ハート形輪郭の細部を示す、本発明の実施態様に従うクリップとフック(クリップ)を組み合わせた構成体の側面図である。
例示的なハンドバッグのハンドルストラップに固定して示された図1のクリップ構成体の斜視図である。
S字形フック姿勢に展開された、図1のクリップ構成体の側面図である。
例示的なハンドバッグをテーブル上面に対して支持した図3に示すS字形フック姿勢に展開されたクリップの側面図である。
本発明の例示的な実施態様に従う回転継手アセンブリの細部を示す図1のクリップ構成体の分解図である。
図1のクリップ構成体の組み立てられた回転継手アセンブリ部分断面図である。
図1のクリップ構成体の回転継手に使用する雄型継手インサートと雌型継手インサートの斜視図である。
本発明によるクリップ構成体の代替実施態様に従う回転継手インサートを含む回転継手の一部露出した分解斜視図である。
包囲された姿勢で示す本発明の代替実施態様に従う六角形/多角形輪郭を画定するクリップ構成体の側面図である。
S字形フック配置を形成する開いた姿勢で示された図9のクリップ構成体の側面図である。
内周を栓抜きアクセサリーとして使用している状態を示す図9のクリップ構成体の部分斜視図である。
本発明のさらに別の実施態様に従う表面細部を有する多角形クリップを包囲された姿勢で示す側面図である。
本発明の別の実施態様に従い、包囲された姿勢におけるキーチェーンまたはコンピュータ用メモリチェーンの形をしたアクセサリー構成体を含むように適合された代替実施態様に従う円形クリップの側面図である。
支持ペグから吊り下がる図13のクリップ構成体を開いた姿勢で示す側面図である。
本発明の代替実施態様に従う回転継手を採用したブレスレットを包囲された姿勢で示す斜視図である。
本発明の代替実施態様に従う回転継手を採用したブレスレットを包囲された姿勢で示す斜視図である。
本発明の代替実施態様に従う回転継手を採用したブレスレットを包囲された姿勢で示す斜視図である。
本発明の代替実施態様に従う回転継手を採用したブレスレットを包囲された姿勢で示す斜視図である。
図15A〜図15Dのブレスレットを開いた姿勢で示す側面図である。
本発明の代替実施態様に従う回転継手を採用したブレスレットまたはフックの部分横断面図である。
ポリマー材料から作製され本発明の代替実施態様に従う一体的な回転継手を含むクリップ・フック構成体の側面図である。
一体的な回転継手の構成要素を示す図18のクリップ・フック構成体の分解斜視図である。
回転継手の操作要素の細部を示す図18のクリップ・フック構成体の回転継手領域の部分斜視図である。
図18の線21−21で切断された図18のクリップ・フック構成体の断面図である。
クリップ・フック構成体の代替形状および/または閉鎖配置をそれぞれ包囲された姿勢と開いた姿勢で示す側面図である。
クリップ・フック構成体の代替形状および/または閉鎖配置をそれぞれ包囲された姿勢と開いた姿勢で示す側面図である。
クリップ・フック構成体の代替形状および/または閉鎖配置をそれぞれ包囲された姿勢と開いた姿勢で示す側面図である。
クリップ・フック構成体の代替形状および/または閉鎖配置をそれぞれ包囲された姿勢と開いた姿勢で示す側面図である。
クリップ・フック構成体の代替形状および/または閉鎖配置をそれぞれ包囲された姿勢と開いた姿勢で示す側面図である。
クリップ・フック構成体の代替形状および/または閉鎖配置をそれぞれ包囲された姿勢と開いた姿勢で示す側面図である。
それぞれ本発明の代替実施態様に従う回転継手の一体的な凸部アセンブリを含むクリップ・フック構成体(可動包囲構成体)の第1部分の正面図、側面図及び底面図である。
それぞれ本発明の代替実施態様に従う回転継手の一体的な凸部アセンブリを含むクリップ・フック構成体(可動包囲構成体)の第1部分の正面図、側面図及び底面図である。
それぞれ本発明の代替実施態様に従う回転継手の一体的な凸部アセンブリを含むクリップ・フック構成体(可動包囲構成体)の第1部分の正面図、側面図及び底面図である。
それぞれ図23A〜図23Cに従う回転継手の一体的な凸部アセンブリを受容する凹部を含むクリップ・フック構成体(可動包囲構成体)の第1部分の正面図、側面図及び底面図である。
それぞれ図23A〜図23Cに従う回転継手の一体的な凸部アセンブリを受容する凹部を含むクリップ・フック構成体(可動包囲構成体)の第1部分の正面図、側面図及び底面図である。
それぞれ図23A〜図23Cに従う回転継手の一体的な凸部アセンブリを受容する凹部を含むクリップ・フック構成体(可動包囲構成体)の第1部分の正面図、側面図及び底面図である。
図23A〜図23Cの凸部アセンブリと図24A〜図24Cの凹部をそれぞれ2つの直交回転姿勢で示す露出部分側面図である。
図23A〜図23Cの凸部アセンブリと図24A〜図24Cの凹部をそれぞれ2つの直交回転姿勢で示す露出部分側面図である。
図23Aから図23Cの凸部アセンブリの正面図である。
図23A〜図23Cの凸部アセンブリと図24A〜図24Cの凹部の露出斜視図である。
例示的な実施態様のクリップ・フック構成体の第1部分と第2部分の分解斜視図である。
例示的な実施態様のクリップ・フック構成体の組み立てられた継手構成体を閉じたループポジションを示す露出正面図である。
例示的な実施態様のクリップ・フック構成体の開いたフックポジションにおける斜視図である。
別の例示的な実施態様に従う種々の装飾的形状を有する、図23A〜図28の例示的な実施態様の継手アセンブリを採用したクリップ・フック構成体の閉じたポジションにおける正面図である。
図29の例示的な実施態様に従うクリップ・フック構成体の開いたポジションにおける正面図である。
別の例示的な実施態様に従う単純化された継手アセンブリを採用したクリップ・フック構成体の閉じたポジションにおける正面図である。
例示的な実施態様に従う図29〜図31の例示的な実施態様のクリップ・フック構成体の第1部分と第2部分の分解斜視図である。
例示的な実施態様のクリップ・フック構成体の閉じたポジションにおける斜視図である。
例示的な実施態様に従うクリップ・フック構成体の第1部分を図32の線34−34に沿った分解横断面図である。
例示的な実施態様に従うクリップ・フック構成体の第1部分の分解斜視図である。
例示的な実施態様に従うクリップ・フック構成体の第1部分の拡大分解斜視図である。
例示的な実施態様に従うクリップ・フック構成体の第2部分の拡大分解図である。
例示的な実施態様に従う第1部分のエンドキャップの拡大斜視図である。
例示的な実施態様に従う図33の線39−39に沿った断面図である。
図1は、本発明の例示的な実施態様に従うクリップ・フック構成体100の側面図を示す。明らかなように、クリップ・フック構成体100(本明細書中では「クリップ」とも呼ぶ)は、各々他方の輪郭形状の実質的鏡像を規定する1対の部分110及び120からなる。この実施態様における各部分110、120は、この実施態様における全体的なハート形輪郭の半部をなしている。各クリップ部分110、120は、この実施態様における最大幅WH約50〜60mmと、この実施態様における高さH約70〜90mmを規定している。もちろん代替的な実施態様において実際の幅と高さは極めて可変である。一般に、選択された幅と高さは、図示されているように閉じたときに、バッグ、手荷物又は他の手提げ/肩掛けアイテムのハンドル、ショルダーストラップ又は他の携帯部材を通すのに十分な内部領域130を提供する。また、幅WHは、(以下に説明するように)多様な支持面と係合するために十分大きいフック形状を許容する。
各部分110及び120の上側(自由)端部140及び142は、弾性インサート144及び146を含んでいる。このインサートは各端部140及び142内に形成されたスロット又はキー溝によってそれぞれ固定され得る。各部分110及び120の本体は、様々な仕上げ面を施した多様な材料で作ることができる。一実施態様において、部分110及び120はステンレス鋼から作られ、艶消し仕上げ又は光沢仕上げが施される。代替的な実施態様において、部分110及び120は全部又は一部中空であってよい。代替として、以下に記載する機能を実行するのに十分な保持強度を提供する限り、耐久性プラスチック又は他の材料を採用できる。金属から形成されるときは、一実施態様において慣用的な鋳造技術を採用することができる。上側端部/自由端部140及び142はそれらの間に小さいギャップ150を規定している。この実施態様では両端部は互いに連結されておらず、いかなる留め金又はその他の機構も設けられていない。以下に説明するように、代替的な実施態様では自由端部が不注意に回転して包囲された姿勢から出るのを防ぐために留め金又はロック機構を提供できる。
図2に示すように、クリップ100は(図1に示すような)包囲された姿勢で慣用的なハンドバッグ220の携帯用ハンドル210の周りに取り付けて持ち運びできる。それはこの姿勢では比較的目立つことなくバッグ220に装飾的アクセントを与えている。代替的な配置構成において、クリップ100はベルト通し、ショルダーストラップ、又は、一般にクリップが不注意に外れるのを防ぐ他の包囲された構造若しくはストラップ構造に取り付けて持ち運びできる。ギャップ150は、ハンドル210又は他の携帯部材がすり抜けるのを防ぐために十分狭くなっている(例えば数ミリメートル以下)。
再び図1を参照すると、本発明の一実施態様に従い、部分110及び120の対向する端部160及び162は、それぞれ回転継手170と埋設された割出しアセンブリによって連結されている。この割出しアセンブリについては以下に詳しく説明する。一般に、割出しアセンブリは、両部分が図1に示すように包囲された姿勢に維持され、又は妥当な角度若しくは回転トルクを適用して180度位置に回転させてS字形フックを形成するのを許す。
次に図3を参照すると、クリップ100の部分110、120は回転継手170を中心にして、図1の包囲されたハート形の姿勢からS字形フック姿勢に180度回転している(両矢曲線310)。その結果生じるフックは、弾性先端部材144まで延びた上側アーチをなす内周部330を規定する上側部分110を示している。この上側アーチ330は、上側端部を何らかの許容可能な支持面、例えば衣料フック、衣料ハンガー、椅子の背もたれ、ドア又は浴室区画の上面、壁のペグ/釘、又はテーブル/カウンター上面に、自在に滑らないように掛けることを可能にする。部分120で表されたフックの低い方の端部は、先端部材146より下方に突出している内周部340を含んでいる。これにより内周部340は、何らかの妥当な携帯ハンドル又は他のループ状構造と係合して携帯ハンドル/ストラップが滑り落ちるのを防ぐことができる下側フックアーチを提供する。同様に、突出した弾性先端部材は、与えられた支持面にフックを固定するのを助ける拡張されたフック端部を規定する。
次に図4に従い、クリップ100は図3のS字形フック姿勢に回転されると、バッグ220の図示された携帯用ハンドル210を下側フック端部(部分120)で支持できる一方、上側フック端部(部分110)は摩擦先端部材144でテーブル上面412の縁部410と係合して上面412に支持される。フックはバッグをテーブル上面に一部しっかり維持する。なぜならば各内周ループ330、340の先端部は重力を基準として垂直線430上にあるからである。部分110及び120の、回転継手170に隣接する部分440及び450は、垂直線430に対してほぼ鋭角の余角を通る直線上に延びていることに留意されたい。この配置構成により、対向する内周フープ210及び220は、図示されているように互いに垂直線上に位置することが可能となる。こうしてバッグはテーブル縁部の下方で適切なバランスを保つと同時に、フックはテーブル上面と係合してバランスを保つ。ここに記載する種々の実施態様において、クリップの両部分は、2様の反対の姿勢(包囲された姿勢と開いた姿勢/S字形フック)において実質的に共通平面上に留まり、バランスを保つのを助けていることに留意されたい。代替的な実施態様において、2個(又はそれ以上)の部分はより複雑な3次元形状で形成されて、共通平面から逸脱しても実質的に包囲された姿勢を保ち、またフックが吊り下げたアイテムを支持面に対して効果的にバランスさせるのを可能にしてもよい。
クリップの上側フック端部(部分110)は何らかの妥当な支持部材に固定できる一方、その下方ではバッグ又はその他の私物をしっかり支えていることは明白であろう。そのような支持部材は衣料ハンガー、コート掛け、ペグ、椅子の背もたれ、ハンドルバー、自動車のハンドグリップ、ドアノブを含むが、これらに限られない。また、代替的な実施態様においてこれらの部分は全体形状を非対称的に分割したものであってよく、及び/又は全体形状は非対称的であってよいことにも留意されたい。このように「部分」という言葉は単数、複数を問わず、回転継手を中心としたクリップの全体的な幾何学形状の任意の分割を含むものと広く解されるべきである。さらに、追加の継手を提供して、クリップ全体の3個以上の部分を作り出し、各々クリップ形状を複数の異なる配置構成に変形できるようにすることが可能である。
ここで、回転ヒンジ170の割出しアセンブリをさらに詳細に示す図5〜図7を参照する。上述したように、回転継手170は2個の直径方向で反対側(180度)のロック位置を提供し、各々のロック位置は使用者が回転継手170で部分110、120間に妥当な大きさの回転トルクを加えることによって選択できる。一方のロック位置は図1に示すように包囲された姿勢を生み出し、他方のロック位置は図3に示すように例示的なS字形フック姿勢を生み出す。各部分110及び120の対向する継手端部160と162は、1対の割出しインサート510及び520の各々を固定するように整合されている。インサート510と520は互いに係合するように整合されている。インサート510は半径方向に配置された1対の雄型楔(突出部)710を含み、反対側のインサート520はこれと相対する1対の雌型溝(戻り止め)720を含んでいる。この実施態様では、継手端部160は重ね合わせた状態でインサート510と520の両方を収容するのに十分深い円筒形凹部又は開口部530有している。この実施態様では凹部530の内径DDは約8〜9ミリメートルである。各割出しインサート510、520の外径DIは凹部の直径DDに等しいか、それより小さいので、インサート510と520は長手方向/半径方向の遊びがほとんどなく凹部530内に収容できる。雄型/楔インサート510は凹部530内の内部平坦部/ショルダー540と係合するように整合された後方に突出する1対の平坦部740を含んでいる。同様に、対向する継手端部162はわずかに隆起した基部550を含んでおり、この基部550は雌型/溝インサート520の中空後部内の対応する平坦部750(図7に仮想的に示されている)と係合するように整合された平坦部を含んでいる。インサート平坦部740及び750はそれぞれの端部160及び162と係合し、それによりインサート510及び520が(それぞれ)部分110及び120に対して回転するのを制限する。このようにして使用者が部分110を継手170を中心にして部分120に対して回転させると、インサート510及び520は同様に互いに対して回転する。
図示されているように、突出部又は楔710及びこれと合致する戻り止め又は溝720は、それぞれ外方と内方に約0.3〜0.4ミリメートル突出している。各インサートの全体深さは約1〜3ミリメートルである。この寸法は極めて可変である。インサート510、520は耐久性材料から作られており、この材料は、楔710が雌型/溝インサート520の表面を擦ることにより、また雌型インサートの外面が凹部530の金属面を擦ることによって生み出される摩擦と摩耗を低減できる。この材料はポリオキシメチレン(POM)などの高性能ポリマーであってよい。他の材料も明確に想定されている。図7に示すように、楔710と溝若しくは戻り止め720は半径方向外方に広がっている。代替的な実施態様において多様な幾何学形状が使用され得る。代替的な実施態様では、雄型及び雌型割出し要素は図示された角型形状を呈する代わりに、丸みを帯びることができる(例えば図8参照)。
各部分110と120の端部160及び162に隣接する外壁は、それぞれ外方に面している1対の同心的なポケット560及び562を規定する。ポケット560、562は、継手のばね軸アセンブリを挿入できる貫通孔を提供する。この実施態様では、継手の軸は細長い円筒形胴部572と直径がより小さいねじ山端部574とを有する機械加工されたねじ570である。この実施態様では一連のカップ状の鋼製皿ワッシャー576がばねアセンブリを提供する。代替的な実施態様において慣用的な圧縮コイルばねを(他のタイプのばねと並んで)採用できることに留意されたい。ワッシャー576は(部分120の)ポケット562内に形成された外側の円筒形凹部630内に着座している。ワッシャー576は軸ねじ570の円筒シャフト572部分の周りに嵌め込まれている。図示されているように、ワッシャー576は互いに対向する方向でカップ状になるように向けられており、それによって図示されているように3個の離散的な圧縮ばね部材を提供する。この実施態様では、このばね形状を作り出すために6個のワッシャーが採用されている。代替的な実施態様において異なるばね力を生み出すために、ワッシャーの数をワッシャーの厚さ及び/又はばね定数と共に変えることができる。軸ねじの頭部580の直径はワッシャー576の内径よりわずかに大きく、それにより頭部680がワッシャーを円筒形凹部630内の狭くされたショルダー640に対して保持できるようになっている。軸ねじ570のねじ山端部574は、部分110の反対側端部160内のねじ切り壁650内に締め込まれている。軸ねじ570の円筒形シャフト部572の前方肩部582は、2個の継手端部160と162との間に残るギャップ660を設定及び維持するのを助ける。ワッシャー576は締め付けられるとばね圧縮されて継手を維持する。ただし、まだワッシャーを圧縮する十分な余地があるので、インサート楔710は溝720を乗り越えることができる。ギャップ660は比較的小さく、両部分間の遊びを防ぐ。ねじ頭部580は適切なトルクに締め付けることを可能にするために、フィリップス形又はその他の適切な頭部形状を有することができる。例示的な実施態様において、軸ねじ570は低摩擦面仕上げ(例えばニッケルめっき)を施した鋼などの硬質金属から作られている。軸ねじ570は直径約3〜5ミリメートルを有することができる。
ポケット560、562はそれぞれプレスばめプラグ564、566によって塞がれる。プラグ564、566は、それぞれ包囲する部分110、120の輪郭面と合致する外側キャップ面568、569を含んでいる。このようにすると、各キャップ面568、569に適切な表面被覆又はめっきを提供でき、包囲する表面仕上げと視覚的に調和する。一実施態様において、プラグ562、564はABSプラスチックから作られている。これらはそれぞれのポケット内に摩擦ばめ及び/又は適切な接着剤で固定できる。
操作時に両部分110と120との間に十分な回転トルクを加えて、部分110とそのインサート510を部分120とインサート520に対して回転させると、楔710は溝720を越え出ることによりねじを矢印680の方向に動かす。この運動はばねワッシャー576の圧縮を引き起こす。楔710はインサート520の中間の溝のない平坦面760に沿って滑動し、再び溝配置構成720に行き着く。このとき両部分は最初の位置から180度回転している。ワッシャーのばね偏倚により楔710は溝内に押し入れられて、より多くの回転トルクが継手170に加えられるまでそこに保持される。
さらに図5を参照して、各端部140及び142はそれぞれキー溝590及び592をそれぞれ含んでおり、これらのキー溝はそれぞれ各弾性先端部材144及び146にキー構造594及び596を受容することに留意されたい。これらの先端部材は本発明の種々の実施態様に従いロック部材、接着剤、又は他の任意の許容可能な技術で固定できる。先端部材を形成する許容可能な材料は、熱可塑性エラストマーTPEである。その他の材料も明確に想定されている。先端部材のサイズ及び形状は極めて可変であり、代替的な実施態様ではより長くすることができる。
図8は、本発明の代替的な実施態様に従う回転継手アセンブリ810を示す。構造の部分820と830は、上で一般的に説明したように包囲された姿勢と180度反対のフック姿勢を交互に規定する周形状を有していると想定できる。この実施態様では、各部分820及び830の断面はややくびれた(8の字)形状を規定する。この形状は各端部がインサート840及び850を向き合う8の字形の凹部に受容することを可能にする。凹部が非円形であることにより、インサートがいったん着座すると各部分に対して回転することが妨げられる。インサート840は1対の戻り止め若しくは孔860を含んでおり、これらは反対側のインサート850内の1対の隆起した半球体870と向き合っている。ねじ山端部882を有する軸ねじ880が、上述されたものと同様に設けられている。ねじは、一連の皿ワッシャー886又は他の許容可能なばねアセンブリも収容する円筒形受け口884を通って進入する。ねじ山端部882は部分820の端部に設けられた一連のねじ山888によって受容される。代替的な実施態様において図1のクリップは、(一方の端部に両インサート510、520を受容する唯一の凹部530を設けるのではなく)図8の要領でそれぞれのインサート受容凹部と、それぞれ反対側の対応する継手端部に位置するインサートとを備えることができることに留意されたい。
ここでに図9〜図11を参照すると、これらは本発明に従うクリップとフックを組み合わせた構造900のより「男性的な」バージョンを示している。図9に示すように、クリップ900は1対の部分910及び920を含んでおり、これらの部分は共同で図示の包囲された姿勢において全体的な六角形を規定する。内周と外周は各々多角形のセグメント若しくは辺に沿って実質的に直線的であり、わずかに丸みを帯びた角部930及び932によって分離されている。底部の回転継手940は、図1〜図8の実施態様に関して一般的に上述した要領で両部分が互いに対して回転するのを可能にする。反対側のギャップ950は、各部分910及び920の頂部のそれぞれの自由端部960及び962に設けられている。クリップ900は任意の耐久性材料、例えばステンレス鋼から鋳造、機械加工又はその他の妥当な技術を用いて作ることができる。継手940は上記のばね負荷された割出し回転継手と同様の方法で作られており、部分910と920の間に所定のトルクを加えることによって同様の仕方で操作されると想定されるべきである。頂部の自由端部960及び962は各々内側の弾性突出部970及び972を付けている。これらの突出部は上述したようにテーブル面と係合するときに各々摩擦部材として作用し、またフック端部を提供してフック(図10)が支持部材から滑り落ちるのを防ぐ。
見られる通り、自由端部962はロック機構として作用する上側延長部980を有することができる。すなわち、延長部980は上方に突出しており、使用者の指又は親指で到達可能である。この延長部は合致するスロット内で後方に(矢印982)動かして、対向する自由端部960内に形成された反対側のスロット984との係合から取り出すことができる。延長部は回転軸上のばね負荷された金属部材、また弾性突出部970の弾性延長部であることができる。継手940の割出し機能が図9に示す包囲された姿勢と図10に示す180度反対の姿勢との間で運動を可能にするので、このロック機構982は採用随意である。上述したように、クリップ900がS字形フックを形成する、図10に示された反対の姿勢は、両部分910と920の間にトルクを加え、両部分を互いに対して回転させて(両矢1010)、フックが最終位置に達すると触角的クリックが感じられることによって規定される。
代替的な実施態様において、自由端部はロック機構として磁力で吸引する構造(図示せず)を含むことができる。そのような構造は、2個の連結された部分を解除するために自由端部に必要とされる追加のトルクを保証する。ここで説明されるように、自由端部と関連した「ロック機構」という用語は、そのような機械的及び磁気的配置構成を含むものとする。
図11を参照して、例示的なクリップ900は、追加アクセサリーとして特定の仕事をすることを可能にする内周形状を有する。図示されているように、慣用的な王冠1112を付けた瓶1110が、部分910の中心多角形セグメント1120で内周に挿入される。セグメント1120の内側面(及び潜在的に反対側の内側面1130)は図示された瓶のキャップと係合する形状及びサイズで形成されている。辺1120の内角(930)は慣用的な瓶の端部とキャップの特定の直径に対して適切なクリアランスを提供するように寸法設計されている。このようにすると瓶を開けるための標準的な動きを加えることにより、クリップ900は王冠1112を取り外すことができる。他の多様な道具及び/又はアクセサリー(以下に説明する)、例えば小型ねじまわし、爪切り、ナイフの刃などを形成でき、又はクリップの種々のセグメントに挿入できることは明白であろう。このスタイルとタイプのクリップは包囲された姿勢でベルト通しに装着し、バッグや書類カバンに載せ、又はクーラーに取り付けるなどして携帯できる。
さらに図12に示すような多角形クリップの実施態様に関して、いかなるクリップも当該クリップのスタイルと目的に適った装飾的表面形状を備えることができる。図12に示すように、上述したクリップに機能と構造が類似しているクリップ1200は、各部分のそれぞれのセグメント内に一連の機械加工された貫通孔や深い切れ込み1210、1220、1230を含む。継手1240に隣接した低い方のセクションは、回転継手のばね及びねじ軸機構を収容する充填区域1250を含んでいる。
ここに記載されたいかなるクリップも衣料アクセサリーや機能的宝飾品の部片など多様な役割で使用できることが明確に想定されている。したがってクリップ部分のサイズや、その結果生じるクリップ内周の包囲された面積は種々の実施態様に応じて極めて可変である。特定の実施態様において、クリップはネックレスや、バッグ又は財布ストラップより小さいアイテム(例えばベルト通し)に装着するサイズに設計できる。図13及び図14を参照すると、これらは内径DCが1インチ前後の円周形状(この他にも可能な無数の形状が想定されている)で形成されたアクセサリークリップ1300を示している。このような形状とサイズはネックチェーン(例えば例示のチェーン1302)、ボタン穴又はベルト通し(及びその他の箇所)に装着するのに適している。
この実施態様は、2個の端部1330、1332を連結する回転継手1320を備えて再び鏡像半部(半円形)を規定する1対の対向する部分1310、1312と、反対側でクリップが包囲された姿勢(図13)において宝飾チェーンなどの支持アイテムから抜け落ちるのを防ぐ最小限のギャップで対向する1対の連結されていない端部1340、1342とを含んでいる。図9に示されているように、2個の自由端部1340と1342との間にロック部材が採用随意に設けられてよい。回転継手1320は割出しアセンブリを含んでも含まなくてもよい。割出しは図1〜図8の実施態様において上述したものより小さいバージョンとして構成できる。継手1320は、対向する部分1310、1312が軸線(破線1370)を中心にして、図13の包囲された姿勢と図14に示すS字形フック姿勢との間で回転することを可能にする。軸(及び該当する場合はばねアセンブリ)は、上述した要領でプラグ1380、1882によって覆われた外側空洞を通して挿入できる。2個の半部を回転可能に取り付けるために、クリップ構造に片方又は両方の外側空洞を形成することを必要としない他の機構(例えばスナップ留め)も使用できる。各自由端部1340、1342上の弾性先端部材1350、1352はそれぞれ半径方向内方に拡張されて強化されたフック面を提供し、それにより図14に示すようにクリップ1300がフック形状に展開されて支持面(ペグ1410)から吊り下がるときに一層の安定性を提供する。
明らかなように、この実施態様は追加のアクセサリー構造を含んでいる。この構造は部分1310の外面/外周にはんだ付け/溶接(又は他の仕方で接合)されたループ1390が組み付けられている。この実施態様におけるループ1390は、例示のキー1394を付けたキーリング1392を支持する。ループ1390を介して他の多様なアイテム、例えば例示のコンピュータ用メモリスティック1396(仮想的に示されている)を取り付けることができる。このようにここで用いる「アクセサリー構造」という用語は、広く他のアイテムをクリップと相互接続することを可能にするために取り付ける多様な構造を含むものと解されるべきである。この実施態様におけるアクセサリー構造/ループ1390は部分1340の外周で、取り付けられたアクセサリー(キー1394)が図示されたS字形フック姿勢において部分1312の上側アーチを通る重力と平行な垂直線(破線1420)に沿って吊り下げる位置に配置されている。こうしてアクセサリーは、支持面(例示のペグ1410)に取り付けたときにフックのバランスを保つように位置決めされている。ループ1390(又は他のアクセサリー構造)が1種類以上のアクセサリーを取り付けるために使用できることは明白であろう。このような可能なアクセサリーは、携帯電話、個人情報端末(PDA)、唐辛子スプレー缶、懐中電灯、鉛筆削り、爪切り及び/又は化粧用品などを含むが、これらに限らない。
図示されたクリップ1300(及び/又はここで想定及び記載される他のクリップ)は、一方の部分に直接アクセサリーを取り付けると同時に、他方の部分は支持面から吊り下がるように使用できることも想定されていることに留意されたい。例えば使用者はフックを広げてシャワー室のペグに掛け、シャワーを浴びている間、反対側の部分に宝飾品や時計などを吊るすことができる。上述したようにより大きいサイズのクリップはジムバッグに付けて持ち運び、ロッカーで衣料を吊るしたり、シャワーを浴びている間、シャワーカーテンロッドからタオルを吊り下げたりするのに使用できる。無数の可能な応用が想定されている。
上述したようにクリップ・フック構成体は代替として宝飾品及び他の開閉可能なアイテムに組み入れることができる。例示的な実施態様において図15Aは説明のためのブレスレット1500の斜視図を包囲された姿勢で示しているが、これはねじることによって開いたS字形フック構成に転換できる。ブレスレット1502の本体は手首や足首を包囲するように整えられており、一方の自由端部にJ形曲線部1504を有している。ブレスレット1500は十分な回転トルクを加えて操作される回転継手1506を有する。ブレスレット1500は金属、例えば金めっき合金、銀めっき合金、プラチナめっき合金、又は強度と装着者に心地よさを提供する他の金属からなる。ブレスレットの表面は多様な刻み込み又はエンボスデザインで装飾でき、種々のタイプの宝石やその組合せで飾ることができる。例示のブレスレットの全体形状は、図15Aに包囲された姿勢で図示されている。ブレスレットは一般に、一方の自由端部に規定されたJ形曲線部1504と共通の平面内にある(「共平面的」)。ブレスレットは共平面的であり、自由端部が互いに対向して閉鎖状態を形成する。しかしながらJ形曲線部をした端部は実際には平面の外側に突き出して、追加の装飾的効果を提供する。形状は非対称的形状、蛇行形状、ねじれ形状、又は他の形状であってよいことが想定されている。
図15Bは、図15Aに記載した例示のブレスレットの平面図1510である。この図はさらにJ形曲線部1504の外形も示しているが、これは以下に詳しく説明するように、装飾的アクセントの機能と、開いたS字形フック姿勢における下側フックの両方の働きをすると見なすことができる。
図15Cは、図15Aに記載した例示のブレスレットの側面図1520である。ここでは下側部分1522と上側部分1524(ここでは上側と下側は図16の開いた姿勢によって規定されている)が回転継手1506で連結されている。上側部分1524の自由端部1528と、下側部分1522のJ形曲線部1504との間にはギャップ1526があって、両端部がスムーズに完全な円運動をするのを機能的に許す。
図15Dは、図15Aに記載した例示のブレスレットの端面図である。端面キャップ1532及び1534が回転継手アセンブリの進入凹部を覆っている(以下により詳しく説明する)。
図16は、図15Aに記載した例示のブレスレットの開いたS字形フック姿勢1600における側面図である。使用者はブレスレット1502の本体を自分の体から取り外し、両手で上側部分1524と下側部分1522に均等なねじり力を加えて、回転継手機構がブレスレット1502の本体を開いたS字形フック姿勢1600でロックするまで、回転継手1506を中心に回転させる。このときクリップ及びフックは上述したように、バッグ及び手提げ/肩掛けアイテムを吊り下げるのを容易にするように構成される。
回転継手機構アセンブリ1702は図17に断面図1700で示されている。例示的なブレスレットの回転継手機構アセンブリ1702の機能は、図7で述べた機構と同様である。下側部分1522は回転継手1506で上側部分1524に連結されている。各部分1522及び1524の向き合う継手端部1704と1706は、1対の割出しインサート1708及び1710の各々を固定するように整合されている。インサート1708及び1710は互いに係合するように整合されている。インサート510は半径方向に配置された1対の雄形楔(突出部)を上記710と同様に含み、反対側のインサート1712は対向する1対の雌形溝(戻り止め)を上記720と同様に含んでいる。この実施態様では、向き合う継手端部1704と1706は円筒ポケット、それぞれ1712及び1714を含んでいる。この実施態様ではポケット1712の内径EEは約8〜9ミリメートルである。この実施態様ではポケット1714の内径FFは約8〜9ミリメートルである。インサート1708、1710は、わずかな長手方向/半径方向の遊びで向き合う継手端部1704、1706内に刻み込まれた溝、それぞれ1716及び1718に着座している。これによりインサート1708、1710はそれぞれの継手端部1704、1706と係合して、各部分1522及び1524に対して相対的に回転するのを制限する。こうして使用者が部分1522を回転継手1506を中心にして部分1524に対して回転させると、インサート1708、1710は同様に互いに対して回転する。
インサート1708の突出部若しくは楔は上記710と同様に機能し、これと合致するインサート1710の戻り止め若しくは溝は、上記720と同様に機能し、それぞれ外方と内方に約0.3〜0.4ミリメートル突出している。各インサートの全体的な深さは約1〜3ミリメートルである。この寸法は極めて可変である。インサート1708、1710は、楔が雌形/溝インサートの表面を擦り、また雌形インサートの外面がそれぞれ継手端部1704、1706を擦ることによって生み出される摩擦と摩耗を低減できる耐久性材料から作られている。この材料は、ポリオキシメチレン(POM)など高性能ポリマーであってよい。他の材料も明確に想定されている。代替的な実施態様においてインサート1708及び1710に対して多様な幾何学形状を使用できる。代替的な実施態様では、雄形及び雌形割出し要素は図示された角型形状を呈する代わりに、丸みを帯びることができる(例えば図8参照)。
継手端部1704及び1706と隣接する各自由端部1522、1524の外壁は、それぞれ外方に面している1対の同心的ポケット1712、1714を規定する。ポケット1712、1714は継手のばね軸アセンブリを挿入できる貫通孔を提供する。この実施態様では継手の軸は、細長い円筒形胴部1722、直径が等しい端部1724、及び直径がより大きい頭部1726を有する機械加工された軸シャフトピン1720である。この実施態様では一連のカップ状の鋼製皿ワッシャー1730がばねアセンブリを提供する。代替的な実施態様において慣用的な圧縮コイルばねを(他のタイプのばねと並んで)採用できることに留意されたい。ワッシャー1730は同心的ポケット1712、1714のそれぞれの内壁1732に着座している。ワッシャー1730はワッシャー1734を保持することにより所定の場所に維持される。ワッシャー1730は軸シャフトピン1720の円筒シャフト1740部分の周りに嵌め込まれている。図示されているように、ワッシャー1730は互いに向き合ってカップ状になるように向けられており、それによって図示されているように2個の離散的な圧縮ばね部材を提供する。
この実施態様では、このばね形状を作り出すために6個のワッシャーが採用されている。ワッシャーはシャフトピン1720の各側に配設されている。これによってより多くのワッシャーを採用しながら、より低い外形が可能となる。さらにピンは軸方向運動において十分な遊びを提供でき、その端部1724(頭部なし)が組立時にそれぞれの同心的ポケットから十分駆り立てられることにより、ロッキングワッシャー(例えば以下に記載するサークリップ1742)を適用できるようにする。代替的な実施態様において、異なるばね力を生み出すために、ワッシャーの数をワッシャーの厚さ及び/又はばね定数と共に変えることができる。軸シャフトピンの頭部1726は直径がワッシャー1730の内径よりわずかに大きく、これにより頭部1726はワッシャー1730をポケット1712内の継手端部1704の内壁1732に対して保持することが可能である。軸シャフトピン1720の端部1724は、取外し可能なロッキングワッシャー1742(又は他の軸方向にロックする構造)と適合する方形溝1744が刻まれており、皿ワッシャーをポケット1712内の継手端部1704の内壁1732に保持する。ロッキングワッシャー1742とワッシャー1730の応力を組み合わせることにより、2個の継手端部1704と1706との間に残るギャップ1750を設定及び維持するのを助ける。ワッシャー1730は組み立てられるとばね圧縮されて継手を維持する。しかしながらワッシャーを圧縮する十分な余地がまだあるので、インサート1708、1710のインサート楔は戻り止め受け口と相応に相互作用(相互係合)して、1つの位置に着座した後、反対側の座に移行する。ギャップ1750は比較的小さく、自由端部1522と1524の間の遊びを防ぐ。例示的な実施態様において、軸シャフトピン1720は低摩擦表面仕上げ(例えばニッケルめっき)を施した鋼などの硬質金属から作られている。軸シャフトピン1720の直径は約3〜5ミリメートルであることができる。
ポケット1712、1714はそれぞれプレスばめプラグ1532、1534によって塞がれる。プラグ1532、1534は、それぞれ包囲する自由端部1522、1524の輪郭面と合致する外側キャップ面1752、1754を含んでいる。このようにすると、各キャップ面1752、1754に適切な表面被覆又はめっきを提供でき、包囲する表面仕上げと視覚的に調和する。一実施態様において、プラグ1532、1534はABSプラスチックから作られている。これらはそれぞれのポケット内に摩擦ばめ及び/又は適切な接着剤で固定できる。
操作時に、両部分1522、1524に十分な回転トルクを加えて部分1522とそのインサート1708を部分1524とインサート1710に対して回転させると、それぞれの楔(図示せず)は戻り止め受け口(図示せず)を越え出て、それにより軸シャフトピン1720を矢印1760の方向に動かす。この運動はばねワッシャー1730の圧縮を引き起こす。それぞれの楔はインサート1710の中間の溝のない平坦面に沿って滑動して、上記図6と同様の要領で再び溝構成に行き着く。このとき両部分は最初の位置から180度回転している。ワッシャーのばね偏倚によりそれぞれの楔は溝内に押し入れられて、より多くの回転トルクが回転継手1506に加えられるまでそこに保持される。
クリップ及びフックの代替的な実施態様において、図18はプラスチック材料、例えば高性能ポリマーから作られたクリップ1800を示している。例示のクリップはハート形であり、上側部分1802、下側部分1804及び回転継手アセンブリ1806からなる。例示のクリップ1800は上記図1のクリップと同一の仕方で回転的に機能するが、回転継手アセンブリ1806は以下に詳しく説明するように構造が単純化されている。クリップ1800は部品がより少なく製造工程も少ないのでコストが低くなる。クリップ材料もポリマーと金属又は他の所望の材料を組み合わせることができる。
図18のハート形クリップは図19に分解図1900で示されている。部分1802、1804のそれぞれの自由端部1810、1820は、それぞれ弾性先端部材1816、1826の各々にキー構造1814、1824を受容するキー溝1812、1814を含んでいる。先端部材を形成するための許容可能な材料は、熱可塑性エラストマーTPEである。他の材料も明確に想定されている。先端部材のサイズ及び形状は極めて可変であり、代替的な実施態様ではより長い延長部を規定できる。回転継手アセンブリ1806は、部分1804の継手端部1840から形成された軸シャフトアセンブリ1830を有する。代替的な実施態様において軸シャフトアセンブリ1830は、部分1804の継手端部1840に挿入されて固定され別個の部材であることができる。軸シャフトアセンブリ1830は2個の一体的な突起1832からなり、それぞれ各部分と共通に形成された直線状の頚部1834と角度のある頭部1836とを有する半円筒を規定する。部分1802の継手端部1842は、凹部1852につながる貫通孔である凹部開口1850を備えている。凹部1850の内側の特徴については以下に詳しく説明する。継手端部1842は以下に詳しく説明する楔1854を備えている。プラグインサート1856は上記1534と同様の機能を有し、凹部1852を覆う。
図20は、図18に示すハート形クリップの回転継手の詳細図2000である。部分1802の継手端部1842は、2個の突き出した楔1854を付けた平坦面2002を有している。楔1854は傾斜した側面2012と平坦な頂部2014を有する。楔1854は直径方向で互いに反対側にあり、平坦な頂部2014の間に180度のアーチを提供する。継手端部1842の中心部は貫通孔である凹部開口1850を有しており、その後部はプラグ1856で覆われている。部分1804は、2個の受け口2022のある平坦面1920を備えた継手端部1840を有する。これらの受け口2022は楔1854と合致する戻り止めであり、楔1854が受け口2022内に着座してクリップの部分1802、1804の位置姿勢を固定する。継手端部1840の中心部は2個の突起1832からなる軸シャフトアセンブリ1830を規定する。各突起1832は、円筒形頚部1834と、直径方向に拡張されて平坦な端部2030を付けた円錐形頭部1836とを有する半円筒を規定する。突起1832は平坦な内側面2032で所定の最大幅(休止状態)の楔形の裂け目を規定する。突起1832は端部2030における突起1832間の距離DOがギャップ2034の底部の距離DIより大きくなるように構成されたギャップ2034を有している。
図21は回転継手1806の断面図2100である。部分1804の継手端部1844は部分1802の継手端部1842と係合している。戻り止め受け口2022内に着座してクリップ姿勢位置をロックする楔1854は図示されていない。2個の突起1834が凹部1852内に着座している。ギャップ2034は上述したように突起端部2030で広くなっている。組立時に部分1804が軸方向に部分1802内に押し入れられると、突起1834は互いに圧縮されてギャップ2034を狭める。突起1834が凹部開口1850を通過した後、凹部開口1850の壁2104が突起1834を圧縮下で保持する。突起1834は半径方向外側で壁2104に当接して応力ばめを生み出す。この応力下で突起1834の傾斜した後部壁2108は壁2104の傾斜した内側壁2106と圧力係合し、それにより両部分1802、1804を互いに軸方向に駆り立てる(傾斜面が半径方向ベクトルを軸方向力ベクトルに転換する)。これは部分1802、1804が分離するのを妨げ、連結線に軸方向応力を生み出して回転継手1806をロックされた位置に保持する。使用者が均等なねじり力を加えると、軸方向応力が一部克服されて図20に示された楔1854の傾斜壁2012は戻り止め受け口2022の傾斜壁に乗り上げ、それによりクリップを現在のロック位置から取り出して、別の180度ロック位置への運動を促進する。突起1834は圧縮下で凹部1852内に留まり、ねじり回転の間、回転継手1806の完全性を維持する。
突出部及び関連する内側壁の断面形状は、組立時に2個の構成要素が互いに挿入されたら軸方向に抜け出るのを妨げるように作用する追加の環状構成(図示せず)を含むことができる。すなわち、この構成は操作時に楔と戻り止め受け口が互いに通過するのに必要な距離を越えて軸方向に抜け出るのを制限する肩部を提供できる。
図22A〜図22Fは、クリップ・フック構成体の代替的な形状である。図22Aは、回転継手2202を備えた角のあるG字形クリップ2201を包囲された姿勢2200と開いた姿勢2210で示しており、ねじり運動によりハンドバッグ及び/又は他の物品を表面から吊り下げるための開いた姿勢2210で角のあるS字形フックにすることができる。
図22Bは、回転継手2222を備えた丸みのあるG字形クリップ2221を包囲された姿勢2220と開いた姿勢2230で示しており、同様にハンドバッグ及び/又は他の物品を表面から吊り下げるために、ねじり運動により開いた姿勢2230でS字形フックにすることができる。
図22Cは、回転継手2242を備えたO字形クリップ2241を包囲された姿勢2240と開いた姿勢2250で示しており、ねじり運動によりハンドバッグ及び/又は他の物品を面から吊り下げるための開いた姿勢2250でS字形フックにすることができる。O字形クリップ2241は部分2244と2246のオーバーラップ部2242をそれらの自由端部に隣接して規定する。このオーバーラップ部2242は回転継手2242の楔と戻り止め受け口(図示せず)とが回転偏位するので、図示された包囲された姿勢において両部分は非共平面姿勢にある。代替として両部分は、継手が包囲された姿勢でロックされたとき、少なくとも自由端部を互いに対して非共平面位置に置く屈曲部を備えて形成できる。この実施態様ではオーバーラップ部2242の故に部分2244、2246が完全に360度回転することは妨げられており、典型的に包囲された姿勢は可能な2様の回転のいずれかでロックされる。
図22Dは、回転継手2272を備えたコイル状クリップ2271を包囲された姿勢2270と開いた姿勢2275で示しており、ねじり運動によりハンドバッグ及び/又は他の物品を面から吊り下げるための開いた姿勢2275でS字形フックにすることができる。包囲された姿勢においてコイルは部分2276、2278のコイル状クリップ2271に対してオーバーラップ部2274を規定し、部分2276、2278が完全に回転するのを許す。
図22Eは、回転継手2282を備えたオーバーラップしたダイヤモンド形クリップ2281を包囲された姿勢2280と開いた姿勢2285で示しており、ねじり運動によりハンドバッグ及び/又は他の物品を面から吊り下げるための開いた姿勢2285でS字形フックにすることができる。ダイヤモンド形クリップ2281は部分2286と2288のオーバーラップ部2284をそれらの自由端部に隣接して規定する。このオーバーラップ部2284は回転継手2242の楔と戻り止め受け口(図示せず)が偏位していることを要する。オーバーラップ部2284の故に部分2286、2288が完全に回転することは可能ではない。
図22Fは、回転継手2292を備えるオーバーラップした涙形クリップ2290を包囲された姿勢2290と開いた姿勢2295で示しており、ねじり運動によりハンドバッグ及び/又は他の物品を面から吊り下げるための開いた姿勢2295で角のあるフック(例えばS字形フック)にすることができる。ダイヤモンド形クリップ2291は部分2296と2298のオーバーラップ部2294をそれらの自由端部に隣接して規定する。このオーバーラップ部2294の故に部分2296、2298が完全に回転することは可能ではない。
上述した一体的な凸部支持クリップ・フック構成体(可動な「包囲構成体」とも呼ぶ)に類似した別の例示的な実施態様が、図23A〜図28に種々示されている。図23A〜図23Cを参照すると、例示的な回転継手で連結されたクリップ・フック構成体2700(図27及び図28に組み立てられた状態で示す)の第1部分(部分ループ)2310が示されている。同様に図24A〜図24Cは、クリップ・フック構成体2700の第2部分(やはり部分ループ)2410を示している。上述した別の実施態様におけるように例示的なクリップ・フック構成体2700は継手を含んでおり、それにより第1部分と第2部分が継手の軸線AJを中心に回転して、開いたフックポジション(図27参照)と閉じたループポジション(図28参照)を含む少なくとも2個の割出し位置の間を動くことが可能になる。第1部分2310は例示的に、継手端部2322に凸部アセンブリ2320を有する一体的なポリマー部片を含んでおり、部分ループを画定する。剛性と耐久性と長寿命を組み合わせた多様な耐久性ポリマーを採用でき、ナイロンPA66などのナイロン合成物も含むが、これに限らない。第2部分2410は例示的に、例えば適当なアルミニウム合金(例えば6061)から作製された金属部片構成を含んでおり、凸部アセンブリ2320を受容するように寸法設計されて配置された凹部2420を有する継手端部2422を具えて、やはり部分ループを画定する。第2部分2410に設けた凹部2420は例示的に別個のインサート部材から形成されており、このインサート部材は第2部分2410の金属部分の継手端部2422に設けた対応するソケットに挿入される(すなわちスナップ留めされる)。インサートは第1部分と同じ又は異なるポリマー材料から作製されてよい。代替的な実施態様において、凹部は金属から形成され及び/又は直接第2部分の継手端部内に形成され得る。同様に第2部分はポリマー材料または他の適当な材料から形成されることもできる。
所定の位置で第1部分(ポリマー部片)2310の継手端部2322と反対側にある自由端部2340には、(天然ゴム若しくは合成ゴム、又は他の柔軟な摩擦発生ポリマーから形成された)弾性パッド2330が設けられており、構成体が開いたポジションに回転してフックを画定するときに(図28)、他方の支持面であるテーブルと係合するように構成及び配置されている。パッド2330は多様な方法で作製されることができ、多様なサイズと形状を規定できる。この実施態様ではパッドは、自由端部2340の内面に付着した薄いカバーである。代替的な実施態様においてパッドは、自由端部の1以上の凹部に固定できる差し込み式構造を有することができる。パッドは第1部分2310のより剛性的なポリマーと一緒に成形された構造を含むこともできる。
凸部アセンブリ2320と凹部2420は互いに合致する円錐台形端部2350、2450を備え、共同で密接に適合して嵌合する円筒体を画定する。円錐台形端部2350、2450は第1部分2310と第2部分2410の軸方向運動(すなわち引き抜き)を制限する一方で、凸部アセンブリ2320が完全に凹部2420に着座(図27に示す組立後)したら(軸線AJを中心とした)軸方向回転を許す。この実施態様では凸部アセンブリ2310は少なくとも2個の離間した凸部2360を含んでおり、各々円錐台形端部2350上に傾斜面を有する。この傾斜面は、組立時に凸部2360が円筒形凹部2420内に押し込まれると互いに内方に曲がって収縮することを可能にする。組み立てられると、さらに図25A〜図25Cの拡大図を参照して各々の凸部2360の後面2510は、凹部2420の内周壁2512と係合し、それによって軸方向の引抜きに抵抗する。各凸部2360の半円筒形シャフト2520は、それぞれ互いに約180度離間した位置に軸方向に整合された外部突起2530も有する。これらの突起2530は動いて、凹部2420の円筒形内壁2540の円周上で互いに180度離間して設けられた対応する窪み2532と嵌合する。突起2530と窪み2532は、開いたポジションと閉じたポジションとの間で継手の位置を割り出せるように位置決めされている。代替的な実施態様において、突起と窪みの位置を逆にして、凹部に突起を設け、各凸部のシャフトに窪みを設けることができる。
全クリップ・フック構成体2700及び関連する継手アセンブリの寸法は極めて可変であるが、例示的な実施態様ではシャフトの長さ(図25AのLS)は約3.55ミリメートルであり、凹部の壁2512までの対応する深さもほぼ同じである。凸部2360間の平均間隔(図25BのWSP)は約2ミリメートルであり、随意に継手端部2322から外方に僅かなテーパーを含んでよい。凸部円筒形シャフトの外径(図25BのPSOD)は約6.27ミリメートルである。円筒形壁2540の対面する領域における凹部の内径は同様である。各凸部2360の幅(図25CのWP)は約6.18ミリメートルである。円錐台形頭部2350の最大外径(図25DのODH)は約8.90ミリメートルである。軸方向の長さ(軸線AJ沿い)は約3.08ミリメートルである。
各突起2530のシャフト2520からの高さHPは約0.86ミリメートルである。突起2530は例示的に図示された三角形断面形状を画定し、それぞれの底辺(シャフトと接する箇所)は各々約1.73ミリメートルである。対応する窪み2532は同様の深さと形状を有する。突起の軸方向長さは円錐台形頭部から後方約2ミリメートルである。一実施態様において窪みは完全にまたぐ長さを有することができる。代替的な実施態様において、窪みと突起は多様な種々の断面形状(軸線AJに対して直角の面)及び/又はサイズを画定できる。例えば例示的な三角形ではなく半円形または半卵形の断面形状も可能である。同様に、追加の割出し位置(例えば90度角)を許容するために追加の突起及び/又は窪みを設けることができる。
凸部2360は単独で継手端部2322に板ばね/カンチレバーの形式で取り付けられている。組立時と操作時(以下に説明する)に各凸部2360が弾性的に内方に撓むのを容易にするために、基部2570はアールを持たせた僅かな起伏を含む。図26に略示されているように、第1部分2310と第2部分2410は凸部アセンブリ2320を凹部に差し込むことによって組み立てられ、この時点で円錐台形端部2350は凹部の内壁に当り、それによって凸部2360は弾性的に互いに内方に収縮される。円錐台形端部2350が凹部2410の拡げられた部分に到達すると、凸部2360は反発して元に戻り、両部分が軸方向に引き抜けるのを妨げる。
操作時に組み立てられて一方の部分を他方の部分に対して軸線AJを中心に回転させると、突起2530が回転して窪み2532から出て凹部の内壁2540に沿って進んで凸部が僅かに内方に曲がる。突起と窪みの形状(すなわち継手の円周を中断する相互係合形態)は、突起を窪みから変位させるための少しのトルクを許容する。突起/窪みの形状及び高さのパラメータは両部分を回転変位させるのに必要なトルクの量を一部規定し、これらのパラメータは一部設計プロセスにおける試行錯誤に基づいて変化させることができる。留意すべきは、円錐台形端部2350の最大外径ODHは突起の最大外径より大きい点であり、そのため凸部が変位中に曲がっても、凹部2420が引き抜きを妨げれば、端部2350は依然として内壁/後壁2512と十分係合した状態に留まる。明らに、軸方向に整合された表面に組み付けた凸部シャフトの外壁上の突起と凹部の内壁上の窪みを用いることにより、クリップ・フック構成体の両部分を回転/変位させる際に軸方向運動の必要性を回避できる。この配置構成は、軸方向運動が限られ(またはなく)、開いたポジションと閉じたポジションが安定した、より確実な継手を提供する。
クリップ・フック構成体の各部分の形状は極めて可変であり、上述したようにそれらの自由端部は両端が合致するように適合され得ることは明らかであろう。代替として、各部分2310、2410の自由端部2340、2440は、構成体2700で図示されているように被さる/重なることができる。自由端部が弧状に離間したままに留まる別のジオメトリも想定されている。一般に、上述したいずれのジオメトリも、ここで一般的に想定されているジオメトリも、この実施態様の例示的な継手アセンブリを採用できる。
ここで、図29及び図30を参照すると、クリップ・フック構成体(可動包囲構成体)2900の別の例示的な実施態様が、それぞれ閉じたポジションと開いたポジションで示されている。ポリマー製の第1部分2920と金属製の第2部分2930との間の細い継手線2910で表された継手は、互いにぴったり合って継手アセンブリ全体が精密なため(及び適切な表面仕上げを使用しているため)使用者にはほとんど識別できない。継手の内部ジオメトリと構造は、上で図23A〜図28の例示的な実施態様について説明したものと同様又は同一である。第1部分2920は、装飾的なカーブを描く部分ループを画定する。図29の閉じたポジションで示されている第2部分2930も、(自由端部2940で)僅かに高くなっている部分ループを画定しており、その自由端部2940は第1部分の自由端部2950に重なり被さっている(すなわち両自由端部はほぼ同じ平面状に位置している)。第1部分の自由端部2950は、自由端部の先端に適当な弾性パッド3010(例えば合成ゴム若しくは天然ゴム)を含んでおり、これは構成体が図30に示す開いたポジションにあるときに支持面と係合するように適合されている。
開いたポジションは「フック」と呼ばれるが、ブレスレットの場合のように開いたポジションは支持機構としてよりも第一次的に解除機構として適合され得ることも明確に想定されていることに留意されたい。また、各部分に異なる材料が使用されており、全構成体に統一された魅力的な仕上げを与えるために種々の仕上げと被覆工程(例えば蒸着)を使用できることも明らかであろう。さらに、代替的な実施態様において成形された一体的な第1部分の代わりに、第1部分を画定する金属部片又はポリマー部片内のソケットに別個の凸部アセンブリを適用できることは明らかであろう。加えて、凹部及び凸部シャフトは一般に円筒形であるが、それらは代替的に合致する円錐台形又は他の3次元形状を画定することもできる。さらに、凸部又は凹部が唯一の相互係合形態を含み、これが対向する部材上の2個の離れた形態の間で回転するようにできる。例えば凸部は、凹部の直径方向で対向する窪みの間を回転する1個の突起を含むことができ、その逆も可能である。
ここで図31を参照すると、回転継手クリップ・フック構成体のクリップ別の例示的な実施態様が閉じたポジションで示されている。この実施態様は第1部分3102と、第2部分3104と、回転継手3106からなる。継手の内部ジオメトリ及び構造は、上の図23A〜図30で説明したものと異なる。第1部分3102は、装飾的なカーブを描く部分ループを画定する。第2部分3104も(自由端部3108で)僅かに高くなっている部分ループを画定しており、その自由端部3108は第1部分の自由端部3110に重なり被さっている(すなわち両自由端部はほぼ同じ平面状に位置している)。この例示的な実施態様では、軸ボルトとキャップのための凹部は第1部分に収容されし、止めナット及びインジケータは第2部分に収容されるように表現されている。止めナット及びインジケータを第1部分に収容し、軸ボルト及びキャップ用の凹部を第2部分に収容できることも明確に想定されている。
この例示的な実施態様では、各部分と継手アセンブリに使用する材料はすべて金属であるか、種々のレベルの品質と価格に応じてプラスチック及び/又は非金属部品であることもできる。
図32はクリップ・フック構成体の分解図であり、継手アセンブリの部品を示している。継手アセンブリはキャップ3210、軸ボルト3212、皿ワッシャー3214、一体的ワッシャー3216、埋設されたばねサポート3218、止めナット3220及びインジケータ3222からなる。第1部分の自由端部3110は、自由端部の内側先端に採用随意の適当な弾性パッド3112(例えば合成ゴム若しくは天然ゴム)を含んでおり、これは構成体が開いたポジションにあるときに支持面と係合するように適合されている。第1部分の自由端部3110には弾性的インサート3112及びインサートに対するインセット3224が示されている。別の実施態様では、弾性パッドはテクスチャ表面処理、その他の摩擦表面であるか、または省略できる。キャップ3210、軸ボルト3212、皿ワッシャー3214、一体的ワッシャー3216及び埋設されたばねサポート3218はポケット3230内に収容されている。止めナット3220は止めナット用ポケット3232に収容されている。インジケータ3222はインジケータ用ポケット3234に収容されている。組立時に軸ボルト3212は貫通孔3236を通って止めナット3220と係合する。
ばねサポート3218は、摩耗に抵抗して継手アセンブリの完全性を維持するため金属で作製されている。ばねサポートは2つの対向面の1つを提供し、クリップ・フック構成体の内部運動を制限する止めナットを備えている。ばねサポート3218と止めナット3220は第1部分の本体内で成形され得る。軸ボルトと止めナットを実現すると、2個のキャップの必要性が軽減されて、クリップ・フック構成体の全体的な美観が強化される。皿ワッシャー3214は上述した機能を持ち、全構成体にロック張力を与えるが、これは両部分が割り出された姿勢から回転して出る作用を増すことによって克服され得る。一体的ワッシャー3216は皿ワッシャー3214と埋設されたばねサポート3218との間のアダプタである。
図33はクリップ・フック構成体3300の斜視図であり、単一のキャップ3210の位置を示している。キャップは適当な肩部内のポリマー構造であるか、又はキャップを受容する凹部内にスナップ留めすることを許す他のジオメトリであってよい。キャップ3120は、第1部分又は第2部分の周囲の材料と調和した仕上げ(例えば金属化)を含むことができる。
図34は、図32の分解図の断面図を示す。キャップ3210は中空内部3404を有する。ばねサポート3218はポケット3230内に配置されて、肩部3402に支持されている。皿ワッシャー3214、一体的ワッシャー3216及びばねサポート3218は、貫通孔3236と一直線をなす貫通孔3406を有する。両貫通孔3236、3406は、軸ボルト3212が衝突することなく進めるように構成及び配置されている。隣接の皿ワッシャーは図示されているように互いに向き合って配置されており、互いに圧縮して第1部分を第2部分に向って付勢することができる。ばねサポート3218は、クリップ・フック構成体の部分が回転するための支持面である。
図35は、第1部分3102の継手アセンブリを分解した部品を示す。肩部3402が見えている。肩部に隣接してキャップ3210(この図には示されていないが、以下に詳しく説明する)のキースロットと係合するキー3502がある。
図36は、第1部分3102の継手アセンブリを分解した部品と継手の内面3600を示す。内面3600は2個の溝3602を備えており、これらの溝は第1の回転ポジションと第2の回転ポジションの各々における少なくとも1個のインジケータ3222(図示せず)と選択的に係合している。溝3602は上述した溝(例えば図20の溝2024)と同じ機能を持つ。
第2部分3104の内面3700はインジケータ用ポケット3232と止めナット用ポケット3234を備えている。止めナット3220は外形が六角形をしており、対応する軸ボルト3212のねじ山を受容するように寸法設計及び構成されたねじ穴3702を有する。止めナット用ポケット3234の内壁3704は六角形で、止めナット3220を保持するように寸法設計及び構成されており、継手が自在に回転しないように押さえている。これ以外にも代替的な実施態様において多様な回転防止形状(例えば多角形、スプライン、ギザギザなど)を備えることができる。止めナット3220が止めナット3234に挿入されると、継手は固定される。インジケータ3222はいずれか一方の溝と係合して、クリップ・フック構成体をクリップポジション又はフックポジションで補助する。
図38はキャップ3210、及び上述したようにポケット3230内でキー3502と係合するスロット3802を示している。この係合は、継手アセンブリの固定に寄与し、キャップ3210が所定の位置に留まるのを助ける。
図39は、継手アセンブリ3106を閉じたクリップポジションで示す断面図であり、上述した部品の位置と配置を示している。軸ボルト3212は保持ボルト3220にねじ込まれて、各部分3102、3104を一緒に保持している。内部継手部品及びキャップに対して剛性と耐久性と長寿命を組み合わせた多様なポリマーを採用でき、ナイロンPA66などのナイロン合成物も含むが、これに限らない。上記の通り、軸ボルト、止めナット及びばねサポートに金属を使用すると摩耗が減り、継手の耐久性と寿命が増す。補助部品は金属又は耐久性ポリマーから作製されてよい。別の実施態様では第1部分と第2部分の少なくとも一方がポリマー材料からなり、ポリマー領域に止めナットを埋設することができる。両部分の少なくとも1個の自由端部は弾性パッドを備えている。第1部分と第2部分は閉じたポジションで、固形装飾品を画定するように構成及び配置されており、開いたポジションに動かすことができる。クリップ・ループ構成体は閉じたポジションで携帯バッグ用のストラップを包囲できる。
上述した実施態様は、互いに係合する戻り止め受け口と隆起した楔からなる割出しアセンブリを備えた継手を含んでいるが、反対側の継手の係合要素は代替的な機構で構成できることが明確に想定されている。例示的な実施態様において、継手の各半部は向き合う磁石又は磁性材料(例えば楔及び戻り止めと同じ位置に配置されて対向する継手面の各々に埋設されている)。磁石は連結された部品を、部品に十分な回転トルクを加えることにより選択的に提供され得る(少なくとも)2つの反対の位置のいずれかに移動可能にロックする(又はねじり拘束する)。「割出しアセンブリ」という用語は、そのような磁石及び等効のロック機構を含むものとして広く解されるべきである。例えば、継手の各面に埋設されたばね負荷されたボールと戻り止めシステムは、そのような等効の割出し機構である。
本発明の種々異なる実施態様のフックとクリップを組み合わせたアセンブリが極めて有用であり、しかも男性にも女性にも使用できる美観的にも快い装置であることは明白であろう。これは多様でユニークな形状及びデザインを備え、多様な材料又は材料の組合せから作ることができる。
以上、本発明の例示的な実施態様について詳細に説明した。本発明の精神と範囲から逸脱することなく様々な変容又は追加を行うことができる。上述した各々の実施態様は他の実施態様と組み合わせて多様な特徴を提供することができる。さらに、以上に本発明の装置と方法の多数の実施態様を個別に記載したが、これは本発明の原理の応用を単に例示的に述べたものに過ぎない。例えばフック又はブレスレットによって規定される形状は、特定の機能を満足し、ユニークな美的特徴を提供する多数の追加の曲線や角を含むことができる。同様に、回転継手において180度の割出し機構が提供されているが、直径方向で反対の複数対の突出部と戻り止めを用いて説明された180度姿勢に加えて、両部分を他の姿勢に適切に割り出すために追加の戻り止め及び/又は楔が提供され得ることが想定されている。さらに、記載されたいずれの実施態様も互いに反対側の楔と戻り止めを含み、継手の向き合う各面に少なくとも1個の楔及び少なくとも1個の戻り止めを備えることができる。同様に、この実施態様では回転継手はねじ軸とばねワッシャーを用いて構成されているが、1対の向き合う戻り止め部片が互いに向かって付勢されるようにする多様な機構を採用できる。そのうえ、さらに、本発明の回転継手では楔、半球体、戻り止め及び溝に対してインサートが使用されるが、代替的な実施態様ではそのような部材は両部分の2つの対向する端部の表面に直接形成できる。この場合、ばね機構はインサートを介することなく直接両部分間に適用される。ここで用いられている「インサート」という用語は、広く各クリップ部分の継手端部のそのような直接対向する表面構成を含めて解されるべきである。さらに、対向する突出部と戻り止めに基づく割出し機構が示されているが、他の多様な割出し機構、例えばばね負荷されたボール、及び一方のクリップ部分に設けられた外側円筒と他方のクリップ部分に嵌め込まれた同心的な内側円との間に配置された戻り止め構造も明確に想定されている。また、全体構造は基本的に開いた姿勢と包囲された姿勢を可能にする部品を規定する多数の継手を含むことができる(例えば一方の部分は複数の回転継手を有する部分を含むことができる)ことも想定されている。したがって、上記の説明は単に例示に過ぎず、本発明の範囲を制限するものと解されてはならない。
以下に請求項を添付する。