JP2016524383A - 通信インタフェースを選択する方法およびデバイス - Google Patents
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Abstract
本発明は、送信元ホストの通信インタフェースを選択して、最適な形式でデータを宛先ホストに送信する方法およびデバイスに関する。方法は、送信元ホストが、ルーティングメトリックに応じて、そのインタフェースの各々から宛先ホストへの合計経路コストを計算し、かつ合計経路コストの最小値に対応するインタフェースを選択することを可能にする。
Description
本発明は、ネットワーク通信の分野に関し、特に、データをルーティングするための通信インタフェースを選択する方法およびデバイスに関する。
これまでの電子技術および情報通信技術の進歩発展によりいくつかの異なる通信インタフェースを備えた通信キットの商業化が通常となっている。例えば、イーサネットのタイプの有線接続によって、および無線接続(Wifi)によって同時に、ラップトップコンピュータをインターネットに接続することができる。携帯電話は、そのWifiアンテナおよびその3Gアンテナの両方によってインターネットに接続される。機器のそのようなアイテムのユーザがデータを送信することを望むとき、送信のために機器のインタフェースが選択される。選択は、例えば、機器上に存在するインタフェースのリストの第1のインタフェースに関してなされることがある。採用されるインタフェースは、機器にインストールされたオペレーティングシステムによって適切に設定されたポリシーに依存する。しかしながら、選択されるインタフェースは、ネットワークのリソースの利用効率を下げることにつながり、結果として、帯域幅の低減、送信ラグ、データ損失など、ネットワークの品質が悪化することになる。
さらに、データの最適でないルーティングは、データの再送信を引き起こすことがあり、そして、ネットワーク機器のエネルギー消費の増大を引き起こすことがある。
マルチインタフェースホスト上で、インタフェースのより最適な選択を可能にする解決策が存在する。よって、Sarikayaらの国際公開第2010/097057号パンフレットは、マルチインタフェースホストを構成し、かつ動的ホスト構成プロトコル(DHCP)メッセージに含まれるルーティング情報に基づいてインタフェースを選択する方式を提案する。しかしながら、そのようなアプローチは、ホストの局所的な全体像(local overview)に限定され、かつ選択されるインタフェースは、直近のリンク(immediate link)の最も有効なメトリック(metric)を提案するインタフェースである。
「Energy Efficient Routing and Switching」と題するTelefonaktiebolaget LM Ericssonの国際公開第2012/087184号パンフレットでは、エネルギー消費メトリックに基づいてルーティングを達成する方式が提示されている。いくつかのインタフェースを備えたルータ(第1のノード211)が、このノードによって感知されるなどのネットワークビュー(network view)を含むルーティングメッセージを送信し、かつ他のノードのメッセージをリスンするために使用される。全てのメッセージが受信された後、第1のノードは、エネルギー消費に基づいて最良の経路を計算し、かつそれらをルーティングテーブルに記憶する。この方式は、オープンショーテストパスファースト(OSPF)またはIS−IS(中間システム間連携:Intermediate System to Intermediate System)などのルーティングプロトコルに従って動作する。方式の欠点は、その適用が、コアネットワーク、ネットワークの端では適用可能でないOSPFなどの動的ルーティングプロトコル、すなわち、スマートフォンもしくはタブレットなどのユーザによって保持される機器、または「エンドシステム」コンピュータに限定されることである。
既知の解決策はまた、ネットワークにおけるデータのルーティングのセキュリティに関連する欠点を示す。実際に、ルーティングプロトコルの交換が、ネットワークオペレータの厳重な制御化にあるネットワークのルータ間でのみ実行される。ルーティングメッセージは概して、ルータのルーティングテーブルの危険(compromise)を回避するために認証されており、オペレータのネットワークにおいてルーティングのセキュリティを危険にさらすリスクがある一方で、いかなるホストノードもルーティングプロトコルに直接参加することができない。
さらに、国内ネットワークまたは企業ネットワークなどのローカルネットワークは概して、インターネットサービスプロバイダ(ISP)のネットワークなどのコアネットワークよりもネットワークリソースの観点でより制限され、したがって、これなどのローカルネットワーク内のデータのルーティングの最適化は、さらに危機的である。
よって、既知のアプローチは、全てのデータルーティングの最適化の要件を満たさない。提案される発明は、これらの要件を満たすことを可能にする。
本発明の目的は、ローカルネットワーク内でデータのルーティングを最適化するために、最も適切な送信インタフェースをマルチインタフェースユーザ機器のアイテムが選択することを可能にする、インタフェース選択の方法を提案することである。
本発明の別の目的は、同一のコストメトリックを使用しながら、近隣発見プロトコル(Neighbor Discovery protocol)などのエンド機器に適切なプロトコルを、OSPFプロトコルなどのネットワークコアプロトコルと組み合わせる方法を提案することである。
有利には、メトリックは、通信リンクのエネルギー、すなわち、リンク上でデータパケットの送信に対応するエネルギーの量を特徴付けることができるが、サービスメトリック(帯域幅、待ち時間、パケット損失率)またはセキュリティメトリック(リンク上のセキュリティのレベル)の品質などのネットワークのリンクと関連付けられた任意のタイプのメトリックに依存することがある。
有利には、本発明は、エンド端末(または、「エンドシステム」)上の計算およびストレージリソースの観点でコストがかかるルーティングプロトコルの移植(porting)を回避する。
有利には、本発明は、マルチインタフェースホストノードが明示的にルーティングプロトコルに参加することをその方法が要求しないため、ルーティングテーブルの危険に関していかなるセキュリティリスクも提示しない。
有利には、本発明は、マルチインタフェース端末がネットワーク内でデータを送信しなければならないコンテキストで実装される。特に、以下の部門で利点を発見する。
− 国内ネットワーク、
− 企業ネットワーク、
− 多様な無線アクセス技術とともにグループ化するセルラシステム、
− マルチホップアドホックネットワーク、主に無線、および特に、種々のタイプの無線または有線リンクをともにグループ化するネットワーク、
− 車両ネットワーク。
− 国内ネットワーク、
− 企業ネットワーク、
− 多様な無線アクセス技術とともにグループ化するセルラシステム、
− マルチホップアドホックネットワーク、主に無線、および特に、種々のタイプの無線または有線リンクをともにグループ化するネットワーク、
− 車両ネットワーク。
アドホックネットワークのコンテキストでは、本発明によって、マルチインタフェース端末が、アドホックネットワーク内で効率的に通信することが可能になり、すなわち、例えば、最適化されたリンク状態型ルーティング(OLSR:Optimized Link State Routing)プロトコルなどのアドホックルーティングプロトコルをローカルに実行する必要なく、トラフィックの最適なルーティングからの利益がある。
車両ネットワークのコンテキストでは、マルチインタフェースモバイルルータとともに、タブレットに本発明を適用することができる。マルチインタフェースモバイルルータは、車両に搭載され、かつ多様なネットワークインタフェースを介して車両の内部の1つ以上のネットワークを外部インフラストラクチャに相互接続する通信ゲートウェイであるものと理解される。
求められる結果を得るために、方法、デバイスおよびコンピュータプログラム製品が提案される。
特に、本発明は、通信リンクによって接続される複数のルータで構成され、かつデータを送信および受信するいくつかの通信インタフェースを備えた少なくとも1つの送信元ホストを備える、通信ネットワークに適用され、各インタフェースは、リンクコストを有する通信リンクを介して通信ネットワークのルータに接続される。通信ネットワークに接続された宛先ホストにデータを送信するために送信元ホストのインタフェースを選択する、特許請求される方法は、
− 送信元ホストの各インタフェースから、前記インタフェースが接続されるルータに、宛先ホストへの経路コストを要求する要請(solicitation)メッセージ(RS)を送信するステップと、
− 送信元ホストの対応するインタフェース上で、前記ルータから宛先ホストへの経路コストの値を与える、前記インタフェースが接続されるルータの広告メッセージ(RA)を受信するステップと、
− 受信した値および対応するリンクのリンクコスト値に基づいて、各インタフェースに対する、送信元ホストから宛先ホストへの合計経路コストの値を計算するステップと、
− 取得した合計経路コスト値を比較するステップと、
− 合計経路コストの最小値に対応するインタフェースを選択するステップと
を備える。
− 送信元ホストの各インタフェースから、前記インタフェースが接続されるルータに、宛先ホストへの経路コストを要求する要請(solicitation)メッセージ(RS)を送信するステップと、
− 送信元ホストの対応するインタフェース上で、前記ルータから宛先ホストへの経路コストの値を与える、前記インタフェースが接続されるルータの広告メッセージ(RA)を受信するステップと、
− 受信した値および対応するリンクのリンクコスト値に基づいて、各インタフェースに対する、送信元ホストから宛先ホストへの合計経路コストの値を計算するステップと、
− 取得した合計経路コスト値を比較するステップと、
− 合計経路コストの最小値に対応するインタフェースを選択するステップと
を備える。
変形例では、経路コストの広告メッセージ(RA)の受信のステップは、受信した広告メッセージ(RA)が経路コストのオプションを含んでいるかを検証し、またはメッセージを無視するステップを備える。
別の変形例では、初期ステップによって、送信元ホストの各インタフェースと、前記インタフェースが接続されるルータとの間の各リンクのリンクコストを判定し、かつ最小リンクコストをデフォルトインタフェースとして有するインタフェースを選択することが可能になる。
好ましい方式では、選択したインタフェースの識別子が送信元ホストのルーティングテーブルに記憶される。
実装形態の変形例では、デフォルトインタフェースを選択するステップは、送信元ホストの各インタフェース上で、前記通信ネットワークに対して定義されたリンクコスト計算メトリックに従って計算されたリンクコスト値を含む、前記インタフェースが接続されたルータの広告メッセージ(RA)を受信することを含む。有利には、前記通信ネットワークのプロトコルは、IPv6プロトコルであり、かつデフォルトインタフェースを選択するステップは、近隣発見プロトコル(ND)に従って行われる。
別の実装形態の変形例では、リンクコストが種々のルーティングメトリックに対して計算され、かつ要請メッセージ(RS)は、リンクコストを計算するためのメトリックのインジケーションを含む。
本発明はさらに、通信インタフェースを選択するシステムに関し、システムは、特許請求される方法の全てのステップを実装する手段を含む。
本発明は、プログラムがコンピュータ上で実行されると、特許請求される方法のステップを実行することを可能にするコード命令を含むコンピュータプログラム製品の形式で動作することができる。
本発明の種々の態様および利点が、以下で図面を参照して、本発明の実装形態の好ましいが非限定的なモードの説明を支援して明確になるであろう。
説明の適切な理解を可能にするために、以下で主要な用語の専門用語が与えられる。
IPv6アドレス:ネットワークにおけるノードの一意な識別子。IPv6アドレスは2つの部分、左の部分のプレフィックスおよび右の部分のインタフェース識別子からなる。
リンクのコスト:リンクと関連付けられたメトリック。
IPv6に対する動的ホスト構成プロトコル(DHCPv6):ネットワークのホストに対する動的構成プロトコル。それによって特に、完全なIPv6アドレスをホストに割り当てることが可能になる。
ホスト:データを送信/受信し、かつデータのルーティングを可能にしない、少なくとも1つの通信インタフェースを有するユーザの端末機器。
インタフェース識別子:リンク上のノードを識別することを可能にする、ノードのIPv6アドレスの右の部分。インタフェース識別子は、同一のリンク上で全てのインタフェース識別子の間で一意である必要がある。
リンク:2つのノード間での直接物理接続。接続を有線(イーサネットケーブル、光ファイバーなど)または無線(無線波:wifi、bluetooth、3Gなど)とすることができる。
メトリック:リンクと関連付けられた非ゼロの正の値。これによって、リンクを記述し、かつそれをネットワークの他のリンクと比較することが可能になる。リンクのメトリックの例は、ビットレート、損失割合、ラグ、セキュリティレベル、エネルギーなどである。特定の例は、このリンク上でのIPパケットの送信に対応するエネルギーの量である。メトリックは、ルーティングプロトコルによって最良の経路の計算に使用され、リンクのメトリックが高いと、概して、より高いメトリックがリンク品質を低減させることになるため、対象のリンクがより回避されることになる。
最大送信ユニット(MTU):IPv6パケットに含まれるデータの最大サイズ。送信されることになるデータの量がMTUよりも大きい場合、データはいくつかのIPv6パケットに分解される必要がある。
近隣発見(ND):ネットワークに接続するホストの構成を可能にするリンクのスケーリング(「ワンホップ」ルーティングとも称される)に関するルーティングプロトコル。
ノード:ネットワークに接続するIPv6機器(ルータまたはホスト)と通信する任意のアイテム。
プレフィックス:ネットワークにおける特定のリンクを識別することを可能にする、ノードのIPv6アドレスの左の部分。プレフィックスは、トラフィックを宛先にルーティングするルータによって使用される部分である。それは、ネットワーク内で一意である必要があり、および同一のリンクに接続されたノードによって共有される。
ルータ広告(RA):周期的に、かつリンク上に存在する全てのノードを宛先として(マルチキャスト通信)、または特定のノードによって送信されたRSに応答して(ユニキャスト通信)、のいずれかで、ルータによって送信されるNDプロトコルのシグナリングメッセージ。
ルータ:少なくとも2つの通信インタフェースを備え、その役割が、ネットワークにおける1つのノードから別のノードにデータパケットをルーティングすることである、通信機器のアイテム。
ルータ要請(RS):ホストによって送信され、およびリンク上に存在する1つのルータまたは全てのルータを宛先とする、NDプロトコルのシグナリングメッセージ。
ステートレスアドレス自動設定機構(SLAAC:StateLess Address Auto Configuration):そのホストのMACアドレスに基づいて、そのIPv6アドレスのインタフェース識別子の部分をホストがローカルに生成することを可能にする機構。SLAACによるホストの構成は概して、DHCPv6による構成とは逆になる。
IPv6アドレス:ネットワークにおけるノードの一意な識別子。IPv6アドレスは2つの部分、左の部分のプレフィックスおよび右の部分のインタフェース識別子からなる。
リンクのコスト:リンクと関連付けられたメトリック。
IPv6に対する動的ホスト構成プロトコル(DHCPv6):ネットワークのホストに対する動的構成プロトコル。それによって特に、完全なIPv6アドレスをホストに割り当てることが可能になる。
ホスト:データを送信/受信し、かつデータのルーティングを可能にしない、少なくとも1つの通信インタフェースを有するユーザの端末機器。
インタフェース識別子:リンク上のノードを識別することを可能にする、ノードのIPv6アドレスの右の部分。インタフェース識別子は、同一のリンク上で全てのインタフェース識別子の間で一意である必要がある。
リンク:2つのノード間での直接物理接続。接続を有線(イーサネットケーブル、光ファイバーなど)または無線(無線波:wifi、bluetooth、3Gなど)とすることができる。
メトリック:リンクと関連付けられた非ゼロの正の値。これによって、リンクを記述し、かつそれをネットワークの他のリンクと比較することが可能になる。リンクのメトリックの例は、ビットレート、損失割合、ラグ、セキュリティレベル、エネルギーなどである。特定の例は、このリンク上でのIPパケットの送信に対応するエネルギーの量である。メトリックは、ルーティングプロトコルによって最良の経路の計算に使用され、リンクのメトリックが高いと、概して、より高いメトリックがリンク品質を低減させることになるため、対象のリンクがより回避されることになる。
最大送信ユニット(MTU):IPv6パケットに含まれるデータの最大サイズ。送信されることになるデータの量がMTUよりも大きい場合、データはいくつかのIPv6パケットに分解される必要がある。
近隣発見(ND):ネットワークに接続するホストの構成を可能にするリンクのスケーリング(「ワンホップ」ルーティングとも称される)に関するルーティングプロトコル。
ノード:ネットワークに接続するIPv6機器(ルータまたはホスト)と通信する任意のアイテム。
プレフィックス:ネットワークにおける特定のリンクを識別することを可能にする、ノードのIPv6アドレスの左の部分。プレフィックスは、トラフィックを宛先にルーティングするルータによって使用される部分である。それは、ネットワーク内で一意である必要があり、および同一のリンクに接続されたノードによって共有される。
ルータ広告(RA):周期的に、かつリンク上に存在する全てのノードを宛先として(マルチキャスト通信)、または特定のノードによって送信されたRSに応答して(ユニキャスト通信)、のいずれかで、ルータによって送信されるNDプロトコルのシグナリングメッセージ。
ルータ:少なくとも2つの通信インタフェースを備え、その役割が、ネットワークにおける1つのノードから別のノードにデータパケットをルーティングすることである、通信機器のアイテム。
ルータ要請(RS):ホストによって送信され、およびリンク上に存在する1つのルータまたは全てのルータを宛先とする、NDプロトコルのシグナリングメッセージ。
ステートレスアドレス自動設定機構(SLAAC:StateLess Address Auto Configuration):そのホストのMACアドレスに基づいて、そのIPv6アドレスのインタフェース識別子の部分をホストがローカルに生成することを可能にする機構。SLAACによるホストの構成は概して、DHCPv6による構成とは逆になる。
図1は、本発明を有利に実装する、例示的なネットワーク通信インフラストラクチャ100を示す。説明を簡潔にし、かつ本発明を限定しない目的で、図1の例は、有限数のホストおよびルータのみを示しているが、当業者は、複数かつ種々のホスト(102−i)、ルータ(104−i)、ならびに複数かつ種々の数およびタイプのリンクに、説明した原則を拡張するであろう。
ホスト(102)は、第1のインタフェースI1(103)によって、第1のリンク(106)を介して第1のルータ(104−1)に接続され、かつ第2のインタフェースI2(105)によって、第2のリンク(108)を介して第2のルータ(104−2)に接続される。種々のリンク(110)を介して、ネットワークの他のノードに各ルータ自体を接続することができる。
ネットワークに接続するために、ホスト(102)は、それが接続されたリンク上に存在する各ルータから、IPv6プレフィックス、デフォルトの経路の選択、SLAACもしくはDHCPv6によるその自動構成、またはMTUのサイズなどの、その構成に必要な情報を回収(recover)する。各ルータは、その構成に必要なパラメータをホストに提供する。IPv6ネットワークでは、近隣発見(ND)プロトコルが、ルータ要請(RS)メッセージおよびルータ広告(RA)メッセージを通じてこの情報の交換を担当する。
当業者は、IPv6プロトコルに従ったメッセージ(RS)および(RA)のフォーマットおよび内容に関するさらなる詳細な説明について、「リクエストフォーコメンツ(RFC:Request for Comments」4861を参照することが可能である。
図2aおよび2bは、送信元ホスト上のデフォルトインタフェースの選択のために、図1のルータ(104−1、104−2)および送信元ホスト(102)によって実行される手順を示す。
ルータは、そのリンク上で、広告メッセージ(RA)を送信元ホストに送信する(202)。本発明の原則に従って、メッセージは、リンクのコストを新たなオプションに含む。優先的な実施形態では、リンクのコスト、すなわち「リンクコスト」は、IPv6プロトコルに従ったメッセージ(RA)について以下で概略的に示されるような、32ビットの符号なし整数として、メッセージ(RA)の新たなオプションのフィールドに含まれる。
フィールドの意味は以下の通りである。
タイプ:オプションを識別するコード。8ビットの符号なし整数。
長さ:オプションの長さ。8ビットの符号なし整数。
予備:未使用フィールドであり、送信側によってゼロに設定される。
リンクコスト:リンクのコスト。32ビットの符号なし整数。
タイプ:オプションを識別するコード。8ビットの符号なし整数。
長さ:オプションの長さ。8ビットの符号なし整数。
予備:未使用フィールドであり、送信側によってゼロに設定される。
リンクコスト:リンクのコスト。32ビットの符号なし整数。
広告メッセージ(RA)は、リンク上で周期的に送信される(204)。「ND」プロトコルを定義するRFC4861に従ったRAメッセージの送信の周期は任意であるが、最小で3秒である必要がある。ネットワーク管理者によって構成することができるこの送信周期の値は、本発明の動作の方式に何ら影響を与えない。
図2bは、ネットワークにおいて使用されるルーティングメトリックに従って、ホスト(102)が、そのデフォルトインタフェースを選択することを可能にするために、ホスト(102)のレベルにおいて行われるステップを示す。ホストは、そのインタフェース(I)の1つの上で、ルータの広告メッセージ(RA)を受信する(2002)。方法は、受信したメッセージがリンクコストインジケーションを含んでいるかを検証する(2004)。このオプションが受信したメッセージにない場合、方法は、新たなメッセージの受信を待つ(分岐しない)。
受信した広告メッセージ(RA)がリンクのコストに関する情報の項目(item)を含んでいる場合(分岐する)、方法は、デフォルトインタフェースが割り当てられているかを検証する後続のステップ(2006)を継続する。インタフェースが割り当てられていない場合、方法は、現在のインタフェース(I)をデフォルトインタフェース(ID)として選択する(2008)。この情報の項目は、ホストのルーティングテーブルに記憶される(2010)。
デフォルトインタフェース(ID)が既に割り当てられている場合(分岐する)、方法は、後続のステップ(2012)において、現在のインタフェース(I)上で受信されたリンクのコストを、デフォルトインタフェース(ID)上のリンクのコストと比較する。現在のインタフェースのリンクのコストがデフォルトインタフェースのリンクのコスト未満である場合(分岐する)、方法は、現在のインタフェースをデフォルトインタフェース(ID)として選択し(2008)、かつ選択したインタフェースの識別子を記憶することによって、そのルーティングテーブルを更新する(2010)。
現在のインタフェースのリンクのコストがデフォルトインタフェースのリンクコスト以上である場合(分岐しない)、方法は、デフォルトインタフェースを維持し、かつ次のメッセージ(RA)を待つ。
よって、インタフェース上のリンクコストオプションを含むメッセージ(RA)の各受信で、ホストは、メッセージにおいて広告されたリンクのコストを、このインタフェースに割り当てる。したがって、そのコストが最小である1つを選択することによって、そのデフォルトインタフェースを定義する。図1の例では、ルータは周期的なRAメッセージを送信する。第1のルータ(104−1)は、第1のリンク(106)上で、「5」のリンクコスト値を有するリンクのコストオプションを含む広告メッセージ(RA1)を送信する。第2のルータ(104−2)は、第2のリンク(108)上で、「3」のリンクコスト値を有するリンクのコストオプションを含む広告メッセージ(RA2)を送信する。それらのメッセージによって、ホスト(102)が、リンクコスト値「5」をそのインタフェースI1(103)に、およびリンクコスト値「3」をそのインタフェースI2(105)に割り当てることが可能になる。実装される方法によって、インタフェースI2が最小のリンクコストを有しているため、インタフェースI2がデフォルトインタフェースとして選択されることが可能になる。
図3は、送信元ホスト(102)と受信側ホスト(302)との間の種々の可能な経路の例を概略的に示す。受信側ホスト(302)は、値「2」のリンクコストを有するリンク(304)によって第1のルータ(104−1)に接続される。図1で共通した要素は、同一の参照符号を保持し、かつ再度の説明はされない。図3の例では、値「4」のコストを有する2つのルータ(104−1、104−2)の間にリンク(110)が存在する。送信元ホストは、ネットワークルーティングメトリックに従って選択されたデフォルトインタフェースを有しているが、全てのその通信に対する後半部(the latter)の体系的な使用は、データがそれに続くエンドツーエンドの経路に関して最適でないことがある。実際に、ホストは、その種々のインタフェースを経由してネットワークの種々のリンクに接続されており、或る通信に対するそのデフォルトインタフェースの使用が、ネットワークにおける宛先ノードの位置に応じて「迂回」を生じさせることがあり、したがって、追加的なコストを生じさせることがある。受信側ホストへの最適な通信のためのインタフェースを送信元ホストが選択することを可能にするために、本発明の方法によって、受信側ホストへの各々の可能な経路のコストを比較し、かつ最良の経路を選択することを可能にすることによって、送信元ホストに、宛先へのエンドツーエンドの経路のより包括的な全体像を与えることが可能になる。
図4は、経路の選択のために図3の種々のエンティティ間で行われるメッセージの交換を示す。準備ステップでは、送信元ホスト(H1)は、そのインタフェース(I1、I2)の各々上で、リンクコストの対応する値を含む、接続されたルータ(R1、R2)の広告メッセージ(RA1、RA2)をそれぞれ受信する。送信元ホストは、図2bの方法に従って、そのデフォルトインタフェースを選択する。
送信元ホスト(H1)がデータを宛先(H2)に送信することを望むときに、この宛先がそのルーティングテーブルに存在するエントリがない場合、それは、そのインタフェースの各々上で、宛先(H2)へのエンドツーエンドの経路のコストについてそれぞれのルータに問い合わせる要求(RS1、RS2)を送信する。
ルータは、最短経路のコストをそれぞれ確かに広告する広告メッセージ(RA11、RA12)を送信することによって、その宛先に到達するように応答する。
さらに、経路コスト要求への応答メッセージは、優先的な方式で以下を含む。
− 実装されるルーティングポリシーが、ホストのアドレスに基づいたルーティングタイプ、または「ホストベースのルーティング」のルーティングポリシーである場合、宛先のIPv6アドレス、または
− 実装されるルーティングポリシーが、プレフィックスに基づいた従来のルーティングタイプ、または「ネットワークベースのルーティング」のルーティングポリシーである場合、宛先アドレスに対応するプレフィックスおよびそのサイズ、のいずれか。
− 実装されるルーティングポリシーが、ホストのアドレスに基づいたルーティングタイプ、または「ホストベースのルーティング」のルーティングポリシーである場合、宛先のIPv6アドレス、または
− 実装されるルーティングポリシーが、プレフィックスに基づいた従来のルーティングタイプ、または「ネットワークベースのルーティング」のルーティングポリシーである場合、宛先アドレスに対応するプレフィックスおよびそのサイズ、のいずれか。
フィールドの意味は以下の通りである。
タイプ:オプションを識別するコード。8ビットの符号なし整数。
長さ:オプションの長さ。8ビットの符号なし整数。
トランザクションID:ホストとルータとの間のメッセージRS/RAの交換を識別する番号。8ビットの符号なし整数。RSメッセージに応答して送信されるRAメッセージに含まれるオプションは、RSメッセージのオプションに含まれるのと同一のトランザクション番号を含む必要がある。
状態コード:「要求された宛先アドレスはアクセス不可」、「トランザクション成功」などの応答を補足する情報を与えるコード。8ビットの符号なし整数。RSメッセージではゼロに設定される。
予備:未使用フィールドであり、送信側によってゼロに設定され、かつ受信機によって無視される。
プレフィックス長:8ビットの符号なし整数。RAメッセージでは、宛先アドレス/プレフィックスフィールドのプレフィックスの長さを含む。RSメッセージではゼロに設定される。宛先アドレスまたはプレフィックス:RSメッセージでは、経路のコストが要求される宛先のIPv6アドレス。RAメッセージでは、実装されるルーティングポリシー(「ホストベースのルーティング」または「ネットワークベースのルーティング」)に従った宛先のIPv6アドレス、またはこの宛先に対応するプレフィックス。
経路コスト:RAメッセージを宛先まで送信するルータからのエンドツーエンドの経路のコスト。32ビットの符号なし整数。RSメッセージではゼロに設定される。
存続期間:RAにおいて広告される情報の項目の秒単位の有効性の期間。RSメッセージではゼロに設定される。
タイプ:オプションを識別するコード。8ビットの符号なし整数。
長さ:オプションの長さ。8ビットの符号なし整数。
トランザクションID:ホストとルータとの間のメッセージRS/RAの交換を識別する番号。8ビットの符号なし整数。RSメッセージに応答して送信されるRAメッセージに含まれるオプションは、RSメッセージのオプションに含まれるのと同一のトランザクション番号を含む必要がある。
状態コード:「要求された宛先アドレスはアクセス不可」、「トランザクション成功」などの応答を補足する情報を与えるコード。8ビットの符号なし整数。RSメッセージではゼロに設定される。
予備:未使用フィールドであり、送信側によってゼロに設定され、かつ受信機によって無視される。
プレフィックス長:8ビットの符号なし整数。RAメッセージでは、宛先アドレス/プレフィックスフィールドのプレフィックスの長さを含む。RSメッセージではゼロに設定される。宛先アドレスまたはプレフィックス:RSメッセージでは、経路のコストが要求される宛先のIPv6アドレス。RAメッセージでは、実装されるルーティングポリシー(「ホストベースのルーティング」または「ネットワークベースのルーティング」)に従った宛先のIPv6アドレス、またはこの宛先に対応するプレフィックス。
経路コスト:RAメッセージを宛先まで送信するルータからのエンドツーエンドの経路のコスト。32ビットの符号なし整数。RSメッセージではゼロに設定される。
存続期間:RAにおいて広告される情報の項目の秒単位の有効性の期間。RSメッセージではゼロに設定される。
図4に戻ると、全ての経路コスト応答メッセージ(RA11、RA21)が送信元ホスト(H1)によって受信されるとき、後半部は、送信元ホスト(H1)と受信側ホスト(H2)との間でデータを送信するために選択される経路に対応するインタフェースを選択するための、図6を参照してさらに説明される方法を実行する。
図5は、送信元ホストによって要求される宛先(D)への経路のコストを広告するためのルータによって実行される手順を示す。
送信元ホストによって送信されたルータ要請(RS)メッセージを受信すると(502)、方法は、ステップ(504)において、経路コストインジケーションオプションが活性化されるかを判定する。オプションが活性化されない場合(分岐しない)、方法は、新たな要請メッセージの受信を待つ。経路コストインジケーションオプションが活性化される場合(分岐する)、方法は、後続のステップ(506)に進んで、要求された宛先に対して、ルータのルーティングテーブルに記録された経路が存在するかを検証する。記録された経路が存在しない場合(分岐しない)、ステップ(508)において、「ステータスコード」フィールドにおいて経路が存在しないことを示すメッセージ(RA)が、送信元ホストに送信される。「経路コスト」フィールドはゼロに設定される。
要求された宛先への記録された経路が存在する場合(分岐する)、方法は、「経路コスト」フィールドにおいて、経路のコストの値を示す応答メッセージ(RA)が送信元ホストに送信される後続のステップ(510)に遷移する。そして、方法は終了する。
図6は、データを受信側ホストに送信するための経路を選択する、送信元ホストによって実行される手順を示す。
方法は、送信元ホストがデータを受信側ホスト(D)に送信する必要があるときに開始する。送信元ホストは、そのインタフェースの各々から要求された宛先についての経路コスト要請メッセージ(RSi)を生成する(ステップ602)。
インタフェース上で、広告メッセージ(図4のRA1またはRA2)を受信すると(604)、方法は、メッセージにおいて、経路コストオプションが活性されるかを検証する(ステップ606)。オプションが活性化されない場合(分岐しない)、方法は、開始時点に戻る。オプションが活性化される場合(分岐する)、方法は、別のインタフェースの識別子(ID)が、要求された宛先に対して送信元ホストのルーティングテーブルに既に記録されているかを検証する、後続のステップ(608)に遷移する。インタフェースが選択されない場合(分岐しない)、方法は、要求された宛先に対してメッセージ受信インタフェースを割り当て(ステップ610)、かつ割り当てられたインタフェースに対する識別子を記憶することによって、ホストのルーティングテーブルの更新を行う(ステップ612)。
ステップ608では、インタフェース(ID)が既に割り当てられている場合(分岐する)、方法は、ルータの対応するリンクのリンクコストを考慮しながら、広告メッセージ受信インタフェースを介して、データを送信するための合計経路コストを計算する(ステップ614)。次に、方法は、広告メッセージ(RA)を受信するためのインタフェースを介した合計経路コストを、記録したインタフェース(ID)を介した合計経路コストと比較する(ステップ616)。
計算した合計経路コストが、既に記録したインタフェース(ID)を介した合計経路コスト未満である場合(分岐する)、方法は、要求された宛先にデータを送信するための新たなインタフェースを選択し(ステップ610)、かつそのルーティングテーブルを更新し(ステップ612)、あるいは(分岐しない)、方法は、割り当てられたインタフェース(ID)を保存し、かつ終了する。
よって、図3の例では、受信側ホスト(302)にデータを送信する必要がある送信者ホスト(102)は、そのルーティングテーブルにおいて、このホストを宛先とする任意の特定の経路を保持しないが、そのインタフェース(103、105)の各々上で、ホスト(302)を宛先とする経路のコストオプションを含む要請メッセージ(RS)を送信する。各ルータは、受信側ホスト(302)に到達するためのその処理において、最良の経路のコストを含む広告メッセージ(RA)を通じてそれに応答する。第1のルータ(104−1)は、リンク304を介して値「2」のリンクコストで応答するとともに、第2のルータ(104−2)は、リンク(110)および(304)を介して合計値「6」のリンクコストで応答する。送信元ホストは、ルータを通じて、第1のリンク(106)および第2のリンク(108)を既に認識している。次いで、それは、受信側ホストに到達するための合計コストを計算する。選択される例では、第1のルータ(104−1)を介した第1のインタフェース(103)からの経路は、合計で値「7」の合計経路コストになり、第2のルータ(104−2)を介した第2のインタフェース(105)からの経路は、合計で値「9」の合計経路コストになる。第1のインタフェース(103)は、受信側ホスト(302)を宛先とするデータを送信するために送信元ホストによって選択される。この情報の項目は、送信元ホストのルーティングテーブルに新たなエンティティとして記憶される。
適切に設定されたルーティングポリシーに従って、ポリシーが「ホストベースのルーティング」タイプのポリシーである場合は、受信側ホストの識別子が記録され、またはポリシーが「ネットワークベースのルーティング」タイプのポリシーである場合は、受信側ホストに関するリンク識別子が記録される、のいずれかである。
当業者は、本発明の原理が維持されるとともに、優先的な方式で説明され、かつ非限定的な例に対して説明されたなどの方式について、変形例がもたらされてもよいことを理解するであろう。よって、説明される例は、特定されていないコスト/メトリックに従った経路選択に基づいており、種々のメトリックに関して同一の原理を適用することが可能である。同様に、選択される例は、IPv6プロトコルに基づいているが、同一の原理が依然としてIPv4プロトコルに適用可能である。
マルチメトリックルーティングの選択を有する実装形態の変形例では、ルータは、種々のルーティングテーブルを保持し、後半部の各々は、異なるコスト/メトリック、例えば、いくつかのみに言及するが、帯域幅、待ち時間、パケット損失率、リンクのセキュリティレベル、リンク上でのパケットの送信のエネルギーなどと関連付けられている。この変形例では、例えば、同一のルーティングプロトコル(例えば、OSPF、IS−IS)に関して、または同一のネットワークにおける異なるルーティングプロトコルに関して、異なるメトリックを有するいくつかのインスタンスを使用することによって、マルチメトリックルーティングを達成することができる。
この変形例の場合、リンクのコストおよびデフォルトインタフェースの選択を広告するステップにおいて(図2a、2b)、ルータによって送信されるメッセージ(RA)は、いくつかのメトリックと関連付けられたコスト、またはネットワークにおいて使用される全てのルーティングメトリックと関連付けられたコストを含む。いくつかのメトリックがメッセージ(RA)において広告されるケースでは、メッセージは、それらの各々に対し、メトリック識別子、およびこのメトリックと関連付けられたリンクコストを含む。受信されたメッセージに基づいて、マルチインタフェースホストノードはよって、そのローカルルーティングテーブルにおいて、ルーティングメトリックの各々に対するデフォルト経路を構成することができる。
メッセージ(RA)に関するマルチメトリックコスト広告オプションのフォーマットは、以下で概略的に示され、「メトリックIDi」フィールドは、該当のメトリック「i」の識別子を表し、「リンクコストi」フィールドは、メトリック「i」と関連付けられたリンクのコストを表す。
経路のコストを発見するステップ(図5および6)は、メッセージ(RS)において、メトリックの識別子を示すことによって、その近隣ルータを宛先とするメッセージ(RS)において、それが、所与の宛先へのエンドツーエンドの経路のコストを判定することを考慮することを望むメトリックを、マルチインタフェースホストノードが特定する可能性を包含する。近隣ルータは、メッセージ(RA)において、要求されたメトリックの各々に従って、宛先の経路のコストと関連付けられたメトリックの識別子を示すことによって、応答する。受信されたメッセージに基づいて、マルチインタフェースホストノードは、そのローカルルーティングテーブルにおいて、1つ以上の特定のルーティングメトリックに対する所与の宛先への最適な経路を構成することができる。
「メトリックIDi」フィールドは、該当のメトリック「i」の識別子を表し、「経路コストi」フィールドは、メトリック「i」と関連付けられた経路コストを表し、「存続期間i」フィールドは、メッセージ(RA)において広告される情報の項目の秒単位の有効性の期間を表し、「トラフィックタグi」フィールドは、関連付けられたメトリック「i」に従ってルーティングされる必要があるデータパケットに適用されることになるトラフィックのラベル付けを表す。この情報の項目によって、ホストノードが、特定のメトリックに従ってルーティングからの利益を得るために、どのラベル付けをそのデータパケットに適用するかを知ることが可能になる。IPv4およびIPv6標準は、パケットのラベル付け専用のフィールドを定義する。後半部は、IPv4に対する「ディファレンシエーテッドサービスコードポイント(DSCP:Differentiated Service Point Code)」フィールド、およびIPv6に対する「トラフィッククラス(Traffic Class)」および「フローラベル(Flow Label)」フィールド上のパケットのIPヘッダに位置する。
当業者は、パケットをラベル付けする別の解決法がまた、IPヘッダ拡張を使用した、IPv6単独で想定されてもよいことを理解するであろう。
本発明は、ハードウェアおよび/またはソフトウェア要素に基づいて実装されてもよい。それは、コンピュータ可読媒体上のコンピュータプログラム製品の形式で利用可能である。媒体は、電子、磁気、光学、電子磁気であってもよく、または赤外線タイプの拡散媒体であってもよい。そのような媒体は、例えば、半導体メモリ、(ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM))、テープ、磁気もしくは光学ディスケットもしくはディスク(コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)、コンパクトディスク−読み出し/書き込み(Read/Write)(CD−R/W)およびDVD)である。
Claims (14)
- 通信リンクによって接続された複数のルータ(104−1、104−2)から構成され、ならびにデータを送信および受信するためのいくつかの通信インタフェース(103、105)であって、各インタフェースが、リンクコストを有する通信リンクを介して通信ネットワークのルータに接続された、いくつかの通信インタフェース(103、105)を備える少なくとも1つの送信元ホスト(102)を備えた通信ネットワークにおいて、前記通信ネットワークに接続された宛先ホスト(302)にデータを送信するために前記送信元ホストのインタフェースを選択する方法であって、
− 前記送信元ホストの各インタフェースから、前記インタフェースが接続された前記ルータに、前記宛先ホストへの経路コストを要求する要請メッセージ(RS)を送信するステップ(602)と、
− 前記送信元ホストの対応するインタフェース上で、前記ルータから前記宛先ホストに前記経路コストの値を与える、前記インタフェースが接続された前記ルータの広告メッセージ(RA)を受信するステップ(604)と、
− 受信した前記値および対応するリンクのリンクコスト値の値に基づいて、各インタフェースに対する前記送信元ホストから前記宛先ホストへの合計経路コストの値を計算するステップ(614)と、
− 取得した前記合計経路コストを比較するステップ(616)と、
− 合計経路コストの最小値に対応するインタフェースを選択する(610)と
を備える方法。 - 経路コスト広告メッセージ(RA)の受信のステップは、受信した前記広告メッセージ(RA)が、経路コストオプションを含むかを検証し、または前記メッセージを無視するステップ(606)を備える、請求項1に記載の方法。
- 前記送信元ホストに対するデフォルトインタフェースの選択の初期ステップ(2008)を備える、請求項2に記載の方法。
- 前記選択ステップの前に、前記送信元ホストの各インタフェースと、前記インタフェースが接続された前記ルータとの間の前記リンクのリンクコストを判定するステップ(2002、2004)を備える、請求項2に記載の方法。
- 前記選択したインタフェースの識別子を、前記送信元ホストのルーティングテーブルに記憶するステップ(2010、612)をさらに備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記選択ステップ(2008)は、前記送信元ホストの各インタフェース上で、前記通信ネットワークに対して定義されたリンクコスト計算メトリックに従って計算されたリンクコスト値を備える、前記インタフェースが接続された前記ルータの広告メッセージ(RA)を受信するステップ(2002)を含む、請求項4または5に記載の方法。
- 前記通信ネットワークのプロトコルは、IPv6プロトコルである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- デフォルトインタフェースを選択する前記ステップが、近隣発見プロトコル(ND)に従って行われる、請求項3〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記通信ネットワークの前記リンクは、有線および/または無線である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記経路コスト広告メッセージ(RA)は、前記宛先ホストのアドレスを含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
- 前記リンクコストは、種々のルーティングメトリックに対して計算される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
- 前記要請メッセージ(RS)は、前記経路コストを計算するためのメトリックのインジケーションを含む、請求項11に記載の方法。
- 通信リンクによって接続された複数のルータから構成され、ならびにデータを送信するためのいくつかの通信インタフェースであって、各インタフェースが、リンクコストを有する通信リンクを介して通信ネットワークのルータに接続された、いくつかの通信ネットワークを備える少なくとも1つの送信元ホストを備えた通信ネットワークにおいて、前記通信ネットワークに接続された宛先ホストにデータを送信するための前記送信元ホストのインタフェースを選択するシステムであって、前記システムは、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法のステップを実行する手段を備える、システム。
- コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムは、前記プログラムがコンピュータ上で実行されると、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法のステップを実行することを可能にするコード命令を備える、コンピュータプログラム製品。
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