JP2016518097A - 磁束スイッチング変調磁極機械 - Google Patents

磁束スイッチング変調磁極機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2016518097A
JP2016518097A JP2016505758A JP2016505758A JP2016518097A JP 2016518097 A JP2016518097 A JP 2016518097A JP 2016505758 A JP2016505758 A JP 2016505758A JP 2016505758 A JP2016505758 A JP 2016505758A JP 2016518097 A JP2016518097 A JP 2016518097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator core
stator
core member
teeth
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2016505758A
Other languages
English (en)
Inventor
アトキンソン、グリン
ワシントン、ジェイミー
Original Assignee
ホガナス アクチボラグ (パブル)
ホガナス アクチボラグ (パブル)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ホガナス アクチボラグ (パブル), ホガナス アクチボラグ (パブル) filed Critical ホガナス アクチボラグ (パブル)
Publication of JP2016518097A publication Critical patent/JP2016518097A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/145Stator cores with salient poles having an annular coil, e.g. of the claw-pole type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/02Details of the magnetic circuit characterised by the magnetic material
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/17Stator cores with permanent magnets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/24Rotor cores with salient poles ; Variable reluctance rotors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K19/00Synchronous motors or generators
    • H02K19/02Synchronous motors
    • H02K19/10Synchronous motors for multi-phase current
    • H02K19/103Motors having windings on the stator and a variable reluctance soft-iron rotor without windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/38Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with rotating flux distributors, and armatures and magnets both stationary
    • H02K21/44Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with rotating flux distributors, and armatures and magnets both stationary with armature windings wound upon the magnets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2201/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the magnetic circuits
    • H02K2201/12Transversal flux machines

Abstract

磁束スイッチング変調磁極機械のための固定子であって、固定子が、固定子鉄心、コイル、及び少なくとも2個の永久磁石を備え、固定子鉄心が、少なくとも4個の同軸の環状の固定子鉄心部材を備え、各々がそれぞれセットの半径方向に突出する歯を備え、各々の環状の固定子鉄心部材の歯が周方向に沿って分配され、環状の固定子鉄心部材は、互いに対して軸方向に変位し、各々の環状の固定子鉄心部材の歯は、各々の隣接する環状の固定子鉄心部材の歯に対して周方向に変位し、コイルは、環状の固定子鉄心部材と同軸に配置され且つ歯のセットのうちの2つの間に軸方向に挟まれ、永久磁石は、軸方向に磁化され且つ環状の固定子鉄心部材のうちの2個の間に軸方向に挟まれる。

Description

本発明は、一般的に磁束スイッチング変調磁極機械(flux switching modulated pole machine)に関する。
長年にわたり、変調磁極機械、たとえば、クロー・ポール型機械、ランデル型機械、及び、横方向磁束機械(TFM)などのさまざまな電気機械の設計が提案されてきた。これらの機械の原理を用いる電気機械は、早くも1890年頃にはW.M.Mordeyによって、1910年にはAlexandersson及びFessendenによって開示された。そのような機械への興味を増大させる1つの理由は、この設計によって他の公知の機械設計と比較して非常に高いトルク出力が可能になることである。
国際公開第2007/024184号には、複数の歯を含む実質的に円形である第1の固定子鉄心セクションと、複数の歯を含む実質的に円形である第2の固定子鉄心セクションと、第1及び第2の円形の固定子鉄心セクションの間に配置されたコイルと、複数の永久磁石を含む回転子と、を含んでいる電気的な回転機械が開示されている。第1の固定子鉄心セクション、第2の固定子鉄心セクション、コイル及び回転子は、幾何学的な共通の軸を取り囲み、第1の固定子鉄心セクション及び第2の固定子鉄心セクションの複数の歯は、回転子に向かって突出するように配置される。さらに、第2の固定子鉄心セクションの歯は、第1の固定子鉄心セクションの歯に対して周方向に変位し、回転子の永久磁石は、軟磁性材料から形成された軸方向に延在する磁極片によって周方向に互いに分離している。
先行技術の横方向磁束変調磁極機械の欠点の1つは、通常それらを製造するのに比較的費用がかかることである。特に、そのような機械の回転子は、比較的複雑な構造を有し、多数の永久磁石を備える。
最近、Jianhu Yanらの「Magnetic Field Analysis of a Novel Flux Switching Transverse Flux Permanent Magnet Wind Generator with 3-D FEM、International Conference on Power Electronics and Drive Systems、2009年、332〜335頁には、風力発電機に使用される横方向磁束永久磁石機械が記載されており、永久磁石が回転子ではなくて固定子の中に配置される。特に、そのような機械は、従来の横方向磁束永久磁石機械と比べてスペースの高い活用度のせいで、大規模で低速の風力発電の用途に有望であるとして説明されている。
しかしながら、この先行技術の機械の固定子は、依然として多数の構成要素を必要としている。
Z.Q. Zhuらの「Novel Linear Flux-Switching Permanent Magnet Machines」、International Conference on electrical machines and systems、 2008年、2948〜2953頁にも、同様の機械が開示されている。
国際公開第2007/024184号 米国特許第6348265号
Jianhu Yanら、「Magnetic Field Analysis of a Novel Flux Switching Transverse Flux Permanent Magnet Wind Generator with 3-D FEM」、International Conference on Power Electronics and Drive Systems、2009年、332〜335頁 Z.Q. Zhuら、「Novel Linear Flux-Switching Permanent Magnet Machines」、International Conference on electrical machines and systems、 2008年、2948〜2953頁 David Jiles、「Introduction to Magnetism and Magnetic materials」、第1版、1991年、ISBN 0 412 38630 5 (HB)、74頁
製造及び組立てが比較的廉価である変調磁極機械を提供することが広く望まれている。また、高い構造安定性、低い磁気抵抗、有効な磁束通路の誘導性、低重量、小型、高容量特定性能(high volume specific performance)などのうちの1つ又は複数というような、良好な性能パラメータを有する機械を提供することが望まれている。さらに、そのような機械のための構成要素を提供することが望まれている。
第1の態様によれば、本明細書に開示されるのは、nが正の整数である、n相を備える磁束スイッチング変調磁極機械用の固定子であり、固定子は、固定子鉄心、n個のコイル、及び少なくともn+1個の磁石を備える。固定子鉄心は、各々が少なくとも1セットの半径方向に突出する歯を備え、各々のセットの歯が周方向に沿って分配された複数の同軸の環状の固定子鉄心部材を備え、環状の固定子鉄心部材は、互いに対して軸方向に変位し、各々の環状の固定子鉄心部材の歯は、各々の隣接する環状固定子鉄心部材の歯に対して周方向に変位している。各々のコイルは、環状固定子鉄心部材と同軸に配置され、歯のセットのうちの2つの間に軸方向に挟まれる。各々の磁石は、軸方向に磁化され、環状の固定子鉄心部材のうちの2個の間に軸方向に挟まれる。
したがって、本明細書に開示されるのは、多数の構成要素を必要とせずにその構成要素が能率的に製造できる変調磁極機械用の固定子の実施例である。
環状の鉄心部材は、軸と、対応する半径方向及び周方向を画定する。固定子鉄心部材、コイル及び回転子は、共通の幾何学軸を取り囲む。回転機械では、横方向とは、機械の軸方向であり、運動の方向とは、機械の周方向である。
各々の磁石は、永久磁石若しくは電磁石又はそれらの組合せにすることができる。少なくとも(n+1)個の磁石の各々は、歯のセットの異なる対の間に挟まれて異なる軸方向の位置で位置付けされる。いくつかの実施例では、各々の磁石は、軸方向に磁化されて固定子鉄心部材と同軸に配置される環状の永久磁石である。その結果、僅かの数の永久磁石が必要とされるだけであり、したがって、多数の永久磁石の組立て及び取付けが厄介な工程になり得るので、機械の組立ても簡略化される。たとえば、永久磁石は、NdFeB又はフェライトから形成することができる。また、永久磁石は、リングとして形成される場合、高い性能を実現することができる。代替的には、少なくとも(n+1)個の磁石の各々は、複数の磁石要素から組み立てることができる。たとえば、いくつかの円弧を組み立てることによりリングが形成される場合、リング状の永久磁石の代わりに、複数の円弧状の永久磁石を用いることができる。双方の場合において、固定子は、(n+1)個のリング状の磁石をそれぞれの軸方向位置に備える。
いくつかの実施例では、固定子は、軸方向に積み重ねられる2(n+1)個の固定子鉄心部材を備える。固定子鉄心部材の各々の対は、磁石及びコイルが交互の順序を形成するように、少なくとも(n+1)個の磁石のうちの1個又はn個のコイルのうちの1個のいずれかで分離することができる。具体的には、いくつかの実施例では、磁石のうちの第1の磁石は、固定子鉄心部材のうちの第1の固定子鉄心部材と第2の固定子鉄心部材との間に挟まれ、磁石のうちの第2の磁石は、固定子鉄心部材のうちの第3の固定子鉄心部材と第4の固定子鉄心部材との間に挟まれ、コイルは、第2の固定子鉄心部材と第3の固定子鉄心部材との間に挟まれる。したがって、固定子鉄心部材は、軸方向に積み重ねられ、固定子鉄心部材の各々の対は、磁石及びコイルが交互の順序を形成するように、磁石又はコイルのいずれかで分離される。
固定子鉄心は、いくつかの独立した構成要素から製造することができる。たとえば、いくつか又は各々の固定子鉄心部材は、他の固定子鉄心部材から分離しているそれぞれの固定子鉄心構成要素として形成することができる。したがって、一個体の構成要素は、たとえば、P/M法によって都合よく製造することができる。
各々の固定子鉄心部材は、環状の固定子鉄心バックと、固定子鉄心バックから回転子に向けて半径方向に延びる1セットの歯と、を備え、固定子鉄心バックは、半径方向及び軸方向の磁束通路を提供しており、固定子鉄心部材のそれぞれの歯と、固定子鉄心部材に軸方向に隣接する固定子の他の構成要素、具体的には、磁石のうちの1個又は固定子鉄心部材のうちの別の1個と、の間で、たとえば、2個の固定子鉄心部材を連結する適切な軸方向磁束ブリッジを介して、磁束の有効な伝達が可能になる。したがって、磁石は、固定子鉄心バックと半径方向に整列することができる。たとえば、各々の固定子鉄心バックは、内側半径を有する内側周辺部と、外側半径を有する外側周辺部とを画定し、各々の永久磁石は、内側半径及び外側半径の間に半径方向に延びることができる。
2個の隣接する固定子鉄心部材の歯は、列と列が軸方向に離間して周方向に延びるギャップで分離される周方向の歯列をそれぞれ形成する。コイルは、それぞれの歯列の間の周方向に延びるギャップの中に収容されるそのような一対の固定子鉄心部材の間に挟まれる。コイル巻線は、歯の半径方向の寸法に対応する半径方向の厚さを有することができる。コイル巻線は、歯根元部から、すなわち、固定子鉄心バックの外側周辺部から歯先端部まで半径方向に延びることができる。しかしながら、歯先端部と回転子との間に明確なエア・ギャップを形成してコイルが回転子の動きを阻害するのを回避するために、歯先端部がコイルの外側に僅かだけ半径方向に延在することが望ましいことがあり得ると理解されよう。
いくつかの実施例では、固定子鉄心は、コイルを間に挟む固定子鉄心部材を連結している磁束ブリッジを備える。磁束ブリッジは、固定子鉄心部材の間、具体的には、それぞれの固定子鉄心部材の固定子鉄心バックの間に少なくとも1つの軸方向の磁束通路を形成するように作動可能である。
磁束ブリッジは、独立の構成要素、たとえば、固定子鉄心部材から独立し且つ間に挟まれる環状の構成要素として提供することができ、又は、固定子鉄心部材の一方若しくは双方に一体化することができる。この目的のために、固定子鉄心部材は、ブリッジ・セクション、たとえば、別の固定子鉄心部材に向かう軸方向磁束通路を形成する固定子鉄心バックから軸方向に延びる環状のフランジ形式のものをさらに備えることができる。したがって、鉄心バック及びブリッジ・セクションは、それぞれ固定子鉄心部材の歯の間に磁束通路を形成することができる。1個の固定子鉄心部材のブリッジ・セクションは、隣接する固定子鉄心部材の鉄心バックに当接することができる。代わりに、双方の隣接する固定子鉄心部材は、それらのブリッジ・セクションが互いに向かって突出し且つ当接するように、ブリッジ・セクションを各々が備えることができる。さらに代わりに、2個の固定子鉄心部材及びそれらを連結する磁束ブリッジは、一体化した単一の構成要素として形成することができる。したがって、固定子鉄心部材は、対で相互連結することができる。
一般的に、いくつかの実施例では、軸方向に積み重ねた固定子鉄心部材は、積み重ねのそれぞれ端部を形成する2個の外側の固定子鉄心部材と、外側の固定子鉄心部材の間に位置する2n個の内側の固定子鉄心部材と、を備える。いくつかの実施例では、各々の固定子鉄心部材は、固定子を形成するために、他の固定子鉄心部材とコイルと磁石と共に組み立てられるべき独立の構成要素として形成される。他の実施例では、内側の固定子鉄心部材のいくつか又はすべては、一対の固定子鉄心部材が一体の構成要素として形成されるように、対で相互連結することができる。したがって、内側の固定子鉄心部材のすべてが対で連結される場合、2(n+1)個の固定子鉄心部材は、(n+2)個の独立した構成要素で形成されることになる。たとえば、各々のそのような構成要素は、2つの周方向の歯列を備えることができ、これらの列は、コイルを収容するための周方向のギャップを形成するように軸方向に離間される。固定子構成要素は、歯列の間に磁束通路を形成する磁束ブリッジをさらに備える。次いで、これらの構成要素は、各々の対の固定子構成要素の間に磁石が挟まれるように、積み重ねることができる。
いくつかの実施例では、固定子は、n個(nが1よりも大きい整数であり、たとえば、n=3)の位相を有し、固定子がn個のコイルと(n+1)個の磁石を備え、固定子鉄心が2(n+1)個の固定子鉄心部材を備える多相機械用の固定子である。固定子の要素は、固定子鉄心部材の間に挟まれる磁石及びコイルが軸方向に交互の順序を形成するために、磁石又はコイルが、隣接する固定子鉄心部材の各々の対の間に挟まれるように、軸方向に配置することができる。コイル鉄心部材は、2個の外側の固定子鉄心部材と2n個の内側の固定子鉄心部材とを含む軸方向の順序を画定する。固定子鉄心部材の歯は、すべてが同じ形状及び軸方向寸法を有することができる。隣り合う歯のセットの間の軸方向の隙間は、磁石及びコイルの軸方向寸法のそれぞれに依存する場合がある。
いくつかの実施例では、固定子は、3相機械用であり、3個のコイルと4個の磁石を備え、固定子鉄心は、8個の同軸の環状の固定子鉄心部材を備え、各々がそれぞれセットの半径方向に突出するN個の歯を備え、Nは1より大きい整数である。コイルは、環状の固定子鉄心部材と同軸に配置され且つ歯のセットのうちの2つの間に軸方向に挟まれ、磁石は、軸方向に磁化され且つ環状の固定子鉄心部材のうちの2個の間に軸方向に挟まれる。ところで、単一相の実施例では、4個の固定子鉄心部材が、3相固定子の実施例では、8個の固定子鉄心部材が存在する。磁石を間に挟む固定子鉄心部材の歯のセットは、互いに対して120度/Nの(機械的)角度だけ周方向に変位し、コイルを間に挟む固定子鉄心部材の歯のセットは、互いに対して180度/Nの(機械的)角度だけ周方向に変位する。したがって、単一相では、2セットの歯は、0機械的角度であり、他の2セットは、変位し、この場合、180機械的角度だけ変位する。
したがって、多相固定子の実施例では、固定子鉄心部材の大多数が2相に役立つので、3つの独立した位相ではなくて共通の磁束通路が利用される。実際、内側の固定子鉄心部材のすべてが2相に磁束通路を形成する。
その結果生まれる3相機械の実施例では、連続したトルク及び安定した3相誘導電圧が提供される。
いくつかの実施例では、固定子は、永久磁石と、固定子鉄心部材と同軸であり且つ永久磁石の軸方向位置に配置される追加のコイルと、を備える。すなわち、各々の追加のコイルは、永久磁石のうちの1個と同じ固定子鉄心部材の対の間に挟まれる。たとえば、追加のコイルは、永久磁石を取り囲むことができる。これらの追加のコイルを通して供給されるDC電流により、永久磁石からの磁束が補強され、したがって、同一容量のために生じるトルクが増大される。随意的に、磁束を無効化するために電流を加える代わりに、たとえば、高速で、磁束を低減することが望ましい場合に、追加の磁束補強用のコイルの電流は、低減又は切断さえすることができ、したがって、より効率的な機械を提供できる。
本発明は、上述及び後述する固定子を含む異なった態様、対応する方法、装置、及び/又は製造手段に関し、各々が、最初に記載した態様に関連して上述した利益及び利点のうちの1つ又は複数をもたらし、また、各々が、最初に記載した態様に関連して述べた実施例及び/又は添付の特許請求の範囲に開示した実施例に対応する1つ又は複数の実施例を有する。詳細には、本発明は、本明細書に開示される固定子と回転子を備える磁束スイッチング変調磁極機械に関する。
回転子の実施例は、何ら永久磁石を備えないが、複数の磁束導体すなわち磁極を備える。いくつかの実施例では、回転子は、管状の回転子を形成するために並列配置された複数の軸方向に延びる回転子磁極片を備える。各々の回転子磁極片は、回転子の軸方向に延びる長手方向軸を有する細長いロッドにすることができる。回転子磁極片は、固定子鉄心部材のすべてを横断して軸方向に延びることができる。機械は、2pの軸方向に延びる回転子磁極片を回転子が備えるp極機械にすることができる。同様に、各々の固定子鉄心部材は、p/2個の歯を備えることができる。したがって、回転子構造は、簡単であり、多数の異なった形式の構成要素を必要としないし、先行技術の変調磁極機械のような多数の永久磁石の組立体も必要としない。さらに、回転子構造の実施例は、機械的に安定しており頑丈である。
以下、本明細書中に記載する機械の実施例は、回転子が永久磁石又はコイルのいずれも備えていないので、受動回転子機械として言及する場合もある。
本明細書中に記載の固定子鉄心及び/又は回転子の実施例は、粉末冶金(P/M)製造方法による製造に極めて都合良くできている。したがって、いくつかの実施例では、固定子鉄心部材及び/又は回転子磁極片は、圧縮成形された軟磁性粉末などの軟磁性材料で形成され、これにより、固定子鉄心及び/又は回転子構成要素の製造が単純化され、しかも、軟磁性材料の中に有効な3次元磁束通路が形成され、固定子鉄心及び/又は回転子の中に、たとえば、半径方向、軸方向、及び周方向の磁束通路構成要素を可能にする。
ここで、そして以下において、軟磁性という用語は、磁化され得るが磁場から移動すると磁化したままとならない傾向がある材料の材料特性を引用することを意図している。一般的に材料は、その保磁力が1kA/mを越えないときに軟磁性であると説明することができる(たとえば、David Jilesの「Introduction to Magnetism and Magnetic materials」第1版、1991年、ISBN 0 412 38630 5 (HB)、74頁を参照のこと)。
本明細書中で使用される「軟磁性複合材料」(SMC)という用語は、プレス成形/圧縮成形及び熱処理される3次元(3D)磁気特性を有する金属粉末構成要素を引用することを意図している。SMC構成要素は通常、複雑な形状を有する場合のある均一な等方性の構成要素を単一ステップで形成するために圧縮成形される表面が絶縁された鉄粉末粒子から構成される。
軟磁性粉末は、たとえば、軟磁性の鉄粉末又はコバルト若しくはニッケル若しくはそれらを部分的に含む合金を含む粉末にすることができる。軟磁性粉末は、電気絶縁性の被覆を有する不規則形状の粒子を有する、実質上純粋水アトマイズ鉄粉末又は海面鉄粉末にすることができる。これとの関連で、「実質上純粋」という用語は、粉末が実質上含有物を有しておらず、O、C、及びNなどの不純物の量が最低限に維持されるべきことを意味する。重量ベースの平均粒子寸法は通常、300μmより下、10μmより上にすることができる。
しかしながら、軟磁性金属粉末又は合金粉末は、軟磁性の特性が十分であり且つ粉末が型圧縮成形に適していれば、どれでも使用することができる。
粉末粒子の電気的絶縁は、無機材料で形成することができる。特に適しているのは、酸素含有及びリン含有の絶縁バリアを有する純鉄で基本的に構成される粉末をベースにした粒子に関する米国特許第6348265号(参照により本明細書に組み込む)に開示された絶縁形式である。絶縁された粒子を有する粉末は、スウェーデンのHoganas AB社から市販されている、Somaloy(登録商標)500、Somaloy(登録商標)550、又はSomaloy(登録商標)700として入手することができる。
したがって、回転子磁極片及び/又は固定子鉄心部材を形作ることは、いわゆる成形用の金型を用いる工具などの適切な圧縮成形工具により、軟磁性粉末から回転子磁極片又は固定子鉄心部材を圧縮成形することで、効果的に実行できる。代わりに、回転子磁極片は、積層板、軟鋼又は他の適切な軟磁性材料から形成することができる。同様に、固定子鉄心部材は、積層板から形成することができる。鉄心バック・セクションは、任意の適切な磁性の及び磁性的に十分に等方性の材料、たとえば、軟磁性粉末から形成することができる。
本発明の上記及び/又は別の目的、特徴、並びに、利点については、添付図面を参照して、本発明の実施例の以下の図解的で非制限的な詳細な説明によってより明らかになろう。
3相磁束スイッチング変調磁極機械の実例を示し、特に図1aは、この機械の磁気的に活性な構成要素を示す図であり、他方、図1bは、3相磁束スイッチング変調磁極機械の実例の2極セグメントのさらに詳細を示す図である。 固定子鉄心部材の実例を示す図である。 図解的に示した無負荷の鎖交磁束通路の実例を有する固定子及び回転子の実例の軸方向配置を示す図である。 本明細書中に記載される磁束スイッチング変調磁極機械の回転子の実例を示す図である。 固定子鉄心部材の他の実例を示す図である。
以下の記載では、本発明をどのように実施し得るかを例示する添付図面に言及する。
図1は、3相磁束スイッチング変調磁極機械の実例を示す。特に図1aは、機械の磁気的に活性な構成要素の図を示し、その一方、図1bは、3相磁束スイッチング変調磁極機械の実例の2極セグメントのさらに詳細な図を示す。
機械は、固定子と回転子を備える。固定子は、固定子構成要素のいくつかを共有する3つの固定子位相セクション10a、10b、10cを備える。
固定子は、リング状の歯付き円板として各々が形成される8個の環状の固定子鉄心部材101−1、・・・、101−8を備える。図2には、固定子鉄心部材の実例が示されている。具体的には、図2aは、軸方向から見た固定子鉄心部材の側面図を示し、図2bは、半径方向から見た固定子鉄心部材の側面図を示し、図2cは、固定子鉄心部材の3次元の図を示す。固定子鉄心部材は、リング状の固定子鉄心バック210を備えており、そこから複数の歯102が半径方向に突出している。図2の実例では、固定子鉄心部材101は、80極機械に対応する40個の歯を備える。しかしながら、代替の実施例が異なる数の磁極に対応する異なる数の歯を備える場合があると理解されるであろう。歯102は、固定子鉄心部材101の外周に規則正しく分配される。本実例では、すべての歯は、等しい形状及び寸法を有し、そのそれぞれの隣接するものから均等に離間される。図2の実例では、固定子鉄心部材は、回転子が固定子を取り囲む外側回転子機械用である。したがって、歯は、固定子鉄心部材から半径方向外方に突出している。しかしながら、代替の実施例では、内側回転子機械用の固定子鉄心部材は、リング状の鉄心バックの内周から半径方向内方に突出している歯を有する場合があると理解されるであろう。いずれにしても、各々の歯102の先端部は、回転子に対向する境界面211を画定し、対応する回転子の境界面と共に、回転子から固定子を分離している機械のエア・ギャップを画定している。各々の固定子鉄心部材は、P/M法によって圧縮成形して一部品にすることができる。代わりに、固定子鉄心部材は、別の適切な軟磁性材料で形成することができる。
再度図1を参照すると、8個の固定子鉄心部材は、共通軸に沿って軸方向に積み重ねられる。すべての固定子鉄心部材は、同じ数の歯を有し、すべての固定子鉄心部材の歯は、等しい形状及び寸法を有し、そのそれぞれの隣接するものから均等に離間される。固定子鉄心部材は、互いに対して回転され、そのそれぞれの歯は、対応する他の固定子鉄心部材の歯から周方向に変位、すなわち、固定子鉄心部材によって画定される周方向に沿って変位する。その結果、各々の固定子鉄心部材の歯は、それぞれの隣接した固定子鉄心部材の歯に対して所定の角度位置で位置付けされる。
固定子は、4個の永久磁石103−1、・・・、103−4を別々に有する。各々の永久磁石は、軸方向に磁化された円板状のリングとして形成される。各々の永久磁石は、固定子鉄心部材101−1、・・・、101−8と同軸に位置付けされると共に、各々の固定子鉄心部材が永久磁石によって隣の固定子鉄心部材の一方から分離されるように、2個の隣接している固定子鉄心部材の間に挟まれる。永久磁石は、永久磁石によって発生する軸方向の磁束が永久磁石を間に挟む固定子鉄心部材の鉄心バック部分に入ることができるように、固定子鉄心部材の鉄心パック部分と半径方向に整列する。磁化の向きの配向は、軸方向に沿って磁石から磁石に交番する。
固定子は、固定子鉄心部材によって画定された共通の軸の周りに各々が巻回される3個のコイル104−1、104−2、及び104−3をさらに備える。コイルは、永久磁石又はコイルのどちらかが固定子鉄心部材の各々の対の間に軸方向に挟まれるように、固定子鉄心部材の間に挟まれる。コイルは、一対の隣接した固定子鉄心部材の歯の間に形成されたギャップの中に収容される。すなわち、コイルは、歯102と半径方向に整列される。
コイルを間に挟む固定子鉄心部材の対は、環状の磁束ブリッジ106によってさらに連結される。磁束ブリッジ106は、隣接する固定子鉄心部材を軸方向に連結すると共に、それらの固定子鉄心部材の鉄心バック・セクションの間に軸方向磁束通路を形成する。したがって、図1の実例では、各々のコイルは、対応する磁束ブリッジを取り囲む。しかしながら、内側回転子機械では、構成要素の半径方向配置が反転される場合、すなわち、磁束ブリッジがコイルを取り囲む場合があると理解されよう。磁束ブリッジは、固定子鉄心部材から分離した別個の構成要素として形成することができる。代わりに、磁束ブリッジは、それがつながる固定子鉄心部材の対のうちの一方に一体化することができ、たとえば、固定子鉄心部材の鉄心バック部分から同対の他の固定子鉄心部材に向けて軸方向に突出する環状のフランジとして一体化することができる。さらに代わりに、磁束ブリッジのそれぞれの部品を各々の固定子鉄心部材に一体化して、これらの部品が、たとえば、図5に関連して説明したように、磁束ブリッジを共同して形成するようにすることができる。そのような実施例では、磁束ブリッジによって連結される固定子鉄心部材は、同一の形状及び寸法を有することができ、したがって、単一の工具セットを用いて都合よく製造することができる。
さて、図1の実例では、固定子構成要素の軸方向の配置構成は、次のとおりである。固定子鉄心部材101−1、第1の配向で軸方向に磁化された永久磁石103−1、固定子鉄心部材101−2、固定子鉄心部材101−3、第1の配向に対向する第2の配向で軸方向に磁化された永久磁石103−2、固定子鉄心部材101−4、固定子鉄心部材101−5、第1の配向で軸方向に磁化された永久磁石103−3、固定子鉄心部材101−6、固定子鉄心部材101−7、第2の配向で軸方向に磁化された永久磁石103−4、固定子鉄心部材101−8。
3個のコイル104−1、104−2、及び、104−3は、それぞれ固定子鉄心部材101−2及び101−3の歯の間、固定子鉄心部材101−4及び101−5の歯の間、並びに、固定子鉄心部材101−6及び101−7の歯の間に収容される。
一般的に、本明細書で記載した機械の実施例では、製造及び組立てをすべき構成要素は、比較的僅かな数だけ必要とされ、特に、永久磁石の数は僅かである。
それぞれの固定子鉄心部材の歯の角度位置は、次の固定子鉄心部材101−1(240度)、固定子鉄心部材101−2(0度)、固定子鉄心部材101−3(180度)、固定子鉄心部材101−4(300度)、固定子鉄心部材101−5(120度)、固定子鉄心部材101−6(240度)、固定子鉄心部材101−7(60度)、固定子鉄心部材101−8(180度)というように電気角で表現することができる。
したがって、機械的な角度の点から、2個の隣り合う固定子鉄心部材の歯は、120度/N又は180度/Nのいずれかだけ互いに対して変位し、ここでNは各々の固定子鉄心部材の歯の数である。具体的には、永久磁石によって分離される固定子鉄心部材は、それらのそれぞれの歯が120度/Nだけ互いに対して変位するように互いに対して回転され、その一方、それらの間にコイルを収容する固定子鉄心部材は、それらのそれぞれの歯が180度/Nだけ互いに対して変位するように互いに対して回転される。
回転子は、並列配置される細長いロッドとして形成された回転子磁極片105を備え、それらの長手方向軸が互いに平行であり且つ管状の回転子構造を形成するように固定子鉄心部材の共通軸に平行である。回転子磁極片は、8個の固定子鉄心部材のすべてを横断して軸方向に延びるように寸法付けされる。固定子磁極対ごとに1個の回転子磁極片が存在し、これはp極機械がp/2個の回転子磁極片を必要とすることを意味する。回転子磁極片は、(図1が磁気的に活性な部品のみを示しているように、明示的に示されない)プラスチック又はアルミニウムなどの適切な非磁性材料によって周方向に分離されている。たとえば、回転子磁極片は、管状サポートの中に埋め込むことができ、このサポートは、各々の回転子磁極片をチャネルの1つに収容するように、固定子に対面するその表面上に軸方向に延びるチャネルを複数有する。回転子磁極片は、任意の適切な軟磁性材料から形成することができ、たとえば、適切なP/M法によって軟磁性粉末から圧縮成形することができる。
したがって、80極3相バージョンの図1の機械は、8個の固定子鉄心部材、3個のコイル、4個の磁石、及び40個の回転子磁極片から製造することができる。構成要素の数の縮小を示すために、論文「Novel Linear Flux-Switching Permanent Magnet Machines」(同上)に提案された80極バージョンの先行技術の機械が、480個の磁石、240個の固定子Uセクション、480個の固定子リターン・セクション、3個のコイル、及び240個の回転子磁極片を必要とする、ということを言及することは興味深い。
図3は、図解的に示した無負荷の鎖交磁束通路の実例を有する固定子及び回転子の実例の軸方向配置を示す。具体的には、図3は、どのように3相磁束スイッチング変調磁極機械の実例が、連続したトルク及び安定した3相誘導電圧を提供するために、3つの独立した位相ではなくて共通の磁束通路を用いるかを示している。図3は、図1に関連してすべてが表現されている固定子鉄心部材101−1、・・・、101−8、永久磁石103−1、・・・、103−4、及びコイル104−1、・・・、104−3を含む、回転子磁極片101及び固定子の一部を図示している図1の機械の部分断面を示す。図3では、各々の永久磁石の磁化の向きが矢印で示されている。
図3aでは、回転子の第1の角度位置のための位相のうちの1つの位相の無負荷の磁束が線315で図解的に示され、その一方、図3bは、回転子の別の角度位置における線316の同一位相の無負荷の磁束を示す。どちらの場合も、図示した磁束は、コイル104−1を取り囲んでいる。
図3aでは、磁束通路315は、永久磁石103−2から固定子鉄心部材101−3及び磁束ブリッジ106を介して固定子鉄心部材101−2に軸方向に延びて、そこから固定子鉄心部材101−2の歯を介して半径方向外方に導かれる。次いで、磁束は、エア・ギャップ317を通過して回転子磁極片105に至り、そこから磁束が固定子鉄心部材101−4の軸方向位置まで軸方向に移動する。固定子鉄心部材101−4の軸方向位置で、磁束は、半径方向内方にエア・ギャップ317を横断して固定子鉄心部材101−4に移動し、半径方向外方の固定子鉄心部材の鉄心バックに移動する。そこから、磁束は、軸方向に永久磁石103−2に戻る。
図3bでは、磁束通路316は、永久磁石103−1から固定子鉄心部材101−2及び磁束ブリッジ106を介して固定子鉄心部材101−3に軸方向に延びて、そこから固定子鉄心部材101−3の歯を介して半径方向外方に導かれる。次いで、磁束は、エア・ギャップ317を通過して回転子磁極片105に至り、そこから磁束が固定子鉄心部材101−1の軸方向位置まで軸方向に移動する。固定子鉄心部材101−1の軸方向位置で、磁束は、半径方向内方にエア・ギャップ317を横断して固定子鉄心部材101−1の歯に移動し、半径方向外方の固定子鉄心部材の鉄心バックに移動する。そこから、磁束は、軸方向に永久磁石103−1に戻る。
理解し得るように、回転子磁極片の磁気極性は、角度位置によって固定子磁極ごとに一回交番する。さらに、回転子磁極片の角度位置は、3個のコイルの各々の周りの鎖交磁束の方向を画定する。固定子の歯の角度位置は、固定子実装型の永久磁石の配置と組み合わせることにより、機械が3相動作用に安定化して3相可変周波数ACの供給時に連続したトルクを確実に発生させる。
図4は、本明細書中に記載される磁束スイッチング変調磁極機械用の回転子の実例を示す。具体的には、図4aは、軸方向から見た回転子の側面図を示し、図4bは、半径方向から見た回転子の側面図を示し、図4cは、回転子の3次元の図を示す。全体が418で示される回転子は、並列配置される細長いロッドとして形成された回転子磁極片105を備え、それらの長手方向軸が互いに平行であり且つ管状の回転子構造を形成するように回転子の共通軸に平行である。回転子磁極片105は、回転子構造の全体を横断して軸方向に延びるように寸法付けされる。回転子磁極片は、適切な軟磁性材料から、たとえば、P/M法によって軟磁性粉末から形成することができる。回転子は、プラスチック又はアルミニウムなどの適切な非磁性材料から形成された略管状のサポート構造419をさらに備える。管状のサポート構造は、各々の回転子磁極片をチャネルの1つに収容するように、円筒面の1つの上に軸方向に延びるチャネルを複数備える。図4の実例では、回転子は、外側回転子機械用であり、回転子磁極片を収容するチャネルは、管の内面に配置される。内側回転子機械用の回転子では、回転子磁極片は、管状のサポート構造又は円筒状構造の外面に配置することができる。
図5は、固定子鉄心部材の他の実例を示す。具体的には、図5aは、軸方向から見た固定子鉄心部材の側面図を示し、図5bは、半径方向から見た固定子鉄心部材の側面図を示し、図5cは、固定子鉄心部材の3次元の図を示す。図5の固定子鉄心部材は、リング状の固定子鉄心バック210を備えてそこから複数の歯102が半径方向に突出する点で、図2の固定子鉄心部材と同様である。図5の実例では、固定子鉄心部材101は、80極機械に対応する40個の歯を備える。
しかしながら、代替の実施例では、異なる数の磁極に対応する異なる数の歯を備えることができると理解されよう。歯102は、固定子鉄心部材101の周囲に規則正しく分配される。本実例では、すべての歯は、均等な形状及び寸法を有し、それぞれの隣り合うものから均等に離間される。図5の実例では、固定子鉄心部材は、回転子が固定子を取り囲む外側回転子機械用である。したがって、歯は、固定子鉄心部材から半径方向外方に突出する。しかしながら、代替の実施例では、内側回転子機械用の固定子鉄心部材は、リング状の鉄心バックの内周から半径方向内方に突出している歯を有する場合があると理解されるであろう。いずれにしても、各々の歯102の先端部は、回転子に対向する境界面211を画定し、対応する回転子の境界面と共に、回転子から固定子を分離している機械のエア・ギャップを画定している。各々の固定子鉄心部材は、P/M法によって圧縮成形して一部品にすることができる。固定子鉄心部材は、固定子鉄心部材の鉄心バック部分から軸方向に突出する環状フランジ531をさらに備える。したがって、図5に示す形式の2個の固定子鉄心部材が並列配置されてそれぞれのフランジが互いに当接する場合、一対の歯付きリングが形成されて、これらのリングが環状の磁束ブリッジで連結され、他方、歯がそれぞれギャップを画定し、これにより、コイルが歯列のそれぞれで軸方向に挟まれるように、ギャップの内側にコイルを巻くことが可能になる。
上記において、3相機械の実施例について説明した。いくつかの実施例では、単一相磁束スイッチング変調磁極機械を設けることができる。単一相機械の実例は、4個の固定子鉄心部材、2個の永久磁石、及び単一コイルを備えており、図1の機械の1相の固定子鉄心部材、永久磁石、及びコイルに対応している。一般に、磁束スイッチング変調磁極機械のための固定子は、固定子鉄心、コイル、及び少なくとも2個の磁石を備える場合があり、固定子鉄心が少なくとも4個の同軸の環状の固定子鉄心部材を備え、各々がそれぞれセットの半径方向に突出する歯を備え、各々の環状の固定子鉄心部材の歯が周方向に沿って分配され、環状の固定子鉄心部材は、互いに対して軸方向に変位し、各々の環状の固定子鉄心部材の歯は、各々の隣接する環状の固定子鉄心部材の歯に対して周方向に変位し、コイルは、環状の固定子鉄心部材と同軸に配置され且つ歯のセットのうちの2つの間に軸方向に挟まれ、磁石は、軸方向に磁化され且つ環状の固定子鉄心部材のうちの2個の間に軸方向に挟まれる。
いくつかの実施例について詳細に記載及び図示したが、本発明は、それらに限定されず、以下の特許請求の範囲に明確にされる主題の範囲内において他のやり方で具体化することもできる。具体的には、他の実施例を利用することができ、また、本発明の範囲から逸脱することなく構造的及び機能的な修正を行うことができると理解されるべきである。
本明細書に開示した本発明の実施例は、電動自転車又は他の電動車両、特に、軽量の車両用の直接車輪駆動モータに使用することができる。そのような用途では、高トルク、比較的低速度及び低費用といった要求が課される場合がある。それらの要求は、適合するために少容量の永久磁石を使用している小型の幾何構造において比較的多い磁極数を有するモータによって充足することができ、回転子組立ての改善した手順によって費用の要求が満たされる。さらに、本明細書中に開示した固定子及び機械の実施例は、大型車両/牽引の用途などの先行技術の変調磁極機械が利用されていた用途、風力発電、タービン、再生可能エネルギ発電、ミキサー、ステッパ/位置決めモータなど、特に、低回転速度で高トルクが望ましい用途で使用することができる。
いくつかの手段を列挙している装置請求項では、それらの手段のいくつかは、ハードウエアの全く同じアイテムで具体化することができる。特定の解決策が、互いに異なる従属請求項に詳述され又は異なる実施例に記載されているという単なる事実は、それらの解決策を有利に組み合わせることができないということを意味しない。
「備える/備えている」という用語は、この明細書で使用される場合に、記述した特徴、完全なもの、ステップ又は構成要素の存在を特定するために解釈されるが、1つ又は複数の他の特徴、完全なもの、ステップ、構成要素或いはそれらの組合せの存在又は追加を除外するものではないということが強調されるべきである。

Claims (14)

  1. nが正の整数である、n相を備える磁束スイッチング変調磁極機械のための固定子であって、
    前記固定子は、固定子鉄心、n個のコイル、及び少なくとも(n+1)個の磁石を備え、
    前記固定子鉄心は、各々が1セットの半径方向に突出する歯を備え、各々のセットの歯が周方向に沿って分配された複数の同軸の環状の固定子鉄心部材を備え、
    前記環状の固定子鉄心部材は、互いに対して軸方向に変位し、
    各々の環状の固定子鉄心部材の歯は、各々の隣接する環状の固定子鉄心部材の歯に対して周方向に変位し、
    各々のコイルは、前記環状の固定子鉄心部材と同軸に配置され且つ前記歯のセットのうちの2つの間に軸方向に挟まれ、
    各々の磁石は、軸方向に磁化され且つ前記環状の固定子鉄心部材のうちの2個の間に軸方向に挟まれる、固定子。
  2. 各々の磁石は、前記固定子鉄心部材に同軸に配置される環状の永久磁石である、請求項1に記載の固定子。
  3. 少なくとも2(n+1)個の固定子鉄心部材を備え、
    前記磁石のうちの第1の磁石は、前記固定子鉄心部材のうちの第1の固定子鉄心部材と第2の固定子鉄心部材との間に挟まれ、
    前記磁石のうちの第2の磁石は、前記固定子鉄心部材のうちの第3の固定子鉄心部材と第4の固定子鉄心部材との間に挟まれ、
    前記コイルは、前記第2の固定子鉄心部材と前記第3の固定子鉄心部材との間に挟まれる、請求項1又は2に記載の固定子。
  4. 前記固定子鉄心部材のうちの1個又は複数は、他の固定子鉄心部材から分離したそれぞれの固定子鉄心構成要素として形成される、請求項1から3までのいずれか一項に記載の固定子。
  5. 前記コイルを間に挟む前記固定子鉄心部材を連結している磁束ブリッジを備え、
    前記磁束ブリッジは、前記固定子鉄心部材の間に少なくとも軸方向磁束通路を形成するように作動可能である、請求項1から4までのいずれか一項に記載の固定子。
  6. 前記固定子は、nが1よりも大きい、n相を備える多相機械のための固定子であり、
    前記固定子は、n個のコイルと(n+1)個の磁石を備え、
    前記固定子鉄心は、2(n+1)個の固定子鉄心部材を備える、請求項1から5までのいずれか一項に記載の固定子。
  7. 隣接する固定子鉄心部材の各対の間には、磁石又は鉄心が挟まれて、固定子鉄心部材の間に磁石及びコイルが挟まれた交互の軸方向順序が形成される、請求項6に記載の固定子。
  8. 前記固定子は、3相機械用であり、3個のコイルと4個の磁石を備え、
    前記固定子鉄心は、8個の同軸の環状の固定子鉄心部材を備え、各々が半径方向に突出するN個の歯のセットをそれぞれ有し、Nは1より大きい整数であり、
    前記コイルは、前記環状の固定子鉄心部材と同軸に配置され且つ前記歯のセットのうちの2つの間に軸方向に挟まれ、
    前記磁石は、軸方向に磁化され且つ前記環状の固定子鉄心部材のうちの2個の間に軸方向に挟まれ、
    磁石を間に挟む前記固定子鉄心部材の前記歯のセットは、互いに対して120度/Nの角度だけ周方向に変位し
    コイルを間に挟む前記固定子鉄心部材の前記歯のセットは、互いに対して180度/Nの角度だけ周方向に変位する、請求項6又は7に記載の固定子。
  9. 前記固定子鉄心部材は、圧縮成形された軟磁性粉末で形成される、請求項1から8までのいずれか一項に記載の固定子。
  10. 前記固定子鉄心部材と同軸であり且つ前記磁石の軸方向位置に配置される追加のコイルを備える、請求項1から9までのいずれか一項に記載の固定子。
  11. 請求項1から10までのいずれか一項に記載の固定子と回転子とを備える磁束スイッチング変調磁極機械。
  12. 前記回転子は、管状の回転子を形成するために並列配置された複数の軸方向に延びる回転子磁極片を備える、請求項11に記載の磁束スイッチング変調磁極機械。
  13. 前記機械は、p極機械であり、前記回転子は、2pの軸方向に延びる回転子磁極片を備える、請求項12に記載の磁束スイッチング変調磁極機械。
  14. 前記回転子磁極片は、圧縮成形された軟磁性粉末で形成される、請求項11から13までのいずれか一項に記載の磁束スイッチング変調磁極機械。
JP2016505758A 2013-04-02 2014-03-25 磁束スイッチング変調磁極機械 Abandoned JP2016518097A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP13162015.5A EP2787612A1 (en) 2013-04-02 2013-04-02 Flux switching modulated pole machine
EP13162015.5 2013-04-02
PCT/EP2014/055917 WO2014161744A2 (en) 2013-04-02 2014-03-25 Flux switching modulated pole machine

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016518097A true JP2016518097A (ja) 2016-06-20

Family

ID=48082899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016505758A Abandoned JP2016518097A (ja) 2013-04-02 2014-03-25 磁束スイッチング変調磁極機械

Country Status (10)

Country Link
US (1) US20160056671A1 (ja)
EP (2) EP2787612A1 (ja)
JP (1) JP2016518097A (ja)
KR (1) KR20150139563A (ja)
CN (1) CN105122614A (ja)
BR (1) BR112015024814A2 (ja)
CA (1) CA2907803A1 (ja)
RU (1) RU2015146773A (ja)
TW (1) TW201505312A (ja)
WO (1) WO2014161744A2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3021468A1 (en) * 2014-11-14 2016-05-18 Areva Wind GmbH A stator for a generator and a flux switching machine for a wind turbine
US10184991B2 (en) * 2016-05-11 2019-01-22 Texas Instruments Incorporated Dual-axis fluxgate device
US11936246B2 (en) * 2018-11-05 2024-03-19 Carnegie Mellon University Axial flux motor
FR3106449B1 (fr) * 2020-01-22 2022-05-06 Safran Electrical & Power Machine électrique à flux transverse à aimants permanents au stator

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SI9100008A (en) * 1991-11-22 1993-06-30 Andrej Detela Hibridic synchronous electric motor with trassfersal magnetic field
CN1223422C (zh) 1996-02-23 2005-10-19 赫加奈斯公司 经过磷化处理的铁粉及其制造方法
JPH09285099A (ja) * 1996-04-05 1997-10-31 Tamagawa Seiki Co Ltd ハイブリッド型ステップモータ
TWI353705B (en) 2005-08-26 2011-12-01 Hoeganaes Ab An electric rotary machine
CN201378789Y (zh) * 2009-03-18 2010-01-06 东南大学 磁通可以调节的高功率密度发电机
CN101527470B (zh) * 2009-03-18 2011-08-31 东南大学 磁通切换型混合励磁横向磁通风力发电机
MX2012003428A (es) * 2009-09-21 2012-05-08 Hoeganaes Ab Publ Dispositivo de estator polifasico.
CN102005836B (zh) * 2010-12-10 2012-11-14 上海电机学院 外转子磁场增强型磁通切换双凸极电机

Also Published As

Publication number Publication date
KR20150139563A (ko) 2015-12-11
TW201505312A (zh) 2015-02-01
EP2982028A2 (en) 2016-02-10
RU2015146773A (ru) 2017-05-16
WO2014161744A3 (en) 2015-07-16
WO2014161744A2 (en) 2014-10-09
CA2907803A1 (en) 2014-10-09
US20160056671A1 (en) 2016-02-25
BR112015024814A2 (pt) 2017-07-18
CN105122614A (zh) 2015-12-02
EP2787612A1 (en) 2014-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11190065B2 (en) Flux machine
EP1990894B1 (en) Stator for permanent magnet electric motor using soft magnetic composites
US11784529B2 (en) Torque tunnel Halbach Array electric machine
US7868508B2 (en) Polyphase transverse and/or commutated flux systems
US20130154397A1 (en) High efficiency magnetic core electrical machines
AU2011303910B2 (en) Rotor for modulated pole machine
JPWO2019045017A1 (ja) 電磁装置
CN105981262B (zh) 多极电机
Xu et al. Analysis of a double stator linear rotary permanent magnet motor with orthogonally arrayed permanent magnets
US9496757B2 (en) Electric machine with intermediate pieces having multiple air gaps and a 3D magnetic flux
JP2016518097A (ja) 磁束スイッチング変調磁極機械
WO2020264413A1 (en) Reluctance synchronous machines without permanent magnets
KR20230059833A (ko) 구조적 지원을 갖는 전기 자속 전환 기기
JP2023540516A (ja) 変調極機械のための巻線配置
Tanaka et al. Enhanced transverse-flux motor with torus coils
KR20230062599A (ko) 분리 로터를 갖는 전기 기기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170323

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20180319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180516