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複合材物品のための繊維プリフォーム構造及びその製造方法
本開示は、全体的に、ガスタービンエンジンに関し、より詳細には、複合材ファン格納容器などのガスタービンエンジン用複合材物品の繊維プリフォーム構造及びその製造方法に関する。
ガスタービンエンジンは通常、高圧及び低圧圧縮機、燃焼器、及び少なくとも1つのタービンを含む。圧縮機は、空気を圧縮し、この圧縮空気が燃料と混合されて燃焼室に送られる。次いで、混合気は、点火されて高温の燃焼ガスを発生して、該燃焼ガスがタービンに送られ、タービンは、燃焼ガスからエネルギーを抽出して、圧縮機を駆動すると共に、飛行中に航空機を推進させるため又は発電機などの負荷に動力を供給するための仕事を生成する。
航空機で使用されるガスタービンエンジンは、ハブを備えたファンを有し、中心軸線の周りに回転するためのファンブレードが配置される。エンジンが様々な条件で運転している際に、エンジン内に異物を吸い込む場合がある。より具体的には、大型の鳥から雹、砂及び雨まで、様々なタイプの異物がガスタービンエンジンの入口に取り込まれる可能性がある。異物はブレードに衝突する可能性があり、結果として衝突されたブレードの一部がロータから外れる場合がある。破断したファンブレードが、遠心力を受けて回転ハブから半径方向外向きに動かされて航空機の胴体に衝突した場合には、航空機及びその乗員に重大な損傷を生じる恐れがある。
このような損傷を防ぐ試みとして、ファンブレード及び何らかの異物を格納するため外周の周りにほぼ円筒形のファン格納容器を含めることが一般的である。ファン格納容器もまた、異物損傷に曝される可能性があり、ロータブレードがエンジンファンケースを穿孔し、エンジンファンケースの外面に沿って亀裂を生じさせることになる。加えて、異物損傷は、エンジンの一部の膨出又は歪曲を生じさせ、結果としてエンジンファンケース全体に沿った応力の増加をもたらす可能性がある。ファン格納容器は通常、金属材料から製造され、結果としてエンジン及びひいては機体の重量増大をもたらす。複合材料から作られたファン格納容器は、優れた耐衝撃性及び損傷許容特性と、金属製ケースに比べて重量の有意な低減とを兼ね備えている。
布地(例えば、織物、編組)で作られた複合積層体は、一方向積層体と比べて優れた損傷許容性を有することが知られており、このような繊維プリフォームは、格納機能を得るためのファン格納容器シェルの繊維構造(構築)に好適である。しかしながら、布地を用いた公知の複合材製造プロセスは一般に、手作業工程を伴い、コスト効果が高くはない。最近の自動繊維プレースメント(AFP)機械の開発により、複合材構成部品の自動化されたコスト効果の高い製造方法が可能となっている。しかしながら、従来の繊維プレースメント工程は、布地を利用すること及び縦方向繊維を含む繊維帯と樹脂を互いに隣接して配置することによる一方向積層体を生成することができない。
従って、ファン格納容器のような複合材物品用の新規繊維プリフォームを提供すること、及び全体の重量を増加させることなく、高い耐衝撃性及び優れた損傷許容性をもたらす製造方法を提供することが望ましいであろう。
米国特許第4,385,952号明細書
従来技術に関するこれら及び他の欠点は、複合材物品の繊維プリフォーム構造及びその製造方法を提供する本開示によって対処される。
本開示の1つの態様は、複数の繊維帯を備える複合材物品用の繊維プリフォーム構造であって、複数の繊維帯の各々が1つずつ所定の位置及び配向で配置されて複数の繊維帯の間にかみ合わせパターン形成する繊維プリフォーム構造である。複数の繊維帯の各々は、定の間隔で並行に配置された複数の繊維トウを含んでおり、その繊維帯内の各々の繊維トウの間に1以上のギャップを画成する。複数の繊維帯は、複数の繊維帯の各々をの前に布設された同一平面内にない複数の繊維帯の1以上とインターリーブ配置することにより、面内及び面外配向で織り込まれて、1以上のギャップを充填し、均一に覆われた多層組立体を形成する。複数の繊維帯は、3以上の異なる配向角を含む。
本開示の別の態様は、複合材物品の繊維プリフォーム構造であって、第1の配向角に配向した第1の繊維帯と、第1の配向角とは異なる第2の配向角に配向した第2の繊維帯と、第1の配向角及び第2の配向角とは異なる追加の配向角に各々が配向した少なくとも1つの追加の繊維帯と、その前に配置された複数の繊維帯の間に形成される1以上の間隔が1以上のその後に配置される繊維帯により完全に塞がれるまで、その前に配置された複数の繊維帯と所定のオフセット量で離間した関係で配置される追加の繊維帯とを含む。複数の繊維帯の各々は、1つずつ所定の位置及び配向で配置されて複数の繊維帯の間に織り込まれかみ合わせパターンを生成する。複数の繊維帯は、複数の繊維帯の各々をの前に布設された同一平面内にない複数の繊維帯の1以上とインターリーブ配置することにより、面内及び面外配向で織り込まれる。
本開示の更に別の態様は、複合材物品の繊維プリフォーム構造を形成する方法である。本方法は、(a)第1の配向角で延在する第1の繊維帯を堆積するステップと(b)第1の繊維帯に対して180度とは異なる第2の配向角であって第1の配向角とは異なる第2の配向角で延在する第2の繊維帯を堆積するステップと(c)第1の繊維帯及び第2の繊維帯に対して180度とは異なる追加の配向角であって第1の配向角及び第2の配向角とは異なる追加の配向角で各々が延在する少なくとも1つの追加の繊維帯を堆積するステップと(d)堆積された各繊維帯が、その前に同じ配向角で堆積された繊維帯から所定の間隔(x)をなすようにステップ(a)(c)を繰り返すステップと(e)複数の堆積された繊維帯がある区域を均一に覆って繊維帯の層を画成するまでステップ(d)を繰り返すステップと(f)ステップ(a)(c)の間に配置された各繊維帯が、ステップ(a)(c)における繊維帯の堆積中に配置される同じ配向角を有するそれぞれの繊維帯に直接隣接して配置されるように、複数の追加の繊維帯を堆積させることにより完全な被覆が達成されるまでステップ(e)を繰り返すステップとを含む。複数の繊維帯は、繊維帯の各々をの前に布設された同一平面内にない繊維帯の1以上とインターリーブ配置することにより面内及び面外配向で織り込まれる。
本開示の更に別の態様は、複合材物品の繊維プリフォーム構造を形成する方法であって、(a)所定の間隔で並行に配置されて各々の間に1以上のギャップを画成する繊維トウのグループを含む、第1の配向角で延在する第1の繊維帯を堆積するステップと(b)所定の間隔で並行に配置されて各々の間に1以上のギャップを画成する繊維トウのグループを含み、第1の繊維帯に対して180度とは異なる第2の配向角であって第1の配向角とは異なる第2の配向角で延在する第2の繊維帯を堆積するステップと(c)所定の間隔で並行に配置されて各々の間に1以上のギャップを画成する繊維トウのグループを含み、その前に堆積された繊維帯の配向角に対して180度とは異なる追加の配向角であってその前に堆積された繊維帯の配向角とは異なる追加の配向角で延在する少なくとも1つの追加の繊維帯を堆積するステップと(d)堆積された各繊維帯が、その前に同じ配向角で堆積された繊維帯から所定の間隔(x)をなすようにステップ(a)(c)を繰り返すステップと(e)複数の堆積された繊維帯がある区域を均一に覆って繊維帯の層を画成するまでステップ(d)を繰り返すステップと(f)ステップ(a)(c)の間に配置された各繊維帯が、ステップ(a)(c)における繊維帯の堆積中に配置される同じ配向角を有するそれぞれの繊維帯に直接隣接して配置されるように、複数の追加の繊維帯を堆積させて、層状組立体を画成することにより完全な被覆が達成されるまでステップ(e)を繰り返すステップと(g)その前に堆積された層状組立体に隣接して少なくとも1つの追加の層状組立体を堆積して、1以上のギャップを充填してプライを画成することにより完全な被覆が達成されるまでステップ(a)(f)を繰り返すステップとを含む。複数の繊維トウ及び繊維帯は、繊維トウ及び繊維帯の各々をの前に布設された同一平面内にない繊維トウ及び繊維帯の1以上とインターリーブ配置することにより面内及び面外配向で織り込まれる。
本開示の種々の態様に関連して上記で記載される特徴要素の様々な改善が存在する。別の特徴要素もまた、これらの種々の態様に組み込むことができる。これらの改善及び追加の特徴要素は、個別に又は何れかの組み合わせで存在することができる。例えば、例示の実施形態の1以上に関連して以下で検討する種々の特徴要素は、本開示の上述の態様の何れかに単独で又は何らかの組み合わせで組み込むことができる。この場合も同様に、上記で提示された概要は、本開示の特定の態様及び内容についての読者の理解を得るためのものであり、請求項に記載された主題に対して限定するものではない。
本開示の上記及びその他の特徴、態様並びに利点は、図面全体を通して同じ参照符号が同様の部分を表す添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むと、より良好に理解されるであろう。
本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係るガスタービンシステムの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る例示的なファン格納容器の概略断面図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る繊維プリフォーム構造の概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る例示的な繊維帯の一部を示す部分的に完成したレイアップの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る例示的な繊維帯の一部の複数の繊維トウの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る例示的な繊維帯の一部の複数の繊維トウの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る例示的な繊維帯の一部の複数の繊維トウの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る例示的な繊維帯の一部の複数の繊維トウの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る例示的な繊維帯の一部の複数の繊維トウの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る複数の繊維帯の一部の概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る複合材物品の繊維プリフォーム構造を形成する方法のステップの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る複合材物品の繊維プリフォーム構造を形成する方法のステップの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る複合材物品の繊維プリフォーム構造を形成する方法のステップの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る複合材物品の繊維プリフォーム構造を形成する方法のステップの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る複合材物品の繊維プリフォーム構造を形成する方法のステップの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る複合材物品の繊維プリフォーム構造を形成する方法のステップの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る複合材物品の繊維プリフォーム構造を形成する方法のステップの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る複合材物品の繊維プリフォーム構造を形成する方法のステップの概略図。 本明細書で図示又は説明される1以上の実施形態に係る複合材物品の繊維プリフォーム構造を形成する方法の概略図。
本開示は、単に例証の目的で特定の実施形態を参照して説明されるが、本開示の他の目的及び利点は、本開示による図面に関する以下の説明により明らかになるであろう。好ましい実施形態が開示されるが、これらは限定を意図するものではない。むしろ、本明細書で記載される一般原理は、単に本開示の範囲の例示とみなされ、本開示の範囲から逸脱することなく多くの変更を行うことができることを更に理解されたい。
本明細書で使用される用語「第1」、「第2」及び同様のものは、順序、数量、又は重要度を示すものではなく、むしろある要素を別の要素と区別するために使用される。「1つの」といった用語は、本明細書においては数量の限定を表しておらず、言及された品目の少なくとも1つが存在することを表している。数量に関連して使用される修飾語「約」は表示値を含めて、文脈によって決まる意味を有する(例えば、特定の量の測定値に付随するある程度の誤差を含む)。用語「上側」、「下側」、「上部」、「底部」、「第1」、「第2」、又は同様のものは、読み手を指定の構成部品に向けさせることを意図している。
更にまた、本明細書で使用される「1つ又は複数の」という前置表現は、前置される用語の単数及び複数の両方を含み、従って当該用語の1つ以上を含むことを意図している(例えば、「開口」は、別途指定のない限り、1つ以上の開口を含むことができる)。本明細書全体を通じて、「1つの実施形態」、「別の実施形態」、「ある実施形態」、及びその他などへの言及は、実施形態に関して記載された特定の要素(例えば、特徴、構造、及び/又は特性)が、本明細書で記載される少なくとも1つの実施形態に含まれており、他の実施形態に存在する場合もあり、存在しない場合もあることを意味する。同様に、「特定の構成」という表現は、本構成に関して記載された特定の要素(例えば、特徴、構造、及び/又は特性)が、本明細書で記載される少なくとも1つの構成に含まれており、他の構成に存在する場合もあり、存在しない場合もあることを意味する。これに加えて、記載される本発明の特徴要素は、様々な実施形態及び構成において何らかの好適な様態で組み合わせることができる点を理解されたい。
複合材物品のための繊維プリフォーム構造及びその製造方法が以下に記載される。本方法は、強度を向上させるために、インターリーブ配置により織り込まれた複数の繊維帯から複合材繊維プリフォームを作製することに関する。本方法は、自動繊維プレースメント(AFP)工程を含み、該工程は、樹脂バインダーにおける複数の縦方向に配向された繊維からほぼ構成される個別の繊維トウ、一群の繊維トウ、又はスリットテープを利用する。1つの実施形態において、複数の個別の繊維トウは、ツール表面上に堆積される繊維帯に形成される。織物タイプの複合材は、繊維プレースメント工程による異なる配向を含む複数の繊維帯をレイアップして繊維プリフォームを形成することにより製造される。複数の層又はパイルを積層するためのAFPの使用、及びより具体的には所定の複雑な経路を移動させる能力により、複雑な複合材構造体の製造を可能にする。
まず、本明細書で記載されるような構造の繊維プリフォームから構成された、ガスタービンエンジン10のファン格納容器40について説明る。図1は、ガスタービンエンジン10を概略的に例示している。ガスタービンエンジン10は、ファン組立体12と、高圧圧縮機14及び燃焼器16を含むコアエンジン13とを備える。エンジン10はまた、高圧タービン18、低圧タービン20、及びブースタ22を含む。ファン組立体12は、ロータディスク26から半径方向外向きに延在するファンブレード24のアレイを含む。エンジン10は、吸気側28と排気側30とを有する。1つの実施例において、ガスタービンエンジンは、オハイオ州シンシナティ所在のGeneral Electric Companyから入手可能なGE90である。ファン組立体12及びタービン20は、第1のロータシャフト31により結合される。圧縮機14及びタービン18は、第2のロータシャフト32により結合される。本開示は、特定のガスタービンエンジンでの使用に限定されず、図1に示したエンジンは、例証の目的のものに過ぎない。
作動中、空気は、ファン組立体12を通って中心軸線34に沿って流れ、圧縮された空気が高圧圧縮機14に供給される。燃焼器16には、高度に圧縮された空気が送給される。燃焼器16からの空気流(図1には示さず)は、タービン18,20を駆動し、該タービン20は、シャフト31を介してファン組立体12を駆動する。
図2は、ファン格納容器40の概略断面図であり、図3は、本明細書で記載される方法に従って製造された、ファン格納容器40の一部、より詳細には繊維プリフォームの概略等角図である。図2を参照すると、例示的な実施形態において、ファン格納容器40は、ファン組立体の長さ44にほぼ等しい長さ42を有する硬質壁の格納システムである。より具体的には、長さ42は可変のサイズであり、ファン格納容器40がファン組立体12の主要格納ゾーン46を囲むようにされる。本明細書で用いる場合の主要格納ゾーンとは、ファンブレード24がファン組立体12から放出される可能性が最も高い、ファン組立体12の周りで軸方向及び円周方向の両方に延在するゾーンを意味する。
図3に示す例示的な実施形態では、ファン格納容器40は、各々が本明細書で記載されるような複数の繊維トウ又はスリットテープ50を含む幾つかの繊維帯52を備えた繊維プリフォーム48を含む。特定の実施形態において、繊維トウ50の各々は一群の繊維を含む。より詳細には、1つの実施形態において、繊維トウは、トウ当りに約3,000〜約50,000本の繊維を含む。典型的には、繊維トウが50,000本よりも多い繊維を含む場合には、繊維プリフォーム48の強度が低下するが、繊維トウが3,000本よりも少ない繊維を含む場合には、製造コストが増加する。例えば、図4及び10に示ように、繊維トウ50は、幾つかの繊維帯52にグループ化され、半径方向に配置された複数の層(本発明で説明する)を形成する。繊維帯52は、複数の繊維帯52の各々をの前に布設された同一平面内にない複数の繊維帯52の1以上とインターリーブ配置することにより、面内及び面外配向で織り込まれる。例えば、図4〜10に示すように、複数の繊維帯52の各々は、それぞれの繊維帯52において各繊維トウ50間に1以上のギャップ54を画成するよう所定の間隔で並行に配置された複数の繊維トウ50を含む。1つの実施形態において、繊維トウ間の所定の間隔は、トウ幅の整数倍である。
各繊維帯52は、樹脂のようなバインダー中に1以上の繊維トウ50を含む。各繊維トウ50は、一定の幅を有した繊維束により画成される。図5をより具体的に参照すると、例示の実施例において、繊維帯52は、複数のギャップ54により離隔された4つの繊維トウ50から構成される。1つの実施形態において、繊維帯52は、幅が約「x」インチであり、4つの繊維トウ50から構成され、各繊維トウ50間にギャップ54を有している。1つの実施形態において、x=2インチであり、各ギャップ54が約0.25インチの寸法を有し、各個々のトウ50の幅にほぼ等しいようになる。図6に示すような代替の実施形態において、繊維帯52は、各個々の繊維トウ50の幅よりも大きな寸法を有するギャップ54により離隔された、複数の繊維トウ50を含むことができる。
図7〜9に最もよく例示されるように、複数の繊維帯52の各々は、複数のギャップ54により離隔されたあらゆる数の繊維トウ50から構成することができる。ここで図7を参照すると、図5の実施形態とほぼ同様の実施形態において、幅「a」が約2.0インチに等しい繊維帯52が例示され、各々の間にギャップ54を形成させた4つの個々の繊維トウ50を含む。図8は、幅「b」が約1.0インチに等しい繊維帯52が例示され、各々の間にギャップ54を形成させた2つの個々の繊維トウ50を含む。図9は、幅「c」が約0.5インチに等しい繊維帯52が例示され、隣接する繊維トウ50との間にギャップ54を形成させた1つの繊維トウ50を含む。複数の繊維帯52が特定数の繊維トウ50を含み且つ特定の寸法の幅を有するように例示され説明してきたが、これは限定を意図するものではなく、また、複数の繊維帯52は、各繊維トウ50との間にギャップ54を形成したあらゆる数の繊維トウ50から構成することができる点を理解されたい。
特定の応用において、複合材プリフォームを形成するために複数の繊維タイプを用いることが望ましい。従って、特定の実施形態において、繊維トウ50のうちの少なくとも1つが第1の材料を含み、繊維トウ50のうちの少なくとも1つが第2の材料を含む。繊維タイプは、所与の層内で混在させることができ、すなわち、異なる繊維タイプを用いてプライ又は異なるプライを形成することができる。1つの実施例において、衝突面において、より硬質で耐剪断性のある繊維を組み込むことができ、背面付近の繊維は、エネルギー吸収性が強化されるように選択することができる。硬質で耐剪断性のある繊維の非限定的な実施例は、金属又はセラミック繊維を含む。比較的エネルギー吸収性が高い繊維の非限定的な実施例は、Sガラス、アラミド繊維(例えば、Kevlar(登録商標)及びTwaron(登録商標))、並びに配向ポリエチレン繊維(Spectra(登録商標)及びDyneem(登録商標)など)を含む。Kevlar(登録商標)は、バージニア州リッチモンド所在のE.I.du Pont de Nemours and Companyによって販売されており、Twaron(登録商標)アラミド繊維は、オランダ国所在のTejin Twaronによって販売されている。Spectra(登録商標)繊維は、ニュージャージー州モリス所在のHoneywell Specialty Materialsにより販売されている。Dyneem(登録商標)繊維は、オランダ国所在のDutch State Mines(DSM)により販売されている。
他の応用において、混合繊維タイプのプライを形成することが望ましい。すなわち、繊維帯52のうちの少なくとも1つは、第1の材料を含む少なくとも1つの繊維トウ50を用いて形成され、繊維帯52のうちの少なくとも1つは、第2の材料を含む少なくとも1つの繊維トウ50を用いて形成される。例えば、ガラス繊維は、炭素(グラファイト)繊維と織編させて、結果として得られる複合材物品の穿刺抵抗を高めることができる。他の応用において、第1及び第2の材料を含む繊維トウ50は、繊維プリフォーム48の異なる領域上に布設される。例えば、1以上のプライ内で、高靱性繊維(Kevlar(登録商標)又はSガラスのような)は衝突ゾーンに布設することができ、高強度繊維(炭素繊維など)は、非衝突ゾーンに布設される。
望ましくは、繊維プリフォーム48、及び従ってファン格納容器40の製造は、多様なサイズの脅威に対する保護に対して適合可能である。穿刺抵抗性については、最適な単位セルサイズは、穿通する異物のサイズによって決まる。特定の実施形態において、繊維トウ50の繊維帯52のうちの少なくとも1つが第1の幅を有し、繊維トウ50の繊維帯52のうちの少なくとも1つが第2の幅を有し、この第1及び第2の幅は異なる。例えば、1つの実施形態において、繊維帯52の幅は、約0.125インチ(0.3175cm)〜約6インチ(15.24cm)にわたることができる。幅の小さい繊維帯であるほど、より小さな発射体(例えば、エンジン破片)に対して保護し、より大きな繊維帯であるほど、より大きな突出物(例えば、ファンブレードの前縁)に対して保護をする。加えて、巻回パターンの緊密性を調整することができる。
特定の実施形態において、摩耗性又は吸音ライナ(図示せず)などの内部構成要素は、繊維プリフォーム48の円筒形マンドレルとして使用される。特定の実施形態において、繊維プリフォーム48が吸音ライナ上に配置される。他の実施形態において、繊維プリフォーム48が摩耗性ライナ上に配置される。例示的な摩耗性又は吸音ライナは、同一出願人による、2010年5月11日付けの「Fan containment cases and Methods of Manufacture」の米国特許第7,713,021号に記載されており、本特許は引用により全体が本明細書に組み込まれる。
ここで図11〜19を参照すると、本開示の方法の実施形態における連続したステップが示されている。図示のように、ファン格納容器40などの複合材物品の繊維プリフォームを形成する方法70は、各々が1以上の繊維トウ50から構成される複数の繊維帯52をツール62上に配置(巻回などによる)して、複数の配置層64を蓄積するステップを含む。図11〜17は、繊維帯52をツール62上に配置するステップを描いている。最初に、ステップ72において、第1の配向角α1で延在する第1の繊維帯52aがツール62上に堆積される。次に、ステップ74において、第2の繊維帯52bが堆積される。第2の繊維帯52bは、第1の繊維帯52aに対して180度とは異な第2の配向角α2で延在するように堆積され、第2の配向角α2は第1の配向角α1と等しくない。
次にステップ76において、第3の繊維帯52cが堆積される。第3の繊維帯52cは、第1の繊維帯52a及び第2の繊維帯52bに対して180度とは異な第3の配向角α3にて延在するように堆積され、ここで第3の配向角α3は、第1の配向角α1及び第2の配向角α2と等しくない。1つの実施形態において、次にステップ78において、第4の繊維帯52dが堆積される。第4の繊維帯52dは、第1の繊維帯52a、第2の繊維帯52b及び第3の繊維帯52cに対して180度とは異な第4の配向角α4にて延在するように堆積され、ここで第4の配向角α4は、第1の配向角α1、第2の配向角α2、及び第3の配向角α3と等しくない。層64を形成するための4つの異なる配向角α1,α2,α3,α4それぞれでの4つの繊維帯52a、52b、52c及び52dの堆積が本明細書で記載されているが、1つの実施形態において、結果として3つよりも多い異なる配向角での堆積を含む、3つの配向角での複数の繊維帯52の堆積を行うことができる点を理解されたい。一例として、0度、60度、及び−60度での繊維帯の堆積を含む実施形態が、本明細書で企図される。
次に、ステップ80において、ステップ72〜78を繰り返して、図12に示すような追加の層64を形成し、各堆積された繊維帯52a,52b,52c,52d、その他が、その前に同じ配向角で堆積された繊維帯から所定の間隔「x」を有するようになる。所定の間隔「x」は、トウ幅の整数倍であり、複数の繊維帯52の各配向に対して異なることができる点を理解されたい。例えば、最初に堆積された繊維帯52aとその後に堆積された繊維帯52aとの間の間隔「x」は、最初に堆積された繊維帯52bとその後に堆積された繊維帯52bとの間の間隔「x」と等しくない場合がある。ステップ72〜78は、図13で最もよく示されるように、複数の堆積された繊維帯52a,52b,52c,52d、その他が、所定の間隔で均一な全分率(例えば、1/2又は1/3)に対して繊維帯全てを満たすまで繰り返される。ステップ80は、繊維帯52間の間隔「x」によって生成されるギャップが完全に覆われるまで繰り返される。
ステップ82において、図14〜17に最もよく示されるように、追加の複数の繊維帯52a,52b,52c及び52dを堆積することにより完全な被覆が達成されるまでステップ80を繰り返し、その結果、最初のステップ72〜80の間に配置された各繊維帯は、図15において隣接して堆積された繊維帯52a〜51aにより示されるように、追加の繊維帯52の後続の堆積中に配置された同じ配向角を有するそれぞれの繊維帯52に直接隣接して配置されるようになる。ステップ82において、ステップ80は、繊維帯52間の間隔「x」が完全に覆われるまで繰り返される。
ステップ72〜82は、複数の配向角(n)を有する繊維帯52の複数(n)の層(ギャップ54を含む)を生成して、織り込まれ均一に覆われた層状組立体65(図17)を形成する。図5に示す繊維帯において、ステップ72〜82に従って各々形成された後続の層状組立体は、その前の層状組立体65における繊維トウ50の隣に堆積されて、ギャップ54を充填し、完全に被覆されたプライを形成する。ギャップ54が、図6に示すような1つの繊維トウ50の幅よりも大きい場合には、ステップ72〜82を繰り返して、ギャップ54を完全に被覆してプライを完成させるようにする。
1つの実施形態において、第1の配向角α1は約61度に等しく、第2の配向角α2は約−61度に等しく、第3の配向角α3は約17度に等しく、第4の配向角α4は約−17度に等しい。特定の配向角及び4つの異なる角度が提示されたが、これは限定を意図するものではなく、本開示により追加の配向角が企図される点は理解されたい。
結果として得られる所望の部品の幾何形状、サイズ、配向角及び繊維帯幅に基づいて、図18に代替の方法90が開示され例示される。方法90の例示の実施形態において、上述したようにステップ72〜78の各々は、ステップ全体のサブセットとして繰り返すことができる。例えば、1つの実施形態において、円筒形部品において、ステップ72及び74を3回繰り返した後、ステップ76〜78を実施してサブセットコースを画成することができる。次いで、その後に述べるようにステップ80及び82を実施することができる。
図11を再度参照すると、図示のように、複数の繊維トウ50がまとめられ、ツール62上に繊維帯52として布設されて繊維プリフォーム48を形成する。用途に応じて、同じ繊維タイプ又は異なる繊維タイプを用いることができ、その非限定的な実施例は、上記で検討したように炭素(グラファイト)繊維及びガラス繊維を含む。
特定の実施形態において、熱硬化性樹脂は、繊維布設プロセスの特定の段階で硬化される。他の実施形態において、熱硬化性樹脂は、布設プロセスの最後に硬化される。硬化手法は、使用される樹脂のタイプに応じて変わることができるが、硬化手法の非限定的な実施例は、樹脂の加熱又は紫外(UV)放射線への曝露を含む。加熱法の一般的な1つの実施例は、樹脂に対する赤外(IR)放射線の照射により、又は密閉オーブン又はオートクレーブ内に配置することによって達成される。樹脂の化学的性質により、使用できる硬化手法のタイプが決定付けられることになる。
例示的な実施形態において、図3、4及び17により最もよく示されるように、ステップは、繊維トウ50を幾つかの繊維帯52にグループ化するステップと、複数の繊維帯52の各々をの前に布設された同一平面内にない複数の繊維帯52の1以上とインターリーブ配置して巻回パターンを形成することにより面内及び面外配向で織り込むステップとを含む。図5〜9にに示ように、繊維帯52の各々におけるギャップ54は、図4及び10において最もよく示されるように繊維帯52内で2次的な繊維トウ50ベースのインターリーブ配置を生成する。このインターリーブ配置は、層64のうちの1以上の少なくとも一部に沿って少なくとも1つの巻回パターンを形成することができる。例えば、図7〜9に関して上述したように、繊維トウ50がグループ化されて繊維帯52を形成する。繊維帯52の幅は、繊維帯52の各々においてより多くの又はより少ない繊維トウ50を含めるようにすることによって調整することができる。加えて、巻回パターンの緊密性を調整して、巻回パターンを変えることができる。
上述の繊維プリフォーム構造及び当該構造を含むファン格納容器並びにその製造方法には多くの利点がある。このような利点には、大小の脅威に対して耐衝撃性があること、強度の向上、パイルの層間剥離の低減、異なる材料、異なるトウ厚さ、及び異なる巻回パターンのような様々な特徴を容器に組み込む全体的機能が挙げられる。他の利点として、容器重量の軽減、製造の容易性、及びコスト節減が可能なことが挙げられる。
本明細書では、本開示の特定の特徴のみを例示し説明してきたが、多くの修正及び変更が当業者には想起されるであろう。従って、本開示の真の精神の範囲内にあるこのような修正及び変更の全ては、添付の請求項によって保護されるものとする点を理解されたい。
40 ファン格納容器
48 繊維プリフォーム
50 繊維トウ
52 繊維帯
54 ギャップ
65 多層組立体
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