JP2017004085A - チケット再販売システム、チケット再販売方法、チケット販売装置、および、チケット再販売プログラム - Google Patents

チケット再販売システム、チケット再販売方法、チケット販売装置、および、チケット再販売プログラム Download PDF

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琢磨 高瀬
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好彦 伊藤
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Abstract

【課題】チケットの再販売の機会を増やすことで、顧客満足度を向上させる、チケット再販売システム、チケット再販売方法、チケット販売装置及びチケット再販売プログラムを提供する。【解決手段】販売者システム100は、イベント開始に際して、チケット読取端末20がチケットから読み取った情報に基づいて、チケット購入済のチケット所有者が所定の時点でイベントに入場済であるか未入場であるかを判定する入場管理サーバ1と、未入場のチケット所有者が所持するキャンセル候補電話端末40に対して、購入済のチケットのキャンセル案内を示す発呼シナリオを実行するとともに、キャンセル待ち電話端末32に対して、申請処理によってキャンセルされたチケットの購入案内を示す発呼シナリオを実行する発呼シナリオサーバ6と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、チケット所有者によってキャンセルされたチケット(以下、「キャンセルチケット」と呼ぶ場合がある)の再販売の技術に関する。
スポーツ観戦や音楽イベントなどに使用するさまざまなチケットについて、チケットの購入意思があってもチケット販売数の制限などにより購入できない者(以下、「キャンセル待ちカスタマ」と呼ぶ場合がある)にキャンセルチケットを再販売する手法がある。このような手法の具体例としては、(1)キャンセルが発生した分のチケットをWebページなどで公募し、受付を行った順番でキャンセル待ちカスタマに販売する手法(公募再販売)、(2)キャンセル待ちカスタマが事前に所定のシステムに登録しておき、キャンセルが発生した時点で、登録済みのキャンセル待ちカスタマに販売する手法(あっせん再販売)がある。
なお、特許文献1には、転売者端末装置と利用者端末装置との間で電子チケットを転売するための処理を行う事業者サーバ装置の技術が開示されている。
特開2003−050889号公報
上記の手法(1)、(2)のようにしてキャンセルチケットの再販売を行うためには、チケット所有者がチケット販売者に対して事前にキャンセル申請を行うという前提条件を満たす必要がある。よって、チケット所有者にキャンセルの意思が実はあったとしても、キャンセル申請が無い限り、キャンセル待ちカスタマへキャンセルチケットを販売することができない。その結果、チケット販売者は、チケットの再販売の機会を失い、顧客満足度を向上させることができない。特許文献1には、このような事情に対して何ら言及していない。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みて、チケットの再販売の機会を増やすことで、顧客満足度を向上させることを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、チケットの販売処理を行うチケット販売装置と、チケットのキャンセル待ちの登録処理を行うキャンセル待ち端末と、購入済のチケットのキャンセルの申請処理を行うキャンセル候補端末と、が通信可能に接続されているチケット再販売システムであって、前記チケット販売装置は、イベント開始に際して、チケット読取端末がチケットから読み取った情報に基づいて、チケット購入済のチケット所有者が所定の時点で当該イベントに入場済であるか未入場であるかを判定する入場管理部と、未入場のチケット所有者が所持する前記キャンセル候補端末に対して、購入済のチケットのキャンセル案内を示す発呼シナリオを実行するとともに、前記キャンセル待ち端末に対して、前記申請処理によってキャンセルされたチケットの購入案内を示す発呼シナリオを実行する発呼シナリオ部と、を備える、ことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、チケットの販売処理を行うチケット販売装置と、チケットのキャンセル待ちの登録処理を行うキャンセル待ち端末と、購入済のチケットのキャンセルの申請処理を行うキャンセル候補端末と、が通信可能に接続されているチケット再販売システムにおけるチケット再販売方法であって、イベント開始に際して、チケット読取端末が、チケットから情報を読み取る読取ステップと、前記チケット販売装置が、前記読み取った情報に基づいて、チケット購入済のチケット所有者が所定の時点で当該イベントに入場済であるか未入場であるかを判定する入場済/未入場判定ステップと、前記チケット販売装置が、未入場のチケット所有者が所持する前記キャンセル候補端末に対して、購入済のチケットのキャンセル案内を示す発呼シナリオを実行するキャンセル案内ステップと、前記キャンセル候補端末が、前記キャンセル案内に対して前記申請処理を行う申請ステップと、前記チケット販売装置が、前記キャンセル待ち端末に対して、前記申請処理によってキャンセルされたチケットの購入案内を示す発呼シナリオを実行する購入案内ステップと、を実行する、ことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、チケットの販売処理を行うチケット販売装置であって、イベント開始に際して、チケット読取端末がチケットから読み取った情報に基づいて、チケット購入済のチケット所有者が所定の時点で当該イベントに入場済であるか未入場であるかを判定する入場管理部と、未入場のチケット所有者が所持する端末であり、購入済のチケットのキャンセルの申請処理を行うキャンセル候補端末に対して、購入済のチケットのキャンセル案内を示す発呼シナリオを実行するとともに、チケットのキャンセル待ちの登録処理を行うキャンセル待ち端末に対して、前記申請処理によってキャンセルされたチケットの購入案内を示す発呼シナリオを実行する発呼シナリオ部と、を備える、ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、チケットの販売処理を行うチケット販売装置としてコンピュータを、イベント開始に際して、チケット読取端末がチケットから読み取った情報に基づいて、チケット購入済のチケット所有者が所定の時点で当該イベントに入場済であるか未入場であるかを判定する入場管理手段と、未入場のチケット所有者が所持する端末であり、購入済のチケットのキャンセルの申請処理を行うキャンセル候補端末に対して、購入済のチケットのキャンセル案内を示す発呼シナリオを実行するとともに、チケットのキャンセル待ちの登録処理を行うキャンセル待ち端末に対して、前記申請処理によってキャンセルされたチケットの購入案内を示す発呼シナリオを実行する発呼シナリオ手段と、として機能させるためのチケット再販売プログラムである。
請求項1,3,4,5に記載の発明によれば、チケット販売装置は、チケット所有者が所定の時点(例えば、イベント開始時刻の少し前)になってもイベントの会場に未入場であることを根拠にして、そのチケット所有者にチケットのキャンセルの意思がある可能性が高いと推定することができる。そこで、チケット販売装置は、推定したチケット所有者のキャンセル候補端末に発呼することで、そのチケット所有者にキャンセルの申請の機会を与えることができる。チケット販売装置は、発呼の応答として、チケット所有者のキャンセルの意思を得ることができた場合、そのキャンセルの意思を得てキャンセルしたうえで、キャンセル待ち端末に発呼して、キャンセルされたチケットをキャンセル待ちカスタマに再販売することができる。上記のような手順を経てチケットの再販売の機会を増やすことができる。
したがって、チケットの再販売の機会を増やすことで、顧客満足度を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のチケット再販売システムにおいて、前記キャンセル候補端末は、前記発呼シナリオ部による前記キャンセル案内の発呼に対してリアルタイム通信を行うことができる電話端末であり、前記キャンセル待ち端末は、前記発呼シナリオ部による前記購入案内の発呼に対してリアルタイム通信を行うことができる電話端末である、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、リアルタイム通信を行うキャンセル候補端末は、キャンセル案内の発呼に対してキャンセルの申請を即座に行うことができる。このため、チケット販売装置は、チケット所有者にチケットのキャンセルの意思がある可能性が高いと推定してから、キャンセルの申請を経てキャンセルを完了するまでの時間を大幅に短縮することができる。その結果、所定の時点を迎えた後であっても、キャンセルされたチケットをキャンセル待ちカスタマに再販売することを確実にすることができる。
チケット販売装置が開設する専用のWebサイトにてキャンセル案内を掲載したり、チケット販売装置がキャンセル候補端末に対してメールでキャンセル案内を通知したりした場合には、キャンセル候補端末のチケット所有者は、掲載されたキャンセル案内、または通知されたキャンセル案内を自発的に確認してキャンセル申請を行わなければならない。しかし、Webサイトやメールといった手段でチケット所有者に自発的確認をしてもらえる可能性はそれほど高いとはいえない。さらに、キャンセル案内を掲載したり通知したりした直後に、チケット所有者がキャンセル候補端末を用いてキャンセル申請の操作を行う可能性は概して低い。
これに対し、キャンセル案内をリアルタイム通信(例えば、通話)によってキャンセル候補端末に通知する場合には、発呼に応じたチケット所有者に自発的確認を求める必要が無くなる(キャンセル案内を音声などでチケット所有者に伝えることができる)。さらに、キャンセル案内の発呼をした直後に、チケット所有者はキャンセル候補端末を用いてキャンセル申請の操作を行うことができる。したがって、チケット販売装置は、チケット所有者からのキャンセル申請を容易に得ることができるため、キャンセルされたチケットをキャンセル待ちカスタマに再販売することを効率的にすることができる。
本発明によれば、チケットの再販売の機会を増やすことで、顧客満足度を向上させることができる。
本実施形態のチケット再販売システムの全体構成図である。 入場管理サーバが有する入場状態DBのデータ構造図である。 待ち行列管理サーバが管理するキャンセル待ち行列の説明図である。 キャンセル待ちの登録の手順を示す図である。 カスタマが入場した場合の処理の手順を示す図である。 キャンセル候補端末へのキャンセル案内の通知の手順を示す図である。 キャンセル候補端末にてチケットをキャンセルする場合の手順を示す図である。 キャンセル候補端末にてチケットをキャンセルしない場合の手順を示す図である。 キャンセル待ち端末へのチケットの購入案内の通知手順を示す図である。 キャンセル待ち端末にてチケットを購入する場合の手順を示す図である。 キャンセル待ち端末にてチケットを購入しない場合の手順を示す図である。 チケット再販売プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のチケット再販売システムは、販売者システム100(チケット販売装置)と、チケット読取端末20と、キャンセル待ちWeb端末31(キャンセル待ち端末)と、キャンセル待ち電話端末32(キャンセル待ち端末)と、キャンセル候補電話端末40(キャンセル候補端末)とを備える。販売者システム100およびチケット読取端末20は、チケット販売者が所持する。キャンセル待ちWeb端末31およびキャンセル待ち電話端末32は、1人のキャンセル待ちカスタマが所持する。キャンセル候補電話端末40は、チケット所有者が所持する。
なお、チケット所有者が購入したチケットは電子チケットであり、この電子チケットは、チケット所有者の電話端末(キャンセル待ち電話端末32およびキャンセル候補電話端末40と同等の電話端末)に記憶されており、画面表示可能であるとする。しかし、本発明は、紙のチケットにも適用可能である。
販売者システム100は、入場管理サーバ1(入場管理部、入場管理手段)と、キャンセル待ち受付サーバ2と、キャンセル受付サーバ3と、待ち行列管理サーバ4と、決済情報管理サーバ5と、発呼シナリオサーバ6(発呼シナリオ部、発呼シナリオ手段)と、呼制御サーバ7と、チケット受注サーバ8と、決済サーバ9と、発券サーバ10とを備える。販売者システム100が備えるサーバ1〜10は、例えば、専用のLAN(Local Area Network)によって通信可能に接続されている。
入場管理サーバ1と、キャンセル待ち受付サーバ2と、キャンセル受付サーバ3と、チケット読取端末20と、キャンセル待ちWeb端末31とは、インターネットによって通信可能に接続されている。しかし、インターネットに限らず、httpなどのWeb関連の情報伝達技術を適用可能な網を用いてもよい。呼制御サーバ7と、キャンセル待ち電話端末32と、キャンセル候補電話端末40とは、電話網によって通信可能に接続されている。しかし、電話網に限らず、呼に基づくリアルタイム通信を行うことができる網(例:IP網)を用いてもよい。
チケット読取端末20は、イベント会場に配置されており、例えば、イベントに使用されるチケットからチケット情報を読み取るスキャナ機能を備える端末である。具体的には、チケット読取端末20は、チケット所有者の端末が表示するチケットに表示される2次元コードから、チケット所有者に関するチケット情報を読み取る。チケット情報には、例えば、チケット所有者のID(Identifier)、購入されたチケットのID、チケットが使用されるイベントの名称が含まれるが、これらに限定されない。
キャンセル待ちWeb端末31は、例えば、販売者システム100が開設しているチケット購入用のWebサイトを閲覧可能とするブラウザ機能を備えた据置型のコンピュータである。キャンセル待ちWeb端末31は、販売者システム100に対して、キャンセル待ちを登録するための処理を行うことができる。
キャンセル待ち電話端末32は、例えば、販売者システム100とのリアルタイム通信(例:音声、DTMF(Dual-Tone Multi-Frequency))を行う携帯電話(スマートフォン、タブレット端末等でもよい。)である。キャンセル待ち電話端末32は、キャンセルが発生したチケットを購入するか否かの意思を登録するための処理を行う。なお、キャンセル待ち電話端末32は、販売者システム100が開設しているチケット購入用のWebサイトを閲覧可能とするブラウザ機能を備えてもよい。
キャンセル候補電話端末40は、例えば、販売者システム100とのリアルタイム通信(例:音声、DTMF)を行う携帯電話などである。キャンセル候補電話端末40は、販売者システム100からの購入済チケットのキャンセル案内(後記)に対して、キャンセルを行うか否かの意思を登録するための処理を行う。なお、キャンセル候補電話端末40は、販売者システム100が開設しているチケット購入用のWebサイトを閲覧可能とするブラウザ機能を備えてもよい。
入場管理サーバ1は、チケット所有者が指定時刻(所定の時点)までにイベント会場に入場したか否かを判定する。具体的には、入場管理サーバ1は、チケット読取端末20が、チケット所有者の電話端末などから読み取ったチケット情報に基づいて、チケット購入済のチケット所有者が当該イベントに入場済であるか未入場であるかを判定する。入場管理サーバ1は、指定時刻になっても未入場のままであるチケット所有者のキャンセル候補電話端末40について、キャンセル案内を行うための処理を実行する。
指定時刻は、任意に設定することができ、例えば、イベントの開始日時でもよいし、開始日時よりも早いまたは遅い時刻としてもよい。後記するキャンセル案内の態様を考慮すると、指定時刻を開始日時よりも少し早い時刻とすることが好ましい。
指定時刻になっても未入場のままであるチケット所有者は、イベントに参加せず、チケットをキャンセルする可能性が高いと判断できることから、「キャンセル候補カスタマ」と呼ぶ場合がある。
なお、入場管理サーバ1は、キャンセル候補電話端末40の電話番号を、例えば、キャンセル候補カスタマによるチケット購入時に取得することができる。
図2に示すように、入場管理サーバ1は、チケット所有者の入場済/未入場を管理するための入場状態DB(Data Base)1aを記憶部に記憶している。入場状態DB1aは、「カスタマID」、「チケットID」、「イベント名称」、「開始日時」、および、「入場済フラグ」といった項目を有し、チケット所有者ごとにレコードが作成されている。
「カスタマID」の項目には、チケット所有者のIDが格納されている。
「チケットID」の項目には、チケット所有者が購入したチケットのIDが格納されている。
「イベント名称」の項目には、開催されるイベントの名称が格納される。
「開始日時」の項目には、イベントの開始日時が格納される。
「入場済フラグ」の項目には、チケット所有者がイベント会場に入場済であることを示す値「オン」、または、チケット所有者がイベント会場に未入場であることを示す値「オフ」が格納される。
「カスタマID」、「チケットID」、「イベント名称」、および、「開始日時」の値は、例えば、チケット所有者がチケットの購入したときに、該当のチケット所有者について作成されたレコードに格納される。
「入場済フラグ」の値は、初期状態では「オフ」である。入場管理サーバ1は、チケット読取端末20からチケット情報を指定時刻までに取得した場合、チケット情報に含まれるカスタマIDおよびチケットIDをキーとして、入場状態DB(Data Base)1aを検索する。入場管理サーバ1は、該当するチケット所有者のレコードをチケット情報から特定し、特定したレコードの「入場済フラグ」の値を「オン」に更新する。入場管理サーバ1は、入場状態DB1aに登録されているチケット所有者の各々について、指定時刻にてイベントに入場済であるか未入場であるかを判定する。
キャンセル待ち受付サーバ2は、キャンセル待ちWeb端末31からのチケットのキャンセル待ちを受け付ける。キャンセル待ち受付サーバ2は、キャンセル待ちWeb端末31からのキャンセル待ちリクエストを受信することで、キャンセル待ちリクエストに含まれるキャンセル待ちカスタマのIDを特定する。また、キャンセル待ち受付サーバ2は、キャンセル待ちカスタマがキャンセルチケットを購入できた場合の決済に関する決済情報を、キャンセル待ちWeb端末31から取得する。キャンセル待ちカスタマによるキャンセルチケットの購入に関する決済の方法は周知であり、決済の詳細な説明は省略する。
キャンセル受付サーバ3は、キャンセル候補電話端末40からの購入済のチケットのキャンセル申請を受け付ける。キャンセル候補電話端末40にてキャンセル申請処理が実行された場合、キャンセル受付サーバ3は、キャンセル申請があった旨をキャンセル待ち受付サーバ2に通知する。なお、キャンセル受付サーバ3は、キャンセル候補カスタマ以外のチケット購入者の端末からキャンセル申請を受け付けることもできる。
待ち行列管理サーバ4は、キャンセル待ち受付サーバ2が特定したキャンセル待ちカスタマを待ち行列で管理する。待ち行列管理サーバ4は、例えば、キャンセル待ちカスタマを示すカスタマ情報をFIFO(First In First Out)方式によってメモリに記憶する。
図3に示すように、待ち行列管理サーバ4は、キャンセル待ち受付サーバ2からの通知があるごとに、キャンセル待ちカスタマを示すカスタマ情報1,2,3,・・・を、キャンセル待ち行列を構成するメモリに後ろから順次追加する。また、待ち行列管理サーバ4は、キャンセル受付サーバ3がキャンセル申請を受け付け、キャンセルが発生するごとに、キャンセル待ち行列の先頭のカスタマ情報(図3ではカスタマ情報1)を、発呼シナリオサーバ6に通知するとともに、先頭のカスタマ情報は破棄する。
待ち行列管理サーバ4は、キャンセルチケットを案内してもらったキャンセル待ちカスタマ(対応のカスタマ情報は、キャンセル待ち行列から破棄済)が結局購入しなかった場合、キャンセル待ち行列の現時点で先頭のカスタマ情報を発呼シナリオサーバ6に通知するとともに、通知したカスタマ情報は破棄する。また、待ち行列管理サーバ4は、複数人分のカスタマ情報が同時に発呼シナリオサーバ6に通知され、キャンセル待ち行列から抜き出す場合や、複数人分のカスタマ情報の順番を前後させる場合、キャンセル待ち行列から一度そのカスタマ情報を抜き出し、後ろからもう一度追加するように並べ直すこともできる。
決済情報管理サーバ5は、キャンセル待ちカスタマの決済情報を管理する。具体的には、決済情報管理サーバ5は、決済情報として、キャンセル待ちカスタマのカスタマIDと、キャンセル待ちカスタマの所持するクレジットカードの番号と、キャンセル待ちカスタマの連絡先(例:電話番号、メールアドレス)と、その他のチケットの購入に必要な情報とを関連付けて管理する。
発呼シナリオサーバ6は、入場管理サーバ1からの通知に基づいて、キャンセル候補電話端末40にキャンセル案内を問い合わせる発呼シナリオの実行を呼制御サーバ7に命令する。また、発呼シナリオサーバ6は、待ち行列管理サーバ4からの通知に基づいて、キャンセルチケットの購入をキャンセル待ち電話端末32に問い合わせる発呼シナリオの実行を呼制御サーバ7に命令する。
また、発呼シナリオサーバ6は、呼制御サーバ7を介して、キャンセル候補電話端末40やキャンセル待ち電話端末32からの問合せ結果を取得すると、取得した問合せ結果に応じて、決済処理を行ったり、入場管理サーバ1や待ち行列管理サーバ4に所定の通知を行ったりする(詳細は後記)。
呼制御サーバ7は、発呼シナリオサーバ6からの命令に基づいて、キャンセル候補電話端末40またはキャンセル待ち電話端末32に発呼する。また、呼制御サーバ7は、キャンセル候補電話端末40またはキャンセル待ち電話端末32からの呼の結果を、発呼シナリオサーバ6に通知する。
チケット受注サーバ8は、キャンセル待ち電話端末32によるチケットの購入依頼(キャンセル発生後のチケットの購入依頼)を受注する。チケット受注サーバ8は、チケットの購入依頼を示す発呼シナリオを呼制御サーバ7から受信すると、決済情報管理サーバ5から決済情報を取得して決済サーバ9に決済を依頼する。また、チケット受注サーバ8は、決済が完了すると、発券サーバ10にチケットの発行を依頼する。
決済サーバ9は、チケット受注サーバ8から取得した決済情報を用いて決済処理を行う。
発券サーバ10は、チケット受注サーバ8からの依頼に基づいてチケットを発行する。
本実施形態では、販売者システム100を複数の物理的装置となるサーバ1〜10を用いて構成する。しかし、サーバ1〜10の各々が実行する処理を実現する機能部またはVM(Virtual Machine)を作成し、作成した機能部またはVMを備える1つの装置(チケット販売装置)として販売者システム100を構成することもできる。
また、本実施形態では、1人のキャンセル待ちカスタマが、キャンセル待ちWeb端末31およびキャンセル待ち電話端末32を所持することとして説明する。しかし、例えば、キャンセル待ちWeb端末31の機能およびキャンセル待ち電話端末32の機能を両方備える1台のスマートフォンを用いるようにしてもよい。キャンセル待ちカスタマは、スマートフォンを操作して、キャンセル待ちの登録を行うこともできるし、キャンセルチケットの購入案内の発呼をリアルタイム通信で受けることができる。また、キャンセル候補カスタマの所持するキャンセル候補電話端末40をスマートフォンとすることもできる。
次に、本実施形態のチケット再販売システムにて実行される処理の手順について説明する。まず、キャンセル待ちWeb端末31からのキャンセル待ちの登録の手順について説明する。キャンセル待ちWeb端末31は、例えば、販売者システム100が提供している、キャンセルチケットの一覧を掲載するWebサイトを画面表示している。
(キャンセル待ちの登録)
図4に示すように、キャンセル待ちの登録の手順は、キャンセル待ちWeb端末31でのステップA1から開始する。
ステップA1にて、キャンセル待ちWeb端末31は、キャンセル待ちカスタマが所望するチケットについて、キャンセル待ちリクエストと、チケット購入に関する決済情報をキャンセル待ち受付サーバ2に送信する。キャンセル待ちリクエストには、キャンセル待ちカスタマのカスタマID、および、キャンセル待ちカスタマの電話番号から構成されるカスタマ情報が含まれる。ステップA1の後、ステップA2に進む。
ステップA2にて、キャンセル待ち受付サーバ2は、キャンセル待ちWeb端末31から受信したキャンセル待ちリクエストを待ち行列管理サーバ4に送信する。待ち行列管理サーバ4は、キャンセル待ちリクエストに含まれるカスタマ情報を、キャンセル待ち行列(図3)の最後尾に配置する。ステップA2の後、ステップA3に進む。
ステップA3にて、キャンセル待ち受付サーバ2は、キャンセル待ちWeb端末31から受信した決済情報を決済情報管理サーバ5に送信する。決済情報管理サーバ5は、キャンセル待ちカスタマによるキャンセルチケットの購入手続が発生した場合には、チケット受注サーバ8に決済情報を送信する(後記)。
ステップA3によって、キャンセル待ちの登録の手順が完了する。
(カスタマが入場した場合の処理の手順)
次に、チケット購入済のカスタマ(「購入済カスタマ」と呼ぶ場合がある。)がイベント会場に入場した場合の処理の手順について説明する。
図5に示すように、カスタマが入場した場合の処理の手順は、チケット読取端末20でのステップB1から開始する。
ステップB1(読取ステップ)にて、チケット読取端末20は、イベント会場に入場しようとする購入済カスタマの端末の画面上に表示されている電子チケットの2次元コードから、チケット所有者に関するチケット情報を読み取る。ステップB1の後、ステップB2に進む。
ステップB2にて、チケット読取端末20は、ステップB1にて読み取ったチケット情報を入場管理サーバ1に送信する。ステップB2の後、ステップB3に進む。
ステップB3にて、入場管理サーバ1は、チケット読取端末20から受信したチケット情報を用いて、入場状態DB1aの、イベント会場に入場しようとする購入済カスタマのレコードの、「入場済フラグ」の値を「オン」に更新する。これにより、入場管理サーバ1は、チケット購入者がイベント会場に入場したとする。
ステップB3によって、カスタマが入場した場合の処理の手順が完了する。
(キャンセル候補端末へのキャンセル案内の通知の手順)
次に、キャンセル候補電話端末40へのキャンセル案内の通知する手順について説明する。
図6に示すように、キャンセル候補電話端末40へのキャンセル案内の通知する手順は、入場管理サーバ1でのステップC1から開始する。
ステップC1(入場済/未入場判定ステップ)にて、入場管理サーバ1は、すべての購入済カスタマについて、イベント会場への入場がなされたか否かという入場状態の判定を行う。入場管理サーバ1は、指定時刻を迎えた時点で、入場状態DB1aの「入場済フラグ」の値が「オン」でありイベントに入場済の購入済カスタマと、「入場済フラグ」の値が「オフ」でありイベントに未入場の購入済カスタマとを区別する。入場管理サーバ1は、「入場済フラグ」の値が「オフ」のままである購入済カスタマを、キャンセル候補カスタマとして扱う。ステップC1の後、ステップC2に進む。
ステップC2(キャンセル案内ステップ)にて、入場管理サーバ1は、キャンセル候補カスタマについて、購入済チケットのキャンセルを促すキャンセル案内要求を、発呼シナリオサーバ6に送信する。キャンセル案内要求には、キャンセル候補カスタマのカスタマIDと、キャンセル候補カスタマが所持するキャンセル候補電話端末40の電話番号が含まれる。ステップC2の後、ステップC3に進む。
ステップC3にて、発呼シナリオサーバ6は、入場管理サーバ1から受信したキャンセル案内要求に基づいて、キャンセル候補カスタマのキャンセル意思確認の発呼要求を呼制御サーバ7に送信する(発呼シナリオ)。発呼要求には、キャンセル候補カスタマのカスタマIDと、キャンセル候補カスタマが所持するキャンセル候補電話端末40の電話番号が含まれる。ステップC3の後、ステップC4に進む。
ステップC4にて、呼制御サーバ7は、キャンセル候補カスタマのキャンセル候補電話端末40に発呼する。キャンセル候補カスタマが電話に出て、呼が成立した場合、呼制御サーバ7は、例えば、キャンセル意思の有無を自動音声などで案内する。
ステップC4によって、キャンセル候補電話端末40へのキャンセル案内の通知の手順が完了する。
(キャンセル候補端末にてチケットをキャンセルする場合の手順)
次に、キャンセル候補電話端末40にてチケットをキャンセルする場合の手順について説明する。
図7に示すように、キャンセル候補電話端末40にてチケットをキャンセルする場合の手順は、キャンセル候補電話端末40でのステップD1から開始する。
ステップD1(申請ステップ)にて、キャンセル候補電話端末40は、呼制御サーバ7にキャンセル申請を行う。キャンセル申請には、キャンセル候補カスタマによる購入済チケットをキャンセルする意思が含まれる。また、キャンセル候補電話端末40は、例えば、DTMFや音声認識によりキャンセル申請を行う。ステップD1の後、ステップD2に進む。
ステップD2にて、呼制御サーバ7は、キャンセル候補電話端末40のキャンセル申請に基づいて、キャンセル候補カスタマのキャンセル意思ありを示すDTMFなどを発呼シナリオサーバ6に通知する。ステップD2の後、ステップD3に進む。
ステップD3にて、発呼シナリオサーバ6は、キャンセル候補カスタマのキャンセル意思に基づいて、購入済チケットのキャンセル処理要求をキャンセル受付サーバ3に送信する。キャンセル受付サーバ3は、キャンセル候補カスタマの購入済チケットに関するキャンセル処理を実行する。
ステップD3によって、キャンセル候補電話端末40にてチケットをキャンセルする場合の手順が完了する。
(キャンセル候補端末にてチケットをキャンセルしない場合の手順)
次に、キャンセル候補電話端末40にてチケットをキャンセルしない場合の手順について説明する。
図8に示すように、キャンセル候補電話端末40にてチケットをキャンセルしない場合の手順は、キャンセル候補電話端末40でのステップE1から開始する。
ステップE1にて、キャンセル候補電話端末40は、呼制御サーバ7にキャンセルなし申請を行う。キャンセルなし申請には、キャンセル候補カスタマによる購入済チケットをキャンセルしない意思が含まれる。また、キャンセル候補電話端末40は、例えば、DTMFや音声認識によりキャンセルなし申請を行う。ステップE1の後、ステップE2に進む。
ステップE2にて、呼制御サーバ7は、キャンセル候補電話端末40のキャンセルなし申請に基づいて、キャンセル候補カスタマのキャンセル意思なしを示すDTMFなどを発呼シナリオサーバ6に通知する。ステップE2の後、ステップE3に進む。
ステップE3にて、発呼シナリオサーバ6は、キャンセル候補カスタマのキャンセル意思なしに基づいて、購入済チケットのキャンセルなし処理要求を入場管理サーバ1に送信する。ステップE3にて、入場管理サーバ1は、キャンセルなし申請を行ったキャンセル候補電話端末40の購入済チケットはそのままでキャンセルしないようにし、ステップE4に進む。
ステップE4にて、入場管理サーバ1は、他のキャンセル候補カスタマについて、購入済チケットのキャンセルを促す次のキャンセル案内要求を、発呼シナリオサーバ6に送信する。ステップE4の処理は、ステップC2(図6)の処理と同等である。以降、すべてのキャンセル候補カスタマについて、ステップC2(図6)の以降の処理が繰り返される。
ステップE4によって、キャンセル候補電話端末40にてチケットをキャンセルしない場合の手順が完了する。
(キャンセル待ち端末へのチケットの購入案内の通知手順)
次に、キャンセル待ち電話端末32へのチケットの購入案内の通知手順について説明する。
図9に示すように、キャンセル待ち電話端末32へのチケットの購入案内の通知手順は、キャンセル受付サーバ3でのステップF1から開始する。
ステップF1にて、キャンセル受付サーバ3は、ステップD3(図7)にてキャンセル処理要求を受信すると、キャンセル処理として、待ち行列管理サーバ4へのキャンセル通知を行う。ステップF1の後、ステップF2に進む。
ステップF2にて、待ち行列管理サーバ4は、キャンセル受付サーバ3からキャンセル通知を受信すると、キャンセル待ち行列(図3)の先頭にある、キャンセル待ちカスタマのカスタマ情報を取り出し、発呼シナリオサーバ6に通知する。ステップF2の後、ステップF3に進む。
ステップF3(購入案内ステップ)にて、発呼シナリオサーバ6は、待ち行列管理サーバ4から受信したカスタマ情報に基づいて、キャンセルチケットの購入案内として、キャンセル待ちカスタマの購入意思確認の発呼要求を呼制御サーバ7に送信する(発呼シナリオ)。発呼要求には、キャンセル待ちカスタマのカスタマIDと、キャンセル待ちカスタマが所持するキャンセル待ち電話端末32の電話番号が含まれる。ステップF3の後、ステップF4に進む。
ステップF4にて、呼制御サーバ7は、キャンセル待ちカスタマのキャンセル待ち電話端末32に発呼する。キャンセル待ちカスタマが電話に出て、呼が成立した場合、呼制御サーバ7は、例えば、チケットの購入意思の有無を自動音声などで案内する。
ステップF4によって、キャンセル待ち電話端末32へのチケットの購入案内の通知の手順が完了する。
(キャンセル待ち端末にてチケットを購入する場合の手順)
次に、キャンセル待ち電話端末32にてチケットを購入する場合の手順について説明する。
図10に示すように、キャンセル待ち電話端末32にてチケットを購入する場合の手順は、キャンセル待ち電話端末32でのステップG1から開始する。
ステップG1にて、キャンセル待ち電話端末32は、キャンセル待ちカスタマによるキャンセルチケットの購入意思を呼制御サーバ7に通知する。また、キャンセル候補電話端末40は、例えば、DTMFや音声認識により購入意思通知を行う。ステップG1の後、ステップG2に進む。
ステップG2にて、呼制御サーバ7は、キャンセル待ち電話端末32の購入意思通知に基づいて、キャンセル待ちカスタマの購入意思ありを示すDTMFなどを発呼シナリオサーバ6に通知する。ステップG2の後、ステップG3に進む。
ステップG3にて、発呼シナリオサーバ6は、キャンセル待ちカスタマの購入意思に基づいて、キャンセルチケットの購入処理をチケット受注サーバ8に要求する。チケット受注サーバ8は、決済および発券に必要な処理を開始する。ステップG3の後、ステップG4に進む。
ステップG4にて、チケット受注サーバ8は、決済情報管理サーバ5に対して、購入意思のあるキャンセル待ちカスタマの決済情報を問い合わせる。このとき、チケット受注サーバ8は、キャンセル待ちカスタマのカスタマ情報を決済情報管理サーバ5に送信する。ステップG4の後、ステップG5に進む。
ステップG5にて、決済情報管理サーバ5は、チケット受注サーバ8から受信したカスタマ情報を用いて、購入意思のあるキャンセル待ちカスタマの決済情報を読み出し、チケット受注サーバ8に通知する。ステップG5の後、ステップG6に進む。
ステップG6にて、チケット受注サーバ8は、決済情報管理サーバ5から受信した決済情報を用いて、決済サーバ9に決済を要求する。決済サーバ9は、購入意思のあるキャンセル待ちカスタマのキャンセルチケットの購入に関する決済処理を行う。ステップG6の後、ステップG7に進む。
ステップG7にて、決済サーバ9は、チケット受注サーバ8に対して決済が完了したことを示す決済完了通知を行う。ステップG7の後、ステップG8に進む。
ステップG8にて、チケット受注サーバ8は、決済サーバ9から決済完了通知がなされると、発券サーバ10に対して、キャンセル待ちカスタマが購入意思を示したチケットについての発券処理を要求する。発券サーバ10は、要求のあったチケットを発行する。具体的には、発券サーバ10は発行対象の電子チケットを生成し、生成した電子チケットをキャンセル待ち電話端末32(キャンセル待ち電話端末32でもよい)に送信する。
ステップG8によって、キャンセル待ち電話端末32にてチケットを購入する場合の手順が完了する。
(キャンセル待ち端末にてチケットを購入しない場合の手順)
次に、キャンセル待ち電話端末32にてチケットを購入しない場合の手順について説明する。
図11に示すように、キャンセル待ち電話端末32にてチケットを購入しない場合の手順は、キャンセル待ち電話端末32でのステップH1から開始する。
ステップH1にて、キャンセル待ち電話端末32は、キャンセル待ちカスタマによるキャンセルチケットの購入意思なしを呼制御サーバ7に通知する。また、キャンセル候補電話端末40は、例えば、DTMFや音声認識により購入意思なし通知を行う。ステップH1の後、ステップH2に進む。
ステップH2にて、呼制御サーバ7は、キャンセル待ち電話端末32の購入意思なし通知に基づいて、キャンセル待ちカスタマの購入意思なしを示すDTMFなどを発呼シナリオサーバ6に通知する。ステップH2の後、ステップH3に進む。
ステップH3にて、発呼シナリオサーバ6は、キャンセル待ちカスタマの購入意思なしに基づいて、キャンセルチケットの購入なし処理を待ち行列管理サーバ4に要求する。ステップH3の後、ステップH4に進む。
ステップH4にて、待ち行列管理サーバ4は、キャンセル待ち行列内の、次のキャンセル待ちカスタマのカスタマ情報を取り出し、発呼シナリオサーバ6に通知する。ステップH4の処理は、ステップF2(図9)の処理と同等である。以降、すべてのキャンセル待ちカスタマについて、ステップF2(図9)の以降の処理が繰り返される。
ステップH4によって、キャンセル待ち電話端末32にてチケットを購入しない場合の手順が完了する。
本実施形態によれば、販売者システム100は、チケット所有者が所定の時点(例えば、イベント開始時刻の少し前)になってもイベントの会場に未入場であることを根拠にして、そのチケット所有者にチケットのキャンセルの意思がある可能性が高いと推定することができる。そこで、販売者システム100は、推定したチケット所有者のキャンセル候補電話端末40に発呼することで、そのチケット所有者にキャンセルの申請の機会を与えることができる。販売者システム100は、発呼の応答として、チケット所有者のキャンセルの意思を得ることができた場合、そのキャンセルの意思を得てキャンセルしたうえで、キャンセル待ち電話端末32に発呼して、キャンセルされたチケットをキャンセル待ちカスタマに再販売することができる。上記のような手順を経てチケットの再販売の機会を増やすことができる。
したがって、チケットの再販売の機会を増やすことで、顧客満足度を向上させることができる。
また、リアルタイム通信を行うキャンセル候補電話端末40は、キャンセル案内の発呼に対してキャンセルの申請を即座に行うことができる。このため、販売者システム100は、チケット所有者にチケットのキャンセルの意思がある可能性が高いと推定してから、キャンセルの申請を経てキャンセルを完了するまでの時間を大幅に短縮することができる。その結果、所定の時点を迎えた後であっても、キャンセルされたチケットをキャンセル待ちカスタマに再販売することを確実にすることができる。
販売者システム100が開設する専用のWebサイトにてキャンセル案内を掲載したり、販売者システム100がキャンセル候補電話端末40に対してメールでキャンセル案内を通知したりした場合には、キャンセル候補電話端末40のチケット所有者は、掲載されたキャンセル案内、または通知されたキャンセル案内を自発的に確認してキャンセル申請を行わなければならない。しかし、Webサイトやメールといった手段でチケット所有者に自発的確認をしてもらえる可能性はそれほど高いとはいえない。さらに、キャンセル案内を掲載したり通知したりした直後に、チケット所有者がキャンセル候補電話端末40を用いてキャンセル申請の操作を行う可能性は概して低い。
これに対し、キャンセル案内をリアルタイム通信(例えば、通話)によってキャンセル候補電話端末40に通知する場合には、発呼に応じたチケット所有者に自発的確認を求める必要が無くなる(キャンセル案内を音声などでチケット所有者に伝えることができる)。さらに、キャンセル案内の発呼をした直後に、チケット所有者はキャンセル候補電話端末40を用いてキャンセル申請の操作を行うことができる。したがって、販売者システム100は、チケット所有者からのキャンセル申請を容易に得ることができるため、キャンセルされたチケットをキャンセル待ちカスタマに再販売することを効率的にすることができる。
(プログラム)
また、上記実施形態に係るチケット販売装置が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。以下に、チケット販売装置と同様の機能を実現するチケット再販売プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。
図12は、チケット再販売プログラムを実行するコンピュータを示す図である。図12に示すように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011およびRAM(Random Access Memory)1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1100に接続される。ディスクドライブ1100には、例えば、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース1050には、例えば、マウス1110およびキーボード1120が接続される。ビデオアダプタ1060には、例えば、ディスプレイ1130が接続される。
ここで、図12に示すように、ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093およびプログラムデータ1094を記憶する。上記実施形態で説明した各テーブルは、例えばハードディスクドライブ1090やメモリ1010に記憶される。
また、チケット再販売プログラムは、例えば、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュール1093として、ハードディスクドライブ1090に記憶される。具体的には、上記実施形態で説明したチケット再販売プログラムが実行する各処理が記述されたプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1090に記憶される。
また、チケット再販売プログラムによる情報処理に用いられるデータは、プログラムデータ1094として、例えば、ハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、ハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して、上述した各手順を実行する。
なお、チケット再販売プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限られず、例えば、着脱可能な記憶媒体に記憶されて、ディスクドライブ1100等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、チケット再販売プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
(変形例)
本実施形態の販売者システム100を構成するサーバ1〜10を通信可能に接続するためのインターフェースとして、WebAPIを用いてもよい。
本実施形態は、所定の会場で開催されるスポーツ観戦や音楽イベントなどに使用されるチケットに対して適用することができる。しかし、航空券や、新幹線などへの乗車券に対しても適用することができる。本発明で取り上げた「イベント」は、航空券が使用される空港での搭乗手続きや、乗車券が使用される駅などでの乗車手続きも含む。航空券や乗車券については、キャンセルが発生すると払い戻しが可能であるため、本実施形態のようにチケットの再販売を行う機会を増やすことで、販売者側の売上を向上させることができる。
本実施形態で説明した種々の技術を適宜組み合わせた技術を実現することもできる。
本実施形態で説明したソフトウェアをハードウェアとして実現することもでき、ハードウェアをソフトウェアとして実現することもできる。
その他、ハードウェア、ソフトウェア、フローチャートなどについて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
100 販売者システム(チケット販売装置)
1 入場管理サーバ(入場管理部、入場管理手段)
2 キャンセル待ち受付サーバ
3 キャンセル受付サーバ
4 待ち行列管理サーバ
5 決済情報管理サーバ
6 発呼シナリオサーバ(発呼シナリオ部、発呼シナリオ手段)
7 呼制御サーバ
8 チケット受注サーバ
9 決済サーバ
10 発券サーバ
20 チケット読取端末
31 キャンセル待ちWeb端末(キャンセル待ち端末)
32 キャンセル待ち電話端末(キャンセル待ち端末)
40 キャンセル候補電話端末(キャンセル候補端末)

Claims (5)

  1. チケットの販売処理を行うチケット販売装置と、チケットのキャンセル待ちの登録処理を行うキャンセル待ち端末と、購入済のチケットのキャンセルの申請処理を行うキャンセル候補端末と、が通信可能に接続されているチケット再販売システムであって、
    前記チケット販売装置は、
    イベント開始に際して、チケット読取端末がチケットから読み取った情報に基づいて、チケット購入済のチケット所有者が所定の時点で当該イベントに入場済であるか未入場であるかを判定する入場管理部と、
    未入場のチケット所有者が所持する前記キャンセル候補端末に対して、購入済のチケットのキャンセル案内を示す発呼シナリオを実行するとともに、前記キャンセル待ち端末に対して、前記申請処理によってキャンセルされたチケットの購入案内を示す発呼シナリオを実行する発呼シナリオ部と、を備える、
    ことを特徴とするチケット再販売システム。
  2. 前記キャンセル候補端末は、前記発呼シナリオ部による前記キャンセル案内の発呼に対してリアルタイム通信を行うことができる電話端末であり、
    前記キャンセル待ち端末は、前記発呼シナリオ部による前記購入案内の発呼に対してリアルタイム通信を行うことができる電話端末である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のチケット再販売システム。
  3. チケットの販売処理を行うチケット販売装置と、チケットのキャンセル待ちの登録処理を行うキャンセル待ち端末と、購入済のチケットのキャンセルの申請処理を行うキャンセル候補端末と、が通信可能に接続されているチケット再販売システムにおけるチケット再販売方法であって、
    イベント開始に際して、チケット読取端末が、チケットから情報を読み取る読取ステップと、
    前記チケット販売装置が、前記読み取った情報に基づいて、チケット購入済のチケット所有者が所定の時点で当該イベントに入場済であるか未入場であるかを判定する入場済/未入場判定ステップと、
    前記チケット販売装置が、未入場のチケット所有者が所持する前記キャンセル候補端末に対して、購入済のチケットのキャンセル案内を示す発呼シナリオを実行するキャンセル案内ステップと、
    前記キャンセル候補端末が、前記キャンセル案内に対して前記申請処理を行う申請ステップと、
    前記チケット販売装置が、前記キャンセル待ち端末に対して、前記申請処理によってキャンセルされたチケットの購入案内を示す発呼シナリオを実行する購入案内ステップと、を実行する、
    ことを特徴とするチケット再販売方法。
  4. チケットの販売処理を行うチケット販売装置であって、
    イベント開始に際して、チケット読取端末がチケットから読み取った情報に基づいて、チケット購入済のチケット所有者が所定の時点で当該イベントに入場済であるか未入場であるかを判定する入場管理部と、
    未入場のチケット所有者が所持する端末であり、購入済のチケットのキャンセルの申請処理を行うキャンセル候補端末に対して、購入済のチケットのキャンセル案内を示す発呼シナリオを実行するとともに、チケットのキャンセル待ちの登録処理を行うキャンセル待ち端末に対して、前記申請処理によってキャンセルされたチケットの購入案内を示す発呼シナリオを実行する発呼シナリオ部と、を備える、
    ことを特徴とするチケット販売装置。
  5. チケットの販売処理を行うチケット販売装置としてコンピュータを、
    イベント開始に際して、チケット読取端末がチケットから読み取った情報に基づいて、チケット購入済のチケット所有者が所定の時点で当該イベントに入場済であるか未入場であるかを判定する入場管理手段と、
    未入場のチケット所有者が所持する端末であり、購入済のチケットのキャンセルの申請処理を行うキャンセル候補端末に対して、購入済のチケットのキャンセル案内を示す発呼シナリオを実行するとともに、チケットのキャンセル待ちの登録処理を行うキャンセル待ち端末に対して、前記申請処理によってキャンセルされたチケットの購入案内を示す発呼シナリオを実行する発呼シナリオ手段と、
    として機能させるためのチケット再販売プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6214021B1 (ja) * 2017-02-01 2017-10-18 ヤフー株式会社 発行装置、発行方法及び発行プログラム

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