JP2016532857A - ポジトロン放出断層撮影(pet)エネルギーヒストグラムにおけるヒストグラム平滑化 - Google Patents

ポジトロン放出断層撮影(pet)エネルギーヒストグラムにおけるヒストグラム平滑化 Download PDF

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Abstract

医用核イメージングシステム10及び方法100は、滑らかなエネルギーヒストグラムを生成する。放射イベントが、複数の検出器14によって検出され、放射イベントは、検出器14の複数の画素に対して位置が特定される。検出された放射イベントのエネルギーレベルが推定され、推定されたエネルギーレベルは、複数の画素のエネルギー重心を、共通ターゲット値の周辺のオフセット量で異なり且つ複数の画素の空間的位置によって異なるターゲット値にスケーリングするスケーリングパラメータで、スケーリングされる。ターゲット値オフセット量が、スケーリングされたエネルギーレベルから取り除かれ、検出された放射イベントは、ターゲット値オフセット量が取り除かれたエネルギーレベルを使用して、1つのエネルギーヒストグラムにまとめられる。

Description

本願は、概して、核イメージングに関する。本願は、特に、ポジトロン放出断層撮影(PET)エネルギーヒストグラムの表示と併せて応用され、特にそれを参照して説明される。しかし、当然ながら、本願は、単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)又はコンピュータ断層撮影(CT)といった他の使用シナリオにも応用され、上記応用に必ずしも限定されない。
PETイメージングシステムは、関心領域(ROI)におけるポジトロン−電子の対消滅イベントで生じるガンマ光子の検出及び位置特定を介して、当該ROIの画像を生成する。このようなシステムでは、画像強度は、ROIにおける注入された放射性医薬品又は放射性核種の濃度に直接的に関連するガンマ光子カウントに基づいている。PETイメージングシステムは、腫瘍細胞に優先的に結合する放射性医薬品を使用することによって、腫瘍を特定するために有利に使用される。
典型的なPET光子検出システムは、光電子増倍管(PMT)とシンチレーション結晶との間に、一対多数の結合を含む。シンチレーション結晶は、消滅光子によって運ばれるエネルギーを、光に変換し、PMTは、この光を、アンガーロジック(Anger logic)によるこのイベントの位置特定を可能にする電気信号に変換する。最近になって、シリコン光電子増幅管(SiPMT)といった固体検出器が、PET光子検出システム内のPMTを置き換え始めている。固体検出器を使用するPET光子検出システムは、通常、固体検出器のセンサとシンチレーション結晶との間に、一対一の結合を含む。シンチレーション結晶は、対消滅イベントガンマ光子によって運ばれるエネルギーを、光に変換し、センサは、結晶内で1ガンマ光子あたりの検出された可視光低エネルギー光子(LEP)を計数する。
正確なイメージングを確実とするために、PETスキャナは、すべての結晶エネルギーの重心を同じターゲット値(例えば511キロ電子ボルト(keV))に慎重に揃える較正プロセスを必要とする。シンチレーション結晶のエネルギーを光に出力する効率は、一部の結晶が他の結晶よりも多くの光を同じガンマ光子に応えて生成するため、変動する。更に、光センサの検出効率も様々である。較正プロセスは、通常、各センサに既知のエネルギーのガンマ光子を照射するファントムをセンサに当てることを含む。統計的に有意な数(例えば1000万)のシンチレーションイベントの後、出力エネルギーの結晶固有のヒストグラムは、既知のエネルギーを中心にしたガウス(Gaussians)分布となって現れる。各結晶について、対応するヒストグラムの中心におけるエネルギーレベルが、共通のターゲット値(例えばファントムのガンマ光子の既知のエネルギーを表す1024カウント)にスケーリング(即ち、利得調整)される。
光電子増幅管(PMT)に基づくPETスキャナでは、1結晶ヒストグラムあたりの重心への調整量は、滑らかに変動する。これは、各結晶に対する補正は、対応するPMTの空間的中心に対する結晶の位置に基づいて変動するからである。対照的に、シンチレータに一対一で結合されるセンサを有する固体検出器では、ターゲット値に合わせるための調整量は、結晶間でかなり一貫している。つまり、個々の結晶に必要な調整量は、あまり変動しない。
この一貫性によって、固体検出器のデジタルカウントをスケーリングする際、(例えばPETイメージングシステム全体を表現する)複合エネルギーヒストグラムは、整数モアレ(Moire)パターン(即ち、スパイクエネルギーヒストグラム)をもたらす。即ち、結晶の重心が、較正時にスケールアップされると、等しいカウントのビンと、カウントのない幾つかのビンとがある。反対に、結晶の重心がスケールダウンされると、等しいカウントのビンと、ダブルカウントを有する幾つかのビンとがある。これは、整数モアレパターンを生成する効果を有する。結晶の位置合わせ量は、結晶間でかなり一貫しているので、結晶間の整数モアレパターンもかなり一貫している。これにより、整数モアレパターンを更に呈する複合エネルギーヒストグラムがもたらされる。PMTを使用するPETシステムとは対照的に、複合エネルギーヒストグラムを生成する際に、個々の整数モアレパターンの平滑化は全くない又は最小限である。
図1は、固体検出器のPET光子検出システムに提供されるエネルギーヒストグラム(即ち、最右の曲線)と、検出されたエネルギーヒストグラム(即ち、最左の曲線)とを示す。提供されたエネルギーヒストグラムは、約1024の光子(light photon)カウントを中心とした1000万を上回るイベントに亘るカウント(即ち、エネルギー)分布を示す。検出されたエネルギーヒストグラムは、約870の光子カウントを中心とした約1000万の検出されたイベントに亘るカウント分布を示す。エネルギーを光に出力する効率及び検出効率を補正するために、検出されたエネルギーヒストグラムに対しデジタル補正/ターゲッティング方法を使用すると、図2に示される微細ビン空間における第1段階のスパイクヒストグラムが生成される。図3に示される補正されたエネルギーヒストグラムの8対1のリビニング後、この整数モアレパターンは、スパイクヒストグラムに圧縮される。
本願は、これらの問題等を解決する新規かつ改良されたシステム及び方法を提供する。
一態様によれば、核医用イメージングシステムが提供される。当該システムは、放射イベントを検出する複数の検出器を含み、放射イベントは、検出器の複数の画素に対して位置が特定される。当該システムは更に、検出された放射イベントのエネルギーレベルを推定する1つ以上の取得モジュールと、複数の画素のエネルギー重心を、共通ターゲット値の周辺のオフセット量で異なり且つ複数の画素の空間的位置によって異なるターゲット値にスケーリングするスケーリングパラメータで、推定されたエネルギーレベルをスケーリングする1つ以上の第1段階エネルギー補正モジュールとを含む。更に、当該システムは、スケーリングされたエネルギーレベルから、ターゲット値オフセット量を取り除く第2段階エネルギー補正モジュールと、第2段階エネルギー補正モジュールからのエネルギーレベルを使用して、検出された放射イベントを1つのエネルギーヒストグラムにまとめるエネルギーヒストグラムモジュールとを含む。
別の態様によれば、核医用イメージング方法が提供される。放射イベントは、複数の検出器によって検出され、放射イベントは、検出器の複数の画素に対して位置が特定される。検出された放射イベントのエネルギーレベルが推定される。推定されたエネルギーレベルは、複数の画素のエネルギー重心を、共通ターゲット値の周辺のオフセット量で異なり且つ複数の画素の空間的位置によって異なるターゲット値にスケーリングするスケーリングパラメータで、スケーリングされる。ターゲット値オフセット量が、スケーリングされたエネルギーレベルから取り除かれる。検出された放射イベントは、ターゲット値オフセット量が取り除かれたエネルギーレベルを使用して、1つのエネルギーヒストグラムにまとめられる。
別の態様によれば、核医用イメージングシステムが提供される。当該システムは、放射イベントを検出する複数の検出器を含み、放射イベントは、検出器の複数の画素に対して位置が特定される。当該システムは更に、検出された放射イベントのエネルギーレベルを推定し、複数の画素のエネルギー重心を、共通ターゲット値の周辺のオフセット量で異なり且つ複数の画素の空間的位置によって異なるターゲット値にスケーリングするスケーリングパラメータで、推定されたエネルギーレベルをスケーリングするように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む。当該少なくとも1つのプロセッサは更に、スケーリングされたエネルギーレベルから、ターゲット値オフセット量を取り除き、ターゲット値オフセット量が取り除かれたエネルギーレベルを使用して、検出された放射イベントを1つのエネルギーヒストグラムにまとめるように構成される。
1つの利点は、光センサとシンチレータとの間に一対一の結合を有する固体検出器を使用する核イメージングシステムのための滑らかなエネルギーヒストグラムにある。
別の利点は、既存のデータ処理パイプラインとの簡便な統合にある。
別の利点は、処理ペナルティのない既存のデータ処理パイプラインとの統合にある。
本発明の更なる利点は、以下の詳細な説明を読んで理解することによって、当業者には理解されるであろう。
本発明は、様々な構成要素及び構成要素の配置、並びに、様々なステップ及びステップの配置という形態をとる。図面は、好適な実施形態を例示するためのものに過ぎず、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
図1は、固体検出器のPET光子検出システムに提供されるエネルギーヒストグラム(即ち、最右の曲線)と、結晶の検出されたエネルギーヒストグラム(即ち、最左の曲線)とを示す。 図2は、エネルギーを光に出力する効率及び検出効率を補正した後の検出されたエネルギーヒストグラム(即ち、最右の曲線)を示す。 図3は、8対1のリビニング後の図1の補正されたエネルギーヒストグラムを示す。 図4は、ディザリングを適用した後及び8対1のリビニングをした後の図2の補正されたエネルギーヒストグラムを示す。 図5は、ターゲット値の空間的ディザリングを使用する核イメージングシステムを示す。 図6は、図5の核イメージングシステムの検出器の構成要素を示す。 図7は、空間的ディザリングを適用した後の1つの個別の画素のエネルギーヒストグラムを示す。 図8は、空間的ディザリングを適用した後の16の個々の画素のエネルギーヒストグラムから生成される複合エネルギーヒストグラムを示す。 図9は、空間的ディザリングを使用するエネルギーヒストグラム平滑化方法を説明する。
整数モアレパターンを呈するスパイクエネルギーヒストグラムは、形のよい(即ち、滑らかな)エネルギーヒストグラムを組み込む品質管理レポートが所望される場合に問題である。したがって、エネルギーヒストグラムを平滑化する方法が必要である。このような方法は、距離加重ビニング及びディザリングの形態を含み、当該ディザリングは、エネルギー補正の前又は後に追加される。例えば図4は、ディザリングを適用した後及び8対1のリビニングの後の図2の補正されたエネルギーヒストグラムを示す。図から分かるように、整数モアレパターンによって引き起こされるスパイク状態は、ディザリングなしの場合にそうであったようなほど極端ではない。しかし、これらの上記方法は、データ処理パイプラインにおいて追加の処理機能を必要とする。
本願は、光センサとシンチレーション結晶とが一対一で結合される固体検出器を使用するポジトロン放出断層撮影(PET)イメージングシステムといった核イメージングシステムにおいて、整数モアレパターンを呈さない、又は、最小限の整数モアレパターンを呈する滑らかな複合エネルギーヒストグラムを生成する方法について説明する。この方法は、処理ペナルティなしで、既存のデータ処理パイプラインと統合され、エネルギー補正に使用される既存のスケーリングパラメータを増強して、結晶間にある形態のディザを生成することを含む。この方法は、ターゲット値(静的)をディザリングするために、小さいルックアップテーブルしか必要とせず、したがって、最終のスケーリングが完了すると、結晶の整数モアレパターンは異なり、より滑らかな複合エネルギーヒストグラムがもたらされる。
図5を参照するに、核イメージングシステム10が提供される。図示されるように、核イメージングシステム10は、PETイメージングシステムであるが、単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)又はコンピュータ断層撮影(CT)といった同様の原理で動作する他の核イメージングシステムも考えられる。核イメージングシステム10は、イメージングデータを生成する核スキャナ12(PETスキャナとして図示される)を含む。スキャナ12は、通常、スキャナ12のボアの周りに配置されるシンチレータ結晶とシリコン光電子増倍管(SiPM)とから形成される固体検出器14(検出器モジュールとも知られる)を含む。ボアは、イメージングされる被験者の脳、胴等といった関心領域(ROI)を受容する検査領域16を画定する。検出器14は、通常、検査領域16の長さ分に延在する1つ以上の固定リングに配置される。しかし、回転式ヘッドも考えられる。モーター及びドライブ等が、検査領域16における被験者支持体18の長手方向の動作及び垂直方向の調整を提供する。
検出器14は、検査領域16からのガンマ光子を検出し、イメージングデータを生成する。図6に示されるように、各検出器14は、グリッド22に配置される1つ以上のシンチレータ20を含む。更に、各検出器14は、1つ以上の光センサ24を含む。各光センサ24は、対応するシンチレータ20に光学的に結合され、シンチレータ20のグリッド22と同じサイズのグリッド26に配置される。大抵の場合は、(図示されるように)シンチレータ20とセンサ24とには、一対一の対応があるが、他の対応も考えられる。本明細書において使用される場合、検出器のチップ又はダイは、2×2アレイの光センサを含み、検出器のタイルは、8×8アレイの光センサを含む(即ち、4×4アレイのチップ又はダイ)。シンチレータ20の例としては、タリウムがドープされたヨウ化ナトリウム(NaI(Tl))、セリウムがドープされたルテチウム・イットリウム・オルトシリケート(LYSO)及びセリウムがドープされたルテチウム・オキシオルトシリケート(LSO)が挙げられる。センサ24の例としては、デジタル又はアナログSiPMのフォトダイオードアレイ(例えばガイガー(Geiger)モードアバランシェフォトダイオードアレイ)及び画素(即ち、フォトダイオードアレイ)が挙げられる。
スキャナ12は、検出器14の較正、検出器14の較正を検証するためのエネルギーヒストグラムの生成、又は、ROIのイメージングを含む幾つかのタスクのために使用される。検出器14の較正及び検証に関しては、ファントムが、検査領域16の治療中心内に配置される。ファントムは、検出器14に向けてガンマ光子を放出する。イメージングに関しては、被験者のROIに、放射性医薬品又は放射性核種が注入され、当該ROIは、検査領域16内に位置付けられる。PETイメージングでは、放射性核種又は放射性医薬品は、ポジトロンを放出し、SPECTイメージングでは、放射性核種又は放射性医薬品は、ガンマ光子を放出する。前者に関しては、注入された放射性核種又は放射性医薬品からのポジトロンは、検査領域16内の電子を消滅させ、一対の消滅ガンマ光子を生成する。各光子は、ほぼ反対の方向に進行する。
スキャナ12の使用時(例えば較正時、較正検証のためのエネルギーヒストグラムの生成時又はイメージング時)、シンチレータ20は、検査領域16からガンマ光子を受け取る。ガンマ光子がシンチレータ20内にエネルギーを蓄積するにつれて、シンチレータ20は、シンチレートし、センサ24に向けて光子を放出する。シンチレーションイベントによって生成される光の量は、蓄積されるエネルギーの量に直接的に相関する。センサ24は、シンチレータ20によって放出される光を検出し、検出された光の量(即ち、検出されたガンマ光子のエネルギー)を表すデータを生成する。固体検出器の場合は、生成されたデータは、光子のカウントである。図示されるように、シンチレータ20は、そのエネルギーをシンチレータ20のうちの1つに蓄積させるガンマ光子28を受け取る。これにより、光パルス30が生成される。光パルス30は、検出器14に光子のカウントを生成させる。
図6を引き続き参照するに、核イメージングシステム10は、1つ以上の取得モジュール32を含む。図示されるように、これらの1つ以上の取得モジュール32は、通常、スキャナ12(即ち、フロントエンド)に含まれる。例えば各検出器14が、検出器14の各センサ24の取得モジュール32又はすべてのセンサ24の共通の取得モジュール32といった1つ以上の取得モジュール32を含んでもよい。別の例として、複数の検出器が、共通の取得モジュール32を共有してもよい。1つ以上の取得モジュール32は、検出器14と一体にされても、検出器14の外部であってもよい。例えば検出器14が、アバランシェフォトダイオードアレイで作られたデジタルSiPMを含む場合、取得モジュール32は、デジタルSiPMと一体にされてよい。図示される実施形態に関わらず、当然ながら、データ取得モジュール32は、(図5に示される)核イメージングシステム10のバックエンドシステム34内のスキャナ12の外部であってもよい。
核イメージングシステム10の1つ以上の取得モジュール32は、センサ24からの信号を処理して、センサ24によって検出された各シンチレーションイベントの時間、位置及びエネルギーを決定する。センサ24がフォトダイオードのアレイである場合、シンチレーションイベントの時間は、クロックから捕捉され、イベントの位置は、検出したセンサの既知の位置に対応し、イベントのエネルギーは、ガンマ光子によって引き起こされたシンチレーションイベントの間に検出された(即ち、カウントされた)光子のカウントに対応する。
核イメージングシステム10は更に、核イメージングシステム10の1つ以上の取得モジュール32から下流の1つ以上の第1段階エネルギー補正モジュール36を含む。図示されるように、これらの1つ以上の第1段階エネルギー補正モジュール36は、スキャナ12内に含まれている。例えば各検出器14は、検出器14の各タイルに対し1つのエネルギー補正モジュール36といったように、1つ以上の第1段階エネルギー補正モジュール36を含む。別の例として、検出器14は、共通の第1段階エネルギー補正モジュール36を共有してもよい。スキャナ12の1つ以上の第1段階エネルギー補正モジュール36は、検出器14と一体にされてもよいし、検出器14の外部であってもよい。例えば検出器14がデジタルSiPMを含む場合、各デジタルSiPMが第1段階エネルギー補正モジュール36を含んでよい。図示される実施形態に関わらず、当然ながら、第1段階エネルギー補正モジュール36は、核イメージングシステム10のバックエンドシステム34におけるスキャナ12の外部であってもよい。
検出器14のエネルギーカウント、即ち、出力は、シンチレータ20のエネルギーを光に変換する効率における変動と、センサ24の検出効率における変動とによって変動する。センサ24の検出効率は、複数の要因によって影響を受ける。これらの要因は、飽和及び製造欠陥を含む。飽和は、センサ24が、シンチレーションイベントのエネルギーによって飽和状態になる場合に生じ、これにより、センサ24は、それ以上、シンチレーションイベントのエネルギーを検出できなくなる。例えばSiPMの画素の飽和は、セル(即ち、フォトダイオード)が、光子を検出するよりも速く光子に打たれると、生じる。製造欠陥は、フォトダイオードのアレイでは、特に一般的である。歩留まりを増加させるために、特定数の欠陥セル(即ち、フォトダイオード)が許容され、単純に、不活性化される。
イメージングする際、又は、スキャナ12の較正を検証するためにエネルギーヒストグラムを生成する際に、第1段階エネルギー補正モジュール36は、取得モジュール32によって取得されたデータを受信する。当該データは、センサ24によって検出される各シンチレーションイベントの時間、位置及びエネルギー(即ち、カウント)を表す。第1段階エネルギー補正モジュール36は、受信したデータを使用して、シンチレータ20のエネルギーを光に変換する効率における上記変動と、センサ24の検出効率における変動とについて、データを補正する。これは、個々のシンチレーションイベントに対応するセンサ固有のスケーリング係数又はパラメータによって、個々のシンチレーションイベントのエネルギーをスケーリングすることを含む。これらのセンサ固有のスケーリング係数は、センサ24のエネルギー重心を、ターゲット値にスケーリングする。1つの個別のシンチレーションイベントの対応するセンサ固有のスケーリング係数は、当該イベントを検出したセンサ24のスケーリング係数である。
上記されたように、結晶の重心がスケールアップされると、等しいカウントのビンと、カウントを有さない幾つかのビンとがある。反対に、結晶の重心がスケールダウンされると、等しいカウントのビンと、ダブルカウントを有する幾つかのビンとがある。これは、整数モアレパターンを生成する効果を有する。個々の結晶に必要な調整量は、光センサとシンチレータとの間に一対一のマッピングがある固体検出器を使用する場合は、かなり一貫しているので、複合ヒストグラムも整数モアレパターンを呈する。
複合ヒストグラムの整数モアレパターンを減少させる又は取り除くために、センサ固有のスケーリング係数のターゲット値は、センサ24の空間的位置によって共通ターゲット値の周辺のオフセット量で異なる。例えば第1のセンサのスケーリング係数は、第1の量で共通のターゲット値からオフセットであるターゲット値を使用して生成され、第2のセンサのスケーリング係数は、第1の量とは異なる第2の量で共通ターゲット値からオフセットであるターゲット値を使用して生成される。幾つかの場合では、画素の4×4アレイの16個の異なる位置に対応する16個の異なるオフセット量が使用される。次に、検出器14の画素は、4×4アレイにグループ化され、検出器14の画素のその4×4アレイに対する位置が、対応するターゲット値オフセット量を調べるために使用される。
必要不可欠ではないが、補正ルックアップテーブル(LUT)38が、補正のために適切に使用される。このような場合、スケーリング係数は、補正LUT38に統合される。補正LUT38は、特定の画素について補正されていないエネルギー(即ち、カウント)によってインデックスされる補正されたエネルギー(即ち、カウント)のリストを提供する。画素は、シンチレーションイベントの位置を特定できる検出器14(例えばシンチレータ/SiPMペア)の最小領域である。シンチレーションイベントを表す未補正エネルギーレベルを受け取ると、シンチレーションイベントを検出した画素の特定の補正LUT38が決定される。その後、補正されたエネルギーレベルを決定するために、未補正エネルギーレベルが検索される。補正LUT38は、未補正エネルギーレベルの範囲を列挙し、各未補正エネルギーレベルを対応するスケーリング係数(スケーリング係数は、画素の重心をターゲット値に合わせる)によってスケーリングし、未補正レベルと補正済みレベルとを補正LUT38にまとめることによって生成される。
補正LUT38のサイズを縮小するために、補正LUT38は、エネルギーの圧縮表現を使用してもよい。例えばシンチレーションイベントのエネルギーが13ビット整数によって表されるとした場合、補正LUTは、10ビット整数を使用することができる。検索時、未補正エネルギーのバイナリ表現の3つの最下位ビットを落とすことができる。次に、この圧縮されたエネルギー表現が、検索に使用される。その後、バイナリ表現の終わりに3つの0ビットを付け加えることによって、補正されたエネルギーが復元される。
上記されたように、センサ固有のスケーリング係数は、センサ24の空間的位置によって共通ターゲット値の周辺のオフセット量で異なる。したがって、ターゲット値オフセット量は、実際には、補正LUT38に統合されるが、補正LUT38は、概念的には、画素位置に基づいてインデックスされる様々なターゲット値オフセット量を含む空間的ディザリングLUTを含む。例えば空間的ディザリングLUT40は、画素の4×4アレイの16個の異なる位置に対応する16個の異なるターゲット値オフセット量を含む。4×4アレイにおける1つの画素に対するターゲット値オフセット量を決定するには、当該画素のアレイに対する位置が使用されて、空間的ディザリングLUT40におけるターゲット値オフセット量が検索される。
センサ固有のスケーリング係数は、スキャナ12のイメージング、又は、スキャナ12の較正時の較正検証のためのヒストグラムの生成の前に、決定される。較正は、未補正エネルギーを補正済みエネルギーにマッピングする、又は、そうでなければ、増強させる方法を決定することを含む。具体的な較正方法は重要ではないが、当該方法は、通常、検出器14の各画素について、画素のエネルギーヒストグラムの重心を、画素の特定のターゲット値に合わせるために必要なシフト又はスケーリング係数を決定することを含む。上記されたように、検出器の画素のターゲット値は、(例えば空間的ディザリングLUT40における)ターゲット値オフセット量で共通ターゲット値の周辺で異なる。
画素のエネルギーヒストグラムは、例えば、検査領域16の治療中心にガンマ光子を放出する均一点源といった較正ファントムを置くことによって決定される。その後、センサ24がモニタリングされ、統計的に有意な数(例えば1000万)のシンチレーションイベントから、検出器14の各画素のエネルギーヒストグラムが生成される。各画素について、ヒストグラム重心の中心を、実際のエネルギーレベルから公称エネルギー(即ち、ターゲット値)にシフトするためのシフト、利得又はスケーリング係数が決定される。公称エネルギーレベルは、空間的ディザリングLUT40といったルックアップテーブルを使用して決定される。
図5を再び参照するに、バックエンドシステム34は、例えば核イメージングシステム10の全体と、個々の画素、個々の検出器、個々のタイル又は検出器14の任意の他の領域(これらに対して、イベントの位置が特定される)を表すエネルギーヒストグラムを生成及び/又は表示する。これらのエネルギーヒストグラムは、スキャナ12の較正を検証するために、適切に使用される。スキャナ12が適切に較正されているならば、個々の画素のエネルギー重心は、揃うべきである。バックエンドシステム34は更に、スキャナ12を使用して、ROIの核画像を生成する。
イメージングする間、又は、較正検証のためにエネルギーヒストグラムを生成する間、ガンマ光子源が、検査ボリューム16内に置かれる。ヒストグラム生成のためには、当該源は、検査領域16の治療中心に置かれるファントムである。イメージングのためには、当該源は、放射性医薬品又は放射性核種が注入されたROIである。ファントム又はROIを検査ボリューム16内に位置付けるために、例えば被験者支持体18が使用される。
検査領域16内にROIを位置付けた後、スキャナ12が制御されて、ROIのスキャンが行われ、第1段階エネルギー補正モジュール36から補正された放出データが取得される。補正された放出データは、検出器14によって検出された各シンチレーションイベントの時間、位置及びエネルギーを表し、第1段階エネルギー補正モジュール36による1回目のエネルギー補正を受けている。取得の後で、又は、取得と同時に、取得された放出データは、第2段階エネルギー補正モジュール44による2回目のエネルギー補正を受ける。第2段階エネルギー補正モジュール44は、任意の数のエネルギー補正を行えるが、第2段階エネルギー補正モジュール44は、1回目のエネルギー補正の空間的ディザリングを取り除くために、少なくとも、受信したデータの利得を補正する。これは、受信したデータにおける各シンチレーションイベントについて、シンチレーションイベントを検出した画素の空間的ディザリングLUT46におけるターゲット値オフセット量を検索することを含む。この空間的ディザリングLUT46は、上記された空間的ディザリングLUT40と同じであっても、又は、上記された空間的ディザリングLUT40のコピーであってもよい。検索後、シンチレーションイベントのエネルギーにおいて、ターゲット値オフセット量が無効にされる。例えばターゲット値オフセット量が+10光子カウントであった場合、10光子カウントが、シンチレーションイベントのエネルギーから差し引かれる。
エネルギーヒストグラムを生成するために、エネルギーヒストグラムモジュール48は、第2段階エネルギー補正モジュール44から、補正された放出データを受信し、補正された放出データから、エネルギーヒストグラムを生成する。エネルギーヒストグラムは、個々のセンサ24、画素若しくは検出器14、センサ、画素若しくは検出器のグループ、核イメージングシステム10全体、又は、シンチレーションイベントカウントの任意の他の位置特定されたグループについて生成される。上記された2段階エネルギー補正を有する空間的ディザリングを使用することによって、個々の画素の整数モアレパターンは、確実に少し異なる。したがって、個々の画素のエネルギーヒストグラムをまとめる場合、エネルギーヒストグラムは、平均して、最小限の整数モアレパターンを呈するより滑らかな複合エネルギーヒストグラムになる。これは、図7及び図8を参照して分かる。図7は、1つの個別の画素のエネルギーヒストグラムを示し、図8は、16個の個々の画素のエネルギーヒストグラムから生成された複合エネルギーヒストグラムを示す。好ましくは、生成されたエネルギーヒストグラムは、ディスプレイデバイス50といったディスプレイデバイス上に表示される、及び/又は、記憶装置52といった記憶装置に(図示するように)記憶される。
ROIの画像を生成するために、イベント検証モジュール54は、第2段階エネルギー補正モジュール44から、補正された放出データを受信する。イベント検証モジュール54は、補正された放出データを使用して、補正された放出データをフィルタリングして、PETイメージングについては、応答線(LOR)を生成する。フィルタリングは、各シンチレーションイベントのエネルギーを、シンチレーションイベントの許容エネルギー範囲を規定するエネルギーウィンドウと比較することを含む。エネルギーウィンドウから外れるシンチレーションイベントが除去される。通常、エネルギーウィンドウは、検査領域16から受け取られるガンマ光子の既知のエネルギーを中心に置き、較正ファントムから生成されるエネルギースペクトルの半値全幅(FWHM)を使用して決定される。LORは、残りのシンチレーションイベントからの一致するイベントを特定することによって決定される。一致するイベントは、互いの特定の時間差内のガンマペアの検出に対応し、特定の時間差は、ガンマが同じ対消滅イベントからであることを確実にするために十分に小さい。
再構成モジュール56が、イメージングタイプに応じて、フィルタリングされたシンチレーションイベント、又は、LORを、ROIの核画像に再構成する。LORをPET画像に再構成するための任意の数の周知のアルゴリズムが考えられる。同様に、フィルタリングされたシンチレーションイベントをSPECT画像に再構成するための任意の数の周知のアルゴリズムが考えられる。核画像は、記憶装置52といった記憶装置に適切に記憶される、及び/又は、ディスプレイデバイス50といったディスプレイデバイス上に(図示されるように)表示される。
核イメージングシステム10の取得モジュール32、第1段階エネルギー補正モジュール36、第2段階エネルギー補正モジュール44、エネルギーヒストグラムモジュール48、イベント検証モジュール54及び再構成モジュール56のそれぞれは、各自の機能を行うようにプログラムされたプロセッサであっても、プロセッサから独立している回路であっても、これら2つの組み合わせであってよい。例えば取得モジュール32は、それぞれ、コントローラ、アキュムレータ回路、時間−デジタル変換器(TDC)及びTDCトリガ回路の組み合わせである。別の例として、第1段階エネルギー補正モジュール36は、それぞれ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)である。補正LUT38及び空間的ディザリングLUT42、46は、好適に、各自のデータを記憶するメモリである。
図9を参照するに、ブロック図100は、上記されたエネルギーヒストグラム平滑化方法を説明する。当該方法は、最小限の整数モアレパターンを呈する高品質の複合エネルギーヒストグラムの生成を可能にする。更に、当該方法は、デジタルSiPMといった固体検出器と併せて特に応用され、任意の2段階エネルギー補正パイプラインと共に使用される。上記されたように、第1段階は、フロントエンドで行われ、第2段階は、バックエンドで行われる。
当該方法によれば、複数の検出器14が、放射イベントを検出する(120)。当該放射イベントは、検出器14の複数の画素(例えば検出器14のすべての画素)に対して位置が特定される。これらの放射イベントは、例えば検出器14のシンチレータ20におけるガンマ光子によるエネルギーの蓄積を含む。このエネルギー蓄積は、検出器14のセンサ24によって検出されるシンチレーションイベントを引き起こす。ガンマ光子は、好適には、核イメージングシステム10のスキャナ12の検査ボリューム16内のファントムから発生する。検出器14は、スキャナ12の周りに配置される。検出と同時に、又は、検出の後に、検出された各放射イベントのエネルギーレベルが推定される(104)。エネルギーレベルを推定する具体的な方法は、放射イベントを検出するために使用された検出器のタイプに基づいて異なる。検出器14がPMTを使用する場合、PMTからのエネルギー曲線下の領域が、放射イベントのエネルギーを表す。検出器14がフォトダイオードのアレイを使用する場合、光子カウントが、放射イベントのエネルギーを表す。
検出された放射イベントの推定されたエネルギーレベルは、第1段階のエネルギー補正を受ける。第1段階のエネルギー補正では、イベントの位置がそれに対して特定された検出器14の画素のスケーリングパラメータを使用して、各イベントのエネルギーレベルがスケーリングされる(106)。検出器14の画素のスケーリングパラメータは、画素のエネルギー重心をターゲット値に合わせるのに必要なスケーリングを表す。検出器14の画素のターゲット値は、画素の空間的位置に基づいて、共通のターゲット値(例えば511keV)の周辺で、様々なオフセット量で異なる。通常、スケーリングは、スケーリング時のエネルギーレベルを、エネルギーレベルのバイナリ表現のビットが落とされるように、圧縮する。第1段階のエネルギー補正は、通常、核イメージングシステム10のフロントエンドにおいて(即ち、スキャナ12内で)行われる。第1段階のエネルギー補正の後で、第2段階のエネルギー補正が、推定されたエネルギーレベルに対して行われる。この2回目の補正は、エネルギーレベルからターゲット値オフセット量を取り除くこと(108)によって、エネルギーレベルをスケーリングすることを含む。例えば放射イベントのエネルギーレベルに対し、10keVのターゲット値オフセット量が使用される場合、10keVが、放射イベントのエネルギーレベルから除去される。第2段階のエネルギー補正は、通常、核イメージングシステム10のバックエンドにおいて行われる。
2回のエネルギー補正を行った後、放射イベントは、表示可能である1つの複合エネルギーヒストグラムにまとめられる(110)。個々の画素のエネルギーヒストグラムは、整数モアレパターンを呈し続ける。しかし、これらの整数モアレパターンは、僅かに異なる。これは、光センサとシンチレータとの間に一対一の結合を有する固体検出器を使用し、空間的位置に基づいたターゲット値オフセット量を使用しない従来技術のシステムと対比されるべきである。したがって、複数の画素のエネルギーヒストグラムを組み合わせることによって、より滑らかで、それほど整数モアレパターンを呈さない複合エネルギーヒストグラムがもたらされる。
本明細書において使用される場合、メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体、磁気ディスク若しくは他の磁気記憶媒体、光学ディスク若しくは他の光学記憶媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、他の電子メモリデバイス若しくはチップ若しくは動作可能に相互接続されたチップ、インターネット/イントラネット若しくはローカルエリアネットワークを介して記憶された命令が取り出されるインターネット/イントラネットサーバ等のうちの1つ以上を含む。更に、本明細書において使用される場合、プロセッサは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィック処理ユニット(GPU)等のうちの1つ以上と、マウス、キーボード、タッチスクリーンディスプレイ、ボタン、スイッチ、音声認識エンジン等のうちの1つ以上を含むユーザ入力デバイスと、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、プロジェクションディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ等のうちの1つ以上を含むディスプレイデバイスとを含む。
本発明は、好適な実施形態を参照して説明されている。上記された詳細な説明を読み、理解することによって、他者が修正態様及び変更態様を想到することができるであろう。添付の特許請求項の範囲及びその等価物に該当する限り、本発明は、すべての当該修正態様及び変更態様を含むと解釈されることを意図している。

Claims (20)

  1. 複数の検出器の複数の画素に対して位置が特定される放射イベントを検出する前記複数の検出器と、
    検出された前記放射イベントのエネルギーレベルを推定する1つ以上の取得モジュールと、
    前記複数の画素のエネルギー重心を、共通ターゲット値の周辺のオフセット量で異なり且つ前記複数の画素の空間的位置によって異なるターゲット値にスケーリングするスケーリングパラメータで、推定された前記エネルギーレベルをスケーリングする1つ以上の第1段階エネルギー補正モジュールと、
    スケーリングされた前記エネルギーレベルから、ターゲット値オフセット量を取り除く第2段階エネルギー補正モジュールと、
    前記第2段階エネルギー補正モジュールからの前記エネルギーレベルを使用して、検出された前記放射イベントを1つのエネルギーヒストグラムにまとめるエネルギーヒストグラムモジュールと、
    を含む、核医用イメージングシステム。
  2. 前記エネルギーヒストグラムを表示するディスプレイデバイスを更に含む、請求項1に記載の医用核イメージングシステム。
  3. 前記複数の画素の様々な空間的位置に対するターゲット値オフセット量を表す空間的ディザリングテーブルを記憶するメモリを更に含み、
    前記第2段階エネルギー補正モジュールは、前記空間的ディザリングテーブルを使用して、スケーリングされた前記エネルギーレベルから、前記ターゲット値オフセット量を取り除く、請求項1又は2に記載の医用核イメージングシステム。
  4. 前記複数の検出器の較正中に、前記空間的ディザリングテーブルを使用して、前記スケーリングパラメータを生成する較正モジュールを更に含む、請求項3に記載の医用核イメージングシステム。
  5. 前記1つ以上の第1段階エネルギー補正モジュールは、前記複数の検出器における飽和状態及び製造欠陥に対して、推定された前記エネルギーレベルを補正する、請求項1乃至4の何れか一項に記載の医用核イメージングシステム。
  6. 前記医用核イメージングシステムは、単光子放出コンピュータ断層撮影イメージングシステム及びポジトロン放出断層撮影イメージングシステムのうち一方である、請求項1乃至5の何れか一項に記載の医用核イメージングシステム。
  7. 前記複数の検出器は、デジタルシリコン光電子増倍管を含む、請求項1乃至6の何れか一項に記載の医用核イメージングシステム。
  8. 前記放射イベントは、ガンマイベントである、請求項1乃至7の何れか一項に記載の医用核イメージングシステム。
  9. 前記1つ以上の第1段階エネルギー補正モジュールは、スケーリングの前にビットを落とすことによって、推定された前記エネルギーレベルを圧縮し、スケーリングの後にビットを付け加えることによって、スケーリングされた前記エネルギーレベルを復元する、請求項1乃至8の何れか一項に記載の医用核イメージングシステム。
  10. 前記1つ以上の第1段階エネルギー補正モジュールは、前記医用核イメージングシステムのフロントエンドに位置付けられ、前記第2段階エネルギー補正モジュールは、前記医用核イメージングシステムのバックエンドに位置付けられる、請求項1乃至9の何れか一項に記載の医用核イメージングシステム。
  11. 複数の検出器によって、前記複数の検出器の複数の画素に対して位置が特定される放射イベントを検出するステップと、
    検出された前記放射イベントのエネルギーレベルを推定するステップと、
    前記複数の画素のエネルギー重心を、共通ターゲット値の周辺のオフセット量で異なり且つ前記複数の画素の空間的位置によって異なるターゲット値にスケーリングするスケーリングパラメータで、推定された前記エネルギーレベルをスケーリングするステップと、
    スケーリングされた前記エネルギーレベルから、ターゲット値オフセット量を取り除くステップと、
    前記ターゲット値オフセット量が取り除かれた前記エネルギーレベルを使用して、検出された前記放射イベントを1つのエネルギーヒストグラムにまとめるステップと、
    を含む、医用核イメージング方法。
  12. 前記エネルギーヒストグラムを、ディスプレイデバイス上で表示するステップを更に含む、請求項11に記載の医用核イメージング方法。
  13. 前記複数の画素の様々な空間的位置に対するターゲット値オフセット量を表す空間的ディザリングテーブルを記憶するステップと、
    前記空間的ディザリングテーブルを使用して、スケーリングされた前記エネルギーレベルから、前記ターゲット値オフセット量を取り除くステップと、
    を更に含む、請求項11又は12に記載の医用核イメージング方法。
  14. 前記複数の検出器の較正中に、前記空間的ディザリングテーブルを使用して、前記スケーリングパラメータを生成するステップを更に含む、請求項13に記載の医用核イメージング方法。
  15. 前記複数の検出器における飽和状態及び製造欠陥に対して、推定された前記エネルギーレベルを補正するステップを更に含む、請求項11乃至14の何れか一項に記載の医用核イメージング方法。
  16. 前記医用核イメージング方法は、単光子放出コンピュータ断層撮影イメージングシステム及びポジトロン放出断層撮影イメージングシステムのうち一方によって行われる、請求項11乃至15の何れか一項に記載の医用核イメージング方法。
  17. 前記複数の検出器は、デジタルシリコン光電子増倍管を含む、請求項11乃至16の何れか一項に記載の医用核イメージング方法。
  18. 前記放射イベントは、ガンマイベントである、請求項11乃至17の何れか一項に記載の医用核イメージング方法。
  19. スケーリングの前にビットを落とすことによって、推定された前記エネルギーレベルを圧縮するステップと、
    スケーリングの後にビットを付け加えることによって、スケーリングされた前記エネルギーレベルを復元するステップと、
    を更に含む、請求項11乃至18の何れか一項に記載の医用核イメージング方法。
  20. 複数の検出器の複数の画素に対して位置が特定される放射イベントを検出する前記複数の検出器と、
    検出された前記放射イベントのエネルギーレベルを推定し、
    前記複数の画素のエネルギー重心を、共通ターゲット値の周辺のオフセット量で異なり且つ前記複数の画素の空間的位置によって異なるターゲット値にスケーリングするスケーリングパラメータで、推定された前記エネルギーレベルをスケーリングし、
    スケーリングされた前記エネルギーレベルから、ターゲット値オフセット量を取り除き、
    前記ターゲット値オフセット量が取り除かれた前記エネルギーレベルを使用して、検出された前記放射イベントを1つのエネルギーヒストグラムにまとめるように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
    を含む、核医用イメージングシステム。
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