[0001] 追加的に、本願は、本願の譲受人に譲渡され、参照によって本明細書に明確に組み込まれる、2013年10月1日に出願された「Apparatus and Method for Distributed Optimization of a Self Organizing Network」と題する特許仮出願第61/885,355の優先権を主張する。
[0029] 同じ参照数字が全体を通して同じ要素を表すために使用される図面を参照して様々な態様がここから説明される。以下の説明では、説明の目的で、様々な具体的な詳細が、1つまたは複数の態様の徹底した理解を提供するために示される。しかしながら、このような態様(1つまたは複数)が、これら具体的な詳細なしに実施され得ることは明らかであり得る。他の事例では、1つまたは複数の態様の説明を容易にするために周知の構造およびデバイスはブロック図形式で示される。
[0030] ある態様では、本開示は、自己組織化ネットワークの分散更新のための方法および装置を提供する。例えば、基地局は、この基地局および/または隣接基地局と通信状態にあるUEからデータを収集し得る。基地局は、このデータの一部(例えば、集計されたサンプル(aggregated sample)または報告)をネットワークエンティティに送信し得る。ある態様では、ネットワークエンティティは、基地局の自己組織化ネットワークにおいて1つまたは複数の基地局からそのような情報を受信し得る。ネットワークエンティティは、基地局(および他の基地局)から受信されたデータに基づいて、基地局に関するフィードバックを決定し、最小値、最大値、および/または値の範囲を基地局に送信し得る。例えば、ネットワークエンティティは、基地局の送信電力を少なくとも200mWに更新するために、フィードバックを基地局に提供し得る。ネットワークエンティティから受信されるフィードバック(例えば、送信電力を少なくとも200mWに更新するための)に加えて、基地局は、基地局における利用可能なローカル情報を使用し得、送信電力を、ある値、例えば220mW、に更新し得る。
[0031] ここで図1を参照すると、本明細書に提示される様々な態様に係る、ワイヤレス通信システム100が例示される。システム100は、複数のアンテナグループを含むことができる基地局102を備える。例えば、1つのアンテナグループは、アンテナ104および106を含むことができ、別のグループは、アンテナ108および110を含むことができ、さらなるグループは、アンテナ112および114を含むことができる。アンテナグループごとに2つのアンテナが例示される。しかしながら、アンテナグループごとにより多い数またはより少ない数のアンテナが利用されることができる。基地局102は、追加的に、送信機チェーンおよび受信機チェーンを含むことができ、それら各々は、当業者によって認識されるように、信号送信および受信に関係する複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナ、等)を備え得る。
[0032] 基地局102は、アクセス端末116およびアクセス端末122のような1つまたは複数のアクセス端末と通信することができる。しかしながら、基地局102が、実質的に、アクセス端末116および122に類似した任意の数のアクセス端末と通信することができることは認識され得る。アクセス端末116および122は、例えば、セルラ電話、スマートフォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星無線機、全世界測位システム、PDA、および/または、ワイヤレス通信システム100を通して通信するための任意の他の適切なデバイスであり得る。描写されるように、アクセス端末116はアンテナ112および114と通信状態にあり、アンテナ112および114は、順方向リンク118上でアクセス端末116に情報を送信し、逆方向リンク120上でアクセス端末116から情報を受信する。さらに、アクセス端末122はアンテナ104および106と通信状態にあり、アンテナ104および106は、順方向リンク124上でアクセス端末122に情報を送信し、逆方向リンク126上でアクセス端末122から情報を受信する。周波数分割複信(FDD)システムでは、例えば、順方向リンク118は、逆方向リンク120によって使用されるものとは異なる周波数帯域を利用することができ、順方向リンク124は、逆方向リンク126によって用いられるものとは異なる周波数帯域を用いることができる。さらに、時分割複信(TDD)システムでは、順方向リンク118および逆方向リンク120は、共通の周波数帯域を利用することができ、順方向リンク124および逆方向リンク126は、共通の周波数帯域を利用することができる。
[0033] 各アンテナグループおよび/またはそれらが通信するように指定されたエリアは、基地局102のセクタと呼ばれ得る。例えば、アンテナグループは、基地局102によってカバーされるエリアのセクタにおいてアクセス端末に通信するように指定され得る。順方向リンク118および124を通した通信では、基地局102の送信アンテナは、ビームフォーミングを使用して、アクセス端末116および122に関する、順方向リンク118および124の信号対ノイズ比を改善することができる。また、基地局102がビームフォーミングを利用して関連カバレッジ中にランダムに分散したアクセス端末116および122に送信する間、基地局が単一のアンテナを通してすべてのアクセス端末に送信することと比べて、隣接基地局内のアクセス端末は干渉の影響が少ないだろう。
[0034] 図2は、例となるワイヤレス通信システム200を示す。ワイヤレス通信システム200は、簡潔さのために、1つの基地局210および1つのアクセス端末またはユーザ機器(UE)250を描写する。しかしながら、システム200が、2以上の基地局および/または2以上のアクセス端末を含むことができること、ここにおいて、追加の基地局および/またはアクセス端末は、以下に説明される例となる基地局210およびアクセス端末250に実質的に類似し得るかまたはそれらとは異なり得る、は認識されるべきである。加えて、基地局210および/またはアクセス端末250が、それらの間のワイヤレス通信を容易にするために本明細書で説明されるシステムおよび/または方法を用いることができることは認識されるべきである。
[0035] 基地局210において、多数のデータストリームのためのトラフィックデータが、データソース212から送信(TX)データプロセッサ214へと提供される。ある例によれば、各データストリームは、それぞれのアンテナを通して送信され得る。TXデータプロセッサ214は、トラフィックデータストリームを、そのデータストリームのために選択された特定のコーディングスキームに基づいて、フォーマット、コーディング、およびインターリーブし、コーディングされたデータを提供する。
[0036] 各データストリームのためのコーディングされたデータは、直交周波数分割多重化(OFDM)技法を使用してパイロットデータと多重化され得る。追加的または代替的に、パイロットシンボルは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、または符号分割多重化(CDM)され得る。パイロットデータは、典型的には、既知の方法で処理され、チャネル応答を推定するためにアクセス端末250において使用され得る、既知のデータパターンである。次いで、各データストリームについての多重化されたパイロットおよびコーディングされたデータは、そのデータストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、二位相偏移変調(BPSK)、直交位相偏移変調(QPSK)、M相位偏移変調(M−PSK)、またはM値直交振幅変調(M−QAM)、等)に基づいて変調(例えば、シンボルマッピング)され得、変調シンボルが提供される。各データストリームのデータレート、コーディング、および変調は、プロセッサ230によって行われるまたは提供される命令によって決定され得る。
[0037] 次いで、それらデータストリームのための変調シンボルは、それらの変調シンボルをさらに処理し得る(例えば、OFDMのために)TX MIMOプロセッサ220に提供され得る。次いで、TX MIMOプロセッサ220は、NT個の変調シンボルストリームをNT個の送信機(TMTR)222a〜222tに提供する。様々な態様では、TX MIMOプロセッサ220は、データストリームのシンボルと、シンボルの送信元であるアンテナとにビームフォーミング重みを適用する。
[0038] 各送信機222は、それぞれのシンボルストリームを受信および処理して、1つまたは複数のアナログ信号を提供し、これらのアナログ信号をさらに調整(例えば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、MIMOチャネル上での送信に適した変調信号を提供する。さらに、送信機222a〜222tからのNT個の変調信号は、それぞれNT個のアンテナ224a〜224tから送信される。
[0039] アクセス端末250において、送信された変調信号は、NR個のアンテナ252a〜252rによって受信され、各アンテナ252からの受信された信号は、それぞれの受信機(RCVR)254a〜254rに提供される。各受信機254は、それぞれの信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、これらサンプルをさらに処理して、対応する「受信された」シンボルストリームを提供する。
[0040] RXデータプロセッサ260は、NR個の受信機254からNR個の受信されたシンボルストリームを受信し、特定の受信機処理技法に基づいて処理して、NT個の「検出された」シンボルストリームを提供することができる。RXデータプロセッサ260は、検出された各シンボルストリームを復調、デインターリーブ、復号し、データストリームについてのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、基地局210のTX MIMOプロセッサ220およびTXデータプロセッサ214によって行われるものと相補的である。
[0041] プロセッサ270は、上述したように、どの利用可能な技法を使用するかを周期的に決定することができる。さらに、プロセッサ270は、行列インデックス部およびランク値部を備える逆方向リンクメッセージを公式化することができる。
[0042] 逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータストリームに関する様々なタイプの情報を備え得る。逆方向リンクメッセージは、データソース236からの多数のデータストリームについてのトラフィックデータを受け取るTXデータプロセッサ238によって処理され、変調器280によって変調され、送信機254a〜254rによって調整され、基地局210へと返信され得る。
[0043] 基地局210において、アクセス端末250からの変調信号は、アンテナ224によって受信され、受信機222によって調整され、復調器240によって復調され、RXデータプロセッサ242によって処理されて、アクセス端末250によって送信された逆方向リンクメッセージが抽出される。さらに、プロセッサ230は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定するために、抽出されたメッセージを処理することができる。
[0044] プロセッサ230および270は、それぞれ基地局210およびアクセス端末250における動作を指示(例えば、制御、調整、管理、等)することができる。それぞれのプロセッサ230および270は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ232および272に結合され得る。プロセッサ230および270はまた、アップリンクおよびダウンリンクについて、それぞれ周波数およびインパルス応答推定値を導出するために計算を行うことができる。
[0045] 図3は、ネットワーク環境内でのアクセスポイント基地局の展開を可能にする例となる通信システムを例示する。図3に示されるように、システム300は、複数のアクセスポイント基地局、あるいは代替的に、例えば、各々、対応する小規模ネットワーク環境に、例えば、1つまたは複数のユーザレジデンス330に設置されており、関連性があるユーザ機器(UE)またはモバイル局320だけでなく関連性のないものにもサービス提供するように構成されたHNB310のような、フェムトセル、ホームノードBユニット(HNB)、ホーム発展型ノードBユニット(HeNB)を含む。各HNB310は、DSLルータ(図示せず)を、または代替的に、ケーブルモデム(図示せず)を介してインターネット340およびモバイルオペレータコアネットワーク350にさらに結合される。
[0046] 本明細書は、一般に、分散型カバレッジ最適化を容易にするための様々な態様に向けられている。具体的には、自動分散型CCOを目的とした情報交換概念、交換されている情報のセマンティクス、および交換されるべき情報を計算するための方法に向けられた態様が開示される。この目的を達成するために、本明細書のある態様に係る、分散型カバレッジ最適化を容易にする例となるシステムの概観が図4に提供される。例示されるように、システム400は、複数の基地局410、420、430を含み、それらはそれぞれ、ワイヤレス端末412、422、432にサービス提供する。この特定の態様の場合、CCOの目的で、基地局410、420、430の間で情報が交換される。ある態様では、基地局410、420、430は、それらがペアレントする(parent)セルにおいて、長期カバレッジ統計値についての情報を直接交換する。そのような態様の範囲内で、これら統計値は、基地局410、420、430によって、および/または、基地局410、420、430がペアレントしているセルに接続されているワイヤレス端末412、422、432によって収集された測定値を反映する。特定の態様では、情報は、X2 AP(3GPP TS 36.423)またはS1 AP(TS 36.421)のような標準化プロトコルを使用してeNB間で交換されるべき特定のメッセージ(例えば、CSI−カバレッジ統計情報、これは、本明細書で使用される総称である)へとパックされる。ここで、例えば、周期的に(この場合、期間はネットワークオペレータによって設定可能であり得る)、基地局による要求ごとに、および/または、特定の設定可能なイベントによってトリガされたときに(例えば、セル内の負荷がある特定の閾値を超えたときに、等)、任意の複数のメカニズムを介して情報が交換され得ることは留意されるべきである。
[0047] セマンティクスに関して、eNBが、任意の複数の特性を反映するカバレッジ関連統計値を交換することができることは留意されるべきである。例えば、ある態様では、そのような統計値は、セルにおけるダウンリンク/アップリンクカバレッジ品質、受信ダウンリンク/アップリンク電力、受信ダウンリンク/アップリンク干渉電力、特定の隣接からの受信ダウンリンク干渉電力、UE送信電力レベル、セルジオメトリ、および/またはセルにおける経路損失を反映し得る。
[0048] さらなる態様では、カバレッジ関連統計値は、内部eNB測定値および/またはUE測定報告メッセージ(MRM)を使用して計算され、ここにおいて、これら統計値が計算される時間スケールは、ネットワークオペレータによって設定され得る。特定の態様では、カバレッジ関連統計値は、例えば、UE地理的分布、サービングセルおよび隣接セルの負荷、および/またはUEモビリティパターンにおける変動を含む、任意の複数の変動をカバーするために、十分に長い時間期間にわたって計算される。
[0049] ここで、eNB間で交換されるカバレッジ統計値を計算するための方法が標準化され得ることに留意されるべきである。例えば、交換される各統計値の定義が標準化され得る。しかしながら、別のアプローチは、カバレッジ統計値を計算するための方法を標準化させないことである。例えば、平均セルジオメトリが、0から1の間の数と定義され得、ここでは、より低い数が、より低いジオメトリに対応付けられる。この態様の場合、次いで、eNBは単に、その平均ジオメトリを、それがどのように計算されたかを示すことなく、0.5と示すことができる。同様に、セルiをペアレントしているeNBは、セルjからセルiにおいて受ける干渉のレベルを説明するために、干渉係数ICi,jを、それがどのように計算されたかを指定することなく、通知することができる(例えば、ICi,j=0.5)。このケースでは、標準化され得るものは、各統計値のセマンティクス(例えば、意味)とその範囲(例えば、0から1)である。
[0050] 上述したように、eNBは、内部測定値および/またはUE MRMからカバレッジ統計値を計算することができる。サービングセルおよび/または隣接セルにより、eNBは、信号品質の測定値を収集および報告するように、そのeNBによってサービス提供されるUEを構成することができる。ある態様では、UEは、サービングセルだけでなく隣接セルの信号品質を測定および報告することができる。例えば、eNBは、サービングセルおよび/または隣接セルの基準信号受信電力(RSRP)レベル、サービングセルおよび/または隣接セルの基準信号受信品質(RSRQ)レベル、無線信号強度インジケータ(RSSI)レベル、UE送信電力レベル、特定のプロトコル(例えば、3GPP TS 36.423)によって指定された他の測定値を測定および報告するようにUEを構成することができる。ここで、測定報告は、周期的におよび/またはトリガされて構成され得ることもまた留意されるべきである。
[0051] 次に図5を参照すると、ある態様に係る、分散型カバレッジ最適化を容易にする自己最適化ユニットのブロック図が提供される。示されるように、自己最適化ユニット500は、プロセッサ構成要素510、メモリ構成要素520、通信構成要素530、最適化構成要素540、計算構成要素550、およびトリガ構成要素560を含み得る。ここで、例えば、自己最適化ユニット500が、基地局(例えば、eNB)に、または、アクセスポイント基地局(例えば、HeNB)に存在し得ることは認識されるべきである。
[0052] 一態様では、プロセッサ構成要素510は、任意の複数の機能を行うことに関するコンピュータ可読命令を実行するように構成される。プロセッサ構成要素510は、自己最適化ユニット500から通信されるべき情報を分析すること、および/または、メモリ構成要素520、通信構成要素530、最適化構成要素540、計算構成要素550、および/またはトリガ構成要素560によって利用され得る情報を生成すること専用の単一のプロセッサまたは複数のプロセッサであり得る。追加的または代替的に、プロセッサ構成要素510は、自己最適化ユニット500の1つまたは複数の構成要素を制御するように構成され得る。
[0053] 別の態様では、メモリ構成要素520は、プロセッサ構成要素510に結合され、プロセッサ構成要素510によって実行されるコンピュータ可読命令を記憶するように構成される。メモリ構成要素520はまた、通信構成要素530、最適化構成要素540、計算構成要素550、および/またはトリガ構成要素560のうちのいずれかによって生成されたデータを含む任意の複数の他のタイプのデータを記憶するように構成され得る。メモリ構成要素520は、多数の異なる構成で構成され得、それには、ランダムアクセスメモリ、バッテリ支援型(battery-backed)メモリ、ハードディスク、磁気テープ、等が含まれる。圧縮および自動バックアップ(例えば、独立ドライブの冗長アレイ構成の使用)のような、様々な特徴もまたメモリ構成要素520上に実装され得る。
[0054] 別の態様では、通信構成要素530もまた、プロセッサ構成要素510に結合され、自己最適化ユニット500を外部エンティティとインターフェースするように構成される。例えば、通信構成要素530は、外部エンティティからカバレッジ関連測定値を受信し、計算構成要素550によって生成されたカバレッジ報告を報告するように構成され得る。ここで、そのような外部エンティティが、ワイヤレス端末および/または基地局を含み得ること、ここにおいて、通信構成要素は、特定の通信を容易にするように構成される、は留意されるべきである。例えば、ワイヤレス端末に関して、通信構成要素530は、特定のカバレッジ関連測定値を収集するようにワイヤレス端末を構成するために、構成データをワイヤレス端末に提供するようにさらに構成され得る。しかしながら、基地局に関して、通信構成要素530は、特定の基地局とのバックホール接続(例えば、S1またはX2インターフェースを介した)を容易にするようにさらに構成され得る。
[0055] 例示されるように、自己最適化ユニット500は、最適化構成要素540および計算構成要素550をさらに含み得る。そのような態様内で、最適化構成要素540は、少なくとも1つのカバレッジ関連測定値の関数としてカバレッジパラメータを自己最適化するように構成されるのに対して、計算構成要素550は、少なくとも1つのカバレッジ関連測定値に基づいてカバレッジ報告を提供するように構成される。特定の態様では、計算構成要素550は、カバレッジ報告に含めるべきカバレッジ関連統計値のセットを決定するようにさらに構成される。カバレッジ関連統計値のセットが、例えば、カバレッジ品質(例えば、セルにおけるダウンリンク/アップリンクカバレッジ品質)、受信電力(例えば、受信ダウンリンク/アップリンク電力)、受信干渉電力(例えば、受信ダウンリンク/アップリンク干渉電力)、特定の隣接からの受信ダウンリンク干渉電力、ユーザ機器送信電力、セルジオメトリ、および/またはセルにおける経路損失を含む任意の複数の特性に関連し得ることは留意されるべきである。
[0056] さらなる態様では、計算構成要素550は、少なくとも1つのカバレッジ関連測定値にわたってカバレッジ関連統計値のセットを計算するように構成される。例えば、計算構成要素550は、少なくとも1つのカバレッジ関連測定値にわたって平均値、最大値、および/または最小値を計算するように構成され得る。そのような態様内で、計算構成要素550は、任意の複数のカバレッジ関連測定値にわたってそのような計算を行うようにさらに構成され得、ここにおいて、そのような測定値は、サービングセルおよび/または隣接セルに関連し得る。例えば、カバレッジ関連測定値が、基準信号受信電力、基準信号受信品質、基準信号強度インジケーション、および/またはユーザ機器送信電力を含み得ることが予期される。計算構成要素550はまた、セルジオメトリ、セルにおける経路損失、および/またはユーザ機器の信号対ノイズ比要件の平均化を行うように構成され得る。別の態様では、計算構成要素550は、少なくとも1つの隣接セルに関連する干渉係数を計算するようにさらに構成される。
[0057] ここで、計算構成要素550によって提供されるカバレッジ報告が、少なくとも1つのセルによって提供されるカバレッジに関連することは留意される。例えば、少なくとも1つのセルは、サービングセル、隣接セル、および/または拡張隣接セルであり得る。ここで、拡張隣接セルに関して、カバレッジ報告は、拡張隣接セルの特定のセットに関連するカバレッジ情報を含めるように、ネットワークエンティティ(例えば、無線リソースコントローラ)によって設定可能である。例えば、ネットワークエンティティは、カバレッジ報告が、サービングセルから閾値数のホップ内にある拡張隣接セルのセットに関するカバレッジ関連測定値に基づき得ることを必要とし得る。
[0058] さらなる態様では、計算構成要素550によって生成されたカバレッジ報告は、外部エンティティに広められ得る。例えば、通信構成要素530は、カバレッジ報告を基地局に通信するようにさらに構成され得る。特定の態様では、カバレッジ報告は、一連のカバレッジ報告に含まれ、ここにおいて、通信構成要素530は、この一連のカバレッジ報告を、ある周期(period)に基づいて報告するように構成される。そのような態様内で、この周期は、ネットワークエンティティによって設定可能であり得る。別の態様では、通信構成要素530は、トリガイベント(例えば、カバレッジ報告を求める要求)がトリガ構成要素560によって検出されたことに基づいてカバレッジ報告を通信するように構成される。ゆえに、この態様の場合、トリガ構成要素560は、例えば、カバレッジ報告を求める要求、セル内の負荷が閾値を超えたかどうかについての決定、等を含む任意の複数のトリガイベントを検出するように構成される。
[0059] 次に図6を参照すると、ある態様に係る、分散型カバレッジ最適化を容易にするシステム600が例示されている。システム600は、例えば、基地局(例えば、eNB、HeNB、等)内に存在し得る。システム600は、プロセッサ、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実装される機能を表し得る機能ブロックを含み、ここにおいて、システム600は、連携して動作し得る複数の電気的な構成要素からなる論理グルーピング602を含む。例示されるように、論理グルーピング602は、少なくとも1つの外部エンティティと通信を確立するための電気的な構成要素610を含み得る。さらに、論理グルーピング602は、少なくとも1つの外部エンティティからカバレッジ関連測定値を受信するための電気的な構成要素612を含み得る。論理グルーピング602は、カバレッジ関連測定値の関数としてカバレッジパラメータを自己最適化するための電気的な構成要素614も含み得る。追加的に、システム600は、電気的な構成要素610、612、および614に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ620を含むことができる。メモリ620の外部にあるように示されているが、電気的な構成要素610、612、および614が、メモリ620内に存在し得ることも理解されるべきである。
[0060] 次に図7を参照すると、ある態様にしたがって自己最適化を行うための例となる方法を例示するフローチャートが提供される。例示されるように、プロセス700は、本明細書のある態様にしたがって基地局(例えば、eNB、HeNB、等)によって行われ得る一連の動作を含む。例えば、プロセス700は、一連の動作を実装するためにコンピュータ可読記憶媒体に記憶されているコンピュータ実行可能な命令を実行するためにプロセッサを用いることによって実装され得る。別の態様では、少なくとも1つのコンピュータに、プロセス700の動作を実装させるためのコードを備えるコンピュータ可読記憶媒体が予期される。
[0061] ある態様では、プロセス700は、外部エンティティ通信が確立される動作710から開始する。上述したように、そのような通信は、例えば、ワイヤレス端末または基地局との通信であり得る。通信の確立を受けて、動作720において、外部エンティティがワイヤレス端末であるかどうかについての決定が行われる。外部エンティティが、実際、ワイヤレス端末である場合、プロセス700は、動作730においてワイヤレス端末を構成することを経由して進み、ここにおいて、その後、動作740において、カバレッジ関連測定値がワイヤレス端末から受信される。そうではなく、外部エンティティがワイヤレス端末でない場合、プロセス700は、カバレッジ関連測定値が非ワイヤレス端末外部エンティティ(例えば、隣接セルにサービス提供しているeNB)から受信される動作740に直接進む。動作740におけるカバレッジ関連測定値の受信を受けて、プロセス700は、次いで、自己CCOが、受信されたカバレッジ関連測定値に基づいて行われる動作750で終わる。
[0062] 次に図8を参照すると、カバレッジ報告を広めるための例となる方法を例示するフローチャートが提供される。例示されるように、プロセス800もまた、本明細書のある態様にしたがって基地局(例えば、eNB、HeNB、等)によって行われ得る一連の動作を含む。例えば、プロセス800は、一連の動作を実装するため、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されているコンピュータ実行可能な命令を実行するためにプロセッサを用いることによって実装され得る。別の態様では、少なくとも1つのコンピュータに、プロセス800の動作を実装させるためのコードを備えるコンピュータ可読記憶媒体が予期される。
[0063] ある態様では、プロセス700に類似して、プロセス800は、動作810において、基地局に、外部エンティティと通信を確立させることから開始する。次に、動作820において、カバレッジ関連測定値が、外部エンティティから(例えば、ワイヤレス端末、eNB、HeNB、等から)受信され、動作830において、受信されたカバレッジ関連測定値に基づいてカバレッジ報告を生成することがそれに続く。次いで、プロセス800は、トリガイベントが発生したかどうかについての決定が行われる動作840に進む。ここで、動作840においてトリガイベントを検出することが、例えば、セルにおける負荷をモニタリングすることを含む、任意の複数のトリガイベントをモニタリングすることを含み得ることに留意されるべきである。トリガイベントが実際検出されると、プロセス800は、カバレッジ報告が基地局に通信される動作860で終わる。そうでなく、トリガイベントが検出されない場合、カバレッジ報告の報告は、既定の周期性に基づき得る。例えば、ある態様では、プロセス800は、経過期間決定が行われる動作850に進む。ここで、カバレッジ報告を通信するための期間が経過している場合、プロセス800は、動作850においてカバレッジ報告が基地局に通信されることで終わる。そうでなく、その期間がいまだ経過していない場合、プロセス800は、トリガイベントが再度モニタリングされる動作840にループバックする。
[0064] 図9は、システム900の1つまたは複数の基地局による分散更新マネジャ1002の動作によって、自己組織化ネットワーク(SON)の分散更新を容易にするワイヤレス通信システム900を例示する。このケースでは、1つまたは複数の基地局は、SONと定義され得る。
[0065] ある態様では、例えば、システム900は、1つまたは複数の基地局、例えば、基地局922、924、および/または926が、1つまたは複数の通信リンク、例えば、リンク932、934、および/または936、を介してコアネットワークエンティティ910と通信状態にある通信ネットワークであり得る。システム900は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)、例えば、UE924、944、および/または946、を含み得る。ある態様では、例えば、UE942、944、および946は、それぞれ、基地局922、924、および926と通信状態にあり得る。追加の態様では、UE942、944、および946の各々は、UEがたった1つの基地局にキャンプオンしている場合であっても、1つよりも多くの基地局と通信し得る。追加のまたはオプションの態様では、ネットワークエンティティ910は、1つのサーバ上に、または、負荷共有および/または失敗のケースにおける冗長性のために複数のサーバ上に存在し得る。
[0066] ある態様では、基地局922、924、および/または926は、小さいセルで有り得る。「小さいセル」という用語は、本明細書で使用される場合、マクロセルの送信電力および/またはカバレッジエリアと比べて、比較的低い送信電力および/または比較的小さいカバレッジエリアのセルを指す。さらに、「小さいセル」という用語は、フェムトセル、ピコセル、アクセスポイント基地局、ホームノードB、フェムトアクセスポイント、またはフェムトセルのようなセルを含み得るがそれらに限定されるわけではない。例えば、マクロセルは、半径数キロメートルを含むがそれに限定されない比較的大きい地理的エリアをカバーし得る。対照的に、ピコセルのような小さいセルは、建物を含むがそれに限定されない比較的小さい地理的エリアをカバーし得る。代替的にまたは追加的に、フェムトセルのような小さいセルもまた、家または建物の1つの階を含むがそれに限定されない比較的小さい地理的エリアをカバーし得る。
[0067] ある態様では、自己組織化ネットワークの分散更新のための装置および方法が開示される。例えば、ある態様では、本装置および方法は、図4に関連して詳細に上で説明されたように、自己組織化ネットワークの分散更新(例えば、分散型カバレッジおよび容量最適化(CCO))を目的とした情報交換に、および/または、交換されている情報のセマンティクスに、および/または、交換されるべき情報を計算することに向けられ得る。
[0068] CCOは、オペレータが動的なトラフィック分配、設計上の欠点、および実生活ネットワーク動作制約に対処するのを助けるために、カバレッジと容量との間のトレードオフを効率的に管理する。例えば、基地局の無線周波数(RF)パラメータは、無線アクセスネットワーク(RAN)性能の容量およびカバレッジにおいて、そして最終的には、ユーザのエクスペリエンス品質(QoE)において、重要な役割を果たす。ネットワーク性能は、準最適な計画だけでなく、動的な無線環境の影響を受けるため、無線パラメータは、動的に更新または調整されなければならない。これを助けるために、3GPPは、ネットワークにCCOユースケース(CCO use case)を導入した。CCOは、カバレッジホールおよび高度なオーバラップを識別し、基地局の無線制御パラメータを調整することによって修正措置を自動的に行う。
[0069] ある態様では、本開示は、自己組織化ネットワークの分散更新の方法および装置を提供する。例えば、基地局は、ネットワークエンティティから受信されるフィードバックと基地局におけるローカル情報とに基づいて、基地局において1つまたは複数のネットワークパラメータを更新し得る。ネットワークエンティティにおいて受信されるフィードバックは、1つまたは複数の基地局からネットワークエンティティに送信されるデータの一部に基づいて、ネットワークエンティティにおいて決定され得る。
[0070] 例えば、ある態様では、基地局においてネットワークエンティティから受信されるフィードバックは、基地局の1つまたは複数のネットワークパラメータに関する最小値、最大値、または、値の範囲を含み得る。例えば、ネットワークエンティティは、弱いカバレッジの領域を決定し得、基地局が適切なカバレッジを提供するための、基地局の送信電力の下限(例えば、最小値)を決定し得る。基地局は、基地局にとって適切な送信電力を決定するために、ネットワークエンティティから受信された下限値と、基地局における利用可能な他のローカル情報とに基づいて、1つまたは複数のネットワークパラメータを更新し得る。
[0071] 図9に例示されるように、システム900は、それぞれUE942、944、および/または946にサービス提供し、本明細書で説明される機能を行うために分散更新マネジャ1002を各々含む複数の基地局922、924、および/または926を含む。例えば、ある態様では、分散更新マネジャ1002は、CCOの目的で、基地局922、924、および/または926の間で情報を交換するように構成され得る。ある態様では、基地局922、924、および/または926は、それらが動作するセルにおいて、長期カバレッジ統計値についての情報を直接交換する。そのような態様では、統計値は、基地局922、924、および/または926によって、および/または、基地局922、924、および/または926によって動作されているセルに接続されているワイヤレス端末942、944、および/または946によって収集された測定値を反映する。
[0072] 例えば、情報交換に関する態様では、分散更新マネジャ1002は、情報を、X2 AP(3GPP TS 36.423)またはS1 AP(3GPP TS 36.421)のような標準化プロトコルを使用して基地局間で交換されるべき特定のメッセージ(例えば、CSI−カバレッジ統計情報、これは、本明細書で使用される総称である)に含め得る。ある態様では、分散更新マネジャ1002は、例えば、周期的に(この場合、期間はネットワークオペレータによって設定可能であり得る)、基地局による要求ごとに、および/または、特定の設定可能なイベントによってトリガされたときに(例えば、基地局またはセル内の負荷がある特定の閾値を超えたときに、等)、任意の複数のメカニズムを介して情報を交換し得る。
[0073] ある態様では、セマンティクスに関連して、分散更新マネジャ1002が、基地局に、任意の複数の特性を反映したカバレッジ関連統計値を交換させることは留意されるべきである。例えば、ある態様では、そのような統計値は、セルにおけるダウンリンク/アップリンクカバレッジ品質、受信ダウンリンク/アップリンク電力、受信ダウンリンク/アップリンク干渉電力、特定の隣接からの受信ダウンリンク干渉電力、UE送信電力レベル、セルジオメトリ、および/またはセルにおける経路損失のうちの1つまたは複数を反映し得る。
[0074] さらなる態様では、分散更新マネジャ1002は、内部基地局測定値および/またはUE測定報告メッセージ(MRM)を使用して、カバレッジ関連統計値を計算し得、ここにおいて、これら統計値が計算される時間スケールは、ネットワークオペレータによって設定され得る。例えば、ある態様では、カバレッジ関連統計値は、例えば、UE地理的分布、サービングセルおよび隣接セルの負荷、および/またはUEモビリティパターンにおける変動のうちの1つまたは複数を含む、任意の複数の変動をカバーするために、十分に長い時間期間にわたって計算され得る。
[0075] ある態様では、各分散更新マネジャ1002は、基地局間で交換されるカバレッジ統計値を計算するための標準化メカニズムを含み得る。例えば、交換される各統計値の定義が標準化され得る。代替のまたは追加の態様では、しかしながら、1つまたは複数のカバレッジ統計値を計算するための方法は標準化されないだろう。例えば、ある態様では、平均セルジオメトリは、0から1の間の数と定義され得、ここでは、より低い数が、より低いジオメトリに対応付けられる。この態様の場合、次いで、分散更新マネジャ1002の動作を通じて基地局は、単純に、その平均ジオメトリを、それがどのようにして計算されるかを示すことなく、0.5と示すことができる。同様に、セル「i」を動作する基地局は、セルiにおいてセルjから受ける干渉のレベルを表す干渉係数ICi,jを、それがどのように計算されるかを示すことなく、通知することができる(例えば、ICi,j=0.5)。このケースでは、標準化され得るものは、各統計値のセマンティクス(例えば、意味)とその範囲(例えば、0から1)である。
[0076] 例えば、上述したように、分散更新マネジャ1002を動作する基地局は、内部測定値および/またはUE MRMからカバレッジ統計値を計算し得る。追加的に、分散更新マネジャ1002を動作する基地局は、その基地局によってサービス提供されるUEを、信号品質の測定値を収集および報告するように構成し得る。ある態様では、UEは、サービングセルだけでなく隣接セルの信号品質を測定および報告することができる。例えば、基地局は、サービングセルおよび/または隣接セルの基準信号受信電力(RSRP)レベル、サービングセルおよび/または隣接セルの基準信号受信品質(RSRQ)レベル、無線信号強度インジケータ(RSSI)レベル、UE送信電力レベル、および特定のプロトコル(例えば、3GPP TS 36.423)によって指定された他の測定値のうちの1つまたは複数を測定および報告するようにUEを構成し得る。追加的に、測定報告が、周期的なものおよび/またはトリガされるものと構成され得ることは留意されるべきである。
[0077] 図10を参照すると、本開示の態様における例となる分散更新マネジャ1002が例示されている。
[0078] ある態様では、分散更新マネジャ1002は、自己組織化ネットワークの分散更新のために構成され得る。例えば、ある態様では、基地局922、924、および/または926の各々は、分散更新マネジャ1002を含むように構成され得る。追加の態様では、(基地局922、924、および/または926の)分散更新マネジャ1002は、データ送信構成要素1004、フィードバック受信構成要素1006、および/またはパラメータ更新構成要素1008をさらに含むように構成され得る。
[0079] ある態様では、データ送信構成要素1004は、基地局において収集されたデータをネットワークエンティティに送信するように構成され得る。例えば、データ送信構成要素1004は、トランシーバまたは送信機を含み得るかまたはそれとインターフェースし得、および/または、プロセッサによって実行されるソフトウェアまたはファームウェアを含み得、および/または、特別にプログラミングされたプロセッサモジュールを含み得る。例えば、ある態様では、データ送信構成要素1004は、基地局922において収集されたデータをネットワークエンティティ910に送信するように構成され得る。追加の態様では、データ送信構成要素1004は、基地局924および/または926において収集されたデータをネットワークエンティティ910に送信するように構成され得る。図9に関連して上述したように、基地局922、924、および/または926において収集されたデータは、基地局における内部測定値および/またはUEから受信されたMRMからカバレッジ統計値を含み得る。
[0080] 例えば、ある態様では、基地局において収集されたデータは、基地局と通信状態にあり得るユーザ機器(UE)、例えば、UE942、944、および/または946、から基地局において受信され得る。追加の態様では、基地局は、小さいセルまたはマクロセル、および/または両者の組み合わせであり得る。追加の例となる態様では、ネットワークエンティティ910は、自己組織化ネットワークにおいて基地局から送信されるデータを受信する中央サーバを含み得る。
[0081] ある態様では、基地局と通信状態にあるUEから受信されるデータは、何千もの信号報告を含み得る。代替のまたは追加の態様では、1つの基地局において受信されるデータが、1つまたは複数の隣接基地局と通信しているUEから受信される、1つまたは複数の隣接基地局からのデータを含み得ることは留意されるべきである。ある態様では、基地局は、UEから受信されたデータ(例えば、シグナリング報告)を集約し(consolidate)、このデータの少なくとも一部を、ネットワークエンティティ910、例えば、中央サーバ、に送信し得る。追加の態様では、例えば、基地局は、データの表現、集計(aggregation)、または、数学関数、例えば、UEおよび/または隣接基地局から受信されるシグナリング情報、平均値、を生成し、そのデータの表現、集計、または数学関数をネットワークエンティティ910に送り得る。例えば、これは、ネットワークエンティティが、SONにおいて基地局によって維持されるローカライズドまたは制限されたビューの代わりに、ネットワークワイドビューを有することを可能にし得る。例えば、ある態様では、ネットワークエンティティ910によって維持されるネットワークワイドビューは、15分程度および/または最大24時間相当のデータであり、その持続時間は、例えば、ネットワークオペレータによってネットワークエンティティ910において設定可能である。
[0082] ある態様では、フィードバック受信構成要素1006は、ネットワークエンティティから、基地局のネットワークパラメータ(1つまたは複数)に関連するフィードバックを受信するように構成され得、ここにおいて、ネットワークエンティティから受信されるフィードバックは、1つまたは複数の基地局からネットワークエンティティに送信されるデータに基づいて、ネットワークエンティティにおいて決定される。ある態様では、ネットワークエンティティ910は、基地局(例えば、922)からネットワークエンティティに送信されるデータに基づいて、基地局(例えば、922)に関するフィードバックを決定し得る。追加の態様では、ネットワークエンティティは、基地局に関するフィードバックを決定するために、他の基地局(例えば、924および/または926)から受信されるデータも考慮し得る。例えば、ある態様では、フィードバック受信構成要素1006は、トランシーバまたは受信機を含み得るかまたはそれとインターフェースし得、および/または、プロセッサによって実行されるソフトウェアまたはファームウェアを含み得、および/または、特別にプログラミングされたプロセッサモジュールを含み得る。例えば、ある態様では、ネットワークエンティティ910から受信されるフィードバックは、基地局、例えば基地局922、の1つまたは複数のネットワークパラメータに関連し得る。ある例となる態様では、ネットワークパラメータは、基地局の送信電力、基地局におけるアンテナダウンチルト(antenna down tilt)、基地局における周波数再利用係数のうちの1つまたは複数を含み得る。
[0083] 例えば、ある態様では、ネットワークエンティティ910は、基地局によって送信されるデータに基づいて、3GPP規格で定義されているドライブテスト最小化(MDT)プロシージャにより、自己組織化ネットワークにおけるカバレッジギャップ(coverage gaps)を識別し得る。追加の態様では、ネットワークエンティティ910は、基地局のネットワークパラメータに関する最小閾値を決定し、最小閾値を基地局に送信し得る。例えば、ある態様では、基地局922は、このカバレッジギャップに対処すべく、基地局の送信電力を最小値(例えば、200mW)に更新するためにネットワークエンティティ910からフィードバックを受信し得る。オプションのまたは追加の態様では、基地局922は、基地局922の送信電力を、ネットワークエンティティ910から受信された最小閾値以上に更新し得る。
[0084] ある態様では、パラメータ更新構成要素1008は、ネットワークエンティティから受信されるフィードバックと、基地局におけるローカル情報とに少なくとも基づいて、基地局における1つまたは複数のネットワークパラメータを更新するように構成され得る。例えば、パラメータ更新構成要素1008は、プロセッサを含み得るかまたはそれとインターフェースし得、および/または、プロセッサによって実行されるソフトウェアまたはファームウェアを含み得、および/または、特別にプログラミングされたプロセッサモジュールを含み得る。例えば、いくつの態様では、パラメータ更新構成要素1008は、ネットワークエンティティ910から受信されるフィードバックと、基地局922において利用可能なローカル情報とに少なくとも基づいて、基地局922における1つまたは複数のネットワークパラメータ(例えば、基地局の送信電力、アンテナダウンチルト、および/または周波数再利用係数)を更新するように構成され得る。
[0085] 基地局において利用可能なすべてのデータがネットワークエンティティ910に送信されているわけではないため、例えば、パラメータ更新構成要素1008の動作を通じて基地局922は、基地局922においてローカルに利用可能であり得る追加のデータに基づいて、基地局922の送信電力を更新して、基地局および/またはネットワークエンティティにおける任意の帯域幅および/または処理電力の懸念(concern)を軽減し得る。
[0086] ある態様では、ローカル情報は、基地局におけるパイロット汚染情報を含み得る。例えば、パイロット汚染情報は、複数の強い干渉源(例えば、サービングセル922と比べて、例えば、約5dBまたは設定可能な閾値ぶん比較的強い)を報告するUEの数を含み得る。追加の態様では、ローカル情報は、サービング基地局において測定された呼の失敗および/またはハンドオーバの失敗の数を含み得る。例えば、基地局922における呼の失敗および/またはハンドオーバの失敗の数が高い(例えば、設定可能な閾値を上回る)場合、呼の失敗および/またはハンドオーバの失敗の原因は、利用可能なローカル情報から決定され得、呼の失敗および/またはハンドオーバの失敗の原因が干渉の増加によるものである場合、基地局(例えば、基地局922)における電力が減らされ得る。オプションの態様では、サービングセル選択基準を満たす別の基地局が利用可能でない場合、基地局(例えば、基地局922)の電力は減らされない。
[0087] ある態様では、SONの小さいカバレッジエリア内に、多数の基地局、例えば小さいセル、が存在する場合、干渉を減らすためおよび/またはSINR値を改善するために、SONの小さいセルのうちのほんのいくつかがそれらの最大電力で送信しており、SONの小さいセルのうちの残りのものは、より低い(しかしながら、ネットワークエンティティから受信された最小閾値以上の)電力で送信していることが望まれる。追加の態様では、基地局、例えば小さいセル、が、ネットワークパラメータに関する最小閾値をネットワークエンティティから受信すると、この小さいセルは、追加のパラメータ、例えば、SINRおよび/またはスループット容量、をさらに最適化するようにパラメータ更新構成要素1008を動作し得、これは、最終的にはより良いユーザエクスペリエンスにつながる。
[0088] 例えば、ある態様では、基地局、例えば基地局922、のアンテナが、下向きに傾けられると、基地局は、強いビームを作り出し得、そのエリアにおけるカバレッジをローカライズし得る。しかしながら、基地局のカバレッジエリア全体は縮小され得る。代替的に、基地局、例えば基地局922、のアンテナが、高く傾けられるか、または、水平線に向かって傾けられると、基地局カバレッジエリアはより高度になり得る。しかしながら、これは、他の基地局および/またはUEとの干渉の増加をもたらし得る。例えば、基地局、例えば基地局922、は、アンテナダウンチルトパラメータについての最小値を含むフィードバックを受信し得、パラメータ更新構成要素1008を動作する基地局は、基地局においてローカルに利用可能であり得る追加のデータに基づいて、ダウンチルトパラメータを、最小値以上の値に更新し得る。
[0089] 別の例となる態様では、基地局、例えば基地局922、は、周波数再利用係数を含み得る最小周波数再利用パラメータを含むフィードバックを、ネットワークエンティティ910から受信し得る。このケースでは、基地局は、基地局においてローカルに利用可能な情報に基づいて、周波数再利用係数を最小周波数再利用係数以上に更新するようにパラメータ更新構成要素1008を動作し得る。
[0090] 追加の態様では、周波数再利用パラメータを含むフィードバックは、部分的な周波数再利用(FFR)構成を含み得、これは、異なる基地局における特定の優先周波数ブロック(prioritized frequency block)の割当てをさらに含み得る。追加の態様では、ソフトFFRは、異なる基地局における特定の優先周波数ブロックの割当てを含み得、基地局における各優先ブロックは、異なる送信電力制約を有する。例えば、より高いFFR係数は、基地局におけるより良いカバレッジに帰着し得るが、基地局は、より高い再利用係数でのより高い干渉を考慮し、両方のバランスを保つ値を選択しなければならない。
[0091] 追加の態様では、基地局が、ネットワークパラメータに関する値範囲を含むフィードバックを受信するとき、この範囲は、周波数再利用係数に対する上限および/または下限、FFRのための優先周波数ブロックの数または優先周波数ブロックの順序リストに対する制約、および/または、周波数ブロックに特有の送信電力レベルに対する制約を含み得る。
[0092] 追加の態様では、例えば、SINR、データレート、トラフィック条件、UEの特定の位置(例えば、基地局の中央に近いか端に近いか)は、基地局においてローカルに知られている、および/または、自己組織化ネットワークの分散更新のために基地局においてネットワークパラメータを更新するようにパラメータ更新構成要素1008を動作する際に考慮に入れられ得る。
[0093] 追加の態様では、1つまたは複数の基地局において1つまたは複数のネットワークパラメータを変更するためにネットワークエンティティから受信されるフィードバックは、簡潔さのために最小値の観点から定義され得るが、ネットワークエンティティから受信されるフィードバックは、それぞれのネットワークパラメータに関する最大値および/または値範囲を含み得る。
[0094] 図11は、自己組織化ネットワークの分散更新のための例となる方法論1100を例示している。ある態様では、ブロック1102において、方法論1100は、基地局において収集されたデータの一部を、基地局の送信構成要素を介してネットワークエンティティに送信することを含み得、ここにおいて、基地局において収集されたデータは、1つまたは複数の基地局と通信状態にある1つまたは複数のユーザ機器(UE)から基地局によって受信され、この基地局は、1つまたは複数の基地局のうちの1つである。例えば、ある態様では、基地局922、924、および/または926は、基地局において収集されたデータをネットワークエンティティ910に送信するように、分散更新マネジャ1002および/またはデータ送信構成要素1004を動作し得る。
[0095] さらに、ブロック1104において、方法論1100は、ネットワークエンティティから、基地局の1つまたは複数のネットワークパラメータに関連するフィードバックを受信することを含み得、ここにおいて、ネットワークエンティティから受信されるフィードバックは、1つまたは複数の基地局からネットワークエンティティに送信されるデータの一部に少なくとも基づいて、ネットワークエンティティにおいて決定される。例えば、ある態様では、基地局922、924、および/または926は、基地局の1つまたは複数のネットワークパラメータに関連するフィードバックを、ネットワークエンティティ910から受信するために、分散更新マネジャ1002および/またはフィードバック受信構成要素1006を動作し得る。ある態様では、例えば、ネットワークパラメータは、基地局の送信電力、基地局のアンテナダウンチルト、および/または基地局の周波数再利用係数を含み得る。
[0096] さらに、ブロック1106において、方法論1100は、ネットワークエンティティから受信されるフィードバックと、基地局におけるローカル情報とに基づいて、基地局において1つまたは複数のネットワークパラメータを更新することを含み得る。例えば、ある態様では、基地局922、924、および/または926は、ネットワークエンティティから受信されるフィードバックと、基地局におけるローカル情報とに基づいて、基地局において1つまたは複数のネットワークパラメータを更新するために、分散更新マネジャ1002および/またはフィードバック更新構成要素1008を動作し得る。
[0097] 図12を参照すると、例となるシステム1200が、自己組織化ネットワークの分散更新のために表示されている。例えば、システム1200は、少なくとも部分的に、基地局、例えば、基地局922、924、および/または926(図9)内に存在し得る。システム1200が、プロセッサ、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックであり得る機能ブロックを含むものとして表されていることは認識されるべきである。システム1200は、連携して動作し得る複数の電気的な構成要素の論理グルーピング1202を含む。ある態様では、論理グルーピング1202は、基地局において収集されたデータの一部をネットワークエンティティに送信するための電気的な構成要素1204を含むことができ、ここにおいて、基地局において収集されたデータは、1つまたは複数の基地局と通信状態にある1つまたは複数のユーザ機器(UE)から基地局によって受信され、この基地局は、1つまたは複数の基地局のうちの1つである。ある態様では、電気的な構成要素1204は、データ送信構成要素1004(図10)を備え得る。
[0098] さらに、論理グルーピング1202は、基地局の1つまたは複数のネットワークパラメータに関連するフィードバックを、ネットワークエンティティから受信するための電気的な構成要素1206を含むことができ、ここにおいて、ネットワークエンティティから受信されるフィードバックは、1つまたは複数の基地局からネットワークエンティティに送信されるデータの一部に少なくとも基づいて、ネットワークエンティティにおいて決定される。例えば、ある態様では、電気的な構成要素1206は、フィードバック受信構成要素1006(図10)を備え得る。
[0099] さらに、論理グルーピング1202は、ネットワークエンティティから受信されるフィードバックと、基地局におけるローカル情報とに基づいて、基地局において1つまたは複数のネットワークパラメータを更新するための電気的な構成要素1208を含むことができる。例えば、ある態様では、電気的な構成要素1208は、パラメータ更新構成要素1008(図10)を備え得る。
[00100] 加えて、システム1200は、電気的な構成要素1204、1206、および1208に関連する機能を実行するための命令を保持すること、電気的な構成要素1204、1206、および1208によって使用または取得されるデータを記憶すること、等を行うメモリ1210を含むことができる。メモリ1210の外部にあるように示されているが、電気的な構成要素1204、1206、および1208のうちの1つまたは複数がメモリ1210内に存在し得ることも理解されるべきである。一例では、電気的な構成要素1204、1206、および1208は、少なくとも1つのプロセッサを備え得るか、あるいは、各電気的な構成要素1204、1206、および1208は、少なくとも1つのプロセッサの対応するモジュールであり得る。さらに、追加または代替の例では、電気的な構成要素1204、1206、および1208は、コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品であり得、この場合、各電気的な構成要素1204、1206、および1208は、対応するコードであり得る。
[00101] 次に図13を参照すると、自己組織化ネットワークの分散更新を容易にする例となるネットワークが提供される。例示されるように、ネットワーク1300は、分散更新マネジャ1002を動作し得る基地局922、924、および/または926であり得る基地局1312、1322、1332、1342、1352、1362、1372によってそれぞれサービス提供される複数のセル1310、1320、1330、1340、1350、1360、1370を含む。ある態様では、基地局1312、1322、1332、1342、1352、1362、1372のいずれかによって確かめられるカバレッジ統計値は、ワイヤレス端末1380、1382、1384、1386のいずれかによって提供されるMRMを分析することによって計算される。例えば、eNBによって計算され、他のeNBと交換される統計値は、MRMにおいてUEによって報告される測定値の直接的な集計であり得る。例えば、そのような計算は、サービングセルの平均/最大/最小の報告RSRP/RSRQ/RSSI、各隣接の平均/最大/最小の報告RSRP/RSRQ/RSSI、および/またはUEの平均/最大/最小の送信電力を含み得る。
[00102] さらなる態様では、eNBによって計算され、他のeNBと交換される統計値もまた、MRMのさらなる分析によって取得され得る。この特定の態様の場合、そのような計算は、例えば、平均セルジオメトリ、セルにおける平均経路損失、セル内のUEの平均の信号対ノイズ比要件、および/または各隣接に関する干渉係数を反映し得る。そのようなパラメータの例となる計算は、以下を含み得る:
[00103] 次に図14を参照すると、分散更新マネジャ1002を動作し得る基地局922、924、および/または926であり得る基地局IおよびMによってそれぞれサービス提供され得るセルI 1402、セルM 1404といった複数のセルを含む様々な態様にしたがって実装される例となる通信システム1400が提供される。ここで、セル境界領域1468によって示されるように隣接セル1402、1404が僅かに重複しており、それによって、それら隣接セル内の基地局によって送信される信号間の信号干渉の可能性を生じさせていることに留意されるべきである。システム1400の各セル1402、1404は、3つのセクタを含む。複数のセクタへと分割されていない(N=1)セル、2つのセクタ(N=2)を有するセル、4以上のセクタ(N>3)を有するセルもまた、様々な態様にしたがって可能である。セル1402は、第1のセクタ、セクタI 1414、第2のセクタ、セクタII 1412、および第3のセクタ、セクタIII 1414を含む。各セクタ1414、1412、および1414は、2つのセクタ境界領域を有し、各境界領域は、2つの隣接セクタ間で共有される。
[00104] セクタ境界領域は、隣接セクタ内の基地局によって送信される信号間の信号干渉の可能性をもたらす。線1416は、セクタI 1414とセクタII1412との間のセクタ境界領域を表し、線1418は、セクタII 1412とセクタIII 1414との間のセクタ境界領域を表し、線1420は、セクタIII 1414とセクタI 1414との間のセクタ境界領域を表す。同様に、セルM 1404は、第1のセクタ、セクタI 1422、第2のセクタ、セクタII 1424、および第3のセクタ、セクタIII 1426を含む。線1428は、セクタI 1422とセクタII 1424との間のセクタ境界領域を表し、線1430は、セクタII 1424とセクタIII 1426との間のセクタ境界領域を表し、線1432は、セクタIII 1426とセクタI 1422との間の境界領域を表す。セルI 1402は、1つの基地局(BS)、基地局I 1406と、各セクタ1414、1412、1414に複数のエンドノード(EN)とを含む。セクタI 1414は、それぞれワイヤレスリンク1440、1442を介してBS1406に結合されたEN(1)1436およびEN(X)1438を含み、セクタII 1412は、それぞれワイヤレスリンク1448、1450を介してBS1406に結合されたEN(1’)1444およびEN(X’)1446を含み、セクタIII 1414は、それぞれワイヤレスリンク1456、1458を介してBS1406に結合されたEN(1’’)1452およびEN(X’’)1454を含む。同様に、セルM1404は、1つの基地局M1408と、各セクタ1422、1424、1426に複数のエンドノード(EN)とを含む。セクタI 1422は、それぞれワイヤレスリンク1440’、1442’を介してBS M 1408に結合されたEN(1)1436’およびEN(X)1438’を含み、セクタII 1424は、それぞれワイヤレスリンク1448’、1450’を介してBS M 1408に結合されたEN(1’)1444’およびEN(X’)1446’を含み、セクタ3 1426は、それぞれワイヤレスリンク1456’、1458’を介してBS1408に結合されたEN(1’’)1452’およびEN(X’’)1454’を含む。
[00105] システム1400は、それぞれネットワークリンク1462、1464を介してBS I 1406およびBS M 1408に結合されているネットワークノード1460をさらに含む。ネットワークノード1460は、他のネットワークノード、例えば、他の基地局、AAAサーバノード、中間ノード、ルータ、等、およびインターネットにネットワークリンク1466を介して結合され得る。ネットワークリンク1462、1464、1466は、例えば、光ファイバケーブルであり得る。各エンドノード、例えば、EN1 1436は、送信機および受信機を含むワイヤレス端末であり得る。ワイヤレス端末、例えば、EN(1)1436、は、システム1400の中を移動し得、このENが現在位置しいているセルにおいて基地局とワイヤレスリンクを介して通信し得る。ワイヤレス端末(WT)、例えば、EN(1)1436、は、ピアノード、例えば、システム1400内のまたはシステム1400外の他のWTと、基地局、例えば、BS 1406、および/またはネットワークノード1460を介して通信し得る。WT、例えば、EN(1)1436、は、携帯電話、ワイヤレスモデムを有する携帯情報端末、等のモバイル通信デバイスであり得る。それぞれの基地局は、トーンを割り振り、残りのシンボル期間、例えば、非ストリップシンボル期間におけるトーンホッピングを決定するために用いられる方法とは異なる方法を、ストリップシンボル期間に対して使用して、トーンサブセット割振りを行う。ワイヤレス端末は、トーンサブセット割振り方法を、基地局から受信された情報、例えば、基地局スロープID、セクタID情報、とともに使用して、特定のストリップシンボル期間においてデータおよび情報を受信するためにそれらが用いることができるトーンを決定する。トーンサブセット割振りシーケンスは、それぞれのトーンにわたってセクタ内干渉およびセル内干渉を拡散するために、様々な態様にしたがって構築される。主題のシステムは、主に、セルラモードの文脈の中で説明されているが、複数のモードが利用可能であり得、本明細書で説明された態様にしたがって用いられ得ることは認識されるべきである。
[00106] 図15は、様々な態様に係る、例となる基地局1500を例示しており、これは、分散更新マネジャ1002を動作し得る基地局922、924、および/または926であり得る。基地局1500は、トーンサブセット割振りシーケンスを実装し、異なるトーンサブセット割振りシーケンスが、セルのそれぞれの異なるセクタタイプに対して生成される。基地局1500は、図9のシステム900の基地局1322、1324、および/または1326、および/または、図14のシステム1400の基地局1406および/または1408のうちのいずれか1つとして、使用され得る。基地局1500は、様々な要素1502、1504、1506、1508、および1510がデータおよび情報を交換し得るバス1509によって互いに結合された、受信機1502、送信機1504、プロセッサ1506、例えばCPU、入力/出力インターフェース1508、およびメモリ1510を含む。
[00107] 受信機1502に結合されたセクタ化アンテナ1503は、データおよび他の信号、例えば、チャネル報告を、基地局のセル内の各セクタからのワイヤレス端末送信から受信するために使用される。送信機1504に結合されたセクタ化アンテナ1505は、データおよび他の信号、例えば、制御信号、パイロット信号、ビーコン信号、等を、基地局のセルの各セクタ内のワイヤレス端末1200(図12参照)に送信するために使用される。様々な態様では、基地局1500は、複数の受信機1502および複数の送信機1504、例えば、各セクタ用の個々の受信機1502および各セクタ用の個々の送信機1504、を用い得る。プロセッサ1506は、例えば、汎用の中央処理装置(CPU)であり得る。プロセッサ1506は、メモリ1510に記憶されている1つまたは複数のルーチン1518の指示下で、基地局1500の動作を制御し、方法を実装する。I/Oインターフェース1508は、他のネットワークノードへの接続を提供し、BS1500を他の基地局、アクセスルータ、AAAサーバノード、等、他のネットワーク、およびインターネットに結合する。メモリ1510は、ルーチン1518およびデータ/情報1520を含む。
[00108] データ/情報1520は、データ1536と、ダウンリンクストリップシンボル時間情報1540およびダウンリンクトーン情報1542を含むトーンサブセット割振りシーケンス情報1538と、ワイヤレス端末(WT)1情報1546およびWT N情報1560といったWT情報の複数のセットを含むWTデータ/情報1544とを含む。WT情報の各セット、例えば、WT1情報1546、は、データ1548、端末ID1550、セクタID1552、アップリンクチャネル情報1554、ダウンリンクチャネル情報1556、およびモード情報1558を含む。
[00109] ルーチン1518は、通信ルーチン1522および基地局制御ルーチン1524を含む。基地局制御ルーチン1524は、スケジューラモジュール1526と、ストリップシンボル期間用のトーンサブセット割振りルーチン1530、残りのシンボル期間、例えば、非ストリップシンボル期間用の他のダウンリンクトーン割振りホッピングルーチン1532、およびビーコンルーチン1534を含むシグナリングルーチン1528とを含む。
[00110] データ1536は、WTに送信する前に符号化するために送信機1504のエンコーダ1514に送られることとなる、送信されるべきデータと、受信に続き受信機1502のデコーダ1512を通して処理されたWTからの受信データとを含む。ダウンリンクストリップシンボル時間情報1540は、スーパースロット、ビーコンスロット、ウルトラスロット構造情報のようなフレーム同期構造情報と、所与のシンボル期間がストリップシンボル期間であるかどうか、そうである場合に、このストリップシンボル期間のインデックス、および、このストリップシンボルが、基地局によって使用されるトーンサブセット割振りシーケンスを切り捨てるための再設定ポイントであるかどうかを特定する情報とを含む。ダウンリンクトーン情報1542は、基地局1500に割り当てられたキャリア周波数、トーンの数および周波数、ストリップシンボル期間に割り振られるトーンサブセットのセット、ならびにスロープ、スロープインデックス、およびセクタタイプのような、他のセルおよびセクタ特有の値を含む情報を含む。
[00111] データ1548は、WT1 1200がピアノードから受信したデータ、ピアノードに送信されることをWT1 1200が望むデータ、および、ダウンリンクチャネル品質報告フィードバック情報を含み得る。端末ID1550は、WT1 1200を識別する基地局1500割当てIDである。セクタID1552は、WT1 1200が動作しているセクタを識別する情報を含む。セクタID1552は、例えば、セクタタイプを決定するために使用され得る。アップリンクチャネル情報1554は、WT1 1200が使用するためにスケジューラ1526によって割り振られているチャネルセグメント、例えば、データのためのアップリンクトラフィックチャネルセグメント、要求のための専用アップリンク制御チャネル、電力制御、タイミング制御、等、を識別する情報を含む。WT1 1200に割り当てられた各アップリンクチャネルは、1つまたは複数の論理トーンを含み、各論理トーンは、アップリンクホッピングシーケンスに従う。ダウンリンクチャネル情報1556は、データおよび/または情報をWT1 1200に搬送するためにスケジューラ1526によって割り振られているチャネルセグメント、例えば、ユーザデータのためのダウンリンクトラフィックチャネルセグメント、を特定する情報を含む。WT1 1200に割り当てられた各ダウンリンクチャネルは、1つまたは複数の論理トーンを含み、各々は、ダウンリンクホッピングシーケンスに従う。モード情報1558は、WT1 1200の動作の状態、例えば、スリープ、ホールド、オン、を識別する情報を含む。
[00112] 通信ルーチン1522は、様々な通信動作を行い、様々な通信プロトコルを実装するように基地局1500を制御する。基地局制御ルーチン1524は、例えば、信号生成および受信、スケジューリングといった基本の基地局機能タスクを行うように、ならびに、ストリップシンボル期間中にトーンサブセット割振りシーケンスを使用して信号をワイヤレス端末に送信することを含むいくつかの態様の方法のステップを実装するように基地局1500を制御するために使用される。
[00113] シグナリングルーチン1528は、デコーダ1512を有する受信機1502の動作と、エンコーダ1514を有する送信機1504の動作を制御する。シグナリングルーチン1528は、送信されるデータ1536および制御情報の生成を制御することを担う。トーンサブセット割振りルーチン1530は、態様の方法を使用して、および、ダウンリンクストリップシンボル時間情報1540およびセクタID1552を含むデータ/情報1520を使用して、ストリップシンボル期間に使用されるべきトーンサブセットを構築する。ダウンリンクトーンサブセット割振りシーケンスは、セル内のセクタタイプごとに異なり、隣接セルに対して異なるだろう。WT1200は、ダウンリンクトーンサブセット割振りシーケンスにしたがって、ストリップシンボル期間に信号を受信し、基地局1500は、同じダウンリンクトーンサブセット割振りシーケンスを、送信される信号を生成するために使用する。他のダウンリンクトーン割振りホッピングルーチン1532は、ストリップシンボル期間以外のシンボル期間について、ダウンリンクトーン情報1542およびダウンリンクチャネル情報1556を含む情報を使用して、ダウンリンクトーンホッピングシーケンスを構築する。ダウンリンクデータトーンホッピングシーケンスは、セルの複数のセクタにわたって同期される。ビーコンルーチン1534は、例えば、ダウンリンク信号のフレームタイミング構造と、よって、ウルトラスロット境界に対するトーンサブセット割振りシーケンスとを同期するためなどの同期目的で使用され得る、例えば、比較的高い電力の信号が1つのまたは少数のトーンに集中している信号のようなビーコン信号の送信を制御する。
[00114] 図16は、分散更新マネジャ1002を動作し得る基地局922、924、および/または926と通信状態にあるUE942、044、および/または946であり得る図14に示されるシステム1400のワイヤレス端末(エンドノード)のうちのいずれか1つ、例えば、EN(1)1436、として使用され得る例となるワイヤレス端末(エンドノード)1600を例示する。ある態様では、EN(1)1436は、UE1342、1344、および/または1346であり得る。ワイヤレス端末1600は、トーンサブセット割振りシーケンスを実装する。ワイヤレス端末1600は、デコーダ1616を含む受信機1602、エンコーダ1614を含む送信機1604、プロセッサ1606、およびメモリ1608を含み、それらは、様々な要素1602、1604、1606、1608が、データおよび情報を交換することができるバス1610によって互いに結合されている。信号を、例えば、基地局(および/または、異種ワイヤレス端末)から受信するために使用されるアンテナ1603は、受信機1602に結合される。信号を、例えば、基地局(および/または、異種ワイヤレス端末)に送信するために使用されるアンテナ1605は、送信機1604に結合される。
[00115] プロセッサ1606、例えばCPU、は、ワイヤレス端末1600の動作を制御し、ルーチン1620を実行することと、メモリ1608内のデータ/情報1622を使用することとによって方法を実装する。
[00116] データ/情報1622は、ユーザデータ1634、ユーザ情報1636、およびトーンサブセット割振りシーケンス情報1650を含む。ユーザデータ1634は、送信機1604によって基地局に送信する前に符号化するためにエンコーダ1614にルーティングされるであろう、ピアノードに向けられたデータと、受信機1602内のデコーダ1616によって処理された、基地局から受信されたデータとを含み得る。ユーザ情報1636は、アップリンクチャネル情報1638、ダウンリンクチャネル情報1640、端末ID情報1642、基地局ID情報1644、セクタID情報1646、およびモード情報1648を含む。アップリンクチャネル情報1638は、基地局に送信するときに使用するために、基地局によってワイヤレス端末1600に割り当てられているアップリンクチャネルセグメントを識別する情報を含む。アップリンクチャネルは、アップリンクトラフィックチャネル、専用アップリンク制御チャネル、例えば、要求チャネル、電力制御チャネル、およびタイミング制御チャネルを含み得る。各アップリンクチャネルは、1つまたは複数の論理トーンを含み、各論理トーンは、アップリンクトーンホッピングシーケンスに従う。アップリンクホッピングシーケンスは、セルの各セクタタイプ間でおよび隣接セル間で異なる。ダウンリンクチャネル情報1640は、基地局がデータ/情報をWT1600に送信するときに使用するために、基地局によってWT1600に割り当てられたダウンリンクチャネルセグメントを識別する情報を含む。ダウンリンクチャネルは、ダウンリンクトラフィックチャネルおよび割当てチャネルを含み得、各ダウンリンクチャネルは、1つまたは複数の論理トーンを含み、各論理トーンは、セルの各セクタ間で同期されるダウンリンクホッピングシーケンスに従う。
[00117] ユーザ情報1636もまた、基地局割当て識別情報である端末ID情報1642、WTが通信を確立した特定の基地局を識別する基地局ID情報1644、およびWT1600が現在位置しているセルの特定のセクタを識別するセクタID情報1646を含む。基地局ID1644は、セルスロープ値を提供し、セクタID情報1646は、セクタインデックスタイプを提供する。セルスロープ値およびセクタインデックスタイプは、トーンホッピングシーケンスを導出するために使用され得る。同様にユーザ情報1636に含まれるモード情報1648は、WT1600が、スリープモードであるか、ホールドモードであるか、オンモードであるかを識別する。
[00118] トーンサブセット割振りシーケンス情報1650は、ダウンリンクストリップシンボル時間情報1652およびダウンリンクトーン情報1654を含む。ダウンリンクストリップシンボル時間情報1652は、スーパースロット、ビーコンスロット、ウルトラスロット構造情報のようなフレーム同期構造情報と、所与のシンボル期間がストリップシンボル期間であるかどうか、そうであれば、このストリップシンボル期間のインデックスを、および、このストリップシンボルが、基地局によって使用されるトーンサブセット割振りシーケンスを切り捨てるための再設定ポイントであるかどうかを特定する情報とを含む。ダウンリンクトーン情報1654は、基地局に割り当てられたキャリア周波数、トーンの数および周波数、ストリップシンボル期間に割り振られるトーンサブセットのセット、ならびにスロープ、スロープインデックス、およびセクタタイプのような、他のセルおよびセクタ特有の値を含む情報を含む。
[00119] ルーチン1620は、通信ルーチン1624およびワイヤレス端末制御ルーチン1626を含む。通信ルーチン1624は、WT1600によって使用される様々な通信プロトコルを制御する。ワイヤレス端末制御ルーチン1626は、受信機1602および送信機1604の制御を含む、基本のワイヤレス端末1600機能性を制御する。ワイヤレス端末制御ルーチン1626は、シグナリングルーチン1628を含む。シグナリングルーチン1628は、ストリップシンボル期間についてのトーンサブセット割振りルーチン1630を含み、残りのシンボル期間、例えば、非ストリップシンボル期間についての他のダウンリンクトーン割振りホッピングルーチン1632を含み得る。トーンサブセット割振りルーチン1630は、いくつかの態様にしたがって、ダウンリンクトーンサブセット割振りシーケンスを生成し、基地局から送信された受信データを処理するために、ダウンリンクチャネル情報1640、基地局ID情報1644、例えば、スロープインデックスおよびセクタタイプ、ならびにダウンリンクトーン情報1654を含むユーザデータ/情報1622を使用する。他のダウンリンクトーン割振りホッピングルーチン1630は、ストリップシンボル期間以外のシンボル期間について、ダウンリンクトーン情報1650およびダウンリンクチャネル情報1640を含む情報を使用して、ダウンリンクトーンホッピングシーケンスを構築する。トーンサブセット割振りルーチン1630は、プロセッサ1606によって実行されると、ワイヤレス端末1600が基地局1100から1つまたは複数のストリップシンボル信号をいつそしてどのトーンで受信するべきかを決定するために使用される。アップリンクトーン割振りホッピングルーチン1630は、それが送信すべきトーンを決定するために、トーンサブセット割振り関数を、基地局から受信された情報とともに使用する。
[00120] 1つまたは複数の例となる態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、これら機能は、コンピュータ可読媒体上で、1つまたは複数の命令またはコードとして、記憶または送信されることができる。コンピュータ可読媒体は、ある箇所から別の箇所へのコンピュータプログラムの移送を容易にする任意の媒体を含むコンピュータ通信媒体およびコンピュータ記憶媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによりアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、データ構造または命令の形式で所望のプログラムコードを記憶または搬送するために使用されることができ、かつコンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体を備え得る。また、任意の接続は、厳密にはコンピュータ可読媒体と称され得る。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、電波、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、電波、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用される場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は、通常磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[00121] これら態様が、プログラムコードまたはコードセグメントにおいて実装されているとき、コードセグメントが、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、あるいは命令、データ構造、またはプログラムステートメントの任意の組み合わせを表し得ることは認識されるべきである。コードセグメントは、情報、データ、アーギュメント、パラメータ、またはメモリコンテンツをパスおよび/または受信することによって別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合され得る。情報、アーギュメント、パラメータ、データ、等は、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信、等を含む任意の適切な手段を使用して、パス、転送、または送信され得る。追加的に、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上のコードおよび/または命令の1つまたは任意の組み合わせ、あるいはセットとして存在し得る。
[00122] ソフトウェア実装形態の場合、本明細書で説明された技法は、本明細書で説明された機能を行うモジュール(例えば、プロシージャ、関数、等)で実装され得る。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサによって実行され得る。メモリユニットは、プロセッサ内にまたはプロセッサの外側に実装され得、後者のケースでは、それは、当技術分野で知られている様々な手段を介してプロセッサに通信的に結合され得る。
[00123] ハードウェア実装形態の場合、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明された機能を行うように設計された他の電子ユニット、あるいはこれらの組み合わせ内に実装され得る。
[00124] 上述されたものは、1つまたは複数の態様の例を含む。当然ながら、前述の態様を説明する目的で構成要素または方法論を達成し得るすべての組み合わせを説明することは可能ではなく、当業者であれば、様々な態様の多くのさらなる組み合わせまたは並び換えが可能であることを認識するだろう。したがって、説明された態様は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲の範囲内にあるそのようなすべての代替例、変更例、変形例を包含することが意図される。さらに、詳細な説明または特許請求の範囲のいずれかで「含む」という用語が使用される限りにおいて、そのような用語は、特許請求の範囲で用いられる場合には「備える」は移行語と解釈されるため、「備える」という用語に類似した手法で包括的であることが意図される。
[00125] 本明細書で使用される場合、「推論する」または「推論」という用語は概して、イベントおよび/またはデータを介して獲得された観察のセットから、システム、環境、および/またはユーザの状態について推理するまたは推論するプロセスを指す。推論は、例えば、特定の文脈またはアクションを識別するために用いられることができるか、または複数の状態にわたる確率分布を生成することができる。この推論は、確率的、すなわち、データおよびイベントの考察に基づいた対象の複数の状態にわたる確率分布の計算、であり得る。推論は、イベントおよび/またはデータのセットからより高いレベルのイベントを構成するために用いられる技法を指すこともある。そのような推論は、イベントが時間的に極めて近くで相関していようと、イベントおよびデータが1つのイベントおよびデータソースに由来しようと、いくつかのイベントおよびデータソースに由来しようと、観察されたイベントのセットおよび/または記憶されたイベントデータからの新しいイベントまたはアクションの構築に帰着する。
[00126] さらに、本願で使用される場合、「構成要素」、「モジュール」、「システム」、等の用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかであるコンピュータ関連エンティティを指すように意図されている。例えば、構成要素は、プロセッサで実行中の処理、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであることができるが、これらに限定されるものではない。例示として、コンピューティングデバイスで実行中のアプリケーションと、そのコンピューティングデバイスとは両方とも、構成要素であり得る。1つまたは複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在することができ、1つの構成要素は、1つのコンピュータにローカライズされることおよび/または2つ以上のコンピュータ間で分散されることができる。加えて、これらの構成要素は、様々なデータ構造が記憶されている様々なコンピュータ可読媒体から実行されることができる。これら構成要素は、例えば、1つまたは複数のデータパケット(例えば、ローカルシステムにおいて別の構成要素と、分散システムにおいて別の構成要素と、および/または、インターネットのようなネットワークにわたって信号を介して他のシステムと相互動作する1つの構成要素からのデータ)を有する信号にしたがって、ローカルおよび/またはリモートプロセスを介して通信することができる。