JP2016513768A - ベリーバンドシール回動防止装置を含むガスタービン - Google Patents

ベリーバンドシール回動防止装置を含むガスタービン Download PDF

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Abstract

タービンは、複数の段を含み、各段は、回転可能なディスクとこのディスクにより支持されたブレードとを含む。環状の隙間が、隣り合う回転可能なディスクの対の間に画定されている。シーリングバンドが、環状の隙間をシールするために、隣り合うディスクに形成された対向して位置するシーリングバンド収容スロットに配置されている。シーリングバンドは、バンド係合構造を含む。ディスク係合構造が、隣り合う回転可能なディスクの対に形成されている。ディスク係合構造は、軸方向で、隣り合う回転可能なディスクの対に延在しており、周方向でバンド係合構造に整列されている。クリップ部材が、バンド係合構造を介してシーリングバンドと係合し、かつディスク係合構造を介して、隣接する回転可能なディスクの対と係合して配置されている。クリップ部材は、スロットの周方向でのみシーリングバンドの移動を制限している。

Description

本発明は、概して多段ターボ機械に用いられるシールに関し、特に多段ターボ機械において隣り合うディスクの間に設けられたシールのための回動防止構造に関する。
発明の背景技術
タービン等の、エネルギ変換のために使用される様々な多段ターボ機械では、流体が回転運動を発生させるために使用されている。ガスタービンでは、例えば、ガスが、圧縮機において連続する段を介して圧縮されて、燃焼器において燃料と混合される。それから、ガスと燃料との組み合わせが、回転運動を発生させるためにタービン段に向けられる燃焼ガスを生成するために点火される。ガスタービン段及び圧縮機段は、典型的には、固定又は非回転の構成要素、例えばベーン構造を有する。固定又は非回転の構成要素は、運転ガスを圧縮するかつ膨張するために、回転可能な構成要素、例えばロータブレードと協働する。
ロータブレードは、典型的には、ロータシャフト上で回転のために支持されているディスクに取り付けられている。環状のアームが、隣り合うディスクの対向する部分から延在していて、対を成す環状のアームを形成している。冷却空気キャビティが、相互に隣り合う段のディスクの間で対を成す環状のアームの内側に形成されており、ラビリンスシールを、環状のアームと協働して、高温の燃焼ガスのための通路と冷却空気キャビティとの間のガスシールをもたらすために固定のベーン構造の内周面に設けてよい。隣り合うディスクの対向する部分から延在している、対を成す環状のアームは、互いに対して間隔を置いて配置された対向する端面を画成している。典型的には、対向する端面は、“bellyband seal”として知られたシーリングバンドを収容するためのスロットを具備してよい。このシーリングバンドは、端面の間の隙間をブリッジして、冷却空気キャビティを貫流する冷却空気が高温の燃焼ガスのための通路に漏れ入ることを阻止している。シーリングバンドは、周方向で、重ね合わされた又は段付けされた端部で相互に結合されている複数のセグメントから形成してよい。
シーリングバンドが、周方向で、互いに隣り合うように配置された複数のセグメントを含む場合、シーリングバンドは、互いに対して周方向に摺動し得る。摺動は、シーリングバンドセグメントの1つの端部の、隣り合うセグメントとの重畳を増加させる一方、シーリングバンドセグメントの反対の側の端部は、隣り合うセグメントとの係合から外れるように動き、シーリングバンドを通ってガスが通過するように隙間を開放させる。ゆえに、典型的には、シーリングバンドセグメントの相対的な周方向の摺動を阻止するための機構を提供することが所望されている。
発明の概要
本発明の1つの態様によれば、複数の段を含むタービンが提供されており、各段は、回転可能なディスクとこのディスクにより支持されたブレードとを含む。隣り合う回転可能なディスクの少なくとも1つの対は、ディスクの間に環状の隙間を画定していて、隙間に整列された、互いに反対の側に位置する各々のシーリングバンド収容スロットを有する。環状の隙間をシールするために、対向して位置するシーリングバンド収容スロットにシーリングバンドが配置されており、シーリングバンドは、バンド係合構造を有する。ディスク係合構造が、隣り合う回転可能なディスクの対に形成されている。ディスク係合構造は、軸方向で、隣り合う回転可能なディスクの対に延在しており、周方向でバンド係合構造に整列されている。クリップ部材が、バンド係合構造を介してシーリングバンドと係合し、かつディスク係合構造を介して隣接する回転可能なディスクの対と係合して配置されている。クリップ部材は、スロットの周方向でのみシーリングバンドの移動を制限している。
バンド係合構造は、シーリングバンドのそれぞれ反対の側に位置する縁部に設けられた、周方向で整列されたバンド切欠きの対を含んでよい。
クリップ部材は、脚部の対を有するU字形部材を含んでよく、各脚部は、バンド切欠きの1つを通って延在している外側端部を含む。シーリングバンドは、互いに反対の側に位置する半径方向外側と内側とを含んでよく、脚部の外側端部をシーリングバンドの半径方向外側に固定する取付け構造を設けてよい。更に、取付け構造は、脚部の外側端部とシーリングバンドの半径方向外側との間の溶接接合部を含んでよい。
クリップ部材は、シーリングバンドの半径方向内側に隣り合って、脚部の間に延在している基部を含んでよく、基部は、脚部の間の距離よりも大きくない長さを有する。
基部は、シーリングバンドの厚さとほぼ同一である半径方向の厚さを有してよい。
シーリングバンドは、シーリングバンドの互いに反対の側に位置する縁部の間に配置された孔を含んでよく、柱が基部に固定されてよく、柱は、取付け構造が脚部の外側端部をシーリングバンドに固定する前に、シーリングバンドと係合した状態でクリップ部材を保持ために、孔を通って延在している。
ディスク係合構造は、隣り合う回転可能なディスクの対に設けられた、周方向で整列されたディスク切欠きの対を含んでよい。
クリップ部材は、ほぼ平坦な1つの基部と2つの脚部とを含んでよく、脚部は、バンド係合構造及びディスク係合構造と協働していて、シーリングバンドの回動(周方向の移動)が阻止されている。クリップ部材は、半径方向でディスク係合構造を越えて延在しないように形成されていてよい。
発明の別の態様によれば、複数の段を含むタービンが提供されており、各段は、回転可能なディスクとこのディスクにより支持されたブレードとを含む。隣り合う回転可能なディスクの少なくとも1つの対は、ディスクの間に環状の隙間を画定していて、隙間に整列された、対向して位置する各々のシーリングバンド収容スロットを有する。シーリングバンドが、環状の隙間をシールするために、対向して位置するシーリングバンド収容スロットに配置されている。シーリングバンドは、互いに反対の側に位置する半径方向外側と内側とを画定していて、互いに反対側に位置する縁部を有し、バンド切欠きが、バンド係合構造を形成するために縁部に形成されている。周方向で整列されたディスク切欠きの対が、ディスク係合構造を形成するために、隣り合う回転可能なディスクの対に形成されている。ディスク切欠きは、軸方向で、隣り合う回転可能なディスクの対に延在していて、周方向でバンド切欠きに整列されている。U字形のクリップ部材が設けられており、基部と脚部の対とを具備している。基部は、シーリングバンドの半径方向内側と係合して配置されていて、脚部は、バンド切欠きを通って延在していて、スロット内で周方向でのシーリングバンドの移動を妨げるようにディスク切欠きに係合された外側端部を含む。基部は、周方向でのディスク切欠きの幅寸法よりも大きくない、スロットの周方向での幅寸法を特定している。
本明細書は、本発明を特に指摘し、明確に権利請求する請求項によって完結するが、本発明は、添付図面に関する以下の説明によって更に良好に理解されると考えられる。図面において、同等の参照符号は同等の要素とみなされる。
ガスタービンエンジンの一部の概略断面図である。 シーリングバンド及び隣り合う回転可能なディスクアームに関する回動防止構造を示す分解斜視図である。 溶接された取付け構造によりシーリングバンドに組み付けられた回動防止構造の横断面図である。 シーリングバンドの位置で、組み立てられた回動防止構造を示す平面図である。 溶接された取付け構造により取り付けられる前にシーリングバンドに組み付けられた回動防止構造を示す横断面図である。 回動防止構造の取付け構造と共にクリップ部材を示す斜視図である。
発明の詳細な説明
以下の好適な実施の形態の詳細な説明において、好適な実施の形態の一部を成す添付図面の参照がなされていて、図面において、発明が実施できる特に好適な実施の形態が示されているが、これは例示するためのものであって制限するためのものではない。他の態様が利用されてよく、本発明の思想や範囲から逸脱することなく変化が成されてよいことが理解される。
図1によれば、隣り合う段12,14を含む、タービンエンジン10一部が概略的に示されている。各段12,14は、固定のベーンアセンブリ16の列と回転ブレード18の列とを含む。ベーンアセンブリ16及びブレード18は、タービンエンジン10の軸方向でベーンアセンブリ16の列とブレード18の列とが交互に位置する状態で、エンジン10内で周方向に配置されている。ブレード18は、スピンドルボルト22により隣り合うディスクに固定されたロータディスク20に支持されている。ベーンアセンブリ16及びブレード18は、環状のガス通路24内で延在しており、ガス通路24を通るように方向付けされた高温ガスが、ベーンアセンブリ16及びブレード18を通って残りの回転要素へ流れる。
ディスクキャビディ26,28が、ガス通路24から半径方向内方に配置されている。パージエアが、好適には、ベーンアセンブリ16における内部通路を通過する冷却ガスからディスクキャビディ26,28へ提供され、これにより、ブレード18を冷却し、ガス通路24内の高温ガスの圧力に対して平衡を保つように圧力を提供する。更に、ラビリンスシール32を含む段間シールが、ベーンアセンブリ16の半径方向内側に支持されていて、隣り合うディスク20の対向する部分から軸方向に延在している、対を成す環状のディスクアーム34,36に形成された表面に係合している。環状の冷却空気キャビティ38が、隣り合うディスク20の対向する部分の間で、対を成す環状のディスクアーム34,36の半径方向内側に形成されている。環状の冷却空気キャビティ38は、ディスク20を冷却するためにディスク通路を通過する冷却空気を受け取る。
更に図2及び図3によれば、隣り合う2つのディスク20のディスクアームが、本発明のシーリングバンドアセンブリ46を説明するために図示されており、ディスク20及びこれに付属のディスクアーム34,36は、ロータ中心線を中心とする全周に延在している環状の構造を形成していることが理解される。ディスクアーム34,36は、互いに対して間近に間隔を置いて配置された、各々の対向する端面48,50を画定している。周方向に延在しているスロット52,54は、各々の端面48,50に形成されており、スロット52,54は、端面48,50の間に画定された環状の隙間69(図3)に半径方向で整列されている。更に、ディスクアーム34,36は、各々のディスク切欠き又は半径方向開口56,58を含むディスク係合構造を有する。ディスク切欠き又は半径方向開口56,58は、各々のディスクアーム34,36の半径方向内面60,62から半径方向外面64,66に向けて延在していて、かつ端面48,50から軸方向内方へ延在していて、スロット52,54と交差している。
図2によれば、シーリングバンドアセンブリ46は、周方向に延在しているベリーバンドシールを形成しているシーリングバンド68を含む。シーリングバンド68は、互いに反対の側に位置するシーリングバンド縁部70,72を有し、シーリングバンド縁部70,72は、対向する端面48,50に形成された各々のスロット52,54(図3)内に位置決めされている。シーリングバンド68は、端面48,50の間の環状の隙間69をブリッジしており、冷却空気キャビティ38とディスクキャビディ26,28との間のガスの流れを妨げる又は大幅に制限するためのシールを形成している。シーリングバンド68は、更に、ディスクアーム34,36に形成された半径方向の開口56,58と整列するように、互いに反対の側に位置するシーリングバンド縁部70,72に形成されたバンド切欠き74,76の対を含むバンド係合構造を有する。
ディスクアーム34,36における半径方向の開口56,58は、典型的には、ベリーバンドシールに関する従来技術の回動防止構造(図示していない)に係合するために提供されていることに留意されたい。例えば、公知の回動防止構造は、ベリーバンドシールに取り付けられ、軸方向に開口56,58に延在しているブロック構造であってよく、この場合、回動防止構造と開口56,58の側部との間の係合が、ベリーバンドシール又はシールのセグメントの周方向移動を妨げる又は制限する。そのような回動防止構造は、米国特許第7581931号明細書に記載されており、その特許は、引用により本発明に援用されている。後述のように、本発明は、シーリングバンド68の回動を阻止するために半径方向の開口56,58を利用することを含む、既存のディスクアーム構造を利用できる回動防止装置を提供する。
図2及び図6を参照すると、本発明の一態様によれば、シーリングバンドアセンブリ46は、U字形の回動防止体又はクリップ部材78を含む。クリップ部材78は、互いに反対の側に位置する端部80a,80bを有する基部80と、各々の基部端部80a,80bと一体的に形成された脚部82,84の対とを含む。基部80は、外側86と内側88とを有する矩形の平坦部材であり、脚部82,84は、基部80に対して垂直に、外側86から外方へ延在している。
図3において看取されるように、クリップ部材78は、脚部82,84がバンド切欠き74,76を通って配置された状態で、シーリングバンド68の内側90に組み付けられている。特に、基部80は、その外側86がシーリングバンド68の内側90に対して係合され、かつ脚部82,84の外側端部82a,84aがシーリングバンド68の外側92から半径方向外向きに延在する状態で、配置されている。クリップ部材78は、脚部82,84とシーリングバンド68の外側92との間の接合部に形成された溶接接合部94,96の態様の取付け構造によりシーリングバンド68に位置保持されている。
本発明の一態様によれば、シーリングバンドに溶接された回動防止体を含む従来の回動防止アセンブリは、溶接接合部において応力を形成し、その結果、溶融接合部に亀裂及び場合によっては欠陥を生じていたことに留意されたい。関連する極めて大きな求心荷重がエンジンの運転中に回動防止体に加えられたとき、回動防止体の質量が、回動防止アセンブリにおける溶接接合部の欠陥をもたらす1つの要因であることが考えられる。更に、従来の溶接された回動防止体は、回動防止体とロータディスクアームの内側を向いた表面との間の係合を含んでいたが、そのような係合は、回動防止体の半径方向運動に制限を与え、結果としてシーリングバンドの半径方向運動に制限が生じ、これは、更に溶接接合部に応力がもたらされると考えられている。その結果、本発明の一態様は、ディスク切欠き56,58内で移動自在でもある低い質量を有するクリップ部材78を形成することを含む。
本態様のシーリングバンドアセンブリ46の低質量及び制限されない半径方向運動は、クリップ部材78により実現されている。クリップ部材78は、シーリングバンド68の周方向運動を制限するためにディスク切欠き56,58内で効果的に協働するように形成されている一方、クリップ部材78に関する求心負荷を最少化するためにクリップ部材78の最少の質量を有し、周方向の運動だけを制限する好適な寸法も有している。
図6において看取されるように、脚部82,84は、厚さ寸法TLを有する。この厚さ寸法TLは、シーリングバンド68への切欠き54,56の軸方向深さに対して同一または小さく、これにより、クリップ部材78の長さ寸法Lは、シーリングバンド68の軸方向幅よりも大きくなく、小さくてよい。また、クリップ部材78の基部80及び脚部82,84の両方は、幅寸法Wを有して形成されている。この幅寸法Wは、ディスク切欠き54,56の周方向幅寸法よりも大きくなく、好適には僅かに小さい。ゆえに、クリップ部材78の長さ寸法及び幅寸法は、シーリングバンドアセンブリ46がディスク切欠き54,56内で結合することなくクリップ部材78の半径方向及び/又は軸方向の運動のための間隙を提供するように寸法付けされていることを保証する。
本発明の特定の態様によれば、クリップ部材78の質量は、極めて薄い基部80の厚さ寸法TBを形成することにより最少化されている。例えば、基部80の厚さ寸法TBは、好適には、脚部82,84の厚さ寸法TLとほぼ同一である。更に、基部80の厚さTBは、シーリングバンド68の厚さに近似していてよい、又はシーリングバンド68の厚さの約25%内でこの厚さよりも僅かに大きくてよい。従って、基部80の厚さは、好適には、脚部82,84の間でシーリングバンド68の幅にわたって延在しているクリップ部材78に適切な剛性を与えるのに十分である一方、脚部82,84を連結するための低質量構造を提供するためにその厚さは最少化されている。
図3において看取されるように、クリップ部材78の基部80の終端部分は、軸方向でディスクアーム端面48,50を越えて、つまりディスク切欠き56,58内へ延在しており、この終端部分は、シーリングバンド68から半径方向内向きに完全にディスク切欠き54,56内に配置されている。同様に、脚部82,84は、好適には、シーリングバンド68の外側92から半径方向外側に所定の又は最少の延在長さを提供するように寸法付けされている。特に、脚部82,84の外側端部82a,84aは、完全にディスク切欠き54,56内に収容されている半径方向延在長さを有する。シーリングバンドアセンブリ46の一部がディスクアーム34,36の半径方向外側表面64,66から外側へ又はシーリングバンド68から外側へ隙間69に延在することはなく、これにより、シーリングバンドアセンブリ46の構造は、ディスクアーム34,36の外側の領域における何らかの解離された構成要素又は破片に起因し得る潜在的な破損から防護されていることに留意されたい。
脚部82,84の半径方向の延在長さは、スロット52,54内でのシーリングバンド68の周方向運動を制限するために、ディスク切欠き54,56の周方向側部54a,54b及び56a,56b(図4)と協働するための構造を提供するのに十分である。更に、脚部82,84の半径方向延在長さは、溶接接合部94,96を形成するための適切な表面積を提供するのに十分である。
本明細書に記載されたシーリングバンドアセンブリ46の構造に関して、クリップ部材78とシーリングバンド68との間の取付け構造としての溶接接合部94,96の提供が、締結具等の取外し可能な構成要素が用いられて、分離し、エンジン内で潜在的に破壊的な破片とならないことを実質的に保証することに留意されたい。更に、本発明の1つの態様によれば、対向する溶接接合部94,96におけるクリップ部材78とシーリングバンドとの間の結合の一体性が、スロット52,54の周方向だけの運動を制限する低質量構成要素を提供することにより、通常は脆弱な溶接結合部における応力を低減する又は最少化するように構成された低質量クリップ部材構造を提供することによって促進されている。
図5及び図6によれば、クリップ部材78に関する取付け構造を含む1つの態様が図示されている。シーリングバンド68にクリップ部材78を組み付ける間、溶接接合部94,96の形成前及び形成中にシーリングバンド68の内側90にわたって延在している位置にクリップ部材78を保持する必要がある。取付け構造は、基部80の外側86から延在していて、ねじ山付き開口98を形成している短い円筒部97を含む。円筒部97は、クリップ部材78の基部80の中央に配置されており、円筒部97は、シーリングバンド68を貫通して形成された孔99(図1)内へ少なくとも部分的に延在するように構成されている。孔99は、シーリングバンド68の縁部70,72の間で中央に配置されていて、周方向でバンド切欠き74,76と整列されている。
取付け構造は、更に、開口98に螺合するように構成された柱構造100を含む。柱構造100は、ねじ山付きシャフト102と、このシャフト102に螺合しているナット部材104とを備える。シーリングバンド68の予備組付状態では、ねじ山付きシャフト102は、シーリングバンド68における孔99を通って位置決めされ、円筒部97の開口98に螺入されてよく、ねじ山付きシャフト102の外側端部は、ナット部材104により、孔を貫通することが阻止されている。スロット52,54にシーリングバンド68を取り付ける間、 クリップ部材78は、クリップ部材78がディスクアーム34,36と干渉することなくスロット52,54内へのシーリングバンド68の移動及び位置決めを可能にするために、図4に記載された位置から90°回動させてよい。その後で、クリップ部材78を図4に示した位置に回動させてよく、ナット部材104を、シャフト102上でねじ下げて、基部80に力を加えてシーリングバンド68と固く係合させることが可能で、これにより、クリップ部材78がシーリングバンド68に完全に接触して、溶接工程中に隙間が形成されないことが保証される。溶接部94,96の形成に続いて、シャフト102を、開口98から抜き取り、シーリングバンド68とクリップ部材78とにより形成されたアセンブリから取り外してよい。
シーリングバンドにおける孔99内での円筒部97の係合は、溶接作業前にシーリングバンド68上の所望の位置に対するクリップ部材78の位置合わせを容易化できることが理解される。更に、潜在的にディスクアーム34,36から外側の領域で破片により衝撃を受けおそれがあるシーリングバンド68の上方の構造を提供することを回避するために、円筒部97は、好適には、シーリングバンド68の厚さより大きくない高さで形成されていることに留意すべきである。
本発明の特定の態様が図示されて説明されているが、当業者にとって、発明の思想や範囲から逸脱することなく、様々な他の変化及び変更を作り出すことが可能であることが明らかである。従って、添付の請求項において、本発明の範囲内にある全ての変化及び変更を網羅することが意図されている。

Claims (19)

  1. タービンであって、
    複数の段を備え、各段は、回転可能なディスクと該ディスクにより支持されたブレードとを有し、隣り合う回転可能なディスクの少なくとも1つの対は、該ディスクの間に環状の隙間を画定していて、かつ該隙間に整列された、対向して位置する各々のシーリングバンド収容スロットを有し、前記環状の隙間をシールするために、前記対向して位置するシーリングバンド収容スロットにシーリングバンドが配置されており、前記シーリングバンドは、バンド係合構造を有し、
    前記隣り合う回転可能なディスクの対にディスク係合構造が形成されており、前記ディスク係合構造は、前記隣り合う回転可能なディスクの対内へ軸方向に延在していて、かつ周方向で前記バンド係合構造と整列されており、
    前記バンド係合構造を介して前記シーリングバンドに係合し、かつ前記ディスク係合構造を介して前記隣接する回転可能なディスクの対に係合してクリップ部材が配置されており、前記クリップ部材は、前記スロットの周方向でだけ前記シーリングバンドの運動を制限している、
    ことを特徴とする、タービン。
  2. 前記バンド係合構造は、前記シーリングバンドのそれぞれ反対の側に位置する縁部に設けられた、周方向で整列されたバンド切欠きの対を含む、請求項1記載のタービン。
  3. 前記クリップ部材は、脚部の対を有するU字形部材を含み、各脚部は、前記バンド切欠きの1つを通って延在している外側端部を含む、請求項2記載のタービン。
  4. 前記シーリングバンドは、互いに反対の側に位置する半径方向の外側及び内側を含み、
    前記脚部の前記外側端部を前記シーリングバンドの前記半径方向外側に固定する取付け構造を含む、請求項3記載のタービン。
  5. 前記取付け構造は、前記脚部の前記外側端部と前記シーリングバンドの前記半径方向外側との間の溶接接合部を含む、請求項4記載のタービン。
  6. 前記クリップ部材は、前記シーリングバンドの前記半径方向内側に隣り合う、前記脚部の間に延在している基部を含み、該基部は、前記脚部の間の距離よりも大きくない長さを有する、請求項4記載のタービン。
  7. 前記基部は、前記シーリングバンドの厚さとほぼ同一である半径方向の厚さを有する、請求項6記載のタービン。
  8. 前記シーリングバンドは、前記シーリングバンドの互いに反対の側に位置する前記縁部の間に配置された孔を含み、
    前記基部に固定され、前記取付け構造が前記脚部の前記外側端部を前記シーリングバンドに固定する前に、前記シーリングバンドと係合した状態に前記クリップ部材を保持するために前記孔を通って延在している柱体を備える、請求項4記載のタービン。
  9. 前記ディスク係合構造は、前記隣り合う回転可能なディスクの対に設けられた、周方向で整列されたディスク切欠きの対を含む、請求項1記載のタービン。
  10. 前記クリップ部材は、ほぼ平坦な1つの基部と2つの脚部とを含み、前記脚部は、前記バンド係合構造及び前記ディスク係合構造と協働していて、前記シーリングバンドの回動を阻止している、請求項1記載のタービン。
  11. 前記クリップ部材は、半径方向で前記ディスク係合構造を越えて延在していない、請求項10記載のタービン。
  12. タービンであって、
    複数の段を備え、各段は、回転可能なディスクと該ディスクにより支持されたブレードとを有し、隣り合う回転可能なディスクの少なくとも1つの対は、該ディスクの間に環状の隙間を画定していて、かつ該隙間と整列された、対向して位置する各々のシーリングバンド収容スロットを有し、前記環状の隙間をシールするために、前記対向して位置するシーリングバンド収容スロットにシーリングバンドが配置されており、前記シーリングバンドは、互いに反対の側に位置する半径方向外側と半径方向内側とを画定していて、互いに反対側に位置する縁部と、バンド係合構造を形成するために、前記部縁に形成されたバンド切欠きとを有し、
    前記隣り合う回転可能なディスクの対に、周方向で整列されたディスク切欠きの対が形成されていて、ディスク係合構造を形成しており、前記ディスク切欠きは、前記隣り合う回転可能なディスクの対内へ軸方向に延在していて、周方向で前記バンド切欠きと整列されており、
    U字形のクリップ部材が、1つの基部と脚部の対とを含み、前記基部は、前記シーリングバンドの前記半径方向内側に係合して配置されていて、前記脚部は、前記バンド切欠きを通って延在している外側端部を含み、前記スロット内で周方向での前記シーリングバンドの移動を妨げるように、前記ディスク切欠きに係合されており、
    前記基部は、前記周方向での前記ディスク切欠きの幅寸法よりも大きくない前記スロットの周方向での幅寸法を規定している、
    ことを特徴とする、タービン。
  13. 前記基部は、前記シーリングバンドの前記半径方向内側に隣り合って、前記脚部の間に延在していて、前記基部は、前記脚部の間の距離よりも大きくない長さを有する、請求項12記載のタービン。
  14. 前記基部は、前記シーリングバンドの厚さとほぼ同一である半径方向の厚さを有する、請求項13記載のタービン。
  15. 前記クリップ部材は、半径方向で、前記ディスク切欠きにより形成された前記ディスク係合構造を越えて延在していない、請求項12記載のタービン。
  16. 前記シーリングバンドの前記半径方向外側に前記脚部の前記外側端部を固定する取付け構造を含む、請求項12記載のタービン。
  17. 前記取付け構造は、前記脚部の前記外側端部と前記シーリングバンドの前記半径方向外側との間の溶接接合部を含む、請求項16記載のタービン。
  18. 前記シーリングバンドは、前記シーリングバンドの互いに反対の側に位置する前記縁部の間に配置された孔を含み、
    前記基部に固定され、前記取付け構造が前記脚部の前記外側端部を前記シーリングバンドに固定する前に、前記シーリングバンドと係合した状態に前記クリップ部材を保持するために前記孔を通って延在している柱を含む保持構造を有する、請求項16記載のタービン。
  19. 前記柱は、前記シーリングバンドとの係合からの前記保持構造の少なくとも一部の解除を可能にするねじ山付き部分を含む、請求項18記載のタービン。
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