JP2016226185A - Linear motor and method for manufacturing linear motor - Google Patents
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Abstract
Description
開示の実施形態は、リニアモータ及びリニアモータの製造方法に関する。 The embodiment of the disclosure relates to a linear motor and a method for manufacturing the linear motor.
特許文献1には、U、V、Wの各相の電機子コイルの巻き始め側に電源と接続するためのリード線を設け、各相の電機子コイルの巻き終わり側を中性点により接続させたリニアモータが記載されている。
In
上記リニアモータは、電機子を樹脂によりモールドする際にリード線が動かないように、リード線を固定する構造とするのが好ましい。しかしながら、上記従来技術ではリード線を固定する構造については特に考慮されておらず、信頼性の向上を図るには装置構成の更なる最適化が要望される。 The linear motor preferably has a structure in which the lead wire is fixed so that the lead wire does not move when the armature is molded with resin. However, in the above-described prior art, the structure for fixing the lead wire is not particularly considered, and further optimization of the device configuration is desired in order to improve the reliability.
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、信頼性を向上可能なリニアモータ及びリニアモータの製造方法を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such problems, and an object thereof is to provide a linear motor and a method of manufacturing the linear motor that can improve reliability.
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、界磁部と電機子部とを備えたリニアモータであって、複数のティースを備えた電機子コアと、前記複数のティースのそれぞれに装着された複数のボビンと、前記複数のボビンのそれぞれに巻回された複数のコイルと、前記コイルに電気的に接続された少なくとも1本のリード線と、前記ボビンに固定され、前記リード線を保持する保持部材と、前記ボビン、前記コイル、前記リード線、及び前記保持部材の少なくとも一部を被覆する樹脂部と、を有するリニアモータが適用される。 In order to solve the above problems, according to one aspect of the present invention, a linear motor including a field portion and an armature portion, an armature core including a plurality of teeth, and a plurality of teeth A plurality of bobbins attached thereto, a plurality of coils wound around each of the plurality of bobbins, at least one lead wire electrically connected to the coils, and fixed to the bobbin, A linear motor having a holding member that holds a lead wire and a resin portion that covers at least a part of the bobbin, the coil, the lead wire, and the holding member is applied.
また、本発明の別の観点によれば、界磁部と電機子部とを備えたリニアモータであって、複数のティースを備えた電機子コアと、前記複数のティースのそれぞれに装着された複数のボビンと、前記複数のボビンのそれぞれに巻回された複数のコイルと、前記電機子コア及び前記複数のボビンのそれぞれに挿入され、前記ティースに装着された前記ボビンの位置ずれを防止する複数の位置決め部材と、前記ボビン、前記コイル、及び前記位置決め部材の少なくとも一部を被覆する樹脂部と、を有するリニアモータが適用される。 According to another aspect of the present invention, the linear motor includes a field portion and an armature portion, and is mounted on each of the armature core including a plurality of teeth and the plurality of teeth. A plurality of bobbins, a plurality of coils wound around each of the plurality of bobbins, and inserted into each of the armature core and the plurality of bobbins to prevent positional deviation of the bobbins attached to the teeth. A linear motor having a plurality of positioning members and a resin portion covering at least a part of the bobbins, the coils, and the positioning members is applied.
また、本発明のさらに別の観点によれば、界磁部と電機子部とを備えたリニアモータの製造方法であって、電機子コアの複数のティースのそれぞれにコイルが巻回されたボビンを装着することと、前記コイルに電気的に接続された少なくとも1本のリード線を配線することと、前記リード線を保持する保持部材を前記ボビンに装着することと、前記リード線を樹脂で被覆することと、を有するリニアモータの製造方法が適用される。 According to still another aspect of the present invention, there is provided a method for manufacturing a linear motor including a field portion and an armature portion, wherein a bobbin is formed by winding a coil around each of a plurality of teeth of an armature core. Attaching at least one lead wire electrically connected to the coil, attaching a holding member for holding the lead wire to the bobbin, and attaching the lead wire with resin. And a linear motor manufacturing method is applied.
本発明によれば、リニアモータの信頼性を向上することができる。 According to the present invention, the reliability of a linear motor can be improved.
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、リニアモータ1について「上」、「下」、「前」、「後」、「右」、「左」というときは、図1等の各図中に適宜示す矢印方向に各々対応するが、リニアモータ1等の各構成の位置関係を限定するものではない。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following description, when “upper”, “lower”, “front”, “rear”, “right”, “left” are referred to for the
<1.リニアモータの全体構成>
図1乃至図5を参照しつつ、本実施形態に係るリニアモータ1の全体構成の一例について説明する。図1はリニアモータ1の全体構成の一例を表す前面図、図2は電機子部3の上面図、図3は電機子部3の下面図、図4は図2のA−A断面による断面図、図5は図2のB−B断面による断面図である。
<1. Overall configuration of linear motor>
An example of the overall configuration of the
図1に示すように、リニアモータ1は、界磁部2と、電機子部3とを有する。リニアモータ1は、界磁部2及び電機子部3のいずれか一方を固定子、他方を可動子とし、固定子と可動子がストローク方向(図1中左右方向)に相対移動可能に構成されている。界磁部2は、ストローク方向に延在した例えば略直方体状の界磁ヨーク4と、ストローク方向に交互に極性が異なるように界磁ヨーク4に配置された複数の界磁磁石5とを有する。
As shown in FIG. 1, the
図1及び図2に示すように、電機子部3は、電機子コア10と、複数のボビン20と、複数のコイル13と、少なくとも1本のリード線14と、保持部材30と、樹脂部16とを有する。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
電機子コア10は、複数(この例では6)のティース11を備え、これら複数のティース11を界磁部2とは反対側の上端部で接続するヨーク部12を有する。ヨーク部12は、ストローク方向に延在した例えば略矩形板状に形成され、各ティース11はヨーク部12から下側(界磁部2側)に突出している。複数のティース11は、ヨーク部12のストローク方向に略等間隔で配置され、界磁部2側の下端部が、界磁磁石5と磁気的空隙を空けて対向するように配置される。なお、リニアモータ1は、図1に示す例では、5個の界磁磁石5に対し6個のティース11(6のスロット)を配置した例えば5ポール6スロットのスロットコンビネーションに構成されているが、これ以外のスロットコンビネーションとしてもよい。
The
ボビン20は、複数のティース11のそれぞれに装着されている。図4に示すように、各ボビン20は、内側にティース11が挿入され、外側にコイル13が巻回される巻回部21と、巻回部21の上端側(一端側の一例に相当)に設けられたつば部22と、巻回部21の下端側に設けられたベース部18とを備えている。図3及び図4に示すように、ボビン20には、つば部22、巻回部21、及びベース部18を上下方向に貫通する(上下方向から見て)略矩形状の貫通穴24が設けられている。ボビン20は、貫通穴24にティース11が挿入されることで、ティース11に装着されている。ティース11に装着されたボビン20は、つば部22がヨーク部12に当接し、ベース部18からティース11が下側に僅かに露出される。電機子部3をモールドする樹脂部16は、ティース11の露出部の周囲を囲むようにベース部18を覆う。
The
つば部22は、巻回部21とは反対側の上面のヨーク部12を間に挟む前後両側の2箇所につば部22に対して垂直に立設された一対の立設部25を備えている。図2及び図5に示すように、前後2つの立設部25及びヨーク部12にはピン17(位置決め部材の一例に相当)が挿入されている。前側の立設部25は、ヨーク部12を貫通したピン17の前端部を支持し、後側の立設部25は、ヨーク部12を貫通したピン17の後端部を支持する。また、図2及び図4に示すように、前側の立設部25とつば部22との間には、保持部材30が取り付けられている。保持部材30とつば部22及び立設部25とで囲われた空間19内にはリード線14が挿通されており、例えば図示しない金型による樹脂部16のインサート成形時に、圧入された樹脂によりリード線14が空間19の外へ飛び出さないように保持されている。
The
コイル13は、複数のボビン20のそれぞれの上記巻回部21に巻回されている。リニアモータ1は、例えばU相、V相、W相の各相に対応した1組のコイル13を複数組(この例では2組)有している。リード線14は、モータケーブル50から樹脂部16内に配線され、コイル13に電気的に接続されている。リード線14の数は特に限定されるものではないが、例えばU相、V相、W相の各相に対応した3本のリード線とフレームグランドに対応した1本のリード線の計4本が配線されている。なお、図1、図2及び図4等ではそのうちの3本のみ図示している。
The
保持部材30は、ボビン20に固定され、上述のようにリード線14を保持する。保持部材30の数は特に限定されるものではないが、本実施形態では各ボビン20に対して1つずつ設けられている。樹脂部16は、少なくとも保持部材30により保持されたリード線14を被覆する。本実施形態では、樹脂部16は、リード線14の他、ボビン20、コイル13、保持部材30の全体を被覆すると共に、電機子コア10の一部を被覆する。この例では、電機子コア10のうち、各ティース11の下端部と、ヨーク部12の上部とが樹脂部16より露出している。なお、図1〜図5では、説明の便宜上、樹脂部16を想像線にて図示している。
The holding
<2.ボビンの詳細構造>
図6及び図7を用いて、ボビン20の詳細構造の一例について説明する。図6(a)はボビン20の上面図、図6(b)はボビン20の前面図、図6(c)はボビン20の右側面図であり、図7はボビン20の斜視図である。
<2. Detailed structure of bobbin>
An example of the detailed structure of the
図6(c)及び図7に示すように、ボビン20は、コイル13が巻回される筒状の上記巻回部21と、巻回部21の上端側に設けられた上記つば部22と、巻回部21の下端側に設けられた上記ベース部18とを有する。また、図6(a)及び図7に示すように、ボビン20のつば部22、巻回部21、及びベース部18を上下方向に貫通する上記貫通穴24は、ティース11の外郭に略対応する矩形状に形成されている。貫通穴24の内周面には、ティース11に装着されたボビン20が抜けづらくするための摩擦部として、図6(a)に示すように、前側に矩形状の突片部24aが設けられ、後側に適宜形状(略三角形等)の凹凸部24bが設けられる(図7では摩擦部の図示を省略)。
As shown in FIGS. 6C and 7, the
つば部22の前端部には、つば部22の長手方向(前後方向)と直交する幅方向(左右方向)の2箇所に、スリット状の切り欠き部22aが設けられている。巻回部21に巻回されたコイル13の巻き始め端部及び巻き終り端部が、2つの切り欠き部22aを通ってつば部22の上面側に導出され、リード線14等との結線処理が施される。また、つば部22の2つの切り欠き部22aの間の、この例では右側の切り欠き部22aに近接した位置には、保持部材30の装着用の第1切り欠き穴26が設けられる。第1切り欠き穴26は、例えばつば部22を貫通する丸穴26aに、つば部22の前端部に開口するテーパ状の切り欠き部26bが連通した形状に形成されている。
At the front end portion of the
一方、つば部22の上面には、ヨーク部12を間に挟む前後両側の2箇所につば部22に対して垂直に立設された一対の上記立設部25が設けられている。2つの立設部25の例えば左寄りの位置には、それぞれ上記ピン17が挿入される装着穴27が設けられる。ピン17は、一方の立設部25の装着穴27からヨーク部12の図示しない貫通穴に挿入され、さらに他方の立設部25の装着穴27に挿入されることで、ヨーク部12及び前後の立設部25を貫通したピン17の両端部が前後の立設部25に支持される。また、つば部22の前側の立設部25には、上記第1切り欠き穴26に対応した位置に保持部材30の装着用の第2切り欠き穴28が設けられる。第2切り欠き穴28は、例えば立設部25を貫通する丸穴28aに、立設部25の上端部に開口するテーパ状の切り欠き部28bが連通した形状に形成されている。
On the other hand, on the top surface of the
<3.保持部材の詳細構造>
図8を用いて、保持部材30の詳細構造の一例について説明する。図8に示すように、保持部材30は、面部31aと面部31bとを有する略L字状に屈曲された板部材31を備えている。板部材31の下端側(保持部材30の一端側の一例に相当)の左右方向略中央位置には、面部31aと平行に突出した略T字状の第1突起部32が形成され、板部材31の後端側(保持部材30の他端側の一例に相当)の左右方向略中央位置には、面部31bと平行に突出した略T字状の第2突起部33が形成されている。第1突起部32(突起部の一例)は、板部材31の下端側に連結された略円柱状の軸部32aと、軸部32aの下端に設けられた板状の係合部32bとを有する。第2突起部33(突起部の一例)は、板部材31の後端側に連結された略円柱状の軸部33aと、軸部33aの後端に設けられた板状の係合部33bとを有する。
<3. Detailed structure of holding member>
An example of the detailed structure of the holding
図9に示すように、保持部材30は、第1突起部32の軸部32aがつば部22の第1切り欠き穴26に前側から挿入されると共に、第2突起部33の軸部33aが立設部25の第2切り欠き穴28に上側から挿入されることで、つば部22及び立設部25との間に着脱自在に取り付けられる。このとき、第1突起部32の係合部32bがつば部22の下面に接触すると共に、第2突起部33の係合部33bが立設部25の後側の面に接触することで、突起部32,33の切り欠き穴26,28からの抜けが防止される。保持部材30がボビン20に取り付けられると、保持部材30とつば部22及び立設部25とで囲われた、リード線14が挿通される空間19が形成される。
As shown in FIG. 9, in the holding
<4.製造方法>
リニアモータ1の製造方法の一例について説明する。まず、電機子コア10の複数のティース11のそれぞれに、コイル13を巻回されたボビン20がそれぞれ装着される。次に、モータケーブル50から引き出された複数のリード線14が、ボビン20のつば部22の上側且つ前方の立設部25の前側の空間にそれぞれ配線され、結線処理されて各コイル13の端末と電気的に接続される。次に、リード線14を保持する複数の保持部材30が、各ボビン20にそれぞれ装着される。そして、例えばインサート成形等により、リード線14、ボビン20、コイル13、保持部材30、電機子コア10等を被覆する樹脂部16が形成される。このようにして形成された電機子部3が、界磁部2と所定の磁気的空隙を介して相対移動可能に対向配置されることで、リニアモータ1が製造される。
<4. Manufacturing method>
An example of a method for manufacturing the
<5.比較例>
次に、本実施形態の効果の理解を容易とするために、図10及び図11を用いて比較例1及び比較例2について説明する。
<5. Comparative Example>
Next, in order to facilitate understanding of the effects of the present embodiment, Comparative Example 1 and Comparative Example 2 will be described with reference to FIGS. 10 and 11.
(5−1.比較例1)
リニアモータでは、樹脂部16を形成する際にリード線14が動くと、リード線14の一部が樹脂部16からはみ出す等の可能性があるので、リード線14を固定する構造とするのが好ましい。比較例1は、例えば縛り紐を用いてリード線14を固定する構造の一例である。図10は、比較例1のリニアモータ1Aの上面図である。
(5-1. Comparative Example 1)
In the linear motor, if the
図10に示すように、リニアモータ1Aでは、リード線14の固定処理が縛り紐40により行われている。この例では、縛り紐40は各ボビン20の前側の2箇所において、ボビン20の前部に導いたリード線14をそれぞれ縛る。これにより、リード線14を固定することができる。しかしながら、縛り紐40によるリード線14の固定作業は、一般に手作業となるために固定の信頼性が低下する可能性があり、また作業に多大な労力や時間を要する場合が多いという課題がある。
As shown in FIG. 10, in the
(5−2.比較例2)
リニアモータでは、ティース11に装着されたボビン20が樹脂部16を形成する際に位置ずれを起こすと、ボビン20の界磁部2側の表面が樹脂部16から露出する等の可能性があるので、ボビン20を位置決めする構造とするのが好ましい。比較例2は、例えば樹脂部16の成形時に使用する金型をボビン20に押し当てることにより位置決めを行う構造の一例である。図11は、比較例2のリニアモータ1Bの下面図である。
(5-2. Comparative Example 2)
In the linear motor, if the
図11に示すように、リニアモータ1Bでは、ボビン20のベース部18の下面(ボビン20の界磁部2側の表面)に、ティース11の周囲を囲うように複数の突起42が設けられている。そして、樹脂部16の成形時に、突起42を図示しない金型の上型に押し当てることでつば部22がヨーク部12に当接した状態となるようにボビン20が位置決めされ、その位置決めした状態で樹脂部16が成形される。
As shown in FIG. 11, in the
このようにすると、ティース11に装着されたボビン20が樹脂部16の成形時に位置ずれするのを防ぐことができ、ボビン20の界磁部2側の表面の樹脂部16からの露出等を防止することができる。しかしながら、上金型に当たる各突起42の先端面が樹脂部16から露出するため、そこを起点に樹脂部16が剥離し易くなり、パーティクルの発生の原因となる場合がある。また、各突起42の先端面がリニアモータの外観に現れるため、外観性が低下するという課題もある。
If it does in this way, it can prevent that the
<6.実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態のリニアモータ1は、界磁部2と電機子部3とを備え、複数のティース11を備えた電機子コア10と、複数のティース11のそれぞれに装着された複数のボビン20と、複数のボビン20のそれぞれに巻回された複数のコイル13と、コイル13に電気的に接続された少なくとも1本のリード線14と、ボビン20に固定され、リード線14を保持する複数の保持部材30と、リード線14を被覆する樹脂部16とを有する。これにより、次の効果を奏する。
<6. Effects of the embodiment>
As described above, the
すなわち、前述のように、リニアモータでは、樹脂部16を形成する際にリード線14が動かないように、リード線14を固定する構造とするのが好ましい。ここで、例えば配線基板を用いてリード線14を固定する場合にはコストが増加するという課題がある。また、配線基板を用いずに例えば上記比較例1に示したように、縛り紐40を用いてリード線14を固定する場合には、手作業となるために固定の信頼性が低下すると共に、作業に多大な労力や時間を要するという課題がある。
That is, as described above, the linear motor preferably has a structure in which the
これに対し、本実施形態では、リード線14を保持する保持部材30がボビン20に固定されているので、樹脂部16を形成する際にリード線14が樹脂部16からはみ出さないように保持することができ、リニアモータ1の信頼性を向上できる。また、基板を使用しないのでコストを抑えることができ、且つ、縛り紐等を使用しないので固定の信頼性及び作業性を大幅に向上できる。
On the other hand, in this embodiment, since the holding
また、本実施形態では特に、保持部材30は、複数のボビン20と同数設けられており、各保持部材30が複数のボビン20の各々に固定されている。これにより、例えば複数のボビン20間に亘って保持部材30を一体的に設ける場合に比べて、樹脂モールド時に樹脂が保持部材30の内部に流れ込む隙間を多く形成して円滑に流入させることができるので、樹脂部16の成形不良等の発生を低減できる。
In the present embodiment, in particular, the holding
また、本実施形態では特に、保持部材30は、ボビン20に着脱される突起部32,33を有する。これにより、保持部材30をボビン20に対し着脱可能な構成とすることができる。その結果、リード線14の結線や配線等を行う際には保持部材30をボビン20から外しておき、その後に保持部材30をボビン20に装着するだけでリード線14を保持できるので、作業性をさらに向上できる。
In the present embodiment, in particular, the holding
また、本実施形態では特に、保持部材30は屈曲された板部材31であり、リード線14は、保持部材30とボビン20とで囲われた空間19内に挿通されている。これにより、次の効果を奏する。
In the present embodiment, in particular, the holding
すなわち、屈曲された板部材である保持部材30とボビン20とでリード線14を囲うことにより、リード線14の保持の確実性を向上できる。また、例えばリード線14が複数ある場合に、保持部材30を一本一本のリード線14を個別に保持するような構造とする場合に比べて、保持部材30の構造を簡易化でき、且つ、リード線14の固定の作業性を向上できる。
That is, it is possible to improve the certainty of holding the
また、本実施形態では特に、電機子コア10は、複数のティース11を接続するヨーク部12を有し、ボビン20は、内側にティース11が挿入され、外側にコイル13が巻回された巻回部21と、巻回部21の上端側に形成され、ヨーク部12に当接したつば部22と、つば部22の上面に立設された立設部25とを有し、リード線14は、保持部材30、つば部22、及び立設部25により囲われた上記空間19内に挿通されている。これにより、次の効果を奏する。
In the present embodiment, in particular, the
すなわち、一般にボビン20においては、つば部22の上面側におけるヨーク部12の両側の空間は、部品等が設置されないデッドスペース(樹脂のみが充填されるスペース)となる場合がある。本実施形態では、つば部22の上面に立設部25を設けることにより、リード線14を保持部材30で保持する構造を上記空間に配置することができ、上記空間を有効活用することができる。その結果、リニアモータ1を小型化することが可能となる。
That is, in general, in the
また、本実施形態では特に、保持部材30は、当該保持部材30の下端側に形成され、つば部22に形成された第1切り欠き穴26に係合される第1突起部32と、保持部材30の後端側に形成され、立設部25に形成された第2切り欠き穴28に係合される第2突起部33と、を有する。
Further, in particular, in the present embodiment, the holding
すなわち、保持部材30は、両端に形成された第1突起部32及び第2突起部33がボビン20のつば部22及び立設部25に係合される。これにより、保持部材30の両端をボビン20に固定することができるので、モールド時の保持部材30のぐらつき等を防止でき、リード線14の保持の確実性を向上できる。
That is, in the holding
また、本実施形態では特に、電機子コア10及びボビン20のそれぞれに挿入され、ティース11に装着されたボビン20の位置ずれを防止するピン17を有する。これにより、次の効果を奏する。
Further, in the present embodiment, in particular, the
すなわち、前述のように、リニアモータ1では、ティース11に装着されたボビン20が樹脂部16を形成する際に位置ずれを起こさないように、ボビン20を位置決めする構造とするのが好ましい。ここで、例えば上記比較例2で示したように、ボビン20のベース部18の下面に複数の突起42を設ける場合、前述したように、パーティクルの発生や外観性が低下するという課題がある。
That is, as described above, the
本実施形態では、ボビン20の位置ずれを防止する位置決め部材を設けるので、ボビン20の上記突起42が不要となる。これにより、上記パーティクルの発生を抑制できると共に、リニアモータ1の外観性も向上できる。
In the present embodiment, since the positioning member for preventing the displacement of the
また、本実施形態では特に、ヨーク部12と立設部25とに挿入されたピン17を位置決め部材とする。これにより、ピン17の延設方向がボビン20の位置ずれ方向(ティース11の延設方向)と略直交した方向となるので、ボビン20の位置ずれ防止の確実性を向上できる。また、立設部25を、リード線14の保持とボビン20の位置決めの双方の構成に兼用できるので、構造の簡素化、部品点数の削減、及びコスト低減等を図ることができる。
In this embodiment, in particular, the
また、本実施形態では特に、立設部25は、つば部22の上面においてヨーク部12を間に挟んで前後2箇所に立設されており、ピン17は、ヨーク部12及び前後2つの立設部25を貫通して設けられる。
Further, in particular, in the present embodiment, the standing
これにより、ボビン20をヨーク部12を間に挟んだ2箇所で位置決めできるので、ボビン20の傾き等を防止して位置決めを安定化させることができる。また、電機子コア10を電磁鋼板等による積層構造とする場合、導電部材を積層方向に貫通させてアースをとる必要があるが、本実施形態ではピン17が導電部材を兼用できるので、構造の簡素化、部品点数の削減、及びコスト低減等を図ることができる。
As a result, the
また、リニアモータ1は、電機子コア10の複数のティース11のそれぞれにコイル13が巻回されたボビン20を装着することと、コイル13に電気的に接続された少なくとも1本のリード線14を配線することと、リード線14を保持する保持部材30をボビン20に装着することと、リード線14を樹脂で被覆することにより、製造される。これにより、保持部材30をボビン20に装着するという容易な作業のみでリード線14を保持することができるので、リード線14の固定の作業性を大幅に向上できる。
In the
<7.変形例>
なお、開示の実施形態は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
<7. Modification>
The disclosed embodiments are not limited to the above, and various modifications can be made without departing from the spirit and technical idea thereof. Hereinafter, such modifications will be described.
(7−1.ピンがヨーク部を貫通しない場合)
上記実施形態では、ボビン20を位置決めするピン17がヨーク部12を貫通する構成としたが、ピン17がヨーク部12を貫通しない構成としてもよい。本変形例の一例を図12に示す。図12において図5と同様の部材は同一の符号を付して適宜説明を省略する。
(7-1. When the pin does not penetrate the yoke part)
In the above-described embodiment, the
図12に示すように、本変形例のリニアモータ1は、上記実施形態よりも短い2本のピン17を備える。一方のピン17は、一方の立設部25及びヨーク部12の途中まで挿入され、他方のピン17は、他方の立設部25及びヨーク部12の途中まで挿入される。2本のピン17は、いずれもヨーク部12を貫通しない構成となっている。
As shown in FIG. 12, the
本変形例によっても、樹脂部16を形成する際のボビン20の位置ずれを防止できる。
Also according to this modification, it is possible to prevent the displacement of the
(7−2.立設部を1つとする場合)
上記実施形態では、一対の立設部25がつば部22の上面においてヨーク部12を間に挟んだ前後2箇所に設けられる構成としたが、立設部25の数は2つに限定されるものではなく、1つとしてもよい。この場合、立設部25の設置位置はヨーク部12の前側又は後側のいずれでもよいが、前側とすることで保持部材30の設置が可能となる。本変形例の一例を図13に示す。図13において図5と同様の部材は同一の符号を付して適宜説明を省略する。
(7-2. When there is one standing part)
In the above embodiment, the pair of standing
図13に示すように、本変形例のリニアモータ1では、立設部25がつば部22の上面のヨーク部12を間に挟んだ前後2箇所のうちの保持部材30が設置される前側にだけ設置され、後側には設置されていない。ピン17は、立設部25及びヨーク部12に挿入されている。なお、図13に示す例ではピン17がヨーク部12の後端部まで挿入されているが、上記図12に示すようにヨーク部12の途中まで挿入された構成でもよい。
As shown in FIG. 13, in the
(7−3.保持部材の数)
上記実施形態では、保持部材30の数をボビン20と同数とし、ボビン20ごとに1個の保持部材30を設置する構成としたが、保持部材30の数はこれに限定されるものではない。例えば、ボビン20の2個ずつに対し保持部材30を1個、ボビン20の3個ずつに対し保持部材30を1個設置する等でもよい。この場合、2個又は3個のボビン20に亘ってカバーするように保持部材30を比較的長く形成してもよい。また、全部のボビン20に亘ってカバーする保持部材30を1個設置してもよい。
(7-3. Number of holding members)
In the above embodiment, the number of holding
(7−4.保持部材の突起部を一方だけとする場合)
上記実施形態では、保持部材30が板部材31の一端側及び他端側の両方に突起部32,33をそれぞれ備える構成としたが、保持部材30の構成はこれに限定されるものではない。例えば、保持部材30が一端側及び他端側のいずれか一方のみに突起部を有し、当該一方の突起のみで係合される構造としてもよい。
(7-4. When the protrusion of the holding member is only one side)
In the above embodiment, the holding
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」という意味である。 In the above description, when there is a description such as “vertical” or “parallel”, the description is not strict. That is, the terms “vertical” and “parallel” mean that “tolerance and error in manufacturing are allowed in design,” and “substantially vertical” and “substantially parallel”.
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。 In addition to those already described above, the methods according to the above-described embodiments and modifications may be used in appropriate combination.
その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。 In addition, although not illustrated one by one, the above-mentioned embodiment and each modification are implemented with various modifications within a range not departing from the gist thereof.
1 リニアモータ
2 界磁部
3 電機子部
10 電機子コア
11 ティース
12 ヨーク部
13 コイル
14 リード線
16 樹脂部
17 ピン(位置決め部材の一例)
19 空間
20 ボビン
21 巻回部
22 つば部
25 立設部
26 第1切り欠き穴
28 第2切り欠き穴
30 保持部材
31 板部材
32 第1突起部(突起部の一例)
33 第2突起部(突起部の一例)
DESCRIPTION OF
DESCRIPTION OF
33 Second protrusion (an example of a protrusion)
Claims (11)
複数のティースを備えた電機子コアと、
前記複数のティースのそれぞれに装着された複数のボビンと、
前記複数のボビンのそれぞれに巻回された複数のコイルと、
前記コイルに電気的に接続された少なくとも1本のリード線と、
前記ボビンに固定され、前記リード線を保持する保持部材と、
前記リード線を被覆する樹脂部と、
を有することを特徴とするリニアモータ。 A linear motor having a field part and an armature part,
An armature core having a plurality of teeth;
A plurality of bobbins attached to each of the plurality of teeth;
A plurality of coils wound around each of the plurality of bobbins;
At least one lead wire electrically connected to the coil;
A holding member fixed to the bobbin and holding the lead wire;
A resin portion covering the lead wire;
The linear motor characterized by having.
前記複数のボビンと同数設けられており、各保持部材が前記複数のボビンの各々に固定されている
ことを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。 The holding member is
The linear motor according to claim 1, wherein the linear motor is provided in the same number as the plurality of bobbins, and each holding member is fixed to each of the plurality of bobbins.
前記ボビンに着脱される少なくとも1つの突起部を有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のリニアモータ。 The holding member is
The linear motor according to claim 1, further comprising at least one protrusion that is attached to and detached from the bobbin.
屈曲された板部材であり、
前記リード線は、
前記保持部材と前記ボビンとで囲われた空間内に挿通されている
ことを特徴とする請求項3に記載のリニアモータ。 The holding member is
A bent plate member,
The lead wire is
The linear motor according to claim 3, wherein the linear motor is inserted into a space surrounded by the holding member and the bobbin.
前記複数のティースを接続するヨーク部を有し、
前記ボビンは、
内側に前記ティースが挿入され、外側に前記コイルが巻回された巻回部と、
前記巻回部の一端側に形成され、前記ヨーク部に当接したつば部と、
前記つば部の前記巻回部とは反対側の面に立設された立設部と、を有し、
前記リード線は、
前記保持部材、前記つば部、及び前記立設部により囲われた前記空間内に挿通されている
ことを特徴とする請求項4に記載のリニアモータ。 The armature core is
A yoke portion connecting the plurality of teeth;
The bobbin is
A winding part in which the teeth are inserted inside and the coil is wound outside;
A collar portion formed on one end side of the winding portion and in contact with the yoke portion;
A standing portion that is erected on a surface opposite to the winding portion of the collar portion,
The lead wire is
The linear motor according to claim 4, wherein the linear motor is inserted into the space surrounded by the holding member, the flange portion, and the standing portion.
前記保持部材の一端側に形成され、前記つば部に形成された第1切り欠き穴に係合される第1突起部と、
前記保持部材の他端側に形成され、前記立設部に形成された第2切り欠き穴に係合される第2突起部と、を含む
ことを特徴とする請求項5に記載のリニアモータ。 The at least one protrusion is
A first protrusion formed on one end of the holding member and engaged with a first notch formed in the collar;
The linear motor according to claim 5, further comprising: a second protrusion formed on the other end side of the holding member and engaged with a second notch hole formed in the standing portion. .
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のリニアモータ。 7. The positioning device according to claim 1, further comprising a positioning member that is inserted into each of the armature core and the bobbin and that prevents a displacement of the bobbin attached to the teeth. 8. Linear motor.
前記複数のティースを接続するヨーク部を有し、
前記ボビンは、
内側に前記ティースが挿入され、外側に前記コイルが巻回された巻回部と、
前記巻回部の一端側に形成され、前記ヨーク部に当接したつば部と、
前記つば部の前記巻回部とは反対側の面に立設された立設部と、を有し、
前記位置決め部材は、
前記ヨーク部と前記立設部とに挿入されたピンである
ことを特徴とする請求項7に記載のリニアモータ。 The armature core is
A yoke portion connecting the plurality of teeth;
The bobbin is
A winding part in which the teeth are inserted inside and the coil is wound outside;
A collar portion formed on one end side of the winding portion and in contact with the yoke portion;
A standing portion that is erected on a surface opposite to the winding portion of the collar portion,
The positioning member is
The linear motor according to claim 7, wherein the linear motor is a pin inserted into the yoke portion and the standing portion.
前記つば部の前記面において前記ヨーク部を間に挟んで2箇所に立設されており、
前記ピンは、
前記ヨーク部及び2つの前記立設部を貫通して設けられる
ことを特徴とする請求項8に記載のリニアモータ。 The standing portion is
It is erected at two places on the surface of the collar portion with the yoke portion in between,
The pin is
The linear motor according to claim 8, wherein the linear motor is provided to penetrate through the yoke portion and the two standing portions.
複数のティースを備えた電機子コアと、
前記複数のティースのそれぞれに装着された複数のボビンと、
前記複数のボビンのそれぞれに巻回された複数のコイルと、
前記電機子コア及び前記複数のボビンのそれぞれに挿入され、前記ティースに装着された前記ボビンの位置ずれを防止する複数の位置決め部材と、
前記リード線を被覆する樹脂部と、
を有することを特徴とするリニアモータ。 A linear motor having a field part and an armature part,
An armature core having a plurality of teeth;
A plurality of bobbins attached to each of the plurality of teeth;
A plurality of coils wound around each of the plurality of bobbins;
A plurality of positioning members that are inserted into each of the armature core and the plurality of bobbins, and prevent displacement of the bobbins mounted on the teeth;
A resin portion covering the lead wire;
The linear motor characterized by having.
電機子コアの複数のティースのそれぞれにコイルが巻回されたボビンを装着することと、
前記コイルに電気的に接続された少なくとも1本のリード線を配線することと、
前記リード線を保持する保持部材を前記ボビンに装着することと、
前記リード線を樹脂で被覆することと、
を有することを特徴とするリニアモータの製造方法。 A method of manufacturing a linear motor having a field part and an armature part,
Attaching a bobbin with a coil wound around each of the teeth of the armature core;
Wiring at least one lead wire electrically connected to the coil;
Attaching a holding member for holding the lead wire to the bobbin;
Coating the lead wire with resin;
A method for manufacturing a linear motor, comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015111232A JP2016226185A (en) | 2015-06-01 | 2015-06-01 | Linear motor and method for manufacturing linear motor |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115378174A (en) * | 2022-08-24 | 2022-11-22 | 上海铼钠克数控科技有限公司 | Linear motor coil winding, manufacturing method thereof and linear motor |
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2015
- 2015-06-01 JP JP2015111232A patent/JP2016226185A/en active Pending
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