JP2016518029A - 発光ダイオードコンポーネント - Google Patents

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Abstract

本発明は、発光ダイオードコンポーネントに関する。本発光ダイオードコンポーネントは、上面を有する発光半導体構造と、発光半導体構造からの光をガイドするように構成された微小光学マルチレイヤ構造とを含む。微小光学マルチレイヤ構造は、複数のレイヤを含み、i次レイヤの上にi+1次レイヤが順番に配置されている。ここで、i次レイヤの屈折率、ni、は、i+1次レイヤの屈折率、ni+1、より大きく、かつ、i+1次レイヤの厚みは、i次レイヤの厚みより大きい、本発明は、また、そうした発光ダイオードコンポーネントを含む、発光ダイオードに関する。

Description

本発明は、一般的に発光ダイオードコンポーネントに関する。より特定的には、発光ダイオードコンポーネントのパフォーマンスを改善するために使用される微小光学(micro−optical)マルチレイヤ構造を有する発光ダイオードコンポーネントに関する。
半導体ベースの発光ダイオード(LED)は、今日において利用可能な光源のうち最も効率の良いものである。LEDは、従来の光源と比較して、より長い寿命、より高い光子束(photon flux)効果、より低い動作電圧、より狭帯域の発光、および、組立てに関する柔軟性、を提供する。
例えば、窒化ガリウム(GaN)ベースのLEDが、半導体照明アプリケーションにおいて高出力の光源として成功裡に採用されている。照明、街路灯、インドア/アウトドアディスプレイ、および、電子ディスプレイのバックライト、といったものである。
しかしながら、LEDからの光を結合することはチャレンジングなものである。エピタキシャルレイヤ(epitaxial layer)は、一般的に、空気、nair=1、または、ガラス、nglass=1.5、と比較して、より高い屈折率を有する。GaNの屈折率、nGaN、は、例えば、可視波長において2.3−2.5の範囲にある。エピタキシャルレイヤと周辺媒体との間における屈折率の大きな不一致は、エピタキシャルレイヤの中で生成される光の多くの部分を、エピタキシャルレイヤとその周辺媒体との間のインターフェイスにおいて散乱または反射させる。インターフェイスに関する比較的に狭いエスケープコーン(escape cone)の中の角度において移動する光だけが、周辺媒体の中へ屈折されて、エピタキシャルレイヤを逃れることができる。別の言葉で言えば、LEDの外部量子効率(external quantum efficiency)は低く、結果としてLEDの輝度が低減している。
LEDを使用した白色光の生成となると事態はより一層複雑である。白色光は、一般的に、エピタキシャルレイヤの放出エネルギを調整することによっては生成されない。代わりに、青色エピタキシャルレイヤからの光、典型的にはGaNベースのものが、エピタキシャルレイヤの周辺の黄リン材料(yellow phosphor material)の酸(acid)を用いて白色光へ変換される。周辺の蛍光材料は、エピタキシャルレイヤの青色光の実質的な部分をダウンコンバート(down−convert)して、色を黄色く変化させている。従って、LEDは、青色光と黄色光の両方を発しており、その組合せにおいて白色光を提供する。別のアプローチにおいては、紫色または紫外線を放出しているエピタキシャルレイヤが、マルチカラー(multicolor)の蛍光体を用いてエピタキシャルレイヤを取り囲むことによって白色光へ変換されてきている。
蛍光材料は、エピタキシャルレイヤが成長するサブストレートの上に典型的にはデポジット(deposit)されるが、サブストレートと蛍光材料との間のインターフェイスにおける散乱のせいで、追加的な光損失を生じてしまう。例えば、空気/蛍光材料のインターフェイスにおける後方散乱(back scattering)も同様である。
LEDのパフォーマンスを改善するためには、従って、LEDからの、エピタキシャルレイヤから放出される光をガイドすることにおけるより良い効率に対する必要性が存在している。
本発明の目的は、上記の問題を解決するか、少なくとも低減することである。
特に、本発明の第1の態様に従って、発光ダイオードコンポーネントが提供される。発光ダイオードコンポーネントは、上面を有する光を発する半導体構造と、光を発する半導体構造からの光をガイドするように構成された微小光学マルチレイヤ構造とを含み、微小光学マルチレイヤ構造は、複数のレイヤを含む。ここで、i次レイヤの上にi+1次レイヤが順番に配置されており、半導体構造から見てわかるように、i次レイヤの屈折率、n、は、i+1次レイヤの屈折率、ni+1、より大きい。iの値は、正の整数のセットから選択されたものであり、従って、iは、1、2、3、4、等であり得る。このように、本発明は、発光ダイオードコンポーネントの中の光トラッピングを低減するために局所的なインデックスマッチング技術を利用して、改善された光誘導(guidance)と光出力を提供している。別の利点は、例えばドーム形状レンズを使用した、発光ダイオードコンポーネントのかさばったカプセル化に対する必要性が低減されていることである。このことは、次に、コストと同様に、エミッタの容量サイズを削減する。
本発明の一つの実施例に従えば、i+1次レイヤの厚みは、i次レイヤの厚みより大きい。このことは、全内部反射を低減し、光取り出し効率を増加させる。そして、従って、光出力パフォーマンスを改善する。一つの実施例において、i+1次レイヤの厚みは、i次レイヤの厚みより10%以上大きい。一つの実施例において、i次レイヤに関するi+1次レイヤの厚みの増加は、i次レイヤに関するi+1次レイヤの屈折率の相対的な増加に依存する。
本発明の一つの実施例に従えば、i次レイヤの厚み、t、は、以下の式によって与えられる。
Figure 2016518029
ここで、Aは、マルチレイヤ構造の上面の表面積である。
十分に厚い微小光学マルチレイヤの使用は、全反射を低減し、光アウトカップリング(outcoupling)を高める。
本発明の一つの実施例に従えば、半導体構造から見てわかるように、マルチレイヤ構造の第1レイヤは、半導体構造の上部領域の屈折率と実質的に等しい屈折率を有している。これにより、マルチレイヤ構造への改善された光結合が達成される。第1レイヤと半導体構造との間の屈折率における低減された不連続性が、後方反射を低減するからである。発光ダイオードコンポーネントの中の光トラッピングが、これにより、低減される。一つの実施例において、マルチレイヤ構造の屈折率は、半導体構造の上部領域の屈折率から10%以下だけ離れている。別の実施例において、マルチレイヤ構造の屈折率は、半導体構造の上部領域の屈折率から5%以下だけ離れている。さらに別の実施例において、マルチレイヤ構造の屈折率は、半導体構造の上部領域の屈折率から1%以下だけ離れている。
本発明の一つの実施例に従えば、発光ダイオードコンポーネントは、さらに、波長変換レイヤを含む。この実施例は、発光ダイオードコンポーネントによって生成された光のスペクトル帯域を調整する手段を提供する。別の言葉で言えば、半導体構造によって生成された第1の波長範囲の直接光が、波長変換レイヤによって第2の波長範囲の光へと変換される。半導体構造および波長変換レイヤは、単一ユニットであり、効率的な照明光源を提供するための、アレイまたは他のコンフィグレーションにおける発光ダイオードの組み立てをさらに簡素化する。
波長変換レイヤは、第1の波長範囲の光を第2の波長範囲の光へと変換することができる材料から成るレイヤを意味するものである。
用語「直接光(direct light)」は、あらゆる2次的な光学プロセスを伴わずに半導体構造によって直接的に生成された光として理解されるべきである。
本発明の一つの実施例に従えば、波長変換レイヤは、蛍光材料、量子ドット、及び/又は、蛍光色素、を含む。蛍光材料は、本発明のコンテクストにおいては、発光(luminescence)、蛍光発光(fluorescence)、または燐光(phosphorescence)プロセスにおける励起の後で発光を示す材料またはサブストレートとして定められる。
本発明の別の実施例に従えば、蛍光材料は、多結晶プレートを含み、望ましくは、Ce(III)ドープされたガドリウムアルミニュームガーネット(Y、GdAG:Ce)を含む。YAG:Ceの多結晶セラミックプレートであることの利点は、非常にコントロールし易い光学的および幾何的特性を有することであり、これにより発光ダイオードコンポーネントのパフォーマンスを改善することができる。セラミックプレートは、材料の中での散乱が小さいような材料構造を有しており、これにより、発光ダイオードコンポーネントの製造を改善することができ、さらに、パッケージ効率を高めることができる。
本発明の別の実施例に従えば、マルチレイヤ構造は、波長変換レイヤの上に配置されている。それにより、波長変換レイヤから出る光を結合する効率的な手段を提供することができる。
本発明の別の実施例に従えば、マルチレイヤ構造は、波長変換レイヤの下に配置されている。それにより、光を発する半導体構造に向かって反射されている波長変換レイヤからの光の量を低減することができる。
本発明の別の実施例に従えば、発光ダイオードコンポーネントは、さらに、追加的な微小光学マルチレイヤ構造を含む。ここで、波長変換レイヤは、微小光学マルチレイヤ構造と追加的な微小光学マルチレイヤ構造との間に配置されている。それにより、波長変換レイヤからの光を結合し、かつ、光を発する半導体構造に向かって後方反射されている波長変換レイヤからの光の量を低減するための効率的な手段を提供することができる。
本発明の別の実施例に従えば、発光ダイオードコンポーネントは、さらに、サブストレートを含み、望ましくは、サファイアサブストレートを含む。光を発する半導体構造が製作された上面にサブストレートが存在する利点は、除去される必要がないことである。このことは、発光ダイオードコンポーネントの製造を簡素化し、それにより、コスト効率のよい生産をすることができる。サファイアサブストレートは、低損失の透明材料であり、例えば、その上で、GaNベースの半導体構造がエピタキシャル成長するのに適している。
本発明の別の実施例に従えば、発光ダイオードコンポーネントは、さらに、半導体構造の側面に隣接して配置されたサイドレイヤを含む。サイドレイヤは、発光ダイオードコンポーネントの光出力を設計する場合に、より良いデザインの柔軟性を提供する。
本発明の別の実施例に従えば、サイドレイヤは、波長変換材料を含み、望ましくは、蛍光材料、量子ドット、及び/又は、蛍光色素、を含む。このことは、サイドエミッションを増強し、これにより、発光ダイオードの光の均一性がより良くなる。これは、バックライトといった照明アプリケーションにおいて有利であり得る。
本発明の別の実施例に従えば、サイドレイヤは、光反射コーティング材料を含み、望ましくは、高反射メタル、または、高拡散反射フルオロポリマ(fluoropolumer)を含む。発光ダイオードコンポーネントの改善された光誘導が、これにより、獲得され得る。
本発明の第2の態様に従って、発光ダイオード(LED)が提供される。LEDは、サブマウント上に配置された上記の発光ダイオードコンポーネントを含んでいる。
本発明の第3の態様に従って、マルチレイヤ構造が提供される。マルチレイヤ構造は、上面を有する光を発する半導体構造から出る光をガイドするように構成されている。マルチレイヤ構造は複数のレイヤを含み、半導体構造から見てわかるように、i次レイヤの上にi+1次レイヤが順番に配置されている。ここで、i次レイヤの屈折率、n、は、i+1次レイヤの屈折率、ni+1、より大きい。
本発明は、請求項において列挙された機能の全ての可能な組み合せに関するものであることに留意する。
本発明のこれら又は他の態様について、これから、より詳細に説明される。本発明の実施例を示している添付の図面を参照するものである。
図面において示されるように、レイヤ(layer)および領域(region)のサイズは、説明目的のために誇張されている。そして、このように、本発明の実施例に係る一般的な構成を説明するために提供されるものである。類似の参照番号は、全体にわたり類似のエレメントを参照するものである。
図1aは、本発明に従ったLEDの一つの実施例に係る模式的な断面図である。 図1bは、本発明に従ったLEDの代替的な実施例に係る模式的な断面図である。 図1cは、本発明に従ったLEDのさらに代替的な実施例に係る模式的な断面図である。 図1dは、本発明に従ったLEDのさらなる代替的な実施例に係る模式的な断面図である。 図2は、本発明に従ったLEDのさらに代替的な実施例に係る模式的な断面図である。 図3aは、本発明に従ったLEDのさらなる代替的な実施例に係る模式的な断面図である。 図3bは、本発明に従ったLEDの代替的な実施例である。
これから、本発明について、添付の図面を参照してより完全に、これ以降において説明される。ここでは、本発明について現在の望ましい実施例が示される。しかしながら、この発明は、多くの異なる形式において具現化され得るものであり、ここにおいて明確にされる実施例に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、これらの実施例は、徹底性と完全性のために提供されるものであり、そして、当業者に対して本発明の範囲について完全に伝達するものである。
図1aは、本発明に従ったLED100の模式的な断面図を示している。LEDは、発光ダイオードコンポーネント101を含んでおり、そこでは、光を発するように半導体構造104が配置され、かつ、半導体構造104からの光を外側にガイドするように微小光学マルチレイヤ構造102が配置されている。発光ダイオードコンポーネントは、さらに、サブマウント106に取り付けられている。微小光学マルチレイヤ構造102は、複数のレイヤ102a−102dを含んでいる。複数のレイヤ102a−102dのうちi+1次レイヤは、半導体構造104から見てわかるように、1次レイヤの上に順番に配置されている。iの値は、正の整数のセットから選択される。従って、iは、1、2、3、4、等であり得る。例えば、この実施例においては、2次レイヤが1次レイヤの上に備えられ、3次レイヤが2次レイヤの上に備えられ、かつ、4次レイヤが3次レイヤの上に備えられている。i次レイヤの屈折率、n、は、さらに、i+1次レイヤの屈折率、ni+1、より大きい。そのうえに、i+1次レイヤの厚みは、i次レイヤの厚みより大きい。このことは、全内部反射を低減し、光取り出し効率を増加させる。そして、従って、光出力パフォーマンスを改善する。実施例において、i次レイヤの厚みに関するi+1次レイヤの厚みの増加は、i次レイヤに関するi+1次レイヤの屈折率の相対的な増加に依存する。例えば、i次レイヤに関するi+1次レイヤの屈折率のより大きな増加は、i次レイヤの厚みに関するi+1次レイヤの厚みのより大きな増加を結果として生じる。実際的な実施例において、i+1次レイヤの屈折率は1.65であり、i次レイヤの屈折率は1.55である。そして、その結果、i+1次レイヤの厚みは約440μmであり、i次レイヤの厚みは約360μmである。増加された厚み、屈折率に応じて最適化されたものは、電界放出角(angular field emission)をより広くに変化させ得る。これは、側面放出(side emission)を求める多くのアプリケーションにおいて有益である。
さらなる実施例において、i次レイヤの厚み、t、は、以下の式で与えられる。
Figure 2016518029
ここで、Aは、微小光学マルチレイヤ構造102の上面の表面積である。微小光学マルチレイヤ構造102の表面積は、実質的に、発光半導体構造104の上面の表面積と等しい。
図1aにおいて、半導体構造104は、フリップチップ(FC)構成において示されている。半導体構造104は、エピタキシャルレイヤ104aとサブストレート104bを含んでいる。エピタキシャルレイヤ104aは、さらに、pn接合(pn−junction)を含んでおり、少なくとも一つのn型GaNレイヤ、一つのGaNベースの活性領域、および、一つのp型GaNレイヤを有している。n型およびp型レイヤのバイアス(biasing)後に活性領域において光が生成される。生成された光は、GaNレイヤ、典型的にはn型レイヤ、および、サブストレート104bの側面から引き出される。サブストレート104bは、従って、低損失の透明材料であるサファイアからなる。加えて、サファイアは、GaNと類似の光子定数(lattice constant)を有しており、GaNのGaNエピタキシャルレイヤ104aの良い成長品質を可能にしている。
半導体構造104は、サブマウント106に取り付けられている。エピタキシャルレイヤ104aのn型およびp型領域は、メタルレイヤ(図示なし)を介して、サブマウント106におけるメタル接点(図示なし)に電気的に接続され得る。半導体構造104のサブマウント106への取り付けは、例えば、スタッドバンプ(stud−bump)によって行われてよい。しかし、当業者によって知られた他の取り付け方法も、また、使用に適切なものであり得る。
サブマウント106は、非常に反射的である。半導体構造によって生成されて、サブマウント106に向かう方向に発せられた光を反射するためである。このことは、半導体構造104の上面を通じた発光を改善する。サブマウントは、例えば、非常に反射的なプリント回路基板(PCB)であってよい。例えば、SMDのようなジオメトリを有するものである。
以下に説明されるように、半導体構造の他の構成も可能であることが留意されるべきである。
発光ダイオードコンポーネント101は、さらに、波長変換レイヤ105を含んでいる。波長変換レイヤ105の使用は、発光ダイオードコンポーネント101によって生成された光のスペクトル帯域を調整する手段を提供する。
この実施例に従って、発光ダイオードコンポーネント101は、白色光を発するように構成される。青色スペクトル帯域における光がGaNベースのエピタキシャルレイヤ104aによって生成され、ダイレクトブルー(direct blue)の光を発している。そして、波長変換レイヤ105は、蛍光体を含んでおり、ここではCe(III)ドープされたガドリウムアルミニュームガーネット(Y、GdAG:Ce)を含む多結晶質プレート、黄色スペクトル帯域における光を生成している。このように、発光ダイオードコンポーネント101は、青色光と黄色光の両方を発し、その組み合せにおいて白色光を提供する。このセットアップの利点は、YAG:Geの多結晶質セラミックプレートが非常にコントロールし易い光学的および機械的な特性を有することであり、これにより発光ダイオードコンポーネント101のパフォーマンスを改善することができる。セラミックプレートは、例えば、波長スペクトルの可視帯域において約1.8の屈折率を有しており、これはサファイアの屈折率に非常に一致している。これによって、サブストレート104bと波長変換レイヤ105との間のインターフェイスにおけう散乱を低減することができる。波長変換レイヤ105は、さらに、材料の中での散乱が小さい材料構造を有しており、発光効率を改善することができる。
微小光学マルチレイヤ構造102は、上述のように配置された透明レイヤ102a−102dを含んでいる。レイヤの屈折率を引き続いてグレーディング(grading)することによって、半導体構造104から見てわかるように、半導体構造104の中で生成された光の大部分が、発光ダイオードコンポーネント101から放出され得る。別の言葉で言えば、レイヤのインターフェイスにおける光の散乱が低減され、そして、発光ダイオードコンポーネント101からの光出力の全体的な増加が達成される。レイヤの厚さについて対応するグレーディングを追加的に適用することによって、発光ダイオードコンポーネント101の発光効率は、さらに改善される。
微小光学マルチレイヤ構造102は、半導体構造104の上部にある波長変換レイヤ105の上に配置されている。微小光学マルチレイヤ構造102の中への改善された光結合(light coupling)が、微小光学マルチレイヤ構造102の第1レイヤ102aの、半導体構造104から見てわかるように、屈折率を調整することによって達成され得る。そして、半導体構造104の上部は、それら2つのインターフェイスにおいて低減された光散乱を結果として生じている。半導体構造104の中の光トラッピングは、これによって低減される。
微小光学マルチレイヤ構造102の第1レイヤ102aと、半導体構造104から見てわかるように、半導体構造104の上部とのインターフェイスにおける光散乱を低減するために、微小光学マルチレイヤ構造102の第1レイヤ102aは、半導体構造104の上部領域の屈折率と実質的に等しい屈折率を有している。一つの実施例において、微小光学マルチレイヤ構造102の第1レイヤ102aの屈折率は、半導体構造104の上部領域の屈折率から10%以下だけ離れている。別の実施例において、微小光学マルチレイヤ構造102の第1レイヤ102aの屈折率は、半導体構造104の上部領域の屈折率から5%以下だけ離れている。さらに別の実施例において、微小光学マルチレイヤ構造102の第1レイヤ102aの屈折率は、半導体構造104の上部領域の屈折率から1%以下だけ離れている。さらなる別の実施例において、微小光学マルチレイヤ構造102の第1レイヤ102aの屈折率は、半導体構造104の上部領域の屈折率と等しい。
図1bは、本発明の代替的な実施例に従ったLED110の模式的な断面図を示している。LEDは、発光ダイオードコンポーネント101を含んでおり、そこでは、光を発するように半導体構造104が配置され、図1aに関して説明されたように、半導体構造104からの光を外側にガイドするように微小光学マルチレイヤ構造102が配置されている。波長変換レイヤ105が、さらに、微小光学マルチレイヤ構造102の上に配置されている。この実施例の利点は、微小光学マルチレイヤ構造102が、波長変換レイヤから発せられ発光半導体構造に向かって後方反射されている光の量を低減することができることである。このように、改善されたLEDパフォーマンスを得ることができる。
図1cは、本発明の別の実施例に従ったLED120の模式的な断面図を示している。発光ダイオードコンポーネントは、図1aと図1bに関して説明されたものと同一のコンポーネントを含んでおり、加えて、追加的な微小光学マルチレイヤ構造102’を含んでいる。微小光学マルチレイヤ構造102と追加的な微小光学マルチレイヤ構造102’は、波長変換レイヤ105の相対する側に配置されている。それによって、波長変換レイヤからの光を結合し、かつ、発光半導体構造に向かって後方反射されている波長変換レイヤからの光の量を低減するための効率的な手段を提供することができる。
この実施例に従えば、微小光学マルチレイヤ構造102の第1レイヤ102a、102a’および追加的な微小光学マルチレイヤ構造102’の屈折率は、等しいか、または、半導体構造104の屈折率と波長変換レイヤ105の屈折率よりそれぞれにわずかに小さい、ことに留意すべきである。上記の記述に従えば、レイヤ102b、102b’の屈折率は、第1レイヤ102a、102a’の屈折率より小さい。
さらに、本発明の一つの実施例に従えば、発光ダイオードコンポーネント101の上から見てわかるように、波長変換レイヤ105の下に配置されている微小光学マルチレイヤ構造102の最終レイヤ102dの屈折率は、波長変換レイヤ105の屈折率より小さく、エピタキシャルレイヤ104aまたはサブストレート104bの屈折率に類似した屈折率を有し得る。
微小光学マルチレイヤ構造102および追加的な微小光学マルチレイヤ構造102’は同様のものであってよく、従って、同様なレイヤ構造を含んでおり、かつ、同一の物理的特性を有していることにも留意すべきである。
微小光学マルチレイヤ構造102は、例えばSF11タイプの標準ガラスから成ってよい。代替的に、微小光学マルチレイヤ構造102は、エポキシまたはシリコン材料から成ってよい。この種の非常に透明性にある材料は、少なくとも1.48と2の間の屈折率を伴い直ちに利用可能である。マルチレイヤスタックを形成するための屈折率整合接着剤も、また、必要であり、一般的に市場で入手可能である(米国特許第7423297B2号参照のこと)。代替的に、シリコンベースのレイヤは、米国特許第7452737B2号において提案されるようなオーバーモールド(over molding)工程によって固着されてよい。
一つの実施例に従って、微小光学マルチレイヤ構造の頂上レイヤは、微小光学マルチレイヤ構造の上に存在している媒体の屈折率より大きいか等しい屈折率を有している。微小光学マルチレイヤ構造の頂上レイヤと周辺媒体、例えば空気またはシリコン、との間の屈折率の違いを調整することが、改善された誘導(guidance)と光出力を提供する。
本発明の別の実施例に従えば、発光ダイオードコンポーネント101は、図1dに示されるように、ドーム形状レンズ構造108の中に封入されている。レンズ構造は、光出力を増加し、かつ、半導体構造からの光を方向付けるために配置されている。ドーム形状レンズ構造は、例えば、シリコンから成ってよい。
微小光学マルチレイヤ構造102の頂上レイヤ102dは、頂上レイヤ102dの上に存在している媒体の屈折率より大きいか等しい屈折率を有している。微小光学マルチレイヤ構造の頂上レイヤ102dと周辺媒体、つまり空気またはレンズ構造108、との間の屈折率の違いを調整することが、改善された光の誘導と光出力を提供する。
エピタキシャルレイヤによって生成された光、パターン化サファイア基盤(PSS)ベースの発光ダイオードといったアートFC(art FC)構成の状態のものは、空気中、または、ドーム状封入材料を介してから空気中のいずれかへ、サファイア基盤を介して外に結合(coupled out)される。従って、生成された光の大部分は、発光ダイオードコンポーネントにおける全内部反射によって捕えられる。サファイアサブストレートは、さらに、典型的には100から800マイクロメートルの厚みであり、発せられる光の大部分をサブストレートの側面に向かう方向に導いている。この光は、インターフェイスにおける大きな屈折率の不一致のために、そのほとんどが、サブストレートとその周辺媒体のインターフェイスにおいて反射される。この後方反射された光の少なくとも一部が発光ダイオードコンポーネントを出て行けることを保証するために、一般的に、非常に反射的なサブマウントがFCベースの発光ダイオードコンポーネントにおいて使用される。
本発明の一つの実施例に従えば、この問題を軽減することが目的である。
それに応じて、図2は、本発明に従ったLED200の模式的な断面図を示している。LED200は、図1aから図1dに関して説明されたように、半導体構造104と微小光学マルチレイヤ構造102を含んでいる発光ダイオードコンポーネント101を含む。発光ダイオードコンポーネント101は、さらに、半導体構造104の側面に隣接して配置されたサイドレイヤ(side layer)104dを含んでいる。サイドレイヤ104dは、半導体構造104の一つまたはそれ以上の側面をカバーする。サイドレイヤは、発光ダイオードコンポーネント101の光出力を設計する場合に、より良いデザインの柔軟性を提供する。サイドレイヤ104dは、波長変換材料から成っており、望ましくは蛍光材料である。サイドレイヤ104dと波長変換レイヤ105は、共通のレイヤを形成してよい。サイドレイヤ104dと波長変換レイヤ105は、同一のカラーポイント(colour point)を有している発光を提供するように構成され得る。
サイドレイヤ104dは、半導体構造104のエピタキシャルレイヤ104aから少なくとも波長変換レイヤ105まで広がっていることに留意すべきである。従って、サブストレートの側面に向かう方向において発せられている光の大部分は、それにより、サイドレイヤ104dに入ることができ、そこでは、サイドレイヤ104dの波長変換材料によって光の少なくとも一部のスペクトル帯域が変更され得る。これによって、全体的に改善された発光が得られる。さらに、発光ダイオードコンポーネント101によって発せられた光は、増加された角分布(angular distribution)を有することができ、例えば、バックライトアプリケーションにおいて有利であり得る。そこでは、発光ダイオードの知覚される光の斑点が低減される。
代替的に、サイドレイヤ104dは、半導体構造104、つまりエピタキシャルレイヤ104aと波長変換レイヤ105、から発せられた光を反射するように構成されている光反射材料を含み得る。発せられた光の大部分が、発光ダイオードコンポーネント101の頂上レイヤ102dから外に結合されるようにである。
本発明の別の実施例に従えば、サブストレートが、少なくとも部分的に除去される。サブストレートの少なくとも一部分の除去は、例えば、レーザー支援リフトオフ(lift−off)、グライディング、ケミカル−メカニカルポリッシュ、またはウェットエッチィング、もしくは、あらゆる他の適切な処理技術によって行われてよい。サブストレートの少なくとも一部分の除去は、おそらく半導体構造が少なくとも部分的に露出するように行われる。結果として生じるデバイス構造は、たいてい、薄膜フリップチップ(TFFC)ジオメトリを有する発光ダイオードとして参照される。TFFCジオメトリを使用することで、透明サブストレートにおける吸収損失を避けることができ、発光ダイオードコンポーネントの改善された輝き(brightness)を提供している。半導体構造の露出されたラフニング(roughening)またはパターニングによって、発光ダイオードの光出力におけるさらなる増加が達成され得る。それにより、半導体構造から外へ結合された一部分の光が改善される。結果として、発光ダイオードコンポーネントの外部量子効率が改善され得る。さらなる利点は、エピタキシャル成長の最中に、シリコンまたはSiCを含む、他のサブストレートが使用されてよいことである。
図3aは、発光ダイオード(LED)300を開示しており、TFFCジオメトリを有している発光ダイオードコンポーネント101を含んでいる。発光ダイオードコンポーネント101は、上述のように、エピタキシャルレイヤ104aと波長変換レイヤ105を含む半導体構造104を含んでいる。エピタキシャルレイヤ104aは、サブマウント106の上に取り付けられ、波長変換レイヤ105は、エピタキシャルレイヤ104aの上に置かれている。複数のレイヤ102a−102dを含む微小光学マルチレイヤ構造102が、波長変換レイヤ105の上に配置されている。
発光ダイオードコンポーネント101は、さらに、半導体構造104の側面に隣接して配置されたサイドレイヤ104dを含んでいる。サイドレイヤ104dは、半導体構造104の一つまたはそれ以上の側面をカバーする。サイドレイヤ104dは、半導体構造104、つまりエピタキシャルレイヤ104aと波長変換レイヤ105、から発せられた光を反射するように構成されている光反射材料を含んでいる。発せられた光の大部分が、発光ダイオードコンポーネント101の頂上レイヤ102dから外に結合されるようにである。
加えて、サイドレイヤ104dは、波長変換材料から成っており、望ましくは蛍光材料である。変換材料を使用することの機能と利点は、上述のとおりである。
図3bは、LED310に係る別の実施例を開示しており、TFFCジオメトリを有している発光ダイオードコンポーネント101を含んでいる。発光ダイオードコンポーネント101は、上述のように、エピタキシャルレイヤ104a、サイドレイヤ104d、および波長変換レイヤ105を含む半導体構造104を含んでいる。発光ダイオードは、さらに、微小光学マルチレイヤ構造102と波長変換レイヤ105の相対する側に配置された追加的な微小光学マルチレイヤ構造102’を含んでいる。
本実施例の利点は、図1cに関して説明されたものと同一である。サイドレイヤ104dは、エピタキシャルレイヤ104aから少なくとも波長変換レイヤ105まで広がっており、エピタキシャルレイヤ104aから発せられた直接光が微小光学マルチレイヤ構造102の側面から出て行くのを妨げている
サイドレイヤ104dが反射材料から成る場合、このことは、マルチレイヤ構造102の側面に向かう方向において発せられている光の大部分を、波長変換レイヤ105に向かって反射させることができる。
サイドレイヤ104dが波長変換部材から成る場合、マルチレイヤ構造の側面に向かう方向において発せられている光の大部分が、サイドレイヤ104dに入り得る。ここで、光の少なくとも一部分のスペクトル帯域は、サイドレイヤ104dの波長変換材料によって変更され得る。こうして、全体的に改善された発光が得られる。さらに、発光ダイオードコンポーネント101によって発せられた光は、増加された角分布を有することができ、例えば、バックライトアプリケーションにおいて有利であり得る。そこでは、発光ダイオードの知覚される光の斑点が低減される。
コンピュータシミュレーションは、本発明に従った微小光学マルチレイヤ構造を使用することが、発光ダイオードコンポーネントからの改善された光出力を結果として生じることを明らかにしている。2つの異なる発光ダイオードコンポーネントからの光出力が、最先端のPSSチップスケールパッケージ(CPS)LEDと比較された。PSS −CPS LEDは、屈折率が1.8のサブストレートレイヤと、屈折率が1.5のトップおよびサイドレイヤを有している半導体構造から成っている。
波長変換レイヤの屈折率をサブストレートレイヤの屈折率と実質的に同一(約1.8)に増加することによって、例えば、Ce(III)ドープされたガドリウムアルミニュームガーネット(Y、GdAG:Ce)を含む波長変換レイヤといった高屈折率材料を使用することによる、光出力における相対ゲインは、3.4%であるとシミュレーションされた。高屈折率材料の上に屈折率1.7を有する透明レイヤを配置することによってマルチレイヤ層が形成される場合、約7.6%の光出力における相対ゲインが達成され得る。さらに、高屈折率材料の上に第1レイヤと第2レイヤを含むマルチレイヤ層が使用される場合、12.1%の光出力における相対ゲインが達成され得る。第1および第2レイヤは、それぞれに、1.7および1.46の屈折率を有するように設定された。
簡素化のために、それぞれのレイヤは400マイクロメートルの厚みを有するものと仮定された。さらなる発光効率の改善が、後に続くレイヤの屈折率のグレーディング(grading)に応じて後に続くレイヤの厚みをグレーディングすることによって獲得され得る。このように、後続のレイヤ間の屈折率の増加は、後続のレイヤ間の厚みの増加に対応している。同様に、後続のレイヤ間の屈折率の減少は、後続のレイヤ間の厚みの減少に対応している。
シミュレーションは、また、カプセル化された発光ダイオードが、マルチレイヤ構造を含む場合に、増加された光出力を有し得ることも示している。シミュレーションにおいては、屈折率1.5を有する(例えば、シリコン)3mmのレンズ構造が使用された。第1および第2レイヤは、それぞれに、1.75および1.6の屈折率を有するように設定された。開示された構成と異なるものに対して達成されるゲインは、カプセル化された発光ダイオードについて、それぞれに、7.0%、8.3%、および8.5%であった。
このように、シミュレーションに従えば、マルチ構造を含むがカプセル化を伴っていない発光ダイオードコンポーネントは、レンズ構造を伴う参照のPSS−CSP LED構造よりも性能が優れていることに留意すべきである。この洞察は、非常に効率的な発光ダイオード製作する場合に有利であり、かつ、さらに、発光ダイオードのパッケージ効率を改善することができる。
当業者であれば、本発明が、上記の望ましい実施例に決して限定されるものではないと理解する。反対に、添付の特許請求の範囲内において、多くの変更および変形が可能である。
例えば、波長変換レイヤ105は、量子ドット(quantume dot、QD)から成ってよい。QDは、一般的に、わずか数十ナノメートルの幅および直径を有している半導体材料の小さな結晶である。それらは、入射光によって励起された場合に、QDのサイズと材料によって決定される波長の光を発光するという利点を有している。さらに、それらは、非常に狭い発光帯域を示し、従って、飽和したカラーを提供する。ここで、所定のカラーの光出力は、使用されるQDの材料とサイズを調整することによって生成され得る。例えば、赤色励起(red excitation)に際しての遠赤(far−red)における発行を伴うQDが、達成されうる。これらに限定されるわけではないが、以下のものを含むグループから選択された材料から成るQDを使用することによるものである。II−VI族およびIII−V族QD、望ましくはInP、CdTe、CdTe/CdSeのコアシェル構造、CdSeTeといった成分混合物理的、もしくは、CuInSeまたはCuInといったキャルコパライト(chalcopyrite)QD、である。QDは、拡張された発光特性のために、CdSおよびZnSといった高バンドギャップ材料を用いてオーバーコートされてよい。
波長変換レイヤ105は、無機リン(inorganic phosphor)から成ってよい。ここで、無機リンは、Cr3+を用いてドープされた材料を含む。望ましくは、YAl12:Cr3+を含むグループから選択されたものである。
波長変換レイヤ105は、蛍光色素(fluorescent dye)から成ってよい。
波長変換レイヤ105は、LumiramicTMを含み得る。
例えば、エピタキシャルレイヤ104aの活性領域は、さらに、例えば、InAl1−x−yNを含むヘテロ構造レイヤを含み得る。バンドギャップを調整し、かつ、それにより、発光ダイオードコンポーネントの発光波長を調整するためである。量子ウエル(quantum well、QW)またはマルチ量子ウエル(MQW)構造であり、例えば、GaIn/In1−xNのレイヤを封じ込める量子を使用して獲得されたものが、さらに、正孔(hole)と電子を局所的に増加させるために、活性領域の中に配置され得る。増加された再結合率(recombination rate)により、発光ダイオードコンポーネントから発せられる光子の数量の増加を導くものである。
GaNレイヤは、約5マイクロメートルの全体的な厚みを有し得る。この厚みは、決定的なものではなく、LEDパフォーマンスの妨げとなるであろう欠陥の高い集中が避けられ得る限りにおいて、変動し得る。サファイアサブストレートは、典型的には200マイクロメートルの厚さであるが、他の実施例において、厚さは、10から800マイクロメートルまで変動してよい。
発光ダイオードコンポーネントは、さらに、マルチレイヤ構造における複数のレイヤを結合するために配置されるボンディングレイヤ(bonding layer)を含み得る。ボンディングレイヤは、インターフェイスにおける光散乱を低減するために、周辺レイヤと一致している屈折率を有することが望ましい。
ボンディングレイヤは、シリコンを含み得る。
レンズ構造は、球形、または楕円形といった、種々の幾何的な形状を有してよい。レンズ構造の上部は、さらに、任意的に、フレネルレンズ(Fresnel lens)形状へとテクスチャされてよく、または、フォトニック結晶(photonic crystal)構造を伴うものでよい。
加えて、図面、明細書、および特許請求の範囲を研究すれば、開示された実施例に対する変形が、当業者によって、特許請求された発明の実施において理解され、かつ、遂行され得る。請求項において、用語「含む(”comprising”)」は、他のエレメントまたはステップを排除するものではなく、かつ、不定冠詞「一つの(”a”または”an”)」は、複数を排除するものではない。特定の手段が、お互いに異なる従属請求項の中で引用されているという事実だけでは、これらの手段の組合せが有利に使用され得ないことを示すものではない。

Claims (15)

  1. 光を発する半導体構造と、
    光を発する前記半導体構造からの光をガイドするように構成された微小光学マルチレイヤ構造と、を含み、
    前記微小光学マルチレイヤ構造は、複数のレイヤを含み、
    i次レイヤの上にi+1次レイヤが順番に配置されており、
    前記i次レイヤの屈折率、n、は、前記i+1次レイヤの屈折率、ni+1、より大きく、
    ここで、iの値は、正の整数のセットから選択されたものであり、かつ、
    前記i+1次レイヤの厚みは、前記i次レイヤの厚みより大きい、
    発光ダイオードコンポーネント。
  2. 前記i次レイヤの厚み、t、は、以下の式によって与えられ、
    Figure 2016518029
    ここで、Aは、前記微小光学マルチレイヤ構造の上面の表面積である、
    請求項1に記載の発光ダイオードコンポーネント。
  3. 前記微小光学マルチレイヤ構造の1次レイヤは、前記半導体構造の上部領域の屈折率と等しい屈折率を有している、
    請求項1に記載の発光ダイオードコンポーネント。
  4. 前記発光ダイオードコンポーネントは、さらに、
    波長変換レイヤ、を含む、
    請求項1乃至3いずれか一項に記載の発光ダイオードコンポーネント。
  5. 前記微小光学マルチレイヤ構造は、前記波長変換レイヤの上に配置されている、
    請求項4に記載の発光ダイオードコンポーネント。
  6. 前記微小光学マルチレイヤ構造は、前記波長変換レイヤの下に配置されている、
    請求項4に記載の発光ダイオードコンポーネント。
  7. 前記発光ダイオードコンポーネントは、さらに、
    追加的な微小光学マルチレイヤ構造、を含み、
    前記波長変換レイヤは、前記微小光学マルチレイヤ構造と前記追加的な微小光学マルチレイヤ構造との間に配置されている、
    請求項4に記載の発光ダイオードコンポーネント。
  8. 前記波長変換レイヤは、蛍光材料、量子ドット、及び/又は、蛍光色素、を含む、
    請求項5乃至7いずれか一項に記載の発光ダイオードコンポーネント。
  9. 前記蛍光材料は、多結晶プレートを含み、
    望ましくは、Ce(III)ドープされたガドリウムアルミニュームガーネット(Y、GdAG:Ce)を含む、
    請求項8に記載の発光ダイオードコンポーネント。
  10. 前記発光ダイオードコンポーネントは、さらに、
    サブストレートを含み、
    望ましくは、サファイアサブストレートを含む、
    請求項1乃至9いずれか一項に記載の発光ダイオードコンポーネント。
  11. 前記発光ダイオードコンポーネントは、さらに、
    前記半導体構造の側面に隣接して配置されたサイドレイヤを含む、
    請求項1乃至10いずれか一項に記載の発光ダイオードコンポーネント。
  12. 前記サイドレイヤ104は、波長変換材料を含み、
    望ましくは、蛍光材料、量子ドット、及び/又は、蛍光色素、を含む、
    請求項11に記載の発光ダイオードコンポーネント。
  13. 前記サイドレイヤは、光反射コーティング材料を含み、
    望ましくは、高反射メタル、または、高拡散反射フルオロポリマ(fluoropolumer)を含む、
    請求項11または12に記載の発光ダイオードコンポーネント。
  14. 請求項1乃至13いずれか一項に記載の発光ダイオードコンポーネントを含む発光ダイオード(LED)であり、
    前記発光ダイオードコンポーネントは、サブマウント上に配置されている、
    発光ダイオード。
  15. 光を発する半導体構造からの光をガイドするように構成された微小光学マルチレイヤ構造であって、
    前記微小光学マルチレイヤ構造は、複数のレイヤを含み、
    i次レイヤの上にi+1次レイヤが順番に配置されており、
    前記i次レイヤの屈折率、n、は、前記i+1次レイヤの屈折率、ni+1、より大きいか又は等しく、
    ここで、iの値は、正の整数のセットから選択されたものであり、かつ、
    前記i+1次レイヤの厚みは、前記i次レイヤの厚みより大きい、
    微小光学マルチレイヤ構造。
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