JP2016524106A - リニア・バルブの故障を無線で監視及び予測するためのシステム - Google Patents

リニア・バルブの故障を無線で監視及び予測するためのシステム Download PDF

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Abstract

リニア・アクチェエータ−バルブの対の動作を監視するための、かつ、発生の初期段階で故障を検出するためのシステムであって、(a)2つのパイプの間のチャンネルを開けるか又は閉じるためのリニア・バルブと、(b)バルブのステムを完全に又は部分的に変位させることによりバルブを閉状態又は開状態へと駆動するためのリニア・アクチュエータと、(c)メイン・シャフトの角度方向を調べることにより対の状態を監視するための、かつ、状態をコントロール・センターに報告するための角度ベース無線バルブ監視デバイスと、(d)ステムの線形変位をメイン・シャフトの角度進行に変換するための線形−角度コンバータと、を備えるシステム。

Description

本発明は産業設備内で流体の流れを制御及び監視するためのシステム及びデバイスに関する。より詳細には、本発明は、リニア・バルブの故障を無線で監視及び予測するためのシステム及び方法に関する。
現在の産業環境では、10年前では不可能と思われたレベルでシステム及び設備は働かなければならない。国際的な競争により、産業は、以前よりも少ない人数で、プロセスの実施、製品の品質、生産量及び生産性を継続的に向上させることを強いられる。工場の運営者は、運転コスト及び維持コストを低減し、設備投資をなくすか又は最小にする方法を求めるため、製造設備はこれまで以上のレベルの信頼性、有用性及び保全性を達成しなければならない。要するに、産業は、コストを最小にし、かつ、新たな設備及び老朽化した設備の運転寿命を延ばしながら、生産、性能、安全性及び信頼性を向上させるための新しい措置をとらなければならない。
バルブ及び空気圧アクチュエータはあらゆるプロセス産業において重要な要素である。本出願人による特許文献1は、産業設備内でバブルの状態、具体的にはバルブの角度位置を無線で監視するためのデバイス及びシステムを開示している。より具体的には、この文献は、ボール・バルブ(当技術分野では「クォーター・ターン・バルブ」としても知られる)の上に設置される追加監視デバイスと、複数のこのような監視デバイスから形成されるネットワークとを開示する。監視デバイスは、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、ISA100又はWireless HARTなどの短距離無線ネットワーク内で動作する。各監視デバイスが短距離ネットワークを介してボール・バルブのそれぞれの状態をコントロール・センターに報告する。
特許文献1の監視デバイスは手動で動作するクォーター・ターン・バルブ、又は、バルブ作動デバイスにより遠隔的に動作するクォーター・ターン・バルブに取り付けられ得る。特許文献1の監視デバイスの送信機が定期的に又はイベント時にクォーター・ターン・バルブの状態を送信することにより、ほとんどの時間はデバイスの送信機を「休止状態」に留めておき、バルブの状態を伝える必要なときのみ「起動させる(wake up)」ことが可能である。このような動作手法では、比較的コンパクトなバッテリを使用することができ、これらのバッテリは最大で数年間も持続することができる。
別の典型的な態様では、バルブは0°から90°の範囲内の任意の所望される角度位置まで(手動で、又は、アクチュエータにより)回転させられ得る。特許文献1の監視デバイスはステムの角度位置を非常に高い精度で無線で報告することができる。自動動作の場合、監視デバイスがコントロール・センターにフィードバックを提供し、それにより、バルブの所望される角度配置が実際に適切に設定されているかどうかをコントロール・センターが確認することが可能となる。
別の態様では、特許文献2に、クォーター・ターン・バルブのアクチュエータの未来の故障を予測するためのシステムが開示されている。概して、特許文献2のシステムは、(a)アクチュエータでの制御命令の受信のすぐあとでバルブのステムの角度位置を継続的に感知し、それぞれの角度変化信号を監視ユニットに伝達するためのセンサと、(b)監視ユニットであって、(b1)上記角度変化信号を受信し、上記角度変化信号からの定期的なサンプル(periodical sample)からなる推移ベクトル(transition vector)を生成するためのサンプリング・ユニットと、(b2)上記アクチュエータ−バルブの組のための公称推移値を記憶するためのローカル・ストレージと、(b3)上記推移ベクトルの少なくとも一部分を、公称推移値の対応する記憶される組と比較し、1つ又は複数の既定の閾値を超える差異を確認する場合に、上記アクチュエータの潜在的な故障のための警告を発するためのローカル・コンパレータ・ユニットとを備える監視ユニットと、を備える。
上述のように、特許文献1及び特許文献2のいずれも、クォーター・ターン・バルブと一緒の動作を対象とする。より具体的には、特許文献1は、クォーター・ターン・バルブの角度位置を決定して報告する監視デバイスを提供し、特許文献2はクォーター・ターン・バルブのためのアクチュエータの潜在的な故障を予測する。
クォーター・ターン・バルブと同様に、リニア・バルブも流体の流れを制御するのに産業界で広く使用されている。しかし、特許文献1及び特許文献2の監視・予測デバイスは共に、クォーター・ターン・バルブの環境の場合にそうであるように、ステムの角度が変化するときのみ動作するように設計されているから、リニア・バルブの環境においては、それぞれ上記の監視又は予測のタスクを実施することができない。
通常、リニア・バルブのステムは、開状態から閉状態に又はその逆で切り換えられるときに数十ミリメートル(例えば、25ミリメートル)の距離で直線的に変位する。このバルブの状態を監視する目的で、通常、一対のマイクロスイッチを起動させるためにステムから延びる拡張部分が設けられる。上記一対のマイクロスイッチのうちの第1のスイッチが拡張部分の想定される変位の第1の端部に設けられ、上記マイクロスイッチのうちの第2のスイッチが想定される変位の反対側の端部のところに設けられる。このようにして、2つのマイクロスイッチの状態がそれぞれ、バルブがその閉状態又はその開状態のどちらにあるのかに関する指示が提供する。
リニア・バルブは例えば酪農産業などの食品産業で広く使用されている。酪農産業で使用される場合、バクテリアの成長を回避する目的で、運転中、パイプ、バルブ、及び、付随するすべての内部構成要素を完全にクリーンな状態で維持するために、継続的な細心の注意を維持する必要がある。これは、酪農産業の製品で一般的であるような大量生産並びに迅速な流通及び使用の場合に特に重要となる。例えば、パイプ及びバルブ構成要素を洗浄することが完全には維持されない場合、故障及び汚染が検出される前の非常に短期間の間に(数時間程度の間に)何万もの人々の健康が同時に影響を受ける可能性がある。酪農産業では、パイプ、バルブ及び内部構成要素を衛生的な状態で維持するために、通常、「ダブル・バルブ」構造が使用され、「ダブル・リフティング(double lifting)」として知られる手順が数時間おきに実施される。「ダブル・リフティング・バルブ(double lifting valve)」とは、2つのパイプの間のチャンネル内に配置される2つのリニア・バルブの構造のことである。主運転モードでは、上記2つのバルブが2つのパイプの間のチャンネルを開けるために同時に変位することができ、それにより一方のパイプからもう一方のパイプに材料が流れることが可能となる。2つのバルブが変位していない場合、バルブ上のシールにより、パイプの間の材料の流れはない。別の運転モードでは、2つのバルブが閉位置にある場合、上記2つのバルブの各々が、もう一方のバルブは静止して閉じたまま、互いに独立して変位することができる。通常の酪農生産(normal dairy production)のときは、アクチュエータが、2つのバルブを同時に同じ方向に変位させることにより2つのパイプの間のチャンネルを閉じるか又は開けることができ、それによりパイプの間を材料が流れることが可能となる。クリーニング・イン・プロセス(CIP:Cleaning In Process)手順(通常、数時間おきに実施される)は2つのステップからなる手順である。CIP手順は、常に、2つのバルブが閉位置にある状態から開始される。第1のステップの間、アクチュエータが上記2つのバルブのうちの第1のバルブを第1のパイプの中まで第1の方向に部分的に変位させ、第2のバルブはチャンネルを閉じた状態で静止したままである。部分的に変位した後、上記第1のバルブが第1のパイプ内で洗浄剤と水との流れによって洗浄される。第1のバルブの洗浄が完了すると、アクチュエータが、チャンネルを閉じる位置まで戻すことによりこのバルブを再び部分的に変位させる(この段階では、チャンネルの閉鎖は上記2つのバルブの両方によって維持される)。第1のバルブはチャンネルを閉じた状態で静止したまま、アクチュエータが上記第2のパイプの空間内まで上記2つのバルブのうちの第2のバルブを第2の方向に部分的に変位させることにより、CIP手順の第2のステップが開始される。部分的に変位したあと、今度は上記第2のバルブが第2のパイプ内で洗浄剤と水との流れによって洗浄される。第2のバルブの洗浄が完了すると、アクチュエータが、チャンネルを閉じる位置まで戻すことによりこのバルブを再び部分的に変位させ、洗浄の手順が完了する(やはり、この段階では、チャンネルの閉鎖は上記2つのバルブの両方によって維持される)。
主要な開閉の線形変位は、通常、25〜50mm程度である。対照的に、部分的な(CIPの)変位は、通常、大幅に短く、上記主要な開閉の変位の5〜10%程度である。より具体的には、主要な開閉の変位は少なくとも25〜50mm程度(個別の用途に応じる)であるのに対して、上記部分的な変位は2〜4mm程度である。残念ながら、上で考察した上記のマイクロスイッチの構成は少なくとも15〜20ミリメートル程度の変位を感知することができ、そのような短い2〜4ミリメートルの変位を感知することができない。このような制限の結果、上記の2つのステップからなるCIP手順はコントロール・センターへのフィードバックなしに、すなわち、バルブの部分的な変位を監視することなく、これらの変位が実際に行われたかどうかの確認がなされずに実施される。明らかに、フィードバックを行わないこのような運転手法は、製造者にとって(製品及び材料を失うという)、そして一般市民の健康にとっても重大なリスクがある。また、現在使用されるこの手順は構成要素の故障に関して予測を行うことが一切できない。
国際公開第2008/078323号 国際特許出願番号PCT/IL2013/050494
したがって、本発明の一目的は、リニア・バルブに特に適合する無線監視システムを提供することである。
本発明の別の目的は、特には食品産業の洗浄手順中に実施されるようなリニア・バルブの短い変位を監視することができる無線監視システムを提供することである。
本発明の別の目的は、リニア・バルブの動作における故障を検出することができる監視システムを提供することである。
本発明の別の目的は、リニア・バルブの動作における故障を予測することができる監視システムを提供することである。
本発明の別の目的は、現在市販されているリニア・バルブに容易に適合し得る、上記の監視・故障検出・予測システムを提供することである。
本発明の別の目的は、アドオン・システムである、上記の監視・故障検出・予測システムを提供することである。
説明を進めるにつれて、本発明の他の目的及び利点が明らかとなる。
リニア・アクチェエータ−バルブの対の動作を監視するための、かつ、発生の初期段階で故障を検出するためのシステムであって、(a)2つのパイプの間のチャンネルを開けるか又は閉じるためのリニア・バルブと、(b)バルブのステムを完全に又は部分的に変位させることによりバルブを閉状態又は開状態へと駆動するためのリニア・アクチュエータと、(c)メイン・シャフトの角度方向を調べることにより対の状態を監視するための、かつ、状態をコントロール・センターに報告するための角度ベース(angular)無線バルブ監視デバイスと、ステムの線形変位をメイン・シャフトの角度進行に変換するための線形−角度コンバータとを備えるシステム。
好適には、線形−角度コンバータは、(a)2つの端部を有する第2の移行要素(transfer element)であって、その第1の端部において第2の移行要素がバルブのステムに取り付けられ、その第2の端部において第2の移行要素が第1の移行要素にヒンジにより取り付けられる、第2の移行要素と、(b)第2の移行要素にヒンジにより取り付けられ、メイン・シャフトの第1の端部にも取り付けられる第1の移行要素であって、メイン・シャフトがそのもう一方の端部において角度ベース無線バルブ監視デバイスに接続される、第1の移行要素と、を備える。
好適には、リニア・バルブが2つの別個のバルブを備えるダブル・バルブであり、アクチュエータが、2つの別個のバルブの両方を同時に駆動するか又は別個のバルブのうちの一方のバルブを個別に駆動することができる。
2つの線形−角度コンバータ及び2つのバルブ監視デバイスが、ダブル・バルブの別個のバルブの両方を監視するのに使用される、請求項3のシステム。
好適には、第2の移行要素がその端部のところにある、ステムを握持するリングによりステムに取り付けられる。
好適には、リングが、ステムを囲むように開放可能であり、それにより、アドオン・システムであるシステムが提供される。
好適には、別個のバルブのうちの一方が、水及び洗浄剤によりそれぞれのバルブを洗浄するために、CIP手順中にパイプのうちの一方の中の空間まで個別に部分的に変位し、もう一方の別個のバルブが閉状態を維持してチャンネルを閉じている。
好適には、部分的な変位が3〜5mm程度である。
好適には、完全な変位が20〜30mm程度であるか又はそれ以上である。
好適には、別個のバルブの各々が、別個のバルブが閉状態にあるときにチャンネルを密閉することができるOリングを備える。
好適には、角度ベースバルブ監視デバイスが、バルブの状態を監視する目的並びに故障を検出及び予測する目的の両方に使用される改良型角度ベースバルブ監視デバイスである。
好適には、改良型角度ベースバルブ監視デバイスが、(a)アクチュエータ−バルブの対のための公称推移値を記憶するためのローカル・ストレージと、(b)メイン・シャフト上のセンサから実際の角度変化信号を受信し、定期的なサンプルを含む推移ベクトルを信号から生成するための、サンプリング・ユニットと、(c)(i)推移ベクトルの少なくとも一部分を、記憶された公称推移値からの対応する組とを比較するための、かつ、(ii)1つ又は複数の既定の閾値を超える差異が確認される場合に、アクチュエータの潜在的な故障のための警告を発するための、コンパレータ・ユニットと、を備える。
好適には、推移ベクトルがコントロール・センターに伝えられ、公称推移値と推移ベクトルとの間の比較がコントロール・センターで実施される。
好適には、改良型角度ベースバルブ監視デバイスが、(a)リニア・バルブと、(b)ダブル・バルブを使用する場合の、別個のリニア・バルブの各々と、(c)バルブの1つ又は複数のバルブで使用される1つ又は複数のOリングと、(d)リニア・アクチュエータと、のうちの少なくとも1つにおける故障を予測かつ決定する。
好適には、2つの線形−角度コンバータ及び2つのバルブ監視デバイスが、ダブル・バルブの別個のバルブの両方を監視するのにそれぞれ使用される。
好適には、線形−角度コンバータが、線形変位を角変位に変換するための1つ又は複数のギアを備える。
食品産業で通常使用される配管システムの従来技術の構造を示す図である。 食品産業で通常使用される配管システムの従来技術の構造を示す図である。 図1a及び1bの配管構成に関連する、リニア・バルブ・アセンブリ(アクチュエータ及びダブル・バルブ)の内部構造を概略の形式で示す図である。 その開状態にある図2のリニア・バルブ・アセンブリを示す図である。 図2及び3のダブル・バルブ構造によりCIPサイクルを実施する手法を概略の形式で示す図である。 CIPサイクルの第2のステップ中に上側バルブを洗浄する手法を概略の形式で示す図である。 本発明の一実施例による監視−故障予測・検出システムの構造を示すブロック図である。 本発明の一実施例による、ダブル・バルブ構造の線形変位を監視するためのシステムを示す図である。 線形−角度コンバータを詳細に示す図である。 線形−角度コンバータを詳細に示す図である。 特許文献1で説明されるような2つの無線方式の角度ベースバルブ監視デバイスを、リニア・バルブ・アセンブリを有する配管構造に取り付ける手法を示す図である。 アクチュエータ及びダブル・バルブの適切な対の、閉状態(0%)から開状態(100%)までの推移ベクトルを示すグラフである。 図10の曲線に類似するが、システムの閉状態から開状態までの推移に関連する曲線を示すグラフである。 本発明のシステムにおいてCIPサイクル中に実施される第1の方向の部分的な変位(2〜4mm)を示すグラフである。 図12aの曲線を拡大したスケールで示すグラフである。 図12aのバルブがその元の位置に戻るのを示すグラフである。 適切なバルブの公称曲線「N」と故障したバルブの実際の曲線「A」との間の比較を示すグラフである。 リニア・バルブの閉位置(100%)から開位置(0%)までの移行に関連する、公称曲線「N」と実際の曲線「A」との間の別の比較を示すグラフである。 線形から角度への転換の精度を示すグラフである。
本発明は、リニア・バルブのための無線監視・故障予測システムを提供する。本発明の監視システムは、食品産業におけるダブル・バルブのCIP手順で通常実施されるような2〜3ミリメートル程度のリニア・バルブの変位を監視することができる。また、本発明のシステムは、上記リニア・アクチュエータ及びバルブにおける、例えば、それぞれのチャンネルを密閉するために上記リニア・バルブで通常使用されるOリングでの未来の故障の発生を予測することができる。本発明は2〜4ミリメートルの程度のリニア・バルブの変位を監視することが必要となる場合に特に有利であるが、本発明がより大きい変位を監視するのにも適用され得ることに留意されたい。また、本記述は、食品産業、具体的には酪農産業で使用される特定の構造に関連するが、本発明は任意の他の環境においてもリニア・バルブ及びアクチュエータの故障を監視及び予測するのに適用され得る。
食品産業で使用される配管システム100の典型的な従来技術の構造を図1a及び1bに示す。システム100は、2つの隣接するパイプ101及び102と、リニア・アクチュエータ103と、位置104に位置するリニア・「ダブル・バルブ」とを備える。2つの別個のバルブを備える位置104にあるダブル・バルブは、内部に存在し非透明の要素によって隠されていることから図1a及び1bには示されていない。通常運転時、ダブル・バルブはパイプ101及び102の間のチャンネル104を開けるか又は閉じる(遮断する)。チャンネル104が遮断される場合、例えば矢印111及び112の方向の、流体の別個の流れが2つのパイプ101及び102内にそれぞれ個別に発生する。例えばパイプ101の流体をパイプ102の流体と混合するような必要に応じて、アクチュエータ103がダブル・バルブのステム107を、上記別個のバルブの両方をパイプ101又は102の一方のパイプの空間内(例えば、パイプ101内)に同時に配置するように駆動することによりチャンネル104を開ける。このような一般的なダブル・バルブの同時の位置決めは、少なくとも25〜50ミリメートル程度でバルブのステム107を直線的に変位させることを伴い、それにより2つの別個のバルブが同時に駆動される。以下では、パイプ101及び102の間の接続チャンネル104を完全に開けるか又は閉じるためにステムを上記のように同時に変位させることは「通常の変位」とも称される。チャンネル104を開けると、流体の流れが矢印113の経路で、すなわち、パイプ101から始まって、チャンネル104を通過し、パイプ102の流体と混合され、あるいは反対の方向に流れることができる。
アクチュエータ及びダブル・バルブは当技術分野でよく知られる構成要素である。上述したように、上記の一般的な開閉の変位に加えて、ずっと小さい変位を伴う、2つのステップからなるCIP手順も食品産業では一般的である。第1のステップで、アクチュエータ103が第1の別個のバルブを上記ダブル・バルブ構造からパイプ101又は102のうちの一方の空間内へ部分的に駆動し、一方で第2の別個のバルブがチャンネル104を完全に閉じた状態で維持する。このように部分的に駆動することは第1のバルブを2〜4ミリメートル程度変位させることを伴い、これが、パイプ101内を流れる洗浄剤及び水によるバルブの洗浄によって次に起こる。第1のバルブの洗浄が完了すると、このバルブは、第2の別個のバルブとともにチャンネル104を閉じるために、その元の位置に戻るように変位させられる。第2のステップでは、第2のバルブが個別にパイプ102の空間内へ2〜4ミリメートル変位し、同様の洗浄の手順が第2のバルブに対しても繰り返し行われる。第2のバルブの洗浄が完了すると、第2のバルブが、チャンネル104が上記第1及び第2の別個のバルブによって遮断される、その元の位置に戻るように駆動される。
通常、ダブル・バルブのステムは開空間120を通過する。開空間の2つの反対の位置に設けられる2つのマイクロスイッチ(図示せず)のうちの1つを各々起動させるために、ステムから延びる拡張部分124が、通常、設けられる。このようにして、またステム107の位置に基づき、チャンネルの完全な開放又は完全な閉鎖についてのそれぞれの指示が提供される。通常、マイクロスイッチから延びるワイヤが、これらのマイクロスイッチの指示を、バルブの状態をコントロール・センターに伝達することができる監視ユニット116へと送る。しかし、この指示は少なくとも25〜50ミリメートルの完全な変位が発生するような場合に限定され、このマイクロスイッチ構造は、CIP手順で実施されるような非常に短い変位(2〜3ミリメートル程度)を感知するのには適用され得ない。
図2は、図1a及び1bの配管構成に関連するリニア・バルブ・アセンブリ(アクチュエータ及びダブル・バルブ)100の内部構造を概略的な形態で示す。アクチュエータ103が、ダブル・バルブ130を開けるか又は閉じるためにステム135を直線的に駆動する。ダブル・バルブ130は、それぞれ131及び132である、2つの別個のバルブを備える。アクチュエータ103がチャンネル104を開けるか又は閉じるために2つのバルブ131及び132を同時に駆動する。図2ではチャンネル104は閉状態で示されている。2つの別個のバルブ131及び132の各々が、必要に応じてチャンネル104を密閉するために、それぞれ141及び142である、Oリング・ガスケットを備える。チャンネル104の完全な密閉は1つのバルブ131又は132によって、あるいは、それらがそれぞれの密閉位置に位置しているときは両方のバルブによって達成され得る。図2、3、4及び5の例では、Oリング141はバルブ131における周囲溝内に着座し、一方、Oリング142はバルブ132の底面の溝内に着座する。しかし、これは単に一例であり、代わりに、両方のOリングがバルブの上面若しくは底面の周囲に、又はその上に位置してもよい。
図3が開状態にある図2のリニア・バルブ・アセンブリ100を示す。示されるように、個々のバルブ141及び142の両方がアクチュエータ103によりパイプ102の空間内まで一緒に変位しており、それによりチャンネル104が開かれ、2つのパイプ101及び102の間の流体の流れが可能となっている。既に述べたように、変位は(図2の閉状態に対して)通常は25〜50ミリメートル程度であり、すなわち、上で考察した2つのマイクロスイッチの構造によって監視されるのに十分な大きさの変位である。
図4は、図2及び3のダブル・バルブ構造によりCIPサイクルを実施する手法を概略的な形態で示す。第1のステップで、下側バルブ131がパイプ102の空間内まで2〜4ミリメートルだけ変位され、一方で、上側バルブ132が閉じた密閉位置に留まる(Oリング142がチャンネル104を密閉する)。このようにして、流体がパイプ101及び102の間のチャンネル104を通る流体の流れが防止される。これに対して、パイプ101内の水及び洗浄剤の流れはOリング141、さらにはバルブ131全体に到達してバルブ131を洗浄することができる。CIPサイクルの第1のステップはバルブ131がその閉位置に戻ることによって終了する。図5は、CIPサイクルの第2のステップ中に上側バルブ132を洗浄する手法を概略的な形態で示す。第2のステップでは、上側バルブ132がパイプ102の空間内まで2〜4ミリメートルだけ変位され、一方で、バルブ131が閉じた密閉位置に留まり、パイプ101からパイプ102への、及びその逆の、流体の潜在的な流れを密閉する。これに対して、パイプ102内の水及び洗浄剤の流れはOリング142、さらにはバルブ132全体に到達してバルブ132を洗浄することができる。CIPサイクルの上記第2のステップの終了時にバルブ132がその密閉状態に戻る。やはり、バルブ132の最大変位は2〜4ミリメートル程度であり、これはマイクロスイッチ構造によって感知され得ない。
本発明は、部分的な変位を監視することができないという、従来技術のシステムの上記の欠点を克服する。「部分的な変位」という用語は、本明細書では、例えば、上で説明したようなCIP手順中に実施される約2〜5ミリメートル程度の変位を意味する。
図6は、本発明の監視−故障予測・検出システムの構造を示すブロック図である。アクチュエータ103が、図2〜5の2つの別個のバルブ131及び132(図6には示されない)にそれぞれ接続される2つのステム151及び152を直線的に駆動する。バルブおよび配管のアセンブリ160は図2〜5に示されるものと実質的に同じ構造である。アクチュエータ103が、図2〜5に関して上で説明した手法で、同時に又は個別にステム151及び152を駆動することができる。アクチュエータ103がステム151及び152を同時に駆動するときは、これらのステムは、チャンネル104(前の図に示される)を完全に開けるか又は完全に閉じるように25〜50ミリメートルだけ変位される。アクチュエータ103がCIPサイクルの第1のステップ及び第2のステップ中にステム151及び152のうちの一方をそれぞれ個別に駆動するときは、ステムはやはり上で説明した手法で2〜4ミリメートルだけ駆動される。第1の線形−角度コンバータ271が、第2の線形−角度コンバータ272だけでなく、それぞれ、それぞれのグリップ・リング181及び182により第1のステム151及び第2のステム152にそれぞれ取り付けられる。したがって、グリップ・リング181及び182はステム151及び152と共に直線的に変位され、これらが上記線形変位を第1及び第2の線形−角度コンバータ271、272にそれぞれ移す。第1及び第2の線形−角度コンバータ271、272は、リング181及び182からそれぞれ受ける線形変位をシャフト191及び192のそれぞれの角回転へと変換する機械的な構成である。シャフト191及び192の各々が、ステム151及び152のそれぞれの線形変位に比例する角回転で回転する。シャフト191及び192の各々が、その回転を第1及び第2の角度監視ユニット201、202にそれぞれ移す。角度監視ユニットは、特許文献1で詳細に説明される構造を有する無線ユニットである(これ以降、「角度監視ユニット」という表現が使用されるときは、この用語は特許文献1で説明されるユニットの構造及び特徴を実質的に有するユニットを意味する)。したがって、角度監視ユニット201及び202の各々は角回転を非常に正確に測定することができる。したがって、この監視ユニットは2〜4ミリメートル程度の短さの非常に小さい変位を容易に感知することができる。この精度は、実際には、線形変位とシャフト191及び192の半径との間の機械的な変換比率に依存する。より具体的には、変位(25〜50mm又は2〜4mm)が与えられて固定されると、シャフト191及び192の半径の減少により、より大きな角変化となり、通常は精度が向上する。
実例1
例えば、25〜50mmの線形変位がシャフト191又は192の各々の90°の回転に変換され得る。その場合、2mmのCIPの変位は、7.2°のシャフトの回転(25mmの主変位では、これは2/25×90=7.2°に相当する)と、3.6°のシャフトの回転(50mmの主変位では、これは2/50×90=3.6°に相当する)とに変換され、4mmのCIPの変位の場合、これは、14.4°のシャフトの回転(25mmの主変位では、これは4/25×90=14.4°に相当する)と、7.2°のシャフトの回転(50mmの主変位では、これは4/50×90=7.2°に相当する)とに変換されよう。角度測定は10ビット/1000点の精度であり、したがって、1°の回転ごとに11個の測定点が生じ、3.6°の最小回転で11個の測定点が得られる。したがって、第1及び第2の角度監視ユニット201、202の角度分解能測定(angular resolution measurement)は、CIPの変位を正確に測定するのに十分な精度を有する。
示されるように、このような構造では、2〜4mm程度の小さい変位であっても、有意な測定変動へと変換されることから、容易に、高い精度で、検出、監視、さらには検査することができる。これはマイクロスイッチを使用することを伴い、大きい変位のみを感知することに限定される、従来技術の構成とは対照的である。
図7は、本発明の一実施例による、ダブル・バルブ構造における線形変位を監視するためのシステムを示す。このシステムは、開空間120を通過するバルブ・ステムに接続されるリニア・アクチュエータ103を備える。ステムはダブル・バルブを通って延びて、フレーム143の下方の第2の二重空間で終端する。簡単のために、この構造を説明するのに「ステム」という用語が単数形で使用されるが、実際には、このステムは、上記のように、主要な開閉中に使用されるときには2つのバルブ(図2〜5の101及び102)を同時に、又はCIPサイクルの2つのステップ中に使用されるときには各々の別個のバルブを別個に作動させるのを可能にする、より複雑な構造を有することに留意されたい。このシステムは、バルブ131及び132(図2〜4に示される)のそれぞれの変位を監視するための2つの角度監視ユニット220a及び220bをさらに備える。各監視ユニットは、先に説明したように、線形−角度コンバータ210a及び210bによりステム103のそれぞれの部分に接続される。フレーム143は、通常、ねじによりコンバータをバルブ・アセンブリに取り付けるのに、及び、種々の機械構成要素を収容するのに、使用される。
図16は、線形から角度への変換の精度を説明している。軸Xはフルスケール(FS)からのパーセントでの測定角度であり、これにより実際のFSからの線形移動からの測定されるずれがパーセントで得られる。2つの線が示されている。線Aは、線形移動の実際の位置と比較した、生データの線形変換(linear translation)のずれであり、線Bは、線形移動の実際の位置からの、生データの線形回帰処理後のずれである。線形回帰処理後は、1%より良好なずれが得られた。
より正確な提示が必要である場合、リニア・バルブの位置を提示する前に反対の偏差チャートを使用すれば、実際のリニア・バルブの位置からの1%のずれを修正することができる。
図8a及び8bは、2つの線形−角度コンバータ210a及び210bをより詳細に示す。各線形−角度コンバータ210a及び210bは角度監視ユニット220に接合される。より具体的には、角度監視ユニット220が、第1の移行要素227に取り付けられるメイン・シャフト226に接合される。第1の移行要素227が補助シャフト(secondary shaft)234により第2の移行要素229に対して軸方向に取り付けられる。第2の移行要素229は、それぞれのステム107(図8a及び8bには示されない)を握持するリング230によって終端する。この構造が、それぞれのステム107の線形変位をメイン・シャフト226の角回転へと変換する。メイン・シャフトの角回転はステムの線形変位に比例する。この構成により、例えばメイン・シャフト226の軸と補助シャフト234の軸との間の適切な距離を選択することで、線形から角度への変換の比率を選択すること(又は、必要な場合、調整すること)が可能となる。より具体的には、この距離が大きくなるほど、ステム107の所与の線形変位においてより大きい角回転が得られる。リング230は2つの半体へと分割可能であり、それにより、リング230によりコンバータをそれぞれのステム107に容易に装着すること及び取り付けることが可能となり、とりわけ、アドオン・ユニットとしてシステムを容易に装着することが可能となる。
図9は、2つの無線方式の角度ベースバルブ監視デバイス220a及び220b(特許文献1で説明されるデバイスなど)のそれぞれを、リニア・バルブ・アセンブリを有する配管構造に取り付ける手法を示す。2つの線形−角度コンバータ210a及び210bは、配管システム上でのそれらの2つの異なる位置にそれぞれ適合するように、構造及び寸法が機械的にいくらか異なる。
本発明の監視システムは、アクチュエータの、ダブル・バルブの別個のバルブの各々の、又は、各別個のバルブ内で使用されるそれぞれのOリングの、未来の故障を予測するのにも使用され得る。上述したように、特許文献2が、その監視機能に加えて、アクチュエータ−バルブの対のアセンブリ内の未来の故障を予測するのにも使用される改良型バルブ監視デバイス(EVMD:Enhanced Valve Monitoring Device)を開示しており、そこでは、アクチュエータ及びバルブは回転タイプである(これ以降、「改良型バルブ監視デバイス」という用語が特許文献2で説明されるすべての特徴を有するデバイスを簡潔に示す)。簡単に述べると、特許文献2は、ラインにおける流体流れを共に制御するアクチュエータ又はバルブの潜在的な未来の故障を決定するためのシステムであって、前記制御が、2つのそれぞれのバルブ状態の間で前記バルブのステムへの角度変化を起こすアクチュエータによりラインにおける流量を決定し、前記システムが、
a.前記アクチュエータにより生じる前記ステムへのいかなる角度変化にも応じてステムの角度方向を継続的に感知するための、及び、それぞれの角度変化信号を監視ユニットに伝達するための、センサと、
b.改良型バルブ監視デバイス(EVMD)であって、
i.前記アクチュエータ−バルブの対のための公称推移値を記憶するためのローカル・ストレージと、
ii.前記角度変化信号を受信し、及び、前記信号からの定期的なサンプルを含む推移ベクトルを生成するための、サンプリング・ユニットと、
iii.(a)前記推移ベクトルの少なくとも一部分を、前記記憶された公称推移値からの対応する組と比較し、(b)1つ又は複数の既定の閾値を超える差異が確認されると、前記アクチュエータの潜在的な故障のための警告を発するための、コンパレータ・ユニットと
を備える、改良型のバルブ監視デバイスと
を備えるシステムを開示している。
より具体的には、特許文献2によると、クォーター・ターン・バルブのステムの向きの角変化を表す公称推移曲線が予め記憶される。アクチュエータ−バルブの対の実際の動作中、すなわち、回転アクチュエータがクォーター・ターン・バルブを作動してその状態を変化させるとき、EVMDが2つの状態の間での推移中のステムの角度方向を定期的にサンプリングして推移ベクトルを生成する。次いで、推移ベクトルと公称推移曲線との比較が実施され、1つ又は複数の既定の閾値を超える差異が確認されると、潜在的な未来の故障のための警告が発せられる。上述したように、特許文献2のシステムは、回転式のクォーター・ターン・バルブと、対応する回転アクチュエータと、バルブのステムの角度方向を定期的にサンプリングする改良型バルブ監視デバイスとに関連することから、本質的に角度ベースである。
特許文献2のシステムのその未来の故障の決定は以下のいくつかの観察に基づいている。
a.アクチュエータが正常であるとき、公称期間内で所定の角回転の変化(例えば、閉状態から開状態)を実施するべきである。種々のタイプのクォーター・ターン・バルブの様々なタイプと共に、種々の運転状況において使用される場合、通常、アクチュエータの仕様によりこの期間への指示が提供される。
b.アクチュエータがクォーター・ターン・バルブの状態を変化させるとき、2つの状態の間の推移期間全体での時間に対するバルブのステムの角変化は実質的に線形であるか、又は、少なくとも、角度ベースの推移曲線がはっきり定義される(well defined)。
c.アクチュエータの不具合の初期段階で、不具合がちょうど生じ始めるときは、推移中のステムの角変化の速度が上記のはっきり定義された曲線から逸れ始める。特許文献2のEVMDはこの推移曲線を監視し、既定の閾値を超えて公称曲線から逸れることが検出されると、EVMDは故障が現れ始めていることを通知する警告を発する。
本質的に回転式である特許文献2の同じ改良型バルブ監視デバイスは、(a)リニア・アクチュエータと、(b)ダブル・バルブの別個のバルブの各々と、(c)各々の別個のバルブ内で使用されるOリングと、の未来の故障を予測するのに本発明で使用される。線形の配管システム内の線形の構成要素の故障を予測するための、回転タイプの改良型バルブ監視デバイスの本発明における使用は、アクチュエータ及び別個のバルブの線形移動を、特許文献2で教示されるようなEVMDにより感知され得る回転概念へと変換する本発明の線形−角度コンバータによって実現可能となっている。
特許文献2と同様に、本発明のシステムにより故障を予測することは、公称推移曲線と実際の推移ベクトルとの間の比較に基づいている。
別の実例
図10は、適切なアクチュエータ及びダブル・バルブの対の閉状態(0%)から開状態(100%)までの推移ベクトルを示す。移行が約230msであること及び移行(変位)が時間に関して実質的に線形であることが分かる。推移ベクトルが既定の閾値だけ線形曲線から逸れると、これが対の中の構成要素のうちの1つの可能性のある未来の故障の兆候となる。図11は図10の曲線に類似の曲線を示すが、これは閉状態から開状態までのシステムの推移に関連する。
図12aは、本発明のシステム内でCIPサイクル中に実施される第1の方向の部分的な変位(2〜4mm)を示す。見てとれるように、この部分的な変位には、約5msの間で5%の変位が含まれる。図12bは、図12aの曲線を拡大したスケールで示す。図13は、図12aのバルブがその元の位置に戻るのを示す。図12a、12b及び13のいずれでも、推移期間の大部分にわたって曲線が実質的に線形であることが分かる。
図14は、適切なバルブの公称曲線「N」と故障したバルブの実際の曲線「A」との間の比較を示す。故障したバルブの実際の移行の期間がより長くなっていること、及び、曲線が少なくとも期間全体のうちの一部において非線形となっていることが分かる。このような挙動は、Oリングが裂けるような事例で一般的であることが分かっている。
図15は、閉位置(100%)から開位置(0%)までのリニア・バルブの移行に関連する、公称曲線「N」と実際の曲線「A」との間の別の比較を示す。損傷したOリングによりバルブを「0%」の位置まで閉じることができなかったため、バルブの移動が10%の位置から開始していることが分かる。バルブが10%の位置から開始していたことから、より早く(故障していないバルブの230msではなく、180msで)100%に達している。このような挙動は、損傷したOリングを原因として故障が現れ始めるような事例で一般的であることが分かっている。
上記は、リニア・バルブ及びリニア・アクチュエータの対を備える線形システムがいかにして監視され得るか、さらには、初期段階でいかにして故障が検出又は予測され得るかを示すほんのいくつかの実例である。検査を行って実際の曲線と公称曲線とを比較することで、様々な他の故障がその初期段階で検出され得る。
また、上記の適用は、この線形−角度コンバータの構造に関するいくつかの実例を提示するものである。多様な他の線形−角度構造が熟練した技術者により同様に開発され得る。一例では、コンバータは、上記第1及び第2の移行要素ではなく、1つ又は複数のギアを備えることができる。
本発明のいくつかの実施例を例示として説明してきたが、本発明の趣旨から逸脱したり又は特許請求の範囲を超えたりすることなく、多くの修正、変更及び適応とともに、さらには、当業者の範囲内にある多数の均等物又は代替的解決策の使用とともに、本発明が実施され得ることは明らかであろう。

Claims (16)

  1. リニア・アクチェエータ−バルブの対の動作を監視するための、かつ、発生の初期段階で故障を検出するためのシステムであって、
    a.2つのパイプの間のチャンネルを開けるか又は閉じるためのリニア・バルブと、
    b.前記バルブのステムを完全に又は部分的に変位させることにより前記バルブを閉状態又は開状態へと駆動するためのリニア・アクチュエータと、
    c.メイン・シャフトの角度方向を調べることにより前記対の前記状態を監視するための、かつ、前記状態をコントロール・センターに報告するための角度ベース無線バルブ監視デバイスと、
    d.前記ステムの前記線形変位を前記メイン・シャフトの角度進行に変換するための線形−角度コンバータと、
    を備えるシステム。
  2. 前記線形−角度コンバータが、
    a.2つの端部を有する第2の移行要素であって、その第1の端部において当該第2の移行要素が前記バルブのステムに取り付けられ、その第2の端部において当該第2の移行要素が第1の移行要素にヒンジにより取り付けられる、第2の移行要素と、
    b.前記第2の移行要素にヒンジにより取り付けられ、前記メイン・シャフトの第1の端部にも取り付けられる第1の移行要素であって、前記メイン・シャフトがそのもう一方の端部において前記角度ベース無線バルブ監視デバイスに接続される、第1の移行要素と
    を備える、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記リニア・バルブが2つの別個のバルブを備えるダブル・バルブであり、前記アクチュエータが、前記2つの別個のバルブの両方を同時に駆動するか又は前記別個のバルブのうちの一方のバルブを個別に駆動することができる、請求項1に記載のシステム。
  4. 2つの線形−角度コンバータ及び2つのバルブ監視デバイスが、前記ダブル・バルブの前記別個のバルブの両方を監視するのに使用される、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記第2の移行要素がその端部のところにある、前記ステムを握持するリングにより前記ステムに取り付けられる、請求項2に記載のシステム。
  6. 前記リングが、前記ステムを囲むように開放可能であり、それにより、アドオン・システムであるシステムが提供される、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記別個のバルブのうちの一方が、水及び洗浄剤により前記それぞれのバルブを洗浄するために、CIP手順中に前記パイプのうちの一方の中の空間まで個別に部分的に変位し、もう一方の別個のバルブが閉状態を維持して前記チャンネルを閉じている、請求項3に記載のシステム。
  8. 前記部分的な変位が3〜5mm程度である、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記完全な変位が20〜30mm程度であるか又はそれ以上である、請求項1に記載のシステム。
  10. 前記別個のバルブの各々が、前記別個のバルブが前記閉状態にあるときに前記チャンネルを密閉することができるOリングを備える、請求項3に記載のシステム。
  11. 前記角度ベースバルブ監視デバイスが、前記バルブの状態を監視する目的並びに故障を検出及び予測する目的の両方に使用される改良型角度ベースバルブ監視デバイスである、請求項1に記載のシステム。
  12. 前記改良型角度ベースバルブ監視デバイスが、
    a.前記アクチュエータ−バルブの対のための公称推移値を記憶するためのローカル・ストレージと
    b.メイン・シャフト上のセンサから実際の角度変化信号を受信し、定期的なサンプルを含む推移ベクトルを前記信号から生成するための、サンプリング・ユニットと、
    c.(i)前記推移ベクトルの少なくとも一部分を、前記記憶された公称推移値からの対応する組と比較するための、かつ、(ii)1つ又は複数の既定の閾値を超える差異が確認される場合に、前記アクチュエータの潜在的な故障のための警告を発するための、コンパレータ・ユニットと
    を備える、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記推移ベクトルがコントロール・センターに伝えられ、前記公称推移値と前記推移ベクトルとの間の比較が前記コントロール・センターで実施される、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記改良型角度ベースバルブ監視デバイスが、
    a.前記リニア・バルブと、
    b.ダブル・バルブを使用する場合の、別個のリニア・バルブの各々と、
    c.前記バルブの1つ又は複数で使用される1つ又は複数のOリングと、
    d.前記リニア・アクチュエータと
    のうちの少なくとも1つにおける故障を予測かつ決定する、請求項10に記載のシステム。
  15. 2つの線形−角度コンバータ及び2つのバルブ監視デバイスが、前記ダブル・バルブの前記別個のバルブの両方を監視するのにそれぞれ使用される、請求項11に記載のシステム。
  16. 前記線形−角度コンバータが、線形変位を角変位に変換するための1つ又は複数のギアを備える、請求項1に記載のシステム。
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