JP2016526431A - 人間工学的歯科ツール - Google Patents

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Abstract

操作ユニット、ネック領域およびハンドル領域を含み、ネック領域はS形である歯科ツールが開示されている。操作ユニットは、舌リトラクタ、フラップリトラクタまたはこれらの結合を更に含んでいてもよい。吸引機構が流体を除去するために追加されてもよい。ネック領域は、左右の屈曲、作業端の回転またはこれら両方を更に含んでいてもよい。ハンドル領域の、操作ユニットと反対の近位端が、骨膜起子または骨膜リトラクタ等の任意の有用な装置を更に含んでいてもよい。

Description

本出願は、2012年9月21日に出願された米国特許出願第13/624,257号の一部継続出願であるとともに、2009年3月17日に出願された米国特許出願第12/405,751号の継続出願であり、両内容が全て本願明細書に含まれるものとする。
本発明は、広く、一般歯科、口腔外科および歯周外科の分野に、および、それらに使用する外科器具に関する。特に、本発明は、一般の歯科処置、歯周および経口的な手術において使用する舌およびフラップリトラクタ、並びに吸引ツールに関する。
多くの歯科処置は、小さく制限された処置領域の中で、外科用器具の正確な使用を必要とする。さらに、通常、治療領域に空気または水を選択的に供給し、治療領域を穿孔し、または、軟組織を扱うことが望まれる。そのために、歯科医は、従来、所望の処置を行いながら、組織を扱い、液体を吸引し、または、舌を圧排するために様々な器具を使用している。例えば、舌を圧排するために用いる主な方法としては、標準的な歯鏡を使用する必要がある。しかしながら、鏡の大きさは、また、適切な物理学および人間工学の不足は、この処置を不必要に困難にする。
それ故、従来の方法は、しばしば様々な課題を提示する。例えば、制限された領域のため、口腔に複数の器具を詰め込むことは、望ましくなく、通常非実用的である。2つまたは3つの異なる器具が患者の口腔にあると、施術者は処置領域をはっきりと見ることができない。さらに、狭い所のせいで、器具は、それらの可動域において制限される。このように、処置で最も単純なものにおいても、困難性の程度は不必要に増加する。
複数の器具の使用は、必要な処置を適切に行うための一般の歯科医、歯周外科医、口腔外科医またはアシスタント(本願明細書において、「歯科医」)の能力を大きく制限するので、非実用的である。例えば、「歯科医」が、治療領域から遠ざけるように、一方の手を用いて舌を圧排し、他方の手を用いて外科フラップを保持する場合には、「歯科医」は、アシスタントに他の器具に手を伸ばすよう求める必要があり、あるいは、アシスタントは、同時に吸引または他の作業を行いながら、器具を保持して舌またはフラップを圧排しなければならない。唯一の他のオプションは、複数の区分で処置を行うこと、または、処置が終了するまで、器具の間を行き来することである。この不必要な複雑さは、処置の時間を長くし、処置の効率を低下させて、患者の不快感を増加させる。
最後に、当該分野の共通の課題は、「歯科医」が定期的に首、背中および肩の痛み、並びに手根管圧迫症候群に関連した痛みを訴えるということである。事実、広範囲の文献探索は、デンタルケア提供者が作業関連性筋骨格系障害(WMSD)および神経筋障害、例えば、椎間板ヘルニアを被るハイリスクにあることを示している。研究は、WMSDを負った「歯科医」が1事件につき93日の休業日平均を有すると報告している。事実、歯科衛生士の62パーセントは首の問題を訴え、81パーセントは一方または両方の肩の痛みを訴えている。研究は、また、すべての歯科衛生士の6から7パーセントが手根管圧迫症候群と診断されたと報告し、歯科医の59パーセントが筋骨格の痛みを報告したことを示している。米陸軍歯科医院の調査は、すべての歯科労働者の75パーセント強が一つ以上の手根管圧迫症候群症状を訴え、50パーセント強は背中および肩の痛みを訴え、そして、11パーセントは手根管圧迫症候群があると診断されたと報告した。これらの障害等は、人間工学および姿勢に適切な重点を置くことで、そして、歯科処置の長さを短縮することによって対処できる。
このように、従来技術にないものは、優れた制御を可能にする発明であり、その一方で、「歯科医」により良い姿勢で行う機会を与える。さらに、処置の時間を減らす発明には、(i)「歯科医」の首、背中、肩および手の負荷を低減すること、(ii)患者が覚醒し続けている間、患者が経験する不快感の量を低減すること、および、(iii)処置のために患者が麻酔される状況における全身麻酔の使用に関連した患者の不運なリスクを下げることによって、患者および「歯科医」にとっていくつかの利点がある。
本発明の一実施形態は、複合舌および外科フラップリトラクタに関する。複合リトラクタは、操作ユニット、ネック領域、およびハンドル領域を含んでもよい。操作ユニットは、舌リトラクタおよびフラップリトラクタを更に含む。舌リトラクタは、凹形状、平坦形状に、または、操作ユニットの全体の増加した厚みによって形成されてもよい。フラップリトラクタは、様々な長さに形成可能な先細の延出端またはタブで形成されていてもよい。さらにまた、フラップリトラクタは、傾斜端を含んでもよい。複合リトラクタは、舌リトラクタがフラップリトラクタとは異なる平面に配置されるように形成されてもよい。リトラクタは、流体、例えば、口腔からの唾液、水および血液を除去する吸引機構を含んでもよい。
本発明は、また、操作ユニットのネック領域における改良された人間工学に関する。一実施形態において、ネック領域は、より良い人間工学のためのS形の設計を含む。さらにまた、ネック領域は、ハンドルの中央軸に関して右または左に操作ユニットを配置するように、操作ユニットの近位端に配置される左右の曲げを含んでもよい。また、処置の間患者の口の位置におよび下顎の骨格にツールが適合するのを更に助けるために、回転オフセットが作業端に設けられてもよい。したがって、これは、左右の曲げの方向に基づいて、口の各端での特定の使用を容易にする。
最後に、本発明は、複合リトラクタのハンドル領域の改良に関する。一実施形態において、「歯科医」が「歯科医」の個々の選択に応じてペン把握または手掌把握を選択できるように、ハンドル領域は様々な幅を有するグリップ部を含む。ハンドル領域の近位端は、デンタルピック、デンタルプローブ、デンタルフック、骨膜起子または骨膜リトラクタ、あるいは、他の歯科器具を更に含んでもよい。
本発明の他の特徴および効果は、以下の説明、添付の図面および添付の請求の範囲を参照してより完全に明確になり、理解されよう。
本願明細書において開示される様々な態様および実施形態は、同様の参照番号が同様の構成部材を参照する添付の図面とともに読むと、より良く理解されよう。本出願の態様を例示するために、図面に、特定の好適な実施形態が示されている。しかしながら、応用が、示された正確な配置、構造、特徴、実施形態、態様および装置に限られないことを理解すべきである。そして、示された配置、構造、特徴、実施形態、態様および装置が、単独で、または、他の配置、構造、特徴、実施形態、態様および装置と組み合わせて使用されてもよい。図面は、一定の比率で描画されているとは限らず、本発明の範囲を制限することを目的としておらず、単に本発明の例示された実施形態を明確にするために提示されているに過ぎない。
図1Aは、第1実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図1Bは、図1Aの歯科ツールの側面図である。 図1Cは、図1Aの歯科ツールの平面図である。 図1Dは、図1Aの歯科ツールの下面図である。 図1Eは、図1Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細平面図である。 図1Fは、図1Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細下面図である。 図2Aは、第2実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図2Bは、図2Aの歯科ツールの側面図である。 図2Cは、図2Aの歯科ツールの平面図である。 図2Dは、図2Aの歯科ツールの下面図である。 図2Eは、図2Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細平面図である。 図2Fは、図2Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細下面図である。 図3Aは、第3実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図3Bは、図3Aの歯科ツールの側面図である。 図3Cは、図3Aの歯科ツールの平面図である。 図3Dは、図3Aの歯科ツールの下面図である。 図3Eは、図3Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細上面図である。 図3Fは、図3Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細下面図である。 図4Aは、第4実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図4Bは、図4Aの歯科ツールの側面図である。 図4Cは、図4Aの歯科ツールの平面図である。 図4Dは、図4Aの歯科ツールの下面図である。 図4Eは、図4Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細上面図である。 図4Fは、図4Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細下面図である。 図5Aは、第5実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図5Bは、図5Aの歯科ツールの側面図である。 図5Cは、図5Aの歯科ツールの平面図である。 図5Dは、図5Aの歯科ツールの下面図である。 図5Eは、図5Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細上面図である。 図5Fは、図5Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細下面図である。 図6Aは、第6実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図6Bは、図6Aの歯科ツールの左側面図である。 図6Cは、図6Aの歯科ツールの平面図である。 図6Dは、図6Aの歯科ツールの下面図である。 図6Eは、図6Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細上面図である。 図6Fは、図6Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細下面図である。 図6Gは、図6Aの歯科ツールの右側面図である。 図7Aは、第7実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図7Bは、図7Aの歯科ツールの側面図である。 図7Cは、図7Aの歯科ツールの平面図である。 図7Dは、図7Aの歯科ツールの下面図である。 図7Eは、図7Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細上面図である。 図7Fは、図7Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細下面図である。 図8Aは、第8実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図8Bは、図8Aの歯科ツールの左側面図である。 図8Cは、図8Aの歯科ツールの平面図である。 図8Dは、図8Aの歯科ツールの下面図である。 図8Eは、図8Aに示された歯科ツールの舌およびフラップリトラクタ部分の詳細上面図である。 図8Fは、図8Aに示された歯科ツールの舌およびフラップリトラクタ部分の詳細下面図である。 図8Gは、図8Aの歯科ツールの右側面図である。 図9Aは、第9実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図9Bは、図9Aの歯科ツールの側面図である。 図9Cは、図9Aの歯科ツールの平面図である。 図9Dは、図9Aの歯科ツールの下面図である。 図9Eは、図9Aに示された歯科ツールの舌およびフラップリトラクタ部分の詳細上面図である。 図9Fは、図9Aに示された歯科ツールの舌およびフラップリトラクタ部分の詳細下面図である。 図10Aは、第10実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図10Bは、図10Aの歯科ツールの側面図である。 図10Cは、図10Aの歯科ツールの平面図である。 図10Dは、図10Aの歯科ツールの下面図である。 図10Eは、図10Aに示された歯科ツールのフラップリトラクタ部分の詳細上面図である。 図10Fは、図10Aに示された歯科ツールのフラップリトラクタ部分の詳細下面図である。 図11Aは、第11実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図11Bは、図11Aの歯科ツールの左側面図である。 図11Cは、図11Aの歯科ツールの平面図である。 図11Dは、図11Aの歯科ツールの右側面図である。 図11Eは、図11Aの歯科ツールの下面図である。 図11Fは、図11Aに示された歯科ツールのフラップリトラクタ部分の詳細上面図である。 図11Gは、図11Aに示された歯科ツールのフラップリトラクタ部分の詳細下面図である。 図12Aは、第12実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図12Bは、図12Aの歯科ツールの平面図である。 図12Cは、図12Aの歯科ツールの下面図である。 図12Dは、図12Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細上面図である。 図12Eは、図12Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細下面図である。 図13Aは、第13実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図13Bは、図13Aの歯科ツールの平面図である。 図13Cは、図13Aの歯科ツールの下面図である。 図13Dは、図13Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細上面図である。 図13Eは、図13Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細下面図である。 図13Fは、図13Aの歯科ツールの側面図である。 図14Aは、第14実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図14Bは、図14Aの歯科ツールの側面図である。 図14Cは、図14Aの歯科ツールの平面図である。 図14Dは、図14Aの歯科ツールの下面図である。 図14Eは、図14Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細上面図である。 図14Fは、図14Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細下面図である。 図15Aは、第15実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図15Bは、図15Aの歯科ツールの側面図である。 図15Cは、図15Aの歯科ツールの平面図である。 図15Dは、図15Aの歯科ツールの下面図である。 図15Eは、図15Aに示される歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細上面図である。 図15Fは、図15Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細下面図である。 図16Aは、第16実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図16Bは、図16Aの歯科ツールの左側面図である。 図16Cは、図16Aの歯科ツールの平面図である。 図16Dは、図16Aの歯科ツールの下面図である。 図16Eは、図16Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細上面図である。 図16Fは、図16Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細下面図である。 図16Gは、図16Aの歯科ツールの右側面図である。 図17Aは、第17実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図17Bは、図17Aの歯科ツールの側面図である。 図17Cは、図17Aの歯科ツールの平面図である。 図17Dは、図17Aの歯科ツールの下面図である。 図17Eは、図17Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細上面図である。 図17Fは、図17Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細下面図である。 図18Aは、第18実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図18Bは、図18Aの歯科ツールの左側面図である。 図18Cは、図18Aの歯科ツールの平面図である。 図18Dは、図18Aの歯科ツールの下面図である。 図18Eは、図18Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細上面図である。 図18Fは、図18Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細下面図である。 図18Gは、図18Aの歯科ツールの右側面図である。 図19Aは、第19実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図19Bは、図19Aの歯科ツールの左側面図である。 図19Cは、図19Aの歯科ツールの平面図である。 図19Dは、図19Aの歯科ツールの下面図である。 図19Eは、図19Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細上面図である。 図19Fは、図19Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細下面図である。 図19Gは、図19Aの歯科ツールの右側面図である。 図20Aは、第20実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図20Bは、図20Aの歯科ツールの側面図である。 図20Cは、図20Aの歯科ツールの平面図である。 図20Dは、図20Aの歯科ツールの下面図である。 図20Eは、図20Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細上面図である。 図20Fは、図20Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細下面図である。 図21Aは、第21実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図21Bは、図21Aの歯科ツールの側面図である。 図21Cは、図21Aの歯科ツールの平面図である。 図21Dは、図21Aの歯科ツールの下面図である。 図21Eは、図21Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細上面図である。 図21Fは、図21Aに示された歯科ツールの舌リトラクタ部分の詳細下面図である。 図22Aは、第22実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図22Bは、図22Aの歯科ツールの側面図である。 図22Cは、図22Aの歯科ツールの平面図である。 図22Dは、図22Aの歯科ツールの下面図である。 図22Eは、図22Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細上面図である。 図22Fは、図22Aに示された歯科ツールの複合舌およびフラップリトラクタ部分の詳細下面図である。 図23Aは、第23実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図23Bは、図23Aの歯科ツールの平面図である。 図23Cは、図23Aの歯科ツールの側面図である。 図23Dは、図23Aの歯科ツールの下面図である。 図23Eは、図23Aに示された歯科ツールの正面図である。 図23Fは、図23Aに示された歯科ツールの背面図である。 図24Aは、第24実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図24Bは、図24Aの歯科ツールの平面図である。 図24Cは、図24Aの歯科ツールの左側面図である。 図24Dは、図24Aの歯科ツールの右側面図である。 図24Eは、図24Aの歯科ツールの下面図である。 図24Fは、図24Aに示された歯科ツールの正面図である。 図24Gは、図2$Aに示された歯科ツールの背面図である。 図25Aは、第25実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図25Bは、図25Aの歯科ツールの平面図である。 図25Cは、図25Aの歯科ツールの側面図である。 図25Dは、図25Aの歯科ツールの下面図である。 図25Eは、図25Aに示される歯科ツールの正面図である。 図25Fは、図25Aに示される歯科ツールの背面図である。 図26Aは、第26実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図26Bは、図26Aの歯科ツールの平面図である。 図26Cは、図26Aの歯科ツールの左側面図である。 図26Dは、図26Aの歯科ツールの右側面図である。 図26Eは、図26Aの歯科ツールの下面図である。 図26Fは、図26Aに示される歯科ツールの正面図である。 図26Gは、図26Aに示される歯科ツールの背面図である。 図27Aは、第27実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図27Bは、図27Aの歯科ツールの平面図である。 図27Cは、図27Aの歯科ツールの左側面図である。 図27Dは、図27Aの歯科ツールの右側面図である。 図27Eは、図27Aの歯科ツールの下面図である。 図26Fは、図27Aに示される歯科ツールの正面図である。 図27Gは、図27Aに示される歯科ツールの背面図である。 図28Aは、第28実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図28Bは、図28Aの歯科ツールの平面図である。 図28Cは、図28Aの歯科ツールの左側面図である。 図28Dは、図28Aの歯科ツールの右側面図である。 図28Eは、図28Aの歯科ツールの下面図である。 図28Fは、図28Aに示された歯科ツールの正面図である。 図28Gは、図28Aに示された歯科ツールの背面図である。 図29Aは、第29実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図29Bは、図29Aの歯科ツールの下面図である。 図29Cは、図29Aの歯科ツールの側面図である。 図29Dは、図29Aの歯科ツールの平面図である。 図29Eは、図29Aに示される歯科ツールの正面図である。 図29Fは、図29Aに示される歯科ツールの背面図である。 図30Aは、第30実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図30Bは、図30Aの歯科ツールの下面図である。 図30Cは、図30Aの歯科ツールの側面図である。 図30Dは、図30Aの歯科ツールの平面図である。 図30Eは、図30Aに示される歯科ツールの正面図である。 図30Fは、図30Aに示される歯科ツールの背面図である。 図31Aは、第31実施形態の歯科ツールの斜視図である。 図31Bは、図31Aの歯科ツールの平面図である。 図31Cは、図31Aの歯科ツールの側面図である。 図31Dは、図31Aの歯科ツールの下面図である。 図31Eは、図31Aに示される歯科ツールの正面図である。 図31Fは、図31Aに示される歯科ツールの背面図である。 図32Aは、実施形態のハンドルの側面図である。 図32Bは、実施形態のハンドルの斜視図である。 図32Cは、実施形態のハンドルの端面図である。
図面を参照すると、図1A−図1Fは、実施形態のツール100を示す。ツール100は、一般に、第1の近位端101および第2の遠位端102を有する縦長形状を有する。ツール100は、ステンレス鋼、炭化物、プラスチックまたは樹脂あるいは他の周知の最適な材料から形成されてもよく、近位端101に配置された第1操作ユニット110および遠位端102に配置された第2操作ユニット120を含んでもよい。更に、エンドユーザのために望ましい、より重いまたはより軽い器具を提供するように、使用する材料の密度も多様であってもよい。例えば、比較的より重い製品を作成するのに、より密度の高いステンレス鋼が使用されてもよい。実施形態のツール100は、使い捨てでもよい。ツール100は、ハンドル領域130と、第1操作ユニット110およびハンドル領域130間に配置された第1ネック領域140と、第2操作ユニット120およびハンドル領域130間に配置された第2ネック領域150とを更に含む。ハンドル領域130は、厚く、狭く、丸く、平らで、または様々なそれらの組み合わせであってもよい。
ツール100は、単一構造として一体的に形成されてもよく、または、より好ましくは、取り外し可能に機械的に結合される別ユニットによって形成される。周知のような任意の適切な機械的結合が、各種要素同士を取り外し可能に接続してツール100を形成するために用いられてもよい。例えば、第1操作ユニット110および第1ネック領域140は、例えば、第1ネック領域140の遠位端のねじ部によって、ハンドル領域130に機械的に連結する単一ユニットとして一体的に形成されてもよく、ハンドル領域130は、第1ネック領域140の嵌合ねじ部を受け入れる対応するねじ部を近位端に有する単一ユニットとして一体的に形成されてもよい。同様に、ハンドル領域130の遠位端は、第2ネック領域150の近位端の対応する嵌合ねじ部を受け入れるためにねじ部を有してもよく、第2ネック領域150は第2操作ユニット120と一体的に形成される。多くの変形が考えられ、また、本発明の範囲内である。例えば、ハンドル領域130、第1ネック領域140および第1操作ユニット110は、全て単一ユニットとして一体的に形成されてもよく、第2ネック領域150および第2操作ユニット120にねじでまたは機械的に取り付けられ、それらの部分120、150は、更に単一ユニットとして一体的に形成されてもよい。例えば、図1Eおよび図1Fに例示するように、第2ネック領域150および第2操作ユニット120は、単一ユニットとして一体的に形成されてもよい。第2ネック領域150の近位端151は、ハンドル領域130の遠位端のねじ部と対応して嵌合するねじ部159、例えば、ねじ突起またはねじ開口を含んでいてもよい。
ハンドル領域130は、ツール100の扱いにおける「歯科医」による把持領域として使用され、その長さに対して垂直な断面において概して円形、六角形、八角形、平ら等であってもよく、ハンドル領域130は、ハンドル領域130の「歯科医」の把持を高めるローレット132または他のシボ加工を有するのが好ましい。あるいは、ハンドル領域130は、プラスチック、ゴムまたは他の任意の適切な材料で成る外側把持材料を含んでもよい。特に好適な実施形態のハンドル領域は、後述するが、以下に述べる実施形態のツールのいずれかで採用されてもよい。ツール100の部分は、構造において中空または中実に形成されてもよい。加えて、ツール100の様々な部分110、140、130、150、120の断面形状は異なっていてもよく、好ましくは近位端101から遠位端102までほぼ連続的に変化してもよいことが認識されよう。
図1Bおよび図1Cに示すように、ハンドル領域130の前後の長さは、前後方向1を定めてもよい。両端101、102の側方の動作に対応する左右方向2は、前後方向1に対して垂直であり、両端101、102の上下の動作に対応する上下方向3は、前後方向1および左右方向2に対して垂直である。これらの方向(前後、左右および上下)は、以下の全体にわたって各種実施形態の特徴を説明するために用いる。
実施形態のツール100において、第2操作ユニット120は、凹状舌リトラクタ120を含む。凹状舌リトラクタ120は、「歯科医」が作業する治療領域から遠ざけるように舌を圧排するために使用される。凹状舌リトラクタ120は、処置の間、舌を圧排および/または遠ざけるために使用される。図1A−図1Fから認識できるように、凹状舌リトラクタ120は、好ましくは、舌の一部を包むために自然領域を設けるように形成され、これにより、処置領域から舌を移動する。上下平面に沿う断面において(すなわち、方向1および方向3によって規定され、図1Bに最も良く例示される平面において)、舌リトラクタ120は、円、または、より好ましくは半円の形状を有し、凹状の腹側表面122および対応する凸状の背側表面124を設け、腹側表面122は、患者の舌に直接接触するように設計された作業面である。湾曲部は、弧の略30度から160度、より好ましくは、弧の約70度から100度、さらにより好ましくは、弧の約80度から90度に延在してもよい。好ましくは上下平面の断面において半円弧として、舌リトラクタ120の長軸が、上下方向3に沿って(またはリトラクタ120の遠位範囲に沿って)より近接して配置され、短軸が前後方向1に沿って(または遠位範囲に垂直に、すなわち、下側表面122に垂直に)より近接して配置され、舌リトラクタの長軸は、例えば、その短軸より少なくとも50%長くてもよい。同様に、舌リトラクタ120は、左右平面(すなわち、方向1および方向2により規定され、図1Cに最もよく例示される平面)に沿う断面おいて、湾曲形状、好ましくは円形を有し、腹側表面122の凹状特性および背側表面124の凸状特性を更に増加させる。舌リトラクタ120は、左右平面の断面において、好ましくは弧の5から90度、より好ましくは弧の10から45度、さらにより好ましくは弧の約20から30度に延在する。舌リトラクタ120の遠位端102は、所望の湾曲量に応じたものよりわずかに大きい、左右方向2に沿った湾曲した長さを設けて、左右方向2に沿って約10mmから40mm、好ましくは約25mmの範囲を有してもよい。舌リトラクタ120は、前後方向1に沿って約19mmから約51mm、好ましくは約32mmの範囲を有してもよく、同様にわずかに大きい湾曲した長さを設ける。遠位端102の左右範囲2は、約15mmから約40、より好ましくは26mmに亘っていてもよい。
以下のために、背側方向は、背側表面124が面する上下方向3に沿う方向(すなわち、「上方」方向)であり、腹側方向は、背側方向の反対側にある上下方向3に沿う方向、すなわち、腹側表面122が面する方向における「下方」方向である。この実施形態100において、第1ネック領域140は、直線であってもよく、したがって、前後方向1に沿って平行に延出してもよい。対照的に、第2ネック領域150は、図1Cに示すように、左右平面(前後方向1および左右方向2によって規定される平面)において直線であるが、図1Bに示すように、上下平面(前後方向1および上下方向3によって規定される平面)において屈曲している。第2ネック領域150は、上下方向3において腹側に曲がる第1曲げまたは屈曲152、および、上下方向3において背側に曲がるより遠位の第2曲げまたは屈曲154を含む。ハンドル領域130の遠位端とほぼ平行であって上下の距離だけ腹側にオフセットした方向において第2ネック150の遠位端が終端となるように、屈曲部152,154の角度はほぼ同一であってもよい。または、より好ましくは、第2ネック領域150の遠位端102がハンドル領域130の遠位端102に対して上下方向において腹側にわずかに向くように、遠位上方への屈曲154は第1の近位の屈曲152より小さくてもよい。
腹側,上下へのオフセットは、作業領域に到達するために、患者の骨格を容易に進むように有利に設計されており、より詳細には、第2操作ユニット120は、ハンドル領域130に対して患者に向いて腹側に配置されており、例えば反対側から臨むときに、患者の骨格の周囲を容易に進めるようになる。組織または骨格、例えば患者の舌、を圧排するときに、この腹側へオフセットは、「歯科医」の負担を低減するという予期せぬ効果もたらす。特に、第2操作ユニット120の腹側へのオフセットおよび第2操作ユニット120の任意の腹側への曲げにより、第2操作ユニット120をハンドル領域130でより容易に操作可能にし、第2ネック領域150が患者の歯および顎をより都合良く見えるようにする。好適な実施形態では、第2ネック領域150の近位端151と第2ネック領域150の遠位端158の間の上下方向3における腹側距離が、約5mmから32mm、より好ましくは10mmから26mm、さらにより好ましくは約15mmから20mmである。第1屈曲152および第2屈曲154の組合せは、第2ネック領域150を概してS形または段付形状にし、これらは開示のため「S形の」屈曲と称される。第1屈曲152は、弧の10からの90度、より好ましくは弧の30から60度、さらにより好ましくは弧の45度を通り、関連方向において7から30mm、より好ましくは10から20mm、さらにより好ましくは13から17mmに延出してもよい。第2屈曲154は、弧の5から90度、より好ましくは弧の15から60度、さらにより好ましくは弧の約30度を通り、関連方向において7から30mm、より好ましくは10から20mmまで、さらにより好ましくは弧の13から17mmに延出してもよい。第2屈曲154は、第2操作ユニット120が取り付けられる表面を設ける。例えば、第2操作ユニット120の背側表面124は、第2屈曲154の腹側表面に接合されてもよい。または、第2操作ユニット120は第2屈曲154に埋設されてもよく、その結果、第2屈曲154の部分は操作ユニット120の腹側表面122および背側表面124上に延在する。
S形のネック領域150は、操作ユニット120の腹側,上下への空間変位、および、操作部120の任意の腹側,上下への角度変位も生成する。例えば、操作ユニット120の左右平面(例えば、操作ユニット120の左右方向および前後方向範囲によって規定されてもよい)は、ツール100の左右平面(例えば、前後方向1および左右方向2によって規定されてもよい)に対して腹側,上下方向3において曲げられてもよい。これらの角度および空間の上下の変位は、「歯科医」の位置に対して通常劣る下顎の位置に関して、ツールを配置することを助け、結果として、より少ない力で済む人間工学的な設計を提供し、「歯科医」の疲労が少なくなり、また、ハンドル領域130が患者の歯および下顎をより見えやすくすることを助ける。好適な実施形態では、操作ユニット120の腹側,上下への角度変位は、ハンドル領域130の前後軸1に対して、0度から90度、より好ましくは15度から60度、さらにより好ましくは20度から30度である。ある別の実施形態においては、上述の好適な実施形態に示した整数の個々の屈曲を設けることよりも、ネック領域をその長さに沿ってスムーズに曲げて所望の湾曲および空間変位を設けてもよく、このようなスムーズな屈曲構成も以下の開示のため「S形の屈曲」であると考えられる、ことが理解されるべきである。このような実施形態では、それらが、上述のように対応する角度および空間範囲を有する第1および第2屈曲を実質的に含むことが認識されよう。
実施形態のツール100は、S形の屈曲152、154を用いることにより、改良された人間工学を提供する。これらの人間工学的特徴は、本願明細書において述べる他のツールおよび実施形態のそれぞれに任意に組み込むことができる。腹側,S形の第2ネック領域150により、ツール100および特に舌リトラクタ120を口腔内でより最適に配置可能となり、上下方向3において大幅に減少した量の力で済む。より詳細には、S形の領域150によって設けられる腹側の指向は、実際、通常舌を圧排するのに必要とされる腹側の(すなわち、下方への)動作を提供し、その結果、舌を圧排するのに「歯科医」に必要とされる労力を大幅に減少する。これは、劇的に「歯科医」の疲労および不快を減少させ、首、肩、腕、背中の長期にわたる負担を抑制し、これにより、「歯科医」の負傷の危険性を減少する。
第1操作ユニット110は任意に存在してもよく、または、ハンドル領域130の近位端101は適切な形状で、または、適切な部品で終端となってもよい。しかしながら、例として、第1操作ユニット110は、ハンドル領域130の近位端101に例えばねじ止めされ、更なる機能性をツール100に設けてもよい。例えば、第1操作ユニット110は、骨膜起子123であってもよい。さらに、当業者によって認識されるように、ハンドル120の近位端はその代わりにデンタルプローブ、デンタルフックまたは他の有用な装置を含んでもよい。他の実施態様において、ハンドル領域、ネック領域および操作ユニットの全てが単一ユニットとして一緒に形成されるように、全てのツールが一体的に形成されてもよい。
以下に、様々な実施形態のツール述べる。実施形態のツール100からの、または、実際には、本願明細書において述べるその他の実施形態のツールからの特徴が、述べる他の実施形態のそれぞれで使用されてもよいことが認識されよう。具体的には、S形のネック領域150は、その関連した角度および空間パラメータによって、うまく使用されることができる。簡潔さのために、今までに取り入れられたいなかった特定の実施形態の具体的な特徴がその実施形態で述べられており、このような特徴、例えば、具体的な角度オフセットまたは空間範囲を、他の実施形態に組み込むことが可能であってもよいことが認識されよう。
図2A−図2Fは、他の実施形態のツール200を例示する。ツール200は、第2実施形態の舌リトラクタ220をハンドル領域230に連結するS形の第2ネック領域250を有する。第1実施形態の舌リトラクタ120と比較して、実施形態の舌リトラクタ220は、左右方向2に沿って範囲を増加させており、すなわち、より広い。これは、例えば、大きな口または舌を有する患者に適応してもよく、従って、患者の具体的な骨格に合わせて調整されるツールを提供してもよい。好適な実施形態において、舌リトラクタ220は、左右方向2に沿って、約15mmから45mm、より好ましくは20mmから35mm、さらに好ましくは約28mmだけ延出している。舌リトラクタ220は、左右方向2に沿って、弧の15から180度、より好ましくは弧の30から100度、さらにより好ましくは弧の40から60度に延出していてもよい。
図3A−図3Fは、他の実施形態のツール300を例示する。ツール300は、操作ユニット320、例えば、リトラクタ120と同様の舌リトラクタ320をハンドル領域330に連結するS形の第2ネック領域350を有する。本実施形態において、S形の第2ネック領域350は、上下平面(すなわち、図3Bに最も良く示される、前後方向1および上下方向3によって規定される平面)において屈曲し、また、左右平面(すなわち、図3Cに最も良く示される、前後方向1および左右方向2によって規定される平面)において屈曲している。このような左右の屈曲またはオフセットは、下顎の湾曲に適応してもよく、そして、それは、対応する湾曲ツールを用いて下顎の左または右の側で作業するときに重要となる可能性がある。従って、下顎での意図した作業位置に基づいて必要とされる、左右方向2における右または左への所定の屈曲を有するツールが設けられてもよいことが認識されよう。ネック領域350は、第1屈曲352および第2屈曲354(または、このような屈曲に機能的に類似するスムーズに湾曲した構造)を含んでもよく、操作ユニット320の中心線がハンドル領域330の中心線から左右に空間的および角度的にオフセットするように、屈曲352または354の少なくとも1つは左右方向2において角度オフセットを生成する。好適な実施形態では、第2屈曲354(すなわち、最遠位の屈曲)は、ツールの操作ユニットの左右の曲げの全てを設けている。ネック350の近位端351に対するネック350の遠位端358の腹側,上下の空間および角度変位3は、例えば、実施形態100,200に対して上述した通りであってもよい。しかしながら、これに加え、ネック350の遠位端358は、また左右変位2を通過してもよい。ネック部350の近位端351に対するネック350の遠位端358の空間的な左右変位2は、ハンドル領域330に対する操作ユニット320の対応する空間的な左右変位を設け、例えば、5mmから30mm、より好ましくは10mmから20mm、さらにより好ましくは約15mmであってもよい。ネック350の近端部351に対するネック350の遠位端358の角度的な左右変位(前後方向1、および、ハンドル領域330)は、ハンドル領域330に対する操作ユニット320の対応する角度的な左右変位を設け、例えば、0から90度、より好ましくは20から40度、さらにより好ましくは約22または33度であってもよい。好適な実施形態においては、最遠位の屈曲354が操作ユニット320の全体の角度的な左右変位を提供するが、他の実施形態においては、各屈曲352,354は、操作ユニット320の全体の角度的な左右変位の一部を提供してもよい。このような設計において、ネック領域350は、上下平面(図3Bに示すような)においてS形であるが、左右平面(図3Cに示すような)においてC形(両屈曲352,354が左右の角度変位を有する場合)、または、L形(1つの屈曲352,354が左右の角度変位を有する場合)である。このようなC形またはL形の湾曲は、本開示のため「凹湾曲」と見なしてもよい。しかしながら、一の屈曲352,354が左右の角度変位を増加し、他の屈曲354,352が左右の角度変位を減少する設計等の他の設計は確実に可能であり、その結果、ネック350は上下平面および左右平面の両方においてS形である。
実施形態のネック設計350により、「歯科医」が著しく扱いにくくない方法でツール300を利用することができ、特に、「歯科医」が下顎の一の特定の側でツール300を進ませることができる。さらに、このネック設計350により、「歯科医」が、ツール300を使用する労力における胴、上肢(例えば、腕および手)、頭および首のねじりまたは回転の必要性を減らしまたは無くすことができる。
図4A−図4Fは、他の実施形態のツール400を例示する。ツール400は、ハンドル領域430にネック領域450を介して連結される実施形態の舌リトラクタ420を有する。ネック領域450は、例えば、上下平面(矢印1および3によって規定される)においてS形であってもよいが、左右平面(矢印1および2によって規定される)において直線であってもよい。実施形態の舌リトラクタ420は、空間範囲に関して実施形態のリトラクタ120と同様であるが、遠位リップ402に向く誇大凹面を更に含んでいる。特に、図4Bのように、上下平面において見られるときに、舌リトラクタ420は、リトラクタ420の最遠位から3分の1に湾曲の大部分が生じる湾曲形状を有し、これにより、顕著な凹面をリップ402を終端とする腹側表面422に形成し、リップ402が、左右平面に対して、45から170度、より好ましくは85から150度まで、さらにより好ましくは約110から130度まで曲げられ、その結果、実質的に、舌リトラクタ420はそれ自体の後ろに湾曲する。
図5A−図5Fは、他の実施形態のツール500を例示する。ツール500は舌リトラクタ420と同様の舌リトラクタ520を有し、舌リトラクタ520は、ハンドル領域530にネック領域550を介して連結されている。実施形態のツール500において、ネック領域550は、上下平面(矢印1および3によって規定される)においてS形であり、左右平面(矢印1および2によって規定される)においてL形である。したがって、舌リトラクタ520は、例えば、約20から45度、より好ましくは22および33度の間、特に好ましくは22および33度で、ハンドル領域530から空間的および角度的に左右にオフセットしている。ツール500が、例えば、下顎の周りの意図された使用に基づいた本願明細書において示される方向と反対側の方向における左右方向、例えば右または左へ、の屈曲を有することができることが認識されよう。
図6A−図6Fは、実施形態の舌リトラクタ620を有する他の実施形態のツール600を例示する。実施形態の舌リトラクタ620は、前後方向1および左右方向2によって規定される左右平面と略垂直な表面を形成するほぼ直線の平面端627を有する。平面端627は、左右方向2の幅約15mmから45mm、好ましくは幅約25mm、および、上下方向3の長さ約5mmから30mm、好ましくは長さ15mmであってもよい。中心屈曲625は、上下の湾曲の大部分を提供し、これにより、図6Bに最も良く示されているように、左右平面において舌リトラクタ620に主にL形断面を形成する。他の実施形態において、舌リトラクタ620は、より大きい空間範囲を覆ってもよく、すなわち、よ大きな舌リトラクタであってもよい。このような実施形態において、平面端は、左右方向2の幅約35mmおよび上下方向3の長さ25mmであってもよい。
図7A−図7Fは、他の実施形態のツール700を例示する。ツール700は実施形態の舌リトラクタ620と同様の舌リトラクタ720を有し、舌リトラクタ720は、上下平面(図7Bに示すように、前後方向1および上下方向3によって規定される)においてS形、および、左右平面(図7Cに示すように、前後方向1および左右方向2によって規定される)においてC形であるネック領域750によってハンドル領域730に連結されている。左右の角度および空間オフセットは、先の実施形態に関して述べたそれらと同様であってもよく、0と180度の間の任意角度が考えられるが、それらが下顎の骨格にうまく合うように、特に左右の角度オフセットに好ましい22および33度を有してもよい。
図8A−図8Gは、他の実施形態のツール800を例示する。ツール800は実施形態の複合舌およびフラップリトラクタ820を有し、複合舌およびフラップリトラクタ820は、上下平面(図8Bおよび図8Gに示すように、前後方向1および上下方向3によって規定される)においてS形、および、左右平面(図8Cおよび図8Dに示すように、前後方向1および左右方向2によって規定される)において直線であるネック領域850によってハンドル領域830に連結されている。フラップリトラクタ820は、軟組織フラップ、例えば下顎の舌側面に外科フラップとして上がった歯肉および/または歯肉粘膜および/または結合組織、を曲げるのに役立つ。しかしながら、ツールの作業端の並外れた厚さも、舌の比較的強い筋肉を曲げるために必要な頑丈性をもたらし、舌リトラクタとしての用途に適する。フラップリトラクタ820は、下面822とほぼ平行である上面824を有し、これらの面822,824は、0.1mmから5mm、さらにより好ましくは2mmから4mm、より好ましくは約3mmの均一な厚みを設け、左右方向の側壁826によって互いに分離されている。ツール800にその予想外の舌圧排能力を与えるのは、この均一な厚みである。ある他の実施形態において、その最遠位端で、この厚みは、例えば厚さ約0.1mmまで漸減してもよい。あるいは、上面824および下面822は、互いに平行ではなく、その代わりに、近位端から遠位端まで穏やかな漸減を設けるように曲げられてもよい。左右方向の側壁826は、フラップリトラクタ820の両側面および遠位端の周囲の延出し、上面822および下面824にほぼ垂直である。フラップリトラクタ820の遠位端802は、半円の形状であり、好ましくは、左右方向2において5から30mm、より好ましくは10mmから20mm、さらにより好ましくは約15mmの範囲を有する。複合舌およびフラップリトラクタ820の腹側表面は、好ましくは、前後方向1において、5mmから40mm、好ましくは10mmから30mm、さらにより好ましくは約28mmの範囲を有する。実施形態のフラップリトラクタ820が平坦な遠位表面を有して示されているが、フラップリトラクタ820の遠位端が湾曲していてもよいことが認識されよう。
図9A−図9Fは、複合舌およびフラップリトラクタ920を有する他の実施形態のツール900を例示する。実施形態のツール900において、ネック領域950は、上下平面(前後方向1および上下方向3によって規定され、図9Bに最も良く示される)においてS形であり、左右平面(前後方向1および左右方向2によって規定され、図9Cおよび図9Dに最も良く示される)においてC形である。したがって、リトラクタ920は、先の実施形態に関して述べた対応する上下の空間変位および左右の空間変位を有するとともに、ハンドル領域930から空間的および角度的に左右方向に、例えば、上下方向に約25から40度、好ましくは約30度、および、左右方向に30度、より好ましくは22又は33度、だけオフセットしている。形状において、実施形態の舌およびフラップリトラクタ920は、実施形態の舌およびフラップリトラクタ820と同様である。しかしながら、先の実施形態フラップリトラクタ820とは異なり、上側表面924と下側表面922の間の左右方向の側壁926は、これらの表面922,924とほぼ垂直ではない。その代わりに、側壁926は、例えば、下側表面922に対して、1から60度、より好ましくは10から60度、さらにより好ましくは15から45度、またさらにより好ましくは約33度、だけ曲げられ、または、傾斜している。また、複合舌およびフラップリトラクタ920の腹側表面の前後方向1に沿う長さは、15mmから30mm、より好ましくは18から25mm、さらにより好ましくは20mmであってもよい。背側表面924は、このように面積において腹側表面922よりわずかに小さく、側壁926は、「歯科医」がフラップリトラクタ920を切開部に挿入して軟組織のフラップ(歯肉、歯肉粘膜および/または結合組織等)を治療領域から遠ざけるように保持することを容易にする傾斜表面を形成している。上述の実施形態800のように、左右方向の側壁926が湾曲していてもよいことが認識されよう。
図10A−図10Fは、実施形態の舌およびフラップリトラクタ1020を有する他の実施形態のツール1000を例示する。実施形態のツール1000において、ネック領域1050は、上下平面(前後方向1および上下方向3によって規定され、図10Bに最も良く示される)においてS形であり、左右平面(前後方向1および左右方向2によって規定され、図10Cおよび図10Dに最も良く示される)において直線であるが、左右方向の屈曲も考えられることが認識されよう。形状において、実施形態舌およびフラップリトラクタ1020は、先の実施形態のフラップリトラクタ920と同様である。しかしながら、背側表面1024と腹側表面1022の間の間隔は、先の実施形態のフラップリトラクタ820,920よりも小さい。この実施形態のフラップリトラクタ1020では、背側表面1024と腹側表面1022の間の距離は、0.5mmから2.0mm、より好ましくは0.8mmから1.5mm、さらにより好ましくは約1.0mmである。その細い態様に起因して、側壁1026の傾斜は、第2実施形態の舌およびリトラクタ920よりも急であってもよい。例えば、側壁1026は、約45度で曲げられてもよい。ツール1000は、子供等の小さい骨格に合うように左右方向2および前後方向1の範囲に沿って小さいプロフィールを有するように構成されてもよい。また、ツール1000は、軟組織が薄い舌前部での作業に良く適合していてもよい。フラップリトラクタ1020の遠位端は、形状において半円または平坦であり、3から24mm、より好ましくは5mmから18mm、さらにより好ましくは約12mmの左右方向2に沿った範囲を好ましくは有する。フラップリトラクタ1020の腹側表面は、5mmから36mm、好ましくは8mmから24mm、さらにより好ましくは約18mmの前後方向1に沿った範囲を好ましくは有する。上述の実施形態800、900のように、左右方向の側壁1026が湾曲していてもよいことが認識されよう。
図11A−図11Gは、他の実施形態のツール1100を例示する。ツール1100は舌およびフラップリトラクタ1020と同様の舌およびフラップリトラクタ1120を有し、舌およびフラップリトラクタ1120は、上下平面(図11Bに示すように、前後方向1および上下方向3によって規定される)においてS形であって左右平面(図11Cに示すように、前後方向1および左右方向2によって規定される)においてC形であるネック領域1150によってハンドル領域1130に連結されている。左右および上下の角度的および空間的な変位は、先の実施形態に関して記載したとおりであってもよいが、好適な屈曲は、下顎上の作業位置に基づいて左右方向において22から33度である。
図12A−図12Eは、他の実施形態のツール1200を例示する。ツール1200は、上下平面においてS形であるネック領域1250によってハンドル領域1230の遠位端に連結される実施形態の複合舌およびフラップリトラクタ1220を有する。複合舌およびフラップリトラクタ1220は、第1実施形態の舌リトラクタ120とほぼ同様の形状である舌リトラクタ部1227を有する。しかしながら、フラップリトラクタ部1228は、舌リトラクタ部1227の遠位端1229から前後方向1にほぼ沿って遠位に延出する。したがって、舌リトラクタ部1227はフラップリトラクタ部1228に近接して配置されるとともに、フラップリトラクタ部1228は装置1200の最遠位領域に位置している。フラップリトラクタ部1228は、舌リトラクタ部1227に対して中央に配置されてもよく、軟組織フラップ(例えば、歯肉、歯肉粘膜および/または結合組織)を曲げるために傾斜端1226を含んで切開部へのフラップリトラクタ部1228の挿入を容易にしてもよい。リトラクタ部1228は、本願明細書において開示される他の実施形態のフラップリトラクタと同様であってもよいが、好ましくは0.3から1mmの左右の幅2および厚み(傾斜表面1226が通って延出する)と、1mmから15mm、好ましくは2mmから10mm、さらにより好ましくは約6から7mmの前後の長さ1(舌リトラクタ部1227との接続位置からフラップリトラクタ部1228の最遠位端まで測定される)と、を有していてもよい。幅2は、好ましくは約5から20mm、より好ましくは10mmから15mm、さらにより好ましくは約13mmである。任意の適切な角度が、例えば上述の特定の実施形態で述べたように、傾斜端1226の角度として用いられてもよい。第1実施形態のフラップリトラクタ800に関して開示した側壁は、また、傾斜端1226よりも採用されてもよい。ある実施形態において、フラップリトラクタ部1228の背側表面1224(または腹側表面)は、前後方向1および左右方向2によって規定される左右平面(すなわち、上下方向に垂直な平面表面)と平行である。しかしながら、好適な実施形態において、背側表面1224(または腹側表面)は、腹側、背側方向において左右平面に対する所定角度、例えば、ハンドル領域の前後軸1に対して、0度から75度、より好ましくは5から60度、さらにより好ましくは5から45度、またさらにより好ましくは約15度である。複合舌およびフラップリトラクタ1220は、「歯科医」の必要に応じて同時にまたは別に両方の機能(舌の圧排およびフラップの圧排)を実行するために用いられてもよい。これらの機能を単一装置1200に組み合わせることは、処置中、口腔での2つの別の装置の必要性を除去し、他の可能性のある使用に「歯科医」の手を開放し、または、処置領域でのアシスタントの手の必要性を除去し、また、処置の時間を短縮する。ある実施形態において、例えば、長さ1mmから4mm、より好ましくは長さ2mmであるリトラクタのような、骨格が小さい場合、すなわち、子供または小さい成人に有用である短縮フラップリトラクタ部1228が設けられてもよい。
図13A−図13Fは、他の実施形態のツール1300を例示する。ツール1300は実施形態舌およびフラップリトラクタ1220と同様の複合舌およびフラップリトラクタ1320を有し、複合舌およびフラップリトラクタ1320は、上下平面(図13Fに示すように、前後方向1および上下方向3によって規定される)においてS形であるが左右平面(図13Bおよび図13Cに示すように、前後方向1および左右方向2によって規定される)においてC形であるネック領域1350によってハンドル領域1330に連結されている。先の実施形態のツールで述べたように、任意の適切な角および空間オフセットを用いてもよい。
図14A−図14Fは、他の実施形態のツール1400を例示する。ツール1400は実施形態の複合舌およびフラップリトラクタ1420を有し、複合舌およびフラップリトラクタ1420は、先の実施形態の複合舌およびフラップリトラクタ1220と同様であるが、舌リトラクタ部1427が患者の舌を圧排する強調空腔を設ける実施形態の舌リトラクタ420と同様に形成されている。複合舌およびフラップリトラクタ1420は、上下平面(図14Bに示すように、前後方向1および上下方向3によって規定される)においてS形、および、左右平面(1を定めた前後方向1、そして、図14Cおよび14Dに示すように、左右方向2)において直線であるネック領域1450によってハンドル領域1430に連結されている。
図15A−図15Fは、他の実施形態のツール1500を例示する。ツール1500は実施形態の舌およびフラップリトラクタ1420と同様の複合舌およびフラップリトラクタ1520を有し、複合舌およびフラップリトラクタ1520は、上下平面(図15Bに示すように、前後方向1および上下方向3によって規定される)S形であるが左右平面(図15Cおよび15Dに示すように、前後方向1および左右方向2によって規定される)においてL形であるネック領域1550によってハンドル領域1530に連結されている。複合舌およびフラップリトラクタ1520の左右の角度変位は、先の実施形態で述べたとおり、例えば、0度から180度までであってもよいが、好ましくは20度から35度、より好ましくは22度または33度であってもよい。図15Bに最も良く示されているように、フラップリトラクタ部1528の背側表面1524の平面は、ツール1500の左右平面と平行またはほぼ平行であってもよい。しかしながら、特に好適な実施形態において、背側表面1524は、上下方向3において腹側に約0度から90度まで、より好ましくは0から30度まで、さらにより好ましくは約15度で曲がっていてもよい。
図16A−図16Gは、他の実施形態のツール1600を例示する。ツール1600は、上下平面(図16Bおよび図16Gに示すように、前後軸1および上下方向3によって規定される)においてS形、および、左右平面(図16Cおよび図16Dに示すように、前後方向1および左右方向2によって規定される)において直線であるネック領域1650を通るハンドル領域1630に連結される実施形態の複合舌およびフラップリトラクタ1620を有する。しかしながら、右または左に対する左右の屈曲も可能であることが認識されよう。図16Bに最も良く示めされるように、舌リトラクタ部1627は、ほぼ平坦であり、S形のネック領域1650に起因して、ハンドル部分1630の前後軸1に(すなわち、ツール1600の左右平面に)対して、約10度から90度、好ましくは約45度の角度である。舌リトラクタ部1627の遠位端1629は先の実施形態の舌リトラクタにおいて述べた通りに左右の幅2、好ましくは約27mmを有してもよく、舌リトラクタ部1627は長さ10mmから50mm、好ましくは約30mmを有してもよい。フラップリトラクタ部1628は、舌リトラクタ部1627の背側表面1621に連結され、舌リトラクタ部1627の遠位端1629を超えて延出する。フラップリトラクタ部1628の遠位端1602は、左右方向2の幅約5mmから20mm、より好ましくは10mmから15mm、さらにより好ましくは約13mmを有してもよく、フラップリトラクタ部1628は、舌リトラクタ部1627の遠位端1629から1mmから15mm、好ましくは2mmから10mm、さらにより好ましくは約6mmだけ延出してもよい。フラップリトラクタ部1628の上側表面1624は、舌リトラクタ部1627の上側表面1621と、ほぼ平行でもよい。他の実施形態において、フラップリトラクタ部1628の上側表面1624は、装置の左右平面に関して、0度から90度、より好ましくは5度から30度、特に好ましくは約15度の上下の角度変位を有してもよい。フラップリトラクタ部1628は、舌リトラクタ部1627の最遠位端1629に直接延出してもよいし、または、その代わりに舌リトラクタ部1627の上側表面1621から外へ延出してもよい。
図17A−図17Fは、他の実施形態のツール1700を例示する。ツール1700は実施形態の舌およびフラップリトラクタ1620と同等の複合舌およびフラップリトラクタ1720を有し、複合舌およびフラップリトラクタ1720は、上下平面(図17Bに示すように、前後方向1および上下方向3によって規定される)においてS形、および、左右平面(図17Cおよび図17Dに示すように、前後方向1および左右方向2によって規定される)においてC形であるネック領域1750によってハンドル領域1730に連結されている。複合舌およびフラップリトラクタ1520の左右の角度変位は、右へまたは左へ、例えば、22または33度であってもよい。フラップリトラクタ部1728の背側表面1724の平面は、ツール1700の左右平面に対して上下方向3において腹側に約5から30度、より好ましくは約15度だけ曲げられてもよい。
図18A−図18Gは、他の実施形態のツール1800を例示する。ツール1800は、実施形態のツール1600と同様の複合舌およびフラップリトラクタ1820を有し、複合舌およびフラップリトラクタ1820は、舌リトラクタ部は拡張した幅を有し、例えば、約26mmから35mm、好ましくは約32mmの左右方向2に沿う最遠位幅1829を有してもよい。フラップリトラクタ部1828の幅は、約5mmから20mm、より好ましくは10mmから15m、さらにより好ましくは約15mmの幅を有するのが好ましい。
作業素子1820は、上下平面(図18Bおよび図18Gに示すように、前後方向1および上下方向3によって規定される)においてS形、および、左右平面(図18Cおよび図18Dに示すように、前後方向1および左右方向2によって規定される)において直線であるネック領域1850によってハンドル領域1830に連結されている。フラップリトラクタ部1828の背側表面1824の平面は、ツール1800の左右平面に対して上下方向3において腹側に約5から30度、より好ましくは約15度だけ曲げられてもよい。
図19A−図19Gは、実施形態のツール1600とほぼ同様の他の実施形態のツール1900を例示する。しかしながら、実施形態の舌およびフラップリトラクタ1620とほぼ同様である舌リトラクタ1920は、フラップリトラクタ部を含まない。それ故、第1操作ユニット1910によって設けられる他の機能に加えて、実施形態のツール1900は、舌リトラクタの機能のみを設ける。
図20A−図20Fは、他の実施形態のツール2000を例示する。ツール2000は、実施形態の舌リトラクタ1920とほぼ同様の舌リトラクタ2020を有する。舌リトラクタ2020は、上下平面(図20Bに示すように、前後方向1および上下方向3によって規定される)においてS形、および、左右平面(図20Cおよび図20Dに示すように、前後方向1および左右方向2によって規定される)においてC形であるネック領域2050によってハンドル領域2030に連結されている。舌リトラクタ2020の左右の角度変位は、例えば、約22または33度でもよく、それは下顎の作業領域によって、右方向または左方向であってもよい。
図21A−図21Fは、他の実施形態のツール2100を例示する。ツール2100は、実施形態の舌リトラクタ700とほぼ同様の舌リトラクタ2120を有する。しかしながら、図21Eに最も良く示されているように、最遠位縁2129は、前後方向1および左右方向2によって規定される、装置2100の左右平面と水平でなく、あるいは、平行でない。左右平面は、図21Eに点線2101として示されている。傾斜角2103が装置2120の下方の境界と左右平面2101の間に存在し、その結果、舌リトラクタ2120の第1左右端2121はその対向する第2左右端2122よりも長い。傾斜角2103は、好ましくは5度から30度、さらにより好ましくは8度から20度、特に好ましくは8度および10度である。第2操作ユニット、例えば、舌リトラクタ、フラップリトラクタ、またはそれらの結合、の最遠位端に傾斜角を設けることが本願明細書において述べる実施形態の全てにおいて成されてもよいことが認識されよう。ツール2100は、改良された舌圧排特性を提供し、「歯科医」が口の中で後部方向に移動させるにつれて一方が自然に低くなる、口の骨格に合わせるさらにもう一つの方法を提供する。したがって、第1左右端2121および第2左右端2122が、口の作業領域に基づいて左または右の側方にあってもよいことが理解されよう。
図22A−図22Fは、他の実施形態のツール2200を例示する。ツール2200は、先の実施形態の舌およびフラップリトラクタ1500と同様の複合舌およびフラップリトラクタ2220を有する。しかしながら、ツール2200の作業端は、回転して先の実施形態のツールと同様の効果を得る。図22Aを参照すると、ツール2200の作業端は、例えば、上下平面においてS形であって左右平面においてL形であるネック領域を有してもよく、第1屈曲2222および最遠位の第2屈曲2224によって設けられていてもよい。左右の角度変位は、例えば、5度から90度、より好ましくは15度から45度、さらにより好ましくは22度または33度であってもよく、第2屈曲2224によって全部が設けられてもよい。腹側,上下の角度変位は、両屈曲2222、2224によって設けられているときに、全体で、例えば、0から90度、好ましくは20から60度、より好ましくは約33または45度であってもよい。より一般的には、これらの屈曲2222、2224の様々な角度範囲は、本願明細書において記載されている任意の実施形態の通りであってもよく、左右平面および上下平面中のみにあってもよい。しかしながら、左右平面のL形またはC形屈曲が本願明細書において述べれる回転オフセットを設けることを必要とせず、すなわち、器具は前後方向1に沿って直線でもよく、作業端の回転オフセットを有してもよいことが認識されよう。更に、作業端のこのような回転が本願明細書において述べられる任意のツールに適用されてもよいことが認識されよう。これらの屈曲2222、2224は軸を定めてもよく、例えば、第1軸2226が第1屈曲2222を第2屈曲2224に接続する線に沿って延出するように定義されてもよく、第2軸2228が第2屈曲2224をツール2200の作業端の中央線に接続する線に沿って延出するように定義されてもよい。これらの屈曲2222、2224によって設けられる空間変位に加え、作業端2220は回転変位、また、ツール2200の作業端2220に直接連結する第2軸2228に沿った特定の回転変位を受ける。作業端は、第2軸2228周りに、例えば、5度から90度、より好ましくは20度から45度、さらにより好ましくは25度または35度で回転されてもよい。それ故、ツール2200の作業端2220の回転方向(作業端2220の前後および左右の範囲によって規定されることができる)は、ハンドル領域およびネック領域からオフセットされてもよく、特に、左右平面からオフセットされてもよい(すなわち、左右平面に対して曲げを形成する)。ツール2200の作業端(すなわち、舌およびフラップリトラクタ2220)のこの回転は、軸2228,2226に沿って任意の場所にあってもよく、好適な実施形態においては、回転は、屈曲2224に与えられる。ツール2200、または、本願明細書において述べられる任意の他の実施形態のリトラクタの作業端のこのような回転オフセットは、対象組織領域への接近をより容易するというこれまで非認識であった利点を提供し、「歯科医」の負担を減少する。特に、このような回転オフセットは、患者の口内でツールの作業端を対象骨格により良く合わせることを補助してもよく、これにより、所望の目的を達成するために「歯科医」によってされる再調整および操作を減少する。5から45度の回転オフセットは、この点に関して得に有益であってもよい。
図23A−図23Fは、他の実施形態のツール2700を例示する。第1実施形態の多目的ツール2700は、舌およびフラップ圧排を吸入装置と複合している。好ましくは、装置2700は、任意の適切な材料、例えばプラスチック、から一体的に形成され、使い捨てである。多目的ツール2700は、複合舌およびフラップリトラクタ2720とともに、遠位端2702を終端とする中空,チューブ状部分2704とを含む。チューブ状部2704は、任意の適切な断面形状、例えば、矩形、楕円形、六角形、八角形、または、図23A―23Fに示すように、ほぼ円形を有してもよく、この断面形状は、近位端2701から遠位端2702に変化してもよい。チューブ状部2704の近位端2701は、好ましくは標準な真空供給ホースを受ける円形であり、ストップリング2705を含んでいる。チューブ状部2704のネック領域2750は、遠位端2702および特に複合舌およびフラップリトラクタ2720をハンドル領域2730に接続する。図23Cに示すように、ネック領域2750は、上下平面(前後方向1および上下方向3によって規定される)においてS形、および、左右平面(前後方向および左右方向2によって規定される)において直線でもよい。
複合舌およびフラップリトラクタ2720は、他の実施形態の装置に関して前述したように、舌リトラクタ部2727およびフラップリトラクタ部2728を含んでもよい。例えば、舌リトラクタ部2727は、本願明細書において開示される他の実施形態の舌リトラクタ、例えば、図16A−図16Gに関して述べた舌リトラクタ部1627と同様な寸法を有してもよい。舌リトラクタ部2727の中央に合わせられるフラップリトラクタ部2728は、舌リトラクタ部2727の遠位端2729から延出している。フラップリトラクタ部2728は、本願明細書において他の実施形態のフラップリトラクタおよびフラップリトラクタ部について開示されたような寸法を有してもよい。例えば、図23Cに示す実施形態では、フラップリトラクタ部2728は舌リトラクタ部2727と同一平面上にあるが、先に開示されたように、フラップリトラクタ部2728は舌リトラクタ部2727の平面に関して異なる角度を有してもよい。
舌リトラクタ部2727の腹側表面2722が、患者の舌に直接接触することに用いられる。チューブ状部2704の遠位端領域は、舌リトラクタ部2727の遠位端2729を終端とした遠位端2702の開口2709を有するとともに、全体が舌リトラクタ部2727の背側表面2721の上部に配置されて背側表面2721に連結され、特定の実施形態では、フラップリトラクタ2728と近位にある。開口27は、例えば、幅5mmから15mm、好ましくは約12mmであって、開口2709の高さは、5mmから15mm、好ましくは約10mmであってもよい。
図24A―24Gは、第2実施形態の多目的ツール2800を例示する。多目的ツール2800は、第1実施形態の多目的ツール2700と同様であるが、平坦よりも若干湾曲した複合舌およびフラップリトラクタ2820を有し、複合舌およびフラップリトラクタ2820は、上下平面(図24Cに示すように、前後方向1および上下方向3によって規定される)においてS形であるが、左右平面(図24Bに示すように、前後方向1および左右方向2によって規定される)においてL形であるネック領域2850によってハンドル領域2830に連結されている。この左右の変位は、下顎の作業領域に基づいて右または左であってもよく、左右の角度オフセットは、好ましくは前後軸から22度または33度である。
図25A−図25Fは、上述の第1実施形態の多目的なツール2700と同様の第3実施形態の多目的ツール2900を例示する。しかしながら、舌リトラクタ部が左右方向に広く、例えば約26mmから35mm、好ましくは約32mmであってもよい。
図26A−図26Gは、第4実施態様の多目的ツール3000を例示する。多目的ツール3000は、上述の多目的ツール2800と同様であるが、狭い舌リトラクタ部3020を有する複合舌およびフラップリトラクタ3020を有し、複合舌およびフラップリトラクタ3020は、上下平面(図26Cに示すように、前後方向1および上下方向3によって規定される)においてS形、および、左右平面(図26Bで示すように、前後方向1および左右方向2によって規定される)においてL形であるネック領域3050によってハンドル領域3030に連結されている。
図27A−図27Gは、舌圧排を吸引装置に組み合わせた第1実施形態の複合舌リトラクタおよび吸入ツール3100を例示する。好ましくは、装置3100は、上述の多目的装置と同様に、任意の適切な材料、例えばプラスチック、から一体的に形成されて、使い捨てである。しかしながら、非使い捨ての装置、例えば、ステンレス鋼または任意の他の適切な材料から形成した装置も考えられる。ツール3100は、上述のチューブ状部分と同様の中空,チューブ状部分3104を含む。ネック領域3150は、上下平面(前後方向1および上下方向3によって規定される)においてS形、左右平面(前後方向1および左右方向2によって規定される)においてC形であり、ハンドル領域3130に操作ユニット3120を遠位端で接続する。しかしながら、装置は左右平面において直線でもよいことが認識されよう。操作ユニット3120は、吸引開口3109と組み合わせた舌リトラクタ3124である。舌リトラクタ3124は、図4A−図4Fに関して述べた舌リトラクタ400と同様の形状を有してもよく、これにより、リトラクタ3124の前後の長さの最後の3分の1以下の空洞を規定する上下方向3の湾曲の大部分(すなわち、50%以上)を有する強調空洞を備える。チューブ状部3104の遠位端領域の下側リップ3110は、舌リトラクタ3124の上部に配置されて、舌リトラクタ3124の背側表面に連結され、その結果、開口3109が、湾曲の大部分がリトラクタ3124に生じる起こる領域の真上、すなわち、リトラクタ3124の最遠位から3分の1の真上に配置され、舌リトラクタ3124の最遠位範囲にほぼ合っている。
図28A−図28Gは、第2実施形態の複合舌リトラクタおよび吸入ツール3200を例示する。複合舌リトラクタおよび吸入ツール3200は、上述のツール3100と同様であるが、ネック領域の左右の屈曲を有する。さらにまた、実施形態3200においては、遠位開口3202の最遠位端3209は、舌リトラクタ3220で最遠位端3221を超えて延出している。吸引チューブ3204の付加的な遠位延出部は、例えば、下側リップ等によって設けられていてもよい。舌リトラクタ3220の遠位端3221に対する吸引チューブ3204の遠位端3209の延出部3206の距離は、0mmから10mm、好ましくは6mmであってもよい。例えば、ツール3200は距離2mmの延出部3206を有する実施形態を例示するが、図30に示されるとともに以下に詳細に述べるツール3400は、距離6mmの延出部3499を有する実施形態を例示する。図28Bを具体的に参照すると、リップまたは延出部3209は、フラップリトラクタとして機能してもよい。延出部3209の距離が、上述の実施形態3100のようにゼロであってもよく、または、マイナスであってもよいことが認識されよう。同様に、上述の実施形態3100では、チューブ状部3104の遠位端領域の下側リップが、この実施形態3200に表された延出部3206の距離と同様に、舌リトラクタ3120の最遠位端範囲を超えて延出してもよいことが認識されよう。
図29A−図29Fは、第3実施形態の複合舌リトラクタおよび吸引ツール3300を例示する。ツール3300において、チューブ体3304は、その遠位端を終端とし、S形領域3302を有し、その結果、チューブ体3304の遠位開口3306はハンドル部分3330から上下方向3においてオフセットされる。開口3306は、任意の適切な寸法、例えば、開口2709について記載された寸法を有してもよい。この上下のオフセット距離3399は、15mmから40mm、より好ましくは20mmから30mm、さらにより好ましくは約28mmであってもよい。舌リトラクタ3320は、図6A−図6Gを参照して述べた舌リトラクタ620と同様に、吸引チューブ3304の遠位S形部分3302に重なる。しかしながら、本願明細書において開示される他の種類の舌リトラクタがこの実施形態に用いられてもよいことが認識されよう。遠位開口3306の下部3309は、舌リトラクタ3320の遠位下部3329に、ほぼ(すなわち、2mm内に)合わせられている。開口3306のこの下部3309は、舌リトラクタ3320の遠位範囲を越えて、0mmから10mm、好ましくは約2mmだけ延出してもよい。吸引チューブ3304の遠位部のS形湾曲3302のため、遠位開口3306と近位にある、チューブ3304の領域が、完全に舌リトラクタ3320の背側3324の下にある。したがって、チューブ3304による吸引は、舌リトラクタ3320の腹側3322から舌リトラクタ3320の背側3324へ向かって舌リトラクタ3320の遠位端で実際に生じる。この構成により、吸引チューブ3304の作業端3306が対象部位に接近できるようになる。可能性がある別の実施形態の例として、ツール3300と同様のツールが、ネック領域の左右の屈曲、作業端の回転オフセット、または両方を更に含んでもよい。
図30A−図30Fは、ツール3300と同様である第4実施態の複合舌リトラクタおよび吸引ツール3400を例示する。しかしながら、ツール3400において、吸引チューブ3404の遠位開口3406の下側延出部3409は、フラップリトラクタとして機能してもよい拡張した遠位範囲を有する。すなわち、吸引開口3406は、舌リトラクタ3420を更に超えて延出する下側リップ3409を有している。このフラップリトラクタ3409の長さ3499は、舌リトラクタ3420の上側表面3424から0mmから10mm、より好ましくは約6mmであってもよい。ネック領域における屈曲、および作業端の回転オフセットも可能である。また、本願明細書に開示されるような他の舌リトラクタの設計を採用してもよいことが認識されよう。
図31A−図31Fは、ツール3100と同様である第5実施形態の複合舌リトラクタおよび吸引ツール3500を例示する。しかしながら、ツール3100とは対照的に、吸引開口3509は、舌リトラクタ3520の最遠位範囲と近位に配置され、舌リトラクタ3520の最遠位範囲に対する近位オフセット3599を有する。近位オフセット3599は、1mmから30mm、より好ましくは10mmから20mm、さらにより好ましくは約11mmであってもよい。このような設計は、吸引チューブの開口が実際の作業領域からわずかに離間した場合に吸引が時々良好となるように有益であってもよく、例えば、ツール3500は、ハンドピースからの噴霧を良く吸引してもよい。
図32A−図32Cに図示される参考は、各種の上述の実施形態のツールのハンドル領域に利用されてもよいハンドル3600の様々な図を表す。ハンドル3600は、ほぼ直線であり、好ましくはステンレス鋼である材料の断片から形成されるが、プラスチック等のその他の材料が用いられてもよい。ハンドル3600の各端3602は、対応する操作端に接続されてもよく、各種の実施形態で述べたように、任意に介在するネック領域に接続されてもよい。これらは、ハンドル3600と一体的に形成されていてもよく、例えばねじ結合等によってハンドル3600に取り付けられてもよい。
ハンドル3600の外表面はハンドル3600の前後の長さ3601に沿って順次配列される複数の表面特徴3610を備え、表面特徴3610は対応する分割部3612によって互いに分割されている。好ましくは、各表面特徴3610は、前後方向3601に沿って他の表面特徴3610とほぼ同一の長さを有する。同様に、各分割部3612は、前後方向3601に沿って他の分割部3612とほぼ同一の長さを有する。このように、表面特徴3610および対応する分割部3612の順次の配列は、ハンドル3600の端3602からの距離の視覚的な手掛かりを提供し、すなわち、分割部3612は定規の目盛のように機能し、ハンドル3600の対応する端3602からの距離を示す。
各表面特徴3610は、表面特徴3610の領域内でハンドル3600の全外周の周りに延出するローレットを備える。このローレットは、優れた把持面を「歯科医」に提供する。各表面特徴3610は、約3mmから約15mm、より好ましくは3mmから10mm、およびさらにより好ましくは約4mmから6mm、または約5mmの前後方向3601に沿う長さを好ましくは有する。
各分割部3612はハンドル3600を完全に囲み、ハンドル3600の外側表面上の窪みまたは凹部として好ましくは形成され、ハンドル3600は、隣接する表面特徴3610のローレットの上側表面の下側にある下側表面を有する。この凹部は、「歯科医」に、ハンドル3600を握持するときに、便利な触覚的基準を提供し、更にハンドル3600の握持特性を増加させるのに役立つ。表面特徴3610と分割部3612の間の視覚的差異を大きくするために、分割部3612の下側表面は滑らかでまたは光沢があってもよく、表面特徴3610の比較的光沢がないローレットと視覚的に対照をなす。各分割部3612は、0.3mmから2mm、より好ましくは0.5mmから1mm、さらにより好ましくは約0.7または0.8mmの前後方向3601に沿う幅を有する。各分岐点3612は、約0.3から2mm、より好ましくは0.3から1mm、さらにより好ましくは約0.5から0.7mmの深さ(隣接する表面特徴3610のローレットの上側表面または外側表面から測定されてもよい)を有する。
ハンドル3600によって設けられる表面特徴3610および分割部3612は、「歯科医」のハンドル3600の把持性を向上するだけでなく、ハンドル3600を組み込んだツールの作業端からの距離の触覚的および視覚的な手掛かりを提供し、ツールの使いやすさを向上する。
当業者には、本発明が、多くの応用を有し、様々な方法でなされてもよく、前述の実施形態および事例に限定されないことが認識されよう。本願明細書に記載された異なる実施形態の特徴は任意の数で単一の実施形態に組み合わせられてもよく、特定要素の位置は変更されてもよく、本願明細書に記載された特徴をその全数よりも少なくまたは多く有する他の実施形態が可能である。例えば、ツールのネック領域は、S形屈曲、作業端の左右変位を設ける左右屈曲、および作業端の回転変位の1つ以上を含んでいてもよい。左右変位はハンドルの前後軸の左または右にあってもよく、回転オフセットは時計回り、または、反時計回りのいずれであってもよい。機能は、全体的にあるいは部分的に、現在既知の、または既知となる方法で、複数の構成要素に分配されもよい。
当業者には、上述の実施形態に対してその広い発明の概念を逸脱しない範囲で変形がなされてもよいことが認識されよう。従って、本発明が、開示した特定の実施形態に限定されず、本発明の範囲内の変更を含む意図があることが理解されよう。本発明の基本的特徴がその例示的実施形態に適用されて示されおよび記載されているが、形態の省略、代替および変更と、開示された発明の詳細が、発明の趣旨を逸脱することなく当業者によってなされてもよいことが理解されよう。さらに、当業者によって理解されるように、本発明の範囲は、本願明細書において記載されている構成要素に対する、従来から既知の、将来開発される変形および変更を含む。

Claims (55)

  1. 患者に接触するように構成される腹側表面および対向する背側表面を備える操作ユニットと、
    前記操作ユニットの近位端で前記操作ユニットに接続されるネック領域と、
    前記ネック領域の近位端で前記ネック領域に接続されるハンドル領域と、を備え、
    前記操作ユニットが前記ハンドル領域から上下方向において腹側にオフセットするように、前記ネック領域は、前記ハンドル領域に接続されて前記ハンドル領域の前後軸に対して上下方向に向けて腹側に曲げられた第1部分と、前記第1部分および前記操作ユニットに接続されて前記第1部分の前後軸に対して前記上下方向に向けて背側に曲げられた第2部分とを備える歯科ツール。
  2. 前記ネック領域は左右方向に向く屈曲を少なくとも更に備え、前記左右方向は前記上下方向およびハンドルの前記前後軸に垂直である請求項1の歯科ツール。
  3. 前記第1部分、前記第2部分または前記操作ユニットの少なくとも1つが回転オフセットを有する請求項1の歯科ツール。
  4. 前記操作ユニットが舌リトラクタを備える請求項1の歯科ツール。
  5. 前記舌リトラクタがフラップリトラクタを更に備え、前記フラップリトラクタは前記舌リトラクタの遠位端に配置されている請求項4の歯科ツール。
  6. 前記フラップリトラクタは、前記上下方向に垂直な平面に対して所定角度で設定された平面表面を含み、前記所定角度は0から45度の範囲である請求項5の歯科ツール。
  7. 前記フラップリトラクタは、前記舌リトラクタから遠位に延出する請求項5の歯科ツール。
  8. 吸引チューブをさらに備える請求項5の歯科ツール。
  9. 吸引チューブをさらに備える請求項4の歯科ツール。
  10. 前記吸引チューブの遠位端が前記舌リトラクタの遠位端の近傍で終端となる請求項9の歯科ツール。
  11. 前記吸引チューブの遠位端部が前記舌リトラクタの前記背側表面に配置された請求項9の歯科ツール。
  12. 前記吸引チューブの遠位端が前記舌リトラクタの遠位端に対する近位オフセットを有し、前記近位オフセットが1mmから30mmまでである請求項11の歯科ツール。
  13. 前記吸引チューブの遠位端が前記舌リトラクタの遠位端を遠位側に超えて終端となる請求項9の歯科ツール。
  14. 前記吸引チューブの前記遠位端は、前記舌リトラクタの前記遠位端を超えて1mから10mmまで延出する請求項13の歯科ツール。
  15. 前記舌リトラクタの上面が前記吸引チューブの一部を覆う請求項13の歯科ツール。
  16. 前記吸引チューブの開口が前記舌リトラクタの前記背面を貫通する請求項15の歯科ツール。
  17. 前記舌リトラクタは、前記上下方向に対して垂直な平面の弧状断面を有する請求項4の歯科ツール。
  18. 前記舌リトラクタは前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸によって規定される平面に湾曲断面を有し、湾曲の大部分は前記舌リトラクタの最遠位から3分の1に生じる請求項4の歯科ツール。
  19. 前記舌リトラクタが前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸によって規定される平面にほぼL形断面を有するように、前記舌リトラクタは、前記舌リトラクタの上下屈曲の大部分を設ける中心屈曲を備えた請求項4の歯科ツール。
  20. 前記舌リトラクタの少なくとも一部に沿って延出する吸引チューブを更に備える請求項19の歯科ツール。
  21. 前記舌リトラクタは、前記ネック領域の遠位端から延出する平面表面を含む請求項4の歯科ツール。
  22. 前記平面表面の前記背側表面に沿って延出する吸引チューブを更に備える請求項21の歯科ツール。
  23. 前記舌リトラクタの最遠位端が前記上下方向に垂直な平面に対して非平行であり、前記舌リトラクタの第1左右端が前記舌リトラクタの反対の第2左右端より長い請求項4の歯科ツール。
  24. 前記舌リトラクタの前記背側表面に沿って延出する吸引チューブを更に備える請求項23の歯科ツール。
  25. 前記操作ユニットがフラップリトラクタを備える請求項1の歯科ツール。
  26. 前記フラップリトラクタが、腹面と平行な関係で離間する背面を有し、前記背面と前記腹面の間の垂直な距離により、0.1mmから5mmまでほぼ均一な厚みが設けられる請求項25の歯科ツール。
  27. 前記フラップリトラクタは、腹面と平行な関係で離間する背面と、前記背面および前記腹面の間に延出する傾斜表面とを有し、前記傾斜表面と前記腹面との間の角度は1から60度までである請求項25の歯科ツール。
  28. 前記ハンドル領域は、前記ハンドル領域の前後の長さに沿って順次配置された複数の表面特徴を備え、隣接表面特徴は各分割部によって分離され、各表面特徴はローレットを備え、各分割部は前記隣接ローレットの下方または上方に延出する凹部または凸部を備える請求項1の歯科ツール。
  29. 前記表面特徴は互いにほぼ同一の前後の長さをそれぞれ有し、前記分割部は互いにほぼ同一の前後の長さをそれぞれ有する請求項28の歯科ツール。
  30. 患者に接触するように構成される腹側表面および対向する背側表面を備える舌リトラクタと、
    前記舌リトラクタの近位端で前記舌リトラクタに接続されるネック領域と、
    前記ネック領域の近位端で前記ネック領域に接続されるハンドル領域と、を備え、
    前記舌リトラクタが前記ハンドル領域から上下方向において腹側にオフセットするように、前記ネック領域は、前記ハンドル領域に接続されて前記ハンドル領域の前後軸に対して上下方向に向けて腹側に曲げられた第1部分と、前記第1部分および前記舌リトラクタに接続されて前記第1部分の前後軸に対して前記上下方向に向けて背側に曲げられた第2部分とを備え、
    前記舌リトラクタが前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸によって規定される平面にほぼL形断面を有するように、前記舌リトラクタは、前記舌リトラクタの上下屈曲の大部分を設ける中心屈曲を備える歯科ツール。
  31. 前記舌リトラクタの最遠位端が前記上下方向に垂直な平面に対して非平行であり、前記舌リトラクタの第1左右端が前記舌リトラクタの反対の第2左右端より長い請求項30の歯科ツール。
  32. 前記ネック領域は左右方向に向く屈曲を少なくとも更に備え、前記左右方向は前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸に垂直であり、前記舌リトラクタは前記ハンドル領域の前記前後軸から前記左右方向においてオフセットする請求項30の歯科ツール。
  33. 前記第1部分、前記第2部分または操作ユニットの少なくとも1つが回転オフセットを有する請求項30の歯科ツール。
  34. 患者に接触するように構成される腹側表面および対向する背側表面を備える舌リトラクタと、
    前記舌リトラクタの近位端で前記舌リトラクタに接続されるネック領域と、
    前記ネック領域の近位端で前記ネック領域に接続されるハンドル領域と、を備え、
    前記舌リトラクタが前記ハンドル領域から上下方向において腹側にオフセットするように、前記ネック領域は、前記ハンドル領域に接続されて前記ハンドル領域の前後軸に対して上下方向に向けて腹側に曲げられた第1部分と、前記第1部分および前記舌リトラクタに接続されて前記第1部分の前後軸に対して前記上下方向に向けて背側に曲げられた第2部分とを備え、
    前記舌リトラクタが、前記ネック領域の遠位端から延出する第1平面表面を含む歯科ツール。
  35. 前記ネック領域は左右方向に向く屈曲を少なくとも更に備え、前記左右方向は前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸に垂直であり、前記舌リトラクタは前記ハンドル領域の前記前後軸から前記左右方向においてオフセットする請求項34の歯科ツール。
  36. 前記第1部分、前記第2部分または操作ユニットの少なくとも1つが5から45度の回転オフセットを有する請求項34の歯科ツール。
  37. 前記舌リトラクタがフラップリトラクタを更に備え、前記フラップリトラクタは前記舌リトラクタの遠位端に配置され、前記フラップリトラクタは、前記上下方向に垂直な平面に対して所定角度で設定された第2平面表面を含み、前記所定角度は0から45度の範囲である請求項34の歯科ツール。
  38. 患者に接触するように構成される腹側表面および対向する背側表面を備える舌リトラクタと、
    前記舌リトラクタの近位端で前記舌リトラクタに接続されるネック領域と、
    前記ネック領域の近位端で前記ネック領域に接続されるハンドル領域と、を備え、
    前記舌リトラクタが前記ハンドル領域から上下方向において腹側にオフセットするように、前記ネック領域は、前記ハンドル領域に接続されて前記ハンドル領域の前後軸に対して上下方向に向けて腹側に曲げられた第1部分と、前記第1部分および前記舌リトラクタに接続されて前記第1部分の前後軸に対して前記上下方向に向けて背側に曲げられた第2部分とを備え、
    前記舌リトラクタは前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸によって規定される平面に湾曲断面を有し、湾曲の大部分は前記舌リトラクタの最遠位から3分の1に生じる歯科ツール。
  39. 前記ネック領域は左右方向に向く屈曲を少なくとも更に備え、前記左右方向は前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸に垂直であり、前記舌リトラクタは前記ハンドル領域の前記前後軸から前記左右方向においてオフセットする請求項38の歯科ツール。
  40. 前記第1部分、前記第2部分または操作ユニットの少なくとも1つが5から45度の回転オフセットを有する請求項38の歯科ツール。
  41. 患者に接触するように構成される腹側表面および対向する背側表面を備える舌リトラクタと、
    前記舌リトラクタの近位端で前記舌リトラクタに接続されるネック領域と、
    前記ネック領域の近位端で前記ネック領域に接続されるハンドル領域と、を備え、
    前記舌リトラクタが前記ハンドル領域から上下方向において腹側にオフセットするように、前記ネック領域は、前記ハンドル領域に接続されて前記ハンドル領域の前後軸に対して上下方向に向けて腹側に曲げられた第1部分と、前記第1部分および前記舌リトラクタに接続されて前記第1部分の前後軸に対して前記上下方向に向けて背側に曲げられた第2部分とを備え、
    前記舌リトラクタは前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸によって規定される平面に湾曲断面を有し、湾曲の大部分は前記舌リトラクタの最遠位から3分の1に生じ、前記舌リトラクタがフラップリトラクタを更に備え、前記フラップリトラクタは前記舌リトラクタの遠位端に配置され、前記フラップリトラクタは、前記ハンドル領域の前記前後軸に対して所定角度で設定された平面表面を含み、前記所定角度は5から60度の範囲である歯科ツール。
  42. 前記ネック領域は左右方向に向く屈曲を少なくとも更に備え、前記左右方向は前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸に垂直であり、前記舌リトラクタは前記ハンドル領域の前記前後軸から前記左右方向においてオフセットする請求項41の歯科ツール。
  43. 前記第1部分、前記第2部分または操作ユニットの少なくとも1つが5から45度の回転オフセットを有する請求項41の歯科ツール。
  44. 患者に接触するように構成される腹側表面および対向する背側表面を備える複合フラップ及び舌リトラクタと、
    前記フラップリトラクタの近位端で前記フラップリトラクタに接続されるネック領域と、
    前記ネック領域の近位端で前記ネック領域に接続されるハンドル領域と、を備え、
    前記複合フラップ及び舌リトラクタが前記ハンドル領域から上下方向において腹側にオフセットするように、前記ネック領域は、前記ハンドル領域に接続されて前記ハンドル領域の前後軸に対して上下方向に向けて腹側に曲げられた第1部分と、前記第1部分および前記フラップリトラクタに接続されて前記第1部分の前後軸に対して前記上下方向に向けて背側に曲げられた第2部分とを備え、
    前記複合フラップ及び舌リトラクタは、腹面と平行な関係で離間する背面と、前記背面および前記腹面の間に延出する傾斜表面とを有し、前記背面と前記腹面の間の垂直な距離により、1mmから3mmまでほぼ均一な厚みが設けられ、前記傾斜表面と前記腹面との間の角度は1から60度までである歯科ツール。
  45. 前記ネック領域は左右方向に向く屈曲を少なくとも更に備え、前記左右方向は前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸に垂直であり、前記複合フラップ及び舌リトラクタは前記ハンドル領域の前記前後軸から前記左右方向においてオフセットする請求項44の歯科ツール。
  46. 前記第1部分、前記第2部分または操作ユニットの少なくとも1つが回転オフセットを有する請求項44の歯科ツール。
  47. 患者に接触するように構成される腹側表面および対向する背側表面を備える舌リトラクタと、
    前記舌リトラクタの近位端で前記舌リトラクタに接続されるネック領域と、
    前記ネック領域の近位端で前記ネック領域に接続されるハンドル領域と、
    前記舌リトラクタの前記背側表面を超えて終端となる遠位端を有する吸引チューブと、を備え、
    前記舌リトラクタが前記ハンドル領域から上下方向において腹側にオフセットするように、前記ネック領域は、前記ハンドル領域に接続されて前記ハンドル領域の前後軸に対して上下方向に向けて腹側に曲げられた第1部分と、前記第1部分および前記舌リトラクタに接続されて前記第1部分の前後軸に対して前記上下方向に向けて背側に曲げられた第2部分とを備え、
    前記舌リトラクタは前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸によって規定される平面に湾曲断面を有し、湾曲の大部分は前記舌リトラクタの最遠位から3分の1に生じる歯科ツール。
  48. 前記ネック領域は左右方向に向く屈曲を少なくとも更に備え、前記左右方向は前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸に垂直であり、前記舌リトラクタは前記ハンドル領域の前記前後軸から前記左右方向においてオフセットする請求項47の歯科ツール。
  49. 前記第1部分、前記第2部分または操作ユニットの少なくとも1つが回転オフセットを有する請求項47の歯科ツール。
  50. 患者に接触するように構成される腹側表面および対向する背側表面を備える舌リトラクタと、
    前記舌リトラクタの近位端で前記舌リトラクタに接続されるネック領域と、
    前記ネック領域の近位端で前記ネック領域に接続されるハンドル領域と、
    前記舌リトラクタに延出する吸引チューブと、を備え、
    前記舌リトラクタが前記ハンドル領域から上下方向において腹側にオフセットするように、前記ネック領域は、前記ハンドル領域に接続されて前記ハンドル領域の前後軸に対して上下方向に向けて腹側に曲げられた第1部分と、前記第1部分および前記舌リトラクタに接続されて前記第1部分の前後軸に対して前記上下方向に向けて背側に曲げられた第2部分とを備え、
    前記舌リトラクタは前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸によって規定される平面に湾曲断面を有し、前記舌リトラクタがフラップリトラクタを更に備え、前記フラップリトラクタは前記舌リトラクタの遠位端に配置され、前記フラップリトラクタは、前記ハンドル領域の前記前後軸に対して垂直角度で設定された平面表面を含み、前記所定角度は0から45度の範囲であり、前記吸引チューブは前記舌リトラクタの前記背側表面に沿って延出するとともに、前記吸引チューブの遠位端が前記フラップリトラクタの近位側に手前で終端となる歯科ツール。
  51. 前記ネック領域は左右方向に向く屈曲を少なくとも更に備え、前記左右方向は前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸に垂直であり、前記舌リトラクタは前記ハンドル領域の前記前後軸から前記左右方向においてオフセットする請求項50の歯科ツール。
  52. 前記第1部分、前記第2部分または操作ユニットの少なくとも1つが回転オフセットを有する請求項50の歯科ツール。
  53. 患者に接触するように構成される腹側表面および対向する背側表面を備える舌リトラクタと、
    前記舌リトラクタの近位端で前記舌リトラクタに接続されるネック領域と、
    前記ネック領域の近位端で前記ネック領域に接続されるハンドル領域と、
    前記舌リトラクタに延出する吸引チューブと、を備え、
    前記舌リトラクタが前記ハンドル領域から上下方向において腹側にオフセットするように、前記ネック領域は、前記ハンドル領域に接続されて前記ハンドル領域の前後軸に対して上下方向に向けて腹側に曲げられた第1部分と、前記第1部分および前記舌リトラクタに接続されて前記第1部分の前後軸に対して前記上下方向に向けて背側に曲げられた第2部分とを備え、
    前記吸引チューブは前記舌リトラクタの前記背側表面を貫通するとともに、前記吸引チューブの遠位端が前記舌リトラクタを遠位側に超えて終端となる歯科ツール。
  54. 前記ネック領域は左右方向に向く屈曲を少なくとも更に備え、前記左右方向は前記上下方向および前記ハンドル領域の前記前後軸に垂直であり、前記舌リトラクタは前記ハンドル領域の前記前後軸から前記左右方向においてオフセットする請求項53の歯科ツール。
  55. 前記第1部分、前記第2部分または操作ユニットの少なくとも1つが回転オフセットを有する請求項53の歯科ツール。
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