本発明の実施形態は通信技術の分野に関し、詳細には、協調送信セットを決定するための方法および基地局に関する。
多地点協調(Coordinated Multiple Point、CoMP)技術の1つとして、ジョイント送信(Joint Transmission、JT)技術は、平均セルエッジスループットを大幅に改善することができる。先行技術においては、協調ネットワークが配備されると、基地局は、その配備に基づいてCoMP協調送信セットを決定し、それ以上CoMP協調送信セットを変更せず、またはユーザ機器(User Equipment、UE)によって報告される測定情報(例えば、参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power、RSRP)や、チャネル品質情報(Channel Quality Indicator、CQI)など)に基づいてCoMP協調送信セットを決定する。
しかし、JT技術によってもたらされる利得を得るためには、複数のセルに対応し、デジタル補正またはアナログ補正後に得られる中間周波数チャネル応答および無線周波数チャネル応答が、時間的に、かつ/または位相的に整合されるように、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数の協調セルについて行われる必要がある。ここで、整合とは、補正後の送信および/もしくは受信の中間周波数チャネル応答および無線周波数チャネル応答が同じであること、または補正後の送信の中間周波数チャネル応答および無線周波数チャネル応答に対する受信の中間周波数チャネル応答および無線周波数チャネル応答の複数の比率が同じであることを意味しうる。先行技術を用いて決定されたCoMP協調送信セットをJTコヒーレント送信において複数の協調セルとして使用すると、ジョイント送信の信号利得が低くなる。
本発明の実施形態は、協調送信セットを決定するための方法および基地局を提供し、本方法および基地局は、ジョイント送信の信号利得を改善するように、ユーザ機器上でJTコヒーレント送信を行う協調送信セットをより合理的に決定することができる。
第1の態様は、協調送信セットを決定するための方法を提供し、本方法は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットを取得するステップであって、少なくとも1つの第1の補正セットの各々が少なくとも2つのセルを含み、それら少なくとも2つのセル内の任意の2つのセルについてジョイントチャネル補正が完了され、第1の協調送信セットは、ユーザ機器のための協調送信を提供する少なくとも1つのセルのセットを含む、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットを取得するステップと、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定するステップと、ユーザ機器の第2の協調送信セットに従ってユーザ機器上でジョイント送信(JT)コヒーレント送信を行うステップとを含む。
第1の態様に関して、第1の態様の別の実装法においては、少なくとも1つの第1の補正セットは1つの第1の補正セットであり、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定するステップは、ユーザ機器の第1の協調送信セットと第1の補正セットの交わりに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定するステップを含む。
第1の態様または前述の実装法に関して、第1の態様の別の実装法においては、少なくとも1つの第1の補正セットは複数の第1の補正セットであり、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定するステップは、複数の第1の補正セットの結びを第2の補正セットとして決定するステップと、ユーザ機器の第1の協調送信セットと第2の補正セットの交わりをユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定するステップとを含む。
第1の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第1の態様の別の実装法においては、少なくとも1つの第1の補正セットを取得するステップは、ユーザ機器のサービスセルを含む少なくとも1つの第1の補正セットを取得するステップを含む。
第1の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第1の態様の別の実装法においては、少なくとも1つの第1の補正セットを取得するステップは、少なくとも1つの第1の補正セットをネットワークコントローラから取得するステップ、または少なくとも1つの第1の補正セットを、ユーザ機器の第1の協調送信セット内のセルである参照セルが属する基地局から取得するステップを含む。
第1の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第1の態様の別の実装法においては、複数のユーザ機器がJTコヒーレント送信に関与し、ユーザ機器は複数のユーザ機器のうちの1つである場合に、ユーザ機器の第2の協調送信セットに従ってユーザ機器上でジョイント送信(JT)コヒーレント送信を行うステップは、複数のユーザ機器に対応する第2の協調送信セットの交わりに従ってユーザ機器上でジョイント送信(JT)コヒーレント送信を行うステップを含む。
第1の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第1の態様の別の実装法においては、ユーザ機器の第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットである。
第2の態様は基地局を提供し、本基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットを取得する取得部であって、少なくとも1つの第1の補正セットの各々が少なくとも2つのセルを含み、それら少なくとも2つのセル内の任意の2つのセルについてジョイントチャネル補正が完了され、第1の協調送信セットは、ユーザ機器のための協調送信を提供する少なくとも1つのセルのセットを含む、取得部と、取得部によって取得されるユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定する決定部と、決定部によって決定されるユーザ機器の第2の協調送信セットに従ってユーザ機器上でジョイント送信(JT)コヒーレント送信を行う送信部とを含む。
第2の態様に関して、第2の態様の別の実装法においては、決定部は、特に、取得部によって取得されるユーザ機器の第1の協調送信セットと1つの第1の補正セットの交わりに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定する。
第2の態様または前述の実装法に関して、第2の態様の別の実装法においては、決定部は、特に、取得部によって取得される複数の第1の補正セットの結びを第2の補正セットとして決定し、取得部によって取得されるユーザ機器の第1の協調送信セットと第2の補正セットの交わりをユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定する。
第2の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第2の態様の別の実装法においては、取得部は、特に、ユーザ機器のサービスセルを含む少なくとも1つの第1の補正セットを取得する。
第2の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第2の態様の別の実装法においては、取得部は、特に、少なくとも1つの第1の補正セットをネットワークコントローラから取得し、または少なくとも1つの第1の補正セットを、ユーザ機器の協調送信セット内のセルである参照セルが属する基地局から取得する。
第2の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第2の態様の別の実装法においては、複数のユーザ機器がJTコヒーレント送信に関与し、ユーザ機器は複数のユーザ機器のうちの1つである場合に、送信部は、特に、複数のユーザ機器に対応し、取得部によって取得される第2の協調送信セットの交わりに従ってユーザ機器上でJTコヒーレント送信を行う。
第2の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第2の態様の別の実装法においては、ユーザ機器の第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットである。
本発明の実施形態において、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得するのみならず、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数のセルについて行われる必要がある場合に、ジョイントチャネル補正が完了される対象である少なくとも1つの第1の補正セットも取得する。したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従って決定される第2の協調送信セットを用いて行われる場合に、ジョイント送信の信号利得が改善される。
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下で、それらの実施形態または先行技術を説明するのに必要な添付の図面について簡単に述べる。明らかに、以下の説明における添付の図面は、単に、本発明のいくつかの実施形態を示すにすぎず、当業者はこれら添付の図面から難なく他の図面をさらに導出することができる。
本発明の一実施形態による協調送信セットを決定するための方法の流れ図である。
本発明の一実施形態による協調送信セットを決定するための方法のプロセスの概略的流れ図である。
本発明の一実施形態による基地局の構造ブロック図である。
本発明の別の実施形態による基地局の構造ブロック図である。
以下では、本発明の実施形態における添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明する実施形態は本発明の実施形態の一部であり、全部ではない。本発明の実施形態に基づいて当業者により難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
本発明の実施形態の技術解決策は、モバイル通信用グローバルシステム(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロング・ターム・エボルーション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)、ユニバーサル移動電話システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システムといった様々な通信システムに適用できることを理解すべきである。
本発明の実施形態において、基地局は、GSMまたはCDMAにおける基地局(Base Transceiver Station、BTS)とすることもでき、WCDMAにおける基地局(NodeB、NB)またはUMTSにおける基地局(Base Station、BS)とすることもでき、さらに、LTEにおける進化型NodeB(Evolutional Node B、eNB、もしくはe−NodeB)とすることもでき、これについて本発明では限定されない。
ネットワークコントローラは、GSMまたはCDMAにおける基地局コントローラ(Base Station Controller、BSC)、WCDMAにおける無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、RNC)といった基地局コントローラとすることができ、またはLTEにおける進化型NodeB(evolutional Node B、eNB、もしくはe−NodeB)に統合される。また、ネットワークコントローラは、保守運用センタ(Operations&Maintenance Center、OMC)などとすることもできる。本発明の実施形態はそれらだけに限定されないことを理解すべきである。
ユーザ機器(User Equipment、UE)は、移動端末(Mobile Terminal)、モバイルユーザ機器などとも呼ばれ、無線アクセスネットワーク(例えば、RAN、Radio Access Network)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができる。ユーザ機器は、携帯電話(「セルラー」電話ともいう)や移動端末付きのコンピュータといった移動端末とすることができる。例えば、ユーザ機器は、携帯型モバイル装置、ポケットサイズのモバイル装置、ハンドヘルド型モバイル装置、コンピュータ内蔵型モバイル装置、または車内モバイル装置とすることができ、無線アクセスネットワークと言語および/またはデータをやりとりする。
図1は、本発明の一実施形態による協調送信セットを決定するための方法の流れ図である。図1に示す方法は基地局によって実行される。
101.ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットを取得する。少なくとも1つの第1の補正セットの各々は少なくとも2つのセルを含み、それら少なくとも2つのセル内の任意の2つのセルについてジョイントチャネル補正が完了され、第1の協調送信セットは、ユーザ機器のための協調送信を提供する少なくとも1つのセルのセットを含む。
102.ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定する。
103.ユーザ機器の第2の協調送信セットに従ってユーザ機器上でジョイント送信(JT)コヒーレント送信を行う。
本発明の本実施形態において、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得するのみならず、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数のセルについて行われる必要がある場合に、ジョイントチャネル補正が完了される対象である少なくとも1つの第1の補正セットも取得する。したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従って決定される第2の協調送信セットを用いて行われる場合に、ジョイント送信の信号利得が改善される。
任意選択で、一実施形態として、ユーザ機器の第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットとすることができる。
静的協調送信セットとは、協調ネットワークが配備されると(協調ネットワークは複数の基地局を含むことができ、1つの基地局が複数のセルにサービスすることもでき、1つの基地局が複数のスモールセル基地局もしくはマイクロ基地局もしくはリモート無線ユニット(Remote Radio Unit、RRU)にサービスすることもできる)、UEのためのJTコヒーレント送信(UEへデータサービスを送信するために複数のセルを組み合わせるなど)を行う複数のセルが、UEのサービスセルの基地局によって決定され、複数のセルが決定されると、それ以上変更が行われないことをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されており、UEのサービスセルの基地局が、UEについて、JTコヒーレント送信を行うセルはCell0、Cell2、およびCell4であると決定し、それ以上変更が行われない。
準静的協調送信セットとは、協調ネットワークが配備されると(協調ネットワークは複数の基地局を含むことができ、1つの基地局が複数のセルにサービスすることができる)、UEのためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルが、その配備およびUEによって報告される測定情報に従って、UEのサービスセルの基地局によって決定されることをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されている。初期段階において、UEのサービスセル(Cell1)の基地局は、UEについて、JTコヒーレント送信を行うセルがCell0、Cell2、およびCell4であると決定する。ある特定の時間に、UEは基地局へ測定情報を報告し、基地局は、UEによって報告された測定情報に従って、セルは、Cell2、Cell3、およびCell5であると決定する。この時点で、基地局は、UEのためのJTコヒーレント送信を行うようにCell2、Cell3、およびCell5を選択することができる。疑いなく、基地局は、ポーリングモードで、JTコヒーレント送信を行うセルを決定することもできる。例えば、最初に、基地局は、Cell0、Cell1、およびCell2を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定し、ある期間の後に、基地局は、Cell3、Cell4、およびCell5を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定する。
同じサービスセル内のすべてのUEの静的協調送信セットを同じとすることもでき、同じサービスセル内のすべてのUEの準静的協調送信セットを同じとすることもできる。
動的協調送信セットとは、基地局が、UEによって報告される測定情報に従って、UEのためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定すること、すなわち、UEが、JTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定することをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されており、基地局は、UEによって報告された測定情報(例えば、サービスセルのRSRPとUEによって報告された近隣のセルのRSRPとの差が5dB未満である)に従って、UEのためのJTコヒーレント送信を行うセルがCell2、Cell4、およびCell5であると決定する。協調送信セットは、様々なUEによって報告される測定情報に従って変動しうる。
UEによって報告される測定情報は、参照信号受信電力(Reference Signal Received Power、RSRP)、参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)、チャネル品質情報(Channel Quality Indicator、CQI)、信号対干渉雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio、SINR)、ブロック誤り率(Block Error Rate、BLER)などのうちの少なくとも1つを含むことができる。本発明の本実施形態はこれらだけに限定されないことを理解すべきである。
本発明の本実施形態において、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得するのみならず、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数のセルについて行われる必要がある場合に、ジョイントチャネル補正が完了される対象である少なくとも1つの第1の補正セットも取得する。したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従って決定される第2の協調送信セットを用いて行われる場合に、ジョイント送信の信号利得が改善される。
任意選択で、別の実施形態として、ステップ101の前に、協調ネットワークが配備されると、協調ネットワーク内の基地局は、ネットワークコントローラから協調セットを取得することができる。ステップ101で、基地局がユーザ機器のためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定するときに、基地局は、ネットワークコントローラから取得した協調セットの中からユーザ機器の第1の協調送信セットを選択することができる。第1の協調送信セットは、協調セットのサブセットである。
任意選択で、別の実施形態として、ステップ101で、ユーザ機器のサービスセルの基地局は、少なくとも1つの第1の補正セットをネットワークコントローラから取得することもでき、少なくとも1つの第1の補正セットを、ユーザ機器の第1の協調送信セット内のセルである参照セルが属する基地局から取得することもでき、これについて本発明の本実施形態では限定されない。具体的には、基地局に属する複数のセル内の任意の2つのセルがジョイントチャネル補正を完了した後で、基地局は、それら複数のセルを第1の補正セットとして決定し、第1の補正セットをネットワークコントローラへ送ることができる。好ましくは、基地局が参照セルの基地局ではない場合に、第1の補正セットは、協調ネットワーク内の参照セルの基地局へ送られる。基地局が第1の補正セットを、ネットワークコントローラからではなく参照セルの基地局から取得しさえすればよい場合に、待ち時間が短縮される。異なる基地局に属するセルもジョイントチャネル補正を行うことができることに留意すべきであり、これについて本発明の本実施形態では限定されない。
任意選択で、少なくとも1つの第1の補正セットは、(例えば、ベースバンドボードが複数のセルをサポートするシナリオにおいて)専用インターフェース、すなわち、基地局によって定義されるインターフェースを用いて取得することもできる。少なくとも1つの第1の補正セットは、別のインターフェース(X2インターフェースなど)を用いて取得することもできることに留意すべきであり、これについて本発明の本実施形態では限定されない。
任意選択で、別の実施形態として、ステップ101で、ユーザ機器のサービスセルを含む少なくとも1つの第1の補正セットが取得される。
任意選択で、別の実施形態として、取得される第1の補正セットが1つだけである場合、ステップ102で、ユーザ機器の第1の協調送信セットとその1つの第1の補正セットの交わりを、ユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定することができる。取得される第1の補正セットが複数である場合、ステップ102で、複数の第1の補正セットの結びを第2の補正セットとして決定することができ、具体的には、複数の第1の補正セットの各々がユーザ機器のサービスセルを含み、ユーザ機器の第1の協調送信セットと第2の補正セットの交わりが、ユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定される。
本発明の本実施形態は、ユーザ機器の第2の協調送信セットが、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび1つまたは複数の第1の補正セットに従ってどのように決定されるかには制限を設けていないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、複数のユーザ機器がJTコヒーレント送信に関与する場合(「マルチユーザジョイント送信(Multi−User Joint Transmission、MU−JT)」ともいう)、ユーザ機器の第2の協調セットを、本発明の前述の実施形態による方法を用いて1つずつ決定することもできる。ステップ102で、JTコヒーレント送信が、ユーザ機器に対応する第2の協調セットの交わりに従って複数のユーザ機器内の任意のユーザ機器上で行われる。すなわち、MU−JTコヒーレント送信に関与するユーザ機器の第2の協調セットの交わりが、最終的な協調セットとして使用される。
例えば、3つのユーザ機器、すなわち、UE1、UE2、およびUE3がMU−JTコヒーレント送信に関与している場合に、UE1の第2の協調セットがCell0、Cell1、Cell2、およびCell3を含み、UE2の第2の協調セットがCell0、Cell1、およびCell2を含み、UE3の第2の協調セットがCell0、Cell1、およびCell3を含む。この場合、MU−JTコヒーレント送信のための協調セットは、Cell0およびCell1を含む。
前述の例におけるユーザ機器の個数もしくはセルの個数は、単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するためのものではないことを理解すべきである。
任意選択で、ステップ101の前に、基地局は、ユーザ機器によって報告された受信測定情報に従って、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で行われる必要があるかどうか判定することもできる。ユーザ機器によって報告されたサービスセルのCQIもしくはRSRPが閾値未満である場合、基地局は、ユーザ機器はエッジユーザ機器であると判定し、したがって、ユーザ機器のためにJTコヒーレント送信が行われる必要があると決定され、ステップ101が実行される。
任意選択で、ステップ102の後に、第2の協調送信セットを用いてユーザ機器上で行われるJTコヒーレント送信の信号利得が、非JTコヒーレント送信の信号利得より大きいかどうか推定することもできる。JTコヒーレント送信の信号利得が非JTコヒーレント送信の信号利得より大きい場合、ステップ103を行う。
本発明の一実施形態を、図2に示す例を参照してより詳細に説明する。
201.基地局が、ユーザ機器のためにJTコヒーレント送信が行われる必要があると決定する。
任意選択で、基地局は、ユーザ機器によって報告された受信測定情報に従って決定を行うこともできる。ユーザ機器によって報告された測定情報が、サービスセルのCQIもしくはRSRPが閾値未満であることを示す場合、基地局は、ユーザ機器はエッジユーザ機器である判定し、したがって、ユーザ機器はJTコヒーレント送信に関与するユーザ機器である、すなわち、ユーザ機器上でJTコヒーレント送信が行われる必要があると決定される。
UEによって報告される測定情報は、RSRP、RSRQ、CQI、SINR、BLERなどのうちの少なくとも1つを含みうることに留意すべきである。本発明の本実施形態はこれらだけに限定されないことを理解すべきである。
202.基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび第1の補正セットを取得する。
任意選択で、ユーザ機器のサービスセルの基地局は、少なくとも1つの第1の補正セットをネットワークコントローラから取得することもでき、少なくとも1つの第1の補正セットを、ユーザ機器の第1の協調送信セット内のセルである参照セルが属する基地局から取得することもでき、これについて本発明の本実施形態では限定されない。具体的には、基地局に属する複数のセル内の任意の2つのセルがジョイントチャネル補正を完了した後で、基地局は、それら複数のセルを第1の補正セットとして決定し、第1の補正セットをネットワークコントローラへ送ることができる。好ましくは、基地局が参照セルの基地局ではない場合に、第1の補正セットは、協調ネットワーク内の参照セルの基地局へ送られる。基地局が第1の補正セットを、ネットワークコントローラからではなく参照セルの基地局から取得しさえすればよい場合に、待ち時間が短縮される。異なる基地局に属するセルもジョイントチャネル補正を行うことができることに留意すべきであり、これについて本発明の本実施形態では限定されない。
任意選択で、少なくとも1つの第1の補正セットは、(例えば、ベースバンドボードが複数のセルをサポートするシナリオにおいて)専用インターフェース、すなわち、基地局によって定義されるインターフェースを用いて取得することもできる。少なくとも1つの第1の補正セットは、別のインターフェース(X2インターフェースなど)を用いて取得することもできることに留意すべきであり、これについて本発明の本実施形態では限定されない。
任意選択で、第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットとすることができる。例えば、第1の協調送信セットが静的協調送信セットである場合、基地局は、ネットワークコントローラから取得される協調セットの中からユーザ機器の第1の協調送信セットを選択することができる。
任意選択で、取得される各第1の補正セットは、ユーザ機器のサービスセルを含む。
203.基地局は、ユーザ機器の第2の協調送信セットを決定する。
任意選択で、基地局がステップ202でただ1つの第1の補正セットを取得する場合に、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットとその1つの第1の補正セットの交わりを、ユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定することができる。例えば、ユーザ機器の第1の協調送信セットは、Cell0、Cell1、およびCell2を含み、第1の補正セットは、Cell0、Cell1、およびCell3を含み、すなわち、それら3つのセル、Cell0、Cell1、およびCell3のうちの任意の2つのセルがジョイントチャネル補正を完了しているとする。基地局は、Cell0およびCell1を、ユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定する。
任意選択で、基地局がステップ202で複数の第1の補正セットを取得する場合に、基地局は、ユーザ機器のサービスセルを含む複数の第1の補正セットを選択し、基地局は、複数の第1の補正セットの結びを第2の補正セットとして決定し、ユーザ機器の第1の協調送信セットと第2の補正セットの交わりをユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定することができる。2つの補正セットが説明のための例として使用されており、第1の補正セットは、Cell0、Cell1、およびCell3を含み、第2の補正セットは、Cell0、Cell2、およびCell4を含み、2つの補正セットの結びは、Cell0、Cell1、Cell2、Cell3、およびCell4を含む。ユーザ機器の第1の協調送信セットがCell0、Cell1、およびCell2を含む場合、基地局は、Cell0、Cell1、およびCell2は、ユーザ機器の第2の協調送信セットであると決定する。
任意選択で、複数のユーザ機器がJTコヒーレント送信に関与する場合に、すなわち、MU−JTコヒーレント送信の場合に、第2の協調送信セットを、それら複数のユーザ機器のために1つずつ決定することができ、複数のユーザ機器に対応する第2の協調送信セットの交わりが、最終的な第2の協調送信セットとして決定される。具体例については、以上の説明を参照することができ、ここでは詳細を再度述べない。
前述の例は、単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するためのものではないことを理解すべきである。
204.基地局は、第2の協調送信セットによって行われるJTコヒーレント送信の利得を推定する。
205.基地局は、第2の協調送信セットを使用してJTコヒーレント送信が行われると決定する。
任意選択で、基地局がステップ204で、第2の協調送信セットを用いてユーザ機器上で行われるJTコヒーレント送信の信号利得が非JTコヒーレント送信の信号利得より大きいと判定した場合に、基地局は、第2の協調送信セットを使用してJTコヒーレント送信が行われると決定する。
本発明の本実施形態において、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得するのみならず、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数のセルについて行われる必要がある場合に、ジョイントチャネル補正が完了される対象である少なくとも1つの第1の補正セットも取得する。したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従って決定される第2の協調送信セットを用いて行われる場合に、ジョイント送信の信号利得が改善される。
図3は、本発明の実施形態による基地局の構造ブロック図である。基地局300は、取得部301と、決定部302と、送信部303とを含む。
取得部301は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットの各々は少なくとも2つのセルを含み、それら少なくとも2つのセル内の任意の2つのセルについてジョイントチャネル補正が完了され、第1の協調送信セットは、ユーザ機器のための協調送信を提供する少なくとも1つのセルのセットを含む。
決定部302は、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび取得部301によって取得される少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定する。
送信部303は、決定部302によって決定されるユーザ機器の第2の協調送信セットに従ってユーザ機器上でJTコヒーレント送信を行う。
本発明の本実施形態において、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得するのみならず、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数のセルについて行われる必要がある場合に、ジョイントチャネル補正が完了される対象である少なくとも1つの第1の補正セットも取得し、第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットである。したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従って決定される第2の協調送信セットを用いて行われる場合に、ジョイント送信の信号利得が改善される。
基地局300は、図1および図2の方法における基地局に関わるステップを実装することができ、繰り返しにならないようここでは詳細を再度述べない。
任意選択で、一実施形態として、ユーザ機器の第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットとすることができる。
静的協調送信セットとは、協調ネットワークが配備されると(協調ネットワークは複数の基地局を含むことができ、1つの基地局が複数のセルにサービスすることもでき、1つの基地局が複数のスモールセル基地局もしくはマイクロ基地局もしくはRRUにサービスすることもできる)、UEのためのJTコヒーレント送信(UEへデータサービスを送信するために複数のセルを組み合わせるなど)を行う複数のセルが、UEのサービスセルの基地局によって決定され、複数のセルが決定されると、それ以上変更が行われないことをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されており、UEのサービスセルの基地局が、UEについて、JTコヒーレント送信を行うセルはCell0、Cell2、およびCell4であると決定し、それ以上変更が行われない。
準静的協調送信セットとは、協調ネットワークが配備されると(協調ネットワークは複数の基地局を含むことができ、1つの基地局が複数のセルにサービスすることができる)、UEのためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルが、その配備およびUEによって報告される測定情報に従って、UEのサービスセルの基地局によって決定されることをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されている。初期段階において、UEのサービスセル(Cell1)の基地局は、UEについて、JTコヒーレント送信を行うセルがCell0、Cell2、およびCell4であると決定する。ある特定の時間に、UEは基地局へ測定情報を報告し、基地局は、UEによって報告された測定情報に従って、セルは、Cell2、Cell3、およびCell5であると決定する。この時点で、基地局は、UEのためのJTコヒーレント送信を行うようにCell2、Cell3、およびCell5を選択することができる。疑いなく、基地局は、ポーリングモードで、JTコヒーレント送信を行うセルを決定することもできる。例えば、最初に、基地局は、Cell0、Cell1、およびCell2を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定し、ある期間の後に、基地局は、Cell3、Cell4、およびCell5を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定する。
同じサービスセル内のすべてのUEの静的協調送信セットを同じとすることもでき、同じサービスセル内のすべてのUEの準静的協調送信セットを同じとすることもできる。
動的協調送信セットとは、基地局が、UEによって報告される測定情報に従って、UEのためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定すること、すなわち、UEが、JTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定することをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されており、基地局は、UEによって報告された測定情報(例えば、サービスセルのRSRPとUEによって報告された近隣のセルのRSRPとの差が5dB未満である)に従って、UEのためのJTコヒーレント送信を行うセルがCell2、Cell4、およびCell5であると決定する。この場合、基地局は、Cell2、Cell4、およびCell5を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定する。協調送信セットは、様々なUEによって報告される測定情報に従って変動しうる。
UEによって報告される測定情報は、RSRP、RSRQ、CQI、SINR、BLERなどのうちの少なくとも1つを含み得ることに留意すべきである。本発明の本実施形態はこれらだけに限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、取得部301がただ1つの第1の補正セットを取得する場合に、決定部302は、特に、ユーザ機器の第1の協調送信セットと取得部301によって取得されるその1つの第1の補正セットの交わりをユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定する。
任意選択で、別の実施形態として、取得部301が複数の第1の補正セットを取得する場合、決定部302は、特に、取得部301によって取得される複数の第1の補正セットの結びを第2の補正セットとして決定し、取得部301によって取得されるユーザ機器の第1の協調送信セットと第2の補正セットの交わりをユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定する。
任意選択で、別の実施形態として、取得部301は、特に、少なくとも1つの第1の補正セットをネットワークコントローラから取得し、または、特に、少なくとも1つの第1の補正セットを、ユーザ機器の第1の協調送信セット内のセルである参照セルが属する基地局から取得する。
任意選択で、別の実施形態として、取得部301は、特に、ユーザ機器のサービスセルを含む少なくとも1つの第1の補正セットを取得する。
任意選択で、別の実施形態として、複数のユーザ機器がJTコヒーレント送信に関与し、ユーザ機器は複数のユーザ機器のうちの1つである場合に、送信部303は、特に、複数のユーザ機器に対応し、取得部301によって取得される第2の協調送信セットの交わりに従ってユーザ機器上でJTコヒーレント送信を行う。
任意選択で、決定部302は、さらに、ユーザ機器によって報告された受信測定情報に従って、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で行われる必要があるかどうか判定する。ユーザ機器によって報告されたサービスセルのCQIもしくはRSRPが閾値未満である場合、決定部302は、さらに、ユーザ機器はエッジユーザ機器であると判定し、したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で行われる必要があると決定される。
任意選択で、決定部302は、さらに、第2の協調送信セットを用いてユーザ機器上で行われるJTコヒーレント送信の信号利得が、非JTコヒーレント送信の信号利得より大きいかどうか推定する。
本発明の実施形態は、前述の方法実施形態におけるステップおよび方法を実装するための装置実施形態をさらに提供する。図4は、本発明の別の実施形態による基地局の構造ブロック図である。本実施形態において、デバイス400は、プロセッサ401と、メモリ402と、送信機403と、受信機404とを含む。プロセッサ401は、デバイス400の動作を制御し、またプロセッサ401は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)とも呼ばれる。メモリ402は、読取り専用メモリおよびランダム・アクセス・メモリを含むことができ、プロセッサ401のための命令およびデータを提供する。メモリ402の一部は、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)をさらに含むことができる。プロセッサ401、メモリ402、送信機403、および受信機404は、バスシステム410を用いて相互に結合されており、バスシステム410は、データバスに加えて、電源バス、制御バス、およびステータス信号バスをさらに含む。しかし、説明を明確にするために、図においてはあらゆるタイプのバスがバスシステム410として記されている。
本発明の前述の実施形態によって開示される方法は、デバイス400に適用することができる。プロセッサ401は集積回路チップとすることができ、信号処理能力を有する。一実装プロセスにおいて、前述の方法の各ステップは、プロセッサ401内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形態の命令によって完了することができる。前述のプロセッサ401は汎用プロセッサとすることができ、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NP)などを含み、また、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリート・ハードウェア・コンポーネントとすることもできる。プロセッサは、本発明の各実施形態において開示される方法、ステップ、および論理ブロック図を実装し、または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができ、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどとすることもできる。
プロセッサ401は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットの各々は少なくとも2つのセルを含み、それら少なくとも2つのセル内の任意の2つのセルについてジョイントチャネル補正が完了され、第1の協調送信セットは、ユーザ機器のための協調送信を提供する少なくとも1つのセルのセットを含む。
プロセッサ401は、さらに、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび取得される少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定する。
送信機403は、プロセッサ401によって決定されるユーザ機器の第2の協調送信セットに従ってユーザ機器上でJTコヒーレント送信を行う。
本発明の本実施形態において、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得するのみならず、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数のセルについて行われる必要がある場合に、ジョイントチャネル補正が完了される対象である少なくとも1つの第1の補正セットも取得し、第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットである。したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従って決定される第2の協調送信セットを用いて行われる場合に、ジョイント送信の信号利得が改善される。
基地局400は、図1および図2の方法における基地局に関わるステップを実装することができ、繰り返しにならないようここでは詳細を再度述べない。
任意選択で、一実施形態として、ユーザ機器の第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットとすることができる。
静的協調送信セットとは、協調ネットワークが配備されると(協調ネットワークは複数の基地局を含むことができ、1つの基地局が複数のセルにサービスすることもでき、1つの基地局が複数のスモールセル基地局もしくはマイクロ基地局もしくはRRUにサービスすることもできる)、UEのためのJTコヒーレント送信(UEへデータサービスを送信するために複数のセルを組み合わせるなど)を行う複数のセルが、UEのサービスセルの基地局によって決定され、複数のセルが決定されると、それ以上変更が行われないことをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されており、UEのサービスセルの基地局が、UEについて、JTコヒーレント送信を行うセルはCell0、Cell2、およびCell4であると決定し、それ以上変更が行われない。
準静的協調送信セットとは、協調ネットワークが配備されると(協調ネットワークは複数の基地局を含むことができ、1つの基地局が複数のセルにサービスすることができる)、UEのためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルが、UEによって報告される配備および測定情報に従って、UEのサービスセルの基地局によって決定されることをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されている。初期段階において、UEのサービスセル(Cell1)の基地局は、UEについて、JTコヒーレント送信を行うセルがCell0、Cell2、およびCell4であると決定する。ある特定の時間に、UEは基地局へ測定情報を報告し、基地局は、UEによって報告された測定情報に従って、セルは、Cell2、Cell3、およびCell5であると決定する。この時点で、基地局は、UEのためのJTコヒーレント送信を行うようにCell2、Cell3、およびCell5を選択することができる。疑いなく、基地局は、ポーリングモードで、JTコヒーレント送信を行うセルを決定することもできる。例えば、最初に、基地局は、Cell0、Cell1、およびCell2を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定し、ある期間の後に、基地局は、Cell3、Cell4、およびCell5を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定する。
同じサービスセル内のすべてのUEの静的協調送信セットを同じとすることもでき、同じサービスセル内のすべてのUEの準静的協調送信セットを同じとすることもできる。
動的協調送信セットとは、基地局が、UEによって報告される測定情報に従って、UEのためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定すること、すなわち、UEが、JTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定することをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されており、基地局は、UEによって報告された測定情報(例えば、サービスセルのRSRPとUEによって報告された近隣のセルのRSRPとの差が5dB未満である)に従って、UEのためのJTコヒーレント送信を行うセルがCell2、Cell4、およびCell5であると決定する。この場合、基地局は、Cell2、Cell4、およびCell5を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定する。協調送信セットは、様々なUEによって報告される測定情報に従って変動しうる。
UEによって報告される測定情報は、RSRP、RSRQ、CQI、SINR、BLERなどのうちの少なくとも1つを含み得ることに留意すべきである。本発明の本実施形態はこれらだけに限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、取得される第1の補正セットが1つだけである場合に、プロセッサ401は、特に、ユーザ機器の第1の協調送信セットと取得されるその1つの第1の補正セットの交わりを、ユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定する。
任意選択で、別の実施形態として、取得される第1の補正セットが複数である場合、プロセッサ401は、特に、取得される複数の第1の補正セットの結びを第2の補正セットとして決定し、取得されるユーザ機器の第1の協調送信セットと第2の補正セットの交わりをユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定する。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ401は、特に、少なくとも1つの第1の補正セットをネットワークコントローラから取得し、または、特に、少なくとも1つの第1の補正セットを、ユーザ機器の第1の協調送信セット内のセルである参照セルが属する基地局から取得する。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ401は、特に、ユーザ機器のサービスセルを含む少なくとも1つの第1の補正セットを取得する。
任意選択で、別の実施形態として、複数のユーザ機器がJTコヒーレント送信に関与し、ユーザ機器は複数のユーザ機器のうちの1つである場合に、送信機403は、特に、複数のユーザ機器に対応する取得される第2の協調送信セットの交わりに従ってユーザ機器上でJTコヒーレント送信を行う。
任意選択で、プロセッサ401は、さらに、ユーザ機器によって報告され、受信機404によって受信される測定情報に従って、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で行われる必要があるかどうか判定する。ユーザ機器によって報告されたサービスセルのCQIもしくはRSRPが閾値未満である場合、プロセッサ401は、さらに、ユーザ機器はエッジユーザ機器であると判定し、したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で行われる必要があると決定される。
任意選択で、プロセッサ401は、さらに、第2の協調送信セットを用いてユーザ機器上で行われるJTコヒーレント送信の信号利得が、非JTコヒーレント送信の信号利得より大きいかどうか推定する。
本明細書で開示される実施形態において記述される例と組み合わせて、各ユニットおよびアルゴリズムステップを電子ハードウェアによって、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実装することができることを、当業者は理解するであろう。各機能を果たすのがハードウェアか、それともソフトウェアかは、技術解決策の個々の用途および設計上の制約条件に依存する。当業者は、様々な方法を使用して個々の用途ごとに記述された機能を実装することができるが、そうした実装は本発明の範囲を超えるものとみなすべきではない。
説明を簡便にするために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作動プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照することができることを当業者は明確に理解することができ、ここでは詳細を再度述べない。
本出願において提供されるいくつかの実施形態においては、開示のシステム、装置、および方法を他のやり方で実装することもできることを理解すべきである。例えば、説明した装置実施形態は単なる例示にすぎない。例えば、ユニット分割は単なる論理的機能分割にすぎず、実際の実装に際しては他の分割も可能である。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされ、または統合されて別のシステムになる場合もあり、ある特徴が無視され、または実行されない場合もある。加えて、表示された、または論じられた相互結合または直接結合または通信接続を、いくつかのインターフェースを介して実装することもできる。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または他の形態として実装することができる。
別々の部品として記述されたユニットは物理的に分離していてもそうでなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理的ユニットであってもそうでなくてもよく、1つの位置に位置していてもよく、複数のネットワークユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部または全部を、各実施形態の解決策の目的を達成するための実際のニーズに従って選択することもできる。
加えて、本発明の各実施形態における機能ユニットを1つの処理ユニットへ統合することもでき、ユニットの各々が物理的に独立して存在していてもよく、または2つ以上のユニットは1つのユニットへ統合される。
各機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売され、または使用される場合に、それらの機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。そうした理解に基づくと、本発明の技術解決策を、本質的に、または先行技術に寄与する部分、または技術解決策の一部は、ソフトウェア製品の形態で実装することができる。ソフトウェア製品は記憶媒体に記憶されており、(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスとすることができる)コンピュータデバイスに、本発明の各実施形態で記述されている方法のステップの全部または一部を実行するよう命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、読取り専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
以上の説明は、単に、本発明の特定の実装法にすぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明において開示される技術範囲内で当業者によって容易に考案されるあらゆる変形または置換は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきものとする。
300 基地局
301 取得部
302 決定部
303 送信部
400 デバイス
401 プロセッサ
402 メモリ
403 送信機
404 受信機
410 バスシステム
本発明の実施形態は通信技術の分野に関し、詳細には、協調送信セットを決定するための方法および基地局に関する。
多地点協調(Coordinated Multiple Point、CoMP)技術の1つとして、ジョイント送信(Joint Transmission、JT)技術は、平均セルエッジスループットを大幅に改善することができる。先行技術においては、協調ネットワークが配備されると、基地局は、その配備に基づいてCoMP協調送信セットを決定し、それ以上CoMP協調送信セットを変更せず、またはユーザ機器(User Equipment、UE)によって報告される測定情報(例えば、参照信号受信電力(Reference Signal Received Power、RSRP)や、チャネル品質情報(Channel Quality Indicator、CQI)など)に基づいてCoMP協調送信セットを決定する。
しかし、JT技術によってもたらされる利得を得るためには、複数のセルに対応し、デジタル補正またはアナログ補正後に得られる中間周波数チャネル応答および無線周波数チャネル応答が、時間的に、かつ/または位相的に整合されるように、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数の協調セルについて行われる必要がある。ここで、整合とは、補正後の送信および/もしくは受信の中間周波数チャネル応答および無線周波数チャネル応答が同じであること、または補正後の送信の中間周波数チャネル応答および無線周波数チャネル応答に対する受信の中間周波数チャネル応答および無線周波数チャネル応答の複数の比率が同じであることを意味しうる。先行技術を用いて決定されたCoMP協調送信セットをJTコヒーレント送信において複数の協調セルとして使用すると、ジョイント送信の信号利得が低くなる。
本発明の実施形態は、協調送信セットを決定するための方法および基地局を提供し、本方法および基地局は、ジョイント送信の信号利得を改善するように、ユーザ機器上でJTコヒーレント送信を行う協調送信セットをより合理的に決定することができる。
第1の態様は、協調送信セットを決定するための方法を提供し、本方法は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットを取得するステップであって、少なくとも1つの第1の補正セットの各々が少なくとも2つのセルを含み、それら少なくとも2つのセル内の任意の2つのセルについてジョイントチャネル補正が完了され、第1の協調送信セットは、ユーザ機器のための協調送信を提供する少なくとも1つのセルのセットを含む、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットを取得するステップと、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定するステップと、ユーザ機器の第2の協調送信セットに従ってユーザ機器上でジョイント送信(JT)コヒーレント送信を行うステップとを含む。
第1の態様に関して、第1の態様の別の実装法においては、少なくとも1つの第1の補正セットは1つの第1の補正セットであり、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定するステップは、ユーザ機器の第1の協調送信セットと第1の補正セットの交わりに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定するステップを含む。
第1の態様または前述の実装法に関して、第1の態様の別の実装法においては、少なくとも1つの第1の補正セットは複数の第1の補正セットであり、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定するステップは、複数の第1の補正セットの結びを第2の補正セットとして決定するステップと、ユーザ機器の第1の協調送信セットと第2の補正セットの交わりをユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定するステップとを含む。
第1の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第1の態様の別の実装法においては、少なくとも1つの第1の補正セットを取得するステップは、ユーザ機器のサービスセルを含む少なくとも1つの第1の補正セットを取得するステップを含む。
第1の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第1の態様の別の実装法においては、少なくとも1つの第1の補正セットを取得するステップは、少なくとも1つの第1の補正セットをネットワークコントローラから取得するステップ、または少なくとも1つの第1の補正セットを、ユーザ機器の第1の協調送信セット内のセルである参照セルが属する基地局から取得するステップを含む。
第1の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第1の態様の別の実装法においては、複数のユーザ機器がJTコヒーレント送信に関与し、ユーザ機器は複数のユーザ機器のうちの1つである場合に、ユーザ機器の第2の協調送信セットに従ってユーザ機器上でジョイント送信(JT)コヒーレント送信を行うステップは、複数のユーザ機器に対応する第2の協調送信セットの交わりに従ってユーザ機器上でジョイント送信(JT)コヒーレント送信を行うステップを含む。
第1の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第1の態様の別の実装法においては、ユーザ機器の第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットである。
第2の態様は基地局を提供し、本基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットを取得する取得部であって、少なくとも1つの第1の補正セットの各々が少なくとも2つのセルを含み、それら少なくとも2つのセル内の任意の2つのセルについてジョイントチャネル補正が完了され、第1の協調送信セットは、ユーザ機器のための協調送信を提供する少なくとも1つのセルのセットを含む、取得部と、取得部によって取得されるユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定する決定部と、決定部によって決定されるユーザ機器の第2の協調送信セットに従ってユーザ機器上でジョイント送信(JT)コヒーレント送信を行う送信部とを含む。
第2の態様に関して、第2の態様の別の実装法においては、決定部は、特に、取得部によって取得されるユーザ機器の第1の協調送信セットと1つの第1の補正セットの交わりに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定する。
第2の態様または前述の実装法に関して、第2の態様の別の実装法においては、決定部は、特に、取得部によって取得される複数の第1の補正セットの結びを第2の補正セットとして決定し、取得部によって取得されるユーザ機器の第1の協調送信セットと第2の補正セットの交わりをユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定する。
第2の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第2の態様の別の実装法においては、取得部は、特に、ユーザ機器のサービスセルを含む少なくとも1つの第1の補正セットを取得する。
第2の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第2の態様の別の実装法においては、取得部は、特に、少なくとも1つの第1の補正セットをネットワークコントローラから取得し、または少なくとも1つの第1の補正セットを、ユーザ機器の協調送信セット内のセルである参照セルが属する基地局から取得する。
第2の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第2の態様の別の実装法においては、複数のユーザ機器がJTコヒーレント送信に関与し、ユーザ機器は複数のユーザ機器のうちの1つである場合に、送信部は、特に、複数のユーザ機器に対応し、取得部によって取得される第2の協調送信セットの交わりに従ってユーザ機器上でJTコヒーレント送信を行う。
第2の態様または前述の実装法のうちの1つに関して、第2の態様の別の実装法においては、ユーザ機器の第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットである。
本発明の実施形態において、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得するのみならず、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数のセルについて行われる必要がある場合に、ジョイントチャネル補正が完了される対象である少なくとも1つの第1の補正セットも取得する。したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従って決定される第2の協調送信セットを用いて行われる場合に、ジョイント送信の信号利得が改善される。
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下で、それらの実施形態または先行技術を説明するのに必要な添付の図面について簡単に述べる。明らかに、以下の説明における添付の図面は、単に、本発明のいくつかの実施形態を示すにすぎず、当業者はこれら添付の図面から難なく他の図面をさらに導出することができる。
本発明の一実施形態による協調送信セットを決定するための方法の流れ図である。
本発明の一実施形態による協調送信セットを決定するための方法のプロセスの概略的流れ図である。
本発明の一実施形態による基地局の構造ブロック図である。
本発明の別の実施形態による基地局の構造ブロック図である。
以下では、本発明の実施形態における添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明する実施形態は本発明の実施形態の一部であり、全部ではない。本発明の実施形態に基づいて当業者により難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
本発明の実施形態の技術解決策は、モバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communication、GSM(登録商標))システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロング・ターム・エボルーション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)、ユニバーサル移動電話システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システムといった様々な通信システムに適用できることを理解すべきである。
本発明の実施形態において、基地局は、GSMまたはCDMAにおける基地局(Base Transceiver Station、BTS)とすることもでき、WCDMAにおける基地局(NodeB、NB)またはUMTSにおける基地局(Base Station、BS)とすることもでき、さらに、LTEにおける進化型NodeB(evolved Node B、eNB、もしくはe−NodeB)とすることもでき、基地局は、本発明においては限定されない。
ネットワークコントローラは、GSMまたはCDMAにおける基地局コントローラ(Base Station Controller、BSC)、WCDMAにおける無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、RNC)といった基地局コントローラとすることができ、またはLTEにおける進化型NodeB(evolved Node B、eNB、もしくはe−NodeB)に統合される。また、ネットワークコントローラは、保守運用センタ(Operations&Maintenance Center、OMC)などとすることもできる。本発明の実施形態はそれらだけに限定されないことを理解すべきである。
ユーザ機器(User Equipment、UE)は、移動端末(Mobile Terminal)、モバイルユーザ機器などとも呼ばれ、無線アクセスネットワーク(例えば、RAN、Radio Access Network)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができる。ユーザ機器は、携帯電話(「セルラー」電話ともいう)や移動端末付きのコンピュータといった移動端末とすることができる。例えば、ユーザ機器は、携帯型モバイル装置、ポケットサイズのモバイル装置、ハンドヘルド型モバイル装置、コンピュータ内蔵型モバイル装置、または車内モバイル装置とすることができ、無線アクセスネットワークと言語および/またはデータをやりとりする。
図1は本発明の一実施形態による協調送信セットを決定するための方法の流れ図である。図1に示す方法は基地局によって実行される。
101.ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットを取得する。少なくとも1つの第1の補正セットの各々は少なくとも2つのセルを含み、それら少なくとも2つのセル内の任意の2つのセルについてジョイントチャネル補正が完了され、第1の協調送信セットは、ユーザ機器のための協調送信を提供する少なくとも1つのセルのセットを含む。
102.ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定する。
103.ユーザ機器の第2の協調送信セットに従ってユーザ機器上でジョイント送信(JT)コヒーレント送信を行う。
本発明の本実施形態において、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得するのみならず、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数のセルについて行われる必要がある場合に、ジョイントチャネル補正が完了される対象である少なくとも1つの第1の補正セットも取得する。したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従って決定される第2の協調送信セットを用いて行われる場合に、ジョイント送信の信号利得が改善される。
任意選択で、一実施形態として、ユーザ機器の第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットとすることができる。
静的協調送信セットとは、協調ネットワークが配備されると(協調ネットワークは複数の基地局を含むことができ、1つの基地局が複数のセルにサービスすることもでき、1つの基地局が複数のスモールセル基地局もしくはマイクロ基地局もしくはリモート無線ユニット(Remote Radio Unit、RRU)にサービスすることもできる)、UEのためのJTコヒーレント送信(UEへデータサービスを送信するために複数のセルを組み合わせるなど)を行う複数のセルが、UEのサービスセルの基地局によって決定され、複数のセルが決定されると、それ以上変更が行われないことをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されており、UEのサービスセルの基地局が、UEについて、JTコヒーレント送信を行うセルはCell0、Cell2、およびCell4であると決定し、それ以上変更が行われない。
準静的協調送信セットとは、協調ネットワークが配備されると(協調ネットワークは複数の基地局を含むことができ、1つの基地局が複数のセルにサービスすることができる)、UEのためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルが、その配備およびUEによって報告される測定情報に従って、UEのサービスセルの基地局によって決定されることをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されている。初期段階において、UEのサービスセル(Cell1)の基地局は、UEについて、JTコヒーレント送信を行うセルがCell0、Cell2、およびCell4であると決定する。ある特定の時間に、UEは基地局へ測定情報を報告し、基地局は、UEによって報告された測定情報に従って、セルは、Cell2、Cell3、およびCell5であると決定する。この時点で、基地局は、UEのためのJTコヒーレント送信を行うようにCell2、Cell3、およびCell5を選択することができる。疑いなく、基地局は、ポーリングモードで、JTコヒーレント送信を行うセルを決定することもできる。例えば、最初に、基地局は、Cell0、Cell1、およびCell2を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定し、ある期間の後に、基地局は、Cell3、Cell4、およびCell5を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定する。
同じサービスセル内のすべてのUEの静的協調送信セットを同じとすることもでき、同じサービスセル内のすべてのUEの準静的協調送信セットを同じとすることもできる。
動的協調送信セットとは、基地局が、UEによって報告される測定情報に従って、UEのためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定すること、すなわち、UEが、JTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定することをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されており、基地局は、UEによって報告された測定情報(例えば、サービスセルのRSRPとUEによって報告された近隣のセルのRSRPとの差が5dB未満である)に従って、UEのためのJTコヒーレント送信を行うセルがCell2、Cell4、およびCell5であると決定する。協調送信セットは、様々なUEによって報告される測定情報に従って変動しうる。
UEによって報告される測定情報は、参照信号受信電力(Reference Signal Received Power、RSRP)、参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)、チャネル品質情報(Channel Quality Indicator、CQI)、信号対干渉雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio、SINR)、ブロック誤り率(Block Error Rate、BLER)などのうちの少なくとも1つを含むことができる。本発明の本実施形態はこれらだけに限定されないことを理解すべきである。
本発明の本実施形態において、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得するのみならず、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数のセルについて行われる必要がある場合に、ジョイントチャネル補正が完了される対象である少なくとも1つの第1の補正セットも取得する。したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従って決定される第2の協調送信セットを用いて行われる場合に、ジョイント送信の信号利得が改善される。
任意選択で、別の実施形態として、ステップ101の前に、協調ネットワークが配備されると、協調ネットワーク内の基地局は、ネットワークコントローラから協調セットを取得することができる。ステップ101で、基地局がユーザ機器のためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定するときに、基地局は、ネットワークコントローラから取得した協調セットの中からユーザ機器の第1の協調送信セットを選択することができる。第1の協調送信セットは、協調セットのサブセットである。
任意選択で、別の実施形態として、ステップ101で、ユーザ機器のサービスセルの基地局は、少なくとも1つの第1の補正セットをネットワークコントローラから取得することもでき、少なくとも1つの第1の補正セットを、ユーザ機器の第1の協調送信セット内のセルである参照セルが属する基地局から取得することもでき、これについて本発明の本実施形態では限定されない。具体的には、基地局に属する複数のセル内の任意の2つのセルがジョイントチャネル補正を完了した後で、基地局は、それら複数のセルを第1の補正セットとして決定し、第1の補正セットをネットワークコントローラへ送ることができる。好ましくは、基地局が参照セルの基地局ではない場合に、第1の補正セットは、協調ネットワーク内の参照セルの基地局へ送られる。基地局が第1の補正セットを、ネットワークコントローラからではなく参照セルの基地局から取得しさえすればよい場合に、待ち時間が短縮される。異なる基地局に属するセルもジョイントチャネル補正を行うことができることに留意すべきであり、これについて本発明の本実施形態では限定されない。
任意選択で、少なくとも1つの第1の補正セットは、(例えば、ベースバンドボードが複数のセルをサポートするシナリオにおいて)専用インターフェース、すなわち、基地局によって定義されるインターフェースを用いて取得することもできる。少なくとも1つの第1の補正セットは、別のインターフェース(X2インターフェースなど)を用いて取得することもできることに留意すべきであり、これについて本発明の本実施形態では限定されない。
任意選択で、別の実施形態として、ステップ101で、ユーザ機器のサービスセルを含む少なくとも1つの第1の補正セットが取得される。
任意選択で、別の実施形態として、取得される第1の補正セットが1つだけである場合、ステップ102で、ユーザ機器の第1の協調送信セットとその1つの第1の補正セットの交わりを、ユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定することができる。取得される第1の補正セットが複数である場合、ステップ102で、複数の第1の補正セットの結びを第2の補正セットとして決定することができ、具体的には、複数の第1の補正セットの各々がユーザ機器のサービスセルを含み、ユーザ機器の第1の協調送信セットと第2の補正セットの交わりが、ユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定される。
本発明の本実施形態は、ユーザ機器の第2の協調送信セットが、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび1つまたは複数の第1の補正セットに従ってどのように決定されるかには制限を設けていないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、複数のユーザ機器がJTコヒーレント送信に関与する場合(「マルチユーザジョイント送信(Multi−User Joint Transmission、MU−JT)」ともいう)、ユーザ機器の第2の協調セットを、本発明の前述の実施形態による方法を用いて1つずつ決定することもできる。ステップ102で、JTコヒーレント送信が、ユーザ機器に対応する第2の協調セットの交わりに従って複数のユーザ機器内の任意のユーザ機器上で行われる。すなわち、MU−JTコヒーレント送信に関与するユーザ機器の第2の協調セットの交わりが、最終的な協調セットとして使用される。
例えば、3つのユーザ機器、すなわち、UE1、UE2、およびUE3がMU−JTコヒーレント送信に関与している場合に、UE1の第2の協調セットがCell0、Cell1、Cell2、およびCell3を含み、UE2の第2の協調セットがCell0、Cell1、およびCell2を含み、UE3の第2の協調セットがCell0、Cell1、およびCell3を含む。この場合、MU−JTコヒーレント送信のための協調セットは、Cell0およびCell1を含む。
前述の例におけるユーザ機器の個数もしくはセルの個数は、単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するためのものではないことを理解すべきである。
任意選択で、ステップ101の前に、基地局は、ユーザ機器によって報告された受信測定情報に従って、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で行われる必要があるかどうか判定することもできる。ユーザ機器によって報告されたサービスセルのCQIもしくはRSRPが閾値未満である場合、基地局は、ユーザ機器はエッジユーザ機器であると判定し、したがって、ユーザ機器のためにJTコヒーレント送信が行われる必要があると決定され、ステップ101が実行される。
任意選択で、ステップ102の後に、第2の協調送信セットを用いてユーザ機器上で行われるJTコヒーレント送信の信号利得が、非JTコヒーレント送信の信号利得より大きいかどうか推定することもできる。JTコヒーレント送信の信号利得が非JTコヒーレント送信の信号利得より大きい場合、ステップ103を行う。
本発明の一実施形態を、図2に示す例を参照してより詳細に説明する。
201.基地局が、ユーザ機器のためにJTコヒーレント送信が行われる必要があると決定する。
任意選択で、基地局は、ユーザ機器によって報告された受信測定情報に従って決定を行うこともできる。ユーザ機器によって報告された測定情報が、サービスセルのCQIもしくはRSRPが閾値未満であることを示す場合、基地局は、ユーザ機器はエッジユーザ機器である判定し、したがって、ユーザ機器はJTコヒーレント送信に関与するユーザ機器である、すなわち、ユーザ機器上でJTコヒーレント送信が行われる必要があると決定される。
UEによって報告される測定情報は、RSRP、RSRQ、CQI、SINR、BLERなどのうちの少なくとも1つを含みうることに留意すべきである。本発明の本実施形態はこれらだけに限定されないことを理解すべきである。
202.基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび第1の補正セットを取得する。
任意選択で、ユーザ機器のサービスセルの基地局は、少なくとも1つの第1の補正セットをネットワークコントローラから取得することもでき、少なくとも1つの第1の補正セットを、ユーザ機器の第1の協調送信セット内のセルである参照セルが属する基地局から取得することもでき、これについて本発明の本実施形態では限定されない。具体的には、基地局に属する複数のセル内の任意の2つのセルがジョイントチャネル補正を完了した後で、基地局は、それら複数のセルを第1の補正セットとして決定し、第1の補正セットをネットワークコントローラへ送ることができる。好ましくは、基地局が参照セルの基地局ではない場合に、第1の補正セットは、協調ネットワーク内の参照セルの基地局へ送られる。基地局が第1の補正セットを、ネットワークコントローラからではなく参照セルの基地局から取得しさえすればよい場合に、待ち時間が短縮される。異なる基地局に属するセルもジョイントチャネル補正を行うことができることに留意すべきであり、これについて本発明の本実施形態では限定されない。
任意選択で、少なくとも1つの第1の補正セットは、(例えば、ベースバンドボードが複数のセルをサポートするシナリオにおいて)専用インターフェース、すなわち、基地局によって定義されるインターフェースを用いて取得することもできる。少なくとも1つの第1の補正セットは、別のインターフェース(X2インターフェースなど)を用いて取得することもできることに留意すべきであり、これについて本発明の本実施形態では限定されない。
任意選択で、第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットとすることができる。例えば、第1の協調送信セットが静的協調送信セットである場合、基地局は、ネットワークコントローラから取得される協調セットの中からユーザ機器の第1の協調送信セットを選択することができる。
任意選択で、取得される各第1の補正セットは、ユーザ機器のサービスセルを含む。
203.基地局は、ユーザ機器の第2の協調送信セットを決定する。
任意選択で、基地局がステップ202でただ1つの第1の補正セットを取得する場合に、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットとその1つの第1の補正セットの交わりを、ユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定することができる。例えば、ユーザ機器の第1の協調送信セットは、Cell0、Cell1、およびCell2を含み、第1の補正セットは、Cell0、Cell1、およびCell3を含み、すなわち、それら3つのセル、Cell0、Cell1、およびCell3のうちの任意の2つのセルがジョイントチャネル補正を完了しているとする。基地局は、Cell0およびCell1を、ユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定する。
任意選択で、基地局がステップ202で複数の第1の補正セットを取得する場合に、基地局は、ユーザ機器のサービスセルを含む複数の第1の補正セットを選択し、基地局は、複数の第1の補正セットの結びを第2の補正セットとして決定し、ユーザ機器の第1の協調送信セットと第2の補正セットの交わりをユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定することができる。2つの補正セットが説明のための例として使用されており、第1の補正セットは、Cell0、Cell1、およびCell3を含み、第2の補正セットは、Cell0、Cell2、およびCell4を含み、2つの補正セットの結びは、Cell0、Cell1、Cell2、Cell3、およびCell4を含む。ユーザ機器の第1の協調送信セットがCell0、Cell1、およびCell2を含む場合、基地局は、Cell0、Cell1、およびCell2は、ユーザ機器の第2の協調送信セットであると決定する。
任意選択で、複数のユーザ機器がJTコヒーレント送信に関与する場合に、すなわち、MU−JTコヒーレント送信の場合に、第2の協調送信セットを、それら複数のユーザ機器のために1つずつ決定することができ、複数のユーザ機器に対応する第2の協調送信セットの交わりが、最終的な第2の協調送信セットとして決定される。具体例については、以上の説明を参照することができ、ここでは詳細を再度述べない。
前述の例は、単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するためのものではないことを理解すべきである。
204.基地局は、第2の協調送信セットによって行われるJTコヒーレント送信の利得を推定する。
205.基地局は、第2の協調送信セットを使用してJTコヒーレント送信が行われると決定する。
任意選択で、基地局がステップ204で、第2の協調送信セットを用いてユーザ機器上で行われるJTコヒーレント送信の信号利得が非JTコヒーレント送信の信号利得より大きいと判定した場合に、基地局は、第2の協調送信セットを使用してJTコヒーレント送信が行われると決定する。
本発明の本実施形態において、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得するのみならず、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数のセルについて行われる必要がある場合に、ジョイントチャネル補正が完了される対象である少なくとも1つの第1の補正セットも取得する。したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従って決定される第2の協調送信セットを用いて行われる場合に、ジョイント送信の信号利得が改善される。
図3は本発明の一実施形態による基地局の構造ブロック図である。基地局300は、取得部301と、決定部302と、送信部303とを含む。
取得部301は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットの各々は少なくとも2つのセルを含み、それら少なくとも2つのセル内の任意の2つのセルについてジョイントチャネル補正が完了され、第1の協調送信セットは、ユーザ機器のための協調送信を提供する少なくとも1つのセルのセットを含む。
決定部302は、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび取得部301によって取得される少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定する。
送信部303は、決定部302によって決定されるユーザ機器の第2の協調送信セットに従ってユーザ機器上でJTコヒーレント送信を行う。
本発明の本実施形態において、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得するのみならず、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数のセルについて行われる必要がある場合に、ジョイントチャネル補正が完了される対象である少なくとも1つの第1の補正セットも取得し、第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットである。したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従って決定される第2の協調送信セットを用いて行われる場合に、ジョイント送信の信号利得が改善される。
基地局300は、図1および図2の方法における基地局に関わるステップを実装することができ、繰り返しにならないようここでは詳細を再度述べない。
任意選択で、一実施形態として、ユーザ機器の第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットとすることができる。
静的協調送信セットとは、協調ネットワークが配備されると(協調ネットワークは複数の基地局を含むことができ、1つの基地局が複数のセルにサービスすることもでき、1つの基地局が複数のスモールセル基地局もしくはマイクロ基地局もしくはRRUにサービスすることもできる)、UEのためのJTコヒーレント送信(UEへデータサービスを送信するために複数のセルを組み合わせるなど)を行う複数のセルが、UEのサービスセルの基地局によって決定され、複数のセルが決定されると、それ以上変更が行われないことをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されており、UEのサービスセルの基地局が、UEについて、JTコヒーレント送信を行うセルはCell0、Cell2、およびCell4であると決定し、それ以上変更が行われない。
準静的協調送信セットとは、協調ネットワークが配備されると(協調ネットワークは複数の基地局を含むことができ、1つの基地局が複数のセルにサービスすることができる)、UEのためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルが、その配備およびUEによって報告される測定情報に従って、UEのサービスセルの基地局によって決定されることをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されている。初期段階において、UEのサービスセル(Cell1)の基地局は、UEについて、JTコヒーレント送信を行うセルがCell0、Cell2、およびCell4であると決定する。ある特定の時間に、UEは基地局へ測定情報を報告し、基地局は、UEによって報告された測定情報に従って、セルは、Cell2、Cell3、およびCell5であると決定する。この時点で、基地局は、UEのためのJTコヒーレント送信を行うようにCell2、Cell3、およびCell5を選択することができる。疑いなく、基地局は、ポーリングモードで、JTコヒーレント送信を行うセルを決定することもできる。例えば、最初に、基地局は、Cell0、Cell1、およびCell2を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定し、ある期間の後に、基地局は、Cell3、Cell4、およびCell5を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定する。
同じサービスセル内のすべてのUEの静的協調送信セットを同じとすることもでき、同じサービスセル内のすべてのUEの準静的協調送信セットを同じとすることもできる。
動的協調送信セットとは、基地局が、UEによって報告される測定情報に従って、UEのためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定すること、すなわち、UEが、JTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定することをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されており、基地局は、UEによって報告された測定情報(例えば、サービスセルのRSRPとUEによって報告された近隣のセルのRSRPとの差が5dB未満である)に従って、UEのためのJTコヒーレント送信を行うセルがCell2、Cell4、およびCell5であると決定する。この場合、基地局は、Cell2、Cell4、およびCell5を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定する。協調送信セットは、様々なUEによって報告される測定情報に従って変動しうる。
UEによって報告される測定情報は、RSRP、RSRQ、CQI、SINR、BLERなどのうちの少なくとも1つを含み得ることに留意すべきである。本発明の本実施形態はこれらだけに限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、取得部301がただ1つの第1の補正セットを取得する場合、決定部302は、ユーザ機器の第1の協調送信セットと取得部301によって取得されるその1つの第1の補正セットの交わりをユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定するように特に構成される。
任意選択で、別の実施形態として、取得部301が複数の第1の補正セットを取得する場合、決定部302は、特に、取得部301によって取得される複数の第1の補正セットの結びを第2の補正セットとして決定し、取得部301によって取得されるユーザ機器の第1の協調送信セットと第2の補正セットの交わりをユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定する。
任意選択で、別の実施形態として、取得部301は、特に、少なくとも1つの第1の補正セットをネットワークコントローラから取得し、または、特に、少なくとも1つの第1の補正セットを、ユーザ機器の第1の協調送信セット内のセルである参照セルが属する基地局から取得する。
任意選択で、別の実施形態として、取得部301は、特に、ユーザ機器のサービスセルを含む少なくとも1つの第1の補正セットを取得する。
任意選択で、別の実施形態として、複数のユーザ機器がJTコヒーレント送信に関与し、ユーザ機器は複数のユーザ機器のうちの1つである場合に、送信部303は、特に、複数のユーザ機器に対応し、取得部301によって取得される第2の協調送信セットの交わりに従ってユーザ機器上でJTコヒーレント送信を行う。
任意選択で、決定部302は、さらに、ユーザ機器によって報告された受信測定情報に従って、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で行われる必要があるかどうか判定する。ユーザ機器によって報告されたサービスセルのCQIもしくはRSRPが閾値未満である場合、決定部302は、さらに、ユーザ機器はエッジユーザ機器であると判定し、したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で行われる必要があると決定される。
任意選択で、決定部302は、さらに、第2の協調送信セットを用いてユーザ機器上で行われるJTコヒーレント送信の信号利得が、非JTコヒーレント送信の信号利得より大きいかどうか推定する。
本発明の実施形態は、前述の方法実施形態におけるステップおよび方法を実装するための装置実施形態をさらに提供する。図4は本発明の別の実施形態による基地局の構造ブロック図である。本実施形態において、デバイス400は、プロセッサ401と、メモリ402と、送信機403と、受信機404とを含む。プロセッサ401は、デバイス400の動作を制御し、またプロセッサ401は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)とも呼ばれる。メモリ402は、読取り専用メモリおよびランダム・アクセス・メモリを含むことができ、プロセッサ401のための命令およびデータを提供する。メモリ402の一部は、不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)をさらに含むことができる。プロセッサ401、メモリ402、送信機403、および受信機404は、バスシステム410を用いて相互に結合されており、バスシステム410は、データバスに加えて、電源バス、制御バス、およびステータス信号バスをさらに含む。しかし、説明を明確にするために、図においてはあらゆるタイプのバスがバスシステム410として記されている。
本発明の前述の実施形態によって開示される方法は、デバイス400に適用することができる。プロセッサ401は集積回路チップとすることができ、信号処理能力を有する。一実装プロセスにおいて、前述の方法の各ステップは、プロセッサ401内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形態の命令によって完了することができる。前述のプロセッサ401は、汎用プロセッサとすることができ、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NP)などを含み、また、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリート・ハードウェア・コンポーネントとすることもできる。プロセッサは、本発明の各実施形態において開示される方法、ステップ、および論理ブロック図を実装し、または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができ、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどとすることもできる。
プロセッサ401は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットを取得し、少なくとも1つの第1の補正セットの各々は少なくとも2つのセルを含み、それら少なくとも2つのセル内の任意の2つのセルについてジョイントチャネル補正が完了され、第1の協調送信セットは、ユーザ機器のための協調送信を提供する少なくとも1つのセルのセットを含む。
プロセッサ401は、さらに、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび取得される少なくとも1つの第1の補正セットに従ってユーザ機器の第2の協調送信セットを決定する。
送信機403は、プロセッサ401によって決定されるユーザ機器の第2の協調送信セットに従ってユーザ機器上でJTコヒーレント送信を行う。
本発明の本実施形態において、基地局は、ユーザ機器の第1の協調送信セットを取得するのみならず、ジョイントチャネル補正がJTコヒーレント送信において複数のセルについて行われる必要がある場合に、ジョイントチャネル補正が完了される対象である少なくとも1つの第1の補正セットも取得し、第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットである。したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で、ユーザ機器の第1の協調送信セットおよび少なくとも1つの第1の補正セットに従って決定される第2の協調送信セットを用いて行われる場合に、ジョイント送信の信号利得が改善される。
基地局400は、図1および図2の方法における基地局に関わるステップを実装することができ、繰り返しにならないようここでは詳細を再度述べない。
任意選択で、一実施形態として、ユーザ機器の第1の協調送信セットは、静的協調送信セット、準静的協調送信セット、または動的協調送信セットとすることができる。
静的協調送信セットとは、協調ネットワークが配備されると(協調ネットワークは複数の基地局を含むことができ、1つの基地局が複数のセルにサービスすることもでき、1つの基地局が複数のスモールセル基地局もしくはマイクロ基地局もしくはRRUにサービスすることもできる)、UEのためのJTコヒーレント送信(UEへデータサービスを送信するために複数のセルを組み合わせるなど)を行う複数のセルが、UEのサービスセルの基地局によって決定され、複数のセルが決定されると、それ以上変更が行われないことをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されており、UEのサービスセルの基地局が、UEについて、JTコヒーレント送信を行うセルはCell0、Cell2、およびCell4であると決定し、それ以上変更が行われない。
準静的協調送信セットとは、協調ネットワークが配備されると(協調ネットワークは複数の基地局を含むことができ、1つの基地局が複数のセルにサービスすることができる)、UEのためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルが、UEによって報告される配備および測定情報に従って、UEのサービスセルの基地局によって決定されることをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されている。初期段階において、UEのサービスセル(Cell1)の基地局は、UEについて、JTコヒーレント送信を行うセルがCell0、Cell2、およびCell4であると決定する。ある特定の時間に、UEは基地局へ測定情報を報告し、基地局は、UEによって報告された測定情報に従って、セルは、Cell2、Cell3、およびCell5であると決定する。この時点で、基地局は、UEのためのJTコヒーレント送信を行うようにCell2、Cell3、およびCell5を選択することができる。疑いなく、基地局は、ポーリングモードで、JTコヒーレント送信を行うセルを決定することもできる。例えば、最初に、基地局は、Cell0、Cell1、およびCell2を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定し、ある期間の後に、基地局は、Cell3、Cell4、およびCell5を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定する。
同じサービスセル内のすべてのUEの静的協調送信セットを同じとすることもでき、同じサービスセル内のすべてのUEの準静的協調送信セットを同じとすることもできる。
動的協調送信セットとは、基地局が、UEによって報告される測定情報に従って、UEのためのJTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定すること、すなわち、UEが、JTコヒーレント送信を行う複数のセルを決定することをいう。例えば、複数のセル、Cell0〜Cell5が協調ネットワークにおいて配備されており、基地局は、UEによって報告された測定情報(例えば、サービスセルのRSRPとUEによって報告された近隣のセルのRSRPとの差が5dB未満である)に従って、UEのためのJTコヒーレント送信を行うセルがCell2、Cell4、およびCell5であると決定する。この場合、基地局は、Cell2、Cell4、およびCell5を使用してUEのためのJTコヒーレント送信が行われると決定する。協調送信セットは、様々なUEによって報告される測定情報に従って変動しうる。
UEによって報告される測定情報は、RSRP、RSRQ、CQI、SINR、BLERなどのうちの少なくとも1つを含み得ることに留意すべきである。本発明の本実施形態はこれらだけに限定されないことを理解すべきである。
任意選択で、別の実施形態として、取得される第1の補正セットが1つだけである場合に、プロセッサ401は、特に、ユーザ機器の第1の協調送信セットと取得されるその1つの第1の補正セットの交わりを、ユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定する。
任意選択で、別の実施形態として、取得される第1の補正セットが複数である場合、プロセッサ401は、特に、取得される複数の第1の補正セットの結びを第2の補正セットとして決定し、取得されるユーザ機器の第1の協調送信セットと第2の補正セットの交わりをユーザ機器の第2の協調送信セットとして決定する。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ401は、特に、少なくとも1つの第1の補正セットをネットワークコントローラから取得し、または、特に、少なくとも1つの第1の補正セットを、ユーザ機器の第1の協調送信セット内のセルである参照セルが属する基地局から取得する。
任意選択で、別の実施形態として、プロセッサ401は、特に、ユーザ機器のサービスセルを含む少なくとも1つの第1の補正セットを取得する。
任意選択で、別の実施形態として、複数のユーザ機器がJTコヒーレント送信に関与し、ユーザ機器は複数のユーザ機器のうちの1つである場合に、送信機403は、特に、複数のユーザ機器に対応する取得される第2の協調送信セットの交わりに従ってユーザ機器上でJTコヒーレント送信を行う。
任意選択で、プロセッサ401は、さらに、ユーザ機器によって報告され、受信機404によって受信される測定情報に従って、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で行われる必要があるかどうか判定する。ユーザ機器によって報告されたサービスセルのCQIもしくはRSRPが閾値未満である場合、プロセッサ401は、さらに、ユーザ機器はエッジユーザ機器であると判定し、したがって、JTコヒーレント送信がユーザ機器上で行われる必要があると決定される。
任意選択で、プロセッサ401は、さらに、第2の協調送信セットを用いてユーザ機器上で行われるJTコヒーレント送信の信号利得が、非JTコヒーレント送信の信号利得より大きいかどうか推定する。
本明細書で開示される実施形態において記述される例と組み合わせて、各ユニットおよびアルゴリズムステップを電子ハードウェアによって、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実装することができることを、当業者は理解するであろう。各機能を果たすのがハードウェアか、それともソフトウェアかは、技術解決策の個々の用途および設計上の制約条件に依存する。当業者は、様々な方法を使用して個々の用途ごとに記述された機能を実装することができるが、そうした実装は本発明の範囲を超えるものとみなすべきではない。
説明を簡便にするために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な作動プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照することができることを当業者は明確に理解することができ、ここでは詳細を再度述べない。
本出願において提供されるいくつかの実施形態においては、開示のシステム、装置、および方法を他のやり方で実装することもできることを理解すべきである。例えば、説明した装置実施形態は単なる例示にすぎない。例えば、ユニット分割は単なる論理的機能分割にすぎず、実際の実装に際しては他の分割も可能である。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされ、または統合されて別のシステムになる場合もあり、ある特徴が無視され、または実行されない場合もある。加えて、表示された、または論じられた相互結合または直接結合または通信接続を、いくつかのインターフェースを介して実装することもできる。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または他の形態として実装することができる。
別々の部品として記述されたユニットは物理的に分離していてもそうでなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理的ユニットであってもそうでなくてもよく、1つの位置に位置していてもよく、複数のネットワークユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部または全部を、各実施形態の解決策の目的を達成するための実際のニーズに従って選択することもできる。
加えて、本発明の各実施形態における機能ユニットを1つの処理ユニットへ統合することもでき、ユニットの各々が物理的に独立して存在していてもよく、または2つ以上のユニットは1つのユニットへ統合される。
各機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売され、または使用される場合に、それらの機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。そうした理解に基づくと、本発明の技術解決策を、本質的に、または先行技術に寄与する部分、または技術解決策の一部は、ソフトウェア製品の形態で実装することができる。ソフトウェア製品は記憶媒体に記憶されており、(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスとすることができる)コンピュータデバイスに、本発明の各実施形態で記述されている方法のステップの全部または一部を実行するよう命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、読取り専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
以上の説明は、単に、本発明の特定の実装法にすぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明において開示される技術範囲内で当業者によって容易に考案されるあらゆる変形または置換は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきものとする。
300 基地局
301 取得部
302 決定部
303 送信部
400 デバイス
401 プロセッサ
402 メモリ
403 送信機
404 受信機
410 バスシステム