JP2016509048A - アスパラギンメチル転移酵素の阻害剤としての2−(ヘテロ)アリールベンゾイミダゾール及びイミダゾピリジン誘導体 - Google Patents

アスパラギンメチル転移酵素の阻害剤としての2−(ヘテロ)アリールベンゾイミダゾール及びイミダゾピリジン誘導体 Download PDF

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Abstract

置換ベンゾイミダゾール及び3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン又は式I:[ここで、X及びYはそれぞれ(i)N及びN;並びに(ii)N及びCR4:から選択され;A2は2又は3個の環ヘテロ原子を含有するC5ヘテロアリーレン基(ここで、L1への結合及び中心への結合は互いに対してβである)から選択され;L1は(i)A1−O−CH2−A2;(ii)A1−CH2−O−A2;(iii)A1−C(=O)−NH−A2;(iv)A1−CH(OH)−A2;(v)A1−CH2−NH−C(=O)−A2;(vi)A1−S−CH2−A2;(vii)A1−CH2−S−A2;(viii)A1−CH2−A2;及び(ix)A1−CH(CH3)−O−A2:から選択され;A1は随意にF又はCF3で置換されたフェニルである]、それらの医薬としての使用、特に癌及び異常ヘモグロビン症の治療における使用。

Description

本発明は、置換ベンゾイミダゾール及び3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、医薬としての、特に癌及び異常ヘモグロビン症(血色素症)の治療における、それらの使用に関する。
タンパク質の翻訳後修飾は、細胞が細胞環境の変化またはイベントに素早く反応することができるシグナル伝達のホールマークである。タンパク質の翻訳後修飾は、プロテオームの構造的および機能的多様性を拡大する。タンパク質のアセチル化およびリン酸化の役割は、外部刺激または環境条件の変化に対する微調整応答のための可逆性の高い反応として鋭意研究されてきた。最近では、ユビキチン化およびメチル化を含む他のタイプのタンパク質修飾の重要性も認識され始めた。
タンパク質のメチル化およびこれらの反応を行う酵素は、転写活性のある遺伝子またはサイレンシグされる遺伝子をマークすることにより遺伝子調節の幅を増大させている。タンパク質のメチル化は、リシン、アルギニン、ヒスチジン、またはプロリンなどのアミノ酸上、およびカルボキシ基上で起こり得る。
主として核タンパク質のアルギニンメチル化は、クロマチンの構造的再構成、シグナル伝達、細胞増殖、核細胞質間輸送、翻訳、遺伝子転写、DNA修復、RNAプロセシング、またはmRNAスプライシングに関与する重要な翻訳後修飾プロセスである。
アルギニン残基におけるタンパク質のメチル化は、タンパク質アルギニンメチルトランスフェラーゼ酵素によって触媒される。タンパク質アルギニンメチルトランスフェラーゼ(PRMT)ファミリーの酵素は、生物間で進化的に保存されているが、生物が異なればメンバーの数が異なる。
ヒトPRMTファミリーには11のメンバーが存在し、そのうち8つは既知の酵素活性および標的基質を有する。PRMT2と最近同定された2つの推定PRMT遺伝子(PRMT10およびPRMT11)を除いて、このファミリーの残りのタンパク質は全て、酵素的アルギニンメチル化活性を有する。
PRMTは、基質タンパク質のアルギニン残基のグアニジニウム基においてそれらが触媒するメチル化に基づいて2つのタイプに細分される。グアニジニウム基には、2つのΨ−グアニジノ窒素原子と内部δ−グアニジノ窒素原子の、3つの窒素が存在し、おそらくその全てがメチル化され得る。アルギニンのモノメチル化およびジメチル化(MMAおよびDMA)が哺乳動物細胞において2つのΨ−グアニジノ窒素原子の一方または両方に見られ、ジメチル化は対称または非対称のいずれかであり得る。第3のメチル化アルギニンは、アルギニンの内部δ−グアニジノ窒素原子のモノメチル化によって生じ、これまでには酵母タンパク質だけで報告されている。I型PRMT酵素は、グアニジニウム基の同じ窒素原子をジメチル化することによってMMAおよび非対称性ジメチルアルギニンの形成を触媒し、一方、II型PRMT酵素は、末端窒素原子のそれぞれをモノメチル化することによってMMAおよび対称性ジメチルアルギニンの形成を触媒する。III型酵素は、内部δ−グアニジノ窒素原子をメチル化する。よく特徴付けられている8種類のヒトPRMTのうち、PRMT1、3、4、6および8はI型酵素であり、PRMT5、7および9はII型酵素である。
PRMTは、S−アデノシルメチオニン(SAM)由来のメチル基の転移を介して、アルギニン残基のグアニジノ窒素原子のメチル化を触媒する。酵素的メチル化段階の副産物はS−アデノシル−L−ホモシステイン(AdoHcy)であり、これはAdoHcyヒドロラーゼによってアデノシンおよびホモシステインに加水分解される(Krause et al., 2007)。
PRMT5
PRMT5(aka JBP1、SKB1、lBP72、SKB1hisおよびHRMTIL5)はII型アルギニンメチルトランスフェラーゼであり、ヤヌスチロシンキナーゼ(Jak2)と相互作用するタンパク質に関するツーハイブリッド検索法で初めて同定された(Pollack et al., 1999)。
PRMT5は、遺伝子転写の制御および調節に重要な役割を果たす。とりわけ、PRMT5は、ヒトSWI/SNFクロマチン再構成成分BRG1およびBRMとの複合体の一部としての、ヒストンH3をArg−8(PRMT4によりメチル化される部位とは異なる部位)で、また、ヒストンH4をArg−3(PRMT1によりメチル化される部位と同じ部位)をメチル化することが知られている。
PRMT5により誘導される直接的抑制ヒストンマークに加え、遺伝子サイレンシングにおけるこの酵素の役割はまた、NuRD成分、HDAC、MDBタンパク質およびDNAメチルトランスフェラーゼを含む多重タンパク質リプレッサー複合体の形成によっても媒介される(Rank et al., 2010; Le Guezennec et al., 2006; Pal et al., 2003)。
PRMT5は、腫瘍抑制タンパク質p53のメチル化および機能的調節に関与する。(Berger, 2008; Durant et al., 2009; Jansson et al., 2008; Scoumanne et al., 2009)参照。p53の生理学的機能のほとんどは、DNAを傷害する薬剤に応答する転写アクチベーターとしてのその役割に帰することができる。ヒト癌症例のおよそ半分でp53の状態は野生型である。これらには、子宮頚癌の94%、血液性悪性疾患の87%、骨癌および内分泌腺癌の85%、および原発乳癌の75%が含まれる。野生型p53を保有する癌細胞においては、その機能を抑制する機構を阻害する手段によってp53を回復させることが、増殖停止およびアポトーシスをもたらし、腫瘍抑制の潜在的に有効な手段であると考えられる。
p53標的遺伝子は2つの択一的下流作用を有し、どちらも細胞周期を停止させ、DNAの修復を試みるか、または修復が可能でなければ、アポトーシス(プログラムされた細胞死)に至るプロセスを活性化する。p53がどのようにしてこれらの異なる結果間の選択を行うかは、腫瘍生物学分野の中心的な問題である。
p53は、翻訳後修飾が多い。リン酸化は、p53上に明らかに定義される第1の翻訳後修飾の1つである。ここ10年で、p53はリン酸化によって修飾されるだけでなく、他の修飾の中でもリシンのアセチル化およびメチル化によっても広範囲に修飾されることがさらに明らかになってきた。実際に、ヒストンタンパク質に加え、p53は、これらの翻訳後修飾に関して知られている最も多いタンパク質基質である。しかしながら、過度の翻訳後修飾にも関わらず、p53は最近まで、アルギニンメチル化の基質としては特定されていなかった。
Janssonら(Jansson et al., 2008)は、PRMT5がStrapと呼ばれるp53補因子と物理的に会合していることを発見した。Strapなどを含む補因子複合体は、DNA損傷に応答してp53と結合する。Janssonらは、in vitroにおいてPRMT5がp53をメチル化することを実証し、メチル化部位をマッピングした(R333、R335およびR337)。彼らは、これらの部位でメチル化されたp53を特異的に検出する抗体を開発し、in vivoにおいてp53がメチル化されることを確認した。Janssonらは、p53のメチル化はPRMT5を必要とし、DNA傷害薬であるエトポシドに応答して増大することを示すに至った。
細胞周期の調節およびDNA損傷応答に対するPRMT5およびp53アルギニンメチル化の役割はJanssonらおよびScoumanneら(Jansson et al., 2008; Scoumanne et al., 2009)の双方によって探究されてきた。これら2つのグループからの結果は、非摂動細胞における細胞周期の調節(細胞種特異的効果および/または実験構成の実際の性質に帰すことができる)に関していくつかの相違が明らかであるものの、両グループともDNA損傷応答に関しては同様の結果を報告している。
ドキソルビシン、カンプトテシンおよびUV光を含む様々な薬剤によって引き起こされるDNA損傷に応答して、また、ヌトリン−3による処理に応答して、PRMT5のノックダウンは、sub−G1集団の増加および同時にG1細胞の減少、ならびにp53の存在下でアポトーシスの有意な増加をもたらす。PRMT5のノックダウンはまた、p53応答の際に細胞周期の停止を調節する重要なp53標的遺伝子であるp21、およびp53 E3ユビキチンリガーゼであるMDM2のレベルの低下をもたらしたが、アポトーシスに関連するp53標的遺伝子であるPUMA、NOXA、AlP1およびAPAF1についてはそうではなかった。
PRMT5のノックダウン(PRMT1またはCARM1/PRMT4についてはそうではない)は、p53の安定化の低下、基底p53レベルの低下、およびp53オリゴマー化の低下、また、mRNAへのリボソームの結合に関与する翻訳機構の主要な成分であるelF4Eの発現の低下をもたらす。実際、elF4Eは強力な癌遺伝子であり、in vitroにおける悪性化およびヒトにおける癌形成を促進することが示されている。
PRMT5のノックダウンは、アルギニンがメチル化されたp53のレベルの低下をもたらすと予想される。p53応答に影響を及ぼす(アルギニンのメチル化の低下は応答をアポトーシス誘導に傾ける)p53のアルギニンのメチル化状態と一致して、Jannsonらは、3つの重要なアルギニン残基のそれぞれがリシンで置換されたp53突然変異体(p53KKK)はアポトーシス誘導能を保持していたが、その細胞周期停止活性は有意に損なわれていたことを示した。
さらに、p53KKKはまた、APAF1に比べてp21転写誘導能が有意に低下している。重要な標的遺伝子に対する、野生型p53のプロモーター結合特異性もまた、アルギニンのメチル化状態によって有意に影響を受け、PRMT5のノックダウンは、p53の、p21遺伝子および(興味深いことに)PUMA遺伝子のプロモーター領域への結合の低下をもたらすが、p53の、NOXAまたはAPAF1のプロモーター領域への結合には影響を及ぼさない。
まとめると、PRMT5は、非ストレス条件では細胞増殖を調節し、DNA損傷の際にはp53応答を調節する生存誘導因子であると思われる。特に、アルギニンがメチル化されたp53のレベルの低下をもたらすPRMT5のノックダウンは、p53のDNA損傷応答を細胞周期停止ではなくアポトーシス誘導に傾けると思われる。
PRMT5はさらに、ヒト癌症例の半数近くで異常発現されるという点で癌に関連付けられている。PRMT5の過剰発現は、前立腺癌(Gu et al., 2012)、肺癌(Zhongping et al., 2012)、黒色腫(Nicholas et al., 2012)、乳癌(Powers et al., 2011)、結腸直腸癌(Cho et al., 2012)、胃癌(Kim et al., 2005)、食道癌および肺癌(Aggarwal et al., 2010)、ならびにB細胞リンパ腫および白血病(Wang, 2008)の患者組織サンプルおよび細胞株で見出されている。さらに、黒色腫、乳癌および結腸直腸癌におけるPRMT5の発現上昇が不良な予後に相関していることも示されている。
CLLを含むリンパ系悪性疾患がPRMT5の過剰発現に関連付けられている。PRMT5は、正常なCD19+ Bリンパ球に比べて、いくつかの患者由来のバーキットリンパ腫;マントル細胞リンパ腫(MCL);in vitro EBV形質転換リンパ腫;白血病細胞株;およびB−CLL細胞株の核およびサイトゾルにおいて過剰発現される(タンパク質レベルで)(Pal et al., 2007; Wang et al., 2008)。興味深いことに、これらの腫瘍細胞ではPRMT5タンパク質のレベルは上昇しているにもかかわらず、PRMT5 mRNAのレベルは低下している(2分の1〜5分の1)。しかしながら、リンパ腫細胞ではPRMT5 mRNAの翻訳は増強されるので、結果として、PRMT5のレベルが高まる(Pal et al., 2007; Wang et al., 2008)。
CLLは、ほとんど全ての癌と同様に、ゲノムの変化に加え、全体的な低メチル化と腫瘍抑制遺伝子を含むプロモーターの抑制的高メチル化のホットスポットを特徴とするエピジェネティック異常を有する。CLLの発症および進行におけるエピジェネティックスの役割は依然として明らかでないが、エピジェネティック変異は疾病の初期に起こると思われ、DNAメチル化の特定のパターンが不良な予後に関連している(Chen et al., 2009; Kanduri et al., 2010)。形質転換リンパ細胞株およびMCL臨床サンプルではヒストンH3R8およびH4R3の全体的な対称性のメチル化が増大し(Pal et al., 2007)、多様なリンパ系癌細胞株およびMCL臨床サンプルで見られるPRMT5の過剰発現と相関している。
従って、PRMT5は、新規な癌治療薬の同定のための標的である。
PRMT5機能および異常ヘモグロビン症
ヘモグロビンは、赤血球の主要なタンパク質であり、肺から組織へ酸素を輸送するために不可欠である。成人では、最も一般的なヘモグロビンタイプは、ヘモグロビンAと呼ばれ、2つのαサブユニットと2つのβサブユニットからなる四量体である。乳児では、ヘモグロビン分子は、2本のα鎖と2本のγ鎖から構成される。γ鎖は、乳児が成長するにつれ徐々にサブユニットに置き換えられる。誕生時に始まるヒトβ様グロビン遺伝子サブタイプにおける胎児(γ)から成人(β)への発生段階的切り替えは、異常ヘモグロビン症としてのβ−サラセミアおよび鎌形赤血球症(SCD)の発症を先導する。β−サラセミアでは、成人型鎖は産生されない。SCDでは、βグロビン遺伝子のコード配列の点突然変異が、重合特性が変化したタンパク質の産生をもたらす。成人のγ−グロビン遺伝子発現の増加(胎児ヘモグロビン(HPFH)突然変異が遺伝的に持続する状態)は、β−サラセミアおよびSCDの臨床的重篤度を有意に改善するという所見は、γ−グロビン遺伝子サイレンシングを逆転させる治療戦略の探索を押し進めた。これまでに、これは、DNAのメチル化およびヒストンの脱アセチル化を含むエピジェネティック修飾に広く影響を及ぼす化合物を用い、薬理学的誘導によって達成されている。より標的化された療法の開発は、胎児グロビン遺伝子のサイレンシングを支持する分子機構の同定にかかっている。これらの機構は、HPFH突然変異の徹底的研究およびグロビン遺伝子調節の他の多くの側面の著しい進展にもかかわらず、依然として分かっていない。
PRMT5は、ヒストンH4アルギニン3のジメチル化(H4R3me2s)に始まり、DNAのメチル化およびγ−遺伝子の転写サイレンシングで終わる、協調した抑制的エピジェネティックイベントの誘発に重要な役割を果たす(Rank et al., 2010)。抑制マーカーの同期的確立に不可欠なのは、DNAメチルトランスフェラーゼDNMT3Aと他のリプレッサータンパク質を含むPRMT5依存的複合体の集合である(Rank et al., 2010)。DNMT3Aは、直接リクルートされて、PRMT5により誘導されたH4R3me2sマークに結合し、shRNAを介したPRMT5のノックダウンによるこのマークの欠損、またはメチルトランスフェラーゼ活性を欠いた変異型のPRMT5の強制発現は、γ−遺伝子発現の著しいアップレギュレーション、およびγ−プロモーターにおけるDNAメチル化の完全排除をもたらす。非特異的メチルトランスフェラーゼ阻害剤(AdoxおよびMTA)によるヒト赤血球前駆体の処理もまた、γ−遺伝子発現のアップレギュレーションをもたらした(He Y, 2013)。従って、PRMT5の阻害剤は、β−サラセミアおよび鎌形赤血球症(SCD)などの異常ヘモグロビン症の治療薬としての可能性を持つ。
本発明者らは、PRMT5の活性を阻害する、従って、PRMT5の活性の阻害により改善される病態の治療に使用可能な特定の置換ベンズイミダゾールおよび3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンを開発した。
従って、本発明の第1の局面は、式Iの化合物を提供する。
Figure 2016509048
[ここで、
X及びYはそれぞれ
(i)N及びN;並びに
(ii)N及びCR4
から選択され;
2
(i)
Figure 2016509048
{ここで、R5はH、Br、F、Me、OMe、カルボキシ、C1-4アルキルエステル、カルボキサミド、C5-7N含有ヘテロアリール基(これは随意にC1-4アルキル基で置換されていてよい)から選択される};
(ii)
Figure 2016509048
(ここで、X1及びX2の内の一方はNであり、もう一方はCHである);
(iii)2又は3個の環ヘテロ原子を含有するC5ヘテロアリーレン基(ここで、L1への結合及び中心への結合は互いに対してβである):
から選択され;
1
(i)A1−O−CH2A2
(ii)A1−CH2−O−A2
(iii)A1−C(=O)−NH−A2
(iv)A1−CH(OH)−A2
(v)A1−CH2−NH−C(=O)−A2
(vi)A1−S−CH2A2
(vii)A1−CH2−S−A2
(viii)A1−CH2A2;及び
(ix)A1−CH(CH3)−O−A2
から選択され;
1は随意にF又はCF3で置換されたフェニルであり;
(a)R1、R2、R3及びR4(存在する場合)の内の1つは
(i)H;
(ii)ハロ;
(iii)NH2
(iv)NMe2
(iv)C1-4アルキル;
(v)OMe;
(vi)OCF3
(vii)CF3
(viii)CN;
(ix)−CH2−カルボキシ;
(x)−CH2−C1-4アルキルエステル;
(xi)−CH2−カルボキサミド;
(xii)−NH−C24−NH−C(=O)−C1-4アルキル;
(xiii)L2−A3{ここで、L2は単結合、CH2、O、NH、NMe、NH−CH2及びNMe−CH2より成る群から選択され、A3
(xiii-i)C5-10N含有ヘテロ環式基(これは、OH、NH2、CH2N(R62、C1-4アルキル、C1-4アルキルアシル、C1-4アルキルエステル、オキソ及びC1-4アルキルスルホニルから選択される1個又は2個の基で随意に置換されていてよく、ここで、各R6は独立してH、C1-4アルキル、C1-4アルキルアシル及びC1-4アルキルエステルから選択される);
(xiii-ii)C5-7N含有ヘテロアリール基(これは随意にC1-4アルキル基で置換されていてよい);
(xiii-iii)C5-7N非含有ヘテロ環式基:
から選択される}:
から選択され;
(b)R1、R2、R3及びR4(存在する場合)の内の別の1つは
(i)H;
(ii)ハロ;
(iii)NH2
(iv)NMe2
(iv)Me;
(v)OMe;
(vi)OCF3
(vii)CF3
(viii)CN:
から選択され;
(c)R1、R2、R3及びR4(存在する場合)の内の他の1つ又は2つはHである。]
ある実施形態において、第1の局面は、次の化合物を含まないことができる。
Figure 2016509048
本発明の第2の局面は、治療方法に用いるための本発明の第1の局面の化合物を提供することにある。この第2の局面はまた、第1の局面の化合物及び製薬上許容できる賦形剤を含む製薬組成物も提供する。
本発明の第3の局面は、処置を必要としている患者に本発明の第1の局面の化合物又は本発明の第2の局面の製薬組成物を投与することを含む、癌の処置方法を提供する。この本発明の第3の局面はまた、癌を処置するための医薬の製造における本発明の第1の局面の化合物の使用、及び癌の処置に用いるための本発明の第1の局面の化合物又は本発明の第2の局面の製薬組成物も提供する。
以下に説明するように、第1の局面の化合物は、癌の処置における放射線療法及び/又は化学療法と同時に又はそれに引き続いて投与することができる。
本発明の第4の局面は、処置を必要としている患者に本発明の第1の局面の化合物又は本発明の第2の局面の製薬組成物を投与することを含む、異常ヘモグロビン症(血色素症)の処置方法を提供する。この本発明の第4の局面はまた、異常ヘモグロビン症(血色素症)を処置するための医薬の製造における本発明の第1の局面の化合物の使用、及び異常ヘモグロビン症(血色素症)の処置に用いるための本発明の第1の局面の化合物又は本発明の第2の局面の製薬組成物も提供する。
定義
2又は3個の環ヘテロ原子を含有するC5ヘテロアリーレン基(ここで、L1への結合及び中心への結合は互いに対してβである):この用語は、ここで用いた場合、5個の環原子を有していてその内の2又は3個が環ヘテロ原子である単環式ヘテロアリール化合物の2個の環原子から水素原子を取り除くことによって得られる二価部分に関する。かかる単環式ヘテロアリーレン基の非限定的な例には、以下のものから誘導されるものが包含される:
11:オキサゾール、イソオキサゾール;
21:オキサジアゾール(フラザン);
11:チアゾール、イソチアゾール;
2:イミダゾール(1,3−ジアゾール)、ピラゾール(1,2−ジアゾール);及び
3:トリアゾール。
かかる基の例は、以下のものである:
Figure 2016509048
5-7N含有ヘテロ環式基:用語「C5-7N含有ヘテロ環式基」は、ここで用いた場合、単環式ヘテロ環式化合物の環原子から水素原子を取り除くことによって得られる一価部分であって、該部分が5〜7個の環原子を有しており、その内の1〜4個が環ヘテロ原子であり、その内の少なくとも1個が窒素である、前記一価部分に関する。
この範疇において、接頭部(例えばC5-7、C5-6等)は、炭素原子であるかヘテロ原子であるかに拘わらず、環原子の数、又は環原子の数の範囲を表す。例えば、「C5-6ヘテロ環式」という用語は、ここで用いた場合、5又は6個の環原子を有するヘテロ環式基に関する。
5-7N含有ヘテロ環式基の非限定的な例には、以下のものから誘導されるものが包含される:
1:ピロリジン(テトラヒドロピロール)(C5)、ピロリン(例えば、3−ピロリン、2,5−ジヒドロピロール)(C5)、2H−ピロール又は3H−ピロール(イソピロール、イソアゾール)(C5)、ピペリジン(C6)、ジヒドロピリジン(C6)、テトラヒドロピリジン(C6)、アゼピン(C7);
2:イミダゾリジン(C5)、ピラゾリジン(ジアゾリジン)(C5)、イミダゾリン(C5)、ピラゾリン(ジヒドロピラゾール)(C5)、ピペラジン(C6);
11:テトラヒドロオキサゾール(C5)、ジヒドロオキサゾール(C5)、テトラヒドロイソオキサゾール(C5)、ジヒドロイソオキサゾール(C5)、モルホリン(C6)、テトラヒドロオキサジン(C6)、ジヒドロオキサジン(C6)、オキサジン(C6);
11:チアゾリン(C5)、チアゾリジン(C5)、チオモルホリン(C6);
21:オキサジアジン(C6);及び、
111:オキサチアジン(C6)。
環がSヘテロ原子を含有する場合、これは酸化されていてもよい。例えば、C5-7N含有ヘテロ環式基がチオモルホリンである場合、Sは1回又は2回酸化されていることができ、即ち次のものであることができる。
Figure 2016509048
5-10N含有ヘテロ環式基:用語「C5-10N含有ヘテロ環式基」は、ここで用いた場合、単環式又は二環式ヘテロ環式化合物の環原子から水素原子を取り除くことによって得られる一価部分であって、該部分の各環が5〜7個の環原子を有しており、その内の1〜4個が環ヘテロ原子であり、該環ヘテロ原子の内の少なくとも1個が窒素である、前記一価部分に関する。従って、この用語は、「C5-7N含有ヘテロ環式基」を包含する。
5-10N含有ヘテロ環式基の非限定的な例には、「C5-7N含有ヘテロ環式基」について上で挙げたもの及び以下のものから誘導されるものが包含される:
1:インドリン(C9);イソインドリン(C9)。
5-7N非含有ヘテロ環式基:用語「C5-7N非含有ヘテロ環式基」は、ここで用いた場合、単環式ヘテロ環式化合物の環原子から水素原子を取り除くことによって得られる一価部分であって、該部分が5〜7個の環原子を有しており、その内の1〜4個が環ヘテロ原子であり、その内のいずれも窒素ではない、前記一価部分に関する。
この範疇において、接頭部(例えばC5-7、C5-6等)は、炭素原子であるかヘテロ原子であるかに拘わらず、環原子の数、又は環原子の数の範囲を表す。例えば、「C5-6ヘテロ環式」という用語は、ここで用いた場合、5又は6個の環原子を有するヘテロ環式基に関する。
5-7N非含有ヘテロ環式基の非限定的な例には、以下のものから誘導されるものが包含される:
1:オキソラン(テトラヒドロフラン)(C5)、オキソール(ジヒドロフラン)(C5)、オキサン(テトラヒドロピラン)(C6)、ジヒドロピラン(C6)、ピラン(C6)、オキセピン(C7);
1:チオラン(テトラヒドロチオフェン)(C5)、チアン(テトラヒドロチオピラン)(C6)、チエパン(C7);
2:ジオキソラン(C5)、ジオキサン(C6)、及びジオキセパン(C7);
3:トリオキサン(C6);並びに
11:オキサチオール(C5)及びオキサチアン(チオキサン)(C6)。
5-7N含有ヘテロアリール基:用語「C5-7N含有ヘテロアリール基」は、ここで用いた場合、単環式芳香族化合物の芳香族環原子から水素原子を取り除くことによって得られる一価部分であって、該部分が5〜7個の環原子を有しており、その内の1〜4個が環ヘテロ原子であり、その内の少なくとも1個が窒素である、前記一価部分に関する。
この範疇において、接頭部(例えばC5-7、C5-6等)は、炭素原子であるかヘテロ原子であるかに拘わらず、環原子の数、又は環原子の数の範囲を表す。例えば、「C5-6ヘテロアリール」という用語は、ここで用いた場合、5又は6個の環原子を有するヘテロアリール基に関する。
5-7N含有ヘテロアリール基の非限定的な例には、以下のものから誘導されるものが包含される:
1:ピロール(アゾール)(C5)、ピリジン(アジン)(C6);
11:オキサゾール(C5)、イソオキサゾール(C5)、イソオキサジン(C6);
21:オキサジアゾール(フラザン)(C5);
31:オキサトリアゾール(C5);
11:チアゾール(C5)、イソチアゾール(C5);
2:イミダゾール(1,3−ジアゾール)(C5)、ピラゾール(1,2−ジアゾール)(C5)、ピリダジン(1,2−ジアジン)(C6)、ピリミジン(1,3−ジアジン)(C6)(例えば、シトシン、チミン、ウラシル)、ピラジン(1,4−ジアジン)(C6);
3:トリアゾール(C5)、トリアジン(C6);及び
4:テトラゾール(C5)。
ハロ:F、Cl、Br、I。
随意としての置換基
1-4アルキル:用語「C1-4アルキル」は、ここで用いた場合、1〜4個の炭素原子を有する飽和炭化水素化合物(3〜4個の炭素原子を有する環化されたものであってもよい)の炭素原子から水素原子を取り除くことによって得られる一価部分である。
飽和アルキル基の非限定的な例には、メチル(C1)、エチル(C2)、プロピル(C3)及びブチル(C4)が包含される。
飽和直鎖状アルキル基の非限定的な例には、メチル(C1)、エチル(C2)、n−プロピル(C3)及びn−ブチル(C4)が包含される。
飽和分岐鎖状アルキル基の非限定的な例には、イソプロピル(C3)、イソブチル(C4)、sec−ブチル(C4)及びt−ブチル(C4)が包含される。
環化アルキル基の例には、シクロプロピル(C3)及びシクロブチル(C4)が包含される。
1-4アルキル基は、それら自体、アミノ又は保護アミノ基、即ちNH2又はNHProt{ここで、Protはアミノ保護基(例えばBoc)である}で置換されていてもよい。
1-4アルキルアシル:−C(=O)R(ここで、Rは上で定義した通りのC1-4アルキル基である)。C1-4アルキルアシル基の非限定的な例には、−C(=O)CH3(アセチル)、−C(=O)CH2CH3(プロピオニル)、−C(=O)C(CH33(t−ブチリル)、−C(=O)CH(CH3)NRC1C2(ここで、RC1及びRC2は独立してH及び上で定義した通りのC1-4アルキル基から選択される)が包含される。
カルボキシ:−C(=O)OH。
カルボキサミド:−C(=O)NRC1C2(ここで、RC1及びRC2は独立してH及び上で定義した通りのC1-4アルキル基から選択される)。カルボキサミド基の非限定的な例には、−C(=O)NHCH3、−C(=O)NHCH2CH3、−C(=O)N(CH32及び−C(=O)N(C252が包含される。
1-4アルキルエステル:−C(=O)OR(ここで、RはC1-4アルキル基である)。C1-4アルキルエステル基の非限定的な例には、−C(=O)OCH3、−C(=O)OCH2CH3及び−C(=O)OC(CH33が包含される。
オキソ(ケト、−オン):=O。
1-4アルキルスルホニル:−S(=O)2R(ここで、RはC1-4アルキル基である)。C1-4アルキルスルホニル基の非限定的な例には、−S(=O)2CH3(メタンスルホニル、メシル)及び−S(=O)2CH2CH3(エシル)が包含される。
他の形態を含む
別段の定めがなければ、これらの置換基の周知のイオン形態、塩形態、溶媒和形態及び保護された形態も上記に包含される。例えば、カルボン酸(−COOH)と言ったら、アニオン(カルボキシレート)形態(−COO-)、その塩又は溶媒和物、並びに慣用の保護された形態も包含される。同様に、アミノ基と言ったら、プロトン化された形態(−N+HR12)、アミノ基の塩又は溶媒和物、例えば塩酸塩、並びにアミノ基の慣用の保護された形態が包含される。同様に、ヒドロキシル基と言ったら、アニオン形態(−O-)、その塩又は溶媒和物、並びに慣用の保護された形態も包含される。
活性化合物の対応する塩、例えば製薬上許容できる塩を調製し、精製し且つ/又は取り扱うのが便利又は望ましいこともある。製薬上許容できる塩の例は、Berge, et al., J. Pharm. Sci., 66, 1-19 (1977)に論じられている。
例えば、化合物がアニオン性である場合又はアニオン性であり得る官能基を持つ場合(例えば−COOHは−COO-であることができる)、好適なカチオンと共に塩を形成させることができる。好適な無機カチオンの非限定的な例には、Na+及びK+等のアルカリ金属イオン、Ca2+及びMg2+等のアルカリ土類カチオン、並びにAl+3等のその他のカチオンが包含される。好適な有機カチオンの非限定的な例には、アンモニウムイオン(即ちNH4 +)及び置換アンモニウムイオン(例えばNH3+、NH22 +、NHR3 +、NR4 +)が包含される。ある種の好適な置換アンモニウムイオンの例は、以下のものから誘導されるものである:エチルアミン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリエチルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジン、ベンジルアミン、フェニルベンジルアミン、コリン、メグルミン及びトロメタミン、並びにアミノ酸、例えばリシン及びアルギニン。一般的な第四級アンモニウムイオンの例は、N(CH34 +である。
化合物がカチオン性である場合又はカチオン性であり得る官能基を持つ場合(例えば−NH2は−NH3 +であることができる)、好適なアニオンと共に塩を形成させることができる。好適な無機アニオンの非限定的な例には、次の無機酸から誘導されるものが包含される:塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸及び亜リン酸。
好適な有機アニオンの非限定的な例には、次の有機酸から誘導されるものが包含される:
2−アセトキシ安息香酸、酢酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、桂皮酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、ヒドロキシマレイン酸、ヒドロキシナフタレンカルボン酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、粘液酸、オレイン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、フェニルスルホン酸、プロピオン酸、ピルビン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、酒石酸、トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸及び吉草酸。好適なポリマー状有機アニオンの非限定的な例には、次のポリマー酸から誘導されるものが包含される:タンニン酸、カルボキシメチルセルロース。
溶媒和物
活性化合物の対応する溶媒和物を調製し、精製し且つ/又は取り扱うのが便利又は望ましいこともある。用語「溶媒和物」は、ここでは、慣用の意味において、溶質(例えば活性化合物、活性化合物の塩)と溶媒との複合体を指すために、用いられる。溶媒が水である場合、溶媒和物は便宜上水和物、例えば一水和物、二水和物、三水和物等と称することができる。
異性体
本発明のある種の化合物は、1以上の特定の幾何、光学、エナンチオマー、ジアステレオマー、エピマー、アトロプ、立体異性体、互変体、配座体又はアノマーの形態で存在することができ、以下のものを包含するが、これらに限定されるわけではない:cis−及びtrans−形態;E及びZ形態;c−、t−及びr−形態;エンド及びエキソ形態;R、S及びメソ形態;D及びL形態;d及びl形態;(+)及び(−)形態;ケト、エノール及びエノラート形態;syn及びanti形態;シンクリナル(synclinal)及びアンチクリナル(anticlinal)形態;α及びβ形態;軸(axial)及び赤道(equatorial)形態;舟、椅子、ねじれ、エンベロープ及び半椅子形態;並びにそれらの組合せ{以下、まとめて「異性体」(又は「異性形態」)と称する}。
用語「キラル」は、鏡像の相手が重ね合わせられない特性を有する分子を指し、用語「アキラル」は、鏡像の相手に重ね合わせることができる分子を指す。
用語「立体異性体」は、同一の化学構造を持つがしかし原子又は基の空間配置が異なる化合物を指す。
「ジアステレオマー」は、2つ以上のキラル中心を持つ立体異性体であって、それらの分子が互いの鏡像ではないものを指す。ジアステレオマーは、2つの異なる物理的特性、例えば異なる融点、沸点、スペクトル特性及び反応性を有する。ジアステレオマーの混合物は、高分割分析手順、例えば電気泳動及びクロマトグラフィー下で分割することができる。
「エナンチオマー」は、化合物の2つの立体異性体であって、重ね合わせることができない互いの鏡像であるものを指す。
ここで用いられる立体化学的定義及び規則は、一般的にS. P. Parker編集、McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms (1984) McGraw-Hill Book Company, New York;及びEliel, E. and Wilen, S., "Stereochemistry of Organic Compounds", John Wiley and Sons, Inc., New York, 1994に従う。本発明の化合物は、非対称又はキラル中心を含有することができ、従って異なる立体異性形態で存在することができる。ジアステレオマー、エナンチオマー及びアトロプ異性体、並びにそれらの混合物、例えばラセミ混合物を含めて(これらに限定されない)、本発明の化合物のすべての立体異性形態は、本発明を構成するものとする。多くの有機化合物が光学活性形態で存在し、即ちそれらは平面偏光の面を回転させる能力を有する。光学活性化合物の説明においては、キラル中心についての分子の絶対配置を示すために、接頭辞D及びL、又はR及びSが用いられる。化合物による平面偏光の回転の様子を示すためには、接頭辞d及びl又は(+)及び(−)が用いられ、(−)又はlは化合物が左旋性であることを意味する。(+)又はdを接頭辞とする化合物は、右旋性である。一定の化学構造について、これらの立体異性体は、互いに鏡像であることを除いて、同一である。特定の立体異性体はまた、エナンチオマーとも称することができ、かかる異性体の混合物は多くの場合エナンチオマーの混合物と称される。エナンチオマーの50:50混合物は、ラセミ化合物のラセミ混合物と称され、これは、化学反応又は方法において立体選択性又は立体特異性がなかった場合に起こり得る。用語「ラセミ混合物」及び「ラセミ化合物」は、2種のエナンチオマー種の等モル混合物を意味し、光学活性がない。
互変異性形態について以下に論じる場合を除いて、ここで用いた場合、構造(又は構成)異性体(即ち、空間における原子の位置だけではなくて、原子の間の連結の点でも異なっている異性体)は、用語「異性体」から特定的に除外されることに留意されたい。例えば、メトキシ基−OCH3と言ったら、その構造異性体であるヒドロキシメチル基−CH2OHを指すとは解釈されない。同様に、o−クロロフェニルと言ったら、その構造異性体であるm−クロロフェニルを指すとは解釈されない。しかしながら、構造の種類と言ったら、その類に含まれる構造異性形態を充分包含し得る(例えばC1-7アルキルはn−プロピル及びイソプロピルを包含し;ブチルはn−ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びt−ブチルを包含し;メトキシフェニルはo−メトキシフェニル、m−メトキシフェニル及びp−メトキシフェニルを包含する)。
上記の除外は、互変異性形態、例えばケト−、エノール及びエノラート形態、例えば次の互変異性ペアにおけるようなものに関するものではない:ケト/エノール(下に図示)、イミン/エナミン、アミド/イミノアルコール、アミジン/アミジン、ニトロソ/オキシム、チオケトン/エネチオール、N−ニトロソ/ヒドロキシアゾ及びニトロ/aci−ニトロ。
Figure 2016509048
用語「互変異性体」又は「互変異性形態」は、低エネルギーバリアによって相互に交換可能なエネルギーが異なる構造異性体を指す。例えば、プロトン互変異性体(プロトン移動互変異性体とも称される)には、ケト−エノール及びイミン−エナミン異性化のようなプロトンの移動による相互交換が包含される。
用語「異性体」には、1個以上同位元素で置き換えられた化合物が特定的に包含されることに留意されたい。例えば、Hは、1H、2H(D)及び3H(T)を含む任意の同位元素の形であることができる;Cは12C、13C及び14Cを含む任意の同位元素の形であることができる;Oは16O及び18Oを含む任意の同位元素の形であることができる;等。
本発明の化合物に組み込むことができる同位元素の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位元素、例えば2H(重水素、D)、3H(トリチウム)、11C、13C、14C、15N、18F、31P、32P、35S、36Cl及び125Iが含まれるが、これらに限定されるわけではない。様々な同位元素で標識付けされた本発明の化合物、例えば3H、13C及び14Cのような放射性同位元素が組み込まれたもの。このような同位元素で標識付けされた化合物は、代謝の研究、反応速度の研究、検出又は画像化技術、例えば陽電子放射型断層撮影(PET)若しくは単一光子放射型断層撮影(SPECT)(薬剤若しくは基剤組織分配分析を含む)、又は患者の放射線治療に、有用であり得る。重水素で標識付けされた又は置き換えられた本発明の治療用化合物は、分配、代謝及び排出(ADME)に関連して、改善されたDMPK(薬剤代謝及び薬物速度)特性を有することができる。重水素のような重い同位元素での置き換えは、より大きい代謝安定性の結果としてのある種の治療上の利点、例えば増大したインビボ半減期又は減少した薬量要件を与えることができる。18Fで標識付けされた化合物は、PET及びSPECT研究について有用であり得る。同位元素で標識付けされた本発明の化合物及びそのプロドラッグは、一般的に、下に記載した式又は実施例及び調製例に開示した手順を、同位元素で標識付けされていない試薬に代えて容易に入手可能な同位元素で標識付けされた試薬を用いて実施することによって、調製することができる。さらに、重い同位元素、特に重水素(即ち2H又はD)での置き換えは、より大きい代謝安定性の結果としてのある種の治療上の利点、例えば増大したインビボ半減期又は減少した薬量要件又は治療指数の改善を与えることができる。この範疇における重水素は、置換基とみなすものとする。このような重い同位元素、特に重水素の濃度は、同位元素濃縮係数によって規定することができる。本発明の化合物においては、特別な同位元素として特に示されない任意の原子は、その原子の安定な同位元素を表すものとする。
別段の定めがなければ、特定の化合物と言ったら、(全体的若しくは部分的)ラセミ体及びそれらのその他の混合物を含めて、すべてのこのような異性体を包含するものとする。このような異性形態の調製方法(例えば不斉合成)並びに分離(例えば分別結晶化及びクロマトグラフィー手段)は、当業者に知られているか又はここに教示した方法若しくは既知の方法を既知の態様で適合させることによって容易に得られる。
治療適応
本明細書に開示される化合物は、いくつかの障害において、特に、癌および異常ヘモグロビン症の治療または予防において治療利益を提供し得る。
PRMT5を介するp53の翻訳後アルギニンメチル化のモジュレーターは、アポトーシス誘導性のp53応答を調節することができ、従って、例えば癌の治療において、治療薬として有用であり得る。このような薬剤はまた、PRMT5の過剰発現を示す癌の治療のための治療薬として有用であり得る。
「癌」は、いずれの形態の癌であってもよい。特に、癌は、下記:白血病、急性リンパ球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、非ホジキンリンパ腫、ホジキン病、前立腺癌、肺癌、黒色腫、乳癌、結腸および直腸癌、結腸癌、扁平上皮癌および胃癌のうちのいずれか1以上を含み得る。
あるいは、癌は、副腎皮質癌、肛門癌、膀胱癌、血液癌、骨癌、脳腫瘍、女性生殖系の癌、男性生殖系の癌、中枢神経系リンパ腫、子宮頸癌、小児横紋筋肉腫、小児肉腫、子宮内膜癌、子宮内膜肉腫、食道癌、眼癌、胆嚢癌、消化管癌、有毛細胞白血病、頭頸部癌、肝細胞癌、下咽頭癌、カポジ肉腫、腎臓癌、喉頭癌、肝臓癌、悪性線維性組織球腫、悪性胸腺腫、中皮腫、多発性骨髄腫、骨髄腫、鼻腔および副鼻腔癌、鼻咽頭癌、神経系癌、神経芽腫、口腔癌、口咽頭癌、骨肉腫、卵巣癌、膵臓癌、副甲状腺癌、陰茎癌、咽頭癌、下垂体腫瘍、形質細胞新生物、原発CNSリンパ腫、直腸癌、呼吸器系癌、網膜芽細胞腫、唾液腺癌、皮膚癌、小腸癌、軟組織肉腫、胃癌、胃癌、精巣癌、甲状腺癌、尿路系癌、子宮肉腫、膣癌、血管系癌、ワルデンストロームマクログロブリン血症および/またはビルムス腫瘍を含み得る。癌は、特定のタイプのものであってよい。癌のタイプの例としては、リンパ腫、黒色腫、癌腫(例えば、腺癌、肝細胞癌、髄様癌、乳頭癌、扁平上皮癌)、星状細胞腫、神経膠腫、髄芽細胞腫、骨髄腫、髄膜腫、神経芽腫、肉腫(例えば、血管肉腫、軟骨肉腫、骨肉腫)が含まれる。
癌は、PRMT5を過剰発現する癌であり得る。癌は非癌性組織に比べてPRMT5タンパク質を過剰発現する場合がある。いくつかの場合では、癌は、非癌性組織に比べてPRMT5 mRNAを過剰産生する。
あるいは、または加えて、癌は、p53を過剰発現する癌であり得る。細胞は、非癌性組織に比べてp53タンパク質を過剰発現し得る。前記細胞は、非癌性組織に比べてp53 mRNAを過剰産生し得る。いくつかの場合では、前記細胞におけるp53タンパク質および/またはmRNAのレベルは、非癌性細胞の場合とおよそ同等のレベルである。
本明細書に記載の薬剤は、他の抗癌療法との併用において有用であり得る。本薬剤は、化学療法または放射線療法と、および/またはp53標的薬と相乗作用し得る。
PRMT5の阻害剤は、p53を回復させる薬剤(ヌトリンなど)の作用をおそらく増強する。アルギニンメチル化p53の低下をもたらすPRMT5阻害は、腫瘍細胞を、細胞転帰をアポトーシスに切り替える、または少なくとも傾けることによって化学療法および放射線療法に増感させることができる。
併用療法
p53は、DNA損傷により活性化される。PRMT5は、DNA損傷に応答してp53を活性化し、p53活性を調節するタンパク質の複合体の一部である。アルギニンメチル化p53の低下をもたらすPRMT5阻害は、腫瘍細胞を、その細胞転帰をアポトーシスに切り替える、または少なくとも傾けることによって化学療法および放射線療法に増感させる可能性がある。PRMT5阻害は、p53を安定化し、その細胞転帰をアポトーシスに傾けることによって低用量の化学療法または放射線療法と十分に相乗作用すると思われる。
p53応答をアポトーシスに傾けることにはおそらく利益があり、応答をそのように傾ける薬剤は、p53回復薬の効果を増強すると予想される。従って、いくつかの場合では、本明細書に開示されるPRMT5モジュレーターは、放射線療法または化学療法と併用投与が可能である。本PRMT5モジュレーターは、細胞のp53活性を回復させる薬物、例えば、p53拮抗薬と併用投与が可能である。PRMT5モジュレーターは、放射線療法および/または化学療法と同時または逐次に投与可能である。好適な化学療法薬および放射線療法プロトコールは、当業者には容易に認識されるであろう。特に、本明細書に記載の化合物は、低用量の化学療法または放射線療法と組み合わせることができる。「低用量」の化学療法または放射線療法の適当な用量は、熟練の医師には容易に認識されるであろう。
異常ヘモグロビン症
本明細書に開示される化合物は、例えば、γ−グロビン遺伝子の抑制的メチル化の解除によるこれらの遺伝子の発現の増強から利益を受け得る病態の治療または予防に有用であり得る。本明細書に開示される化合物は、異常ヘモグロビン症の治療または予防において有用であり得る。異常ヘモグロビン症は、対象の血液中の異常なヘモグロビンの存在に関連する病態である。このような病態には、β−サラセミアおよび鎌形赤血球症、α−サラセミアおよびδ−サラセミアが含まれる。
本明細書に開示される化合物によって治療可能な異常ヘモグロビン症は、問題のγ−グロビン遺伝子(γ遺伝子)の再活性化によって改善され得る。いくつかの場合では、対象は哺乳動物胎児ではない。
治療方法
本発明の化合物は、療法において使用可能である。また、治療を必要とする対象に治療上有効量の本発明の化合物を投与することを含む治療方法も提供される。「治療上有効量」とは、患者に利益を示すために十分な量である。このような利益は、少なくとも1つの症状の少なくとも改善であり得る。実際の投与量、投与頻度、および投与のタイムコースは、治療対象の性質および重篤度によって異なる。治療の処方、例えば、用量の決定は、一般医およびその他の医師の裁量の範囲内である。
上記のように、本明細書に定義される抗癌治療は、単独療法として適用してもよいし、または本発明の化合物に加えて、従来の手術または放射線療法または化学療法を含んでもよい。このような化学療法は、以下のカテゴリーの1以上の抗腫瘍薬を含み得る:
(i)アルキル化剤(例えば、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、テモゾロミド(temozolamide)およびニトロソ尿素);代謝拮抗物質(例えば、ゲムシタビン、ならびに葉酸拮抗薬、例えば、5フルオロウラシルおよびテガフールなどのフルオロピリミジン、ラルチトレキセド、メトトレキサート、シトシンアラビノシド、およびヒドロキシ尿素);抗腫瘍抗生物質(例えば、アドリアマイシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシンおよびミトラマイシンなどのアントラサイクリン類);細胞分裂抑制薬(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシンおよびビノレルビンなどのビンカアルカロイド類;タキソールおよびドセタキセル(タキソテール)などのタキソイド類;ならびにポロキナーゼ阻害剤);ならびにトポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エトポシドおよびテニポシドなどのエピポドフィロトキシン類、アムサクリン、トポテカンおよびカンプトテシン)といった腫瘍内科学で使用されるような他の抗増殖/抗悪性腫瘍薬およびそれらの組合せ;
(ii)抗エストロゲン薬(例えば、タモキシフェン、フルベストラント、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェンおよびヨードキシフェン)、抗アンドロゲン作用薬(例えば、ビカルタミド、フルタミド、ニルタミドおよび酢酸シプロテロン)、LHRH拮抗薬またはLHRH作用薬(例えば、ゴセレリン、ロイプロレリンおよびブセレリン)、プロゲストゲン類(例えば、酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えば、アナストロゾール、レトロゾール、ボラゾールおよびエキセメスタン)ならびにフィナステリドなどの5*−レダクターゼ阻害剤といった細胞増殖抑制剤;
(iii)抗浸潤薬(例えば、4−(6−クロロ−2,3−メチレンジオキシアニリノ)−7−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エトキシ]−5−テトラヒドロピラン−4−イルオキシキナゾリン(AZD0530;国際特許出願WO01/94341)、N−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−2−{6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−2−メチルピリミジン−4−イルアミノ}チアゾール−5−カルボキサミド(ダサチニブ、BMS−354825;J. Med. Chem., 2004, 47, 6658-6661および4−((2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ)−6−メトキシ−7−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ)キノリン−3−カルボニトリル(ボスチニブ、SKI−606;Cancer research (2003), 63(2), 375-81)などのc−Srcキナーゼファミリー阻害剤、ならびにマリマスタットなどのメタロプロテイナーゼ阻害剤、ウロキナーゼプラスミノーゲンアクチベーター受容体機能の阻害剤、またはヘパラナーゼに対する抗体);
(iv)増殖因子機能の阻害剤:例えば、このような阻害剤には、増殖因子抗体および増殖因子受容体抗体(例えば、抗erbB2抗体トラスツズマブ[ハーセプチンT]、抗EGFR抗体パニツムマブ、抗erbB1抗体セツキシマブ[エルビタックス、C225]およびStern et al. Critical reviews in oncology/haematology, 2005, Vol. 54, pp11-29により開示されている任意の野増殖因子または増殖因子受容体抗体)が含まれ;このような阻害剤にはまた、チロシンキナーゼ阻害剤、例えば、上皮細胞増殖因子ファミリーの阻害剤(例えば、N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(ゲフィチニブ、ZD1839)、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミン(エルロチニブ、OSI 774)および6−アクリルアミド−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)−キナゾリン−4−アミン(CI 1033)などのEGFRファミリーチロシンキナーゼ阻害剤、ラパチニブなどのerbB2チロシンキナーゼ阻害剤、肝細胞増殖因子ファミリー阻害剤、イマチニブなどの血小板由来増殖因子ファミリー阻害剤、セリン/トレオニンキナーゼ阻害剤(例えば、Ras/Rafシグナル伝達阻害剤、例えば、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、例えば、ソラフェニブ(BAY 43−9006))、MEKおよび/またはAKTキナーゼを介する細胞シグナル伝達の阻害剤、肝細胞増殖因子ファミリー阻害剤、c−kit阻害剤、ablキナーゼ阻害剤、IGF受容体(インスリン様増殖因子)キナーゼ阻害剤;オーロラキナーゼ阻害剤(例えば、AZD1152、PH739358、VX−680、MLN8054、R763、MP235、MP529、VX−528およびAX39459)、ならびにCDK2および/またはCDK4阻害剤などのサイクリン依存性キナーゼ阻害剤;
(v)血管内皮増殖因子の作用を阻害するものなどの抗血管新生薬および抗リンパ血管新生薬[例えば、抗血管内皮細胞増殖因子A(VEGFA)抗体ベバシズマブ(アバスチンT)、抗血管内皮細胞増殖因子A(VEGFA)抗体ラニビズマブ、抗VEGFアプタマーペガプタニブ、抗血管内皮増殖因子受容体3(VEGFR3)抗体IMC−3C5、抗血管内皮細胞増殖因子C(VEGFC)抗体VGX−100、抗血管内皮細胞増殖因子D(VEGFD)抗体VGX−200、可溶型の血管内皮増殖因子受容体3(VEGFR3)VGX−300およびVEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤、例えば、4−(4−ブロモ−2−フルオロアニリノ)−6−メトキシ−7−(1−メチルピペリジン−4−イルメトキシ)キナゾリン(バンデタニブ;ZD6474;WO01/32651内の実施例2)、4−(4−フルオロ−2−メチルインドール−5−イルオキシ)−6−メトキシ−7−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン(セディラニブ;AZD2171;WO00/47212内の実施例240)、バタラニブ(PTK787;WO98/35985)、パゾパニブ(GW786034)、アキシチニブ(AG013736)、ソラフェニブおよびスニチニブ(SU11248;WO01/60814)、国際特許出願WO97/22596、WO97/30035、WO97/32856およびWO98/13354に開示されているものなどの化合物、ならびに他の機構によって作用する化合物(例えば、リノミド、インテグリンavb3機能の阻害剤およびアンギオスタチン)];
(vi)血管傷害薬、例えば、コンブレタスタチンA4ならびに国際特許出願WO99/02166、WO00/40529、WO00/41669、WO01/92224、WO02/04434およびWO02/08213に開示されている化合物;
(vii)アンチセンス療法、例えば、抗rasアンチセンスであるISIS 2503などの、上記に挙げた標的に対するもの;
(viii)例えば、異常なp53または異常なBRCA1もしくはBRCA2などの異常な遺伝子を置換するアプローチ、シトシンデアミナーゼ、チミジンキナーゼまたは細菌ニトロレダクターゼ酵素を用いるものなどのGDEPT(遺伝子指向性酵素プロドラッグ療法(gene directed enzyme pro drug therapy))アプローチ、ならびに多剤耐性遺伝子療法などの化学療法または放射線療法に対する患者の忍容性を高めるアプローチを含む遺伝子療法アプローチ;ならびに
(ix)例えば、患者腫瘍細胞の免疫原性を高めるex vivoおよびin vivoアプローチ、例えば、インターロイキン2、インターロイキン4または顆粒球マクロファージコロニー刺激因子などのサイトカインによるトランスフェクション、T細胞アナジーを低減するアプローチ、サイトカイントランスフェクト樹状細胞などのトランスフェクト免疫細胞を用いるアプローチ、サイトカイントランスフェクト腫瘍細胞株を用いるアプローチ、および抗イディオタイプ抗体を用いるアプローチを含む免疫療法アプローチ。
投与
有効化合物または有効化合物を含む医薬組成物は、限定されるものではないが、経口(例えば、経口摂取);局所(例えば、経皮、鼻腔内、眼内、頬側、および舌下を含む);肺(例えばエアゾールを用いた、例えば口腔または鼻腔経由の、例えば吸入または吹送療法による);直腸;膣;非経口、例えば、皮下、皮内、筋肉内、静脈内、動脈内、心臓内、くも膜下腔内、脊髄内、嚢内、被膜内、眼窩内、腹腔内、気管内、表皮下、関節内、くも膜下、硝子体内および胸骨内を含む注射による;例えば、皮下、硝子体内または筋肉内へのデポーの移植によるものを含む、全身投与/末梢投与であれ、所望の作用部位への投与であれ、いずれの便宜な投与経路によって対象に投与してもよい。対象は、真核生物、動物、脊椎動物、哺乳動物、齧歯類(例えば、モルモット、ハムスター、ラット、マウス)、ネズミ科(例えば、マウス)、イヌ科(例えば、イヌ)、ネコ科(例えば、ネコ)、ウマ科(例えば、ウマ)、霊長類、シミアン(例えば、サルまたは類人猿)、サル(例えば、マーモセット、ヒヒ)、類人猿(例えば、ゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザル)、またはヒトであり得る。
製剤
有効化合物は単独で投与することも可能であるが、それを、上記で定義される少なくとも1種類の有効化合物を、1種類以上の薬学上許容される担体、アジュバント、賦形剤、希釈剤、増量剤、緩衝剤、安定剤、保存剤、滑沢剤、または当業者に周知の他の材料、および所望により他の治療薬または予防薬とともに含む医薬組成物(例えば、製剤)として提供することが好ましい。
よって、本発明はさらに、上記で定義される医薬組成物、および上記で定義される少なくとも1種類の有効化合物を、1種類以上の薬学上許容される担体、賦形剤、緩衝剤、アジュバント、安定剤、または本明細書に記載の他の材料とともに含む医薬組成物を作製する方法を提供する。
「薬学上許容される」とは、本明細書で使用する場合、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激作用、アレルギー応答、または他の問題もしくは合併症無く、妥当な利益/リスク比に見合って、対象(例えば、ヒト)の組織と接触させて使用するために好適な化合物、材料、組成物、および/または投薬形態に関する。各担体、賦形剤などはまた、その製剤の他の成分と適合するという意味でも「許容され」なければならない。
好適な担体、賦形剤などは、標準的な薬学教本、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences, 第18版, Mack Publishing Company, Easton, Pa., 1990に見出すことができる。
これらの製剤は好都合には単位投薬形態で提供することができ、製薬分野で周知のいずれの方法によって調製してもよい。このような方法は、有効化合物を、1種類以上の補助成分を構成する担体と会合させる工程を含む。一般に、これらの製剤は、有効化合物を液体担体または微粉固体担体またはその両方と均一かつ緊密に会合させ、その後、必要であれば、その生成物を成形することによって調製される。
製剤は、液剤、溶液、懸濁液、エマルション、エリキシル、シロップ、錠剤、トローチ、顆粒剤、散剤、カプセル剤、カシェ剤、丸剤、アンプル、坐剤、膣坐剤、軟膏、ゲル、ペースト、クリーム、スプレー、ミスト、フォーム、ローション、オイル、ボーラス、舐剤、またはエアゾールの形態であり得る。
経口投与(例えば、経口摂取による)に好適な製剤は、それぞれ所定量の有効化合物を含有するカプセル剤、カシェ剤もしくは錠剤などの離散単位として;散剤もしくは顆粒剤として;水性液もしくは非水性液中の溶液または懸濁液として;または水中油型液体エマルションもしくは油中水型液体エマルションとして;ボーラスとして;舐剤として;またはペーストとして提供され得る。
錠剤は、所望により1種類以上の補助成分を伴った、例えば、打錠または成形などの従来の手段によって作製することができる。打錠錠剤は、所望により、1種類以上の結合剤(例えば、ポビドン、ゼラチン、アラビアガム、ソルビトール、トラガカントガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース);増量剤または希釈剤(例えば、ラクトース、微晶質セルロース、リン酸水素カルシウム);滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、シリカ);崩壊剤(例えば、グリコール酸ナトリウムデンプン、架橋ポビドン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム);界面活性剤または分散剤または湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム);および保存剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、ソルビン酸)と混合した、粉末または顆粒などの自由流動形態の有効化合物を好適な機械で打錠することにより作製することができる。成形錠剤は、不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末化合物の混合物を好適な機械で成形することにより作製することができる。錠剤は所望によりコーティングしても、または割線を入れてもよく、所望の放出特性が得られるように、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを種々の割合で用いて、その中の有効化合物の遅延放出または制御放出を提供するように調剤してもよい。錠剤は、所望により、胃以外の消化管部分で放出が得られるように腸溶コーティングを施してもよい。
局所投与(例えば、経皮、鼻腔内、眼内、頬側、および舌下)に好適な製剤は、軟膏、クリーム、懸濁液、ローション、散剤、溶液、ペースト(past)、ゲル、スプレー、エアゾール、またはオイルとして調剤することができる。あるいは、製剤は、有効化合物と所望により1種類以上の賦形剤または希釈剤を含浸させた包帯または絆創膏などのパッチまたは帯具を含み得る。
口腔の局所投与に好適な製剤には、香味基剤、通常には、スクロースおよびアラビアガムまたはトラガカントガム中に有効化合物を含むトローチ;ゼラチンおよびグリセリン、またはスクロースおよびアラビアガムなどの不活性基剤中に有効化合物を含む香錠;ならびに好適な液体担体中に有効化合物を含む口内洗浄剤が含まれる。
眼への局所投与に好適な製剤はまた、有効化合物が好適な担体、特に有効化合物に対する水性溶媒中に溶解または懸濁された点眼剤も含む。
担体が固体である、鼻腔投与に好適な製剤には、嗅剤が摂取される様式で、すなわち、鼻に密着させて保持した容器から鼻道を介して粉末を急速吸入することにより投与される、例えば約20〜約500ミクロンの範囲の粒径を有する粗粉末が含まれる。例えば、鼻腔スプレー、点鼻剤としての投与、またはネブライザーによるエアゾール投与による投与のための、担体が液体である好適な製剤には、有効化合物の水性または油性溶液が含まれる。
吸入による投与に好適な製剤には、好適な噴射剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロ−テトラフルオロエタン、二酸化炭素、または他の好適なガスを用いて与圧パックからエアゾールスプレーとして提供されるものが含まれる。
皮膚を介した局所投与に好適な製剤には、軟膏、クリーム、およびエマルションが含まれる。軟膏中に調剤される場合、有効化合物は、所望によりパラフィン系か水混和性のいずれかの軟膏基剤とともに用いてよい。あるいは、有効化合物は、水中油型クリーム基剤を用いてクリーム中に調剤してもよい。所望であれば、クリーム基剤の水相は、例えば、少なくとも約30%w/wの多価アルコール、すなわち、2つ以上のヒドロキシル基を有するアルコール、例えば、プロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロールおよびポリエチレングリコールならびにそれらの混合物を含み得る。局所用製剤は望ましくは、皮膚または他の罹患領域からの有効化合物の吸収または浸透を促進する化合物を含み得る。このような皮膚浸透促進剤の例としては、ジメチルスルホキシドおよび関連の類似体が含まれる。
局所用エマルションとして調剤される場合、油相は所望により乳化剤(それ以外にはエマルジェントとして知られる)のみを含んでもよく、または少なくとも1種類の乳化剤と、油脂もしくはオイルとの、または油脂およびオイルの両方との混合物を含んでもよい。好ましくは、親水性乳化剤が、安定剤として働く親油性乳化剤とともに含まれる。また、オイルと油脂の両方を含むことも好ましい。まとめると、1または複数の安定剤を伴う、または伴わない、1または複数の乳化剤は、いわゆる乳化ワックスを構成し、オイルおよび/または油脂を伴うワックスは、クリーム製剤の油性分散相を形成する、いわゆる乳化軟膏基剤を構成する。
好適なエマルジェントおよびエマルション安定剤としては、Tween 60、Span 80、セトステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリルおよびラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。医薬用エマルション製剤に使用され得るほとんどのオイル中での本有効化合物の溶解度は極めて低いと思われることから、本製剤に好適なオイルまたは油脂の選択は、所望の化粧料特性の達成度に基づく。従って、クリームは、好ましくは、チューブまたは他の容器から漏れ出さないように好適な稠度を備え、べたつきが無く、非染色性かつ洗浄可能な製品であるべきである。直鎖または分岐鎖、一塩基性または二塩基性アルキルエステル、例えば、ジイソアジペート、ステアリン酸イソセチル、ココナツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸2−エチルヘキシルまたはCrodamol CAPとして知られる分岐鎖エステルのブレンドが使用可能であり、最後の3種類が好ましいエステルである。これらは単独で使用してもよいし、または必要な特性に応じて併用してもよい。
あるいは、高融点脂質、例えば、白色軟パラフィンおよび/または液体パラフィン、または他の鉱油も使用可能である。
直腸投与に好適な製剤は、例えば、カカオ脂またはサリチレートを含む好適な基剤を用いて坐剤として提供され得る。
膣投与に好適な製剤は、有効化合物に加えて、当技術分野で適当であることが知られている担体を含有する膣坐剤、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレー製剤として提供され得る。
非経口投与(例えば、皮膚、皮下、筋肉内、静脈内および皮内を含む注射による)に好適な製剤には、抗酸化剤、緩衝剤、保存剤、安定剤、静菌剤、および製剤を意図するレシピエントの血液と等張にする溶質を含有し得る水性および非水性の等張性、発熱物質不含、無菌注射溶液;ならびに沈殿防止剤および増粘剤を含み得る水性および非水性無菌懸濁液;ならびに血液成分または1以上の器官に化合物を標的化するように設計されたリポソームまたは他の微粒子系が含まれる。このような製剤における使用に好適な等張性ビヒクルの例としては、塩化ナトリウム注射液、リンゲル液、または乳酸加リンゲル注射液が挙げられる。一般に、溶液中の有効化合物の濃度は、約1ng/mL〜約10μg/mL、例えば、約10ng/ml〜約1μg/mLである。本製剤は、単位用量または複数回用量密閉容器、例えば、アンプルおよびバイアルで提供可能であり、使用直前に無菌液体担体、例えば、注射水を加えるだけのフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存可能である。
即時調合注射溶液および懸濁液は、無菌散剤、顆粒剤、および錠剤から調製することができる。製剤は、血液成分または1以上の器官に有効化合物を標的化するように設計されたリポソームまたは他の微粒子系の形態であってもよい。
用量
当業者ならば、本化合物、および本化合物を含む組成物の適当な用量は患者ごとに異なり得ることを認識するであろう。最適用量の決定には一般に、リスクまたは有毒な副作用に対して治療利益の水準のバランスをとることが含まれる。選択される用量水準は、限定されるものではないが、特定の化合物の活性、投与経路、投与時間、化合物の排泄速度、治療期間、併用される他の薬物、化合物および/または材料、病態の重篤度、ならびに患者の種、性、齢、体重、状態、健康状態、および過去の病歴を含む様々な因子によって異なる。化合物の量および投与経路は、最終的には医師、獣医、または臨床家の裁量にあるが、一般に、用量は実質的な有害または有毒副作用を引き起こさずに所望の効果を達成する作用部位での局部的濃度に到達するように選択される。
投与は、一回用量で、または治療コースとして継続的もしくは間欠的に(例えば、適当な間隔をおいて分割用量で)行うことができる。投与の最も効果的な手段および用量を決定する方法は当業者に周知であり、療法に使用される製剤、療法の目的、治療される1または複数種の標的細胞、および治療される対象によって異なる。治療する医師、獣医または臨床家によって選択された用量水準およびパターンで一回または複数回の投与を行うことができる。
一般に、本有効化合物の好適な用量は、約100ng〜約25mg(より一般には、約1μg〜約10mg)/対象の体重キログラム/日の範囲である。有効化合物が塩、エステル、アミド、またはプロドラッグなどである場合、投与量は親化合物に基づいて計算されるので、実際の使用重量は比例して増加させる。
一実施形態では、有効化合物は、ヒト患者に以下の投与計画に従って投与される:約100mg、1日3回。
一実施形態では、有効化合物は、ヒト患者に以下の投与計画に従って投与される:約150mg、1日2回。
一実施形態では、有効化合物は、ヒト患者に以下の投与計画に従って投与される:約200mg、1日2回。
しかしながら、一実施形態では、有効化合物は、ヒト患者に以下の投与計画に従って投与される:約50または約75mg、1日3回または4回。
一実施形態では、有効化合物は、ヒト患者に以下の投与計画に従って投与される:約100または約125mg、1日2回。
治療
本明細書において使用する場合、病態の治療に関して「治療」という用語は、一般に、ヒトの場合でも動物の場合でも(例えば、獣医学的適用)、何らかの所望の治療効果、例えば、病態の進行の抑制が達成される治療および療法に関し、進行速度の低下、進行速度の停止、病態の緩解、病態の改善、および病態の治癒を含む。予防手段としての治療(すなわち、予防、回避)も含まれる。
本明細書において使用する場合、「治療上有効量」という用語は、所望の治療計画に従って投与した際に、妥当な利益/リスク比に見合って、何らかの所望の治療効果をもたらすために有効な、有効化合物、または有効化合物を含む材料、組成物もしくは投薬形態の量に関する。
同様に、本明細書において使用する場合、「予防上有効量」 という用語は、所望の治療計画に従って投与した際に、妥当な利益/リスク比に見合って、何らかの所望の予防効果をもたらすために有効な、有効化合物、または有効化合物を含む材料、組成物もしくは投薬形態の量に関する。
対象/患者
対象/患者は、動物、哺乳動物、胎盤哺乳動物、有袋類(例えば、カンガルー、ウォンバット)、単孔類(例えば、カモノハシ)、齧歯類(例えば、モルモット、ハムスター、ラット、マウス)、ネズミ科(例えば、マウス)、ウサギ目(例えば、ウサギ)、鳥類(例えば、鳥類)、イヌ科(例えば、イヌ)、ネコ科(例えば、ネコ)、ウマ科(例えば、ウマ)、ブタ科(例えば、ブタ)、ヒツジ属(例えば、ヒツジ)、ウシ属(例えば、ウシ)、霊長類、シミアン(例えば、サルまたは類人猿)、サル(例えば、マーモセット、ヒヒ)、類人猿(例えば、ゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザル)、またはヒトであり得る。
さらに、対象/患者は、そのいずれの発達形態でもよく、例えば、胎児でもよい。好ましい一実施形態では、対象/患者はヒトである。
一般的合成方法
本発明の化合物は、次の一般的方法を採用し、実施例に詳細に説明した手順を用いて、調製することができる。示した反応条件は、例示的で非限定的なものである。
上記の式(I)の化合物は、以下に概略する合成方法によって調製することができる。。ここでは、上記の定義が適用される。
以下の議論において、用語A環、B環及びC環が用いられ、以下のように規定される。
Figure 2016509048
スキームA
このスキームは、本発明の化合物の中心にイミダゾール環を形成させる方法を示す。この環は、次のようにして調製することができる。即ち、市販の又は合成した(ヘテロ)アリールジアミン(スキームFにおいて調製)と市販の又は合成した(ヘテロ)アリールカルボン酸とをカップリングさせて(ヘテロ)アリールジアミン中のいずれかのアミン基を持つアミド又は該(ヘテロ)アリールジアミン中のいずれかのアミン基を持つ生成されたアミドの混合物を調製する。このようなアミドを形成させる方法は、当業者には明らかであろうが、例えばポリリン酸のような試薬、HATU及びEDCIのようなカップリング剤を用いるもの、並びに対応するハロゲン化アシル又はN−ヒドロキシスクシンイミドエステルのような(ヘテロ)アリールカルボン酸の活性化された形のものを用いるものが包含される。
Figure 2016509048
アミド又はアミドの混合物をさらに処理してイミダゾール環を形成させることができる。イミダゾール環の形成は、アミドの製造について用いたものと同じ条件で、又は環の形成を促進するために追加の試薬を用いることによって、達成することができる。イミダゾール環の形成のために好適な試薬は、当業者には明らかであろうが、例えば酢酸及びポリリン酸のような酸の使用が包含される。
Figure 2016509048
本発明の化合物を調製するのに有用であって商品として入手できる(ヘテロ)アリールカルボン酸の例は、次のものである。
Figure 2016509048
本発明の化合物を調製するのに有用であって商品として入手できる(ヘテロ)アリールジアミンの例は、次のものである。
Figure 2016509048
スキームAに必要な試薬又は条件に対して敏感な追加の官能基を持つ化合物は、スキームB又はCで調製することができる。
スキームB
このスキームは、本発明の化合物の中心にイミダゾール環を形成させるための別ルートを示す。該環は、市販の又は合成した(ヘテロ)アリールジアミン(スキームFにおいて調製)と市販の又は合成した(ヘテロ)アリールアルデヒドとを反応させて(ヘテロ)アリールジアミンのいずれかのアミン基を持つ中間体のイミン又は該イミンの混合物を生成させることによって調製される。イミンを生成させるための条件は、当業者には明らかであろうが、反応を促進するために追加の試薬を用いることも包含され得る。該試薬は、酸性のもの、例えば酢酸、又は塩基性のもの、例えば酢酸ナトリウムであることができる。これらの条件は、反応からの水の除去、例えば蒸留又は例えばモレキュラーシーブのような化学試薬による水の捕捉によるものを包含し得る。
Figure 2016509048
生成したイミンは、イミンと平衡状態にある別の官能基として、例えばイミダゾリンとして、存在することもできる。イミンは、全部又は一部が、反応条件並びに(ヘテロ)アリールアルデヒド及び(ヘテロ)アリールジアミンの置換基に応じて、例えばイミダゾリンとして存在することができる。
Figure 2016509048
前記イミン、イミンの混合物又はイミン等価物をさらに酸化剤で処理して、イミダゾール環を製造することができる。酸化は、イミン、イミンの混合物又はイミン等価物の生成とは別個に行うこともでき、同じ操作中に行うこともできる。好適な酸化剤には、例えば遷移金属化合物、例えば塩化鉄(III)等、有機酸化物、例えば(ジアセトキシヨード)ベンゼン等又は元素状酸化物、例えば酸素が包含される。好適な酸化剤には、空気中に存在する大気中の酸素が包含され得る。
本発明の化合物を調製するのに有用であって商品として入手できる(ヘテロ)アリールアルデヒドの例は、次のものである。
Figure 2016509048
スキームC
このスキームは、本発明の化合物の中心にイミダゾール環を形成させるためのさらに別ルートを示す。該環は、市販の又は合成した(ヘテロ)アリールニトロアミノ化合物(スキームD及びEにおいて調製)と市販の又は合成した(ヘテロ)アリールアルデヒドとを還元剤の存在下で反応させることによって調製することができる。好適な還元剤には、例えば亜ジチオン酸ナトリウムが包含される。
Figure 2016509048
スキームD
例えばスキームCにおいて有用な(ヘテロ)アリールニトロアミノ化合物は、例えば市販の又は合成したハロゲン化(ヘテロ)アリール化合物と市販の又は合成した求核試薬とを反応させることによって調製することができる。好適な化合物には、例えばフッ化(ヘテロ)アリール、塩化(ヘテロ)アリール、臭化(ヘテロ)アリール及びヨウ化(ヘテロ)アリールが包含される。好適な求核試薬には、例えば好適な炭素、酸素、硫黄又は窒素原子含有化合物が包含される。場合によっては、この置換は追加の試薬の使用を必要とすることもある。好適な追加の試薬は当業者に周知であろうが、例えば銅又はパラジウムの化合物が包含される。
Figure 2016509048
RはR1〜R4の内の1つ以上を表す。
スキームE
例えばスキームCにおいて有用な(ヘテロ)アリールニトロアミノ化合物はまた、例えば例えば市販の又は合成したハロゲン化(ヘテロ)アリール化合物とスズ、亜鉛又はホウ素の化合物とを好適な試薬の存在下で反応させることによって調製することもできる。好適なスズ、亜鉛又はホウ素の化合物は、(ヘテロ)アリール、(ヘテロ)アルケニル又は(ヘテロ)アルキル基を含有するものであることができる。好適なハロゲン化物化合物には、塩化(ヘテロ)アリール、臭化(ヘテロ)アリール及びヨウ化(ヘテロ)アリールが包含され得る。好適な試薬には、遷移金属触媒が包含され得、例えばパラジウムの化合物が包含され得る。
Figure 2016509048
RはR1〜R4の内の1つ以上を表す。
スキームF
例えばスキームA及びスキームBにおいて有用な(ヘテロ)アリールジアミン化合物は、スキームD及びEにおいて調製される(ヘテロ)アリールニトロアミノ化合物を還元することによって調製することができる。還元は、(ヘテロ)アリールニトロ基の(ヘテロ)アリールアミン基への還元に限定されず、所望の(ヘテロ)アリールニトロアミノ化合物内の別の基を包含することができる。還元方法は、当業者には明らかであろう。還元は、例えばカーボン上のパラジウム、白金又は白金の化合物を用いた接触水素化によって達成することができる。還元は、例えば水素原子源の存在下における遷移金属のような、非触媒系試薬を用いて達成することもできる。好適な金属には、例えば亜鉛、鉄及びインジウム(例えば塩化アンモニウムの存在下におけるもの)が包含される。
Figure 2016509048
RはR1〜R4を表す。
式Iの化合物はまた、スキームG、H及びIに記載するようにイミダゾピリジンを官能化することによって調製することもできる。
スキームG
例えばC環において変化する化合物は、適宜置換されたB環と求電子試薬との反応によって調製することができる。好適なB環置換は当業者に明らかであり、例えばフェノール及びアミン基が包含される。好適な求電子試薬は当業者に明らかであり、例えばアルキルクロリド、ブロミド、ヨージド及びスルホネートが包含される。また、例えばアゾカルボキレート及びホスフィンで処理することによって活性化されたアルコールによってアルキル化を達成することもできる。アルキル化は、必要に応じて保護基を用いることによって制御することができる。好適な保護基は当業者に周知であり(例えばGreene's Protective Groups in Organic Synthesis, 4th Edition)、例えばSEM(2−(トリメチルシリル)エトキシメチル)及びBoc(t−ブチルカルバメート)基が包含される。
Figure 2016509048
スキームH
例えばA環において変化する化合物は、適宜ハロゲン化されたイミダゾピリジンとA環を含有するカップリング相手とを反応させることによって調製することができる。適宜ハロゲン化されたイミダゾピリジンには、フロリド、クロリド、ブロミド及びヨージド置換イミダゾピリジンが包含される。A環を導入するために、様々な反応、例えば遷移金属を触媒とする例えばホウ素、スズ及び亜鉛化合物のカップリング反応を用いることができる。また、例えば遷移金属化合物のような他の試薬の存在下又は不在下における好適な求核試薬によるハロゲンの置換も好適である。反応は、必要に応じて保護基を用いることによって制御することができる。好適な保護基は当業者に周知であり(例えばGreene's Protective Groups in Organic Synthesis, 4th Edition)、例えばSEM(2−(トリメチルシリル)エトキシメチル)及びBoc(t−ブチルカルバメート)基が包含される。
Figure 2016509048
スキームI
好適な置換基と好適な反応相手との反応によってA、B又はC環を変性することによって、化合物を調製することができる。好適な置換基は当業者に周知であろうが、例えばアミン、アルコール、チオール、チオエーテル、エステル、アミド、カルバメート、ハロゲン及びスルホネート基が包含される。好適な反応は置換基に応じて変化するが、例えばアルキル化、アミノ形成、エステル形成、カルバメート形成、ウレア形成、遷移金属を触媒とするカップリング反応、還元、エステル加水分解、アミド加水分解及びカルバメート解裂が包含される。反応は、必要に応じて保護基を用いることによって制御することができる。好適な保護基は当業者に周知であり(例えばGreene's Protective Groups in Organic Synthesis, 4th Edition)、例えばSEM(2−(トリメチルシリル)エトキシメチル)及びBoc(t−ブチルカルバメート)基が包含される。
Figure 2016509048
スキームJ
例えばスキームCにおいて有用な(ヘテロ)アリールアルデヒドは、商品として入手可能な又は合成したフェノールと求電子試薬及び好適な塩基とを好適な溶媒中で反応させることによって調製することができる。好適な求電子試薬は当業者に明らかであり、例としてアルキルクロリド、ブロミド、ヨージド及びスルホネートが包含されるが、これらに限定されるわけではない。
Figure 2016509048
スキームK
スキームA、B、C及びJに示されるものへの追加のカルボン酸又はアルデヒドもまた、これらの環化工程において用いることができる。下に示すように、これらは、商品として入手可能であるか又は当業者に周知の一連の合成技術を用いて合成することができる(例えばMarch's Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure, 7th Edition)。
Figure 2016509048
商品として入手可能なアルデヒドの非限定的な例を下に示す。
Figure 2016509048
スキームL
適宜に官能化されたB環を持つ化合物、例えばハロゲン又はトリフレートは、一連の有機金属試薬{例えばスズ、亜鉛、アルミニウム、マグネシウム又はホウ素((ヘテロ)アリール、(ヘテロ)アルケニル又は(ヘテロ)アルキル基含有していてよい)から誘導されたもの}を用いて、好適な遷移金属触媒(例えばパラジウム、銅又は鉄から誘導されたもの)の存在下で、誘導することができる。好適なハロゲン含有化合物には、(ヘテロ)アリールクロリド、(ヘテロ)アリールブロミド及び(ヘテロ)アリールヨージドが包含され得る。B環へのカップリングのための別の方法も当業者であれば用いることができる(例えばMarch's Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure, 7th Edition)。
Figure 2016509048
さらなる実施形態
X及びY
ある実施形態において、X及びYはそれぞれN及びNである。
ある実施形態において、X及びYはそれぞれN及びCR4である。
1
ある実施形態において、L1A1−O−CH2A2である。
ある実施形態において、L1A1−CH2−O−A2である。
ある実施形態において、L1A1−C(=O)−NH−A2である。
ある実施形態において、L1A1−CH(OH)−A2である。
ある実施形態において、L1A1−CH2−NH−C(=O)−A2である。
ある実施形態において、L1A1−S−CH2A2である。
ある実施形態において、L1A1−CH2−S−A2である。
ある実施形態において、L1A1−CH2A2である。
ある実施形態において、L1A1−CH(CH3)−O−A2である。
1は、好ましくは、
(i)A1−O−CH2A2
(ii)A1−CH2−O−A2
(iii)A1−C(=O)−NH−A2;及び
(iv)A1−CH(OH)−A2
から選択することができる。
1
ある実施形態において、A1は非置換フェニルである。
ある実施形態において、A1はCF3で置換されたフェニルである。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、CF3はパラ位にあり、即ちA1
Figure 2016509048
である。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、CF3はオルト位にあり、即ちA1
Figure 2016509048
である。
ある実施形態において、A1はFで置換されたフェニルである。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、Fはオルト位にあり、即ちA1
Figure 2016509048
である。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、Fはメタ位にあり、即ちA1
Figure 2016509048
である。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、Fはパラ位にあり、即ちA1
Figure 2016509048
である。
2
ある実施形態において、A2
Figure 2016509048
である。ここで、R5はH、Br、F、メチル、OMe、カルボキシ、C1-4アルキルエステル、カルボキサミド、C5-7N含有ヘテロアリール基(これは随意にC1-4アルキル基で置換されていてよい)から選択される。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、R5はHであり、従ってA2
Figure 2016509048
5がHではない場合、これはBr、F、メチル、OMe、カルボキシ、C1-4アルキルエステル、カルボキサミド、C5-7N含有ヘテロアリール基(これは随意にC1-4アルキル基で置換されていてよい)から選択される。
5がC1-4アルキルエステルである場合、ある実施形態において、これはメチルエステルであることができる。
5がカルボキサミドである場合、ある実施形態において、これは−C(=O)NHMeであることができる。
5がC5-7N含有ヘテロアリール基(これは随意にC1-4アルキル基で置換されていてよい)から選択される場合、ある実施形態において、これはN−メチルピラゾリル、ピラゾリル又はピリジルであることができる。
ある実施形態において、A2
Figure 2016509048
(ここで、X1及びX2の内の一方はNであり、もう一方はCHである)
である。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、A2
Figure 2016509048
である。
これらの実施形態の内の別のものにおいて、A2
Figure 2016509048
である。
ある実施形態において、A2は2又は3個の環ヘテロ原子を含有するC5ヘテロアリーレン基(ここで、L1への結合及び中心への結合は互いに対してβである)である。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、C5ヘテロアリーレン基は2個の環ヘテロ原子を含有する。
これらの環ヘテロ原子は、ある実施形態において、N及びSから選択することができる。これらの実施形態の内のあるものにおいて、A2
Figure 2016509048
であることができる。
1、R2、R3、R4
ある実施形態において、R1、R2、R3及びR4(存在する場合)の内の1つはL2−A3である。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、L2は単結合である。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、L2はCH2である。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、L2はOである。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、L2はNHである。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、L2はNMeである。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、L2はNH−CH2である。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、L2はNMe−CH2である。
2は、好ましくは単結合、O、NH、NH−CH2及びNMe−CH2から選択することができる。
2は、さらに好ましくは単結合、O及びNHより成る群から選択することができる。
2は、特に好ましくは単結合であることができる。
2はまた、好ましくはCH2であることもできる。
ある実施形態において、A3はC5-10N含有ヘテロ環式基であることができ、これは随意にOH、NH2、CH2NH2、C1-4アルキル、C1-4アルキルアシル、C1-4アルキルエステル、オキソ及びC1-4アルキルスルホニルから選択される1個又は2個の基で置換されていてよい。
ある実施形態において、C5-10N含有ヘテロ環式基は、3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジニル:
Figure 2016509048
である。
ある実施形態において、C5-10N含有ヘテロ環式基は、C5-7N含有ヘテロ環式基である。
ある実施形態において、C5-7N含有ヘテロ環式基は、ピペリジニル、テトラヒドロピリジニル、モルホリノ、チオモルホリノ(それらの酸化された形態を包含する)及びピペラジニルから選択される。ヘテロ原子は、環の任意の位置にあることができ、環炭素又は環ヘテロ原子を介して分子の残部に結合することができる。
5-7N含有ヘテロ環式基がピペリジニルである場合のある実施形態において、随意としての置換基は、C1-4アルキル基(例えばメチル、CH2NHBoc)、C1-4アルキルアシル(例えば−C(=O)CH3(アセチル)、−C(=O)CH(CH3)NH2)及びC1-4アルキルエステル(例えば−C(=O)OC(CH33)から選択することができる。随意としての置換基はまた、ヒドロキシ、NH2、CH2NH2であることもできる。
5-7N含有ヘテロ環式基がテトラヒドロピリジニルである場合のある実施形態において、この基は非置換であることができる。
5-7N含有ヘテロ環式基がモルホリノである場合のある実施形態において、この基は非置換であることができる。
5-7N含有ヘテロ環式基がチオモルホリノ(その酸化された形態を包含する)である場合のある実施形態において、この基は非置換であることができる。
5-7N含有ヘテロ環式基がピペラジニルである場合のある実施形態において、随意としての置換基は、C1-4アルキル基(例えばメチル)、C1-4アルキルスルホニル(例えば−S(=O)2CH2CH3(エシル))及びオキソから選択することができる。このようなオキソで置換されたピペラジニル基には、以下のものが包含されるが、これらに限定されるわけではない。
Figure 2016509048
ある実施形態において、A3はC5-7N含有ヘテロアリール基(これは随意にC1-4アルキル基で置換されていてよい)から選択される。
ある実施形態において、C5-7N含有ヘテロアリール基は、ピリジニル及びピラゾリルから選択される。
5-7N含有ヘテロアリール基がピリジニルである場合のある実施形態において、この基は非置換であることができる。
5-7N含有ヘテロアリール基がピラゾリルである場合のある実施形態において、随意としての置換基はC1-4アルキル基(例えばメチル)から選択されることができる。
ある実施形態において、R1、R2、R3及びR4(存在する場合)の全部がHである。
ある実施形態において、R1、R2、R3及びR4(存在する場合)のいずれかがハロである場合、それらはClであることができる。
1
ある実施形態において、R1はH、Cl、Me、OMe及びC5-7N含有ヘテロ環式基(例えばピペリジニル、これは非置換であってよい)から選択される。さらなる実施形態において、R1はまた、−CH2−C1-4アルキルエステル(例えば−CH2−エチルエステル)、−CH2−カルボキシ、−CH2−カルボキサミド(例えば−CH2−C(=O)NHMe、−CH2−C(=O)NMe2)から選択することもできる。
2
ある実施形態において、R2はH及びC5-7N含有ヘテロ環式基{例えばピペリジニル又はピペラジニル、これは非置換であってもよく、C1-4アルキルアシル基(例えばアセチル)又はC1-4アルキルエステル(例えば−C(=O)OC(CH33)で置換されていてもよい}から選択される。C5-7N含有ヘテロ環式基(例えばピペリジニル)はまた、C1-4アルキル(例えばメチル)又はC1-4アルキルスルホニル(例えば−S(=O)2CH3)で置換されていてもよい。
3
ある実施形態において、R3は、H、Cl、NH2、NHMe、C5-7N含有ヘテロ環式基(これは随意に置換されていてよい)及びC5-7N含有ヘテロアリール基(これは随意に置換されていてよい)から選択される。C5-7N含有ヘテロ環式基及びC5-7N含有ヘテロアリール基は、上記の通りである。C5-7N含有ヘテロ環式基は、ピペリジニル、テトラヒドロピリジニル、ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、1,4−チアジナニル(thiazinanyl)1,1−ジオキシド、1,4−チアジナニル1−オキシドであることができ、これらは非置換であってもよく、オキソ、OH、NH2、CH2NH2、C1-4アルキルアシル基(例えばアセチル)又はC1-4アルキルエステル(例えば−C(=O)OC(CH33)、C1-4アルキル(例えばメチル)、C1-4アルキルスルホニル(例えば−S(=O)2CH3、−S(=O)225、−S(=O)2−シクロプロピル)で置換されていてもよい。
5-7N含有ヘテロアリール基は、ピリジル又はピラゾリルであることができ、これらは随意にメチルで置換されていてもよい。
3はまた、C1-4アルキル基、例えばメチル、エチル及びシクロプロピル;−NMe2;−NH−C24−NH−C(=O)−C1-4アルキル(例えば−NH−C24−NH−C(=O)−CH3);−CH2−C1-4アルキルエステル(例えば−CH2−C(=O)−O−C25);−CH2−カルボキシであることもできる。
ある実施形態において、R3はL2−A3{ここで、A3はC5-7N含有ヘテロ環式基、例えばピペリジニル(これは随意にC1-4アルキルエステルで置換されていてよい)又はピペラジニルである}である。これらの実施形態において、L2は単結合、−O−、−NH−、−NMe−、−CH2−及び−NH−CH2−から選択することができる。
4
ある実施形態において、R4はHである。
ある実施形態において、R4はMeである。
1、R2、R3、R4
ある実施形態において、R1はHであり、R2又はR3の一方はHであり、もう一方はC5-7N含有ヘテロ環式基である。
これらの実施形態の内のあるものにおいて、C5-7N含有ヘテロ環式基は4−ピペリジニル、N−メチル−4−ピペリジニル又はN−エチル−4−ピペリジニルから選択することができる。
これらの実施形態の別のものにおいて、C5-7N含有ヘテロ環式基はピペラジニル又はN−メチル−ピペラジニルから選択することができる。これらのすべての実施形態において、R4(存在する場合)はHであることができる。
ある実施形態において、化合物は式IAのものである。
Figure 2016509048
[ここで、
X及びYはそれぞれ
(i)N及びN;並びに
(ii)N及びCR4
から選択され;
2
Figure 2016509048
であり、
1
(i)A1−O−CH2A2
(ii)A1−CH2−O−A2
(iii)A1−C(=O)−NH−A2
(iv)A1−CH(OH)−A2;及び
(v)A1−CH2−NH−C(=O)−A2
から選択され;
1は随意にCF3で置換されたフェニルであり;
(a)R1、R2、R3及びR4(存在する場合)の内の1つは
(i)H;
(ii)Cl;
(iii)NH2
(iv)NMe2
(iv)Me;
(v)OMe;
(vi)−NH−C24−NH−C(=O)−C1-4アルキル;
(vii) L2−A3{ここで、L2は単結合、O、NH、NMe、NH−CH2及びNMe−CH2より成る群から選択され;A3
(vii-i)C5-7N含有ヘテロ環式基(これは、C1-4アルキル、C1-4アルキルアシル、C1-4アルキルエステル、オキソ及びC1-4アルキルスルホニルから選択される基で随意に置換されていてよい);
(vii-ii)C5-7N含有ヘテロアリール基(これは随意にC1-4アルキル基で置換されていてよい)
から選択される}:
から選択され;
(b)R1、R2、R3及びR4(存在する場合)の内の別の1つは
(i)H;
(ii)Cl;
(iii)NH2
(iv)NMe2
(iv)Me;
(v)OMe:
から選択され;
(c)R1、R2、R3及びR4(存在する場合)の内の他の1つ又は2つはHである。]
以下の実施例は、本発明を例示するために与えたものであり、本明細書に記載された本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
頭字語
便宜上、多くの化学部分はよく知られた略号を用いて表され、以下のものが包含されるが、これらに限定されるわけではない:メチル(Me)、エチル(Et)、n−プロピル(nPr)、イソプロピル(iPr)、n−ブチル(nBu)、t−ブチル(tBu)、n−ヘキシル(nHex)、シクロヘキシル(cHex)、フェニル(Ph)、ビフェニル(biPh)、ベンジル(Bn)、ナフチル(naph)、メトキシ(MeO)、エトキシ(EtO)、ベンゾイル(Bz)及びアセチル(Ac)。
便宜上、多くの化合物はよく知られた略号を用いて表され、以下のものが包含されるが、これらに限定されるわけではない:メタノール(MeOH)、エタノール(EtOH)、イソプロパノール(i−PrOH)、エーテル又はジエチルエーテル(Et2O)、酢酸(AcOH)、アセトニトリル(MeCN)、ジクロロメタン(塩化メチレン、DCM)、トリフルオロ酢酸(TFA)、ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、m−クロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEM)、2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCl)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LiHMDS)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、テトラブチルアンモニウムブロミド(TBAB)、クロロ−(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)−メチル−t−ブチルエーテル付加物(RuPhos パラダサイクルプレ触媒)、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LiHMDS)、ビス(トリメチルアルミニウム)−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン付加物(DABAL−AlMe3)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(XPhos)、ジメトキシエタン(DME)。
一般実験詳細
特に断りのない限り、以下の一般論を適用する。1NMRスペクトルは、Bruker Avance DRX300(300MHz)またはBruker Ultrashield plus(400MHz)のいずれかで記録した。シグナルの多重度は、以下の略語によって表す:s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;dd、二重の二重線;dt、二重の三重線;tt、三重の三重線;br、幅広;m、多重線。観測された結合定数Jは全て、ヘルツで報告する。
分析的LC/MSデータは、Agilent 6100 Series Single Quad MSに接続したAgilent 1200 Series LC(LCMS−A)または6100 series Single Quad MSに接続したAgilent 1260 Infinity LC(LCMS−B)を用いて生成した。分取質量分析HPLCは、Waters ZQ 3100を用いて行った。
LCMS方法A(LCMS−A)
機器: Agilent 6100 Series Single Quad LC/MS
Agilent 1200 Series HPLC
ポンプ: 1200 Series G1311A Quaternaryポンプ
オートサンプラー: 1200 Series G1329Aサーモスタット式オートサンプラー
検出器: 1200 Series G1314B 可変波長検出器
LC条件:
逆相HPLC分析
カラム: Luna C8(2) 5u 50×4.6mm 100A
カラム温度: 30℃
注入容量: 5μL
溶媒A: 水0.1%ギ酸
溶媒B: アセトニトリル0.1%ギ酸
勾配: 10分で5〜100%B
検出: 254nmまたは214nm
MS条件:
イオン源: 四重極
イオンモード: マルチモード−ES
ドライイングガス温度: 300℃
ヴェポライザー温度: 200℃
キャピラリー電圧(V): 2000(+)
キャピラリー電圧(V): 4000(−)
スキャン範囲: 100〜1000
ステップサイズ: 0.1秒
取得時間: 10分
LCMS方法B(LCMS−B)
機器:
ポンプ: 1260 Infinity G1312B Binaryポンプ
オートサンプラー: 1260 Infinity G1367E 1260 HiP ALS
検出器: 1290 Infinity G4212A 1290 DAD
LC条件:
逆相HPLC分析
カラム: Poroshell 120 EC−C18
カラム温度: 35℃
注入容量: 1μL
溶媒A: 水0.1%ギ酸
溶媒B: アセトニトリル0.1%ギ酸
勾配: 3.8分で5〜100%B
検出: 254nmおよび214nmでモニタリング
MS条件:
イオン源: 四重極
イオンモード: API−ES
ドライイングガス温度: 350℃
キャピラリー電圧(V): 3000(+)
キャピラリー電圧(V): 3000(−)
スキャン範囲: 100〜1000
ステップサイズ: 0.1秒
取得時間: 5分
LCMS方法C(LCMS−C)
機器: Waters ZQ 3100質量検出器
Waters 2545−ポンプ
Waters SFO System Fluidics Organizer
Waters 2996ダイオードアレイ検出器
Waters 2767サンプルマネージャー
LC条件:
逆相HPLC分析
カラム: XBridge TM C18 5μm 4.6×100mm
注入容量: 10μL
溶媒A: 水0.1%ギ酸
溶媒B: アセトニトリル0.1%ギ酸
勾配: 10分で10〜100% B
流速: 1.5ml/分
検出: 100〜600nm
MS条件
イオン源: シングル四重極
イオンモード: ESポジティブ
イオン源温度: 150℃
脱溶媒和温度: 350℃
検出: イオンカウント
キャピラリー(KV): 3.00
コーン(V): 30
エクストラクター(V): 3
RFレンズ(V): 0.1
スキャン範囲: 100〜1000Amu
スキャン時間: 0.5秒
取得時間: 10分
ガス流速: 100L/時
脱溶媒和: 650L/時
分取質量分析HPLC
機器:
Waters ZQ 3100−質量検出器
Waters 2545−ポンプ
Waters SFO System Fluidics Organizer
Waters 2996ダイオードアレイ検出器
Waters 2767サンプルマネージャー
LC条件:
逆相HPLC分析
カラム: XBridge TM C18 5μm 19×50mm
注入容量: 500μL
溶媒A: 水0.1%ギ酸
溶媒B: アセトニトリル0.1%ギ酸
勾配: 10分で25〜100%B
流速: 19mL/分
検出: 100〜600nm
MS条件:
イオン源: シングル四重極
イオンモード: ESポジティブ
イオン源温度: 150℃
脱溶媒和温度: 350℃
検出: イオンカウント
キャピラリー(KV)−3.00
コーン(V): 30
エクストラクター(V): 3
RFレンズ(V): 0.1
スキャン範囲: 100〜1000Amu
スキャン時間: 0.5秒
取得時間: 10分
ガス流速
脱溶媒和 L/時−650
コーン L/時−100
分析的薄層クロマトグラフィーは、Merckシリカゲル60 F254アルミニウムプレートで行い、UV光下での蛍光クエンチングまたは酸性アニスアルデヒドもしくは塩基性KMnO4浸漬を用いて可視化した。フラッシュクロマトグラフィーは、Biotage Isolera精製システムにて、GraceまたはBiotageいずれかのシリカカートリッジを用いて行った。マイクロ波照射は、CEM Explorer SPマイクロ波リアクターを用いて行った。無水溶媒はSigma−Aldrichから購入し、必要に応じて使用した。他の溶媒は、Merck KGaAから供給されているものを用いた。モレキュラーシーブスは、真空下で加熱することにより活性化合物した。カートリッジに基づく相分離には、Biotage Isolute相分離カートリッジを使用した。SCXカートリッジでの抽出は、Varian Bond Elut SCX固相抽出カートリッジを用いて行った。
例1:2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(1)の合成
Figure 2016509048
a)4−(フェノキシメチル)安息香酸メチル(A3)
4−(ブロモメチル)安息香酸メチルA2(0.400g、1.75ミリモル)、DMF(10mL)、フェノールA1(0.181g、1.92ミリモル)およびCs2CO3(0.853g、2.62ミリモル)を室温で18時間撹拌した。この混合物を水(200mL)に注ぎ、20分間静置し、濾過した。回収した沈澱を風乾した後、高真空下で乾燥させ、標題化合物A3を白色固体(0.386g、91%)として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 7.98 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.59 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.34 - 7.26 (m, 2H), 7.05 - 6.99 (m, 2H), 6.98 - 6.92 (m, 1H), 5.20 (s, 2H), 3.85 (s, 3H)。LCMS-A rt 6.25分、m/z (陽イオン) 243.1 [M+H]+
b)4−(フェノキシメチル)安息香酸(A4)
4−(フェノキシメチル)安息香酸メチルA3(0.382g、1.58ミリモル)をTHF(12mL)に溶かし、水(2mL)、MeOH(1mL)および水酸化リチウム一水和物(0.264g、6.31ミリモル)を加えた。この反応物を室温で20時間撹拌し、次いで、2M HCl水溶液(200mL)に注いだ。固体を15分間静置し、固体を濾取した。回収した固体を1M HCl水溶液および水で洗浄し、次いで、風乾した後、高真空下で乾燥させ、標題化合物A4を白色固体(0.285g、79%)として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 7.96 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.56 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34 - 7.25 (m, 2H), 7.02 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 6.95 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H)。OHのプロトンは観察されず。LCMS-A rt 5.71分。
c)2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(1)
4−(フェノキシメチル)安息香酸A4(50mg、0.22ミリモル)、HOBt(36mg、0.26ミリモル)、EDCI(50mg、0.26ミリモル)、ピリジン−2,3−ジアミンA5(25mg、0.23ミリモル)、DMF(1mL)およびDIPEA(0.092mL、0.53ミリモル)を一緒に室温で19時間撹拌した。この溶液を水(20mL)に加え、20分間静置し、濾過した。回収した固体(52mg)を氷酢酸(1mL)に溶かし、マイクロ波中で加熱した(140℃/1時間)。冷却した混合物を真空濃縮し、残渣をEtOAc(25mL)と1M pH7リン酸カリウムバッファー(25mL)とで分配した。水相をEtOAc(2×25mL)で抽出し、合わせたEtOAc抽出液をNa2SO4で乾燥させ、真空濃縮した。カラムクロマトグラフィー(4gシリカカートリッジ、0〜10%MeOH/DCM)により、標題化合物を白色固体(32mg、48%)として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.69 - 13.04 (m, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.25 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 8.03 (s, 1H), 7.64 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.34 - 7.28 (m, 2H), 7.25 (dd, J = 8.0, 4.8 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.96 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 5.20 (s, 2H)。LCMS-A rt: 5.25分; m/z (陽イオン): 302.2 [M+H]+; m/z (陰イオン) 301.1 [M-H]-
例2:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(2)の合成
Figure 2016509048
a)4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒド(A8)
アセトニトリル(100mL)中、4−ヒドロキシベンズアルデヒドA7(10.0g、81.9ミリモル)およびK2CO3(17.0g、122ミリモル)の懸濁液に、臭化ベンジルA6(9.9mL、83ミリモル)を加えた。得られた混合物を室温で5時間激しく撹拌した。この懸濁液を濾過し、回収した固体をアセトニトリル(2×20mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空濃縮して固体残渣を得、これを石油ベンジン40〜60℃(100mL)に懸濁させた。固体を濾取し、石油ベンジン40〜60℃(200mL)で洗浄し、風乾し、標題化合物(16g、92%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.89 (s, 1H), 7.87 - 7.82 (m, 2H), 7.48 - 7.34 (m, 5H), 7.12 - 7.06 (m, 2H), 5.16 (s, 2H)。
b)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(2)
DMSO(5mL)中、2−アミノ−3−ニトロピリジンA9(0.066g、0.47ミリモル)および4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.10g、0.47ミリモル)の溶液を、1M Na224水溶液(1.4mL、1.4ミリモル)で処理した。この反応混合物を25時間70℃に加熱し、次いで、室温まで冷却し、5M NH4OH水溶液(1mL)で滴下処理した。淡黄色沈澱がすぐに形成し、次いでこれを濾取し、水(2×10mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させ、淡黄色固体を得た。これをシリカゲルクロマトグラフィー(25gシリカカートリッジ、DCM中0〜10%MeOH)、次いで、分取質量分析HPLCにより精製し、標題化合物(0.022g、15%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.30 (s, 1H), 8.42 - 7.83 (m, 4H), 7.73 - 6.94 (m, 8H), 5.21 (s, 2H)。LCMS-A rt 4.72、m/z (陽イオン) 302.2 [M+H]+、m/z (陰イオン) 300.0 [M-H]-
例3:N−(4−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル)ベンズアミド(3)の合成
Figure 2016509048
a)4−ベンズアミド安息香酸メチル(A12)
0℃にてN2下、無水DCM(10mL)中、4−アミノ安息香酸メチルA11(0.600g、3.97ミリモル)の懸濁液に、DIPEA(0.761mL、0.564ミリモル)、次いで、塩化ベンゾイルA10(0.507mL、4.37ミリモル)を加えた。冷却浴を外し、この反応物を一晩撹拌し、次いで、DCM(50mL)で希釈し、HCl水溶液(2M、2×50mL)で洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO4)、真空濃縮し、標題化合物(1.00g、99%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.07 - 8.04 (m, 2H), 8.03 (br s, 1H), 7.90 - 7.84 (m, 2H), 7.77 - 7.72 (m, 2H), 7.61 - 7.54 (m, 1H), 7.53 - 7.47 (m, 2H), 3.91 (s, 3H)。LCMS-A rt 5.31分、m/z (陽イオン) 256.2 [M+H]+、 m/z (陰イオン) 254.1 [M-H]-
b)4−ベンズアミド安息香酸(A13)
4:1:1 v/v THF/MeOH/水(30mL)中、4−ベンズアミド安息香酸メチルA12(1.00g、3.92ミリモル)の溶液に、LiOH・H2O(0.505g、11.8ミリモル)を加えた。この溶液を室温で17時間撹拌し、次いで、1M HCl水溶液で酸性化した。沈澱を濾取し、標題化合物(0.886g、94%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 10.54 (br s, 1H), 8.00 - 7.88 (m, 6H), 7.65 - 7.59 (m, 1H), 7.59 - 7.51 (m, 2H)。LCMS-A rt 4.84分、m/z (陽イオン) 242.1 [M+H]+、m/z (陰イオン) 240.1 [M-H]-
c)N−(4−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル)ベンズアミド(3)
4−ベンズアミド安息香酸A13(0.10g、0.42ミリモル)、HOBt(0.067g、0.50ミリモル)、EDCI(0.095g、0.50ミリモル)、ピリジン−2,3−ジアミンA5(0.047g、0.46ミリモル)、DMF(2mL)およびDIPEA(0.17mL、1.0ミリモル)を一緒に室温で19時間撹拌した。この溶液を水(15mL)に加え、20分間静置し、濾過した。回収した固体を氷酢酸(3.0mL)に溶かし、マイクロ波中で2回加熱した(140℃で1時間、次いで、140℃で30分間)。冷却した混合物を真空濃縮し、残渣をEtOAc(50mL)と1M pH7リン酸カリウムバッファー(50mL)とで分配した。水相をEtOAc(2×25mL)で抽出し、合わせたEtOAc抽出液を乾燥させ(MgSO4)、真空濃縮した。生成物を2回のシリカゲルクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中50〜100%EtOAc、次いで、12gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中60〜70%EtOAc)により精製し、標題化合物(0.025g、19%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.35 (br s, 1H) 10.51 (s, 1H), 8.31 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 8.04 - 7.93 (m, 4H), 7.65 - 7.60 (m, 1H), 7.60 - 7.53 (m, 2H), 7.22 (dd, J = 7.9, 4.8 Hz, 1H)。1個のNHのプロトンは観察されず。LCMS-A rt 4.40分、m/z (陽イオン) 315.2 [M+H]+、m/z (陰イオン) 313.1 [M-H]-
例4:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−7−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(4)の合成
Figure 2016509048
a)4−クロロピリジン−2,3−ジアミン(A15)
室温にて、i−PrOH(30mL)および水(15mL)中、2−アミノ−4−クロロ−3−ニトロピリジンA14(0.700g、4.03ミリモル)の撹拌懸濁液に、鉄粉(1.126g、20.17ミリモル)、次いで、NH4Cl(1.079g、20.17ミリモル)を加えた。この反応物を70℃に加熱し、この温度で2時間撹拌した。この反応物を冷却し、セライトプラグで濾過し、これをEtOAc(150mL)で洗浄した。濾液を飽和NaHCO3水溶液(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮し、標題化合物(0.555g、96%)を褐色固体として得た。LCMS-A rt 1.34分、m/z (陽イオン) 144.1, 146.2 [M+H]+
b)(E)−N3−(4−(ベンジルオキシ)ベンジリデン)−4−クロロピリジン−2,3−ジアミン(A16)
4−クロロピリジン−2,3−ジアミンA15(0.555g、3.87ミリモル)および4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.861g、4.06ミリモル)を水(40mL)に懸濁させ、次いで、この反応混合物を還流下で22時間加熱した。この反応混合物を冷却し、水を真空蒸発させて褐色固体を得た。この粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜75%EtOAc)により精製し、標題化合物(0.305g、23%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 9.17 (s, 1H), 8.13 - 8.05 (m, 2H), 7.62 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.52 - 7.45 (m, 2H), 7.45 - 7.38 (m, 2H), 7.39 - 7.30 (m, 1H), 7.20 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.61 (s, 2H), 5.22 (s, 2H)。LCMS-A m/z (陽イオン) 338.1, 340.1 [M+H]+ 生成物にUV痕跡はない。
c)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−7−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(4)
窒素雰囲気下、乾燥THF(12mL)中、(E)−N3−(4−(ベンジルオキシ)ベンジリデン)−4−クロロピリジン−2,3−ジアミンA16(0.305g、0.903ミリモル)の溶液に、(ジアセトキシヨード)ベンゼン(0.436g、1.35ミリモル)を加えた。この反応物を室温で3時間撹拌し、次いで、真空濃縮し、EtOAc(150mL)および飽和NaHCO3水溶液(100mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(100mL)で抽出した。合わせた有機液をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して粗生成物を得た。この材料をシリカゲルクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、シクロヘキサン中0〜100%EtOAc、次いで、DCM中0〜10%MeOH)により精製し、標題化合物(0.131g、43%)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.72 (s, 1H), 8.33 - 8.17 (m, 3H), 7.54 - 7.45 (m, 2H), 7.46 - 7.39 (m, 2H), 7.38 - 7.31 (m, 2H), 7.22 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.22 (s, 2H)。LC-MS-A rt 6.29分、m/z (陽イオン) 336.1, 338.1 [M+H]+
例5:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(5)の合成
Figure 2016509048
EtOH(2.0mL)中、4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.076g、0.36ミリモル)および4−メチル−3−ニトロピリジン−2−アミンA17(0.050g、0.33ミリモル)の懸濁液に、1M Na224溶液(0.980mL、0.980ミリモル)を加えた。得られた黄色懸濁液にマイクロ波反応器にて110℃で15分間照射を行った。この反応物を室温まで冷却し、次いで、28% w/w NH3水溶液(1mL)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。この溶液を濾過して黄色固体を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物(0.014g、14%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): δ 13.16 (br s, 1H), 8.18 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 8.14 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.52 - 7.47 (m, 2H), 7.46 - 7.38 (m, 2H), 7.39 - 7.31 (m, 1H), 7.20 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.02 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 5.21 (s, 2H), 2.58 (s, 3H)。LCMS-B rt 3.09分、m/z (陽イオン) 316.2 [M+H]+
例6:7−メチル−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(6)の合成
Figure 2016509048
a)1−ブロモ−4−(フェノキシメチル)ベンゼン(A19)
フェノールA1(1.76g、18.7ミリモル)、DMF(50mL)、Cs2CO3(6.647g、20.4ミリモル)および1−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゼンA18(4.429g、17.0ミリモル)を室温で撹拌した。17時間後、この混合物を水(200mL)で希釈し、さらに1時間撹拌した。この混合物を濾過し、回収した固体を水(200mL)で洗浄し、風乾し、標題化合物(3.975g、89%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.55 - 7.48 (m, 2H), 7.33 - 7.27 (m, 4H), 7.01 - 6.92 (m, 3H), 5.02 (s, 2H)。LCMS-A: rt 6.59分;生成物イオンは検出されず。
b)4−(フェノキシメチル)ベンズアルデヒド(A20)
THF(10mL)中、1−ブロモ−4−(フェノキシメチル)ベンゼンA19(350mg、1.33ミリモル)を窒素下、−78℃まで冷却し、n−ブチルリチウム(1.5 M溶液、1.33mL、2.0ミリモル)を加えた。30分後、DMF(1.03mL、13.3ミリモル)を加え、この混合物を−78℃で1時間撹拌した。冷却浴を外し、この混合物を室温にした。この混合物を1M HCl(5mL)でクエンチし、ロータリーエバポレーターで濃縮した。この水性残渣を水(20mL)で希釈し、クロロホルム(2×20mL)で抽出した。合わせたクロロホルム抽出液を水(3×20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、0〜100%クロロホルム/ヘキサン)により標題化合物(198mg、70%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.03 (s, 1H), 7.93 - 7.88 (m, 2H), 7.61 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.34 - 7.27 (m, 2H), 7.02 - 6.95 (m, 3H), 5.16 (s, 2H)。LCMS-A rt 6.61分;生成物イオンは検出されず。
c)4−メチルピリジン−2,3−ジアミン(A21)
i−PrOH(10mL)および水(5mL)中、4−メチル−3−ニトロピリジン−2−アミンA17(0.200g、1.31ミリモル)の撹拌懸濁液に、鉄粉(0.365g、6.53ミリモル)およびNH4Cl(0.349g、6.53ミリモル)を加えた。この反応物を70℃に加熱し、2時間撹拌した。次いで、この反応物を冷却し、セライトプラグで濾過し、これをEtOAc(75mL)で洗浄した。濾液を飽和NaHCO3水溶液(75mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮し、標題化合物(0.060g、37%)を暗紫色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.55 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.53 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.19 (br s, 2H), 3.26 (brs, 2H), 2.16 (s, 3H)。LCMS-B: rt 0.74分、m/z (陽イオン) 124.1 [M+H]+
d)7−メチル−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(6)
MeOH(6mL)中、4−メチルピリジン−2,3−ジアミンA21(0.060g、0.49ミリモル)および4-(フェノキシメチル)ベンズアルデヒドA20(0.114g、0.556ミリモル)の溶液に、マイクロ波反応器にて110℃で20分間、次いで、130℃で20分間、最後に130℃で60分間照射を行った。MeOHを真空蒸発させ、得られたガムをTHF(6mL)に溶かした。(ジアセトキシヨード)ベンゼン(0.204g、0.633ミリモル)を加え、この反応物を窒素雰囲気下で3時間撹拌した。この反応物を濃縮し、次いで、EtOAc(100mL)および飽和NaHCO3水溶液(100mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(100mL)で抽出した。合わせた有機液をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc、次いで、EtOAc中0〜20%MeOH)により精製し、標題化合物(0.011g、7%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): δ 13.40 (br s, 1H), 8.26 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 8.19 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.31 (tt, J = 7.4, 2.3 Hz, 2H), 7.08 - 7.02 (m, 3H), 6.96 (tt, J = 7.2, 1.0 Hz, 1H), 5.20 (s, 2H), 2.60 (s, 3H)。LCMS-B: rt 3.08分、m/z (陽イオン) 316.2 [M+H]+
例7:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−7−メトキシ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(7)の合成
Figure 2016509048
a)4−メトキシ−3−ニトロピリジン−2−アミン(A23)
4−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミンA14(0.600g、3.46ミリモル)を、窒素雰囲気下で乾燥MeOH(40mL)に溶かし、NaOMe(0.467g、8.64ミリモル)を加えた。この反応物を還流下で18時間加熱し、冷却し、水(5mL)でクエンチし、次いで、真空濃縮した。得られた残渣をEtOAc(150mL)および飽和NaHCO3水溶液(100mL)で希釈し、層を分離し、水層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機液をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、シクロヘキサン中0〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物(0.457g、78%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.04 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 6.90 (s, 2H), 6.51 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H)。LCMS-B rt 1.82分、m/z (陽イオン) 170.1 [M+H]+
b)4−メトキシピリジン−2,3−ジアミン(A24)
室温にて、イソプロパノール(20mL)および水(10mL)中、4−メトキシ−3−ニトロピリジン−2−アミンA23(0.455g、2.69ミリモル)の撹拌懸濁液に、鉄粉(0.751g、13.5ミリモル)、次いで、NH4Cl(0.719g、13.5ミリモル)を加えた。この反応物を70℃に加熱し、この温度で2時間撹拌し、次いで、冷却し、セライトプラグで濾過し、これをEtOAc(100mL)で洗浄した。濾液を飽和NaHCO3水溶液(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮し、標題化合物(0.143g、38%)を紫色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 7.30 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 6.31 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 5.23 (s, 2H), 4.06 (s, 2H), 3.76 (s, 3H)。LCMS-B rt 0.65分、m/z (陽イオン) 140.2 [M+H]+
c)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−7−メトキシ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(7)
4−メトキシピリジン−2,3−ジアミンA24(0.070g、0.50ミリモル)および4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.117g、0.55ミリモル)をMeOH(6mL)に溶かし、マイクロ波中、110℃で20分間、次いで、130℃で30分間、最後に140℃で60分間加熱した。MeOHを真空蒸発させ、得られたガムをTHF(6mL)に溶かした。(ジアセトキシヨード)ベンゼン(0.211g、0.654ミリモル)を加え、この混合物を窒素雰囲気下、室温で20時間撹拌した。この反応物を濃縮し、EtOAc(100mL)および飽和NaHCO3水溶液(100mL)で希釈し、層を分離し、水層をEtOAc(100mL)で抽出した。合わせた有機液をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc、次いで、EtOAc中0〜15%MeOH)により精製し、標題化合物(0.035g、21%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.26 (br s, 1H), 8.15 (d, J = 7.8 Hz, 3H), 7.51 - 7.45 (m, 2H), 7.44 - 7.38 (m, 2H), 7.38 - 7.32 (m, 1H), 7.20 - 7.15 (m, 2H), 6.82 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 5.20 (s, 2H), 4.05 (s, 3H)。LCMS-A rt 4.82分、m/z (陽イオン) 332.2 [M+H]+
例8:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−7−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(8)の合成
Figure 2016509048
a)2’−アミノ−3’−ニトロ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボン酸t−ブチル(A27)
1,4−ジオキサン(30mL)中、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸t−ブチルA26(1.42g、4.59ミリモル)、2−アミノ−4−ブロモ−3−ニトロピリジンA25(0.500g、2.29ミリモル)およびPdCl2(PPh32(0.080g、0.12ミリモル)の脱気混合物に、2M Na2CO3水溶液(3.44mL、6.88ミリモル)を加えた。この反応混合物を80〜90℃で20時間撹拌した。得られた混合物を真空濃縮し、EtOAc(50mL)と水(30mL)とで分配し、次いで、セライトパッドで濾過した。層を分離し、水層をEtOAc(15mL)で抽出した。合わせた有機層を1:1 水:飽和ブライン(30mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過しおよび真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜80%EtOAc)により精製し、標題化合物(0.583g、79%)を明黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.15 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.23 - 6.93 (s, 2H), 6.54 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 5.68 (s, 1H), 3.97 - 3.75 (m, 2H), 3.58 - 3.40 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.29 - 2.14 (td, J = 5.5, 2.5 Hz, 2H), 1.42 (s, 9H), LCMS-A rt 5.51分、m/z (陽イオン) 321 [M+H]+
b)4−(2,3−ジアミノピリジン−4−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A28)
96%EtOH(125mL)およびEtOAc(125mL)中、2’−アミノ−3’−ニトロ−5,6−ジヒドロ−[4,4’−ビピリジン]−1(2H)−カルボン酸t−ブチルA27(400mg、1.25ミリモル)および10%Pd/C(54%含水、12.5mgPd)の懸濁液を、水素(5バール)下で22時間撹拌した。この反応混合物をセライトで濾過し、EtOH(30mL)で洗浄し、得られた溶液を真空濃縮した。残渣をEtOAcに溶かし、再びセライトで濾過した。濾液を真空濃縮し、標題化合物(340mg、93%)を淡褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 7.25 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 6.30 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 5.28 (s, 2H), 4.48 (s, 2H), 4.12 - 4.00 (m, 2H), 2.96 - 2.69 (m, 2H), 1.67 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 1.41 (s, 9H + 1H 下に隠れている), 1.36 - 1.27 (m, 2H)、LCMS-A rt 4.30分; m/z (陽イオン) 293 [M+H]+
c)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A29)
4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(66.0mg、0.31ミリモル)および4−(2,3−ジアミノピリジン−4−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA28(100mg、0.342ミリモル)を水(1mL)中、還流下で17時間加熱した。褐色固体が生じ、濾取し、この固体を水(3mL)で洗浄し、次いで、DCM(10mL)に溶かし、乾燥させ(MgSO4)、濾過した。濾液を真空濃縮し、残渣をDCM(2mL)に溶かし、PhI(OAc)2(100mg、0.311ミリモル)を加え、この反応物を1時間撹拌した。この混合物を真空濃縮し、残渣をMeOH(2mL)に溶かした。この溶液をSCXカートリッジ(10g)にロードし、MeOH(3×10mL)、次いで、9:1 MeOH:アンモニア水溶液(3×10mL)で溶出させた。生成物を含有する画分を合わせ、濃縮乾固し、得られた材料をクロマトグラフィー(25gシリカカートリッジ、CHCl3中1%MeOH)により精製した。不純材料を含有する画分を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカカートリッジ;石油ベンジン40〜60℃中15%〜100%EtOAc)によりさらに精製した。両方のカラムから得られた純粋な材料を含有する画分を合わせ、真空濃縮し、標題化合物(9.3mg、6%)を淡黄色粉末として得た; LCMS-A 5.33分、m/z (陽イオン) 485 [M+H]+ m/z (陰イオン) 483 [M-H]-
d)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−7−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(8)
CDCl3(1mL)中、4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA29(9.3mg、0.019ミリモル)をTFA(37μL)で処理した。この溶液を2時間撹拌し、1M NaOH水溶液(1mL)を加え、層を分離した。水層をCHCl3(2×5mL)で抽出し、合わせた有機層を1:1 水:飽和ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過した。この反応はTLCによれば完了していなかった。有機層をTFA(1mL)で処理し、一晩撹拌した。1M NaOH(5mL)を加え、生じた沈澱を真空濾過により回収した。この固体をクロロホルムに溶かし、蒸発乾固し、標題化合物(3.4mg、46%)をペールゴールド色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 7.55 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.38 (dt, J = 8.8, 3.2 Hz, 2H), 6.68 (s, 2H), 6.65 - 6.57 (m, 2H), 6.58 - 6.53 (s, 1H), 6.53 - 6.47 (s, 1H), 6.49 - 6.39 (m, 2H), 4.43 (s, 2H), 3.04 - 2.75 (m, 4H), 1H 溶媒ピークに隠れている, 1.54 - 1.45 (m, 2H) 1.54 - 1.45 (m, 2H)。NHプロトンは観察されず。LCMS-A rt 4.21分、m/z (陽イオン) 385 [M+H]+
例9:2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(9)の合成
Figure 2016509048
a)6−アミノ−5−ニトロ−5’,6’−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−1’(2’H)−カルボン酸t−ブチル(A31)
5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−アミンA30(2.50g、11.5ミリモル)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸t−ブチル(3.90g、12.6ミリモル)およびPdCl2(dppf)DCM溶媒和物(474mg、5モル%)をフラスコに装填し、このフラスコを密閉し、窒素でフラッシュした。ジオキサン(100mL)、次いで、水(50mL)中、K2CO3(4.76g、34.4ミリモル)の溶液を加えた。この混合物を3回の真空/窒素サイクルで脱気し、16時間80℃に加熱し、放冷した。この混合物を濃縮し、この水性残渣を水(400mL)およびクロロホルム(250mL)で希釈した。水相をクロロホルム(2×150mL)で抽出し、合わせたクロロホルム抽出液をブライン(200mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(0〜80%EtOAc/ヘキサン)により、標題化合物(3.058g、83%)を黄橙色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.45 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.73 (br s, 2H), 6.06 (s, 1H), 4.13 - 4.04 (m, 2H), 3.65 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.48 (s, 2H), 1.49 (s, 9H)。LCMS-A: rt 5.58分; m/z (陽イオン) 321.2 [M+H]+、265.1 [M-tBu+2H]+
b)4−(5,6−ジアミノピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A32)
6−アミノ−5−ニトロ−5’,6’−ジヒドロ−[3,4’−ビピリジン]−1’(2’H)−カルボン酸t−ブチルA31(3.05g、9.52ミリモル)、10%Pd/C(50%含水、1.5g)、EtOAc(200mL)および96%EtOH(200mL)を、4バール圧の水素下で撹拌した。16時間後、この混合物をセライトで濾過し、セライトを96%EtOH(400mL)で洗浄した。合わせた濾液を蒸発させ、シロップ状の残渣をトルエンに懸濁させ、この混合物を真空濃縮した。残渣をジエチルエーテルに懸濁させ、この混合物を真空濃縮し、標題化合物(2.76g、99%)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.49 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.20 (br, 4H), 3.39 (br, 2H), 2.76 (t, J = 11.9 Hz, 2H), 2.50 (tt, J = 12.1, 3.4 Hz, 1H), 1.75 (d, J = 12.9 Hz, 2H), 1.60 - 1.48 (m, 2H), 1.47 (s, 9H)。LCMS-A: rt 4.22分; m/z (陽イオン) 293.3 [M+H]+
c)4−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA33
4−(5,6−ジアミノピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA32(250mg、0.86ミリモル)、4−(フェノキシメチル)ベンズアルデヒドA20(181mg、0.86ミリモル)、活性化3Åモレキュラーシーブス(2mmビーズ、500mg)およびMeOH(5mL)を60℃で撹拌した。18時間後、この混合物をモレキュラーシーブスからデカントし、シーブスをMeOH(5mL)で洗浄し、合わせたMeOH溶液を真空濃縮した。残渣をTHF(5mL)に溶かし、PhI(OAc)2(303mg、0.94ミリモル)を加え、この混合物を2時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣を水(25mL)とEtOAc(25mL)とで分配した。水相をさらなるEtOAc(2×25mL)で抽出し、合わせたEtOAc相をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、0〜100%EtOAc/石油ベンジン40〜60℃)により、標題化合物(200mg、48%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.35 (br s, 1H), 8.26 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.85 (s, 1H), 7.63 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34 - 7.28 (m, 2H), 7.07 - 7.02 (m, 2H), 6.99 - 6.92 (m, 1H), 5.20 (s, 2H), 4.11 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 2.93 - 2.74 (m, 3H), 1.82 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 1.61 (qd, J = 12.5, 4.1 Hz, 2H), 1.43 (s, 9H)。LCMS-A: 6.24分; m/z (陽イオン) 485.3 [M+H]+; m/z (陰イオン) 483.3 [M-H]-
d)2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(9)
4−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA33(200mg、0.41ミリモル)、DCM(8mL)およびTFA(2mL)を室温で18時間撹拌した。この混合物を20%w/vNaOH水溶液(20mL)でクエンチし、揮発性溶媒を真空下で除去した。この水性残渣を水(30mL)で希釈し、水相をEtOAc(3×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出液をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、標題化合物(160mg、定量的)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.26 - 8.19 (m, 3H), 7.81 (s, 1H), 7.63 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34 - 7.27 (m, 2H), 7.04 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 6.95 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 5.20 (s, 2H), 3.07 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 2.81 - 2.72 (m, 1H), 2.69 - 2.59 (m, 2H), 1.81 - 1.72 (m, 2H), 1.62 (qd, J = 12.3, 3.9 Hz, 2H)。LCMS-A: rt 4.64分; m/z (陽イオン): 385.2 [M+H]+; m/z (陰イオン): 383.2 [M-H]-
例10:1−(4−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン(10)の合成
Figure 2016509048
1−(4−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン(10)
2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン9(0.070g、0.182ミリモル)を窒素雰囲気下でDCM(7mL)に溶かし、DIPEA(0.095mL、0.546ミリモル)、次いで、塩化アセチル(0.019mL、0.273ミリモル)を加え、得られた混合物を室温で20時間撹拌した。この反応混合物をEtOAc(100mL)および飽和NaHCO3水溶液(100mL)で希釈し、層を分離し、水層をEtOAc(70mL)で抽出した。合わせた有機層を水(70mL)、ブライン(70mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮し、標題化合物(0.070g、90%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.32 (br s, 1H), 8.29 - 8.18 (m, 3H), 7.84 (s, 1H), 7.63 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.36 - 7.24 (m, 2H), 7.07 - 6.99 (m, 2H), 6.95 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 5.20 (s, 2H), 4.62 - 4.52 (m, 1H), 3.99 - 3.91 (m, 1H), 3.16 (td, J = 13.4, 13.0, 2.6 Hz, 1H), 2.95 (tt, J = 12.2, 3.5 Hz, 1H), 2.62 (td, J = 13.1, 2.8 Hz, 1H), 2.05 (s, 3H), 1.91 - 1.79 (m, 2H), 1.71 (qd, J = 12.7, 4.2 Hz, 1H), 1.56 (qd, J = 12.7, 4.3 Hz, 1H)。LCMS-A rt 5.28分; m/z (陽イオン) 427.2 [M+H]+
例11:6−(1−メチルピペリジン−4−イル)−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(11)の合成
Figure 2016509048
6−(1−メチルピペリジン−4−イル)−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(11)
無水MeOH(2mL)中、2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン9(0.009g、0.023ミリモル)の溶液に、窒素雰囲気下、37%ホルムアルデヒド水溶液(0.005mL、0.070ミリモル)、次いで、NaBH(OAc)3(0.020g、0.094ミリモル)を加え、この反応物を室温で18時間撹拌した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣をEtOAc(20mL)および飽和NaHCO3水溶液(20mL)で希釈し、層を分離し、水層をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮してガムを得、これをDCM(約1mL)に溶かし、真空濃縮し、標題化合物(0.008g、80%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.30 (br s, 1H), 8.28 - 8.17 (m, 3H), 7.84 (s, 1H), 7.66 - 7.57 (m, 2H), 7.36 - 7.27 (m, 2H), 7.08 - 7.01 (m, 2H), 6.95 (tt, J = 7.2, 1.0 Hz, 1H), 5.20 (s, 2H), 2.93 - 2.85 (m, 2H), 2.70 - 2.57 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 2.04 - 1.95 (m, 2H), 1.84 - 1.71 (m, 4H)。LCMS-A rt 4.64分; m/z (陽イオン) 399.2 [M+H]+
例12:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(12)の合成
Figure 2016509048
a)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A34)
4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.200g、0.942ミリモル)および4−(5,6−ジアミノピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA32(0.276g、0.942ミリモル)をMeOH(10mL)に溶かし、活性化3Åシーブス(0.500g)を加えた。この反応混合物を還流下で3日間加熱した。得られた懸濁液を室温まで冷却し、シーブスからデカントし、溶媒を真空下で除去した。テトラヒドロフラン(10mL)、次いで、(ジアセトキシヨード)ベンゼン(0.364g、1.131ミリモル)を窒素雰囲気下で加え、この反応物を室温で2時間撹拌した。この反応物を真空濃縮し、EtOAc(100mL)および飽和NaHCO3水溶液(100mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(100mL)で抽出し、合わせた有機液をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物(0.210g、46%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.16 (br s, 1H), 8.25 - 8.09 (m, 3H), 7.80 (s, 1H), 7.52 - 7.29 (m, 5H), 7.27 - 7.14 (m, 2H), 5.21 (s, 2H), 4.11 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 2.93 - 2.72 (m, 3H), 1.82 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 1.61 (qd, J = 12.5, 4.3 Hz, 2H), 1.43 (s, 9H)。LCMS-A rt 5.91分、m/z (陽イオン) 485.3 [M+H]+
b)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(12)
4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA34(0.205g、0.423ミリモル)を窒素雰囲気下でDCM(15mL)に溶かし、トリフルオロ酢酸(0.972mL、12.7ミリモル)を加え、得られた混合物を室温で20時間撹拌した。この反応混合物を真空濃縮し、得られた固体をEtOAc(100mL)および2M NaOH水溶液(100mL)に溶かし、層を分離し、水層をEtOAc(70mL)で抽出し、合わせた有機液をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮し、標題化合物(0.142g、87%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.24 - 8.11 (m, 3H), 7.75 (s, 1H), 7.52 - 7.47 (m, 2H), 7.45 - 7.32 (m, 3H), 7.24 - 7.14 (m, 2H), 5.21 (s, 2H), 3.08 - 2.99 (m, 2H), 2.78 - 2.69 (m, 1H), 2.61 (td, J = 12.0, 2.4 Hz, 2H), 1.78 - 1.69 (m, 2H), 1.60 (qd, J = 12.1, 4.1 Hz, 2H)。NHプロトンは観察されず。LCMS-A rt 4.56分、m/z (陽イオン) 385.2 [M+H]+
例13:1−(4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−イル)エタノン(13)
Figure 2016509048
4−(5,6−ジアミノピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA32(530mg、1.81ミリモル)、4−(ベンジルオキシ)安息香酸A38(414mg、1.81ミリモル)、MeCN(10mL)、DIPEA(0.947mL、5.44ミリモル)およびHATU(758mg、1.99ミリモル)を室温で19時間撹拌した。この混合物を水(100mL)に注ぎ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせたEtOAc相をブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣を酢酸(20mL)に溶かし、マイクロ波中で加熱した(140℃/1時間)。冷却した混合物を真空濃縮し、残渣をMeOHに溶かし、10gSCXカートリッジに適用した。このカートリッジをMeOH(150mL)で溶出させ、次いで、95:5 MeOH:濃アンモニア水溶液(100mL)で溶出させた。この塩基性溶出液を濃縮し、残渣を無水EtOHから2回真空濃縮した。カラムクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、0〜20%MeOH/DCM)に付し、主生成物含有画分を回収し、黄色固体を得た。この固体をエーテル(10mL)に懸濁させ、溶媒をデカントし、残った固体を真空下で乾燥させ、標題化合物(151mg、20%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.19 (br s, 1H), 8.22 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.17 - 8.12 (m, 2H), 7.79 (s, 1H), 7.51 - 7.46 (m, 2H), 7.45 - 7.38 (m, 2H), 7.38 - 7.32 (m, 1H), 7.23 - 7.17 (m, 2H), 5.21 (s, 2H), 4.61 - 4.53 (m, 1H), 3.99 - 3.91 (m, 1H), 3.20 - 3.11 (m, 1H), 2.93 (tt, J = 12.0, 3.3 Hz, 1H), 2.66 - 2.56 (m, 1H), 2.05 (s, 3H), 1.90 - 1.79 (m, 2H), 1.70 (qd, J = 12.6, 4.1 Hz, 1H), 1.55 (qd, J = 12.6, 4.2 Hz, 1H)。LCMS-A: 4.79分; m/z (陽イオン) 427.3 [M+H]+; m/z (陰イオン): 425.1 [M-H]-
例14:6−(ピペリジン−4−イル)−2−(4−((4−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(14)の合成
Figure 2016509048
a)4−((4−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンズアルデヒド(A40)
アセトニトリル(50mL)中、4−ヒドロキシベンズアルデヒドA7(1.25g、10.2ミリモル)およびK2CO3(2.12g、15.4ミリモル)の懸濁液に、1−(ブロモメチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(2.50g、10.4ミリモル)を加えた。得られた混合物を室温で18時間撹拌した。この後、この懸濁液を濾過し、回収した固体をアセトニトリル(40mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空蒸発させて固体残渣を得、これを石油ベンジン40〜60℃(100mL)に懸濁させ、固体を濾取し、石油ベンジン40〜60℃(50mL)で洗浄し、風乾し、標題化合物(2.35g、82%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.90 (s, 1H), 7.92 - 7.79 (m, 2H), 7.67 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.56 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.13 - 7.04 (m, 2H), 5.22 (s, 2H)。LCMS-A rt 6.87分、m/z (陽イオン) 281 [M+H]+
b)4−(2−(4−((4−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A41)
4−((4−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)ベンズアルデヒドA40(200mg、0.714ミリモル)および4−(5,6−ジアミノピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA32(200mg、0.684ミリモル)を、水(4mL)中、還流下で17時間加熱した。この反応物を蒸発乾固し、残渣をTHF(4mL)に溶かした。PhI(OAc)2(220mg、0.684ミリモル)を加え、17時間撹拌した。この反応混合物を真空濃縮し、粗材料をカラムクロマトグラフィー(シリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中15%〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物(156mg、41%)を淡黄色粉末として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.27 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 7.99 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.63 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.20 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 5.27 (s, 2H), 4.33 (s, 2H), 2.89 (m, 3H), 1.96 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 1.74 (s, 3H), 1.52 (s, 9H)。LCMS-A rt 6.25分、m/z (陽イオン) 553 [M+H]+
c)6−(ピペリジン−4−イル)−2−(4−((4−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(14)
DCM(4mL)中、4−(2−(4−((4−(トリフルオロメチル)ベンジル)オキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA41(146mg、0.269ミリモル)をTFA(500μL)で処理し、得られた溶液を2時間撹拌した。1M NaOH水溶液(20mL)および水(10mL)を加え、この混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮した。この粗材料をMeOH(3mL)に溶かし、MeOHで洗浄したSCXカートリッジ(10g)にロードし、生成物を9:1 MeOH:NH4OH水溶液で溶出させた。生成物含有画分を真空濃縮し、標題化合物(38mg、31%)を無色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.20 (br s, 1H), 8.15 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.78 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.76 (br s, 1H) 7.70 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.21 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 5.53 (s, 2H), 3.08 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 2.83 - 2.68 (m, 1H), 2.73 - 2.56 (m, 1H), 1.85 - 1.69 (d, J = 12.1 Hz, 2H), 1.69 - 1.52 (m, 2H)。LCMS-A rt 4.77分、純度94%; m/z (陽イオン) 453 [M+H]+、m/z (陰イオン) 451 [M-H]-
例15:3−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(15)の合成
Figure 2016509048
a)6’−アミノ−5’−ニトロ−5,6−ジヒドロ−[3,3’−ビピリジン]−1(2H)−カルボン酸t−ブチル(A43)
−78℃にて窒素雰囲気下、乾燥THF(100mL)中、1−Boc−3−ピペリドン(3.00g、15.1ミリモル)の溶液に、LiHMDS溶液(トルエン中1M、15.8mL、15.8ミリモル)を滴下した。次いで、この溶液をこの温度で30分間撹拌し、乾燥THF(20mL)中、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(5.92g、16.6ミリモル)を加え、この反応混合物を−78℃でさらに15分間、次いで、0℃で2時間撹拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(10mL)でクエンチし、揮発性成分を真空下で除去し、EtOAc(200mL)および飽和NH4Cl水溶液(100mL)を加え、層を分離し、有機層をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して黄色ガムを得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(120gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜10%EtOAc)により精製し、画分を合わせ、真空濃縮して生成物(2.910g、不純)を淡黄色オイルとして得、これは静置すると固化した。この生成物をそれ以上精製せずに次の反応に用いた。
乾燥1,4−ジオキサン(40mL)中、上記中間体(2.900g)の溶液に、KOAc(1.804g、18.38ミリモル)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(2.334g、9.191ミリモル)を加え、この懸濁液を窒素ガスで脱気した。Dppf(0.173g、0.306ミリモル)、次いで、PdCl2(dppf)DCM溶媒和物(0.253g、0.306ミリモル)を加え、この反応物を密閉し、18時間80℃に加熱した。この反応物をセライトで濾過し、これをMeOHおよびEtOAcで洗浄し、濾液を合わせ、真空濃縮して褐色オイルを得た。この粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(120gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜20%EtOAc)により精製し、画分を合わせ、真空濃縮して生成物(2.38g、不純)を得た。この材料の一部(0.711g)および5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−アミン(0.167g、0.766ミリモル)を乾燥1,4−ジオキサン(7mL)に溶かし、PdCl2(dppf)DCM溶媒和物(0.032g、0.038ミリモル)、次いで、水(0.766mL)中、K2CO3(0.318g、2.30ミリモル)の溶液を加えた。次に、この反応混合物を80℃で18時間加熱した。この反応混合物をセライトで濾過し、EtOAc(5×20mL)で洗浄し、次いで、真空濃縮して褐色固体を得た。この粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜40%EtOAc)により精製し、標題化合物(0.095g、3工程で7%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.56 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.96 (s, 2H), 6.38 - 6.30 (m, 1H), 4.17 (q, J = 2.2 Hz, 2H), 3.45 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.28 - 2.19 (m, 2H), 1.43 (s, 9H)。LCMS-A rt 6.48分、m/z (陽イオン) 321.2 [M+H]+
b)3−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(15)
窒素雰囲気下、6’−アミノ−5’−ニトロ−5,6−ジヒドロ−[3,3’−ビピリジン]−1(2H)−カルボン酸t−ブチルA43(0.093g、0.29ミリモル)および酸化白金(IV)(0.010g)に、DIPEA(5mL)、次いで、EtOH(2mL)を加えた。この反応物を水素(バルーン)雰囲気下で40時間撹拌した。この混合物をセライトで濾過し、セライトをEtOAc(5×20mL)で洗浄した。合わせた濾液を蒸発させて灰色の固体を得た。この材料(0.103g)および4−(フェノキシメチル)−ベンズアルデヒドA20(0.060g、0.28ミリモル)を乾燥MeOH(5mL)に溶かし、活性化3Åモレキュラーシーブス(0.200g)を加えた。この反応混合物を還流下で20時間加熱し、室温まで冷却し、溶液をシーブスからデカントし、溶媒を真空下で除去した。テトラヒドロフラン(5mL)、次いで、(ジアセトキシヨード)ベンゼン(0.208g、0.646ミリモル)を窒素雰囲気下で加え、この反応物を室温で3時間撹拌した。この反応物を真空濃縮し、EtOAc(100mL)および飽和NaHCO3水溶液(100mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(100mL)で抽出し、合わせた有機液をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して粗生成物を得、シリカゲルクロマトグラフィー(24gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物(0.063g、46%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.40 (br s, 1H), 8.28 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.26 - 8.19 (m, 2H), 7.90 (s, 1H), 7.63 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.35 - 7.26 (m, 2H), 7.04 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.95 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 5.20 (s, 2H), 4.06 - 3.92 (m, 2H), 3.04 - 2.72 (m, 3H), 1.95 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 1.83 - 1.67 (m, 2H), 1.56 - 1.35 (m, 10H)。LCMS-A rt 6.33分、m/z (陽イオン) 485.3 [M+H]+
例16:2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−6−(ピペリジン−3−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(16)の合成
Figure 2016509048
3−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル15(0.060g、0.12ミリモル)を窒素雰囲気下でDCM(10mL)に溶かし、トリフルオロ酢酸(0.284mL、3.71ミリモル)を加え、得られた混合物を室温で18時間撹拌した。この反応混合物を真空濃縮し、得られた固体をEtOAc(70mL)および2M NaOH水溶液(70mL)に溶かし、層を分離し、水層をEtOAc(50mL)で抽出し、合わせた有機液を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮した。固体をDCM(約5mL)に懸濁させ、この溶液を真空濃縮し、標題化合物(0.037g、78%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.28 - 8.15 (m, 3H), 7.83 (s, 1H), 7.63 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.31 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.04 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 6.95 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 3.05 - 2.91 (m, 2H), 2.77 (tt, J = 10.7, 3.0 Hz, 1H), 2.66 - 2.52 (m, 2H, DMSOシグナルに隠れている), 1.96 - 1.88 (m, 1H), 1.76 - 1.61 (m, 2H), 1.59 - 1.44 (m, 1H)。NHプロトンは観察されず。LCMS-A rt 4.68分、m/z (陽イオン) 385.2 [M+H]+
例17:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(17)の合成
Figure 2016509048
a)6−クロロピリジン−2,3−ジアミン(A45)
イソプロパノール(180mL)および水(90mL)中、6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミンA44(10.0g、57.6ミリモル)およびNH4Cl(6.16g、115ミリモル)の懸濁液に、鉄粉(9.65g、173ミリモル)を加えた。得られた混合物を90℃で1時間加熱した。その後、この懸濁液を室温まで放冷し、次いで、EtOAc(100mL)で希釈し、セライトで濾過し、残渣をさらなるEtOAc(2×150mL)で洗浄した。濾液を水(3×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、揮発性成分を減圧下で除去し、標題化合物(7.50g、91%)を暗褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 6.68 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.78 (s, 2H), 4.76 (s, 2H)。
b)(4−(5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル)(フェニル)メタノン(17)
MeOH(25mL)中、6−クロロピリジン−2,3−ジアミンA45(1.00g、6.97ミリモル)および4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(1.48g、6.97ミリモル)の懸濁液を、マイクロ波照射下、120℃で15分間加熱した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣をTHF(50mL)に溶かした。PhI(OAc)2(2.24g、6.97ミリモル)を加え、得られた混合物を室温で18時間撹拌した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣を飽和NaHCO3水溶液(100mL)に懸濁させ、濾過して褐色固体を得、これを飽和NaHCO3水溶液(100mL)、水(100mL)およびジエチルエーテル(100mL)で洗浄した。得られた固体をおよそ72時間風乾し、標題化合物(1.71g、73%)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.15 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.97 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.52 - 7.47 (m, 2H), 7.45 - 7.39 (m, 2H), 7.38 - 7.32 (m, 1H), 7.24 - 7.19 (m, 3H), 5.21 (s, 2H)。
例18:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(18)の合成
Figure 2016509048
a)4−((6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A48)
4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA47(0.290g、1.44ミリモル)を乾燥DMF(7mL)に溶かし、NaH(鉱油中60%分散物、0.086g、2.2ミリモル)を一度に加えた。10分後、2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(0.250g、1.44ミリモル)を加え、この反応混合物を室温で18時間撹拌した。この反応物を水(4mL)の添加によりクエンチし、この混合物を飽和NaHCO3水溶液(30mL)およびEtOAc(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(3×40mL)で抽出し、合わせた有機液をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮し、黄色油性固体を得た。この粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜40%EtOAc)により精製し、標題化合物(0.157g、32%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.25 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 8.11 (s, 2H), 6.12 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 5.25 - 5.14 (m, 1H), 3.71 - 3.62 (m, 2H), 3.22 - 3.11 (m, 2H), 2.01 - 1.92 (m, 2H), 1.62 - 1.51 (m, 2H), 1.40 (s, 9H)。LCMS-A rt 6.75分;生成物イオンは検出されず。
b)4−((5,6−ジアミノピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A49)
室温にて、イソプロパノール(6mL)および水(3mL)中、4−((6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA48(0.155g、0.458ミリモル)の撹拌懸濁液に、鉄粉(0.128g、2.29ミリモル)、次いで、NH4Cl(0.123g、2.29ミリモル)を加えた。この反応物を70℃に加熱し、この温度で2時間撹拌し、次いで、冷却し、セライトプラグで濾過し、これをEtOAc(100mL)で洗浄した。濾液を飽和NaHCO3水溶液(50mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮し、標題化合物(0.130g、92%)を褐色ガラス質固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 6.72 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.29 (s, 2H), 4.88 - 4.78 (m, 1H), 4.09 (s, 2H), 3.66 - 3.57 (m, 2H), 3.18 - 3.06 (m, 2H), 1.89 - 1.78 (m, 2H), 1.52 - 1.35 (m, 11H)。LCMS-A rt 4.90分、m/z (陽イオン) 309.2 [M+H]+
c)4−((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A50)
4−((5,6−ジアミノピリジン−2−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA49(0.126g、0.409ミリモル)および4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.104g、0.490ミリモル)を水(10mL)およびMeOH(2mL)に懸濁させ、この反応混合物を還流下で20時間加熱し、次いで、室温まで冷却し、溶媒を真空下で除去した。テトラヒドロフラン(10mL)、次いで、(ジアセトキシヨード)ベンゼン(0.132g、0.409ミリモル)を窒素雰囲気下で加え、この混合物を室温で3時間撹拌した。この反応物を真空濃縮し、EtOAc(100mL)および飽和NaHCO3水溶液(100mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(100mL)で抽出し、合わせた有機液をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜40%EtOAc)により精製し、標題化合物(0.106g、52%)を淡黄色泡沫として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.21 (br s, 1H), 8.10 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.99 - 7.78 (m, 1H), 7.49 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.46 - 7.38 (m, 2H), 7.38 - 7.32 (m, 1H), 7.17 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.63 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.20 (s, 3H), 3.75 (dt, J = 9.5, 4.4 Hz, 2H), 3.19 (s, 2H), 2.08 - 1.96 (m, 2H), 1.66 - 1.53 (m, 2H), 1.42 (s, 9H)。LCMS-A rt 6.23分、m/z (陽イオン) 501.3 [M+H]+
d)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(18)
4−((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)オキシ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA50(0.106g、0.212ミリモル)を窒素雰囲気下でDCM(7mL)に溶かし、トリフルオロ酢酸(0.486mL、6.35ミリモル)を加え、得られた混合物を室温で20時間撹拌した。この反応混合物を真空濃縮し、得られた固体をEtOAc(70mL)および2M NaOH水溶液(70mL)に溶かし、層を分離し、水層をEtOAc(50mL)で抽出し、合わせた有機液をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮した。固体をDCM(約5mL)およびMeOH(約2mL)に溶かし、この溶液を真空濃縮し、標題化合物(0.075g、88%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.12 - 8.03 (m, 2H), 7.85 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.51 - 7.45 (m, 2H), 7.45 - 7.38 (m, 2H), 7.38 - 7.31 (m, 1H), 7.16 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.59 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 5.10 - 4.98 (m, 1H), 2.98 (dt, J = 12.4, 3.8 Hz, 2H), 2.63 - 2.54 (m, 2H), 2.05 - 1.94 (m, 2H), 1.57 - 1.43 (m, 2H)。LCMS-A rt 4.67分、m/z (陽イオン) 401.3 [M+H]+
例19:4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)モルホリン(19)の合成
Figure 2016509048
a)6−モルホリノ−3−ニトロピリジン−2−アミン(A51)
カリウムtert−ブトキシド(178mg、1.58ミリモル)、THF(10mL)およびモルホリン(0.150mL、1.73ミリモル)を室温で5分間撹拌し、次いで、6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミンA44(250mg、1.44ミリモル)を加え、この橙赤色の混合物を室温で18時間撹拌した。この混合物を水(140mL)に注ぎ、沈澱を濾取し、風乾した。カラムクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、5〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標題化合物(166mg、51%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.20 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 7.95 (br s, 1H), 6.05 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 5.57 (br s, 1H), 3.80 - 3.74 (m, 4H), 3.73 - 3.66 (m, 4H)。LCMS-A: rt 5.38分; m/z (陽イオン) 225.2 [M+H]+
b)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)モルホリン(19)
6−モルホリノ−3−ニトロピリジン−2−アミンA51(165mg、0.74ミリモル)および2:1 MeOH:THF(9mL)の混合物を0℃に冷却し、NiCl2・6H2O(18mg、10モル%)を加えた。NaBH4(139mg、3.68ミリモル)を少量ずつ加えた(5分間隔で3回)。全てのNaBH4を加えた後、撹拌を0℃で10分間続け、この混合物を飽和NH4Cl水溶液(10mL)でクエンチした。揮発性溶媒を真空下で除去し、残渣を水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせたEtOAc相を5% w/vテトラナトリウムEDTA溶液(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて暗色固体残渣(97mg)を得た。この暗色固体残渣4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(106mg、0.50ミリモル)およびEtOH(20mL)を大気下で還流加熱した。18時間後、この混合物を濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、0〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標題化合物(31mg、16%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 12.89 (br s, 1H), 8.09 - 8.04 (m, 2H), 7.78 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.50 - 7.45 (m, 2H), 7.44 - 7.38 (m, 2H), 7.37 - 7.32 (m, 1H), 7.14 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 6.76 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.18 (s, 2H), 3.78 - 3.71 (m, 4H), 3.47 - 3.43 (m, 4H)。LCMS-A: 4.96分; m/z (陽イオン) 387.2 [M+H]+; 385.2 [M-H]-
例20:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−N−(1H−ピラゾール−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−アミン(20)の合成
Figure 2016509048
a)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−クロロ−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(A52)
室温、窒素下で、THF(6mL)およびDMF(3mL)中、2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン17(500mg、1.49ミリモル)の撹拌溶液に、NaH(油中60%分散物、71mg、1.8ミリモル)を加えた。得られた褐色溶液を30分間撹拌し、SEM−Cl(395μL、2.23ミリモル)を滴下し、この溶液を1時間撹拌した。水(20mL)およびEtOAc(50mL)を加え、層を分離した。水層をDCM(50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(25mL):飽和ブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。この粗材料をカラムクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中5%〜50%EtOAc)により精製し、標題化合物(330mg、47%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.08 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.98 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.49 - 7.44 (m, 2H), 7.44 - 7.38 (m, 2H), 7.38 - 7.34 (m, 1H), 7.26 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.64 (s, 2H), 5.16 (s, 2H), 3.97 - 3.79 (m, 2H), 1.16 - 0.87 (m, 2H), 0.00 (s, 9H)。
b)4−ニトロ−1H−ピラゾール−1−カルボン酸t−ブチル(A54)
DCM(150mL)中、4−ニトロ−1H−ピラゾールA53(2.50g、22.1ミリモル)および無水Boc(4.83g、22.1ミリモル)の懸濁液に、DMAP(0.540g、4.42ミリモル)を加えた。得られた反応混合物はゆっくりと溶液になり、室温で20時間撹拌した。この反応混合物を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(相分離カートリッジ)、減圧下で濃縮し、淡黄色泡沫を得た。この残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油ベンジン40〜60℃中0〜75%EtOAcで溶出する2×40gシリカカートリッジ)により精製し、標題化合物(3.72g、79%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.78 (d, J = 0.6 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 0.4 Hz, 1H), 1.68 (s, 9H)。LCMS-A rt 5.30分;生成物イオンは検出されず。
c)4−アミノ−1H−ピラゾール−1−カルボン酸t−ブチル(A55)
EtOH(150mL)中、4−ニトロ−1H−ピラゾール−1−カルボン酸t−ブチルA54(3.70g、17.4ミリモル)およびおよそ53%の水(0.300g)で湿らせた10%Pd/Cの懸濁液を、水素(1気圧)下、室温で20時間撹拌した。次に、この反応混合物をセライトで濾過し、このプラグをEtOAc(およそ100mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮し、標題化合物(3.09g、97%)を淡褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.54 (d, J = 0.6 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 3.10 (s, 2H), 1.62 (s, 9H)。LCMS-A rt 3.75分;生成物イオンは検出されず。
d)4−((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸t−ブチル(A56)
t−BuOH(1mL)中、2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−クロロ−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンA52(51.3mg、133μmol)、4−アミノ−1H−ピラゾール−1−カルボン酸t−ブチルA55(24.5mg、133μmol)、クロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(10.4mg、13μmol)およびK2CO3(36.5mg、264μmol)の懸濁液を含有するフラスコを排気し、窒素で3回パージした。この懸濁液を85℃で3時間加熱し、次いで、室温まで冷却した。EtOAc(10mL)および水(5mL)を加え、層を分離した。水層をEtOAc(5mL)で抽出し、合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。この粗反応混合物をカラムクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中10〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物(48.5mg、71%)を淡黄色オイルとして得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.73 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.86 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 7.46 (m, 2H), 7.44 - 7.37 (ddd, J = 8.0, 6.9, 1.0 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.83 (s, 1H), 6.61 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.64 (s, 2H), 5.14 (s, 2H), 4.01 - 3.83 (m, 2H), 1.68 (s, 9H), 1.19 - 0.92 (m, 2H), -0.09 (s, 9H)。LCMS-B rt 4.01分;生成物イオンは検出されず。
e)4−((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)アミノ)−1H−ピラゾール(20)
4−((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)アミノ)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸t−ブチルA56(48.5mg、79.1μmol)をCDCl3(2mL)およびTFA(1mL)に溶かし、18時間、室温で撹拌した。この反応混合物を真空濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、EtOAc中2〜10%(MeOH中10%Et3N))により精製し、標題化合物(10.5mg、34%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.07 - 7.80 (m, 4H), 7.69 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.39 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.33 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 6.61 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.17 (s, 2H); LCMS-B rt 2.99分、m/z (陽イオン) 383 [M+H]+、m/z (陰イオン) 381 [M-H]-
例21:1−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−2−オン(21)の合成
Figure 2016509048
a)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−3−オキソピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(A57)
t−BuOH(1mL)中、2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−クロロ−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンA52(50mg、0.11ミリモル)、N−Boc−3−オキソピペラジン(43mg、0.22ミリモル)、Ruphos(2.5mg、0.0054ミリモル)、クロロ−(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)−メチル−t−ブチルエーテル付加物(4.4mg、0.0054ミリモル)およびCs2CO3(42mg、0.13ミリモル)の懸濁液を排気し、窒素で3回パージした。この懸濁液を85℃で3時間加熱した。この反応物を室温まで冷却し、一晩放置した。この反応混合物を濾過し、残渣を2回のカラムクロマトグラフィー(4gシリカカートリッジ、次いで、12gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中12〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物(5.0mg、7%)をほぼ無色の(pale colourless)オイルとして得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.14 - 8.01 (m, 3H), 7.84 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.49 - 7.44 (m, 2H), 7.44 - 7.38 (m, 2H), 7.38 - 7.32 (m, 1H), 7.13 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.61(s, 2H), 5.16 (s, 2H), 4.32 (s, 2H), 4.23 - 4.04 (m, 2H), 3.96 - 3.65 (m, 4H), 1.51 (s, 9H), 1.02 (dd, J = 8.8, 7.7 Hz, 2H), -0.01 (s, 9H); LCMS-A rt 7.65分; m/z (陽イオン) 630 [M+H]+
b)1−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−2−オン(21)
4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−3−オキソピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルA57(5.0mg、7.9μmol)を室温で18時間、DCM(400μL)およびTFA(200μL)に溶かした。この反応混合物を2%NaOH(3mL)で処理し、揮発性成分を真空下で除去した。水層をEtOAc(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、標題化合物(2.0mg、63%)を無色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.07 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 8.00 - 7.90 (m, 1H), 7.54 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.51 - 7.44 (m, 2H), 7.44 - 7.36 (m, 2H), 7.36 - 7.29 (m, 1H), 7.18 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 5.20 (s, 2H), 4.00 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.63 (s, 2H), 3.23 (t, J = 5.5 Hz, 2H)。LCMS-B rt 2.94分; m/z (陽イオン) 400 [M+H]+; m/z (陰イオン) 398 [M-H]-
一般法A:
DMF(10mL/g)中、2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(1当量)、アミン(1.2当量)およびジイソプロピルエチルアミン(2当量)の溶液を80℃で45分間またはTLCもしくはLCMSにより判断して反応が完了するまで加熱した。この反応物を室温まで冷却し、水(20mL/g)で処理した。生成物を真空濾過により回収し、液体が透明になるまで水で洗浄した。生成物を真空下で乾燥させた。
一般法B:
EtOH(40mL/g)中、4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(1.1当量)および2−アミノ−3−ニトロピリジン(1当量)の懸濁液に、1M Na224溶液(3当量)を加えた。得られた黄色懸濁液をマイクロ波中で15分間70℃または110℃まで加熱した。この反応物を室温まで冷却し、5M NH4OH水溶液(10mL/g)を加え、この反応混合物を室温で5分間撹拌した。この懸濁液を濾過して目的生成物を得るか、または水(50mL)とEtOAc(50mL)とで分配した。水層をEtOAc(50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(30mL)、飽和ブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。必要であれば、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカカートリッジ)によりさらに精製した。
例22:N−(2−((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)アミノ)エチル)アセトアミド(22)の合成
Figure 2016509048
a)N−(2−((6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)エチル)アセトアミド(A59)
一般法A:2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(500mg、2.88ミリモル)、N−(2−アミノエチル)アセトアミド(346mg、3.46ミリモル)。標題化合物(530mg、77%)が黄色固体として単離された。LCMS-B rt 2.69分、m/z (陽イオン) 240 [M+H]+
b)N−(2−((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)アミノ)エチル)アセトアミド(22)
一般法B:N−(2−((6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)エチル)アセトアミドA59(100mg、0.418ミリモル)。標題化合物(12.0mg、7%)が無色の粉末として単離された。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.95 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.61 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.52 - 7.43 (m, 2H), 7.43 - 7.35 (m, 2H), 7.35 - 7.28 (m, 1H), 7.13 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 6.45 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.17 (s, 2H), 3.53 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 3.3.43 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.94 (s, 3H); LCMS-B rt 2.97分; m/z (陽イオン) 402; m/z (陰イオン) 400。
例23:4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)チオモルホリン(23)の合成
Figure 2016509048
a)3−ニトロ−6−チオモルホリノピリジン−2−アミン(A61)
一般法A:2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(500mg、2.88ミリモル)、チオモルホリンA60(356mg、3.46ミリモル)。標題化合物(615mg、88%)が黄色粉末として単離された。LCMS-B rt 3.24分、m/z (陽イオン) 241 [M+H]+
b)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)チオモルホリン(23)
一般法B:3−ニトロ−6−チオモルホリノピリジン−2−アミンA61(200mg、0.832ミリモル)。標題化合物(145mg、44%)が無色の粉末として単離された。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.06 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.89 - 7.67 (br, d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.52 - 7.45 (m, 2H), 7.41 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 7.37 - 7.29 (m, 1H), 7.19 - 7.08 (d, J = 8.3 Hz, 3H), 6.75 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.18 (s, 2H), 4.04 - 3.79 (m, 4H), 2.72 - 2.57 (m, 4H)。LCMS-B rt 3.18分; m/z (陽イオン) 403 [M+H]+; m/z (陰イオン) 401 [M-H]-
例24:4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)チオモルホリン1−オキシド(24)の合成
Figure 2016509048
4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)チオモルホリン23(44.2mg、0.110ミリモル)をDCM(5mL)に溶かし、室温でmCPBA(25mg、0.10ミリモル)を加えた。この溶液を10分間撹拌し、Ca(OH)2(13mg、0.18ミリモル)を加えて、低粘度の曇りのある懸濁液を得た。この懸濁液を1時間撹拌した。この混合物を濾過し、残渣をDCM(3×10mL)で洗浄し、濾液を真空濃縮した。この粗材料をカラムクロマトグラフィー(4gシリカカートリッジ、80〜100%EtOAc:石油ベンジン40〜60℃、次いで、0〜20%MeOH:EtOAc)により精製し、生成物の2:1混合物を得た。水(10mL)をNMRサンプル(d6−DMSO)に加え、DCM(2×10mL)で抽出して微量の不純物を除去した。この曇りのある水層からEtOAc(2×20mL)を用いて生成物を抽出した。合わせたEtOAc有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濃縮し、標題化合物(1.4mg、3%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.98 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.79 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.51 - 7.44 (m, 2H), 7.42 - 7.35 (m, 2H), 7.35 - 7.30 (m, 1H), 7.14 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 6.91 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.18 (s, 2H), 4.44 - 3.93 (m,4H), 3.19 - 2.94 (ddd, J = 13.7, 9.4, 4.2 Hz, 2H), 2.91 - 2.70 (dt, J = 14.2, 2.7 Hz, 2H); LCMS-B rt 2.97分; m/z (陽イオン) 419 [M+H]+; m/z (陰イオン) 417 [M-H]-
例25:4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)チオモルホリン1,1−ジオキシド(25)の合成
Figure 2016509048
4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)チオモルホリン23(50mg、0.12ミリモル)をDCM(5mL)に溶かした。mCPBA(67mg、0.27ミリモル)を0℃で加え、室温まで温めた。この溶液を5分間撹拌し、Ca(OH)2(20mg、0.27ミリモル)を加えて低粘度の曇りのある懸濁液を得た。この混合物を濾過し、残渣をDCM(3×10mL)で洗浄した。合わせた濾液を2M Na2CO3水溶液(2×20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、真空濃縮してクリーム色の固体を得た。この粗材料をカラムクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、50%〜100%EtOAc:石油ベンジン40〜60℃)により精製し、標題化合物を無色の固体(2.3mg、4%)として得た; 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.00 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.83 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.55 - 7.45 (m, 2H), 7.44 - 7.37 (ddd, J = 7.9, 7.0, 1.0 Hz, 2H), 7.37 - 7.30 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 6.95 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 4.23 (d, J = 5.0 Hz, 4H), 3.16 (m, 4H); LCMS-B rt 3.05分; m/z (陽イオン) 435 [M+H]+
例26:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(26)の合成
Figure 2016509048
a)6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ニトロピリジン−2−アミン(A63)
一般法A:2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(200mg、1.15ミリモル)、N−メチルピペリジン(179mg、0.754ミリモル)。標題化合物(179mg、65%)が黄色固体として単離された。LCMS-B rt 2.09分、m/z (陽イオン) 238 [M+H]+
b)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(26)
一般法B:6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−ニトロピリジン−2−アミンA63(95.0mg、0.400ミリモル)。この反応物を濾過し、残渣をMeOHに溶かし、SCXカートリッジにロードした。このSCXカートリッジをMeOH(3×10mL)で洗浄し、生成物をMeOH中10%NH4OH(50mL)で溶出させ、濃縮し、標題化合物(17.5mg、11%)を無色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.97(d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.74 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.50 - 7.43 (m, 2H), 7.38 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.35 - 7.28 (m, 1H), 7.12 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.78 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.16 (s, 2H), 3.60 (d, J = 4.9 Hz, 4H), 2.61 (t, J = 5.1 Hz, 4H), 2.36 (s, 3H); LCMS-B rt 2.86分、m/z (陽イオン) 400 [M+H]+,; m/z (陰イオン) 398 [M-H]-
例27:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(27)の合成
Figure 2016509048
a)6−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3−ニトロピリジン−2−アミン(A65)
一般法A:2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(200mg、1.15ミリモル)、1−(エチルスルホニル)ピペラジンA64(179mg、0.754ミリモル)。標題化合物(110mg、30%)が黄色固体として単離された。LCMS-B rt 3.09分、m/z (陽イオン) 316 [M+H]+
b)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(27)
一般法B:6−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3−ニトロピリジン−2−アミンA65(126.1mg、0.400ミリモル)。この反応物を濾過し、残渣をMeOHに溶かし、SCXカートリッジにロードした。このSCXをMeOH(3×10mL)で洗浄し、生成物をMeOH中10%NH4OH(50mL)で溶出させ、濃縮し、標題化合物(100mg、52%)を無色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.21 - 7.96 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.92 - 7.75 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.52 - 7.44 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.45 - 7.37 (m, 2H), 7.37 - 7.31 (m, 1H), 7.17 - 7.10 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.86 - 6.77 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.42 - 4.96 (s, 2H), 3.69 - 3.55 (s, 4H), 3.34 - 3.22 (d, J = 4.9 Hz, 4H), 3.15 - 2.96 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 1.41 - 1.01 (t, J = 7.3 Hz, 3H); LCMS-B rt 3.17分、m/z (陽イオン) 478 [M+H]+; m/z (陰イオン) 476 [M-H]-。
例28:((1−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸t−ブチル(28)の合成
Figure 2016509048
a)((1−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸t−ブチル(A67)
一般法A:2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(174mg、1.00ミリモル)、(ピペリジン−3−イルメチル)カルバミン酸t−ブチル(258mg、1.20ミリモル)。この反応物を室温まで冷却し、水(20mL/g)で処理し、濾過した。濾液をEtOAc(2×5mL)で抽出し、合わせた有機液をブライン(5mL)で洗浄し、濃縮し、標題化合物(305mg、87%)を黄色粉末として得た。LCMS-B rt 3.41分 m/z (陽イオン) 352 [M+H]+; m/z (陰イオン) 350 [M-H]-
b)((1−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−3−イル)メチル)カルバミン酸t−ブチル(28)
一般法B:A67(175mg、0.500ミリモル)。標題化合物(80.4mg、32%)が無色の粉末として単離された。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.90 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.74 (br, s, 1H), 7.43 (m, 2H), 7.39 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.33 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.62 (br, s, 1H), 3.93 (br, s, 1H), 3.76 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 3.41 - 3.16 (m, 2H), 3.08 - 2.87 (m, 1H), 2.87 - 2.67 (m, 1H), 1.93 - 1.73 (m, 4H), 1.73 - 1.56 (m, 2H), 1.44 (s, 9H); LCMS-B rt 3.36分、m/z (陽イオン) 514 [M+H]+、m/z (陰イオン) 512 [M-H]-
例29:2−(((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(29)の合成
Figure 2016509048
a)2−(((6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A69)
一般法A:2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(174mg、1.00ミリモル)、2−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA68(258mg、1.20ミリモル)。標題化合物が黄色粉末(258mg、73%)として単離された。LCMS-B rt 3.39分、m/z (陽イオン) 352 [M+H]+; m/z (陰イオン) 350 [M-H]-
b)2−(((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(29)
一般法B:2−(((6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA69(66mg、0.31ミリモル)。標題化合物が無色の粉末(56mg、42%)として単離された; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.93 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.75 (br, s, 1H), 7.48 - 7.42 (m, 2H), 7.42 - 7.37 (m, 2H), 7.37 - 7.30 (m, 1H), 7.06 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.32 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.34 - 5.16 (br, s, 1H), 5.12 (s, 2H), 4.70 - 4.42 (m, 1H), 4.07 - 3.88 (br, s, 1H), 3.85 - 3.65 (br,s, 1H), 3.40 - 3.20 (br s, 1H), 2.78 (t, J = 12.9 Hz, 1H), 1.95 - 1.75 (br, s, 2H), 1.71 - 1.61 (m, 2H), 1.61 - 1.52 (m, 2H), 1.50 - 1.39 (m, 1H), 1.37 (s, 9H); LCMS-B rt 3.36分、m/z (陽イオン) 514 [M+H]+、m/z (陰イオン) 512 [M-H]-
例30:3−((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)(メチル)アミノ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(30)の合成
Figure 2016509048
a)3−((6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)(メチル)アミノ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A71)
一般法A:2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(174mg、1.00ミリモル)、3−(メチルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA70(258mg、1.20ミリモル)。この反応物を室温まで冷却し、水(20mL/g)で処理し、濾過した。濾液をEtOAc(2×5mL)で抽出し、合わせた有機液をブライン(5mL)で洗浄し、濃縮し、標題化合物を黄色粉末(317mg、90%)として得た。LCMS-B rt 3.50分 m/z (陽イオン) 352 [M+H]+、m/z (陰イオン) 350 [M-H]-
b)3−((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)(メチル)アミノ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(30)
一般法B:3−((6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)(メチル)アミノ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA71(148mg、0.420ミリモル)。標題化合物が無色の粉末(90mg、42%)として単離された; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.90 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.81 (br, s, 1H), 7.48 - 7.42 (m, 2H), 7.42 - 7.37 (m, 2H), 7.37 - 7.30 (m, 1H), 7.05 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.54 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.12 (s, 2H), 4.50 - 4.18 (br,s, 1H), 4.50 - 4.18 (br,s, 1H,溶媒ピーク下に隠れている), 3.06 - 2.88 (s, 3H), 2.87 - 2.69 (br, s, 1H), 2.69 - 2.54 (t, J = 12.5 Hz, 1H), 1.97 - 1.55 (m, 6H), 1.47 (s, 9H); LCMS-B rt 3.45分、m/z (陽イオン) 514 [M+H]+、m/z (陰イオン) 512 [M-H]-
例31:4−(((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(31)の合成
Figure 2016509048
a)4−(((6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A73)
一般法A:2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(174mg、1.00ミリモル)、4−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA72(258mg、1.20ミリモル)。この反応物を室温まで冷却し、水(20mL/g)で処理し、濾過した。濾液をEtOAc(2×5mL)で抽出し、ブライン(5mL)で洗浄し、濃縮し、標題化合物を黄色粉末(286mg、81%)として得た。LCMS-B rt 3.37分 m/z (陽イオン) 352 [M+H]+、m/z (陰イオン) 350 [M-H]-
b)4−(((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(31)
一般法B:4−(((6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA73(123mg、0.350ミリモル)。標題化合物が無色の粉末(50mg、28%)として単離された; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.82 - 10.40 (br, s, 1H), 7.97 - 7.83 (m, 2H), 7.78 (br, s, 1H), 7.47 - 7.42 (m, 2H), 7.42 - 7.36 (m, 2H), 7.36 - 7.30 (m, 1H), 7.14 - 6.93 (m, 2H), 6.34 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.10 (s, 2H), 452 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.23 - 3.87 (1H溶媒ピーク下に隠れている), 3.21 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.80 - 2.51 (m, 2H), 1.92 - 1.59 (m, 4H), 1.55 - 1.36 (s, 9H), 1.19 - 1.03 (m 2H); LCMS-B rt 3.30分、m/z (陽イオン) 514 [M+H]+、m/z (陰イオン) 512 [M-H]-
例32:4−((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(32)の合成
Figure 2016509048
a)4−((6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A75)
一般法A:2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(174mg、1.00ミリモル)、4−アミノピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(240mg、1.20ミリモル)。標題化合物が黄色粉末(253mg、75%)として単離された。LCMS-B rt 3.34分、m/z (陽イオン) 360 [M+Na]+、m/z (陰イオン) 336 [M-H]-
b)4−((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(32)
一般法B:4−((6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA75(87.7mg、0.260ミリモル)。標題化合物が無色の粉末(65mg、50%)として単離された; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.67 - 10.25 (br, s, 1H), 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.84 - 7.66 (br, s, 1H), 7.46 - 7.42 (m, 2H), 7.42 - 7.37 (m, 2H), 7.37 - 7.30 (m, 1H), 7.04 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.33 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.30 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.14 - 3.93 (br, s, 2H), 3.93 - 3.74 (br, s, 1H), 3.05 - 2.67 (t, J = 12.0 Hz, 2H), 2.14 - 1.93 (m, 2H), 1.49 (s, 9H), 1.91 - 1.64 (br s, 1H) 1.42 - 1.18 (m, 2H); LCMS-B rt 3.28分、m/z (陽イオン) 500 [M+H]+、m/z (陰イオン) 498 [M-H]-
例33:4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−2−オン(33)の合成
Figure 2016509048
a)4−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペラジン−2−オン(A77)
一般法A:2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(500mg、2.88ミリモル)、ピペラジン−2−オンA76(346mg、3.46ミリモル)。標題化合物が黄色固体として(567mg、83%)単離された; 1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.20 (s, 1H), 8.10 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.03 - 7.65 (s, 2H), 6.30 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.21 (s, 2H), 3.84 (s, 2H), 3.31 - 3.26 (m, 2H); LCMS-B rt 2.78分、m/z (陽イオン) 260 [M+Na]+; 238 [M+H]+
b)4−(5,6−ジアミノピリジン−2−イル)ピペラジン−2−オン(A78)
MeOH(30mL)中、4−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペラジン−2−オンA77(550mg、2.32ミリモル)および10%Pd/C(53%含水、112mg、5.6mgPd)の懸濁液を水素(1気圧)下で17時間撹拌した。この懸濁液をセライトで濾過し、真空濃縮し、標題化合物を褐色固体(379mg、79%)として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 7.89 (s, 1H), 6.69 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.81 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.21 (s, 2H), 4.01 (s, 2H), 3.68 (s, 2H), 3.56 - 3.40 (m, 2H), 3.26 - 3.18 (m, 2H)。
c)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−2−オン(33)
MeOH(5mL)中、4−(5,6−ジアミノピリジン−2−イル)ピペラジン−2−オンA78(200mg、0.965ミリモル)および4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(205mg、0.965ミリモル)の懸濁液を、マイクロ波照射下、120℃で20分間加熱した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣をTHF(30mL)に溶かした。PhI(OAc)2(311mg、0.965ミリモル)を加え、得られた混合物を室温で18時間撹拌した。この反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、0.5Mクエン酸水溶液(30mL);飽和Na2CO3水溶液(30mL)で洗浄し、濾過し、粗化合物(175mg)を緑色粉末として得た。残渣をMeOH(1mL)に溶かし、カラムクロマトグラフィー(40gシリカ、EtOAc:石油ベンジン)により精製し、標題化合物を無色の固体として(40.4mg、10%)得た; 1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.11 - 8.00 (m, 3H), 7.81 (s, 1H), 7.51 - 7.45 (m, 2H), 7.45 - 7.38 (m, 2H), 7.37 - 7.31 (m, 1H), 7.20 - 7.06 (m, 2H), 6.75 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 4.03 (s, 2H), 3.83 - 3.62 (m 2H), 3.48 - 3.31 (m, 2H) 溶媒ピーク下に隠れている; LCMS-B rt 2.98分; m/z (陽イオン) 400 [M+H]+; m/z (陰イオン) 398 [M-H]-
例34:3−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(34)の合成
Figure 2016509048
a)6−アミノ−5−ニトロ−5’,6’−ジヒドロ−[2,3’−ビピリジン]−1’(2’H)−カルボン酸t−ブチル(A80)
−78℃、窒素雰囲気下で、乾燥THF(100mL)中、1−Boc−3−ピペリドンA79(3.00g、15.1ミリモル)の溶液に、LiHMDS溶液(トルエン中1M、15.8mL、15.8ミリモル)を滴下した。次いで、この溶液をこの温度で30分間撹拌し、乾燥THF(20mL)中、N−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(5.92g、16.6ミリモル)を加え、この反応混合物を−78℃でさらに15分間、次いで、0℃で2時間撹拌した。この反応混合物を飽和NH4Cl水溶液(10mL)でクエンチし、揮発性成分を真空下で除去し、EtOAc(200mL)および飽和NH4Cl水溶液(100mL)を加え、層を分離し、有機層をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して黄色ガムを得た。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(120gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜10%EtOAc)により精製し、画分を合わせ、真空濃縮し、生成物(2.910g、不純)を淡黄色オイルとして得、これは静置すると固化した。この生成物をそれ以上精製せずに次の反応に用いた。
乾燥1,4−ジオキサン(40mL)中、上記中間体(2.900g)の溶液に、KOAc(1.804g、18.38ミリモル)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(2.334g、9.191ミリモル)を加え、この懸濁液を窒素で脱気した。Dppf(0.173g、0.306ミリモル)、次いで、PdCl2(dppf)DCM溶媒和物(0.253g、0.306ミリモル)を加え、この反応容器を密閉し、18時間80℃に加熱した。この反応混合物をセライトで濾過し、これをMeOHおよびEtOAcで洗浄し、濾液を合わせ、真空濃縮して褐色オイルを得た。この粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(120gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜20%EtOAc)により精製し、画分を合わせ、真空濃縮して生成物(2.38g、不純)を得た。この材料の一部(1.670g)および2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(0.250g、1.44ミリモル)を乾燥1,4−ジオキサン(10mL)に溶かし、臭化テトラブチルアンモニウム(0.046g、0.144ミリモル)およびPd(PPh32Cl2(0.051g、0.072ミリモル)、次いで、水(1.440mL)中、Na2CO3(0.458g、4.32ミリモル)の溶液を加えた。次いで、この反応混合物を80℃で18時間加熱した。この反応混合物をセライトで濾過し、これをEtOAc(5×20mL)で洗浄し、合わせた有機液を真空濃縮して褐色固体を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜40%EtOAc)により精製し、標題化合物(0.225g、3工程で7%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.36 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.92 - 6.82 (m, 2H), 4.36 (s, 2H), 3.56 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.43 - 2.34 (m, 2H), 1.47 (s, 9H)。LCMS-A rt 6.64分。
b)3−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(34)
6−アミノ−5−ニトロ−5’,6’−ジヒドロ−[2,3’−ビピリジン]−1’(2’H)−カルボン酸t−ブチルA80(0.221g、0.690ミリモル)を窒素雰囲気下でDIPEA(6.5mL)に懸濁させ、酸化白金(IV)(0.050g)をEtOAc(2mL)に懸濁させて加えた。EtOH(2mL)を加え、次いで、この反応物を水素(バルーン)雰囲気下で18時間撹拌した。この混合物をセライトで濾過し、このセライトをEtOAc(5×20mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空濃縮し、得られたガムにトルエンを加え、次いで、真空濃縮して褐色固体を得た。この材料(0.236g)および4−(フェノキシメチル)−ベンズアルデヒドA20(0.114g、0.539ミリモル)をMeOH(10mL)に溶かし、活性化3Åシーブス(0.526g)を加えた。次いで、この反応混合物を還流下で20時間加熱した。その後、この混合物を室温まで冷却し、このシーブスから溶液をデカントし、溶媒を真空下で除去した。テトラヒドロフラン(10mL)、次いで、(ジアセトキシヨード)ベンゼン(0.208g、0.646ミリモル)を窒素雰囲気下で加え、この反応物を室温で3時間撹拌した。この反応物を真空濃縮し、EtOAc(100mL)および飽和NaHCO3水溶液(100mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(100mL)で抽出し、合わせた有機液をブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(24gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜40%EtOAc)により精製し、標題化合物(0.095g、2工程で28%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.50 (br s, 1H), 8.26 - 8.15 (m, 2H), 7.96 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.37 - 7.26 (m, 2H), 7.20 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.09 - 7.00 (m, 2H), 6.95 (tt, J = 7.3, 1.1 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 4.15 (br s, 1H), 4.04 - 3.95 (m, 1H), 3.08 - 2.70 (m, 3H), 2.06 - 1.99 (m, 1H), 1.83 - 1.69 (m, 2H), 1.56 - 1.32 (m, 10H)。LCMS-A rt 6.55分、m/z (陽イオン) 485.3 [M+H]+
例35:2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−5−(ピペリジン−3−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(35)の合成
Figure 2016509048
3−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル34(0.088g、0.18ミリモル)を窒素雰囲気下でDCM(7mL)に溶かし、トリフルオロ酢酸(0.348mL、4.54ミリモル)を加え、得られた混合物を室温で20時間撹拌した。この反応混合物を真空濃縮し、得られた固体をEtOAc(70mLおよび2M NaOH水溶液(70mL)に溶かし、層を分離し、水層をEtOAc(50mL)で抽出し、合わせた有機液をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮した。固体をDCM(約5mL)に溶かし、この溶液を真空濃縮し、標題化合物(0.064g、92%)をベージュ色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.25 - 8.18 (m, 2H), 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.34 - 7.27 (m, 2H), 7.14 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.07 - 7.01 (m, 2H), 6.95 (tt, J = 7.3, 1.1 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 3.13 - 3.04 (m, 1H), 3.00 - 2.91 (m, 1H), 2.86 (tt, J = 11.1, 3.6 Hz, 1H), 2.75 - 2.63 (m, 1H), 2.55 - 2.44 (m, 1H, DMSOピークに隠れている), 2.02 - 1.93 (m, 1H), 1.84 - 1.64 (m, 2H), 1.50 (qt, J = 12.8, 3.9 Hz, 1H)。NHプロトンは観察されず。LCMS-A rt 4.72分、m/z (陽) 385.2 [M+H]+
例36:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピリジン−3−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(36)の合成
Figure 2016509048
a)5−ニトロ−[2,3’−ビピリジン]−6−アミン(A82)
ジオキサン(4.75mL)およびH2O(0.25mL)中、2−アミノ−3−ニトロ−6−クロロピリジンA44(0.10g、0.58ミリモル)、Na2CO3(0.244g、2.31ミリモル)、ピリジン−3−イルボロン酸A81(0.092g、0.75ミリモル)およびPdCl2(dppf)DCM溶媒和物(0.036g、0.043ミリモル)の混合物を、窒素流下で10分間脱気した。この混合物にマイクロ波中、120℃で20分間照射を行った。冷却した混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(シリカ24gカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物を黄色−褐色固体(0.053g、43%)として得た; 1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 9.29 (dd, J = 2.4, 0.9 Hz, 1H), 8.70 (dd, J = 4.7, 1.6 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.45 (ddd, J = 8.0, 2.3, 1.6 Hz, 1H), 8.03 (brs, 2H), 7.56 (ddd, J = 8.0, 4.8, 0.9 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.7 Hz, 1H)。LCMS-A rt 4.69分、m/z (陽イオン) 217.2 [M+H]+
b)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピリジン−3−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(36)
密閉試験管内のMeOH(4mL)およびH2O(0.73mL)中、4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.052g、0.25ミリモル)、5−ニトロ−[2,3’−ビピリジン]−6−アミンA82(0.053g、0.25ミリモル)、Na224(0.128g、0.734ミリモル)の混合物に、マイクロ波中、110℃で15分間照射を行った。この反応混合物を室温まで冷却し、アンモニア水溶液を加え(0.4mL)、次いで、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(シリカ24gカートリッジ、EtOAc中0〜10%MeOH)により精製し、標題化合物を黄色固体(0.009g、10%)として得た; 1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 9.30 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.62 - 8.57 (m, 1H), 8.47 - 8.42 (m, 1H), 8.23 - 8.18 (m, 2H), 8.06 - 8.00 (m, 1H), 7.84 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.55 - 7.32 (m, 6H), 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 5.21 (s, 2H)。アミンプロトンは見られず。LCMS-A: rt 5.03分、m/z (陽イオン) 379.2 [M+H]+
例37:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(37)の合成
Figure 2016509048
a)5−ニトロ−[2,4’−ビピリジン]−6−アミン(A84)
ジオキサン(9.5mL)およびH2O(0.5mL)中、2−アミノ−3−ニトロ−6−クロロピリジンA44(0.20g、1.1ミリモル)、Na2CO3(0.489g、4.61ミリモル)、ピリジン−4−イルボロン酸A83(0.184g、1.50ミリモル)およびPdCl2(dppf)DCM溶媒和物(0.071g、0.086ミリモル)の混合物を窒素流下で10分間脱気した。この混合物にマイクロ波中、120℃で50分間照射を行った。冷却した混合物をEtOAcで希釈し、シリカゲルに吸着させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(シリカ40gカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物を黄色−褐色固体(0.161g、65%)として得た; 1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.77 - 8.72 (m, 2H), 8.52 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.07 - 7.97 (m, 4H), 7.45 (d, J = 8.6 Hz, 1H)。LCMS-A: rt 4.33分、m/z (陽イオン) 217.1 [M+H]+
b)[2,4’−ビピリジン]−5,6−ジアミン(A85)
EtOH(35mL)中10%Pd/C(0.020g、0.19ミリモル)およびEtOAc(35mL)中5−ニトロ−[2,4’−ビピリジン]−6−アミンA84(0.161g、0.75ミリモル)の懸濁液を水素(1気圧)下、室温で5時間撹拌した。得られた混合物をセライトで濾過し、EtOHおよびEtOAcで洗浄した。濾液を蒸発乾固し、標題化合物をライラック色の結晶(0.141g、定量的)として得た; 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.52 - 8.41 (m, 2H), 7.93 - 7.81 (m, 2H), 7.22 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 7.8 Hz, 1H)。アミンプロトンは見られず。LCMS-A: rt 1.11分、m/z (陽イオン) 187.2 [M+H]+
c)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(37)
窒素雰囲気下、乾燥MeOH(10mL)中、4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.161g、0.757ミリモル)、[2,4’−ビピリジン]−5,6−ジアミンA85(0.141g、0.757ミリモル)、活性化モレキュラーシーブス3Å(400mg)および酢酸(26滴)の混合物を60℃で20時間撹拌した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣をTHF(6mL)に溶かした。PhI(OAc)2(0.244g、0.757ミリモル)を加え、次いで、室温で4.5時間撹拌した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣をEtOAcに溶かし、飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、次いで、飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(24gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)を用いて精製し、標題化合物を桃色の粉末(0.038g、13%)として得た; 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.65 - 8.59 (m, 2H), 8.17 - 8.14 (m, 2H), 8.11 - 8.06 (m, 2H), 8.03 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.49 - 7.44 (m, 2H), 7.39 (ddd, J = 7.9, 7.0, 1.0 Hz, 2H), 7.36 - 7.29 (m, 1H), 7.20 - 7.15 (m, 2H), 5.18 (s, 2H)。アミンプロトンは見られず。LCMS-A: rt 4.86分、m/z (陽イオン) 379.2[M+H]+、m/z (陰イオン) 377.2 [M-H]-
例38:5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(38)の合成
Figure 2016509048
a)6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−ニトロピリジン−2−アミン(A87)
ジオキサン(9.5mL)およびH2O(0.5mL)中、2−アミノ−3−ニトロ−6−クロロピリジンA44(0.20g、1.1ミリモル)、Na2CO3(0.489g、4.61ミリモル)、1−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールA86(0.312g、1.50ミリモル)およびPdCl2(dppf)DCM溶媒和物(0.072g、0.086ミリモル)の混合物を窒素流下で10分間脱気した。この混合物にマイクロ波中、120℃で50分間照射を行った。冷却した混合物を減圧下で蒸発させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物を黄色固体(0.155g、61%)として得た; 1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.42 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.09 (br. s, 2H), 7.52 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.23 (s, 3H)。LCMS-A: rt 5.63分、m/z (陽イオン) 220.1 [M+H]+
b)6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2,3−ジアミン(A88)
EtOAc(35mL)およびEtOH(35mL)中、10%Pd/C(0.020g)および6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−ニトロピリジン−2−アミンA87(0.155g、0.707ミリモル)の懸濁液を水素(1気圧)下、室温で5時間撹拌した。得られた混合物をセライトで濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を蒸発乾固し、標題化合物を紫色の結晶(0.138g、定量的)として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 7.31 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.74 (s, 2H), 6.36 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 5.56 (s, 2H), 4.92 (s, 2H), 4.05 (s, 3H)。LCMS-A: rt 2.20分、m/z (陽イオン) 190.2 [M+H]+
c)5−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(38)
2雰囲気下、乾燥MeOH(8mL)中、4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.155g、0.729ミリモル)、6−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2,3−ジアミンA88(0.138g、0.729ミリモル)、活性化3Åモレキュラーシーブス(400mg)の混合物を60℃で18時間撹拌し、酢酸(0.4mL)を加え、次いで、さらに7時間撹拌した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣をTHF(6mL)に溶かした。PhI(OAc)2(0.235g、0.729ミリモル)を加え、混合物を室温で22時間撹拌した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣をEtOAcに溶かし、飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、次いで、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、次いで、飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(24gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)を用いて精製し、黄色オイルを得た。残渣をDCMに溶かし、減圧下で蒸発させ、標題化合物を淡黄色固体(0.133g、48%)として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.14 - 8.06 (m, 2H), 8.00 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.49 - 7.45 (m, 2H), 7.39 (ddd, J = 8.0, 7.0, 1.0 Hz, 2H), 7.36 - 7.30 (m, 1H), 7.22 - 7.15 (m, 2H), 6.72 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 5.20 (s, 2H), 4.27 (s, 3H)。アミンプロトンは見られず。LCMS-A: rt 5.94分、m/z (陽イオン) 382.2 [M+H]+
例39:4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(39)の合成
Figure 2016509048
a)6−アミノ−5−ニトロ−5’,6’−ジヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−1’(2’H)−カルボン酸t−ブチル(A46)
4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸t−ブチル(2.333g、7.490ミリモル)および2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(1.00g、5.762ミリモル)を乾燥1,4−ジオキサン(50mL)に溶かし、次いで、この溶液に10分間、窒素ガスをバブリングさせた。TBAB(0.186g、0.576ミリモル)、Pd(dppf)Cl2.DCM(0.238g、0.288ミリモル)、次いで、水(4.801mL)中、3MのNa2CO3溶液(1.527g、14.404ミリモル)を加え、この反応混合物を80℃で66時間加熱した。この反応混合物をセライトで濾過し、EtOAc(5×20mL)で洗浄し、次いで、真空濃縮して褐色固体を得た。この粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(120gシリカカートリッジ、DCM中0〜16%EtOAc)により精製し、標題化合物(1.653g、90%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.33 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.87 (s, 2H), 6.96 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.07 (s, 2H), 3.50 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.56 - 2.50 (m, 2H), 1.42 (s, 9H)。LCMS-A rt 6.596分、m/z (陽イオン) 265.1 [M-C4H9+2H]+
b)4−(5,6−ジアミノピリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A89)
6−アミノ−5−ニトロ−5’,6’−ジヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−1’(2’H)−カルボン酸t−ブチル(A46)(0.364g、1.136ミリモル)をEtOH(150mL)およびEtOAc(150mL)に溶かし、10%Pd/C(50%含水、0.365g)を加え、この懸濁液を水素(5バール)雰囲気下で18時間撹拌した。この混合物をセライトで濾過し、このセライトをEtOAc(200mL)で洗浄した。プールした濾液を蒸発させ、標題化合物(0.350g、>99%)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.85 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.45 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.20 (br s, 4H), 2.79 (t, J = 11.6 Hz, 2H), 2.64 - 2.50 (m, 1H), 1.86 (d, J = 13.4 Hz, 2H), 1.73 - 1.54 (m, 水シグナルと重複, 4H), 1.47 (s, 9H)。LCMS-A rt 4.181分、m/z (陽イオン) 237.2 [M-tBu+2H]+
(c)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(39)
4−(5,6−ジアミノピリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA89(261mg、0.89ミリモル)、4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(208mg、0.98ミリモル)および水(20mL)を大気下で還流加熱した。66時間後、この混合物を冷却し、EtOAc(20mL)およびブライン(10mL)で希釈した。水相をさらなるEtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出液をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この混合物をDCM(10mL)に溶かし、PhI(OAc)2(288mg、0.89ミリモル)で処理した。19時間後、この混合物をMeOH(10mL)で希釈し、5gSCXカートリッジにロードした。カートリッジをDCM(20mL)、1:1 DCM:MeOH(20mL)、およびMeOH(40mL)で洗浄した。このカートリッジを1:9濃アンモニア水溶液:MeOH(60mL)で溶出し、塩基性溶出液を蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(4gシリカカートリッジ、5〜100%EtOAc/ヘキサン)により、標題化合物を淡黄色固体(44mg、10%)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.16 (s, 1H), 8.01 - 7.94 (m, 3H), 7.47 - 7.32 (m, 5H), 7.10 (dd, J = 8.5, 3.5 Hz, 3H), 5.14 (s, 2H), 4.27 (br s, 2H), 2.95 - 2.75 (m, 3H), 1.93 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 1.78 (qd, J = 12.8, 4.2 Hz, 2H), 1.49 (s, 9H)。
LCMS-A: rt 5.24分、m/z (陽イオン) 485.3 [M+H]+、429.2 [M-tBu+2H]+、m/z (陰イオン) 483.2 [M-H]-
例40:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(40)の合成
Figure 2016509048
4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル39(42mg、0.09ミリモル)、DCM(4mL)およびTFA(1mL)を室温で撹拌した。4時間後、この混合物を飽和NaHCO3水溶液(20mL)で希釈し、NaOHでpHを10とした。この混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出し、合わせたEtOAc相をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣をエーテル(2mL)中で音波処理し、エーテルをデカントし、固体を真空下で乾燥させ、標題化合物を黄色固体(26mg、78%)として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.07 (br s, 1H), 8.18 - 8.12 (m, 2H), 7.92 (s, 1H), 7.52 - 7.45 (m, 2H), 7.44 - 7.39 (m, 2H), 7.38 - 7.32 (m, 1H), 7.19 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.12 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.21 (s, 2H), 3.10 - 2.93 (m,水と重複), 2.06 - 1.92 (m, 4H)。LCMS-A: 4.30分; m/z (陽イオン): 385.3 [M+H]+; m/z (陰イオン) 383.1 [M-H]-
例41:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5,7−ジクロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(41)の合成
Figure 2016509048
a)4,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン(A91)
2−アミノ−4,6−ジクロロピリジン(1.0g、6.1ミリモル)に、濃H2SO4(5.4mL)を0℃で滴下し、この混合物を10分間撹拌した。この撹拌溶液に発煙濃HNO3(0.3mL)を滴下し、この混合物を4℃で5日間静置した。この反応混合物を砕いた氷に注ぎ、次いで、NaHCO3で中和した。生じた沈澱を濾過し、H2Oで洗浄し、乾燥させ、粗生成物を黄色粉末として得た。この粗生成物をシリカゲルに吸着させ、次いで、2回のシリカゲルクロマトグラフィー(24gシリカカートリッジ、DCM中0〜10%MeOH、次いで、DCM中0〜5%MeOH)を用いて精製し、減圧下で蒸発させ、次いで、乾燥させ、標題化合物を明黄色粉末(0.744g、58%)として得た; 1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 6.83 (s, 1H), 6.24 (br. s, 2H)。LCMS-A: rt 6.21分、m/z (陽イオン) 208.1 [M+H]+
b)4,6−ジクロロピリジン−2,3−ジアミン(A92)
水(11mL)およびプロパン−2−オール(22mL)の混合物中、4,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン−2−アミンA91(0.51g、2.5ミリモル)の撹拌懸濁液に、室温で鉄粉(0.68g、12ミリモル)、次いで、NH4Cl(0.64g、12.2ミリモル)を加え、その後、この混合物を70℃で2時間加熱した。冷却した反応混合物をセライトで濾過し、EtOAc(150mL)で洗浄した。得られた溶液を飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させ、次いで、乾燥させ、標題化合物を薄茶色結晶(0.39g、89%)として得た; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.76 (s, 1H), 4.44 (s, 2H), 3.56 (s, 2H)。LCMS-A: rt 5.53分、m/z (陽イオン)178.1 [M+H]+
c)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5,7−ジクロロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(41)
MeOH(10mL)中、4,6−ジクロロピリジン−2,3−ジアミンA92(0.39g、2.2ミリモル)および4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.465g、2.19ミリモル)の懸濁液に、マイクロ波中、120℃で15分間照射を行った。揮発性成分を真空下で除去し、残渣をTHF(10mL)に溶かした。PhI(OAc)2(0.706g、2.19ミリモル)を加え、得られた混合物を室温で18時間撹拌した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣を飽和NaHCO3水溶液(25mL)に懸濁させ、DCM(約100mL)に抽出し、次いで、シリカゲルに吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、シクロヘキサン中0〜100%EtOAc)を用いて精製し、溶媒を減圧下で蒸発させ、次いで、乾燥させ、標題化合物を淡黄褐色固体(0.083g、10%)として得た; 1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.18 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.53 (s, 1H), 7.51 - 7.44 (m, 2H), 7.45 - 7.31 (m, 3H), 7.25 - 7.13 (m, 2H), 5.22 (s, 2H)。アミンプロトンは見られず; LCMS-A : rt 6.79分、m/z (陽イオン) 370.0 [M+H]+; m/z (陰イオン) 368.0 [M-H]-
例42:7−クロロ−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−5−(ピペリジン−4−イル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(42)の合成
Figure 2016509048
a)6−アミノ−4−クロロ−5−ニトロ−5’,6’−ジヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−1’(2’H)−カルボン酸t−ブチル(A94)
ジオキサン(36mL)およびH2O(1.8mL)中、4,6−ジクロロピリジン−2,3−ジアミンA91(1.24g、5.96ミリモル)の混合物に、Na2CO3(2.527g、23.84ミリモル)、次いで、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸t−ブチルA26(2.393g、7.74ミリモル)を加えた。得られた混合物を窒素流下で10分間脱気した。PdCl2(dppf)DCM溶媒和物(0.260g、0.447ミリモル)を加え、次いで、この混合物を24時間100℃に加熱した。冷却した混合物を減圧下で蒸発させ、残渣をDCMに溶かし、シリカに吸着させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物を明黄色結晶(0.225g、11%)として得た; 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 6.53 (s, 1H), 6.45 (br. s, 2H), 5.65 (br. s, 1H), 4.03 (s, 2H), 3.62 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 2.26 (br. s, 2H), 1.49 (s, 9H)。LCMS-A : rt 6.75分、m/z (陽イオン) 255.1 [M-Boc+2H]+; m/z (陰イオン) 353.1 [M-H]-
b)4−(5,6−ジアミノ−4−クロロピリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A95)
DIPEA(6.7mL)およびMeOH(1.4mL)中、6−アミノ−4−クロロ−5−ニトロ−5’,6’−ジヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−1’(2’H)−カルボン酸t−ブチルA94(0.225g、0.36ミリモル)および酸化白金(IV)(0.030g、0.64ミリモル)の懸濁液を水素(1気圧)下で18時間撹拌した。この反応混合物をセライトで濾過し、EtOAcで洗浄し、減圧下で蒸発させ、次いで、凍結乾燥機に一晩置き、標題化合物を褐色固体(0.235g、定量的)として得た。LCMS-A rt 6.03分、327.2 [M+H]+1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 6.27 (s, 1H), 5.76 (s, 2H), 4.60 (s, 2H), 4.14 - 3.92 (m, 2H), 2.89 - 2.69 (m, 3H), 1.65 (d, J = 12.7 Hz, 2H), 1.40 (s, 9H)。2つのプロトンが溶媒に隠れている。
c)4−(7−クロロ−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A96)
窒素雰囲気下、MeOH(6mL)、活性化3Åモレキュラーシーブス(400mg)および酢酸(9滴)中、4−(フェノキシメチル)ベンズアルデヒドA20(0.153g、0.719ミリモル)、4−(5,6−ジアミノ−4−クロロピリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA95(0.235g、0.719ミリモル)の混合物を60℃で18時間撹拌した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣をTHF(6mL)に溶かした。PhI(OAc)2(0.232g、0.719ミリモル)を加え、次いで、室温で22時間撹拌した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣をEtOAcに溶かし、飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、次いで、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、次いで、飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させ、残渣をシリカゲルに吸着させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(24gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)を用いて精製し、標題化合物を灰白色粉末(0.071g、19%)として得た; 1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.21 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.63 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.30 (dd, J = 8.7, 7.3 Hz, 2H), 7.16 (s, 1H), 7.08 - 6.99 (m, 2H), 6.98 - 6.89 (m, 1H), 5.19 (s, 2H), 4.12 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 2.89 (br. s, 2H), 1.88 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 1.80 (br. s, 2H), 1.43 (s, 9H)。1つのプロトンが溶媒に隠れており、アミンプロトンは観察されず。LCMS-A: rt 7.10分、m/z (陽イオン) 519.2 [M+H]+
d)7−クロロ−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−5−(ピペリジン−4−イル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(42)
4−(7−クロロ−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA96(0.071g、0.14ミリモル)を窒素雰囲気下でDCM(6mL)に溶かし、トリフルオロ酢酸(0.32mL、4.1ミリモル)を加えた。得られた混合物を室温で18時間撹拌した。この反応混合物を真空濃縮し、得られた固体をEtOAc(50mL)および2M NaOH水溶液(50mL)に溶かした。層を分離し、水層をEtOAc(20mL)で抽出し、合わせた有機液をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮し、標題化合物を淡黄色固体(0.053g、93%)として得た; 1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.23 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.61 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.30 (dd, J = 8.7, 7.3 Hz, 2H), 7.07 - 7.01 (m, 3H), 6.99 - 6.87 (m, 1H), 5.18 (s, 2H), 3.08 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 2.69 (td, J = 12.2, 2.9 Hz, 2H), 1.87 - 1.67 (m, 4H)。1つのプロトンが溶媒に隠れており、アミンプロトンは観察されず。LCMS-A : rt 4.80分、m/z (陽イオン) 419.2 [M+H]+、m/z (陰イオン) 417.1 [M-H]-
例43:7−メチル−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−アミン(43)の合成
Figure 2016509048
a)2−クロロ−4−メチル−5−ニトロピリジン−1−オキシド(A98)
DCM(25mL)中、2−クロロ−5−ニトロ−4−ピコリンA97(2.50g、14.5ミリモル)の溶液を0℃に冷却し、尿素過酸化水素(2.86g、30.4ミリモル)を加え、次いで、無水トリフルオロ酢酸(4.10mL、29.0ミリモル)を滴下した。この混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで、室温まで温め、さらに20時間撹拌した。この反応物を水(25mL)でクエンチし、20分間撹拌し、次いで、さらなる水およびDCM(各50mL)で希釈した。水相を分離し、DCM(3×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出液を飽和NaHCO3(100mL)で洗浄し、このバイカーボネート洗液をさらなるDCM(2×75mL)で逆抽出した。合わせた有機抽出液をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。固体残渣をジエチルエーテル(10mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、標題化合物を明黄色固体(2.53g、93%)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.02 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 2.63 (s, 3H)。LCMS-B: 2.637分; m/z (陽イオン) 189.0 [M+H]+
b)2,6−ジクロロ−4−メチル−3−ニトロピリジン(A99)
2−クロロ−4−メチル−5−ニトロピリジン−1−オキシドA98(2.528g、13.4ミリモル)をPOCl3(12.5mL)中、80℃で撹拌した。17時間後、この混合物を冷却し、水(150mL)にゆっくり注意深く加えた。発熱性のPOCl3分解が終了したところで、この混合物を氷(50g)で希釈し、固体NaHCO3で中和し、さらなる水(75mL)で希釈し、DCM(5×75mL)で抽出した。合わせたDCM抽出液をNa2SO4で乾燥させ、次いで、真空濃縮した。この粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(40gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜80%EtOAc)により精製し、標題化合物を黄色オイル(778mg、28%)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.28 (q, J = 0.8 Hz, 1H), 2.38 (d, J = 0.7 Hz, 3H)。LCMS-B: rt 3.44分、生成物イオンは検出されず。
c)4−メチル−3−ニトロピリジン−2,6−ジアミン(A100)
2,6−ジクロロ−4−メチル−3−ニトロピリジンA99(100mg、0.483ミリモル)に、29% w/wアンモニア水溶液(1.0mL、16ミリモル)を加えた。この混合物にマイクロ波反応器にて130℃で30分間照射を行った。この混合物を冷却し、水(1.0mL)で希釈し、沈澱を濾過して褐色固体を得た。この固体をシリカゲルクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物(0.035g、43%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): δ 7.64 (br s, 2H), 6.97 (brs, 2H), 5.74 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 2.39 (d, J = 0.9 Hz, 3H)。LC-MS: rt 2.67分、m/z (陽イオン) 168.2 [M+H]+
d)7−メチル−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−アミン(43)
EtOH(0.325mL)中、4−(フェノキシメチル)ベンズアルデヒドA20(0.015g、0.072ミリモル)および4−メチル−3−ニトロピリジン−2,6−ジアミンA100(0.011g、0.065ミリモル)の懸濁液に、1M Na224水溶液(0.196mL、0.196ミリモル)を加えた。得られた黄色懸濁液にマイクロ波反応器にて110℃で15分間照射を行った。この反応物を室温まで冷却し、次いで、28% w/w NH3水溶液(1mL)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。この溶液を濾過して黄色固体を得た。この固体をシリカゲルクロマトグラフィー(4gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc、次いで、EtOAc中0〜10%MeOH)により精製し、標題化合物(0.004g、19%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-アセトン): δ 11.64 (br s, 1H), 8.20 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.60 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.37 - 7.24 (m, 2H), 7.05 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 6.95 (t, J = 7.3, 7.3 Hz, 1H), 6.33 (s, 1H), 5.24 (br s, 1H), 5.22 (br s, 1H), 5.19 (s, 2H), 2.48 (s, 3H)。LCMS-B: rt 3.08分、m/z (陽イオン) 331.2 [M+H]+
例44:(4−(5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル)(フェニル)MeOH(44)の合成
Figure 2016509048
a)(4−(5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル)(フェニル)メタノン(A101)
MeCN(40mL)中、6−クロロピリジン−2,3−ジアミンA45(0.317g、2.21ミリモル)、4−ベンゾイル安息香酸(0.500g、2.21ミリモル)およびDIPEA(1.16mL、6.63ミリモル)の溶液に、HATU(0.924g、2.43ミリモル)を加え、得られた溶液を40℃で18時間撹拌した。この混合物を飽和NaHCO3水溶液(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出液を飽和ブライン(150mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、揮発性成分を真空下で除去して褐色固体を得た。この固体を酢酸(6mL)に溶かし、マイクロ波照射下、140℃で1時間加熱した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣を飽和NaHCO3水溶液(100mL)で処理し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出液をブライン(150mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、揮発性成分を真空下で除去して褐色の半固体を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(石油ベンジン40〜60℃中0〜70%EtOAcで溶出する40gシリカカートリッジ)により精製して淡黄色固体を得、これをジエチルエーテル(15mL)中で音波処理し、上清を注意深く除去し、廃棄した。得られた固体を真空乾燥させ、標題化合物を白色固体(0.086g、12%)として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.84 (s, 1H), 8.38 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 8.11 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.81 - 7.77 (m, 2H), 7.74 - 7.69 (m, 1H), 7.60 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 8.3 Hz, 1H)。LCMS-A rt 6.15分、m/z (陽イオン) 334, 336 [M+H]+
b)(4−(5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル)(フェニル)MeOH(44)
MeOH(5mL)およびDCM(1mL)中、(4−(5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)フェニル)(フェニル)メタノンA101(0.070g、0.21ミリモル)の溶液に、NaBH4(0.024g、0.63ミリモル)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣をEtOAc(25mL)に溶かし、2M HCl水溶液(25mL)、飽和NaHCO3水溶液(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮して白色固体を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物を白色固体(0.036g、51%)として得た; 1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.52 (s, 1H), 8.13 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 8.02 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.44 - 7.39 (m, 2H), 7.34 - 7.27 (m, 3H), 7.24 - 7.18 (m, 1H), 6.03 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.78 (d, J = 3.7 Hz, 1H)。LCMS-A rt 5.77分、m/z (陽イオン) 336, 338 [M+H]+
例45:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(45)の合成
Figure 2016509048
a)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸t−ブチル(A102)
2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(17)(100mg、0.30ミリモル)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸t−ブチル(276mg、0.89ミリモル)、PdCl2(dppf) DCM溶媒和物(62mg、25モル%)およびDMF(5mL)を窒素下で撹拌した。水(1.5mL)中、Na2CO3(284mg、2.68ミリモル)の溶液を加え、この混合物をバブリング窒素で脱気し、窒素下で80℃に加熱した。17時間後、この混合物を冷却し、EtOAc(50mL)に加えた。この混合物をセライトで濾過し、このセライトをさらなるEtOAc(50mL)で洗浄し、濾液を濃縮した。カラムクロマトグラフィー(12gシリカカートリッジ、0〜100%EtOAc/ヘキサン)に付し、推定される生成物画分を回収することにより、4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸t−ブチル塩を白色固体(93mg、64%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 13.26 (br s, 1H), 8.19 - 8.12 (m, 2H), 7.91 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.52 - 7.31 (m, 5H), 7.22 - 7.16 (m, 2H), 6.64 (s, 1H), 5.21 (s, 2H), 4.07 (s, 2H), 3.57 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.69 - 2.62 (m, 2H), 1.44 (s, 9H)。LCMS-A rt 6.25分; m/z (陽イオン) 483.3 [M+H]+; m/z (陰イオン) 481.2 [M-H]-
b)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(45)
4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸t−ブチル(92mg、0.19ミリモル)、DCM(4mL)およびTFA(1mL)を室温で18時間撹拌した。この混合物をpH11となるまで飽和K2CO3水溶液でクエンチし、揮発性成分をロータリーエバポレーターで除去し、残渣を水(10mL)で希釈した。沈澱を回収し、MeOHに溶かし、10gSCXカートリッジに適用した。このカートリッジをMeOH(100mL)で洗浄し、9:1 MeOH:濃アンモニア水溶液で溶出させた。この塩基性溶出液を濃縮し、残渣を無水EtOHから2回蒸発させ、標題化合物を灰白色固体(19mg、26%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.16 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.91 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.51 - 7.33 (m, 5H), 7.19 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.68 (s, 1H), 5.20 (s, 2H), 3.53 (s, 水と重複), 3.05 (s, 2H), 2.61 (s, 2H)。NHプロトンは見られず。LCMS-A: rt 4.66分; m/z (陽イオン) 383.2 [M+H]+; m/z (陰イオン) 381.1 [M-H]-
例46:(R)−2−アミノ−1−(4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−イル)プロパン−1−オン(46)の合成
Figure 2016509048
a)(1−(4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバミン酸(R)−t−ブチル(A104)
2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン40(30mg、0.078ミリモル)、2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン酸(R)−2,5−ジオキソピロリジン−1−イルA103(34mg、0.12ミリモル)およびDMF(0.5mL)を混合し、室温で静置した。16時間後、この混合物を水(20mL)に加え、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせたEtOAc相を水(40mL)、ブライン(3×40mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(4gシリカカートリッジ、0〜100%EtOAc/ヘキサン)に付し、推定される生成物画分を回収することにより、(1−(4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバミン酸(R)−t−ブチルを無色のシロップ(26mg、60%)として得た。LCMS: rt 5.60分; m/z (陽イオン) 556.3 [M+H]+, 456.2 [M-Boc+2H]+; m/z (陰イオン) 554.3 [M-H]- 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.48 (s, 1H), 8.11 - 7.91 (m, 3H), 7.48 - 7.31 (m, 5H), 7.14 - 7.02 (m, 3H), 5.80 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.81 - 4.62 (m, 2H), 4.01 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 3.28 - 3.11 (m, 1H), 3.09 - 2.95 (m, 1H), 2.76 (q, J = 11.5 Hz, 1H), 2.11 - 1.95 (m, 痕跡溶媒と重複), 1.94 - 1.77 (m,水と重複), 1.42 (d, J = 6.4 Hz, 9H), 1.35 (dd, J = 15.5, 6.8 Hz, 3H)。
b)(R)−2−アミノ−1−(4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−イル)プロパン−1−オン(46)
(1−(4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバミン酸(R)−t−ブチル(25mg、0.045ミリモル)、DCM(4mL)およびTFA(2mL)を2時間静置した。この混合物を飽和K2CO3水溶液(20mL)でクエンチし、揮発性成分溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。水性残渣を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出液をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、(R)−2−アミノ−1−(4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−イル)プロパン−1−オンを無色のガラス(36mg)として得た。
LCMS: rt 4.58分; m/z (陽イオン) 456.3 [M+H]+, 385.2 [M-Ala+2H]+; m/z (陰イオン) 454.3 [M-H]- 1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.17 - 8.12 (m, 2H), 7.86 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.51 - 7.46 (m, 2H), 7.45 - 7.39 (m, 2H), 7.38 - 7.33 (m, 1H), 7.18 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.10 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.21 (s, 2H), 4.61 - 4.49 (m, 1H), 4.11 - 3.99 (m, 1H), 3.80 (q, J = 6.6 Hz, 1H), 3.23 - 3.11 (m, 2H), 3.09 - 2.99 (m, 1H), 2.75 - 2.64 (m, 1H), 1.91 (d, J = 13.7 Hz, 2H), 1.86 - 1.50 (m, 3H), 1.15 - 1.06 (m, 3H)。
例47:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(47)の合成
Figure 2016509048
a)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(A106)
THF(1mL)中、2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−クロロ−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンA52(51.3mg、110μmol)、N−BocピペラジンA105(24.6mg、132μmol)、RuPhosリガンド(4.8mg、10μmol)、クロロ−(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)−メチル−t−ブチルエーテル付加物(11.3mg、13μmol)およびNaOt−Bu(12.6mg、131μmol)の溶液を排気し、窒素で3回パージした。この懸濁液を85℃で3時間加熱し、次いで、室温まで冷却した。EtOAc(10mL)および水(5mL)を加え、層を分離した。水層をEtOAc(5mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗反応生成物をカラムクロマトグラフィー(4gシリカカートリッジ、シクロヘキサン中10〜80%EtOAc)により精製し、標題化合物を淡黄色オイル(24.7mg、36%)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.06 -8.02 (m, 2H), 7.88 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.49 - 7.44 (m, 2H), 7.43 - 7.38 (m, 2H), 7.37-7.33 (m, 1H), 7.12 - 7.08 (m, 2H), 6.68 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.57 (s, 2H), 5.14 (s, 2H), 3.90 - 3.84 (m, 2H), 3.59 (s, 8H) 1.50 (s, 9H), 1.06 - 0.99 (m, 2H), -0.01 (s, 9H); LCMS-B rt 4.86分。
b)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(47)
4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルA106(24.7mg、40.0μmol)をCDCl3(2mL)に溶かし、TFA(1mL)を加え、この混合物を72時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、残渣を最小量のMeOHに溶かした。この溶液をSCXカートリッジ(1g)にロードし、MeOH(20mL)で洗浄した。この生成物をMeOH:NH4OH 9:1で処理することにより溶出させ、淡黄色固体を得た。この固体を質量分析分取HPLCによりさらに精製し、標題化合物を淡黄色固体(3.2mg、20%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.27 (s, 1H), 8.06 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.76 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.51 - 7.45 (m, 2H), 7.45 - 7.37 (m, 2H), 7.37 - 7.31 (m, 1H), 7.14 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.18 (s, 2H), 3.66 - 3.38 (m, 4H), 2.96 - 2.87 (m, 4H); LCMS-C rt 4.08分; m/z (陽イオン) 386 [M+H]+
例48:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−N,N−ジメチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−アミン(48)の合成
Figure 2016509048
(a)N2−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−5−ニトロピリジン−2,6−ジアミン(A108)
一般法A:2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA44(200mg、1.15ミリモル)、N1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミンA107(122mg、1.38ミリモル)。この橙色の溶液を水(5mL)で処理し、得られた懸濁液を濾過した。濾液をEtOAc(2×20mL)で抽出し、ブライン(5mL)で洗浄し、濃縮し、標題化合物を黄色粉末(114mg、44%)として得た; LCMS-B rt 1.77分、m/z (陽イオン) 226 [M+H]+ 2.89分および3.03分に不純物有り。
(b)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−N,N−ジメチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−アミン(48)
一般法B:N2−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−5−ニトロピリジン−2,6−ジアミンA108(289mg、1.28ミリモル)。得られた黄色懸濁液をマイクロ波中、110℃で20分間加熱した。この反応物を室温まで冷却した。反応混合物を28% w/wアンモニア水溶液(1mL)で処理し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×10mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、真空濃縮した。この粗材料をカラムクロマトグラフィー(24gシリカカートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中10〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物を無色の固体(1.8mg、0.4%)として得た;1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.96 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.71 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.52 - 7.43 (m, 2H), 7.43 - 7.35 (m, 2H), 7.35 - 7.28 (m, 1H), 7.12 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 6.62 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.17 (s, 2H), 3.31 (s, 6H)。LCMS-B rt 3.16分、m/z (陽イオン) 345 [M+H]+、m/z (陰イオン) 343 [M-H]-
例49:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−4−メチル−6−(ピペリジン−4−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(49)の合成
Figure 2016509048
a)N−(4−ブロモ−2−メチル−6−ニトロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(A109)
4−ブロモ−2−メチルアニリン(1.0g、5.4ミリモル)をDCM(4mL)に溶かし、0℃に冷却した。無水トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、この混合物を0℃で30分間撹拌した。硝酸カリウム(0.679g、6.72ミリモル)を加え、冷却浴を外した。1時間後、この混合物は粘稠で撹拌が困難となり、この混合物を2分間音波処理し、撹拌を再開した。4時間後、この混合物を蒸発により濃縮し、残渣を水(25mL)に懸濁させた。この混合物を1分間音波処理し、濾過し、回収した固体を水(3×30mL)で洗浄した。この固体を風乾し、標題化合物をレモンイエローの固体(1.7g、収率96%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.03 (s, 1H), 8.11-8.09 (m, 1H), 7.76 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 2.33 (s, 3H)。LCMS-B: rt 6.46分、m/z (陰イオン) 81Br に関して327.0 [M-H]-
b)4−ブロモ−2−メチル−6−ニトロアニリン(A110)
N−(4−ブロモ−2−メチル−6−ニトロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドA109(750mg、2.29ミリモル)、炭酸カリウム(634mg、4.59ミリモル)、水(10mL)およびMeOH(20mL)を50℃で撹拌した。17時間後、この混合物を1時間、加熱還流し、次いで、放冷した。この混合物を水で希釈して100mLとし、生じた沈澱を回収し、水(50mL)で洗浄し、風乾し、標題化合物を明黄色固体(323mg、収率61%)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.21 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.43 - 7.39 (m, 1H), 6.20 (br s, 2H), 2.26 (s, 3H)。LCMS-B rt 6.56分。
c)4−(4−アミノ−3−メチル−5−ニトロフェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸t−ブチル(A111)
4−ブロモ−2−メチル−6−ニトロアニリンA110(320mg、1.39ミリモル)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸t−ブチル(471mg、1.52ミリモル)およびPdCl2(dppf)(57mg、5モル%)をフラスコに装填した。1,4−ジオキサン(10mL)、次いで、水(5mL)中、炭酸カリウム(383mg、2.77ミリモル)の溶液を加えた。この混合物を、反応混合物に窒素をバブリングすることにより脱気し、次いで、窒素下、80℃で17時間撹拌した。冷却した混合物を濃縮し、水性残渣を水(50mL)で希釈し、CHCl3(3×50mL)で抽出した。プールしたCHCl3抽出液をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)により、標題化合物を粘稠な橙色のシロップ(321mg、収率70%)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.01 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 6.19 (s, 2H), 5.99 (s, 1H), 4.08 - 4.04 (m, 2H), 3.62 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.51 - 2.44 (m, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.49 (s, 9H)。LCMS-B: rt 6.87分; m/z (陽イオン) 278.2 [M-tBu+2H]+, 234.1 [M-Boc+2H]+
d)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A112)
1:1 EtOAc:96%EtOH(20mL)中、4−(4−アミノ−3−メチル−5−ニトロフェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸t−ブチルA111(320mg、0.96ミリモル)および10%Pd/C(50%含水、150mg)の混合物を水素下、室温で撹拌した。90時間後、この混合物をセライトで濾過し、このセライトをEtOH(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させて固体残渣を得た。EtOH(10mL)中、得られた固体残渣およびA8(211mg、0.99ミリモル)の溶液を大気下で還流させた。20時間後、この混合物を冷却し、真空濃縮した。カラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中5〜100%EtOAc、次いで、0〜20%MeOH/EtOAc)、次いで、(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)により、標題化合物を淡黄色シロップ(42mg、収率9%)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.64 (br s, 0.5H), 9.36 (br s, 0.5H), 7.98 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.48 - 7.31 (m, 5H), 7.07 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.91 (s, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.26 (br s, 2H), 2.90 - 2.77 (m, 2H), 2.77 - 2.46 (m, 4H), 1.87 (d, J = 13.0 Hz, 2H), 1.74 - 1.61 (m, 4H), 1.50 (s, 9H)。NHプロトンは観察されず。LCMS-B: rt 5.38分; m/z (陽イオン) 498.3 [M+H]+、m/z (陰イオン) 496.3 [M-H]-
e)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−4−メチル−6−(ピペリジン−4−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(49)
4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−4−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA112(42mg、0.084ミリモル)、DCM(4mL)およびTFA(1mL)を室温で18時間撹拌した。この混合物を飽和炭酸カリウムでクエンチし、揮発性溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をEtOAc(3×20mL)で抽出した。プールしたEtOAc相をNa2SO4で乾燥させ、蒸発させ、標題化合物を白色固体(39mg、定量的)として得た。LCMS-B: rt 4.42分; m/z (陽イオン) 398.2 [M+H]+; m/z (陰イオン) 396.2 [M-H]-
一般手順Int1:6−アミド−3−ニトロ−ピリジン−2−アミンの製造
Figure 2016509048
DMF(2mL)中、6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン(174mg、1.00ミリモル)、所望のアミン(1.20ミリモル)およびi−Pr2NEt(0.400mL、2.31ミリモル)の溶液を85℃で17時間加熱した。この溶液を室温まで冷却し、水(4mL)を加えた。沈澱が形成し、生成物を真空濾過により単離し、濾液が透明となるまで水で洗浄し、風乾して目的生成物を得た。
Figure 2016509048
例50〜55:5−アミドイミダゾピリジンの合成
Figure 2016509048
一般手順C:
EtOH(1.6mL)および水(1.2mL)中、4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(102mg、0.480ミリモル)、所望の6−アミド−3−ニトロピリジン−2−アミン(0.400ミリモル)およびジチオン酸ナトリウム(209mg、1.2ミリモル)の懸濁液をマイクロ波中、110℃で15分間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、5M水酸化アンモニウム水溶液(1mL)およびEtOAc(3mL)を加えた。層を分離し、水相をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮した。残渣を最小必要容量のMeOHに溶かし、SCXカートリッジ(10g)にロードし、MeOH(3×10mL)で洗浄した。次いで、生成物をMeOH中2Mアンモニア(3×10mL)で溶出させ、生成物を含有する画分を合わせ、真空濃縮して所望の化合物を得た。
Figure 2016509048
一般手順D:
所望のBoc保護アミン28、29、31、32、A115、A116(量については表を参照)をDCM(0.5mL)に溶かし、TFA(0.5mL)で処理した。得られた溶液を室温で18時間撹拌した後、2M NaOHをこの溶液が塩基性となるまで加えた。水層をEtOAc(3×3mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3mL)、ブライン(3mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空濃縮した。残渣を分取質量分析HPLCにより精製して所望の化合物を得た。
Figure 2016509048
中間体A117:4−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルの合成
Figure 2016509048
4−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(A117)
DMF(50mL)中、2−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンA9(5.00g、28.8ミリモル)、(N)−Boc−ピペラジンA105(6.44g、34.6ミリモル)およびi−Pr2NEt(10.0mL、28.8ミリモル)の溶液を85℃で16時間加熱した。この橙色の溶液を水(150mL)で処理し、得られた懸濁液を濾過し、固体を風乾し、標題化合物(9.31g、100%)を黄色粉末として得た。LCMS-B: rt 3.38分、m/z (陽イオン) 346 [M+Na]+
中間体A120:4−(2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルの合成
Figure 2016509048
a)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(A118)
室温にて、EtOH(40mL)中、4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(2.18g、10.3ミリモル)および4−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルA117(3.02g、9.34ミリモル)の撹拌懸濁液に、1M亜ジチオン酸ナトリウム水溶液(28.0mL 28.0ミリモル)を加えた。この懸濁液を70℃で6時間加熱した。この懸濁液を室温まで冷却し、5M水酸化アンモニウム水溶液(20.0mL、100ミリモル)で処理した。得られた懸濁液を一晩撹拌し、濾過し、固体を水(3×20mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、標題化合物(3.40g、75%)を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.95 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.91-7.84 (m, 1H), 7.49-7.45 (m, 2H), 7.45-7.39 (m, 2H), 7.37 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 6.67 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.15 (s, 2H), 3.78-3.29 (m, 8H), 1.51 (s, 9H)、NHピークは観察されず。LCMS-B: rt 3.32分、m/z (陽イオン) 486 [M+H]+
b)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(A119)
室温、窒素下で、THF(34mL)およびDMF(17mL)中、4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルA118(3.40g、7.00ミリモル)の撹拌溶液に、NaH(鉱油中60%、448mg、11.2ミリモル)を加えた。得られた微細懸濁液を1時間撹拌した。SEM−Cl(1.88g、11.3ミリモル)を滴下し、この溶液を1時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液(50mL)を加え、水層をEtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空濃縮して黄色オイルを得、これをカラムクロマトグラフィー(120gSiO2カートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中10〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物を6:1の位置異性体混合物の淡黄色固体として得た(4.15g、96%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3)主要異性体: δ 8.04 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.88 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.49-7.43 (m, 2H), 7.43-7.37 (m, 2H), 7.37-7.30 (m, 1H), 7.10 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.68 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.57 (s, 2H), 5.14 (s, 2H), 3.98-3.75 (m, 2H), 3.68-3.42 (m, 8H), 1.50 (s, 9H), 1.15-0.92 (m, 2H), -0.02 (s, 9H)。
c)4−(2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(A120)
EtOH(42mL)中、4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルA119(3.56g、5.78ミリモル)の溶液を、Pd/C(水中47%、860mg)で処理した。このフラスコの空気を排出し、窒素で3回パージし、その後、排気し、水素で3回パージした。この懸濁液を水素下で5時間撹拌し、次いで、セライトパッドで濾過し、EtOH(2×20mL)で溶出させた。濾液を真空濃縮して褐色オイルを得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO2 カートリッジ、DCM中0〜10%MeOH、次いで、石油ベンジン40〜60℃中10〜100%EtOAC)により2回精製した。生成物を含有する画分を合わせ、真空濃縮して褐色オイルを得た。得られた材料を最小必要容量のDCMに溶かし、シクロヘキサンを沈澱が形成されるまでゆっくり加えた。この懸濁液を真空濃縮して灰白色固体を得た。この固体をアセトニトリル(15mL/g)からの再結晶化により2回精製し、標題化合物を位置異性体の14:1混合物として、無色の固体として得た(1.20g、40%); 1H NMR (400 MHz, CDCl3)主要異性体: δ 10.27 (s, 1H), 7.87 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.87 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.68 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.55 (s, 2H), 4.09-3.76 (m, 2H), 3.58 (s, 9H), 1.49 (s, 9H), 1.19-0.87 (m, 1H), -0.02 (s, 9H)。LCMS-A: rt 6.10分、m/z (陽イオン) 526 [M+H]+
例56〜60:エーテル合成
Figure 2016509048
一般手順E:
アセトン(2mL)中、4−(2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルA120(105mg、0.200ミリモル、1当量)、臭化アリール(0.220ミリモル、1.1当量)、および炭酸カリウム(36mg、0.26ミリモル、1.3当量)の懸濁液を50℃で18時間加熱した。この懸濁液を50℃で加熱しながら、圧縮空気流により溶媒を除去し、得られた残渣にDCM(3mL)および水(1mL)を加え、相分離カートリッジ(1g)を用いて層を分離した。水層をDCM(1mL)で抽出し、合わせた有機層を、溶液を50℃で加熱しながら圧縮空気流下で濃縮した。残渣を室温まで冷却し、DCM(1mL)に溶かした。TFA(0.5mL)を加え、この溶液を室温で18時間撹拌した。圧縮空気流により溶媒を除去し、2M NaOH水溶液をpH>8となるまで加えた。水層をEtOAc(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、圧縮空気流により濃縮した。得られた残渣を最小必要容量のMeOHに溶かし、SCXカートリッジ(1g)にロードした。このカートリッジをMeOH(3×3mL)で洗浄し、生成物をEtOH中2Mアンモニア(3×3mL)で溶出させた。生成物画分を、溶液を50℃で加熱しながら圧縮空気流下で濃縮した。残渣をMeOH(1mL)で遠心分離し、溶媒をデカンテーションによって除去した。これを2回繰り返し、得られた固体を真空下で乾燥させ、標題化合物を無色の固体として得た。
Figure 2016509048
例61:2−(4−(1−フェニルエトキシ)フェニル)−5−(ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(61)の合成
Figure 2016509048
a)4−(2−(4−(1−フェニルエトキシ)フェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(A121)
アセトニトリル(2mL)中、4−(2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルA120(0.200g、0.380ミリモル)、(1−ブロモエチル)ベンゼン(84mg、0.46ミリモル)および炭酸カリウム(79mg、0.57ミリモル)の溶液を還流下で17時間激しく撹拌した。この懸濁液を相分離カートリッジで濾過し、固体をDCM(2×10mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空濃縮した。得られた固体材料をカラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物を無色の油状物(95mg、39%)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.97-7.90 (m, 2H), 7.85 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.42-7.30 (m, 4H), 7.30-7.23 (m, 1H), 7.03-6.90 (m, 2H), 6.66 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.53 (s, 2H), 5.39 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 3.87-3.80 (m, 2H), 3.57 (s, 8H), 1.67 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.49 (s, 9H), 1.12-0.84 (m, 2H), -0.03 (s, 9H)。
b)2−(4−(1−フェニルエトキシ)フェニル)−5−(ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(61)
4−(2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルA121(9.4mg、0.015ミリモル)およびTHF中1M TBAF(3mL)の溶液を還流下で4時間加熱した。この溶液を室温まで冷却し、真空濃縮した。粗混合物を最小容量のMeOHに取り、SCXカートリッジ(1g)にロードした。このカートリッジをMeOH(3×3mL)で洗浄し、生成物をEtOH中2Mアンモニア(3×3mL)で溶出させた。生成物を含有する画分を真空濃縮して黄色オイルを得た。このSCX精製手順を繰り返して淡黄色オイルを得、これをMeOH中1.25M HCl(1mL)に取り、50℃で6時間加熱した。この溶液を室温まで冷却し、濃縮した。得られた固体をカラムクロマトグラフィー(4gSiO2、DCM中5〜20%(MeOH中10%Et3N))により精製した。生成物を含有する画分を合わせ、真空濃縮し、標題化合物を無色の固体(0.5mg、8%)として得た。LCMS-A: rt 4.57分、m/z (陽イオン) 400 [M+H]+、m/z (陰イオン) 398 [M-H]-.
例62:2−(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(62)の合成
Figure 2016509048
a)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A122)
4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモベンズアルデヒド(0.100g、0.343ミリモル)および4−(5,6−ジアミノピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA32(102mg、0.349ミリモル)の懸濁液を活性化3Åモレキュラーシーブス(0.500g、真空下でヒートガンにより活性化)上、MeOH(5mL)中で22時間還流させた。得られた懸濁液を室温まで冷却し、モレキュラーシーブスからデカントし、溶媒を真空下で除去した。THF(5mL)、次いで、(ジアセトキシヨード)ベンゼン(133mg、0.412ミリモル)を窒素雰囲気下で加え、この混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物を真空濃縮し、次いで、EtOAc(20mL)および飽和NaHCO3水溶液(20mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(40gSiO2カートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜100%EtOAc)により精製し、標題化合物(71mg、36%)を淡黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.47 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.45 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.21 (dd, J = 8.6, 2.2 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 7.43 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.39-7.33 (m, 1H), 7.15 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.28 (s, 2H), 4.32 (s, 2H), 2.96-2.81 (m, 3H), 1.95 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 1.86-1.71 (m, 2H), 1.50 (s, 9H),NHピークは観察されず。LCMS-A: rt 6.48分、m/z (陽イオン) 563 [M+H]+、m/z (陰イオン) 561 [M-H]-
b)2−(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(62)
TFA(1mL)およびDCM(1mL)中、4−(2−(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA122(12mg、0.021ミリモル)の溶液を室温で2時間撹拌した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣をEtOAc(10mL)と飽和NaHCO3水溶液(5mL)とで分配した。水層をEtOAc(10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(5mL)で洗浄したところ、水層中に沈澱が生じた。この水層を1時間遠心分離し、上清を除去した。固体を水(5mL)で洗浄し、1時間遠心分離した。上清を除去し、残渣を真空下で3日間乾燥させ、標題化合物(5.4mg、56%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.49 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.47 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.20 (dd, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 7.54-7.50 (m, 2H), 7.44-7.32 (m, 4H), 5.34 (s, 2H), 3.61-3.54 (m, 2H), 3.28-3.18 (m, 3H), 2.24-2.17 (m, 2H), 2.15-2.04 (m, 2H)。LCMS-A: rt 4.76分、m/z (陽イオン) 463 (79Br), 465 (81Br) [M+H]+、m/z (陰イオン) 461 (79Br), 463 (81Br) [M-H]-
例63:2−(4−(ベンジルオキシ)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(63)の合成
Figure 2016509048
4−(2−(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA122(0.020g、0.035ミリモル)、(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ボロン酸(9.0mg、0.043ミリモル、1.3当量)、PdCl2(PPh34(1mg、2μmol、0.05当量)およびTBAB(1.0mg、4.3μmol、0.1当量)を1,4−ジオキサン:水 2:1(1mL)中で撹拌した。次に、K2CO3(12mg、0.086ミリモル、2.5当量)を加え、この反応混合物をマイクロ波条件下、90℃で45分間、110℃で15分間、110℃で5分間加熱した。水(1mL)およびEtOAc(5mL)を加え、層を分離した。水層をEtOAc(5mL)で抽出し、有機層を合わせた。この有機層をブライン(5mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して橙色のオイルを得た。TFA(0.5mL)およびDCM(0.5mL)を加え、この溶液を室温で30分間撹拌した。揮発性成分を真空下で除去して褐色オイルを得、カラムクロマトグラフィー(4gSiO2カートリッジ、DCM中10〜20%MeOH、次いで、100%MeOH、次いで、MeOH中2Mアンモニア)により精製し、無色の固体(17.1mg)を得た。この残渣をMeOH(0.5mL)に取り、SCXカートリッジ(1g)にロードした。このカートリッジをMeOH(3×5mL)で洗浄し、生成物をEtOH(5×5mL)中2Mアンモニアで溶出させた。生成物を含有する画分を真空濃縮し、標題化合物(8.0mg、36%、純度75%)を黄色固体として得た。LCMS-A: rt 4.62分、m/z (陽イオン) 465 [M+H]+
例64:2−(4−(ベンジルオキシ)−3−(ピリジン−3−イル)フェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(64)の合成
Figure 2016509048
1,4−ジオキサン:水 9:1(1mL)中、4−(2−(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA122(56mg、0.099ミリモル)、ピリジン−3−イルボロン酸(0.12ミリモル)、PdCl2(PPh34(7.0mg、0.010ミリモル)、TBAB(4.8mg、0.015ミリモル)およびK2CO3(41mg、0.30ミリモル)の懸濁液に、マイクロ波中、130℃で45分間照射を行った。水(3mL)およびEtOAc(10mL)を加え、層を分離した。水層をEtOAc(10mL)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して橙色のオイルを得た。この粗材料をカラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、DCM中0〜10%MeOH)により精製し、生成物を含有する画分を合わせ、真空濃縮した。残渣にTFA(0.5mL)およびDCM(0.5mL)を加え、この溶液を室温で30分間撹拌した。揮発性成分を真空下で除去し、残渣を分取質量分析HPLCにより精製し、標題化合物を無色の固体(12mg、26%)として得た。LCMS-B: rt 2.86分、m/z (陽イオン) 462[M+H]+、m/z (陰イオン) 460 [M-H]-
例65:2−(4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(65))の合成
Figure 2016509048
a)4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロベンズアルデヒド(A123)
3−フルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.00g、7.14ミリモル)、K2CO3(1.48g、10.7ミリモル)、アセトニトリル(10mL)および臭化ベンジル(1.02mL、8.57ミリモル)を還流下で17時間、激しく撹拌した。この懸濁液を濾過し、固体をアセトニトリル(2×40mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空濃縮し、得られた固体材料をシクロヘキサンから再結晶化させ、標題化合物を無色の固体(1.26g、77%)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.85 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.66-7.58 (m, 2H), 7.47-7.33 (m, 5H), 7.12 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 5.24 (s, 2H)。
b)2−(4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロフェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(65)
活性化3Åモレキュラーシーブス(0.100g、真空下でヒートガンにより予め活性化)上、MeOH(1mL)中、4−(ベンジルオキシ)−3−フルオロベンズアルデヒドA123(86.6mg、0.376ミリモル)および4−(5,6−ジアミノピリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA31(0.100g、0.342ミリモル)の懸濁液に、マイクロ波中、120℃で60分間照射を行った。得られた混合物を室温まで冷却し、モレキュラーシーブスからデカントし、溶媒を真空下で除去した。THF(5mL)、次いで、(ジアセトキシヨード)ベンゼン(132mg、0.410ミリモル)を加え、この混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をEtOAc(15mL)と10%wt/vNaHCO3水溶液(10mL)とで分配した。層を分離し、水層をEtOAc(15mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(10mL)で洗浄し、真空濃縮した。この粗材料を、カラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、DCM中0〜20%MeOH)を用いて精製し、生成物を含有する画分を合わせ、真空濃縮し、所望の中間体を淡黄色オイルとして得た。この材料をDCM(3mL)およびTFA(1mL)で処理し、10分間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、この材料をカラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、0〜20%MeOH)により精製し、標題化合物を無色の固体(65mg、47%)として得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.32 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.97-7.87 (m, 3H), 7.53-7.45 (m, 2H), 7.43-7.38 (m, 2H), 7.37-7.32 (m, 2H), 5.28 (s, 2H), 3.59-3.51 (m, 2H), 3.25-3.10 (m, 3H), 2.21-2.14 (m, 2H), 2.08-1.95 (m, 2H)。LCMS-A: rt 4.73分、m/z (陽イオン) 403 [M+H]+
例66:2−(ベンジルオキシ)−5−(6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)安息香酸メチル二塩化水素塩(66)の合成
Figure 2016509048
a)2−(ベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸メチル(A124)
5−ホルミルサリチル酸メチル(5.00g、27.8ミリモル)、炭酸カリウム(5.26g、41.7ミリモル)、アセトニトリル(50mL)および臭化ベンジル(4.0mL、34ミリモル)を合わせ、還流下で17時間激しく撹拌した。さらに追加の臭化ベンジル(4mL、34mL)および炭酸カリウム(5.26g、41.7ミリモル)を加え、この混合物を2日間還流させた。懸濁液を濾過し、固体をアセトニトリル(2×40mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空濃縮し、得られたオイルをカラムクロマトグラフィー(120gSiO2カートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中0〜80%EtOAc)により精製し、標題化合物を無色の油状物(3.85g、51%)として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.92 (d, J = 0.5 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.98 (dd, J = 8.7, 2.2 Hz, 1H), 7.51-7.47 (m, 2H), 7.44-7.37 (m, 2H), 7.37-7.30 (m, 1H), 7.14 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.30 (s, 2H), 3.94 (s, 3H)。LCMS-B: rt 3.44分、m/z (陽イオン) 293 [M+Na]+、m/z (陰イオン) 269 [M-H]-
b)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A125)
活性化3Åモレキュラーシーブス(0.100g、真空下でヒートガンにより予め活性化)上、MeOH(3mL)中、2−(ベンジルオキシ)−5−ホルミル安息香酸メチルA124(0.270g、1.00ミリモル)および4−(5,6−ジアミノピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA31(292mg、1.00ミリモル)の懸濁液に、マイクロ波中、120℃で2時間照射を行った。得られた混合物を室温まで冷却し、モレキュラーシーブスからデカントし、溶媒を真空下で除去した。THF(3mL)、次いで、(ジアセトキシヨード)ベンゼン(387mg、1.20ミリモル)を加え、この混合物を室温で14時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をDCM(25mL)と飽和NaHCO3水溶液(25mL)とで分配した。層を分離し、水層をDCM(25mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(25mL)で洗浄し、真空濃縮した。この粗材料を、カラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン40〜60℃中50〜100%EtOAc、次いで、EtOAc中0〜20%MeOH)を用いて精製し、生成物を含有する画分を合わせ、真空濃縮し、所望の中間体を橙色のオイルとして得た。この橙色の固体をMeOH(1mL)に取り、10分間遠心分離した。上清を除去し、固体をさらに追加のMeOH(1mL)中で10分間遠心分離した。上清を除去し、固体を真空下で乾燥させ、標題化合物を灰白色固体(109mg、19%)として得た。LCMS-A: rt 3.47分、m/z (陽イオン) 543 [M+H]+
c)2−(ベンジルオキシ)−5−(6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)安息香酸メチル二塩化水素塩(66)
MeOH中1.25M HCl(1.00mL、1.25ミリモル)中、4−(2−(4−(ベンジルオキシ)−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA125(10.1mg、0.0186ミリモル)の溶液を55℃で3時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、真空濃縮し、標題化合物を無色の固体(8.6mg、90%)として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 9.15-8.88 (m, 2H), 8.66 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.48 (dd, J = 8.9, 2.4 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.56-7.48 (m, 3H), 7.43 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.34 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 5.37 (s, 2H), 3.89 (s, 3H), 5H 水ピークに隠れている, 2.08-1.97 (m, 4H)。LCMS-A: rt 4.63分、m/z (陽イオン) 443 [M+H]+; m/z (陰イオン) 441 [M-H]-
例67:2−(ベンジルオキシ)−5−(6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)安息香酸二塩酸塩(67)の合成
Figure 2016509048
a)2−(ベンジルオキシ)−5−(6−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)安息香酸塩化水素塩(A126)
4−(2−(4−(ベンジルオキシ)−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA125(0.100g、0.184ミリモル)、1M NaOH水溶液(1.0mL、1.0ミリモル)およびMeOH(1mL)の懸濁液を85℃で3時間加熱した。得られた溶液を室温まで冷却し、揮発性成分を真空下で除去した。この溶液を水(10mL)で希釈し、DCM(2×10mL)で抽出し、有機層を廃棄した。水層を6M HCl(1mL)で酸性化し、得られた懸濁液を濾過し、水(2×5mL)で洗浄し、風乾し、標題化合物を無色の粉末として得た。濾液をEtOAc:MeOH(6:1、2×35mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(30mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮した。トルエン(3mL)を加え、真空濃縮し、標題化合物を無色の粉末として得た(合わせて合計101mg、95%)。LCMS-B: rt 3.29分、m/z (陽イオン) 529 [M+H]+
b)2−(ベンジルオキシ)−5−(6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)安息香酸二塩酸塩(67)
2−(ベンジルオキシ)−5−(6−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)安息香酸A126(7.0mg、0.012ミリモル)および1,4−ジオキサン中4M HCl(1mL、4ミリモル)の懸濁液を55℃で4時間撹拌した。この反応混合物を真空濃縮し、標題化合物を無色の固体(6.0mg、97%) として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.89-8.78 (m, 1H), 8.70 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.59 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.95 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 8.36-8.30 (m, 1H), 7.95 (br s, 1H), 7.59-7.50 (m, 2H), 7.50-7.38 (m, 3H), 7.35 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 5.35 (s, 2H), 3.16-2.87 (m, 4H), 2.19-1.85 (m, 4H), 2つのNHピークは見られず。LCMS-B: rt 2.95分、m/z (陽イオン) 429 [M+H]+
例68:2−(ベンジルオキシ)−5−(6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ベンズアミド二塩化水素塩(68)の合成
Figure 2016509048
a)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)−3−カルバモイルフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A128)
2下、室温で、DCM(1.6mL)中、2−(ベンジルオキシ)−5−(6−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)安息香酸A127(63.0mg、0.119ミリモル)およびDMF(2滴)の懸濁液に、SOCl2(13μL、0.18ミリモル)を加えた。さらに追加のSOCl2(52μL、0.72ミリモル)およびDMF(1mL)を加え、得られた溶液を30分間撹拌した後に、28〜30%水酸化アンモニウム溶液(1mL)を加えた。この反応混合物を1時間撹拌し、真空濃縮し、残渣を水(10mL)とEtOAc(20mL)とで分配した。沈澱が形成し、濾過により単離し、標題化合物の第1生成物を無色の固体として得た。濾液層を分離し、水層をEtOAc(20mL)で抽出した。有機層を合わせ、1M NaOH水溶液(15mL)、水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、DCM中0〜10%MeOH)により精製し、生成物を含有する画分を合わせ、真空濃縮し、標題化合物の第2生成物を無色の固体として得た(合わせて合計29.0mg、46%)。LCMS-B: 3.31分、m/z (陽イオン) 528 [M+H]+、m/z (陰イオン) 526 [M-H]-
b)2−(ベンジルオキシ)−5−(6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ベンズアミド二塩化水素塩(68)
4−(2−(4−(ベンジルオキシ)−3−カルバモイルフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA128(7.7mg、0.015ミリモル)およびMeOH中1.25M HCl(1mL、1.25M)の懸濁液を55℃で4時間加熱した。この反応混合物を真空濃縮し、標題化合物を無色の固体(6.7mg、83%)として得た。LCMS-B: rt 2.87分、m/z (陽イオン) 428 [M+H]+
例69:2−(4−(ベンジルオキシ)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェニル)−5−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(69)の合成
Figure 2016509048
a)6−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3−ニトロピリジン−2−アミン(A129)
DMF(25mL)中、6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン(2.50g、14.4ミリモル)、1−(エチルスルホニル)ピペラジン(3.08g、17.3ミリモル)およびDIPEA(5.02mL、28.8ミリモル)の溶液を85℃で1時間加熱した。この黄色溶液を水(50mL)で処理し、室温まで冷却した。この懸濁液を濾過し、固体を風乾し、標題化合物(4.29g、95%)を明黄色固体として得た。LCMS-A: rt 5.64分、m/z (陽イオン) 316 [M+H]+
b)6−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2,3−ジアミン(A130)
EtOH(50mL)中、4−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルA129(2.06g、6.53ミリモル)および10%Pd/C(47%含水、400mg)の懸濁液を、水素雰囲気下、50℃で17時間撹拌した。この懸濁液をセライトで濾過し、濾液を真空濃縮し、標題化合物(1.84g、99%)を褐色/紫色の結晶性固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 6.70 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.85 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.16 (s, 2H), 4.03 (br, s, 2H), 3.27-3.15 (m, 8H), 3.04 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 1.20 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。LCMS-B: rt 2.60分、m/z (陽イオン) 286 [M+H]+
c)2−(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)−5−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(A131)
活性化3Åモレキュラーシーブス(0.500g、真空下でヒートガンにより予め活性化)上、MeOH(30mL)中、4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモベンズアルデヒド(1.12g、3.86ミリモル)および6−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−2,3−ジアミンA130(1.00g、3.50ミリモル)の懸濁液に、マイクロ波中、130℃で2×60分間、次いで、140℃で15分間、照射を行った。得られた懸濁液を室温まで冷却し、モレキュラーシーブスからデカントし、溶媒を真空下で除去した。THF(50mL)、次いで、(ジアセトキシヨード)ベンゼン(1.35g、4.21ミリモル)を加え、この混合物を室温で24時間撹拌した。この混合物を真空濃縮し、MeOH(5mL)で希釈した。この溶液をSCXカートリッジ(10g)にロードし、MeOH(4×20mL)で洗浄した。生成物をEtOH中2M NH3(3×50mL)で溶出させ、生成物を含有する画分を真空濃縮した。この粗材料を2回のカラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、DCM中0〜10%MeOH)、次いで、(12gSiO2カートリッジ、EtOAc中0〜10%MeOH)により精製し、標題化合物(789mg、40%)を褐色固体として得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.34 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.6, 2.2 Hz, 1H), 7.89-7.73 (m, 1H), 7.51-7.46 (m, 2H), 7.44-7.39 (m, 2H), 7.34 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 6.83 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.27 (s, 2H), 3.58 (s, 4H), 3.30 (d, J = 5.1 Hz, 4H), 3.07 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 1.22 (t, J = 7.4 Hz, 3H), NHピークは見られず。LCMS-A: rt 3.73分、m/z (陽イオン) 566 (79Br)、568 (81Br) [M+H]+、m/z (陰イオン) 564 (79Br), 566 (81Br) [M-H]-
d)2−(4−(ベンジルオキシ)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェニル)−5−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(69)
1,4−ジオキサン:水 9:1(1mL)中、2−(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)−5−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンA131(0.050g、0.090ミリモル)、(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ボロン酸(40.0mg、0.192ミリモル)、PdCl2(PPh34(0.010g、0.015ミリモル)およびTBAB(8.4mg、0.026ミリモル、0.29当量)の撹拌懸濁液に、K2CO3(37mg、0.27ミリモル)を加え、この反応混合物に、マイクロ波中、110℃で15分間照射を行った。水(1mL)およびEtOAc(5mL)を加え、層を分離した。水層をEtOAc(5mL)で抽出し、有機層を合わせた。有機層をブライン(5mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空濃縮して橙色のオイルを得、これを2反復のカラムクロマトグラフィー(4gSiO2カートリッジ、DCM中0〜10%MeOH、次いで、12gSiO2カートリッジ、DCM中0〜10%MeOH)により精製し、淡黄色固体を得た。この材料をMeOH(3mL)に懸濁させ、5分間音波処理し、10分間遠心分離した。上清を除去し、固体をMeOH(1mL)で洗浄した。この懸濁液を再び10分間遠心分離し、上清を除去した。固体を真空下で乾燥させ、標題化合物(13.0mg、26%)を得た。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.38 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.96 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.94 (dd, J = 8.8, 2.3 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.57-7.49 (m, 2H), 7.47-7.40 (m, 2H), 7.39-7.32 (m, 1H), 7.27 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.32 (s, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.66-6.58 (m, 4H), 3.33-3.28 (m, 4H), 3.10 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 1.23 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。LCMS-A: rt 5.12分、m/z (陽イオン) 558 [M+H]+
例70〜73:鈴木カップリングによるヘテロ環の一般的な追加
Figure 2016509048
一般的手順F:
1,4−ジオキサン:水(3:1、1mL)中に2−(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)−5−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンA131(51mg、0.090ミリモル)、所望のボロン酸(0.11ミリモル、1.1当量)、PdCl2(PPh32(7mg、0.009ミリモル、0.1当量)及びTBAB(6mg、0.009ミリモル、0.1当量)を含有させて撹拌した懸濁液に、K2CO3(38mg、0.27ミリモル、3当量)を加えた。この反応混合物にマイクロ波を130℃において45分間照射した。水(3mL)及びEtOAc(10mL)を加え、層を分離させた。水性層をEtOAc(10mL)で抽出した。有機層を一緒にし、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮した。未精製物をカラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、DCM中0〜10%MeOH)によって精製し、生成物を含有する画分を一緒にし、真空下で濃縮して、標題化合物を得た。
Figure 2016509048
例74:2−(4−(ベンジルオキシ)−3−メチルフェニル)−5−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(74)の合成
Figure 2016509048
THF(0.8mL)中に2−(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)−5−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンA131(55.7mg、0.100ミリモル)、DABAL−AlMe3(26.9mg、0.105ミリモル)、Pd2dba3(8.6mg、0.015ミリモル)及びX−Phos(14mg、0.030ミリモル)を含有させた懸濁液を窒素で脱ガスした後、マイクロ波中で120℃において15分間処理した。HClの水溶液(1M、1mL)を加え、この混合物をEtOAcで抽出する(3×5mL)。水性層を水性NaOH(2M)でpH5に調節し、次いでDCMで抽出した(3×20mL)。有機層を一緒にして、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮した。未精製物をカラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中80%〜100%EtOA、40〜60℃)によって精製して、標題化合物を得た(22mg、45%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.77 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.71 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.48-7.44 (m, 2H), 7.44-7.37 (m, 2H), 7.37-7.30 (m, 1H), 6.97 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.15 (s, 2H), 3.66 (t, J = 5.0 Hz, 4H), 3.41 (t, J = 5.0 Hz, 4H), 2.97 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 2.34 (s, 3H), 1.39 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。LCMS-B: rt 3.40分、m/z (陽イオン) 492 [M+H]+; m/z (陰イオン) 490 [M-H]-
例75:2−(4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシフェニル)−5−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(75)の合成
Figure 2016509048
窒素雰囲気下で室温において無水MeOH(4mL)中に切ったばかりのナトリウム(430mg)を少量ずつ加えることによってMeOH中25%ナトリウムメトキシド溶液を調製した。管中でN2下で室温において2−(4−(ベンジルオキシ)−3−ブロモフェニル)−5−(4−(エチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンA131(0.050g、0.090ミリモル)、CuCl(8.9mg、0.090ミリモル)、DMF(500μL)及びMeOH(250μL)の撹拌した溶液に25%ナトリウムメトキシド溶液(0.200mL、0.952ミリモル)を加えた。この管を密封して120℃に17時間加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、EtOAc(5mL)と飽和NH4Cl水溶液(5mL)との間で分配した。層を分離し、水性層をEtOAcで抽出した(2×5mL)。有機層を一緒にして水(10mL)で洗浄し、ブライン(10mL)で洗浄し、飽和NH4Cl水溶液(10mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮した。未精製物をカラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中80〜100%EtOAc、40〜60℃、次いでEtOAc中0〜10%MeOH)によって精製して、標題化合物を薄黄色固体として得た(6.4mg、14%)。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.96-7.52 (m, 3H), 7.52-7.43 (m, 2H), 7.41-7.35 (m, 2H), 7.35-7.28 (m, 1H), 7.09 (s, 1H), 6.84 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.17 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.66 (t, J = 4.7 Hz, 4H), 3.38 (t, J = 4.5 Hz, 4H), 3.06 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 1.34 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。LCMS-B: rt 3.26分、m/z (陽イオン) 508 [M+H]+, m/z (陰イオン) 506 [M-H]-
例76:2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)酢酸エチル(76)の合成
Figure 2016509048
a)2−(2−アミノ−3−ニトロピリジン−4−イル)マロン酸ジエチル(A132)
NMP(50mL)中にマロン酸ジエチル(3.16mL、20.7ミリモル)を含有させた溶液にNaH(鉱油中60%懸濁液、0.830g、20.7ミリモル)を加え、得られた溶液を室温において10分間撹拌した。次いで4−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミンA14(1.00g、5.76ミリモル)を加え、この混合物を50℃に2時間加熱した。この混合物を室温まで冷まし、EtOAc(250mL)及び水(100mL)で希釈した。有機層を分離し、水(100mL)で洗浄し、次いでブライン(100mL)で洗浄した。このプロセスを3回繰り返した後に、有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、得られた黄色オイルをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃)によって精製して、標題化合物を黄色固体として得た(1.69g、99%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.28 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.53 (s, 2H), 6.58 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.20 (s, 1H), 4.18 (qd, J = 7.1, 0.9 Hz, 4H), 1.18 (t, J = 7.1 Hz, 6H)。LCMS-B: rt 3.20分、m/z (陽イオン) 298 [M+H]+
b)2−(2−アミノ−3−ニトロピリジン−4−イル)酢酸エチル(A133)
DMSO(25mL)及び水(25mL)中に2−(2−アミノ−3−ニトロピリジン−4−イル)マロン酸ジエチルA132(1.68g、5.65ミリモル)を含有させた懸濁液に、LiCl(0.719g、17.0ミリモル)を加えた。この混合物を130℃に18時間加熱した後に、室温まで冷まし、EtOAc(250mL)及び水(200mL)で希釈した。有機層を分離し、水(100mL)で洗浄し、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、揮発性物質を真空下で除去して、得られた黄色の半固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃)によって精製して、標題化合物を黄色固体として得た(1.10g、86%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.20 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 7.45 (s, 2H), 6.67 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 4.08 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.92 (s, 2H), 1.17 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。LCMS-B: rt 3.05分、m/z (陽イオン) 226 [M+H]+
c)2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)酢酸エチル(76)
EtOH(7mL)中に4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.259g、1.22ミリモル)及び2−(2−アミノ−3−ニトロピリジン−4−イル)酢酸エチルA133(0.250g、1.11ミリモル)を含有させた懸濁液に、調製したばかりの亜ジチオン酸ナトリウムの水溶液(1.00M、3.33mL、3.33ミリモル)を加えた。得られた黄色の懸濁液を、マイクロ波照射下で110℃に15分間加熱した。この混合物を室温まで冷まし、NH4OH(5M、2mL)の水溶液を加え、反応混合物を室温において5分間撹拌した。得られた混合物を濾過し、固体を水(10mL)で洗浄し、空気乾燥させて、標題化合物をクリーム色の固体として得た(0.054g、13%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.11 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.17 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.49 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 7.45-7.39 (m, 2H), 7.38-7.32 (m, 1H), 7.21 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.13 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 5.21 (s, 2H), 4.13 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.07 (s, 2H), 1.20 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。LCMS-B: rt 3.27分、m/z (陽イオン) 388 [M+H]+
例77:2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)酢酸(77)の合成
Figure 2016509048
MeOH(1mL)、THF(3mL)及び水(1mL)中に2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)酢酸エチル76(0.035g、0.090ミリモル)を含有させた混合物に、LiOH・H2O(0.019g、0.45ミリモル)を加えた。得られた混合物を室温において5時間撹拌した後に、揮発性物質を真空下で除去した。残渣をEtOAc(25mL)及び2M水性NaOH(25mL)中に取り出し、層を分離した。水性層を2M水性HClでpH1の酸性にし、次いでEtOAc(25mL)を加えた。水性層及び有機層の両方に不溶性の固体状沈殿を濾過によって単離し、水(15mL)で洗浄し、18時間空気乾燥させて、標題化合物を白色固体として得た(16mg、49%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.49 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 8.33 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.53-7.47 (m, 3H), 7.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 7.40-7.34 (m, 1H), 7.32 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 5.26 (s, 2H), 4.27 (s, 2H)。LCMS-B: rt 3.07分、m/z (陽イオン) 360 [M+H]+
例78:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−7−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(78)の合成
Figure 2016509048
EtOH(2.0mL)中に4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.076g、0.36ミリモル)及び4−メチル−3−ニトロピリジン−2−アミンA17(0.050g、0.33ミリモル)を含有させた懸濁液に、亜ジチオン酸ナトリウムの水溶液(1.00M、0.980mL、0.980ミリモル)を加えた。得られた黄色の懸濁液をマイクロ波反応器中で100℃において15分間照射した。この混合物を室温まで冷まし、28%w/wNH4OH水溶液(1mL)を加えた。この混合物を5分間撹拌し、次いで濾過して、黄色固体を得た。未精製物をシリカゲルクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃)によって精製して、標題化合物を白色固体として得た(0.014g、14%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.16 (br s, 1H), 8.18 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 8.14 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.52-7.47 (m, 2H), 7.46-7.38 (m, 2H), 7.39-7.31 (m, 1H), 7.20 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.02 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 5.21 (s, 2H), 2.58 (s, 3H)。LCMS-B: rt 3.09分、m/z (陽イオン) 316.2 [M+H]+
例79:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペラジン−1−ylメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(79)の合成
Figure 2016509048
a)4−((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)メチル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(A134)
マイクロ波管中で、2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−クロロ−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンA52(0.032g、0.069ミリモル)、Pd(OAc)2(0.001g、0.003ミリモル)、XPhos(0.003g、0.007ミリモル)、Cs2CO3(0.067g、0.21ミリモル)及び(4−t−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)メチルトリフルオロホウ酸カリウム(0.022、0.072ミリモル)をTHF:H2O(10:1、1mL)中に懸濁させた。この混合物にマイクロ波を110℃において12時間照射し、冷まし、次いで濃縮乾固させた。未精製物をシリカゲルクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃、次いでEtOAc中0〜20%MeOH)によって精製して、標題化合物を薄黄色固体として得た(0.025g、58%)。1H NMR (400 MHz, d-Acetone) δ 8.17-8.10 (m, 2H), 7.98 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.60-7.49 (m, 2H), 7.47 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.45-7.38 (m, 2H), 7.39-7.31 (m, 1H), 7.24-7.18 (m, 2H), 5.72 (s, 2H), 5.25 (s, 2H), 3.97-3.80 (m, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.47-3.36 (m, 4H), 2.56-2.41 (m, 4H), 1.43 (s, 9H), 1.07-0.97 (m, 2H), -0.02 (s, 9H)。LCMS-A: rt 5.61分、m/z (陽イオン) 630.3 [M+H]+
b)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペラジン−1−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(79)
4−((2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)メチル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルA134(0.020g、0.032ミリモル)をDCM(2mL)中に窒素雰囲気下で溶解させた。TFA(1mL)を加え、この混合物を室温において17時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた固体をEtOAc(20mL)及びNaOH(2M、20mL)中に溶解させた。層を分離させ、水性相をEtOAc(20mL)で抽出した。有機物を一緒にしてブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮して、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(0.013g、98%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.95 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.91-7.85 (m, 2H), 7.42-7.23 (m, 5H), 7.19-7.15 (m, 1H), 7.04 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 5.08 (s, 2H), 3.66 (s, 2H), 2.97 (br s, 4H), 2.51 (br s, 4H)。LCMS-A: rt 4.50分、m/z (陽イオン) 400.2 [M+H]+
例80:2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(80)の合成
Figure 2016509048
a)2−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)マロン酸ジエチル(A135)
NMP(50mL)中にマロン酸ジエチル(3.16mL、20.7ミリモル)を含有させた溶液にNaH(鉱油中60%懸濁液、0.830g、20.7ミリモル)を加え、得られた溶液を室温において10分間撹拌した。この時間の後に、6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミンA44(1.00g、5.76ミリモル)を加え、この混合物を50℃に2時間加熱した。この混合物を室温まで冷まし、EtOAc(250mL)及び水(100mL)で希釈した。有機層を分離し、水(100mL)、次いでブライン(100mL)で順次洗浄した。このプロセスを3回繰り返した後に、有機層を洗浄し(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮して、赤色オイルを得た。未精製物をシリカゲルクロマトグラフィー(40gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃)によって精製して、標題化合物をオレンジ色固体として得た(1.49g、70%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.41 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.94 (br s, 2H), 6.76 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.03 (s, 1H), 4.17 (qd, J = 7.1, 5.8 Hz, 4H), 1.20 (dt, J = 14.1, 7.1, 7.1 Hz, 6H)。LCMS-A: rt 6.20分、m/z (陽イオン) 298.1 [M+H]+
b)2−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)酢酸エチル(A136)
DMSO(25mL)及び水(25mL)中に2−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)マロン酸ジエチルA135(1.19g、4.03ミリモル)を含有させた懸濁液に、LiCl(0.513g、12.1ミリモル)を加え、得られた混合物を130℃に18時間加熱した。室温まで冷ました後に、この混合物をEtOAc(250mL)及び水(200mL)で希釈した。有機層を分離し、水(100mL)で洗浄し、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮して、黄色の半固体を得た。この物質をシリカゲルクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃)によって精製して、標題化合物を黄色の固体として得た(0.350g、39%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.35 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.92 (br s, 2H), 6.72 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.10 (q, J = 7.1, 7.1 Hz, 2H), 3.76 (s, 2H), 1.18 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。LCMS-A: rt 5.79分、m/z (陽イオン) 226.1 [M+H]+
c)2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(80)
EtOH(6mL)中に4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.209g、0.987ミリモル)及び2−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)酢酸エチルA136(0.202g、0.897ミリモル)を含有させた懸濁液に、亜ジチオン酸ナトリウム溶液の水溶液(1.00M、2.69mL、2.69ミリモル)を加えた。得られた黄色の懸濁液を70℃に加熱して17時間撹拌した。室温まで冷ました後に、NH4OHの28%w/w水溶液(4mL)を加え、この混合物をさらに5分間撹拌した。この混合物を真空下で濃縮し、未精製物をシリカゲルクロマトグラフィー(40gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中20〜100%EtOAc、40〜60℃)によって精製して、標題化合物を黄色固体として得た(0.072g、21%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 12.51 (br s, 1H), 7.94 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.82-7.64 (m, 1H), 7.36-7.26 (m, 3H), 7.26-7.17 (m, 2H), 7.03-6.89 (m, 1H), 6.81 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.91 (s, 2H), 3.96 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.74 (s, 2H), 1.04 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。LCMS-B: rt 3.28分、m/z (陽イオン) 388.2 [M+H]+
例81:2−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(81)の合成
Figure 2016509048
2−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)酢酸エチル(81)
EtOH(4mL)中に4−(フェノキシメチル)ベンズアルデヒドA20(0.104g、0.488ミリモル)及びプロピオン酸(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)メチルA136(0.100g、0.444ミリモル)を含有させた懸濁液に、亜ジチオン酸ナトリウムの水溶液(1.00M、1.33mL、1.33ミリモル)を加えた。得られた黄色の懸濁液にマイクロ波を110℃において15分間照射した。この混合物を室温まで冷まし、NH4OHの28%w/w水溶液(2mL)を加え、この混合物を5分間撹拌した。この懸濁液を濾過して得られた黄色固体をシリカゲルクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃)によって精製して、標題化合物を薄黄色固体として得た(0.020g、12%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.22 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 8.05-7.97 (m, 1H), 7.70-7.56 (m, 2H), 7.37-7.26 (m, 2H), 7.22 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 6.95 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 5.20 (s, 2H), 4.10 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.92 (s, 2H), 1.19 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。LCMS-A: rt 6.00分、m/z (陽イオン) 388.2 [M+H]+
例82:2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)酢酸(82)の合成
Figure 2016509048
a)2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)マロン酸ジエチル(A137)
EtOH(6mL)中に4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.196g、0.925ミリモル)及び2−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)マロン酸ジエチルA135(0.250g、0.841ミリモル)を含有させた懸濁液に、亜ジチオン酸ナトリウムの水溶液(1.00M、2.52mL、2.52ミリモル)を加えた。得られた黄色の懸濁液にマイクロ波を110℃において30分間照射した。この混合物を室温まで冷まし、NH4OHの28%w/w水溶液(4mL)を加え、この反応混合物を5分間撹拌した。この混合物を真空下で濃縮し、未精製物をシリカゲルクロマトグラフィー(40gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃、次いでEtOAc中0〜20%MeOH)によって精製して、標題化合物を黄色の半固体として得た(0.050g、13%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.57 (br s, 1H), 7.96 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.47-7.28 (m, 7H), 7.08-6.96 (m, 2H), 5.09 (s, 2H), 5.00 (s, 1H), 4.25 (qd, J = 7.1, 5.9 Hz, 4H), 1.26 (t, J = 7.1 Hz, 6H)。LCMS-A: rt 6.29分、m/z (陽イオン) 460.2 [M+H]+
b)2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)酢酸(82)
EtOH(2mL)中にジエチル2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)マロン酸ジエチルA137(0.040g、0.087ミリモル)を含有させた溶液に、水性NaOH(2M、2mL)を加えた。この混合物を100℃に1時間加熱し、次いで室温まで冷ました。揮発性物質を真空下で除去し、残った混合物を水性HCl(2M、〜3mL)で酸性にし、DCMで抽出した(3×10mL)。有機物を一緒にし、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮して、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(0.020g、64%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 12.40 (s, 1H), 8.16 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 8.01 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.51-7.45 (m, 2H), 7.45-7.39 (m, 2H), 7.38-7.31 (m, 1H), 7.29-7.18 (m, 3H), 5.23 (s, 2H), 3.86 (s, 2H), OHのプロトンは観察されず。LCMS-B: rt 3.12分、m/z (陽イオン) 360.2 [M+H]+
例83:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−6−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(83)の合成
Figure 2016509048
DCM(1mL)中に2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−6−(ピペリジン−4−イル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン12(0.020g、0.052ミリモル)を含有させた懸濁液を冷却して0℃にし、次いでDIPEA(0.009mL、0.05ミリモル)で処理した。5分後に、塩化メタンスルホニル(0.004mL、0.05ミリモル)を加え、この混合物を0℃において2時間撹拌した。水(1mL)を加え、この混合物を室温まで温めた。この混合物をDCMで抽出し(3×10mL)、有機層を一緒にしてブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空下で濃縮して、標題化合物を白色固体として得た(0.006g、25%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.19 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.19-8.08 (m, 2H), 7.83 (s, 1H), 7.53-7.46 (m, 2H), 7.45-7.39 (m, 2H), 7.39-7.31 (m, 1H), 7.25-7.12 (m, 2H), 5.21 (s, 2H), 3.76-3.67 (m, 2H), 2.92 (s, 3H), 2.90-2.75 (m, 3H), 1.99-1.88 (m, 2H), 1.80 (qd, J = 12.5, 4.0 Hz, 2H)。LCMS-B: rt 3.22分、m/z (陽イオン) 463.2 [M+H]+
例84:4−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(84)の合成
Figure 2016509048
フラスコ中で4−(フェノキシメチル)ベンズアルデヒドA20(0.177g、0.834ミリモル)、4−(5,6−ジアミノピリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA89(0.244g、0.834ミリモル)及び活性化した4Åシーブ(1g、真空下でヒートガンによって活性化する前)を一緒にし、これにMeOH(10mL)を加えた。この反応混合物を4日間加熱還流した。懸濁液を室温まで冷まし、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒を真空下で除去した。THF(10mL)及び次いで(ジアセトキシヨード)ベンゼン(0.322g、1.00ミリモル)を窒素雰囲気下で加え、反応を室温において2時間撹拌した。この混合物を真空下で濃縮し、EtOAc(100mL)及び飽和NaHCO3水溶液(100mL)で抽出した。層を分離し、水性層をEtOAc(100mL)で抽出した。有機画分を一緒にしてブライン(100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮して、得られた未精製生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(40gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃)によって精製して、標題化合物を白色固体として得た(0.191g、47%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.49 (br s, 1H), 8.27-8.16 (m, 2H), 7.95 (s, 1H), 7.62 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.39-7.25 (m, 2H), 7.17 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.10-7.01 (m, 2H), 6.95 (tt, J = 7.3, 1.1 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 4.09 (d, J = 11.0 Hz, 2H), 3.03-2.76 (m, 3H), 1.87 (d, J = 12.7 Hz, 2H), 1.66 (qd, J = 12.6, 4.2 Hz, 2H), 1.43 (s, 9H)。LCMS-A: rt 6.38分、m/z (陽イオン) 485.2 [M+H]+
例85:2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−5−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(85)の合成
Figure 2016509048
4−(2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル84(0.191g、0.394ミリモル)を窒素雰囲気下でDCM(15mL)中に溶解させた。TFA(2mL)を加え、この混合物を室温において20時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた固体をEtOAc(50mL)及び水性NaOH(2M、50mL)中に溶解させた。層を分離し、水性相をEtOAc(50mL)で抽出した。有機層を一緒にしてブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮して、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(0.164g、100%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.27-8.16 (m, 2H), 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.31 (dd, J = 8.7, 7.2 Hz, 2H), 7.12 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.06-7.02 (m, 2H), 6.95 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 3.08-3.01 (m, 2H), 2.82 (m, 1H), 2.61 (td, J = 11.8, 2.3 Hz, 2H), 1.84-1.76 (m, 2H), 1.68 (qd, J = 12.4, 3.9 Hz, 2H) NHプロトンシグナルは観察されず。LCMS-B : rt 2.97分、m/z 385.3 (陽イオン) [M+H]+
例86:5−(1−メチルピペリジン−4−イル)−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(86)の合成
Figure 2016509048
無水MeOH(6mL)中に2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−5−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン85(0.030g、0.078ミリモル)を含有させた溶液に、37%w/wホルムアルデヒド水溶液(0.017mL、0.23ミリモル)を窒素雰囲気下で加え、次いでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.066g、0.31ミリモル)を加えた。この混合物を18時間撹拌した後、揮発性物質を真空下で除去した。残渣をEtOAc(20mL)及び飽和NaHCO3水溶液(20mL)で希釈し、層を分離させ、水性相をEtOAc(20mL)で抽出した。有機層を一緒にしてブライン(30mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮して、得られた半固体をDCM/Et2Oの1:1混合物(〜3mL)中に取り出し、真空下で濃縮して、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(0.027g、87%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO):(*)で示したいくつかのシグナルは回転異性体の混合物のようである:δ 13.52* (s, 0.75H), 13.07* (s, 0.25H), 8.22 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.96* (d, J = 8.2 Hz, 0.7H), 7.84* (d, J = 8.2 Hz, 0.3H), 7.65* (d, J = 8.7 Hz, 0.6H), 7.61* (d, J = 8.0 Hz, 1.4H).), 7.31 (dd, J = 8.7, 7.2 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.04 (dd, J = 8.6, 1.2 Hz, 2H), 6.99-6.92 (m, 1H), 5.19 (s, 2H), 2.92 (d, J = 10.5 Hz, 2H), 2.78-2.68 (m, 1H), 2.23 (s, 3H), 2.11-1.94 (m, 2H), 1.90-1.81 (m, 4H)。LCMS-A: rt 4.78分、m/z (陽イオン) 399.2 [M+H]+
例87:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(87)の合成
Figure 2016509048
THF(2mL)中に2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン40(0.050g、0.13ミリモル)を含有させた溶液を冷却して0℃にした。この溶液にDIPEA(0.023mL、0.130ミリモル)を加え、次いで5分後に塩化メタンスルホニル(0.010mL、0.130ミリモル)を加えた。この混合物を0℃において1時間撹拌した後に、水(2mL)を加えて、微細沈殿が形成した。揮発性物質を真空下で除去し、残った水性懸濁液を10分間遠心分離した。固体ペレットから水をデカンテーションし、第2のアリコートの水(2mL)を加えた。この混合物を10分間遠心分離し、次いで水をデカンテーションし、沈殿を真空乾燥させて、標題化合物を黄色固体として得た(0.050g、83%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.24 (s, 1H), 8.18-8.12 (m, 2H), 7.82 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.50-7.45 (m, 2H), 7.44-7.38 (m, 2H), 7.37-7.32 (m, 1H), 7.19-7.12 (m, 2H), 7.06 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 3.69 (dt, J = 11.8, 3.0 Hz, 2H), 2.91 (s, 3H), 2.86 (td, J = 12.1, 2.6 Hz, 3H), 2.03-1.96 (m, 2H), 1.84 (qd, J = 12.4, 4.0 Hz, 2H)。LCMS-B: rt 3.28分、m/z (陽イオン) 463.2 [M+H]+
例88:4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペリジン−1−カルボン酸エチル(88)の合成
Figure 2016509048
THF(2mL)中に2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン40(0.050g、0.13ミリモル)を含有させた溶液を冷却して0℃にした。この溶液にDIPEA(0.023mL、0.13ミリモル)を加え、次いで5分後にクロロギ酸エチル(0.012mL、0.130ミリモル)を加えた。この混合物を0℃において1時間撹拌した後に、水(2mL)を加えて、微細沈殿が形成した。揮発性物質を真空下で除去し、水性懸濁液を10分間遠心分離した。固体ペレットから水をデカンテーションし、第2のアリコートの水(2mL)を加えた。この混合物を10分間遠心分離し、次いで水をデカンテーションし、沈殿を真空乾燥させて、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(0.048g、81%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) 13.26 (br s, 1H), 8.17-8.10 (m, 2H), 7.88 (br s, 1H), 7.51-7.46 (m, 2H), 7.44-7.39 (m, 2H), 7.37-7.32 (m, 1H), 7.19 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.13 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.20 (s, 2H), 4.17-4.06 (m, 2H), 4.06 (q, J = 7.1, Hz, 2H), 2.96 (td, J = 8.0, 4.4 Hz, 3H), 1.88 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 1.68 (qd, J = 12.6, 4.2 Hz, 2H), 1.20 (t, J = 7.1Hz, 3H)。LCMS-B: rt 3.40分、m/z (陽イオン) 457.3 [M+H]+
例89:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(1−(シクロプロピルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(89)の合成
Figure 2016509048
THF(2mL)中に2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン40(0.050g、0.13ミリモル)を含有させた溶液を冷却して0℃にした。この溶液にDIPEA(0.023mL、0.13ミリモル)を加え、次いで5分後に塩化シクロプロパンスルホニル(0.013mL、0.13ミリモル)を加えた。この混合物を0℃において5時間撹拌し、次いで室温において72時間撹拌した。水(2mL)を加えて、微細沈殿が形成した。揮発性物質を真空下で除去し、水性懸濁液を10分間遠心分離した。固体ペレットから水をデカンテーションし、第2のアリコートの水(2mL)を加えた。この混合物を10分間遠心分離し、次いで水をデカンテーションした。水性上澄み液を一緒にしてEtOAcで抽出した(2×10mL)。有機層を一緒にし、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮して、標題化合物を黄色固体として得た(0.043g、68%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.38 (br s, 1H), 8.20-8.11 (m, 2H), 7.90 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.54-7.45 (m, 2H), 7.44-7.38 (m, 2H), 7.38-7.31 (m, 1H), 7.18 (dd, J = 10.3, 8.6 Hz, 3H), 5.21 (s, 2H), 3.79-3.69 (m, 2H), 3.04-2.88 (m, 3H), 2.68-2.58 (m, 1H), 2.06-1.96 (m, 2H), 1.83 (qd, J = 12.7, 4.2 Hz, 2H), 1.05-0.91 (m, 4H)。LCMS-B: rt 3.32分、m/z (陽イオン) 489.3 [M+H]+
例90:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(1−(エチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(90)の合成
Figure 2016509048
THF(2mL)中に2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン40(0.050g、0.13ミリモル)を含有させた溶液を冷却して0℃にした。これにDIPEA(0.023mL、0.13ミリモル)を加え、次いで5分後に塩化エタンスルホニル(0.012mL、0.13ミリモル)を加えた。この混合物を0℃において2時間撹拌した後に、水(2mL)を加えて、微細沈殿が形成した。揮発性物質を真空下で除去し、水性懸濁液を10分間遠心分離した。固体ペレットから水をデカンテーションした後に、最初に新たな水(2mL)を用い、次いでEt2O(2mL)を用いて、遠心分離/デカンテーションのプロセスを繰り返した。固体状沈殿を真空乾燥して、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(0.048g、77%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) (*)で示したいくつかのシグナルは回転異性体の混合物のようである:δ 13.36* (s, 0.7H), 12.90* (s, 0.3H), 8.17-8.12 (m, 2H), 7.87* 7.93* (d, J = 8.2 Hz, 0.6H), 7.81* (d, J = 8.2 Hz, 0.4H)., 7.51-7.46 (m, 2H), 7.44-7.38 (m, 2H), 7.38-7.32 (m, 1H), 7.19 (m, 3H), 5.21 (d, J = 3.5 Hz, 2H), 3.78-3.70 (m, 2H), 3.13-3.05 (m, 2H), 3.01-2.89 (m, 3H), 2.02-1.94 (m, 2H), 1.81 (qd, J = 12.2, 3.9 Hz, 2H), 1.25 (td, J = 7.4, 2.8 Hz, 3H)。
LCMS-A: rt 5.59分、m/z (陽イオン) 477.2 [M+H]+
例91:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(91)の合成
Figure 2016509048
DMF(1mL)中に2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン47(0.020g、0.052ミリモル)を含有させた溶液を冷却して0℃にした。これにDIPEA(0.009mL、0.05ミリモル)を加え、次いで5分後に塩化メタンスルホニル(0.0040mL、0.052ミリモル)を加えた。この混合物を0℃において1時間撹拌した後に、水(6mL)を加えて、微細沈殿が形成した。この懸濁液を10分間遠心分離した後に、上澄み液を固体ペレットからデカンテーションした。最初に新たな水(6mL)を用い、次いでEt2O(3mL)を用いて、遠心分離/デカンテーションのプロセスを繰り返した。固体状沈殿を真空乾燥して、標題化合物を黄色固体として得た(0.018g、75%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.15 (s, 1H), 8.10-8.05 (m, 2H), 7.82 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.50-7.46 (m, 2H), 7.44-7.38 (m, 2H), 7.37-7.32 (m, 1H), 7.16 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 6.85 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 3.65 (t, J = 5.0 Hz, 4H), 3.25 (t, J = 5.0 Hz, 4H), 2.91 (s, 3H)。LCMS-B: rt 3.12分、m/z (陽イオン) 464.3 [M+H]+
例92:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(4−(シクロプロピルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(92)の合成
Figure 2016509048
DMF(1mL)中に2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン47(0.020g、0.052ミリモル)を含有させた溶液を冷却して0℃にした。これにDIPEA(0.009mL、0.052ミリモル)を加え、次いで5分後に塩化シクロプロパンスルホニル(0.0053mL、0.052ミリモル)を加えた。この反応混合物を0℃において1時間撹拌した後に、水(6mL)を加えて、沈殿が形成した。懸濁液を10分間遠心分離し、溶液を固体ペレットからデカンテーションした。最初に新たな水(6mL)を用い、次いでEt2O(3mL)を用いて、遠心分離/デカンテーションのプロセスを繰り返した。固体状沈殿を真空乾燥して、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(0.017g、67%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.00 (br s, 1H), 8.09-8.04 (m, 2H), 7.81 (br s, 1H), 7.50-7.46 (m, 2H), 7.44-7.39 (m, 2H), 7.37-7.32 (m, 1H), 7.15 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.83 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 3.66-3.61 (m, 4H), 2.69-2.60 (m, 1H), 1.03-0.92 (m, 4H)。ピペラジン環の4つのプロトンシグナルは水シグナルに隠れている。LCMS-B: rt 3.25分、m/z (陽イオン) 490.2 [M+H]+
例93:2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−N−メチルアセトアミド(93)の合成
Figure 2016509048
乾燥DCM(5mL)中に2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)酢酸77(0.050g、0.14ミリモル)、EDCI.HCl(0.080g、0.42ミリモル)及びDMAP(0.051g、0.42ミリモル)を含有させた懸濁液に窒素雰囲気下で、EtOH中33%w/wメチルアミン溶液(0.021mL、0.17ミリモル)を加えた。この溶液を17時間撹拌した後に、DCM(5mL)で希釈した。この混合物を1M HCl(2×10mL)で洗浄し、飽和NaHCO3水溶液(10mL)で洗浄し、ブラインで洗浄し、真空下で濃縮した。未精製物をシリカゲルクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃、次いでEtOAc中0〜20%MeOH)によって精製して、標題化合物を白色固体として得た(0.010g、19%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.35 (br s, 1H), 8.23 (br s, 1H), 8.18 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 8.08-8.01 (m, 1H), 7.49 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.44-7.39 (m, 2H), 7.38-7.33 (m, 1H), 7.20 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.14-7.09 (m, 1H), 5.21 (s, 2H), 3.85 (s, 2H), 2.62 (d, J = 4.6 Hz, 3H)。LCMS-B: rt 3.07分、m/z (陽イオン) 373.2 [M+H]+
例94:2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド(94)の合成
Figure 2016509048
乾燥DCM(5mL)中に2−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−7−イル)酢酸77(0.050g、0.14ミリモル)、EDCI・HCl(0.080g、0.42ミリモル)及びDMAP(0.051g、0.42ミリモル)を含有させた溶液に窒素雰囲気で、EtOH中33%w/wジメチルアミン溶液(0.030mL、0.17ミリモル)を加えた。この溶液を17時間撹拌した。この混合物をDCM(5mL)で希釈し、1M HCl(2×10mL)で洗浄し、飽和NaHCO3水溶液(10mL)で洗浄し、ブラインで洗浄し、真空下で濃縮した。未精製物をシリカゲルクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃、次いでEtOAc中0〜20%MeOH)によって精製して、標題化合物を白色固体として得た(0.015g、28%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO):(*)で示したいくつかのシグナルは回転異性体の混合物のようである:δ 13.36* (br s, 0.7H), 12.67* (br s, 0.3H), 8.24* (s, 0.4H), 8.17* (d, J = 8.8 Hz, 2.6H), 7.49 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.45 - 7.38 (m, 2H), 7.39 - 7.32 (m, 1H), 7.25* (s, 0.5H), 7.20* (d, J = 8.5 Hz, 1.5H), 7.04* (d, J = 4.5 Hz, 0.7H), 6.98* (s, 0.3H), 5.21 (s, 2H), 4.07 (s, 2H), 3.12 (s, 3H), 2.86 (s, 3H)。LCMS-B: rt 3.10分、m/z (陽イオン) 387.2 [M+H]+
例95:4−(2−(4−(ベンジルチオ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(95)の合成
Figure 2016509048
4−(2−(4−(ベンジルチオ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(95)
EtOH(1.6ml)及び水(1.0mL)中に亜ジチオン酸ナトリウム(85%、0.23g、1.1ミリモル)、4−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルA117(0.12g、0.37ミリモル)及びベンジル4−ホルミルフェニルスルフィド(0.093g、0.41ミリモル)を含有させた溶液に窒素を5分間吹き込み、次いでマイクロ波照射下で70℃に16時間加熱し、次いで110℃に1.3時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷まし、5 M水酸化アンモニウム溶液(2.0mL)で処理し、周囲温度において1.5時間撹拌した。この懸濁液を濾過し、水(2×10mL)で洗浄し、固体を真空乾燥させて、標題化合物を黄色固体として得た(0.12g、65%)。1H NMR (300 MHz, d6-DMSO) δ 8.03 (d, J = 8.58 Hz, 2H), 7.83 (d, J = 8.80 Hz, 1H), 7.38-7.47 (m, 4H), 7.20-7.37 (m, 4H), 6.80 (d, J = 9.02 Hz, 1H), 4.33 (s, 2H), 3.43-3.57 (m, 8H), 1.44 (s, 9H).
例96:2−(4−(ベンジルチオ)フェニル)−5−(ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(96)の合成
Figure 2016509048
DCM(2mL)中に4−(2−(4−(ベンジルチオ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル95(0.0020g、0.040ミリモル)を含有させた溶液に、TFA(0.5mL)を加えた。この混合物を周囲温度において2時間撹拌した後に、揮発性物質を真空下で除去した。残渣をSCXカートリッジ(1g)に装填した。これをMeOH(10mL)で洗浄し、次いでMeOH中2Mアンモニア(10mL)で洗浄した。塩基性画分を一緒にし、溶媒を真空下で除去して、標題化合物を黄色のオイルとして得た(0.015g、93%)。1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 7.91 (d, J = 8.36 Hz, 2H), 7.76 (d, J = 8.80 Hz, 1H), 7.18-7.45 (m, 7H), 6.80 (d, J = 8.80 Hz, 1H), 4.23 (s, 2H), 3.53-3.63 (m, 4H), 2.95-3.02 (m, 4H).
例97:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(1−(エチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(97)の合成
Figure 2016509048
THF(1.5mL)中に2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン45(0.038g、0.10ミリモル)を含有させた懸濁液を冷却して0℃にした。この懸濁液にDIPEA(0.017mL、0.10ミリモル)を加え、次いで5分後に塩化エタンスルホニル(0.010mL、0.10ミリモル)を加えた。この混合物を0℃において6時間撹拌し、次いで室温において一晩撹拌した。追加のDIPEA(0.0085mL、0.050ミリモル)を加え、次いで5分後に塩化エタンスルホニル(0.005mL、0.050ミリモル)を加えた。この反応混合物を0℃において6時間撹拌し、次いで室温において一晩撹拌した。水(1.5mL)を加え、揮発性物質を真空下で除去した。得られた沈殿を濾過し、水(〜20mL)で洗浄し、次いで空気乾燥させ、得られたオレンジ色固体としての未精製物をシリカゲルクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃)によって精製して、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(0.010g、21%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.43 (br s, 1H), 8.19-8.14 (m, 2H), 7.95 (s, 1H), 7.51-7.47 (m, 3H), 7.46-7.39 (m, 2H), 7.38-7.33 (m, 1H), 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.70 (s, 1H), 5.21 (s, 2H), 4.02-3.98 (m, 2H), 3.49 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.14 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 2.76 (d, J = 1.6 Hz, 2H), 1.24 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
LCMS-A: rt 5.81分、m/z (陽イオン) 475.2 [M+H]+
例98:1−(4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)エタン−1−オン(98)の合成
Figure 2016509048
THF(3.5mL)中に2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン45(0.063g、0.13ミリモル)を含有させた懸濁液を冷却して0℃にした。これにDIPEA(0.051g、0.39ミリモル)を加え、次いで5分後に塩化アセチル(0.015g、0.20ミリモル)を加えた。この反応混合物を0℃において2.75時間撹拌した。水(3.5mL)を加え、揮発性物質を真空下で除去した。得られた沈殿を濾過し、水(〜20mL)で洗浄し、空気乾燥させ、得られたオレンジ色固体としての未精製物をシリカゲルクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃、次いでEtOAc中0〜15%MeOH)によって精製して、標題化合物を薄黄色固体として得た(0.031g、56%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): (*)で示したいくつかのシグナルは回転異性体の混合物のようである;δ 13.34 (br s, 1H), 8.19-8.14 (m, 2H), 7.93 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.52-7.45 (m, 3H), 7.45-7.39 (m, 2H), 7.38-7.33 (m, 1H), 7.23-7.17 (m, 2H), 6.67 (s, 1H), 5.21 (s, 2H), 4.20 (dd, J = 23.5, 3.2 Hz, 2H), 3.68 (dt, J = 11.8, 5.6 Hz, 2H), 2.75 (s, 1H), 2.64 (s, 1H), 2.10 (s, 1.5H*), 2.06 (s, 1.5H*)。LCMS-A: rt 5.40分、m/z (陽イオン) 425.2 [M+H]+
例99:5−(1−メチルピペリジン−3−イル)−2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(99)の合成
Figure 2016509048
無水MeOH(6mL)中に2−(4−(フェノキシメチル)フェニル)−5−(ピペリジン−3−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン35(0.030g、0.078ミリモル)を含有させた溶液に、37%w/wホルムアルデヒド水溶液(0.019mL、0.23ミリモル)を加え、次いでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.066g、0.31ミリモル)を加えた。この混合物を室温において18時間撹拌し、揮発性物質を真空下で除去した。残渣をEtOAc(30mL)及び飽和NaHCO3水溶液(30mL)で希釈した。水性層をEtOAc(2×30mL)で抽出し、次いで有機層を一緒にしてブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、次いで真空下で濃縮して、標題化合物を薄茶色オイルとして得た(0.027g、87%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 13.50 (br s, 1H), 8.24-8.19 (m, 2H), 7.92 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.35-7.28 (m, 2H), 7.17 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.07-7.02 (m, 2H), 6.96 (tt, J = 7.3, 1.0 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 3.05-2.99 (m, 1H), 2.99-2.93 (m, 1H), 2.81 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 2.20 (s, 3H), 2.14-2.06 (m, 1H), 1.95-1.89 (m, 1H), 1.86 (dd, J = 11.2, 2.8 Hz, 1H), 1.74 (dt, J = 11.7, 3.1 Hz, 1H), 1.70-1.50 (m, 2H)。LCMS-A: rt 4.76分、m/z (陽イオン) 399.2 [M+H]+
例100:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−6−(ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(100)の合成
Figure 2016509048
a)4−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(A139)
5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−アミン(0.250g、1.15ミリモル)、1−boc−ピペラジン(0.320g、1.72ミリモル)及びRuPhosパラダサイクルプレ触媒(19mg、2モル%)を管中に装填し、窒素でフラッシュした。LiHMDS溶液(トルエン中1M、3.0mL、3.0ミリモル)を加え、この混合物を窒素下で室温において撹拌した。30分後に、無水THF(3mL)を加え、窒素下で室温において撹拌を続けた。18時間後に、この混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)に加え、EtOAc(30ml)及び水(20mL)で希釈し、得られた混合物を濾過した。水性相をEtOAc(2×30mL)で抽出し、一緒にした有機相をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、揮発性物質を減圧下で除去した。未精製物をカラムクロマトグラフィー(24gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜60%EtOAc、40〜60℃)によって精製して、標題化合物を赤色固体として得た(40mg、11%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.25 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.92 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 6.46 (s, 2H), 3.63-3.57 (m, 4H), 3.06-2.99 (m, 4H), 1.48 (s, 9H)。LCMS-A: rt 6.19分、m/z (陽イオン) 324.2 [M+H]+
b)4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチル(A140)
4−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルA139(40mg、0.12ミリモル)、4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(32mg、0.15ミリモル)、亜ジチオン酸ナトリウム(54mg、0.31ミリモル)、水(1mL)及びEtOH(1.5mL)の混合物にマイクロ波を照射した(110℃/20分間)。未精製物に再びマイクロ波を照射した(110℃/20分間)。未精製混合物を水(25mL)に加え、EtOAc(3×25mL)で抽出した。一緒にした有機相をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、揮発性物質を真空下で蒸発させた。未精製物をカラムクロマトグラフィー(4gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃)によって精製して、薄黄色固体を得た。未精製固体をジエチルエーテル(2×0.5mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、標題化合物を薄黄色固体として得た(8.9mg、15%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.17-8.08 (m, 3H), 7.53-7.38 (m, 5H), 7.38-7.31 (m, 1H), 7.18 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.20 (s, 2H), 3.53-3.49 (m, 4H), 3.14-3.07 (m, 4H), 1.43 (s, 9H), NHピークは観察されず。LCMS-A: rt 5.72分、m/z (陽イオン) 486.3 [M+H]+; m/z (陰イオン) 484.2 [M-H]-
c)2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−6−(ピペラジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(100)
4−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−カルボン酸t−ブチルA140(8.4mg、0.017ミリモル)、DCM(2mL)及びTFA(0.5mL)の混合物を室温において撹拌した。3時間後に、この混合物を5%w/v水素化ナトリウム水溶液で、希釈し、EtOAc(3×25mL)で抽出した。一緒にした有機相をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(7mg、>99%)。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.17 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.07-8.02 (m, 2H), 7.51 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.49-7.45 (m, 2H), 7.42-7.36 (m, 2H), 7.35-7.30 (m, 1H), 7.19-7.14 (m, 2H), 5.19 (s, 2H), 3.23-3.17 (m, 4H)。3.09-3.03 (m, 4H)。LCMS-A: rt 4.55分、m/z (陽イオン) 386.2 [M+H]+; m/z (陰イオン) 384.2 [M-H]-
例101:1−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−4−メチルピペリジン−4−オール(101)の合成
Figure 2016509048
a)4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A141)
4−オキソピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(1.0g、5.0ミリモル)を無水Et2O(10mL)中に溶解させ、窒素下で冷却して−10℃にした。臭化メチルマグネシウムの溶液(Et2O中3M、2.5mL、7.5ミリモル)を滴下し、この混合物を5分間撹拌した。冷却浴を取り除き、スラリーを室温において2時間撹拌した。この混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(10ml)で冷まし、次いで水(20mL)及びジエチルエーテル(20mL)で希釈した。水性相をジエチルエーテル(2×30mL)で抽出し、有機抽出物を一緒にしてブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、標題化合物を無色のオイルとして得た(1.05g、97%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 3.76-3.64 (m, 2H), 3.29-3.16 (m, 2H), 1.66 (s, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.25 (s, 3H) 4Hが溶媒に隠れている。
b)4−メチルピペリジン−4−オール塩酸塩(A142)
4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA141(1.05g、4.90ミリモル)、1,4−ジオキサン(30mL)及び1,4−ジオキサン中4MのHCl(10mL)を一緒にして3時間撹拌した。この混合物を真空下で濃縮し、固体状残渣をジエチルエーテル(20mL)中に懸濁させ、溶媒を固体からデカンテーションし、固体をジエチルエーテル(20mL)で洗浄した。固体を真空下で乾燥させて、標題化合物を白色固体として得た(584mg、79%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.97 (br s, 1H), 8.85 (br s, 1H), 4.66 (br s, 1H), 3.08-2.93 (m, 4H), 1.74-1.53 (m, 4H), 1.15 (s, 3H)。LCMS-A rt: 1.38分、m/z (陽イオン) 116.3 [M+H]+
c)1−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−オール(A143)
6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミンA44(174mg、1.00ミリモル)、4−メチルピペリジン−4−オール塩酸塩A142(167mg、1.10ミリモル)、炭酸カリウム(415mg、3.00ミリモル)及びDMF(5mL)を100℃に3時間加熱した。この混合物を周囲温度に戻し、水(30mL)で希釈し、4℃に3時間冷却した。沈殿を濾過によって集めて、標題化合物を黄色固体として得た(152mg、60%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.16 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.15 (s, 2H), 3.53-3.35 (m, 2H), 1.70-1.60 (m, 4H), 1.58 (s, 3H), 1.21 (s, 1H), NH2のプロトンは観察されず。LCMS-A: rt 5.29分、m/z (陽イオン) 253.2 [M+H]+
d)1−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−4−メチルピペリジン−4−オール(101)
1−(6−アミノ−5−ニトロピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−オールA143(150mg、0.60ミリモル)、4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(151mg、0.714ミリモル)、亜ジチオン酸ナトリウム(259mg、1.50ミリモル)、水(2mL)及びEtOH(3mL)を密閉容器中で70℃において撹拌した。18時間後に、この混合物を室温まで冷まし、水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×25mL)で抽出した。一緒にした有機相をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。未精製物をカラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、DCM中0〜20%MeOH)によって精製して、標題化合物を黄色固体として得た(25mg、10%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 12.83 (s, 1H), 8.05 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.73 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.53-7.32 (m, 5H), 7.12 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 6.75 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 5.18 (s, 2H), 4.33 (s, 1H), 3.87-3.72 (m, 2H), 1.57-1.45 (m, 4H), 1.15 (s, 3H), 2Hが溶媒に隠れている。LCMS-A: rt 4.97分、m/z (陽イオン) 415.2 [M+H]+, m/z (陰イオン) 413.2 [M-H]-
例102:2−(フェノキシメチル)−4−(6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)チアゾール(102)の合成
Figure 2016509048
a)2−(フェノキシメチル)チアゾール−4−カルボン酸エチル(A144)
2−フェノキシエタンチオアミド(0.858g、5.13ミリモル)及びブロモピルビン酸エチル(0.645mL、5.13ミリモル)をアセトン(40mL)中に溶解させ、無水硫酸マグネシウム(0.617g、5.13ミリモル)を加えた。この反応混合物を次いで18時間加熱還流した。この混合物を室温まで冷まし、セライトを通して濾過し、濾過ケークをEtOAc(5×20mL)で洗浄した。一緒にした有機洗液を真空下で濃縮して、得られた茶色いガム状の未精製物をカラムクロマトグラフィー(40gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃)によって精製して、標題化合物を薄黄色固体として得た(631mg、47%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.20 (s, 1H), 7.34-7.28 (m, 2H), 7.04-6.96 (m, 3H), 5.41 (s, 2H), 4.44 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.42 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。LCMS-A: rt 6.50分、m/z (陽イオン) 264.1 [M+H]+
b)2−(フェノキシメチル)チアゾール−4−カルバルデヒド(A145)
2−(フェノキシメチル)チアゾール−4−カルボン酸エチルA144(0.300g、1.14ミリモル)をDCM(10mL)中に溶解させ、−78℃に冷却した。DIBAL−H(トルエン中25wt/%、0.814mL、1.71ミリモル)を滴下し、この混合物を窒素下で−78℃において3時間撹拌した。この混合物を10%w/vクエン酸水溶液(20mL)で冷まし、冷却浴を取り除き、この混合物を室温において20分間撹拌した。この混合物を水(10mL)及びDCM(20mL)で希釈し、濾過し、濾液の水性相をDCM(2×20mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(40gSiO2カートリッジ、DCM中0〜10%EtOAc)によって精製して得られた2−(フェノキシメチル)チアゾール−4−カルバルデヒド(125mg、0.570ミリモル)を4−(5,6−ジアミノピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA32(183mg、0.627ミリモル)及び3Åモレキュラーシーブ(500mg)と一緒にし、MeOH(10mL)中で空気下で還流した。65時間後に、この混合物を室温まで冷まし、MeOH(20mL)で希釈した。この混合物を濾過し、固体をMeOH(20mL)で洗浄し、濾液を一緒にして真空下で濃縮した。未精製物をカラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、DCM中0〜20%MeOH)によって精製し、生成物を含有する画分を一緒にし、溶媒を真空下で除去した。得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄した。有機物を洗浄して未精製固体を一緒にし、次いでカラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃)によって精製した。得られた物質をジエチルエーテル(5mL)中のスラリーにし、この混合物を石油ベンジン40〜60℃(20mL)で洗浄し、溶媒をデカンテーションし、固体を真空下で乾燥させて、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(26mg、5%)。単離した物質をさらに精製することなく次の工程で用いた。LCMS-A: rt 3.36分、m/z (陽イオン) 492.2 [M+H]+, m/z (陰イオン) 490.2 [M-H]-
c)2−(フェノキシメチル)−4−(6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)チアゾール(102)
4−(2−(2−(フェノキシメチル)チアゾール−4−イル)−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA145(25mg、0.051ミリモル)、DCM(4mL)及びTFA(1mL)を室温において18時間撹拌した。この混合物を5%w/v水性水酸化ナトリウム(25mL)で冷まし、揮発性物質を真空下で除去した。得られた固体を濾過によって集め、水(2×2mL)で洗浄し、空気乾燥させて、標題化合物を白色固体として得た(10mg、53%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.49 (s, 1H), 8.27 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.39-7.32 (m, 2H), 7.15-7.10 (m, 2H), 7.05-6.99 (m, 1H), 5.55 (s, 2H), 3.05 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 2.81-2.71 (m, 1H), 2.66-2.57 (m, 2H), 1.75 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 1.59 (qd, J = 12.2, 3.9 Hz, 2H), 2つのNHプロトンは観察されず。LCMS-A: rt 4.52分、m/z (陽イオン) 392.2 [M+H]+
例103:7−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(103)の合成
Figure 2016509048
a)6−(3−メチル−5,6−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル)−3−ニトロピリジン−2−アミン(A146)
6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミンA44(0.15g、0.86ミリモル)、3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(125mg、0.907ミリモル)、DMF(2mL)及びDIPEA(0.301mL、1.73ミリモル)にマイクロ波を100℃において30分間照射した。冷ました混合物を水(40mL)に加え、沈殿を濾過によって集め、水(2mL)で洗浄し、空気乾燥させて、標題化合物を黄色固体として得た(194mg、82%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.15 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.95 (br s, 2H), 6.52 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 5.05 (s, 2H), 4.15 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 4.00 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.30 (s, 3H)。LCMS-B rt 2.73分、m/z (陽イオン) 276.1 [M+H]+
b)7−(2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−3−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(103)
6−(3−メチル−5,6−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル)−3−ニトロピリジン−2−アミン A146(0.100g、0.363ミリモル)、4−(ベンジルオキシ)ベンズアルデヒドA8(0.081g、0.38ミリモル)、亜ジチオン酸ナトリウム(0.190g、1.09ミリモル)、水(1mL)及びEtOH(1.6mL)を密閉容器中で70℃において撹拌した。18時間後に、この混合物を5Mのアンモニア水(10mL)に加え、沈殿を濾過によって集め、5Mのアンモニア水(3mL)で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(Isolera Biotage、4gSiO2カートリッジ、DCM中0〜20%MeOH)によって沈殿を精製して、標題化合物を黄色固体として得た(48mg、30%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 12.96 (s, 1H), 8.07 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.83 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.44-7.38 (m, 2H), 7.38-7.31 (m, 1H), 7.15 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 6.98 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 4.87 (s, 2H), 4.10-3.97 (m, 4H), 2.30 (s, 3H)。LCMS-B: rt 3.17分、m/z (陽イオン) 438.2 [M+H]+
例104:2−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(104)の合成
Figure 2016509048
a)1−ベンジル−4−ヨード−1H−ピラゾール(A147)
DMF(15mL)中の4−ヨード−1H−ピラゾール(1.00g、5.16ミリモル)を冷却して0℃にした後に、水素化ナトリウム(鉱油中60%w/w分散液、258mg、6.44ミリモル)を加えた。15分後に、臭化ベンジル(0.674mL、6.44ミリモル)を加え、混合物を室温において撹拌した。2時間後に、混合物を水(200mL)に加え、1時間4℃に冷却し、次いで濾過した。集めた固体をシクロヘキサン(2×3mL)で洗浄し、空気乾燥させて、標題化合物を白色固体として得た(0.859g、59%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.51 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.35-7.28 (m, 3H), 7.21-7.17 (m, 2H), 5.27 (s, 2H)。LCMS-B: 3.48分、m/z (陽イオン) 285.1 [M+H]+
b)1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(A148)
THF(5mL)中の1−ベンジル−4−ヨード−1H−ピラゾールA147(859mg、3.02ミリモル)を窒素下で冷却して0℃にした後に、THF中の2.0M塩化イソプロピルマグネシウム溶液(1.66mL、3.33ミリモル)を加えた。1時間後に、DMF(0.5mL)を加えた。この混合物を0℃において30分間撹拌し、次いで室温においてさらに30分間撹拌した。この混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)で冷まし、水(20mL)で希釈し、CHCl3(3×25mL)で抽出した。有機物を一緒にしてブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。未精製物をカラムクロマトグラフィー(12gSiO2カートリッジ、ヘキサン中0〜50%EtOAc)によって精製して、標題化合物を無色のオイルとして得た(170mg、30%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.83 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.42-7.33 (m, 3H), 7.29-7.25 (m, 2H), 5.33 (s, 2H)。LCMS-B: rt 3.10分、m/z (陽イオン) 187.1 [M+H]+
c)4−(2−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(A149)
1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒドA148(85.0mg、0.456ミリモル)、4−(5,6−ジアミノピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA32(133mg、0.456ミリモル)及び無水EtOH(1.5mL)を80℃に加熱した。18時間後に、この混合物を冷却し、溶媒を蒸発させた。THF(1mL)及びPhI(OAc)2(147mg、0.456ミリモル)を加え、この混合物を室温において3時間撹拌した。この混合物を水(30mL)に加え、EtOAc(3×30mL)で抽出した。一緒にした有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(4gSiO2カートリッジ、ヘキサン中0〜100%EtOAc、次いでEtOAc中0〜20%MeOH)によって精製して、標題化合物をオレンジ色〜茶色の固体として得た(71mg、34%)。LCMS-B: rt 3.23分、m/z (陽イオン) 459.3 [M+H]+
d)2−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(104)
4−(2−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルA149(0.070g、0.15ミリモル)、DCM(10mL)及びTFA(1mL)を一緒にし、2.5時間放置した。この混合物を10%w/v水性水酸化ナトリウム(20mL)で冷まし、揮発性物質を真空下で除去した。残渣をEtOAc(3×30mL)で抽出し、一緒にした有機物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、標題化合物をオフホワイト色固体として得た(40mg、73%)。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO) δ 8.48 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.13-8.12 (m, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.41-7.29 (m, 5H), 5.44 (s, 2H), 3.09-3.01 (m, 2H), 2.77-2.68 (m, 1H), 2.66-2.58 (m, 2H), 1.77-1.70 (m, 2H), 1.60 (qd, J = 12.3, 3.9 Hz, 2H), 2Hは観察されず。LCMS-B: rt 2.75分、m/z (陽イオン) 359.3 [M+H]+, m/z (陰イオン) 357.2 [M-H]-
中間体A150:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−カルボン酸t−ブチルの合成
Figure 2016509048
2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−カルボン酸t−ブチル(A150)
無水THF(200mL)中に2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン17(25.3g、75.2ミリモル)を含有させた溶液に、ジ−t−ブチルジカーボネート(25.9g、113ミリモル)、DMAP(0.919g、7.52ミリモル)及びEt3N(15.7mL、113ミリモル)を加え、この混合物を65℃において2時間撹拌した。この混合物を冷まし、真空下で濃縮し、得られた油状残渣をEtOAc(1L)と水:飽和NH4Cl水溶液の1:1混合物(1L)との間で分配した。この混合物を濾過し、2相濾液混合物を分離した。有機層を0.5M水性HCl溶液(1L)で洗浄し、ブライン(1L)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空下で濃縮して、標題化合物を得た(30.8g、94%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.20 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.68 - 7.62 (m, 2H), 7.47 - 7.33 (m, 5H), 7.31 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.09 - 7.04 (m, 2H), 5.15 (s, 2H), 1.47 (s, 9H)。
例105〜107:2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−カルボン酸t−ブチル(A150)に対する鈴木
Figure 2016509048
一般的手順G:
DME(3.0mL)中に2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−カルボン酸t−ブチルA150(0.100g、0.229ミリモル)、ボロン酸又はボロン酸ピナコールエステル(boronic pinacol ester)(0.41ミリモル)、XPhos(22mg、0.046ミリモル)及びK3PO4(61mg、0.29ミリモル、1.25当量)を含有させた懸濁液を10分間超音波処理した後に、Pd2(dba)3(21mg、0.023ミリモル)を加えた。この反応混合物にマイクロ波を110℃において20分間照射し、次いでシリカゲル上に装填し、カラムクロマトグラフィー(24gSiO2カートリッジ、石油ベンジン中0〜100%EtOAc、40〜60℃)によって分離した。得られた残渣をDCM(5mL)中に溶解させ、TFA(0.5mL)を加え、この混合物を室温において3時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残渣をSCXカートリッジ(1g)上に装填した。このカートリッジをMeOH(15mL)で洗浄し、生成物を1,4−ジオキサン中0.5MのNH3(15mL)で溶出させた(eluted)。生成物を含有する画分を一緒にし、揮発性物質を真空中で除去して、所望の生成物を得た。
Figure 2016509048
PRMT5生化学アッセイ
本発明の化合物は、以下のアッセイでin vitro活性に関して試験することができる:
ヒストンH4由来ペプチドを基質(アミノ酸配列:Ser−Gly−Arg−Gly−Lys−Gly−Gly−Lys−Gly−Leu−Gly−Lys−Gly−Gly−Ala−Lys−Arg−His−Arg−Lys−Val−NH2)として用いる。全長PRMT5酵素(NCBI参照配列NP_006100.2)を昆虫細胞でHis6−MEP50とともに共発現させ、ニッケル固定化金属親和性およびゲル濾過クロマトグラフィーによって精製した(「酵素」)。
Greinerブランドの黒色384ウェル低容量プレートで、6μLアッセイ反応を行う。全ての反応物は、アッセイバッファー(リン酸緩衝生理食塩水、0.01%(v/v)Tween−20、0.01%(w/v)ニワトリ卵白由来アルブミン、1mMジチオトレイトール、200nMペプチド基質、1μM S−アデノシルメチオニン、および15ng/反応酵素)を含み、陰性対照反応からは酵素を除いた。DMSO中に調製した希釈系から100nL容量の化合物を加え、陽性対照反応および陰性対照反応には、化合物を含まない同容量のDMSOを加えた。これらのプレートを粘着シールで封止し、37℃で4時間インキュベートした。反応の進行は、Transcreener(商標)EPIGENメチルトランスフェラーゼアッセイ(BellBrook Labs、マディソン、WI)を製造者が推奨した通りに用いて測定した。各反応物に、結合する酵素、蛍光偏光トレーサー、およびAMP抗体を含有する2μLの検出ミックスを加えた。プレートを90分間インキュベートした後、PerkinElmer EnVision(商標)プレートリーダーにて蛍光偏光モードで読み取った。IC50値は、生読み取り値から、同じプレートの対照と対比させて各反応の阻害率(%I)を算出し(%I=(I−CN)/(CP−CN)、式中、CN/CPは、それぞれ陰性反応/陽性反応の平均値である)、次に、%Iデータと化合物濃度[I]を%I=(A+((B−A)/(1+((C/[I])^D))))(式中、Aは下方漸近線であり、Bは上方漸近線であり、CはIC50値であり、かつ、Dは傾きである)に当てはめることによって得た。
Figure 2016509048
Figure 2016509048
PRMT5バイオマーカーアッセイ
本発明の化合物は、以下のアッセイでヒストンH4アルギニン3ジメチル化マークを阻害する効力に関して試験することができる:
細胞株TE11を、96ウェル組織培養プレートのDME培地および10%ウシ胎仔血清中に、12,000細胞/ウェルの密度で播種し、標準的な培養条件(37℃、5%CO2)下で一晩接着させた。DMSO中に調製した化合物希釈液を前記培地に加え、陰性対照ウェルはDMSO単独処理のために残し、陽性対照には強力なPRMT5阻害剤を加えた。この阻害剤の濃度は、メチル化の最大阻害が得られるように事前に決定されていた。72時間のインキュベーションの後、細胞を氷冷PBS中で2回洗浄し、溶解バッファー(20mM Tris pH7.4、135mM NaCl、1.5mM MgCl2、1mM EGTA、10%グリセロールおよび1%Triton−X100)中で溶解させ、15,000xgで遠心分離し、その後の分析のために上清を回収した。メチル化レベルは、EpiQuik(商標)グローバルジメチルヒストンH4R3定量ELISAキット(Epigentek、ファーミングデール、NY)を製造業者の推奨通りに用いて測定した;並行して、その溶解液中の総タンパク質量を、ローリータンパク質アッセイを用いて定量した。メチル化レベルを各サンプルの総タンパク質量に関して補正し、対照に対して正規化し、データを4パラメーターロジスティックモデルに当てはめ、50%阻害濃度(IC50)を決定した。
Figure 2016509048
Figure 2016509048

Claims (55)

  1. 式Iの化合物。
    Figure 2016509048
    [ここで、
    X及びYはそれぞれ
    (i)N及びN;並びに
    (ii)N及びCR4
    から選択され;
    2
    (i)
    Figure 2016509048
    {ここで、R5はH、Br、F、メチル、OMe、カルボキシ、C1-4アルキルエステル、カルボキサミド、C5-7N含有ヘテロアリール基(これは随意にC1-4アルキル基で置換されていてよい)から選択される};
    (ii)
    Figure 2016509048
    (ここで、X1及びX2の内の一方はNであり、もう一方はCHである);
    (iii)2又は3個の環ヘテロ原子を含有するC5ヘテロアリーレン基(ここで、L1への結合及び中心への結合は互いに対してβである):
    から選択され;
    1
    (i)A1−O−CH2A2
    (ii)A1−CH2−O−A2
    (iii)A1−C(=O)−NH−A2
    (iv)A1−CH(OH)−A2
    (v)A1−CH2−NH−C(=O)−A2
    (vi)A1−S−CH2A2
    (vii) A1−CH2−S−A2
    (viii)A1−CH2A2;及び
    (ix)A1−CH(CH3)−O−A2
    から選択され;
    1は随意にF又はCF3で置換されたフェニルであり;
    (a)R1、R2、R3及びR4(存在する場合)の内の1つは
    (i)H;
    (ii)ハロ;
    (iii)NH2
    (iv)NMe2
    (iv)Me;
    (v)OMe;
    (vi)OCF3
    (vii)CF3
    (viii)CN;
    (ix)−CH2−カルボキシ;
    (x)−CH2−C1-4アルキルエステル;
    (xi)−CH2−カルボキサミド;
    (xii)−NH−C24−NH−C(=O)−C1-4アルキル;
    (xiii)L2−A3{ここで、L2は単結合、CH2、O、NH、NMe、NH−CH2及びNMe−CH2より成る群から選択され、A3
    (xiii-i)C5-10N含有ヘテロ環式基(これは、OH、NH2、CH2N(R62、C1-4アルキル、C1-4アルキルアシル、C1-4アルキルエステル、オキソ及びC1-4アルキルスルホニルから選択される1個又は2個の基で随意に置換されていてよく、ここで、各R6は独立してH、C1-4アルキル、C1-4アルキルアシル及びC1-4アルキルエステルから選択される);
    (xiii-ii)C5-7N含有ヘテロアリール基(これは随意にC1-4アルキル基で置換されていてよい);
    (xiii-iii)C5-7N非含有ヘテロ環式基:
    から選択される}:
    から選択され;
    (b)R1、R2、R3及びR4(存在する場合)の内の別の1つは
    (i)H;
    (ii)ハロ;
    (iii)NH2
    (iv)NMe2
    (iv)Me;
    (v)OMe;
    (vi)OCF3
    (vii)CF3
    (viii)CN:
    から選択され;
    (c)R1、R2、R3及びR4(存在する場合)の内の他の1つ又は2つはHである。]
  2. 次式:
    Figure 2016509048
    のものではない、請求項1に記載の化合物。
  3. X及びYがそれぞれN及びNである、請求項1に記載の化合物。
  4. X及びYがそれぞれN及びCR4である、請求項1に記載の化合物。
  5. 1
    (i)A1−O−CH2A2
    (ii)A1−CH2−O−A2
    (iii)A1−C(=O)−NH−A2;及び
    (iv)A1−CH(OH)−A2
    から選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. 1
    (vi)A1−S−CH2A2
    (vii) A1−CH2A2;及び
    (viii)A1−CH(CH3)−O−A2
    から選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  7. 1が非置換フェニルである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
  8. 1がCF3で置換されたフェニルである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
  9. 1
    Figure 2016509048
    である、請求項8に記載の化合物。
  10. 1
    Figure 2016509048
    である、請求項8に記載の化合物。
  11. 1がFで置換されたフェニルである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
  12. 1
    Figure 2016509048
    である、請求項11に記載の化合物。
  13. 1
    Figure 2016509048
    である、請求項11に記載の化合物。
  14. 1
    Figure 2016509048
    である、請求項11に記載の化合物。
  15. 2
    Figure 2016509048
    である、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物。
  16. 5がHである、請求項15に記載の化合物。
  17. 5がメチルエステル;−C(=O)NHMe;N−メチルピラゾリル;ピラゾリル;及びピリジルより成る群から選択される、請求項15に記載の化合物。
  18. 2
    Figure 2016509048
    である、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物。
  19. 2
    Figure 2016509048
    である、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物。
  20. 2が2個の環ヘテロ原子を含有するC5ヘテロアリーレン基(ここで、L1への結合及び中心への結合は互いに対してβである)である、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物。
  21. 2
    Figure 2016509048
    から選択される、請求項21に記載の化合物。
  22. 1、R2、R3及びR4(存在する場合)の内の1つがL2−A3である、請求項1〜21のいずれかに記載の化合物。
  23. 2が単結合、O、NH、NH−CH2及びNMe−CH2より成る群から選択される、請求項22に記載の化合物。
  24. 2が単結合、O及びNHより成る群から選択される、請求項23に記載の化合物。
  25. 2が単結合である、請求項24に記載の化合物。
  26. 2がCH2である、請求項22に記載の化合物。
  27. 2がNMeである、請求項22に記載の化合物。
  28. 3がOH、NH2、CH2NH2、C1-4アルキル、C1-4アルキルアシル、C1-4アルキルエステル、オキソ及びC1-4アルキルスルホニルから選択される1個又は2個の基で随意に置換されていてよいC5-10N含有ヘテロ環式基である、請求項22〜27のいずれかに記載の化合物。
  29. 5-7N含有ヘテロ環式基がピペリジニル、テトラヒドロピリジニル、モルホリノ、チオモルホリノ(それらの酸化された形態を包含する)及びピペラジニルから選択される、請求項28に記載の化合物。
  30. 5-7N含有ヘテロ環式基がC1-4アルキル、C1-4アルキルアシル、ヒドロキシ、NH2、CH2N(R62及びC1-4アルキルエステルから選択される基で随意に置換されていてよいピペリジニルである、請求項29に記載の化合物。
  31. 5-7N含有ヘテロ環式基が非置換テトラヒドロピリジニルである、請求項29に記載の化合物
  32. 5-7N含有ヘテロ環式基が非置換モルホリノである、請求項29に記載の化合物。
  33. 5-7N含有ヘテロ環式基が非置換チオモルホリノである、請求項29に記載の化合物。
  34. 5-7N含有ヘテロ環式基がC1-4アルキル、C1-4アルキルスルホニル及びオキソから選択される基で随意に置換されていてよいピペラジニルである、請求項29に記載の化合物。
  35. 3がC1-4アルキル基で随意に置換されていてよいC5-7N含有ヘテロアリール基である、請求項22〜27のいずれかに記載の化合物。
  36. 3がピリジニル及びピラゾリルから選択されるC5-7N含有ヘテロアリール基である、請求項22〜27のいずれかに記載の化合物。
  37. 5-7N含有ヘテロアリール基が非置換ピリジニルである、請求項36に記載の化合物。
  38. 5-7N含有ヘテロアリール基がC1-4アルキルで随意に置換されていてよいピラゾリルである、請求項36に記載の化合物。
  39. 1がH、Cl、Me、OMe、C5-7N含有ヘテロ環式基、−CH2−C1-4アルキルエステル、−CH2−カルボキシ及び−CH2−カルボキサミドから選択される、請求項1〜38のいずれかに記載の化合物。
  40. 2がH及びC5-7N含有ヘテロ環式基から選択される、請求項1〜39のいずれかに記載の化合物。
  41. 3がH、Cl、NH2、NHMe、随意に置換されていてよいC5-7N含有ヘテロ環式基、随意に置換されていてよいC5-7N含有ヘテロアリール基、C1-4アルキル基、−NMe2、−NH−C24−NH−C(=O)−C1-4アルキル、−CH2−C1-4アルキルエステル及び−CH2−カルボキシから選択される、請求項1〜40のいずれかに記載の化合物。
  42. 3がL2−A3であり、ここで、A3がピペリジニル又はピペラジニルであり、L2が単結合、−O−、−NH−、−NMe−、−CH2−及び−NH−CH2−から選択される、請求項1〜40のいずれかに記載の化合物。
  43. 1がHであり、R2又はR3の一方がHであり、もう一方がC5-7N含有ヘテロ環式基である、請求項1〜42のいずれかに記載の化合物。
  44. 5-7N含有ヘテロ環式基が4−ピペリジニル、N−メチル−4−ピペリジニル又はN−エチル−4−ピペリジニルである、請求項43に記載の化合物。
  45. 5-7N含有ヘテロ環式基がピペラジニル又はN−メチル−ピペラジニルである、請求項43に記載の化合物。
  46. 4がHである、請求項1〜45のいずれかに記載の化合物。
  47. 1、R2、R3及びR4(存在する場合)がHである、請求項1〜21のいずれかに記載の化合物。
  48. 請求項1〜47のいずれかに記載の化合物及び製薬上許容できる賦形剤を含む製薬組成物。
  49. 治療に用いるための請求項1〜47のいずれかに記載の化合物。
  50. 治療を必要としている患者に請求項1〜47のいずれかに記載の化合物又は請求項48に記載の組成物を投与することを含む、癌の治療方法。
  51. 癌の治療用の医薬の製造における請求項1〜47のいずれかに記載の化合物の使用。
  52. 癌の治療に用いるための、請求項1〜47のいずれかに記載の化合物又は請求項48に記載の製薬組成物。
  53. 治療を必要としている患者に請求項1〜47のいずれかに記載の化合物又は請求項48に記載の組成物を投与することを含む、異常ヘモグロビン症の治療方法。
  54. 異常ヘモグロビン症の治療用の医薬の製造における請求項1〜47のいずれかに記載の化合物の使用。
  55. 異常ヘモグロビン症の治療に用いるための、請求項1〜47のいずれかに記載の化合物又は請求項48に記載の製薬組成物。
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