JP2017004905A - 高速伝送用ケーブル及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的特性が良好でかつ製造の容易な高速伝送用ケーブル及びその製造方法を提供する。【解決手段】差動信号を伝送する平行に配置された2本の信号線2と、信号線2を一括して被覆する絶縁体4と、絶縁体4の周囲を覆うように設けられたシールド導体5と、グランド接続用のドレイン線3と、を備え、ドレイン線3は、その外周の一部が絶縁体4に覆われて絶縁体4に係止されると共に、絶縁体4に覆われていない外周の一部が絶縁体4から外方に突出するように設けられ、当該突出部分がシールド導体5と電気的に接触するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、高速伝送用ケーブル及びその製造方法に関する。
数Gbps以上の高速デジタル信号を扱うサーバ、ルータ、ストレージ製品などにおいて、電子機器間あるいは電子機器内の基板間の信号伝送には、差動信号による信号伝送が用いられている。
差動信号を伝送する高速伝送用ケーブルとして、従来、差動信号を伝送する平行に配置された2本の信号線(信号導体)と、2本の信号線を一括して被覆する絶縁体と、絶縁体の周囲を覆うように設けられたシールド導体と、を備えた2芯一括被覆構造の高速伝送用ケーブルが知られている。
また、グランド接続用のドレイン線を備え、基板等の端末に設けられる部材への接続を容易とした2芯一括被覆構造の高速伝送用ケーブルも提案されている。
例えば、特許文献1では、2本の信号線を絶縁体で被覆したコアと別体に、ドレイン線を絶縁体で覆った部材を備え、当該部材とコアとをシールド導体で覆った構造の高速伝送用ケーブルが開示されている。特許文献1では、ドレイン線の一部を絶縁体から露出させ、当該露出部分をシールド導体と接触させることで、シールド導体とドレイン線とを電気的に接続する点も開示されている。
また、特許文献2,3では、2本の信号線を覆う絶縁体に形成した溝にドレイン線を配置し、その周囲をシールド導体で覆った構造の高速伝送用ケーブルが開示されている。
米国特許第7999185号明細書 特許第5141660号公報 特開2003−297154号公報
しかしながら、特許文献1に記載の高速伝送用ケーブルでは、2本の信号線を絶縁体で被覆したコアと別体に、ドレイン線を絶縁体で覆った部材を備えるため、部品点数が多く、製造が容易ではない。また、ドレイン線の露出部分の表面と絶縁体の表面とが一致するように構成されているため、製造時の誤差等によりドレイン線とシールド導体とが確実に接触しないおそれもある。さらに、ドレイン線を絶縁体で覆った部材およびコアと、シールド導体との間に大きな隙間が生じるため、この隙間の影響により電気的特性が劣化してしまうおそれもある。
特許文献2,3の高速伝送用ケーブルでは、コアに形成した溝にドレイン線を配置しているが、ドレイン線が溝に固定される構造となっていないため、特に複数のドレイン線を用いる場合には、シールド導体を設ける作業に手間がかかり、製造が容易ではない。また、特許文献2,3の高速伝送用ケーブルでは、ドレイン線の影響により絶縁体とシールド導体と間に大きな隙間が発生し易く、電気的特性が劣化し易いという問題もある。
そこで、本発明は、電気的特性が良好でかつ製造の容易な高速伝送用ケーブル及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、差動信号を伝送する平行に配置された2本の信号線と、前記2本の信号線を一括して被覆する絶縁体と、前記絶縁体の周囲を覆うように設けられたシールド導体と、グランド接続用のドレイン線と、を備え、前記ドレイン線は、その外周の一部が前記絶縁体に覆われて前記絶縁体に係止されると共に、前記絶縁体に覆われていない外周の一部が前記絶縁体から外方に突出するように設けられ、当該突出部分が前記シールド導体と電気的に接触するように構成されている、高速伝送用ケーブルを提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、差動信号を伝送する平行に配置された2本の信号線と、グランド接続用のドレイン線とを、絶縁体で一括して被覆する工程と、前記絶縁体の一部を除去して前記ドレイン線の外周の一部を前記絶縁体から外方に突出させる工程と、前記絶縁体の周囲を覆うようにシールド導体を設け、前記シールド導体と前記ドレイン線の突出部分とを電気的に接触させる工程と、を備えた、高速伝送用ケーブルの製造方法を提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、差動信号を伝送する平行に配置された2本の信号線と、ダミー線とを、絶縁体で一括して被覆する工程と、前記絶縁体の一部を除去して前記ダミー線を前記絶縁体から抜き取る工程と、前記絶縁体の前記ダミー線を抜き取った位置に、グランド接続用のドレイン線を嵌め込むことで前記ドレイン線を前記絶縁体に係止し、かつ前記ドレイン線の外周の一部を前記絶縁体から外方に突出させる工程と、前記絶縁体の周囲を覆うようにシールド導体を設け、前記シールド導体と前記ドレイン線の突出部分とを電気的に接触させる工程と、を備えた、高速伝送用ケーブルの製造方法を提供する。
本発明によれば、電気的特性が良好でかつ製造の容易な高速伝送用ケーブル及びその製造方法を提供できる。
本発明の一実施の形態に係る高速伝送用ケーブルの断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の一実施の形態に係る高速伝送用ケーブルの製造方法を説明する図である。 (a)〜(f)は、本発明の一実施の形態に係る高速伝送用ケーブルの製造方法を説明する図である。 (a)〜(c)は、本発明の一実施の形態に係る高速伝送用ケーブルの製造方法を説明する図である。 本発明の一変形例に係る高速伝送用ケーブルの断面図である。 本発明の一変形例に係る高速伝送用ケーブルの製造方法を説明する図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係る高速伝送用ケーブルの断面図である。
図1に示すように、高速伝送用ケーブル1は、差動信号を伝送する平行に配置された2本の信号線(信号導体)2と、2本の信号線2を一括して被覆する絶縁体4と、絶縁体4の周囲を覆うように設けられたシールド導体5と、グランド接続用のドレイン線3と、を備えている。
信号線2としては、銅等の電気良導体、または、電気良導体にメッキ等を施した単線または撚線を用いるとよい。
絶縁体4としては、誘電率、誘電正接の小さいものを用いることが望ましく、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフロロアルコキシ(PFA)、ポリエチレンからなるものを用いることができる。また、誘電率、誘電正接をより小さくするために、絶縁体4として、発泡ポリエチレンや発泡テフロン等の発泡絶縁樹脂からなるものを用いてもよい。
本実施の形態では、絶縁体4は、断面視で略楕円形状に形成されている。2本の信号線2は、その断面視における中心が、絶縁体4の短軸方向の中心と一致するように配置され、かつ、絶縁体4の短軸方向及び長軸方向の中心(ケーブル中心Cという)からの距離が等しくなるように、長軸方向に並列して配置されている。2本の信号線2は、ケーブル中心Cに対して点対称の位置(180度回転対称の位置)に配置されている。
シールド導体5は、例えば、図示しない樹脂層と金属層とを有するシールドテープを絶縁体4の外周に巻き付けることにより形成される。この場合、シールドテープの金属層がシールド導体5となる。シールドテープは、金属層が内側となるように、横巻きあるいは縦添え巻きで絶縁体4の外周に巻き付けられる。なお、シールド導体5を銅箔等のテープ状の金属(つまり樹脂層を有さないシールドテープ)で構成しても構わない。
ドレイン線3としては、銅等の電気良導体、または、電気良導体にメッキ等を施した単線または撚線を用いるとよい。ここでは、2本のドレイン線3を用いる場合を説明する。
2本のドレイン線3は、信号線2と平行に配置され、断面視でケーブル中心Cに対して点対称となる位置に配置される。本実施の形態では、2本のドレイン線3は、断面視で、その中心が2本の信号線2の中心と一直線上に配置されるように、かつ、2本の信号線2を長軸方向から挟み込むように長軸方向の両側に配置されている。なお、ここでは、ドレイン線3と信号線2の外径が同じ場合を示しているが、ドレイン線3と信号線2の外径は異なっていてもよい。
さて、本実施の形態に係る高速伝送用ケーブル1では、ドレイン線3は、その外周の一部(周方向における一部)が絶縁体4に覆われて絶縁体4に係止されると共に、絶縁体4に覆われていない外周の一部(周方向における一部)が絶縁体4から外方に突出するように設けられ、当該突出部分がシールド導体5と電気的に接触するように構成されている。
ドレイン線3を絶縁体4から突出させることで、ドレイン線3を確実にシールド導体5に接触させることが可能になる。本実施の形態では、ドレイン線3が長軸方向における両側に配置されるため、絶縁体4の長軸方向における端部を除去することで、ドレイン線3を絶縁体4から突出させている。
このとき、絶縁体4から突出させるドレイン線3の突出長Lは、ドレイン線3の半径Rよりも小さくされる。また、ドレイン線3の突出部分を挟んで対向する絶縁体4間の距離(絶縁体4の開口の幅)dは、ドレイン線3の直径Dよりも小さくされる。これにより、ドレイン線3は、その突出部分の周囲の絶縁体4により係止されることとなり、シールド導体5を設けていない状態でも、ドレイン線3が絶縁体4に係止され固定された状態になる。以下、ドレイン線3の突出部分の周囲に係止する部分の絶縁体4を係止片4aと呼称する。
係止片4aは、その端部(長軸方向における端部)がドレイン線3の断面視における中心よりも外方に延出され、かつ、ドレイン線3の外周に沿ってドレイン線3の短軸方向(図示上下方向)における端部よりも内側(図示上側の係止片4aでは下側、図示下側の係止片4aでは上側)に延出されている。つまり、長軸方向(図示左右方向)における側面から見たときに、係止片4aの端部がドレイン線3と重なるように形成されている。
絶縁体4とドレイン線3との間に空気層が存在すると、この空気層の影響により高速伝送用ケーブル1の電気的特性が劣化する場合も考えられるため、係止片4aは、ドレイン線3の外周に密着するように設けられることが望ましい。
次に、高速伝送用ケーブル1の製造方法について説明する。
図2(a)に示すように、高速伝送用ケーブル1を製造する際には、まず、押出成形により、2本の信号線2と2本のドレイン線3とを、絶縁体4で一括して被覆する。この状態では、ドレイン線3の外周は絶縁体4に覆われた状態とする。これは、金属からなるドレイン線3により押出機のダイス等に傷が付くことを抑制するための工夫である。
その後、図2(b)に示すように、レーザ加工により、絶縁体4の一部(ここでは長軸方向の両端部)を除去する。これにより、図2(c)に示すように、ドレイン線3の外周の一部が絶縁体4から外方に突出され、かつ、ドレイン線3が係止片4aにより係止された状態になる。
その後、図2(d)に示すように、絶縁体4の周囲にシールドテープを巻き付ける等して、絶縁体4を覆うようにシールド導体5を設け、シールド導体5とドレイン線3の突出部分とを電気的に接触させる。本実施の形態では、ドレイン線3が絶縁体4に係止されているため、シールド導体5を設ける作業が容易である。以上により、図1の高速伝送用ケーブル1が得られる。
なお、本実施の形態では、2本の信号線2と2本のドレイン線3とを絶縁体4で一括被覆する場合を説明したが、この場合、何らかの理由でドレイン線3の位置ずれが生じた場合に、ドレイン線3により押出機のダイス等に傷が付いてしまうことも考えられる。
そこで、高速伝送用ケーブル1の製造をより容易に行うために、ダイス等に傷がつきにくい樹脂からなるダミー線を用いて押出成形を行い、その後、ダミー線を抜き取ってダミー線を抜き取った位置にドレイン線3を嵌め込むことにより、高速伝送用ケーブル1を製造するようにしてもよい。
具体的には、まず、図3(a)に示すように、押出成形により、2本の信号線2と2本のダミー線31とを、絶縁体4で一括して被覆する。この状態では、ダミー線31の外周は絶縁体4に覆われた状態とする。ダミー線31としては、その外径がドレイン線3の外径と等しいものを用いるとよい。また、ダミー線31としては、樹脂からなるものを用いることが望ましく、例えば、絶縁体4が発泡ポリエチレンからなる場合、ダミー線31として非発泡のポリエチレンを用いることも可能である。
その後、図3(b)に示すように、レーザ加工により、絶縁体4の一部(ここでは長軸方向の両端部)を除去する。このとき、ダミー線31の一部が切断されても構わない。また、レーザ加工以外の方法で絶縁体4の一部を除去しても構わない。これにより、図3(c)に示すように、絶縁体4の長軸方向の両端部が除去され、係止片4aが形成される。
その後、図3(d)に示すように、ダミー線31を抜き取り、図3(e)に示すように、ダミー線31を抜き取った位置にドレイン線3を嵌め込む。これにより、ドレイン線3が絶縁体4(係止片4a)に係止され、かつ、ドレイン線3の外周の一部が絶縁体4から外方に突出した状態となる。
その後、図3(f)に示すように、絶縁体4の周囲にシールドテープを巻き付ける等して、絶縁体4を覆うようにシールド導体5を設け、シールド導体5とドレイン線3の突出部分とを電気的に接触させる。この場合も、ドレイン線3が絶縁体4に係止されているため、シールド導体5を設ける作業が容易である。以上により、図1の高速伝送用ケーブル1が得られる。
さらに、本実施の形態では、高速伝送用ケーブル1を1本ずつ製造する場合を説明したが、高速伝送用ケーブル1を複数本同時に製造することも可能である。
具体的には、まず、図4(a)に示すように、押出成形により、2本の信号線2と2本のドレイン線3を1組とし、複数組(ここでは4組)の信号線2及びドレイン線3を一直線上に配置した状態で、押出成形により、複数組の信号線2及びドレイン線3を絶縁体4で一括して被覆する。
その後、図4(b)に示すように、レーザ加工により、絶縁体4の一部(長軸方向の両端部および各組の間の部分)を除去する。これにより、図4(c)に示すように、ドレイン線3の外周の一部が絶縁体4から外方に突出され、かつ、ドレイン線3が係止片4aにより係止された複数のコア41が同時に形成されることになる。
その後、各コア41にシールド導体5を設けると、図1の高速伝送用ケーブル1が得られることになる。なお、図4ではドレイン線3を直接絶縁体4により一括被覆する場合を示したが、ダミー線31を用いる場合も同様の略工程で複数のコア41を同時に作成することが可能である。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係る高速伝送用ケーブル1では、差動信号を伝送する平行に配置された2本の信号線2と、信号線2を一括して被覆する絶縁体4と、絶縁体4の周囲を覆うように設けられたシールド導体5と、グランド接続用のドレイン線3と、を備え、ドレイン線3は、その外周の一部が絶縁体4に覆われて絶縁体4に係止されると共に、絶縁体4に覆われていない外周の一部が絶縁体4から外方に突出するように設けられ、当該突出部分がシールド導体5と電気的に接触するように構成されている。
ドレイン線3の一部を絶縁体4から突出させた構造とすることで、ドレイン線3とシールド導体5とを確実に接触させ、信頼性を向上することができる。また、ドレイン線3の一部のみを絶縁体4から突出させる構造とすることで、絶縁体4とシールド導体5との間に生じる隙間を小さくすることが可能であり、ドレイン線3の影響による電気的特性の劣化を抑制することが可能になる。
また、ドレイン線3を絶縁体4に係止させることで、シールド導体5を設ける作業が容易になり、高速伝送用ケーブル1の製造が容易になる。
つまり、本実施の形態によれば、電気的特性が良好でかつ製造の容易な高速伝送用ケーブル1を実現できる。
また、高速伝送用ケーブル1では、高速伝送に適した2芯一括被覆構造でありながら、ドレイン線3によるグランド接続が可能になる。従来の高速伝送用ケーブルでは、電気的特性を維持するためにドレイン線3を用いることができず、被覆の除去構成が複雑になるなど、基板等の端末に設ける部材への接続作業が困難であり、接続コストを大きくする原因となっていた。
本実施の形態によれば、電気的特性の劣化を抑制しつつもドレイン線3を備えることが可能となり、2芯一括被覆構造の特徴である高速域の伝送特性を劣化させることなく、基板等の端末に設ける部材への接続作業が容易な高速伝送用ケーブル1を実現でき、接続コストの大幅なコストダウンが可能になる。またドレイン線3によるグランド接続が可能となることにより、グランド接続の信頼性が向上する。
高速伝送用ケーブル1を製造する際には、絶縁体4の一部を除去する必要があるが、この絶縁体4の除去は、レーザ加工等の比較的導入し易い工程により実現可能であり、製造コストも抑制することができる。
また、高速伝送用ケーブル1では、2本のドレイン線3を、断面視で、その中心が2本の信号線2の中心と一直線上に位置するように配置しているため、基板に実装する際に、ドレイン線3と信号線2の両方を基板の共通の面にはんだ等により固定し易くなり、接続作業をより容易にすることが可能になる。
高速伝送用ケーブル1は、例えば、数Gbps以上の高速デジタル信号を扱うサーバ、ルータ、ストレージ製品などにおいて、電子機器間あるいは電子機器内の基板間の信号伝送に用いられる。また、高速伝送用ケーブル1は、端部に補償回路を有するコネクタを備えたアクティブケーブルとして用いることもできる。
さらに、高速伝送用ケーブル1を2対、あるいは8対など複数用い、これを撚り合せて多対ケーブルとして使用することもできる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]差動信号を伝送する平行に配置された2本の信号線(2)と、前記2本の信号線(2)を一括して被覆する絶縁体(4)と、前記絶縁体(4)の周囲を覆うように設けられたシールド導体(5)と、グランド接続用のドレイン線(3)と、を備え、前記ドレイン線(3)は、その外周の一部が前記絶縁体(4)に覆われて前記絶縁体(4)に係止されると共に、前記絶縁体(4)に覆われていない外周の一部が前記絶縁体(4)から外方に突出するように設けられ、当該突出部分が前記シールド導体(5)と電気的に接触するように構成されている、高速伝送用ケーブル(1)。
[2]前記絶縁体(4)は、前記ドレイン線(3)の突出部分の周囲に係止して前記ドレイン線(3)を前記絶縁体(4)に固定するための係止片(4a)を一体に有する、[1]に記載の高速伝送用ケーブル(1)。
[3]前記係止片(4a)は、前記ドレイン線(3)の外周に密着するように設けられている、[2]に記載の高速伝送用ケーブル(1)。
[4]前記ドレイン線(3)を2本備え、前記2本のドレイン線(3)は、断面視でケーブル中心(C)に対して点対称となる位置に配置されている、[1]乃至[3]の何れか1項に記載の高速伝送用ケーブル(1)。
[5]前記2本のドレイン線(3)は、断面視で、その中心が前記2本の信号線(2)の中心と一直線上に配置されるように、前記信号線(2)と平行に配置されている、[4]に記載の高速伝送用ケーブル(1)。
[6]前記シールド導体(3)は、樹脂層と金属層とを有するシールドテープの前記金属層からなり、前記シールドテープは、前記金属層が内側となるように前記絶縁体(4)の外周に巻き付けられている、[1]乃至[5]の何れか1項に記載の高速伝送用ケーブル(1)。
[7]差動信号を伝送する平行に配置された2本の信号線(2)と、グランド接続用のドレイン線(3)とを、絶縁体(4)で一括して被覆する工程と、前記絶縁体(4)の一部を除去して前記ドレイン線(3)の外周の一部を前記絶縁体(4)から外方に突出させる工程と、前記絶縁体(4)の周囲を覆うようにシールド導体(5)を設け、前記シールド導体(5)と前記ドレイン線(3)の突出部分とを電気的に接触させる工程と、を備えた、高速伝送用ケーブル(1)の製造方法。
[8]差動信号を伝送する平行に配置された2本の信号線(2)と、ダミー線(31)とを、絶縁体(4)で一括して被覆する工程と、前記絶縁体(4)の一部を除去して前記ダミー線(31)を前記絶縁体(4)から抜き取る工程と、前記絶縁体(4)の前記ダミー線(31)を抜き取った位置に、グランド接続用のドレイン線(3)を嵌め込むことで前記ドレイン線(3)を前記絶縁体(4)に係止し、かつ前記ドレイン線(3)の外周の一部を前記絶縁体(4)から外方に突出させる工程と、前記絶縁体(4)の周囲を覆うようにシールド導体(5)を設け、前記シールド導体(5)と前記ドレイン線(3)の突出部分とを電気的に接触させる工程と、を備えた、高速伝送用ケーブル(1)の製造方法。
[9]前記ダミー線(31)として、前記ドレイン線(3)と同じ外径のものを用いる、[8]に記載の高速伝送用ケーブル(1)の製造方法。
[10]前記ダミー線(31)として、樹脂からなるものを用いる、[8]または[9]に記載の高速伝送用ケーブル(1)の製造方法。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、2本のドレイン線3を用いる場合を説明したが、いずれか一方のドレイン線3を省略し、1本のドレイン線3を用いるようにしても構わない。
また、上記実施の形態では、2本の信号線と2本のドレイン線3を一直線上に配置する場合を説明したが、これに限定されず、例えば図5に示すように、2本の信号線の配列方向(長軸方向)と垂直方向(短軸方向)に配列するように、短軸方向の両端部(図示の上下の端部)にドレイン線3を配置するようにしても構わない。
また、上記実施の形態では言及しなかったが、レーザ加工による絶縁体4の除去を容易とするため、図6に示すように、押出成形の段階で、レーザ加工する位置の絶縁体4の厚さを薄く形成して括れ部4bを形成しておき、この括れ部4bにレーザを照射して絶縁体4を除去するようにしてもよい。
1…高速伝送用ケーブル
2…信号線
3…ドレイン線
4…絶縁体
4a…係止片
5…シールド導体

Claims (10)

  1. 差動信号を伝送する平行に配置された2本の信号線と、
    前記2本の信号線を一括して被覆する絶縁体と、
    前記絶縁体の周囲を覆うように設けられたシールド導体と、
    グランド接続用のドレイン線と、を備え、
    前記ドレイン線は、その外周の一部が前記絶縁体に覆われて前記絶縁体に係止されると共に、前記絶縁体に覆われていない外周の一部が前記絶縁体から外方に突出するように設けられ、当該突出部分が前記シールド導体と電気的に接触するように構成されている、
    高速伝送用ケーブル。
  2. 前記絶縁体は、前記ドレイン線の突出部分の周囲に係止して前記ドレイン線を前記絶縁体に固定するための係止片を一体に有する、
    請求項1に記載の高速伝送用ケーブル。
  3. 前記係止片は、前記ドレイン線の外周に密着するように設けられている、
    請求項2に記載の高速伝送用ケーブル。
  4. 前記ドレイン線を2本備え、
    前記2本のドレイン線は、断面視でケーブル中心に対して点対称となる位置に配置されている、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の高速伝送用ケーブル。
  5. 前記2本のドレイン線は、断面視で、その中心が前記2本の信号線の中心と一直線上に配置されるように、前記信号線と平行に配置されている、
    請求項4に記載の高速伝送用ケーブル。
  6. 前記シールド導体は、樹脂層と金属層とを有するシールドテープの前記金属層からなり、
    前記シールドテープは、前記金属層が内側となるように前記絶縁体の外周に巻き付けられている、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の高速伝送用ケーブル。
  7. 差動信号を伝送する平行に配置された2本の信号線と、グランド接続用のドレイン線とを、絶縁体で一括して被覆する工程と、
    前記絶縁体の一部を除去して前記ドレイン線の外周の一部を前記絶縁体から外方に突出させる工程と、
    前記絶縁体の周囲を覆うようにシールド導体を設け、前記シールド導体と前記ドレイン線の突出部分とを電気的に接触させる工程と、を備えた、
    高速伝送用ケーブルの製造方法。
  8. 差動信号を伝送する平行に配置された2本の信号線と、ダミー線とを、絶縁体で一括して被覆する工程と、
    前記絶縁体の一部を除去して前記ダミー線を前記絶縁体から抜き取る工程と、
    前記絶縁体の前記ダミー線を抜き取った位置に、グランド接続用のドレイン線を嵌め込むことで前記ドレイン線を前記絶縁体に係止し、かつ前記ドレイン線の外周の一部を前記絶縁体から外方に突出させる工程と、
    前記絶縁体の周囲を覆うようにシールド導体を設け、前記シールド導体と前記ドレイン線の突出部分とを電気的に接触させる工程と、を備えた、
    高速伝送用ケーブルの製造方法。
  9. 前記ダミー線として、前記ドレイン線と同じ外径のものを用いる、請求項8に記載の高速伝送用ケーブルの製造方法。
  10. 前記ダミー線として、樹脂からなるものを用いる、
    請求項8または9に記載の高速伝送用ケーブルの製造方法。
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