIGH)に切り替えられる。
なお、アプリケーションプロセッサHOSは、同一処理ステップにおいて、リカバー信号を所定回数受け付けた場合、液晶ドライバIC1が各種コマンドを取り込むことができない状態であることをユーザに通知するために、特定の異常音をスピーカから出力しても良いし、特定の発光素子を点滅させても良い。
また、ここでは、液晶ドライバIC1に供給される電源の正しい投入順序が、ロジック電源、正極側アナログ電源、負極側アナログ電源の順序である場合について説明したが、電源の正しい投入順序は、ロジック電源、負極側アナログ電源、正極側アナログ電源の順序であってもよい。この場合、上記したステップS6の処理の代わりに上記したステップS8の処理が順序回路262によって実行され、ステップS8の処理の代わりにステップS6の処理が順序回路262によって実行される。このように、負極側アナログ電源が投入された後に正極側アナログ電源が投入されることを電源の正しい投入順序とすることで、正極側アナログ電源が投入された後に負極側アナログ電源が投入される場合に比べて、過電流が流れるパスを少なくすることができるという利点を得ることができる。
更に、ここでは、液晶ドライバIC1に供給される電源の正しい投入順序が、ロジック電源、正極側アナログ電源、負極側アナログ電源の順序であり、順序回路262が、投入された電源がいずれの電源であるかを順に判定するとしたが(すなわち、ステップS4,S6,S8の処理を順に実行するとしたが)、投入された電源がロジック電源であるか否かを判定する処理、つまり、上記したステップS4の処理は省略されても構わない。この場合、上記したステップS4の処理の省略に伴い、上記したステップS5の処理も省略される。これによれば、ロジック電源が投入されているか否かを判定することにより稀に生じ得る不定状態に起因した動作不良をなくすことができるという利点を得ることができる。
以上説明した第1の実施形態によれば、液晶ドライバIC1は、正しい順序で電源が投入された場合にだけ、アプリケーションプロセッサHOSによるコマンドの供給(発行)を可能にする、及び、インタフェースレシーバ201によるコマンドの取り込みを可能にするための許可信号を出力可能な監視回路260を備えている。これにより、液晶ドライバIC1においてラッチアップが生じることを防ぐことができ、ひいては、液晶ドライバIC1が正常に動作しない等の不具合を減らすことができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態とは異なり、バッテリBATTから液晶ドライバIC1に供給される電源の種類が、ロジック電源、正極側アナログ電源及び負極側アナログ電源の3電源ではなく、図10に示すように、ロジック電源、第1の正極側アナログ電源、第2の正極側アナログ電源、第1の負極側アナログ電源及び第2の負極側アナログ電源の5電源である場合について説明する。なお、監視回路260の基本的な構成及び機能は、第1の実施形態と同様であるため、ここではその詳しい説明は省略する。以下では、主に、バッテリBATTから液晶ドライバIC1に供給される電源が上記した5電源である場合の監視回路260の動作について説明する。
図11は、第2の実施形態に係る監視回路260の動作の一例を説明するためのフローチャートであり、図12は、第2の実施形態に係る監視回路260の動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。なお、本実施形態では、液晶ドライバIC1に供給される電源の正しい投入順序が、ロジック電源、第1の正極側アナログ電源、第2の正極側アナログ電源、第1の負極側アナログ電源、第2の負極側アナログ電源の順である場合を想定する。
まず、監視回路260内の検出回路261は、液晶ドライバIC1の状態が初期状態であるかどうかを確認するために、液晶ドライバIC1に対して第1の正極側アナログ電源が投入されているかどうかを判定する(ステップS11)。液晶ドライバIC1に対して、第1の正極側アナログ電源が投入されていると判定された場合(ステップS11のYES)、検出回路261は、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すために、リカバー信号をアプリケーションプロセッサHOSに出力し(ステップS12)、バッテリBATTによる(監視回路260を駆動させるためのロジック電源を除いた)液晶ドライバIC1への電源供給を停止させる。その後、上記したステップS11の処理を再度実行する。
液晶ドライバIC1に対して、第1の正極側アナログ電源が投入されていないと判定された場合(ステップS11のNO)、検出回路261は、ステップS11と同様に、液晶ドライバIC1の状態が初期状態であるかどうかを確認するために、液晶ドライバIC1に対して第2の正極側アナログ電源が投入されているかどうかを判定する(ステップS13)。液晶ドライバIC1に対して、第2の正極側アナログ電源が投入されていると判定された場合(ステップS13のYES)、検出回路261は、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すために、上記したステップS12の処理を実行し、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1への電源供給を停止させた後に、上記したステップS11の処理を再度実行する。
液晶ドライバIC1に対して、第2の正極側アナログ電源が投入されていないと判定された場合(ステップS13のNO)、検出回路261は、ステップS11やS13と同様に、液晶ドライバIC1の状態が初期状態であるかどうかを確認するために、液晶ドライバIC1に対して第1の負極側アナログ電源が投入されているかどうかを判定する(ステップS14)。液晶ドライバIC1に対して、第1の負極側アナログ電源が投入されていると判定された場合(ステップS14のYES)、検出回路261は、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すために、上記したステップS12の処理を実行し、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1への電源供給を停止させた後に、上記したステップS11の処理を再度実行する。
液晶ドライバIC1に対して、第1の負極側アナログ電源が投入されていないと判定された場合(ステップS14のNO)、検出回路261は、ステップS11やS13、S14と同様に、液晶ドライバIC1の状態が初期状態であるかどうかを確認するために、液晶ドライバIC1に対して第2の負極側アナログ電源が投入されているかどうかを判定する(ステップS15)。液晶ドライバIC1に対して、第2の負極側アナログ電源が投入されていると判定された場合(ステップS15のYES)、検出回路261は、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すために、上記したステップS12の処理を実行し、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1への電源供給を停止させた後に、上記したステップS11の処理を再度実行する。
液晶ドライバIC1に対して、第2の負極側アナログ電源が投入されていないと判定された場合(ステップS15のNO)、検出回路261は、液晶ドライバIC1の状態が初期状態であると判定(検出)する。すなわち、検出回路261は、図12中のPOWER(電源)がGNDの状態であると検出する。液晶ドライバIC1の状態が初期状態であることが確認された後に、検出回路261によりバッテリBATTによる電源供給が検出されると、順序回路262は、バッテリBATTから液晶ドライバIC1に対して投入された電源がロジック電源であるかどうかを判定する(ステップS16)。液晶ドライバIC1に対して投入された電源がロジック電源でないと判定された場合(ステップS16のNO)、順序回路262は、液晶ドライバIC1の状態を初期状態に戻すために、リカバー信号をアプリケーションプロセッサHOSに出力し(ステップS17)、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1への電源供給を停止させる。その後、上記したステップS16の処理を再度実行する。
液晶ドライバIC1に対して投入された電源がロジック電源であると判定された場合(ステップS16のYES)、順序回路262は、液晶ドライバIC1に対して、現段階までは正しい順序で電源が投入されていると判定する。すなわち、順序回路262は、図12中のPOWERにおいて、LOGICに関するPOWER(ロジック電源)が最初にオフ(GND)からオンの状態に移行し、ロジック電源が投入されているかどうかを示す信号(図12中のENA_L)が最初にオフからオン(換言すると、0から1或いはLOWからHIGH)の状態に移行した場合、現段階までは正しい順序で電源が投入されていると判定する。
液晶ドライバIC1に対してロジック電源が最初に投入されたことが確認された後に、検出回路261によりバッテリBATTによる更なる電源供給が検出されると、順序回路262は、バッテリBATTから液晶ドライバIC1に対して投入された電源が第1の正極側アナログ電源であるかどうかを判定する(ステップS18)。液晶ドライバIC1に対して投入された電源が第1の正極側アナログ電源でないと判定された場合(ステップS18のNO)、順序回路262は、液晶ドライバIC1の状態をロジック電源だけが投入された状態に戻すために、リカバー信号をアプリケーションプロセッサHOSに出力し(ステップS19)、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1へのロジック電源以外の供給を停止させる。その後、上記したステップS18の処理を再度実行する。
液晶ドライバIC1に対して投入された電源が第1の正極側アナログ電源であると判定された場合(ステップS18のYES)、順序回路262は、液晶ドライバIC1に対して、現段階までは正しい順序で電源が投入されていると判定する。すなわち、順序回路262は、図12中のPOWERにおいて、ANALOG1+に関するPOWER(第1の正極側アナログ電源)がLOGICに関するPOWERに続いてオフ(GND)からオンの状態に移行し、第1の正極側アナログ電源が投入されているかどうかを示す信号(図12中のENA_A1+)が図12中のENA_Lに続いてオフからオン(換言すると、0から1或いはLOWからHIGH)の状態に移行した場合、現段階までは正しい順序で電源が投入されていると判定する。
液晶ドライバIC1に対して、ロジック電源が最初に投入され、2番目に第1の正極側アナログ電源が投入されたことが確認された後に、検出回路261によりバッテリBATTによる更なる電源供給が検出されると、順序回路262は、バッテリBATTから液晶ドライバIC1に対して投入された電源が第2の正極側アナログ電源であるかどうかを判定する(ステップS20)。液晶ドライバIC1に対して投入された電源が第2の正極側アナログ電源でないと判定された場合(ステップS20のNO)、順序回路262は、液晶ドライバIC1の状態をロジック電源、第1の正極側アナログ電源の順に2つの電源が投入された状態(換言すると、ステップS20の処理の直前の状態)に戻すために、リカバー信号をアプリケーションプロセッサHOSに出力し(ステップS21)、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1へのロジック電源及び第1の正極側アナログ電源以外の供給を停止させる。その後、上記したステップS20の処理を再度実行する。
液晶ドライバIC1に対して投入された電源が第2の正極側アナログ電源であると判定された場合(ステップS20のYES)、順序回路262は、液晶ドライバIC1に対して、現段階までは正しい順序で電源が投入されていると判定する。すなわち、順序回路262は、図12中のPOWERにおいて、ANALOG2+に関するPOWER(第2の正極側アナログ電源)がLOGIC及びANALOG1+に関するPOWERに続いてオフ(GND)からオンの状態に移行し、第2の正極側アナログ電源が投入されているかどうかを示す信号(図12中のENA_A2+)が図12中のENA_L及びENA_A1+に続いてオフからオン(換言すると、0から1或いはLOWからHIGH)の状態に移行した場合、現段階までは正しい順序で電源が投入されていると判定する。
液晶ドライバIC1に対して、ロジック電源が最初に投入され、2番目に第1の正極側アナログ電源が投入され、3番目に第2の正極側アナログ電源が投入されたことが確認された後に、検出回路261によりバッテリBATTによる更なる電源供給が検出されると、順序回路262は、バッテリBATTから液晶ドライバIC1に対して投入された電源が第1の負極側アナログ電源であるかどうかを判定する(ステップS22)。液晶ドライバIC1に対して投入された電源が第1の負極側アナログ電源でないと判定された場合(ステップS22のNO)、順序回路262は、液晶ドライバIC1の状態を、上記したステップS22の処理の直前の状態に戻すために、リカバー信号をアプリケーションプロセッサHOSに出力し(ステップS23)、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1へのロジック電源、第1の正極側アナログ電源及び第2の正極側アナログ電源以外の供給を停止させる。その後、上記したステップS22の処理を再度実行する。
液晶ドライバIC1に対して投入された電源が第1の負極側アナログ電源であると判定された場合(ステップS22のYES)、順序回路262は、液晶ドライバIC1に対して、現段階までは正しい順序で電源が投入されていると判定する。すなわち、順序回路262は、図12中のPOWERにおいて、ANALOG1-に関するPOWER(第1の負極側アナログ電源)がLOGIC、ANALOG1+及びANALOG2+に関するPOWERに続いてオフ(GND)からオンの状態に移行し、第1の負極側アナログ電源が投入されているかどうかを示す信号(図12中のENA_A1-)が図12中のENA_L、ENA_A1+及びENA_A2+に続いてオフからオン(換言すると、0から1或いはLOWからHIGH)の状態に移行した場合、現段階までは正しい順序で電源が投入されていると判定する。
液晶ドライバIC1に対して、ロジック電源が最初に投入され、2番目に第1の正極側アナログ電源が投入され、3番目に第2の正極側アナログ電源が投入され、4番目に第1の負極側アナログ電源が投入されたことが確認された後に、検出回路261によりバッテリBATTによる更なる電源供給が検出されると、順序回路262は、バッテリBATTから液晶ドライバIC1に対して投入された電源が第2の負極側アナログ電源であるかどうかを判定する(ステップS24)。液晶ドライバIC1に対して投入された電源が第2の負極側アナログ電源でないと判定された場合(ステップS24のNO)、順序回路262は、液晶ドライバIC1の状態を、上記したステップS24の処理の直前の状態に戻すために、リカバー信号をアプリケーションプロセッサHOSに出力し(ステップS25)、バッテリBATTによる液晶ドライバIC1へのロジック電源、第1の正極側アナログ電源、第2の正極側アナログ電源及び第1の負極側アナログ電源以外の供給を停止させる。その後、上記したステップS24の処理を再度実行する。
液晶ドライバIC1に対して投入された電源が第2の負極側アナログ電源であると判定された場合(ステップS24のYES)、順序回路262は、液晶ドライバIC1に対して、正しい順序で電源が投入されたと判定する。すなわち、順序回路262は、図12中のPOWERにおいて、ANALOG2-に関するPOWER(第2の負極側アナログ電源)がLOGIC、ANALOG1+、ANALOG2+及びANALOG1-に関するPOWERに続いてオフ(GND)からオンの状態に移行し、第2の負極側アナログ電源が投入されているかどうかを示す信号(図12中のENA_A2-)が図12中のENA_L、ENA_A1+、ENA_A2+及びENA_A1-に続いてオフからオン(換言すると、0から1或いはLOWからHIGH)の状態に移行した場合、全ての電源が正しい順序で投入されたと判定する。
液晶ドライバIC1に対して、正しい順序で電源が投入されたことが確認されると、順序回路262は、アプリケーションプロセッサHOS及びインタフェースレシーバ201に対して、上記した許可信号を出力し(ステップS26)、ここでの一連の処理を終了させる。これにより、インタフェースレシーバ201がコマンドを取り込み可能な状態であるかどうかを示す信号(図12中のENA_P)がオフからオン(換言すると、0から1或いはLOWからHIGH)に切り替えられる。
なお、アプリケーションプロセッサHOSは、同一処理ステップにおいて、リカバー信号を所定回数受け付けた場合、液晶ドライバIC1が各種コマンドを取り込むことができない状態であることをユーザに通知するために、特定の異常音をスピーカから出力しても良いし、特定の発光素子を点滅させても良い。
また、ここでは、液晶ドライバIC1に供給される電源の正しい投入順序が、ロジック電源、第1の正極側アナログ電源、第2の正極側アナログ電源、第1の負極側アナログ電源、第2の負極側アナログ電源の順序である場合について説明したが、電源の正しい投入順序は、ロジック電源、第1の負極側アナログ電源、第2の負極側アナログ電源、第1の正極側アナログ電源、第2の正極側アナログ電源の順序であってもよい。この場合、上記したステップS18の処理の代わりに上記したステップS22の処理が順序回路262によって実行され、ステップS20の処理の代わりにステップS24の処理が順序回路262によって実行され、ステップS22の処理の代わりにステップS18の処理が順序回路262によって実行され、ステップS24の処理の代わりにステップS20の処理が順序回路262によって実行される。このように、第1及び第2の負極側アナログ電源が投入された後に第1及び第2の正極側アナログ電源が投入されることを電源の正しい投入順序とすることで、第1及び第2の正極側アナログ電源が投入された後に第1及び第2の負極側アナログ電源が投入される場合に比べて、過電流が流れるパスを少なくすることができるという利点を得ることができる。
更に、ここでは、液晶ドライバIC1に供給される電源の正しい投入順序が、ロジック電源、第1の正極側アナログ電源、第2の正極側アナログ電源、第1の負極側アナログ電源、第2の負極側アナログ電源の順序であり、順序回路262が、投入された電源がいずれの電源であるかを順に判定するとしたが(すなわち、ステップS16,S18,S20,S22,S24の処理を順に実行するとしたが)、投入された電源がロジック電源であるか否かを判定する処理、つまり、上記したステップS16の処理は省略されても構わない。この場合、上記したステップS16の処理の省略に伴い、上記したステップS17の処理も省略される。これによれば、ロジック電源が投入されているか否かを判定することにより稀に生じ得る不定状態に起因した動作不良をなくすことができるという利点を得ることができる。
以上説明した第2の実施形態によれば、バッテリBATTが3電源ではなく5電源であったとしても、上記した第1の実施形態と同様に、液晶ドライバIC1においてラッチアップが生じることを防ぐことができ、ひいては、液晶ドライバIC1が正常に動作しない等の不具合を減らすことができる。
<変形例>
ここで、第2の実施形態の変形例について説明する。この変形例においては、図10に示した構成とは異なり、表示領域DAを2つの領域に分けると共に、それぞれに対して液晶ドライバが配置される、すなわち図13に示すように、2つの液晶ドライバIC1,IC1´が配置される2チップ構成を想定している。なお、液晶ドライバIC1´内にも、液晶ドライバIC1と同様に、インタフェースレシーバ301、映像メモリ302、ラインラッチ回路303、ソース増幅器304、タイミングコントローラ313、発振器314、パネル制御信号生成部320、タッチ検出素子制御信号生成部331、タッチインタフェース332、レギュレータ351及び昇圧回路352等が設けられる。また、2つの液晶ドライバIC1,IC1´には映像同期インタフェース215,315がそれぞれ設けられ、これによれば、2つの液晶ドライバIC1,IC1´の映像データの処理及び映像信号の出力の同期を図ることができる。
図13に示すような2チップ構成の場合、監視回路260は、2つの液晶ドライバIC1,IC1´の外部に設けるか、或いは、2つの液晶ドライバIC1,IC1´のうちの一方にだけ設ければよい。なお、図13では、監視回路260が2つの液晶ドライバIC1,IC1´の外部に設けられている場合を図示している。
監視回路260が2つの液晶ドライバIC1,IC1´の外部に設けられている場合、第1の液晶ドライバIC1には、図13に示すように、ロジック電源、第1の正極側アナログ電源及び第1の負極側アナログ電源がバッテリBATTから供給される。また、第2の液晶ドライバIC1´には、図13に示すように、ロジック電源、第2の正極側アナログ電源及び第2の負極側アナログ電源がバッテリBATTから供給される。
一方で、監視回路260が2つの液晶ドライバIC1,IC1´のうちの液晶ドライバIC1にだけ設けられている場合、第1の液晶ドライバIC1には、ロジック電源、第1の正極側アナログ電源及び第1の負極側アナログ電源がバッテリBATTから直接供給される。また、第2の液晶ドライバIC1´には、ロジック電源、第2の正極側アナログ電源及び第2の負極側アナログ電源が第1の液晶ドライバIC1を介して間接的に供給される。
上記したようにして各種電源が供給されることにより、監視回路260はいずれの場合であっても、各種電源の投入順序を監視することができる。すなわち、監視回路260は、図11に示した処理と同じ処理を実行することができる。これによれば、図13に示すような2チップ構成であったとしても、上記した第2の実施形態と同様な効果を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
IC1…液晶ドライバ、IC2…タッチパネルコントローラ、BATT…バッテリ、HOS…アプリケーションプロセッサ、201…インタフェースレシーバ、202…映像メモリ、203…ラインラッチ回路、204…ソース増幅器、213…タイミングコントローラ、214…発振器、220…パネル制御信号生成部、231…タッチ検出素子制御信号生成部、232…タッチインタフェース、251…レギュレータ、252…昇圧回路、260…監視回路、261…検出回路、262…順序回路。

Claims (9)

  1. 画像を表示する表示部と、
    前記表示部に駆動信号を供給するドライバと
    を具備し、前記ドライバは、
    複数の電源から前記ドライバを駆動するための電源が供給されると、前記各電源の供給順序が、予め設定された所定の供給順序であるかどうかを判定し、
    前記所定の供給順序でないと判定された場合には、前記ドライバの状態を、前記各種コマンドを受け付けない状態のままとし、
    前記所定の供給順序であると判定された場合には、前記ドライバの状態を、前記ドライバに供給される各種コマンドを取り込み可能な状態に移行させる表示装置。
  2. 前記ドライバは、
    ロジック用の電源と前記ロジック用の電源とは異なるアナログ電源とからの電源供給を受けると、前記ロジック用の電源が最初に供給され、前記アナログ電源が前記ロジック用の電源に続いて供給されているかどうかを判定する、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記ドライバは、
    前記各電源の供給順序が前記所定の供給順序でないと判定された場合に、前記ドライバに各種コマンドを供給するプロセッサに対して、前記所定の供給順序で前記ドライバに電源を供給するよう前記各電源に指示させるためのリカバー信号を出力する、請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記ドライバは、
    前記各電源の供給順序が途中から誤っていることにより前記所定の供給順序でないと判定された場合、正しい順序で供給された電源の供給は停止せずに、前記誤った順序で供給された電源を、正しい順序で前記ドライバに供給するよう指示させるための前記リカバー信号を前記プロセッサに対して出力する、請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記ドライバは、
    前記各電源の供給順序が前記所定の供給順序であると判定された場合に、前記ドライバに各種コマンドを供給するプロセッサに対して、前記各種コマンドの供給を許可するための許可信号を出力する、請求項1に記載の表示装置。
  6. 画像を表示する表示部と、
    前記表示部に駆動信号を供給するドライバと、
    前記ドライバ内に設けられ、アプリケーションプロセッサからのコマンドを受け付けるインタフェースレシーバと
    を具備し、前記ドライバは、
    バッテリから第1の電源を受け取り安定化したロジック電源を生成するレギュレータと、
    前記バッテリから正極の第2の電源と、負極の第3の電源とを受け取り昇圧したアナログの正と負の電源を生成する昇圧回路と、
    前記バッテリから出力される前記第1、第2及び第3の電源の供給状態を順序に従い判定し、供給順序が正しい場合にのみ前記インタフェースレシーバに前記アプリケーションプロセッサからのコマンドの受け付けを許可する監視回路とを備える、表示装置。
  7. 前記昇圧回路は、さらに前記バッテリから正極の第4の電源と、負極の第5の電源とを受け取り、
    前記監視回路は、前記バッテリから出力される前記第1乃至第5の電源の供給状態を順序に従い判定し、供給順序が正しい場合にのみ前記インタフェースレシーバに前記アプリケーションプロセッサからのコマンドの受け付けを許可する、請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記監視回路は、前記供給順序が異常である場合、前記アプリケーションプロセッサに対して、正しい順序で電源を供給するよう前記バッテリに指示させるためのリカバー信号を出力する、請求項6または請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記アプリケーションプロセッサは、前記リカバー信号を所定回数受信した場合に警告を発する、請求項8に記載の表示装置。
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