JP2016500309A - 内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンド - Google Patents

Abstract

【解決手段】本発明は、内部が１０ハート１０アロー構造である８１面のダイヤモンドに関する。本発明は前記ダイヤモンドが８１面にカットされるとともに、１０ハート１０アロー構造が内部に提供され、ハイエンドのカットプロセスを用いることにより、より高い品質と価値がダイヤモンドにもたらされ、陽光の下での前記ダイヤモンドの輝度が２０〜３０％高められる、という有益な効果を有する。本発明による前記ダイヤモンドは、より高い輝き度合いを有する。【選択図】図７

Description

本発明は宝石の分野に関し、具体的には、内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンドに関する。

人々の生活水準が向上するにつれて、宝飾品が、人々の装飾品としてますます幅広く使用されるようになっており、なかでもダイヤモンド装飾品がとりわけ突出している。ダイヤモンドの品質を評価する場合、主に、色（Ｃｏｌｏｕｒ）、透明度（Ｃｌａｒｉｔｙ）、重量（Ｃａｒａｔ）、カット（Ｃｕｔ）という４つの面から検討するが、これらの英語名称がいずれもアルファベットの“Ｃ”から始まるため、業界内では、この４つの基準をダイヤモンドの４Ｃと呼んでいる。色、透明度、重量は、ダイヤモンドが形成される際のそれ自体の性質なので変えることができない。このため、より優れた品質と価値をダイヤモンドに与えるとともに、よりまばゆいきらめきをダイヤモンドに与えることができるのはカットのみである。そして、カット技術が絶え間なく発展していくに伴い、光線が屈折・反射してダイヤモンド内部で８ハート８アローのきらめきを呈するダイヤモンドがユーザーに大いに好まれるようになっており、ダイヤモンドにおいて、現在のところハイエンドのカット方式でもある。

（特になし）

上記の事情に鑑み、本発明の目的は、内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンドを提供することである。

上記の目的を実現するために、本発明の技術案は次の通りである。１０個のメインクラウンファセットと１０個のメインパビリオンファセットを備え；１個のテーブルファセットをさらに有しており；前記メインクラウンファセットがテーブルファセットにつながる箇所にクラウンスターファセットが設けられており、前記クラウンスターファセットは１０個であり；メインクラウンファセットエッジとクラウンスターファセットがつながる箇所にクラウン小ファセットが設けられており、前記クラウン小ファセットは１０個であり；メインクラウンファセットとクラウン小ファセットがつながる箇所に小扇形ファセットが設けられており、前記小扇形ファセットは２０個であり；前記メインパビリオンファセットがつながる箇所にメインパビリオンファセットの補助ファセットが設けられており、前記メインパビリオンファセットの補助ファセットは２０個であり、内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンドである。

好ましくは、前記クラウンスターファセットガードルの長さがメインクラウンファセットエッジの長さの５０％を占め、クラウンスターファセットがテーブルファセットと１５．５〜１８．５°をなす。

好ましくは、前記クラウン小ファセットの短辺と周縁エッジが１１０°を呈し、クラウン小ファセットの高さがメインクラウンファセットエッジの高さの７５％を占める。

好ましくは、前記小扇形ファセットの辺の長さが周縁エッジの５０％を占め、小扇形ファセットが扇形を呈し、前記小扇形ファセットがガードルファセットと３５．５〜３６．５°をなす。

好ましくは、前記メインパビリオンファセットの補助ファセット底部の辺線がメインパビリオンファセット底部の辺線の５０％を占め、メインパビリオンファセットの補助ファセットエッジがメインパビリオンファセットエッジの７５％である。

好ましくは、前記メインパビリオンファセットとガードルファセットの角度が４０．５〜４０．８°である。

好ましくは、前記メインパビリオンファセットの補助ファセットとガードルファセットの角度が４２〜４２．３°である。

好ましくは、前記メインクラウンファセットとガードルファセットの角度が３４〜３５°である。

好ましくは、前記ダイヤモンドは真円度が９９〜１００％であり、ダイヤモンドの高さがダイヤモンドの直径の６０．５％であり、テーブルファセットの直径がダイヤモンドの直径の５６〜５７％であり、クラウン部の高さがダイヤモンドの直径の１４．５〜１５．５％であり、ガードル部の厚さがダイヤモンドの直径の２．５％であり、パビリオン部の高さがダイヤモンドの直径の４３．５〜４５％であり、メインパビリオンファセットの角度が４０．５〜４０．８°であり、メインクラウンファセットの角度が３４〜３５°である。

本発明の有益な効果は以下の通りである。ダイヤモンドを８１面にカットするとともに、内部が１０ハート１０アローの構造を呈することにより、ハイエンドのカットプロセスで、より高い品質と価値をダイヤモンドに与えているだけでなく、陽光の下でのダイヤモンドの輝度も高めており、輝度を２０〜３０％高めることができる、という点にある。専用の眼鏡で本構造のダイヤモンドを見ると、パビリオン部からクラウン部の方に向かって見た場合、“ハート”の効果がより顕著で透明であり；クラウン部からパビリオン部の方に向かって見た場合、“アロー軸”と“アロー軸”の間に非常に多くの放射状の明るいファセットがある。本発明のダイヤモンドは、より光沢度を備えている。

図１は、本発明のメインパビリオンファセットの底面図である。 図２は、本発明のメインクラウンファセットの平面図である。 図３は、本発明のクラウンスターファセットの平面図である。 図４は、本発明のクラウン小ファセットの平面図である。 図５は、本発明の小扇形ファセットの平面図である。 図６は、本発明のメインパビリオンファセットの補助ファセットの底面図である。 図７は、本発明をクラウン部からパビリオン部の方に向かって見た平面図である。 図８は、本発明の正面図である。

以下、具体的な実施例を参照しながら、本発明についてさらに説明する。

１０個のメインクラウンファセット３と１０個のメインパビリオンファセット１を備えた、内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンドである。ダイヤモンドは１個のテーブルファセット４をさらに有している。メインクラウンファセット３がテーブルファセット４につながる箇所にクラウンスターファセット７が設けられており、前記クラウンスターファセットは１０個であり、クラウンスターファセットガードル５の長さがメインクラウンファセットエッジ６の長さの５０％を占め、クラウンスターファセット７がテーブルファセット４と１５．５〜１８．５°をなす。メインクラウンファセット３とクラウンスターファセット７がつながる箇所にクラウン小ファセット１０が設けられており、前記クラウン小ファセットは１０個であり、クラウン小ファセットの短辺８と周縁エッジ１２が１１０°を呈し、クラウン小ファセットの高さがメインクラウンファセットエッジ６の高さの７５％を占める。メインクラウンファセット３とクラウン小ファセット１０がつながる箇所に小扇形ファセット１３が設けられており、前記小扇形ファセットは２０個であり、小扇形ファセットの辺１１の長さが周縁エッジ１２の５０％を占め、小扇形ファセットが扇形を呈し、前記小扇形ファセットがガードルファセットと３５．５〜３６．５°をなす。メインパビリオンファセット１がつながる箇所にメインパビリオンファセットの補助ファセット２が設けられており、前記メインパビリオンファセットの補助ファセットは２０個であり、メインパビリオンファセットの補助ファセット底部の辺線１４が、メインパビリオンファセット底部の辺線１５の５０％を占め、メインパビリオンファセットの補助ファセットエッジ１６がメインパビリオンファセットエッジ１７の７５％である。

また、前記メインパビリオンファセット１とガードルファセット９の角度が４０．５〜４０．８°である。メインパビリオンファセットの補助ファセット２とガードルファセット９の角度が４２〜４２．３°である。メインクラウンファセット３とガードルファセット９の角度が３４〜３５°である。

ダイヤモンドが１０ハート１０アローの完璧なカットを呈することができることを保証するため、前記ダイヤモンドは真円度が９９〜１００％であり、ダイヤモンドの高さｈがダイヤモンドの直径ｄの６０．５％であり、テーブルファセットの直径ｄ１がダイヤモンドの直径ｄの５６〜５７％であり、クラウン部の高さｈ２がダイヤモンドの直径ｄの１４．５〜１５．５％であり、ガードル部の厚さｈ３がダイヤモンドの直径ｄの２．５％であり、パビリオン部の高さｈ１がダイヤモンドの直径ｄの４３．５〜４５％であり、メインパビリオンファセットの角度αが４０．５〜４０．８°であり、メインクラウンファセットの角度βが３４〜３５°である。

ダイヤモンドの先端の位置が中心位置であり、ずれは１％未満でなければならない。形状が同じファセットはすべて、互いに等しい寸法を有しており、一対一対応しているとともに、一定の角度で研磨される。

１ メインパビリオンファセット
２ メインパビリオンファセットの補助ファセット
３ メインクラウンファセット
４ テーブルファセット
５ クラウンスターファセットガードル
６ メインクラウンファセットエッジ
７ クラウンスターファセット
８ クラウン小ファセットの短辺
９ ガードルファセット
１０ クラウン小ファセット
１１ 小扇形ファセットの辺
１２ 周縁エッジ
１３ 小扇形ファセット
１４ メインパビリオンファセットの補助ファセット底部の辺線
１５ メインパビリオンファセット底部の辺線
１６ メインパビリオンファセットの補助ファセットエッジ
１７ メインパビリオンファセットエッジ
ｄ ダイヤモンドの直径
ｄ１ テーブルファセットの直径
ｈ ダイヤモンドの高さ
ｈ１ パビリオン部の高さ
ｈ２ クラウン部の高さ
ｈ３ ガードル部の厚さ
α メインパビリオンファセットの角度
β メインクラウンファセットの角度

Claims (9)

1. １０個のメインクラウンファセット（３）と１０個のメインパビリオンファセット（１）を備え；１個のテーブルファセット（４）をさらに有しており；前記メインクラウンファセット（３）がテーブルファセット（４）につながる箇所にクラウンスターファセット（７）が設けられており、前記クラウンスターファセットは１０個であり；メインクラウンファセットエッジ（６）とクラウンスターファセット（７）がつながる箇所にクラウン小ファセット（１０）が設けられており、前記クラウン小ファセットは１０個であり；メインクラウンファセット（３）とクラウン小ファセット（１０）がつながる箇所に小扇形ファセット（１３）が設けられており、前記小扇形ファセットは２０個であり；前記メインパビリオンファセット（１）がつながる箇所にメインパビリオンファセットの補助ファセット（２）が設けられており、前記メインパビリオンファセットの補助ファセットは２０個であることを特徴とする、内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンド。
2. 前記前記クラウンスターファセットガードル（５）の長さがメインクラウンファセットエッジ（６）の長さの５０％を占め、クラウンスターファセット（７）がテーブルファセット（４）と１５．５〜１８．５°をなすことを特徴とする、請求項１に記載の、内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンド。
3. 前記クラウン小ファセットの短辺（８）と周縁エッジ（１２）が１１０°を呈し、かつクラウン小ファセットの高さがメインクラウンファセットエッジ（６）の高さの７５％を占めることを特徴とする、請求項１に記載の、内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンド。
4. 前記小扇形ファセットの辺（１１）の長さが周縁エッジ（１２）の５０％を占め、小扇形ファセットが扇形を呈し、小扇形ファセットがガードルファセットと３５．５〜３６．５°をなすことを特徴とする、請求項１に記載の、内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンド。
5. 前記メインパビリオンファセットの補助ファセット底部の辺線（１４）がメインパビリオンファセット底部の辺線（１５）の５０％を占め、メインパビリオンファセットの補助ファセットエッジ（１６）がメインパビリオンファセットエッジ（１７）の７５％であることを特徴とする、請求項１に記載の、内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンド。
6. 前記メインパビリオンファセット（１）とガードルファセット（９）の角度が４０．５〜４０．８°であることを特徴とする、請求項１に記載の、内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンド。
7. 前記メインパビリオンファセットの補助ファセット（２）とガードルファセット（９）の角度が４２〜４２．３°であることを特徴とする、請求項１に記載の、内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンド。
8. 前記メインクラウンファセット（３）とガードルファセット（９）の角度が３４〜３５°であることを特徴とする、請求項１に記載の、内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンド。
9. 前記ダイヤモンドは真円度が９９〜１００％であり、ダイヤモンドの高さ（ｈ）はダイヤモンドの直径（ｄ）の６０．５％であり、テーブルファセットの直径（ｄｌ）はダイヤモンドの直径（ｄ）の５６〜５７％であり、クラウン部の高さ（ｈ２）はダイヤモンドの直径（ｄ）の１４．５〜１５．５％であり、ガードル部の厚さ（ｈ３）はダイヤモンドの直径（ｄ）の２．５％であり、パビリオン部の高さ（ｈ１）はダイヤモンドの直径（ｄ）の４３．５〜４５％であり、メインパビリオンファセットの角度（α）が４０．５〜４０．８°であり、メインクラウンファセットの角度（β）が３４〜３５°であることを特徴とする、請求項１に記載の、内部が１０ハート１０アロー構造を呈する８１面のダイヤモンド。

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