JP2016532627A - ガラス製造プロセスにおいてリボン横断張力を付与する装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
ガラスリボン等の継続的に移動している材料のリボンと係合し、このガラスリボンに張力を付与するように構成されたキャスタアセンブリ。このキャスタアセンブリは、一組のキャスタアセンブリとして用いられることが出来、この場合、各組は、所定の挟持力で対向するキャスタアセンブリ同士の間にガラスリボンの両側の縁部を挟持するように構成された、両側の二対の対向するキャスタアセンブリを含む。各キャスタアセンブリは、少なくとも1つの力デバイスを含み、この場合、キャスタホイールと材料のリボンとの間の係合により、力デバイスによって生成された力に逆らってキャスタホイール取付部材が回転し、それによって張力を付与する。各キャスタアセンブリは、挟持力を変化させるように構成された第2の力デバイスを更に含むことが出来る。
Description
本出願は、2013年8月23日に出願された米国仮特許出願第61/869133号明細書の米国特許法第119条に基づく優先権を主張し、当該仮特許出願の内容に依拠し、その全体を参照によって本明細書に援用するものとする。
本開示は、広くは、材料のリボンを加工する装置及び方法に関し、より具体的には、ガラスリボンの幅方向に張力を生成する装置及び方法に関する。
ガラスシートを製造するための典型的なフュージョンダウンドロー方法では、溶融ガラスが形成体に供給され、溶融ガラスは、ガラスの分離流として形成体上を流れる。ガラスの分離流は、形成体の底部で再結合し、非常に良質の表面を有するガラスリボンを形成する。熱勾配及びその他の要因によって、ガラスリボン全体に亘って幅方向にリボンに曲げが生じる可能性がある。場合によっては、この曲げは、ガラスリボンの剛性を高めるので有用である。
しかしながら、このような曲げが軽減されると、例えば切断プロセス及び分離プロセス中に、ガラスリボンを加工することがより容易となる。
高速加工及び滑らかなリボンの運動のためには、他の原因による運動の乱れを最小限にして当該プロセスを安定化しつつ、出来るだけ悪影響を抑えてリボンに張力を継続的に付与することが可能な機構を有することが望ましい。
本明細書にて開示されるのは、継続的に移動しているガラスリボンに張力を付与する装置である。例えば、本明細書にて開示される装置は、ガラスシートの製造を目的とするダウンドローガラス製造プロセスにおいて使用されることが出来る。例えば、本明細書にて開示される装置は、フュージョンダウンドロープロセス、又は薄いフレキシブルなガラスリボンのリールトゥリール処理等の、ある場所から他の場所へガラスリボンが搬送されるその他のプロセスにおいて使用されることが出来る。この装置は、ガラスリボンの表面に係合するように構成される対向するキャスタアセンブリを含み、それによって、対向するキャスタアセンブリ同士の間にガラスリボンを挟持する。これらのキャスタアセンブリは、ガラスリボンの全体の平面と平行な方向に回転可能であり、前記ガラスリボンが延伸されている方向即ち延伸方向に対し垂直な方向に前記ガラスリボンに張力を付与する。即ち、これらのキャスタアセンブリは、ガラスリボンの幅を横断するように、前記ガラスリボンを平坦化し易い張力を生じ、それによって、ガラスリボンにおける曲げを軽減する。例えば、これらのキャスタアセンブリは、ガラスリボンの表面と係合する時に、ばねに由来する力がガラスリボンに付与されるように、ばね付勢されることが出来る。両側のキャスタアセンブリの対が採用され、ガラスリボンの両側の縁部に沿って位置決めされ、それによって、両側のキャスタアセンブリの対の間でガラスリボンの幅を横断するようにリボンに張力を生じることが出来る。これらのキャスタアセンブリは、多自由度(回転軸)を有し、張力及び挟持力の制御を可能にすることが出来る。幾つかの実施形態では、コントローラによって、予め設定された張力又は挟持力を変化させることが出来る。従って、前記予め設定された張力又は挟持力は、リボンの厚み及びリボンの曲げ等のドロー条件によって設定されることが出来る。
一態様では、ガラスシートを製造する装置が開示され、当該装置は、形成体であって、継続的に移動しているガラスリボンを生成するために該形成体から溶融ガラスが延伸される形成体と、延伸方向に関して当該形成体の下方に位置決めされたスコアリング装置と、当該スコアリング装置と当該移動しているガラスリボンとの間に配置され、当該移動しているガラスリボンと係合するように構成されたたキャスタアセンブリとを備え、当該キャスタアセンブリは、キャスタホイール取付部材と、当該キャスタホイール取付部材に回転可能に結合され、第1の回転軸周りに回転可能なキャスタホイールと、当該キャスタホイール取付部材に回転可能に結合されるフレーム部材であって、当該キャスタホイール取付部材が第2の回転軸周りに回転可能であるフレーム部材と、当該キャスタホイール取付部材を当該第2の回転軸周りに回転するように付勢する第1の力を当該キャスタホイール取付部材に印加するように構成された第1の力機構とを備え、当該第1の回転軸に垂直であり且つ当該第1の回転軸を通る平面は、当該第2の回転軸と交差する。
前記キャスタアセンブリは、前記第1の力装置に結合された駆動機構であって、前記キャスタホイール取付部材に印加される前記第1の力を変化させるように構成される駆動機構を更に備えることが出来る。幾つかの実施形態では、前記キャスタホイール取付部材は、ジンバルブロックと、当該ジンバルブロックに回転可能に結合された本体部とを備え、当該本体部は、第3の回転軸周りに回転可能である。当該第3の回転軸は、前記キャスタホイールが前記移動しているガラスリボンと係合するように構成された当該移動しているガラスリボン上の一箇所にて、当該移動しているガラスリボンと交差することが出来る。例えば、当該第3の回転軸は、非ゼロ角にて当該移動しているガラスリボンの表面と交差することが出来る。
幾つかの実施形態では、前記キャスタホイール取付部材は、前記第2の回転軸に垂直な第4の回転軸周りに回転するように構成されることが出来る。
当該装置は、前記キャスタホイール取付部材に第2の力を印加し且つ当該キャスタホイール取付部材を前記第4の回転軸周りに回転するように付勢するように構成される第2の力機構を、更に備えることが出来る。第2の駆動デバイスが当該第2の力機構に結合され、当該第2の力を変化させるように構成されることが出来る。
幾つかの実施形態では、前記キャスタアセンブリは、前記移動しているガラスリボンに関して係合位置と係合解除位置との間で移動可能であり、当該係合位置では、前記キャスタホイールは、当該移動しているガラスリボンと接触し、当該係合解除位置では、前記キャスタホイールは、当該移動しているガラスリボンと接触しない。
幾つかの実施形態では、前記フレーム部材は、前記キャスタホイールが前記ガラスリボンと係合及び係合解除するように当該フレーム部材を回転させるように構成されるベース部材に、回転可能に結合されることが出来る。他の実施形態では、当該フレーム部材は、当該キャスタホイールが当該ガラスリボンと係合及び係合解除するように当該フレーム部材を並進させるように構成されたリニアスライドに結合されることが出来る。
他の態様において、ガラスリボンを延伸する方法が開示され、当該方法は、当該ガラスリボンを形成するために形成体から溶融ガラスを流すステップであって、当該ガラスリボンが延伸方向に移動するステップと、当該ガラスリボンをキャスタアセンブリと係合させるステップとを備え、当該キャスタアセンブリは、キャスタホイール取付部材と、当該キャスタホイール取付部材に回転可能に結合され且つ第1の回転軸周りに回転可能なキャスタホイールと、当該キャスタホイール取付部材に回転可能に結合されるフレーム部材であって、当該キャスタホイール取付部材が第2の回転軸周りに回転可能であるフレーム部材と、当該キャスタホイール取付部材を当該第2の回転軸周りに回転するように付勢する第1の力を当該キャスタホイール取付部材に付与するように構成された第1の力機構とを備え、前記係合によって、当該キャスタホイール取付部材は、当該第1の力に反して当該第2の回転軸周りに回転し、当該第1の力は、それによって、前記ガラスリボンにおいて当該ガラスリボンの中心線から離れる方向に張力を形成する。
幾つかの実施形態では、前記第1の回転軸を通り且つ当該第1の回転軸に垂直な平面が、前記係合後に前記延伸方向に対して角αを成す。当該角αは、例えば、約0度から約10度の範囲、約0度から約5度、又は約0度から約3度の範囲とすることが出来る。
前記第1の力機構は、第1の駆動デバイスに結合されることが出来、当該方法は、当該第1の駆動デバイスにより前記第1の力を変化させるステップを更に備えることが出来る。
幾つかの実施形態では、前記キャスタホイール取付部材は、ジンバルブロック及び本体部を備え、当該本体部は、当該ジンバル部に結合され、当該ジンバルブロックに対して第3の回転軸周りに回転可能である。
前記キャスタアセンブリは、前記キャスタホイール取付部材を前記第2の回転軸に垂直な第4の回転軸周りに回転するべく第2の力を印加するように構成された、第2の力機構を更に備えることが出来る。
前記キャスタアセンブリは、前記第2の力機構に結合される第2の駆動デバイスを更に備えることが出来、当該方法は、前記第2の力を変化させるために当該第2の駆動デバイスを使用するステップを更に備える。
当該方法は、前記キャスタホイールによって前記ガラスリボンに対して付与される垂直方向の力を変化させるために、前記第2の力を変化させる処理を更に含むことが出来る。
当該方法は、前記ガラスリボンにおける横方向の張力を変化させるために前記第1の力を変化させることを更に含むことが出来る。
幾つかの実施形態では、当該方法は、前記ガラスリボンにおいて横方向の張力の変化に応じて前記第2の力を変化させることを更に備えることが出来る。
様々な実施形態の更なる特徴及び利点は、以下の詳細な説明において述べられ、ある程度はこの説明から当業者には明らかになり、又は、以下の詳細な説明、特許請求の範囲、及び添付の図面を含む、本明細書にて説明される実施形態を実施することによって認識される。添付の図面は、実施形態の更なる理解を提供するために含まれ、本明細書に援用され、本明細書の一部を構成するものである。
これから、本明細書にて説明される実施形態を詳細に参照し、その実施形態の一例を、添付の図面に示す。可能な限り、同一又は類似の部分を指すために、図面を通して同一の参照番号を使用する。
典型的なダウンドロープロセスでは、溶融ガラスが形成体から延伸されてガラスリボンになる。かかるダウンドロープロセスは、溶融ガラスがスロットを介して溶融ガラスのリザーバから延伸されるスロットドロー、又は形成体の上面に配置されたトラフに供給された溶融ガラスがトラフから溢れ、形成体の収束形成表面をつたって流下するフュージョンダウンドロープロセスを含む。この分離流は、ガラスリボンを形成するために形成体の底部で再結合する。リドロープロセス等のその他のプロセスは、ガラスの予備形成体の軟化に依存することが出来、後でより薄い寸法に延伸される。本明細書で使用されるように、ダウンドロープロセスは、軟化状態から下方にガラスを延伸することを利用するガラスシートの任意の製造方法を意味すると解釈されるものとし、フュージョンプロセス、スロットドロープロセス又はリドロープロセスを含むが、これらに限定されない。このために、一例として、フュージョンプロセスを以下により詳細に説明するが、本開示の教示は、スロットドロー及びリドローを含むがそれらに限定されないその他のガラス製造プロセスの実施で使用されることが出来ると理解するものとする。
図1に示す例示的な溶融ガラス製造装置10では、矢印12で表すバッチ材料が溶融炉14に給送され、第1の温度T1にて溶かされて溶融ガラス16になる。第1の温度T1は、具体的なガラスの組成によって決まるが、限定ではないが一例として、液晶ディスプレイに利用可能なガラスでは、T1は、1500℃を上回ることがある。溶融ガラスは、溶融炉14から接続管18を通って清澄管(清澄器)20へと流れる。清澄器20から、溶融ガラスは、接続管24を通って撹拌器22へ流れ、混合及び均質化され、撹拌器22から接続管26を通って吐出器28へ、その後はダウンカマー30へと流れる。溶融ガラスは、次に、ダウンカマー30から入口34を通って形成体32へと向かうことが出来る。形成体32を断面で示す図2において最も良く分かるように、形成体32は、入口34から溶融ガラスの流れを受容するトラフ36と、形成体の底縁にて、一線即ちルート40に沿って接続する外側収束形成表面38とを備える。図1に描かれたフュージョンダウンドロープロセスの場合、トラフ36に吐出された溶融ガラスは、分離流として形成体32の収束形成表面38上を流れ、ルート40にて結合、即ち融合し、ガラスリボン42を形成する。ガラスリボンは、プルローラ44によってルート40から下方に延伸される。次に、リボンは、以下により詳細に説明されるとおり、個別のガラスシート46を形成するように冷却されて分離されることが出来る。
図3は、図1の形成体32の正面図を示し、プルローラ44及びガラススコアリング装置48も図示している。プルローラ44は、対向する対になって配置され、互いに対して逆回転している。即ち、ガラスリボンの第1の側に隣接して配置された一方のプルローラは、そのプルローラの向かい側に配置され且つガラスリボンの第2の側に隣接して配置されたプルローラとは反対の方向に回転している。ガラスリボンは、プルローラがガラスリボンの端部にてガラスリボンに接触して挟持するように、対向するプルローラ対の間に配置される。逆回転しているプルローラは、モータによって駆動され、ガラスリボンに下方への力を付与し、それによって形成体から延伸方向50にガラスリボンを延伸する。分離サイクルの少なくとも一部において、プルローラの下方のガラスリボンの部分は支持されない場合があるため、プルローラは、ガラスリボンの重量を支える補助も行う。適度な挟持力が無ければ、プルローラは、十分な下方への引張力を付与することが出来ない、或いは、重力に抗してプルローラの下方のガラスリボンの部分を支持することが出来ない可能性がある。
ガラスリボンが形成体から下降すると、ガラススコアリング装置48は、リボンに周期的に係合し、ガラスリボンの少なくとも一部を横断するスコア52を形成する。ガラスリボンから分離したガラスシートの最大限の利用を保証するために、ガラスリボンの側縁54に対して実質的に垂直なスコアが生成されることが望ましい。ガラスリボンは延伸方向50に継続的に移動しており、スコアリングデバイスは、スコアを形成するために有限の速さでガラスリボンの幅を横断するように移動するため、当然のことながら、ガラスリボンの側縁に垂直なスコアを生成するためには、スコアリングデバイスは、スコアリングプロセス中に延伸方向と平行な方向にスコアリングデバイスとガラスリボンのと間の相対運動が無いように移動すべきである。従って、一実施形態では、ガラススコアリング装置48は、まず、移動しているガラスリボンの速度と一致する速度にて初期位置から延伸方向に移動する。即ち、ガラスリボンは、延伸方向50と同方向及び所定の速さSを有する速度ベクトルVで継続的に移動している。ガラススコアリング装置は、延伸方向に移動を開始し、ガラスリボンの速度ベクトルと一致する速度ベクトルを得る。延伸方向へのガラススコアリング装置の移動中に所定のタイミングで、ガラススコアリング装置に結合された突出部材56(図4を参照)が、スコアリングデバイス58が接触するガラスリボンの第2の側と反対のガラスリボンの第1の側に係合する。分かり易いように、スコアリングデバイス58(例えば、スコアホイール)が接触するガラスリボンの側をガラスリボンの「A」側と指定し、突出部材が接触するガラスリボンの反対側を「B」側と指定する(簡略化するため、ガラスリボンから分離されたガラスシートにおいても同一の指定記号が使用され、スコアリングデバイス又は突出部材が形式上接触したガラスシートの側を、夫々、ガラスシートの「A」側及び「B」側と指定する)。突出部材56は、ガラスシートを平坦にするため、及びスコアリングホイールが付与する力とは逆の力を提供するために使用されることが出来る。即ち、突出部材はアンビルとして機能し、このアンビルに対して、スコアリングホイールは、スコアリングプロセス中に、ガラスリボンを押圧する。図示しないが、幾つかの実施形態では、リボンの平坦化を補助するため、又は、リボンの長さに沿ってリボンの粘弾性の部分まで上昇する振動の軽減を補助するために、ガラスリボンの「A」側に、又はガラスリボンの「B」側に、又は「A」側と「B」側の両側に更なる突出部材が使用されてもよい。ガラスリボンが粘性状態から弾性状態へ移行しているリボンの粘弾性部分における振動は、ガラスリボンに望ましくない応力を引き起こす可能性があり、結果的に、ガラスリボンから取り除かれたガラスシートの反りを引き起こす可能性がある。
幾つかのスコアリングプロセスでは、スコアリングプロセスに先立って、ロボット60がガラスリボンの端部に係合する。このロボットは、ガラスリボンの「B」側の縁部と係合するクランプデバイス66(例えば、吸引カップ)を備える、フレーム64で終端するロボットアーム62を含む。ロボットアームは、係合したクランプデバイスをガラスリボンの速度ベクトルにて延伸方向に移動させ、ガラスリボンと、ガラススコアリング装置(スコアリングデバイス及び突出部材を含む)と、係合したクランプデバイスとが全て互いの間で相対運動がないように連動するようにしている。尚、速度ベクトルは、延伸方向及びドローの速さを含む。言い換えれば、ロボットアームは、クランプデバイスをリボンに追従させる。係合したクランプデバイスとガラスリボンとの間に延伸方向に相対運動が生じないようにロボットアームがガラスリボンに追従している時、クランプデバイスは、スコアの下方で(又は、スコアが形成されればスコアの下方になる箇所において)ガラスリボンに係合させる。スコアが完成すると、ロボットアームは、突出部材56に対してガラスリボンに曲げモーメントを付与し、スコアリングの結果としてガラスリボンに形成された切込亀裂がガラスリボンの厚み方向に伝播し、ガラスリボンからガラスシートを分離させるように、スコアを横断する張力を生じさせる。ロボットアームは、クランプデバイスを介して、ガラスリボンから分離された直後のガラスシートに係合したまま、ガラスリボンを受容ステーションに移動させる。ロボットアームは、例えば、ガラスシートをコンベヤアセンブリ上に載置し、コンベヤアセンブリは、下流の処理(例えば、ガラスシートの縁部の除去、エッジ仕上げ、洗浄等)に向けてガラスリボンを移動する。
スコアが生成される領域のガラスリボンは平らであることが望ましい。即ち、少なくともスコアリングの近傍では、幅方向の曲げが取り除かれることが望ましい。一定のスコアリングの深さ、従って一定の分離プロセスを生じるために、この曲げは、スコアリングデバイスがスコアラインを形成する際に取り除かれるべきである。即ち、ガラスリボンは、適度な剛性、即ち、耐屈曲性を示すべきである。突出部材56の使用に加え、かかる剛性を生じる他の方法は、ガラスリボンに張力を付与することを含む。
本明細書にて開示される実施形態に対する重要な構成要素は、キャスタアセンブリを備える張力付与デバイスであり、ここで、キャスタアセンブリのホイールは、継続的に移動しているガラスリボンの表面に対して押圧即ち挟持される。リボンとキャスタホイールの相対運動により、張力付与デバイスが動作する。キャスタホイールは、要望に応じて、ガラスリボンの適切な張力付与を保証するために、キャスタホイールの牽引角を調整する機械的フィードバックループを提供するように構成されることが出来る。
図5A及び図5Bに関する以下の概説は、基本的なキャスタアセンブリ68の一例を示す。図5A及び図5Bに示すように、例示的なキャスタアセンブリ68は、本体部72と、本体部72から延出し、間にキャスタホイール76が取り付けられる1つ以上の脚74とを備える、キャスタホイール取付部材70を備える。キャスタホイール76は、車軸78によって脚74に取り付けられる。キャスタホイール76は、車軸78内に存在する第1の回転軸80周りに回転するように構成される。例えば、幾つかの実施形態では、車軸78は、キャスタホイール76を貫通し、1つ以上の脚74に取り付けられる単一構造である。キャスタホイール76は、車軸78に固定的に結合されることが出来、この場合、車軸78は、ベアリングによって1つ以上の脚74に回転可能に結合され、或いは、キャスタホイール76は、ベアリングによって車軸78に回転可能に結合されることが出来、この場合、車軸78が脚74に固定的に結合される。より簡単に言えば、キャスタホイール76は、回転軸80周りに回転するように構成される。
キャスタホイール取付部材70は、フレーム部材82に固定的に取付けられることが出来、この場合、キャスタアセンブリ68を、固定キャスタアセンブリと呼ぶ。他の実施形態では、キャスタホイール取付部材70は、キャスタアセンブリが旋回するように構成されるようにフレーム部材82に取り付けられることが出来る。
図5A及び図5Bに示す旋回キャスタアセンブリの場合、キャスタアセンブリは、更に、回転軸86を有する第2の車軸84を備え、第2の回転軸86は、第2の車軸内に存在する。第2の回転軸86は、第1の回転軸80に対して垂直であり、第1の回転軸80からオフセット距離δだけ離れている。
旋回キャスタは、キャスタに作用する力の不均衡に応じて第2の回転軸86周りに回転するように構成されることが出来る。即ち、第2の車軸84は固定されているが、キャスタホイール取付部材70は、第2の回転軸86周りに自由に回転することが出来、キャスタホイール76は、方向90に移動している表面88と接触していると仮定する。キャスタホイール76は、表面88の移動方向に対して第2の回転軸86を「牽引し」、更に、キャスタホイール76とキャスタホイール取付部材70が対称的に配置されていると仮定すると、キャスタホイール76は、表面88の移動方向と平行な線92に沿っており、この場合、線92は、キャスタホイール76の平面を表す。本明細書では、牽引という言葉は、キャスタホイールが、表面88の移動方向において第2の回転軸86の下流(後方)に配置されていることを意味する。表面88の移動方向が変化すると、キャスタホイール76と表面88の間の摩擦力の不均衡により、第2の回転軸86を再び牽引するためにキャスタホイールが再整列し、この場合、キャスタホイールの平面が表面の移動方向と平行になる。言い換えれば、ベアリング力(例えば、ベアリング内の摩擦)を無視すれば、上述のキャスタアセンブリは、自身と、キャスタホイールが接触している表面との間の相対運動と平行に再度整列するために、第2の回転軸86周りに回転する。
本明細書にて説明される実施形態に従い、キャスタアセンブリが採用され、この場合、このキャスタアセンブリは、固定キャスタアセンブリではなく、また、このキャスタアセンブリは、自由に回転する旋回キャスタでもない。より正確に言えば、このキャスタアセンブリは、キャスタアセンブリとキャスタアセンブリが接触する表面との間の相対運動の方向に平行ではない方向に、他の力を用いずにキャスタアセンブリを整列させるためにキャスタアセンブリに力を付与する力機構を含む。即ち、キャスタアセンブリは、キャスタホイールが、ホイール自身が回転する回転軸に垂直な回転軸周りに回転することが出来、従ってホイールの平面が延伸方向に整列することが出来る一方、ホイール又はその取付部材には、キャスタホイールを非整列位置に付勢する力が付与されるように構成される。言い換えれば、この平衡位置を維持するために、相対運動の方向に垂直な力が必要とされるように、力の不均衡が意図的に導入される。かかるキャスタアセンブリの動作原理を、図6及び図7を参照して以下により詳細に説明する。
図6に示すのは、力機構を組み込んだキャスタアセンブリ100である。キャスタアセンブリ100は、キャスタホイール取付部材102を備え、キャスタホイール取付部材102には、キャスタホイール104が、キャスタホイール取付部材102の先端108にて第1の車軸106によって回転可能に結合されている。キャスタホイール104は、第1の車軸106内に存在する第1の回転軸110周りに回転可能である。更に、キャスタホイール取付部材102の基端112は、第2の車軸116によってフレーム部材114に回転可能に取付けられ、この場合、キャスタホイール取付部材102は、第2の車軸116内に存在する第2の回転軸118周りに回転可能である。力機構120は、キャスタホイール取付部材102と係合し、キャスタホイール取付部材102が第2の回転軸118周りの所定の回転方向122に付勢されるように、キャスタホイール取付部材102に対して力を付与する。第2の回転軸118周りのキャスタホイール取付アームの回転移動を制限するストッパ(図示せず)が設けられてもよい。図6の例では、力機構120は、キャスタホイール取付部材102とフレーム部材114の両方と係合する単純なねじりばねを備える。この例では、ねじりばねは、第2の車軸116周りに配置されている。キャスタホイール取付部材102に対して、第2の回転軸118周りに回転するようにキャスタホイール取付アーム102を付勢する回転力を付与するための、その他の機構も採用されることが出来る。例えば、図7に示すように、空気圧シリンダ119が採用されてもよい。
フレーム部材114は、キャスタホイールが材料と係合する前に延伸方向50に移動している移動ガラスリボン42の経路から離れるキャスタアセンブリの移動を容易にするために、ベース部材124に回転可能に取付けられることが出来る。例えば、図6の実施形態では、キャスタホイール104が移動材料のリボンと接触しないように、キャスタアセンブリ100を回転させることが出来る。例えば、フレーム部材114は、第2の回転軸118が移動材料128(例えば、継続的に移動しているガラスリボン42)の表面に垂直に配置され、且つキャスタホイール104の平面130が移動材料の延伸方向50と整列して(平行になって)いれば、キャスタホイール104が移動材料のエッジ部132にて移動材料128と接触するように、ベース部材124に取り付けられることが出来る。図6の実施形態に示すように、キャスタホイール104の平面130は、第1の回転軸110と第2の回転軸118の両方に交差している。好ましくは、平面130は、第1の軸110に垂直であり、第2の回転軸118は、平面130に平行であり且つ平面130内に存在する。
或いは、フレーム部材114は、ベース部材124に固定的に取付けられることが出来、この場合、ベース部材124は、キャスタホイール104が移動しているガラスリボン42に接触しないようにキャスタアセンブリ100を並進させる、スライドデバイスに取り付けられる。幾つかの実施形態では、フレーム部材114は、回転と並進の両方を可能にすることが出来、その場合、フレーム部材114は、ベース部材124に回転可能に取付けられ、ベース部材124が並進されることが出来る。
以下は、図8に示すような、ガラスリボン42に対する一対のキャスタアセンブリ100の動作の説明である。図8において、キャスタアセンブリ100の図は上から見たものであり、継続的に移動しているガラスリボン42は、図面の紙面内に向かって移動しているものとする。限定ではなく考察の目的で、a)両キャスタアセンブリは同一であるが、継続的に移動しているガラスリボンの両側に配置され、b)フレーム部材114は、継続的に移動しているガラスリボンに向かう方向又はそこから離れる方向に(係合位置と非係合位置との間で)キャスタアセンブリ100を並進させるための1つ以上のリニアスライドを備えるベース部材124に回転可能に取り付けられ、且つc)力機構120は、夫々のキャスタアセンブリのキャスタホイール取付部材102及びフレーム部材114と係合するねじりばねを備えるものと仮定する。更に、キャスタアセンブリは、初めは非係合位置にあり、ガラスリボン42は、キャスタアセンブリに隣接する位置で継続的に移動しているものとする。非係合位置では、力機構120は、キャスタホイール取付部材102に対して、各キャスタホイールの平面130が、図6に示すように、継続的に移動しているガラスリボンの移動方向50に平行ではない(整列していない)位置にキャスタホイール取付部材102を付勢する力を付与している。尚、本実施形態及び以下の実施形態は、継続的に移動しているガラスリボンに関して説明されるが、本明細書にて説明されるキャスタアセンブリは、その他の材料の加工において使用されることが出来る点に留意されたい。
ベース部材124は、キャスタホイール104が、継続的に移動しているガラスリボン42の各表面に接触し、ガラスリボン42が、対向するキャスタホイール同士の間に所定の挟持力で挟持されるまで、継続的に移動しているガラスリボン42へ向かう方向に移動させることが出来る。例えば、ガラスリボンの各側に対する挟持力は、約2kgから約10kgまでの範囲のガラスリボンの幅を横断する張力、幾つかの実施形態では、約2kgから約5kgまでの張力を得るのに適したものであるべきである。例えば、挟持力は、約0.5kgの力から約3kgまでの範囲、幾つかの実施形態では、約2kgから約5kgまでの範囲でもよい。前述の動作原理に従い、キャスタホイール取付部材102は、夫々のキャスタホイールの平面130を継続的に移動しているガラスリボン42の移動方向50と牽引整列するように整列し易い方向に、夫々の第2の回転軸118周りに回転されることが出来る。しかしながら、継続的に移動しているガラスリボンとの接触を受けての第2の回転軸118周りのキャスタホイール取付部材102の回転は、ねじりばね120が付与する力に逆らって生じる。従って、各ねじりばねが付与する力は、キャスタホイール取付部材102が個別のばね定数に従って回転する際に増加する。キャスタホイール取付部材102の回転は、ねじりばね120が付与する力が、キャスタ104ホイールと継続的に移動しているガラスリボン42との間の摩擦力と平衡になるまで続く。各キャスタアセンブリ100は、両向き矢印136が示すように、リニアスライド機構134を介してガラスリボンから離れる方向に(ガラスリボンに対して垂直な方向に)キャスタアセンブリを並進させることによって、継続的に移動しているガラスリボン42との係合位置に移動されることが出来、又はリニアスライド機構134を備え、両向き矢印142で示す第3の回転軸140を含む車軸138を中心に、フレーム部材114を回転させることによって係合位置又は非係合位置まで回転させることが出来、又は並進と回転の両方を行うことが出来る。
前記の説明は、継続的に移動しているガラスリボンが横方向に(幅方向に)拘束され、或いは横移動が出来ないもの仮定している。しかしながら、先に述べたような典型的なダウンドローガラスシート製造操作では、継続的に移動しているガラスリボンは、実際は、横方向に移動させられ得るため、平衡位置に達する過程で、一対のキャスタアセンブリは、力機構120を介して幅方向にリボンを引っ張り、それによって、ガラスリボンの位置を変化させ易い。かかる単一方向への移動は、一般的に望ましくない。従って、第2の一対のキャスタアセンブリが、第1の一対のキャスタアセンブリと横方向に整列され、生成される張力が延伸方向50に主に垂直であるように、第1の一対のキャスタアセンブリと等しいが反対向きの力で横方向にガラスリボンを引っ張るために、第2の一対のキャスタアセンブリは、ガラスリボンの第2の縁に隣接して配置されることが出来る。
尚、前述したフュージョン法等の典型的なダウンドローガラスシート形成プロセスでは、ガラスリボンは、望ましくない可能性のあるガラスリボンの幅寸法の曲げを有する可能性がある。更に、ガラスリボンは、非常に薄いことが多く、「変形」に対してほとんど抵抗しない。従って、延伸方向に垂直な方向にガラスリボンの幅を横断して張力が付与されるように、二対のキャスタアセンブリが、ガラスリボンの両側の縁に隣接してガラスリボンと係合する前述の状況では、ガラスリボンの各縁部54からキャスタアセンブリによって付与される、相反する幅方向の力が実質的に等しい場合、延伸方向からガラスリボンを逸脱させずに、ガラスリボンを平面形状に「引き延ばす」ことが出来る。言い換えれば、ガラスシートは、二対の両側の対向するキャスタアセンブリの間に実質的に平らに伸ばされることが出来る。理想的には、キャスタホイールと、継続的に移動しているガラスリボンとの間の摩擦力の不均衡により、各キャスタアセンブリは、個々のキャスタホイールの平面が延伸方向と整列するまで駆動するが、実際的観点からは、常に平衡オフセット角α(図6を参照)が存在していることになる。一部の例では、ガラスリボンの中心線から離れる方向へのオフセット角αは、約0度から約3度の範囲内とすることが出来る。しかしながら、ガラスリボンの幅を横断するように付与される張力が大きくなるほど、この角度も大きくなる。従って、この角度は、所望の張力の関数であり、3度よりも大きな角度αは、例えば、約0度から約5度の範囲内、及び、幾つかの実施形態では、約0度から約10度の範囲内で、所望の張力に応じて使用されることが出来る。
前述の例は、リボンの幅を横断するガラスリボンの線又は細長い帯に沿って、ガラスリボンの平坦化領域を生じることが出来るが、当然のことながら、第1の一組のキャスタアセンブリによって形成された同様の横線から延伸方向に所定量だけずらしたガラスリボンの幅寸法における線に沿って配置された第2の一組の両側に配置されて対向するキャスタアセンブリを追加することによって、延伸方向(例えば、ガラスリボンの長さ方向)に沿ってもっと大きな平坦化領域を生じることが出来る。
図9A乃至図9Cは、本開示に係るキャスタアセンブリ200の他の実施形態の3つの直交図を示す。図9Aの第1の正面図に示すように、キャスタアセンブリ200は、ジンバルブロック204と、本体部206と、この本体部から延出する少なくとも1つの脚部208とを備えるキャスタホイール取付部材202を備える。図9A乃至図9Cの実施形態では、キャスタホイール取付部材202は、2つの脚部208を備える。図10は、キャスタホイール取付部材202が1つのみの脚部208を備える、キャスタアセンブリ200の他の実施形態を示す。キャスタホイール210は、第1の車軸212を介してキャスタホイール取付部材202(例えば、脚部208)に回転可能に結合され、矢印216(図9B)で示すように、第1の車軸212内に存在し且つ第1の車軸212の全長を通る第1の回転軸214周りに回転するように構成される。
キャスタアセンブリ200は、更に、フレーム部材218を備える。キャスタホイール取付部材202は、ジンバルブロック204に接続される第2の車軸220(図9Bを参照)によってフレーム部材218に回転可能に結合される。即ち、第2の車軸220は、フレーム部材218を通り、フレーム部材218内で回転可能であり、ジンバルブロック204に結合される。従って、キャスタホイール取付部材202は、第2の車軸220内に存在し且つ第2の車軸220の全長を通る第2の回転軸222周りに回転するように構成される。
キャスタホイール取付部材202の本体部206は、第3の車軸224を介してジンバルブロック204に回転可能に結合される。従って、本体部206は、両向きの矢印228(図9C)で示すように、第3の車軸224内に存在し且つ第3の車軸224の全長を通る第3の回転軸226周りに、回転するように構成される。尚、図9Aの破線228は、キャスタホイール210を二等分する平面の縁を表す。平面228は、第1の回転軸214に垂直であり、第2の回転軸226は、平面228と平行であり且つその中に存在する。平面228は、以下ではキャスタホイール210の平面と呼ぶ。
フレーム部材218は、第4の車軸230の一端に結合され、第4の車軸230内に存在し且つその全長を通る第4の回転軸232周りに回転するように構成される。従って、キャスタホイール取付部材202は、ジンバルブロック204及び第2の車軸220によってフレーム部材218に回転可能に結合されているが、第4の回転軸232周りに回転するようにも構成される。第4の回転軸232は、第2の回転軸222と交差し且つ第2の回転軸222に対して垂直である。
図9Bから最も良く分かるように、第2の車軸220は、第1のねじりばね234等の第1の力機構234に結合される。図9Bに従えば、第1のねじりばね保持板236は、フレーム部材218に固定的に結合される。第2の車軸220は、第1のねじりばね保持板236内を通り、第1のねじりばね保持板236内で回転可能である。第1のねじりばね234の一端は、第1のねじりばね保持板236に結合され、又は少なくともストッパ(図示せず)によって第1のねじりばね保持板236に対して回転することが防止される。第1のねじりばね234の他端は、第2のねじりばね保持板238に結合され、又は少なくともストッパ(図示せず)によって第2のねじりばね保持板238に対して回転することが防止される。第2のねじりばね保持板238は、第1の駆動ギア244に結合される。
第2の車軸220の一端はジンバルブロック204に結合されているが、第2の車軸220の他端は、第1の駆動ギア244と、第1のウォームギア246と、第1のウォームギア駆動軸248とを備える第1の駆動デバイス242に結合される。第1のウォームギア駆動軸248は、例えば、第1のウォームギア駆動軸248を回転させ、それによって第1のウォームギア246を回転させるように構成されたステッピングモータ(図示せず)に結合されることが出来る。第1のウォームギア246は、第1の駆動ギア244と係合され、第1のウォームギア246の回転により、第2の回転軸222周りの第1の駆動ギア244の回転が引き起こされる。第1の駆動ギア244は、第2の車軸220上で回転可能である。第1のねじりばね234の一端がフレーム部材218に結合され、第1のねじりばね234の他端が第1の駆動ギア244に結合されているため、第2の車軸220がフレーム部材218内で回転可能であり且つ第2の車軸220の一端がジンバルブロック204に結合されている場合、第2の車軸220に付与されるトルクによって、第2の回転軸222周りのキャスタホイール取付部材202の回転が引き起こされる。第1のねじりばね234は、例えば第1のねじりばね保持板236によってフレーム部材218に結合され、第2のねじりばね保持板238によって第1の駆動ギア244に結合されることが出来、それにより、第1のウォームギア246が第1の駆動ギア244の回転を防止している状態では、ねじりばね234が、キャスタホイール取付部材202を第1の回転方向250に第2の回転軸222周りに回転させるトルクを第2の車軸220に付与することができる。
ねじりばね234によって車軸220に付与されるトルクの量は、ウォームギア246によって第1の駆動ギア244を回転させることによって第1のねじりばね234に付与されるねじり量を変えることによって調整されることが出来る。より簡単に言えば、第1のねじりばね234は、所定のねじり量で「固定」されることが出来、それにより、第1の回転方向250へのキャスタホイール取付部材202の回転が最大の回転状態にある時であっても、静止している軸に所定のトルク量を付与することができる。第1のねじりばね234が付与する所定のトルク量は、以下では固定的な張力付与トルクと呼ばれ、第1のねじりばね234によって第2の車軸220に付与される最小トルクである。
第1の回転方向とは反対の第2の回転方向252に付与される第2のトルクは、第1のねじりばね234の抵抗を受ける。第2のトルクが固定的な張力付与トルクよりも大きければ、第2のトルクによって、第2の車軸220が第2の回転方向252に第2の回転軸222周りに回転する。しかしながら、第1のねじりばね234は、第2の回転方向への回転によって、例えば第1のねじりばね234のばね定数に従って、第1のねじりばね234が第2の車軸220に付与するトルクが増大するように構成される。第1のねじりばね234によって第2の車軸220に付与されるこの増大したトルクは、以下で、動的な張力付与トルクと呼ぶ。第2の車軸220は、動的な張力付与トルクが第2の付与トルクに等しくなるまで第2の付与トルクの影響下で回転し続け、動的な張力付与トルクが第2の付与トルクに等しくなった時、第2の車軸220は平衡角位置に到達している。
当然のことながら、前述から、固定的な張力付与トルクは、第1のウォームギア246を使用して第1の駆動ギア244を回転させることによって調整されることが出来る。即ち、第1の駆動デバイス242は、第1のねじりばね234によって第2の車軸220に付与される固定的な張力付与トルクを増大させるために使用されることが出来る。より簡単に言えば、キャスタホイール取付部材202がストッパに当たって静止し、第2の車軸220が第1の回転方向250にそれ以上回転しないようにした状態で、第1の駆動デバイス242は、固定的な張力付与トルクが増大するように第1の駆動ギア244を回転させることによって第1のねじりばね234のねじりを増大するために使用されることが出来る。従って、増大した第2の付与トルクは、第2の回転方向252に第2の車軸220を移動させるために必要とされる。別の見方をすれば、第2の車軸220の第2の回転方向への回転により、第2の車軸220を第1の回転方向に駆動するために付与される力が増大する。
図9A及び図9Cから最も良く分かるように、第4の車軸230は、第2のねじりばね260等の第2の力機構260に結合される。図9A及び図9Cに従えば、第4の車軸230の一端は、フレーム部材218に結合される。第4の車軸230は、フレーム部材218から延出し、ベアリングブロック262を通り、ベアリングブロック262内で回転可能である。ベアリングブロック262は、キャスタアセンブリ200をガラスリボン42に隣接して位置決めするベース部材(図示せず)に結合されることが出来る。例えば、このベース部材は、ベース部材224と同一又は類似のものとすることが出来る。第3のねじりばね保持板264は、ベアリングブロック262に結合され、第4の車軸230は、第3のねじりばね保持板264を通り、第3のねじりばね保持板264内で回転可能である。第2のねじりばね266は、第3のねじりばね保持板264に結合され、又は少なくとも第1の端部で第3のねじりばね保持板264よって保持される。第2のねじりばね260の第2の端部は、第2の駆動デバイス268に結合される。
第2の駆動デバイス268は、第2の駆動ギア270と、第2のウォームギア272と、第2のウォームギア駆動軸274とを備える。第4のねじりばね保持板276が、第2の駆動ギア270に結合される。第2の駆動ギア270は、第4の車軸230に回転可能に係合され、第2の駆動ギア270は、第4の回転軸232周りに第4の車軸230上で回転可能になっている。第2のウォームギア駆動軸274は、回転運動源、例えば、第2のウォームギア駆動軸274を回転させ、それによって第2のウォームギア272を回転させるように構成されたステッピングモータ(図示せず)に結合されることが出来る。
第2のウォームギア272は、第2の駆動ギア270と係合され、第2のウォームギア272の回転により、第2の駆動ギア270の回転が引き起こされる。第2のねじりばね260の第2の端部は、第4のねじりばね保持板276に結合され、又は少なくとも第4のねじりばね保持板276よって保持される。第2のねじりばね260は、一端がベアリングブロック262に結合され、他端が第2の駆動ギア270に結合されており、また、第4の車軸230がベアリングブロック262内で回転可能であり、且つ第4の車軸230の一端が、ベアリングブロック204を介してフレーム218に結合されているため、第4の車軸230に付与されるトルクによって、第4の回転軸232周りに、フレーム218の回転、続いてキャスタホイール取付部材202の回転が引き起こされる。第2のねじりばね234が、第3のねじりばね保持板264を介してベアリングブロック262と、第4のねじりばね保持板276を介して第2の駆動ギア270と、回転可能に係合されており、また、ベアリングブロック262が固定的に取付けられた状態では、第2のねじりばね260は、第4の回転軸232周りにフレーム部材218及びキャスタホイール取付部材202を回転するトルクを、第4の車軸230に付与する。第2のねじりばね260によって第4の車軸230に付与されるトルク量は、第2のねじりばね260に付与されるねじり量によって調整されることが出来る。より簡単に言えば、第2のねじりばねは、第4の回転軸262周りの第1の回転方向278におけるキャスタホイール取付部材202の回転が最大の回転状態にある時でも、静止している第4の車軸に所定のトルク量が付与されるように、所定のねじり量で駆動デバイス268によって固定されてもよい。第4の車軸230に第2のねじりばね260によって付与される所定のトルク量は、以下では固定的な挟持トルクと呼び、第2のねじりばね260によって第4の車軸230に付与される最小トルクである。
第1の回転方向とは反対の第2の回転方向280に第4の車軸230に付与される第2のトルクは、第2のねじりばね260の抵抗を受ける。第2のトルクが固定的な挟持トルクよりも大きい場合、第2のトルクは、第4の車軸230を第2の回転方向280に第4の回転軸周りに回転させる。しかしながら、第2のねじりばね260は、第2の回転方向への第4の回転軸232周りの回転が、例えば、第2のねじりばね260のばね定数に従って、第2のねじりばね260によって第4の車軸230に付与されるトルクを増大するように構成される。この増大したトルクは、以下では動的な挟持トルクと呼び、第2の車軸260の角位置に応じて可変である。第4の車軸260は、動的な挟持トルクが第2の付与トルクと等しくなるまで第2の付与トルクの影響下で回転し続け、動的な挟持トルクが第2の付与トルクと等しくなる時、第4の車軸230は平衡角位置に到達している。
当然のことながら、前述から、固定的な挟持トルクは、第2の駆動デバイス268を使用して第4の車軸230を回転させることによって調整されることが出来る。即ち、第2の駆動デバイス268は、第2のねじりばね260によって第4の車軸230に付与される初期トルクを増大させるために使用されることが出来る。より簡単に言えば、フレーム218がストッパに当たっている状態では、第2の駆動デバイス268は、固定的な挟持トルクが増大するように第2のねじりばね260のねじりを増大するために使用されることが出来る。従って、増大した第2の付与トルクは、第2の回転方向に第4の車軸230を回転させるために必要とされる。別の見方をすれば、第2の回転方向への第4の車軸230の回転により、第1の回転方向に第4の車軸230に付与される力が増大する。
要約すれば、キャスタホイール210は、第1の回転軸214周りに回転するように構成される。キャスタホイール取付部材202は、第2の回転軸222の周りのキャスタホイール取付部材202の回転が第1の力機構234の抵抗を受けるように、第1の力機構234(第1のねじりばね234)によって付与される力に逆らって第2の回転軸222周りに回転するように構成される。キャスタホイール取付部材の本体206は、第3の回転軸226周りに回転するように構成される。フレーム部材218(ひいてはキャスタホイール取付部材202)は、第4の回転軸232周りのキャスタホイール取付部材202の回転が、第2の力機構260(例えばねじりばね260)の抵抗を受けるように、第2の力機構260によって第4の車軸230に付与される力に逆らって第4の回転軸232周りに回転するように構成される。図示しないが、必要に応じて、前述の構成要素の回転運動を制限するために、機械的ストッパが使用されることが出来る。
図9B及び図9Cから分かるように、動作中、第2の回転軸222は、キャスタホイール210が接触するガラスリボン128の表面に略垂直であるが、回転軸232は、ガラスリボン128の接触表面と略平行である。尚、更に、キャスタアセンブリ200は、第3の回転軸226が、キャスタホイール210が接触するガラスリボン42の表面と非ゼロの角度βを形成するように、構成されることが出来る(図9Bを参照)。第3の車軸224に導入された角度βにより、第3の回転軸226周りの本体部206のばたつきや揺らぎの回避を補助する。幾つかの実施形態では、キャスタアセンブリ200は、キャスタホイール210がガラスリボンに接触する箇所282にて第3の回転軸226がガラスリボン128と交差するように、設計されることが出来る。
以下では、移動するガラスリボン42及び図8ならびに図11に関して、キャスタアセンブリ100の動作を説明する。図11に示すように、溶融ガラス16は、継続的に移動しているガラスリボン42として形成体32から下方に下降する。ガラスリボン42は、プルローラ44に係合され、プルローラ44によって延伸方向50の下方に延伸される。延伸方向50は、必ずという訳ではないが典型的には縦方向である。ガラスリボンが形成体32から降下する時に、ガラスリボンは、粘性材料から弾性材料へと冷める。スコアリング装置48は、プルローラ44の下方に配置され、ガラスリボン42とその弾性部分において係合し、ガラスリボンに延伸方向50と略垂直な方向に横方向のスコアを形成する。スコアリング装置48は、幾つかの実施形態では、延伸方向と平行な方向に並進するように構成されることが出来る。
図11は、更に、ガラスリボン42の側縁部54に隣接して位置決めされたキャスタアセンブリの組を示す。キャスタアセンブリ100の各組は、二対のキャスタアセンブリからなり、この場合、第1の一対のキャスタアセンブリは、一方の側縁部54に隣接して位置決めされ、第2の一対のキャスタアセンブリ100は、ガラスリボン42の反対側の側縁部に隣接して位置決めされる。更に、図8を参照すると、キャスタアセンブリ100の各対は、縁部54に隣接するガラスリボン42の一方の側に位置決めされた第1のキャスタアセンブリと、同一の縁部54に隣接するガラスリボン42の反対の側に位置決めされた第2のキャスタアセンブリ100とを含む。一組のキャスタアセンブリの各キャスタアセンブリは、典型的には形成体32のルート40から等しい距離に位置決めされる。
図6を参照すると、キャスタホイール104とガラスリボン42の間の接触の直前に、力機構120(例えば、ねじりばね120)によってキャスタホイール取付部材102に付与される力により、キャスタホイール取付部材102は、キャスタホイール取付部材102の回転が安定した初期位置になり、且つキャスタホイールの平面130が延伸方向50とある角度を成すまで、最大回転位置へと回転する。図6に示す例では、キャスタホイール取付部材102は、時計回りに回転する。キャスタホイール104が延伸方向50に移動しているガラスリボン42の表面と接触するようにベース部材124がキャスタアセンブリ100を移動させる時、キャスタホイール104と、移動しているガラスリボン42との間の相互作用により、キャスタホイール取付部材102が、ねじりばね120によってキャスタホイール取付部材102に付与される力に逆らって反時計回りに回転する。キャスタホイール取付部材102が反時計回りに回転すると、ねじりばね120に付与されるねじりが増大し、それによって、ねじりばね120によってキャスタホイール取付部材102に付与される力も増大する。ガラスリボン42の下降移動及びガラスリボンが寄与する平坦化に対する抵抗と相俟った、キャスタホイール104とガラスリボン42の間の摩擦力が、ねじりばね120によってキャスタホイール取付部材に付与される増大した力によって釣り合う時、キャスタホイール取付部材102及びキャスタホイール104は、ガラスリボン42上の平衡位置に到達する。
より簡単に言えば、キャスタホイール104が、継続的に移動しているガラスリボン42と接触する時、ガラスリボンの移動によって、キャスタホイールの平面130をガラスリボンの移動方向(延伸方向50)と整列させるように、キャスタホイール取付部材102が回転させられる。しかしながら、ガラスリボンと接触することによって生じるキャスタホイール取付部材の回転により、ねじりばね120にはねじれが生じ、それによってキャスタホイール取付部材102に対してねじりばね120によって付与される力が増大し、キャスタホイール取付部材を逆の回転方向に回転させ易くなる。従って、移動しているガラスリボンの縁部に対して、ガラスリボンの中心線から離れる方向に外向きの横力が付与される。
前述の動作説明は、単一のキャスタアセンブリ100しか含まなかったが、図8に示すように、ガラスリボンの反対側には第2のキャスタアセンブリが位置決めされ、2つのキャスタアセンブリ同士の間でガラスリボンの縁部が挟持されるようにしていることに留意されたい。更に、図11に従えば、第2の一対のキャスタアセンブリは、ガラスリボンの反対側の縁部に沿って同様に位置決めされ、第2の一対のキャスタアセンブリも、第1の一対のキャスタアセンブリによって付与される横力とは反対の方向にガラスリボンに外向きの横力を付与するように構成されることも認識されたい。従って、継続的に移動しているガラスと係合した二対のキャスタアセンブリは、ガラスリボンを平らにする逆向きの横力をガラスリボンに付与する。
キャスタアセンブリ200に関して図11を再び参照すると、前記から、二対のキャスタアセンブリが、ガラスリボン42の両側の縁部と係合し、且つ、ガラスリボンに対して、延伸方向50と略垂直な方向にガラスリボンを引っ張る、相反する外向きの横力を付与するように位置決めされるように、キャスタアセンブリ200は、キャスタアセンブリ100と置き換えられ得ることは容易に分かる。しかしながら、キャスタアセンブリ100及び200は類似であるが、設計が異なることから、類似ではあるが異なる動作方法となる。先に説明したように、第1の力機構234(例えばねじりばね234)は、ガラスリボン42に外向きの横力を付与する回転方向への第2の回転軸222周りの回転に、キャスタホイール取付部材202を付勢するように構成される。駆動デバイス242は、ねじりばね234に大なり小なりねじりを付与することによって、最低限の外向きの力(固定的な張力)を設定するために使用されることが出来る。ねじりばね234に付与されるねじれが大きいほど、ガラスリボンに付与される外向きの横力が大きくなる。従って、駆動デバイス242は、横方向外向きの力を調整するために使用されることが出来る。幾つかの実施形態では、駆動デバイス242は、コントローラに電気的に結合されることが出来、この場合、コントローラが生じる力の設定点信号が、キャスタアセンブリに結合されるロードセルによって提供される力信号と比較される。次に、駆動デバイス242を制御するために、設定点信号と力信号との間の差を含むエラー信号が使用されることが出来、これにより、ガラスリボンに対して付与される張力を増加又は減少させることが出来る。他の実施形態では、ドロープロセス中に、ガラスリボンにおける張力が測定されることが出来、この場合、リアルタイムの張力が、システムコントローラと、実際のリボン張力と設定点張力をの間の差を表す発信されるエラー信号とに対して、提供されることが出来る。エラー信号は、駆動デバイス242を制御するために使用されることが出来る。
同様に、第2の力機構260及び駆動デバイス268は、キャスタアセンブリ200によってガラスリボン42に付与される垂直方向の力を制御するために使用されることが出来る。第1のキャスタアセンブリがガラスリボンの第1の側に位置決めされ、第2のキャスタアセンブリがガラスリボンの第2の側に位置決めされ、第1及び第2のキャスタアセンブリが、ガラスリボンが第1及び第2のキャスタアセンブリのキャスタホイール間に挟持されるように位置決めされる時、この垂直方向の力は、挟持力と呼ぶことが出来る。従って、キャスタアセンブリの対の各キャスタアセンブリ(即ち、第1及び第2のキャスタアセンブリ)の駆動デバイス268は、第2の力機構(例えば、第2のねじりばね260)に大なり小なりねじりを付与することによって、挟持力の量を変えるため使用されることが出来る。
使用時、各キャスタアセンブリ200は、キャスタアセンブリがガラスリボンと係合又はガラスリボンから係合解除するように移動されることが出来るように、キャスタアセンブリに対して線形運動又は回転運動のいずれかを提供することが出来る、ベース部材124と類似のベース部材を含んでもよい。
図12は、更に、ガラスリボン42の側縁部54に隣接して位置決めされた一組のキャスタアセンブリ200を例示する。キャスタアセンブリ200の各組は、二対のキャスタアセンブリからなり、この場合、第1の一対のキャスタアセンブリは、一方の側縁部54に隣接して位置決めされ、第2の一対のキャスタアセンブリ200は、ガラスリボン42の反対の側縁部に隣接して位置決めされる。更に、図8を参照すると、キャスタアセンブリ200の各対は、縁部54に隣接するガラスリボン42の一方の側に位置決めされた第1のキャスタアセンブリと、同一の縁部54に隣接するガラスリボン42の反対の側に位置決めされた第2のキャスタアセンブリ200とを含む。一組のキャスタアセンブリの各キャスタアセンブリは、典型的には、形成体32のルート40から等しい距離に位置決めされる。
図13を参照すると、キャスタホイール210とガラスリボン42との間の接触の直前に、力機構234(例えば、ねじりばね234)によってキャスタホイール取付部材102に付与される力により、キャスタホイール取付部材202は、キャスタホイール取付部材202の回転が安定した初期位置になり、且つキャスタホイールの平面228が延伸方向50と角αを成すまで、第1の方向に最大回転位置へと回転する。図13に示す例では、キャスタホイール取付部材202は、反時計回りに回転される。延伸方向50に移動しているガラスリボン42の表面とキャスタホイール210が接触するように、キャスタアセンブリ200が、例えばベース部材124を介して移動される時、キャスタホイール210と、移動しているガラスリボン42との間の相互作用により、キャスタホイール取付部材202は、第1のねじりばね234によってキャスタホイール取付部材202に付与される力に逆らって時計回りに回転する。キャスタホイール取付部材202が時計回りに回転すると、ねじりばね234に付与されるねじりが増大し、それによって、ねじりばね234によってキャスタホイール取付部材202に付与される力も増大する。ガラスリボン42の下降移動及びガラスリボンが寄与する平坦化に対する抵抗と相俟った、キャスタホイール210とガラスリボン42の間の摩擦力が、第1のねじりばね234によってキャスタホイール取付部材に付与される増大した力によって釣り合う時、キャスタホイール取付部材202及びキャスタホイール210は、ガラスリボン42上の平衡位置に到達する。
より簡単に言えば、キャスタホイール210が、継続的に移動しているガラスリボン42と接触する時、ガラスリボンの移動によって、キャスタホイールの平面228をガラスリボンの移動方向(延伸方向50)と整列させるような回転方向に、キャスタホイール取付部材202が回転する。しかしながら、ガラスリボンと接触することによって生じるキャスタホイール取付部材202の回転により、第1のねじりばね234にねじれが生じ、それによって、キャスタホイール取付部材202に対して第1のねじりばね234によって付与される力が増大し、逆の回転方向にキャスタホイール取付部材を回転させ易くなる。従って、移動しているガラスリボンの縁部に対して、ガラスリボンの中心線から離れる方向に外向きの横力が付与される。
前述の動作説明は、単一のキャスタアセンブリ200しか含まなかったが、図12に示すように、ガラスリボンの反対側には第2のキャスタアセンブリが位置決めされ、2つのキャスタアセンブリの間でガラスリボンの縁部が挟持されるようにしていることに留意されたい。更に、図11に従えば、第2の一対のキャスタアセンブリは、ガラスリボンの反対側の縁部に沿って同様に位置決めされ、第2の一対のキャスタアセンブリも、ガラスリボンに対して、第1の一対のキャスタアセンブリによって付与される横力とは反対の方向に外向きの横力を付与するように構成されることを認識されたい。従って、継続的に移動しているガラスリボンと係合した二対のキャスタアセンブリは、ガラスリボンに対して、ガラスリボンを平らにする、相反する横力を付与する。上述のように、第1の駆動デバイス242は、外向きの横力を変化させ、それによってガラスリボンに付与される張力を変化させるために使用されることが出来る一方、第2の駆動デバイス268は、挟持力を変化させるために使用されることが出来る。キャスタホイール取付部材202の回転運動を制限するために、位置決めねじ298等のストッパが使用されることが出来る。
図14に示す更に他の実施形態では、キャスタアセンブリ100又は200は、スコアリング装置300を含むスコアリングデバイスが、両向き矢印302で示すように、延伸方向50に対して角を成して移動するスコアリング装置300と共に使用されることが出来る。従って、スコアリング装置300は、スコアリングプロセス中に延伸方向と平行な相対運動が生じないことを保証するために延伸方向に移動する必要がない。これにより、スコアリング装置の下方のロボット又はその他の装置の運動に干渉しながらの、スコアリング装置の下方の第2の一組のキャスタアセンブリの設置が容易になる。
図15は、継続的に移動しているガラスリボンに対する一組のキャスタアセンブリの効果をモデル化したデータのグラフである。縦軸は、中心線の位置においてガラスリボンに接する平面と、ガラスリボンとの間の距離を表す。即ち、縦軸は、ガラスリボンの中心線からの距離(横軸)の関数として、平面形状からのガラスリボンの逸脱を表す。ガラスリボンは、平均厚みが0.3mm、幅が1800mm、長手方向の下方への延伸力が約7kg、及び円筒状の曲げ(湾曲)が25mmと仮定し、ここで、曲げは、平面からの最大逸脱として測定される。曲線304は、両側のキャスタアセンブリの対と係合する前のガラスリボンにおける曲げを表し、曲線306は、ガラスリボンの縁部を両側のキャスタアセンブリの対と係合した後のガラスリボンにおける曲げを表す。このデータは、本明細書にて説明したキャスタアセンブリを使用することによって、幅方向におけるリボンの「平坦さ」が大幅に改善していることを示している。
前述のように、本明細書にて説明されたキャスタアセンブリは、ガラス形成プロセスに関して提示されているが、このキャスタアセンブリは、薄いガラスリボン42が、ある場所から別の場所へと搬送されるその他の装置及びシステムにおいて採用されることが出来る。例えば、図16に示すように、薄くてフレキシブルなガラスリボン42が、ソースリール400から繰り出され(供給され)、巻取りリール402によって巻き取られる(受容される)ことが出来る。このガラスは、0.3mm以下、0.1mm以下、又は0.05mm以下の厚みを有し得る。ソースリール又は巻取りリールの半径は、ガラスリボンの厚みの関数として変化する。ガラスリボンを更に加工するために、ソースリール400と巻取りリール402との間には、参照番号404によって表される様々な加工機器が配置されることが出来る。例えば、かかる加工機器は、ガラスリボンの縁を研削及び/又は研磨するために用いることができ、あるいは、ガラスリボンの縁にハンドリングテープを張り付けるために用いることもでき、あるいは、限定ではないが、保護フィルム、又は半導体材料等の電子機能材料等の他の材料を、ガラスリボン上に堆積するために用いることが出来る。本明細書にて説明されるキャスタアセンブリ100及び/又は200は、特定のプロセスに応じて、ガラスリボンの処理を改善することが出来るガラスリボンの曲げの低減のために、ガラスリボンの幅を横断する張力を付与するために使用されることが出来る。
当業者には、その精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書にて説明される実施形態に対して様々な修正及び変更を加えることが出来ることは明らかである。従って、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内であれば、本発明の実施形態は、このような修正及び変更を包含することが意図される。
10 溶融ガラス製造装置
14 溶融炉
16 溶融ガラス
18、24、26 接続管
20 清澄器
22、28 攪拌機
30 ダウンカマー
32 形成体
34 入口
36 トラフ
38 収束形成表面
40 ルート
42 ガラスリボン
44 プルローラ
46 ガラスシート
48 ガラススコアリング装置
50 延伸方向
52 スコア
56 突出部材
58、300 スコアリングデバイス
60 ロボット
62 ロボットアーム
64 フレーム
66 クランプデバイス
68、100、200 キャスタアセンブリ
70、102、202 キャスタホイール取付部材
72、206 本体部
74 脚
76、104、210 キャスタホイール
78、138 車軸
80、110、214 第1の回転軸
84、116、222 第2の車軸
86、118、220 第2の回転軸
88 表面
106、212 第1の車軸
114、218 フレーム部材
120 力機構
124 ベース部材
128 移動材料
130、228 平面
132 エッジ部
134 リニアスライド機構
228 平面
224 第3の車軸
232 第4の車軸
234 第1のねじりばね
236 第1のねじりばね保持板
238 第2のねじりばね保持板
242 第1の駆動デバイス
244 第1の駆動ギア
246 第1のウォームギア
248 第1のウォームギア駆動軸
250 第1の回転方向
400 ソースリール
402 巻取りリール
Claims (15)
- ガラスを製造する装置であって、
形成体であって、継続的に移動しているガラスリボンを生成するために該形成体から溶融ガラスが延伸される形成体と、
該形成体の下方に位置決めされ、前記移動しているガラスリボンと係合するように構成されたキャスタアセンブリとを備え、該キャスタアセンブリは、
キャスタホイール取付部材と、
該キャスタホイール取付部材に回転可能に結合され、第1の回転軸周りに回転可能なキャスタホイールと、
該キャスタホイール取付部材に回転可能に結合されたフレーム部材であって、該キャスタホイール取付部材が第2の回転軸周りに回転可能であるフレーム部材と、
該キャスタホイール取付部材を該第2の回転軸周りに回転するように付勢する第1の力を、該キャスタホイール取付部材に印加するように構成された第1の力機構とを備え、
前記第1の回転軸に垂直であり且つ該第1の回転軸を通る平面が、前記第2の回転軸と交差する、装置。 - 前記キャスタアセンブリは、前記第1の力装置に結合された駆動機構であって、前記キャスタホイール取付部材に印加される前記第1の力を変化させるように構成された駆動機構を、更に備える請求項1記載の装置。
- 前記キャスタホイール取付部材は、ジンバルブロックと、該ジンバルブロックに回転可能に結合された本体部とを備え、該本体部は、第3の回転軸周りに回転可能である請求項1又は2記載の装置。
- 前記キャスタホイール取付部材は、前記第2の回転軸に垂直な第4の回転軸周りに回転するように構成されている請求項3記載の装置。
- 前記キャスタホイール取付部材に第2の力を印加し、且つ該キャスタホイール取付部材を前記第4の回転軸周りに回転するように付勢するよう構成された、第2の力機構を更に備える請求項4記載の装置。
- ガラスリボンを加工する装置であって、
ある長さのガラスリボンを有するソースリールと、
該ソースリールから前記長さのガラスリボンを受容するように構成された巻取りリールと、
該ソースリールと該巻取りリールとの間に配置され、該ガラスリボンと係合するように構成されたキャスタアセンブリとを備え、該キャスタアセンブリは、
キャスタホイール取付部材と、
該キャスタホイール取付部材に回転可能に結合され、第1の回転軸周りに回転可能なキャスタホイールと、
該キャスタホイール取付部材に回転可能に結合されたフレーム部材であって、該キャスタホイール取付部材が第2の回転軸周りに回転可能であるフレーム部材と、
該キャスタホイール取付部材を該第2の回転軸周りに回転するように付勢する第1の力を、該キャスタホイール取付部材に印加するように構成された第1の力機構とを備え、
前記第1の回転軸に垂直であり且つ該第1の回転軸を通る平面が、前記第2の回転軸と交差する装置。 - 前記キャスタアセンブリは、前記第1の力装置に結合された駆動機構であって、前記キャスタホイール取付部材に印加される前記第1の力を変化させるように構成された駆動機構を、更に備える請求項6記載の装置。
- 前記キャスタホイール取付部材は、ジンバルブロックと、該ジンバルブロックに回転可能に結合された本体部とを備え、該本体部は、第3の回転軸周りに回転可能である請求項6又は7記載の装置。
- 前記キャスタホイール取付部材は、前記第2の回転軸に垂直な第4の回転軸周りに回転するように構成されている請求項6乃至8のいずれか一項記載の装置。
- ガラスリボンを延伸する方法であって、
ガラスリボンを形成するために形成体から溶融ガラスを流すステップであって、該ガラスリボンが延伸方向に移動するステップと、
該ガラスリボンをキャスタアセンブリと係合させるステップとを備え、該キャスタアセンブリは、
キャスタホイール取付部材と、
該キャスタホイール取付部材に回転可能に結合され、第1の回転軸周りに回転可能なキャスタホイールと、
該キャスタホイール取付部材に回転可能に結合されたフレーム部材であって、該キャスタホイール取付部材が第2の回転軸周りに回転可能であるフレーム部材と、
該キャスタホイール取付部材を該第2の回転軸周りに回転するように付勢する第1の力を、該キャスタホイール取付部材に印加するように構成された第1の力機構とを備え、
前記係合によって、該キャスタホイール取付部材は、該第1の力に抗して該第2の回転軸周りに回転し、該第1の力は、それによって、前記ガラスリボンにおいて該ガラスリボンの中心線から離れる方向に張力を形成する、ガラスリボンを延伸する方法。 - 前記第1の力機構は、第1の駆動デバイスに結合され、該方法は、該第1の駆動デバイスによって前記第1の力を変化させるステップを更に備える請求項10記載の方法。
- 前記ガラスリボンにおける横方向の張力を変化させるために前記第1の力を変化させるステップを更に備える請求項10記載の方法。
- ガラスリボンの搬送方法であって、
ソースリールからガラスリボンを繰り出すステップと、
該ソースリールから巻取りリールに該ガラスリボンを巻き取るステップと、
該ソースリールと該巻取りリールとの間において、該ガラスリボンをキャスタアセンブリと係合させるステップとを備え、該キャスタアセンブリは、
キャスタホイール取付部材と、
該キャスタホイール取付部材に回転可能に結合され、第1の回転軸周りに回転可能なキャスタホイールと、
該キャスタホイール取付部材に回転可能に結合されたフレーム部材であって、該キャスタホイール取付部材が第2の回転軸周りに回転可能であるフレーム部材と、
該キャスタホイール取付部材を該第2の回転軸周りに回転するように付勢する第1の力を、該キャスタホイール取付部材に印加するように構成された、第1の力機構とを含み、
前記係合によって、該キャスタホイール取付部材は、該第1の力に抗して該第2の回転軸周りに回転し、該第1の力は、それによって、前記ガラスリボンにおいて該ガラスリボンの中心線から離れる方向に張力を形成する、ガラスリボンの搬送方法。 - 前記第1の力機構は、第1の駆動デバイスに結合され、該方法は、該第1の駆動デバイスによって前記第1の力を変化させるステップを更に備える請求項13記載の方法。
- 前記ガラスリボンにおける横方向の張力を変化させるために前記第1の力を変化させるステップを更に備える請求項13記載の方法。
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