(詳細な説明)
本開示の技法は、ユーザ間での保護メディアの共有を容易にする。メディアコンテンツを共有するための1つのアプローチには、共有元ユーザが、その共有元ユーザがそのコンテンツにアクセスするために使用したユニバーサルリソースロケータ(URL)を指定するリンクを受け側ユーザに提供することによって、受け側ユーザとコンテンツを共有しようとすることを伴う。このアプローチの問題は、共有されるリンクが、共有元ユーザが保護メディアコンテンツにアクセスするために使用したコンテンツソースに特有のものなので、受け側ユーザがそのメディアコンテンツにアクセスする権利をその同じコンテンツソースに対してもたない場合に、受け側ユーザがその共有されるリンクを保護メディアコンテンツにアクセスするために使用できない可能性があることである。例えば、メディアプロバイダXの顧客がソーシャルネットワーク上などの保護メディアをメディアプロバイダYの顧客と共有しても、受け側ユーザにはメディアプロバイダXへのログイン資格がないので、受け側ユーザが受信するリンク(例えば、受け側ユーザのニュースフィードのメッセージに埋め込まれたハイパーリンク)は役に立たない。しかし、受け側ユーザが、異なるコンテンツソース(メディアプロバイダY)に対しては、その保護メディアを視聴する権利をもっていることがある。多くのメディアプロバイダがコンテンツを保護しており、複数のユーザが複数の異なるソースに対する同じメディアへのアクセス権をもっていることがよくあるので、この共有の「袋小路」が有用性の妨げとなってメディアの共有が不便になる。これはユーザとメディアプロバイダの両者にとって望ましくない。
この問題に照らして、本開示の技法はメディア共有トランザクションからコンテンツソースを切り離し、それにより前述の袋小路を回避することによってメディア共有を容易にする。具体的には、メディアコンテンツの共有は、共有されるコンテンツをコンテンツソースに依存せずに特定するリンクを使用するトランザクションになる。通信システムは、共有コンテンツのソースに関わりなく共有コンテンツのIDに注目し、そのIDを受け側ユーザのデジタル権プロファイルと関連付けることによって共有コンテンツの受け側ユーザに適したコンテンツソースを特定し、特定されたコンテンツの共有を容易にする。別の書き方をすると、通信システムは中間層を提供することによって保護メディアコンテンツのデジタル共有を容易にする。この中間層は、これを実現するために、受け側ユーザが共有コンテンツにアクセスしようとするときに適切なメディアプロバイダ又は他のメディアソースを選択できるようにして、受け側ユーザがそれぞれの適切なアクセス先に誘導され、共有メディアにアクセスできるようにする。
通常、例えば、メディアプレイヤーアプリケーションのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)又はウェブページに表示されたシェアボタンを共有元ユーザが選択することによってメディア共有の意思を示したときに受け側ユーザと共有されるものは、共有元ユーザが保護メディアコンテンツにアクセスするために使用したページ又はリソースのURLである。例えば、共有元ユーザは次のURLをもつメディアプレイヤーページを見ることによって、メディアプロバイダX上のテレビ番組のエピソードを知覚していてもよい。
http://www.providerx.net/tv/3/networks/NetworkA/genre/Comedy/Player/Embedded/384950?id=23453
共有元ユーザがそのテレビ番組のエピソードを受け側ユーザと共有したいと希望すると、共有元ユーザがそのテレビ番組のエピソードを受け側ユーザと共有したいと希望しているという通知に応答して(例えば、共有元ユーザがメディアプレイヤーページに表示された「友達と共有」ボタンを選択したことに応答して)、通常、上記の同じURLをもつリンクが受け側ユーザに伝達される。しかし、この例では、受け側ユーザはメディアプロバイダXのアカウントをもっていないので、メディアプロバイダX上のテレビ番組のエピソードにアクセスする権利をもたず、そのリンクを使用してそのテレビ番組のエピソードを見ることができない。したがって、メディアプロバイダYのアカウントをもつ受け側ユーザは、次のURLをもつメディアプレイヤーページで同じテレビ番組のエピソードにアクセスできるにも拘わらず、袋小路に入る。
https://www.providery.com/watch/TVShowA/7161145377506380112/tvshow#filter=online
この袋小路を回避するために、本開示の通信システムが受け側ユーザに提供するものは、共有元ユーザが共有コンテンツメディアにアクセスするために使用したURLをもつリンク(例えば、前述した、共有されるテレビ番組にアクセスするために共有元ユーザが使用した第一のリンク)ではない。その代わりに、通信システムは、共有元ユーザがメディア共有の希望を示したことに応答して、中間サーバの新しいURLをもつリンク(例えば、ハイパーリンク)を受け側ユーザに提供する。前述の例では、次の新しいURLが受け側ユーザに提供されてもよい。
http://mediasharingplatform.tv/Sh8mK3d
以下で詳細に論じるように、受け側ユーザがこのリンクを選択すると、受け側ユーザのコンピュータシステムと中間サーバとの間に通信セッションが確立される。前述の例では中間サーバのドメイン名は「mediasharingplatform.tv」であり、中間サーバは識別子「Sh8mK3d」を使用して、共有が望まれるメディアコンテンツ、つまり前述のテレビ番組エピソードを一意に特定する。
中間サーバは、受け側ユーザが共有メディアコンテンツへのアクセスを希望しているという受け側ユーザのコンピュータシステムからの通知に応答して、受け側ユーザによって指定された、又は受け側ユーザのために指定された、共有メディアコンテンツのデフォルトソースを特定し、デフォルトソース上の共有メディアコンテンツにアクセスする能力を受け側ユーザのコンピュータシステムに提供してもよい。前述の例では、中間サーバは例えば、受け側ユーザのコンピュータシステムから受け側ユーザのIDを受信してもよく、そのIDをメディア識別子「Sh8mk3d」と共に使用して受け側ユーザのデジタル権プロファイルにアクセスし、受け側ユーザがそのテレビ番組エピソードへのアクセス権をメディアプロバイダYに対してもつと判断してもよい。次に中間サーバは前述の第2のURLを受け側ユーザのコンピュータシステムに伝達し、そのURLを受け側ユーザのコンピュータシステムが使用してメディアプロバイダYのテレビ番組エピソードにアクセスしてもよい。この例に示されるように、本開示の通信システムは、受け側ユーザが、共有元ユーザのメディアプロバイダ(つまり、メディアプロバイダX)からの共有コンテンツへのアクセス権をもたないにも拘わらず、(メディアプロバイダYから)その共有コンテンツにアクセスして消費することを可能にし、それによって、共有の袋小路に至る可能性を回避する。
いくつかの実施態様では、メディア共有サービスの提供に同意したすべてのメディアプロバイダのメディアプレイヤーが、同じメディアコンテンツを共有するために新しい同一のURLを使用してもよい。したがって、前述の例では、メディアプロバイダX及びメディアプロバイダYを含むすべてのメディアプロバイダのメディアプレイヤーによって前述の新しいURLが使用され、有名な同じテレビ番組のエピソードの共有が可能になる。
前述の受け側ユーザがテレビ番組エピソードへのアクセスに使用した第2のURLは新しいURLとは異なり、「共有メディアコンテンツURL」と呼ばれてもよい。共有メディアコンテンツURLは、受け側ユーザのコンピュータシステムが特定のメディアプロバイダのライブラリ内の共有メディアコンテンツにアクセス可能な位置を特定する、メディアプロバイダ固有のURLである。特に複数の受け側ユーザのそれぞれは、同じ共有メディアにアクセスするために、最終的には異なる共有メディアコンテンツURLを使用する可能性がある。
いくつかの実施態様では、中間サーバは、共有メディアコンテンツへのアクセスをそれぞれが提供するメディアプロバイダのグループを特定してもよく、受け側ユーザが共有メディアコンテンツにアクセスするために、そのグループ内の1つ(又は複数)のメディアプロバイダを選択できるようにしてもよい。1つ(又は複数)のメディアプロバイダの選択は、受け側ユーザによって手動で行われてもよいし、ユーザが指定するか、ユーザのために指定された既定のユーザデフォルト選好に従って自動的に行われてもよい。いくつかの実施態様では、位置情報検出を使用し、対応する受信側コンピュータシステムのインターネットプロトコル(IP)アドレス又はユーザのインターネットサービスプロバイダのホスト名に基づいて、受け側ユーザの地理的位置を検索してもよい。この情報を使用して、ユーザに提供されるメディアプロバイダのリスト又はグループを小さくしてもよい。例えば、位置情報を使用して、受け側ユーザに提供されるメディアプロバイダを、そのユーザの地域でサービスを提供していることが知られているプロバイダにのみ限定してもよい。いくつかの実施態様では、ユーザに提供されるプロバイダのリスト又はグループにそのユーザのプロバイダが含まれていないとユーザが判断した場合に(例えば、位置情報検出に失敗した)、ユーザが自分の郵便番号を入力することができてもよい。次に、その郵便番号を使用して、表示されるグループに含ませる1つ以上の対応するローカルメディアプロバイダが特定されてもよい。
いくつかの実施態様では、中間サーバはまた、同じメディアコンテンツの複数の異なるバージョン又は形式を特定する一定のパラメータを受け側ユーザが選択できるようにしてもよい。パラメータには、例えば、デジタルフォーマット(例えば、コンテナ/ファイル形式及び音声又は動画コーデックの仕様を含むことができる)、動画解像度(例えば、標準画質又は高画質)、動画又は音声のビット伝送速度、秒あたりの動画フレーム数が含まれ得る。デジタルフォーマットには、例えば、音声の.MP3又は.WAVが含まれ得る。いくつかの実施態様では、パラメータには、コンテンツ固有のパラメータ(例えば、映画のディレクターズカット版、映画の劇場公開版、修正版、未修正版、「NC-17」指定版、「R」指定版、別エンディング版)も含まれてよい。いくつかの実施態様では、同じメディアコンテンツの異なるバージョン又は形式に、異なるメディアプロバイダを通してユーザがアクセスできるようになってもよい。例えば、1つのメディアプロバイダが映画の標準画質版を提供する場合がある一方で、別のメディアプロバイダが同じ映画の高画質版(例えば、解像度1080p版)を提供する場合がある。特に、同じメディアプロバイダによって提供される同じメディアコンテンツの複数の異なるバージョン又は形式は、同じ共有メディアコンテンツ識別子に対応するが、複数の異なる共有メディアコンテンツURLを有することがある。
中間サーバは1つ以上のコンピュータから構成されてもよく、その中間サーバのメディア共有サービスに登録されているユーザの権利プロファイルを維持してもよい。権利プロファイルには、登録ユーザが複数の異なるコンテンツソースへのアクセスに使用する認証情報(例えば、ユーザログインID及び対応するパスワード)が含まれてもよい。中間サーバは、権利プロファイルに保存された認証情報を使用して、ユーザに代わってメディアプロバイダと対話してもよい。具体的には、中間サーバは共有元ユーザの権利プロファイルに保存された認証情報を使用してメディアプロバイダと対話し、共有元ユーザが共有を希望するコンテンツに関する補助情報を取得してもよい。中間サーバはまた、受け側ユーザの権利プロファイルを使用して、例えば、認証情報を使用してメディアプロバイダをポーリングすることによって、受け側ユーザが共有コンテンツを利用できるかどうかを判断してもよい。
特に、本開示の技法及びシステムは、あらゆるタイプの保護メディアコンテンツの共有に幅広く適用可能である。例えば、本開示の技法及びシステムは、写真、画像、音楽(例えば、歌曲ファイル)、音声(例えば、音響効果ファイル)、映画、テレビ番組、ビデオクリップ、アプリケーション、ゲーム、データファイル、電子文書、電子書籍、又は電子雑誌を共有するために使用されてもよい。
いくつかの実施態様では、中間サーバは、メディア配信のために、知られているすべてのメディアコンテンツURLの包括的なライブラリにアクセスしてもよい。中間サーバがこれを使用して、受け側ユーザのコンピュータシステムに適切な共有メディアコンテンツURLを提供してもよく、それらのURLを受け側ユーザのコンピュータシステムが使用して、それぞれの権利プロファイルに従い、受け側ユーザのそれぞれのメディアプロバイダからの共有メディアコンテンツにアクセスできる。
図1〜図5は、メディア共有能力を備えるメディアプレイヤーアプリケーションのGUIの例を示す。具体的には、メディアプレイヤーアプリケーションは保護メディアコンテンツの共有を可能にするメディア共有プログラムモジュールを含む。説明を簡単にするために、図1〜図5に示されるGUIの例は、ユーザAが保護メディアコンテンツを友達Cと共有するという特定のシナリオについて説明される。
図1は、ユーザがメディアコンテンツにアクセスしてそれを知覚し、そのメディアコンテンツを他のユーザと共有することができるメディアプレイヤーGUI100の例を示す。ユーザとメディアプレイヤーのGUI100との対話を通して再生され得るメディアコンテンツには、例えば、映画、ビデオクリップ及びテレビ番組などの動画が含まれてもよい。その他の実施態様では、メディアプレイヤーのGUI100は、さらに又は代わりに、例えば、音声ファイル(例えば、歌曲の録音、講義の録音、口述の録音、音響効果の録音)又は電子記述コンテンツ(例えば、MICROSOFT(登録商標)WORD文書ファイル、電子書籍、電子雑誌)などのその他のタイプのメディアコンテンツをユーザが消費及び共有できるように構成されてもよい。
図1に示される特定の例では、ユーザAはGUI100と対話してテレビ番組の特定のエピソード、つまりホームコメディ(Sitcom)Aのエピソード2を再生している。GUI100には、GUI100が「ユーザA」のメディアプレイヤーページであることを示すグラフィカル表示110が含まれ、さらに、Sitcom Aのエピソード2に対応する動画コンテンツを表示中の再生ウィンドウ120が含まれる。再生ウィンドウ120にはグラフィカル要素のセット(例えば、グラフィカルボタン)が含まれてもよく、ユーザがこれらを使用して対話を行い、再生ウィンドウ120の位置及びサイズ(例えば、フルスクリーンに拡大する)及び/又はメディアプレイヤーの再生機能(例えば、動画の再生、一時停止、巻き戻し、早送り)を調節してもよい。グラフィカル要素のセットは、例えば、再生ウィンドウ120内に置かれたグラフィカルツールバー(例えば、再生ウィンドウ120の上部又は下部に位置する水平方向のグラフィカルツールバー)上のユーザ選択可能なアイコンによって表されてもよい。
GUI100はコンテンツラベル130をさらに含み、このラベルはメディアプレイヤーがユーザに対して再生しているメディアコンテンツが何であるかを表示する。コンテンツラベル130は任意で、再生中のメディアコンテンツを提供しているメディアプロバイダ及び再生中のメディアコンテンツの形式又はバージョンを特定してもよい。いくつかの実施態様では、コンテンツラベル130は、再生中のメディアコンテンツにアクセスするためのアクセスオプションを特定してもよい。例えば、コンテンツラベル130は、再生中のメディアコンテンツへのアクセス権がユーザに与えられていることを表示してもよい。その理由には、ユーザがそのメディアコンテンツをメディアプロバイダから購入したから、ユーザのメディアプロバイダへのサブスクリプションの一部としてそのメディアコンテンツが提供されるから、メディアプロバイダが、そのメディアコンテンツが販売促進の一環として提供されている(例えば、6月はそのエピソードに無料でアクセスできるようにして、ユーザをメディアプロバイダのプレミアムサブスクリプションに誘う)から、そのメディアコンテンツがそのユーザ(又は全ユーザ)に無料で提供されているから、などがある。
あるメディアへのユーザアクセス権が、ユーザがメディアプロバイダから購入したものなのか、メディアプロバイダへのサブスクリプションを通したものかの区別は注目に値する。ユーザがメディアプロバイダからサブスクリプションを通してメディアにアクセスできる場合は、そのアクセスは通常、ユーザが長期間にわたってメディアプロバイダに対価を提供し続けることが条件とされる。例えば、メディアへのアクセス権は、ユーザがメディアプロバイダへのサブスクリプションを維持するために定期的にメディアプロバイダに料金を支払い続ける(例えば、ユーザがメディアプロバイダに毎月、3ヶ月ごと、又は毎年、会費を支払い続けるか、又はユーザがメディアプロバイダのメディアコンテンツにアクセスするたびにアクセス料金を支払わなければならない)場合にのみユーザに提供されてもよい。それに対して、ユーザがメディアプロバイダからメディアを購入するときは、ユーザは通常、メディアプロバイダに追加料金を支払う必要はなく、購入したメディアに繰り返しアクセスして消費する権利を与えられる。つまり、この購入は、実店舗に出向いてメディア(例えば、DVD又はCD内に具体化されている)を選択して購入することと電子的に等価である。実店舗での購入と同様に、メディアプロバイダからメディアを購入することは、ユーザの視点からはそのメディアを所有することであり、メディアプロバイダは単に、そのメディアを保管するために、DVD又はコンパクトディスク(CD)によって提供されるような物理製品によって提供されるよりも便利な方法を提供するだけである。そのような電子的に購入されたメディアはユーザの再生デバイス(例えば、スマートフォン、デスクトップコンピュータ又はモバイルコンピュータ)にダウンロードされてもよく、かつ/又は、メディアプロバイダによってユーザの再生デバイスから離れたストレージデバイスに保存され、例えば、データストリーミングによってユーザの再生デバイスからアクセスできるようになってもよい。そのような、離れた場所に保存されたメディアコンテンツは、「クラウドに」保存されていると呼ばれることがある。特に、実店舗と異なり、場合によってはライセンス制限によって、ユーザが購入してクラウドに保存されたメディアにメディアプロバイダがユーザのアクセス権を提供できないことがある。
コンテンツラベル130は、前述の情報のいずれか又はすべてを伝達するテキスト及び/又はグラフィカル要素(例えば、ロゴ)を含んでもよい。図1に示される例では、コンテンツラベル130は、ユーザAがメディアプレイヤーを使用して特定のエピソード、つまり特定のテレビ番組(Sitcom A)のエピソード2を再生していることを示す。コンテンツラベル130は、さらに、そのエピソードがメディアプロバイダAによってユーザに提供されたこと、そのエピソードがユーザによって購入されたこと、及び、ユーザがそのエピソードの高画質版を購入したことを示す。加えて、コンテンツラベル130はコンテンツのタイプに応じて、図1の例には示されていない、コンテンツに関するその他の情報を含んでもよいし、図1に示されている情報を省略してもよい。例えば、メディアプレイヤーが動画ではなく画像を再生ウィンドウ120に表現するために使用される場合は、コンテンツラベル130は画像の解像度及び/又は色深度に関する情報を含んでもよい。また、メディアプレイヤーが再生ウィンドウ120に音声ファイルを表現するために使用される場合は、コンテンツラベル130は、音声ファイルのサンプリングレート又は持続時間に関する情報を含んでもよい。コンテンツラベル130はまた、メディアの制作者及びメディアが制作された時刻に関する情報を含んでもよい。
GUI100はさらに、ユーザが現在知覚しているメディアを他のユーザと共有するためにユーザが選択することのできる、グラフィカル要素(例えば、表示されたメニュー又はプルダウンメニューの中のグラフィカルボタン又は要素)を含む。ユーザは、例えば、ポインタデバイス(例えば、マウス)を使用してポインタをグラフィカル要素の上に置き、次にポインタデバイス上の選択ボタン(例えば、マウスボタン)、又は受信側ユーザのコンピュータシステムの別の入力デバイス上の選択ボタンを押すことによってグラフィカル要素を選択してもよい。いくつかの実施態様では、受信側ユーザのコンピュータシステムにタッチスクリーン面があり、グラフィカル要素が表示されているタッチスクリーンの部分にユーザが指又はポインティングデバイス(例えば、スタイラス)を直接触れるか、物理的に近づけることによって、グラフィカル要素を選択できるようになっていてもよい。
図1に示される例では、GUI100はグラフィカル要素140A及びグラフィカル要素140Bを含み、それぞれを選択して、2つの異なる通信サービスプロバイダシステムを使用して他のユーザとメディアを共有できる。具体的には、ユーザがグラフィカル要素140Aを選択するとEメール通信システムを使用して他のユーザとメディアコンテンツを共有でき、ユーザがグラフィカル要素140Bを選択するとソーシャルネットワーキングシステムを使用して他のユーザ(つまり「友達」)とメディアコンテンツを共有できる。前述したように、保護メディアの共有は、共有元ユーザから受け側ユーザへ中間サーバへのリンクを含むメッセージを伝達することによって行われてもよい。次に、受け側ユーザはそれぞれ、中間サーバと対話するためのリンクを選択して、共有元ユーザの特定のメディアプロバイダに拘束されない方法で共有コンテンツへのアクセス権を取得する。このように、ユーザによる選択が可能なリンクを含んだメッセージの通信がサポートされる通信サービスプロバイダシステムならどれでも、保護メディアコンテンツの共有を可能にするために使用されてもよいことに留意されたい。説明を簡単にするために、図2〜図5ではグラフィカル要素140Bの選択によるメディア共有、すなわち、ソーシャルネットワーキングシステムによって促進される通信によるメディア共有に焦点が当てられているが、共有の促進にはその他の通信サービスプロバイダシステムを使用してもよいことに留意されたい。
例えば、Eメールによる共有に対応するグラフィカル要素140Aをユーザが選択すると、メディア共有プログラムモジュール(又はアプリケーション)が(例えば、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)コマンドを通して)Eメールアプリケーションと通信して、1人以上の受け側ユーザを自動的に、又は手動で特定することができる。次に、このプログラムモジュールは、受け側ユーザのそれぞれに対して、Eメールを作成して送信し、Eメールは、中間サーバにアクセスするために受け側ユーザが選択することのできるリンクを含み、Eメール通信システムを通して受け側ユーザに伝達される。例えば、メディア共有アプリケーションが自動的にEメールアプリケーションを起動して、(例えば、Eメール本文内に、又は添付として)メッセージ及び中間サーバへのリンクを含むEメールを作成し、受け側ユーザに送ってもよい。例えば、Eメールは「この動画は面白いから、下のリンクから再生してみてください」というメッセージを含んでもよいし、さらに、共有メディアコンテンツの識別子を含み、中間サーバへのURLが埋め込まれたハイパーリングを含んでもよい。メディア共有アプリケーションはまた、例えば、Eメールヘッダの「To:」フィールドに手動で記入すること(例えば、Eメールアドレスをタイプ入力するか、又はアドレス帳から選択する)によって共有元ユーザに受け側ユーザを特定するように促してもよく、又は共有元ユーザが指定したか共有元ユーザのために指定されている保存済みのユーザ選好(例えば、Eメールの「同僚」グループの全員のユーザに送信する)に基づいて、単に「To:」フィールドに自動的に記入することによって行われてもよい。次に共有元ユーザは、例えば、EメールアプリケーションのGUI又はメディアプレイヤーアプリケーションのGUIに表示されるグラフィカルな「送信」ボタンを選択することよってメッセージの送信を選択してもよい。
いくつかの実施態様では、GUI100はさらに又は代わりに、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージングシステムを使用してメディアコンテンツを共有するために選択できるグラフィカル要素、及び/又は、インスタントメッセージングシステムを使用してメディアコンテンツを共有するために選択できるグラフィカル要素を含んでもよい。メディア共有アプリケーションとSMSシステム又はインスタントメッセージングサービスとの間の対話は、Eメールシステムについての前述の説明と類似した様式で行われ得る。つまり、手動で、又は共有元ユーザの連絡先に基づいて自動的に受け側ユーザが特定されてもよく、テキストメッセージ又はインスタントメッセージにメッセージ内容及び中間サーバへのリンクがあらかじめ記入されていてもよい。次にメッセージはSMSアプリケーション又はインスタントメッセージングアプリケーションによって、手動で(つまり、共有元ユーザがメッセージ内容を確認してから手動でメッセージ送信を選択する)、又は自動的に(共有元ユーザとの対話をさらに要求することなく)、受け側ユーザに送信されてもよい。
いくつかの実施態様では、共有元ユーザがメディアプレイヤーアプリケーションのGUIと対話してメディアコンテンツ共有用のユーザのグループを指定し、共有元ユーザがメディアコンテンツの共有を選択したときに、このグループが自動的に受け側ユーザとして割り当てられてもよい。そのような実施態様では、メディア共有アプリケーションは、送信元ユーザが共有のグラフィカル要素を選択すると、共有元ユーザにさらに対話を要求することなく、指定された共有ユーザグループ内のユーザに、対応するメッセージ及びリンクを有する通信が自動的に送信されるように、ユーザに対してほぼ透明な方法で通信サービスプロバイダアプリケーションと(例えば、APIコマンドを通して)対話してもよい。これらの実施態様では、共有元ユーザはメッセージが自動的に送信されたことを示す通知メッセージ(例えば、選択されたグラフィカル要素の近くのテキストメッセージ)だけを提供されてもよい。例えば、共有がインスタントメッセージシステムを通して行われる場合は、ユーザは共有グループをユーザの親友リスト内のユーザのグループとして特定してもよい。共有がソーシャルネットワーキングシステムを通して行われる場合は、ユーザは共有グループをユーザの友達リスト内のユーザのグループとして特定してもよい。
ユーザはグラフィカル要素140Bを選択して、ソーシャルネットワークでのユーザの「友達」と、知覚されたメディアコンテンツを共有してもよい。ソーシャルネットワークは、例えば、FACEBOOK(登録商標)、GOOGLE+、TUMBLR及びTWITTER(登録商標)などのソーシャルネットワーキングサービスでもよい。ソーシャルネットワーキングサービスとは、ユーザが、例えば、興味の対象、活動、背景、及び/又は実生活の繋がりなどを共有できるようにすることによって、ユーザが互いにソーシャルネットワークまた社会関係を構築できるようにするコンピュータシステムである。このコンピュータシステムでは通常、ユーザが、例えば、ユーザプロファイル又はユーザページなどの自分自身の表現を作成することができ、それらはコンピュータシステムに保存されて、そのユーザ及びその他のユーザからアクセスすることができる。
ユーザプロファイル又はページには、ユーザのソーシャルリンク、興味対象、ユーザが投稿した写真、ユーザが投稿したアイデア又はメッセージ、ユーザが参加した活動又はイベント、ユーザのステータス、及び、そのユーザと連絡するために他のユーザが使用してよい各種のサービス(例えば、ブログ投稿、Eメール、又はインスタントメッセージ)が含まれることがある。ソーシャルネットワーキングサービスでは、あるユーザがユーザのグループをそのユーザの「友達」として特定することができる。あるユーザの友達は、そのユーザのプロファイル又はページへの特権付きアクセス(例えば、ユーザの友達にだけ公開されるプロファイル又はページの追加コンテンツが見える)及び、そのユーザと連絡するための優先機構(例えば、プライベートな電話番号又はプライベートなEメールアドレスにアクセスできる)を享受できることがある。
さらに、ソーシャルネットワーキングコンピュータシステムはユーザにソーシャルフィード又はニュースフィードを提供するように構成されることがある。ソーシャルフィード又はニュースフィードはメッセージの集合(例えば、リスト)の形をとることがあり、これらのメッセージは、ソーシャルネットワーキングコンピュータシステムでのユーザの活動、ソーシャルネットワーキングコンピュータシステムでのユーザの友達の活動、及び、いくつかの実施態様では、ソーシャルネットワーキングコンピュータシステムでのその他のユーザ(そのユーザの友達ではないユーザを含むこともある)の活動のまとめを示す。例えば、ユーザはニュースフィードで、友達Aがプロファイル情報を更新したことを示すメッセージを受信することもあり、また、友達Bが写真アルバムの1つに2枚の写真を追加したという別のメッセージを受信することもある。いくつかの実施態様では、メッセージは新しい順に列挙される。特に、メッセージはニュースフィードを知覚しているユーザによって選択可能なリンクを含むことがある。例えば、友達Bが写真アルバムの1つに2枚の写真を追加したことを示すメッセージにハイパーリンクが埋め込まれていることがあり、これをユーザが選択して友達Bが2枚の写真を追加した写真アルバムを見ることができる。
ユーザがグラフィカル要素140Bを選択したことに応答して、共有元ユーザがメディアプレイヤーアプリケーションで再生(より一般的には、メディアプレイヤーアプリケーションを通して消費)されている動画(より一般的には、メディアコンテンツ)を「気に入った」ことを受信側ユーザに知らせるために、ソーシャルネットワークアプリケーションに伝達されるAPIコマンドをメディア共有プログラムモジュールが生成して、ソーシャルネットワーキングアプリケーションに受信側ユーザのそれぞれのニュースフィードに表示されるメッセージを受信側ユーザに配信するよう指示してもよい。受信側ユーザによって受信されるメッセージはそれぞれ、共有された動画を知覚するために受信側ユーザが選択することのできるリンク(例えば、ハイパーリンク)を含んでもよい。特に、APIコマンドがソーシャルネットワーキングアプリケーションに指示して各メッセージに専用の短縮URL(前述の新しいURLに対応する)リンクを埋め込み、このリンクを選択して中間サーバにアクセスできるようにしてもよい。いくつかの実施態様では、専用の短縮URLは共有元ユーザが共有を希望する動画(より一般的には、メディアコンテンツ)を一意に特定する共有メディアコンテンツ識別子を含んでもよい。次に、下記でより詳細に説明するように、中間サーバは、ユーザ対話並びに/又は自動検索及び判断を通して、特定されたメディアコンテンツにアクセスするために受け側ユーザが使用することのできるソースを確立する。
前述の実施態様の例では、ソーシャルネットワークがソーシャルフィードを有すること及び、複数のユーザのそれぞれのソーシャルフィードに中間サーバへのリンクを含むメッセージが提供されることが仮定される。その他の実施態様ではリンクを含むメッセージは、さらに又は代わりに、別の様式でソーシャルネットワークのユーザに提供される。例えば、それらのメッセージはブログ投稿に含まれることがある。いくつかの実施態様では、ソーシャルネットワークはオンラインネットワーキングウェブサイト、オンライン出会いサイト、又は別の専用ソーシャルネットワークでもよい。いくつかの実施態様ではソーシャルネットワークは単一の掲示板でもよく、メッセージは、掲示板へのアクセス権をもつか又は掲示板内の特定のスレッドへのアクセス権をもつすべてのユーザに宛てられた、単一の掲示板上の単一の投稿でもよい。
いくつかの実施態様では、あるメディアプロバイダによって利用可能な特定のメディアプレイヤーページにユーザがアクセスしたとき、メディアコンテンツの表示及び、そのページに表示されるメディアコンテンツとの対話のためにユーザのコンピュータシステムに送信されるデータには、前述の短縮URL(つまり、中間サーバにアクセスするために使用されることがあり、また、ユーザによって知覚されるメディアコンテンツの共有メディアコンテンツ識別子を含むURL)が含まれる。これらの実施態様では、短縮URLは、メディア共有プログラムモジュールがメッセージに直接書き込み、通信サービスプロバイダシステムの通信アプリケーションが受け側ユーザに伝達してもよいし、通信サービスプロバイダシステムに直接送信され、メッセージに含まれて受け側ユーザに送信されてもよい。これらの実施態様では、通信サービスプロバイダシステムはユーザのコンピュータから受信したメッセージを単に、通信サービスプロバイダシステムによって処理されるリンクを有するその他の従来のメッセージと同様に取り扱ってもよい。
図2は、共有元ユーザが、知覚されているメディアコンテンツを選択されたユーザの友達のサブセットと共有するために対話することができるGUI200を示す。前述したように、いくつかの実施態様では共有元ユーザにGUI200が提示されず、代わりに、共有元ユーザがグラフィカル要素140Bを選択するとメッセージが自動的に共有元ユーザのすべての友達に送信される。いくつかの実施態様では、ユーザが、グラフィカル要素140Bを選択したときにGUI200との対話を通して友達のサブセットを手動で指定することを望むかどうかを示すデフォルト選好を、メディアプレイヤーアプリケーションの共有プログラムモジュールで設定してもよい。
GUI200は、GUI200が共有のページであることを示すタイトル210を含んでもよく、さらに、メディアコンテンツを共有する目的で1人以上の友達を選択するようにユーザに促す通知220を含んでもよい。GUI200はグラフィカル表示230を含んでもよく、それを使用してユーザが対話を行い、共有メディアコンテンツの受信者として1人以上の友達を選択してもよい。いくつかの実施態様では、メディア共有プログラムモジュールはAPIコマンドの使用を通してソーシャルネットワーキングアプリケーションと対話することによって、ユーザの友達を特定する。
図2に示されるグラフィカル表示230は、ユーザの3人の友達(友達A、友達B、友達C)のID及び、各ユーザIDの横の対応するチェックボックスを示している。図2に示されるように、ユーザは友達A及び友達Cの横のボックスをチェックして、知覚されているメディアコンテンツをユーザID「友達A」及び「友達C」に対応するユーザと共有したいという意思を示している。次にユーザはグラフィカル要素240(例えば、グラフィカルボタン)を選択することによって共有動作を起動させてもよい。いくつかの実施態様では、グラフィカル要素240が選択されると、友達Aのニュースフィード及び友達Cのニュースフィードにメッセージが受信されてもよい。メッセージは、例えば、「ユーザA」をユーザのユーザ識別子(例えば、名前)として、「ユーザAがSitcom Aのエピソード2を気に入っています」と同じものでも、同様なものでもよい。メッセージ中の「Sitcom Aのエピソード2」は、ハイパーリンクのアンカーであることを示す下線付きでもよい。ハイパーリンクは中間サーバへのURL及び、共有されるコンテンツを一意に特定することができるコンテンツ識別子を含んでもよく、この例ではその識別子はSitcom Aのエピソード2である。友達A又は友達Cによってハイパーリンクが選択され、それぞれのコンピュータシステムに中間サーバとの通信セッションを確立させて、友達A又は友達Cが共有メディアコンテンツにアクセスできるようになってもよい。
図2には、ユーザが1人以上の友達を選択できるようにするための比較的単純なインタフェースが示されているが、ユーザが友達のサブセットを特定できるようにする任意のインタフェースが使用されてもよい。例えば、友達を複数の異なるグループに分けてもよく、表示された複数のグループからユーザが1つのグループを選択してメディアコンテンツを共有してもよい。ここで、「友達」という用語は、共有元ユーザがソーシャルネットワーキングサイトで接触する任意の個人を示す全般的な意味で使用される。受け側ユーザが、個人的な友達、職場の同僚、家族、知人、恋人候補、顧客候補、又は送信元ユーザの知人ではないが単に連絡先情報をもっているだけの個人のいずれであっても、そのユーザは、送信元ユーザが適当なソーシャルネットワークを通してコンテンツを共有してもよい相手という意味では「友達」と見なされ得る。いくつかの実施態様では、送信共有元ユーザは、例えば、そのユーザからの友達申請を承認するか又はそのユーザに友達申請を送信し、そのユーザに承認されることによって、そのユーザを友達として手動で指定する必要がある。
いくつかの実施態様では、GUI200内でユーザに提示される友達のグループの表示230は、共有しようとするメディアコンテンツに対する友達のアクセス権に応じて変化する。いくつかの実施態様では、メディア共有プログラムモジュールが友達のユーザIDを、例えば、ソーシャルネットワークアプリケーションから取得し、取得したユーザIDのそれぞれについて共有メディアコンテンツへのアクセス権を判断するために、中間サーバと通信してもよい。中間サーバは、ユーザIDを使用して各ユーザIDの権利プロファイル(存在する場合と存在しない場合がある)にアクセスし、それらの権利プロファイルを使用して、共有メディアコンテンツへの対応するアクセス権を判断してもよい。次に、判断されたアクセス権に基づいて、ユーザに提示される表示230が修正されてもよい。
例えば、いくつかの実施態様では、あるユーザIDがその共有メディアコンテンツに無料ではアクセスできないと中間サーバが判断した場合、中間サーバはこのことをメディア共有プログラムモジュールに伝達してもよい。次に、メディア共有プログラムモジュールは、グラフィカル表示230の中で、その共有メディアコンテンツを見るために料金を支払う必要のある友達を、その共有メディアコンテンツを見るために料金を支払う必要のない友達と視覚的に区別してもよい。そのような情報によって、送信元ユーザは、どの受け側ユーザが不当な経済的負担が課されるようなアクセスなしで共有メディアコンテンツにアクセスできるのかを事前に知ることができる。
いくつかの実施態様では、ユーザの権利プロファイルはユーザの年齢及び/又は機密アクセス許可レベル(つまり、セキュリティレベル)の通知を含んでもよい。ある友達の権利プロファイルが、その友達が子供(例えば、17歳未満)なので成人向けコンテンツ(例えば、NC-17指定の映画)を見ることができないことを示す場合は、表示230が、例えば、ユーザが成人向けメディアコンテンツを共有しようとしたときに、ユーザが選択する友達のリストにその年少の友達を含まないように修正されるか、又は、友達のリスト内で、その友達が年少であることを示す様式で、年少の友達が視覚的に区別されるように修正されてもよい(例えば、表示230内に年少の友達のユーザ識別子を表示する際に強調表示し又は異なる色の字体を使用する)。ある友達の権利プロファイルが、その友達が機密メディアコンテンツを見るのに十分なだけ高いセキュリティレベルをもたないことを示す場合は、表示230が、例えば、ユーザが機密メディアコンテンツを共有しようとしたときに、その友達を友達のリストに含まないように修正されるか、又は、その友達が機密メディアコンテンツにアクセスするための適正なセキュリティ許可をもたないことを示す様式で、友達のリスト内でその友達が視覚的に区別されるように修正されてもよい(例えば、表示230内にその友達のユーザ識別子を表示する際に強調表示し又は異なる色の字体を使用する)。
いくつかの実施態様では、表示230は、中間サーバとのメディアコンテンツ共有サービスに登録されている友達とメディアコンテンツ共有サービスに登録されていない友達を視覚的に区別するように修正されてもよい。そのような情報によって、共有元ユーザは、それらの未登録の友達のアクセス権情報が不明であることを知り、未登録の友達が共有元ユーザのメッセージに含まれた共有リンクを選択したときに、未登録の友達にメディア共有サービスへの登録を促すことができる。
いくつかの実施態様では、メディア共有モジュールは、ユーザが共有の選好を設定して、メディアコンテンツを共有してもよい受け側ユーザのグループを、共有したいメディアに対する受け側ユーザの種々のアクセス権に基づいて修正できるようにする。これらの共有の選好を使用して、ユーザに提示される友達選択のGUI200があらかじめ記入されてもよい。例えば、選好を使用して表示230内のチェックボックスがあらかじめ記入されてもよい。或いはまた、ユーザがメディアプレイヤーのGUI(例えば、GUI100)で共有グラフィカル要素(例えば、グラフィカル要素140A又は140B)を選択したときに、さらにユーザと対話することなく受け側ユーザが自動的に選択され、対応するメッセージが受け側ユーザに自動的に配信される場合に、共有の選好が使用されてもよい。例えば、ユーザは友達と映画を共有するためにグラフィカル要素140Bを選択してもよい。ユーザがグラフィカル要素140Bを選択したとき、それに応答して、メディア共有プログラムモジュールはユーザの共有の選好にアクセスしてもよく、それらの選好に基づいて自動的にソーシャルネットワークプロバイダのコンピュータシステムに、それらの友達が料金を支払わずにその映画を見ることができる場合にのみ、メッセージをその映画にアクセスするためのリンクと共にそれらの友達のニュースフィードに送信するように指示してもよい。
いくつかの実施態様では、メディア共有プログラムモジュールは、複数の受け側ユーザの異なるアクセス権に基づいて、受け側ユーザに対する共有メディアコンテンツの形式又はバージョンを変更してもよい。例えば、中間サーバが、それぞれの権利プロファイルから友達Aを21歳、友達Cを15歳と判断してもよい。次に中間サーバは、ある映画のR指定版内の成人向けコンテンツが友達Cには不適切であることを考慮して、友達Aにはその映画のノーカットR指定版を送信し、友達Cには同じ映画の修正されたPG13指定版を送信してもよいことをメディア共有プログラムモジュールに通知してもよい。例として、GUI200の表示230が、例えば、ユーザ識別子「友達C」の横又は近くにテキスト(例えば、「PG-13版に限定」)を表示することによって、友達Cが修正されたPG13指定版を受け取ることを示してもよい。いくつかの実施態様では、GUI200の表示230はまた、例えば、ユーザ識別子「友達A」の横又は近くにテキスト(例えば、「R指定版」)を表示することによって、友達Aがその映画のR指定版を受け取ることを示してもよい。いくつかの実施態様では、ユーザが友達Aと友達Cの両方との映画の共有を望む場合、共有プログラムモジュールがAPIコマンドを使用してソーシャルネットワークアプリケーションと通信して、友達A宛てのメッセージには、中間サーバにアクセスするために選択できる、その映画のR指定版を特定する専用短縮URLを含むリンクを埋め込んでもよく、ソーシャルネットワークアプリケーションと通信して、友達C宛てのメッセージには、中間サーバにアクセスするために選択できるが、その映画のPG-13版を特定する別のURLを含むリンクを埋め込んでもよい。その他の実施態様では、リンク内のコンテンツ識別子はバージョン/形式に特有のものではなく、同じURLを使用して同じコンテンツのすべてのバージョン又は形式が特定される。これらの実施態様では、受け側ユーザのコンピュータシステムでメディアコンテンツの特定の形式又はバージョンにアクセスするために使用される最終的な共有メディアコンテンツURLは、後に受け側ユーザによって、又は受け側ユーザのために選択されるアクセスオプションに基づいて決定される。
図3は、ユーザが通信サービスプロバイダシステムから受信したメッセージに含まれる共有リンクを選択したことに応答して(例えば、ユーザがユーザのニュースフィードのメッセージに含まれるリンクを選択したことに応答して)、ユーザに対して表示されるGUI300を示す。ユーザが受信したメッセージ内の共有リンクを選択すると、受け側ユーザのコンピュータシステムがそのリンクを使用して中間サーバにアクセスして、中間サーバとの通信セッションを確立してもよい。中間サーバと受け側ユーザのコンピュータシステムとの間で交換された通信の結果として通信セッションが設定されたときに、GUI300がユーザに提示されてもよい。いくつかの実施態様では、中間サーバはウェブサーバ機能を有し、GUI300は受け側ユーザのコンピュータシステムに常駐するウェブブラウザによって表示されるウェブページである。
GUI300は、受け側ユーザに共有元ユーザのIDを知らせる通知320を含み、共有元ユーザが受け側ユーザとの共有を望むコンテンツを表すコンテンツ識別子330(例えば、名前)を表示する。図3に示される例では、コンテンツ識別子は「Sitcom Aエピソード2」である。このコンテンツ識別子は通常、受け側ユーザが選択した共有リンクに関連する短縮URLに含まれるコンテンツ識別子とは異なるが、同じでもよい。いくつかの実施態様では、GUI300に示されるコンテンツ識別子は受け側ユーザが選択したハイパーテキスト共有リンクのアンカーと同じである。
GUI300はまた、GUI300が「友達C」というユーザ識別子を有するユーザの共有承諾ページであることを示すグラフィカル表示310を含んでもよい。GUI300はさらに、共有メディアコンテンツにアクセスする特定の方法を選ぶためにユーザが選択できる1組のグラフィカル要素340、350及び360を含む。
図3に示される例では、ユーザはグラフィカル要素340(例えば、グラフィカルボタン)を選択してメディアプロバイダAによって提供される共有テレビ番組エピソードの高画質版にアクセスすることができ、メディアプロバイダAは、共有元ユーザがテレビ番組エピソードのアクセスに使用したのと同じメディアプロバイダである。グラフィカル要素340は、ユーザが共有テレビ番組エピソードの高画質版をメディアプロバイダAから購入済みであり、したがって共有テレビ番組エピソードのそのバージョンに対して所有者アクセス権を有することを示す。
或いは、ユーザはグラフィカル要素350を選択して、ユーザが設定したか又はユーザのために設定されたユーザ選好において指定されたデフォルトのアクセスオプションを使用してもよい。デフォルトのアクセス選好は、選好されるメディアプロバイダ及び、共有メディアコンテンツの選好される形式又はバージョンを特定してもよく、これを使用して、複数の異なるメディアプロバイダから利用可能な同じ共有コンテンツへのアクセスオプションをユーザが有する場合にGUI300でユーザが利用可能になるアクセスオプションを少なくすることができる。
いくつかの実施態様では、ユーザは選好されるメディアプロバイダ及び/又はバージョンを、共有元ユーザが共有メディアコンテンツにアクセスするために使用したメディアプロバイダ及び/又はバージョンと同じであるとして特定してもよい。特に、友達Cが、共有元ユーザ(ユーザA)が共有コンテンツのアクセスに使用したものと同じメディアプロバイダ及びバージョンを選択するように自分のデフォルト選好を設定した場合は、グラフィカル要素340及び350は単一のグラフィカル要素にまとめられる。
いくつかの実施態様では、ユーザは、メディアコンテンツのそのユーザがアクセスできる最高品質バージョンとして選好バージョンを指定してもよい。メディアコンテンツが動画の場合、ユーザは、例えば、そのメディアコンテンツの高画質版がそのメディアコンテンツの標準画質版に優先するべきと指定してもよい。メディアコンテンツが画像の場合、ユーザは最高解像度の画像が低解像度の画像に優先するべきと指定してもよい。メディアコンテンツが音声ファイルの場合、ユーザは最高ビット伝送速度の音声ファイルが低ビット伝送速度の音声ファイルに優先するべきと指定してもよい。
いくつかの実施態様では、ユーザは、メディアプロバイダの優先順位リストを提供することによって選好メディアプロバイダを特定してもよい。中間サーバは次に、どのメディアプロバイダがその共有メディアコンテンツへのアクセス権をユーザに与えているか特定してもよく、特定されたメディアプロバイダの中からリスト内で最も優先順位の高いメディアプロバイダを選択してもよい。
いくつかの実施態様ではユーザは、さらに又は代わりに、選好されるメディアプロバイダに対してユーザが有するアクセス権のタイプに基づいて、選好メディアプロバイダを特定してもよい。例えば、ユーザは、その共有メディアへの無料アクセスを提供するメディアプロバイダ(例えば、ユーザがその共有メディアをそれらのプロバイダから購入したか、又は、それらのプロバイダに対してその共有メディアにユーザがアクセスすることを可能にする有料サブスクリプションをユーザが有する)が、その共有メディアへの無料アクセスをユーザに提供していないメディアプロバイダに優先して選択されるべきと指定してもよい。ユーザはまた、その共有メディアコンテンツの購入先であるメディアプロバイダが、ユーザがサブスクリプション又はレンタルの関係を介してその共有メディアコンテンツへのアクセス権を取得したメディアプロバイダに優先するべきと指定してもよい。ユーザはまた、ローカル記憶装置(例えば、DVR)の共有メディアコンテンツにアクセスすることが、その他のアクセスオプションに優先するべきと指定してもよい。下記に、種々のアクセス権及び関係についてより詳細に説明する。
ユーザのデフォルトアクセス選好は、選好メディアプロバイダ情報及び選好バージョン情報の両方を組み合わせた、いくつかの異なる方法で定められてもよい。ユーザが利用可能ないくつかのアクセスオプションから、ユーザのデフォルトアクセス選好に基づいて多様な条件及び分岐を使用して、適切なデフォルトアクセスオプションが選択されてもよい。例えば、ユーザは、別のメディアプロバイダが共有メディアコンテンツの高画質版を提供しない限りはメディアプロバイダAを選好メディアプロバイダであると指定し、別のメディアプロバイダが高画質版を提供する場合は、そのプロバイダを選好メディアプロバイダと指定する。メディア共有プログラムモジュールは各種のGUIを提供し、ユーザが適切な優先順位及び条件を設定して、デフォルトアクセスオプションを自分の希望に適合するように合わせてもよい。
いくつかの実施態様では、ユーザのデフォルトアクセス選好は、ユーザがGUIとの対話を通して手動で選択する必要なしに、決定されたデフォルトアクセスオプションがユーザのために自動的に選択されるべきであることを示してもよい。これらの実施態様では、GUI300はユーザに提示されない。その代わり、ユーザが共有元ユーザからの受信メッセージ内の共有リンクを選択したことに応答して、決定されたデフォルトアクセスオプションに対応するメディアプロバイダから提供される共有コンテンツを知覚するための適切なメディアプレイヤーアプリケーションGUIがユーザに提示される。
図3を参照すると、GUI300にはまた、共有メディアコンテンツにアクセスするための他の代替アクセスオプションを要求するためにユーザが選択できるグラフィカル要素360も含まれる。GUI300は、選択のためにユーザに提示されるアクセスオプションを2とおりの方法に制限することによって、特定のアクセスオプションを選択する複雑さを軽減する。第一に、提示されるアクセスオプションは、現在ユーザが追加料金を支払う必要なく利用可能なアクセスオプションのみである。第二に、ユーザに提示されるアクセスオプションは、共有元ユーザが使用した同じアクセス(これは、受け側ユーザが追加料金を支払う必要なく利用可能な場合にのみGUI300に提示される)と、ユーザが(料金を支払わずに)利用可能なすべてのアクセスオプションからユーザのデフォルトアクセス選好に従って選択された、ユーザが利用可能なデフォルトアクセスオプションのどちらかに制限される。特に、ユーザが料金を支払う必要なく利用可能なアクセスオプションがない場合は、GUI300は代わりに、ユーザが共有コンテンツにアクセスするために料金の支払いを要求されるアクセスオプションを表示してもよい。
図4は、ユーザがGUI300のグラフィカル要素360を選択したときに、それに応答してユーザに提示されてもよいGUI400を示す。GUI400はGUI300と類似するが、より網羅的なアクセスオプションのリストを表示し、これにはユーザが共有コンテンツにアクセスするために料金の支払いを要求されるアクセスオプションが含まれてもよい。GUI400は、GUI400が「友達C」のアクセスオプションページであることを示すグラフィカル表示410を含み、さらに、共有メディアコンテンツを特定するコンテンツ識別子430を表示する通知420、及びアクセスオプションのリストを示すグラフィカル表示440を含む。GUI400はまた、ユーザが共有メディアコンテンツにアクセスする特定の方法を選ぶために選択できる1組のグラフィカル要素450A、450B、450C、450D、450E及び450Fも含む。特に、グラフィカル要素450A及び450Bは、いくつかの実施態様では、GUI300のグラフィカル要素340及び350と同じ機能を有してもよい。
グラフィカル要素450C及び450Fは、ユーザが料金を支払わずに共有メディアコンテンツにアクセスするために使用できるアクセスオプションに対応する。ただし、これらのアクセスオプションはデフォルトアクセスオプションとは特定されなかったので、GUI300では提示の対象として選択されなかった。しかし、GUI400では、これらのアクセスオプションは共有メディアコンテンツにアクセスするための他の代替オプションとしてユーザに提示される。
グラフィカル要素450D及び450Eは、ユーザが料金を支払うことによって共有メディアコンテンツにアクセスするために使用できるアクセスオプションに対応する。具体的には、ユーザはグラフィカル要素450Dを選択してメディアプロバイダCとのトランザクションを開始し、共有テレビ番組のエピソード「Sitcom Aエピソード2」の高画質版を1.99ドルで購入してもよい。或いは、ユーザはグラフィカル要素450Eを選択してメディアプロバイダDとのトランザクションを開始してメディアプロバイダDのサブスクリプションを取得してもよく、これによってユーザは共有されるテレビ番組エピソードの標準画質バージョンにアクセスできる。受け側ユーザに、共有メディアにアクセスするために料金の支払いが必要なアクセスオプションを提案することによって、システムは、メディア共有トランザクションの一部としてメディアプロバイダがユーザから新たな収益を得ることを支援することができる。
いくつかの実施態様では、中間サーバは、メディアプロバイダに代わって適切な支払い又は支払い情報を受信し、それをメディアプロバイダの通信システムに伝達することによってトランザクションを処理し、次にメディアプロバイダが受け側ユーザのアクセス権を変更してユーザが共有コンテンツにアクセスできるようにする。その他の実施態様では、支払いが要求されるアクセスオプションを受け側ユーザが選択すると、受け側ユーザのコンピュータシステムと、対応するメディアプロバイダの通信システムとの間に自動的に新しい通信セッションが設定され、そのアクセスオプションの支払いに必要なインタフェースを受け側ユーザに提供する。支払いが完了すると、メディアプロバイダの通信システムが中間サーバにメッセージを送信してもよく、そのメッセージによって中間サーバがユーザの権利プロファイルを適宜更新し、いくつかの実施態様では、中間サーバが対応する共有メディアコンテンツURLを受け側ユーザのコンピュータシステムに伝達して、共有メディアコンテンツにアクセスできるようにする。
いくつかの実施態様では、中間サーバは、共有メディアコンテンツへのアクセスを有料でユーザに提供することのできるメディアプロバイダのサブセットのみを選択してもよい。このメディアプロバイダのサブセットは、中間サーバの運用者と優先関係を有するメディアプロバイダのみを含むように選択されてもよい。例えば、中間サーバの運用者との収益配分の実施に合意したメディアプロバイダのアクセスオプションをGUI400に含め、そのような収益配分に合意しなかった他のメディアプロバイダのアクセスオプションを含めないことによって、収益配分に合意したメディアプロバイダを優先的に扱ってもよい。
図5は、ユーザがメディアコンテンツにアクセスして知覚し、そのメディアコンテンツを他のユーザと共有できるメディアプレイヤーのGUI500の例を示す。GUI500は、ユーザが、例えば、GUI300又はGUI400との対話を通してアクセスオプションを選択したときに、それに応じて友達Cに提示されてもよい。GUI500は、図5に示される特定の例では、ユーザが共有テレビ番組エピソード「Sitcom Aエピソード2」を知覚するために、GUI300のグラフィカル要素350又はGUI400のグラフィカル要素450Bを選択したことに応答してユーザに提示されている。GUI500はグラフィカル表示510、再生ウィンドウ520、コンテンツラベル530、並びに共有元ユーザによる選択が可能なグラフィカル要素540A及び540Bを含み、いくつかの実施態様では、これらはGUI100のグラフィカル表示110、再生ウィンドウ120、コンテンツラベル130、並びに共有元ユーザによる選択が可能なグラフィカル要素140A及び140Bと同じ機能をそれぞれ行うことができる。
図6は、ユーザが互いにマルチメディアコンテンツを共有することを可能にするように構成される例示的通信システム600のブロック線図である。通信システム600は共有元ユーザのコンピュータシステム610を含み、システム610は共有元ユーザが複数のメディアプロバイダのコンピュータシステムのうち1つ以上によって提供されるマルチメディアコンテンツにアクセスしてそれを共有することを可能にするように構成される。図6に示される例示的システムでは、メディアプロバイダのコンピュータシステムは、メディアプロバイダAが管理するメディアコンテンツのライブラリ(つまり、メディアコンテンツの集合)へのユーザアクセスを可能にするように構成されるメディアプロバイダコンピュータシステム620Aと、メディアプロバイダBが管理するメディアコンテンツのライブラリへのユーザアクセスを可能にするように構成されるメディアプロバイダコンピュータシステム620Bと、メディアプロバイダCが管理するメディアコンテンツのライブラリへのユーザアクセスを可能にするように構成されるメディアプロバイダコンピュータシステム620Cとを含む。システム600はさらに、受け側ユーザのコンピュータシステム630A及び630Bを含み、これらは、共有元ユーザから受け側ユーザに送信されるメッセージに含まれるリンクを選択することに応答して、受け側ユーザが、1つ以上のメディアプロバイダコンピュータシステムからの共有メディアコンテンツにアクセスすることが可能になるように構成される。システム600はさらに中間サーバ640を含み、中間サーバは、メッセージに含まれた共有リンクが選択されたことに応答して受け側ユーザにアクセスされ、共有メディアコンテンツへのユーザアクセスを容易にする。システム600はまた通信サービスプロバイダのコンピュータシステム650も含み、このシステムは共有元ユーザと受け側ユーザとの間の、データネットワーク660を介したメッセージの伝達を容易にするように構成される。
共有元ユーザのコンピュータシステム610はハードウェア及びソフトウェアによって構成される電子デバイスであり、そのハードウェア及びソフトウェアは、このデバイスがユーザと対話し、ハードウェア及びソフトウェアアプリケーションを実行させて各種の処理タスクを行うことができるようにする。共有元ユーザのコンピュータシステム610はスマートフォン、タブレットコンピュータ、ノートコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デジタル録画装置、電子書籍リーダー、音楽プレイヤー、デスクトップコンピュータ、又はその他の任意の適切な携帯用若しくは固定のコンピューティングデバイスでもよい。共有元ユーザのコンピュータシステム610は、入出力、通信、データ処理などの各種のクライアント動作を行うためにコンピュータ可読媒体に保存されている命令を実行するように構成される1つ以上のプロセッサを含んでもよい。例えば、共有元ユーザのコンピュータシステム610は、ディスプレイを含むか又はディスプレイと通信してよく、そのディスプレイを通してユーザに情報を提示してもよい。ディスプレイは、近接感応又は接触感応のディスプレイ(例えば、タッチスクリーン)として、ユーザが制御物体(例えば、指又はスタイラス)をディスプレイに触れるか、近づけることによって情報を入力できるように実施されてもよい。
共有元ユーザのコンピュータシステム610はメディアプレイヤー612を含み、このメディアプレイヤーは、例えば、コンピュータシステム610に常駐するプログラムモジュール又はアプリケーションに組み込まれてもよく、このプログラムモジュール又はアプリケーションは、ユーザが1つ以上のメディアプロバイダコンピュータシステム620A、620B及び620Cによって提供されるメディアコンテンツにアクセスして消費することを可能にするように構成される。いくつかの実施態様では、所与のメディアプロバイダにアクセスするために使用されるメディアプレイヤー612はそのメディアプロバイダ専用であり、複数の異なるメディアプロバイダは、それぞれのメディアコンテンツにアクセスするために別々の関連するメディアプレイヤー612を有する。その他の実施態様では、システム600内の複数又はすべてのメディアプロバイダのメディアにアクセスするために、同一のメディアプレイヤー612が使用される。
共有元ユーザのコンピュータシステム610はさらにメディア共有モジュール614を含んでもよく、このモジュールはメディアプレイヤー612と協調して働き、ユーザがメディアプレイヤー612との対話を通して消費しているメディアコンテンツを他のユーザと共有できるようにする。いくつかの実施態様では、メディア共有モジュール614はメディアプレイヤー612のサブコンポーネント又はプラグインであり、メディアコンテンツのユーザ共有を可能にする追加の機能及びユーザインタフェース要素をメディアプレイヤー612に提供する。例えば、メディアプレイヤー612のGUIに追加されるユーザインタフェース要素は図1に示されるグラフィカル要素140A及び140Bでもよいし、図5に示されるグラフィカル要素540A及び540Bでもよい。メディア共有モジュール614は共有元ユーザが共有リンクを含むメッセージを生成して受け側ユーザに送信できるように構成される。いくつかの実施態様では、メディア共有モジュール614がAPIコマンドを生成して、共有元ユーザのコンピュータシステム610又は通信サービスプロバイダのコンピュータシステム650に常駐する通信サービスアプリケーションに送信し、そのAPIコマンドがアプリケーションに、共有リンクを有するメッセージを作成して受け側ユーザのグループに送信するよう指示する。コンピュータシステム610のユーザはまた、他のユーザから受信するメッセージへのアクセスを、例えば、通信サービスアプリケーションを起動してそのアプリケーションと対話することによって行ってもよい。
メディア共有モジュール614はまた、共有元ユーザが、受信されたメッセージ内の共有リンクを選択した受け側ユーザである場合に、コンピュータシステム610と中間サーバ640との間の対話を容易にするように構成されてもよい。例えば、メディア共有モジュール614は、中間サーバ640によって提供されるメディア共有サービスにコンピュータシステム610のユーザがアクセスするための認証資格を保存して、ユーザがメッセージ内の共有リンクを選択したときに、それらの認証資格が自動的かつユーザに対して透明に、中間サーバ640に提供されるようにしてもよい。メディア共有モジュール614は、ユーザ権利プロファイルデータストア616への中間サーバ640によるアクセスを促進してもよく、このデータストアはコンピュータシステム610に任意で含まれてもよい。いくつかの実施態様では、メディア共有モジュール614は、共有ページ(例えば、図2のGUI200)、共有の受け側ページ(例えば、図3のGUI300)、及び/又はアクセスオプションページ(例えば、GUI400)を表示するために使用されるコードの全部又は大半を、中間サーバ640から又は中間サーバとの通信を通して受信した、ページに記入するために使用される特定のデータの一部又は全部と共に含む。
ユーザ権利プロファイルデータストア616は、ユーザの権利プロファイルを保存するように構成されるコンピュータデータストである。ユーザの権利プロファイルは、ユーザ及びそのユーザのマルチメディアコンテンツへのアクセス権に関する情報を含んでもよい。ユーザの権利プロファイルは、複数の異なるメディアプロバイダコンピュータシステムにアクセスするためにユーザによって使用される認証資格を含んでもよい。したがって、いくつかの実施態様では、ユーザの権利プロファイルは機密情報を含むことがあるので、ユーザは例えば、中間サーバ640によってリモートに保存するより、そのユーザのコンピュータシステムにローカルに保存することを望むことがある。しかし、権利プロファイルは任意の適切な場所(例えば、安全なリモートサーバ、クラウドベースシステム内、取り外し可能な記憶媒体内など)に保存してもよいので、実施態様は権利プロファイルが保存される特定の場所に限定されない。ユーザの権利プロファイルに含まれる情報について下記により詳細に説明する。いくつかの実施態様では、共有元ユーザのコンピュータシステム610のメディア共有モジュール614は定期的に(例えば、毎時、毎日、又はコンピュータの電源投入ごと)又は要求ベースで(例えば、共有イベントに応じて、又はユーザがメディアプレイヤーアプリケーションを起動したとき)、かつ、中間サーバ640とは独立に、又は中間サーバ640と協力して、マルチメディアプロバイダのコンピュータシステムと通信し、ユーザのアクセス権情報を更新してもよい。
メディアプロバイダのコンピュータシステム620A、620B及び620Cは、ユーザがメディアコンテンツのレポジトリ又はライブラリにアクセスできるように構成されたコンピュータシステムである。メディアプロバイダのコンピュータシステムはそれぞれ、ユーザにサービスを提供する1つの特定のメディアプロバイダに固有でもよい。いくつかの実施態様では、メディアプロバイダのコンピュータシステムはそれぞれ、そのメディアプロバイダのコンピュータシステムが提供するメディアコンテンツにアクセスして消費するために受け側ユーザ及び共有元ユーザのコンピュータシステムが使用する独自のメディアプレイヤーを提供する。いくつかの実施態様では、メディアプレイヤーはウェブブラウザアプリケーションを通してユーザが利用できるようになる。メディアプロバイダのコンピュータシステムは、登録処理、メディアプロバイダが提供するメディアコンテンツへのアクセスに対する管理及びユーザ支払いの処理、並びに、通信サービスプロバイダシステム650又は別の通信サービスを介したサービス関連通信のユーザへの提供を通して、ユーザがメディアプロバイダのアカウントを設定できるように構成されてもよい。メディアプロバイダのコンピュータシステムのいくつか又はすべては、メディアプロバイダのコンピュータシステムに管理されるか又は保存されているメディアコンテンツにユーザがアクセスできるようにする前に、ユーザ認証を要求してもよい。中間サーバ640はメディアプロバイダのコンピュータシステムと通信して、ユーザのアクセス権に関する情報及びメディアプロバイダのコンピュータシステムがユーザに対して利用可能にしているメディアコンテンツの集合に関する情報を取得してもよい。
いくつかの実施態様では、メディアプロバイダのコンピュータシステム620A、620B及び620Cはすべて、共有トランザクションに使用される共有メディアコンテンツ識別子の同一のセットを共有する。ただし、各メディアプロバイダのコンピュータシステム620A、620B及び620Cは同じ共有メディアコンテンツ識別子を異なる共有メディアコンテンツURLに関連付けてもよく、そのURLは、その特定のメディアプロバイダのライブラリの、その特定のメディアコンテンツにアクセスするための位置を指定する。各メディアプロバイダのコンピュータシステム620A、620B及び620Cは対応する共有メディアコンテンツURLを中間サーバ640に提供して、それらのURLが、共有トランザクションで使用される共有リンクのURLに含まれる又はその共有リンクのURLによって指定されるそれぞれの共有メディアコンテンツ識別子に関連付けられるようにしてもよい。メディアプロバイダのコンピュータシステム620A、620B及び620Cはそれぞれ、集合的又は個別に前述の機能を行うコンピュータの集合でもよい。
受け側ユーザのコンピュータシステム630A及び630Bは、共有元ユーザによってユーザと共有されるメディアコンテンツにユーザがアクセスして消費できるように構成される。受け側ユーザのコンピュータシステム630Aはメディアプレイヤー632A、メディア共有モジュール634A、及び任意で権利プロファイルデータストア636Aを含む。受け側ユーザのコンピュータシステム630Bはメディアプレイヤー632B、メディア共有モジュール634B、及び任意で権利プロファイルデータストア636Bを含む。メディアプレイヤー632A及び632B、メディア共有モジュール634A及び634B、並びに権利プロファイルデータストア636A及び636Bは、いくつかの実施態様では同一の機能を有し、メディアプレイヤー612、メディア共有モジュール614及び権利プロファイル616のそれぞれについて前述したものと同様に実施されてもよい。さらに、受け側ユーザのコンピュータシステム630A及び630Bは、いくつかの実施態様ではそれぞれが同一の機能を有し、共有元ユーザのコンピュータシステム610について前述したものと同様に実施されてもよい。
中間サーバ640は単一のコンピュータ又は複数のコンピュータの集合から成るコンピュータシステムであり、これらのコンピュータは、受け側ユーザのコンピュータシステム及びメディアプロバイダの通信システムと通信して共有メディアコンテンツへのユーザのアクセス権を判断することによって、ユーザ間でのメディアコンテンツの共有を容易にするように個別又は集合的に構成される。受け側ユーザのコンピュータシステム630A又は630Bは、例えば、受け側ユーザが共有元ユーザによって送信され受け側ユーザによって受信されたメッセージ内の共有リンクを選択したことに応答して、中間サーバ640との通信セッションを確立してもよい。通信セッション中に中間サーバ640は、共有されるメディアコンテンツの識別子を含むか、そうでなければ、共有されるメディアコンテンツを中間サーバ640が特定できるようにする通信を受け側コンピュータシステム630Aから受信してもよい。中間サーバ640は、共有されるメディアコンテンツの識別子及び受け側ユーザの権利プロファイルに基づいて、受け側ユーザが利用可能なアクセスオプションのセットを特定してもよい。中間サーバ640は例えば、図3のGUI300のようなGUIに表示するために、受け側コンピュータシステム630Aにアクセスオプションを伝達してもよい。
いくつかの実施態様では、GUI300のようなアクセスオプションGUIを提示される前に、ユーザは中間サーバ640によって提供されるメディア共有サービスの登録ユーザとして自分自身を認証しなければならない。ユーザは、例えば、ユーザ識別子及びパスワードなどの認証資格を提供することによって自分自身を認証してもよい。いくつかの実施態様では、ユーザはログイン画面を提示され、次にログイン画面のユーザ識別子フィールド及びパスワードフィールドにユーザ識別子及びパスワードを手動で入力してもよい。いくつかの実施態様では受け側ユーザのコンピュータシステム630Aが、保存されているユーザ識別子及びパスワードを自動的に中間サーバ640に提供して、ユーザに対して透明な方法で自動的にユーザが認証されるようにしてもよい。これらの実施態様では、共有元ユーザから受信したメッセージに含まれる共有リンクを選択すると、直ちにアクセスオプションGUIがユーザに提示される。
ユーザがメディア共有サービスの登録ユーザでない場合、中間サーバ640はユーザに新規アカウント作成GUIを提示してもよく、ユーザはそのGUIを使用して中間サーバ640のメディア共有アカウントを作成するための対話を行ってもよい。新規アカウント作成GUIは、ユーザに、識別情報(例えば、本名、物理的住所及びEメールアドレス)を入力し、以後中間サーバのアカウントにアクセスするためにユーザが使用するユーザ識別子及びパスワードを選択するように促してもよい。いくつかの実施態様では、ユーザ識別子は、通信サービスプロバイダシステム650がユーザを特定するために使用するものと同じユーザ識別子(つまり、共有元ユーザからそのユーザにメッセージを送信した通信サービスプロバイダによって使用されるユーザ識別子と同じユーザ識別子)になるように自動的に選択される。その他の実施態様では、ユーザ識別子は、通信サービスプロバイダ650がユーザを特定するために使用するものと異なるユーザ識別子である。ユーザが入力した識別情報は、例えば、中間サーバ640が、ユーザがユーザのIDを確認するために選択しなければならないユーザ選択リンクを含む認証Eメールを、ユーザの指定Eメールアドレスに送信することによって認証されてもよい。ユーザが入力した識別情報が認証されると、中間サーバ640は、中間サーバ640が提供するメディア共有サービスをユーザが利用可能にするメディア共有アカウントをそのユーザに作成してもよい。
アカウント設定処理の一部として、中間サーバ640はユーザにアクセス権GUIを提示してもよく、そのGUIがユーザに、メディアコンテンツへのアクセスをユーザに提供する複数の異なるメディアプロバイダを特定するように促してもよい。例えば、ユーザは、メディアプロバイダA、メディアプロバイダB、及び自分のローカルケーブルテレビのプロバイダから、現在、メディアコンテンツをアクセスしていることを示してもよい。いくつかの実施態様では、ユーザは、特定したメディアプロバイダのいくつか又はすべてについて認証資格(例えば、ユーザ識別子及びパスワード)を中間サーバ640に提供してもよい。いくつかの実施態様では、中間サーバ640は、提供された認証資格を使用して、それぞれのメディアプロバイダのコンピュータシステム(例えば、コンピュータシステム620A及び620B)にユーザに代わってアクセスし、複数の異なるメディアプロバイダが提供するメディアコンテンツへのユーザのアクセス権を要求するか判断してもよい。
メディアプロバイダは、そのプロバイダのメディアコンテンツのライブラリへの複数の異なるレベルのアクセス(アクセス権とも呼ばれる)をユーザに提案してもよい。例えば、いくつかのメディアプロバイダはユーザに、メディアコンテンツのライブラリのすべて又は一部へのアクセス権を無料で提供することがあり、さらにそのユーザに、そのメディアプロバイダのアカウントの設定をそのユーザに要求しなくてもコンテンツにアクセスできる権利を与えることもある(例えば、YOUTUBE)。
いくつかのメディアプロバイダでは、ユーザが物理製品(例えば、DVD又はCD)に組み込まれたメディアコンテンツを実店舗から選択して購入することの電子的に等価な様式で店舗インタフェース(例えば、ウェブページ店舗インタフェース)と対話することによって、メディアプロバイダのライブラリに含まれる複数の異なるメディアコンテンツをユーザが選択して購入することができる。これらのメディアプロバイダは購入したメディアコンテンツの所有者アクセス権をユーザに提供し、以後、ユーザはそのメディアプロバイダの自分のアカウントにログインして、さらなる支払いを要求されることなく、購入したメディアコンテンツにほぼ自由に繰り返してアクセスすることができる。それによりユーザは、そのユーザのためにメディアプロバイダが維持管理する、ユーザ自身の個人的なメディアコンテンツのライブラリを作成することができる
いくつかのメディアプロバイダでは、ユーザはそのメディアプロバイダのライブラリに含まれる複数の異なるメディアコンテンツを選択して、限られた期間(例えば、48時間)又は限られた使用回数だけレンタルすることができる。これらのメディアプロバイダは、そのメディアコンテンツについて、レンタル期間が過ぎると抹消される、期間限定のアクセス権か、又は所定の回数だけユーザにアクセスされると抹消されるアクセス権をユーザに与えることがある。
いくつかのメディアプロバイダでは、ユーザが自分のメディアコンテンツのライブラリにアクセスするために、そのメディアプロバイダとのサブスクリプション関係を設定することができる(例えば、NETFLIX(登録商標))。これらのメディアプロバイダは、メディアコンテンツのライブラリのすべて又は一部にアクセスするための権利に、ユーザが長期間にわたりメディアプロバイダにさらなる対価(例えば、支払い)を提供し続けるという条件を課す。これらのメディアプロバイダは、メディアプロバイダが要求するさらなる対価をユーザが提供し続けることを条件に、ユーザがメディアコンテンツにアクセスできるアカウントをユーザに設定することもある。ユーザが必要な対価を提供しなかった場合はユーザのサブスクリプションは無効となり、その結果、メディアコンテンツへのユーザのアクセス権は抹消されることがある。希望により、ユーザは後日適切な対価を提供することにより無効になったサブスクリプションを復活させて、ユーザのアクセス権を復権させてもよい。
いくつかのメディアプロバイダでは、メディアプロバイダが提供するメディアコンテンツをユーザが、ユーザ自身のコンピュータシステム(例えば、ユーザのデジタル動画レコーダ(DVR)、ユーザのパーソナルデスクトップコンピュータ若しくはタブレット/モバイルコンピュータのハードドライブ、又は、ユーザのスマートフォンのメモリ)にローカルで保存することができる。いくつかの実施態様では、メディアプロバイダは、ローカルに保存されたメディアコンテンツへの自由なアクセス権のある共有持ち分をユーザが享受できるようにする。いくつかの実施態様では、メディアプロバイダはローカルに保存されたコンテンツへのアクセス権を、例えば、サブスクリプション関係又はレンタル関係に基づいて制限する。
いくつかのメディアプロバイダでは、前述した、メディアコンテンツのライブラリへの複数の異なるアクセス権を組み合わせて提案する。例えば、いくつかのメディアプロバイダでは、ユーザはコンテンツのライブラリのどのメディアでも購入すること(例えば、AMAZON.COMが提案するインスタントビデオストア)、ライブラリの一部に無料にアクセスすること(例えば、子供番組、公的資金で賄われる教育番組、又は通販番組などの販促番組)、及び、サブスクリプションに加入してライブラリの異なる部分にアクセスすることができる(例えば、AMAZON.COMが提案する「プライム」サブスクリプションメンバーシップ)。いくつかのメディアプロバイダでは、メディアコンテンツのライブラリに単一レベルのアクセスだけを提案することがある。例えば、いくつかのメディアプロバイダでは、ユーザはメディアコンテンツを購入又はレンタルすることはできないが、メディアプロバイダとサブスクリプション関係を結ぶことによってライブラリ内のメディアコンテンツへのアクセス権を得ることができる。
中間サーバ640はアカウント設定プロセスの一部としてユーザのための権利プロファイルを作成し、中間サーバ640のローカルのデータストアに保存してもよいし、又はデータネットワーク660を介して中間サーバ640からリモートにアクセス可能なデータストアに保存してもよい。例えば、権利プロファイルは受け側ユーザのコンピュータシステム630A、630Bの権利プロファイルデータストア636A、636B及び/又は、受け側ユーザのコンピュータシステム630、630Bと中間サーバ640の両方にとってリモートなデータストアに保存されてもよい。
いくつかの実施態様では、権利プロファイルはユーザについての人口統計的データ(例えば、年齢)又はユーザのセキュリティレベル情報を含んでもよく、それをユーザのアクセス権を前述したように修正するために活用してもよい。権利プロファイルはまた、共有コンテンツを知覚するためのユーザのデフォルトのアクセスオプションが特定される、ユーザが選択したか又はユーザのために選択された選好及び、そのユーザから共有コンテンツを受け取るユーザを自動的に特定するために使用される、ユーザが選択したか又はユーザのために選択された選好を含んでもよい。権利プロファイルはまた、共有メディアコンテンツにアクセスする目的でユーザが利用可能であるとユーザが特定したメディアプロバイダのグループ及び、アクセスの前提条件としてユーザ認証を要求するメディアプロバイダのための対応するユーザの認証資格を含んでもよい。
いくつかの実施態様では、中間サーバ640は各メディアプロバイダのコンピュータシステムと通信し、必要なら、メディアプロバイダとのユーザの関係について特定の情報を取得するためにユーザの認証資格をメディアプロバイダのコンピュータシステムに提供して、取得した情報をユーザの権利プロファイルに保存してもよい。複数の異なるメディアプロバイダとのユーザの関係は時間につれて変わることがあるので、中間サーバ640(又は受け側ユーザのコンピュータシステム)は、権利プロファイル情報を定期的(例えば、毎日、毎週、毎時)又は要求に応じて(例えば、共有元ユーザから受信したメッセージ内の共有リンクをユーザが選択したとき、それに応じて)更新してもよい。
いくつかの実施態様では、ユーザの権利プロファイルに保存された情報は、ユーザにそのメディアプロバイダとのサブスクリプション関係があるか、また、サブスクリプション関係にある場合は、どのタイプのサブスクリプション関係か(例えば、プレミアムサブスクリプションか標準サブスクリプションか)を示してもよい。いくつかの実施態様では、中間サーバ640(又は受け側ユーザのコンピュータシステム)は、所与のメディアプロバイダが複数の異なるサブスクリプションに対して、加入しているユーザからのアクセスを可能にしているすべてのコンテンツに対応する共有メディアコンテンツ識別子のグループを保存する(例えば、そのメディアプロバイダのプレミアムサブスクリプションには多くのコンテンツ識別子のグループ、基本サブスクリプションには少ないコンテンツ識別子のグループ)。これらの共有メディアコンテンツ識別子のグループは、中間サーバ640(又は受け側ユーザのコンピュータシステム)が定期的にポーリングし又は他の方法で複数の異なるメディアプロバイダと通信し、複数の異なるタイプのサブスクリプションについてアクセス可能な複数の異なるメディアコンテンツを特定することによって定期的に更新されてもよい。
いくつかの実施態様では、ユーザの権利プロファイルに保存された情報は、ユーザがメディアプロバイダに有する個人用ライブラリの各コンテンツの共有メディアコンテンツ識別子を含む。この情報はまた、ユーザがメディアプロバイダとのレンタル関係の下で現在アクセス可能な各メディアコンテンツの共有メディアコンテンツ識別子を含んでもよい。この情報はまた、中間サーバ640がユーザのローカルストレージデバイス(例えば、DVR又はコンピュータハードドライブ)にリモートでアクセスして、ユーザがローカルストレージのどのメディアコンテンツにアクセス可能かを判断できるようにする情報を含んでもよい。
いくつかの実施態様では、メディアプロバイダとの以前の通信を通して、受け側ユーザからアクセス可能であることが中間サーバ640によってユーザの権利プロファイルに既に指定されている識別子と、共有されるメディアコンテンツのIDとを中間サーバ640が比較することによって、特定の共有メディアに対する受け側ユーザのアクセス権を判断する。共有されるコンテンツのIDが、特定のメディアプロバイダに対して受け側ユーザからアクセス可能であると中間サーバ640によって既に指定されている識別子のリストに含まれている場合は、中間サーバ640は、提案されるアクセスオプションのセットの中に、その特定のメディアプロバイダに対して共有メディアにアクセスするためのオプションを含めてもよい。
いくつかの実施態様では、共有元ユーザから受信したメッセージ内の共有リンクを受け側ユーザが選択したことを示す通信を受け側ユーザのコンピュータシステム630A、630Bから受信したとき、それに応答して、中間サーバ640が、受け側ユーザの権利プロファイル内に特定されている複数の異なるメディアプロバイダのいくつか又はすべてに動的にアクセスすることによって特定の共有メディアに対する受け側ユーザのアクセス権を判断してもよい。これらの実施態様では、中間サーバ640は、受け側ユーザが所与のメディアプロバイダのコンピュータシステムで自分自身を認証するために受け側ユーザの認証資格を使用してもよく、それによって、そのプロバイダの共有メディアコンテンツへのアクセス権をユーザがもつかどうかを中間サーバ640が実行中に判断できるようにする情報を、メディアプロバイダのコンピュータシステムから収集してもよい。ユーザがアクセス権をもつ場合は、受け側ユーザに提示されるアクセスオプションのセットに、対応するアクセスオプションが含められる。逆に、ユーザがアクセス権をもたない場合は、ユーザに提示されるアクセスオプションにそのようなアクセスオプションは含められない。
いくつかの実施態様では、中間サーバ640は、共有メディアコンテンツのすべてのバージョン又は形式へのアクセスオプションを特定してユーザに提示してもよい。いくつかの実施態様では、中間サーバ640は、受け側ユーザに提示される利用可能なアクセスオプションのセットを、図3及び図4について前述したようにユーザ選好に基づいて、アクセスオプションの小さなセットに限定してもよい。
いくつかの実施態様では、中間サーバ640は、共有メディアコンテンツへのアクセスに使用される単一のデフォルトアクセスオプションをユーザのデフォルトアクセスオプション選好に基づいて特定して、対応する、共有メディアコンテンツの位置を指定する共有URLを受け側ユーザのコンピュータシステム630A、630Bに自動的に送信する。受け側ユーザのコンピュータシステム630A、630BはそのURLを使用して、受け側ユーザに対して透明な方法で自動的に共有メディアコンテンツにアクセスすることができる。言い換えれば、受け側ユーザが共有元ユーザから受信したメッセージ内の共有リンクを選択したとき、それに応答して、受け側ユーザにメディアプレイヤーインタフェース(例えば、GUI500)が提示され、ユーザはそれを使用して共有メディアコンテンツを消費するための対話を行ってもよい。
通信サービスプロバイダのコンピュータシステム650は、ユーザがデータネットワーク660を通して相互に電子メッセージを通信できるように構成されるコンピュータシステムである。通信サービスプロバイダのコンピュータシステム650は、データネットワーク660を介して中間サーバ640にリモートでアクセスするために選択可能な関連URLを有するリンクを含む電子メッセージの作成及びユーザ間での配信をサポートする、任意のコンピュータシステムでもよい。通信サービスプロバイダのコンピュータシステム650は通信アプリケーションが提供する命令に応答して動作してもよく、そのアプリケーションはユーザのコンピュータ及び/又はコンピュータシステム650に常駐してもよい。実施態様の一例では、通信サービスプロバイダのコンピュータシステム650はソーシャルネットワーキングのコンピュータシステムであり、例えば、受け側ユーザのニュースフィードに表示されるユーザ選択可能な共有リンクを有するメッセージをユーザが相互に送信することができる。実施態様の別の例では、通信サービスプロバイダのコンピュータシステム650は、Eメール通信システム、インスタントメッセージング通信システム、テキストメッセージング通信システム、及びユニファイドメッセージング通信システムのうち任意の1つでもよい。
特に、システム600は単一の通信サービスプロバイダシステム650を示すが、その他の実施態様は複数の異なる通信サービスプロバイダシステムを有してもよく、中間サーバ640との対話を通して共有メディアコンテンツにアクセスするために選択可能なそれぞれのリンクをそれぞれが含むユーザ間の複数の異なるタイプのメッセージングを、それらのシステムがサポートする。例えば、いくつかの実施態様では、システム600はEメールシステム、インスタントメッセージングシステム、テキストメッセージングシステム、及びソーシャルネットワーキングシステムを含み、それらのシステムのそれぞれは、共有元ユーザが、同じ中間サーバ640にアクセスするために受け側ユーザが選択できる共有リンクを含むメッセージを受け側ユーザに伝達できるようにする。
データネットワーク660は、通信システム600に含まれる2つ以上のコンピュータシステム間の電子通信を可能にするように構成される。データネットワーク660は、回路交換方式のデータネットワーク、パケット交換方式のデータネットワーク、又は、例えば、有線又は無線のネットワークを含むインターネットプロトコル(IP)ベース又は非同期転送モード(ATM)ベースのネットワークなどの、データを搬送できる任意の他のネットワークを含んでもよい。ネットワーク660は、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)トラフィック又はハイパーテキストマークアップ言語(HTML)トラフィックなどのウェブトラフィックを扱うように構成されてもよい。ネットワーク660は、インターネット、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、アナログ若しくはデジタルの有線及び無線ネットワーク(例えば、IEEE802.11ネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、統合サービスデジタル通信網(ISDN)、及びデジタル加入者線(xDSL))、第3世代(3G)若しくは第4世代(4G)の移動体通信ネットワーク、有線Ethernetネットワーク、イントラネットなどの構内ネットワーク、ラジオ、テレビ、ケーブル、衛星、並びに/又は、その他のデータを搬送するための配信若しくはトンネリングの機構、又は、そのようなネットワークの任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
図7は、ユーザ間でメディアコンテンツを共有するためのプロセス700を示すフロー図である。簡便にするために、図7に示されるプロセス700は図6について説明した特定の構成要素を参照する。ただし、類似した方法論がその他の実施態様に適用されて、異なった構成要素を使用してシステムの構造が規定されてもよいし、図6に示される複数の構成要素の間に異なった様式で機能が分散されてもよい。
共有元ユーザのコンピュータシステム610は、共有元ユーザがコンテンツを知覚できるようにする(702)。前述したように、コンテンツは任意のタイプのメディアコンテンツでもよく、メディアプレイヤー612を通して共有元ユーザに提供されてもよい。
共有元ユーザのコンピュータシステム610は、共有元ユーザがコンテンツの共有を希望しているとの通知を受信する(704)。この機能はメディア共有モジュール614によって提供されてもよい。共有元ユーザのコンピュータシステム610は、コンテンツを共有するための要求を作成して送信する(706)。この機能もまた、メディア共有モジュール614によって提供されてもよい。いくつかの実施態様では、受け側ユーザに送信されるメッセージに含まれるメディアコンテンツ共有リンクで使用されるURLが要求に含まれる。次に、この要求が通信サービスプロバイダ650に送信されて、さらなる動作が行われる。
通信サービスプロバイダ650は、共有元ユーザのコンピュータシステム610からコンテンツを共有するための要求を受信する(708)。通信サービスプロバイダ650は、コンテンツを共有する受け側ユーザを特定する(710)。例えば、通信サービスプロバイダ650はソーシャルネットワーキング通信システムでもよく、共有元ユーザのユーザ識別子に基づいてユーザの友達を特定してもよい。
通信サービスプロバイダ650は特定した受け側ユーザのそれぞれに対してメディアコンテンツ共有リンクを有する通信を作成し(712)、送信する(714)。例えば、通信サービスプロバイダ650が共有リンクを有するメッセージを作成し、次にそれらのメッセージが各受け側ユーザのそれぞれのニュースフィードに表示されてもよい。
その他の実施態様では、共有元ユーザのコンピュータシステム610に常駐する通信アプリケーションが操作708、710及び712を行う。これらの実施態様では、通信サービスプロバイダシステム650は単に、共有元ユーザのコンピュータシステム610から1人以上の受け側ユーザのそれぞれについて別々の通信を受信してから、そのシステムがあらゆる通信を配送するために使用する通常の様式で、別々の通信のそれぞれを適切な宛先に配送する(714)。
受け側ユーザのコンピュータシステム630Aは共有リンクを有する通信を受信して(716)、受け側ユーザがその通信を知覚してリンクを選択できるようにする(718)。例えば、受け側ユーザのコンピュータシステム630Aは、受け側ユーザのニュースフィードに含まれるメッセージとして通信を受信してもよく、受け側ユーザがソーシャルネットワーキングアプリケーションを使用してそのニュースフィードにアクセスすることに応答して、受け側ユーザがそのメッセージを知覚できるようにしてもよい。
受け側ユーザのコンピュータシステム630Aは、受け側ユーザが共有リンクを選択したとの通知を受信する(720)。いくつかの実施態様では、共有リンクはメッセージテキストに埋め込まれたハイパーリンクとして表示される。その他の実施態様では、共有リンクは、例えば、グラフィカルボタンなどのグラフィカル要素として表示され、それを選択して、中間サーバ640との通信セッションを開始して共有コンテンツにアクセスすることができる。
受け側ユーザが共有リンクを選択したとの通知に応答して、受け側ユーザのコンピュータシステム630Aは、受け側ユーザ及び受け側ユーザと共有されるコンテンツの特定を可能にする通信を作成して中間サーバ640に送信する(722)。中間サーバ640は通信を受信して(724)、その通信に基づいて受け側ユーザを特定する(726)。いくつかの実施態様では受け側ユーザの識別子が通信に含まれ、それを中間サーバ640が使用して受け側ユーザを特定してもよい。
中間サーバ640は、特定した受け側ユーザのデジタル権プロファイルにアクセスしてもよい(728)。図6に示されるように、このデジタル権プロファイル636Aは、任意で受け側ユーザのコンピュータシステム630Aに保存されてもよい。いくつかの実施態様では、このプロファイルは、さらに又は代わりに、中間サーバ640又はクラウド上の他の場所に保存される。
中間サーバ640は受信した通信に基づいて、共有されるコンテンツを特定する(730)。いくつかの実施態様では、受け側ユーザのコンピュータシステム630から受信した通信にコンテンツ識別子が含まれ、その識別子を中間サーバ640が使用して共有メディアコンテンツを特定することができる。
中間サーバ640は権利プロファイル及びコンテンツ識別子に基づいて、受け側ユーザが共有メディアコンテンツにアクセスするために利用可能なアクセスオプションを特定し、そのアクセスオプションを受け側ユーザのコンピュータシステム630Aに伝達する(732)。アクセスオプションのそれぞれは、異なる共有メディアコンテンツURLに関連付けられてもよく、特定のメディアプロバイダのシステムの対応する共有メディアコンテンツがアクセスされ得る位置をそのURLが特定する。
受け側ユーザのコンピュータシステム630Aは、受け側ユーがアクセスオプションを知覚して(734)、受け側ユーザに提供されるアクセスオプションのグループから1つのアクセスオプションを選択できるようにする(736)。例えば、受け側ユーザのコンピュータシステムは図3のGUI300を受け側ユーザに提示してもよく、次に受け側ユーザはグラフィカル要素340又はグラフィカル要素350のどちらかを選択することによってアクセスオプションを選択してもよい。特に、ユーザが代わりにグラフィカル要素360を選択した場合は、受け側ユーザのコンピュータシステム630Aは、図4のGUI400に類似するインタフェースを介した選択のための追加のアクセスオプションを提示してもよい。いくつかの実施態様では、追加のアクセスオプションの提示には、追加のアクセスオプションを特定するために受け側ユーザのコンピュータシステム630Aと中間サーバ640との間のさらなる通信が必要になることがある。
受け側ユーザのコンピュータシステム630Aは選択されたアクセスオプションを中間サーバ640に伝達し、その通信に応答して、中間サーバ640が、共有されるコンテンツのID及び選択されたアクセスオプションに基づいて共有メディアコンテンツURLを生成又は特定する(738)。次に中間サーバ640は共有メディアコンテンツURLを受け側ユーザのコンピュータシステム630Aに伝達してもよい(740)。
受け側ユーザのコンピュータシステム630Aは共有メディアコンテンツURLを受信し(742)、その共有メディアコンテンツURLを使用して、対応するメディアプロバイダのコンピュータシステムの共有メディアコンテンツにアクセスする(744)。例えば、受け側ユーザのコンピュータシステム630Aは、図1及び図5に示されるようなメディアプレイヤーGUIをユーザに提示してもよく、ユーザがそれを、共有メディアコンテンツを知覚するための対話に使用してもよい。
いくつかの実施態様では、中間サーバ640は、受け側ユーザのために特定されたアクセスオプションのそれぞれについて共有メディアコンテンツURLを特定して、その共有メディアコンテンツURLを対応するアクセスオプションのセットと共に受け側ユーザのコンピュータシステム630Aに送信し、このアクセスオプションのセットは選択のために受け側ユーザに提示される。これらの実施態様では操作738及び740は中間サーバ640によって行われず、受け側ユーザのコンピュータシステム630Aが、ユーザが選択するアクセスオプションに関連する共有メディアコンテンツURLを使用して、共有メディアコンテンツにアクセスすることができる。
図8は、共有するメディアコンテンツを選び、共有メディアコンテンツへのリンクを受け側ユーザに送信するプロセス800のフローチャートである。簡便にするために、図8に示されるプロセス800は図6について説明した特定の構成要素を参照する。ただし、類似した方法論がその他の実施態様に適用されて、異なった構成要素を使用してシステムの構造が規定されてもよいし、図6に示される複数の構成要素の間に異なった様式で機能が分散されてもよい。
共有元ユーザによる知覚のために、第1のコンテンツプロバイダシステムからメディアコンテンツが取り込まれる(810)。例えば、共有元ユーザのコンピュータシステム610はメディアプレイヤー612を使用してコンテンツプロバイダA 620Aからコンテンツを取り込み、メディアプレイヤー612で再生できるようにしてもよい。いくつかの実施態様では、共有元ユーザのコンピュータシステム610は、共有元ユーザによって知覚されているメディアに特有のメディアプレイヤーページを、コンテンツプロバイダA 620Aのコンピュータシステム内の特定のメディアの位置に特有のURLを使用して取り込む。これらの実施態様では、各メディアコンテンツはそれぞれの独自のメディアプレイヤーページ及び関連するURLを有してもよい。
共有元ユーザが他のユーザとメディアコンテンツを共有することを望んでいるという通知が受信される(820)。例えば、共有元ユーザがメディアプレイヤー612に提供されているコントロールとインタフェースすることによって(例えば、GUI100のグラフィカル要素140A又は140Bを選択することによって)、共有元ユーザがコンテンツの共有を望んでいることを示す入力を、共有元ユーザがメディア共有モジュール614に提供してもよい。
共有元ユーザがメディアコンテンツの共有を望むユーザとして、ある受け側ユーザが特定される(830)。受け側ユーザは、例えば、メディア共有モジュール614、通信サービスプロバイダ650、又はその2つの組み合わせによって特定されてもよい。受け側ユーザはまた、前述した技法のいずれかを使用して自動的に、又は手動で特定されてもよく、それらの技法のいくつかは中間サーバ640との通信を伴う可能性がある。
共有されるメディアコンテンツを特定する中間リンクが決定される(840)。中間リンクは、例えば、メディア共有モジュール614、通信サービスプロバイダ650、又はその2つの組み合わせによって生成又は決定されてもよい。いくつかの実施態様では、メディアプロバイダのコンピュータシステムによって、中間リンクに関連付けられた短縮URLが提供される。このコンピュータシステムは、共有されるメディアコンテンツを、例えば共有元ユーザのコンピュータシステム610に提供されるデータの一部として、対応するメディアプレイヤーページを表示するために共有元ユーザに提供したコンピュータシステムである。これらの実施態様において、共有モジュール614は、中間リンクに、前記提供された短縮URLを使用することができる。
受け側ユーザのコンピュータシステムに中間リンクが送信される(850)。リンクは、例えば、データネットワーク660を介して受け側ユーザのコンピュータシステム630Aに送信されるメッセージ(例えば、Eメール、ニュースフィードメッセージ、インスタントメッセージ、又はテキストメッセージ)に含まれてもよい。
図9は、共有メディアコンテンツへのリンクを受信し、受け側ユーザがそのリンクを使用して共有コンテンツを取り込むことができるようにするプロセス900のフローチャートである。簡便にするために、図9に示されるプロセス900は図6について説明した特定の構成要素を参照する。ただし、類似した方法論がその他の実施態様に適用されて、異なった構成要素を使用してシステムの構造が規定されてもよいし、図6に示される複数の構成要素の間に異なった様式で機能が分散されてもよい。
共有されるメディアコンテンツを特定する中間リンクが受信される(910)。リンクは、例えば、受け側ユーザが受け側ユーザのコンピュータシステム630Aの使用を通してアクセスすることができる、共有元ユーザが受け側ユーザに送信したメッセージ(例えば、Eメール、ニュースフィードメッセージ、インスタントメッセージ、又はテキストメッセージ)の一部として受信されてもよい。
受け側ユーザが中間リンクを選択できるようになる(920)。例えば、中間リンクは、前述した短縮URLを有するテキストメッセージに埋め込まれたハイパーリンクとして提示されてもよい。
受け側ユーザが中間リンクを選択したことの通知に応答して、メディアコンテンツのID、受け側ユーザのID、及び任意で権利情報が中間サーバに伝達される(930)。この情報はメディア共有モジュール634Aによって収集されてもよく、いくつかの実施態様では、このモジュールは権利プロファイル636Aにアクセスしてもよい。この情報は、データ通信セッションのセットアップ時に短縮URLの使用を通して中間サーバ640に送信される1つ以上のメッセージの中で中間サーバ640に送信されてもよい。前述されたように、いくつかの実施態様では、メディアコンテンツのIDは、中間サーバ640へのアクセスに使用される短縮URLの一部として含まれる。
中間サーバから共有メディアコンテンツURLが受信される(940)。中間サーバ640は、共有メディアコンテンツのID及び受け側ユーザの権利プロファイルから共有メディアコンテンツURLを決定してもよい。中間サーバ640は共有メディアコンテンツURLを受け側ユーザのコンピュータシステム630Aに送信する。
共有メディアコンテンツURLを使用して第2のコンテンツプロバイダからメディアコンテンツが取り込まれる(950)。例えば、受け側ユーザのコンピュータシステム630Aがメディアプレイヤー632Aを使用し、共有メディアコンテンツURLを通して、コンテンツプロバイダB 620Bにあるコンテンツに直接アクセスしてもよい。
図10は、受け側ユーザに共有メディアコンテンツへのアクセス権を提供するプロセス1000のフローチャートである。簡便にするために、図10に示されるプロセス1000は図6について説明した特定の構成要素を参照する。ただし、類似した方法論がその他の実施態様に適用されて、異なる構成要素を使用してシステムの構造が規定されてもよいし、図6に示される複数の構成要素の間に異なった様式で機能が分散されてもよい。
受け側ユーザ及び受け側ユーザと共有されるメディアコンテンツを特定する通信、及び任意で受け側ユーザの権利情報が受信される(1010)。この通信は、受け側ユーザのコンピュータシステム630Aと中間サーバ640との間に確立される通信セッション中に中間サーバ640によって受信されてもよい。
受信された通信に基づいて、受け側ユーザのデジタル権情報がアクセスされる(1020)。中間サーバ640は、受け側ユーザのコンピュータシステム630Aの権利プロファイル636A、中間サーバ640のローカルなデータストア、及び/又は、クラウドベースの別のデータレポジトリからのデジタル権情報にアクセスしてもよい。
アクセスしたデジタル権情報及び共有されるメディアコンテンツのIDに基づいて、受け側ユーザにメディアコンテンツを提供するための第2のコンテンツプロバイダが特定される(1030)。中間サーバ640が1030からのデジタル権情報を使用して、受け側ユーザに共有メディアコンテンツを提供できるコンテンツプロバイダ(例えば、コンテンツプロバイダB 620B)を特定してもよい。前述したように、コンテンツプロバイダは、自動のデフォルト手順を使用して特定されてもよいし、複数の利用可能なソースからユーザが選択することによって特定されてもよい。
第2のコンテンツプロバイダにある共有メディアコンテンツにアクセスするための共有メディアコンテンツURLが決定される(1040)。いくつかの実施態様では、共有メディアコンテンツURLは、コンテンツプロバイダB 620BなどのコンテンツプロバイダのID、並びに、提供される実際のコンテンツの属性を確立するために必要なパラメータを含んでもよい。
受け側ユーザのコンピュータシステムに共有メディアコンテンツURLが伝達され、受け側ユーザのコンピュータシステムが第2のコンテンツプロバイダからメディアコンテンツを取り込めるようになる(1050)。中間サーバ640は、中間サーバ640と受け側ユーザのコンピュータシステム630Aとの間に設定される通信セッション中に共有メディアコンテンツURLを受け側ユーザのコンピュータシステム630Aに伝達してもよい。次に、受け側ユーザのコンピュータシステム630Aは共有メディアコンテンツURLを使用して、メディアプレイヤー632Aにおいてコンテンツを再生することができる。
本明細書に記載される主題及び動作の実施態様は、本明細書に開示される構造及びそれらの構造的等価物、又はそれらのうち1つ以上の組み合わせを含む、デジタル電子回路、若しくはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、又はハードウェア内に実施できる。本明細書に記載される主題の実施態様は、例えばデータ処理装置によって実行されるため又はデータ処理装置の動作を制御するために、コンピュータストレージ媒体に符号化されている1つ以上のコンピュータプログラム、すなわち、コンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実施できる。或いは、又は加えて、プログラム命令は人工的に生成される伝播信号に符号化されることができ、例えばマシンで生成される電気的、光学的、又は電磁気的な信号に情報が符号化され、適切な受信装置に送信されて、データ処理装置によって実行される。コンピュータストレージ媒体は、コンピュータ可読ストレージデバイス、コンピュータ可読ストレージ基板、ランダムアクセス又はシリアルアクセスのメモリアレイ又はデバイス、若しくはそれらのうち1つ以上の組み合わせであるか、又はそれらに含まれることができる。また、コンピュータストレージ媒体は伝播信号ではないが、コンピュータストレージ媒体は、人工的に生成される伝播信号に符号化されるコンピュータプログラム命令の読出し元又は書込み先であることができる。コンピュータストレージ媒体はまた、1つ以上の別個の物理的な構成要素又は媒体(例えば、複数のCD、ディスク又はその他のストレージデバイス)であるか、又はそれらに含まれることもできる。
本明細書に記載される動作は、1つ以上のコンピュータ可読ストレージデバイス上に保存されているデータ又は他のソースから受信されるデータに対して、データ処理装置によって行われる動作として実施できる。
「データ処理装置」という用語は、データを処理するためのあらゆる種類の装置、デバイス、及びマシンを包含し、例としてプログラマブルプロセッサ、コンピュータ、システムオンチップ(1つのチップ上又は複数のチップ上)、又はそれらの組み合わせを含む。装置は、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)などの専用の論理回路を含むことができる。装置はまた、ハードウェアに加え、当該のコンピュータプログラムのための実行環境を生成するコードを含むことができ、コードには、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォームのランタイム環境、仮想マシン、又はそれらのうち1つ以上の組み合わせを形成するコードなどがある。装置及び実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティング、及びグリッドコンピューティングのインフラストラクチャなどの各種の異なるコンピューティングモデルインフラストラクチャを実現できる。
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、又はコードとしても知られる)は、コンパイラ言語又はインタープリタ言語、宣言型言語又は手続き型言語を含む任意の形のプログラム言語で記述できる。また、コンピュータプログラムは、独立したプログラムとしての形、若しくは、モジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト、又はその他のコンピューティング環境での使用に適した単位としての形を含む、任意の形で配備できる。コンピュータプログラムはファイルシステム内のファイルに対応してもよいが、必ずしも対応しなくてもよい。プログラムは他のプログラム又はデータ(例えば、マークアップ言語文書内に保存された1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部、当該プログラム専用の単一ファイル、又は複数ファイルの組み合わせ(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、又はコードの一部を保存するファイル群)に保存できる。コンピュータプログラムは、1つのサイト上にある、又は複数のサイトに分散されて通信ネットワークによって相互接続されている、1つのコンピュータ上又は複数のコンピュータ上で実行されるように配備できる。
本明細書に記載されるプロセス及び論理フローは、1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラマブルプロセッサによって遂行され、入力データを操作すること及び出力を生成することによって動作を行うことができる。プロセス及び論理フローは、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)などの専用の論理回路によって遂行することもでき、また、装置を専用の論理回路として実施することもできる。
コンピュータプログラムの実行に適するプロセッサには、例として、汎用マイクロプロセッサ、専用マイクロプロセッサ、及び、あらゆる種類のデジタルコンピュータの1つ以上の任意のプロセッサが含まれる。一般にプロセッサは、読出し専用メモリ又はランダムアクセスメモリ、若しくはその両方から命令及びデータを受信する。コンピュータの必須要素は、命令に従って動作を行うためのプロセッサ、並びに命令及びデータを保存するための1つ以上の記憶デバイスである。また、一般にコンピュータは、データを保存するための、例えば、磁気、光磁気、又は光ディスクなどの大容量ストレージデバイスを1つ以上備えるか、若しくはそれらの大容量ストレージデバイスと動作可能に結合されて、それらとの間でデータの受信、送信又はその両方を行う。ただし、コンピュータは必ずしもそのようなデバイスを有しなくてもよい。さらに、コンピュータは別のデバイスに組み込むこともでき、それらのデバイスのいくつかの例として、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、携帯用オーディオ又はビデオプレイヤー、ゲームコンソール、全地球測位システム(GPS)受信機、携帯用ストレージデバイス(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ)などがある。コンピュータプログラム命令及びデータの保存に適するデバイスには、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイスを例として含む、あらゆる形の不揮発性のメモリ、媒体及びメモリデバイス;内部ハードディスク又は取り外し可能ディスクなどの磁気ディスク;光磁気ディスク;及びCD ROM及びDVD-ROMディスクが含まれる。プロセッサ及びメモリは、専用の論理回路によって補うか、又はその回路に組み込むことができる。
ユーザとの対話に備えて、本明細書に記載される主題の実施態様を、ユーザに対して情報を表示するためのCRT(ブラウン管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタなどの表示デバイスと、ユーザがコンピュータに入力を提供できるようにするキーボード及びポインティングデバイス(マウス又はトラックボールなど)とを備えるコンピュータ上に実施できる。ユーザとの対話のために他の種類のデバイスも使用できる。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、視覚、聴覚、又は触覚のフィードバックなどの任意の形の感覚フィードバックであることができ、ユーザからの入力は、音響、音声、又は触覚入力を含む任意の形で受信することができる。加えて、コンピュータは、ユーザが使用するデバイスに文書を送信し、そのデバイスから文書を受信することによってユーザと対話できる。文書を送信及び受信する手段としては、例えば、ユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザから受信した要求に応答して、そのウェブブラウザにウェブページを送信することなどがある。
本明細書には多くの特定の実施態様の詳細が含まれるが、これらはいかなる発明の範囲又は特許請求され得るものの範囲への制限とも解釈されてはならず、特定の発明の特定の実施態様に特有な特徴の説明と解釈されなければならない。本明細書で別々の実施態様として記載される一定の特徴は、単一の実施態様に組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施態様として記載される多様な特徴は、個別に、又は任意の適切な組み合わせで複数の実施態様に実施することもできる。さらに、上記において特徴は一定の組み合わせで働くとして説明され、したがって当初特許請求されていることさえあるが、いくつかのケースでは、特許請求された組み合わせから1つ以上の特徴を削除することができ、また、特許請求された組み合わせを下位の組み合わせ又は下位の組み合わせの変形に導いてもよい。
同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が図示された特定の順序又は連続した順序で行われること又は、図示されたすべての動作が行われることを要求するものと理解されてはならない。一定の状況では、マルチタスキング及び並列処理が有利なことがある。さらに、前述した実施態様内の多様なシステム構成要素の分け方は、すべての実施態様でそのような分け方が要求されると理解されてはならず、記載されるプログラム構成要素及びシステムは全体として単一のソフトウェア製品に統合されるか、又は複数のソフトウェア製品にパッケージ化できることが理解されなければならない。
このように、特定の実施態様について説明してきた。その他の複数の実施態様が、以下の特許請求の範囲に含まれる。