JP2016533724A - 強められた乳頭マッサージを有する乳頭カップライナー及び乳頭をマッサージする方法 - Google Patents

強められた乳頭マッサージを有する乳頭カップライナー及び乳頭をマッサージする方法 Download PDF

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Abstract

中央長手方向軸(X)に沿って延びる長手方向形状を有し、かつ搾乳操作時に動物の乳頭に付与される乳頭カップの外殻(4)に装着されるように構成された乳頭カップライナーであって、乳頭カップライナーが、搾乳操作時に乳頭を受ける内部空間(21)を規定しかつ長手方向軸(X)に沿って長さ(L)を有する樽状部(2)を含み、樽状部(2)が、休止状態では、長手方向軸(X)を横切る横断面形状を有し、横断面形状が複数のコーナー部(23)及び複数の側部(24−1,24−2)を規定し、各側部が前記コーナー部(23)の二つに接続しており、側部の第一のもの(24−1)が弱い側であり、それぞれの残りの側部(24−2)が強い側であり、弱い側がそれぞれの強い側より大きい可撓性を有しており、搾乳操作の圧潰工程時に、弱い側が、それぞれの強い側が圧潰する前に長手方向軸(X)に向かって圧潰し、長手方向軸(X)に向かう弱い側の変位が、長手方向軸(X)に向かうそれぞれの強い側の対応する圧潰変位より大きく、弱い側のより大きい変位が、弱い側とは反対の横断面形状の第一表面領域を横切る乳頭端に対して横断面形状の残りより大きい加圧領域を伴なって樽状部内に位置される乳頭の端に対して非対称の圧力分布を作り、乳頭端の外部表面と乳頭カップライナーの隣接内部表面の間に第一表面領域を横切る延長された接触表面をもたらし、第一表面領域を横切る増大した加圧領域及び延長された接触表面が、圧潰工程時に強められた乳頭マッサージを与える。【選択図】図5

Description

本発明は、動物の乳頭に付与される乳頭カップの外殻に装着されるように構成された乳頭カップライナー、及び乳頭カップライナーを使用する搾乳操作の圧潰工程時に強められた乳頭マッサージを与える方法に関する。
様々な横断面形状を有する樽状部を持つ乳頭カップライナーが知られている。円形横断面形状を有する樽状部が一般的であり、速い完全な搾乳の利点を持つ。
US6164243は、頭端部、樽状部、及び出口管を含む乳頭カップライナーを開示する。樽状部は、樽状部の長さに沿って延びる三つのコーナー部及び三つの側部を有する三角形形状を持つ。側部のそれぞれは、休止状態では、外側に湾曲されているか又は外側に膨らんでいる。
FR953779は、外殻及び乳頭カップライナーを含む別の乳頭カップを開示し、外殻及び乳頭カップライナーは、共に休止状態では外側に湾曲されているか又は膨らんだ側部を有する三角形横断面を持つ。
三角形横断面形状を有する樽状部を持つ乳頭カップライナーは、それらが搾乳操作時に優しい乳頭処理をもたらすと考えられるという意味で有利である。しかしながら、かかる三角形又は多角形乳頭カップライナーの欠点は、それらが真空を完全に遮断せず、遅い搾乳をもたらすことである。
WO2009/042022は、正方形横断面を有する樽状部を持つ乳頭カップライナーを開示する。
EP958738は、波形状横断面を有する樽状部を持つ乳頭カップライナーを開示する。
US8113145は、乳頭の上部に最小の刺激を有しかつ乳頭の下部に付与される圧力を減少した均一な封止を得るために上方部に丸い横断面を有しかつ下方部に正方形の横断面を有する樽状部を持つ乳頭カップライナーを開示する。樽状部の正方形部では、一つのコーナー部からコーナー部までの寸法は、他のコーナー部からコーナー部までの寸法より大きく、正方形の樽状部が略菱形形状で圧潰するように異なるコーナー半径を与える。
US6776120は、樽状部を有する様々な厚さの乳頭カップライナーを開示し、樽状部は、樽状部及びリブが軸方向に延びるにつれて壁厚さ及びリブ厚さの少なくとも一つが変化する。
本発明の目的は、従来技術の乳頭カップライナーの問題を克服し、効率的に搾乳を与え、かつ搾乳操作時に乳頭の優しい処理をもたらす、特に乳頭カップライナーを使用する搾乳操作の圧潰段階時に強められた乳頭マッサージを与える乳頭カップライナーを提供することである。
この目的は、少なくとも二つのコーナー部及び少なくとも二つの側部によって規定される横断面形状を含む乳頭カップライナーによって達成され、側部の第一のものは弱い側であり、それぞれの残りの側部は強い側であり、弱い側は、それぞれの強い側と比較してより大きい可撓性を有し、従ってより多く変形する。搾乳サイクルの圧潰工程の開始のシステム真空の遮断時に、弱い側のより大きい可撓性は、いずれの強い側が内側に変位する前に弱い側がまず乳頭端(乳頭先端)に対して内側に変位することをもたらし、弱い側の内側への変位は、それぞれの強い側の対応する内側への変位より大きい。
それぞれの強い側と比較して弱い側の適時選択及び変位の結果として、非対称的な圧力分布が作られ、より大きい加圧領域が、乳頭端に対して、特に残りの横断面形状と比較して弱い側とは反対の横断面形状の領域を横切って実現される。この非対称圧力分布は、等しい可撓性の側部を持つこと以外は同一の乳頭カップライナーと比較するときに乳頭端に対して加圧領域の全体的な増加を作る。この非対称的な圧力分布は、弱い側とは反対の横断面形状の領域を横切る乳頭カップライナーの隣接内部表面と乳頭端の外部表面の間で延長された接触表面が達成されることをもたらす。
本明細書で使用される「延長された(prolonged)」は、長手方向及び周囲方向と両方で延長された接触表面を意味する。
弱い側がそれぞれの強い側に対してより大きい可撓性を持つことは、弱い側の壁厚さがそれぞれの強い側の対応する壁厚さより小さいこと、及び/又は弱い側の長さがそれぞれの強い側の対応する長さより大きいことを含む多数の方法で達成されることができる。
この加圧された領域の増加、及びもたらされた延長された接触表面は、残りの横断面形状と比較して弱い側とは反対の横断面形状の領域を横切って実現され、この領域は、長手方向及び/又は周囲方向に延長される。三角形の実施形態では、加圧領域の増加は、弱い側とは反対のコーナー部及び隣接する二つの強い側部の隣接部分で達成される。乳頭端に対する加圧領域の増加は、乳頭端と接触する樽状部の長手方向に沿って延びかつ長手方向及び/又は周囲方向に延長された接触表面をもたらす加圧領域の増加を含む。
加圧領域の増加、及び乳頭端に対してもたらされる延長された接触表面は、乳頭管が閉鎖されて血液及びリンパ球を乳頭まで押し上げて後退させる力を増加し、乳頭の鬱血及び腫れを和らげ、それによって圧潰工程時に改良された優しい圧縮乳頭マッサージを与える。改良されたマッサージは、乳頭の健康を維持し、乳頭の損傷の回避及び動物に発現する乳腺炎の危険を減少を助けることができる。本発明は、乳頭マッサージを改良することによって、過剰な乳頭の鬱血及び腫れを回避し、それは、完全な乳出しを改善し、それは、そうでなければ乳頭が搾乳時に鬱血して腫れることによって達成されないだろう。
さらに、本発明による乳頭カップライナーは、搾乳操作時の全脈動サイクル時に上部で乳頭カップライナーの内部空間を満たし、乳頭カップライナーの頭部の内部と乳頭端の下に広がる真空の間に空気通路が全く形成されないように乳頭カップライナーの内部との良好な連続的な接触を持つように乳頭が乳頭カップライナーの樽状部の上部に接触することを可能にする。
結果として、本発明の乳頭カップライナーは、適切で効率的な搾乳性能を保証する。本発明者は、本発明の様々な実施形態が以下のものを含む乳頭端の健康及び群れと装置の管理を改善することを発見した:
− より速い搾乳時間;
− 乳頭端の締め付け(即ち、乳頭の端を乳頭の根元にずり上げ、乳房の環状のしわを閉鎖し、それによって乳房中の乳を閉じ込め、乳の流れを止めること)の減少;
− 乳頭が乳頭カップライナーの内部表面と物理的に接触し、乳頭カップライナーの内部空間を満たし、全搾乳操作時に乳頭カップライナーの頭部の内部表面と乳頭端の間に空間がなくなるので、空気の流れが乳頭カップライナーの頭部の内部に入ることを防止すること;及び
− 乳頭カップライナーの頭部及び樽状部における通気孔(それは、搾乳システム中に放出されて真空部に衝突しうる空気を減少するためにかぎ爪通気孔を塞ぐ必要性を取り除き、過剰な空気を搾乳システム中に放出させる)の必要性、通気孔が頭部の内部で詰まったり/汚染されたりすることに関する衛生問題、乳流速の増加による遊離脂肪酸値を高める(乳脂肪を減少する)かもしれない乳の乱流、及び家畜の群れの管理システムに悪影響しうる乳量計機能のエラー(例えば搾乳完了前に時期尚早に動物からユニットが離脱すること)を起こしうる乱流/詰まった通気孔を回避すること。
本発明では、弱い側の樽状部の長さに沿った少なくとも中央部の壁厚さは、それぞれの残りの強い側の対応する壁厚さより小さい。一つの実施形態では、弱い側の壁厚さは、((T1−2)−(T1−1))/(T1−2)(但し、(T1−1)は弱い側の壁厚さであり、(T1−2)はそれぞれ強い側の壁厚さである)によって規定されるように、それぞれの強い側の壁厚さより少なくとも15%小さい。
本発明のさらなる実施形態によれば、弱い側の長さLSWは、それぞれの強い側の対応する長さLSSより大きく、横断面の弱い側の全長さOLSWはまた、横断面のそれぞれの強い側の全長さOLSWより長い。好ましくは、弱い側の長さLSWは、それぞれの強い側の対応する長さLSSより15%〜30%大きい。
例えば完全な三角形に近い樽状部の三角形横断面形状を有する従来技術の乳頭カップライナーは、内部空間に向かって相対的に鋭いコーナーを持つだろう。しかしながら、乳頭は、これらのコーナーが乳頭によって満たされるような範囲まで変形されることができず、全搾乳時に及び乳頭カップライナーが圧潰されるときに乳頭カップライナーの頭部の内部表面と乳頭端の間に通路を形成する空間を残すだろう。
本発明は、コーナー部の内部表面にコーナー部の中央部で相対的に大きい半径、特に少なくとも4mmを与えることによってこの問題に対処する。従って、本発明による乳頭カップライナーは、乳頭カップライナーの樽状部の上部に位置される乳頭が搾乳操作の全脈動サイクル時に乳頭カップライナーの内部空間を満たし、乳頭カップライナーとの良好な接触を持つことを可能にする。本発明の一実施形態によれば、コーナー部のそれぞれの内部半径は、コーナー部の中央部で少なくとも5mmである。
本発明の実施形態では、コーナー部のそれぞれは、樽状部の長さに沿ってコーナー部の少なくとも中央部においてコーナー壁厚さT2を有し、弱い側及びそれぞれの強い側の壁厚さは、コーナー壁厚さより小さい。側部とコーナー部の間の壁厚さのかかる差はまた、側部のそれぞれの適切な圧潰に寄与する。有利には、コーナー壁厚さT2に対するそれぞれの強い側の壁厚さの比率は、0.3〜0.7の範囲であることができる。特に、コーナー壁厚さT2に対するそれぞれの強い側24−2の壁厚さの比率は、0.5であることができるか、又は約0.5であることができる。
好ましくは、側部(弱い側とそれぞれの強い側の両方)の壁厚さは、1〜2.6mmであることができ、コーナー部のコーナー壁厚さは、2.3〜6mmであることができる。より好ましくは、弱い側24−1の壁厚さT1−1は、1.3±0.5mmであり、それぞれの強い側24−2の壁厚さT1−2は、1.7±0.5mmである。
請求項の解釈のため、休止状態(rest state)は、乳頭カップライナーが乳頭カップの外殻に装着されず、従って外部の力を全く受けないときの状態を示すことが注意されるべきである。しかしながら、休止状態はまた、乳頭カップライナーが乳頭カップの外殻中に取り付けられ、乳頭カップの外殻中への乳頭カップライナーの取り付けから生じる緊張から以外のいかなるさらなる外部の力も受けないときの状態を示すことができる。いかなる場合にも、乳頭カップライナーは、休止状態では例えば搾乳真空もしくは脈動真空を受けず、又は乳頭が乳頭カップライナーの内部空間中に導入されるときに起こる力もしくは圧力を受けない。
本発明のさらなる実施形態では、側部のそれぞれは、休止状態では中央長手方向軸に向かって内側に湾曲される。かかる内側に向けられた湾曲又は膨らみは、乳頭カップライナーの制御された圧潰に寄与し、乳頭カップライナーの樽状部の全ての側部が適切に圧潰して所望の強められたマッサージを達成し、空気通路の形成を避けることを保証する。有利には、側部のそれぞれは、休止状態では樽状部の長さに沿って長手方向軸に向かって内側に湾曲されることができる。
本発明のさらなる実施形態によれば、それぞれの側部は、内部空間に面する内部表面を含み、内部表面は、内部空間の外側の位置から内部表面に延びる内部半径を有し、側部のそれぞれの内部半径は、休止状態では側部の中央部で少なくとも20mmであり、多くとも100mmである。有利には、側部のそれぞれの内部半径は、休止状態では側部の中央部で少なくとも30mmであり、多くとも50mmであることができる。
本発明のさらなる実施形態では、コーナー部と側部の間の境界線は、内部移行点に位置され、そこでコーナー部の内部表面の接線及び側部の内部表面の接線は平行であり、互いに同一空間を占める。このような方法では、コーナー部の内部表面と側部の内部表面の間の滑らかな移行が確保される。
本発明のさらなる実施形態によれば、それぞれのコーナー部は、内部空間から離れて面する外部表面を含み、外部表面は、内部空間から外部表面に延びる外部半径を持ち、それぞれの側部は、内部空間から離れて面する外部表面を含み、外部表面は、内部空間の外側の位置から外部表面に延びる外部半径を持ち、コーナー部と側部の間の境界線は、外部移行点に位置され、そこでコーナー部の外部表面の接線及び側部の外部表面の接線は平行であり、かつ互いに同一空間を占める。このような方法では、コーナー部の外部表面と側部の外部表面の間の滑らかな移行が保証される。
本発明のさらなる実施形態によれば、樽状部は、頭部から出口部までの長さに沿って先細りになっている。樽状部の先細りにかかわらず、内部半径は、樽状部の全長さに沿ってコーナー部の中央部について上で規定された限界内にある。
本発明は、二つのコーナー部と二つの側部を規定する楕円形横断面形状、及び少なくとも三つ、多くとも四つのコーナー部、従って少なくとも三つ、多くとも四つの側部を規定する多角形横断面形状の両方を含む。従って、本発明の実施形態は、略楕円形、略三角形、又は略正方形の横断面形状を持つことができる樽状部を与える。
本発明のさらなる実施形態によれば、乳頭カップライナーはまた、長手方向軸に沿って、リップ及び乳頭のための開口を含む頭部、及び出口部を含み、樽状部は、頭部から出口部までの長さに沿って延びる。
本発明のさらなる実施形態によれば、頭部は、乳頭カップライナーの一体化された部分である。本発明の別の実施形態によれば、頭部は、乳頭カップライナーを形成するために樽状部に取り付けられる別個の部分である。
本発明のさらなる実施形態によれば、出口部は、短かい乳頭管を形成する。本発明の別の実施形態によれば、出口部は、別個の短かい乳導管への出口部の接続を可能にするように構成された乳首を含む。
本発明は、様々な実施形態の記載によって、及びここに添付された図面を参照してより詳細に説明されるだろう。
図1は、本発明による乳頭カップライナーの第一実施形態タイプの縦側面図を示す。 図2は、図1の乳頭カップライナーの上からの図を示す。 図3は、図1の乳頭カップライナーと外殻の縦断面図を示す。 図4は、図1の線IV−IVに沿った乳頭カップライナーの上部の断面図を示す。 図5は、図1の線V−Vに沿った乳頭カップライナーの断面図を示す。 図6は、本発明による乳頭カップライナーの第二実施形態タイプの縦側面図を示す。 図7は、図6の線VII−VIIに沿った乳頭カップライナーの断面図を示す。 図8は、本発明による乳頭カップライナーの第三実施形態タイプを示す。 図9は、本発明による乳頭カップライナーの第四実施形態タイプの縦側面図を示す。 図10は、図9の線X−Xに沿った乳頭カップライナーの断面図を示す。 図11は、図9の乳頭カップライナーの第三実施形態タイプの別の縦側面図を示す。 図12は、図11の線XII−XIIに沿った乳頭カップライナーの断面図を示す。 図13は、圧潰工程時の乳頭端の延長された接触表面を示す。
全ての実施形態において、乳頭カップライナーは、少なくとも二つのコーナー部及び少なくとも二つの側部によって規定された横断面形状を含み、側部の第一のものは弱い側であり、それぞれの残りの側部は強い側である。以下に述べるように、乳頭カップライナーは、多角形横断面形状又は楕円形横断面形状のいずれかを与えられる。
それぞれの実施形態において、本発明は、頭部1、樽状部2、及び出口部3を含む乳頭カップライナーを与える。例えば図1及び2を参照。図3でわかるように、それぞれの実施形態では、乳頭カップライナーは、乳頭カップの外殻4に取り付けられるように構成される。即ち、乳頭カップライナー及び外殻4は、動物の乳頭に付与される乳頭カップを形成することができる。
乳頭カップライナーは、長手方向(縦)形状を有し、長手方向を規定する長手方向軸Xに沿って延びる。頭部1、樽状部2、及び出口部3は、長手方向軸Xに沿って互いに順に与えられている。第一及び第二実施形態では、頭部1、樽状部2、及び出口部3は、天然又は合成ゴム、熱可塑性エラストマーなど、又はケイ素のような一種の弾性材料のワンピースで製造される。頭部1及び/又は出口部3は、別の、おそらく樽状部2より弾性に劣る材料で製造されることができる。
頭部1は、乳頭カップライナーの第一端5を形成する。第一端5は、搾乳時に動物の乳房に面するために乳頭カップライナーの上部端を形成する。
頭部1は、乳頭のための開口12を形成するリップ11を含む。さらに、頭部1は、環状ベース13を含み、それからリップ11は、長手方向軸Xに向かって延びる。環状ベース13は、第一端5から樽状部2まで、即ち境界線1−2まで延びる。
頭部1はまた、カラー14を含み、カラー14は、環状ベース13から出口部3の方に延び、かつ外殻4の第一端を受けるための環状凹所15を形成する。
樽状部2は、長さLを規定し、かつ乳頭を受けるための内部空間21を規定する。樽状部2は、頭部1(即ち頭部1の環状ベース13)から出口部3まで長手方向軸Xに沿って延びる。樽状部2の長さLは、長手方向軸Xに沿った頭部1の長さより有意に大きい。
樽状部2は、開示された実施形態では頭部1から出口部3までの長さLに沿って先細になっているか、又はわずかに先細になっている。しかしながら、樽状部2はまた、いかなる先細もなく、円筒形形状を持つことができることが注意されるべきである。
従って、出口部3は、樽状部2から乳頭カップライナーの第二端6まで延びる。第一及び第二の実施形態のタイプでは、出口部3は、第二端6まで延び、かつかぎつめ(claw)又は他の同様の乳受容部材(開示せず)に取り付けられるように構成された短かい乳導管31を含む。出口部3は開示されたものより短かくてもよいことに注意すべきである。即ち、短かい乳導管31は、別個の短かい乳導管に取り付けられる乳首などの出口部材によって置換される。
出口部3はまた、乳頭カップライナーが外殻4に装着されて乳頭カップを形成するときに外殻4の第二端に係合するために肩32、溝又は凹所のような手段を含む。
頭部1と樽状部2の間の境界は、図1及び2の線1−2によって示される。樽状部2と出口部3の間の境界は、図1及び2の線2−3によって示される。線1−2の樽状部の内部円周は、好ましくは24〜26mmの範囲の直径の円に相当する。
樽状部2の上部16は、線1−2で始まり、樽状部2の下部18まで下方に延びる。搾乳操作中、乳頭は、樽状部2の上部16の内部表面に対して封止されるが、樽状部2の下部18では乳頭端は強められたマッサージを受ける。樽状部の上部と下部の間の移行は、動物に特異的なものである。例えば雌牛では、通常の乳頭は約50mmであり、短かい乳頭は約30mmであり、長い乳頭は約70mmである。搾乳操作中、乳頭は、約40%長く延ばされるだろう。
乳頭カップライナーは、図2では休止状態又は装着された休止状態で開示されている。上述のように、休止状態は、乳頭カップライナーが外殻4に装着されるが、乳頭カップの外殻中への乳頭カップライナーの装着から生じる緊張から以外のいかなるさらなる外的な力も受けない(即ち、乳頭が内部空間21中に導入されるときに起こる力もしくは圧力又は搾乳真空もしくは脈動真空を受けない)ときの状態を示すことができる。
図4及び5でわかるように、この実施形態のタイプでは、樽状部2は、休止状態では、好ましくは頭部1から出口部3までの長さLの全体又は実質的に全体に沿って、長手方向軸Xに対して横切って見ると、三つのコーナー部を有する多角形横断面形状、又は三角形、又は略三角形を有する。三角形横断面形状は、三つのコーナー部23及び三つの側部24−1,24−2,24−2を規定し、それらのうち下方のものは弱い側24−1であり、残りの二つの24−2は強い側である。それぞれの側部は、コーナー部23の二つに接続する。コーナー部23と側部の間の境界は、図4の境界線23−24によって示される。即ち、コーナー部23及び側部24は、境界線23−24によって互いに分離される。
好ましい実施形態では、コーナー部23のそれぞれは、コーナー部23の少なくとも中央部26において壁厚さT2を持ち、長手方向軸Xを横切って測定すると、弱い側24−1及びそれぞれの強い側24−2のそれぞれの壁厚さT1−1,T1−2は、それぞれのコーナー部23の壁厚さT2より小さい。それぞれのコーナー部23は、内部表面25を含み、内部空間21から内部表面25まで延びる内部半径rを有する内部空間21に面する弓形凹状湾曲部を有する。
好ましい実施形態では、内部半径rは、休止状態ではそれぞれのコーナー部23に対して等しい。さらに、コーナー部23のそれぞれの内部半径rは、休止状態ではコーナー部23の少なくとも中央部26において少なくとも4mmである。特に、コーナー部23のそれぞれの内部半径rは、コーナー部23の少なくとも中央部26で、おそらく全コーナー部23に沿って少なくとも5mmであることができる。内部半径rについてのこれらの限界が樽状部2の全長さL又は実質的な全長さLに沿ってコーナー部23の内部表面25に対して有効であることが注意されるべきである。有利には、本発明は、乳頭が樽状部の上部16で多角形横断面形状内に位置されるとき、乳頭が搾乳操作中に全脈動サイクル時に内部空間21を満たし、樽状部が全搾乳操作中に乳頭と内部表面25の間に空間を全く持たない。
図4及び5でもわかるように、樽状部2の側部24−1,24−2のそれぞれは、休止状態では、好ましくは樽状部2の全長さL又は実質的に全長さLに沿って長手方向軸Xに向かって内側に湾曲される。それぞれの側部24−1,24−2は、内部空間21に面する内部表面27を含み、内部表面27は、内部空間21の外側の位置Pから内部表面27まで延びる内部半径Rを有する内部空間21に向かって凸状の湾曲部を持つ。弱い側24−1及びそれぞれの強い側24−2は、休止状態では長手方向軸Xに向かって凸状の弓形湾曲部を持つことができる。側部24−1,24−2のそれぞれの内部半径Rは、コーナー部23の内部半径rより大きく、それより有意に大きくすることができる。
側部24−1,24−2のそれぞれの内部半径Rは、休止状態では側部の少なくとも中央部分28において又はおそらく全側部24−1,24−2で少なくとも20mm、多くとも60mmであり、好ましくは少なくとも30mm、多くとも50mm、より好ましくは少なくとも35mm、多くとも45mmである。特に、側部24−1,24−2のそれぞれの内部半径Rは、約40mmであることができる。側部24−1,24−2のそれぞれの内部半径Rについてのこれらの限界は、樽状部2の全長さLに沿って又は実質的に全長さに沿って側部24−1,24−2の内部表面27に対して有効であることが注意されるべきである。
コーナー部23と側部24−1,24−2の間の境界線23−24は、横断面における内部移行点に、又は内部表面25,27において長さLに沿った内部移行線に位置され、そこではコーナー部23の内部半径rは、側部24−1,24−2の内部半径Rに移行される。図4及び図5でわかるように、内部移行点には不連続性はなく、そこでは境界線23−24は内部表面25,27に交差する。換言すれば、前記横断面におけるコーナー部23の内部表面25の接線、及び前記横断面における側部24−1,24−2の内部表面27の接線は、平行であり、かつ内部移行点で互いに一致する。
さらに、それぞれのコーナー部23は、内部空間21から離れて外側に面する外部表面35を含み、外部表面35は、内部空間21から外部表面35まで延びる外部半径r´を有する凸状湾曲部を持つ。また、それぞれの側部24−1,24−2は、内部表面21から離れて外側に面する外部表面37を含み、外部表面37は、内部空間21の外側の位置Pから外部表面37まで延びる外部半径R´を有する凹状湾曲部を持つ。外部半径R´が内部半径Rと同じ位置Pから延びてはいけないことが注意されるべきである。側部24−1,24−2のそれぞれの外部半径R´は、コーナー部23の外部半径r´より大きいか、又はそれより有意に大きい。
コーナー部23と側部24−1,24−2の間の境界線23−24は、横断面における外部移行点に、又は外部表面35,37において長さLに沿った外部移行線に位置され、そこではコーナー部23の外部半径r´は、側部24−1,24−2の外部半径R´に移行される。図4及び図5でわかるように、この外部移行点には不連続性はなく、そこでは境界線23−24は外部表面35,37に交差する。換言すれば、前記横断面におけるコーナー部23の外部表面35の接線、及び前記横断面における側部24−1,24−2の外部表面37の接線は、平行であり、かつ外部移行点で互いに一致する。
それぞれの実施形態では、側部24−1の第一のものは弱い側であり、それぞれの残りの側部24−2は強い側である。弱い側24-1は、それぞれの強い側24−2より大きい可撓性を有し、従って、搾乳操作の圧潰工程時に弱い側が、それぞれの強い側が圧潰する前に長手方向軸Xに向かって圧潰し、かつ長手方向軸Xに向かうそれぞれの強い側の対応する圧潰変位より大きい長手方向軸Xに向かう変位を持つ。
有利には、弱い側の大きな変位は、弱い側とは反対の横断面形状の第一表面領域を横切る乳頭端に対して横断面形状の残りより大きい加圧領域を伴なって樽状部内に位置される乳頭の端に対して非対称の圧力分布を作り、第一表面領域が少なくとも長手方向に延長され、さらに周囲方向に延長されることができる。これは、乳頭端の外部表面と乳頭カップライナーの隣接内部表面の間の第一表面領域を横切って周囲方向及び/又は長手方向に延ばされた延長された接触表面を生じ、第一表面領域を横切る延長された接触表面及び増大した加圧領域が圧潰工程時に強められた乳頭マッサージをもたらす。この効果は、図13によって示され、そこでは左手は、第一表面領域に対応する乳頭の延長された接触表面20を示し、その接触表面は、強い側24−1とは反対に位置された接触表面の右手図と比較して長手方向及び/又は円周方向に延長されている。
ある好ましい実施形態では、弱い側のより大きい可撓性は、弱い側の長さがそれぞれの強い側の対応する長さより大きいことによって実現される。他の好ましい実施形態では、弱い側のより大きい可撓性は、弱い側の壁厚さがそれぞれの残りの強い側の対応する壁厚さより小さいことによって実現される。
それぞれの実施形態タイプ(楕円形又は多角形横断面)の好ましい実施形態では、弱い側及びそれぞれの強い側の長さLSW,LSSは、それぞれの側を画定する二つの境界線間の弱い側及びそれぞれの強い側の外部表面長さとしてそれぞれ規定される。横断面形状のそれぞれの側の全長さOLSW,OLSSは、それぞれの二つの隣接コーナー部23の対応する外部中央点29の間で測定された横断面の外部表面長さとしてそれぞれ規定される。一つの好ましい実施形態では、弱い側の長さLSWは、それぞれの強い側の対応する長さLSSより大きい。この実施形態では、横断面の弱い側の全長さOLSWはまた、それぞれの強い側の全長さOLSWより長い。好ましくは、弱い側の長さLSWは、それぞれの強い側の対応する長さLSSより15%〜30%大きい。同様に、好ましくは、横断面の弱い側の全長さOLSWはまた、それぞれの強い側の全長さOLSWより15%〜30%長い。
他の好ましい実施形態では、弱い側のより大きい可撓性は、弱い側24−1の壁厚さT1−1がそれぞれの残りの強い側24−2の対応する壁厚さT1−2より小さいことによって実現される。好ましくは、弱い側の壁厚さT1−1は、((T1−2)−(T1−1))/(T1−2)(但し、(T1−1)は弱い側24−1の壁厚さであり、(T1−2)はそれぞれの強い側24−2の壁厚さである)によって規定されるように、それぞれの強い側の壁厚さT1−2より少なくとも15%少ない。
例えば、それぞれの強い側24−2の壁厚さT1−2が1.7mmであり、弱い側の壁厚さT1−1が約1.45mmより小さい場合、この関係が満足される。
より好ましくは、弱い側24−1の壁厚さT1−1は、それぞれの強い側24−2の壁厚さT1−2より少なくとも20%小さいようにすべきである。例えば、それぞれの強い側の壁厚さT1−2が1.7mmであり、弱い側の壁厚さT1−1が1.36mmより小さい場合、この関係が満足される。
適切なライナー寿命のような要因に照らして、弱い側24−1の壁厚さT1−1は、それぞれの強い側24−2の壁厚さT1−2より15%〜30%小さい。例えば、それぞれの強い側の壁厚さT1−2が1.7mmであり、弱い側の壁厚さT1−1が1.20mmより小さい場合、この関係が満足される。
側部24−1,24−2の壁厚さは、1〜2.6mmの範囲であることができ、コーナー部23の壁厚さは、2.3〜6mmの範囲であることができる。より好ましくは、弱い側24−1の壁厚さT1−1は、1.3±0.5mmであり、それぞれの強い側24−2の壁厚さT1−2は、1.7±0.5mmである。
樽状部2が第一実施形態タイプに開示されたものとは別の数のコーナー部23及び側部24を有する多角形横断面形状を持つことができることが注意されるべきである。図6及び7は、第二実施形態タイプを開示し、それは、樽状部2が四つのみのコーナー部23及び四つのみの側部24を有する多角形横断面形状を持つという点のみで第一実施形態とは異なる。
多角形横断面形状を与える実施形態において、三つのみ又は四つのみのコーナー部23、及び三つのみ又は四つのみの側部24−1,24−2を規定する多角形横断面形状が好ましい。図3−4に示されているように、三つのみのコーナー部分23、及び三つのみの側部24−1,24−2を規定する横断面形状がより好ましい。しかしながら、五つのコーナー部分23及び五つの側部24(図に開示されず)を有する横断面形状が可能でありうる。
本発明の様々な実施形態の設計は、頭部1及び樽状部2がそれぞれ通気孔なしにすることができることを許容する。さらに、側部24は、内側ノッチ及び外側リブをなしにすることができる。もちろん、装飾的特徴は、樽状部を含む、ライナーの外部表面上にあってもよい。
図8は、第三実施形態タイプ、即ち二つのコーナー部23及び二つの側部24−1,24−2によって規定される横断面形状を持つ楕円の実施形態タイプを示す。多角形横断面の実施形態のように、弱い側のより大きい可撓性は、弱い側24−1の長さLSWが強い側24−2の対応する長さLSSより大きいことによって、及び/又は弱い側24−1の壁厚さT1−1が強い側24−2の対応する壁厚さT1−2より小さいことによって実現されることができる。第一及び第二実施形態タイプの特徴は、楕円の実施形態タイプに当てはまる。例えば、好ましい実施形態では、弱い側24−1の壁厚さは、1.3±0.5mmであることができ、強い側24−2の対応する壁厚さT1−2は、1.7±0.5mmであることができる。
図9−12は、乳頭カップライナーの第四実施形態を開示する。上で開示された実施形態において同じ又は対応する機能を有する要素が同じ参照符号を与えられていることが注意されるべきである。第四実施形態では、出口部3は、出口部3及び樽状部2の別個の短かい乳導管31(図9−12に開示されず)への接続を可能とするように構成された乳首を含むか、又はそのような乳首として設計される。
さらに、第四実施形態では、乳頭のための開口部12を形成するリップ11を含む頭部1は、樽状部2から分離されている。頭部1は、樽状部2に永続的に樽状部2に取り付けられているか、又は樽状部2に脱着可能に取り付けられることができる。樽状部2は、二つ、三つ、四つ、又は可能なら五つのコーナー部23、及び二つ、三つ、四つ、又は可能なら五つの側部24を有する第一、第二、及び第三実施形態における樽状部2と同じ構成を有する。かかる分離した頭部1は、異なる材料、又は例えば弾性に関して異なる特性を有する材料を樽状部2及び頭部1又はリップ11に使用することを可能にする。
第四実施形態の出口部3が第一、第二、及び第三実施形態と組み合わせることができること、又は分離した頭部が第一及び第二実施形態と組み合わせることできることが注意されるべきである。
上述したように、乳頭カップライナーは、搾乳操作時に強められた乳頭マッサージを与える方法において使用されることができる。この方法は、乳頭カップライナーを装着する外殻4を含む乳頭カップを動物の乳頭に付与する第一工程(a)、及び動物の搾乳を開始するために真空を付与する第二工程(b)を含み、搾乳操作の圧潰工程時に、長手方向軸(X)に向かう弱い側の圧潰が長手方向軸(X)に向かうそれぞれの強い側の対応する圧潰より大きいことが、弱い側とは反対の横断面形状の第一表面領域を横切る乳頭端に対して横断面形状の残りより大きい加圧領域を伴なって樽状部内に位置される乳頭の端に対して非対称の圧力分布を作り、乳頭端の外部表面と乳頭カップライナーの隣接内部表面の間に第一表面領域を横切る延長された接触表面をもたらし、第一表面領域を横切る増大した加圧領域及び延長された接触表面が、長手方向及び/又は周囲方向に沿っており、圧潰工程時に強められた乳頭マッサージを与える。
この方法は、弱い側のより大きい可撓性が、弱い側24−1の長さLSWがそれぞれの強い側24−2の対応する長さLSSより大きいこと、及び/又は弱い側24−1の壁厚さT1−1がそれぞれの残りの強い側24−2の対応する壁厚さT1−2より小さいことのいずれによって与えられる実施形態において好適である。
本発明は、開示された実施形態に限定されないが、添付の請求項の範囲内で変更及び修正されることができる。

Claims (22)

  1. 中央長手方向軸(X)に沿って延びる長手方向形状を有し、かつ搾乳操作時に動物の乳頭に付与される乳頭カップの外殻(4)に装着されるように構成された乳頭カップライナーであって、
    乳頭カップライナーが、搾乳操作時に乳頭を受ける内部空間(21)を規定しかつ長手方向軸(X)に沿って長さ(L)を有する樽状部(2)を含み、
    樽状部(2)が、休止状態では、長手方向軸(X)を横切る横断面形状を有し、横断面形状が複数のコーナー部(23)及び複数の側部(24−1,24−2)を規定し、各側部(24−1,24−2)が前記コーナー部(23)の二つに接続しており、
    側部の第一のもの(24−1)が弱い側であり、それぞれの残りの側部(24−2)が強い側であり、弱い側がそれぞれの強い側より大きい可撓性を有しており、搾乳操作の圧潰工程時に、弱い側が、それぞれの強い側が圧潰する前に長手方向軸(X)に向かって圧潰し、長手方向軸(X)に向かう弱い側の変位が、長手方向軸(X)に向かうそれぞれの強い側の対応する圧潰変位より大きく、弱い側のより大きい変位が、弱い側とは反対の横断面形状の第一表面領域を横切る乳頭端に対して横断面形状の残りより大きい加圧領域を伴なって樽状部内に位置される乳頭の端に対して非対称の圧力分布を作り、乳頭端の外部表面と乳頭カップライナーの隣接内部表面の間に第一表面領域を横切る延長された接触表面をもたらし、第一表面領域を横切る増大した加圧領域及び延長された接触表面が、圧潰工程時に強められた乳頭マッサージを与える、乳頭カップライナー。
  2. 弱い側のより大きい可撓性が、(i)弱い側(24−1)の長さ(LSW)がそれぞれの強い側(24−2)の対応する長さ(LSS)より少なくとも15%長いこと、及び(ii)弱い側(24−1)の少なくとも中央部(28)の壁厚さ(T1−1)がそれぞれの残りの強い側(24−2)の対応する壁厚さ(T1−2)より小さいことからなる群の一つによって与えられる、請求項1に記載の乳頭カップライナー。
  3. 弱い側の壁厚さ(T1−1)が、((T1−2)−(T1−1))/(T1−2)(但し、(T1−1)は弱い側の壁厚さであり、(T1−2)はそれぞれの強い側の壁厚さである)によって規定されるように、それぞれの強い側の壁厚さ(T1−2)より少なくとも15%小さい、請求項2に記載の乳頭カップライナー。
  4. 弱い側の壁厚さ(T1−1)が、それぞれの強い側の壁厚さ(T1−2)より少なくとも20%小さい、請求項3に記載の乳頭カップライナー。
  5. 弱い側の壁厚さ(T1−1)が、それぞれの強い側の壁厚さ(T1−2)より15%〜30%小さい、請求項2に記載の乳頭カップライナー。
  6. 弱い側の壁厚さ(T1−1)が1.3±0.5mmであり、それぞれの強い側の壁厚さ(T1−2)が1.7±0.5mmである、請求項5に記載の乳頭カップライナー。
  7. 側部(24−1,24−2)の壁厚さが1〜2.6mmの範囲であり、コーナー部(23)の壁厚さが2.3〜6mmの範囲である、請求項3に記載の乳頭カップライナー。
  8. 横断面形状が三つだけのコーナー部(23)及び三つだけの側部(24)を規定する、請求項3に記載の乳頭カップライナー。
  9. 横断面形状が楕円形を規定する、請求項1に記載の乳頭カップライナー。
  10. コーナー部(23)のそれぞれがコーナー部(23)の少なくとも中央部(26)で壁厚さ(T2)を有し、長手方向軸(X)を横切って測定すると、弱い側(24−1)及びそれぞれの強い側(24−2)のそれぞれの壁厚さ(T1−1,T1−2)がそれぞれのコーナー部(23)の壁厚さ(T2)より小さい、請求項3に記載の乳頭カップライナー。
  11. それぞれのコーナー部(23)が、弓形凹状湾曲部を有する内部表面(25)を含み、
    内部表面(25)が、内部空間(21)に面し、かつ内部空間(21)から内部表面(25)まで延びる内部半径(r)を有し、内部半径(r)がそれぞれのコーナー部(23)に対して等しく、休止状態のそれぞれのコーナー部(23)の内部半径(r)がコーナー部(23)の中央部(26)で少なくとも4mmである、請求項10に記載の乳頭カップライナー。
  12. 弱い側(24−1)及びそれぞれの強い側(24−2)が、休止状態において、長手方向軸(X)に向いた凸状弓形湾曲部を有する、請求項11に記載の乳頭カップライナー。
  13. 横断面形状が多角形横断面形状を規定し、多角形横断面形状が三つだけ又は四つだけのコーナー部、及び三つだけ又は四つだけの側部を規定する、請求項12に記載の乳頭カップライナー。
  14. 樽状部の上部(16)で多角形横断面形状内に位置されるとき、乳頭が、搾乳操作時に全脈動サイクル中で内部空間を満たし、樽状部が乳頭と内部表面(25)の間に空間を持たない、請求項13に記載の乳頭カップライナー。
  15. 樽状部(2)の上面に接続された頭部(1)をさらに含み、頭部(1)が乳頭のための開口(12)を含み、側部のそれぞれが、休止状態では、樽状部(2)の実質的に全ての長さ(L)に沿って長手方向軸(X)に向いた凸状湾曲部を有する、請求項14に記載の乳頭カップライナー。
  16. 樽状部(2)の下面に接続された出口部(3)をさらに含む、請求項15に記載の乳頭カップライナーであって、樽状部(2)が、頭部(1)から出口部(3)までの長さ(L)に沿って先細りになっている、乳頭カップライナー。
  17. 頭部(1)及び樽状部(2)がそれぞれ通気孔を持たない、請求項16に記載の乳頭カップライナー。
  18. 側部(24)が内側ノッチ及び外側リブを持たない、請求項16に記載の乳頭カップライナー。
  19. 乳頭端の外部表面と乳頭カップライナーの隣接内部表面の間の第一表面領域を横切る延長された接触表面が、等しい可撓性の側部を有すること以外は同一の乳頭カップライナーの対応する接触表面と比較して少なくとも長手方向において延長されている、請求項2に記載の乳頭カップライナー。
  20. 搾乳操作時に強められた乳頭マッサージを与える方法であって、
    前記方法が、長手方向軸(X)に沿って延びる長手方向形状を有する乳頭カップライナーを装着する外殻(4)を含む乳頭カップを動物の乳頭に付与する工程(a)、及び動物の搾乳を開始するために真空を付与する工程(b)を含み、
    乳頭カップライナーが、長手方向軸(X)に沿って長さ(L)を有しかつ搾乳操作時に乳頭を受ける内部空間(21)を規定する樽状部(2)を含み、
    樽状部(2)が、休止状態において、長手方向軸(X)を横切る横断面形状を有し、多角形横断面形状が複数のコーナー部(23)及び複数の側部(24)を規定し、それぞれの側部(24)が前記コーナー部(23)の二つに接続しており、
    側部(24)の第一のものが弱い側であり、それぞれの残りの側部(24)が強い側であり、弱い側がそれぞれの強い側より大きい可撓性を有し、搾乳操作の圧潰工程時に、弱い側が、それぞれの強い側が圧潰する前に長手方向軸(X)に向かって圧潰し、長手方向軸(X)に向かう弱い側の変位が、長手方向軸(X)に向かうそれぞれの強い側の対応する圧潰変位より大きく、
    搾乳操作の圧潰工程時に、長手方向軸(X)に向かう弱い側の圧潰が長手方向軸(X)に向かうそれぞれの強い側の対応する圧潰より大きいことが、弱い側とは反対の横断面形状の第一表面領域を横切る乳頭端に対して横断面形状の残りより大きい加圧領域を伴なって樽状部内に位置される乳頭の端に対して非対称の圧力分布を作り、乳頭端の外部表面と乳頭カップライナーの隣接内部表面の間に第一表面領域を横切る延長された接触表面をもたらし、第一表面領域を横切る増大した加圧領域及び延長された接触表面が、圧潰工程時に強められた乳頭マッサージを与える、方法。
  21. 弱い側のより大きい可撓性が、(i)弱い側の長さ(LSW)がそれぞれの強い側の対応する長さ(LSS)より少なくとも15%長いこと、及び(ii)弱い側の少なくとも中央部(28)の壁厚さ(T1−1)がそれぞれの残りの強い側の対応する壁厚さ(T1−2)より小さいことからなる群の一つによって与えられる、請求項19に記載の方法。
  22. 乳頭端の外部表面と乳頭カップライナーの隣接内部表面の間の第一表面領域を横切る延長された接触表面が、等しい可撓性の側部を有すること以外は同一の乳頭カップライナーの対応する接触表面と比較して少なくとも長手方向において延長される、請求項21に記載の方法。
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