JP2016521329A - ターボ機械の吸気口ケーシングを洗浄する装置 - Google Patents

ターボ機械の吸気口ケーシングを洗浄する装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、内側環状壁12と、通気路16を形成する外側環状壁14と、少なくとも2つの洗浄剤噴射ノズルと、を備えるターボ機械の吸気口ケーシング10において、第1のノズル18が外壁14に向かって配向され、第2のノズル20が内壁12に向かって配向され、前記第1のノズル18及び前記第2のノズル20が、前記内壁12に配置されることを特徴とする吸気口ケーシングに関する。【選択図】図2

Description

本発明は、ターボ機械の吸気口ケーシングに関し、具体的には、洗浄剤を噴射するノズルを有した吸気口ケーシングに関する。また、本発明は、かかる吸気口ケーシングを含むターボ機械も提供する。
「ターボ機械」という用語は、動力を生産する全てのガスタービン装置に及び、具体的には、高速で噴射する高温ガスとの反応による推進を供給するように推力を提供するガスタービン反動エンジン、及び駆動軸を回転させることによって動力が伝達されるターボシャフトエンジンを含む。ターボシャフトエンジンは、例として、ヘリコプター、船舶、列車のエンジン、又は実際に自家発電プラントとして利用される。また、ターボプロップ(プロペラを駆動させるターボシャフトエンジン)も、航空エンジンとして利用されるターボシャフトエンジンを構成している。
ターボ機械の吸気口ケーシングは、内側環状壁と、通気路を形成する外側環状壁とともに、洗浄剤を噴射する少なくとも2つのノズルを備えることが知られている。それにもかかわらず、特定の条件下では、これらのノズルを用いることによって得られる洗浄は、十分ではなく、手動による洗浄を行うことが必要になる。かかる手動による作業は、費用が掛かり、困難である。
本発明の目的は、上述の欠点を少なくとも実質的に改善することである。
本発明は、内側環状壁と、通気路を形成する外側環状壁と、(前述したケーシングの)少なくとも2つの洗浄剤噴射ノズルとを有するターボ機械の吸気口ケーシングであって、ある(すなわち、少なくとも1つの)第1のノズルが外壁に向かって配向され、ある(すなわち、少なくとも1つの)第2のノズルが内壁に向かって配向される吸気口ケーシングによって、本目的を達成する。
ターボ機械の吸気口ケーシング(以下、「ケーシング」と称する。)は、1つ以上の第1のノズルと、1つ以上の第2のノズルと、場合により、1つ以上の他のノズル、例えば1つ以上の第3のノズル、第4のノズルなどを有することが理解できる。
特に逆のことを指定しない限り、以下では、「第1のノズル」という用語は、1つのみの場合は唯一の第1のノズルを意味し、又は複数の場合は全ての第1のノズルを意味する。同様に、「第2のノズル」という用語は、1つのみの場合は唯一の第2のノズルを意味し、又は複数の場合は全ての第2のノズルを意味する。同様のことは、第3のノズル、第4のノズルなどにも該当する。
当然のことながら、第1のノズルは、第2のノズルとは異なる。通常、第1のノズル及び第2のノズルは、第3のノズル、第4のノズルなどとは異なる。
第1のノズルは内側環状壁にあり、第2のノズルは外側環状壁にあるか、又はその逆である。変形例では、第1のノズルと第2のノズルはともに、同じ壁、すなわち、内側環状壁又は外側環状壁にある。
ノズルは、ケーシング、例えば、内側環状壁又は外側環状壁の厚みに直接形成することができる。例えば、ノズルは、従来の穿孔又は電食によって形成可能で前述の壁を貫通するそれぞれの穴を備えていてもよい。変形例では、ノズルは、ケーシングとは別の部分ではあるがケーシングに固定される部分によって形成される。当然のことながら、特定のノズルはケーシングに直接形成することができ、他のノズルは、ケーシングとは別の部分によって形成される。
また、「内壁」とも称する内側環状壁は、通気路であって、少なくとも吸気口ケーシングの軸線部において吸気口ケーシングの軸線に接近して半径方向に配置された吸気口ケーシングの環状壁を形成する、通気路であることも理解する必要がある。逆に、「外壁」とも称する外側環状壁は、通気路であって、少なくともケーシングの軸線部においてケーシングの軸線から更に半径方向にある通気路を形成するケーシングの環状壁を形成する、通気路である。
概して、半径方向は、ケーシングの軸線(又は軸線方向)に対して垂直な方向である。方位角方向は、軸線方向の周囲のリングを記述する方向に相当する。軸線方向、半径方向及び方位角方向はそれぞれ、円筒状座標系における高さ、半径及び角度によって定義される方向に相当する。
第1のノズルは、空力的視点からみて敏感である外壁に向かって配向され、第2のノズルは内壁に向かって配向される。これによって、ケーシングの壁を形成する主な通気路がともに、確実に、直接洗浄剤を受け入れ洗浄される。さらに、洗浄剤は、およそ3 bars〜10 bar(すなわち、0.3MPa〜1.0MPa)の範囲の圧力下で噴射されることが好ましい。このように、環状壁に衝突する洗浄剤は、ターボ機械の供給空気に衝撃を加えた後、拡散する。したがって、ケーシングの壁に対する衝撃後、洗浄剤は、ケーシング全体に拡散し、そして、ターボ機械の下流に導入される。このように、接近するのが困難な領域を含む、ターボ機械を通る通気路を形成する壁とともに、吸気口ケーシングの全ての領域は、洗浄剤を受け入れ、そして洗浄されるが、これは均一に行われる。洗浄剤のかかる均一な分散は、それぞれの洗浄作業の効率を高め、このため、洗浄剤の消費を低減するのに特に有用である。
当然のことながら、ノズルは、濃縮ジェット型、又は拡散ジェット型若しくは噴霧器型であってもよい。これによって、噴流を壁の衝撃領域の形状に適合させることができ、さらに、壁に対して噴流の衝撃力を適応させることができる。一変形例では、第1のノズル及び第2のノズルは、濃縮ジェット型である。別の変形例では、第1のノズル及び第2のノズルは濃縮ジェット型であり、第3のノズルは拡散ジェット型である。
吸気口ケーシングが複数の第1のノズルを有する場合、第1のノズルは、共通の軸線方向平面(すなわち、吸気口ケーシングの軸線方向に対して垂直な平面)に配置されるという利点がある。同様に、吸気口ケーシングが複数の第2のノズルを有する場合、第2のノズルは、(第1のノズルの軸線方向平面とは異なる)共通の軸線方向平面に配置されるという利点がある。これによって、第1のノズルの全て及び第2のノズルの全てはそれぞれ、これらが発生させる噴流による衝撃を受ける壁に対して同じ効果を有することが保証される。
一般に、本発明の意味において、ケーシング内のノズルの位置は、前述したノズルの出口オリフィスの幾何学的中心の位置によって生じる。それぞれのノズルのオリフィスは、円形、楕円形又は長円形の一般的形状を有するが、当然のことながら、いずれかの他の形状を有し得る。当然のことながら、特定のノズルは1つの一般的形状のオリフィスを有していてもよく、他のノズルは、(大きさ及び/又は幾何形状の点で)異なる一般的形状のオリフィスを有する。
吸気口ケーシングが複数の第1のノズルを有する場合、第1のノズルは、規則的に方位角に分布しているという利点がある。同様に、吸気口ケーシングが複数の第2のノズルを有する場合、第2のノズルは、規則的に方位角に分布しているという利点がある。方位角における規則的な分布は、洗浄の均一性を向上させるのに特に有用である。
一変形例では、第1のノズルと第2のノズルは、同程度に多く存在する。別の変形例では、衝撃面における洗浄剤の分散を可能な限り均一に得るように、第1のノズル及び第2のノズルの数は、衝撃壁の表面積に比例している。換言すると、衝撃壁の単位面積当たりのノズルの数(又はノズル密度)は、第1のノズル及び第2のノズルにおいて同じである。このため、この変形例では、衝撃壁の面積が異なる場合、第1のノズルの総数は、第2のノズル総数とは異なり得る。
吸気口ケーシングは、外壁に向かって配向された第1のノズルと内壁に向かって配向された第2のノズルとを備えた、少なくとも1組のノズルを有し、1組のノズルの第1のノズル及び第2のノズルは、吸気口ケーシングの共通の半径方向半平面に配置されるという利点がある。
半径方向半平面は、半径方向(すなわち、吸気口ケーシングの軸線に平行な方向)に、吸気口ケーシングの軸線から延びる半平面である。したがって、半径方向平面は、2つの半径方向半平面を含む。半径方向平面は、ケーシングの軸線に平行でケーシングの軸線を含む平面であることを思い起こす必要がある。
ノズルのそれぞれの集合は、第1のノズルと第2のノズルと、さらに、場合により、第3のノズル及び/又は第4のノズルなどを備えることが理解できる。ノズルの集合が、第1のノズル及び第2のノズル以外の1つ以上のノズルを有する場合、他のノズルも、第1のノズル及び第2のノズルの半径方向半平面と同じ半径方向半平面に配置されていてもよいし(すなわち、全てのノズルは、共通の半径方向半平面にある。)、又は、これらの他のノズルの一部のみは、共通の半径方向半平面に配置されていてもよいし、又は、実際には、他のノズルはいずれも、共通の半径方向半平面に配置される必要はない。
第1のノズル及び第2のノズルのかかる分布は、洗浄剤をノズルに供給する回路によって占められた空間を最適化するのに有用である。
ケーシングは、前述のケーシング内に方位角に規則的に分布した複数の第1の複数のノズルと、前述のケーシング内に方位角に規則的に分布した複数の第2のノズルとを有するという利点がある。
第1のノズルは、共通の軸線方向平面に配置されるという利点がある。第2のノズルは、共通の軸線方向平面に配置されるという利点がある。第1のノズルの軸線方向平面は、第2のノズルの軸線方向平面とは異なるという利点がある。
単独で又は組み合わせて採用される、これらの種々の構成は、簡素な構造を有しつつも、洗浄剤噴霧の均一性を最適化するのに有用である。
吸気口ケーシングは、前述のケーシング内に方位角に規則的に分布した複数の集合のノズルを有するという利点がある。
上述したものと同様に、それぞれの集合は、第1のノズルと、第2のノズルと、場合により、1つ以上の他のノズルを備えることが理解できる。
種々の集合のノズルは、ケーシングの方位角方向に、規則的に間隔を置いて配置される。したがって、ケーシングが2組のノズルを有する場合、これらの2組のノズルは実質的に正反対にあり、ケーシングが3組のノズルを有する場合、3組のノズルは、例えば、互いに実質的に120°(120度の角度)間隔を置いて配置される。かかる分布は、洗浄の均一性を向上させるのに有用である。
変形例では、第1のノズルと第2のノズルは、同程度に多く存在し、第1のノズル及び第2のノズルは、方位角に規則的に分布し、第1のノズル及び第2のノズルは、共通の半径方向半平面に対(それぞれの対は、単一の第1のノズルと単一の第2のノズルとを備える。)で配置され、第1のノズルは全て、共通の第1の軸線方向平面に配置され、第2のノズルは全て、第1の軸線方向平面とは異なる共通の第2の軸線方向平面に配置される。
かかる構成は複雑性が最小であり、最適な洗浄を得ることが可能である。
ケーシングは、第1のノズルと第2のノズルのみ(すなわち、1つ以上の第1のノズルと1つ以上の第2のノズルのみ)を有するという利点がある。
本発明者らは、かかる構成によって、ケーシングの構造が簡素であることを保証するように最小化される必要があるノズルの数と、逆に可能な限り多くのノズルが必要な洗浄効率との間に、良好なバランスが提供されることを確認した。これは、必要なノズルの数を厳密に最小に制限しつつも、洗浄剤の効率を最適化するのに有用である。
第1のノズル及び第2のノズルは、下流に配向されるという利点があり、上流及び下流は、吸気口ケーシングを通る流れの上流から下流流れ方向に関して考慮される。
また、第1のノズル及び第2のノズルの下流方向は、ターボ機械内のケーシングの下流に配置された要素、例えば、軸線可変予旋回グリッド(axial variable pre-rotation grid)(入口案内翼(IGV)としても知られている。)及び/又はコンプレッサ羽根車(若しくはホイール)を洗浄することもできる。
第1のノズルは、第2のノズルの上流に配置されるという利点があり、上流及び下流は、吸気口ケーシングを通る流れの上流から下流流れ方向に関して考慮される。
この構成は、第1のノズルからの噴流と第2のノズルからの噴流との干渉を特に回避するのに有用である。
吸気口ケーシングは、半径方向吸気口ケーシングを形成するという利点がある。
半径方向吸気口ケーシングは、空気入口オリフィスが実質的に半径方向に面するとともに、空気出口オリフィスが実質的に軸線方向に配向されるケーシングである。この種類のケーシングは、例えばヘリコプターのターボシャフトエンジンに用いられる。
変形例では、第1のノズル及び第2のノズルは、内壁に配置される。この変形例は、半径方向吸気口ケーシングに特によく適している。
吸気口ケーシングは、洗浄剤をノズルに供給する洗浄剤供給回路を有するという利点がある。
かかる供給回路によって、洗浄作業時に、ノズルを容易に供給することができる。したがって、ケーシング、及び/又はターボ機械を通るケーシング下流にある通気路の壁を洗浄することを望む場合、供給回路にポンプが直接接続され、ポンプを用いて供給回路に洗浄剤が注入され、その結果、それぞれのノズルは、ケーシング内に洗浄剤の噴流を発生させる。供給回路は、ケーシング内に組み込まれる。例として、ケーシングを製造するときに(例えば、鋳造によって、単一の一体部分を形成するように、ケーシングとともに完全に又は一部に管が製造される。)、及び/又は、ケーシングに完全に又は一部にその後取り付けられ固定された管を用いることによって、回路が組み込まれていてもよい。換言すると、供給回路は、ケーシングにあらかじめ取り付けられる。したがって、ケーシングがターボ機械内に取り付けられる場合、供給回路は、いずれの追加的な操作をすることなく、同時に取り付けられる。
また、本発明は、本発明の吸気口ケーシングを含むターボ機械も提供する。
ターボ機械は、ヘリコプターのターボシャフトエンジンであるという利点がある。本発明の吸気口ケーシング、具体的には半径方向吸気口ケーシングは、ヘリコプターのターボシャフトエンジンに特によく適している。
本発明とその利点は、非限定例として示されている本発明の実施形態の次の詳細な説明を理解することにより十分に理解することができる。説明は、添付図面を参照する。
本発明のターボ機械を示す。 図1のエンジンの吸気口ケーシングの軸線方向断面図を示す。 図1のエンジンの吸気口ケーシングの、図2の矢印IIIに沿った斜視図を示す。
図1は、本発明のターボ機械を形成する、ヘリコプターのターボシャフトエンジン100を示している。このエンジン100は、空気がエンジン100に入る、本発明の吸気口ケーシング10を有している。この空気は、エンジンを通って、破線の矢印により示されている方向に上流から下流に流れる。このように、ケーシング10を介してエンジン100に入った後、空気は、コンプレッサ50によって圧縮され、その後、燃焼室52内で加熱され、タービン54及び56内で膨張する。タービン56は、ヘリコプター(図示せず。)の推進に必要な動力を伝達する軸58を回転させる。空気は、タービン56の出口において、エンジン100の外部に排出される。
図2及び3は、吸気口ケーシング10をより詳細に示している。この吸気口ケーシング10は、半径方向吸気口ケーシングである。ケーシング10は、軸線方向Xに沿って延び、内側環状壁12と外側環状壁14とを備えている。内側環状壁12と外側環状壁14は、実質的に同軸であり、これらはともに、環状通気路16を形成している。内壁及び外壁は、環状通気路16にわたって半径方向に延びるスペーサによって互いに固定され、これらのスペーサは、より明確にするために、図示されていないことを確認する必要がある。当然のことながら、スペーサの形状に応じて、通気路は、1つ以上のリング部分を形成する1つ以上の通路を備えることが考慮できる。
内壁12は、外壁14に向かって配向された第1のノズル18と、内壁12に向かって配向された第2のノズル20とを有している。図2の破線の矢印は、ノズル、及びノズルによって発生する噴流による衝撃を受ける領域の方向を示している。第1のノズル18は、第2のノズル20とは異なっている。この例では、ケーシング10は、4つの第1のノズル18と、4つの第2のノズル20とを有している。当然のことながら、変形例では、ケーシング10は、1つ、2つ、3つ又は4つを超える第1のノズル及び/又は第2のノズルを有し得る。
第1のノズル18は単一の第1の軸線方向平面PA1に配置され、第2のノズル20は、第1の軸線方向平面PA1とは異なる単一の第2の軸線方向平面PA2に配置されている(図2を参照)。
第1のノズル18は、方位角方向Zに、規則的に間隔を置いて配置されている。したがって、隣接する第1のノズル18間には90°の角度がある。同様に、第2のノズル20は、方位角方向Zに、規則的に間隔を置いて配置されている。したがって、隣接する第2のノズル18の間には90°の角度がある。
第1のノズル18はそれぞれ、第2のノズル20と同じ方位角位置にある。したがって、この例では、ケーシング10は、4つの集合を有し、これらはそれぞれ、第1のノズル18と第2のノズル20とを備え、前述の第1のノズル18と前述の第2のノズル20はともに、ケーシング10の軸線Xから半径方向に延びる同じ半径方向半平面にある。半径方向半平面DPR1及びDPR2は、図3に示されている。第1の集合22の第1のノズル18及び第2のノズル20は、第1の半径方向半平面DPR1にある。同様に、第2の集合22の第1のノズル18及び第2のノズル20は、第1の半径方向半平面DPR1とは異なる第2の半径方向半平面DPR2にある。第1のノズル18及び第2のノズル20の集合22は、方位角方向Zに、規則的に間隔を置いて配置されている。したがって、隣接する集合22間には90°の角度がある。
第1のノズル18、さらに第2のノズル20は全て、ケーシング10に対して下流に配向されている。ケーシング10を通る上流から下流への流れの流れ方向は、図1の破線の矢印により示されていることを確認する必要がある。
この例では、それぞれの第1のノズル18(又はそれぞれの第1のノズルが発生させるそれぞれの噴流)は、内壁の法線と10°〜50°の範囲にある角度α1を形成し、この角度α1は、半径方向平面において考慮される。それぞれの第1のノズルは、約20°の角度α1を形成することが好ましい。
同様に、この例では、それぞれの第2のノズル20(又はそれぞれの第2のノズルが発生させるそれぞれの噴流)は、内壁の法線と30°〜80°の範囲にある角度α2を形成し、この角度α2は、半径方向平面において考慮される。それぞれの第2のノズルは、約70°の角度α2を形成することが好ましい。
当然のことながら、変形例では、それぞれのノズル(又は、それぞれのノズルが発生させるそれぞれの噴流)も、軸線方向Xを中心に渦巻く噴流を形成するように、ノズルのオリフィスがある半径方向平面に対して角度を形成することができる。
また、ケーシング10は、洗浄剤をノズル18及び20に供給する回路24も組み込んでいる。回路24は、第1のノズル18を供給する第1の環状管24aと、第2のノズル20を供給する第2の環状管24bとを有している(図2を参照)。この例では、管24a及び24bは、ケーシングの製造/鋳造によって形成される。第1の管24a及び第2の管24bは、第1のノズル18を介して第1の圧力で、及び第2のノズル20を介して第1の圧力とは異なる第2の圧力で、洗浄剤をケーシング10に噴射できるように独立している。第1の管24a及び第2の管24bはそれぞれ、これを洗浄剤供給源に連結する連結部(図示せず。)を有している。当然のことながら、変形例では、単一の共通管は、第1のノズル及び第2のノズルを供給するか、又は、実際に、管24a及び24bは、ともに接続することができる。
本発明を特定の実施形態を参照して説明してきたが、特許請求の範囲によって規定されている本発明の全体的な範囲から逸脱することなく、変形及び変更がなされ得ることは明らかである。具体的には、示されている及び/又は言及されている種々の実施形態又は変形例の個々の特徴は、付加的な実施形態において組み合わせることができる。したがって、本明細書及び図面は、限定されることなく、例示的なものとみなす必要がある。
第1のノズル18は、方位角方向Zに、規則的に間隔を置いて配置されている。したがって、隣接する第1のノズル18間には90°の角度がある。同様に、第2のノズル20は、方位角方向Zに、規則的に間隔を置いて配置されている。したがって、隣接する第2のノズル20の間には90°の角度がある。

Claims (8)

  1. 内側環状壁(12)と、通気路(16)を形成する外側環状壁(14)と、少なくとも2つの洗浄剤噴射ノズルと、を備えるターボ機械の吸気口ケーシング(10)において、
    第1のノズル(18)が外壁(14)に向かって配向され、第2のノズル(20)が内壁(12)に向かって配向され、前記第1のノズル(18)及び前記第2のノズル(20)が、前記内壁(12)に配置されることを特徴とする吸気口ケーシング。
  2. 前記外壁(14)の方に配向された第1のノズル(18)と前記内壁(12)に向かって配向された第2のノズル(20)とを備えた、少なくとも1組のノズル(22)を含み、前記1組のノズル(22)の前記第1のノズル(18)及び前記第2のノズル(20)が、共通の半径方向半平面(DPR1)に配置される、請求項1に記載の吸気口ケーシング(10)。
  3. 前記吸気口ケーシング(10)内に方位角に規則的に分布した複数の第1のノズル(18)と、前記吸気口ケーシング(10)内に方位角に規則的に分布した複数の第2のノズル(20)とを有する、請求項1又は2に記載の吸気口ケーシング(10)。
  4. 前記第1のノズル(18)及び前記第2のノズル(20)が下流に配向され、上流及び下流が、前記吸気口ケーシング(10)を通る流れの上流から下流流れ方向に関して考慮される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸気口ケーシング(10)。
  5. 前記第1のノズル(18)が前記第2のノズル(20)の上流に配置され、上流及び下流が、前記吸気口ケーシング(10)を通る流れの上流から下流流れ方向に関して考慮される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸気口ケーシング(10)。
  6. 半径方向吸気口ケーシング(10)を形成する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸気口ケーシング。
  7. 洗浄剤を前記第1のノズル(18)及び前記第2のノズル(20)に供給する洗浄剤供給回路(24)を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸気口ケーシング(10)。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸気口ケーシング(10)を含む、ターボ機械(100)。
JP2016511112A 2013-04-30 2014-04-23 ターボ機械の吸気口ケーシングを洗浄する装置 Pending JP2016521329A (ja)

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