JP2017007511A - 衝撃吸収部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両高さ方向の幅が小さいバンパーリインフォースメントが取り付けられる衝撃吸収部材であって、衝撃吸収性能を向上させた車両用衝撃吸収部材を提供する。【解決手段】衝撃吸収部材は、本体部20と、本体部20よりも車両高さ方向の幅が小さいバンパーリインフォースメントBRを取り付け可能な蓋部40と、を備える。蓋部40は、その後面が本体部20の前端面に当接するとともに、その前面側にバンパーリインフォースメントBRが配置される基部41と、基部41の前面であって、且つバンパーリインフォースメントBRの上方又は下方に位置する部分から前方へ延設された補強部42と、を備える。蓋部40の前方から蓋部40及び本体部20を見たとき、補強部42の車両前後方向に垂直な断面の少なくとも一部分と、本体部20を構成する壁部のうち本体部20の上端部及び下端部のいずれか一方又は両方を構成する壁部の前端面とが重なっている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両の衝撃吸収部材に関する。
従来、下記特許文献1に記載されているように、車両の衝突時に変形して衝撃を吸収する衝撃吸収部材を備えた車両は知られている。この車両は、車両の両側部にそれぞれ配置され、車両前後方向にそれぞれ延設された一対のサイドメンバと、前記一対のサイドメンバの前方にて車幅方向に延設されたバンパーリインフォースメントとを備えている。バンパーリインフォースメントは、一対の衝撃吸収部材を介して、前記一対のサイドメンバに取り付けられる。この衝撃吸収部材は車両前後方向に延びる筒状に形成されている。この衝撃吸収部材の後端部がサイドメンバの前端部に接続され、その前端部がバンパーリインフォースメントの車幅方向端部に接続される。車両の前端に物体が衝突したとき、衝撃吸収部材がその軸線方向(車両前後方向)に圧縮されるように変形することにより、前記衝突による衝撃が吸収される。
特開2012−153252号公報
一般に、バンパーリインフォースメントの後方には、ラジエータが配置されている。アルミニウム合金材を押出加工して一体的に形成されたバンパーリインフォースメントを用いる場合、ラジエータへの空気の流れを妨げないように、バンパーリインフォースメントの車幅方向中間部の一部(例えば上側部分(図9における斜線部))をトリミングしなければならない場合がある。この場合、製造コストが高くなる。例えば、図10及び図11に示すように、バンパーリインフォースメントの車両高さ方向の幅を全体的(すなわち、右端から左端に亘って)に小さくすれば、上記のトリミング工程を省略できる。しかし、バンパーリインフォースメントの車両高さ方向の幅が衝撃吸収部材の車両高さ方向の幅よりも小さい場合、次に説明するように、衝突時に衝撃があまり吸収されない。例えば、図10及び図11に示す例においては、バンパーリインフォースメントの後面が衝撃吸収部材の前端面における下側部分に対面するような位置に取り付けられている。この例においては、図12A及び図12Bに示すように、衝突時に、衝撃吸収部材の下側部分のみが破壊され、上側部分があまり破壊されずに残る。言い換えれば、衝撃吸収部材の先端部が下方へ折れ曲がる。したがって、この場合の衝撃吸収量は、衝撃吸収部材がその軸線方向に圧縮されるように変形した場合に比べて小さい。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、車両高さ方向の幅が比較的小さいバンパーリインフォースメントが取り付けられる衝撃吸収部材であって、衝撃吸収性能を向上させた車両用衝撃吸収部材を提供することにある。なお、「車両高さ方向の幅が比較的小さい」とは、バンパーリインフォースメントの車両高さ方向の幅が、衝撃吸収部材の車両高さ方向の幅よりも小さいことを意味する。また、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、複数の壁部から構成され、車両前後方向に延びる筒状に形成されていて、その前面が開放されている本体部(20)と、前記本体部の前面を塞ぐ蓋部(40)であって、車幅方向に延設され且つ前記本体部よりも車両高さ方向の幅が小さいバンパーリインフォースメント(BR)を取り付け可能に構成された蓋部と、を備えた衝撃吸収部材(10)であって、前記蓋部は、前記本体部の前端面に平行な板状に形成され、その後面が前記本体部の前端面に当接するとともに、その前面側に前記バンパーリインフォースメントが配置される基部(41)と、前記基部の前面であって、且つ前記バンパーリインフォースメントの上方又は下方に位置する部分から前方へ延設された補強部(42)と、を備え、前記蓋部の前方から前記蓋部及び前記本体部を見たとき、前記補強部の車両前後方向に垂直な断面の少なくとも一部分と、前記本体部を構成する壁部のうち前記本体部の上端部及び下端部のいずれか一方又は両方を構成する壁部の前端面とが重なっている、衝撃吸収部材(10)としたことにある。
この場合、前記補強部は、前記バンパーリインフォースメントの延設方向に平行に延びる筒状に形成された筒状部(421)を有するとよい。
この場合、前記本体部の長手方向に垂直な断面の外形が長方形を呈し、前記筒状部の長手方向に垂直な断面の外形が長方形を呈するとよい。
上記のように、蓋部の前方から前記蓋部及び前記本体部を見たとき、前記補強部の車両前後方向に垂直な断面の少なくとも一部分と、前記本体部を構成する壁部のうち前記本体部の上端部及び下端部のいずれか一方又は両方を構成する壁部の前端面とが重なっている。したがって、車両1の前方から物体が衝突したとき、バンパーリインフォースメントの前面及び補強部の前面に対して後方へ向かう荷重が作用すると、本体部の前面のうち、バンパーリインフォースメントの後方に位置する部分には、バンパーリインフォースメントを介して後方へ向かう荷重が作用する。一方、本体部の前面のうちのその他の部分には、補強部を介して後方へ向かう荷重が作用する。すなわち、本体部の前面に均等に荷重が作用する。そのため、本体部が、その前端側から後端側に向かって順に圧縮されるように変形していく。
すなわち、本発明に係る衝撃吸収部材によれば、図12A及び図12Bに示す例のように、本体部の先端部が下方へ折れ曲がることが抑制され、本体部がその軸線方向に圧縮されるように変形していく。つまり、本体部のうち、破壊されずに残る部分がほとんどない。したがって、衝撃吸収部材の衝撃吸収性能は、図10及び図11に示す衝撃吸収部材に比べて高い。
また、長手方向に垂直な断面の形状が一定であって、車両高さ方向の幅が衝撃吸収部材よりも小さいバンパーリインフォースメントを採用できる。つまり、図9に示す例のように、バンパーリインフォースメントの中間成形体の車両高さ方向の幅を衝撃吸収部材の車両高さ方向の幅と同等にしておき、ラジエータの前方に位置する部分の一部(図9における斜線部)をトリミングする必要がない。言い換えれば、押出工程で成形される中間成形体の車両高さ方向の幅を衝撃吸収部材の車両高さ方向の幅よりも小さくしておき、その後、曲げ工程及び孔加工工程を経るだけでバンパーリインフォースメントを製造でき、上記のようなトリミング工程を省略できる。よって、バンパーリインフォースメントBRの製造コストは、図9に示すバンパーリインフォースメントに比べて安い。また、バンパーリインフォースメントBRの車両高さ方向の幅が小さいので、ラジエータの冷却性能を出来るだけ高く保つことができる。
本発明に係る衝撃吸収部材が適用された車両の平面図である。 図1の車両の右側の衝撃吸収部材及びバンパーリインフォースメントの右端部を拡大した拡大図である。 図1の衝撃吸収部材及びバンパーリインフォースメントを右斜め後方から見た斜視図である。 図2のA−A断面図である。 本体部を左斜め前方から見た斜視図である。 本体部を左斜め後方から見た斜視図である。 図3のバンパーリインフォースメント及び衝撃吸収部材が適用された車両に物体が衝突する前の状態を示す側面図である。 図3のバンパーリインフォースメント及び衝撃吸収部材が適用された車両に物体が衝突した後の状態を示す側面図である。 本発明の変形例に係る衝撃吸収部材が適用された車両におけるバンパーリインフォースメントと衝撃吸収部材との締結部の断面図である。 本発明の他の変形例に係る衝撃吸収部材が適用された車両におけるバンパーリインフォースメントと衝撃吸収部材との締結部の断面図である。 従来のバンパーリインフォースメント及び衝撃吸収部材を右斜め後方から見た斜視図である。 従来の他の例に係るバンパーリインフォースメント及び衝撃吸収部材を右斜め後方から見た斜視図である。 図10の衝撃吸収部材が適用された車両におけるバンパーリインフォースメントと衝撃吸収部材との締結部の断面図である。 図10のバンパーリインフォースメント及び衝撃吸収部材が適用された車両に物体が衝突する前の状態を示す側面図である。 図10のバンパーリインフォースメント及び衝撃吸収部材が適用された車両に物体が衝突した後の状態を示す側面図である。
本発明の一実施形態に係る衝撃吸収部材10について説明する。まず、衝撃吸収部材10が適用された車両1の概略について説明する。車両1は、図1に示すように、一対のサイドメンバSM,SM、一対の衝撃吸収部材10,10及びバンパーリインフォースメントBRを有する。
サイドメンバSM,SMは、車幅方向に間隔をおいて配置され、車両前後方向にそれぞれ延設されている。サイドメンバSM,SMは、車両前後方向に延びる筒状に形成された本体部をそれぞれ有する。本体部の前端面に、板状のフランジ部が取り付けられている。サイドメンバSM,SMのフランジ部に、衝撃吸収部材10,10がそれぞれ締結されている。そして、衝撃吸収部材10,10の前端に、バンパーリインフォースメントBRが取り付けられている。
バンパーリインフォースメントBRは、車幅方向に延びる角筒状に形成されている。バンパーリインフォースメントBRは、その平面視において、弓状に湾曲している。すなわち、車幅方向両端部が車幅方向中央部よりも後方にしている。バンパーリインフォースメントBRの曲率は、車両の前端部のデザイン(バンパーカバーの形状)に応じて決定されている。バンパーリインフォースメントBRの車両高さ方向の幅は、衝撃吸収部材10,10の車両高さ方向の幅よりも小さい。
図2乃至図4に示すように、バンパーリインフォースメントBRは、上壁部BR1、下壁部BR2、前壁部BR3及び後壁部BR4を有する。上壁部BR1及び下壁部BR2は、車両高さ方向に垂直な板状に形成されている。下壁部BR2は、上壁部BR1の下方に配置されている。前壁部BR3及び後壁部BR4は、上壁部BR1及び下壁部BR2に垂直な板状に形成されている。前壁部BR3は、上壁部BR1及び下壁部BR2の前端同士を接続している。後壁部BR4は、上壁部BR1及び下壁部BR2の後端同士を接続している。また、バンパーリインフォースメントBRは、前壁部BR3と後壁部BR4とに接続されたリブBR5を有する。リブBR5は、上壁部BR1と下壁部BR2との間に設けられている。リブBR5は、車両高さ方向に垂直な板状に形成されている。バンパーリインフォースメントBRの右端部には、バンパーリインフォースメントBRの長手方向に離間した一対の貫通孔TH1がそれぞれ形成されている。すなわち、上壁部BR1、下壁部BR2及びリブBR5の右端部に、2つの貫通孔TH1がそれぞれ形成されている。各貫通孔TH1の内径は同一である。前記各壁部に形成された2つの貫通孔のうちの右側の貫通孔TH1の軸線は一致しており、これらの貫通孔TH1に円筒状のカラーCが嵌め込まれている。また、前記各壁部に形成された2つの貫通孔TH1のうちの左側の貫通孔TH1の軸線は一致しており、これらの貫通孔TH1に円筒状のカラーCが嵌め込まれている。バンパーリインフォースメントBRの左端部にも右端部と同様の貫通孔TH1が形成されており、これらの貫通孔TH1にカラーCが嵌め込まれている。
バンパーリインフォースメントBRは、次のようにして製造される。まず、アルミニウム合金材を押出加工することにより直線状に延びる筒状の中間成形体を製造する(押出工程)。そして、前記中間成形体を車両1の前端部のデザインに合致するように曲げ加工する(曲げ工程)。そして、前記中間成形体の右端部及び左端部に貫通孔TH1を形成するとともにカラーCを嵌め込む(孔加工工程)。このようにして、バンパーリインフォースメントBRが製造される。
衝撃吸収部材10の形状と衝撃吸収部材10の形状とは左右対称であるので、以下、衝撃吸収部材10の構成について説明し、衝撃吸収部材10の構成についての説明を省略する。衝撃吸収部材10は、本体部20、ブラケット部30及び蓋部40を有する。本体部20は、角筒状に形成されている。本体部20の軸線方向は、車両前後方向に対して少し傾斜している(図2参照)。すなわち、前記軸線は、その前端側が後端側よりも少し右方に位置するように、車両前後方向に対して傾斜している。本体部20の長手方向(軸線方向)に垂直な断面の外形は、長方形を呈する。すなわち、本体部20は、上壁部21、下壁部22、右壁部23及び左壁部24を有する。上壁部21及び下壁部22は、車両高さ方向に垂直な板状に形成されている。上壁部21と下壁部22の形状は同一である。下壁部22は上壁部21の下方に配置されている。上壁部21及び下壁部22の前端面SF21,SF22は、その左端部より右端部が後方に位置するように傾斜した平面状に形成されている(図5A参照)。上壁部21及び下壁部22の後端面SR21,SR22は、その左端部SR21L,SR22Lよりも右端部SR21R,SR22Rが後方に位置するように形成されている(図5B参照)。左端部SR21L,SR22L及び右端部SR21R,SR22Rは車両前後方向に垂直な平面状に形成されている。すなわち、後端面SR21,SR22における左端部SR21L,SR22Lと右端部SR21R,SR22Rとは車両前後方向にずれている。また、後端面SR21,SR22における左端部SR21L,SR22Lと右端部SR21R,SR22Rとの間の中間部SR21C,SR22Cは、車両前後方向に対して傾斜した平面状に形成されている。
右壁部23及び左壁部24は、車両高さ方向及び本体部20の軸線方向に垂直な板状に形成されている。右壁部23は、上壁部21及び下壁部22の右端部同士を接続している。また、左壁部24は、上壁部21及び下壁部22の左端部同士を接続している。右壁部23の外側面(右面)及び左壁部24の外側面(左面)には、車両高さ方向に延びる複数の凹部RPが形成されている(図3参照)。なお、図5A及び図5Bにおいては、凹部RPが省略されている。
また、本体部20は、右壁部23と左壁部24とに接続されたリブ25を有する。リブ25は、上壁部21と下壁部22との間に設けられている。リブ25は、車両高さ方向に垂直な板状に形成されている。リブ25の形状は、上壁部21及び下壁部22と同様である。
本体部20は、次のようにして製造される。まず、アルミニウム合金材を押出加工して角筒状の中間成形体を製造する。前記アルミニウム合金材の押出方向は本体部20の軸線方向に一致している。中間成形体の押出方向に垂直な断面の形状と、本体部20の軸線方向に垂直な断面の形状とが同一である。つぎに、中間成形体の前端面と後端面とを、上記のような本体部20の形状になるようにトリミングする。そして、中間成形体の側面部に凹部RPをプレス加工する。このようにして、本体部20が製造される。
ブラケット部30は、本体部20の後端を塞ぐ板状に形成されている。すなわち、ブラケット部30は、本体部20の後端面に沿うようにプレス加工されている。ブラケット部30は、本体部20に取り付けられた状態で本体部20の外周面よりも外側へ張り出している。この張り出し部分に、複数の貫通孔TH2が形成されている(図3参照)。
蓋部40は、基部41及び補強部42を有する(図4参照)。基部41は、本体部20の前端を塞ぐ板状に形成されている。すなわち、基部41は、本体部20の前端面に沿うような平板状に形成されている。基部41は、本体部20に取り付けられた状態で本体部20の外周面よりも外側へ少し張り出している。基部41は、その後面における上縁部に沿って延びる凸部411を有する。
補強部42は、基部41の前面に設けられている。補強部42は、筒状部421及び板状部422を有する。筒状部421は、上壁部421a、下壁部421b、及び前壁部421cを有する。上壁部421a及び下壁部421bは、基部41の前面から前方へ延びる平板状に形成されている。上壁部421a及び下壁部421bは、車両高さ方向に垂直である。上壁部421aは、基部41の前面における上端部に設けられている。下壁部421bは、上壁部421bの下方に位置している。上壁部421aと下壁部421bとの距離は、基部41の車両高さ方向の寸法の1/4程度である。前壁部421cは、基部41に平行な平板状に形成されている。前壁部421cは、上壁部421aの前端と下壁部421bの前端とを接続している。筒状部421は、上壁部421a、下壁部421b、前壁部421c及び基部41の上端部によって囲まれた角筒状に形成されている。すなわち、筒状部421は左方及び右方へ開放されている。筒状部421の軸線方向は、車両高さ方向に垂直且つ本体部20の軸線方向に垂直である。蓋部40を前方から見たとき、筒状部421の断面であって、本体部20の軸線方向に垂直な断面における上壁部421aの部分が、本体部20の上壁部21の前端面に重なっている。
上壁部421aの左端部及び右端部には、貫通孔TH3がそれぞれ形成されている。また、下壁部421bの左端部及び右端部には、貫通孔TH4がそれぞれ形成されている。貫通孔TH4は、貫通孔TH3の下方に位置している。貫通孔TH4の内径は、貫通孔TH3の内径よりも小さい。
板状部422は、基部41の前面から前方へ延びる平板状に形成されている。板状部422は、車両高さ方向に垂直である。板状部422は、基部41の前面における下端部に設けられている。蓋部40を前方から見たとき、板状部422の断面であって、本体部20の軸線方向に垂直な断面が、本体部20の下壁部22の前端面に重なっている。板状部422の左端部及び右端部には、貫通孔TH5がそれぞれ形成されている。貫通孔TH5は、貫通孔TH4の下方に位置している。貫通孔TH5の内径は、貫通孔TH4と同一である。
蓋部40の各部の肉厚は、本体部20の各部の肉厚よりも少し大きい。
基部41の後面と本体部20の前端面とを当接させた状態で、両者の当接部の外周部を溶接することにより、蓋部40と本体部20とが接合される。そして、ブラケット部30の貫通孔TH2に図示しないボルトが挿入される。これらのボルトによって、衝撃吸収部材10がサイドメンバSMに締結される。衝撃吸収部材10も衝撃吸収部材10と同様の手順でサイドメンバSMに締結される。
つぎに、筒状部421と板状部422との間に、バンパーリインフォースメントBRが挿入される。バンパーリインフォースメントBRのカラーCの軸線と貫通孔TH3乃至TH5の軸線とを合致させた状態で、貫通孔TH3から筒状部421内にボルトVT及び工具が挿入される。そして、ボルトVTの先端が、貫通孔TH4、カラーC及び貫通孔TH5に挿入される。そして、ボルトVTの先端を板状部422の下面よりも下方へ突出させた状態で、ナットNTをボルトVTの先端に締結する。これにより、バンパーリインフォースメントBRの右端部が衝撃吸収部材10に締結される。バンパーリインフォースメントBRの左端部も右端部と同様の手順で衝撃吸収部材10に締結される。
上記のように、衝撃吸収部材10,10においては、蓋部40を前方から見たとき、筒状部421の断面であって、本体部20の軸線方向に垂直な断面における上壁部421aの部分が、本体部20の上壁部21の前端面に重なっている。さらに、蓋部40を前方から見たとき、筒状部421の断面であって、本体部20の軸線方向に垂直な断面における上壁部421aの部分が、本体部20の上壁部21の前端面に重なっている。したがって、車両1の前方から物体Wが衝突したとき、バンパーリインフォースメントBRの前面及び補強部42(前壁部421c及び板状部422)の前面に対して後方へ向かう荷重が作用すると、本体部20の前面のうち、バンパーリインフォースメントBRの後方に位置する部分には、バンパーリインフォースメントBRを介して後方へ向かう荷重が作用する。一方、本体部20の前面のうち、バンパーリインフォースメントBRより上方及び下方に位置する部分には、補強部42を介して後方へ向かう荷重が作用する。すなわち、本体部20の前面に均等に荷重が作用する。そのため、図6A及び図6Bに示すように、本体部20が、その前端側から後端側に向かって順に圧縮されるように変形していく。なお、上記のように本体部20の右壁部23及び左壁部24には、複数の凹部RPが形成されているが、各凹部RPが節(起点)となり、本体部20の変形が進行していく。なお、本体部20が変形していくとき、バンパーリインフォースメントBR及び蓋部40は、ほとんど変形しない。
すなわち、衝撃吸収部材10,10によれば、図12A及び図12Bに示す例のように、本体部20の先端部が下方へ折れ曲がることが抑制され、本体部20がその軸線方向に圧縮されるように変形していく。つまり、本体部20のうち、破壊されずに残る部分がほとんどない。したがって、衝撃吸収部材10,10の衝撃吸収性能は、図10及び図11に示す衝撃吸収部材に比べて高い。
また、長手方向に垂直な断面の形状が一定であって、車両高さ方向の幅が衝撃吸収部材10,10よりも小さいバンパーリインフォースメントBRを採用できる。つまり、図9に示す例のように、バンパーリインフォースメントの中間成形体の車両高さ方向の幅を衝撃吸収部材の車両高さ方向の幅と同等にしておき、ラジエータの前方に位置する部分の一部(図9における斜線部)をトリミングする必要がない。言い換えれば、押出工程で成形される中間成形体の車両高さ方向の幅を衝撃吸収部材の車両高さ方向の幅よりも小さくしておき、その後、曲げ工程及び孔加工工程を経るだけでバンパーリインフォースメントBRを製造でき、上記のようなトリミング工程を省略できる。よって、バンパーリインフォースメントBRの製造コストは、図9に示すバンパーリインフォースメントに比べて安い。また、バンパーリインフォースメントBRの車両高さ方向の幅が小さいので、ラジエータの冷却性能を出来るだけ高く保つことができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、筒状部421が基部41の上端部に形成され、板状部422が基部41の下端部に形成されている。これに代えて、図7に示すように、筒状部421が基部41の下端部に形成され、板状部422が基部41の上端部に形成されていてもよい。また、例えば、筒状部421と同様の筒状部が、基部41の上端部及び下端部に形成され、その間にバンパーリインフォースメントBRが取り付けられてもよい。また、図8に示すように、前壁部421cを省略してもよい。
1・・・車両、10,10・・・衝撃吸収部材、20・・・本体部、30・・・ブラケット部、40・・・蓋部、41・・・基部、42・・・補強部、421・・・筒状部、422・・・板状部、BR・・・バンパーリインフォースメント、RP・・・凹部、SM,SM・・・サイドメンバ、W・・・物体

Claims (3)

  1. 複数の壁部から構成され、車両前後方向に延びる筒状に形成されていて、その前面が開放されている本体部と、
    前記本体部の前面を塞ぐ蓋部であって、車幅方向に延設され且つ前記本体部よりも車両高さ方向の幅が小さいバンパーリインフォースメントを取り付け可能に構成された蓋部と、を備えた衝撃吸収部材であって、
    前記蓋部は、
    前記本体部の前端面に平行な板状に形成され、その後面が前記本体部の前端面に当接するとともに、その前面側に前記バンパーリインフォースメントが配置される基部と、
    前記基部の前面であって、且つ前記バンパーリインフォースメントの上方又は下方に位置する部分から前方へ延設された補強部と、を備え、
    前記蓋部の前方から前記蓋部及び前記本体部を見たとき、前記補強部の車両前後方向に垂直な断面の少なくとも一部分と、前記本体部を構成する壁部のうち前記本体部の上端部及び下端部のいずれか一方又は両方を構成する壁部の前端面とが重なっている、衝撃吸収部材。
  2. 請求項1に記載の衝撃吸収部材において、
    前記補強部は、前記バンパーリインフォースメントの延設方向に平行に延びる筒状に形成された筒状部を有する、衝撃吸収部材。
  3. 請求項2に記載の衝撃吸収部材において、
    前記本体部の長手方向に垂直な断面の外形が長方形を呈し、
    前記筒状部の長手方向に垂直な断面の外形が長方形を呈する、衝撃吸収部材。


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