JP2016503362A - スマートホーンシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
デュアルトーン高デシベル自転車用ホーンとビーコンライトを組み合わせた形のスマートホーンを開示する。1つの実施形態では、このスマートホーンが、音を発するためのホーンと、光を発するための光源と、これらのホーン及び光源を含むハウジングとを含む。ハウジングは、光ポート及び音声ポートを含む。音声ポートは、光ポートを取り囲む。【選択図】図33A
Description
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2012年10月24日に出願された米国仮特許出願第61/718,161号及び2013年6月14日に出願された米国仮特許出願第61/835,430号の利益も主張するものであり、これらの両特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
本出願は、2012年10月24日に出願された米国仮特許出願第61/718,161号及び2013年6月14日に出願された米国仮特許出願第61/835,430号の利益も主張するものであり、これらの両特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
本発明は、衝突を避ける目的で個人に警告を発するように自転車などの車両のハンドルバーに取り付けるための、又はユーザが持ち運ぶための視聴覚装置に関する。
現在の形の自転車用ホーンは、近くに自転車が存在することを車両のドライバーに的確に警告しているようには思えない。同様に、近くに歩行者が存在することを車両のドライバーに警告する的確なシステム又は方法が存在するとも思えない。この的確な警告システムの欠如により、車両と自転車運転者との間の事故、並びに車両と歩行者の間の事故が引き起こされてきた。
上述したタイプの事故を減少させるために、車両のドライバーに自転車運転者又は歩行者の存在を的確に警告する(或いは、少なくともいくつかの先行システムよりも良好にドライバーへの警告を行う)システムに対するニーズが存在する。
本発明は、上述した問題点の少なくとも1つに対処し、及び/又は上述したニーズの少なくとも1つを満たすように設計されている。
スマートホーンを開示する。1つの実施形態では、このスマートホーンが、音を発するためのホーンと、光を発するための光源と、これらのホーン及び光源を含むハウジングとを含む。ハウジングは、光ポート及び音声ポートを含む。音声ポートは、光ポートを取り囲む。
1つの実施形態では、スマートホーンが、スマートホーンを自転車のハンドルバーに固定できるようにストラップを含む。1つの実施形態では、このストラップが、ハンドルバーに係合する複数の突起を含む。1つの実施形態では、書いた文字がハンドルバーによって突起から剥げ落ちないように、複数の突起の少なくとも1つが窪んだ中央部を有する。
1つの実施形態では、ホーンが複数のスイッチによって作動する。1つの実施形態では、第1のスイッチが第1の音を作動させ、第2のスイッチが、第1の音よりも大きな第2の音を作動させる。1つの実施形態では、ホーンが、枢動部材を押し下げること又は持ち上げることによって作動し、枢動部材を第1の量だけ押し下げ又は持ち上げると第1の音が作動し、枢動部材を第1の量よりも大きな第2の量だけ押し下げ又は持ち上げると第2の音が作動する。
以下の図面と共に取り上げる以下の明細書から、本発明の他の目的、特徴、実施形態及び利点が明らかになるであろう。
図の要素は、明瞭性を高めるとともにこれらの様々な要素及び本発明の実施形態を理解しやすくするために、必ずしも縮尺通りには描いていない。さらに、本発明の様々な実施形態の図を明快にするために、当業者にとって一般的であり十分に理解されていることが分かっている要素については示していない。従って、図面は、明瞭かつ簡潔にするために一般化している。
本発明は多くの異なる形の実施形態が可能であるが、本開示は、本発明の原理の例示として見なすべきものであって、本発明の幅広い態様を図示の実施形態に限定するものではないという理解の下、図面には本発明の複数の実施形態を示し、本明細書においてこれらを詳細に説明する。
図1は、サイクリングユーザ又は歩行者ユーザのために構成された、一般的にはスマートホーンと呼ばれる視聴覚警告装置10である。この構成は、オレゴン・マキバドリとして設計されたバード構成14である。このバード構成14を示しているが、さらなる実施形態では、非動物形状に加え、他の種類の動物又は動物の組み合わせを対象とすることもでき、また本概念をこのように限定すべきでないことが容易に想到される。各構成は、音声スイッチ16の作動を通じて可聴音(図示せず)を発することができる。バード構成14は、4つの主要コンポーネントを有する。第1のコンポーネントは、この実施形態では上部ケーシング12と下部ケーシング34を含むケーシングである。このケーシングは、装置14の外側シェル及び装飾構成を形成する。この特定の実施形態ではハンドルバー60(図2を参照)に取り付けられるように構成された熱可塑性ストラップ40を含む取り付け手段も提供される。第3の主要コンポーネントは、プログラマブルロジックコントローラ、並びに信号を送受信するためのその他のアナログ及びデジタル要素、保持メモリなどを保持する回路基板30である。第4の主要コンポーネントは、この特定の実施形態では圧電スピーカであるスピーカ32である。
特定の実施形態における主要コンポーネントの上部ケーシング12は、オレゴン・マキバドリの上半分として構成され、その背部には、回路基板30にホストされる車載式サイクリングコンピュータを通じて旅程に関する詳細情報を提供するための任意のデジタルディスプレイ18を有する。
サイクリングコンピュータを相互動作させるために、サイクリングコンピュータ内で動作する様々な機能を操作するためのディスプレイボタン20が任意に設けられる。様々な音声レベルを得るために、回路基板30上に保持されるプログラマブル論理回路に信号を送信するための熱可塑性音声スイッチテール部16が設けられる。
この特定の実施形態では、ユーザが、散布すべき音の種類、及び発すべき音のデシベル水準に応じて、テール部16を垂直方向上向き又は下向きに動かすことができる。アラームへの関与レベルは、様々なコンポーネントの組み合わせによってオンにすることができ、1つのこのような組み合わせとしては、ディスプレイボタン20の独自の保持パターンによってテール部16を作動させること、又は任意にリモートクライアント48を利用してアラーム音に関与することを挙げることができる。音声レベル自体は、異なる環境に対して、小さな低水準デシベルから大きな120dBの大音量にまで及ぶことができる。従って、控えめな音量又はデシベルの音を低レベルで提供できる一方で、自動車交通量の多い場所の運転者は、テール部16から最も高い音声レベルの信号が得られるように構成された大音量又は高水準デシベルを得たいと望む。各音は、場所又は環境に応じて、特定の認識可能な音のために意図的に独自にブランド化することができる。
再び上部ケーシング12を参照して分かるように、この特定の実施形態では2つの単4電池であるバッテリ28の容量を示すパワーLED22が設けられる。上部ケーシング12は、正しい発光レベルのための光拡散器として機能する半透明の熱可塑性嘴部/キャップ26も有する5mmLED24を含むようにも構成される。テール部16は、自転車運転者の所望のニーズに応じて、音と同じ線に沿って、回路基板30上のプログラマブルロジックコントローラに特定の低、中又は高光レベルのための光信号を送信するように構成することができる。代替例では、後部光スイッチが設けられる。
下部ケーシング34は、この特定の実施形態ではオレゴン・マキバドリの底胸部として構成される。この胸部領域には、圧電スピーカ32が上部ケーシング12又は下部ケーシング34によって遮断されることなく可聴音を発生できるようにする音声ポート36が設けられる。他の形態では、上部ケーシング12上、又は上部ケーシング12と下部ケーシング34の組み合わせ上に音声ポートを配置することができる。
下部ケーシング34の底部には、下部ケーシング34の底部に動作可能に付着するためのコネクタシート41を有する熱可塑性ストラップ40が動作可能に取り付けられる。この熱可塑性ストラップ40は、ユーザが自転車のハンドルバー60にストラップ40を取り付けることを可能にする取り付けギャップ43を有する円筒形ストラップとして構成される。ストラップ40は、この特定の実施形態では標準的な1/4インチの金具とすることができる六角形留め具である雄留め具44及び雌留め具46を有する。この金具を留め具ポート42に挿入してストラップ40を自転車のハンドルバーに固定することができる。回路基板30は、プログラマブルロジックコントローラと、任意の加速度計と、デジタル信号構成、並びに車載式サイクリングコンピュータ及びLED24のための追加コントローラ、圧電スピーカ32及びクライアント48との通信のためのプログラムを保持するメモリとを含むように構成される。回路基板30は、装置10が既存の携帯電話技術及びBluetooth(登録商標)などの短波無線周波数技術などと共に動作できるようにするための、マイクロモデムなどの無線又はセルラーハードウェアを任意に有することができる。これにより、サードパーティクライアントとのデジタル通信が可能になる。圧電スピーカ32は、特定の音を発するように構成されるとともに、信号を受け取って、自転車運転者を取り巻いて保護するための仮想バブルを提供するソナー機構として動作するように構成することもできる。この約5〜10フィート又はそれ以上の範囲まで減衰させることができるバブルは、車両が自転車又は自転車運転者に近すぎる時に、ドライバー又は自転車運転者に自動的に警告を行うアラームを鳴らすことによって警告信号を発することができる。
図1Aは、交通検知システム150の上面斜視図である。交通内には、警告可能交通信号160、視聴覚警告装置10、又はこの特定の例ではジョギング中の人物又はランナー158が保持する手持ち式歩行者用視聴覚警告装置10Bから特定の信号162を受け取るように構成できる、Microsoft社のsyncシステムなどの警告感知可能車両152が存在することができる。任意に、ドライバーは、自身のスマートフォン154に、自転車運転者156の自転車の視聴覚警告装置10からの信号162を読み取ることができるアプリケーションを搭載することができる。スマートフォン154は、受信時に可聴信号を作動させて、自転車運転者156又はランナー/歩行者158が近くに存在することを警告感知可能車両152のドライバーに警告する。また、警告可能交通信号160が視聴覚警告装置10又は10Bからの信号162を受け取り、信号機の電子標識を通じて、交差点又は交差点の近くに自転車運転者又は歩行者が存在する旨を表示するように構成することもできる。
警告感知可能車両152は、視聴覚警告装置10の存在を検出するために車両の運転室に専用受信機を備えた商用バン又は牽引トラックなどの、大型車両及び/又は車高の高い車両とすることができる。警告装置が車両に信号を送信し、アラーム/信号が歩行者/自転車運転者の存在を車両のドライバーに音で知らせ、このようにして歩行者/自転車運転者の潜在的な衝突又は致死を防ぐ。
図2、図3、図4及び図5を参照して分かるように、これらの実施形態の各々は、前後軸102、横軸104及び垂直軸106を含む軸システム100を中心に配置された典型的な自転車のハンドルバー60に取り付けることができる。本実施形態は、自転車のハンドルバー上に自転車の前方方向に沿って取り付けられた、現在前後軸に沿って配置されているサーモン型視聴覚警告装置62として構成することができる。警告装置10の本体部分は、任意に中心軸の周囲で回転させることができる。サーモン型構成62は、アラーム及び警告を送るために横方向に作動できる横移動スイッチ64を有する。この音声スイッチ自体は、上下又は側方への変位が大きければ大きいほど、ホーンからの音が大きくなるように構成される。この構成は、回路基板30と相互動作する感圧スイッチ、又はアナログスイッチを使用することによって実現することができる。これらの構成の各々は、特定の動物種に所属できる独自の音68を生じる。さらに、これらの音自体は、様々な環境で一意に認識されるように設計することができる。オレゴン・ビーバー66は、吠えるような種類の音として構成された音68を発する。この音は、通常、イヌ科の動物から予想される。また、現在図示しているようなオレゴン・マキバドリの構成又はバード構成14は、オレゴン・マキバドリが発することができる標準的な音とは無関係な、ほぼ間違いなく餌食/捕食者の対照関係にあるネコのような音を発することもできる。クライアント48は、1つの実施形態ではiPhoneアプリケーション又はスマートフォンアプリケーション70を用いて、着信音、又は現在提供されている吠え声72などの購入できるアラーム音72を、視聴覚警告装置10の各々にアップロードすることができる。
図6を参照すると、1つの特定の実施形態ではiPhone70とすることができるクライアント48が、無線周波数/Bluetooth信号74を通じてアラームを有効にすることができるアプリケーションを有する。アラームが作動可能(アーム状態)にされている間にバイクが動かされた場合、加速度計が作動して、アラーム機能が視聴覚警告装置10から音を発することができる。このイベントの通知は、無線周波数信号74を介してiPhone70の所有者又はセキュリティプロバイダ又は警察官に送信される。
図7、図8、図9及び図10を参照して分かるように、バード構成14の全体的なサイズ及び寸法、特にオレゴン・マキバドリの概念のサイズ及び寸法は参考目的にすぎず、これらの実施形態は、設計嗜好に応じて大型化又は小型化することができる。
図8及び図10を参照して分かるように、半透明の熱可塑性嘴部26の先端からテール部16の末端まで、バード構成の長手方向長さ80は最大で約87mmである。図7に示す横方向本体82は、最大で約29mmである。本体の垂直高さ84は、約34mmである。バイクのハンドルバー60(図2を参照)に取り付けるために、熱可塑性ストラップ40(図1を参照)が、最大で約25.4mmの内径86を有するように構成される。
図11及び図12には、スマートフォン又はPDA70とキャリア202の間の相互運用性を提供するための視聴覚警告装置キャリア202内にiPhone70又はその他のスマートフォン装置を配置したサイクリングキャリア構成200を示している。スマート装置70は、バイク及び歩行者用安全アプリケーション、又はホーンアプリケーション204を含む。
図12Aを参照して分かるように、このアプリケーション204は、ナビゲーション、速度及び距離、ホーンコマンド並びに光コマンドを提供するためのソフトウェアコンポーネントを有する。装置70は、同じような構成の装置との内蔵Bluetooth相互運用性を含む。バイク及び歩行者用安全アプリケーション又はホーンアプリケーション204は、iPhoneクライアントオペレーティングシステム220上に実装することができる。このアプリケーションは、装置のGPS方向追跡を行うためのナビゲーションコンポーネント210、移動距離、平均速度、速度、加速度などを提供する速度及び距離コンポーネント212を含む。ホーンコンポーネント214は、異なるレベルのホーン音、及びホーンコンポーネントから選択された様々な音の統合を提供する。光コンポーネント216は、装置キャリア202に接続された光のユーザ構成及び動作を提供する。装置をカスタマイズするための様々なユーザメニューコンポーネント218も提供される。
図12B、図12C、図12D及び図12Eを参照して分かるように、ユーザは、アプリケーション204の機能を有効にするために、アプリケーションストア又は同様のサイトからバイク及び歩行者用安全アプリケーションをインストールする。アプリケーションがインストールされると、図12Cに示すように、ユーザは、事故が起きた場合に装置又はアプリケーションを使用する責務から全てのユーザを保護する免責同意書を受け入れる。図12Dでは、ユーザが、アプリケーション204を選択して常時認識機能を選択することができ、代替の実施形態では、アプリケーションのオン及びオフを切り替えるための二次ショートカット機能が存在することもできる。図12Eに示すように、同じアプリケーション204を使用しているiPhone70又はその他の同様の装置の範囲内に自転車又は歩行者信号が存在し、このアプリケーション又はiPhoneが車両自体の中に存在する場合には、たとえ車両内に存在するiPhone上で他のアプリケーションが実行されていたとしても、自転車又は歩行者信号は視聴覚警告を与える。
図12F及び図12Gを参照して分かるように、スマートフォン又はiPhone70は、車載式信号受信ハードウェアプラットフォーム300を含み、このアプリケーションを実行する決定的な場所に配置された街路標識ユニット302にも同じ信号受信ハードウェアプラットフォームがインストールされ、この信号受信ハードウェアプラットフォームがスマートホーンからの信号を検出して視聴覚警告を発することができる。ドライバーは警告を聞いて、自転車運転者及び歩行者に目を光らせる。車載式信号受信ハードウェアプラットフォームは、Microsoft社のsync又は接続されたB&Wなどのプラットフォームを含むことができる。また、大型の実用/商用車両には、クリップ式専用受信機304を利用することもできる。
アプリケーション204がオンになると、スマートホーンは、コンパニオンアプリケーションを実行するスマートフォンが受信できる信号を、Bluetoothを介して発信する。1つの実施形態では、信号が放射状に発せられる。従って、この信号は、信号発信器及び信号受信機の出力及び受信能力に応じ、バイク上に存在する又は歩行者が有しているアプリケーションから車両アプリケーションまで、約0m〜10mの放射状の受信距離を有する。車両内でスマートフォン70のアプリケーションがオンになっている場合、ユーザがどのアプリケーションを既に実行しているかに関わらず、警告サブアプリケーション306が実行される。図12Gを参照して分かるように、代替の実施形態では、スマートフォン70上で動作するアプリケーション204が、信号が発せられた方向を示す警告コンポーネント310を有することができる。1つの実施形態では、この構成が、携帯電話機又は全地球測位システムプラットフォームのいずれかを含むことができる三角測量システムを利用することによって実現される。三角測量システム312は、歩行者又は自転車運転者314と、車両316内のスマートフォン(iPhoneなど)と、セルラータワー又はGPS衛星318との間の近似距離を測定する。スマートフォン70と、セルラータワー又はGPSと、自転車上の又は歩行者が有しているiPhone又はスマートホーン70との間の通信が可能になり、車両の装置は、警告信号がどこから到来しているかを特定して、アプリケーション自体に信号源の方向を表示することができる。
図13及び図14を参照して分かるように、特定の実施形態は、ユーザの手232の中に収まるように設計され、ハンドル236に人間工学的なグリップ部235を提供する。ユーザは、親指を用いて音響警告及び光ボタン234を作動させることができる。また、ユーザ242は、歩行者用警告装置10Bを首の周りに装着することもできる。警告装置10Bには、首ひも用スロット238を通じて任意の首ひも240が取り付けられる。
図15、図16、図17及び図18には、歩行者用警告装置10Bの様々な代替の実施形態及び追加構成を示す。この実施形態は、LEDライトと、圧電スピーカ装置用のスピーカとが設定された上述していないスピーカ及び光ポート246を含む。ユーザは、ライトのみを利用したいと望む場合、ライトオンリーボタン244を作動させることができる。ユーザは、ホーン自体を利用するために、ホーンスイッチ245のみを作動させることもできる。図16を参照すると、さらに把持しやすいように、歩行者用警告装置10Bの後部外側ケーシングのリブ付きハンドル248が設けられている。図17及び図18を参照して分かるように、歩行者用警告装置10Bには、シートケーシング252と、本実施形態では2つのストラップ254A及び254Bとを含む任意のハンドストラップ250を取り付けることもできる。
図19〜図26は、参照番号1900によって示す視聴覚警告装置の別の実施形態の図である。視聴覚警告装置1900(又はスマートホーン)は、マルチトーンバイクホーンとフロントビーコンライトを組み合わせたものである。1つの実施形態では、スマートホーン1900が、自転車と共に使用されるように設計され、事故を減らすように車両のドライバーに自転車運転者の存在を警告するために使用される。
図27は、図19の視聴覚警告装置1900の主要コンポーネントを示す拡大図である。具体的には、スマートホーン1900は、上側シャーシ1905と下側シャーシ1910とで形成されるハウジングを含む。組み立てると、ハウジング内に主要電気部品が配置される。
上側シャーシ1905には、上側シャーシ上の突出部(図示せず)と、トグル1915上の対応する陥凹部とを介してトグル1915が接続する。従って、トグル1915は、上側シャーシ1905に対して枢動する。トグル1915は、ねじりバネ1920によって中立位置に付勢される。トグル1915は、別の段落でさらに詳細に説明するように、ホーン音を作動させるために使用される。
上側シャーシ1905及び下側シャーシ1910は、これらの間に主要プリント基板アセンブリ1925及びバッテリ1930を受け入れるように構成される。上側シャーシ1905は、圧電スピーカ1935、圧電キャップ1940、レンズキャップ1945、LEDプリント基板アセンブリ1950及びレンズ1955を受け入れるようにも構成される。
上述したコンポーネントがハウジング内に組み立てられると、ハウジングはシリコン外皮1960で覆われる。シリコン外皮1960は、ホエールテール1965、チンサート1970及びストラップ挿入体1975を含む複数のインサート成形コンポーネントを有する。
図27には、複数のネジも示しているが、これらについては番号を付しておらず、さらなる説明も必要ない。
主要プリント基板1925は、トグル1915の第1のカム1982A及び第2のカム1982Bと協働する第1の(小さな音用)スイッチ1980A及び第2の(大きな音用)スイッチ1980Bを含む。具体的には、第1のスイッチ1980Aは、第1のカム1982Aに接触する第1のピン1984Aを有し、第2のスイッチ1980Bは、第2のカム1982Bに接触する第2のピン1984Bを有する。
トグル1915がユーザによって上向き又は下向きに枢動されると、第1のピン1984Aは第1のカム1982Aに追従し、第2のピン1984Bは第2のカム1982Bに追従する。この実施形態では、第1及び第2のカム1982A、1982Bの外形は、約16.5度〜25度の回転(すなわち、トグルの上向き又は下向きの枢動)により、第1のピン1984Aが、スマートホーン1900に関連する小さな音を作動させるのに十分な量だけスイッチ1980A内に侵入し、第2のピン1984Bは、大きな音を作動させるまで十分に第2のスイッチ1980B内に侵入しないようになっている。
しかしながら、第2のカム1982A、1982Bの外形は、ユーザがトグル1915を(上向き又は下向きに)25.5度よりも多く枢動させた場合には、第2のピン1984Bが、スマートホーン1900に関連する大きな音を作動させるのに十分な量だけ第2のスイッチ1980B内に侵入するようになっている。
1つの実施形態では、スマートホーン1900が、76デシベルの小さな(又はやさしい)音(警告)と、96デシベルの大きな音(警告)を発する。2つより多くの音も可能であり予測され、これらの警告は、それぞれ96デシベルよりも大きな音、又は76デシベルよりも小さな音とすることができる。
スイッチを起動する方法は、とりわけカムの外形を変更すること、及びスイッチのタイプを変更することを含めて数多く存在すると理解されたい。本実施形態は、1つの構成を説明しているものにすぎない。
ユーザがトグル1915を枢動させる力を加えるのを止めると、ねじりバネ1920がトグル1915を中立位置に移動させる。一般に、(他の何らの行動も取られていない)このような位置では、第1及び第2のカム1982A、1982Bによってピン1984A、1984Bがそれぞれ第1及び第2のスイッチ1980A、19080Bを作動させないので、スマートホーン1900は小さな音も、又は大きな音も発しない。
主要プリント基板1925は、電源/モードスイッチ1985及びマイクロコントローラ(CPU)1987も含む。(3秒などの)一定時間にわたって電源/モードスイッチ1985を押したままにすると、スマートホーン1900は(現在オフである場合には)オンになり、又は(現在オンである場合には)オフになる。スマートホーン1900がオン又はオフになると、マイクロコントローラ1987の制御下で1又はそれ以上の非常に小さな音が生成され、1つの音(又は一連の音)は、スマートホーン1900がオンになったことを表し、別の音(又は一連の音)は、スマートホーン1900がオフになったことを表す。これらのオン/オフ音は、意図していない時(例えば、ユーザのバイクから取り外されて、ユーザのバックパック又はバッグなどに入っている時)にスマートホーン1900が小さな又は大きな警告を発する可能性を低減するために重要である。スマートホーン1900がオンであるか、それともオフであるか、及び/又はバッテリ1930が充電を必要としている(例えば、赤色又は黄色)か、それとも十分に充電されている(例えば、緑色)かを示すための光インジケータを設けることもできる。
上側シャーシ1905は、電源/モードスイッチ1985と協働するタブ1989を含む。具体的には、ユーザがタブ1989を押して電源/モードスイッチを作動させる。シリコン外皮1960は、ユーザがどこを押せばよいかが分かるように、タブ1989の場所を示すための指標1991を含むことができる。
LEDプリント基板1950は、2つのLED1992A、1992Bを含む。LED1992A、1992Bは、マイクロコントローラ1987によって制御される。トグル1915の枢動によってスマートホーンが小さな音を発している時には、LED1992A、1992Bが高速で明るく閃光する。トグル1915のさらなる枢動によってスマートホーンが大きな音を発している時には、LED1992A、1992Bは、スマートホーンが小さな音を発している時よりもさらに高速で明るく閃光する。
主要プリント基板1925は、バッテリ1930を充電するための、又はメモリに情報(カスタム音など)をダウンロードするためのマイクロUSBポート1993も含む。図28に、このマイクロUSBポート1993を分かりやすく示す。マイクロUSBポート1993は、数ある周知技術の中でも特に、コンピュータのUSBポート、標準的なアダプタ付き電源コンセント、又はアダプタ付きシガレットライターを通じて、スマートホーン1900と充電用USBケーブルとの接続を可能にする。1つの実施形態では、バッテリの充電が容量の約30%に達した場合、LED1992A、1992Bが、出力を落としてバッテリの充電量が低いことを示すように30秒毎に閃光する。1つの実施形態では、バッテリ1930が3.7Vのリチウムイオンポリマー電池である(ただし他のバッテリも可能であり予測される)。
図27を参照して分かるように、コンポーネントが上側シャーシ1905と下側シャーシ1910の内部に収まり、上側シャーシ1905及び下側シャーシ1910が互いに取り付けられてハウジングを形成すると、ハウジングはシリコン外皮1960の内部に配置される。ハウジングと外皮1960を一体化して外皮1960のいくつかの場所に剛性を生み出すためにインサート成形を用いる。
具体的には、ホエールテール1965をシリコン外皮1960内に成形する。トグル1915は、ユーザがホエールテール1965を上昇又は低下させてトグル1915を上側シャーシ1905に対して枢動させるように、ホエールテール1965に挿入されて取り付けられたタブ1995を有する。シリコン外皮1960は、ホーンを作動させるために動かさなければならないスマートホーン1900の部分を示すための指標1996を含むことができる。
さらに、シリコン外皮1960内にはチンサート1970が成形される。上側シャーシ1905は、外皮1960の上側シャーシ1905への取り付けが可能になるように、シリコン外皮の凹部1998A、1998Bとチンサート1970の凹部1999A、1999Bをそれぞれ通過するフック1997A、1997B(図27には1つのみを図示)を含む。チンサート1970の凹部1999A、1999Bは、シリコン外皮1960(の底部)の外側からシリコン外皮1960の内部に延びることにより、ハウジングがシリコン外皮1960に挿入されると、凹部1999A、1999Bにフック1997A、1997Bが嵌め込まれるようになる。図29に、チンサート1970の底部を示す。
図27に示すように、シリコン外皮1960のストラップ部分(ストラップ)2001内には、ストラップ挿入体1975が成形される。下側シャーシは、ストラップ挿入体1975と協働して自転車のハンドルバー(又はその他の要素)からの着脱のためにストラップ2001を開閉できるようにするクレードル2002を含む。
図28に示すように、ストラップ2001はアパーチャ2004を有する。クレードル2002は、インデックス開口部2006を有する。図29に示すように、ストラップ2001は突起2008も含む。この柔軟なストラップ2001は、自転車のハンドルバー(図30を参照)の周囲を延びてクレードル2002に接続する。突起2008は、インデックス開口部2006内に受け入れられ、とりわけクレードル2002への安全な取り付け、及びテール部2012の正しい位置合わせを可能にする。
ストラップ2001のテール部2012は、自転車のハンドルバーからのストラップ2001の着脱(図30及び図31を参照)のために使用される。テール部2012は、湿気又は汚染物質が入り込む可能性を低下させるようにマイクロUSBポート1993(図20を参照)を覆うためにも使用される。
図28に示すように、ストラップ2001は、自転車のハンドルバーに対するスマートホーン1900の把持力を高めると考えられる複数の突起2020を含む。なお、このスマートホーン1900の実施形態は、取り付けのための台座を必要としない。代わりに、ストラップ2001は、ハンドルバーに直接取り付けられる。これにより、柔軟性が高まるとともに、ユーザが台座を調整する必要なく適当な位置に光を調整できるようになる。
図32に、凹部を含む複数の突起2022を示す。ユーザは、自転車にスマートホーンを取り付けた時にマークがこすれて剥げ落ちることをそれほど心配せずに、陥凹突起2022の1つ又はそれ以上に識別マークを配置できるという利点がある。この特徴は、例えば、共通充電所を使用することがある大勢での組織的なツーリング又は食事付きの一泊ツーリングに参加する際に特に有用になり得る。
図27、図33A、図33B及び図34を参照して分かるように、1つの実施形態では、スマートホーン1900から音及び光を発する場合、音は(実質的にレンズ1955の周囲の)音声ポート3310からグレーの矢印で示すように排出され、光は光ポート3320A、3320Bから排出される。従って、音声ポート3310は、光ポート3320A、3320Bを効果的に取り囲む。図34に、圧電スピーカ1935から音が生成された時にこの音が通る経路を示している。
このサウンドホーン1900の実施形態は、自転車に取り付けた場合(或いはこれをシミュレートする構成では)、音声経路を通じて(図34の矢印の方向とは逆に)水が浸入してきた時に効果的な耐水性を示す。具体的には、圧電スピーカ1935がRTVによって適所に接着されることにより、水が主要プリント基板アセンブリ1925に到達することが防がれる。水がLEDプリント基板アセンブリ1950に到達する経路は存在しない。さらに、テール部2012は、マイクロUSBポート1993(図20を参照)を覆うように設計される。最後に、外皮1960は耐水性のシリコンで作成される。
図35は、図19に示す本発明の1つの実施形態の電源及び機能図である。装置にスイッチを実装する方法は数多く存在すると理解されたい。
電源/モードスイッチ1985が3秒間にわたって押されたままになると、スマートホーン1900の電源が(元々オフであった場合には)オンになり、CPU1987は、ライトに低速閃光モード(経路A)に入るように信号で伝える。電源/モードスイッチ1985が2回押されると、CPU1987は、ライトに高速閃光モード(経路B)に入るように信号で伝える。電源/モードスイッチが3回押されると、CPU1987は、ライトに常時オンモード(経路C)に入るように信号で伝える。パワーモードスイッチが4回押されると、CPU1987は、ライト(さらにはホーン)に(図には示していないが装置の柔軟性を示す)何らかの独自の機能を実施するように信号で伝える。電源/モードスイッチが押されると同時にホエールテール1965も(これによってトグルも)十分な量だけ押されると、CPU1987は、ライトに(所定の速度で)閃光するとともに、ホーンに(所定の速度で)パルスに合わせて音を発するように信号で伝える(経路D)。これはアンチドアモードと呼ばれ、自転車運転者が駐車中の車両に近付いている時、又は自転車運転者が、たった今ドライバーが自分の車両を駐車したばかりであると気付いている時に特に有用になり得る。1つの実施形態では、アンチドアモードから出るためにホエールテール1965を押す。
スマートホーンが既にオンになっている場合、電源/モードスイッチ1985を押すと、CPUは、装置に電源を切るように信号で伝える(経路E)。
1つの実施形態では、ライトが、ユーザによって決定されたモード(例えば、低速閃光、高速閃光又は常時オン)に入る。このような場合、ホーンから小さな音を発するようにホエールテールを押してもライトモードは変化しない。
図36に、スマートホーン1900とインターフェイスする遠隔制御装置3610を示す。図36に示す実施形態では、遠隔制御装置3610が、ワイヤ3620を用いてスマートホーン1900と通信する。遠隔制御装置3610は、無線レス方式とすることもできると理解されたい。
自転車運転者の手は、スマートホーンが取り付けられた場所よりもハンドルバーの端部付近(ハンドグリップの近く)に位置を取ることが多いので、遠隔制御装置3610は有益である。1つの実施形態では、遠隔制御装置3610上のボタン3630が(中立位置以外の)2つの位置を有する。ボタン3630が第1の量だけ押されると、スマートホーン1900は、ホエールテールが小さな音を作動させるのに十分なほど押されたかのように機能する。同様に、ボタン3630が(第1の量よりも大きな)第2の量だけ押されると、スマートホーン1900は、ホエールテールが大きな音を作動させるのに十分なほど押されたかのように機能する。
1つの実施形態では、シリコンにリンを添加することにより、シリコン外皮が暗闇でも発光する。
上述の本発明の好ましい実施形態の説明は、例示及び説明目的で示したものである。これらの説明は、包括的であること、又は開示した詳細な形に本発明を限定することを意図するものではない。上記の教示に照らして、数多くの修正例及び変形例が可能である。本発明の範囲は、この詳細な説明によって限定されるものではなく、本明細書に添付する特許請求の範囲及びその同等物によって限定されるものである。
本発明の複数の実施形態について説明した。本発明の1つの実施形態に関連して説明した概念は、本発明の別の実施形態(又は他の実施形態)に関連して説明した概念と組み合わせることができると理解されたい。
1900 スマートホーン
1955 レンズ
3310 音声ポート
3320A、3320B 光ポート
1955 レンズ
3310 音声ポート
3320A、3320B 光ポート
Claims (5)
- 音を発するためのホーンと、
光を発するための光源と、
前記ホーン及び前記光源を含むハウジングと、を備え、
前記ハウジングは光ポートと音声ポートとを含み、前記音声ポートは前記光ポートを取り囲んでいる、ことを特徴とする装置。 - 前記装置を自転車のハンドルバーに固定するためのストラップを含み、
前記ストラップは、前記ハンドルバーに係合する複数の突起を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 前記複数の突起の少なくとも1つは、書いた文字が前記ハンドルバーによって前記少なくとも1つの突起から剥げ落ちる可能性を低減するように窪んだ中心部を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の装置。 - 前記ホーンは、複数のスイッチによって作動し、第1のスイッチは、第1の音を作動させ、第2のスイッチは、前記第1の音よりも大きな第2の音を作動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 前記ホーンは、枢動部材を押し下げること又は持ち上げることによって作動し、前記枢動部材を第1の量だけ押し下げ又は持ち上げると前記第1の音が作動し、前記枢動部材を前記第1の量よりも大きな第2の量だけ押し下げ又は持ち上げると前記第2の音が作動する、ことを特徴とする請求項4に記載の装置。
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