JP2016512095A - 手術用交差接続器 - Google Patents

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Abstract

例示的な実施形態は、概して、複数の脊椎骨に隣接して外科的に移植された一対の移植ロッドを結合させるように機能する器具に関する。各移植ロッドは、少なくとも一つの固着要素によって固定され、固着要素は頭部を有する。器具は、少なくとも一つの主アセンブリを有し、その主アセンブリは、ロック配置にない場合に、固着要素のうちの一つの頭部に対して移動するように機能する。器具はまた、軸方向に延びる中央リンクを有し、その中央リンクは、ロック配置にない場合に、主アセンブリに対して移動するように機能する。主アセンブリは、中央リンク、及び固着要素のうちの一つの頭部を受容し、ロック配置にある場合に、中央リンク及び頭部を主アセンブリに対して固定するように機能する。

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2013年3月14日に出願された米国特許出願第13/826,040号に基づく優先権を主張する。当該米国特許出願の内容は、参照により本明細書に取り込まれる。
本開示は、概して移植ロッドと共に使用するための手術用交差接続器具(surgical cross connecting apparatus)に関する。
脊柱は、一体に結合される個別の骨の高度に複雑な相互接続であり、就中、神経系の保護を提供すると同時に複数の方向での全体としての(collective)動きをも可能にする。
病気、発育不全、外傷、ストレス等を含む様々な遺伝的な及び/又は発育上の出来事が原因で、脊柱は、外科的介入を必要とする可能性がある。脊柱のうちの外科的に治療された部分の回復において保護及び/又は補助をするために、脊柱の一つ以上の骨の動きを全体として制限することが望ましい状況がしばしばある。
脊柱の一部分の不動化は、例えば一つ以上の移植ロッドを有する後方外科用インプラントの使用のような、様々な既知の外科的に移植される支持システム及び方法を使用して達成され得る。概して、外科的に移植されるロッドは、一つ以上のアンカーネジを脊柱のうちの一つ以上の脊椎骨の椎弓根に最初にねじ込むことによって、固定的に取り付けられる。各アンカーネジは、そのシャフトに沿った接近した位置で移植ロッドに次に固定的に結合させられる。
特定の患者において、外科的に移植される移植ロッドシステムの支持及びねじれ剛性を増大させることが望ましい可能性がある。これらの状況は、一つの移植ロッドが取り付けられた脊柱の側への支持だけでなく、複数の移植ロッドの間の全体としてのねじれ剛性及び支持もまた必要とするかも知れない。これを達成するために、患者には、二つの移植ロッドの間を結合するために、外科的に移植される交差接続器(cross connector)システムが選択的に提供されてきた。
米国特許第7,717,939号明細書 米国特許第6,238,396号明細書
従来のネジ頭型の交差接続器システム、例えば、アンカーネジの頭部に取り付けることによって二つの移植ロッドを固定するもの(米国特許第7,717,939号明細書を参照)及びフックセット型の交差接続器システム、例えば、ロッドのシャフトにフックを取り付けることによって二つの移植ロッドを固定するもの(米国特許第6,238,396号明細書を参照)は、全ての軸において移植ロッドが実質的に互いに平行であり(以下“三次元的に平行”又は“3D平行”)、互いの間に十分な分離距離を有する状況で、二つの移植されるロッド結合させるために利用され得る。三次元的に平行な一対の移植ロッドの例は、図1に示される。図1において、dは、従来の交差接続器システムを二つの移植ロッドの間に取り付けることを可能にするための、第一の移植ロッド(100)と第二の移植ロッド(200)との間の最小の分離距離を表す。
それらの限られた調節可能性に起因して、ネジ頭部長さの調節のために限られたネジ頭部を提供することを含み、従来のネジ頭型の交差接続器システムは、概して、移植ロッドが三次元的に平行でない且つ/或いは複数のネジ頭部の間に十分な分離距離がない状況(以下“非理想的状況”又は“非理想的配置(positions)”)に適していない。三次元的に平行でない二つの移植ロッドの例(100,200)は、図2に示される。従来のフックセット型の交差接続器システムは、より非理想的な状況、特に従来のネジ頭型の交差接続器システムが利用されることができない状況に適合するために、ある程度の自由度を提供するために、最近導入された。しかしながら、それらも使用に制約を有し、特に、非理想的状況で交差接続をするためのより大きな自由度を要求する且つ/或いは複数のネジ頭の間に十分な分離距離を有しない状況における使用に制約を有する。
概して、非理想状況は、移植ロッドによって支持される骨の組の間に増大された支持及びねじれ剛性を必要とする患者において頻繁に生じる。従来の交差接続器システムは、先述したように、実質的に理想的な状況及び特定の非理想的状況における取り付けに最も適するため、外科医は、従来の交差接続器の取り付けに適合するために、既に移植された移植ロッドシステムの複雑な外科的な再調節を実行しなければならない状態に、そうでない場合よりもより頻繁に直面する。外科的な再調節は、移植ロッドが実質的に3次元的に平行であること及び/又は複数のネジ頭の間に十分な分離距離を有することを可能にするために、フック、アンカーネジ、結合用部品及び/又は移植ロッドの除去並びにアンカーネジの再度のねじ込み及び/又は異なる位置/姿勢(position)/方向の部品の再設置を含み得る。
実際には、外科医は、実質的に三次元的に平行且つ十分な分離距離を有する状態であるべき患者体内への移植ロッドの移植において、実際的な課題及び困難性にしばしば直面する。それは、就中、脊柱の解剖学的に様々な大きさ/形状/方向、及び/又は、それぞれの特定の患者の脊柱に対して必要とされる及び/又は行われる外科的治療の様々な段階及び/又は特質に起因する。そうでない場合よりもより頻繁に、外科医は、互いに対して非理想的な配置で移植ロッドを移植する以外に選択の余地がない。これは、今度は、従来の交差接続システムをそのような移植される移植ロッドに正しく(properly)結合させることを難しくする。そして、外科医は、従来の交差接続器を適合させるために、移植されたロッド及び/又はアンカーネジの複雑な外科的再調節を実行することをしばしば要求される。概して、とてつもなく大きな量の時間、計画、努力、正確さ及び費用が、負担される。なぜなら、これらの仕事は、就中、一つ以上のアンカーネジ、結合用部品及び/又は移植ロッドを外科的に除去すること、並びに、従来の交差接続システムによって要求されるように、実質的に理想的な移植ロッドの配置に正しく適合するような方法で、それらを外科的に再設置することを典型的に伴うからである。
上記の問題を考慮すると、非理想的配置で移植された複数の移植ロッドの間の増大した支持及びねじれ剛性を提供することが、移植された移植ロッド、結合用部品及び/又はアンカーネジの外科的な再調節を実行する必要なしに達成され得ることが、本明細書において認められる。
本明細書の例示的な実施形態は、概して、一対の移植ロッドを結合させるように機能する(operable to)器具に関する。各移植ロッドは、少なくとも二つの固着要素(fastener elements)によって固定され、固着要素は頭部を有する。器具は、少なくとも一つの主アセンブリ(main assembly)を有し、その主アセンブリは、ロック配置にない場合に、固着要素のうちの一つの頭部に対して移動するように機能する。器具はまた、軸方向に延びる中央リンクを有し、その中央リンクは、ロック配置にない場合に、主アセンブリに対して移動するように機能する。主アセンブリは、中央リンク、及び固着要素のうちの一つの頭部を受容し、ロック配置にある場合に、中央リンク及び頭部を主アセンブリに対して固定するように機能する。
一つの他の例示的な実施形態によれば、器具は、一対の移植ロッドを調整可能に(fixably)結合させるように機能し、各移植ロッドは、少なくとも二つの固着要素によって固定される。器具は、軸方向に延びる中央リンク、及び二つ以上の主アセンブリを有する。各主アセンブリは、ロック配置にない場合に、中央リンク、及び複数の固着要素のうちの一つの頭部を受容するように機能する。各主アセンブリは、本体と、調節可能穴部を有し、本体の中に収容される中央リンククランプと、本体の少なくとも一部分を取り囲む外側スリーブと、調節可能部分を有し、本体及び外側スリーブに近接したアンカークランプと、及び、本体と協働して、調節可能穴部及び調節可能部分を調節するように機能する、調節部材と、を有する。中央リンクは、中央リンククランプの調節可能穴部によって受容され、また、頭部は、アンカークランプの調節可能部分によって受容される。中央リンク及び頭部は、調節部材がロック配置に作動された場合に、本体に対して固定可能である。さらに、調節部材がロック配置から作動された場合に、中央リンクは本体に対して移動可能であり、調節可能部分は、それぞれの本体に対して移動可能である、
一つの他の例示的な実施形態において、器具は、移植ロッドを中央リンクに結合させるように機能し、移植ロッドは、少なくとも二つの固着要素によって固定され、固着要素は頭部を有する。器具は、本体と、調節可能穴部を有し、本体の中に収容される中央リンククランプと、本体の少なくとも一部分を取り囲む外側スリーブと、調節可能部分を有し、本体及び外側スリーブに近接したアンカークランプと、及び、本体と協働して、調節可能穴部及び調節可能部分を調節するように機能する、調節部材と、を有する。
本開示及びその利点のより完全な理解のために、これから添付の図面と合わせられる以下の記述への参照がなされる。図面中、同様の参照番号は、同様の特徴を示す。
三次元的に平行な、一対の移植ロッドの例示的な図説である。 三次元的に平行でない、一対の移植ロッドの例示的な図説である。 交差接続器の一つの例示的な実施形態の斜視図である。 交差接続器の一つの例示的な実施形態の分解図である。 一対の移植ロッドに結合させられた、交差接続器の一つの例示的な実施形態の斜視図である。 交差接続器の他の例示的な実施形態の斜視図である。 交差接続器の他の例示的な実施形態の分解図である。 一対の移植ロッドに結合させられた、交差接続器の他の例示的な実施形態の斜視図である。 第一及び第二の主アセンブリに対する中央リンクの回動動作を説明する、交差接続器の一つの例示的な実施形態の上面図である。 第一及び第二の主アセンブリに対する中央リンクの他の回動動作を説明する、交差接続器の一つの例示的な実施形態の上面図である。 セットネジを有する、交差接続器の一つの例示的な実施形態の断面図である。
便宜上、類似の要素を参照するために類似の参照番号が使用され得るが、様々な例示的な実施形態のそれぞれが他のものと区別できる変形例であると考えられ得ることが、明確に理解されることができる。
これから、本発明は、添付の図面を参照して以下に記述される。図面は説明の一部を形成し、それによって本発明が実践され得る例示的な実施形態を示す。本開示及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、用語“例示的な実施形態”は、単一の実施形態を参照してもよいが、必ずしも単一の実施形態を参照する必要はない。また、様々な例示的な実施形態が、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、容易に組み合わせ及び交換をされることができる。さらに、本明細書において使用される用語法は、例示的な実施形態を記述するだけの目的のためであり、本発明の限定であるように意図されない。この点で、本明細書において使用される場合、用語“内(in)”は、“内”及び“上(on)”を含んでもよく、用語“一つ”、“ある”及び“前記”は、単数及び複数の参照を含んでもよい。さらに、本明細書において使用される場合、用語“によって(by)”もまた、文脈に応じて、“から(from)”を意味してもよい。さらに、本明細書において使用される場合、用語“もしも(if)”もまた、文脈に応じて、“場合は(when)”又は“基づいて(upon)”を意味してもよい。さらに、本明細書において使用される場合、語“及び/又は”は、関連する列挙された項目のうちの一つ又はそれ以上のありとあらゆる可能な組み合わせを参照及び包含し得る。
移植ロッドの脊椎の固定は、頭部を有する一つ以上の固着要素、例えばアンカーネジによって提供され得る。典型的に、一つ以上のアンカーネジは、一つ以上の脊椎骨の椎弓根に固定的に設置され、それに応じて移植ロッドのシャフトの近接した部分の近くに固定的に結合させられることがある。多くの状況において、特に強化された支持及びねじれ剛性が要求される場合に、交差接合器具が、二つの移植された移植ロッドの間に適用され得る。以下、“移植されたアンカーネジ(implanted anchor screw)”は、既に脊椎骨に固定的に設置されたアンカーネジを参照することがあり、“移植された移植ロッド(implanted implantation rod)”は、既に一つ以上の移植されたアンカーネジに固定的に結合させられた移植ロッドを参照することがある。
これから、図3A、図3B及び図3Cに示される交差接続器(300)の一つの例示的な実施形態への参照がなされる。図3Aに示されるように、交差接続器(300)は、第一の主アセンブリ(310)、第二の主アセンブリ(320)及び中央リンク(330)を有する。中央リンク(330)は、第一の主アセンブリ(310)及び第二の主アセンブリ(320)に連絡している(in communication with)。第一の主アセンブリ(310)は、第二の主アセンブリ(320)と実質的に同じであってもよく、且つ/或いは、第二の主アセンブリ(320)の正反射であってもよい。とはいえ、それらはまた、個別の移植されたアンカーネジ及び移植ロッド配列に適合するために、異なる方法で方向付け、配置及び/又は操作される一つ以上の特徴を有してもよい。換言すれば、交差接続器(300)の例示的な実施形態は、広範囲の非理想的状況及び配置において二つ以上の移植された移植ロッドに取り付けられるために、適応的に(adaptively)調節可能である。移植されたアンカーネジ及び移植された移植ロッドのセットに取り付けられた交差接続器(300)の一つの例示的な実施形態は、図3Cに表される。
図3Bに示されるように、主アセンブリ(310,320)のそれぞれは、本体(311,321)と、アンカーネジ(350)の頭部(351)を受容するための、調整可能に調節可能な(fixably adjustable)クランプ部分(312c,322c)を有するアンカークランプ(312,322)と、中央リンク(330)を受容するための、調節可能穴部(314a,324a)を有する中央リンククランプ(314,324)と、中央リンククランプ(314,324)を収容する本体(311,321)の少なくとも一部分を取り囲む外側スリーブ(313,323)と、及び、各主アセンブリ(310,320)がロック配置(locked position)に動かされること及びロック配置から解放されることを可能にするための、セットカム(315a,325a)及びセットカム接合要素(315b,325b)を有するセットカムアセンブリ(315,325)と、を有する。中央リンク(330)は、好ましくは、第一及び第二の主アセンブリ(310,320)によってそれらのそれぞれの中央リンククランプ(314,324)の調節可能穴部(314a,324a)内に受容可能な細長い対照的な形状の部材である。また、中央リンク(330)は、ロック配置にない場合に主アセンブリ(310,320)が中央リンク(330)から外れることを制限するための、一つ以上の中央リンク小隆起部(331,332)を含んでもよい。中央リンク(330)はまた、他の例示的な実施形態において、例えば楕円形、六角形又はその他の形状のような、他の形状及び形式を取ってもよく、図示されるように真っ直ぐでもよく又は曲線状であってもよい。ロック配置へ作動すること(actuating)及びロック配置から解放すること(releasing)は、セットネジの使用又は同様のものを含む様々な方法で達成可能であってもよいことが、当業者によって理解されるべきである。セットネジ(415,425)が設けられた交差接続器(400)の一つの例示的な実施形態は、図4A、図4B及び図4Cに示される。以下、交差接続器の例示的な実施形態が、図3A、図3B及び図3Cのセットカムを有する交差接続器(300)を参照して記述される。とはいえ、その記述は、セットネジ(415,425)等が設けられた交差接続器(400)の例示的な実施形態にも同等に適用可能であろう。
図3Cを参照して、交差接続器の一つの例示的な実施形態が実践され得る例示的な方法の説明の目的で、特定の移植ロッド(390)の特定のアンカーネジ(350)に取り付けられた第一の主アセンブリ(310)について、特定の仮想的な軸が以下で定義される。第一の主アセンブリ(310)及び中央リンク(330)の動きの以下の論述はまた、他の応用及び状況に適用可能であることが、理解されるべきである。例えば、以下の論述は、如何なる他の移植ロッドの如何なる他のアンカーネジに取り付けられた第一の主アセンブリ(310)に適用可能であり、移植ロッドは図面に表された方向と同じ方向であってもよく、同じ方向でなくてもよい。同じように、以下の論述は、如何なる他の移植ロッドの如何なる他のアンカーネジに取り付けられた第二の主アセンブリ(320)に適用可能であり、移植ロッドは図面に表された方向と同じ方向であってもよく、同じ方向でなくてもよい。以下、アンカーネジ本体(350)の軸の中心を通って引かれた仮想的な軸は、“アンカーネジ軸”と呼ばれることがあり、軸Dと標識が付けられる。さらに、移植された移植ロッド(390)の軸の中心を通って引かれた仮想的な軸は、“移植ロッド軸”と呼ばれることがあり、軸Aと標識が付けられる。さらに、本体(311)の軸の中心を通って引かれた仮想的な軸は、“本体軸”と呼ばれることがあり、軸Eと標識が付けられる。さらに、中央リンク(330)の軸の中心を通って引かれた仮想的な軸は、“中央リンク軸”と呼ばれることがあり、軸Cと標識が付けられる。
ロック配置にない場合に、交差接続器の一つの例示的な実施形態には、移植ロッド軸A、アンカーネジ軸D、本体軸E及び/又は中央リンク軸Cの回りの動きの幅広い自由度が提供される。そのことは、交差接続器が移植ロッドに結合させられた二つ以上のアンカーネジ頭部の間に適応的に適用されることを可能にし、移植ロッドは、従来の交差接続器システムによって要求されるように三次元的に平行であってもよく又は三次元的に平行でなくてもよく、且つ/或いは、十分な分離距離を有してもよく又は十分な分離距離を有しなくてもよい。
図3Cに表される軸を参照して、一つの例示的な非理想的状況において、一つ以上の移植されたアンカーネジ(350,360,370,380)の移植された方向は、一つ以上の仮想的な軸の回りを回転させられてもよい。ロック配置にない場合に、交差接続器(300)は、移植されたアンカーネジの個別の移植された方向に応じて、一つ又はそれ以上の向きでこれらのアンカーネジの頭部を正しく受容するように機能する。例えば、もし移植されたアンカーネジ(350)の方向が、一方向矢印Aによって示されるように移植ロッド軸に対して回転させられたならば、アンカークランプ(312)の調節可能クランプ部分(312c)の平面がアンカーネジ頭部(350)の表面(351)の平面に対して実質的に平行であることを提供するために、ネジクランプ本体(312)が、それに応じて同じ様な方法で第一の本体(311)の回りを回転させられることができる。二方向矢印Bによって表されるように第一の主アセンブリ(310)を中央リンク(330)に沿ったいずれかの軸方向に変位させること、軸Cによって表されるように第一の主アセンブリ(310)を中央リンク(330)の回りで回転させること、軸E及び/又は軸Fによって表されるように中央リンク(330)を第一の主アセンブリ(310)の回りで回動させること(図5A及び図5B参照)、及び/又は、中央リンク(330)を第二本体軸Gの回りで回動させること、を含む更なる調節は、アンカーネジ頭部(351)をアンカークランプ(312)の調節可能クランプ部分(312c)内に正しく受容するために、作用させられる(affected)ことができ又は作用させられる必要がある。移植されたアンカーネジ(350)の方向が反対の方向に回転させられた状況において、相応の調節が容易に行われることができることが、理解されるべきである。アンカーネジ(350)の方向を考慮して、第二の本体アセンブリ(320)に対して相応の調節が行われることができることもまた、理解されるべきである。移植されたアンカーネジ(350)の前述の可能な方向付けに加えて又はその代替として、アンカーネジ(370)の方向の回転との関係で、第二の主アセンブリ(320)に対して相応の調節が行われることができ又は行われる必要があることもまた、理解されるべきである。交差接続器(300)の例示的な実施形態に対するこれらの調節は、当業者によって直ぐに理解されることができる。
一つの他の実施例において、もし移植されたアンカーネジ(350)の方向が、中央リンク軸Cに対していずれかの方向に回転させられたならば、アンカークランプ(312)の調節可能クランプ部分(312c)の平面がアンカーネジ頭部(350)の表面(351)の平面に対して実質的に平行であることを提供するために、第一の主アセンブリ(310)が、それに応じて同じ様な方法で中央リンク(330)の回りを相応に回転させられることができる。軸E及び/又は軸Fによって表されるように中央リンク(330)を主アセンブリ(310,320)のうちの一つの回りで回動させること(図5A及び図5B参照)、軸Bによって表されるように第一の主アセンブリ(310)を中央リンク(330)に沿ったいずれかの方向に位置を移すこと(transposing)、二方向の軸Cによって表されるように第一の主アセンブリ(310)を中央リンク軸の回りで回転させること、中央リンク(330)を第一本体軸Eの回りで回動させること、及び/又は、中央リンク(330)を第二本体軸Gの回りで回動させること、を含む更なる調節は、アンカーネジ頭部(351)をアンカークランプ(312)の調節可能クランプ部分(312c)内に正しく受容するために、作用させられることができ又は作用させられる必要がある。アンカーネジ(350)の方向を考慮して、第二の本体アセンブリ(320)に対して相応の調節が行われることができることもまた、理解されるべきである。移植されたアンカーネジ(350)の前述の可能な方向付けに加えて又はその代替として、アンカーネジ(370)の方向の回転との関係で、第二の主アセンブリ(320)に対して相応の調節が行われることができ又は行われる必要があることもまた、理解されるべきである。交差接続器(300)の例示的な実施形態に対するこれらの調節は、当業者によって容易に行われることができる。
例示的な調節はまた、他の非理想的状況において、交差接続器の例示的な実施形態の方向及び/又は配置に対して容易に行われることができる。例えば、二つの移植された移植ロッドの間の分離距離が、二つの移植された移植ロッドの間に適用されるべき第一及び第二の主アセンブリを有する先に記述された構成を許容しない適用において、例示的な調節は行われることができる。例えば、交差接続器(300)は、中央リンク(330)を通して他方の主アセンブリとなおも連絡したままで、主アセンブリ(310,320)のうちの一方を移植された移植ロッド(390,395)の反対側に配置するように機能してもよい。例示的な実施形態において、主アセンブリ(310,320)の両方が、中央リンク(330)を通して互いになおも連絡したままで、二つの移植ロッド(390,395)の反対側に配置されてもよい。これらの調節のいずれかの実行において、二つの移植された移植ロッド(390,395)の間の分離距離が、先に記述された構成及び従来の交差接続器が適用されることを可能としないであろう状況に適合するために、交差接続器(300)は適応的に調節可能である。また、これらの調節は、非理想的配置で移植された(複数の)移植されたアンカーネジ(350,370)を正しく結合させるために、例えば先に記述された調節のような他の調節と共に適用されてもよい。
第一のアンカークランプ(312)及び第二のアンカークランプ(322)のそれぞれの調節可能クランプ部分(312c)が、移植ロッド(390,395)に結合させられたアンカーネジ(350,370)のアンカーネジ頭部(351,371)を正しく受容することを可能にするように交差接続器(300)の一つの例示的な実施形態が調節された後に、交差接続器(300)は、第一及び第二の主アセンブリ(310,320)の両方をそのロック配置に作動することによって、移植ロッド(390,395)に固定的に結合させられることができる。交差接続器(300)の一つの例示的な実施形態において、主アセンブリ(310,320)のそれぞれは、それらのそれぞれのセットカムアセンブリ(315,325)がそのロック配置に変えられた場合に、ロック配置に向かって作動される。そのことは、主アセンブリ(310,320)の特定の構成要素がそれらの中立位置から変位させられる原因となる。同じ様な方法で、図4Bを参照して、交差接続器(400)の主アセンブリ(410,420)のそれぞれは、それらのそれぞれのセットネジアセンブリ(415、425)がロック配置に変えられた場合に、ロック配置に向かって作動される。そのことは、やはり、主アセンブリ(410,420)の特定の構成要素がそれらの中立位置から変位させられる原因となる。
図5A及び図5Bは、主アセンブリ(310)に対する中央リンク(330)の回動動作を説明する、交差接続器(300)の一つの例示的な実施形態の上面図である。図5Aにおいて、中央リンク(330)は、その軸が本体軸Gに対して角度+Fで配置されるように、配置されてもよい。また、図5Bにおいて、中央リンク(330)は、その軸が本体軸Gに対して角度−Fで配置されるように、配置されてもよい。この角度Fは、約+20度から約−20度の範囲内であってもよい。
図6において、交差接続器(300)の一つの例示的な実施形態の断面図が表される。図6のセットネジ(315)がロック配置に変えられた場合に、アンカークランプ(312)の円筒状の本体部分(312a,312b)は、互いに向かって駆動される。これは、ネジの頭部に組み付けられたアンカークランプ(312C)に圧迫を加える。セットネジ(315)がロック配置に駆動されるときに、調節可能穴部(314a)を形成する中央リンククランプ(314)の側面(314b,314c)にも、圧迫する力が加えられる。これは、中央リンククランプ(314)が調節可能穴部(314a)の直径を圧縮し、従って中央リンク(330)を本体(300)内でロックする原因となる。実用的には、アンカーネジ頭部(351)及び中央リンク(330)を本体に対してそれぞれ固定的に保持するようにセットネジ(315)が駆動される間に、アンカークランプ(312)の調節可能クランプ部分(312c)及び中央リンククランプ(314)の調節可能穴部(314a)の両方の開口部は、調節可能な大きさになる。
開示された原理による様々な実施形態が上に記述されたが、それらは、限定ではなく例としてのみ提示されていることが理解されるべきである。したがって、(複数の)本発明の幅及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、特許請求の範囲及び本開示に由来するその均等物によってのみ定義されるべきである。さらに、上述の利点及び特徴は、記述された実施形態においてもたらされるが、そのような取得される特許請求の範囲の適用を上記の利点のいずれか又は全てを達成するプロセス及び構造に制限しないものとする。
加えて、本明細書におけるセクション見出しは、連邦規則法典37巻規則1.77(37CFR1.77)の下での提案との整合性のために提供されるか、又はそうでなければ構成上の合図を提供するためのものである。これらの見出しは、本開示から発行し得る任意の請求項に記載の(複数の)発明を制限せず又は特徴付けないものとする。具体的には、“背景技術”における技術の説明は、その技術が、本開示内の如何なる(複数の)発明に対する先行技術であるという承認としても解釈されるべきではない。さらに、本開示における単数形の“発明”への如何なる参照も、本開示において一点の新規性のみが存在すると議論するために使用されるべきでない。本開示に由来する多数の請求項の制限に応じて、多数の発明が定められ得る。そして、その多数の請求項は、それに応じて、保護される(複数の)発明、及びそれらの均等物を定義する。全ての場合において、そのような請求項の範囲は、本開示に照らしてそれらの真価によって考慮されなければならず、本明細書において記載された見出しによって拘束されるべきでない。

Claims (25)

  1. 一対の移植ロッドを結合させるように機能する器具であって、各移植ロッドは、少なくとも二つの固着要素によって固定され、前記固着要素は頭部を有し、当該器具は、
    少なくとも一つの主アセンブリであり、当該主アセンブリは、ロック配置にない場合に、前記固着要素のうちの一つの頭部に対して移動するように機能する、主アセンブリ、及び
    軸方向に延びる中央リンクであり、当該中央リンクは、ロック配置にない場合に、前記主アセンブリに対して移動するように機能する、中央リンク、
    を有し、
    前記主アセンブリは、前記中央リンク、及び前記固着要素のうちの一つの頭部を受容するように機能し、
    前記主アセンブリは、ロック配置にある場合に、前記中央リンク及び前記頭部を前記主アセンブリに対して固定するように機能する、
    器具。
  2. 前記主アセンブリは、
    本体、
    調節可能穴部を有し、前記本体の中に収容される中央リンククランプ、
    前記本体の少なくとも一部分を取り囲む外側スリーブ、
    調節可能部分を有し、前記本体及び前記外側スリーブに近接したアンカークランプ、及び
    前記本体と協働して、前記調節可能穴部及び前記調節可能部分を調節するように機能する、調節部材、
    を有する、
    請求項1に記載の器具。
  3. 前記中央リンクは、前記中央リンククランプの前記調節可能穴部によって受容され、
    前記頭部は、前記アンカークランプの前記調節可能部分によって受容される、
    請求項2に記載の器具。
  4. 前記中央リンクは、前記調節部材がロック配置に作動された場合に、前記本体に対して固定される、
    請求項2に記載の器具。
  5. 前記調節部材は、セットカムアセンブリであり、
    前記セットカムアセンブリは、前記調節可能穴部の壁が前記中央リンクに対して接触させられた場合に、前記中央リンクを固定する、
    請求項4に記載の器具。
  6. 前記調節部材は、セットネジであり、
    前記セットネジは、前記調節可能穴部の壁が前記中央リンクに対して接触させられた場合に、前記中央リンクを固定する、
    請求項4に記載の器具。
  7. 前記頭部は、前記調節部材がロック配置に作動された場合に、前記本体に対して固定される、請求項2に記載の器具。
  8. 前記調節部材は、セットカムアセンブリであり、
    前記セットカムアセンブリは、前記調節可能部分の壁が前記頭部に対して接触させられた場合に、前記頭部を固定する、
    請求項7に記載の器具。
  9. 前記調節部材は、セットネジであり、
    前記セットネジは、前記調節可能部分の壁が前記頭部に対して接触させられた場合に、前記頭部を固定する、
    請求項7に記載の器具。
  10. 前記中央リンクは、前記調節部材がロック配置から作動された場合に、前記本体に対して移動可能である、請求項2に記載の器具。
  11. 前記調節部材は、セットカムアセンブリであり、
    前記中央リンクは、前記セットカムアセンブリによって前記穴部の壁が前記中央リンクへの接触から解放された場合に、移動可能である、
    請求項10に記載の器具。
  12. 前記調節部材は、セットネジであり、
    前記中央リンクは、前記セットネジによって前記穴部の壁が前記中央リンクへの接触から解放された場合に、移動可能である、
    請求項10に記載の器具。
  13. 前記本体は、前記調節部材がロック配置から作動された場合に、前記頭部に対して移動可能である、請求項2に記載の器具。
  14. 前記調節部材は、セットカムアセンブリであり、
    前記本体は、前記セットカムアセンブリの壁が前記アンカークランプへの接触から解放された場合に、前記頭部に対して移動可能である、
    請求項13に記載の器具。
  15. 前記調節部材は、セットネジであり、
    前記本体は、前記セットネジの壁が前記アンカークランプへの接触から解放された場合に、前記頭部に対して移動可能である、
    請求項13に記載の器具。
  16. 一対の移植ロッドを調整可能に結合させるように機能する器具であって、各移植ロッドは、少なくとも二つの固着要素によって固定され、当該器具は、
    軸方向に延びる中央リンク、及び
    二つ以上の主アセンブリであり、各主アセンブリは、ロック配置にない場合に、前記中央リンク、及び複数の前記固着要素のうちの一つの頭部を受容するように機能し、各主アセンブリは、
    本体、
    調節可能穴部を有し、前記本体の中に収容される中央リンククランプ、
    前記本体の少なくとも一部分を取り囲む外側スリーブ、
    調節可能部分を有し、前記本体及び前記外側スリーブに近接したアンカークランプ、及び
    前記本体と協働して、前記調節可能穴部及び前記調節可能部分を調節するように機能する、調節部材、
    を有する、主アセンブリ、
    を有し、
    前記中央リンクは、前記中央リンククランプの前記調節可能穴部によって受容され、
    前記頭部は、前記アンカークランプの前記調節可能部分によって受容され、
    前記中央リンク及び前記頭部は、前記調節部材がロック配置に作動された場合に、前記本体に対して固定可能であり、
    前記調節部材が前記ロック配置から作動された場合に、前記中央リンクは前記本体に対して移動可能であり、前記調節可能部分は、それぞれの本体に対して移動可能である、
    器具。
  17. 前記調節可能部材は、セットカムアセンブリであり、
    前記セットカムアセンブリは、前記調節可能穴部の壁が前記中央リンクに対して接触させられた場合に前記中央リンクを固定し、前記調節可能部分の壁が前記頭部に対して接触させられた場合に前記頭部を固定する、
    請求項16に記載の器具。
  18. 前記調節可能部材は、セットネジであり、
    前記セットネジは、前記調節可能穴部の壁が前記中央リンクに対して接触させられた場合に前記中央リンクを固定し、前記調節可能部分の壁が前記頭部に対して接触させられた場合に、前記頭部を固定する、
    請求項16に記載の器具。
  19. 移植ロッドを中央リンクに結合させるように機能する器具であって、前記移植ロッドは、少なくとも二つの固着要素によって固定され、前記固着要素は頭部を有し、当該器具は、
    本体、
    調節可能穴部を有し、前記本体の中に収容される中央リンククランプ、
    前記本体の少なくとも一部分を取り囲む外側スリーブ、
    調節可能部分を有し、前記本体及び前記外側スリーブに近接したアンカークランプ、及び
    前記本体と協働して、前記調節可能穴部及び前記調節可能部分を調節するように機能する、調節部材、
    を有する、器具。
  20. 前記中央リンクは、前記中央リンククランプの前記調節可能穴部によって受容され、
    前記頭部は、前記アンカークランプの前記調節可能部分によって受容される、
    請求項19に記載の器具。
  21. 前記中央リンクは、前記調節部材がロック配置に作動された場合に、前記本体に対して固定可能である、請求項19に記載の器具。
  22. 前記頭部は、前記調節部材がロック配置に作動された場合に、前記本体に対して固定可能である、請求項19に記載の器具。
  23. 前記中央リンクは、前記調節部材がロック配置から作動された場合に、前記本体に対して移動可能である、請求項19に記載の器具。
  24. 前記主アセンブリは、前記調節部材がロック配置から作動された場合に、前記頭部に対して移動可能である、請求項19に記載の器具。
  25. 前記調節部材は、セットカムアセンブリ又はセットネジである、請求項19に記載の器具。
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