JP2017000642A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】保留表示の表示態様を変化させる演出に多様性を持たせ、遊技の興趣を向上し得る遊技機を提供する。【解決手段】枠状装飾体25に、演出制御RAMに記憶された先読み始動保留情報に対応する保留表示を表示可能な保留表示装置90が設けられる。保留表示装置90は、演出制御RAMに記憶される第1〜第4先読み始動保留情報に対応する保留表示を表示可能な第1保留表示部93a〜93dと、演出制御RAMに記憶される第5〜第8先読み始動保留情報に対応する保留表示を表示可能な第2保留表示部93e〜93hを備える。演出制御CPUは、先読み始動保留情報に対応する保留表示の表示態様を変化させる先読み予告演出を保留表示装置90で実行させるかを判定する。演出制御CPUは、演出制御RAMに記憶されている先読み始動保留情報の数が4以下の場合と4より多い場合とで先読み予告演出を実行すると判定する割合が異なるよう設定される。【選択図】図8

Description

本発明は、当り判定手段の判定結果に応じて変動演出を実行し得る遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、パチンコ球(遊技球)が流下可能な遊技領域が画成された遊技盤に、パチンコ球が入賞可能な始動入賞口(始動入賞部)や、図柄を変動表示する図柄変動演出を行う液晶式やドラム式等の図柄表示装置が設けられ、遊技領域を流下するパチンコ球の始動入賞口への入賞を契機として、図柄表示装置の図柄変動演出を開始するよう構成されている。このようなパチンコ機では、始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として行われる大当り判定に当選することで、図柄表示装置に所定の大当り表示(例えば同一図柄の三つ揃等)が表示され、その結果、遊技者に有利な大当り遊技が付与される。このような大当り遊技では、特別入賞口を開閉可能に閉鎖する特別入賞装置の開閉部材が適宜の開閉パターンで開閉動作されて、特別入賞口へのパチンコ球の入賞機会が与えられ、遊技者が賞球を獲得し得るようになっている。
またパチンコ機として、始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として取得した入賞情報を始動保留情報として記憶すると共に、始動保留情報に基づく図柄変動演出の実行前に該始動保留情報の内容を事前判定し、該事前判定の結果に応じて記憶保留表示器に表示される保留表示の表示態様を変えることで、当りへの期待感を遊技者に与え得る予告演出機能を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−15006号公報
しかしながら、始動保留表示器での保留表示の表示態様を変化させる予告演出は、従来から多用されているため、表示態様を単純に変化させるだけでは他機種との差別化が難しく、また予告演出に対する興趣の向上は望めなかった。
そこで本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、保留表示の表示態様を変化させる演出に多様性を持たせ、遊技の興趣を向上し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
始動条件の成立を契機として当り判定する当り判定手段(60a)を備え、前記当り判定手段(60a)の判定結果に応じて複数種類の図柄を変動表示する変動演出を実行すると共に、前記当り判定手段(60a)が当りと判定した場合に当り遊技を実行するよう構成された遊技機において、
保留中の変動演出を特定し得る保留情報を記憶する保留記憶手段(65c)と、
前記保留記憶手段(65c)に規定数まで記憶される保留情報に対応する保留表示を複数の表示態様で表示可能な第1保留表示部(93a〜93d)と、
前記保留記憶手段(65c)に前記規定数を越えて記憶される保留情報に対応する保留表示を複数の表示態様で表示可能な第2保留表示部(93e〜93h)と、
前記保留記憶手段(65c)に記憶した保留情報に基づく変動演出が実行される前に該保留情報に基づいて保留予告演出を実行するかを判定する保留予告演出判定手段(65a)とを備え、
前記保留予告演出判定手段(65a)は、前記保留記憶手段(65c)に記憶されている保留情報の数が規定数以下の場合と規定数より多い場合とで保留予告演出を実行すると判定する割合が異なるよう設定され、
前記保留予告演出判定手段(65a)が保留予告演出を実行すると判定した場合は、前記第1および第2保留表示部(93a〜93h)における保留表示の表示態様を基準表示態様と異ならせる保留予告演出を実行させるように各保留表示部(93a〜93h)が制御されることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、第1保留表示部と第2保留表示部とで保留予告演出の発生率が異なるようにしたので、保留表示の表示態様を変化させる保留予告演出が多様となり、遊技の興趣を向上し得る。
請求項2に記載の発明では、
前記保留予告演出判定手段(65a)は、前記保留記憶手段(65c)に記憶されている保留情報の数が規定数より多い場合より規定数以下の場合の方が保留予告演出を実行すると判定する確率が高く設定されていることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、保留情報の数が規定数以下の場合は、保留情報の数が規定数より多い場合より保留予告演出が発生し易くなっているので、保留情報の数に対する興味を高めることができる。
請求項3に記載の発明では、
前記第2保留表示部(93e〜93h)は、前記規定数と対応する数の保留情報に対応する保留表示を表示可能に構成され、
前記保留記憶手段(65c)に記憶した保留情報に対応する保留表示は、第1保留表示部(93a〜93d)側から第2保留表示部(93e〜93h)側に順に表示されるよう構成され、
前記第1保留表示部(93a〜93d)に規定数の保留情報に対応する保留表示が表示されている状態で、前記保留記憶手段(65c)の保留情報に基づく変動表示の開始により消化された保留情報に対応する第1保留表示部(93a〜93d)の保留表示が消去されると、第2保留表示部(93e〜93h)において最も早く記憶された保留情報に対応する保留表示を第1保留表示部(93a〜93d)にシフトして表示するよう構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、保留予告演出の発生率が高い第1保留表示部に優先して保留表示が表示されるので、保留予告演出を見る機会を多くして興趣を向上し得る。
請求項4に記載の発明では、
前記保留予告演出判定手段(65a)が保留情報に基づいて保留予告演出を実行すると判定した場合に、当該保留情報に基づく変動演出の始動条件が成立するときの当該保留情報における保留表示の最終表示態様が決定され、
前記保留記憶手段(65c)に保留情報が記憶されてから当該保留情報に基づく変動演出の始動条件が成立するまでの期間で、保留表示の表示態様が最終表示態様となるように表示態様を所定回数変化可能に構成され、
前記保留記憶手段(65c)に記憶されている保留情報の数が規定数以下の場合の保留表示は、前記保留記憶手段(65c)に記憶されている保留情報の数が規定数より多い場合の保留表示より保留予告演出において表示態様が変化し易く設定されていることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、保留情報の数が規定数以下の場合に、表示態様が変化し易いので、第1保留表示部の保留表示に対する関心を高めて興趣を向上し得る。
請求項5に記載の発明では、
前記第2保留表示部(93e〜93h)は、前記第1保留表示部(93a〜93d)より視認し難く構成されていることを要旨とする。
請求項5に係る発明によれば、第2保留表示部より視認し易い第1保留表示部で保留予告演出が発生し易いので、興趣を向上し得る。
本発明に係る遊技機によれば、保留表示の表示態様を変化させる演出が多様となって遊技の興趣を向上し得る。
実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤の正面図であって、遊技情報表示部を拡大して示している。 当り遊技の種類を示す説明図であって、(a)は特図1に対応する当り遊技の種類を示し、(b)は特図2に対応する当り遊技の種類を示している。 特図入力処理の流れを示すフローチャートである。 特図開始処理の流れを示すフローチャートである。 図5のステップB15に続く処理の流れを示すフローチャートである。 実施例に係るパチンコ機の制御構成を示すブロック図である。 実施例に係る枠状装飾体に配設された保留表示装置を示す拡大正面図である。 先読みコマンド設定処理の流れを示すフローチャートである。 先読み始動保留情報記憶処理の流れを示すフローチャートである。 先読み予告判定処理の流れを示すフローチャートである。 中間変化色設定処理の流れを示すフローチャートである。 先読み予告演出の実行可否を判定する先読み予告判定で参照される実行可否判定テーブルを示す説明図である。 最終色抽選で参照される最終色抽選テーブルを示す説明図である。 入賞色抽選で参照される入賞色抽選抽選テーブルを示す説明図であって、(a)は先読み始動保留情報の記憶数が4以下の場合に参照される第1入賞色抽選テーブルであり、(b)は先読み始動保留情報の記憶数が5以上の場合に参照される第2入賞色抽選テーブルである。 現在色が「青色」の場合における中間変化色抽選で参照される中間変化色抽選抽選テーブルを示す説明図であって、(a)は先読み始動保留情報の記憶数が4以下の場合に参照される第1青中間変化色抽選テーブルであり、(b)は先読み始動保留情報の記憶数が5以上の場合に参照される第2青中間変化色抽選テーブルである。 現在色が「黄色」の場合における中間変化色抽選で参照される中間変化色抽選抽選テーブルを示す説明図であって、(a)は先読み始動保留情報の記憶数が4以下の場合に参照される第1黄中間変化色抽選テーブルであり、(b)は先読み始動保留情報の記憶数が5以上の場合に参照される第2黄中間変化色抽選テーブルである。 現在色が「緑色」の場合における中間変化色抽選で参照される中間変化色抽選抽選テーブルを示す説明図であって、(a)は先読み始動保留情報の記憶数が4以下の場合に参照される第1緑中間変化色抽選テーブルであり、(b)は先読み始動保留情報の記憶数が5以上の場合に参照される第2緑中間変化色抽選テーブルである。 現在色が「赤色」の場合における中間変化色抽選で参照される中間変化色抽選抽選テーブルを示す説明図であって、(a)は先読み始動保留情報の記憶数が4以下の場合に参照される第1赤中間変化色抽選テーブルであり、(b)は先読み始動保留情報の記憶数が5以上の場合に参照される第2赤中間変化色抽選テーブルである。 現在色が「虹色」の場合における中間変化色抽選で参照される中間変化色抽選抽選テーブルを示す説明図であって、(a)は先読み始動保留情報の記憶数が4以下の場合に参照される第1虹中間変化色抽選テーブルであり、(b)は先読み始動保留情報の記憶数が5以上の場合に参照される第2虹中間変化色抽選テーブルである。 (a)は、先読み予告演出において保留表示が第4保留部から第1保留部までシフトする間での発光色(表示態様)の変化態様を示す説明図であり、(b)は、先読み予告演出において保留表示が第8保留部から第1保留部までシフトする間での発光色(表示態様)の変化態様を示す説明図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられると共に、遊技盤20の後側に、複数種類の図柄を変動表示する図柄変動演出(変動演出)を実行可能な表示装置17が着脱し得るよう配設されている(図2参照)。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視可能に保護する透明板13aで前後に開口する窓部13bを覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記前枠13には、図1に示す如く、下球受け皿15の右側方に、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられる。この操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤20に形成された第1球流下経路49a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤20に形成された第2球流下経路49b(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち」とを打ち分け得るようになっている。また、前枠13には、窓部13bの外周を囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、該前枠13における上部の左右の隅部に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。すなわち、前記ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記表示装置17での図柄変動演出に合わせて発光演出や音声演出を行い得るよう構成されている。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材等からなる透明な平板状の板部材であって、該遊技盤20の裏側に、前記表示装置17や各種の可動演出装置や発光演出装置等が配設される設置部材(図示せず)が配設されている。設置部材は、前記遊技盤20の外郭形状より僅かに小さい形状に形成された略矩形状の背面板と、該背面板の外周縁部から前方に突出する画壁部とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部の開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材とがネジ止め固定される。そして、前記設置部材において前記遊技盤20との間に画成される空間に、動作および発光により演出を行う演出装置80が設置されて、設置部材を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。また、前記演出装置80に前記表示装置17が配設されて、該表示装置17の表示部17aが、後述する枠状装飾体25の開口部25aを介して遊技盤20の前側に臨むよう構成される。なお、遊技盤20は、木材板の表面に各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート等を貼付けて装飾したものであってもよい。
前記遊技盤20の前面には、図2に示す如く、略円形状に湾曲形成した案内レール21が配設されており、該案内レール21により画成される遊技領域49に、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体25、第1始動入賞部27、第2始動入賞部28、第1特別入賞部33、第2特別入賞部36、第1ゲート部41、第2ゲート部43等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域49の最下部位置には、該遊技領域49に打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
ここで、実施例の前記遊技盤20には、図2に示すように、前記案内レール21で囲まれた遊技領域49の略中央で開口する第1装着口に、前後に開口する開口部25aが形成されたセンター役とも称される枠状装飾体25が取り付けられ、該枠状装飾体25の開口部25aを介して表示装置17の表示部17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。なお、前記遊技盤20には、前記遊技領域49内に多数の遊技釘23が設けられており、遊技領域49を流下するパチンコ球が遊技釘23に接触することで、流下方向が不規則に変化するよう構成されている。
前記遊技盤20における第1装着口(枠状装飾体25)の下方に開設された第2装着口に、遊技領域49(第1球流下経路49a,第2球流下経路49b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口27aを有する第1始動入賞部(第1特図始動入賞部)27および遊技領域49(第1球流下経路49a,第2球流下経路49b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第2始動入賞口28aを有する第2始動入賞部(第2特図始動入賞部)28を備える複合始動入賞部26が取り付けられている。また、遊技盤20における第2装着口の左上方の第1球流下経路49aに、上側から第3装着口および第4装着口が開設され、第3装着口に、遊技領域49(第1球流下経路49a)を流下するパチンコ球が通過可能な第1ゲート部41が取り付けられ、第4装着口に、遊技領域49(第1球流下経路49a)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1特別入賞口33aを有する第1特別入賞部(特別入賞部)33が取り付けられている。また、遊技盤20における第2装着口の右上方の第2球流下経路49bに、上側から第5装着口および第6装着口が開設され、第5装着口に、遊技領域49(第2球流下経路49b)を流下するパチンコ球が通過可能な第2ゲート部43が取り付けられ、第6装着口に、遊技領域49(第2球流下経路49b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第2特別入賞口36aを有する第2特別入賞部(特別入賞部)36が取り付けられている。更に、遊技盤20には、前記複合始動入賞部26の左方の第1球流下経路49aに、遊技領域49(第1球流下経路49a)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1普通入賞口45aを有する第1普通入賞部45が取り付けられると共に、該複合始動入賞部26の右方の第2球流下経路49bに、遊技領域49(第2球流下経路49b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第2普通入賞口46aを有する第2普通入賞部46が取り付けられている。
(枠状装飾体25について)
前記枠状装飾体25は、前記第1装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域49と表示装置17の表示部17aを区切る庇状部25bと、該庇状部25bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部25cとを備える(図2参照)。そして、前記枠状基部を第1装着口に挿入すると共に台板部25cを遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部25cをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体25が遊技盤20に取り付けられて、該枠状装飾体25の外側、具体的には庇状部25bと案内レール21との間にパチンコ球が流下する遊技領域49(第1および第2球流下経路49a,49b)が画成されるようになっている。なお、枠状装飾体25を遊技盤20に取り付けた状態で、庇状部25bの後端縁から外方に延出する台板部25cが遊技盤20の前面に沿って延在して、該台板部25cの前側をパチンコ球が通り得るようになっている。
前記枠状装飾体25の庇状部25bは、枠状装飾体25(台板部25c)の左側縁の略中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するよう設けられており、前記演出装置80や表示装置17における表示部17aの前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。また庇状部25bは、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域49に打ち出されたパチンコ球が庇状部25b上で滞ることなく枠状装飾体25の左側方または右側方へ誘導案内されるよう形成されている。すなわち、枠状装飾体25の外側に画成される遊技領域49は、図2に示す如く、該枠状装飾体25の左側方をパチンコ球が流下する第1球流下経路49aおよび枠状装飾体25の右側方をパチンコ球が流下する第2球流下経路49bに分かれており、前記打球発射装置により遊技領域49内に向けて発射されたパチンコ球は、到達位置に応じて第1球流下経路49aか、或いは第2球流下経路49bの何れかを流下するよう構成される。そして、実施例に係るパチンコ機10では、前記第1球流下経路49aをパチンコ球が流下する場合(左打ちの場合)に、パチンコ球が第2球流下経路49bを流下する場合に較べて第1特別入賞部33の第1特別入賞口33aにパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されると共に、該第2球流下経路49bをパチンコ球が流下する場合(右打ちの場合)に、パチンコ球が第1球流下経路49aを流下する場合に較べて第2特別入賞部36の第2特別入賞口36aへパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されている。なお、実施例では、遊技盤20における前記第1球流下経路49aおよび第2球流下経路49bが合流する遊技領域49の最下部位置に前記アウト口22が設けられており、各球流下経路49a,49bを最下部まで流下したパチンコ球をアウト口22を介して機裏側に排出するよう構成してある。
前記枠状装飾体25には、図2に示す如く、開口部25aの下側(枠状装飾体25の内周下縁部)に、ステージ25dが設けられると共に、開口部25aの左側に、前記第1球流下経路49a(遊技領域49)に開口して該第1球流下経路49aを流下するパチンコ球を枠状装飾体25の内側(ステージ25d)に取り込む球導入部25eが設けられ、該球導入部25eがステージ25に連通するよう構成される。そして、球導入部25eからステージ25dに通出されたパチンコ球は、ステージ25d上を左右に転動した後に、前記各始動入賞口27a,28aが設けられている遊技領域49に排出される。
(第1始動入賞部27について)
前記複合始動入賞部26に設けられた前記第1始動入賞部27の第1始動入賞口27aは、遊技領域49内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、該第1始動入賞口27aは、前記遊技領域49を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成される。また、第1始動入賞部27は、前記第1始動入賞口27aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第1始動入賞検出センサ31を備えている。第1始動入賞検出センサ31は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、該第1始動入賞検出センサ31によるパチンコ球の検出(すなわち第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞)を契機として所定数(実施例では3個)の賞球が払い出されるようになっている。
(第2始動入賞部28について)
前記複合始動入賞部26に設けられた前記第2始動入賞部28の第2始動入賞口28aは、始動用開閉部材(開閉部材)29によって開閉するよう構成されており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド30(図7参照)の駆動に伴って始動用開閉部材29が第2始動入賞口28aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞口28aは、始動入賞ソレノイド30を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成される。なお、始動用開閉部材29を閉鎖位置から開放位置に変位して第2始動入賞口28aを開放する開放条件および始動用開閉部材29を開放位置から閉鎖位置に変位して第2始動入賞口28aを閉鎖する閉鎖条件としては、始動用開閉部材29が開放位置に変位している継続時間(第2始動入賞口28aの開放時間)が挙げられるが、その他の条件を設定してもよい。
前記第2始動入賞部28は、前記第2始動入賞口28aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第2始動入賞検出センサ32を備えている。第2始動入賞検出センサ32は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、該第2始動入賞検出センサ32によるパチンコ球の検出(すなわち第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞)を契機として所定数(実施例では2個)の賞球が払い出されるようになっている。
(第1特別入賞部33について)
前記第1特別入賞部(入賞部)33の第1特別入賞口(入賞口)33aは、第1特別用開閉部材(開閉手段)34によって開閉されるよう構成される。第1特別用開閉部材34は、駆動手段としての第1特別入賞ソレノイド35(図7参照)に連繋されて、該第1特別入賞ソレノイド35を駆動することで、第1特別用開閉部材34が第1特別入賞口33aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該第1特別入賞口33aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を移動するよう構成される。また第1特別入賞部33には、前記第1特別入賞口33aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての第1特別入賞検出センサ39が配設されている。第1特別入賞検出センサ39は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、第1特別入賞検出センサ39がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力し、該メイン制御基板60の制御下に予め設定された数(実施例では9個)の賞球が払い出されるようになっている。なお、第1特別入賞部33は、第1特別用開閉部材34により第1特別入賞口33aを常には閉鎖(入賞不能状態と)するよう構成され、後述する大当り遊技(当り遊技)の発生に伴って第1特別入賞口33aを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。すなわち、第1特別入賞部33は、大当り遊技状態(特別遊技状態)で開放可能な入賞装置として機能する。
(第2特別入賞部36について)
前記第2特別入賞部(入賞部)36の第2特別入賞口(入賞口)36aは、第2特別用開閉部材(開閉手段)37によって開閉されるよう構成される。第2特別用開閉部材37は、駆動手段としての第2特別入賞ソレノイド38(図7参照)に連繋されて、該第2特別入賞ソレノイド38を駆動することで、第2特別用開閉部材37が第2特別入賞口36aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該第2特別入賞口36aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を移動するよう構成される。また第2特別入賞部36には、前記第2特別入賞口36aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての第2特別入賞検出センサ40が配設されている。第2特別入賞検出センサ40は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、第2特別入賞検出センサ40がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力し、該メイン制御基板60の制御下に予め設定された数(実施例では14個)の賞球が払い出されるようになっている。なお、第2特別入賞部36は、第2特別用開閉部材37により第2特別入賞口36aを常には閉鎖(入賞不能状態と)するよう構成され、後述する大当り遊技(当り遊技)の発生に伴って第2特別入賞口36aを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。すなわち、第2特別入賞部36は、大当り遊技状態(特別遊技状態)で開放可能な入賞装置として機能する。
ここで、前記第1特別入賞部33は、前記第1始動入賞部27の第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞を契機として、メイン制御基板60における大当り抽選の結果として大当りが発生した場合に、第1特別入賞口33aを開放するよう構成される。また、前記第2特別入賞部36は、前記第2始動入賞部28の第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞を契機として、メイン制御基板60における大当り抽選の結果として大当りが発生した場合に、第2特別入賞口36aを開放するよう構成される。すなわち、実施例のパチンコ機10では、パチンコ球が入賞した始動入賞部27,28の種類によって、特別入賞口33a,36aを開放する特別入賞部33,36が異なっている。また、第1特別入賞部33と第2特別入賞部36とでは、パチンコ球の1個の入賞に対する賞球数が、9個と14個とで異なるよう設定されており、第1特別入賞部33より第2特別入賞部36の方が遊技者にとって有利な特別入賞部になっている。
(第1ゲート部41について)
前記第1ゲート部41は、該第1ゲート部41を通過するパチンコ球を検出する第1ゲートセンサ42が設けられている。この第1ゲートセンサ42は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、該第1ゲートセンサ42からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわち第1ゲートセンサ42のパチンコ球の検出)に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞部28の始動入賞ソレノイド30が駆動制御されて始動用開閉部材29が開閉動作するようになっている。
(第2ゲート部43について)
前記第2ゲート部43は、該第2ゲート部43を通過するパチンコ球を検出する第2ゲートセンサ44が設けられている。この第2ゲートセンサ44は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、該第2ゲートセンサ44からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわち第2ゲートセンサ44のパチンコ球の検出)に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞部28の始動入賞ソレノイド30が駆動制御されて始動用開閉部材29が開閉動作するようになっている。
(第1および第2普通入賞部45,46について)
前記第1普通入賞部45の第1普通入賞口45aは、前記遊技領域49(第1球流下経路49a)内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、遊技領域49を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。また、前記第2普通入賞部46の第2普通入賞口46aは、前記遊技領域49(第2球流下経路49b)内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、遊技領域49を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。パチンコ機10は、第1普通入賞口45aに入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての第1普通入賞検出センサ47および第2普通入賞口46aに入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての第2普通入賞検出センサ48を備えている。各普通入賞検出センサ47,48は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、普通入賞検出センサ47,48がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力し、該メイン制御基板60の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。なお、実施例では、第1普通入賞部45の賞球数が10個に設定されるのに対し、第2普通入賞部46の賞球数は5個に設定されている。
(遊技情報表示部Mについて)
前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域49外の左下部位置)には、前記メイン制御CPU60aにより決定された各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを目視することで、遊技に必要な遊技情報を遊技者が適宜に確認し得るようになっている。ここで、実施例の遊技情報表示部Mには、図2に示す如く、前記遊技情報を表示する各遊技状態表示部として、特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57、状態表示部58、右打ち表示部59等が設けられている。なお、前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技情報表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
(特図表示部50A,50Bについて)
前記特図表示部50A,50Bは、前記始動入賞口27a,28aへの入賞を契機として作動するものであって、実施例では、前記第1始動入賞口27aへの入賞(第1始動入賞検出センサ31の検出)を契機として変動表示を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞口28aへの入賞(第2始動入賞検出センサ32の検出)を契機として変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなる。そして、前記第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50Aの変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われ、最終的に複数種類の特別図柄(以下、特図という)の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50Bの変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われて、最終的に複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。
ここで、前記特図は、大当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄とされ、前記各特図表示部50A,50Bでは複数種類の特図を表示し得るようになっている。具体的には、各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る特図としては、大当りを認識し得る大当り表示(大当り図柄)としての100種類の特図と、はずれを認識し得るはずれ表示(はずれ図柄)としての1種類の特図とが各特図表示部50A,50Bに対応して夫々設定されて、特図当り抽選の結果に応じて1つの特図が決定されて、特図変動表示の結果として、決定された特図が各特図表示部50A,50Bに確定停止表示される。なお、前述した各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る大当り図柄およびはずれ図柄としての特図の数は一例であって、適宜に変更することができる。そして、前記特図表示部50A,50Bの何れかに、大当り表示(当り表示)としての特図が表示されることで、大当り表示に対応した大当り遊技(当り遊技)が引き続いて遊技者に付与されるようになっている。実施例のパチンコ機10に設定された大当り遊技については後述する。なお、以下の説明では、第1特図表示部50Aで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図を特図1と称する場合がある。同様に、第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図を特図2と称する場合がある。
(特図保留表示部52,53について)
前記第1始動入賞口27aにパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)が機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に第1特図始動保留情報(第1始動保留情報)として記憶されるようになっている。同様に、前記第2始動入賞口28aにパチンコ球が入賞した際に取得される情報(各種乱数情報)は機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に第2特図始動保留情報(第2始動保留情報)として記憶されるようになっている。そして、前記遊技情報表示部Mに、第1特図始動保留情報の保留数を表示する第1特図保留表示部52および第2特図始動保留情報の保留数を表示する第2特図保留表示部53が設けられている(図7参照)。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知される。
ここで、前記第1特図保留表示部52で表示される第1特図始動保留情報の保留数は、第1始動入賞口27aへパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第1特図変動表示(図柄変動演出)が行われる毎に1減算される。同様に、前記第2特図保留表示部53で表示される第2特図始動保留情報の保留数は、第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第2特図変動表示(図柄変動演出)が行われる毎に1減算される。なお、第1および第2特図始動保留情報の保留数には所定の上限数(例えば「4」)が設定されており、該上限数まで第1および第2特図始動保留情報の保留数を夫々加算し得るよう設定されている。また、実施例では、後述するように、前記第1始動入賞口27aおよび第2始動入賞口28aに入賞した順で特図始動保留情報を読み出して大当り判定等を行うよう構成されている。すなわち、実施例のパチンコ機10は、第1および第2始動入賞口27a,28aへの入賞の何れかを優先することなく始動入賞口27a,28aへの入賞順通りに特図始動保留情報を読み出して大当り判定等を行うよう構成されており、前記メイン制御RAM60cには、特図始動保留情報の入賞順を認識し得る状態で該特図始動保留情報(第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報)が記憶されるようになっている。
(ラウンド表示部57について)
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、後述する複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定される。この大当り遊技には、規定ラウンド数が異なる複数種類のものが設定されており、当選した大当り遊技の規定ラウンド数を報知するラウンド表示部57(図7参照)が、前記遊技情報表示部Mに設けられている。本実施例では、大当り遊技の規定ラウンド数として、「2回」の1種類が設定されており、該ラウンド表示部57で規定ラウンド数を識別可能に報知するようになっている。なお、実施例のように、パチンコ機10に設定されている大当り遊技の全ての規定ラウンド数が同一である場合には、当該ラウンド表示部57を省略することができる。
(状態表示部58について)
実施例のパチンコ機10では、後述するように、大当り遊技終了後に付与される遊技状態として、確変状態および変短状態が設けられており、これらの遊技状態を報知する状態表示部58(図2,図7参照)が、前記遊技情報表示部Mに設けられている。
(右打ち表示部59について)
前記遊技情報表示部Mに設けられた右打ち表示部59は、前記第2球流下経路49bへパチンコ球を打ち出して遊技を実行する右打ち遊技状態であることを特定可能に表示する表示部である。すなわち、右打ち遊技状態では、第2球流下経路49bへパチンコ球を打ち出して遊技を行うことで、第1球流下経路49aへパチンコ球を打ち出して遊技を行う場合と比べて、遊技者により多くの特典が付与される状態であり、右打ち表示部59が右打ち遊技状態であることを報知するようになっている。具体的に、前述のように第2球流下経路49bに、第1特別入賞部33より有利な第2特別入賞部36が配置された実施例のパチンコ機10では、後述する変短状態が付与された状態および第2特別入賞部36が開放する大当り遊技が付与された状態等が右打ち遊技状態に該当する。なお、前記右打ち表示部59は、前記第2特図表示部50Bに特図が確定停止されて右打ち遊技状態に移行した後に右打ち遊技状態の報知を開始し、右打ち遊技状態が終了するのに伴い報知を終了するようになっている。
(表示装置17について)
前記表示装置17には、図2に示すように、前記飾図を変動表示可能な左図柄列L,中図柄列C,右図柄列Rの3列の図柄列が左右横並び状に設定されており、前記第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aへの入賞を契機として、各図柄列L,C,Rの飾図が変動開始されるようになっている。実施例の表示装置17には、図柄変動演出(変動演出)の結果として1つの飾図を停止表示可能な有効停止位置が設定されており、図柄変動演出により、各図柄列L,C,Rの有効停止位置を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。すなわち、実施例の表示装置17には、1つの停止図柄有効ラインが設定されている。また、表示装置17は、始動入賞口27a,28aへの入賞(具体的には、始動入賞検出センサ31,32による球検出)を始動条件として、該始動条件の成立を契機として図柄変動演出を実行するよう構成されている。
また、前記表示装置17では、図柄変動演出が終了する前に各図柄列L,C,Rの有効停止位置に飾図が一時的に仮停止表示されて、各図柄列L,C,Rの飾図が確定停止表示されることで1回の図柄変動演出が終了するようになっている。すなわち、図柄変動演出(第1特図変動表示および第2特図変動表示)は、1つの特図始動保留情報に基づいて行われる飾図(特図1および特図2)の変動開始から確定停止までを1回として実行されるようになっている。なお、「変動表示」とは、前記各図柄列L,C,Rにおいて、有効停止位置に表示される飾図が所定順序で変化している状態である。そして、飾図の「確定停止」とは、前記各図柄列L,C,Rにおいて有効停止位置に飾図が所定の特図変動インターバル時間に亘って継続して停止表示された状態である。また、飾図の「仮停止」とは、前記各図柄列L,C,Rにおいて有効停止位置に留まるよう表示された飾図が特図変動インターバル時間だけ継続して停止していない状態である。すなわち、飾図の仮停止には、有効停止位置において飾図がゆれ変動状態で表示されている状態や、特図変動インターバル時間より短い時間で停止表示されている状態を含んでいる。
ここで、第1特図表示部50Aと表示装置17では、第1特図変動表示と該第1特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図1と飾図とが確定停止表示される。同様に、第2特図表示部50Bと表示装置17では、第2特図変動表示と該第2特図変動表示に関する図柄変動演出が開始され、特図2と飾図とが確定停止表示される。なお、第1および第2特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示が同時に行われることはなく、一方の特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている場合には、メイン制御RAM60cに対応する第1または第2特図始動保留情報として保留記憶されるようになっている。
実施例に係る表示装置17には、各図柄列L,C,Rに「0」〜「9」の10種類の数字が基本の飾図として設定されており、該基本の飾図が各図柄列L,C,Rで順番に変動表示されるようになっている。なお、飾図としては、これに限られるものではなく、任意の数字や文字、絵柄等のように、遊技者が各飾図を区別して識別し得る形態とされる。
そして、前記表示装置17における各図柄列L,C,Rの有効停止位置(停止図柄有効ライン)に確定停止表示された各図柄列L,C,Rの飾図が当りの図柄組み合わせであった場合に、大当り遊技(当り遊技)が付与されることを把握し得るようになっている。ここで、実施例では、大当りの図柄組み合わせとして、各図柄列の有効停止位置に同じ飾図が確定停止表示される図柄組み合わせ(例えば、「222」、「777」等)が設定されている。この大当りを認識できる飾図の図柄組み合わせが、表示装置17に表示される大当り表示となり、図柄変動演出の終了後に遊技者に有利な大当り遊技が付与される。この大当り遊技が発生する可能性を認識できる飾図の図柄組み合わせが、表示装置17に表示される大当り示唆表示となる。一方で、表示装置17の有効停止位置に確定停止表示された全列の図柄が1つでも異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ(例えば「123」、「734」、「171」等)から、原則的には大当り遊技が付与されない「はずれ」であることを認識できる。このはずれを認識できる飾図の図柄組み合わせが、表示装置17のはずれ表示となる。
また、図柄変動演出において、複数の図柄列の内で、特定の図柄列(実施例では、左図柄列Lおよび右図柄列R)に同じ飾図が停止表示され、かつ残りの図柄列(実施例では、中図柄列C)が変動表示された表示(リーチ表示)となることで、リーチが生起されたことを遊技者が認識し得るようになっている。具体的なリーチ表示の例としては、左図柄列Lおよび右図柄列Rに同じ飾図が停止表示された図柄組み合わせ(「1↓1」、「4↓4」等)となる。なお、「↓」は変動中であることを表している。また、リーチ表示を形成する特定の図柄列(左図柄列Lおよび右図柄列R)の飾図は、仮停止表示の状態とされ、残りの図柄列(中図柄列C)に飾図が停止表示(仮停止表示)された後に、全ての図柄列の飾図が確定停止表示されるようになっている。
前記表示装置17には、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bでの特図変動表示の結果、表示される特図に応じた飾図の図柄組み合わせが表示される。すなわち、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに表示される特図と、表示装置17に表示される飾図の図柄組み合わせとが夫々対応しており、図柄変動演出が終了すると、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに特図が確定停止されると共に、表示装置17の各図柄列L,C,Rに飾図が確定停止表示されるようになっている。なお、特別図柄に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特別図柄に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。
(普図表示部55について)
前記遊技情報表示部Mには、前記ゲートセンサ42,44のパチンコ球の検出を契機として作動する普図表示部55が設けられている(図2参照)。この普図表示部55では、ゲートセンサ42,44のパチンコ球の検出(ゲート部41,43のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われる。そして、普図表示部55の最終的な表示結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。すなわち、普図表示部55は、普図当り判定の判定結果を示す普通図柄を変動および停止表示する普通図柄表示手段である。実施例では、普図表示部55で2種類の普図当りを表示すると共に、1種類の普図はずれを表示し得るよう構成されている。なお、2種類の普図当りを認識させる普図について、以後の説明において第1当り普図、第2当り普図と区別する場合がある。
(普図保留表示部56について)
また、前記遊技情報表示部Mには、前記ゲート部41,43をパチンコ球が通過した際に取得される情報(後述する各種乱数情報)が機内部の記憶手段(メイン制御RAM60c)で始動保留情報として記憶された際に、該普図保留情報の保留数を表示する普図保留表示部56が配設されており(図2参照)、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留記憶数は、ゲート部41,43をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。
ここで、前記特図表示部50A,50B、ラウンド表示部57および状態表示部58の表示領域は、前記表示装置17で実行される演出等の表示領域に比較して極めて小さく設定されており、表示装置17で実行されている各種演出に注目している遊技者にとっては、特図表示部50A,50B、ラウンド表示部57および状態表示部58に表示される各情報を簡単には認識し難くなっている。なお、前記特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57、状態表示部58、右打ち表示部59等は、対応する情報を表示乃至報知し得るものであれば、個別に点灯制御可能な複数のLEDからなる発光表示部で構成したり、または7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の表示手段を採用できる。
(確変状態について)
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口33a,36aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口33a,36aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた確変図柄(特定図柄)であることを条件として、大当り遊技の終了後に大当りの抽選確率(大当り確率)が低確率(実施例では、2521/65536)から高確率(実施例では、2522/65536)に変動させる確変状態を付与する機能である。なお、確変状態が付与されていない状態を非確変状態というものとする。大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当りが確変大当りであり、確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当り遊技が生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。また、実施例では、確変状態が付与される大当り遊技の場合には、大当り遊技終了後、所定回数の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間継続して確変状態が付与される。実施例では、大当り遊技終了後、65回の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間継続して確変状態が付与されるよう設定してある。なお、確変状態が付与される期間としては、上記のものに限られない。例えば、確変状態が付与されてから所定条件を満たすまでの間継続して確変状態を付与し、当該所定条件を満たすことを条件に非確変状態に移行させるようにすることもでき、また次回の大当り遊技が生起されるまでの間継続して確変状態が付与されるようにすることもできる。また、図柄変動演出(特図変動表示)毎に非確変状態に移行させるかを、始動入賞部へのパチンコ球の入賞を契機に取得する乱数に基づいて判定(転落抽選)し、転落抽選に当選することを条件に非確変状態に移行させるようにすることもできる。
ここで、後述するように大当り遊技の終了後に確変状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された確変フラグに「1」が設定されると共に、確変状態が付与されない場合は該確変フラグは「0」に設定される。また、前記確変回数は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された確変回数カウンタに設定され、該カウンタの値は、図柄変動演出毎(特図変動表示毎)に1減算され、「0」になった場合は確変フラグが「0」に設定されるようになっている。
(変短状態について)
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する(入賞し易くなる)入賞容易状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口28aを開放する始動用開閉部材29の開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての第2始動入賞口28aを開放する始動用開閉部材29の開放時間を増やすに際しては、始動用開閉部材29の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また始動用開閉部材29の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称するものとし、実施例の変短状態は上記(1)〜(3)を組み合わせて設定されている。また、変短状態が付与されていない状態を非変短状態というものとする。すなわち、変短状態は、第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞し易くなった入賞容易状態である。
実施例では、非変短状態において普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が2000msに設定され、変短状態において普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が非変短状態よりも短い240msに設定されており、変短状態の付与に伴い普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が短縮されるようになっている。また、非変短状態における普図当り確率が低確率(実施例では、1/65536)に設定されると共に、変短状態における普図当り確率が高確率(実施例では、65535/65536)に設定されており、変短状態の付与に伴い普図当り確率が低確率から高確率に変動するようになっている。なお、実施例において、普図が確定停止表示されてから次回の普図変動が行われるまでの間(普図変動インターバル)は、500msに設定されている。
また、変短状態が付与された状態では、変短状態が付与されていない状態とは異なる動作パターンで始動用開閉部材29が開閉動作されるようになっている。具体的には、変短状態が付与されていない状態では、普図変動表示において第1当り普図で当選した場合(普図当りの場合)に、始動用開閉部材29が開放してから所定時間(実施例では300ms)が経過するまで開放状態を維持する開放動作を1回行い、普図変動表示において第2当り普図で当選した場合(普図当りの場合)に、始動用開閉部材29が開放してから所定時間(実施例では320ms)が経過するまで開放状態を維持する開放動作を1回行う。一方で、変短状態が付与されている状態では、普図変動表示において第1当り普図および第2当り普図で当選した場合(普図当りの場合)に、始動用開閉部材29は開放してから所定時間が経過するまで開放状態を維持する開放動作を3回行うようになっている。なお、実施例では、変短状態が付与されている状態で第1当り普図で当選した場合は、1回目の開放時間が1520ms、2回目の開放時間が1780ms、3回目の開放時間が2040msと夫々異なるように設定されているのに対し、第2当り普図で当選した場合の各開放時間は1780msと共通にしてある。すなわち、変短状態が付与されている状態では、変短状態が付与されていない状態と比較して、始動用開閉部材29の合計開放時間が長く、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。なお、1回の普図当りにおいて第2始動入賞口28aへの入賞を許容する入賞上限数(実施例では10個)が設定されており、前記始動用開閉部材29を開放してからの入賞数が入賞上限個数(閉鎖条件)に達することで、始動用開閉部材29を閉鎖させるようになっている。
実施例では、大当り判定に当選した時点における遊技状態および大当り図柄(特図1または特図2)の種類に応じて、変短状態が付与される変動回数(以下、変短回数という)が変化するよう構成されている。なお、遊技状態および大当り図柄の種類による変短回数の違いについては、後述大当り遊技の説明に関連して説明する。
ここで、後述するように大当り遊技の終了後に変短状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された変短フラグに「1」が設定されると共に、変短状態が付与されない場合は該変短フラグは「0」に設定される。また、前記変短回数は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された変短回数カウンタに設定され、該カウンタの値は、図柄変動演出毎(特図変動表示毎)に1減算され、「0」になった場合は変短フラグが「0」に設定されるようになっている。
ここで、前述したように、前記確変状態および変短状態は、遊技者にとっての有利度合が、これら確変状態および変短状態が付与されていない状態より高い状態であり、実施例のパチンコ機10では、該確変状態および変短状態が遊技者に付与可能な付与特典として設定される。また、確変回数や変短回数の違いによって、有利度合が異なるようになっており、実施例のパチンコ機10では、大当り遊技に関して後述するように、変短回数が異なる(有利度合が異なる)複数の付与特典が設定されている。
(大当り遊技について)
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技(当り遊技)について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として第1特図表示部50Aまたは第2特図表示部50Bに大当り図柄が確定停止表示された後(図柄変動演出の終了後)に開始されるよう設定されており、当選した大当り遊技(大当り図柄)の種類に応じて特別入賞部33,36の特別用開閉部材34,37が開閉動作される。すなわち、大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに大当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、大当り遊技の開始を示すオープニング演出と、オープニング演出終了後に行われる規定ラウンド数(実施例では2ラウンド)だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出とにより構成されている。1回のラウンド遊技は、特別入賞口33a,36aに規定個数(実施例では8個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。なお、ラウンド間インターバル時間の間は、前記特別用開閉部材34,37が閉鎖状態で保持される。ここで、前記大当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞部33,36の特別用開閉部材34,37の開閉態様(開閉パターン)には、パチンコ球を所定間隔で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてラウンド遊技に定められた規定個数(実施例では8個)のパチンコ球が入賞可能な時間だけ開放を継続する長時間開放動作を行う態様と、該長時間開放動作よりも特別用開閉部材34,37の開放時間が短く設定された短時間開放動作を行う態様とが設定されている。なお、実施例では、長時間開放動作において特別用開閉部材34,37が最大で25秒間開放するよう設定されると共に、短時間放動作において特別用開閉部材34,37が最大で0.04秒間開放するよう設定される。
(大当り遊技の種類について)
実施例のパチンコ機10では、図3に示すように、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示部50Aに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄B、図柄Cの3つのグループに分類されており、第1特図表示部50Aに確定停止表示された大当り図柄としての特図1に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。同様に、実施例において第2特図表示部50Bに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄a、図柄b、図柄cの3つのグループに分類されており、第2特図表示部50Bに確定停止表示された大当り図柄としての特図2に応じた大当り遊技が付与される。ここで、100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄Aに5種類、図柄Bに25種類、図柄Cに70種類が夫々振り分けられている。また、100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄aに5種類、図柄bに25種類、図柄cに70種類が夫々振り分けられている。
なお、実施例では、特定の大当り図柄(図柄B,C,b,c)に関しては、大当り判定の判定結果が肯定判定であった時点における遊技状態に応じて、大当り遊技後に変短状態が付与される期間(変短回数)が異なるようになっている。この変短回数の振分条件となる遊技状態として、非変短状態(変短状態が付与されていない遊技状態)、変短状態(変短状態が付与された遊技状態)がある。
(第1特図始動保留情報に基づく大当り遊技について)
前記第1特図始動保留情報(第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3(a)に示すように、第1始動入賞口27aへパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、3種類の大当り図柄(図柄A〜図柄C)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第1特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、5%の割合で大当り図柄としての図柄Aが選択され、25%の割合で大当り図柄としての図柄Bが選択され、70%の割合で大当り図柄としての図柄Cが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
(第1〜第3の大当り遊技の共通部分について)
図3(a)に示す第1特図始動保留情報に基づく第1の大当り遊技〜第9の大当り遊技について、先ず共通部分について説明し、各大当り遊技で異なる部分については個別に説明する。前記図柄Aに対応した第1の大当り遊技、前記図柄Bに対応した第2の大当り遊技、前記図柄Cに対応した第3の大当り遊技の夫々は、当該第1〜第3の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第1〜第3の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される可能性のある大当り遊技として設定されている。実施例では、第1〜第3の大当り遊技は、当該第1〜第3の大当り遊技(図柄A〜図柄C)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関係なく、65回の確変状態が付与されるよう設定されている。
また、実施例における第1〜第3の大当り遊技は、当該第1〜第3の大当り遊技(図柄A〜図柄C)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関わりなく、前記第1特別入賞部33の第1特別入賞口33aが同じ開閉態様で開閉されるようになっている。具体的に、前記第1〜第3の大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「8個」に設定されている。また第1〜第3の大当り遊技では、1ラウンド目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「0.04(秒)」が設定されており、1ラウンド目のラウンド遊技において前記第1特別用開閉部材34が最大で「0.04(秒)」に亘って開放動作(短時間開放動作)すると共に、2ラウンド目のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されており、2ラウンド目のラウンド遊技において前記第1特別用開閉部材34が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作(長時間開放動作)するようになっている。すなわち、第1〜第3の大当り遊技における1ラウンド目のラウンド遊技時間(0.04(秒))は、1回のラウンド遊技において、第1特別入賞口33aに入賞するパチンコ球の入賞個数が入賞上限個数を満たさないような時間に設定されている。なお、第1〜第3の大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
また、第1〜第3の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄A〜C(第1〜第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄A〜C(第1〜第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「3.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「35.0(秒)」が設定されている。また、図柄A〜C(第1〜第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「8.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。
(第1の大当り遊技について)
前記図柄Aに対応した第1の大当り遊技は、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間(変短回数)は、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に関係なく、65回の変短状態が付与されるように設定されている。
(第2の大当り遊技について)
前記図柄Bに対応した第2の大当り遊技は、図柄B(第2の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄B(第2の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄B(第2の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第2の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、図柄B(第2の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第2の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
(第3の大当り遊技について)
前記図柄Cに対応した第3の大当り遊技は、図柄C(第3の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第3の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第3の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
(第2特図始動保留情報に基づく大当り遊技について)
前記第2特図始動保留情報(第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3(b)に示すように、第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、3種類の大当り図柄(図柄a〜図柄c)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第2特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、5%の割合で大当り図柄としての図柄aが選択され、25%の割合で大当り図柄としての図柄bが選択され、70%の割合で大当り図柄としての図柄cが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
(第4〜第6の大当り遊技の共通部分について)
図3(b)に示す第2特図始動保留情報に基づく第4の大当り遊技〜第6の大当り遊技について、先ず共通部分について説明し、各大当り遊技で異なる部分については個別に説明する。前記図柄aに対応した第4の大当り遊技、前記図柄bに対応した第5の大当り遊技、前記図柄cに対応した第6の大当り遊技の夫々は、当該第4〜第6の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第4〜第6の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される可能性のある大当り遊技として設定されている。実施例では、第4〜第6の大当り遊技は、当該第4〜第6の大当り遊技(図柄a〜図柄c)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関係なく、65回の確変状態が付与されるよう設定されている。
また、実施例における第4〜第6の大当り遊技は、当該第4〜第6の大当り遊技(図柄a〜図柄c)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関わりなく、前記第2特別入賞部36の第2特別入賞口36aが同じ開閉態様で開閉されるようになっている。具体的に、前記第4〜第6の大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンド遊技の入賞上限個数が「8個」に設定されている。また第4〜第6の大当り遊技では、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25.0(秒)」が設定されており、各ラウンド遊技において前記第2特別用開閉部材37が最大で「25.0(秒)」に亘って開放動作(長時間開放動作)するようになっている。すなわち、第2特図始動保留情報に基づく第4〜第6の大当り遊技は、前記第1特図始動保留情報に基づく第1〜第3の大当り遊技に比べて、獲得可能な賞球数の点で有利な(獲得可能な利益が大きな)大当り遊技として設定されている。なお、第4〜第6の大当り遊技におけるラウンド間インターバル時間は、「2.0(秒)」に設定されている。
また、第4〜第6の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄a〜c(第4〜第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄a〜c(第4〜第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「5.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「35.0(秒)」が設定されている。また、図柄a〜c(第4〜第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「5.0(秒)」が設定されている。
(第4の大当り遊技について)
前記図柄aに対応した第4の大当り遊技は、図柄a(第4の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間(変短回数)は、図柄a(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に関係なく、65回の変短状態が付与されるように設定されている。
(第5の大当り遊技について)
前記図柄bに対応した第5の大当り遊技は、図柄b(第5の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄b(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄b(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第5の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、図柄b(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第5の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
(第6の大当り遊技について)
前記図柄cに対応した第6の大当り遊技は、図柄c(第6の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄c(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄c(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第6の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、図柄c(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第6の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
(遊技演出モードについて)
実施例のパチンコ機10は、前記表示装置17で実行される図柄変動演出の演出内容(表示内容)が異なる複数(実施例では3つ)の遊技演出モードを備えている。ここで、遊技演出モードは、その時点での遊技状態が、前記非確変・非変短状態(通常遊技状態)、確変・非変短状態、確変・変短状態であるか否かを遊技者に示唆する遊技状態示唆画像を表示装置17に表示させて遊技演出を行うようになっている。そして、実施例のパチンコ機10では、所定のモード移行条件が成立することで遊技演出モードが変更され得るようになっている。ここで、実施例では、大当り遊技の発生および大当り遊技後の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示)の変動回数(実施例では5回、25回、65回)がモード移行条件とされている。また、遊技演出モードは、前記演出制御CPU65aによって移行するよう制御される。
前記表示装置17には、演出制御CPU65aおよび表示制御CPU70aの制御下に、遊技演出モードに対応した内容の遊技状態示唆画像が表示されるようになっている。具体的には、遊技演出モード毎に、表示装置17の飾図の背面に映し出される背景画像が異なるように設定されており、背景画像の種類から現在の遊技状態を遊技者が認識し得るようになっている。また、各遊技演出モードでは、表示装置17で行われる図柄変動演出の演出内容(後述する特図変動パターンや演出パターン)の一部または全部が異なっており、これらの遊技演出状態毎に特有の演出が実行され得るよう設定されている。なお、各遊技演出モードの夫々において表示装置17に表示される遊技状態示唆画像は1種類である必要はなく、これらの遊技演出モード毎に複数種類の遊技状態示唆画像を設定することができる。
(パチンコ機の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図7に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御するメイン制御基板(メイン制御手段、遊技制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御基板(サブ制御手段、演出実行制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70に出力されるようになっている。
また、実施例のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する演出制御基板(演出実行制御手段)65と、表示装置17での表示内容を制御する表示制御基板70と、パチンコ機10が備える各種ランプ装置18等の発光演出手段の発光制御を行うランプ制御基板72と、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行う音制御基板73とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記演出制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、表示装置17に表示される飾図(図柄)や背景画像等の図柄変動演出の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板72は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える各種発光演出手段(ランプ装置18や報知ランプ91)の点灯・消灯のタイミングや、発光強度、発光態様等を制御するものである。そして、音制御基板73は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える各種スピーカ19からの音声出力のタイミングや出力内容等を制御するものである。
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図7に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU(遊技制御手段)60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ31,32、特別入賞検出センサ39,40、ゲートセンサ42,44等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、第1および第2特図表示部50A,50B、第1および第2特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57、状態表示部58、右打ち表示部59等の各表示部が接続されて、各検出センサ31,32,42,44の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、各表示部50A,50B,52,53,55,56の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞部28および特別入賞部33,36に設けられたソレノイド30,35,38が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド30,35,38を駆動させることで、対応する開閉部材29,34,37が開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、当り遊技の種類に応じた開閉態様で開閉部材34,37が開閉するよう前記特別入賞ソレノイド35,38を駆動制御し、特別用開閉部材34,37を長時間開放動作させる長時間開放制御および特別用開閉部材34,37を短時間開放動作させる短時間開放制御を実行するよう構成される。
メイン制御CPU60aは、第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ31または第2始動入賞検出センサ32がパチンコ球を検出したこと)を契機として入賞情報としての判定用乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aが取得する判定用乱数(入賞情報)としては、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数、特図変動パターン振分用乱数、普図当り判定用乱数、普図決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、第1または第2始動入賞検出センサ31,32の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じた判定用乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
前記特図当り判定用乱数は、特図変動表示(図柄変動演出)の結果として大当り遊技(当り遊技)を発生するか否かの大当り判定(当り判定)で用いる乱数である。実施例では、特図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。また、特図決定用乱数は、大当り判定の結果に応じて第1特図表示部50Aに確定停止表示させる特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる特図2を決定する際に用いる乱数である。ここで、実施例では、特図決定用乱数として、「0」〜「99」の全100通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。特図決定用乱数の各値には、前述したはずれを示す1種類の特図表示に対応する乱数と、大当りの当選を示す100種類の特図表示に対応する乱数とが設定されており、該特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定されるようになっている。すなわち、第1始動入賞検出センサ31の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1が特定され、第2始動入賞検出センサ32の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定される。また、前述したように、前記大当り図柄としての特図1および特図2は、大当り遊技の種類毎に分類されており、特図1または特図2が特定されることで、特図変動表示(図柄変動演出)の終了後に付与される大当り遊技の種類が特定されるようになっている。すなわち、特図決定用乱数が大当り遊技(当り遊技)の種類を決定する乱数としての機能を有している。また、前述したように、大当り遊技の種類毎に大当り遊技後に確変状態および変短状態が付与される可能性が定められており、特図決定用乱数が確変状態および変短状態を付与することが可能な乱数としての機能も有している。
前記演出実行判定用乱数は、前述した大当り判定(当り判定)における判定結果が否定となった場合に(大当り遊技に当選しなかったはずれの場合に)、当り表示が表示される可能性を示唆する演出を行うか否かの演出実行判定(リーチ判定)で用いられる乱数である。実施例では、演出実行判定用乱数として、「0」〜「238」の全239通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。また、前記特図変動パターン振分用乱数は、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される特図変動表示(図柄変動演出)の内容および該特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間を特定する複数の特図変動パターン(変動パターン)から1つの特図変動パターンを決定する際に用いられる乱数である。実施例では、特図変動パターン振分用乱数として、「0」〜「250」の全251通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。
実施例のパチンコ機10では、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数および特図変動パターン振分用乱数は、第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ31または第2始動入賞検出センサ32がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている各乱数を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。また、第1始動入賞口27aへパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数は、第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数と同一のものが共通で使用され、各始動入賞口27a,28aへの入賞タイミングに応じた乱数を前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
また、前記メイン制御CPU60aは、前記ゲート部41,43をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサ42,44がパチンコ球を検出したこと)を契機として通過検出情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aがゲートセンサ42,44の検出を契機に取得する乱数としては、普図当り判定用乱数、普図変動パターン決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、ゲートセンサ42,44の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
また、前記ゲートセンサ42,44をパチンコ球が通過した際に取得される通過(入球)検出情報(各種乱数値,入球情報)は、普図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の普図記憶領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。普図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する普図記憶領域が定まっており、普図始動保留情報に基づいて前記普図表示部55で普図変動表示を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で普図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。
前記普図当り判定用乱数は、普図変動の結果として第2始動入賞部28の始動用開閉部材29を開放して第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞を可能とする普図当り(普通当り)かを判定する普図当り判定(普通当り判定)で用いられる乱数である。実施例では、普図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。前記普図変動パターン決定用乱数は、普図変動表示における普図変動の変動時間を定めた普図変動パターンの決定に用いる乱数である。実施例では、普図変動パターン振分用乱数として、「0」〜「8」の全9通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。そして、ゲート部41,43をパチンコ球が通過したこと(より具体的にはゲートセンサ42,44がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている通過検出情報(普図当り判定用乱数および普図変動パターン決定用乱数等)を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
(判定値について)
一方、前記メイン制御ROM60bには、特図変動表示(図柄変動演出)の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数(実施例では2522個)は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数(実施例では2521個)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における大当り判定値の設定数を多くすることで、大当りが発生し易くなっている。
前記メイン制御ROM60bには、特図決定用判定値が記憶されている。特図決定用判定値は、大当り判定の結果が肯定の場合に、第1特図表示部50Aに確定停止表示させる大当り図柄としての特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる大当り図柄としての特図2を、特図決定用乱数を用いて決定する判定値である。ここで、実施例では、特図決定用判定値には、前述した100種類の特図決定用乱数に対応した「0」〜「99」の整数値が設定されており、特図決定用判定値の夫々に個別に特図1および特図2が対応付けられている。また、メイン制御ROM60bには、演出実行判定値(リーチ判定値)が記憶されている。演出実行判定値は、大当り判定(当り判定)の結果が否定の場合に、当り表示が表示装置17に表示される可能性を示唆するリーチ演出等の演出を実行させるか否かの演出実行判定(リーチ抽選)で用いる判定値であり、演出実行判定用乱数の取り得る数値「0」〜「238」までの全239通りの整数の中から定められている。すなわち、取得された演出実行判定用乱数の値が、設定された演出実行判定値と一致する場合に、リーチ演出等の演出を実行させることをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。
また、前記メイン制御ROM60bには、普図変動表示の結果、普図当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて普図当りか否かの判定(普図当り判定)で用いる判定値であり、普図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、普図当り判定値は、普図当り判定を行う時点で前述した変短状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数(実施例では65535個)は、非変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数(実施例では1個)よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図当り判定値の設定数を多くすることで、普図当りが発生し易くなっている。
更にまた、前記メイン制御ROM60bには、変動内容を特定する複数種類の特図変動パターン(変動パターン)が記憶されており、各特図変動パターンに対応して特図変動パターン振分判定値が記憶されている。ここで、前記特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される表示内容(特図変動表示の内容、図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(特図変動表示および図柄変動演出の時間)を特定している。特図変動パターン振分判定値は、前記特図変動パターン振分用乱数を用いて特図変動パターンの決定に用いる判定値であり、特図変動パターン毎に所定の判定値が割当てられており、取得された特図変動パターン振分用乱数に対応する特図変動パターン振分判定値が割り当てられた特図変動パターンが特定されるようになっている。
前記メイン制御ROM60bに記憶される特図変動パターンには、当り用の特図変動パターンと、はずれ用の特図変動パターンとに分類されており、遊技演出モードに応じて特図変動パターン毎に特定の特図変動パターン振分判定値が定められている。なお、当り用の特図変動パターンは、大当り判定の結果が肯定の場合に決定可能な特図変動パターンである。また、はずれ用の特図変動パターンは、当り判定(大当り判定)の結果が否定の場合に選択される特図変動パターンである。そして、はずれ用の特図変動パターンには、リーチ演出が行われた後に最終的にはずれとするリーチはずれ特図変動パターンと、リーチを形成せずにはずれとするはずれ特図変動パターンとがある。なお、リーチ演出は、図柄変動演出においてリーチ表示となる有効図柄の図柄組み合わせが表示装置17に表示されてから、当り表示(大当り表示)またははずれ表示となる飾図の図柄組み合わせが停止表示されるまでの間に行われる演出である。
ここで、前記リーチ演出は、当り表示が表示される可能性を示唆する演出であって、表示装置17に図柄変動の過程で表示されるリーチ表示を契機として行われる。また、リーチ演出としては、ノーマルリーチ演出、スーパーリーチ演出、特別スーパーリーチ演出等、演出内容が異なる複数種類が設定されており、これらノーマルリーチ演出、スーパーリーチ演出、特別スーパーリーチ演出に対応して前記特図変動パターンが夫々設定されている。すなわち、はずれ用として、ノーマルリーチはずれ特図変動パターン、スーパーリーチはずれ特図変動パターンが設定されると共に、当り用として、ノーマルリーチ当り特図変動パターン、スーパーリーチ当り特図変動パターン、特別スーパーリーチ当り特図変動パターンが設定されている。そして、ノーマルリーチ演出、スーパーリーチ演出および特別スーパーリーチ演出を特定する特図変動パターンは、メイン制御CPU60aの大当り判定において当りと判定された場合に、該メイン制御CPU60aがノーマルリーチ演出、スーパーリーチ演出および特別スーパーリーチ演出を特定する特図変動パターンの順で決定する割合が高くなるように設定されている。すなわち、表示装置17でノーマルリーチ演出が実行される場合よりもスーパーリーチ演出が実行される場合の方が、大当りの可能性(大当りとなる期待度)が高く、更に表示装置17でスーパーリーチ演出が実行される場合よりも特別スーパーリーチ演出が実行される場合の方が、大当りの可能性(大当りとなる期待度)がより高くなる。なお、当り表示が表示される可能性を示唆する演出としては、リーチ演出以外に、1回の図柄組み合わせ演出において各図柄列L,C,Rの飾図を複数回連続的に仮停止させる擬似連続予告演出や、飾図の変動開始から変動停止までを1回とした変動サイクルを複数回連続して実行可能とする連続予告演出(先読み予告演出)や、表示装置17に当り表示される可能性を示唆する予告演出や、ランプ装置18の光やスピーカ19から出力される音声により当り表示が表示される可能性を遊技者に示唆する予告演出がある。
(演出制御基板65について)
前記演出制御基板65には、演出制御CPU(演出実行制御手段)65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図7に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。また、演出制御基板65には、前記操作ボタン90が配線接続されており、該操作ボタン90からの押下信号が演出制御基板65の演出制御CPU65aに入力されるようになっている。
ここで、前記演出制御ROM65bには、図柄変動演出において実行する図柄変動演出の具体的な演出内容を特定する演出パターンが記憶されている。前記演出パターンは前記特図変動パターンに対応付けられており、メイン制御CPU60aにより決定された特図変動パターンに基づいて対応する演出パターンを統括制御CPU65aが決定するようになっている。なお、前記演出パターンは、前記特図変動パターンに対して一対一の関係で対応付けられたものではなく、1つの特図変動パターンに対して複数の演出パターンが対応付けられている。また、演出パターンには、図柄変動演出において各図柄列L,C,Rの飾図の停止タイミングが定められており、該演出パターンで定められる停止タイミングに従って各列L,C,Rに飾図が停止されると共に、該飾図の停止に合わせてスピーカ19から適宜の効果音が出力されたり、ランプ装置18が適宜の発光を行ったりするようになっている。
前記演出制御ROM65bには、表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を統括的に制御するための演出制御プログラムが記憶されている。演出制御CPU65aは、各種制御コマンドを入力すると、当該演出制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
(表示制御基板70について)
次に、図7に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、表示装置17が接続されている。表示制御ROM70bには、表示装置17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
すなわち、前記第1始動入賞部27または第2始動入賞部28への入賞(始動条件の成立)を契機として当り判定(大当り判定)を実行する当り判定手段、複数種類の当り遊技(大当り遊技)の中から付与する当り遊技(大当り遊技)の種類を決定する当り遊技決定手段および決定した種類の当り遊技を特図変動表示終了後(図柄変動演出終了後)に付与する当り遊技付与手段としての夫々の機能を前記メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が備えている。具体的に、実施例のメイン制御CPU60aは、第1始動入賞部27または第2始動入賞部28への入賞を契機として大当り判定する大当り判定手段としての機能を備えている。メイン制御CPU60aは、当り判定手段としてのメイン制御CPU60aが当りと判定した場合に、前記メイン制御ROM60bが記憶する複数種類の図柄(特図)から図柄(特図)を決定する図柄決定手段としての機能を備えている。メイン制御CPU60aは、前記第1始動入賞部27または第2始動入賞部28への入賞に基づいて、前記メイン制御ROM60bが記憶する複数種類の特図変動パターン(変動パターン)から特図変動パターンを決定する特図変動パターン決定手段(変動パターン決定手段)としての機能を備えている。具体的には、特図変動パターン決定手段としてのメイン制御CPU60aは、特図変動パターンテーブルに定められた複数の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定するよう構成される。
前記メイン制御CPU60aは、大当りが発生する確率(当り判定手段による判定結果が大当りとなる確率)が通常よりも高確率となる確変状態を付与するかを決定する確変決定手段として機能すると共に、大当り遊技終了後に確変状態を付与する確変付与手段として機能するよう構成されている。ここで、前記メイン制御CPU60aは、大当りが発生する場合(大当り判定手段の判定結果が大当りの場合)にのみ、確変状態を付与するかを判定するようになっている。また、前記メイン制御CPU60aは、大当りが発生する場合(大当り判定手段の判定結果が大当りの場合)に、通常の遊技状態より第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞し易くなる(高確率となる)特典状態(付与特典)としての入賞容易状態(変短状態)を付与するかを判定する入賞容易状態判定手段として機能すると共に、大当り遊技終了後に、決定された入賞容易状態を付与する期間だけ変短状態を付与する変短状態付与手段としても機能している。ここで、前記メイン制御CPU60aは、大当り遊技の終了後から予め決められた回数の特図変動表示(図柄変動演出)が実行されるまでの間の期間を、入賞容易状態付与期間として決定するようになっている。このように、前記メイン制御CPU60aは、当り判定の判定結果が当りの場合に、第1始動入賞部27または第2始動入賞部28への入賞に基づいて当り遊技後に遊技者に有利な特典状態(確変状態や変短状態)を付与するかを決定する特典状態決定手段としての機能を備えている。実施例では、大当り遊技として、大当り遊技後に変短状態を付与する変短回数(付与特典)が異なる複数種類が設定されており、当りを契機として大当り遊技を決定するメイン制御CPU60aは、当りを契機として有利度合が異なる付与特典の中から付与特典を決定する付与特典決定手段としての機能を備えている。また、前記メイン制御RAM60cは、表示装置17で図柄変動演出が行われている間(すなわち第1および第2特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている間)に取得された入賞情報を特図始動保留情報として複数記憶可能な特図保留記憶手段として機能する。具体的に、表示手段(表示装置17や第1特図表示部50A)で変動表示が行われている間に第1始動入賞検出センサ31の検出を契機として取得される入賞情報を第1特図始動保留情報として記憶する第1特図保留記憶手段および表示手段(表示装置17や第2特図表示部50B)で変動表示が行われている間に第2始動入賞検出センサ32の検出を契機として取得される入賞情報を第2特図始動保留情報として記憶する第2特図保留記憶手段として機能する。
次に、前記メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが制御プログラムに基づき実行する特図入力処理および特図開始処理について具体的に説明する。
(特図入力処理について)
特図入力処理では、図4に示すように、第1始動入賞部27の第1始動入賞口27aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、第1始動入賞口27aに対応する第1始動入賞検出センサ31がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップA15に移行する。
ステップA12の判定結果が肯定(第1特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第1特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第1特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA13)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第1特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップA14)。これにより、ステップA15に移行する。
また、ステップA15では、第2始動入賞部28の第2始動入賞口28aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する。すなわち、ステップA15においてメイン制御CPU60aは、第2始動入賞口28aに対応する第2始動入賞検出センサ32がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップA15の判定結果が否定の場合には、特図入力処理を終了する。ステップA15の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第2特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA16)。ステップA16の判定結果が否定(すなわち第2特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、特図入力処理を終了する。
ステップA16の判定結果が肯定(第2特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第2特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA17)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第2特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップA18)。これにより、特図入力処理が終了する。なお、特図入力処理では、各始動入賞口27a,28aの入賞情報(乱数の値)を特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域する際に、図9を参照して後述する先読みコマンド設定処理が行われる。
(特図開始処理について)
次に、特図開始処理について図5に基づき説明する。実施例では、前記第1始動入賞口27aおよび第2始動入賞口28aに入賞した順で特図始動保留情報を読み出して大当り判定等を行うよう構成されている。すなわち、第1および第2始動入賞口27a,28aに入賞した際に前記メイン制御RAM60cに記憶される第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報に関し、メイン制御CPU60aは始動入賞口27a,28aへの入賞順を認識し得るよう構成されている。
前記メイン制御CPU60aは、特図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。特図開始処理では、メイン制御CPU60aは、特図表示部50A,50Bおよび表示装置17において特図1または特図2が変動表示中であるか、または大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップB11)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB12)、特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(特図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、ステップB16の処理に移行する。またメイン制御CPU60aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに特図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該特図始動保留情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップB15)。
ここで、メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、第3特図記憶領域の特図始動保留情報を第2特図記憶領域に記憶させ、第4特図記憶領域の特図始動保留情報を第3特図記憶領域に記憶させ、第5特図記憶領域の特図始動保留情報を第4特図記憶領域に記憶させ、第6特図記憶領域の特図始動保留情報を第5特図記憶領域に記憶させ、第7特図記憶領域の特図始動保留情報を第6特図記憶領域に記憶させ、第8特図記憶領域の特図始動保留情報(最も新しい特図始動保留情報)を第7特図記憶領域に記憶させる。このようにして、始動入賞口27a,28aへの入賞順で記憶した各特図始動保留情報(第1および第2特図始動保留情報)の特図記憶領域を、該入賞順を維持したままシフトさせる。すなわち、特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の特図始動保留情報の保留数に対応するように第1特図保留表示部52または第2特図保留表示部53の表示を変更させる。すなわち、読み出された特図始動保留情報が第1特図始動保留情報であれば、対応する第1特図保留表示部52の表示を変更させ、読み出された特図始動保留情報が第2特図始動保留情報であれば、対応する第2特図保留表示部53の表示を変更させる。
前記ステップB15の処理により特図始動保留情報としての各種乱数が取得されると、図6に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップB18)。なお、前述したように、非確変状態の時(低確率の時)に大当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち大当り確率)は、2521/65536に設定され、確変状態の時(高確率の時)に判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、2522/65536に設定されている。そして、ステップB18における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(ステップB19)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第1または第2特図表示部50A,50Bに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図1または特図2)を決定する(ステップB20)。ここで、特図決定用乱数の値は、特図1または特図2の大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図1または特図2を決定することで大当り図柄を決定することになる。また、メイン制御CPU60aは、大当り図柄が確変状態を付与する大当り図柄の場合に確変状態を示す確変フラグを「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄の場合に確変フラグを「0」に設定する。また、大当り図柄が変短状態を付与する大当り図柄の場合に変短状態を示す変短フラグを「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄の場合に変短フラグを「0」に設定する。なお、変短フラグは、変短状態の終了条件が満たされると、変短フラグが「0」に設定される。大当り図柄(特図)が決定されると、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB21)。
一方、ステップB18の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップB23)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップB15の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップB23の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第1または第2特図表示部50A,50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1または特図2)として決定する(ステップB24)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれリーチ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB25)。
また、ステップB23での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第1または第2特図表示部50A,50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1または特図2)として決定する(ステップB26)。次に、メイン制御CPU60aは、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB27)。
ここで、ステップB21,B25,B27において特図変動パターンおよび最終停止図柄(特図1または特図2)を決定したメイン制御CPU60aは、演出制御基板65に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップB22)。具体的には、メイン制御CPU60aは、特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを出力すると共に、特図変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第1または第2特図変動表示を開始させるように第1まはた第2特図表示部50A,50Bを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図1または特図2を指示するための特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。その後、特図開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1または第2特図表示部50A,50Bの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。また、変短状態の終了条件を満たした場合には、変短終了コマンドを出力する。
一方、ステップB13の判定結果が否定の場合(特図始動保留情報の保留数=0の場合)には、メイン制御CPU60aは、デモ演出の実行を開始させるデモンストレーション指定コマンドを既に出力したか否かを判定し(ステップB16)、判定結果が否定の場合には、デモンストレーション指定コマンドを出力して特図開始処理を終了する(ステップB17)。また、ステップB16の判定結果が肯定の場合には(デモンストレーション指定コマンドを既に出力していた場合には)、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。
(演出制御について)
次に、演出制御基板65で実行される処理について説明する。演出制御基板65の演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンド(変動開始コマンド)に基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて表示装置17に最終停止表示させる各図柄列L,C,Rの飾図を決定する。すなわち、演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、大当り表示となる飾図の図柄組み合わせとなるよう各図柄列L,C,Rの飾図が決定される。
また、メイン制御CPU60aから出力される特図1指定コマンドおよび特図2指定コマンドに基づいて、確変フラグおよび変短フラグを演出制御CPU65aが設定するようになっている。具体的には、特図1指定または特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、確変状態を付与する大当り図柄に対応する場合に確変状態を示す確変フラグを「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄に対応する場合に確変フラグを「0」に設定する。また、特図1指定または特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、変短状態を付与する大当り図柄に対応する場合に変短状態を示す変短フラグを「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄に対応する場合に変短フラグを「0」に設定する。
そして、前記演出パターンで特定される各図柄列L,C,Rの飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。具体的には、演出制御CPU60aは、特図変動パターン指定コマンドが入力されると同時にタイマ手段(図示せず)により時間の計測を開始し、左図柄列Lの飾図の停止タイミングにおいて左飾図指定コマンドを出力し、右図柄列Rの飾図の停止タイミングにおいて右飾図指定コマンドを出力し、中図柄列Cの飾図の停止タイミングにおいて中飾図指定コマンドを出力する。
また、前記演出制御CPU65aは、特図指定コマンドで指定された停止図柄が、はずれ図柄の場合、はずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、はずれリーチ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含むはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。一方、演出制御CPU65aは、はずれ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含まないはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、全図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。
(表示制御について)
前記表示制御基板70では、演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出を実行させるように表示装置17を制御する。そして、表示制御CPU70aは、図柄変動演出の開始に伴って演出開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に演出パターンに基づいた画像が表示されるよう表示装置17に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU70aは、各図柄列L,C,Rの図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄列L,C,Rの有効停止位置に飾図指定コマンドで指定された飾図を仮停止させ、全図柄停止コマンドが入力されると、各図柄列L,C,Rの有効停止位置に飾図指定コマンドで指示された飾図を表示装置17に確定停止表示させるように表示装置17の表示内容を制御し、図柄変動演出を終了させる。
ここで、前記表示装置17で実行される図柄変動演出の内容は、メイン制御CPU60aから出力される特図変動パターン指定コマンドまたは演出制御CPU65aから出力される演出パターン指定コマンドに応じて設定されるものであり、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aが図柄変動演出の内容を特定する演出内容を決定する図柄変動演出決定手段としての機能を有している。
(先読み予告演出について)
実施例のパチンコ機10は、1つの特図始動保留情報に基づいて行われる図柄変動演出(特図変動表示)の変動開始から変動停止までを1回の単位変動演出として、複数回の図柄変動演出に亘って単位変動演出を実行させる連続予告演出等の先読み予告としての先読み予告演出を、表示装置17において当り表示が表示される可能性を示唆する予告演出として実行可能に構成されている。なお、前記メイン制御RAM60cに記憶される複数の特図始動保留情報(第1特図始動保留情報、第2特図始動保留情報)について、図柄変動演出が行われる際の該図柄変動演出を特定するための特図始動保留情報について変動開始時特図始動保留情報と指称すると共に、図柄変動演出の開始(始動)が保留されているその他の特図始動保留情報について入賞時特図始動保留情報と指称して区別する場合がある。そして、実施例のパチンコ機10は、始動入賞検出センサ31,32の検出を契機として入賞情報(乱数値)を取得する毎に取得した入賞情報に対応する特図始動保留情報(入賞時特図始動保留情報)に基づいて先読みコマンドを作成し、該先読みコマンドで特定される情報(後述する先読み始動保留情報)に基づいて、先読み予告演出を行わせるか否かを決定するよう構成されている。すなわち、始動入賞検出センサ31,32の検出を契機として取得された入賞情報(乱数値)を変動開始時特図始動保留情報として図柄変動演出(先読み予告演出の本変動演出)が行われた際に表示装置17に当り表示が表示される可能性(大当りが発生する可能性)を前もって示唆し得るよう構成されている。
(先読みコマンド設定処理について)
ここで、前述した先読み予告演出を実行するための先読みコマンド設定処理について説明する。なお、先読みコマンド設定処理は、第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞した際(特図入力処理が実行される際)に行われる。すなわち、第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞してから次の図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)が開始されるよりも前に(特図開始処理が行われるよりも前に)、先読みコマンド設定処理が実行される。言い換えると、先読みコマンド設定処理は、図柄変動演出の前に実行するよう構成されている。ここで、先読みコマンド設定処理は、始動入賞検出センサ31,32の検出を契機として入賞情報(乱数値)を取得する毎に、取得された入賞情報に対応する入賞時特図始動保留情報に基づいて演出制御CPU65aに伝達する先読みコマンド(特定情報)をメイン制御CPU60aが設定する処理である。すなわち、実施例のメイン制御CPU60aは、前記始動入賞口27a,28aへの入賞を契機として入賞情報を取得する毎に、取得した入賞情報に基づいて先読みコマンド(特定情報)を特定する特定情報設定手段として機能している。
図9に先読みコマンド設定処理を示す。メイン制御CPU60aは、前記第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aへの入賞を契機として取得した入賞情報に対応する第1または第2入賞時特図始動保留情報に基づいて、当該入賞時特図始動保留情報を変動開始時特図始動保留情報とする前(変動開始時特図始動保留情報に基づき図柄変動演出(変動演出)が開始される前)に、演出制御CPU65aが変動開始時特図始動保留情報に基づく図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)の結果として表示装置17に当り表示が表示されるかを事前判定するための先読みコマンドを作成する。具体的には、メイン制御CPU60aは、入賞情報を取得した時点の遊技状態(確変状態または非確変状態)を事前遊技状態情報として設定する(ステップC11)。また、メイン制御CPU60aは、入賞情報を取得した時点でメイン制御RAM60cに記憶された特図大当り判定用乱数と、該入賞情報を取得した時点での遊技状態に対応する特図大当り判定用判定値から事前当否情報(大当りか否か)を設定する(ステップC12)。また、入賞情報を取得した時点でメイン制御RAM60cに記憶された特図決定用乱数および特図決定用判定値から事前特図情報(特図の種類)を設定し(ステップC13)、入賞情報を取得した時点でメイン制御RAM60cに記憶された演出実行判定用乱数および演出実行判定用判定値から事前演出実行情報(リーチするか否か)を設定し(ステップC14)、入賞情報を取得した時点でメイン制御RAM60cに記憶された特図変動パターン振分用乱数および特図変動パターン振分用判定値から事前特図変動パターン情報を設定し(ステップC15)、先読みコマンド設定処理を終了する。これにより、入賞時特図始動保留情報を変動開始時特図始動保留情報としたときに図柄変動演出(変動演出)を特定するために必要となる各種情報を含む先読みコマンドが設定される。そして、先読みコマンドは、次に特図開始処理が行われる前にメイン制御CPU60aから演出制御基板65に出力されることで、各種情報が演出制御CPU65aに伝達される。
ここで、先読みコマンドには、第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aに入賞した時点において、前記メイン制御RAM60cが記憶する対応の第1または第2特図始動保留情報の記憶数を示す保留数情報や、第1始動入賞口27aおよび第2始動入賞口28aの何れへのパチンコ球の入賞に基づく先読みコマンドであるかを示す特図種別情報が含まれている。なお、先読みコマンドで特定される保留数情報は、特図種別情報で特定される第1または第2始動入賞口27a,28aに対応する特図始動保留情報の記憶数情報である。従って、特図種別情報で第1始動入賞口27aへの入賞を契機とした先読みコマンドであることが特定される場合には、保留数情報は第1特図始動保留情報の記憶数を示しており、特図種別情報で第2始動入賞口28aへの入賞を契機とした先読みコマンドであることが特定される場合には、保留数情報は第2特図始動保留情報の記憶数を示している。
(先読み始動保留情報記憶処理について)
次に、前記先読みコマンドで特定される各種事前情報および該先読みコマンドに基づいて実行された先読み予告判定処理の結果を先読み始動保留情報(保留情報)として記憶する先読み始動保留情報記憶処理について、図10を参照して説明する。演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aから出力された先読みコマンドが入力したかを判定し(ステップD11)、ステップD11が否定の場合は、先読み始動保留情報記憶処理を終了する。一方、ステップD11が肯定の場合は、後述する先読み予告判定処理を実行する(ステップD12)。そして、演出制御CPU65aは、先読みコマンドで特定される各種事前情報および実行された先読み予告判定処理の結果を先読み始動保留情報(保留情報)として演出制御RAM65cに記憶する(ステップD13)。実施例では、複数の情報を含んだ情報を先読み始動保留情報と指称している。
前記演出制御RAM65cには、先読み始動保留情報を記憶する複数の記憶領域が設定されている。実施例では、前記第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報の上限数の合計に対応する数(8個)の記憶領域が設定されて、該記憶領域に、演出制御CPU65aに先読みコマンドが入力された順通りに先読み始動保留情報が記憶される。具体的に、演出制御RAM65cには、第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域、第5記憶領域、第6記憶領域、第7記憶領域および第8記憶領域が設定され、先読み始動保留情報は、第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域、第5記憶領域、第6記憶領域、第7記憶領域、第8記憶領域の順に記憶される。そして、演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aの特図開始処理によってメイン制御RAM60cに記憶されている特図始動保留情報が早く記憶した順で読み出されるのに対応して、演出制御RAM65cは、第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域、第5記憶領域、第6記憶領域、第7記憶領域、第8記憶領域の順で先読み始動保留情報を消去すると共に、残りの先読み始動保留情報の記憶領域を、記憶した順を維持したままシフトさせる。すなわち、特図開始処理に伴って第1記憶領域の先読み始動保留情報を消去すると、第2記憶領域に記憶されていた先読み始動保留情報を第1記憶領域に記憶させ、第3記憶領域に記憶されていた先読み始動保留情報を第2記憶領域に記憶させ、第4記憶領域に記憶されていた先読み始動保留情報を第3記憶領域に記憶させ、・・・第8記憶領域に記憶されていた先読み始動保留情報を第7記憶領域に記憶させるように順にシフトする。なお、先読み始動保留情報について、第1記憶領域に記憶されているものを第1先読み始動保留情報、第2記憶領域に記憶されているものを第2先読み始動保留情報、第3記憶領域に記憶されているものを第3先読み始動保留情報、第4記憶領域に記憶されているものを第4先読み始動保留情報、第5記憶領域に記憶されているものを第5先読み始動保留情報、第6記憶領域に記憶されているものを第6先読み始動保留情報、第7記憶領域に記憶されているものを第7先読み始動保留情報、第8記憶領域に記憶されているものを第8先読み始動保留情報として区別する場合がある。
ここで、先読み始動保留情報は、第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aに入賞した時点で取得した入賞情報に対応する入賞時特図始動保留情報に基づいて設定された、前記事前遊技状態情報、事前当否情報、事前特図情報、事前演出実行情報、事前特図変動パターン情報を含んでいる。従って、先読み始動保留情報を参照することで、演出制御CPU65aは、第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aに入賞したときに取得された入賞情報を変動開始時特図始動保留情報として行われる図柄変動演出(第1または第2特図変動表示)において大当りが発生するか否かを事前遊技状態情報および事前当否情報に基づいて識別し得ると共に、当該図柄変動演出においてリーチ演出が行われるか否かを事前演出実行情報に基づいて演出制御CPU65aが識別できる。また、事前特図変動パターン情報に基づいて図柄変動演出の演出内容や変動時間を演出制御CPU65aが識別し得るようになっている。
(保留表示装置90について)
前記パチンコ機10では、前記第1および第2特図保留表示部52,53で特図始動保留情報の記憶数(特図始動保留球数)を表示する他に、該特図始動保留情報に対応して前記演出制御RAM65cに記憶した先読み始動保留情報の記憶数(先読み始動保留球数)を、前記枠状装飾体25に設けた保留表示装置90に表示して、遊技者に保留情報の記憶数を報知し得るよう構成される(図8参照)。保留表示装置90は、パチンコ機10のモチーフとなる意匠が施された発光部91,92の裏側にLEDを備えた保留ランプ90aを8個備え、先読み始動保留球数(特図始動保留球数)と同数の保留ランプ90aが点灯や点滅するように保留表示装置90がランプ制御基板72によって制御される(図7参照)。実施例では、LEDとしてフルカラーLEDが用いられており、白色を含めた多彩な発光色で発光部91,92を明輝させ得るよう構成される。
前記保留表示装置90は、先読み始動保留球数を報知するのみならず、保留ランプ90aの発光色や発光態様を変化させることにより、前記先読み予告演出を実行し得るようになっている。すなわち、実施例では、保留表示装置90が、事前設定した先読みコマンド(先読み始動保留情報)に対応する入賞情報に基づく図柄変動演出の開始前に先読み予告演出を実行する先読み予告実行手段としての機能を有する。
前記演出制御ROM65bには、大当り遊技が付与される可能性を示唆する保留ランプ90aの表示態様の種類として、複数種類(実施例では7種類)が記憶されている。本実施例では、表示態様としてLEDの発光色が6色で、点灯の発光態様と点滅の発光態様との違いにより、7種類の表示態様が演出制御ROM65bに記憶されている。具体的には、LEDの発光態様が点灯である「白色」、「青色」、「黄色」、「緑色」、「赤色」、「虹色」の6種類の表示態様と、LEDの発光態様が点滅である「白色点滅」の1種類の表示態様とが演出制御ROM65bに記憶されている。そして、演出制御CPU65aは、演出制御RAM65cに記憶されている先読み始動保留情報に基づいて保留ランプ90aの発光色や発光態様等の表示態様を変化させることで、表示装置17に大当り表示が表示される可能性(大当り遊技が付与される可能性)を示唆し得るようになっている。すなわち、演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aで設定された前記先読みコマンドに基づいて演出制御RAM65cに記憶されている先読み始動保留情報に基づいて保留ランプ90aの発光色や発光態様等の表示態様を変化させることで、表示装置17に大当り表示が表示される可能性、すなわち大当り遊技が付与される可能性を示唆し得るようになっている。
本実施例では、保留ランプ90aの発光色および発光態様によって、大当り遊技が付与される期待度が異なるよう設定されている。具体的には、「白色」は、基本色として、特図始動保留球(先読み始動保留球)が発生した場合に決定される表示態様(基準表示態様)であり、「白色」から「白色点滅」、「青色」、「黄色」、「緑色」、「赤色」、「虹色」と段階的に色または発光態様が変化するにつれて期待度が高くなるよう設定されている。なお、前記発光色や発光態様は一例であって、これに限られるものではない。
(発光部91,92について)
前記枠状装飾体25に設けられる前記発光部91,92として、第1〜第4先読み始動保留情報に対応する4つの独立した第1発光部91,91,91,91と、第5〜第8先読み始動保留情報に対応する1つの第2発光部92とを備える。そして、各第1発光部91の後側に保留ランプ90aが個々に配置されて、各保留ランプ90aを発光することで対応する第1発光部91が明輝するよう構成される。これに対し、第2発光部92の後側には、4つの保留ランプ90aが共通する第2発光部92を明輝し得るように相互に離間して配置されており(図8参照)、各保留ランプ90aを発光することで、第2発光部92の対応する部分を明輝し得るよう構成される。
前記各第1発光部91は、透明度の高い部材から構成されて、対応する保留ランプ90aを発光した場合には、当該保留ランプ90aの光によって明るく明輝して、保留ランプ90aが発光していることが目立つよう構成されている。これに対し、第2発光部92は、透明度が第1発光部91より低い部材から構成されて、対応する保留ランプ90aを発光した場合には、当該保留ランプ90aの光による明輝度合は第1発光部91より低く、保留ランプ90aが発光していることが目立たないよう構成されている。
実施例では、第1発光部91と、該第1発光部91に対応する保留ランプ90aとによって、先読み始動保留情報に対応する保留表示を複数の表示態様で表示可能な第1保留表示部が構成されると共に、第2発光部92と、該第2発光部92と対応する保留ランプ90aとによって、先読み始動保留情報に対応する保留表示を複数の表示態様で表示可能な第2保留表示部が構成されている。すなわち、保留表示装置90には、第1〜第4先読み始動保留情報(規定数の保留情報)に対応する4つの第1保留表示部と、第5〜第8先読み始動保留情報(規定数を越えた保留情報)に対応する4つの第2保留表示部とが設けられている。言い替えると、第1保留表示部は、前記演出制御RAM65cに規定数まで記憶される先読み始動保留情報に対応する保留表示を表示可能に構成されると共に、第2保留表示部は、前記演出制御RAM65cに規定数を越えて記憶される先読み始動保留情報に対応する保留表示を表示可能に構成されている。そして、保留ランプ90aを発光した際の発光部91,92の明輝度合の違いによって、第2保留表示部で表示される保留表示は、第1保留表示部で表示される保留表示より視認し難いよう構成されている。言い替えると、第2保留表示部は、第1保留表示部より保留表示を視認し難く構成されている。なお、保留表示とは、図柄変動演出の開始(始動)を保留している先読み始動保留情報(特図始動保留情報)が存在することを示す表示であって、実施例では保留ランプ90aを発光(点灯または点滅)して発光部91,92を明輝させることで表し、保留ランプ90aを発光させない消灯によって図柄変動演出の開始(始動)を保留している先読み始動保留情報(特図始動保留情報)が存在しないことを表示している。
ここで、保留表示装置90に設けられる8つの保留表示部は、前記8つの先読み始動保留情報に対応することから、8つの保留表示部について、第1〜第8先読み始動保留情報に対応して第1保留部93a、第2保留部93b、第3保留部93c、第4保留部93d、第5保留部93e、第6保留部93f、第7保留部93g、第8保留部93hと指称して区別する場合がある。なお、第1保留部93a、第2保留部93b、第3保留部93cおよび第4保留部93dの4つの保留部が第1保留表示部であり、第1保留表示部を符号93a〜93dで示す場合がある。また、第5保留部93e、第6保留部93f、第7保留部93gおよび第8保留部93hの4つの保留部が第2保留表示部であり、第2保留表示部を符号93e〜93hで示す場合がある。そして、前記演出制御CPU65aは、前記演出制御RAM65cに対して記憶した先読み始動保留情報の順で、対応する保留表示を第1保留表示部93a〜93d側から第2保留表示部93e〜93h側に順に表示させるよう前記ランプ制御基板72介して保留表示装置90を制御するよう構成される。また、前記演出制御CPU65aは、前述したように特図始動保留情報が読み出される(当該特図始動保留情報(先読み始動保留情報)に基づく図柄変動演出が開始される)のに対応して各記憶領域の先読み始動保留情報をシフトするのに合わせて、第1保留部93a、第2保留部93b、第3保留部93c、第4保留部93d、第5保留部93e、第6保留部93f、第7保留部93g、第8保留部93hの各保留表示を若い保留部に順にシフトする(図21参照)。すなわち、第1保留部93aに表示されていた第1先読み始動保留情報に対応する保留表示が消去され、第2保留部93bに表示されていた第2先読み始動保留情報に対応する保留表示が第1保留部93aにシフトして表示され、第3保留部93cに表示されていた第3先読み始動保留情報に対応する保留表示が第2保留部93bにシフトして表示され、第4保留部93dに表示されていた第4先読み始動保留情報に対応する保留表示が第3保留部93cにシフトして表示され、第5保留部93eに表示されていた第5先読み始動保留情報に対応する保留表示が第4保留部93dにシフトして表示され、第6保留部93fに表示されていた第6先読み始動保留情報に対応する保留表示が第5保留部93eにシフトして表示され、第7保留部93gに表示されていた第7先読み始動保留情報に対応する保留表示が第6保留部93fにシフトして表示され、第8保留部93hに表示されていた第8先読み始動保留情報に対応する保留表示が第7保留部93gにシフトして表示される。すなわち、4つの第1保留表示部93a〜93dに表示されている保留表示(規定数の先読み始動保留情報に対応する保留表示)の1つが消去(具体的には消灯)されると、第2保留表示部93e〜93hにおいて最も早く記憶された先読み始動保留情報(第5先読み始動保留情報)に対応する保留表示が第1保留表示部93a〜93dにシフトするよう構成されている。
(演出制御CPU65aによる先読み予告判定処理)
図11は、図10に示す先読み予告判定処理を示している。該先読み予告判定処理は、先読みコマンドの入力を契機として先読み予告演出を実行するか否かを演出制御CPU65aが決定(実行可否判定)する(ステップE11)。すなわち、演出制御CPU65aは、先読みコマンドが入力された際に取得した乱数、および「実行する」、「実行しない」に所定割合で振り分けられている判定値に基づいて、後述する実行可否判定テーブルT1を参照して先読み予告演出を実行するか否かを判定するよう構成される。そして、ステップE11が否定の場合は、先読み予告演出を実行しないことを決定して、先読み予告演出を実行しない情報を対応する先読み始動保留情報に含めて演出制御RAM65cに記憶させ、先読み予告判定処理を終了する。一方、ステップE11が肯定の場合は、演出制御CPU65aは、先読み予告演出における前記保留ランプ90aの最終色を決定する(ステップE12)。そして、演出制御CPU65aは、決定した最終色に基づいて、保留ランプ90aを最初に表示する際の現在色となる入賞色を決定し(ステップE13)、決定した最終色および入賞色である現在色に関する予告情報を対応する先読み始動保留情報に含めて演出制御RAM65cに記憶させ、先読み予告判定処理を終了する。
ここで、前記最終色とは、先読み始動保留情報の基となる入賞時特図始動保留情報を変動開始時特図始動保留情報として図柄変動演出が開始される直前における保留ランプ90aの発光色(最終表示態様)であり、前記入賞色とは、保留ランプ90aが最初に発光する際の発光色(初期表示態様)である。具体的に、前記保留表示装置90における第1保留部93aに表示される保留表示の表示態様が最終色である。なお、第1保留部93a〜第8保留部93hの何れも保留表示が表示されていない状態(特図始動保留情報がない状態)において保留球が発生した場合(先読み始動保留情報が記憶された場合)では、当該保留球(先読み始動保留情報)に基づいて決定されて第1保留部93aの表示される保留表示の表示態様となる入賞色と最終色とは同じとなる。
(先読み予告演出の実行可否判定について)
前記演出制御ROM65bには、先読み予告判定処理における先読み予告演出の実行可否判定で用いられる実行可否判定テーブルT1(図13参照)が設定されている。実施例では、実行可否判定に用いる先読み予告判定乱数として、「0」〜「99」の全100通りの整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、先読み予告判定乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。そして、先読みコマンドが入力された際に取得した先読み予告判定乱数の値が一致する先読み予告判定値が割り当てられている「実行する」、「実行しない」の何れかを演出制御CPU65aが決定するようになっている。具体的に、実行可否判定テーブルT1では、先読み始動保留情報(特図始動保留情報)の保留数が1〜4個の場合に、「実行する」に70個の先読み予告判定値が割り当てられると共に、「実行しない」に30個の先読み予告判定値が割り当てられており、先読み始動保留情報(特図始動保留情報)の保留数が4個以下(規定数以下)の場合には70%の割合で先読み予告演出が実行される。これに対し、実行可否判定テーブルT1では、先読み始動保留情報(特図始動保留情報)の保留数が5個以上の場合(規定数より多い場合)に、「実行する」に20個の先読み予告判定値が割り当てられると共に、「実行しない」に80個の先読み予告判定値が割り当てられており、先読み始動保留情報(特図始動保留情報)の保留数が5個以上の場合には20%の割合で先読み予告演出が実行される。すなわち、先読み予告演出は、先読み始動保留情報(特図始動保留情報)の保留数の違いによって実行される割合が異なっている。そして、実施例では、先読み始動保留情報(特図始動保留情報)の保留数が4個より多い場合(5個以上)より、4個以下の場合の方が高い確率で先読み予告演出が実行されるよう設定されている。実施例では、前記保留表示装置90における第1保留表示部93a〜93dに表示可能な数(4個)が規定数として設定されて、該規定数より多い場合より、規定数以下の場合の方が高い確率で先読み予告演出が実行されるよう設定されている。
(最終色抽選について)
前記演出制御ROM65bには、先読み予告判定処理における最終色抽選で用いられる最終色抽選テーブルT2が設定されている(図14参照)。実施例では、最終色抽選に用いる最終色抽選乱数として、「0」〜「1999」の全2000通りの整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、最終色抽選乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。そして、先読みコマンドが入力された際に取得した最終色抽選乱数の値が一致する最終色抽選判定値が割り当てられている最終色を、前記「白色」、「青色」、「黄色」、「緑色」、「赤色」、「虹色」の6種類の中から決定するようになっている。なお、実施例では、前記第1保留部93aに表示される保留表示として「白色点滅」の表示状態は選択されないよう構成されている。すなわち、先読み予告演出において、最終色(表示態様)として「白色点滅」が表示されることはない。
ここで、前記最終色は、図14に示す如く、前記先読み始動保留情報で特定される事前特図変動パターンの種類によって「白色」、「青色」、「黄色」、「緑色」、「赤色」、「虹色」に対する最終色抽選判定値の振り分け割合が異なるよう設定されている。すなわち、事前特図変動パターンが、リーチを行わないはずれ特図変動パターンの場合は、「白色」に1500個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に500個の最終色抽選判定値が割り当てられている。事前特図変動パターンが、リーチした後にはずれ表示するリーチはずれ特図変動パターンの場合は、「白色」に400個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に400個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に1200個の最終色抽選判定値が割り当てられている。事前特図変動パターンが、スーパーリーチした後にはずれ表示するスーパーリーチはずれ特図変動パターンの場合は、「白色」に200個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に200個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に1000個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に300個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に300個の最終色抽選判定値が割り当てられている。事前特図変動パターンが、ノーマルリーチした後に当り表示するノーマルリーチ当り特図変動パターンの場合は、「白色」に200個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に300個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に500個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に600個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に400個の最終色抽選判定値が割り当てられている。事前特図変動パターンが、スーパーリーチした後に当り表示するスーパーリーチ当り特図変動パターンの場合は、「白色」に300個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に400個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に400個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に400個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に500個の最終色抽選判定値が割り当てられている。事前特図変動パターンが、前記スーパーリーチとは表示内容が異なる特別スーパーリーチした後に当り表示する特別スーパーリーチ当り特図変動パターンの場合は、「白色」に300個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に250個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に250個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に500個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に600個の最終色抽選判定値が割り当てられ、「虹色」に100個の最終色抽選判定値が割り当てられている。すなわち、「虹色」は、当りの場合にのみ決定可能であるので、保留表示として「虹色」が出現したら大当り確定表示となる。また、最終色としての「緑色」、「赤色」は、はずれの事前特図変動パターン情報(スーパーリーチはずれ特図変動パターン)より当りの事前特図変動パターン情報(ノーマルリーチ当り特図変動パターン、スーパーリーチ当り特図変動パターン、特別スーパーリーチ当り特図変動パターン)の方が選ばれ易くなるよう設定されている。
(入賞色抽選について)
前記演出制御ROM65bには、先読み予告判定処理における入賞色抽選で用いられる入賞色抽選テーブルT3,T4が設定されている(図15参照)。実施例では、入賞色抽選に用いる入賞色抽選乱数として、「0」〜「1999」の全2000通りの整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、入賞色抽選乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。そして、先読みコマンドが入力された際に取得した入賞色抽選乱数の値が一致する入賞色抽選判定値が割り当てられている入賞色を、前記「白色」、「白色点滅」、「青色」、「黄色」、「緑色」、「赤色」、「虹色」の7種類の中から決定するようになっている。なお、他の発光色と識別可能な「白色点滅」の表示態様についても、入賞色または後述する中間変化色の一種として説明する。
前記入賞色は、予じめ決定された最終色に基づいて決定されると共に、前記先読み始動保留情報の保留数が4個以下の場合と5個以上の場合とで異なるテーブルを用いて決定するよう構成されている。すなわち、演出制御ROM65bには、先読み始動保留情報の保留数が4個以下の場合に入賞色抽選に用いられる第1入賞色抽選テーブルT3(図15(a))と、先読み始動保留情報の保留数が5個以上の場合に入賞色抽選に用いられる第2入賞色抽選テーブルT4(図15(b))とが設定されている。各抽選テーブルT3,T4には、前記7種類の最終色(「白色点滅」を含んでいる)が設定されて、各最終色毎に入賞色として決定可能な入賞色の夫々に入賞色抽選判定値が割り当てられている。具体的に、第1入賞色抽選テーブルT3では、最終色が「白色」の場合に、入賞色として決定可能な「白色」に2000個の入賞色抽選判定値が割り当てられている。また、第1入賞色抽選テーブルT3では、最終色が「青色」の場合に、入賞色として決定可能な「白色」に1000個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「白色点滅」に250個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に750個の入賞色抽選判定値が割り当てられている。以下同様に、最終色が「黄色」の場合に、入賞色として決定可能な「白色」に400個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「白色点滅」に600個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に500個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に500個の入賞色抽選判定値が割り当てられている。最終色が「緑色」の場合に、入賞色として決定可能な「白色」に400個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「白色点滅」に550個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に500個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に250個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に300個の入賞色抽選判定値が割り当てられている。最終色が「赤色」の場合に、入賞色として決定可能な「白色」に350個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「白色点滅」に350個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に350個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に350個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に300個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に300個の入賞色抽選判定値が割り当てられている。最終色が「虹色」の場合に、入賞色として決定可能な「白色」に300個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「白色点滅」に300個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に350個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に350個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に300個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に200個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「虹色」に200個の入賞色抽選判定値が割り当てられている。
前記第2入賞色抽選テーブルT4では、最終色が「白色」の場合に、入賞色として決定可能な「白色」に2000個の入賞色抽選判定値が割り当てられている。また、第2入賞色抽選テーブルT4では、最終色が「青色」の場合に、入賞色として決定可能な「白色」に1900個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「白色点滅」に50個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に50個の入賞色抽選判定値が割り当てられている。以下同様に、最終色が「黄色」の場合に、入賞色として決定可能な「白色」に1850個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「白色点滅」に50個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に50個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に50個の入賞色抽選判定値が割り当てられている。最終色が「緑色」の場合に、入賞色として決定可能な「白色」に350個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「白色点滅」に1000個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に200個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に200個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に250個の入賞色抽選判定値が割り当てられている。最終色が「赤色」の場合に、入賞色として決定可能な「白色」に300個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「白色点滅」に1000個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に150個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に150個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に200個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に200個の入賞色抽選判定値が割り当てられている。最終色が「虹色」の場合に、入賞色として決定可能な「白色」に300個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「白色点滅」に1000個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に200個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に150個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に200個の入賞色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に150個の入賞色抽選判定値が割り当てられている。
前記第1入賞色抽選テーブルT3と第2入賞色抽選テーブルT4とを比較すると、第2入賞色抽選テーブルT4より第1入賞色抽選テーブルT3の方が、最終色に期待度が近い入賞色が決定され易くなっており、保留部に表示された時点で遊技者に高い期待感を与え得るように構成されている。具体的に、最終色が「赤色」の場合で比較すると、第1入賞色抽選テーブルT3では、「緑色」に300個の入賞色抽選判定値が割り当てられるのに対し、第2入賞色抽選テーブルT4では、「緑色」に200個の入賞色抽選判定値しか割り当てられておらず、第2入賞色抽選テーブルT4より第1入賞色抽選テーブルT3の方が、最終色である「赤色」に期待度が近い「緑色」が入賞色として決定され易く設定されている。また、第1入賞色抽選テーブルT3では、「白色点滅」に350個の入賞色抽選判定値が割り当てられるのに対し、第2入賞色抽選テーブルT4では、「白色点滅」に1000個もの入賞色抽選判定値が割り当てられており、第2入賞色抽選テーブルT4では最終色である「赤色」から期待度が離れた「白色点滅」が入賞色として最も決定され易くなっており、これによっても、第2入賞色抽選テーブルT4より第1入賞色抽選テーブルT3の方が、最終色に期待度が近い入賞色が決定され易くなっているといえる。なお、入賞色抽選により決定された先読み始動保留情報に対応する保留表示は、前記保留部93a〜93hに既に保留表示されている保留表示の数に応じて、当該保留表示の前で最も新しく保留表示が表示された保留部93a〜93gの次の保留部93b〜93hに、決定された入賞色を現在色として表示される。
(中間変化色設定処理について)
実施例のパチンコ機10では、前記保留表示装置90の保留表示部93a〜93hにおいて先読み始動保留情報に対応する保留表示をシフト(移行)する際に、各保留表示の表示態様を変化させるかを判定する中間変化色抽選を行って、該中間変化色抽選の結果を記憶する中間変化色設定処理が実行されるよう構成される。なお、中間変化色設定処理は、図柄変動演出の開始のタイミングに合わせて、前記保留表示装置90の第3保留部93c〜第8保留部93hに表示されている保留表示に対応する第3先読み始動保留情報〜第8先読み始動保留情報を対象として実行される。また、中間変化色設定処理は、保留表示をシフトする毎に実行されるように設定されており、前記入賞色抽選で決定された入賞色が、最終色抽選で決定した最終色に変化するまでには、対象となる保留表示(発光色)が複数回変化する場合がある。そして、中間変化色抽選では、後述するように、該中間変化色抽選を行う時点での発光色を考慮して中間変化色を決定するよう構成されているので、中間変化色抽選を行う時点での発光色について現在色という。すなわち、最初に中間変化色抽選が行われる際の現在色は入賞色となる。
図12に中間変化色設定処理を示す。演出制御CPU65aは、図柄変動演出(特図変動表示)が開始されるかを判定(保留表示がシフトするタイミングかを判定)し(ステップF11)、ステップF11が否定の場合は中間変化色設定処理を終了する。一方、ステップF11が肯定の場合は、ステップF12で先読み始動保留情報の保留数が3つ以上あるかを判定し、ステップF12が否定の場合は中間変化色設定処理を終了する。すなわち、保留数が1つの場合(第1保留部93aにのみ保留表示が表示されている場合)は、図柄変動演出(特図変動表示)が開始される場合には、第1保留部93aに表示されている保留表示に対応する第1先読み始動保留情報が消去されるのに伴って第1保留部93aの保留表示も消去されるので、発光色(表示態様)を変化させる必要はないからである。また、保留数が2つの場合(第1および第2保留部93a,93bに保留表示が表示されている場合)は、図柄変動演出(特図変動表示)が開始される場合には、第2保留部93bに表示されている保留表示が第1保留部93aにシフトすることで、予め決定されている最終色に変化するので、該第2保留部93bの保留表示を別の発光色(表示態様)に変化させる必要はないからである。
前記ステップF12が肯定の場合は、ステップF13で中間変化色設定を行う対象となる保留部の位置(第1〜第8)を設定する(初期は第3保留部93cが設定される)と共に、設定された保留部93c〜93hに対応する先読み始動保留情報を読み出す(ステップF14)。次に、読み出した先読み始動保留情報における予告情報の最終色が「虹色」かを判定し、ステップF15が否定であれば、ステップF19に移行して、中間変化色設定を行う対象となる保留部の位置を変更する(処理した保留部の位置+1の保留部の位置に変更、例えば第3保留部93cであれば第4保留部93dに変更する)。ステップF15が肯定であれば、ステップF16に移行して、読み出した先読み始動保留情報における予告情報で特定される現在色が「白色点滅」かを判定し、ステップF16が否定であれば、ステップF17に移行して中間変化色抽選を行う。そして、中間変化色抽選後にステップF18に移行して、中間変化色抽選の結果情報を先読み始動保留情報の予告情報として記憶保持する。なお、入賞色を現在色とした表示態様で表示されている保留部に対応する先読み始動保留情報を対象とした中間変化色抽選で決定された中間変化色は、同じ先読み始動保留情報を対象とする次回の中間変化色抽選での現在色となる。すなわち、中間変化色設定処理では、先読み始動保留情報の予告情報として記憶される保留表示の現在色の情報が、中間変化色抽選で決定された中間変化色に更新されて記憶される。
前記ステップF16が肯定であれば、ステップF19に移行して、中間変化色抽選を行う対象となる保留部の位置を変更する。次に、ステップF20で、設定された保留部の位置の数が保留数より大きいかを判定し、該ステップF20が否定であればステップF14に戻って処理を繰り返す。そして、中間変化色設定処理の対象となる全ての保留部について処理を完了し、ステップF20が肯定となれば、中間変化色設定処理を終了する。なお、前記ステップF11での判定は、具体的には、メイン制御CPU60aから図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンド(変動開始コマンド)が入力されたかを判定するものであって、該特図変動パターン指定コマンドが入力された時点では、第1先読み始動保留情報に基づく図柄変動は開始されていない状態であり、保留表示がシフトする前に中間変化色抽選が実行され、その後のシフト時の保留表示を中間変化色抽選で決定された中間変化色に変化(更新)するよう設定されている。すなわち、中間変化色設定処理において中間変化色が設定された各先読み始動保留情報に対応する保留表示は、前記特図変動パターン指定コマンドに基づいて図柄変動が開始されることに伴いシフトした際に、シフトした先の保留部93b〜93gにおいて設定された中間変化色で表示される。
前記演出制御ROM65bには、中間変化色設定処理における中間変化色抽選で用いられる中間変化色抽選テーブルT5〜T14が設定されている。実施例では、中間変化色抽選に用いる中間変化色抽選乱数として、「0」〜「1999」の全2000通りの整数値が設定されており、演出制御CPU65aは、中間変化色抽選乱数を所定の周期(4ms)で1ずつ更新し、更新後の値を演出制御RAM65cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えるように構成されている。そして、先読みコマンドが入力された際に取得した中間変化色抽選乱数の値が一致する中間変化色抽選判定値が割り当てられている中間変化色を、前記「白色」、「白色点滅」、「青色」、「黄色」、「緑色」、「赤色」、「虹色」の7種類の中から決定するようになっている。
前記中間変化色は、予じめ決定された最終色と、現在色(現在の表示態様)に基づいて決定されると共に、前記先読み始動保留情報の保留数が4個以下の場合と5個以上の場合とで異なるテーブルを用いて決定するよう構成されている。すなわち、演出制御ROM65bには、最終色が「青色」で、先読み始動保留情報の保留数が4個以下の場合に中間変化色抽選に用いられる第1青中間変化色抽選テーブルT5(図16(a))と、先読み始動保留情報の保留数が5個以上の場合に中間変化色抽選に用いられる第2青中間変化色抽選テーブルT6(図16(b))と、最終色が「黄色」で、先読み始動保留情報の保留数が4個以下の場合に中間変化色抽選に用いられる第1黄中間変化色抽選テーブルT7(図17(a))と、先読み始動保留情報の保留数が5個以上の場合に中間変化色抽選に用いられる第2黄中間変化色抽選テーブルT8(図17(b))と、最終色が「緑色」で、先読み始動保留情報の保留数が4個以下の場合に中間変化色抽選に用いられる第1緑中間変化色抽選テーブルT9(図18(a))と、先読み始動保留情報の保留数が5個以上の場合に中間変化色抽選に用いられる第2緑中間変化色抽選テーブルT10(図18(b))と、最終色が「赤色」で、先読み始動保留情報の保留数が4個以下の場合に中間変化色抽選に用いられる第1赤中間変化色抽選テーブルT11(図19(a))と、先読み始動保留情報の保留数が5個以上の場合に中間変化色抽選に用いられる第2赤中間変化色抽選テーブルT12(図19(b))と、最終色が「虹色」で、先読み始動保留情報の保留数が4個以下の場合に中間変化色抽選に用いられる第1虹中間変化色抽選テーブルT13(図20(a))と、先読み始動保留情報の保留数が5個以上の場合に中間変化色抽選に用いられる第2虹中間変化色抽選テーブルT14(図20(b))とが設定されている。そして、各中間変化色抽選テーブルT5〜T14には、最終色を含んで該最終色より期待度が低い種類の現在色(「白色点滅」を含んでいる)が設定されて、各現在色に応じて中間変化色として決定可能な中間変化色の夫々に中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、各中間変化色抽選テーブルT5〜T14には、現在色を変化させない「変化なし」が選択肢として設定されており、該「変化なし」にも中間変化色抽選判定値が割り当てられている。
(青中間変化色抽選テーブルT5,T6について)
第1青中間変化色抽選テーブルT5には、図16(a)に示す如く、現在色が「白色」の場合に、「変化なし」に800個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「白色点滅」に600個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に600個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、第1青中間変化色抽選テーブルT5では、現在色が「白色点滅」の場合に、「変化なし」に1100個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「青色」に900個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「青色」の場合に、「変化なし」に2000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。
第2青中間変化色抽選テーブルT6には、図16(b)に示す如く、現在色が「白色」の場合に、「変化なし」に1200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「白色点滅」に400個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に400個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、第2青中間変化色抽選テーブルT6では、現在色が「白色点滅」の場合に、「変化なし」に1500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「青色」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「青色」の場合に、「変化なし」に2000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。
前記第1青中間変化色抽選テーブルT5と第2青中間変化色抽選テーブルT6とを比較すると、現在色の如何に関わらず、第2青中間変化色抽選テーブルT6の方が、第1青中間変化色抽選テーブルT5より「変化なし」に中間変化色抽選判定値が多く割り当てられている。すなわち、先読み始動保留情報の保留数が5個以上の場合は、中間変化色抽選において「変化なし」が4個以下の場合より決定され易く、保留表示の表示態様は変化され難いようになっている。これにより、前記保留表示装置90において保留表示が目立つ第1保留表示部93a〜93dにおいて保留表示がシフトする際には保留表示の表示態様が変化し易く、保留表示が第1保留表示部93a〜93dより目立たない第2保留表示部93e〜93hにおいて保留表示がシフトする際には保留表示の表示態様が変化し難くなる。すなわち、保留表示に対応する先読み始動保留情報(特図始動保留情報)で特定される図柄変動演出が開始される時期が近づくにつれて保留表示の表示態様が変化し易く、遊技者の関心を惹きつけて興趣を向上し得る。
(黄中間変化色抽選テーブルT7,T8について)
第1黄中間変化色抽選テーブルT7には、図17(a)に示す如く、現在色が「白色」の場合に、「変化なし」に800個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「白色点滅」に400個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に400個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に400個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、第1黄中間変化色抽選テーブルT7では、現在色が「白色点滅」の場合に、「変化なし」に600個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「青色」に700個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に700個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、第1黄中間変化色抽選テーブルT7では、現在色が「青色」の場合に、「変化なし」に1000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「黄色」に1000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「黄色」の場合に、「変化なし」に2000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。
第2黄中間変化色抽選テーブルT8には、図17(b)に示す如く、現在色が「白色」の場合に、「変化なし」に1100個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「白色点滅」に300個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に300個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に300個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、第2黄中間変化色抽選テーブルT8では、現在色が「白色点滅」の場合に、「変化なし」に1800個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「青色」に600個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に600個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、第2黄中間変化色抽選テーブルT8では、現在色が「青色」の場合に、「変化なし」に1700個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「黄色」に300個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「黄色」の場合に、「変化なし」に2000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。
前記第1黄中間変化色抽選テーブルT7と第2黄中間変化色抽選テーブルT8とを比較すると、前記青中間変化色抽選テーブルT5,T6の場合と同様に、現在色の如何に関わらず、第2黄中間変化色抽選テーブルT8の方が、第1黄中間変化色抽選テーブルT7より「変化なし」に中間変化色抽選判定値が多く割り当てられている。すなわち、先読み始動保留情報の保留数が5個以上の場合は、中間変化色抽選において「変化なし」が4個以下の場合より決定され易く、保留表示の表示態様は変化され難いようになっており、保留表示に対応する先読み始動保留情報(特図始動保留情報)で特定される図柄変動演出が開始される時期が近づくにつれて保留表示の表示態様が変化し易く、遊技者の関心を惹きつけて興趣を向上し得る。
(緑中間変化色抽選テーブルT9,T10について)
第1緑中間変化色抽選テーブルT9には、図18(a)に示す如く、現在色が「白色」の場合に、「変化なし」に450個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「白色点滅」に450個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に350個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に250個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に350個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「白色点滅」の場合に、「変化なし」に750個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「青色」に450個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に350個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に450個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「青色」の場合に、「変化なし」に800個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「黄色」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に700個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「黄色」の場合に、「変化なし」に800個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、に1000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「緑色」に1000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「緑色」の場合に、「変化なし」に2000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。
第2緑中間変化色抽選テーブルT10には、図18(b)に示す如く、現在色が「白色」の場合に、「変化なし」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「白色点滅」に900個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に100個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に100個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に100個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「白色点滅」の場合に、「変化なし」に1300個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「青色」に300個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「青色」の場合に、「変化なし」に1600個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「黄色」に300個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に100個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「黄色」の場合に、「変化なし」に1500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「緑色」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「緑色」の場合に、「変化なし」に2000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。
前記第1緑中間変化色抽選テーブルT9と第2緑中間変化色抽選テーブルT10とを比較すると、現在色が「白色」、「白色点滅」、「青色」の場合は、前記青中間変化色抽選テーブルT5,T6の場合と同様に、第2緑中間変化色抽選テーブルT10の方が、第1緑中間変化色抽選テーブルT9より「変化なし」に中間変化色抽選判定値が多く割り当てられている。一方で、現在色が「黄色」の場合は、両緑中間変化色抽選テーブルT9,T10において「変化なし」に中間変化色抽選判定値は割り当てられていない。すなわち、最終色が「緑色」の場合は、先読み始動保留情報の保留数により保留表示の表示態様が変化し易い、変化し難いが分かれる現在色の種類と、保留数によって保留表示の表示態様が変化し易い、変化し難いが分かれない現在色の種類とがあり、保留表示の多様化、すなわち先読み予告演出の多様化を図って興趣を向上することができる。
(赤中間変化色抽選テーブルT11,T12について)
第1赤中間変化色抽選テーブルT11には、図19(a)に示す如く、現在色が「白色」の場合に、「変化なし」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「白色点滅」に700個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「白色点滅」の場合に、「変化なし」に1000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「青色」に350個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に350個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に100個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「青色」の場合に、「変化なし」に800個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「黄色」に600個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に400個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「黄色」の場合に、「変化なし」に1100個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「緑色」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に400個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「緑色」の場合に、「変化なし」に1500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「赤色」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「赤色」の場合に、「変化なし」に2000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。
第2赤中間変化色抽選テーブルT12には、図19(b)に示す如く、現在色が「白色」の場合に、「変化なし」に600個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「白色点滅」に900個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に150個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に150個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に150個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に50個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「白色点滅」の場合に、「変化なし」に1300個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「青色」に300個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に150個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に50個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「青色」の場合に、「変化なし」に1450個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「黄色」に400個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に100個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に50個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「黄色」の場合に、「変化なし」に1500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「緑色」に300個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「緑色」の場合に、「変化なし」に1800個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、中間変化色として決定可能な「赤色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「赤色」の場合に、「変化なし」に2000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。
前記第1赤中間変化色抽選テーブルT11と第2赤中間変化色抽選テーブルT12とを比較すると、前記青中間変化色抽選テーブルT5,T6の場合と同様に、現在色の如何に関わらず、第2赤中間変化色抽選テーブルT12の方が、第1赤中間変化色抽選テーブルT11より「変化なし」に中間変化色抽選判定値が多く割り当てられている。すなわち、先読み始動保留情報の保留数が5個以上の場合は、中間変化色抽選において「変化なし」が4個以下の場合より決定され易く、保留表示の表示態様は変化され難いようになっており、保留表示に対応する先読み始動保留情報(特図始動保留情報)で特定される図柄変動演出が開始される時期が近づくにつれて保留表示の表示態様が変化し易く、遊技者の関心を惹きつけて興趣を向上し得る。
(虹中間変化色抽選テーブルT13,T14について)
第1虹中間変化色抽選テーブルT13には、図20(a)に示す如く、現在色が「白色」の場合に、中間変化色として決定可能な「白色」に286個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「白色点滅」に286個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に286個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に286個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に286個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に285個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「虹色」に285個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「白色点滅」の場合に、中間変化色として決定可能な「白色点滅」に334個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に334個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に333個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に333個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に333個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「虹色」に333個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「青色」の場合に、中間変化色として決定可能な「青色」に400個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に400個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に400個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「虹色」に300個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「黄色」の場合に、中間変化色として決定可能な「黄色」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に700個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「虹色」に300個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「緑色」の場合に、中間変化色として決定可能な「緑色」700個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に1000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「虹色」に300個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「赤色」の場合に、中間変化色として決定可能な「赤色」1500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「虹色」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「虹色」の場合に、「変化なし」に2000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。
第2虹中間変化色抽選テーブルT14には、図20(b)に示す如く、現在色が「白色」の場合に、中間変化色として決定可能な「白色」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「白色点滅」に700個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「白色点滅」の場合に、中間変化色として決定可能な「白色点滅」に1000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「青色」に350個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に350個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に100個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「青色」の場合に、中間変化色として決定可能な「青色」に800個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「黄色」に600個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に400個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に200個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「黄色」の場合に、中間変化色として決定可能な「黄色」に1100個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「緑色」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に400個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「緑色」の場合に、中間変化色として決定可能な「緑色」1500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられ、「赤色」に500個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「赤色」の場合に、中間変化色として決定可能な「赤色」2000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。また、現在色が「虹色」の場合に、「変化なし」に2000個の中間変化色抽選判定値が割り当てられている。
前記第1虹中間変化色抽選テーブルT13と第2虹中間変化色抽選テーブルT14とを比較すると、現在色の如何に関わらず、両虹中間変化色抽選テーブルT13,T14において「変化なし」に中間変化色抽選判定値は割り当てられていない。すなわち、最終色が「虹色」の場合は、現在色の如何に関わらず、先読み始動保留情報の保留数によって保留表示の表示態様が変化し易い、変化し難いが分かれることはない。このように、実施例のパチンコ機10では、先読み予告演出において、保留表示が入賞色から最終色まで変化する過程において、最終色の種類、中間変化色抽選の実行時における現在色の種類によって、先読み始動保留情報の保留数により保留表示の表示態様が変化し易い、変化し難いが分かれる場合と、該保留数によって保留表示の表示態様が変化し易い、変化し難いが分かれない場合とがあり、保留表示の多様化、すなわち先読み予告演出の多様化を図ることができ、遊技の興趣を向上し得るよう構成されている。
すなわち、実施例の演出制御CPU65aは、先読み予告(先読み予告演出)を行わせるか否かを決定する先読み予告決定手段としての機能を有している。また、演出制御CPU65aは、先読み予告(先読み予告演出)を実行することを決定した入賞情報に対応する先読み始動保留情報に基づいて表示態様が異なる複数種類の最終色(最終変化態様)の中から1つの最終色(最終変化態様)を決定する最終変化態様決定手段としての機能および決定された最終色(最終変化態様)に基づいて表示態様が異なる複数種類の入賞色(入賞時表示態様)の中から1つの入賞色(入賞時表示態様)を決定する入賞時表示態様決定手段としての機能を備えている。また、メイン制御CPU60aから出力された先読みコマンドに対応する先読み始動保留情報が記憶される演出制御RAM65cは、保留中の図柄変動演出(変動演出)を特定し得る先読み始動保留情報(保留情報)を記憶する保留記憶手段としての機能を備えている。そして、保留記憶手段としての演出制御RAM65cが記憶した先読み始動保留情報(保留情報)に基づく図柄変動演出(変動演出)が実行される前に該先読み始動保留情報(保留情報)に基づいて先読み予告演出(保留予告演出)を実行するかを判定する保留予告演出判定手段としての機能を演出制御CPU65aが備えている。また、前記保留表示装置90の第1保留表示部93a〜93dが、保留記憶手段としての演出制御RAM65cが規制数(4つ)まで記憶した先読み始動保留情報(保留情報)に対応する保留表示を複数の表示態様で表示可能に構成されると共に、該保留表示装置90の第2保留表示部93e〜93hが、保留記憶手段としての演出制御RAM65cに規定数(4つ)を越えて記憶される先読み始動保留情報(保留情報)に対応する保留表示を複数の表示態様で表示可能に構成されている。
また、保留予告演出判定手段としての演出制御CPU65aは、保留記憶手段としての演出制御RAM65cに記憶されている先読み始動保留情報(保留情報)の数が規定数以下の場合と規定数より多い場合とで先読み予告演出(保留予告演出)を実行すると判定する割合が異なるよう設定されている。そして、演出制御CPU65aは、保留予告演出判定手段としての演出制御CPU65aが先読み予告演出(保留予告演出)を実行すると判定した場合は、保留表示装置90の第1および第2保留表示部93a〜93hにおける保留表示の表示態様を基準表示態様となる「白色」と異ならせる先読み予告演出(保留予告演出)を実行させるように保留表示装置90(各保留表示部93a〜93h)を制御する機能を備えている。そして、保留表示装置90の各保留表示部93a〜93hは、保留記憶手段としての演出制御RAM65cに先読み始動保留情報(保留情報)が記憶されてから当該先読み始動保留情報(保留情報)に基づく図柄変動演出(変動演出)の始動条件が成立するまでの期間で、保留表示の表示態様が、演出制御CPU65aが決定した最終色(最終表示態様)となるように表示態様を所定回数変化可能に構成されている。なお、「始動条件が成立する」とは、図柄変動演出や大当り遊技が実行されていない場合は、前記始動入賞口27a,28aへのパチンコ球の入賞(具体的には、始動入賞検出センサ31,32の球検出)であり、図柄変動演出や大当り遊技が実行されている場合は、当該図柄変動演出や大当り遊技の終了である。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が前記遊技領域49内に打ち出される。このとき、前記操作レバー16aの回動量に応じてパチンコ球の打ち出し位置が変化し、打ち出し位置に応じて遊技領域49の第1球流下経路49aまたは第2球流下経路49bをパチンコ球が流下する。そして、遊技領域49(第1球流下経路49a,第2球流下経路49b)を流下するパチンコ球が、前記第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aに入賞すると、前記対応する始動入賞検出センサ31,32による球検出を契機として、前記メイン制御CPU60aが各種情報(各種乱数情報)を取得して、この取得した情報に基づいて特図大当り判定が行われる。
実施例のパチンコ機10では、メイン制御CPU60aは、始動入賞口27a,28aへパチンコ球が入賞した際に、該始動入賞口27a,28aに入賞したときに取得した特図始動保留情報に基づいて先読みコマンドを作成する(図9参照)。そして、メイン制御CPU60aは、作成した先読みコマンドを、特図開始処理前に前記演出制制御CPU65aに出力し、該演出制制御CPU65aは入力された先読みコマンド(入賞時特図始動保留情報で特定される情報)を演出制御RAM65cの記憶領域に先読み始動保留情報として記憶する。また、演出制御RAM65cは、メイン制御CPU60aから出力された先読みコマンドが入力された際に、該先読みコマンドで特定される情報に基づいて、先読み予告演出の実行可否を、実行可否判定テーブルT1を参照して決定する。
そして、前記実行可否判定テーブルT1を参照して実行された実行可否判定において、先読み予告演出を実行すると前記演出制御CPU65aが判定した場合は、該演出制御CPU65aは、先ず先読み予告演出における保留表示の最終色(最終表示形態)を抽選により決定する。この最終色抽選では、図14に示す最終色抽選テーブルT2を参照して最終色を決定する。最終色抽選テーブルT2では、先読み始動保留情報で特定される事前特図変動パターンの種類によって最終色抽選判定値の振り分け割合が異なるよう設定されている。すなわち、演出制御CPU65aは、事前特図変動パターン情報に応じて、先読み予告演出における最終色を決定するようにしているので、事前特図変動パターン情報に基づく特図変動パターンで特定される演出内容が当り期待度の高いものほど、先読み予告演出としても大当り遊技が付与される期待度が高い種類が決定され易くなっている。すなわち、最終色としての「緑色」、「赤色」は、はずれの事前特図変動パターン情報より当りの事前特図変動パターン情報の方が選ばれ易く、当該先読み予告演出によって遊技者の当り発生への期待感を高めることが可能となる。
前記演出制御CPU65aは、最終色を決定すると、該最終色に基づいて入賞色を抽選により決定する。この入賞色抽選では、前記先読み始動保留情報の保留数が4つ以下の場合は、図15(a)に示す第1入賞色抽選テーブルT3を参照して入賞色を決定し、先読み始動保留情報の保留数が5つ以上の場合は、図15(b)に示す第2入賞色抽選テーブルT4を参照して入賞色を決定する。第1入賞色抽選テーブルT3と第2入賞色抽選テーブルT4とでは、第2入賞色抽選テーブルT4より第1入賞色抽選テーブルT3の方が、最終色に期待度が近い入賞色が決定され易くなっており、保留部に表示された時点で遊技者に高い期待感を与えることができる。すなわち、保留表示部93a〜93hに表示されている保留表示の数によって、保留の発生時に表示される現在色(入賞色)のパターンが異なり、保留表示の数に対する遊技者の関心を高めて遊技の興趣を向上することができる。
前記演出制御CPU65aは、前記入賞色抽選で決定した入賞色を現在色として、先読み始動保留情報の記憶順(特図始動保留情報の記憶順)に応じた位置の保留部93a〜93hの保留ランプ90aを点灯または点滅させる。そして、演出制御CPU65aは、先読み始動保留情報に対応する入賞時特図始動保留情報を変動開始時特図始動保留情報とした図柄変動演出が開始されるタイミングで(図柄変動演出の開始前に)、保留中の各先読み始動保留情報に対応する保留表示を変更するか否かの中間変化色抽選を行う。実施例では、前述したように第3保留部93c〜第8保留部93hの保留表示に対応する第3〜第8先読み始動保留情報を対象として中間変化色抽選が実行される。そして、該中間変化色抽選において中間変化色が決定された保留表示は、図柄変動演出の開始に伴って保留部93c〜保留部93hからシフトした対応する保留部93b〜保留部93gにおいて決定された中間変化色を現在色として表示される。
前記先読み予告演出の具体例について、図21を参照して説明する。なお、図21では、「白点滅」を「白滅」と表示している。図21(a)では、保留数が3つの場合に、新たに発生した先読み始動保留情報の予告情報で特定される最終色が「赤色」、入賞色が「白色」であるものとして、当該先読み始動保留情報に基づく保留表示の表示態様の変化について説明する。すなわち、新たに発生した先読み始動保留情報に対応する保留表示は、前記第4保留部93dにおいて「白色」の表示態様で表示される。第1保留部93aの保留表示に対応する先読み始動保留情報(特図始動保留情報)に基づく図柄変動演出が開始される前に、第4保留部93dの保留表示に対応する先読み始動保留情報について中間変化色抽選が実行され、中間変化色として「青色」が決定されると、図柄変動演出の開始による保留表示のシフトに伴って第3保留部93cに「青色」で同じ先読み始動保留情報に対応する保留表示が表示される。次に、第1保留部93aにシフトした保留表示に対応する保留中の先読み始動保留情報(特図始動保留情報)に基づく図柄変動演出が開始される前に、第3保留部93cの保留表示に対応する先読み始動保留情報について中間変化色抽選が実行され、中間変化色として「黄色」が決定されると、図柄変動演出の開始による保留表示のシフトに伴って第2保留部93bに「黄色」で同じ先読み始動保留情報に対応する保留表示が表示される。そして、更に第1保留部93aにシフトした保留表示に対応する先読み始動保留情報(特図始動保留情報)に基づく図柄変動演出が開始される前に、第2保留部93bの保留表示に対応する先読み始動保留情報について中間変化色抽選は実行されることなく、図柄変動演出の開始による保留表示のシフトに伴って第1保留部93aに最終色である「赤色」で同じ先読み始動保留情報に対応する保留表示が表示される。
次に、先読み予告演出の具体例として、保留数が7つの場合に、新たに発生した先読み始動保留情報の予告情報で特定される最終色が「赤色」、入賞色が「白色」である場合について、当該先読み始動保留情報に基づく保留表示の表示態様の変化について図21(b)を参照して説明する。すなわち、新たに発生した先読み始動保留情報に対応する保留表示は、前記第8保留部93hにおいて「白色」の表示態様で表示される。第1保留部93aの保留表示に対応する先読み始動保留情報(特図始動保留情報)に基づく図柄変動演出が開始される前に、第8保留部93hの保留表示に対応する先読み始動保留情報について中間変化色抽選が実行され、該中間変化色抽選で「変化なし」に決定されると、図柄変動演出の開始による保留表示のシフトに伴って第7保留部93gに「白色」で同じ先読み始動保留情報に対応する保留表示が表示される。すなわち、中間変化色抽選で「変化なし」に決定されると、保留表示がシフトしても保留表示の表示態様(発光色)は変化することなく現在色を維持する。同様に、第7保留部93gの保留表示に対応する先読み始動保留情報についての中間変化色抽選で「変化なし」が決定されると、第7保留部93gの保留表示が第6保留部93fにシフトする際にも表示態様は変化することなく該第6保留部93fに「白色」で同じ先読み始動保留情報に対応する保留表示が表示される。
前記第6保留部93fの保留表示に対応する先読み始動保留情報についての中間変化色抽選で「白色点滅」が決定されると、保留表示のシフトに伴って第5保留部93eに「白色点滅」で同じ先読み始動保留情報に対応する保留表示が表示される。また、第5保留部93eの保留表示に対応する先読み始動保留情報についての中間変化色抽選で「青色」が決定されると、保留表示のシフトに伴って第4保留部93dに「青色」で同じ先読み始動保留情報に対応する保留表示が表示される。そして、第1保留表示部である第4保留部93dの保留表示に対応する先読み始動保留情報についての中間変化色抽選で「黄色」が決定されると、保留表示のシフトに伴って第3保留部93cに「黄色」で同じ先読み始動保留情報に対応する保留表示が表示される。また、第3保留部93cの保留表示に対応する先読み始動保留情報について中間変化色抽選が実行され、中間変化色として「緑色」が決定されると、保留表示のシフトに伴って第2保留部93bに「緑色」で同じ先読み始動保留情報に対応する保留表示が表示される。そして、第2保留部93bの保留表示に対応する先読み始動保留情報について中間変化色抽選は実行されることなく、保留表示のシフトに伴って第1保留部93aに最終色である「赤色」で同じ先読み始動保留情報に対応する保留表示が表示される。なお、実施例では、各先読み始動保留情報に対応する保留表示について決定された最終色および現在色(中間変化色)は、大当り遊技が実行さたれ場合にも初期化されることなく保持されて、大当り遊技の終了後においては、大当り遊技の前に決定された現在色(中間変化色)や最終色に、保留表示のシフトに伴って表示態様が変化する。すなわち、大当り遊技を跨いで、先読み予告演出の保留表示が変化可能になっている。
ここで、最終色が「赤色」で入賞色が「白色」である場合における中間変化色抽選では、図19(b)に示す如く、中間変化色として、「青色」、「黄色」、「緑色」、「赤色」より「変化なし」および「白色点滅」に多くの中間変化色抽選判定値が割り当てられており、先読み始動保留情報の保留数が5以上の場合では、保留表示がシフトする際に表示態態が「青色」、「黄色」、「緑色」、「赤色」に変化する確率は低い。すなわち、先読み始動保留情報の保留数が5以上の場合では、保留表示が大当りの期待度の高い表示態様に変化する確率は低くなっている。また、図19(a),(b)に示す如く、例えば、現在色が「青色」となった場合を比較すると、先読み始動保留情報の保留数が4以下の場合において中間変化色として決定可能な「黄色」、「緑色」、「赤色」に対する中間変化色抽選判定値の割り当て数は、先読み始動保留情報の保留数が5以上の場合において中間変化色として決定可能な「黄色」、「緑色」、「赤色」に対する中間変化色抽選判定値の割り当て数より多くなっている。すなわち、先読み始動保留情報の保留数が4以下の場合において保留表示が「青色」となった場合に、該保留表示がシフトする際に「黄色」、「緑色」、「赤色」等の表示態様に変化する確率は、先読み始動保留情報の保留数が5以上の場合において保留表示が「青色」となった場合に、該保留表示がシフトする際に「黄色」、「緑色」、「赤色」等の表示態様に変化する確率より高い。言い替えると、先読み始動保留情報の保留数が、前記第1保留表示部93a〜93dで表示し得る数(規制数)を境として、多い場合と少ない場合とで保留表示が変化する確率が異なることで、保留表示の表示変化の多様性が図られ、演出の興趣を向上することができる。
なお、前記中間変化色抽選は、保留中の全ての先読み始動保留情報に対して実行されるので、保留表示がシフトする際には、複数の先読み始動保留情報に対応する保留表示の表示態様が変化する場合もある。例えば、保留表示がシフトする際に、第4保留部93dに「白色」で表示されていた保留表示が第3保留部93cで「青色」に表示されると同時に、第3保留部93cに「黄色」で表示されていた保留表示が第2保留部93bで「赤色」に表示される。すなわち、第1保留表示部93a〜93dに表示されている保留表示は、第1保留部93aの保留表示に対応する保留中の先読み始動保留情報に基づく図柄変動演出の開始に伴いシフトする際に同時に複数の保留表示の表示態様が変化する場合があるので、興趣を向上することができる。しかも、中間変化色抽選は、各保留表示に対応する先読み始動保留情報毎に個別に実行されるので、各保留表示の表示態様(中間変化色)はランダムとなり、興趣をより向上し得る。
実施例のパチンコ機10では、前記実行可否判定テーブルT1を参照して実行される先読み予告判定においては、先読み始動保留情報の保留数によって、先読み予告演出が実行される割合が異なるよう構成されており、先読み始動保留情報に対応する保留表示を表示する前記第1保留表示部93a〜93dと第2保留表示部93e〜93hとで先読み予告演出の発生率が異なる。すなわち、保留表示部93a〜93hに表示されている保留表示の数によって、保留表示の表示態様を変化させる先読み予告演出が実行され易くなったり実行され難くなるので、保留表示の数に対する遊技者の関心(興味)を高めて遊技の興趣を向上することができる。また、保留表示の数によって保留表示の表示態様を変化させる先読み予告演出の発生率が異なることで、先読み予告演出が多様となり、より遊技の興趣を向上し得る。
また、実施例のパチンコ機10では、先読み始動保留情報の保留数が4(規定数)以下の場合に、先読み始動保留情報の保留数が4(規定数)より多い場合より先読み予告演出が発生し易くなるように、前記実行可否判定テーブルT1における先読み予告判定値の割り当て数を設定している(図13参照)。すなわち、先読み始動保留情報が数が4(規定数)以下の場合は、先読み始動保留情報の数が4(規定数)より多い場合より先読み予告演出が発生し易いので、先読み始動保留情報の数に対する興味をより高めることができる。また、先読み始動保留情報に対応する保留表示は、第1保留表示部93a〜93dに優先して表示されるように構成されているので、先読み予告演出を見る機会を多くすることができ、興趣を向上し得る。しかも、第1保留表示部93a〜93dは、第2保留表示部93e〜93hより視認し易いので、先読み予告演出を見逃すことなく該先読み予告演出を楽しむことができる。
また、実施例のパチンコ機10では、先読み予告演出において、保留表示の表示態様は、先読み始動保留情報の保留数が第1保留表示部93a〜93dに表示可能な数(規定数)以下の場合に変動し易いので、第1保留表示部93a〜93dの保留表示に対する関心を高めて興趣を向上し得る。
(変更例)
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、保留ランプの点灯色や点灯態様を変化することで先読み予告演出(保留予告演出)を行うよう構成したが、保留予告演出を行う手段は、表示装置を用いることができる。すなわち、表示装置の所定領域に、複数の保留表示を変化可能に表示し、保留球(先読み始動保留情報)の発生に伴って保留表示の位置を順次更新させたり、保留表示の表示態様を変化させる構成を採用し得る。
(2) 実施例では、保留表示の規定数を4とした場合で説明したが、該規定数は、遊技盤の盤面構成や各検出センサの検出を契機としてメイン制御CPUで実行される制御処理に基づき特定されるゲーム性を考慮して任意の数に設定することができる。
(3) 実施例では、第1保留表示部に表示可能な保留表示の数と、第2保留表示部で表示可能な保留表示の数とを同じとしたが、前記ゲーム性を考慮して異なるようにしてもよい。
(4) 実施例では、第2保留表示部について、保留表示を表示可能な数と同数の保留ランプを別々に設け、各先読み始動保留情報に対応して保留部(発光部)を個別に明輝させるよう構成したが、第2保留表示部については、7セグ表示装置や液晶表示装置によって当該第2保留表示部に保留表示される保留数を数字で表示する構成を採用し得る。例えば、先読み始動保留情報の全体の保留数が5つであれば、第2保留表示部に「1」の数字を表示し、先読み始動保留情報の全体の保留数が8つであれば、第2保留表示部に「4」の数字を表示するようにしてもよい。
(5) 実施例では、第1始動入賞口および第2始動入賞口への入賞を契機とした何れの先読みコマンドに対応する先読み始動保留情報の場合にも先読み予告演出(保留予告演出)を実行可能に構成したが、先読み予告処理において第2始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機とした先読み始動保留情報か否かを判定し、第2始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機とした先読み始動保留情報の場合には、先読み予告演出(保留予告演出)を行わないことを決定するようにしてもよい。すなわち、第1始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として先読み予告演出(保留予告演出)を行う一方、第2始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機としては先読み予告演出(保留予告演出)が行われないよう構成してもよい。
(6) 実施例では、先読み予告判定処理において、全ての先読み保留情報に対して入賞色を抽選により決定する処理を行うようにしたが、メイン制御CPUから先読みコマンドが入力されたときの保留数を判定し、該保留数が無い場合(第1保留部に保留表示される場合)には、最終色のみ決定し、入賞色の決定はしないようにしてもよい。
(7) 実施例の中間変化色設定処理では、対象となる先読み始動保留情報を読み出して中間変化色抽選を実行するよう構成したが、中間変化色抽選では、最終色と現在色(入賞色や中間変化色)とが判断できればよいので、先読み予告判定処理で決定した最終色および現在色等の予告情報を対応する先読み始動保留情報と関連付けて記憶保持しておき、中間変化色判定処理に際しては予告情報を読み出して中間変化色抽選を実行するようにしてもよい。すなわち、中間変化色設定処理では、中間変化色抽選で必要となる情報のみを読み出して抽選処理するようになっていればよく、対象となる先読み始動保留情報の全てを読み出す必要はない。
(8) 実施例では、先読み予告演出の実行可否判定における実行するしないの割合を、保留数によって変えるようにしたが、先読み始動保留情報に対応する入賞情報の取得時(始動入賞口への入賞時)の遊技状態(確変状態や非確変状態等)、当否結果、特図の種類等(事前遊技状態情報、事前当否情報、事前特図情報等)に応じて、実行可否判定における実行するしないの割合を変える構成を採用し得る。すなわち、遊技状態、当否結果、特図の種類等に対応して、先読み予告判定値の割り当て数を設定した実行可否判定テーブルを夫々設け、対応する実行可否判定テーブルを参照して実行可否判定を行うようにすればよい。同様に、最終色抽選、入賞色抽選および中間変化色抽選についても、遊技状態、当否結果、特図の種類等に応じて判定値の振り分け割合を異ならせた抽選テーブルを夫々設定し、遊技状態、当否結果、特図の種類等に応じた抽選テーブルを参照して抽選を行うようにすることができる。
(9) 遊技盤の盤面構成は、実施例に示すものに限られるものでなく、特別入賞部は1つであってもよく、また第1始動入賞部と第2始動入賞部とが別々に遊技盤に取着される構成であってもよい。更に、ゲート部も1つであってもよい。
(10) 実施例では、確変状態と非確変状との大当り確率が僅かに異なる場合で説明したが、確変状態での大当り確率を非確変状態での大当り確率の10倍程度まで高く設定するようにしてもよい。
(11) 実施例では、メイン制御CPUでの記憶領域からの始動保留情報の読み出しおよび演出制御CPUでの記憶領域からの始動保留情報の読み出しに関して、始動保留情報を読み出す毎に、始動保留情報の記憶領域を、記憶した順を維持したままシフトするようにしたが、始動保留情報の記憶領域への記憶時に予め読み出し順を決めておき、決められた順に従って始動保留情報を読み出すように構成し、始動保留情報が読み出される毎に始動保留情報が記憶される記憶領域をシフトしないようにすることができる。すなわち、始動保留情報の読み出しは、保留記憶手段の記憶領域から予め定められた処理順に従って始動保留情報を読み出すようになっていればよい。
(11) 実施例においてメイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板(演出制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例におけるメイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に、別途制御基板を備えて、実施例のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部または一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(12) また、実施例において演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を演出制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、演出制御基板(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例における演出制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(13) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
93a 第1保留部(第1保留表示部)
93b 第2保留部(第1保留表示部)
93c 第3保留部(第1保留表示部)
93d 第4保留部(第1保留表示部)
93e 第5保留部(第2保留表示部)
93f 第6保留部(第2保留表示部)
93g 第7保留部(第2保留表示部)
93h 第8保留部(第2保留表示部)
60a メイン制御CPU(当り判定手段)
65a 演出制御CPU(保留予告演出判定手段)
65c 演出制御RAM(保留記憶手段)

Claims (5)

  1. 始動条件の成立を契機として当り判定する当り判定手段を備え、前記当り判定手段の判定結果に応じて複数種類の図柄を変動表示する変動演出を実行すると共に、前記当り判定手段が当りと判定した場合に当り遊技を実行するよう構成された遊技機において、
    保留中の変動演出を特定し得る保留情報を記憶する保留記憶手段と、
    前記保留記憶手段に規定数まで記憶される保留情報に対応する保留表示を複数の表示態様で表示可能な第1保留表示部と、
    前記保留記憶手段に前記規定数を越えて記憶される保留情報に対応する保留表示を複数の表示態様で表示可能な第2保留表示部と、
    前記保留記憶手段に記憶した保留情報に基づく変動演出が実行される前に該保留情報に基づいて保留予告演出を実行するかを判定する保留予告演出判定手段とを備え、
    前記保留予告演出判定手段は、前記保留記憶手段に記憶されている保留情報の数が規定数以下の場合と規定数より多い場合とで保留予告演出を実行すると判定する割合が異なるよう設定され、
    前記保留予告演出判定手段が保留予告演出を実行すると判定した場合は、前記第1および第2保留表示部における保留表示の表示態様を基準表示態様と異ならせる保留予告演出を実行させるように各保留表示部が制御される
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記保留予告演出判定手段は、前記保留記憶手段に記憶されている保留情報の数が規定数より多い場合より規定数以下の場合の方が保留予告演出を実行すると判定する確率が高く設定されている請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第2保留表示部は、前記規定数と対応する数の保留情報に対応する保留表示を表示可能に構成され、
    前記保留記憶手段に記憶した保留情報に対応する保留表示は、第1保留表示部側から第2保留表示部側に順に表示されるよう構成され、
    前記第1保留表示部に規定数の保留情報に対応する保留表示が表示されている状態で、前記保留記憶手段の保留情報に基づく変動表示の開始により消化された保留情報に対応する第1保留表示部の保留表示が消去されると、第2保留表示部において最も早く記憶された保留情報に対応する保留表示を第1保留表示部にシフトして表示するよう構成された請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記保留予告演出判定手段が保留情報に基づいて保留予告演出を実行すると判定した場合に、当該保留情報に基づく変動演出の始動条件が成立するときの当該保留情報における保留表示の最終表示態様が決定され、
    前記保留記憶手段に保留情報が記憶されてから当該保留情報に基づく変動演出の始動条件が成立するまでの期間で、保留表示の表示態様が最終表示態様となるように表示態様を所定回数変化可能に構成され、
    前記保留記憶手段に記憶されている保留情報の数が規定数以下の場合の保留表示は、前記保留記憶手段に記憶されている保留情報の数が規定数より多い場合の保留表示より保留予告演出において表示態様が変化し易く設定されている請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 前記第2保留表示部は、前記第1保留表示部より視認し難く構成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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