[0001]本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2013年1月29日に出願された、「TDD Reconfiguration with Consideration of DTX/DRX」と題する、QUALCOMM Incorporatedおよびその他の国際特許出願第PCT/CN2013/071076号の優先権を主張する。
[0004]記述される特徴は一般に、動的に再構成されるデータ送信フォーマットを有することができる時分割複信(TDD)システムにおける不連続送信および/または不連続受信のための1つまたは複数の改善されたシステム、方法および/または装置に関連する。eNBとユーザ機器(UE)との間のTDD通信のための第1のアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)構成が確立され得る。eNBとUEとの間のTDD通信のために用いられる初期UL−DL構成とすることができる第1のUL−DL構成は、eNBと通信している1つまたは複数のUEのための第2のUL−DL構成に再構成され得る。UEが不連続受信(DRX)モードに切り替わるとき、UEは、DRXオン期間中にeNBからの制御情報をモニタすることができ、DRXオン期間の頻度は、特定のUEのためのUL−DL構成のいかなる再構成にも関係なく、基準UL−DL構成に基づく。いくつかの態様において、UL−DL再構成モードにおいて動作しているUEは、DRXモードに入ると、UL−DL再構成モードにおいて動作するのを中断する。
[0005]本開示のある態様では、eNBと時分割複信(TDD)通信しているユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法が提供される。その方法は一般に、eNBとのTDD通信のための第1のアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)構成を決定することと、eNBとのTDD通信のために使用されることになる第2のUL−DL構成に第1のUL−DL構成を変更する、再構成メッセージを受信することと、不連続受信(DRX)モードに切り替わることと、DRXオン期間中にeNBからの制御情報をモニタすることとを含み、DRXオン期間の頻度は、変更されたUL−DL構成に関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づく。その方法はさらに、いくつかの例において、DRXモードがアクティブであるときに、第1のUL−DL構成に切り戻ることを含むことができ、第1のUL−DL構成は、eNBとのTDD通信のために用いられる初期UL−DL構成とすることができる。いくつかの例では、その方法はさらに、DRXモードから切り替わることと、eNBとの通信のために使用されることになる新たなUL−DL構成を決定することとをさらに含むことができる。新たなUL−DL構成を決定することは、動的再構成モードに切り替わるインジケーションと、切り替えを開始するタイミングとをeNBから受信することと、後続の無線フレームのための新たなUL−DL構成を受信することとを含むことができる。動的再構成モードに切り替わるインジケーションと、切り替えを開始するタイミングとは、たとえば、レイヤ1(L1)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)シグナリング、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つまたは複数を介して受信され得る。
[0006]いくつかの例では、DRXモードから切り替わることは、DRXオン期間中にeNBから制御情報を受信することを含むことができる。それに加えて、またはその代わりに、DRXモードから切り替わることは、データがeNBに送信されることを決定することと、UEからデータが送信されるというインジケーションをeNBに送信することとを含むことができる。基準UL−DL構成は初期UL−DL構成とすることができ、たとえば、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)において受信され得る。他の例は、基準UL−DL構成は初期UL−DL構成とは異なる場合があり、UEへの無線リソース制御メッセージにおいて受信され得る。
[0007]別の態様では、複数のTDD UL−DL構成のうちの1つを使用して動作するように構成されるワイヤレス通信UE装置が提供される。その装置は一般に、eNBとのTDD通信のための第1のUL−DL構成を決定するための手段と、eNBとのTDD通信のために使用されることになる第2のUL−DL構成に第1のUL−DL構成を変更する、再構成メッセージを受信するための手段と、DRXモードに切り替わるための手段と、DRXオン期間中にeNBからの制御情報をモニタするための手段とを含み、DRXオン期間の頻度は、変更されたUL−DL構成に関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づく。いくつかの例では、その装置はさらに、DRXモードがアクティブであるときに、第1のUL−DL構成に切り戻るための手段を含むことができ、第1のUL−DL構成は、eNBとのTDD通信のために用いられる初期UL−DL構成とすることができる。他の例では、その装置はさらに、DRXモードから切り替わるための手段と、eNBとの通信のために使用されることになる新たなUL−DL構成を決定するための手段とをさらに含むことができる。新たなUL−DL構成を決定するための手段は、動的再構成モードに切り替わるインジケーションと、切り替えを開始するタイミングとをeNBから受信するための手段と、後続の無線フレームのための新たなUL−DL構成を受信するための手段とを含むことができる。DRXモードから切り替わるための手段は、いくつかの例では、DRXオン期間中にeNBから制御情報を受信するための手段を含むことができる。他の例では、DRXモードから切り替わるための手段は、データがeNBに送信されることを決定するための手段と、UEからデータが送信されるというインジケーションをeNBに送信するための手段とを含むことができる。
[0008]本開示の別の態様では、複数のTDD UL−DL構成のうちの1つを使用して動作するように構成されるワイヤレス通信UE装置が提供される。本装置は一般に、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサに結合されるメモリとを含む。プロセッサは、eNBとのTDD通信のための第1のアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)構成を決定し、eNBとのTDD通信のために使用されることになる第2のUL−DL構成に第1のUL−DL構成を変更する、再構成メッセージを受信し、DRXモードに切り替わり、DRXオン期間中にeNBからの制御情報をモニタするように構成することができ、DRXオン期間の頻度は、変更されたUL−DL構成に関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づく。少なくとも1つのプロセッサは、いくつかの例では、DRXモードから切り替わり、eNBとの通信のために使用されることになる新たなUL−DL構成を決定するようにさらに構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、さらなる例では、動的再構成モードに切り替わるインジケーションと、切り替えを開始するタイミングとをeNBから受信し、後続の無線フレームのための新たなUL−DL構成を受信するようにさらに構成され得る。
[0009]本開示の別の態様では、複数のTDD UL−DL構成のうちの1つを使用して動作するように構成される、UEによるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は一般に非一時的コンピュータ可読媒体を含み、非一時的コンピュータ可読媒体は、eNBとのTDD通信のための第1のアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)構成を決定するためのコードと、eNBとのTDD通信のために使用されることになる第2のUL−DL構成に第1のUL−DL構成を変更する、再構成メッセージを受信するためのコードと、不連続受信(DRX)モードに切り替わるためのコードと、DRXオン期間中にeNBからの制御情報をモニタするためのコードとを含み、DRXオン期間の頻度は、変更されたUL−DL構成に関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づく。コンピュータ可読媒体は、いくつかの例では、DRXモードから切り替わるためのコードと、eNBとの通信のために使用されることになる新たなUL−DL構成を決定するためのコードとをさらに含むことができる。コンピュータ可読媒体は、他の例では、動的再構成モードに切り替わるインジケーションと、切り替えを開始するタイミングとをeNBから受信するためのコードと、後続の無線フレームのための新たなUL−DL構成を受信するためのコードとを含むこともできる。
[0010]本開示の別の態様では、eNBとTDD通信しているUEによって実行されるワイヤレス通信の方法が提供される。その方法は一般に、eNBとのTDD通信のために再構成されたUL−DL構成を用いて動的TDDアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)再構成モードに入ることと、再構成されたUL−DL構成はUEとeNBとの間の初期TDD UL−DL構成とは異なり、不連続受信(DRX)モードに入るときに、動的TDD UL−DL再構成モードを中断することとを含む。いくつかの例では、動的TDD UL−DL再構成モードを中断することは、動的TDD UL−DL再構成モードを自律的に中断することを含むことができる。それに加えて、またはその代わりに、動的TDD UL−DL再構成モードを中断することは、DRXモードに入ることと、DRXオン期間中にeNBからの制御情報をモニタすることとを含むことができ、DRXオン期間の頻度は、再構成されたUL−DL構成に関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づく。基準UL−DL構成は、いくつかの例では、初期TDD UL−DL構成とすることができる。
[0011]本開示の別の態様では、複数のTDD UL−DL構成のうちの1つを使用して動作するように構成されるワイヤレス通信UE装置が提供される。その装置は一般に、eNBとのTDD通信のために再構成されたUL−DL構成を用いて動的TDDアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)再構成モードに入るための手段と、再構成されたUL−DL構成はUEとeNBとの間の初期TDD UL−DL構成とは異なり、DRXモードに入るときに、動的TDD UL−DL再構成モードを中断するための手段とを含む。動的TDD UL−DL再構成モードを中断するための手段は、たとえば、動的TDD UL−DL再構成モードを自律的に中断するための手段を含むことができる。動的TDD UL−DL再構成モードを中断するための手段は、いくつかの例では、DRXモードに入るための手段と、DRXオン期間中にeNBからの制御情報をモニタするための手段とを含むことができ、DRXオン期間の頻度は、再構成されたUL−DL構成に関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づく。
[0012]本開示のさらに別の態様では、複数のTDD UL−DL構成のうちの1つを用いて動作するように構成されるワイヤレス通信UE装置が提供される。本装置は一般に、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサに結合されるメモリとを含む。少なくとも1つのプロセッサは、eNBとのTDD通信のために再構成されたUL−DL構成を用いて動的TDDアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)再構成モードに入り、再構成されたUL−DL構成はUEとeNBとの間の初期TDD UL−DL構成とは異なり、UEがDRXモードに入るときに、動的TDD UL−DL再構成モードを中断するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサは、いくつかの例では、DRXモードに入り、DRXオン期間中にeNBからの制御情報をモニタするようにさらに構成される場合があり、DRXオン期間の頻度は、再構成されたUL−DL構成に関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づく。
[0013]本開示の別の態様では、複数のTDD UL−DL構成のうちの1つを使用して動作するように構成される、UEによるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は一般に非一時的コンピュータ可読媒体を含み、非一時的コンピュータ可読媒体は、eNBとのTDD通信のために再構成されたUL−DL構成を用いて動的TDD UL−DL再構成モードに入るためのコードと、再構成されたUL−DL構成はUEとeNBとの間の初期TDD UL−DL構成とは異なり、UEが不連続受信(DRX)モードに入るときに、動的TDD UL−DL再構成モードを中断するためのコードとを含む。いくつかの例では、コンピュータ可読媒体は、DRXモードに入るためのコードと、DRXオン期間中にeNBからの制御情報をモニタするためのコードとを含むこともでき、DRXオン期間の頻度は、再構成されたUL−DL構成に関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づく。
[0014]本開示のさらに別の態様は、UEとTDD通信するeNBによって実行されるワイヤレス通信の方法が提供される。その方法は一般に、UEとのTDD通信のためのUL−DL構成を決定することと、セルレベルULトラフィック負荷およびDLトラフィック負荷に基づいて、UEとのTDD通信のために使用されることになるUL−DL構成を定期的に再構成することと、セルの再構成されたUL−DL構成に関係なく基準TDD UL−DL構成に基づく不連続受信(DRX)オン期間の頻度で、DRXオン期間中にUEに制御情報を送信することとを含む。いくつかの例では、その方法は、UEがDRXモードにあると決定することと、UEがDRXモードにあるとき、UL−DL構成の再構成を中断することとを含むこともできる。さらに、その方法は、いくつかの例では、UEがDRXモードから出るのを決定することと、UEがDRXモードから出るときに、UEに対する動的UL−DL再構成をアクティベートすることと、使用されることになる新たなUL−DL構成をUEに送信することとを含むこともできる。動的UL−DL再構成をアクティベートすることは、たとえば、UEに送信されることになるデータの量に基づくことができる。新たなUL−DL構成を送信することは、いくつかの例では、動的再構成モードに切り替えるインジケーションと、その切り替えを開始するタイミングとを送信することと、後続の無線フレームのための新たなUL−DL構成を送信することとを含むことができる。動的再構成モードに切り替えるインジケーションおよびその切り替えを開始するタイミングは、たとえば、レイヤ1(L1)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)シグナリング、または無線リソース制御(RRC)シグナリングのうちの1つまたは複数を用いて送信され得る。いくつかの例では、UEがDRXモードから出ることを決定することは、UEから受信された信号に基づくことができる。動的UL−DL再構成をアクティベートすることは、いくつかの例では、UEから送信されることになるデータの量に基づくことができる。基準TDD UL−DL構成は初期UL−DL構成とすることができ、たとえば、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)において送信され得る。他の例では、基準UL−DL構成は初期UL−DL構成とは異なる場合があり、無線リソース制御メッセージにおいてUEに送信される場合がある。
[0015]別の態様では、UEとTDD通信しているワイヤレス通信eNB装置が提供される。その装置は一般に、UEとのTDD通信のためのUL−DL構成を決定するための手段と、セルレベルULトラフィック負荷およびDLトラフィック負荷に基づいて、UEとのTDD通信のために使用されることになるUL−DL構成を定期的に再構成するための手段と、不連続受信(DRX)オン期間中にUEに制御情報を送信するための手段とを含み、DRXオン期間の頻度は、セルの再構成されたUL−DL構成に関係なく基準TDD UL−DL構成に基づく。いくつかの例では、その装置は、UEがDRXモードにあると決定するための手段と、UEがDRXモードにあるとき、UL−DL構成の再構成を中断するための手段とを含むこともできる。他の例では、その装置は、UEがDRXモードから出ることを決定するための手段と、UEがDRXモードから出るときに、UEに対する動的UL−DL再構成をアクティベートするための手段と、使用されることになる新たなUL−DL構成をUEに送信するための手段とを含むこともできる。新たなUL−DL構成を送信するための手段は、いくつかの例では、動的再構成モードに切り替えるインジケーションと、その切り替えを開始するタイミングとを送信するための手段と、後続の無線フレームのための新たなUL−DL構成を送信するための手段とを含むことができる。
[0016]本開示の別の態様では、UEとTDD通信するワイヤレス通信eNB装置が提供される。本装置は一般に、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサに結合されるメモリとを含む。少なくとも1つのプロセッサは、UEとのTDD通信のためのアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)構成を決定し、セルレベルULトラフィック負荷およびDLトラフィック負荷に基づいて、UEとのTDD通信のために使用されることになるUL−DL構成を定期的に再構成し、不連続受信(DRX)オン期間中にUEに制御情報を送信するように構成することができ、DRXオン期間の頻度は、セルの再構成されたUL−DL構成に関係なく基準TDD UL−DL構成に基づく。いくつかの例では、プロセッサはさらに、UEがDRXモードから出ることを決定し、UEがDRXモードから出るときに、UEに対する動的UL−DL再構成をアクティベートし、使用されることになる新たなUL−DL構成をUEに送信するように構成され得る。少なくとも1つのプロセッサはさらに、たとえば、動的再構成モードに切り替えるインジケーションと、その切り替えを開始するタイミングとを送信するように構成され得る。
[0017]本開示の別の態様では、複数の同時TDD UL−DL構成のために構成されたeNBによるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品が提供される。そのコンピュータプログラム製品は一般に非一時的コンピュータ可読媒体を含み、非一時的コンピュータ可読媒体は、UEとのTDD通信のためのUL−DL構成を決定するためのコードと、セルレベルULトラフィック負荷およびDLトラフィック負荷に基づいて、UEとのTDD通信のために使用されることになるUL−DL構成を定期的に再構成するためのコードと、不連続受信(DRX)オン期間中にUEに制御情報を送信するためのコードとを含み、DRXオン期間の頻度は、セルの再構成されたUL−DL構成に関係なく基準TDD UL−DL構成に基づく。いくつかの例では、コンピュータ可読媒体は、また、UEがDRXモードから出ることを決定するためのコードと、UEがDRXモードから出るときに、UEに対する動的UL−DL再構成をアクティベートするためのコードと、使用されることになる新たなUL−DL構成をUEに送信するためのコードとを含む。また、コンピュータ可読媒体は、いくつかの例では、動的再構成モードに切り替えるインジケーションと、その切り替えを開始するタイミングとを送信するためのコードを含むこともできる。
[0018]説明される方法および装置の適用可能性のさらなる範囲は、以下の発明を実施するための形態、特許請求の範囲、および図面から明らかになろう。当業者には発明を実施するための形態の趣旨および範囲内の様々な変更および改変が明らかになるので、発明を実施するための形態および特定の例は、例示として与えられるものにすぎない。
[0035]本開示の種々の態様は、動的に再構成されるデータ送信フォーマットを有することができる時分割複信(TDD)システムにおける不連続送信および/または不連続受信を提供する。eNodeB(eNB)とユーザ機器(UE)との間のTDD通信のための初期アップリンク−ダウンリンク(UL−DL)構成が確立され得る。この初期UL−DL構成は、eNBと通信する1つまたは複数のUEのための異なるUL−DL構成に再構成され得る。UEが不連続受信(DRX)モードに切り替わるとき、UEは、DRXオン期間中にeNBからの制御情報をモニタすることができ、DRXオン期間の頻度は、特定のUEのためのUL−DL構成のいかなる再構成にも関係なく、基準UL−DL構成に基づく。いくつかの態様において、UL−DL再構成モードにおいて動作しているUEは、DRXモードに入ると、UL−DL再構成モードにおいて動作するのを中断し得る。
[0036]本明細書において説明される技法は、セルラーワイヤレスシステム、ピアツーピアワイヤレス通信、ワイヤレスローカルアクセスネットワーク(WLAN)、アドホックネットワーク、衛星通信システム、および他のシステムなどの様々なワイヤレス通信システムのために使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。これらのワイヤレス通信システムは、符号分割多重接続(CDMA)、時分割多重接続(TDMA)、周波数分割多重接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)、および/または他の無線技術など、様々な無線通信技術を利用することができる。一般に、ワイヤレス通信は、無線アクセス技術(RAT)と呼ばれる1つまたは複数の無線通信技術の標準化された実施態様に従って行われる。無線アクセス技術を実施するワイヤレス通信システムまたはネットワークは無線アクセスネットワーク(RAN)と呼ばれることがある。
[0037]CDMA技法を利用する無線アクセス技術の例は、CDMA2000、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)などを含む。CDMA2000は、IS−2000、IS−95、IS−856の標準規格を含む。IS−2000リリース0およびAは、通例、CDMA2000 1Xなどと呼ばれる。IS−856(TIA−856)は、一般に、CDMA2000 1xEV−DO、高速パケットデータ(HRPD:High Rate Packet Data)などと呼ばれる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))と、CDMAの他の変形形態とを含む。TDMAシステムの例は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)の種々の実施態様を含む。OFDMおよび/またはOFDMAを利用する無線アクセス技術の例は、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDMなどを含む。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP:3rd Generation Partnership Project)と呼ばれる団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)と呼ばれる団体からの文書に記載されている。本明細書において説明される技法は、上記のシステムおよび無線技術、ならびに他のシステムおよび無線技術に使用され得る。
[0038]したがって、以下の説明は、例を与えるものであり、特許請求の範囲に記載された範囲、適用可能性、または構成を限定するものではない。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、論じられる要素の機能および構成において変更が行われ得る。種々の例は、必要に応じて、種々の手順または構成要素を省略、置換、または追加することができる。たとえば、説明される方法は、説明される順序とは異なる順序で実行されてもよく、種々のステップが追加、省略、または組み合わせられてもよい。また、いくつかの例に関して説明される特徴は、他の例において組み合わせられ得る。
[0039]最初に図1を参照すると、図が、ワイヤレス通信システム100の一例を示している。ワイヤレス通信システム100は、eNB(またはセル)105と、ユーザ機器(UE115)と、コアネットワーク130とを含む。eNB105は、種々の例においてコアネットワーク130またはeNB105の一部であり得る基地局コントローラ(図示せず)の制御下で、通信リンク125を介してUE115と通信することができる。eNB105は、バックホールリンク132を通じてコアネットワーク130と制御情報および/またはユーザデータを通信することができる。バックホールリンク132は、有線バックホールリンク(たとえば、銅、ファイバーなど)および/またはワイヤレスバックホールリンク(たとえば、マイクロ波など)とすることができる。いくつかの例では、基地局105は、有線またはワイヤレス通信リンクであり得るバックホールリンク134を介して互いと直接または間接的に通信することができる。ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートすることができる。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に被変調信号を送信することができる。たとえば、各通信リンク125は、上記で説明された種々の無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号とすることができる。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られる場合があり、制御情報(たとえば、基準信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送することができる。
[0040]eNB105は、1つまたは複数のeNBアンテナを介してUE115とワイヤレス通信することができる。eNB105のサイトの各々は、それぞれのカバレージエリア110に通信カバレージを与えることができる。いくつかの例では、eNB105は、基地局、トランシーバ基地局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、NodeB、ホームNodeB、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることがある。eNB105のためのカバレージエリア110は、カバレージエリアの一部分のみを構成するセクタ(図示せず)に分割され得る。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプのeNB105(たとえば、マクロ基地局、マイクロ基地局、および/またはピコ基地局)を含むことができる。異なる技術のための重複するカバレージエリアが存在する場合がある。
[0041]ワイヤレス通信システム100は同期動作または非同期動作をサポートすることができる。同期動作の場合、eNB105は同様のフレームタイミングを有することができ、異なるeNB105からの送信が概ね時間的に合わせられ得る。非同期動作の場合、eNB105は異なるフレームタイミングを有することができ、異なるeNB105からの送信は時間的に合わせられないことがある。例では、いくつかのeNB105は同期している場合あるが、他のeNBは非同期である場合がある。
[0042]UE115はワイヤレス通信システム100全体にわたって散在し、各デバイスは固定またはモバイルとすることができる。UE115は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、ユーザ機器、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることもある。UE115は、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などとすることができる。UE115は、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーeNBなどと通信することもできる。
[0043]ワイヤレス通信システム100において示される通信リンク125は、UE115からeNB105へのアップリンク(UL)送信および/またはeNB105からUE115へのダウンリンク(DL)送信を含むことができる。ダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。いくつかの例では、通信リンク125は、トラフィックフレーム内の双方向トラフィックを搬送するTDDキャリアである。
[0044]例では、ワイヤレス通信システム100はLTE/LTE−Aネットワークとすることができる。LTE/LTE−Aネットワークでは、eNB105とデバイス115とを示すために、一般に、発展型NodeB(eNB)とユーザ機器(UE)という用語がそれぞれ使用され得る。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプのeNB105が種々の地理的領域にカバレージを与える、異種LTE/LTE−Aネットワークとすることができる。たとえば、各eNB105は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを与えることができる。マクロセルは一般に、相対的に大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115による無制限のアクセスを許可することができる。ピコセルは一般に、相対的に小さい地理的エリアをカバーすることになり、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115による無制限のアクセスを許可することができる。また、フェムトセルは一般に、相対的に小さい地理的エリア(たとえば、住宅)をカバーすることになり、無制限のアクセスに加えて、フェムトセルとの関連を有するUE115(たとえば、クローズド加入者グループ(CSG:closed subscriber group)中のUE、その住宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスも提供することができる。マクロセルのためのeNB105はマクロeNBと呼ばれる場合がある。ピコセルのためのeNB105はピコeNBと呼ばれる場合がある。そして、フェムトセルのためのeNB105はフェムトeNBまたはホームeNBと呼ばれる場合がある。eNB105は、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セルをサポートすることができる。
[0045]LTE/LTE−Aネットワークアーキテクチャによるワイヤレス通信システム100は、発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)と呼ばれる場合がある。ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数のUE115と、発展型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)と、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)(たとえば、コアネットワーク130)と、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)と、事業者のIPサービスとを含むことができる。ワイヤレス通信システム100は、他の無線アクセス技術を使用して他のアクセスネットワークと相互接続することができる。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数のサービングGPRSサポートノード(SGSN:Serving GPRS Support Node)を介してUTRANベースのネットワークおよび/またはCDMAベースのネットワークと相互接続することができる。UE115のモビリティおよび/または負荷分散をサポートするために、ワイヤレス通信システム100は、ソースeNB105とターゲットeNB105との間のUE115のハンドオーバをサポートすることができる。ワイヤレス通信システム100は、同じRATのeNB105および/または基地局間(たとえば、他のE−UTRANネットワーク)間のRAT内ハンドオーバと、異なるRATのeNB105および/または基地局間(たとえば、E−UTRANからCDMAへ)のRAT間ハンドオーバとをサポートすることができる。ワイヤレス通信システム100はパケット交換サービスを提供できるが、当業者が容易に認識するように、本開示全体にわたって提示される様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
[0046]E−UTRANは、eNB105を含むことができ、UE115に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与えることができる。eNB105は、バックホールリンク134(たとえば、X2インターフェース)を介して他のeNB105に接続され得る。eNB105は、UE115にコアネットワーク130へのアクセスポイントを与えることができる。eNB105は、バックホールリンク132(たとえば、S1インターフェース)によってコアネットワーク130に接続され得る。コアネットワーク130内の論理ノードは、1つまたは複数のモビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)と、1つまたは複数のサービングゲートウェイと、1つまたは複数のパケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ(図示せず)とを含むことができる。一般に、MMEはベアラと接続管理とを提供することができる。すべてのユーザIPパケットはサービングゲートウェイを通じて転送される場合があり、サービングゲートウェイ自体はPDNゲートウェイに接続され得る。PDNゲートウェイはIPアドレス割振りならびに他の機能をUEに与えることができる。PDNゲートウェイはIPネットワークおよび/または事業者のIPサービスに接続され得る。これらの論理ノードは別々の物理ノードにおいて実現され得るか、または1つもしくは複数の論理ノードが単一の物理ノードにおいて組み合わせられ得る。IPネットワーク/事業者のIPサービスは、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)、および/またはパケット交換(PS:Packet-Switched)ストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)を含むことができる。
[0047]UE115は、たとえば、多入力多出力(MIMO:Multiple Input Multiple Output)、多地点協調(CoMP:Coordinated Multi-Point)、または他の方式を通じて、複数のeNB105と協力して通信するために構成され得る。MIMO技法は、複数のデータストリームを送信するためにマルチパス環境を利用するために、eNB105上の複数のアンテナおよび/またはUE115上の複数のアンテナを使用する。CoMPは、UE115のための全体的な送信品質を改善し、ならびにネットワークとスペクトル利用とを増加させるために、いくつかのeNB105による送信と受信とを動的に協調させるための技法を含む。一般に、CoMP技法は、UE115のための制御プレーン通信とユーザプレーン通信とを協調させるために、eNB105間の通信のためにバックホールリンク132および/または134を利用する。
[0048]様々な開示される例のうちのいくつかに適応することができる通信ネットワークは、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースネットワークとすることができる。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)レイヤにおける通信はIPベースとすることができる。無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)レイヤが、論理チャネルを介して通信するためにパケットセグメンテーションとリアセンブリとを実行することができる。媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)レイヤが、優先度処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実行することができる。MACレイヤはまた、リンク効率を改善するためにMACレイヤにおいて再送信を行うためにハイブリッドARQ(HARQ)も使用することができる。制御プレーンでは、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤは、ユーザプレーンデータのために使用される、UEとネットワークとの間のRRC接続の確立と構成と保守とを提供することができる。制御プレーンプロトコルスタック内のPDCPレイヤは、暗号化と完全性保護とを実行することができる。RLCレイヤは、制御プレーンシグナリングを転送するために使用され得る。MACレイヤは、論理チャネルデータの優先順位を付け、多重化する役割を果たすことができ、HARQプロトコルをサポートすることもできる。物理レイヤでは、ユーザプレーンおよび制御プレーンの両方において、トランスポートチャネルが物理チャネルにマッピングされ得る。
[0049]LTE/LTE−Aネットワークは、ダウンリンク上では直交周波数分割多元接続(OFDMA)を利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)を利用する。OFDMAおよびSC−FDMAは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K個)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。隣接するサブキャリア間の間隔は固定することができ、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅によって決まる場合がある。たとえば、Kは、1.4、3、5、10、15、または20メガヘルツ(MHz)の(ガード帯域を伴う)対応するシステム帯域幅の場合にそれぞれ、72、180、300、600、900、または1200に等しくすることができ、サブキャリア間隔は15キロヘルツ(KHz)である。システム帯域幅はまた、サブ帯域に区分され得る。たとえば、サブ帯域は1.08MHzをカバーすることができ、1、2、4、8または16のサブ帯域があり得る。
[0050]ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア上での動作をサポートすることができる。一般に、複数のキャリア上での動作は、単一で、より広帯域の信号の代わりに、サブキャリアと呼ばれる場合もある、複数の、より狭帯域の信号を送信することを伴う。LTE/LTE−Aの場合、複数のキャリア上での動作はキャリアアグリゲーション(CA)またはマルチキャリア動作と呼ばれる場合もあり、その場合に、複数のキャリアが、送信のために統合され、まとめて使用される。キャリアは、コンポーネントキャリア(CC:component carrier)、チャネルなどと呼ばれることもある。「キャリア」、「CC」、および「チャネル」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。ダウンリンクのために使用されるキャリアはダウンリンクCCと呼ばれることがあり、アップリンクのために使用されるキャリアはアップリンクCCと呼ばれることがある。UE115は、キャリアアグリゲーションのために、複数のダウンリンクCCと1つまたは複数のアップリンクCCとで構成され得る。eNB105は、1つまたは複数のダウンリンクCC上でデータと制御情報とをUE115に送信することができる。UE115は、1つまたは複数のアップリンクCC上でデータと制御情報とをeNB105に送信することができる。
[0051]キャリアは、FDD(たとえば、ペアのスペクトルリソース)、およびTDD(たとえば、ペアになっていないスペクトルリソース)システムにおいて双方向通信を送信することができる。TDDは、ペアになっていないスペクトルに対して規定される共通LTE標準規格のモードであり、同じ周波数帯においてダウンリンク方向およびアップリンク方向の両方に送信が進行する。情報を送信するために、2つのシステムにおいて異なるフレーム構造が利用され得る。たとえば、FDD送信のためにタイプ1フレーム構造が使用される場合があり、TDD送信のためにタイプ2フレーム構造が使用される場合がある。TDDの場合、各フレーム構造は無線フレーム長Tf=307200・Ts=10msを有することができ、それぞれ長さ153600・Ts=5msの2つの半フレームを含むことができる。各半フレームは、長さ30720・Ts=1msの5つのサブフレームを含むことができる。
[0052]TDDフレーム構造の場合、各サブフレームは、ULトラフィックまたはDLトラフィックを搬送する場合があるか、またはDLトラフィックおよび/またはDLトラフィックの一部を搬送する特殊サブフレーム(「S」)を含むことができ、DLトラフィックとULトラフィックとの間にガード期間(GP)を含む。特殊サブフレームは、DL送信からUL送信に切り替えるために使用され得る。いくつかの態様では、ULトラフィックからDLトラフィックへの切り替えは、特殊サブフレーム、またはULサブフレームとDLサブフレームとの間のGPを使用せずに、UE115においてタイミングアドバンスを設定することによって達成され得る。無線フレーム内のULサブフレームおよびDLサブフレームの割振りは、対称または非対称とすることができ、半静的に、または動的に再構成され得る(たとえば、バックホールを介して送信されるRRCメッセージなどによる)。無線フレーム内のUL、DLおよび特殊サブフレームの種々の割振りを含む、いくつかの異なるフレームフォーマットUL−DL構成が、TDDシステムによってサポートされる。種々のUL−DL構成は、TDD DL−UL切り替えポイント周期性に従って分類される場合があり、切り替えポイント周期性は、特殊フレーム間の期間から決定される場合があり、フレーム周期(たとえば、10ms)に等しいか、またはフレーム周期の半分(たとえば、5ms)である切り替えポイント周期性がシステムによってサポートされる。たとえば、TDDフレームは1つまたは複数の特殊フレームを含むことができ、特殊フレーム間の期間がフレームのためのTDD DL−UL切り替えポイント周期性を決定することができる。LTE/LTE−Aの場合、表200において図2に示されているように、DLサブフレームを40%と90%との間で与える7つの異なるUL−DL構成が定義される。表200に示されているように、種々のUL−DL構成の場合に、2つの切り替え周期性、すなわち、5msおよび10msがある。5ms切り替え周期性をもつ構成の場合は、フレームごとに2つの特殊サブフレームがあり、10ms切り替え周期性をもつ構成の場合は、フレームごとに1つの特殊サブフレームがある。これらの構成のうちのいくつかは対称であり、同数のアップリンクスロットとダウンリンクスロットとを有するが、いくつかは非対称であり、異なる数のアップリンクスロットとダウンリンクスロットとを有する。たとえば、4つのアップリンクサブフレームと4つのダウンリンクサブフレームとをもつTDD UL−DL構成1は対称であり、TDD UL−DL構成5はダウンリンクスループットに有利であり、TDD UL−DL構成0はアップリンクスループットに有利である。
[0053]eNB105によって使用される特定のTDD UL/DL構成は、特定のカバレージエリアについてのユーザ要件に基づくことができる。たとえば、再び図1を参照すると、カバレージエリア110中の相対的に多数のユーザが、ユーザが送信しているよりも多くのデータを受信している場合には、関連するeNB105のためのTDD UL−DL構成は、ダウンリンクスループットに有利であるように選択される場合があり、eNB105は、TDD UL−DL構成5を用いて動作することができる。同様に、カバレージエリア110中の相対的に多数のユーザが、ユーザが受信しているよりも多くのデータを送信している場合には、関連するeNB105のためのUL−DL構成は、アップリンクスループットに有利であるように選択される場合があり、eNB105は、UL−DL構成0を使用して動作することができる。いくつかの態様では、eNB105は、フレームごとに、または数フレームの相対的に遅い時間スケールにおいて、TDD UL−DL構成を動的に再構成することができる。TDD UL−DL構成を動的に再構成するために、eNB105は、UE115に再構成メッセージを送信することができる。応答して、UE115は、TDD UL−DL構成を再構成することができ、後続のTDDフレームにおいて、新たなUL−DL構成を用いてサブフレームを送信/受信することができる。異なるUL−DL構成間を相対的に高速に切り替えることによって、UEは、トラフィック挙動において観測される瞬時変化に対応できるようになり、UE115とeNB105との間の改善されたパケットスループットを提供することができる。たとえば、最初に初期TDD UL−DL構成を用いてeNB105と通信している場合があるUE115は、初期TDD UL−DL構成が後の時点で効率的なパケットスループットにとって不都合になるとき、再構成され得る。たとえば、そのような状況は、最初に相対的に大量のデータを受信するユーザが相対的に大量のデータを送信することに切り替わるときに生じる場合がある。そのような状況下で、アップリンクとダウンリンクとの送信データ比が著しく変化する場合があり、結果として、以前に有利であったTDD UL−DL構成が不利になることがある。
[0054]ワイヤレス通信システム100においてデータを送信および/または受信するために、UE115は、RRC_CONNECTEDのような無線リソース制御(RRC)接続状態にある場合がある。さらに、特定のデータ送信または動作を完了し、相対的に長い期間にわたってユーザデータを送信または受信するのを中断するUE115は、依然としてRRC_CONNECTED状態にある間に、不連続受信(DRX)および/または不連続送信(DTX)モードに入る場合がある。不連続送信によれば、あるチャネルを介しての受信機との通信が連続して行われるのではなく、間欠的に繰り返され得る。DRX/DTXモードは、ユーザデータが送信/受信されない期間中にUE115内の電力消費量を削減するために、使用可能にされ得る。本開示の種々の態様は、DRXモードを参照しながら説明されるが、類似の概念および技法がDTXモードにおいても利用され得ることは容易に理解されよう。種々の態様において、DRXモードは、RRC_CONNECTED状態に加えて、RRC_IDLE状態においても使用可能にされ得る。RRC_IDLE状態では、UE115は、発展型パケットシステム(EPS)モビリティ管理エンティティ(MME)で登録されるが、アクティブセッションを有しない。この状態では、UE115は、ダウンリンク(DL)トラフィックのためにページングされる場合があるか、またはサービングeNB105とのRRC接続を要求することによってアップリンク(UL)トラフィックを開始することができる。RRC_CONNECTED状態では、DRXモードは、たとえば、パケット到着プロセス中に使用可能にされ得る。1つの具体例では、DRXモードは、DRX休止タイマの満了後に、RRC_CONNECTEDアクティブ状態から入れられ得る。DRX休止タイマは、UE115のためのアップリンクまたはダウンリンクユーザデータ送信をインジケーションするPDCCHを復号するのに成功した後に、UE115がその間にPDCCHをモニタすることになる物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)サブフレームの数を指定することができる。
[0055]DRXモードにある間、UE115は、UE115に送信されることになるデータをモニタするために、DRXオン期間中にのみ種々の無線周波数受信/送信構成要素に電源を投入することができる。DRXモードでは、UEは、所与のサブフレームにおいてPDCCHをモニタしないことによって電力を節約することができる。DRXオン期間はオン持続時間タイマによって規定される場合があり、そのタイマは、UE115が、その間に取り得る割振りに関してPDCCHをモニタすることになるPDCCHサブフレームの数を指定することができる。TDDシステムでは、DRXオン期間に関連付けられるタイミングはUE115が動作している特定のTDD UL−DL構成によって決まるので、先に論じられたように、UL−DL構成を動的に再構成することは、DRXオン期間のタイミングに影響を及ぼす場合がある。種々の例によれば、新たなUL−DL構成において動作するように動的に再構成されたUE115は、基準TDD UL−DL構成に従って、DRXオン期間を確立することができる。DRXモードに切り替え、DRXオン期間のためのタイミングを確立するための種々の他の例が、以下でさらに詳細に説明されることになる。
[0056]図3は、eNBがセルクラスタ320に従ってグループ化されているワイヤレス通信システム300を示す。ワイヤレス通信システム300は、たとえば、図1に示されたワイヤレス通信システム100の態様を示すことができる。セルクラスタ320は1つまたは複数のeNBを含むことができ、セルクラスタ内のeNBは様々なタイプ(たとえば、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNBなど)とすることができる。図3の例に示されるように、ワイヤレス通信システム300は、セルクラスタ320−a、320−bおよび320−cを含む。セルクラスタ320−aはeNB105−aおよびeNB105−bを含むことができ、セルクラスタ320−bは、eNB105−cを含むことができ、セルクラスタ320−cは、eNB105−dおよび105−eを含むことができる。セルクラスタ320は静的に、または半静的に規定される場合があり、セルクラスタ320内の各eNB105は、そのクラスタの他のeNBを認識している場合がある。セルクラスタ320−a、320−b、および/または320−cはTDDキャリアを展開することができ、各セルクラスタ内のTDD UL−DL構成は同期され得る。
[0057]セルクラスタ320内の同期したTDD UL−DL構成のためのトラフィック適応は、クラスタのセル間のTDD UL−DL再構成の協調によって実行され得る。半静的な(たとえば、数十フレーム程度の)TDD UL−DL再構成は、(たとえば、S1および/またはX2インターフェースなどを介して)eNB105の間での制御プレーンメッセージを交換することによって実行され得る。半静的なTDD UL−DL再構成がいくつかの条件下で十分な性能を提供できる間に、クラスタ内のトラフィック条件が急速に変化するとき、半静的なTDD UL−DL再構成の結果として、クラスタ内で用いられるTDDキャリアのためのUL−DLサブフレームの割振りが最適でなくなる場合がある。いくつかの態様では、急速に変化するトラフィック条件は、特定のUE115のためのUL−DL構成を動的に再構成することによって適応され得る。動的な再構成は、制御チャネルシグナリングを通じてeNB105からUE115に動的再構成メッセージを送信し、1つまたは複数の後続のTDDフレームに対して再構成を適用することによって成し遂げられ得る。1つの具体例では、動的な再構成は、「拡張干渉管理およびトラフィック適応」(eIMTA:enhanced Interference Management and Traffic Adaptation)に従って成し遂げられ得る。
[0058]eIMTAを実施するネットワークでは、eIMTA準拠UEが、そのUEのためのUL−DL構成が変更されることになること、および/またはTDDフレーム内のそれらの特定のサブフレームがアップリンクからダウンリンクサブフレームに切り替えられることになることをインジケーションする動的再構成メッセージを受信することができる。いくつかのネットワークでは、適応レートは、たとえば、10msのように相対的に高速であり、したがって、いくつかの状況では、フレームごとにTDD UL−DL構成を変更する能力を与えることができる。eIMTAに従って動作することが可能であるUEは、本明細書では非レガシーUEと呼ばれ、eIMTAに従って動作することが可能でないUEは、本明細書ではレガシーUEと呼ばれる。いくつかの状況では、eNBはレガシーUEと非レガシーUEの両方と通信している場合があるので、UEとeNBとの間のシグナリングによって、非レガシーUEを動的に再構成できるようにしながらも、レガシーUEが非レガシーUEとともに適切に動作できるようにすべきである。非レガシーUEであれば許可されることになっていたような、アップリンク(UL)サブフレームへの変更は、結果として、無線リソース管理(RRM:Radio Resource Management)測定値および/または周期チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)を報告する問題が生じる場合があるので、レガシーUEをサポートするために、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)において示されるような、確立されたTDD UL−DL構成におけるダウンリンク(DL)サブフレームは、アップリンク(UL)サブフレームに変更されない場合がある。しかしながら、eIMTAに従って動作するeNBは、非レガシーUEにおいてULサブフレームになるように再構成されるDLサブフレームを「隠す」ために、レガシーUEのためのスケジューリング情報を変更し、特定のアップリンクサブフレームに対してリソースを構成することができる。しかしながら、DRXオン期間のためのタイミングはTDD UL−DL構成によって決まり、eNBと通信しているUEのための複数の異なるTDD構成が存在する場合があるので(すなわち、SIB1においてブロードキャストされるUL−DL構成、およびさらなるRRCまたは制御チャネル(たとえば、L1)シグナリングにおいて1つまたは複数の非レガシーUEにシグナリングされるUL−DL構成)、そのような状況では、eNBとUEとの間で、DRXオン期間のタイミングに関連する曖昧さが存在する場合もある。
[0059]図4は、異なるUL−DL構成を有する複数のTDDフレーム400の一例を示す。先に論じられたように、DRXオン期間425、430、435、440中のダウンリンク受信のためのタイミングは、特定のTDD UL−DL構成に従って決定される。したがって、再構成されたUEがDRXモードに入る場合、DRXオン期間中のデータの受信タイミングは、UL−DL構成の再構成によって影響を及ぼされる場合がある。図4に示される例では、第1のフレーム405(フレームn)および第2のフレーム410(フレームn+1)はそれぞれTDD UL−DL構成2に従って送信され、第3のフレーム415(フレームm)および第4のフレーム420(フレームm+1)はそれぞれTDD UL−DL構成1に従って送信される。第1のフレーム405および第2のフレーム410は、TDD UL−DL構成2に従って動作しているUEに送信され得る。いくつかの例では、サービングeNBは、SIB1送信において、そのようなUEのためのTDD UL−DL構成に関連する情報を送信することができる。さらに、いくつかの例では、非レガシーUEは、この構成を初期UL−DL構成として使用することができる。上記のように、いくつかの態様では、非レガシーUEは、異なるTDD UL−DL構成に従って動作するように動的に再構成され得る。したがって、たとえば、TDD UL−DL構成2に従って最初にデータを送信/受信する非レガシーUEは、TDD UL−DL構成1に従って第3のフレーム415と第4のフレーム420とを送信/受信するように再構成され得る。その後、再構成されたUEは、必要に応じて、たとえば、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報の送信タイミングを含む、TDD UL−DL構成1に従って情報を送信/受信する動作を実行することができる。
[0060]図4の例に示されるように、TDD UL−DL構成2に従って最初に動作しているUEは、サブフレーム1および3中にサービングeNBからデータ送信を受信するために受信構成要素に電源を投入することができる。しかしながら、TDD UL−DL構成の再構成後に、TDD UL−DL構成1に従って動作しているUEは、サブフレーム1および4中にサービングeNBからのデータ送信を受信するために受信構成要素に電源を投入することになる。TDD UL−DL構成2に従って動作しているUEとTDD UL−DL構成1に従って動作しているUEとの間のDRX受信のタイミング間の不一致は、DRXオン期間中のデータの受信タイミングに影響を及ぼす場合がある。
[0061]種々の態様において、eIMTA準拠UEのためのDRXモード動作において使用されることになるDRXオン期間タイミングは、基準TDD UL−DL構成に基づいて決定され得る。たとえば、UEは、DRXモードに切り替わる前にUEが動作していた場合があるTDD UL−DL構成に関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づいて決定されたDRXオン期間を用いて、DRXモードに切り替わることができる。基準TDD UL−DL構成は、たとえば、サービングeNBからのSIB1メッセージにおいて規定されるデフォルトTDD UL−DL構成とすることができる。代替的には、基準TDD UL−DL構成は、UEに送信されるRRCシグナリングのような、他のシグナリングを通じてUEにシグナリングされる場合があり、したがって、基準TDD UL−DL構成は、SIB1において規定される構成とは異なる場合がある。基準TDD UL−DL構成は、サービングeNBおよび非レガシーUEの両方によって知られている場合があり、たとえば、DRX休止タイマ、DRXオンタイマおよびDRX再送タイマのような、DRXタイマ持続時間を決定するために使用される場合がある。いくつかの例では、UEがアクティブ状態からDRX状態に切り替わるとき、動的再構成が自律的に無効にされる場合があり、種々のDRXタイマを確立するために、基準TDD UL−DL構成が使用される場合がある。
[0062]たとえば、図5を参照すると、アクティブ状態からDRX状態に切り替わるUEのための例示的なタイミング500が示される。図5の例では、第1のマスター情報ブロック(MIB)更新期間505および第2のMIB更新期間510が示される。種々の態様によれば、MIB更新期間は、非レガシーUEのTDD UL−DL構成の再構成のために使用され得る時間スケールを決定するために使用され得る。再構成時間スケールは、種々の例によれば、レイヤ1(L1)、RRCまたはブロードキャストシグナリングに従って、10ms〜40ms、200msまたは640msのような異なるレートを有することができる。図5の例では、40ms再構成時間スケールが使用され、TDD UL−DL構成の変更をUEに通知するためにMIBが使用される。図5に示されるように、第1のTDD UL−DL構成が第1のMIB更新期間505において用いられる場合があり、その構成は、第2のMIB更新期間510中に第2のTDD UL−DL構成に更新される場合がある。第1のMIB更新期間505中に送信されるMIB515は、第1のTDD UL−DL構成から第2のTDD UL−DL構成への変更をUEに通知するために使用され得る。さらに、第2のTDD UL−DL構成から第3のTDD UL−DL構成への変更は、第2のMIB更新期間510中に送信されるMIB520において示され得る。RRC_CONNECTEDアクティブ状態535において動作している間に、UEは、第1のMIB更新期間505中にデータパケット525を送信/受信することができる。DRX休止タイマの満了後に、UEは、RRC_CONNECTED DTX/DRXモード(DRXモード)540に切り替わることができる。図5の例では、UEは、第1のMIB更新期間505中にこのDRXモードに入ることができる。このようにして、この例では、UEは、DRXモード540に入る前に、第1のTDD UL−DL構成に従って動作している。しかしながら、UEは、DRXモードに入るときに、TDD UL−DL構成から第2のTDD UL−DL構成への次回の再構成を認識していない。先に論じられたように、DRXタイマに対する曖昧さを避けるために、UEは、UEがDRXモードにあるときのDRXタイマ持続時間を決定するために、基準TDD UL−DL構成を用いる。図5の例では、DRXオン時間530は、したがって、第1のTDD UL−DL構成または第2のTDD UL−DL構成に関係なく、基準TDD UL−DL構成に従って決定される。いくつかの態様によれば、TDD UL−DL構成の動的な再構成は、UEがDRXモードに入るときに、自動的に無効にされる。
[0063]DRXモードから出るとき、UEは、いくつかの例では、SIB1においてシグナリングされたデフォルトまたは初期TDD UL−DL構成においてアクティブ状態に戻ることができる。他の例では、UEは、たとえば、再構成インジケーションを受信するためにL1シグナリングを定期的にモニタすることによって、目覚め(wake up)、アクティブ状態に戻り、動的構成モードに切り替わることができる。動的再構成モードへの切り替えは、デフォルトUL−DL構成が、交換されることになる特定のデータにとって最適でない場合に、必要とされる場合がある。たとえば、UEに対して送信されることになるかなりの量のダウンリンクデータが存在する場合には、付加的なダウンリンクサブフレームを有するTDD UL−DL構成が選択され得る。サービングeNBは、これが効率的であると決定し、変更されたTDD UL−DL構成に従って動作するために、動的構成モードに入るようにUEにシグナリングすることができる。UEが送信されることになるアップリンクデータを有する場合には、UEは、サービングeNBに、動的再構成モードへの切り替え要求を送信することができる。サービングeNBは、その要求に対する送達確認時に、その後、動的構成モードに入るようにUEにシグナリングすることができる。相対的に少ない量のデータが交換されることになる場合には、基準またはデフォルトTDD UL−DL構成が十分なデータ送信帯域幅を与えることができるので、そのような構成を使用することに決定され得る。
[0064]ここで図6を参照すると、DRXモードからアクティブモードに切り替わるUEのための例示的なタイミング600が示される。図6の例では、図5を参照しながら説明されたものに類似である第1のMIB更新期間605および第2のMIB更新期間610が示される。MIB更新期間は、先に論じられたように、非レガシーUEのTDD UL−DL構成の再構成のために使用され得る時間スケールを決定することができる。図6の例では、第1のMIB更新期間605において第1のTDD UL−DL構成が使用される場合があり、その構成は、第2のMIB更新期間610中に第2のTDD UL−DL構成に更新される場合がある。第1のMIB更新期間605中に送信されるMIB615は、第1のTDD UL−DL構成から第2のTDD UL−DL構成への変更をUEに通知するために使用され得る。さらに、第2のTDD UL−DL構成から第3のTDD UL−DL構成への変更は、第2のMIB更新期間610中に送信されるMIB620において示され得る。図示される例では、UEは、第1のMIB更新期間605の初期部分中に、RRC_CONNECTED DTX/DRXモード660(DRXモードとも呼ばれる)にある。DRXモードにある間、UEは、DRXサイクル625およびDRXオン時間630に関連付けられる種々のタイマを設定するために、先に論じられたのと同じようにして、TDD UL−DL基準構成A645に従って動作することができる。DRXサイクル625中に、UEは、UEがeNBとデータを交換し始めるための許可があるか否かを決定するために、DRXオン時間630中にPDCCHをモニタする。図6の例では、PDCCH許可635がUEに送信され、その後、UEとサービングeNBとの間でデータパケット640が交換される。
[0065]最初に、UEがRRC_CONNECTED DTX/DRXモード660を出て、RRC_CONNECTEDアクティブモード665に入るとき、UEはTDD UL−DL基準構成A645において動作し続ける。期間655中に、UEは、たとえば、L1シグナリングから再構成インジケーションを受信し、第2のMIB更新期間610中にTDD UL−DL構成B650に切り替わることができる。いくつかの例では、PDCCH許可635は、動的再構成が使用可能にされることをUEに示す付加情報を含むことができ、動的再構成を開始するタイミングも含むことができる。いくつかの例によれば、ダウンリンクデータ到着の場合、UEは、PDCCH許可635とともに含まれる2つの付加ビットを通じて、動的再構成モードに切り替わるようにシグナリングされ得る。2つのビットのうちの第1のビットは、動的再構成が使用可能にされることをUEに示すことができ、2つのビットのうちの第2のビットは、切り替えが開始されることになる時点を示すために使用され得る。第2のビットは、アクティベーションタイマを開始するために使用される場合があり、そのタイマの満了時に、UEが新たなTDD UL−DL構成に変更することができる。いくつかの例では、変更されたTDD UL−DL構成は、次のMIB更新期間(たとえば、第2のMIB更新期間610)の開始時に、または次のMIB更新期間後のMIB更新期間(第2のMIB更新期間610後のMIB更新期間)の開始時に、開始され得る。
[0066]アクティベーションタイマビットのために使用する値を決定するとき、サービングeNBは、UEが、MIB615のような、L1シグナリングから構成情報を正確に復号するために一定の長さの時間を必要とすると仮定することができる。PDCCH許可635と、後続のMIB更新期間の開始との間の時間期間が、UEが構成情報を復号するのに必要とされる時間より短い場合には、後続のMIB更新期間610後のMIB更新期間においてUEがUL−DL構成を切り替えることを示すために、第2のビットが設定され得る。いくつかの例では、動的再構成モードへの切り替えを開始する時点を決定するとき、UEが新たな構成を正確に復号するのを確実にできるようにする時間を決定するために、UEが新たな構成を正確に復号する信頼性が、切り替えのための待ち時間とのバランスをとられる場合がある。UEから送信されることになるアップリンクデータの場合、UEは、スケジューリング要求(SR)をeNBに送信することによって、動的再構成モードへの切り替えを要求することができる。応答して、eNBはPDCCH許可635によってその要求に応答し、動的再構成モードへの切り替えを可能にするためのさらなるシグナリングを送信することができる。いくつかの例では、動的再構成モードへの切り替えのためのシグナリング、および切り替えを開始する時点は、たとえば、L1シグナリング、MAC制御要素またはRRCシグナリングのような任意の適切なシグナリング機構を通じてシグナリングされ得る。初期再構成後に、さらなる再構成メッセージが、たとえば、MIB615または620において情報を送信することなどの、動的再構成のために確立された手順に従って送信され得る。
[0067]図7は、TDD UL−DL再構成およびDRXのために構成され得るワイヤレス通信システム700のブロック図を示す。ワイヤレス通信システム700は、図1に示されたワイヤレス通信システム100、または図3のワイヤレス通信システム300の態様の一例であり得る。ワイヤレス通信システム700はeNB105−fを含むことができる。eNB105−fは、アンテナ745と、トランシーバモジュール750と、メモリ770と、プロセッサモジュール760とを含むことができ、それぞれ、(たとえば、1つまたは複数のバス780を介して)互いに直接または間接的に通信することができる。トランシーバモジュール750は、アンテナ745を介して、UE115−a、115−bと双方向通信するように構成され得る。また、トランシーバモジュール750(および/またはeNB105−fの他の構成要素)は、1つまたは複数のネットワークと双方向通信するように構成され得る。場合によっては、eNB105−fは、ネットワーク通信モジュール765を通じてコアネットワーク130−aと通信することができる。eNB105−fは、eNodeB基地局、ホームeNodeB基地局、NodeB基地局、および/またはホームNodeB基地局の一例とすることができる。
[0068]eNB105−fは、eNB105−mおよびeNB105−nのような他のeNB105とも通信することができる。場合によっては、eNB105−fは、基地局通信モジュール715を利用して、105−mおよび/または105−nのような他のeNBと通信することができる。いくつかの例では、基地局通信モジュール715は、eNB105のうちのいくつかのeNB間の通信を提供するために、LTEワイヤレス通信技術内のX2インターフェースを与えることができる。いくつかの例では、eNB105−fは、コアネットワーク130−aを通じて他のeNBと通信することができる。
[0069]メモリ770は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と読取り専用メモリ(ROM)とを含むことができる。メモリ770はまた、実行されるときに、プロセッサモジュール760に本明細書で説明される様々な機能(たとえば、呼処理、データベース管理、メッセージルーティングなど)を実行させるように構成される命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェアコード775を記憶することができる。代替的には、コンピュータ実行可能ソフトウェアコード775は、プロセッサモジュール760によって直接的に実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルされ実行されるときに、プロセッサに本明細書で説明される機能を実行させるように構成され得る。
[0070]プロセッサモジュール760は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含むことができる。(1つまたは複数の)トランシーバモジュール750は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために(1つまたは複数の)アンテナ745に与え、(1つまたは複数の)アンテナ745から受信されたパケットを復調するように構成されるモデムを含むことができる。eNB105−fのいくつかの例は単一のアンテナ745を含むことができるが、eNB105−fは、キャリアアグリゲーションをサポートすることができる複数のリンクのための複数のアンテナ745を含むことができる。たとえば、UE115−a、115−bとのマクロ通信をサポートするために1つまたは複数のリンクが使用され得る。
[0071]図7のアーキテクチャによれば、eNB105−fは通信管理モジュール740をさらに含むことができる。通信管理モジュール740は、他のeNB105との通信を管理することができる。例として、通信管理モジュール740は、バス780を介してeNB105−fの他の構成要素の一部または全部と通信しているeNB105−fの構成要素とすることができる。代替的には、通信管理モジュール740の機能は、トランシーバモジュール750の構成要素として、コンピュータプログラム製品として、および/またはプロセッサモジュール760の1つもしくは複数のコントローラ要素として実現され得る。
[0072]いくつかの例では、アンテナ745に結合されたトランシーバモジュール750は、eNB105−fの他の取り得る構成要素とともに、eNB105−fと通信している種々のUEのためのTDD UL−DL構成を決定し、また、DRXモード動作のために使用されることになる基準TDD UL−DL構成も決定することができる。いくつかの例では、eNB105−fは、UE115−a、115−bのためのTDD UL−DL構成を決定するTDD UL−DL構成選択モジュール720を含む。先に論じられたように、いくつかの態様では、異なるUE115−a、115−bはレガシーUEと非レガシーUEとを含むことができ、TDD UL−DL構成選択モジュール720はレガシーUEと非レガシーUEの両方のためのUL−DL構成を決定することができる。図7の例では、UE115−aはレガシーUEとすることができ、UE115−bは非レガシーUEとすることができる。レガシーUE115−aの場合、TDD UL−DL構成はSIB1を用いて送信され得る。同様に、非レガシーUE115−bのための初期TDD UL−DL構成はSIB1を用いて送信され得る。初期TDD構成は、いくつかの例において、DRXモード動作のための基準またはデフォルトTDD UL−DL構成として使用され得る。他の例では、UEにおいてDRXモード動作のために使用されることになる別の基準TDD UL−DL構成が非レガシーUE115−bに送信され得る。
[0073]ある時点で、TDD UL−DL構成選択モジュール720は、非レガシーUE115−bのためのUL−DL構成が異なるUL−DL構成に再構成されるべきであると決定することができる。たとえば、eNB105−fと非レガシーUE115−bとの間のトラフィック条件の変化が、追加のデータが非レガシーUE115−bに送信されるべきであるように変化する場合があり、その場合、TDD UL−DL構成選択モジュール720は、非レガシーUE115−bが、異なるUL−DL構成に従って動作するように再構成されるべきであると決定することができる。eNB105−fは、トランシーバモジュール750とともに、TDD UL−DL構成送信モジュール725を通じて、非レガシーUE115−fに新たなTDD UL−DL構成を送信することができる。TDD UL−DL構成選択モジュール720はまた、レガシーUE115−aのためのTDD UL−DL構成が変更されるべきであると定期的に決定することができ、その場合、更新されたSIB1ブロックが、トランシーバモジュール750とともに、TDD UL−DL構成送信モジュール725を用いて送信され得る。
[0074]先に言及されたように、種々の態様によれば、更新期間が、非レガシーUEのTDD UL−DL構成の再構成のために使用され得る時間スケールを決定することができる。たとえば、第1のTDD UL−DL構成が第1の更新期間において使用される場合があり、その構成は、第2のMIB更新期間中に第2のTDD UL−DL構成に更新される場合がある。DRX休止タイマの満了後にUE115−aおよび115−bがDRXモードに切り替わるとき、DRXタイマ持続時間を決定するために基準TDD UL−DL構成が使用されるべきであると非レガシーUE115−bに示すために、DRXモジュール730が使用され得る。一例では、DRXモジュールは、SIB1において送信される初期TDD UL−DL構成になるように基準TDD UL−DL構成を選択することができる。代替的には、DRXモジュールは、任意の別の構成になるように基準TDD UL−DL構成を選択することができる。eNB105−fは基準TDD UL−DL構成を、トランシーバモジュール750とともにDRXモジュール730を通じて、非レガシーUE115−fに送信することができる。
[0075]DRXモードから出るとき、UE115−bは、いくつかの例では、SIB1においてシグナリングされたデフォルトTDD UL−DL構成においてアクティブ状態に戻ることができる。他の例では、たとえば、再構成インジケーションを受信するためにL1シグナリングを定期的にモニタすることによって、UE115−bは目覚め、アクティブ状態に戻り、動的構成モードに切り替わることができる。動的再構成モードへの切り替えは、デフォルトUL−DL構成が、交換されることになる特定のデータにとって最適でない場合に、必要とされる場合がある。そのような場合、TDD UL−DL構成選択モジュール720は、UE115−bによって使用されることになる新たなTDD UL−DL構成を決定することができる。TDD UL−DL再構成開始時間モジュール735は、UE115−bが新たなUL−DL構成の使用を開始する開始時間を決定することができる。いくつかの例では、TDD UL−DL再構成開始時間モジュール735は、UE115−bが、L1シグナリング(たとえば、送信されるMIB)から構成情報を正確に復号するのにある長さの時間を必要とすると仮定することができる。したがって、再構成インジケーションと、後続の更新期間の開始との間の時間期間が、UE115−bが再構成情報を復号するのに必要とされる時間より短い場合、TDD UL−DL再構成開始時間モジュール735は、後続の更新期間後の更新期間内にUL−DL構成を切り替えるインジケーションを送信することができる。いくつかの例では、動的再構成モードへの切り替えを開始する時点を決定するとき、UE115−bが新たな構成を正確に復号するのを確実にできるようにする時間を決定するために、UE115−bが新たな構成を正確に復号する信頼性が、切り替えのための待ち時間とのバランスをとられる場合がある。
[0076]いくつかの例によれば、eNB105−fが、UE115−bに関連付けられるTDD UL−DL構成と再構成とを決定することができる。eNB105−fは、UE115−bがDRXモードにおいて使用すべき基準TDD UL−DL構成を決定することもできる。さらに、eNB105−fは、再構成情報と基準TDD UL−DL構成情報とをUE115−bに送信することができる。UE115−bは、eNB105−fから情報を受信すると、新たなTDD UL−DL構成に切り替わり、DRXモードに入るときに、基準TDD UL−DL構成に切り替わることができる。いくつかの例では、UE115−bは、DRXモードに入るときに、動的再構成モードから自律的に切り替わることができる。ここで、図8を参照すると、基準TDD UL−DL構成を用いてTDD UL−DL再構成とDRXモード動作とを実行する例示的なワイヤレス通信システム800が示される。ワイヤレス通信システム800は、1つまたは複数のワイヤレスネットワークへのアクセスを受信するためにeNB105−gと通信することができるUE115−cを含み、図1のワイヤレス通信システム100、図3のワイヤレス通信システム300、または図7のワイヤレス通信システム700の態様の一例であり得る。UE115−cは、図1、図3または図7のUE115のうちの1つまたは複数の一例であり得る。UE115−cは、(1つまたは複数の)受信機モジュール810と(1つまたは複数の)送信機モジュール815とに通信可能に結合された1つまたは複数のアンテナ805を含み、受信機モジュールと送信機モジュールとはさらに制御モジュール820に通信可能に結合される。制御モジュール820は、1つまたは複数のプロセッサモジュール825と、コンピュータ実行可能ソフトウェアコード835を含むことができるメモリ830と、TDD UL−DL再構成モジュール840と、DRXモジュール845とを含むことができる。コンピュータ実行可能ソフトウェアコード835は、プロセッサモジュール825、TDD UL−DL再構成モジュール840および/またはDRXモジュール845が実行するためのものであり得る。
[0077](1つまたは複数の)プロセッサモジュール825は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含むことができる。メモリ830は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と読取り専用メモリ(ROM)とを含むことができる。メモリ830は、実行されたとき(またはコンパイルされ、実行されたとき)、プロセッサモジュール825、TDD UL−DL再構成モジュール840および/またはDRXモジュール845に本明細書で説明される様々な機能(たとえば、TDD UL−DL再構成、およびDRX動作)を実行させるように構成される命令を含んでいるコンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェアコード835を記憶することができる。TDD UL−DL再構成モジュール840および/またはDRXモジュール845は、プロセッサモジュール825の一部として実現され得るか、またはたとえば、1つまたは複数の別個のCPUまたはASICを使用して実現され得る。送信機モジュール815は、上記のように、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク(たとえば、E−UTRAN、UTRANなど)との通信を確立するためにeNB105−g(および/または他のeNB)に送信することができる。TDD UL−DL再構成モジュール840は、eNB105−gからTDD再構成メッセージを受信し、受信されたメッセージに基づいてTDD UL−DL構成を変更するように構成され得る。DRXモジュール845は、UE115−cとの間の通信をモニタし、1つまたは複数の休止タイマに基づいて、UE115−cをDRXモードに入れるように構成され得る。DRXモジュール845は、いくつかの例では、UE115−cにUL−DL再構成モジュールにおける動作を中断させることができ、UE115−cを再構成されたTDD UL−DLモードから初期TDD UL−DL構成、または基準TDD UL−DL構成に切り戻すことができる。また、DRXモジュール845は、DRXモードから復帰すると、UE115−cがTDD UL−DL動的再構成モードに入るべきであることと、動的再構成モードに入るタイミングとを示すことができる、eNB105−gからのシグナリングを識別することもできる。受信機モジュール810は、上記のように、eNB105−g(および/または他のeNB)からダウンリンク送信を受信することができる。UE115−cにおいて、ダウンリンク送信が受信され、処理される。UE115−cの構成要素は、個別にまたは集合的に、ハードウェア中の適用可能な機能の一部または全部を実行するように構成された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて実現され得る。言及されたモジュールの各々は、UE115−cの動作に関係する1つまたは複数の機能を実行するための手段であり得る。
[0078]図9は、DRXモジュール845−aの一例を示しており、DRXモジュールは、休止タイマモジュール905と、DRX開始モジュール910と、DRXタイミングモジュール915と、DRX/アクティブ状態再構成モジュール920とを含む。休止タイマモジュール905は、休止期間が休止タイマを超えたか否か、およびDRXモードが開始されるべきであるか否かを決定するために、UEとの間の通信をモニタすることができる。DRX開始モジュール910は、休止タイマモジュール905によってDRXモードが開始されるべきであると決定されると、DRXモードを開始する。DRXモードの開始は、送信/受信に関連付けられる構成要素から電力を除去することを含むことができる。DRXタイミングモジュール915は、DRXオンタイマを含む、種々のタイマを保持することができる。DRXタイミングモジュールに含まれるタイマは、UEが動的再構成モードにおいて動作していたか否かに関係なく、UEのための基準TDD UL−DL構成に基づいて決定され得る。DRX/アクティブ状態再構成モジュール920は、UEがDRXモードから出るべきであるか否かを決定することができる。DRX/アクティブ状態再構成モジュール920は、DRXモードから出た後にUEが動的再構成モードに入るべきでことを示すシグナリングが受信されたか否かも決定することができる。そのようなシグナリングは、上記のように、動的再構成モードが使用可能にされるべきであることを示すシグナリングとすることができ、動的再構成を開始するタイミングも含むことができる。DRXモジュール845−aの構成要素は、個別にまたは集合的に、ハードウェア中の適用可能な機能の一部または全部を実行するように構成された1つまたは複数のASICを用いて実現され得る。言及されたモジュールの各々は、DRXモジュール845−aの動作に関係する1つまたは複数の機能を実行するための手段であり得る。
[0079]図10は、eNB105−hとUE115−dとを含むシステム1000のブロック図である。このシステム1000は、図1のワイヤレス通信システム100、図3のワイヤレス通信システム300、図7のワイヤレス通信システム700、または図8のワイヤレス通信システム800の一例であり得る。eNB105−hは、eNBアンテナ1034−a〜1034−xを備えることができ、UE115−dは、UEアンテナ1052−a〜1052−nを備えることができる。eNBアンテナ1034−a〜1034−xは、eNB変調器/復調器1032−a〜1032−xに接続される場合があり、UEアンテナ1052−a〜1052−nは、UE変調器/復調器1054−a〜1054−nに接続される場合がある。
[0080]eNB105−hにおいて、送信プロセッサ1020がデータソースからデータを受信することができる。送信プロセッサ1020はデータを処理することができる。送信プロセッサ1020はまた、基準シンボルとセル固有基準信号も生成することができる。送信(TX)MIMOプロセッサ1030が、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに関する空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行することができ、出力シンボルストリームをeNB変調器/復調器1032−a〜1032−xに与えることができる。各eNB変調器/復調器1032は、出力サンプルストリームを入手するために、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理することができる。各eNB変調器/復調器1032はさらに、ダウンリンク(DL)信号を入手するために、出力サンプルストリームを処理する(たとえば、アナログに変換し、増幅し、フィルタ処理し、およびアップコンバートする)ことができる。一例では、eNB変調器/復調器1032−a〜1032−xからのDL信号は、それぞれ、特定のTDD UL−DL構成に従って、eNBアンテナ1034−a〜1034−xを介して送信され得る。
[0081]UE115−dにおいて、UEアンテナ1052−a〜1052−nが、eNB105−hから特定のTDD UL−DL構成に従ってDL信号を受信することができ、受信された信号を、それぞれUE変調器/復調器1054−a〜1054−nに与えることができる。各UE変調器/復調器1054は、入力サンプルを入手するために、それぞれの受信信号を調整する(たとえば、フィルタ処理し、増幅し、ダウンコンバートし、およびデジタル化する)ことができる。各UE変調器/復調器1054はさらに、受信シンボルを入手するために、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルをさらに処理することができる。MIMO検出器1056が、すべてのUE変調器/復調器1054−a〜1054−nから受信シンボルを入手し、適用可能な場合は受信シンボルに関してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを与えることができる。受信プロセッサ1058が、検出されたシンボルを処理し(たとえば、復調し、デインターリーブし、および復号し)、UE115−dのための復号されたデータをデータ出力に与え、復号された制御情報をプロセッサ1080、またはメモリ1082に与えることができる。プロセッサ1080はDRXモジュール1084に結合される場合があり、DRXモジュールは、上記のように、DRXモードが開始されるべきであるか否かと、UE115−dのためのDRXタイミング目的のために使用する基準TDD UL−DL構成とを決定することができる。プロセッサ1080は、現在のTDD UL−DL構成に従ってフレームフォーマッティングを実行することができ、したがって、eNB105−hの現在のTDD UL−DL構成に基づいて、TDD UL−DLフレーム構造を柔軟に構成することができる。
[0082]アップリンク(UL)上で、UE115−dにおいて、送信プロセッサ1064が、データソースからデータを受信し、処理することができる。送信プロセッサ1064はまた、基準信号のための基準シンボルを生成することができる。送信プロセッサ1064からのシンボルは、適用可能な場合、送信MIMOプロセッサ1066によってプリコーディングされ、UE変調器/復調器1054−a〜1054−nによってさらに(たとえば、SC−FDMAなどのために)処理され、eNB105−hから受信された送信パラメータに従って、eNB105−hに送信され得る。eNB105−hにおいて、UE115−dからのUL信号は、eNBアンテナ1034によって受信され、eNB変調器/復調器1032によって処理され、適用可能な場合には、MIMO検出器1036によって検出され、受信プロセッサ1038によってさらに処理され得る。受信プロセッサ1038は、復号されたデータをデータ出力とプロセッサ1040とに与えることができる。メモリ1042がプロセッサ1040に結合され得る。プロセッサ1040は、現在のTDD UL/DL構成に従ってフレームフォーマッティングを実行することができる。DRXモジュール1044は、いくつかの例では、先に説明されたのと同じように、UE115−dのDRXモード動作中に基準TDD UL−DL構成に従って動作し、DRXモードから出た後にUE115−dの動的再構成に関連する情報を送信するように、eNB105−h、またはeNB105−hの1つまたは複数のキャリアを構成または再構成することができる。システム1000は、複数のコンポーネントキャリア上での動作をサポートすることができ、コンポーネントキャリアはそれぞれ、eNB105−hとUE115−dとの間で送信される異なる周波数の波形信号を含む。複数のコンポーネントキャリアはUE115−dとeNB105−hとの間のアップリンク送信とダウンリンク送信とを搬送することができ、eNB105−hは、それぞれが異なるTDD構成を有する場合がある複数のコンポーネントキャリア上での動作をサポートすることができる。UE115−dの構成要素は、個別にまたは集合的に、ハードウェア中の適用可能な機能の一部または全部を実行するように構成された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて実現され得る。言及されたモジュールの各々は、システム1000の動作に関係する1つまたは複数の機能を実行するための手段であり得る。同様に、eNB105−hの構成要素は、個別にまたは集合的に、ハードウェア中の適用可能な機能の一部または全部を実行するように適用された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて実現され得る。言及された構成要素の各々は、システム1000の動作に関係する1つまたは複数の機能を実行するための手段であり得る。
[0083]図11は、様々な例による、ワイヤレス通信システムのUEによって実行され得る方法1100を示している。方法1100は、たとえば、図1、図3、図7、図8、もしくは図10のUE115によって、またはこれらの図に関して説明されたデバイスの任意の組合せを使用して実行され得る。初めに、ブロック1105において、UEは、eNBとのTDD通信のための初期UL−DL構成を決定する。特定の例では、第1のUL−DL構成は、eNBとのTDD通信のために使用されることになる初期UL−DL構成とすることができ、eNBから受信されたSIB1メッセージに含まれる情報から決定され得る。ブロック1110において、たとえば、トラフィック条件において観測された変化に起因して、UL−DL構成の再構成が望ましいと決定すると、UEは、eNBとのTDD通信のために使用されることになるUL−DL構成を変更する再構成メッセージを受信する。そのメッセージは、第1のUL−DL構成から第2のUL−DL構成に変更することをUEに示することができる。eIMTAに従って動作する非レガシーUEの場合、TDD UL−DL構成の再構成は動的に行われ得る。ブロック1115において、UEにおいて休止が検出された場合、UEは不連続受信(DRX)モードに切り替わる。ある例では、DRXモードへの切り替えは、休止タイマの満了に基づくことができる。ブロック1120において、DRXモードにあるとき、UEは、DRXオン期間中にeNBからの制御情報をモニタする。一例によれば、DRXオン期間の頻度は、UL−DL構成の変更に関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づくことができる。1つの特定の例では、基準TDD UL−DL構成は、SIB1メッセージにおいて受信された初期UL−DL構成とすることができるか、またはRRCメッセージにおいてUEによって受信される異なるUL−DL構成とすることができる。いくつかの例では、UEは、DRXモードに入ると、再構成されたUL−DL構成において動作するのを中断することができ、初期UL−DL構成に自律的に戻ることができる。
[0084]図12は、様々な例による、ワイヤレス通信システムのUEによって実行され得る別の方法1200を示している。方法1200は、たとえば、図1、図3、図7、図8、もしくは図10のUE115によって、またはこれらの図に関して説明されたデバイスの任意の組合せを使用して実行され得る。初めに、ブロック1205において、UEは、eNBとのTDD通信のための第1のUL−DL構成を決定する。一例では、第1のUL−DL構成は、eNBとのTDD通信のために使用されることになる初期UL−DL構成とすることができ、eNBから受信されたSIB1メッセージに含まれる情報から決定され得る。ブロック1210において、たとえば、トラフィック条件において観測された変化に起因して、UL−DL構成の再構成が望ましいと決定すると、UEは、eNBとのTDD通信のために使用されることになるUL−DL構成を変更する再構成メッセージを受信する。そのメッセージは、第1のUL−DL構成から第2のUL−DL構成に変更することをUEに示すことができる。eIMTAに従って動作する非レガシーUEの場合、TDD UL−DL構成の再構成は動的に行われ得る。ブロック1215において、UEにおいて休止が検出された場合、UEは不連続受信(DRX)モードに切り替わる。ある例では、DRXモードへの切り替えは、休止タイマの満了に基づくことができる。ブロック1220において、DRXモードにあるとき、UEは、DRXオン期間中にeNBからの制御情報をモニタする。1つの特定の例によれば、DRXオン期間の頻度は、UL−DL構成の変更に関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づくことができる。先に言及されたように、一例では、基準TDD UL−DL構成は、SIB1メッセージにおいて受信された初期UL−DL構成とすることができるか、またはRRCメッセージにおいてUEによって受信される異なるUL−DL構成とすることができる。ブロック1225において、UEは、eNBから受信された制御情報に応答して、DRXモードから切り替わる。ある例では、DRXモードからの切り替えは、たとえば、データがUEに送信されることを示すeNBからの制御情報を受信する結果とすることができる。いくつかの例では、DRXモードからの切り替えは、UEがeNBにデータを送信できるようにするために行うことができる。そのような場合、UEは最初に、データがUEから送信されることになり、DRXモードから切り替わるというインジケーションをeNBに送信することができる。ブロック1230において、たとえば、トラフィック条件において観測された変化に応答して、UEが異なるUL−DL構成に切り替わることができるようにするために、UEは、動的再構成モードへの切り替えのインジケーションと、切り替えを開始するタイミングとをeNBから受信する。動的再構成モードへの切り替えのインジケーションと、切り替えを開始するタイミングとは、たとえば、L1シグナリング、MACシグナリングまたはRRCシグナリングのうちの1つまたは複数を介して受信され得る。ブロック1235において、UEは再構成されたTDD UL−DL構成に変更する。
[0085]図13は、様々な例による、ワイヤレス通信システムにおいてUEによって実行され得る別の方法1300を示している。方法1300は、たとえば、図1、図3、図7、図8、もしくは図10のUE115によって、またはこれらの図に関して説明されたデバイスの任意の組合せを使用して実行され得る。最初に、ブロック1305において、ユーザ機器は、eNBとのTDD通信のための再構成されたUL−DL構成を用いて、動的TDD UL−DL再構成モードに入る。UEが入る再構成されたUL−DL構成は、UEとeNBとの間の初期TDD UL−DL構成とは異なる場合がある。ブロック1310において、UEは、不連続受信(DRX)モードに入るとき、動的TDD UL−DL再構成モードを中断する。ある例では、UEは、DRXモードに入るときに、動的TDD UL−DL再構成モードを自律的に中断することができる。いくつかの例では、DRXモード中に、UEはDRXオン期間中にeNBから制御情報をモニタすることができ、その頻度は、再構成されたUL−DL構成とは関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づく。基準TDD UL−DL構成は、たとえば、初期TDD UL−DL構成とすることができる。
[0086]図14は、様々な例による、ワイヤレス通信システムにおいてeNBによって実行され得る方法1400を示している。方法1400は、たとえば、図1、図3、図7、図8、もしくは図10のeNB105によって、またはこれらの図に関して説明されたデバイスの任意の組合せを使用して実行され得る。初めに、ブロック1405において、eNBは、UEとのTDD通信のためのアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)構成を決定する。いくつかの例では、UL−DL構成は、UEとのTDD通信のために使用されることになる初期UL−DL構成とすることができる。ブロック1410において、eNBは、セルレベルULおよびDLトラフィック負荷に基づいて、UEとのTDD通信のために使用されることになるUL−DL構成を定期的に再構成する。最後に、ブロック1415においてeNBは、不連続受信(DRX)オン期間中にUEに制御情報を送信する。1つの具体例では、DRXオン期間の頻度は、セルの再構成されるUL−DL構成に関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づくことができる。基準UL−DL構成は、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)メッセージにおいて送信される初期UL−DL構成とすることができる。代替的には、基準UL−DL構成は初期UL−DL構成とは異なる場合があり、たとえば、RRCメッセージにおいてUEに送信され得る。いくつかの例では、eNBは、UEがDRXモードにあると決定すると、UL−DL構成の再構成を中断することができる。
[0087]図15は、様々な例による、ワイヤレス通信システムにおいてeNBによって実行され得る方法1500を示している。方法1500は、たとえば、図1、図3、図7、図8、もしくは図10のeNB105によって、またはこれらの図に関して説明されたデバイスの任意の組合せを使用して実行され得る。初めに、ブロック1505において、eNBは、UEとのTDD通信のためのアップリンク−ダウンリンク(UL−DL)構成を決定する。いくつかの例では、UL−DL構成は、UEとのTDD通信のために使用されることになる初期UL−DL構成とすることができる。ブロック1510において、eNBは、セルレベルULおよびDLトラフィック負荷に基づいて、UEとのTDD通信のために使用されることになるUL−DL構成を定期的に再構成する。ブロック1515において、eNBは、不連続受信(DRX)オン期間中にUEに制御情報を送信する。1つの具体例では、DRXオン期間の頻度は、セルの再構成されるUL−DL構成に関係なく、基準TDD UL−DL構成に基づくことができる。基準UL−DL構成は、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)メッセージにおいて送信される初期UL−DL構成とすることができる。代替的には、UL−DL構成は、初期UL−DL構成とは異なる場合があり、たとえば、RRCメッセージにおいてUEに送信され得る。いくつかの例では、eNBは、UEがDRXモードにあると決定すると、UL−DL構成の再構成を中断することができる。
[0088]ブロック1520において、eNBは、UEがDRXモードから出ることになると決定する。種々の態様において、そのような決定は、UEに送信するためのダウンリンクデータの存在に基づいて行われ得るか、またはUEがeNBに送信するアップリンクデータを有することを示すUEからのスケジューリング要求(SR)を受信するのに応答して行われ得る。ブロック1525において、UEがDRXモードから出るとき、eNBはUEに対する動的UL−DL再構成をアクティベートすることができる。いくつかの例では、上記のように、そのアクティベートは、新たなUL−DL構成が使用されることになること、および新たなUL−DL構成を使用し始める時点を示す情報をUEに送信することによって成し遂げられ得る。いくつかの例では、新たなUL−DL構成は基準UL−DL構成とは異なる場合がある。最後に、ブロック1530において、eNBはUEに、UEとの通信において使用されることになる新たなUL−DL構成を送信する。UEがDRXモードから出た後の動的UL−DL再構成への切り替えは、たとえば、UEに送信されることになるデータの量に基づくことができる。1つの具体例では、動的再構成モードへの切り替えインジケーションおよびその切り替えを開始するタイミングは、たとえば、L1シグナリング、MACシグナリングまたはRRCシグナリングのうちの1つまたは複数を用いて送信され得る。
[0089]添付の図面に関して上記に記載した詳細な説明は、例示的な例について説明しており、実現され得るか、または特許請求の範囲内にある例のみを表すものではない。この説明全体にわたって使用する「例示的」という用語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」ことを意味しない。発明を実施するための形態は、説明された技法の理解を与えるために、具体的な詳細を含む。ただし、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実施され得る。いくつかの事例では、説明された例の概念を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形で示されている。
[0090]情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0091]本明細書の開示に関して説明された様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実装され得る。
[0092]本明細書で説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実現され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実現される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実施態様は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲および趣旨内にある。たとえば、ソフトウェアの性質により、上記で説明された機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実現され得る。機能を実現する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理的な場所において実現されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置され得る。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、「のうちの少なくとも1つ」で終わる項目の列挙中で使用される「または」は選言的列挙を示しており、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙は、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味する。
[0093]コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用のコンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送もしくは記憶するために使用され、汎用もしくは専用コンピュータ、もしくは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−Ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
[0094]本開示についてのこれまでの説明は、当業者が本開示を構成または使用することができるように与えられる。本開示への様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。本開示全体にわたって、「例」または「例示的」という用語は、一例または一事例を示すものであり、言及された例についてのいかなる優先をも暗示することはなく、または要求することもない。したがって、本開示は、本明細書で説明された例および設計に限定されるべきでなく、本明細書で開示される原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。