JP2016501858A - 転移性癌を処置するためのcd44v6由来ペプチド - Google Patents
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Abstract
Description
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(X1が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択され、X5が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)(配列番号1)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
・アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X11、X12、X13もしくはX14が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)(配列番号7)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号7の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7およびX11が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む化合物に関する。
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X5が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)(配列番号4)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
・アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X2が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X3が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X4が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X5が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X6が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X12が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X13が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X14が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)(配列番号8)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号8の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物。
(実施例)
1.1 細胞株
ラット膵癌細胞株BSp73AS(ASとも表す)およびその形質移入体が説明されており(Orian-Rousseau他、Genes & Development(2002)、16:3074〜3086)、それらを、10%FCS(PAA、ケルベ、ドイツ)を加えたRPMI(Invitrogen、カールスルーエ、ドイツ)中で増殖させた。ヒト膵癌細胞L3.6pl(Bruns他、Neoplasia (1999)、1、50〜62)を、10%FCS(PAA、ケルベ、ドイツ)、ピルビン酸ナトリウム、非必須アミノ酸、L−グルタミンおよびMEMビタミン溶液(Pan Biotech、アイデンバッハ、ドイツ)を補充したDMEM(低グルコース;Invitrogen、カールスルーエ、ドイツ)中で維持した。
CD44v6に対するヒトモノクローナル抗体(VFF18)はBender(eBioscience、キャンパスヴィエナバイオセンター2、A−1030、ヴィエナ、オーストリア)からの贈与であり、抗ERK1(K−23)、c−Met(C−28)およびGFP抗体(sc−101525)はSanta Cruz Biotechnology(ハイデルベルク、ドイツ)からであり、開裂カスパーゼ−8抗体(IMG−5703)はImgenex(サンディエゴ、カリフォルニア州、米国)からであり、CD31抗体(MEC13.3)はBD Biosciences、ハイデルベルク、ドイツからであり、開裂カスパーゼ−3(Asp175)、ホスホ−Met(Tyr1234/1235)(D26)、Met(25H2)およびホスホ−ERKホスホ−p44/42抗体はCell Signaling Technology(ビバリー、英国)からであった。ラットエクソンv6特異的抗体1.1ASMLが説明されている(Gunthert他、Cell(1991)、65、13〜24)。西洋ワサビペルオキシダーゼで標識された二次抗体はDako(グロストルップ、ドイツ)からであった。Alexa FluorR546ヤギ抗ウサギ二次抗体をLife Technologies(ダルムシュタット、ドイツ)から購入した。HGFをPeprotech(ハンブルク、ドイツ)から購入した。CD44v6ラットペプチドおよびCD44v6ヒトペプチド(14merおよび5mer)が説明されている(Matzke他、Cancer Res. (2005)、65(14)、6105〜6110)。ラット14merの配列はKEKWFENEWQGKNP(配列番号10)であり、ラット5merはNEWQG(配列番号11)に対応する。ヒト14merはKEQWFGNRWHEGYR(配列番号6)に対応し、ヒト5merは以下の配列を有する:NRWHE(配列番号2)。インビボでの撮像実験用に、ラット11mer WFENEWQGKNP(配列番号12)、マウス11mer WFQNGWQGKNP(配列番号13)およびヒト11mer WFGNRWHEGYR(配列番号14)を蛍光色素DY681で標識した。ラット細胞またはラット同系モデルの場合におけるコントロールペプチドとして、特異的ラットv6ペプチドと同一の長さのヒトv6ペプチドを使用した。ヒト腫瘍細胞またはヒト同所性腫瘍モデルの場合、コントロールとしてラットv6ペプチドを使用した。全てのペプチドはBachem(ブーベンドルフ、スイス)またはIntavis(ケルン、ドイツ)により産生された。凍結乾燥ペプチドを1%BSA含有PBS中に1mg/mlのストック濃度まで再懸濁した。PBS中に希釈することにより、最終希釈液を得た。
Metをサイレンシングするために使用するレンチウイルスシステムは既に説明されている(Corso他、Oncogene (2008)、27(5):684〜93)。他に記載されているようにレンチウイルスを産生した(Vigna他、J.Gene Med. (2000)、2(5):308〜16)。手短にいうと、4×106個の293T細胞(p12〜15)を10cmのプレートに播種した。24時間後にパッケージングベクターVSV−G、PMDLおよびRev、TetRならびにレンチウイルス構築物(Met−shRNA構築物またはコントロール−shRNA構築物のどちらか)を混合し、450μlの最終体積までTEを添加した。この混合物に、450μlの2.5M CaCl2溶液を添加した。ボルテックスおよび5分間のインキュベーション後、DNA−TE−CaCl2混合物を全速力でボルテックスしつつ、500μlの2×HBS溶液を滴加した。沈殿物を293T細胞に添加した。16時間後、培地を置き換えて5mM 酪酸ナトリウムを含有する新鮮培地を添加した。24時間後および48時間後に培地を回収した。次いで、8μg/mLのポリブレンの存在下で、ウイルス含有培地を標的細胞BSp73ASs6(70%培養密度)に添加した。感染から24時間後に培地を置き換え、1μg/mlの最終濃度までドキシサイクリン(Doxycylcline)を添加することによりshRNAの産生を誘導した。TetRおよびコントロール−shRNAまたはMet−shRNAを形質導入したBSp73ASs6細胞を72時間にわたりドキシサイクリンで処理した後、動物でのアッセイまたは注射を開始した。
血清飢餓させた細胞(24時間)を、5分にわたり37℃において増殖因子HGF(10ng/mL)で誘導した。示した箇所では、細胞をペプチド(100ng/ml)で処理した後に、10分にわたり37℃で誘導した(100ng/mLのCD44v6ペプチドまたはコントロールペプチド)。HGFによる誘導後、細胞を氷冷リン酸塩緩衝生理食塩水(PBS)で洗浄した。活性化されたMetおよびErkを検出するために、細胞をドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、即ち100mMジチオスレイトール(DTT)を含有するサンプルバッファーに溶解させ、煮沸し、ホスホ−Metおよびホスホ−ERKに対する抗体を使用するウェスタンブロット分析にかけた。Met抗体またはERK抗体で確かめることにより、ストリッピング(62.5M Tris、pH6.8、2%SDS、0.8%DTT)後の同じブロットに対してローディングコントロールを行なった。増強化学発光システム(Thermo Fisher Scientific、シュヴェーアト、ドイツ)を使用してブロットを染色した。ウェスタンブロット分析におけるバンドをプログラムImage J(National Institutes of Health)で定量化した。
Roche(マンハイム、ドイツ)およびR&D Systems(ヴィースバーデン、ドイツ)のQuantikine Human HGF ImmunoassayおよびQuantikine Human VEGF Immunoassayを使用して、L3.6pl細胞の細胞培養培地におけるヒトHGFおよびヒトVEGFの濃度の測定を行なった。この目的のために、指定の各ペプチドの存在下で、15cmのプレート中において5日にわたり3×106個の細胞を培養した。上清(20ml)を遠心分離し(1200rpm)、メーカーの説明書に従ってアッセイを行なった。
雄の胸腺欠損のヌードマウス(NCI−nu)をHarlan(ロスドルフ、ドイツ)から購入した。BD10ラットおよびBDXラットを自家で繁殖させた。Regierungsprasidium Karlsruheにより承認された施設内に動物を収容して特定の病原体フリー条件下で維持した。動物実験に関するドイツの規則に従って全ての動物を取り扱った。Regierungsprasidium Karlsruheから動物実験を承認された(35−9185.817G−192/10)。ゲッティンゲンで撮像実験(図3)を行ない、これはRegierungsprasidiumから認可された(35−9185.817G−106/09)。
既に説明されているように(Napp他、Int J Cancer(2010)、127:1958〜1974)、近赤外蛍光(NIRF)撮像システムOptix MX2(ART、モントリオール、カナダ)を使用して、BD10ラットまたはBDXラットにおいて皮下で増殖したBSp73ASs6腫瘍のインビボでの撮像を行なった。毛皮の自己蛍光を避けるために、撮像前に腫瘍周囲のラットの毛を剃った。その後、2%イソフルランを使用して動物に麻酔をかけ、データの取得の間中、装置の加熱プレート上に動物を静かに固定した。蛍光バックグラウンドを低減するために、NIRF撮像前に1週間にわたり、ラットにクロロフィル低減飼料(Provimi Kliba AG、カイザーアウークシュト、スイス)を与えた。いかなる蛍光プローブも注射しない動物のネイティブ走査により、全てのインビボ分析を先行させた。インビボ分析の場合、尾静脈を介してラットにDY681標識したラットv6の11merペプチドまたはヒトv6の11merペプチド200μgを注射した。等量のDY681標識マウスv6の11merペプチドをコントロールに注射した。ラット11merは配列WFENEWQGKNP(配列番号12)を有し、マウス11merは配列WFQNGWQGKNP(配列番号13)を有し、ヒト11merは配列WFGNRWHEGYR(配列番号14)を有した。全てのペプチドを蛍光色素DY681で標識した。ペプチドの注射から指定された時間後にデータを取得した。エクスビボでのモニタリングの場合、ペプチド注射から24時間で動物を屠殺し、Optix MX2を使用して目的の腫瘍および器官をエクスビボで走査した。
Pearl(商標)撮像装置(LI−COR Biosciences、バートホンブルク、ドイツ)を使用して、L3.6pl腫瘍を有するマウスのインビボでの撮像を行なった。このシステムは、励起用に2つのレーザー(685nmおよび785nm)を使用し、シグナル検出用に電荷結合素子検出器を使用する。レーザー励起により、深組織への浸透が可能になる。近赤外検出により、組織の自己発光の低減に起因して高感度が達成される。画像を標準化するために、発明者らはPearl Cam Softwareを使用した。撮像の1週間前にクロロフィル低減飼料を動物に与え、蛍光バックグラウンドを低減させた(Regime210、安全な飼料、オジー、フランス)。撮像前に、2.0%イソフルランでマウスに麻酔をかけた。動物を撮像装置の加熱プレート上に置き、撮像ドロワー(imaging drawer)中のノーズコーンを介してイソフルランを継続的に送った。700nmおよび800nmの白色光で撮像した。ペプチドの静脈内注射前に、およびDY681標識ヒトv6ペプチドまたはコントロールとしてのDY681標識ラットv6ペプチドのどちらかの注射から24時間後に、動物を撮像した。各撮像セッション直後に動物を屠殺し、腫瘍、肝臓および脾臓を単離し、700nmおよび800nmの白色光においてエクスビボで走査した。
ASs6細胞またはL3.6pl細胞を、Lab−TekR Chamber SlideTM(Nunc、ネーピアビル、イリノイ州、米国)のウェル当たり5,000個の細胞で播種した。翌日に細胞を冷PBSで洗浄し、室温で30分にわたり4%ホルマリンで固定した。室温で1時間にわたり、PBS中の1%BSAにより非特異的結合をブロックした。細胞をDY681標識ペプチドと共に1時間にわたりインキュベートした。PBSによる3回の洗浄工程後、蛍光マウンティング培地(Dako、グロストルップ、デンマーク)と共にカバーガラスを載置し、レーザー走査型共焦点顕微鏡Leica TCS2 SP2(Exton、ペンシルバニア州、米国)により免疫蛍光を測定し、Leica共焦点ソフトウェアを使用して処理した。20倍の対物レンズを撮像に使用した。
組織形態学的分析のために、肺のパラフィン埋め込み切片をヘマトキシリンおよびエオシンならびに過ヨウ素酸シッフ(H&EまたはPAS)で染色した。20μmおきに切片を分析することにより全組織ブロックの連続切片を調べ、各切片において、微小転移の存在を評価するために病理学者によって定常的に使用される手順に従って、転移性沈着物の存在および進展を評価した。
7μm厚のパラフィン切片を脱パラフィンして再水和した。P−Met染色の場合、1mM EDTA pH8.0中でスライドを煮沸し、続いて沸点より低い温度で15分にわたりインキュベートすることにより抗原アンマスキングを実現し、CD31染色の場合、切片を37℃で10分にわたりプロテイナーゼK(8μg/ml)で処理した。P−Metによる免疫蛍光染色の場合、60分にわたり5%ヤギ血清(DAKO、グロストルップ、デンマーク)(1×PBS/0.3%TritonX−100に希釈した)で非特異的結合をブロックした。免疫組織化学的検査の場合、内因性ペルオキシダーゼをPBS中の3%H2O2で最初にブロックし、続いてビオチンブロッキングシステム(Dako、グロストルップ、デンマーク)と共にインキュベートし、次いでPBS中の5%FCSと共にインキュベートすることにより非特的結合を阻害した。切片を4℃で、P−Met抗体(D26、1×PBS/1%BSA/0.3%TritonX−100中に1:50で希釈)、Met抗体(C−28、1:50で希釈)、GFP抗体(sc−101525、1:50で希釈)もしくはCD31抗体(5μg/ml)と共に一晩インキュベートした、またはVFF18(5μg/ml)と共に一晩インキュベートした。PBS中での洗浄後、切片を45分にわたり、Alexa Fluor R 546ヤギ抗ウサギ(免疫蛍光P−Met染色および免疫蛍光Met染色の場合、1:500で希釈)またはビオチン化二次抗体(免疫組織化学染色の場合、VFF18およびCD31用にウサギ抗ラット抗体、P−Met用にヤギ抗ウサギ、GFP用に開裂カスパーゼ−3および開裂カスパーゼ−8およびウサギ抗マウス、1:500で希釈)と共にインキュベートした。DAB(3,3’−ジアミノベンジジン)染色の場合、切片をストレプトアビジン−ペルオキシダーゼ接合体(Dako、グロストルップ、デンマーク)で処理し、DAB基材システム(3,3’−ジアミノベンジジン;Biozol、エヒング、ドイツ)で現像した。免疫蛍光の場合、核染色にDAPIを使用した。
2.1 Metに対するCD44v6の共受容体機能は、ラット膵臓腫瘍細胞の転移性拡散の決定的な手段である
Met受容体に対するCD44v6の共受容体機能が腫瘍細胞の転移性拡散の決定的な手段であるかどうかを調べるために、エクソンv6のみを含有するまたはCD44v1〜10アイソフォームに含まれる全てのバリアントエクソンv1〜10を含有するCD44アイソフォームがラットBSp73AS細胞に転移能を付与することができたかどうかを最初に調べた。この細胞では、CD44v6含有アイソフォームが遺伝子導入されている場合を除いて、HGFによりMetを誘導することできない(図1A)。例えばCD44v1〜10Δv6におけるエクソンv6の除去により、HGFによるMetの活性化が損なわれた(図1A)。
CD44v6ペプチドの腫瘍部位へのおよび転移への結合の特異性を検証するために、ならびにインビボでの結合反応速度を推定するために、Optix MX2による近赤外蛍光(NIRF)撮像を行なった。この目的のために、以下の2種のCD44v6ペプチドをフルオロフォアDY681で標識した:ラット特異的CD44v6ペプチド、即ちrv6ペプチドDy681、およびコントロールとしてのマウス特異的CD44v6ペプチド、即ちmv6ペプチドDy681。図3Aの右側に示すように、インビトロでの試験により、実際には標識ラットペプチドのみがMet活性化を阻害し、マウスペプチドはMet活性化を阻害しなかったことが明らかとなった。更に、組織培養液中において、DY681標識ラットv6ペプチドはBSp73ASs6細胞に結合したが、DY681標識マウスv6ペプチドはBSp73ASs6細胞に結合しなかった(図3Aの左側)。
ヒト膵臓腫瘍への研究を発展させるために、高転移性ヒト膵癌細胞L3.6pl(Bruns他、Neoplasia (1999)、1(1):50〜62)を調べた。この細胞は、該細胞を更に転移させる手段である、肝臓中でおよび膵臓中で数回継代しているCOLO375細胞が起源である。この細胞ではMetがその活性化およびシグナル伝達をCD44v6に依存していることを確認した(図4A)。配列番号2または配列番号6のヒトv6ペプチドの存在下でまたは非存在下で、L3.6pl細胞をHGFで処理し、Met活性化およびERKへの下流シグナル伝達を測定した。ヒトv6ペプチドによりMetおよびERKの両方のリン酸化が阻害された。対応するラットv6ペプチド(コントロールペプチド、配列番号10または11)による処理は、受容体活性化および信号伝達に影響を及ぼさなかった(図4A)。
ラット系における肺のおよびヒトモデルにおける肝臓の特定の領域へのCD44v6ペプチドの特異的結合から、このペプチドが既に生じた転移に影響を及ぼすことができたかどうかの疑問が惹起される。図2および4に記載の実験において、腫瘍細胞の注射直後にペプチドを投与し、該ペプチドは転移の発生を完全に抑圧した。既に生じた転移へのCD44v6ペプチドの効果を測定するために、その他の実験的設定を使用した。BSp73ASs6細胞を同系ラットに皮下注射し、L3.6pl細胞を雄のヌードマウスに同所的に皮下注射し、3週間にわたり増殖させた。このとき、コントロール群由来の全ての動物は、ペプチド処理に使用した群の場合と同様であることを示唆する転移(表3)を発症していた。次いで、動物を種特異的CD44v6ペプチドまたはコントロールペプチド(ラット系の場合はマウスおよびヒト系の場合はラット)のどちらかで更に3週間にわたり週当たり2回処理し(図6Aのスキーム)、次いで転移の存在に関して検証した。実験の終了時に、コントロールペプチドで処理した全ての動物で転移を検出することができた(BSp73ASs6細胞の場合は表3、図6B、L3.6pl細胞の場合は表3、図6C)が、種特異的CD44v6ペプチドで処理した動物には転移がなかった。そのため、既に生じた転移はCD44v6ペプチドでの処理により除去される。
1.材料および方法
1.1 ペグ化ペプチドの合成
Applied Biosystems自動ペプチド合成機(モデル433A)でペプチド合成を行ない、分取HPLCによりペプチドを精製した。配列NEWQG(配列番号11)のペプチドおよびコントロールペプチドNAAAG(配列番号15)を合成した。質量分析計に接続されたLC(Bruker Daltonics−Bremen(ドイツ)製のμTOF LCMS)により、粗製物および精製物の特徴を明らかにした。
PEG−コントロールペプチド:PEG−NAAAG、
PEG−ラットCD44v6ペプチド:PEG−NEWQG
パルミチン酸−NH−PEG−CONH−コントロールペプチド
パルミチン酸−NH−PEG−CONH−ラットCD44V6ペプチド
PEG−コントロールペプチドおよびPEG−ラットCD44v6ペプチドを、受容体型チロシンキナーゼMetおよびERKのHGF誘導性活性化をブロックする能力に関して比較した。
散乱アッセイを更に行なった。HT29結腸癌細胞を10%FCS含有培地中で増殖させた。播種から1日後に細胞を飢餓させた。3日目に、細胞をHGF(10ng/ml)で誘導し、ペプチドなし、コントロールペプチド(配列番号15)、非ペグ化v6ペプチド(配列番号11)またはペグ化ペプチド、即ちPEG−ラットコントロールペプチドおよびPEG−ラットCD44v6ペプチドのいずれかと共にプレインキュベートした。
図9および10は、ペグ化ペプチドがMetおよびERKのHGF依存性活性化の阻害で効果的であることを示す。非ペグ化ペプチドと比べてペグ化ペプチドによりERKがより効果的に阻害される。
本明細書の記載の直鎖CD44v6ペプチド
ラット:14mer KEKWFENEWQGKNP、5mer NEWQG、DY681標識11mer WFENEWQGKNP
ヒト:14mer KEQWFGNRWHEGYR、5mer NRWHE、DY681標識11mer WFGNRWHEGYR
マウス:DY681標識11mer WFQNGWQGKNP
直鎖ペプチド(ヒト、14mer KEQWFGNRWHEGYR、5mer NRWHE)
使用した細胞株
HT29(結腸直腸癌)
HeLa(子宮頸癌)
HUVEC(ヒト臍帯静脈内皮細胞)
HCMEC(ヒト心微小血管EC)
HAOEC(ヒト大動脈EC)
L3.6pl(ヒト膵癌細胞)
MCF7(ヒト乳癌)
血管新生においてCD44v6がMetの共受容体として作用するかどうかを分析するために、様々な種類のヒト血管から単離したいくつかの一次ECを使用した。
CD44v6ペプチド(v6 14mer;v6 5merも検証した、データを示さず)を使用して、ヒト上皮膵癌細胞L3.6pl(Colo357に由来する)、子宮頸癌細胞HeLaおよび結腸癌細胞HT29におけるCD44v6のMetシグナル伝達への寄与を分析した。HGFによる誘導前に細胞に添加した場合に、Metのおよびその下流標的Erkの活性化を妨げることができた(図14A、BおよびC)。コントロールペプチドとのインキュベーションによりMet活性化およびシグナル伝達を妨げられなかったことから、この結果から、この細胞株全てにおけるMet活性化にCD44v6が必要であることが分かる。
2.1 散乱アッセイ
受容体型チロシンキナーゼMetおよびRonは、それらのリガンドでの処理により、細胞遊走および散乱を誘導する。v6ブロッキングペプチドの散乱および遊走への効果を調べた。CD44v6ペプチド(ヒトv6 5mer、10merおよび14mer)は、細胞外マトリックスにより散乱および浸潤を完全に防いだ(図17)。
このアッセイでは、細胞遊走に対するCD44v6の必要性を検証した。スクラッチ閉塞アッセイでは、静脈のECまたは動脈のECのどちらかの遊走を検証した。この細胞をコンフルエンスまで増殖させ、滅菌ピペットチップを使用して、コンフルエントな単層にスクラッチを付けた。スクラッチの端に並んでいる細胞が、隙間を閉塞するために、この空隙に向かって遊走し始めた。HGF、VEGF−A165またはVEGF−A121のいずれかの存在下では、細胞はリガンドの非存在下に比べて早く遊走し、スクラッチが1日以内に閉塞された。CD44v6抗体またはCD44v6ペプチド(ヒトv6 14mer)が受容体活性化を妨げた場合、ECの遊走は基礎レベルまで低下した(図18)。
2.3.1 新芽形成アッセイ
HUVEC細胞のクラスター、いわゆる球状体を懸滴で生成し、3次元コラーゲンマトリックスに埋め込んだ。これを、ブロッキング物質および増殖因子を含有する培地で覆った。増殖因子VEGF−A165およびVEGF−A121による活性化によって、球状体からECが増殖し始めた(図19)。細胞をv6ペプチド(ヒトv6 14mer)で処理した場合、VEGF−A処理に反応して新芽形成するこの能力は完全にブロックされた。コントロールペプチドは、VEGF−A誘導性の新芽形成に影響を及ぼさなかった。1つの球状体に由来する全ての新芽の全長を解析することにより、ECの新芽形成を定量化した。
ランゲルハンス島は、コラーゲンマトリックス中でHUVEC細胞と共培養した場合に血管新生反応を刺激することができる。ランゲルハンスのそのような血管新生過形成性の島をコラゲナーゼかん流により単離した。この島は血管新生因子の混合物を産生し、それにより、ECを誘引して毛細血管様構造体に組織化する。CD44v6抗体またはv6特定的ブロッキングペプチド(ヒトv6 14mer)によりECのヒトCD44v6をブロックした場合にECの血管新生反応は低下したが、コントロールペプチドは血管新生反応を妨げなかった。コントロール実験では、公表されたデータと一致して島の約60%が血管新生反応を刺激した(図20)。
ポリエチレングリコールポリマー鎖の共有結合のプロセスであるPEG化は、免疫原性および抗原性を低下させることが知られている。PEG化により、化合物の流体力学的サイズが増大し、腎クリアランスの低下により動物中での循環時間が延びる。
この実験では、ペプチドの用量の減少を調べた。週当たり3回の注射の処理サイクルを維持した。更に、共受容体機能に必要である3つの重要なアミノ酸を含有する直鎖配列に基づく環状v6 8merを、その阻害効果に関してインビボで検証した。インビトロでのデータは、全てのペプチドによるリン酸化アッセイおよび細胞アッセイでMetおよびErkの活性化が既にブロッキングされていることを示した。
同所的L3.6pl腫瘍を有する動物において、様々なCD44v6ペプチド誘導体の比較を行なった。それぞれ5匹の動物からなる10個の群に、3週間にわたり週当たり3回、注射当たり20μgの用量のペプチドを投与し、化合物を表4に列挙する。処理の開始から3週後に動物を屠殺し、巨視的な転移および腫瘍の体積を分析した。
4.1 結腸癌
4.1.1 背景
大腸腺腫様ポリポーシス(Apc)腫瘍抑制遺伝子の変異および不活化は、結腸直腸癌の進行での初期現象である。腺腫様ポリープの約80%でApcの不活化が起こり、該不活化は、遺伝子疾患である家族性腺腫性ポリポーシス(FAP)の原因でもあり、該家族性腺腫性ポリポーシスは、結腸癌を生じる小腸および大腸での腺腫性ポリープの形成につながる。この遺伝性疾患を研究するために、APC/Min/+マウスモデルを生成した。この遺伝子操作マウスは、結腸腫瘍に加えて、小腸中に100個以下のポリープを発症することができる。このマウスとCD44ノックアウトマウスとの交配により腺腫の数が大幅に低下し、このことは、大腸の発癌におけるCD44の役割を示す。このことを、腺腫も減少させたshRNAによる、特にAPC/Min/+マウスの腸におけるCD44v6の除去により更に確認することができた。
18週齢のマウスを使用して、v6 14merの効果をAPC/Min/+マウスモデルで検証した。6週間にわたり週当たり3回、20μgのv6 14mer(マウス14mer)またはコントロールペプチド(ラット14mer)を動物に腹腔内注射した。実験の終了時に動物(各群3匹)を屠殺し、腫瘍の総数に関して十二指腸を分析した(図25)。
4.2.1 背景
多種多様な癌において、RTKのErbBファミリーの様々なメンバーが過剰発現される、または変異される。例えば、乳腺癌腫を含む癌腫の大部分で高ErbB1発現が見られ、転移性乳癌の病巣の20〜30%でErbB2遺伝子の増幅を見ることができる。この乳癌型の造腫瘍性はErbB受容体の構成的活性化に依存する。
マウス乳癌細胞4T1の同所的注射により、同系マウスモデルにおいてCD44v6 14merの効果を検証した。4T1細胞は元々、自然発生的なBALB/c乳腺腫瘍に由来した。同所的に誘導した場合、4T1細胞は原発性部位で急速に増殖し、3〜6週の期間内に肺およびリンパ節中で転移を形成する。BALB/cマウスにおける4T1細胞の腫瘍増殖および転移性拡散は、ヒト乳癌ステージIVを非常に密に模倣する。
材料および方法
A.Zweibaum(Institut National de la Sante et de la Recherche Medicale、フランス)からの贈与であるヒト腺癌細胞株HT29を、10%FCS(PAA、ケルベ、ドイツ)を補充したDMEM(Invitrogen、カールスルーエ、ドイツ)中で増殖させた。ラット膵癌細胞BSp73AS10(AS10)およびその形質移入体BSp73ASs6(ASs6)(ペーパーベロ(paper vero))を、10%FCSを加えたRPMI(Invitrogen)中で増殖させた。550nmで発光する疎水性CdTe量子ドット(粒子分子量は32000g/molである)を、PlasmaChem GmbH(ドイツ)から得た。アルファ−(9−フルオレニルメチルオキシ−カルボニル)アミノ−オメガ−カルボキシポリ(エチレンングリコール)(PEG−MW3.000ダルトン)およびアルファ−メトキシ−オメガ−カルボン酸ポリ(エチレングリコール)(PEG−MW2.000ダルトン)を、IRIS Biotech GmbH(ドイツ)から得た。パルミチン酸(99%)およびポリ(エチレングリコール)メチルエーテル(MW 2000g/mol)をSigma−Aldrich(ドイツ)から得た。
Malvern Zetasizer Nano ZS(マルバーン、ドイツ)で動的光散乱を行なった。量子ドットナノ粒子を、0.1mg/mlの量子ドットの濃度までMilliQ水で希釈した。750μlのナノ粒子溶液をキュベット中に加え、粒子サイズ(流体力学的径)および表面電荷(ゼータ電位)を測定した。
様々な密度のCD44v6ペプチド官能化量子ドットナノ粒子を以下のように調製した:(a)4mlのバイアル中において、300μlのPEG2000−パルミチン酸エステル(クロロホルム中に4mg/ml)と30μlのQD(クロロホルム中に10mg/ml)とを混合することにより、PEG−QDを調製した。20秒にわたる撹拌後、混合溶液を一晩にわたり、開口したバイアル中に入れてクロロホルムを確実に蒸発させた。300μlのPBS緩衝液(pH7.4)を4mlのバイアルに添加し、30秒にわたり撹拌してナノ粒子を形成した。(b)4mlのバイアル中において、270μlのPEG2000−パルミチン酸エステル(クロロホルム中に4mg/ml)と120μlのv6−PEG−パルミチン酸アミド(クロロホルム中に0.5mg/ml)と30μlのQD(クロロホルム中に10mg/ml)とを混合することにより、10%v6−PEG−QDを調製した。20秒にわたる撹拌後、混合溶液を一晩にわたり、開口したバイアル中に入れてクロロホルムを確実に蒸発させた。300μlのPBS緩衝液(pH7.4)を4mlのバイアルに添加し、30秒にわたり撹拌してナノ粒子を形成した。(c)4mlのバイアル中において、210μlのPEG2000−パルミチン酸エステル(クロロホルム中に4mg/ml)と360μlのv6−PEG−パルミチン酸アミド(クロロホルム中に0.5mg/ml)と30μlのQD(クロロホルム中に10mg/ml)とを混合することにより、30%v6−PEG−QDを調製した。20秒にわたる撹拌後、混合溶液を一晩にわたり、開口したバイアル中に入れてクロロホルムを確実に蒸発させた。300μlのPBS緩衝液(pH7.4)を4mlのバイアルに添加し、30秒にわたり撹拌してナノ粒子を形成した。
24時間にわたり血清飢餓させたASs6細胞を、5分にわたり37℃においてHGF(10ng/ml)で誘導した。示した箇所では、細胞をPEG化ペプチドまたは非PEG化ペプチドで処理した後、10分にわたり37℃で誘導した(150nM)。細胞をリン酸緩衝食塩水(PBS)で洗浄し、煮沸した、100mMジチオトレイトール(DTT)を含有する硫酸ドデシルナトリウム(SDS)−試料緩衝液中で溶解させた。その後、溶解物を、リン酸化Mekおよびリン酸化Erk(細胞シグナル伝達)に対する抗体を使用するウェスタンブロット分析にかけた。同じブロットに関してMekおよびErkのローディンコントロールを行ない、ストリッピングし(62.5mM Tris pH6.8、2%SDS、0.8%DTT)、Mek体およびErk抗体で調べた。増強化学発光システム(Thermo Fisher Scientific)を使用してブロットを染色した。
24ウェルプレート中において、HT29細胞の散乱を測定した。最初に、4×105個の細胞を37℃で播種し、細胞を未処理のままにした後、または48時間後に24時間にわたりHGF(50ng/ml)で処理した後、またはPEG化ペプチドもしくは非PEG化ペプチド(100ng/ml)で処理した後、30分にわたりHGFで誘導した。
ウェル当たり1×104個のAS10細胞およびASs6細胞を、37℃で24時間にわたり8ウェル顕微鏡チャンバースライド上に播種した。細胞を氷冷PBSで洗浄し、−20℃で15分にわたりメタノールで固定し、再びPBSで3回洗浄した。その後、暗所において室温で1時間にわたり、指定の改変量子ドットと共に細胞をインキュベートした。その後、細胞を、室温で30分にわたり、PBS中の4,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール二塩酸塩(DAPI)で染色し、PBSで3回洗浄し、マウンティング培地に埋め込んだ。63倍の対物レンズのLeica SPE共焦点蛍光顕微鏡を使用して、蛍光像を得た。
10cmのペトリ皿中で培養したASs6細胞およびAS10細胞を、5mM EDTA/PBSにより、80%の培養密度で回収した。PBS中の3%FCSで細胞を3回洗浄した。その後、10分にわたり、3%FCS/PBS中の100ng/mlの量子ドットと共に細胞をインキュベートした。次いで、細胞をPBS中の3%FCSで3回洗浄し、FCSを含まないPBS中に再懸濁させ、FACS測定にかけた。
CD44v6ペプチドおよびPEG化ペプチドの合成およびキャラクタリゼーション
上記に記載したように、様々な癌細胞株において、c−Metシグナル伝達のHGF誘導性の活性化をブロックするのにCD44v6ペプチド(CD44v6ペプチド)を使用することができる。更に、このペプチドは、HT29腺癌細胞において、HGF誘導性の細胞散乱(細胞塊からの単細胞の分離および遊走を説明する用語)を効果的にブロックすることができる。このペプチドは腫瘍増殖および転移を効果的に阻害することができ、更に、既に生じた転移を除去することができる。要するに、これにより、このペプチドは癌治療用の非常に有望な潜在的薬物候補となる。CD44v6ペプチドはCD44v6発現細胞に特異的に結合することから、このペプチドを量子ドット(QD)表面で更に官能化し、このペプチドの腫瘍細胞に対する選択的結合を明らかになる。
また、2000ダルトンのPEG鎖の付着後に、ペプチドのブロッキング能力を検証した。CD44v6を高度に発現するラット膵癌細胞株BSp73ASs6をPEG化CD44v6ペプチドで処理し、この処理により、RTK MetおよびErk経路を介する該RTK Metの下流シグナル伝達のHGF誘導性の活性化がブロックされ得るかどうかを検証した。陽性コントロールとして、非PEG化CD44v6ペプチド(A=本発明者らが産生した、B=Bachemにより産生された)を使用し、陰性コントロールとして、非PEG化コントロールペプチドまたはPEG化コントロールペプチドを使用し、3つの必須アミノ酸をアラニンに置き換えた。確かに、PEG化は、CD44v6ペプチドの機能性に影響を及ぼさなかった。PEG化CD44v6ペプチドによるASs6細胞の処理により、HGFはMet−リン酸化の誘導およびErkシグナル伝達の活性化に完全に失敗したが、PEG化コントロールペプチドでは効果が見られなかった(図10)。また、HGF誘導性のHT29細胞の散乱は、PEG化CD44v6ペプチドによる前処理によって強力に阻害されたが、PEG化コントロールペプチドでは阻害されなかった(図11)。これらの結果は、PEG化はCD44v6ペプチドの機能性に影響を及ぼさないことを明確に示す。
QDでCD44v6ペプチドを官能化するために、本発明者らは、固相合成を順次使用してv6−PEG3000−パルミチン酸アミドを合成した。両親媒性v6−PEG3000−パルミチン酸アミドを分取HPLCで更に精製し、MALDI−TOFでキャラクタライズした。
CD44v6発現は癌の進行期と相関することが多く、多様な癌型での予後不良と密接な関係がある。そのため、多くの悪性癌細胞は、その表面上で多量のCD44v6を発現し、この細胞を標的とするための重要なマーカーとしてCD44v6を示す。従って、PEG化CD44v6ペプチドを使用して、細胞上でのCD44v6発現を標的とするためにおよび可視化するために使用することができる多価複合ナノ粒子を作成することができる。この目的のために、PEG化CD44v6ペプチドを、鮮やかに輝くおよび非常に安定した蛍光プローブとして使用することができる、小型半導体ナノ粒子である量子ドット(QD)に接合させた。QDの大きな利点は、様々な濃度でPEG化CD44v6ペプチドと量子ドットの表面とを結合させる多価であるということである。3つの異なるタイプのナノ粒子、即ち量子ドットにPEG鎖のみが付着しているナノ粒子(PEG−QD)、量子ドットの周囲のPEG鎖の10%および30%がCD44v6ペプチドに結合しているナノ粒子(それぞれ10%−v6ペプチド−QDおよび30%−v6ペプチド−PEGと表す)を作成した。これらの量子ドットがCD44v6発現細胞に特異的に結合して該CD44v6発現細胞を染色することができるかどうか、およびCD44v6ペプチド濃度が結合能力に影響を及ぼすかどうかを検証した。
CD44v6発現は、癌の進行期および予後不良と相関することが多い。更に、CD44v6発現は、おそらくc−MET受容体型チロシンキナーゼおよびVEGFR受容体型チロシンキナーゼの共受容体としての機能に起因して、非転移性癌細胞に転移能を付与する可能性がある。3つのアミノ酸、即ちR−W−HがCD44v6の機能に必須であり、これら3つのアミノ酸を含む少なくとも5つのアミノ酸長の小ペプチドを、CD44v6の機能を効果的にブロックするために使用することができる。膵癌に関するインビボのマウスモデルおよびラットモデルにおいて、CD44v6のブロッキングにより、HGF誘導性のc−Metシグナル伝達またはVEGF−A誘導性のVEGFR−2シグナル伝達が完全に阻害され、その結果、血管新生および転移がブロックされる。更に、CD44v6ペプチドはCD44v6発現細胞に結合し、これにより、悪性のCD44v6発現腫瘍細胞または組織に対するマーカーとして、このペプチドを使用することが可能になる。
1.ヒトの転移性癌の処置において使用するための化合物であって、
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(X1が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択され、X5が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)(配列番号1)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
・アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X11、X12、X13もしくはX14が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)(配列番号7)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号7の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7およびX11が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む化合物。
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X5が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)(配列番号4)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
・アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X2が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X3が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X4が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X5が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X6が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X12が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X13が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X14が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)(配列番号8)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号8の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む、実施形態1に記載の使用のための化合物。
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQを含む群から選択され、X5が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDを含む群から選択される)(配列番号5)含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
・アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X2が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEまたはDを含む群から選択され、X3が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X4が、非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WまたはYを含む群から選択され、X5が、非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WまたはYを含む群から選択され、X6が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEまたはDを含む群から選択され、X12が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X13が、非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WまたはYを含む群から選択され、X14が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択される)(配列番号9)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号9の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEまたはDを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む、実施形態2に記載の使用のための化合物。
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(X1が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択され、X5が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)(配列番号1)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
・アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X11、X12、X13もしくはX14が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)(配列番号7)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号7の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7およびX11が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む化合物を含む医薬組成物。
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X5が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)(配列番号4)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
・アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X2が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X3が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X4が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X5が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X6が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X12が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X13が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X14が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)(配列番号8)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号8の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む化合物を含む、実施形態8に記載の使用のための医薬組成物。
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQを含む群から選択され、X5が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDを含む群から選択される)(配列番号5)含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
・アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X2が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEまたはDを含む群から選択され、X3が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X4が、非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WまたはYを含む群から選択され、X5が、非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WまたはYを含む群から選択され、X6が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEまたはDを含む群から選択され、X12が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X13が、非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WまたはYを含む群から選択され、X14が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択される)(配列番号9)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号9の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEまたはDを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む化合物を含む、実施形態9に記載の使用のための医薬組成物。
実施形態12に記載の使用のための医薬組成物。
前記化合物が、
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(X1が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択され、X5が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)(配列番号1)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X11、X12、X13もしくはX14が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)(配列番号7)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号7の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7およびX11が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む、化合物の使用。
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X5が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)(配列番号4)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
・アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X2が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X3が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X4が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X5が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X6が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X12が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X13が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X14が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)(配列番号8)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号8の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む、実施形態16に記載の化合物の使用。
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQを含む群から選択され、X5が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDを含む群から選択される)(配列番号5)含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
・アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X2が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEまたはDを含む群から選択され、X3が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X4が、非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WまたはYを含む群から選択され、X5が、非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WまたはYを含む群から選択され、X6が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEまたはDを含む群から選択され、X12が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X13が、非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WまたはYを含む群から選択され、X14が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択される)(配列番号9)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号9の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEまたはDを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む、実施形態17に記載の化合物の使用。
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(X1が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択され、X5が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)(配列番号1)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
・アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X11、X12、X13もしくはX14が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)(配列番号7)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号7の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7およびX11が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む、方法。
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X5が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)(配列番号4)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
・アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X2が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X3が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X4が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X5が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X6が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X12が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X13が、非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WもしくはYまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X14が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)(配列番号8)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号8の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む、実施形態23に記載の方法。
・少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NもしくはQを含む群から選択され、X5が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEもしくはDを含む群から選択される)(配列番号5)含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
・アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X2が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEまたはDを含む群から選択され、X3が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X4が、非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WまたはYを含む群から選択され、X5が、非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WまたはYを含む群から選択され、X6が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEまたはDを含む群から選択され、X12が、Gまたは非極性側鎖を有するアミノ酸、例えばA、V、LもしくはIを含む群から選択され、X13が、非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、例えばF、WまたはYを含む群から選択され、X14が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択される)(配列番号9)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号9の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7が、NH2基を有するアミノ酸、例えばK、R、NまたはQを含む群から選択され、X11が、負荷電側鎖を有するアミノ酸、例えばEまたはDを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む、実施形態24に記載の方法。
Claims (12)
- ヒトの転移性癌の処置において使用するための化合物であって、
少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(X1が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択され、X5が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)(配列番号1)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X11、X12、X13もしくはX14が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)(配列番号7)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号7の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7およびX11が、A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、WもしくはYを含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む化合物。 - 前記化合物が、
少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(式中、X1が、K、R、NもしくはQのようなNH2基を有するアミノ酸、またはA、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X5が、EもしくはDのような負荷電側鎖を有するアミノ酸、またはA、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択される)(配列番号4)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1が、K、R、NもしくはQのようなNH2基を有するアミノ酸、またはA、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X2が、EもしくはDのような負荷電側鎖を有するアミノ酸、またはA、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X3が、K、R、NもしくはQのようなNH2基を有するアミノ酸、またはA、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X4が、F、WもしくはYのような非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、またはA、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X5が、F、WもしくはYのような非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、またはA、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X6が、Gまたは、A、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X7が、K、R、NもしくはQのようなNH2基を有するアミノ酸、またはA、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X11が、EもしくはDのような負荷電側鎖を有するアミノ酸、またはA、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X12が、Gまたは、A、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X13が、F、WもしくはYのような非極性側鎖もしくは非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸、またはA、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X14が、K、R、NもしくはQのようなNH2基を有するアミノ酸、またはA、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択される)(配列番号8)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号8の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7が、K、R、NもしくはQのようなNH2基を有するアミノ酸、またはA、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X11が、EもしくはDのような負荷電側鎖を有するアミノ酸、またはA、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む、請求項1に記載の使用のための化合物。 - 前記化合物が、
少なくともアミノ酸配列X1−R−W−H−X5(式中、X1が、K、R、NもしくはQのようなNH2基を有するアミノ酸を含む群から選択され、X5が、EもしくはDのような負荷電側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択される)(配列番号5)含むペプチドまたはこのペプチド模倣物、または
アミノ酸配列X1−X2−X3−X4−X5−X6−X7−R−W−H−X11−X12−X13−X14(式中、X1が、K、R、NまたはQのようなNH2基を有するアミノ酸を含む群から選択され、X2が、EまたはDのような負荷電側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X3が、K、R、NまたはQのようなNH2基を有するアミノ酸を含む群から選択され、X4が、F、WまたはYのような非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸を含む群から選択され、X5が、F、WまたはYのような非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸を含む群から選択され、X6が、Gまたは、A、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X7が、K、R、NまたはQのようなNH2基を有するアミノ酸を含む群から選択され、X11が、EまたはDのような負荷電側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X12が、Gまたは、A、V、LもしくはIのような非極性側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択され、X13が、F、WまたはYのような非極性側鎖または非荷電側鎖と芳香環構造とを有するアミノ酸を含む群から選択され、X14が、K、R、NまたはQのようなNH2基を有するアミノ酸を含む群から選択される)(配列番号9)の内の少なくとも5個の、6個の、7個の、8個の、9個の、10個の、11個の、12個の、13個のまたは14個のアミノ酸を含むペプチドであり、配列番号9の少なくともX7−R−W−H−X11(式中、X7が、K、R、NまたはQのようなNH2基を有するアミノ酸を含む群から選択され、X11が、EまたはDのような負荷電側鎖を有するアミノ酸を含む群から選択される)を含むペプチドまたはこのペプチド模倣物
を含む、請求項2に記載の使用のための化合物。 - 前記化合物が、アミノ酸配列N−R−W−H−E(配列番号2)、アミノ酸配列K−E−Q−W−F−G−N−R−W−H−E−G−Y−R(配列番号6)を含む、場合により、からなるペプチドまたはこのペプチド模倣物を含む、請求項1、2または3のいずれかに記載の使用のための化合物。
- 前記化合物が前記ペプチドまたは前記ペプチド模倣物の改変型である、請求項1、2、3または4のいずれかに記載の使用のための化合物。
- 前記化合物が、前記ペプチドまたはペプチド模倣物のペグ化型、ヘシル化型、パシル化型、グリコシル化型、ミリストイル化型および/または環状型である、請求項5に記載の使用のための化合物。
- 化合物が経口投与用に、経鼻投与用にまたは皮下投与用に製剤化されている、請求項1、2、3、4または5のいずれかに記載の使用のための化合物。
- 前記転移性癌がCD44v6の発現を示す、請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれかに記載の使用のための化合物。
- 前記転移性癌が、対癌米国合同委員会の癌病期分類システムのTNM解剖学的/予後群システムに従ってステージIIIまたはステージIVと分類できる、請求項1、2、3、4、5、6、7または8のいずれかに記載の使用のための化合物。
- 前記転移性癌が、対癌米国合同委員会の癌病期分類システムのTNM解剖学的/予後群システムに従ってステージIVと分類できる、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9のいずれかに記載の使用のための化合物。
- 前記転移性癌が、ホジキンリンパ腫、結腸直腸癌、子宮頸癌、肺癌、皮膚癌、例えば扁平上皮癌または基底細胞癌、頭頸部癌、胃癌、膵癌、頭頸部扁平上皮癌または乳癌の転移型を含む群から選択される、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10のいずれかに記載の使用のための化合物。
- 前記転移性癌が、ホジキンリンパ腫、結腸直腸癌、子宮頸癌、肺癌、皮膚癌、例えば扁平上皮癌または基底細胞癌、頭頸部癌、胃癌、膵癌または乳癌の転移型を含む群から選択され、前記転移性癌が、対癌米国合同委員会の癌病期分類システムのTNM解剖学的/予後群システムに従ってステージIVと分類でき、前記転移性癌がCD44v6の発現を示す、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11のいずれかに記載の使用のための化合物。
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