JP2016516208A - 原子炉容器内部での流体の流れのシミュレーション方法、及び原子炉炉心の部品の機械的変形の計算方法、及び、関連するコンピュータープログラム製品 - Google Patents

原子炉容器内部での流体の流れのシミュレーション方法、及び原子炉炉心の部品の機械的変形の計算方法、及び、関連するコンピュータープログラム製品 Download PDF

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Abstract

原子炉容器内部での流体の流れのシミュレーション方法、及び、原子炉炉心の部品の機械的変形の計算方法、及び、関連するコンピュータープログラム製品。本発明は、原子炉の容器で流体の流れをシミュレーションする方法に関する。原子炉は、容器内部の炉心を含み、炉心は、下部プレート、上部プレートおよび、プレートの間で延びている燃料部品を含む。炉心は、前記プレートと一致している第1及び第2インターフェースによって軸方向に区切られた容積を有している。方法は、第1インターフェース及び第2インターフェースそれぞれの速度または圧力の初期値から、そして、流体の質量、運動量とエネルギーバランス方程式を使用することによって、炉心容積について流体圧力と速度を計算することを含む。方法は、炉心容器の中に追加容積を決定することを含み、追加容積は、軸方向で2つのインターフェースによって区切られる、軸方向の一端の炉心容積の外にあり、2つのインターフェースのうち1つは第1または第2のインターフェースである;そして、それぞれの追加容積のインターフェースの速度または圧力の初期値から、前記方程式、圧力及び速度を用いて、追加容積について計算する。【選択図】図6

Description

本発明は、原子炉容器内部での流体の流れをシュミレーションする方法に関する。
本発明はまた、原子炉容器内部に配された、炉心の少なくとも1つの核燃料部品の機械的変形の計算方法に関する。
本発明はまた、シミュレーション方法などを実施するためのコンピュータープログラム製品、および、機械的変形の計算方法などを実施するためのコンピュータープログラム製品に関する。
本発明は、冷却流体を有する原子炉、特に、冷却ガス又は液体:軽水、重水、塩又は溶融金属を用いた原子炉に適用される。
以下、本発明の、軽水原子炉、例えば加圧水型原子炉への適用について説明する。そして、容器内部の循環液はここでは加圧水である。
従来、加圧水型原子炉の原子炉は、容器、及び、容器内部に配された炉心を含む。炉心は核燃料部品を含み、それぞれの部品は軸方向、好ましくは垂直に延びている。
それぞれの部品は、各々、燃料ロッドおよびグリッドを含み、ロッドおよび/またはグリッドが、冷却液を確実に混合するように位置決めされ保持されている。また、他の部品とは、軸方向に垂直な横方向に隙間をもって離されている。ロッドのそれぞれは、核燃料ペレットを含むシースを含んでいる。
加圧水のような燃料は、例えば後者内部を炉心へ向かって上昇することによって容器中を流れる。炉心での冷却と減速が確保されている間、そこで加熱される。
必ずしも過度の計算能力は求められていないが、繰り返されるニーズの1つは、例えば原子炉運転中の炉心の部品の機械的変形の計算を向上するために、容器中の流体の流れを、コンピュータでできる限り正確にシミュレートすることである。部品の変形は、実際に、原子炉の運転や能力の妨害、原子炉炉心の反応性を調整可能にする制御クラスターの不完全な挿入のおそれ、または、制御クラスターの滴下時間の許容できない増加、炉心の減速の局所的変化、などの可能性がある。操作中、例えばメンテナンスのために炉心のアンローディング及びリローディング操作中、これらの変形は燃料部品間での伝染リスクを増加させる。したがって、これらの問題を解決するため、すなわち少なくとも暫定処置を決定するために、これらの変形のよりよいモデリングが模索される。
ドキュメント KR 100 957 066 B1には、流体のデジタル機械的な計算を実行する、原子炉炉心のモデリング方法について記載されている。それはまた、CFD(Computational Fluid Dynamics)と呼ばれる。炉心モデルは、多孔質モデルに基づいている。
ドキュメントKR 100 957 061 B1には、ヘッド損失係数からの水力学的計算を実行する、原子炉の安全な分析方法について記載されている。
しかしながら、容器内の流体流れのシミュレーションは最適ではない。したがって本発明の目的の1つは、原子炉容器内部の流体の流れについてのシミュレーション方法を提供することである。流れのよりよいモデリングを提案することにより、過度の計算能力を求められることなく、特に炉心部品の機械的変形の計算を向上する。
そのために、本発明は原子炉容器内部の流体の流れについてのシミュレーション方法に関する。原子炉は、容器、及び、前記容器内部に配された炉心を含む。容器は流体入口と流体出口とを有する。炉心は下部プレートと上部プレート、及び、下部プレートと上部プレートとの間に軸方向に延びた核燃料部品を含む。炉心は、それぞれ下部及び上部プレートに対応する第1及び第2インターフェースで軸方向に区切られた容積を有している。流体は、炉心内部で部品間を流れることができる。
以下のステップを含む方法:
第1インターフェースでの流体速度または圧力の初期値、および、第2インターフェースでの流体速度または圧力の初期値から、流体の質量、流体の運動量バランスおよびエネルギーバランスの方程式を用いて、炉心容積について流体圧力及び流体の速度成分(s)を計算する。
ここで、方法は以下のステップをさらに含む:
容器内部の追加容積、炉心容積外部であって軸方向端部の一方に位置している追加容積の、少なくともとも1つを決定する。追加容積は、軸方向で2つのインターフェースによって囲まれており、追加容積の2つのインターフェースの一方は、第1インターフェース又は第2インターフェースである。
追加容積の一方のインターフェースにおける速度または圧力の初期値、および、追加容積の他方のインターフェースにおける速度または圧力の初期値から、流体の質量バランス、運動量バランス、およびエネルギーバランスの方程式、流体圧力及び流体速度の成分(s)を用いて、追加容積について計算する。そして、
流体圧力及び流体速度の成分(s)の計算は、追加容積と炉心容積に囲まれた第1容積について、そして特に、追加容積と炉心容積によって共有される第1及び第2インターフェースに囲まれたインターフェースにおいて、最初に行われる。
そして、追加容積と炉心容積とで囲まれた第2容積について、流体圧力および流体速度の成分(s)、追加容積と炉心容積によって共有されるインターフェースにおける速度または圧力の初期値、が計算される。第2容積に関連する計算ステップのために計算されるその値は、前記インターフェースにおいて第1の容積のために前もって計算された速度及び圧力に共通する変数に一致する。
本発明の他の有益な態様によれば、シミュレーション方法は、以下に述べる1つまたはそれ以上の特徴を有している。これらは、単独で、或いは、すべての技術的に可能な組み合わせによって考慮される。
質量バランス、運動量バランスおよびエネルギーバランスの方程式はつぎのように表される。:
第1容積についての計算ステップは、共有されたインターフェースにおける速度または圧力の初期値として繰り返される。第1容積と関連する繰り返し計算のステップのために、速度及び圧力に共通する変数に対応する値は、第2容積についてインターフェースにおいて以前に実行されたステップで計算される。そして、
第2容積についての計算ステップは、前記共有されたインターフェースにおける速度または圧力の初期値として繰り返される。第2容積と関連する繰り返し計算のステップのために、速度及び圧力に共通する変数に対応する値は、第1容積について前記インターフェースにおいて以前に計算される。
決定ステップの間、2つの追加容積が決定される。追加上流容積は、流体の流れ方向において炉心容積から上流に位置が定められる。下流追加容積は、流体の流れ方向において炉心容積から下流に位置が定められる。炉心容積の第1インターフェースは追加上流容積と共有され、および、炉心容積の第2インターフェースは追加下流容積と共有される。
流体圧力及び流体速度成分(s)の計算が行われる:
a)第1インターフェースにおいて、初めに、上流追加容積と炉心容積との間の第1容積について、そして追加上流容積と炉心容積との間の第2容積について、第2容積と関連する計算ステップのために、第1インターフェースにおける速度または圧力の初期値が計算される。速度または圧力の初期値は、第1容積と関連する計算ステップの間、第1インターフェースにおいて前もって計算された速度及び圧力に共通する変数に一致する。そして、
b)第2インターフェースにおいて、初めに、追加下流容積と炉心容積との間の第3容積について、次に追加下流容積と炉心容積との間の第4容積について、第4容積と関連する計算ステップのために、第2インターフェースにおける速度または圧力の初期値が計算される。速度または圧力の初期値は、第3容積と関連する計算ステップの間、第2インターフェースにおいて前もって計算された速度及び圧力に共通する変数に一致する。
それぞれの部品は、核燃料ロッド、ロッドを保持するための少なくとも1つのグリッドを含む。それぞれの部品は他の部品と離され、軸方向と垂直な横軸方向においてグリッド間に隙間を有している。そして、炉心容積、流体圧力および流体速度の成分(s)の計算は、第1インターフェースにおける流体速度又は圧力の初期値、および第2インターフェースにおける流体速度又は圧力の初期値から、つぎの式を用いて行われる。
ここで部品の横軸のヘッド損失係数は、横軸方向における横軸のレイノルズ数についての関数として決定され、隙間の軸方向のヘッド損失係数は、横軸方向における、2つの連続する(隣り合う)部品間の距離についての関数として決定される。
横軸のヘッド損失係数は、第1モデルを用いて部品の一部について計算された横軸方向の動水力などの変数と、第1モデルとは別に第2モデルを用いて部品の前記一部について計算された前記変数と、を比較することによって、横軸のレイノルズ数の値で決定される。
横軸のレイノルズ数の関数としての、横軸のヘッド損失係数の関係は、横軸のヘッド損失係数のいくつかの値の補間により計算される。横軸のヘッド損失係数は、複数の比較を実行されるために決定される。
グリッドのうち少なくとも1つのグリッドは、横軸方向で、少なくとも1つの横軸の速度がある流れを起こすことができる、追加混合手段を更に含み、そして、グリッドのうち少なくとも1つの第2グリッドは、追加混合手段を含まない。
横軸のレイノルズ数の関数としての、横軸のヘッド損失係数の第1の関係は、第1のグリッドを含む部品の第1の部分について計算され、そして、横軸のレイノルズ数の関数としての、横軸のヘッド損失係数の第2の関係は、第2のグリッドを含む部品の第2の部分について計算される。
隙間の軸方向のヘッド損失係数は、隙間の寸法の値について、部品の一部について第1モデルを使って計算される、横軸方向の動水力などの変数と、第1モデルとは異なる第2モデルを用いて前記部品の一部について計算される前記変数とを比較することにより決定される。
前記隙間の寸法の関数としての、グリッド間の隙間における軸方向のヘッド損失係数の関係は、グリッド間の隙間における軸方向のヘッド損失係数のいくつかの値の補間により計算される。軸方向のヘッド損失係数は、実行される複数の比較のために決定される。
部品の横軸のヘッド損失係数を除いたヘッド損失係数、および、グリッド間の隙間の軸方向のヘッド損失係数の各々は、予め定められた値、好ましくは予め定められた一定値を有する。
本発明はまた、ソフトウェア命令を含むコンピュータープログラム製品に関連する。ソフトウェア命令は、コンピュータによって実行されると、上述したようなシミュレーション方法を行う。
本発明は、また、少なくとも1つの原子炉の炉心部品の機械的変形の計算方法に関する。原子炉は、容器と容器内部に配された炉心とを含む。それぞれの部品の機械的変形は、上述されたようなシミュレーション方法によってシミュレーションされる、容器内部の流体の流れに依存する。
本発明はまた、ソフトウェア命令を含むコンピュータープログラム製品に関する。ソフトウェア命令は、コンピュータによって実行されると、上述したような、機械的変形の計算方法を実行する。
本発明のこれらの特徴および効果は、添付の図面を参照しながら、非限定的な例を挙げて述べられる以下の説明により表される。
図1は、容器と、核燃料部品を含み容器内部に配された炉心とを含む加圧水原子炉の概略図である。 図2は、図1の原子炉の炉心の水平断面図である。 図3は、図1の炉心の2つの部品の概略図である。部品は、軸方向(すなわち、垂直方向)に延びている。各部品は、核燃料ロッドとロッドを保持するためのグリッドとを含む。2つの部品は、2つの部品のそれぞれのグリッド間の第1の隙間、および、2つの部品のそれぞれのロッド間の第2の隙間によって、軸方向に対して垂直な横軸方向で互いに離れている。 図4は、図3のロッドの概略図である。 図5は、図3の第1および第2隙間の上面概略図である。 図6は、本発明の第1態様に係るシミュレーション方法のフローチャートである。 図7は、最先端のシミュレーション方法を使って計算された、炉心の入口での流体の流量を示す図である。 図8は、本発明の第1態様に係るシミュレーション法を使用することで得られた、図7と同様の図である。 図9は、本発明の第2態様に係るシミュレーション方法のフローチャートである。 図10は、本発明の第2態様に係るシミュレーション方法を用いて計算された、炉心の内側、および、炉心の下部プレートからの部品の第1グリッドからの下流の流体の、横方向の速度を表す図である。 図11は、本発明の第2態様に係るシミュレーション方法を用いて計算された、炉心の内側、および、炉心の下部プレートからの部品の第1グリッドからの下流の流体の、軸方向の速度を表す図である。 図12は、部品の変形の上面図であって、本発明のシミュレーション方法の第一および第二の態様を実施した変形計算方法を用いて得られた部品の変形であり、炉心の下部プレートからの部品の3番目のグリッドについて測定された寸法を使って得られた部品の変形である。 図13は、部品の変形の上面図であって、本発明のシミュレーション方法の第一および第二の態様を実施した変形計算方法を用いて得られた部品の変形であり、炉心の下部プレートからの部品の8番目のグリッドについて測定された寸法を使って得られた部品の変形である。 図14は、部品の変形の側面図であって、本発明のシミュレーション方法の第一および第二の態様を実施した変形計算方法を用いて、炉心の部品の列それぞれについて得られた部品の変形である。 図15は、部品の変形の側面図であって、炉心の部品の列それぞれについて測定された寸法を使って得られた部品の変形である。
図1において、原子炉10は、従来知られているように、容器11と、容器11の内部に配された炉心12とを含む。
原子炉10はまた、1つ以上の蒸気発生器14、それぞれ発電機18に結合された1つ以上のタービン16、および1つ以上のコンデンサー20を含む。図1では、これらの要素のうちそれぞれ1つのみを示している。
原子炉10はまた、ポンプ24を備え、そして図1中矢印で表される経路に沿って流体が流れる一次回路22をさらに含む。この流体は、炉心12において冷却と減速が確保されている間、特に炉心12を通って容器11中を上昇し、そこで熱せられる。一次回路22は、一次回路22を流れる流体圧力を規制するのを可能にする加圧器26をさらに含む。
原子炉10は、たとえば、加圧水型原子炉(PWR)であり、そして、一次回路22を流れる流体は加圧水となる。
一方、原子炉10は沸騰水型原子炉(BWR)であり、そして、一次回路22を流れる流体は、炉心上部での蒸気という形で、加圧水となる。その圧力は、加圧水型原子炉の一次回路で流れている水の圧力よりも一般的に低い。あるいは、原子炉10は、ナトリウム、溶融塩、またはガスによって冷却された原子炉である。原子炉10は、蒸気発生器14に接続している二次回路34を含む。一次回路22の水は蒸気発生器14を供給する。蒸気発生器14では、水の蒸発を確実にすることによって冷却される。蒸気発生器14によって生成された蒸気は、タービン16、その後コンデンサー20のために二次回路34に送られる。そこでは、蒸気が、コンデンサー20に流れている冷却水との間接的な熱交換によって液化される。二次回路34は、コンデンサー20の下流に、ポンプ35とヒーター36とを含む。
原子炉10は、熱シールド37、炉心38の筐体、および反射鏡28を含み、図2に示されるように、容器11の内部に配される。
容器11は、流体の入口オリフィス39A、および流体の出口オリフィス39Bを含み、これら入口および出口オリフィス39A,39Bは一次回路22に接続されている。
また、伝統的に、炉心12は、容器11内部に装填されて、軸方向たとえば垂直方向Zに延びる核燃料部品40から構成される。
炉心12は、一般に、100より多くの部品40から成る。図2に示される900MWe原子炉の例では、炉心12は157の部品40から成る。
図2は、炉心12中でこれらの異なる部品40の配置例を示す上面図である。図中各々の正方形は、部品40を表す。
炉心12も、従来知られているように、原子炉10が稼働中、軸方向で部品40の両側に配される下部プレート41Aと上部プレート41Bから成る。図1に例示するように、部品40は下部プレート41A上に配され、上部プレート41Bは部品40より上に、それらの上端と接触するように配されている。炉心12は、軸方向において第1及び第2インターフェースにより区切られた容積Volを有している。第1及び第2インターフェースは、それぞれ、下部および上部プレート41A、41Bに、および、反射鏡28による側部の方向に対応(一致)する。
容器11は、炉心容積Volの外側に、軸方向Zの両側に配された2つの追加容積を含む。すなわち、追加上流容積VolPIは、流体の流れ方向で炉心容積Volから上流に配されており、図に示された例では、軸方向Zの炉心12の下側に位置するゾーンPlに対応しており、前記ゾーンは、下部プレナムと呼ばれる。そして、図1に示されるように、追加下流容積VolPSは、流体の流れ方向で炉心容積Volから下流に配されている。図に示された例では、軸方向Zの炉心12の上側に位置するゾーンPSに対応(一致)しており、前記ゾーンは、上部プレナムと呼ばれる。各々の追加容積VolPI、VolPSは、軸方向Zで、2つのインターフェースによって区切られる。追加容積VolPI、VolPSの2つのインターフェースのうちの一方は、第1インターフェースまたは第2インターフェースである。図に示す例では、追加上流容積VolPIと炉心容積Volとの間の共有インターフェースは、第1インターフェースであり、炉心容積Volと追加下流容積VolPSとの間の共有インターフェースは、第2インターフェースである。
炉心容積Volは、追加上流容積VolPIとともに第1インターフェース、および、追加下流容積VolPSとともに第2インターフェースを含む。追加上流容積VolPIでは、入口オリフィス39Aから炉心12に向かって流れる流体が横切り、追加下流容積VolPSでは、炉心12から出口オリフィス39Bに向かって流れる流体が横切る。
各々のインターフェースが考慮された方向の外側で容積のために境界を作るとすると、炉心容積Volと追加上流及び下流容積VolPI、VolPSとのそれぞれのインターフェースはまた、境界(border)と呼ばれる。個々のインターフェースは、例えば、軸方向Zに垂直な平面である。
上述した例によれば、炉心容積Vol、並びに、追加上流及び下流容積VolPI、VolPSはそれぞれ、軸方向Zと平行な母線を持つ円筒形状である。炉心容積Volの各々のインターフェースは、たとえば軸方向Zに対して垂直な平面において、平面ディスク形状である。
炉心12は、図1に示されるように、制御クラスター42を含む。制御クラスター42は、容器11の内部において、ある部品40の上部に配される。単一のクラスター42は、図1に示される。クラスター42は機構44によって可動であり、それらは、突出した部品40に挿入され、またはそこから取り出される。従来、各制御クラスター42は、中性子を吸収する1以上の材料を含む吸収ロッド、必要に応じて、不活性ロッドすなわち中性子に関する特定の吸収能力を持たないロッドで構成されている。クラスター42の垂直方向の動きは、制御クラスター42を部品40に挿入する関数として、炉心12で反応性を調節することを可能にして、そして、炉心12から供給される全体電力Pを、ゼロ出力から名目出力PN(nominal power)まで変化させることができる。
図3に示されるように、それぞれの部品40は、従来、各燃料ロッド46のアレイ及びロッド46の支持骨格48を含む。骨格48は、従来、下部末端部50,上部末端部52,2つの末端部50,52に接続され、原子炉10の制御クラスターのロッドを受けるように形成されたガイドチューブ54、及び、ロッド46を保持するグリッド56を含む。
図3は隣接した2つの部品40を示している。すなわち、図2に示す図において2つの部品40は、軸方向Zに直交する横軸X又はY方向に隣接した2つの正方形に対応する。図3および5に示すように、2つの部品40のそれぞれのグリッド56間の第1の隙間BP1,および、2つの部品40のそれぞれのロッド46間の第2の隙間BP2によって、2つの隣接した部品40は、横軸方向に連続して互いに間隔をあけて配置される。
図2に示すように、部品40は、垂直方向Zに対して垂直な水平面内で、2つのそれぞれの方向X,Yに実質的に整列されている。そして当業者は、2つの隣接する部品40が、方向X上に整列されていること、そして、第1および第2隙間BP1,BP2に関連する横軸方向が、方向Xに一致することを理解するだろう。同様に、2つの隣接する部品40が、方向Y上に整列されているとき、第1および第2隙間BP1,BP2に関連する横軸方向が、方向Yに一致する。
図5に示すように、第1隙間BP1の寸法は、軸方向Zに与えられた位置について、横軸方向において2つの部品40のグリッド56のそれぞれの外表面間の距離に等しい。慣習により、第2隙間BP2の寸法は、軸方向Zに与えられた位置について、2つの部品40のそれぞれの2つの周囲ロッド46の中心間の距離に等しい。
図4に示されるように、それぞれのロッド46は、伝統的に、シース58から構成される。シース58は、その下端部が下部ストッパー60によって、上端部が上部ストッパー62によって閉じられたチューブ形状をなす。ロッド46は、シース58内に積み重ねられた一連の核燃料ペレット64を含み、下部ストッパー60に対して支えている。上部ストッパー62及び上部ペレット64上に支えるために、保持バネ66はシース58の上部セグメントに配置される。
伝統的に、ペレット64の主成分は、酸化ウラン又はウランとプルトニウム酸化物との混合物であり、シース58はジルコニウム合金から作られる。
本発明の第一態様によって、原子炉10の容器11内部での流体の流れをシミュレーションする方法は、図6のフローチャートを使って、説明される。
第一の態様に係るシミュレーション方法は、プロセッサと、プロセッサに関連するメモリとを含むコンピュータによって計算するようにされている。メモリは、第1のコンピュータープログラム製品を保存することができる。第1のコンピュータープログラム製品はソフトウェア命令を含み、シミュレーション方法を実行する。第一の態様によれば、前記ソフトウェア命令はコンピュータで実行される。
最初のステップ100の間、炉心容積Volは、軸方向Zにおいて、下部及び上部プレート41A,41Bによって区切られて決定される。下部及び上部プレート41A,41Bは、第1及び第2インターフェースに対応(一致)する。少なくとも1つの追加容積VolPI,VolPS もまた、容器11の内部に決定される。追加容積VolPI,VolPSは、炉心容積Volの外側にあって、軸方向Zでその一端に位置している。追加容積VolPI,VolPSは、軸方向Zにおいて、2つのインターフェースで区切られる。追加容積VolPI,VolPSの2つのインターフェースのうちの一方は、第1インターフェースまたは第2インターフェースである。言い換えると、炉心容積Volは、追加容積VolPI,VolPSとインターフェースとを含む。追加容積VolPI,VolPSは、炉心12と、入口オリフィス39A及び出口オリフィス39B間の流路との間を流れている流体によって横切られている。記載されている例によれば、2つの追加容積(すなわち上流及び下流追加容積VolPI,VolPS)は、この初めのステップの間に決定される。
つぎのステップ110の間、上流追加容積VolPI について、流体の速度Vの成分(s)及び圧力Pは、追加容積VolPI,VolPSのインターフェースの1つにおける速度V及び圧力Pの初期値と、追加容積VolPI,VolPSのインターフェースのうちの他の1つにおける流体の速度V及び圧力Pの初期値とから計算される。速度の成分(s)及び圧力は、流体力学において用いられるバランス方程式から計算される。
すなわち、
−流体の質量のバランス方程式または連続性方程式
−流体の運動量のバランス方程式、そして
−流体のエネルギーのバランス方程式
これらの初期値はまた初期状態ともいわれ、圧力及び速度の成分(s)についての各々の計算ステップの始めに予め決定されており、炉心容積Volと追加上流及び下流容積VolPI,VolPSとの間で考慮された容積と関連する。記載された例では、予め決定された初期値は、前記容積VolPI、VolPSの入口における速度Vの成分、及び、前記容積VolPI、VolPS の出口における流体の圧力Pの成分(値(value)とも呼ばれる)である。
あるいは、予め定められた初期値は、前記容積の入口での流体の圧力Pの値と、前記容積の出口での速度Vの成分である。
また、あるいは、予め定められた初期値は、前記容積の入口での速度Vの成分と、前記容積の出口での速度Vの成分である。
記載された例では、追加上流容積VolPIの入口における速度及び追加下流容積VolPS の出口における圧力Pの成分は、原子炉によって制限が設けられている状態である。追加上流容積VolPIの入口での速度は、ポンプ24の流量によって決定され、追加下流容積VolPSの出口での圧力Pは、蒸気発生器14の入口で測定される。そして、これらの2つの値は、全体の計算を通して固定される。
バランス方程式が用いられ、選択された近似値と微分演算子に応じて、異なる形式を取る。たとえば、これらの方程式(ナビエ−ストークス方程式(Navier-Stokes equations))の一般的な微分公式は、以下の通りにそれぞれ記載される:
正規直交系の直交座標系には、以下に示すような方程式の例では、熱影響を考慮することなく、計算はつぎのように書かれている(純粋な水力学)。
これらの方程式に、閉じた方程式が追加される。閉じた方程式は、流体の特性:密度、粘度、比熱、調査したすべての容積のポイントでの導電性および圧縮性を提供する。
また、前述の質量バランス、運動量バランス、およびエネルギーバランス方程式に関連づけられた計算モデルは、詳細モデルと呼ばれる。
あるいは、例えば、流体の速度Vの成分(s)および圧力Pが計算され、流体がニュートン学説上で、非圧縮性であると仮定すると、ρとμは、その場合一定である。
さらに、通常操作における原子炉の水力変遷が比較的遅い場合、それらは無視されるかもしれない。そして、次に、一連の周期的な永久状態として水力計算がされる、そして、その場合、ナビエ−ストークス方程式は、つぎのように記載される:
ナビエ−ストークス方程式は、ニュートン流体によって確かめられる前記仮説を用いて、前記質量バランス、運動量バランスおよびエネルギーバランス方程式から得られるので、ナビエ・ストークス方程式と関連した計算モデルは、半詳細なモデルとも呼ばれる。
ステップ110の間、流体の速度Vの成分(s)および圧力Pは、追加上流容積VolPlの全体に亘って計算され、そして、流体の速度Vの成分(s)および圧力Pで計算結合を実行するために適切な、第1インターフェースについて特に計算される。流体の速度Vおよび圧力Pは、以下のステップ120の間、炉心容積Volについて計算される。
流体は追加上流容積VolPIから炉心容積Volに向かって流れている。追加上流容積VolPIについてされる計算は、前記追加容積VolPIの出口で(すなわち、炉心容積Volの入口と一致する第1インターフェースで)速度Vと流体の圧力Pとに共通する変数の成分(s)をあらかじめ決めることを、特に可能にする。
したがって、記載された例では、追加上流容積VolPIの出口(すなわち、下部プレナムの容積)での流体速度Vの成分(s)は、追加上流容積VolPIの入口の流体速度から、そして、出口流体の圧力Pの予め定められた値を適用することによって、特に見積もっている。言い換えれば、流体の流量の分布は、追加上流容積VolPIの出口で、前述の追加上流容積VolPIの出口での流体の圧力Pの分布を適用することによって、計算される。
ステップ110の間に、流体の圧力Pおよび速度Vの成分(s)の構成は、好ましくは、半詳細なモデルを用い、すなわち、ナビエ・ストークスの方程式(7)と(8)を使って行われる。実際、この半詳細なモデルは、詳細なモデルよりも低い計算能力を必要としているにもかかわらず、流体の流れの非常に良いモデルを提供する。
次に、ステップ110において上流に位置する容積について(すなわち、追加上流容積 VolPIについて)前記容積の出口で予め定められた流体の速度Vおよび圧力Pに共通する変数の成分、前記容積の入口で予め定められた流体の速度Vおよび圧力Pに共通する他の変数から、ステップ120の間、全体の炉心容積Volについての流体の速度Vの成分(s)及び圧力Pが計算される。言い換えれば、ステップ120の間、第1インターフェースにおける流体の速度V又は圧力Pの初期値と、第2インターフェースにおける流体の速度V又は圧力Pの初期値とから、全体の炉心容積Volについての速度Vの成分(s)および流体の圧力Pが、計算される。
したがって、記載された例では、全体の炉心容積Vol、特に炉心容積Volの入口(すなわち、追加上流容積VolPIの出口と一致する第1インターフェース)での流体の圧力Pを特に計算する。計算は、同じ第1インターフェースについて前のステップで計算された流体の速度Vの成分(s)の値を使用する。言い換えると、この例では、炉心容積の入口における流体の圧力Pの分布は、下部プレナムの容積の出口で、前もって計算された流体の流量の分布から計算される。
記載された例では、既知数は、ステップ110の間に計算された、前記容積Volの入口における速度Vの成分、そして、前記容積Volの出口における流体の圧力Pの値、である。
ステップ120の間、炉心容積Volについて、流体の圧力P及び速度Vの成分(s)の計算は、例えば、半詳細モデルを用いて行われる。あるいはまた、流体の圧力P及び速度Vの成分(s)の計算は、さらに詳細に図9のフローチャートを用いて説明される、特別な多孔質モデルを使用して行われる。
ステップ120の最後に、方法は、第1インターフェースで計算を繰り返すためにステップ110に戻るか、または、方法は、第2インターフェースで計算を実行するためにステップ130に進む。
方法がステップ110に戻る場合、追加上流容積VolPIの計算は、第1インターフェースで、炉心容積Volについての計算と結合される。流体の流れ方向で上流にある容積、すなわち追加上流容積VolPIについての計算ステップ110は、他の変数の値として、例えば、前記容積VolPIの出口における流体の圧力Pとして、反復される。その値は、下流にある容積、すなわち炉心容積Volについて以前実行されたステップ120の間、計算された。ステップ110を繰り返した後に、方法は、下流にある炉心容積Volについての計算ステップを繰り返すために、例えば、前記容積Volの入口の速度Vの成分(s)のうち、上流にある追加上流容積VolPIについて新しく計算された値を、他の変数の値として用いて、ステップ120に移る。
言い換えれば、追加上流容積VolPIについての計算ステップ110が、炉心容積Volとの共有インターフェースにおける速度Vまたは圧力Pの初期値として、そして、追加上流容積VolPIと関連した計算ステップ110の繰り返しのために、繰り返される。速度Vと圧力Pに共通する変数に対応する値は、炉心容積Volについて前記共有されたインターフェースで以前に行われたステップ120の間、計算される。
炉心容積Volについての計算ステップ120が、追加上流容積VolPIとの共有インターフェースにおける速度Vまたは圧力Pの初期値として、そして、炉心容積Volと関連した計算ステップ120の繰り返しのために、繰り返される。前もって計算された速度Vと圧力Pに共通する変数に対応する値は、追加上流容積VolPIについて前記共有インターフェースで、ステップ110の間、繰り返し計算される。
ステップ110と120の繰り返しは、第1インターフェースで収束された解を得るまで、すなわち、変数の前回の値を新しい値で割った比が予め定められた値(たとえば10−5)未満となるまで、行われる。当業者は、最もはやく収束する変数に適用する収束基準を多分選ぶだろう。
燃料部品40の側部変形の計算への本発明の適用の特定のケースにおいて、横軸方向X,Yにおける流体の横方向の力は、例えば、各々の部品40について、炉心容積Volについてステップ120の間に計算された圧力Pと速度の成分(s)から計算される。流体の横方向の力は、ステップ120の各々の繰り返しと同時に計算される。そして、横方向の動水力の前回の値を、横方向の動水力の新しい値で割った比が、あらかじめ定められた値(たとえば10−5)以下になると、圧力Pと速度Vの成分(s)の計算は停止される。
速度Vまたは圧力Pが横方向の動水力よりはやく収束するとすると、当業者は、横の動水力の値に基づく停止基準を定めることが、好ましいと述べる。
ステップ130の間、炉心容積Volについて、流体の速度Vの成分(s)および圧力Pは、特に第2インターフェースについて、計算される。流体の速度Vの成分(s)および圧力Pは、前記容積の入口であらかじめ決定された、流体の速度Vおよび圧力Pに共通する変数の成分(s)と、前記容積の出口であらかじめ決定された流体の速度Vおよび圧力Pに共通する他の変数とから計算される。
ステップ130の間、ステップ120と同様に、炉心容積Volについて、流体の速度Vの成分(s)および圧力Pの計算は、たとえば、半詳細なモデルを用いて行われる。あるいは、流体の速度Vの成分(s)および圧力Pの計算は、特定の多孔質モデルを用いて行われる。
記載されている例では、入口における速度成分(s)の予め定められた初期値と、出口における流体の圧力Pの予め定められた初期値とを課すことによって、ステップ130の間、流体の速度Vの成分(s)および圧力Pが計算される。そして、予め定められた、出口における流体の圧力Pの初期値を課すことにより、炉心容積Volの入口の流体速度から、炉心容積Volの出口における流体の速度Vの成分(s)を、特に見積もる。言い換えれば、炉心容積Volの出口における流体の流量の分布は、前記炉心容積Volの出口における流体の圧力Pの分布を課すことによって計算される。
ステップ130で炉心容積Volについて以前に計算された、流体の速度Vの成分(s)および圧力Pとの計算結合を実行するために、ステップ140の間、流体の速度Vの成分(s)および圧力Pは、全体の追加下流容積VolPSにわたって、特に第2インターフェースについて計算される。
ステップ140の間、追加下流容積VolPSの流体の速度Vの成分(s)および圧力Pは、前記容積の出口において予め決定された流体の速度Vおよび圧力Pに共通する変数の成分(s)と、上流に位置する容積(すなわち、炉心容積Vol)についてのステップ130の間、前記容積の入口において前もって計算された速度Vおよび流体圧力に共通する他の変数とから、計算される。言い換えると、追加下流容積VolPSの一方のインターフェースにおける速度Vまたは圧力Pの初期値と、追加下流容積VolPSの他方のインターフェースにおける速度Vまたは圧力Pの初期値とから、ステップ140の間、追加下流容積VolPSについて流体の圧力Pおよび流体の速度Vの成分(s)が、計算される。
記載された例では、流体の圧力Pは、ステップ140の間、同じ第2インターフェースについて前のステップ130の間に計算された流体の速度Vの成分(s)の値を特に使用することで計算される。言い換えると、この例では、分布は、追加下流容積VolPSの入口における流体の圧力Pに基づいて、以前に炉心容積Volの出口において計算された流体の流量の分布から、計算される。
ステップ140の間、追加下流容積VolPSについて、流体の圧力Pおよび速度Vの成分(s)の計算は、たとえば、半詳細なモデルを用いて行われる。一方、流体の圧力Pおよび速度Vの成分(s)の計算は、詳細なモデルを用いて行われる。
ステップ140の最後に、第2インターフェースで計算を繰り返して行うために、手順はステップ130に戻る、または、方法は、第1インターフェースで計算を繰り返すためにステップ110に戻る、あるいは、収束された解が得られたならば、停止する。
第1インターフェースについて記述されたものと同様に、方法がステップ130に戻った場合、第2インターフェースにおいて、追加下流容積VolPSの計算は、炉心容積Volについてされた計算と結合される。流体の流れ方向で下流にある容積、すなわち炉心容積Volについての計算ステップ130は、他の変数の値(例えば前記容積Volの出口における流体の圧力P)として繰り返される。下流に位置する容積(すなわち追加下流容積VolPS)についてステップ140で計算された値は結合された。ステップ130を繰り返して行った後に、方法は、他の変数(たとえば前記容積VolPSの入口における速度Vの成分(s))の値であって、上流にある炉心容積Volについて前もって計算された値を用いて、下流にある追加下流容積VolPSについて計算ステップを繰り返して行うために、ステップ140にもう一度移動する。
第2インターフェースにおいて収束された解が得られるまで、すなわち、変数の前回の値をその変数の新しい値で割った比が予め定められた値(例えば10−5)未満になるまで、ステップ130と140は繰り返される。同様に、当業者は、最もはやく収束する変数に適用する収束基準を多分選ぶだろう。燃料部品40の側部変形の計算への本発明の適用の特定のケースにおいて、横軸方向X,Yにおける横方向の動水力は、例えば、各々の部品40について、ステップ130で炉心容積Volについて計算された圧力Pおよび速度Vの成分(s)から、計算される。横方向の動水力は、ステップ130の各々の繰り返しと同時に計算される。そして、横方向の動水力の前回の値を、横方向の動水力の新しい値で割った比が、あらかじめ定義された値(たとえば10−5)以下になると、圧力Pと速度Vの成分(s)の計算は決定される。
記載された方法では、流体の流れ方向に従い、蒸気発生器14の入口で測定された一次回路の圧力Pを出口で得るために、ポンプ24の流量で容器11を通して課された流体の速度Vを伝達する。
あるいは、逆方向にされて、流体の流れの逆方向に従い、容器11を通して、ポンプ24の流量で課された流体の速度Vを得るために、蒸気発生器14の入口で測定された一次回路の圧力Pを伝達する。
あるいは、また、方法は以下に示すように、2つの方法を有利に結合する。
炉心容積Volで流体の圧力Pおよび速度Vの成分(s)を計算することについて、ステップ120と130が同じステップと一致する点に、当業者は注意する。
また、そして、好ましくは、計算ステップは、以下の順序で有利に実行される:
容積(ボリューム)を計算するためのステップ100;
初期値として、ポンプ24により送り出された流量(計算のあいだ中、不変である状態)と一致している速度である入口速度として、および、出口圧力として、つぎのステップの間に収束することになる初期圧力値を用いる、ステップ110;
初期値として、蒸気発生器14の入口で測られる一次22の圧力(計算のあいだ中、不変である状態)である出口圧力として、および、入口速度として、つぎのステップの間に収束することになる初期速度を用いる、ステップ140;
初期値として、ステップ110において第1インターフェースで計算した速度を入口速度として、ステップ140において第2インターフェースで計算した圧力を出口圧力として用いて、炉心容積を計算するための、ステップ120、130;
計算が収束するまで、ステップ110、140と120、130を繰り返して行う。追加上流容積Volの出口において、前の計算ステップ120、130の間に炉心容積について計算された圧力、および、追加下流容積VolPSの入口において、前の計算ステップ120、130の間に炉心容積について計算された速度、を注入することによって、最初の繰り返しからのステップ110と140は、実行される。ステップ110と140は、同時に実行されることができる。
共有されたインターフェースにおいて結合するために、流体の流れ方向で下流に位置する容積と、上流に位置する容積に使用される計算モデルは、好ましくは別々である。モデルは、たとえば、半詳細なモデルは追加容積VolPI、VolPSに対応し、特定の多孔質モデルは、炉心容積Volに使われる。あるいは、下流にある容積のために使われる計算モデルと、上流にある容積のために使われる計算モデルは、同一である。すなわち、たとえば半詳細なモデルである。
本発明の第一の態様に係るシミュレーション方法は、図7と8の比較により示されるように、流れのよりよいモデリングを提供することを可能にする。図7と8は、それぞれ、最先端技術のシミュレーション方法を使用して計算される、炉心の入口における流体の流量の表示180、および、本発明の第一の態様にかかるシミュレーション方法を使用して計算される、炉心の入口での流体流量の表示190を示している。表示180及び190において、炉心の入口での異なる部品40における流量の異なる値は、その流量の公称値と比較して、変化の割合(パーセンテージ)で示される。それから、表示190は、関連した部品40によって計算される流量の値の間でのより大きな区別を示している。
したがって、本発明の第一の態様にかかるシミュレーション方法で得られるモデル化(図8)は、追加容積がモデル化されていない、最先端技術のシミュレーション方法で得られたモデル化(図7)よりも、正確である。
上述した第一の態様から独立した、本発明の第二の態様にかかる、原子炉10の容器11内部での流体の流れをシミュレーションする方法は、図9のフローチャートを用いて説明される。
第二の態様にかかるシミュレーション方法は、プロセッサと、プロセッサに関連付けられたメモリとを含むコンピュータに実装されるように設計されている。メモリは、第2のコンピュータープログラム製品を保存することができる。第2のコンピュータープログラム製品は、ソフトウェア命令を含み、前記ソフトウェア命令がコンピュータによって実行されるとき、第二の態様に従って、シミュレーション方法を実行する。
第二の態様にかかるシミュレーション方法は、以下の方程式に基づく特定の多孔質モデルに関する:
第二の態様に係るシミュレーション方法は、流体の速度Vと流体の圧力Pに共通する他の変数の成分(s)から、流体の速度Vと流体の圧力Pに共通する変数の成分(s)を計算することを目的とする。
マトリクスKのヘッド損失係数は、特に横軸方向X,Yでの横軸のレイノルズ数と、炉心12内での位置X,Y,Zに依存する(たとえばつぎの位置の間の部品40:2つの隣接した部品40の周囲のロッド46の間、または2つの隣接した部品40のグリッド56の間)。
簡略化のため、たとえば、マトリクスKは、3つの方向X,Y,Z全てで流れをシミュレーションするための、3つの行と3つの列による斜めのマトリクスである。慣習によれば、マトリクスの斜めの条件は、定義されたKi、i、無効なマトリクスKの他の項K、である。あるいは、マトリクスKは斜めのマトリクスではなく、そして、マトリクスの全ての項は考慮される。
それぞれ対角線の項Ki、iは、以下の方程式を確認する:
慣習によれば、単位長さあたりの各々のヘッド損失係数は、局所的なヘッド損失現象と関連する、いわゆる単独ヘッド損失成分、および、壁における摩擦によるヘッド損失現象と関連する、いわゆる通常のヘッド損失係数に依存する。
初めのステップ200の間、部品40の横軸のヘッド損失係数は、横軸のレイノルズ数Reの関数として決定される。横軸のヘッド損失係数は単独のヘッド損失と関係しており、慣習によれば、流体の流れの軸方向に対して垂直な横軸方向の局所的なヘッド損失に一致する。
好ましくは、部品40の一部について、第1モデルを使って計算される変数(例えば横軸方向の動水力)の値と、第1モデルとは異なる第2モデルを用いて部品40の前記一部について計算される前記変数の値とを比較することによって、横軸方向X,Yの横軸のレイノルズ数Reの値について、横軸のヘッド損失係数が決定される。
記載された例では、横軸方向の動水力は、横軸のレイノルズ数Reについて、第1モデルで計算される。第1モデルは、例えば、第一の態様で上述された半詳細なモデルである。そして、横軸方向の動水力は、横軸のレイノルズ数の同じ値について、検証方程式(8)などのような第2モデルで計算される。
第2モデルを用いた計算の間、横軸のヘッド損失係数を除く全てのヘッド損失係数は、予め定められた値で設定される。そして、横軸のレイノルズ数Reの前記値について決定される横軸のヘッド損失係数の値は、第1モデルを用いて部品40の一部について計算された変数と、第2モデルを用いて同じ部品の一部について計算された前記変数との違いが、最も小さい値である。
そして、横軸のヘッド損失係数のいくつかの値は、横軸のレイノルズ数Reの異なる値についてされる複数の比較のために決定される。
記載された例では、同様のヘッド損失係数、定義されたKbは、ステップ200の間に決定される。特異なヘッド損失係数と実質的に等しい横軸のヘッド損失係数は、部品40の流れの特徴的長さによって分類される。
ステップ210の間、横軸のレイノルズ数Reの関数としての、横軸のヘッド損失係数の関係は、複数の比較のためにステップ200の間に決定された、横軸のヘッド損失係数の複数の値を補間することによって計算される。
補間は、例えば多項式関数、指数関数、対数関数、べき関数などの数学的な近似である。
その上、グリッド56の間の少なくとも1つの第1のグリッドは、混合要素を更に含み、図示されていないが、混合要素は、軸方向の流れにおいて横軸の速度を持っている流れを生成することができる。少なくとも1つの、グリッド56間の第2のグリッドは、いかなる混合要素も持っていない。
そして、横軸のレイノルズ数Reの関数としての、横軸のヘッド損失係数の第1の関係は、第1のグリッドを含む部品40の第1の部分について計算される。
レイノルズ数Reの関数としての、横軸のヘッド損失係数の第2の関係は、第2のグリッドを含む部品40の第2の部分について計算される。第2の関係は、第1の関係と独立して計算される。
ステップ220の間、グリッド56間の隙間の軸方向のヘッド損失係数は、横軸方向のグリッド間の隙間BP1の大きさの関数として決定される。グリッド56間の隙間の軸方向のヘッド損失係数は、通常のヘッド損失に関連しており、部品40に沿った、より具体的には、流体の流れの軸方向Zにおける前記部品40のグリッド56に沿った、摩擦によるヘッド損失に対応する。
同様に、グリッド56間の隙間の軸方向のヘッド損失係数は、グリッド間の隙間BP1の寸法の値で決定される。好ましくは、第1モデルを用いて部品40の一部について計算される変数(例えば横軸方向の動水力)の値と、第1モデルと異なる第2モデルを用いて部品40の前記一部について計算された変数の値と、を比較することによって、決定される。
記載された例では、横軸方向の動水力は、グリッド56間の隙間BP1の寸法の値について、半詳細なモデルでありながら、第1モデルで計算される。そして、横軸方向の動水力は、隙間BP1の寸法の同じ値について、第2モデル(例えばその確認方程式(9))で計算される。
第2モデルを用いた計算の間、グリッド56の間の隙間BP1の軸方向のヘッド損失係数以外の、すべてのヘッド損失係数は、予め決定された値で設定される。
そして、隙間BP1の隙間の前記値のために決定された、グリッド56間の隙間BP1の軸方向のヘッド損失係数の値は、その結果、部品40の一部について第1モデルを用いて計算された変数と、同じ部品40の一部について第2モデルを用いて計算された変数と、の違いの最小値になる。
それから、隙間BP1の寸法の異なる値についてされる複数の比較のために、グリッド56の間の隙間BP1の軸方向のヘッド損失係数のいくつかの値が、決定される。
記載された例では、部品40の軸方向に沿った摩擦係数(λbp で示される)は、ステップ220の間に、決定される。
グリッド間の隙間の軸方向のヘッド損失係数は、摩擦係数λbp を、連続する2つの部品 40の間の特徴的な水力学的長さで割った値と、実質的に等しい、
続いてステップ230の間、グリッド間の隙間BP1の寸法の関数としての、グリッド間の隙間の軸方向のヘッド損失係数の関係は、複数の比較が行われたステップ220で決定された、グリッド間の隙間で軸方向のヘッド損失係数の複数の値を補間することによって計算される。
前述したように、たとえば補間は、多項式関数、指数関数、対数関数、べき関数その他によってされる。
さらに、部品40の横軸のヘッド損失係数以外のヘッド損失係数と、グリッド56間の隙間BP1の軸方向のヘッド損失係数は、それぞれ、予め決定された値(たとえば定数)を有している。たとえば他のヘッド損失係数の値は、実験的に予め決定されている、または別の場所で行われた流体の機械的計算を用いている。たとえば、2つの隣接した部品40の2つの周辺ロッド46間の隙間の軸方向のヘッド損失係数は、2つの隣接した部品40のそれぞれの周辺ロッド46間の隙間BP2を用いて決定される。
つづいてステップ240の間、流体の速度Vおよび流体の圧力Pに共通する変数の成分(s)は、前述の方程式(9)によって、流体の速度Vおよび流体の圧力Pに共通する、他の変数の成分(s)から計算される。
本発明の第二の態様に係るシミュレーション方法は、特に、詳細なモデル、または、本発明の第一の態様について前述した半詳細なモデルと比較して、その多孔質モデルを単純化したことにより、過度に高い計算能力を必要としない。
本発明の第二の態様に係るシミュレーション方法は、図10および11に示されるように、流れのより良いモデリングを提供することをさらに可能にする。図10および11は、第1のグリッド56から下流の炉心12の内部の流体の、横軸の速度の表示270と、軸方向の速度の表示280を、それぞれ示している。これらの速度は、本発明の第二の態様にかかるシミュレーション方法を使用して計算されている。
表示270と280において、異なる速度の値は、速度の公称値と比較して、変化のパーセンテージで示される。そして、表示270と280は、良い精度と当該部品40によって計算される速度の値との良い区別を示す。
従って、第二の態様に係るシミュレーション方法が、過度に高い計算能力を必要としない一方で、流れのよりよいモデリングを提供できることがわかる。当業者は、第二の態様に係るシミュレーション方法が、第一の態様に係るシミュレーション方法と独立して実行することができるので、第一の態様によるシミュレーション方法から独立している点にも着目するだろう。
さらに、第一および第二の態様は、必要な計算能力を制限するにも関わらず、流れのモデリングをさらに改善するために組み合わされる。そのため、第二の態様によるシミュレーション方法のステップ200〜240を実行することによって、すなわち、特定の多孔質モデルを用いることによって、第一の態様によるシミュレーション方法のステップ120と130は、実行される。
加圧水以外の冷却流体を有している、他のタイプの原子炉について、特に、冷却ガスまたは液体(軽水、重水、塩または溶融金属)を用いた原子炉についてだけではなく、加圧水型原子炉以外についても、流れに関する詳細な知識は、例えば構成要素の部品40の振動挙動を評価するために使用される。
第一の態様に係る、第二の態様に係る、または、組み合わされた第一および第二の態様に係るシミュレーション方法は、特に、炉心12の部品40の機械的変形の計算を改善することを可能にする。
当然知られていているように、部品40または各々の部品40の機械的変形は、容器11の中の流体の流れにより生み出された、横軸方向X,Yで横の動水力、すなわち、シミュレーション方法を用いて、流体の速度Vの成分と圧力Pの関数として計算された動水力に、とりわけ依存する。横軸方向X,Yにおける横の動水力は、前記システムの、静的なまたは動的な力または動きという形であてはまったロードへの反応を計算するために、たとえば、任意に非線形性を持っている機械のシステムの構造モデルに適用される。記載された例では、部品40の変形は、2次元好ましくは3次元で「ビーム(beams)」タイプの炉心12のモデルに、シミュレーション方法を使用して計算される横の動水力を適用することによって計算される。
変形を計算するための、本発明にかかる方法を用いて計算される部品40の機械的変形を、図12と13に示す。表示300は、一方は、本発明のシミュレーション方法の第一および第二の態様を適用した変形の計算方法を用いて得られる、部品の変形を概略的に示す上面図であり、他方は、炉心12の下部プレート41Aから3番目のグリッド56について行われた測定を用いている。表示310は表示300と同様の視点であるが、前記下部プレート41Aから8番目のグリッド56を見た図である。
表示300と310において、太線の矢印は、本発明による計算方法を使用して計算された部品40の変形に対応する。一方で、細線の矢印は、前記変形の測定値に対応している。最先端の技術に反して、表示300と310の比較は、つぎのことを示す。シミュレーションによって得られた変形と、測定された変形の方向は、全体的には一致する。シミュレーションによって得られた値と測定によって得られた値との違いは、比較的小さい。太線の矢印と細線の矢印の大きさが、いくつかの部品40について比較的異なることを考慮しても、最先端の技術のモデルを用いてされた、炉心12で流体の流れのシミュレーションからでは、部品40の変形の正しい方向を計算することを以前はできなかったことを、当業者は述べるだろう。
図14および15において、表示350は、側面図であって、本発明によるシミュレーション方法の第一および第二の態様を適用した変形計算方法を用いた、炉心12の部品の列について得られた部品40の変形を示す。表示360は、また側面図であって、炉心12の部品の同じ列についての寸法を用いて得られた部品40の変形を示す。
図14と図15との比較により、シミュレーションにより得られた値と測定された値により得られた値の間で、違いが相対的に小さいことが示される。たとえ変形の形がいくつかの部品40についてわずかに異なるとしても、最先端技術のモデルを用いてされた、炉心12内部での流体の流れのシミュレーションからでは、部品40の変形を決定することを以前はできなかったことを、当業者は述べるだろう。
さらに、特定の瞬間における、部品の機械的変形についての計算方法を使用して計算される、容器11内部に存在する部品40の変形状態は、部品40の新しい変形(すなわち、部品40のそれぞれのグリッド56間の隙間BP1、および、部品40のそれぞれの周辺ロッド46間の隙間BP2の動きパターン)を考慮している、容器11中での流体の流れのシミュレーション・モデルに再導入される。流体の流れをシミュレーションする方法は、次に、動水力(特に、炉心12の部品40について、横軸方向X,Yの特定の横の動水力)を計算する。これらの動水力は、炉心12の機械式モデル、及び、機械的計算を通して、考慮される。次の瞬間の結果として起こる変形はそこから推論される。これらの変形は、次に、水力学モデルに繰り返し再導入される。
水力学モデルと機械式モデルを反復的に組み合わせることは、流体構造連成による、部品40の変形の動きパターンのシミュレーションをさらに改善することを可能にする。
従って、第一の態様および/または第二の態様に従って原子炉10の容器11内部の流体の流れをシミュレーションする方法は、特に、炉心12の部品40の機械的変形の計算を改善するために、極端に高い計算能力を必要としないにも関わらず、流れのより良いモデリングを提供すること、を理解することができる。

Claims (14)

  1. 原子炉(10)の容器(11)内部での流体の流れをシミュレーションする方法であって、原子炉(10)は、容器(11)及び、前記容器(11)内部に配された炉心(12)を含み、容器(11)は流体入口(39A)と流体出口(39B)を有し、炉心(12)は下部プレート(41A)と上部プレート(41B)、及び、下部プレート(41A)と上部プレート(41B)との間に軸方向(Z)に延びた核燃料部品(40)を含み、炉心(12)は、それぞれ下部及び上部プレート(41A,41B)に対応する第1及び第2インターフェースで軸方向(Z)に区切られた容積を有しており、流体は、炉心(12)内部で部品間を流れることができ、
    以下のステップを含む、方法。
    第1インターフェースでの流体速度(V)または圧力(P)の初期値、および、第2インターフェースでの流体速度(V)または圧力(P)の初期値から、流体の質量、流体の運動量バランスおよびエネルギーバランスの方程式を用いて、炉心容積(Vol)について流体の圧力(P)及び流体の速度(V)の成分(s)を計算する(120,130)
    ここで、方法は以下のステップをさらに含む:
    容器(11)内部の追加容積(VolPI,VolPS)、炉心容積(Vol)外部であって軸方向(Z)端部の一方に位置している追加容積(VolPI,VolPS)の、少なくともとも1つを決定し(100)、追加容積(VolPI,VolPS)は、軸方向(Z)で2つのインターフェースによって囲まれており、追加容積(VolPI,VolPS)の2つのインターフェースの一方は、第1インターフェース又は第2インターフェースであり、
    追加容積(VolPI,VolPS)の一方のインターフェースにおける速度(V)または圧力(P)の初期値、および、追加容積(VolPI,VolPS)の他方のインターフェースにおける速度(V)または圧力(P)の初期値から、流体の質量バランス、運動量バランス、およびエネルギーバランスの方程式、流体圧力(P)及び流体速度(V)の成分(s)を用いて、追加容積(VolPI,VolPS)について計算し(110,140)、そして、
    流体圧力(P)及び流体速度(V)の成分(s)の計算は、追加容積(VolPI,VolPS)と炉心容積(Vol),に囲まれた第1容積について、そして特に、追加容積(VolPI,VolPS)と炉心容積(Vol)によって共有される第1及び第2インターフェースに囲まれたインターフェースにおいて、最初に行われ、
    そして、追加容積(VolPI,VolPS)と炉心容積(Vol)とで囲まれた第2容積について、流体圧力(P)および流体速度(V)の成分(s)、追加容積(VolPI,VolPS)と炉心容積(Vol)によって共有されるインターフェースにおける速度(V)または圧力(P)の初期値、が計算され、第2容積に関連する計算ステップのために計算されるその値は、前記インターフェースにおいて第1の容積のために前もって計算された速度(V)及び圧力(P)に共通する変数に一致する。
  2. 質量バランス,運動量バランスおよびエネルギーバランスの式はつぎのように表される、請求項1に記載の方法。
  3. 第1容積についての計算ステップは、共有されたインターフェースにおける速度(V)または圧力(P)の初期値として繰り返される、第1容積と関連する繰り返し計算のステップのために、速度(V)及び圧力(P)に共通する変数に対応する値は、第2容積についてインターフェースにおいて以前に実行されたステップで計算され、
    第2容積についての計算ステップは、前記共有されたインターフェースにおける速度(V)または圧力(P)の初期値として繰り返され、第2容積と関連する繰り返し計算のステップのために、速度(V)及び圧力(P)に共通する変数に対応する値は、第1容積について前記インターフェースにおいて以前に計算される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 決定ステップ(100)の間、2つの追加容積(VolPI,VolPS)が決定され、追加上流容積(VolPI)は、流体の流れ方向において炉心容積(Vol)から上流に位置が定められ、下流追加容積(VolPS)は、流体の流れ方向において炉心容積(Vol)から下流に位置が定められ、炉心容積(Vol)の第1インターフェースは追加上流容積(VolPI)と共有され、および、炉心容積(Vol)の第2インターフェースは追加下流容積(VolPS)と共有され、そして、
    流体圧力(P)及び流体速度(V)の成分(s)の計算が行われる:
    a)第1インターフェースにおいて、初めに(110;120)、上流追加容積(VolPI)と炉心容積(Vol)との間の第1容積について、そして追加上流容積(VolPI)と炉心容積(Vol)との間の第2容積について、第2容積と関連する計算ステップのために、第1インターフェースにおける速度(V)または圧力(P)の初期値が計算され、該速度(V)または圧力(P)の初期値は、第1容積と関連する計算ステップの間に、第1インターフェースにおいて前もって計算された速度(V)及び圧力(P)に共通する変数に一致し、そして
    b)第2インターフェースにおいて、初めに(130;140)、追加下流容積(VolPS)と炉心容積(Vol)との間の第3容積について、次に(140;130)、追加下流容積(VolPS)と炉心容積(Vol)との間の第4容積について、第4容積と関連する計算ステップのために、第2インターフェースにおける速度(V)または圧力(P)の初期値が計算され、該速度(V)または圧力(P)の初期値は、第3容積と関連する計算ステップの間、第2インターフェースにおいて前もって計算された速度(V)及び圧力(P)に共通する変数に一致する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. それぞれの部品(40)は、核燃料ロッド(46)、該ロッド(46)を保持するための少なくとも1つのグリッド(56)を含み、それぞれの部品(40)は他の部品(40)と離され、軸方向(Z)と垂直な横軸方向(X,Y)においてグリッド(56)間に隙間(BP1)を有しており、そして、
    炉心容積,流体圧力(P)および流体速度(V)の成分(s)の計算(120,130),は、第1インターフェースにおける流体速度(V)又は圧力(P)の初期値、および第2インターフェースにおける流体速度(V)又は圧力(P)の初期値から、つぎの式を用いて行われる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
    ここで部品(40)の横軸のヘッド損失係数は、横軸方向(X,Y),における横軸のレイノルズ数(Re)についての関数として決定され、隙間(BP1)の軸方向のヘッド損失係数は、横軸方向(X,Y),における、2つの連続する部品(40)間の隙間(BP1)の距離についての関数として決定される。
  6. 横軸のヘッド損失係数は、第1モデルを用いて部品(40)の一部について計算された変数と、第1モデルとは別に第2モデルを用いて部品(40)の前記一部について計算された前記変数と、を比較することによって、横軸のレイノルズ数(Re)の値で決定される、請求項5に記載の方法。
  7. 横軸のレイノルズ数(Re)の関数としての、横軸のヘッド損失係数の関係は、横軸のヘッド損失係数のいくつかの値の補間により計算され、横軸のヘッド損失係数は、複数の比較を実行されるために決定される、請求項6に記載の方法。
  8. グリッド(56)の間の少なくとも1つのグリッドは、横軸方向(X,Y)で少なくとも1つの横軸の速度がある流れを起こすことができる、追加混合手段を更に含み、そして、グリッド(56)の間の少なくとも1つの第2グリッドは、追加混合手段を含まず、
    ここで横軸のレイノルズ数(Re)の関数としての、横軸のヘッド損失係数の第1の関係は、第1のグリッドを含む部品の第1の部分について計算され、そして、横軸のレイノルズ数(Re)の関数としての、横軸のヘッド損失係数の第2の関係は、第2のグリッドを含む部品の第2の部分について計算される、請求項6または7に記載の方法。
  9. 隙間(BP1)の軸方向のヘッド損失係数は、隙間(BP1)の寸法の値について、部品(40)の一部について第1モデルを使って計算される変数と、第1モデルとは異なる第2モデルを用いて前記部品(40)の一部について計算される前記変数とを比較することにより決定される、請求項5乃至8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記隙間(BP1)の寸法の関数としての、グリッド間の隙間における軸方向のヘッド損失係数の関係は、グリッド間の隙間における軸方向のヘッド損失係数のいくつかの値の補間により計算され、隙間における軸方向のヘッド損失係数は、実行される複数の比較のために決定される、請求項9に記載の方法。
  11. 部品の横軸のヘッド損失係数を除いたヘッド損失係数、および、グリッド間の隙間の軸方向のヘッド損失係数の各々は、予め定められた値、好ましくは予め定められた一定値を有する、請求項5乃至10のいずれか一項に記載の方法。
  12. コンピュータによって実行されると、請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載のシミュレーション方法を行うソフトウェア命令を含む、コンピュータープログラム製品。
  13. 少なくとも1つの原子炉(10)の炉心(12)の部品(40)の機械的変形の計算方法であって、原子炉(10)は、容器(11)と容器(11)内部に配された炉心(12)とを含み、それぞれの部品(40)の機械的変形は、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のシミュレーション方法によってシミュレーションされる、容器(11)内部の流体の流れに依存する、方法。
  14. コンピュータによって実行されると、請求項13に記載の計算方法を行うソフトウェア命令を含む、コンピュータープログラム製品。
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