JP2016225673A - 親装置、通信制御方法および通信制御プログラム - Google Patents

親装置、通信制御方法および通信制御プログラム Download PDF

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Shinnosuke Nakano
伸乃佑 中埜
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Abstract

【課題】電力線を介した親機および子機間の良好な通信を実現することが可能な親装置、通信制御方法および通信制御プログラムを提供する。
【解決手段】親装置は、電力線を介して電力情報取得装置と接続され、暗号キーを用いて前記電力情報取得装置と通信する通信部と、前記電力情報取得装置に新たな暗号キーを通知して更新する更新処理を、定期的または不定期に到来する更新時期において行う更新部とを備え、前記更新部は、前記更新処理に失敗した場合、失敗した前記更新処理と同じ前記更新時期において前記更新処理のリトライを行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、親装置、通信制御方法および通信制御プログラムに関し、特に、電力情報取得装置と電力線を介して接続される親装置、通信制御方法および通信制御プログラムに関する。
節電等の目的から家庭および職場における消費電力量を測定し、電力会社等のサーバへ送信する電力情報収集システムが開発されている。
電力情報収集システムでは、たとえば電力線通信(PLC:Power Line Communications)を利用して、子機である各スマートメータからの電力情報が、親機であるコンセントレータにおいて集約され、電力会社等のサーバへ送信される(たとえば、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication) G.9955/G.9956(非特許文献1)参照)。
また、非特許文献2(ITU−T G.9903)では、親機および子機間における通信の暗号化について記載されている。親機は、たとえば、子機との通信を暗号化するための暗号キーであるGMK(Group Master Key)を更新することが可能である。
ITU−T G.9955/G.9956 ITU−T G.9903
たとえば、親機がITU−T G.9903(非特許文献2)に従ってGMKの更新処理を行う場合、親機はGMKを新たに作成し、作成した新たなGMKを更新対象の子機(以下、対象子機とも称する。)へ送信する。親機および対象子機間の通信が正常に行われなかったためにGMKの更新処理に失敗した場合、親機は、たとえば対象子機を再起動する。
しかしながら、電力情報収集システムにおいて対象子機の再起動が行われると、対象子機の処理負担が増えたり、親機および対象子機間の通信が行えない期間が長くなったりする問題が発生する。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、電力線を介した親機および子機間の良好な通信を実現することが可能な親装置、通信制御方法および通信制御プログラムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる親装置は、電力線を介して電力情報取得装置と接続される親装置であって、暗号キーを用いて前記電力情報取得装置と通信する通信部と、前記電力情報取得装置に新たな暗号キーを通知して更新する更新処理を、定期的または不定期に到来する更新時期において行う更新部とを備え、前記更新部は、前記更新処理に失敗した場合、失敗した前記更新処理と同じ前記更新時期において前記更新処理のリトライを行う。
(11)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信制御方法は、電力線を介して電力情報取得装置と接続される親装置における通信制御方法であって、暗号キーを用いて前記電力情報取得装置と通信するステップと、前記電力情報取得装置に新たな暗号キーを通知して更新する更新処理を、定期的または不定期に到来する更新時期において行うステップとを含み、前記更新処理を行うステップにおいては、前記更新処理に失敗した場合、失敗した前記更新処理と同じ前記更新時期において前記更新処理のリトライを行う。
(12)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる通信制御プログラムは、電力線を介して電力情報取得装置と接続される親装置において用いられる通信制御プログラムであって、コンピュータに、暗号キーを用いて前記電力情報取得装置と通信するステップと、前記電力情報取得装置に新たな暗号キーを通知して更新する更新処理を、定期的または不定期に到来する更新時期において行うステップとを実行させるためのプログラムであり、前記更新処理を行うステップにおいては、前記更新処理に失敗した場合、失敗した前記更新処理と同じ前記更新時期において前記更新処理のリトライを行う。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える親装置として実現できるだけでなく、このような特徴的な処理部を備える電力情報収集システムとして実現することができる。また、親装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
本発明によれば、電力線を介した親機および子機間の良好な通信を実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る電力情報収集システムの構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る電力情報収集システムにおける親装置の構成を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る電力情報収集システムにおける更新処理のシーケンスの一例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る親装置が、通信監視処理、リトライ回数決定処理、更新処理および再起動処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 図5は、本発明の実施の形態に係る親装置が通信監視処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 図6は、本発明の実施の形態に係る親装置がリトライ回数決定処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態に係る親装置が更新処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る親装置は、電力線を介して電力情報取得装置と接続される親装置であって、暗号キーを用いて前記電力情報取得装置と通信する通信部と、前記電力情報取得装置に新たな暗号キーを通知して更新する更新処理を、定期的または不定期に到来する更新時期において行う更新部とを備え、前記更新部は、前記更新処理に失敗した場合、失敗した前記更新処理と同じ前記更新時期において前記更新処理のリトライを行う。
このような構成により、たとえば、親装置および電力情報取得装置間の通信が正常に行われなかったためにGMKの更新処理に失敗した場合においても、親装置は、同じ更新時期において更新処理のリトライを行うので、親装置による電力情報取得装置の再起動の発生を抑制することができる。これにより、電力情報取得装置の処理負担が増えたり、親装置および電力情報取得装置間の通信が行えない期間が長くなったりすることを回避することができる。したがって、電力線を介した親機および子機間の良好な通信を実現することができる。
(2)好ましくは、前記更新部は、前記更新時期において所定回数以下の回数前記リトライを行い、前記親装置は、さらに、前回の前記更新時期と次回の前記更新時期との間における前記親装置および前記電力情報取得装置間の通信結果に基づいて前記所定回数を算出するリトライ回数決定部を備える。
このような構成により、直近の通信状況を更新処理のリトライ回数に反映させることができるので、リトライ回数の上限を適切な値に設定することができる。
(3)より好ましくは、前記リトライ回数決定部は、前記通信結果、および前記更新処理の成功率の目標値に基づいて前記所定回数を算出する。
このような構成により、上記目標値を更新処理のリトライ回数にさらに反映させることができるので、リトライ回数の上限をより適切な値に設定することができる。
(4)より好ましくは、前記リトライ回数決定部は、以下の式を満足することが可能なZを前記所定回数に設定する。
Figure 2016225673

但し、kは前記更新処理における前記親装置および前記電力情報取得装置間の情報伝達の回数であり、Pは前回の前記更新時期と次回の前記更新時期との間における前記親装置および前記電力情報取得装置間の通信の成功率であり、cは前記目標値である。
このような構成により、上記式を用いて、更新処理のリトライ回数の上限を簡易な処理でより適切に決定することができる。
(5)好ましくは、前記更新部は、前記更新時期において所定回数以下の回数前記リトライを行い、前記リトライの回数が前記所定回数に達する前に前記更新処理に成功した場合、前記リトライを終了する。
このような構成により、更新処理が成功したにも関わらず、更新処理を無駄に繰り返してしまうことを回避することができる。
(6)より好ましくは、前記リトライ回数決定部は、算出した前記所定回数が所定の上限回数より大きい場合、前記上限回数を前記所定回数として決定する。
このような構成により、更新処理のリトライ回数が、異常に大きな値に設定されてしまうことを回避することができるので、親装置が長時間にわたって更新処理を行ってしまうことを回避することができる。
(7)より好ましくは、前記親装置は、さらに、前記親装置および前記電力情報取得装置間の情報伝達の成功回数または失敗回数を前記通信結果としてカウントする通信監視部を備える。
このように、容易に取得可能な情報伝達の成功回数または失敗回数を通信結果としてカウントする構成により、直近の通信状況を簡易な処理で取得することができる。
(8)より好ましくは、前記リトライ回数決定部は、前回の前記更新時期と次回の前記更新時期との間のうち、次回の前記更新時期から所定時間前のタイミング以降の前記通信結果に基づいて前記所定回数を算出する。
このような構成により、より直近の通信状況を更新処理のリトライ回数に反映させることができるので、リトライ回数の上限をより適切な値に設定することができる。
(9)より好ましくは、前記リトライ回数決定部は、前記通信結果を取得できない場合、固定値を前記所定回数として決定する。
このような構成により、通信結果を取得できない場合においても更新処理のリトライ回数を決定することができるので、更新処理のリトライ回数が不定値となってしまうことを回避することができ、親装置を安定して動作させることができる。
(10)より好ましくは、前記リトライ回数決定部は、算出した前記所定回数が所定の下限回数より小さい場合、前記下限回数を前記所定回数として決定する。
このような構成により、更新処理のリトライ回数が、異常に小さな値に設定されてしまうことを回避することができるので、最低限度のリトライ回数を確保することができる。
(11)本発明の実施の形態に係る通信制御方法は、電力線を介して電力情報取得装置と接続される親装置における通信制御方法であって、暗号キーを用いて前記電力情報取得装置と通信するステップと、前記電力情報取得装置に新たな暗号キーを通知して更新する更新処理を、定期的または不定期に到来する更新時期において行うステップとを含み、前記更新処理を行うステップにおいては、前記更新処理に失敗した場合、失敗した前記更新処理と同じ前記更新時期において前記更新処理のリトライを行う。
このような構成により、たとえば、親装置および電力情報取得装置間の通信が正常に行われなかったためにGMKの更新処理に失敗した場合においても、親装置は、同じ更新時期において更新処理のリトライを行うので、親装置による電力情報取得装置の再起動の発生を抑制することができる。これにより、電力情報取得装置の処理負担が増えたり、親装置および電力情報取得装置間の通信が行えない期間が長くなったりすることを回避することができる。したがって、電力線を介した親機および子機間の良好な通信を実現することができる。
(12)本発明の実施の形態に係る通信制御プログラムは、電力線を介して電力情報取得装置と接続される親装置において用いられる通信制御プログラムであって、コンピュータに、暗号キーを用いて前記電力情報取得装置と通信するステップと、前記電力情報取得装置に新たな暗号キーを通知して更新する更新処理を、定期的または不定期に到来する更新時期において行うステップとを実行させるためのプログラムであり、前記更新処理を行うステップにおいては、前記更新処理に失敗した場合、失敗した前記更新処理と同じ前記更新時期において前記更新処理のリトライを行う。
このような構成により、たとえば、親装置および電力情報取得装置間の通信が正常に行われなかったためにGMKの更新処理に失敗した場合においても、親装置は、同じ更新時期において更新処理のリトライを行うので、親装置による電力情報取得装置の再起動の発生を抑制することができる。これにより、電力情報取得装置の処理負担が増えたり、親装置および電力情報取得装置間の通信が行えない期間が長くなったりすることを回避することができる。したがって、電力線を介した親機および子機間の良好な通信を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[構成および基本動作]
図1は、本発明の実施の形態に係る電力情報収集システムの構成を示す図である。
図1を参照して、電力情報収集システム301は、親装置101と、サーバ151と、1または複数の電力情報取得装置202とを備える。
電力情報取得装置202は、たとえばスマートメータである。親装置101は、たとえばコンセントレータである。サーバ151は、たとえばヘッドエンドである。
親装置101は、電力線161を介して電力情報取得装置202と接続される。電力情報取得装置202および親装置101は、電力線161を用いた電力線通信により、各種情報をやり取りする。電力情報取得装置202は、当該電力線通信における子機であり、親装置101は、当該電力線通信における親機である。以下、電力情報取得装置202を子装置202とも称する。
親装置101は、1または複数の子装置202を管理し、管理対象の子装置202と暗号キーの更新に関する情報、および電力情報等のやり取りを行う。
たとえば、親装置101および子装置202間では、ITU−T G.9903(非特許文献2)に従って暗号化された情報が伝送される。
詳細には、親装置101および子装置202は、暗号キーとしてたとえばGMKを保持している。親装置101および子装置202は、たとえばGMKで暗号化した情報を子装置202および親装置101へそれぞれ送信する。また、親装置101および子装置202は、たとえば子装置202および親装置101からそれぞれ受信した情報をGMKで復号する。
より詳細には、子装置202は、たとえば通信機能付きの電力計量器である。子装置202は、たとえば、取得した電力に関する情報を示す電力情報をGMKで暗号化して親装置101へ送信する。
親装置101は、子装置202から電力情報を受信すると、受信した電力情報をたとえばGMKで復号する。
親装置101およびサーバ151は、有線通信または無線通信により、インターネット経由で各種情報をやり取りする。
具体的には、親装置101は、たとえば、複数の子装置202から受信した復号後の各電力情報を集約してサーバ151へ送信するか、または当該各電力情報を個別にサーバ151へ送信する。
また、親装置101は、子装置202に新たな暗号キーを通知して更新する更新処理を行う。具体的には、親装置101は、たとえば管理対象の子装置202が保持するGMKを、自己が通知するGMKに更新する。子装置202が保持するGMKの更新が完了すると、親装置101および子装置202は、更新されたGMKを用いる。
[課題]
親装置101は、更新処理を行う際に、更新対象の子装置(以下、対象子装置とも称する。)202との間でGMKの更新に関する情報の伝達をたとえば複数回行う。たとえば、親装置101および対象子装置202間の通信において通信障害が発生し、複数回の情報伝達のうちの少なくとも1つが失敗すると、親装置101が保持するGMKの更新は行われるが、対象子装置202が保持するGMKの更新が行われない状態が生じてしまう。
この状態では、親装置101は、対象子装置202から受信する電力情報を、自己が保持するGMKで復号することができない。このため、親装置101は、たとえば、当該電力情報を破棄し、対象子装置202を再起動させる。
たとえば、対象子装置202の再起動が行われると、対象子装置202の処理負担が増えたり、親装置101および対象子装置202間の通信が行えない期間が長くなったりするため、子装置202の再起動の発生を抑制する必要がある。
そこで、本発明の実施の形態に係る親装置では、以下のような構成および動作により、このような課題を解決する。
[親装置の構成]
図2は、本発明の実施の形態に係る電力情報収集システムにおける親装置の構成を示す図である。
図2を参照して、親装置101は、通信部21と、更新部22と、リトライ回数決定部23と、通信監視部24と、電力情報処理部25とを備える。
親装置101における通信部21は、電力線161を介して子装置202と接続されている。また、通信部21は、暗号キーを用いて子装置202と通信する。具体的には、通信部21は、たとえば、暗号キーとしてGMKを保持しており、子装置202から電力線161経由で受信する情報をGMKで復号する。また、通信部21は、たとえば、GMKで暗号化した情報を電力線161経由で子装置202へ送信する。また、通信部21は、サーバ151と通信する。
電力情報処理部25は、たとえば電力情報を処理する。具体的には、電力情報処理部25は、通信部21経由で1または複数の子装置202からたとえば定期的に電力情報を受信する。電力情報処理部25は、たとえば、受信した電力情報を集約して通信部21経由でサーバ151へ送信するか、または個別に通信部21経由でサーバ151へ送信する。
更新部22は、定期的に到来する更新時期において更新処理を行う。ここで、更新時期は、たとえば更新処理が行われる期間である。また、更新処理には、たとえばGMK送信処理およびGMK有効化処理が含まれる。GMK送信処理およびGMK有効化処理の詳細については、後述する。
より詳細には、更新部22は、たとえば、前回の更新時期と次回の更新時期との間のうち、次回の更新時期から所定時間T1前のタイミング(以下、監視開始タイミングとも称する。)から所定時間T2経過後の監視終了タイミングまでの監視期間MPを設定し、監視開始タイミングにおいて監視開始命令を通信監視部24へ出力する。また、更新部22は、たとえば、監視終了タイミングが到来すると、監視終了命令を通信監視部24およびリトライ回数決定部23へ出力する。
[通信監視処理]
通信監視部24は、たとえば、自己の親装置101および子装置202間の情報伝達の成功回数Nsおよび失敗回数Nfを、前回の更新時期と次回の更新時期との間における自己の親装置101および子装置202間の通信結果(以下、対象通信結果とも称する。)としてカウントする通信監視処理を行う。
具体的には、通信監視部24は、たとえば、更新部22から監視開始命令を受けると、成功回数Nsおよび失敗回数Nfをゼロに初期化し、通信部21から受ける通信状態の報告情報を用いて、通信部21と子装置202との間における通信の発生を監視する。
より詳細には、通信監視部24は、たとえば、通信部21における、子装置202へのメッセージの送信の発生、および子装置202からのメッセージの受信の発生を監視する。
通信監視部24は、たとえば、通信部21が子装置202へのメッセージの送信に成功した場合、または通信部21が子装置202からのメッセージの受信に成功した場合、成功回数Nsをインクリメントする。
また、通信監視部24は、たとえば、通信部21が子装置202へのメッセージの送信に失敗した場合、または通信部21が子装置202からのメッセージの受信に失敗した場合、失敗回数Nfをインクリメントする。
通信監視部24は、たとえば、更新部22から監視終了命令を受けると、成功回数Nsおよび失敗回数Nfを対象通信結果としてリトライ回数決定部23へ出力する。
[リトライ回数決定処理]
リトライ回数決定部23は、たとえば、前回の更新時期と次回の更新時期との間における自己の親装置101および子装置202間の通信結果に基づいて再試行回数Ntmax,Namaxを算出するリトライ回数決定処理を行う。ここで、再試行回数NtmaxおよびNamaxは、それぞれGMK送信処理およびGMK有効化処理に用いられる。
詳細には、リトライ回数決定部23は、たとえば、前回の更新時期と次回の更新時期との間のうち、次回の更新時期から所定時間T1前のタイミング以降の通信結果、すなわち対象通信結果に基づいて再試行回数Ntmax,Namaxを算出する。
具体的には、リトライ回数決定部23は、たとえば、更新部22から監視終了命令を受けて、通信監視部24から対象通信結果として受けた成功回数Nsおよび失敗回数Nfに基づいて再試行回数Ntmax,Namaxを算出する。
より詳細には、リトライ回数決定部23は、たとえば、対象通信結果、および更新処理の成功率の目標値に基づいて再試行回数Ntmax,Namaxを算出する。
具体的には、リトライ回数決定部23は、たとえば、以下の式(1)を満足することが可能な整数であるXを再試行回数Ntmaxに設定する。
Figure 2016225673
ここで、Ns/(Ns+Nf)すなわちPは、たとえば、前回の更新時期と次回の更新時期との間、具体的には監視期間MPにおける親装置101および子装置202間の通信の成功率である。Pの指数である5は、たとえば、更新処理、具体的にはGMK送信処理における親装置101および子装置202間の情報伝達の回数である。Tは、たとえば更新処理の成功率の目標値である。また、上記情報伝達の内容については後述する。
式(1)を満足することが可能なXは複数あるので、好ましくは、リトライ回数決定部23は、たとえば式(1)を満たすことが可能な複数のXのうち、最小のXを再試行回数Ntmaxに設定する。
ここで、式(1)の意味を説明する。以下、「y^x」は、yのx乗を計算することを表す。
P^5は、たとえば、親装置101および子装置202間の情報伝達が5回連続で成功する確率を示す。(1−P^5)は、たとえば、親装置101および子装置202間の情報伝達が5回中で少なくとも1回失敗する確率、言い換えるとGMK送信処理が失敗する確率を示す。(1−P^5)^(X+1)は、たとえば、GMK送信処理をX回リトライする場合において、GMK送信処理がX回連続して失敗する確率を示す。1−(1−P^5)^(X+1)は、たとえば、GMK送信処理をX回リトライする場合において、GMK送信処理がX回中で少なくとも1回成功する確率を示す。
リトライ回数決定部23は、たとえば、算出した再試行回数Ntmaxが所定の上限回数Ntuより大きい場合、上限回数Ntuを再試行回数Ntmaxとして決定する。また、リトライ回数決定部23は、たとえば、式(1)を用いて算出した再試行回数Ntmaxが所定の下限回数Ntbより小さい場合、下限回数Ntbを再試行回数Ntmaxとして決定する。
また、リトライ回数決定部23は、たとえば、式(2)を満足することが可能な整数であるYを再試行回数Namaxに設定する。
Figure 2016225673
ここで、Pの指数である2は、たとえば、更新処理、具体的にはGMK有効化処理における親装置101および子装置202間の情報伝達の回数である。Ns/(Ns+Nf)すなわちPおよびTは、たとえば、式(1)に示すPおよびTとそれぞれ同様である。また、式(2)の意味は、式(1)の意味と同様である。また、上記情報伝達の内容については後述する。
リトライ回数決定部23は、たとえば、算出した再試行回数Namaxが所定の上限回数Nauより大きい場合、上限回数Nauを再試行回数Namaxとして決定する。また、リトライ回数決定部23は、たとえば、算出した再試行回数Namaxが所定の下限回数Nabより小さい場合、下限回数Nabを再試行回数Namaxとして決定する。
[成功回数Nsおよび失敗回数Nfを取得できないとき]
また、リトライ回数決定部23は、たとえば、対象通信結果を取得できない場合、固定値を再試行回数Ntmax,Namaxとして決定する。
具体的には、リトライ回数決定部23は、たとえば、通信監視部24から受ける成功回数Nsおよび失敗回数Nfの両方がゼロである場合、固定値であるNtf,Nafをそれぞれ再試行回数Ntmax,Namaxとして決定する。
また、リトライ回数決定部23は、たとえば、更新部22から監視終了命令を受けた場合においても、通信監視部24から成功回数Nsおよび失敗回数Nfを受けることができないとき、Ntf,Nafをそれぞれ再試行回数Ntmax,Namaxとして決定する。
なお、リトライ回数決定部23は、たとえば、通信監視部24から受ける成功回数Nsおよび失敗回数Nfのいずれか一方がゼロである場合、式(1)または(2)をそれぞれ満足することが可能な整数XまたはYを算出することが困難であるため、例外処理として、固定値であるNtf,Nafをそれぞれ再試行回数Ntmax,Namaxとして決定する。
リトライ回数決定部23は、たとえば、決定した再試行回数Ntmax,Namaxを更新部22へ出力する。
[更新処理]
電力情報収集システム301における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンス図またはフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図3は、本発明の実施の形態に係る電力情報収集システムにおける更新処理のシーケンスの一例を示す図である。図3には、GMK送信処理およびGMK有効化処理がともに1回目で成功する場合が示されている。
図3を参照して、親装置101における更新部22は、たとえば、リトライ回数決定部23から再試行回数Ntmax,Namaxを受けると、受けた再試行回数Ntmax,Namaxを用いて更新処理を行う。
[GMK送信処理]
より詳細には、更新部22は、たとえば、再試行回数Ntmaxを用いてGMK送信処理を行う。
具体的には、更新部22は、たとえば、GMK送信処理の回数を示す試行回数Ntをゼロに初期化するとともに新たなGMKを作成し、作成した新たなGMKに更新するためのメッセージMt1を通信部21経由で子装置202へ送信する(ステップS52)。
更新部22は、たとえば、メッセージMt1の応答であるメッセージMt2を通信部21経由で子装置202から受信すると(ステップS54)、メッセージMt3を作成し、作成したメッセージMt3を通信部21経由で子装置202へ送信する(ステップS56)。
更新部22は、たとえば、メッセージMt3の応答であるメッセージMt4を通信部21経由で子装置202から受信すると(ステップS58)、メッセージMt5を作成し、作成したメッセージMt5を通信部21経由で子装置202へ送信する(ステップS60)。
このように、GMK送信処理において、更新部22および子装置202間において5回の情報伝達が行われる。
更新部22は、たとえば、メッセージMt1,Mt3,Mt5の送信の少なくともいずれか1つに失敗した場合、またはメッセージMt2,Mt4の受信の少なくともいずれか1つに失敗した場合、GMK送信処理が失敗したと判断する。
一方、更新部22は、たとえば、メッセージMt1,Mt3,Mt5の送信、およびメッセージMt2,Mt4の受信のすべてが成功した場合、GMK送信処理が成功したと判断する。そして、更新部22は、GMK送信処理を終了し、たとえば再試行回数Namaxを用いてGMK有効化処理を行う。
更新部22は、GMK送信処理に失敗した場合、失敗したGMK送信処理と同じ更新時期においてGMK送信処理のリトライを行う。
より詳細には、更新部22は、たとえば、更新時期において再試行回数Ntmax以下の回数GMK送信処理のリトライを行う。更新部22は、たとえば、GMK送信処理のリトライの回数が再試行回数Ntmaxに達する前にGMK送信処理に成功した場合、GMK送信処理のリトライを終了する。
具体的には、更新部22は、たとえば、GMK送信処理に失敗したと判断すると、試行回数Ntをインクリメントする。そして、更新部22は、たとえば、試行回数Ntが再試行回数Ntmaxより小さい場合、再びGMK送信処理を行う。
そして、更新部22は、たとえば、再び行ったGMK送信処理が成功したと判断すると、GMK送信処理のリトライを終了し、たとえば再試行回数Namaxを用いてGMK有効化処理を行う。
一方、更新部22は、たとえば、試行回数Ntが再試行回数Ntmaxに達した場合、GMK送信処理を再試行回数Ntmax連続して失敗したと判断し、再起動処理を行う。
より詳細には、更新部22は、たとえば、子装置202を再起動するためのメッセージMrを作成し、作成したメッセージMrを通信部21経由で子装置202へ送信する。
子装置202は、たとえば、親装置101からメッセージMrを受信すると、自己を再起動する。
[GMK有効化処理]
更新部22は、たとえば、GMK有効化処理の回数を示す試行回数Naをゼロに初期化するとともに、子装置202へ送信した新たなGMKを有効化するためのメッセージMa1を通信部21経由で子装置202へ送信する(ステップS62)。
更新部22は、たとえば、メッセージMa1の応答であるメッセージMa2を通信部21経由で子装置202から受信する(ステップS64)。
このように、GMK有効化処理において、更新部22および子装置202間において2回の情報伝達が行われる。
更新部22は、たとえば、メッセージMa1の送信、およびメッセージMa2の受信の少なくともいずれか1つに失敗した場合、GMK有効化処理が失敗したと判断する。
一方、更新部22は、たとえば、メッセージMa1の送信、およびメッセージMa2の受信の両方が成功した場合、GMK有効化処理が成功したと判断する。そして、更新部22は、GMK有効化処理を終了し、たとえば新たなGMKを通信部21へ出力する。
再び図2を参照して、通信部21は、たとえば、更新部22からGMKを受けると、受けたGMKを暗号キーとして用いて子装置202と通信する。
更新部22は、GMK有効化処理に失敗した場合、失敗したGMK有効化処理と同じ更新時期においてGMK有効化処理のリトライを行う。
より詳細には、更新部22は、たとえば、更新時期において再試行回数Namax以下の回数GMK有効化処理のリトライを行う。更新部22は、たとえば、GMK有効化処理のリトライの回数が再試行回数Namaxに達する前にGMK有効化処理に成功した場合、GMK有効化処理のリトライを終了する。
具体的には、更新部22は、たとえば、GMK有効化処理に失敗したと判断すると、試行回数Naをインクリメントする。そして、更新部22は、たとえば、試行回数Naが再試行回数Namaxより小さい場合、再びGMK有効化処理を行う。
一方、更新部22は、たとえば、試行回数Naが再試行回数Namaxに達した場合、GMK有効化処理を再試行回数Namax連続して失敗したと判断し、再起動処理を行う。
また、更新部22は、たとえば、再び行ったGMK有効化処理が成功したと判断すると、GMK有効化処理のリトライを終了し、たとえば新たなGMKを通信部21へ出力する。
[動作]
図4は、本発明の実施の形態に係る親装置が、通信監視処理、リトライ回数決定処理、更新処理および再起動処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図4を参照して、まず、親装置101は、監視開始タイミングが到来するまで待機する(ステップS102でNO)。
次に、親装置101は、監視開始タイミングが到来すると(ステップS102でYES)、通信監視処理を行う(ステップS104)。
次に、親装置101は、リトライ回数決定処理を行う(ステップS106)。
次に、親装置101は、更新処理を行う(ステップS108)。
次に、親装置101は、更新処理に含まれるGMK送信処理およびGMK有効化処理の両方が成功した場合(ステップS110でYES)、次の監視開始タイミングが到来するまで待機する(ステップS102でNO)。
一方、親装置101は、GMK送信処理およびGMK有効化処理のいずれか一方に失敗した場合(ステップS110でNO)、再起動処理としてメッセージMrを子装置202へ送信する(ステップS112)。
図5は、本発明の実施の形態に係る親装置が通信監視処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。図5は、図4のステップS104における動作の詳細を示している。
図5を参照して、まず、親装置101は、成功回数Nsおよび失敗回数Nfをゼロに初期化する(ステップS202)。
次に、親装置101は、監視期間MPにおいて子装置202との通信が発生するまで待機する(ステップS204でYESおよびステップS206でNO)。
次に、親装置101は、監視期間MPにおいて子装置202との通信が発生すると(ステップS204でYESおよびステップS206でYES)、発生した通信が成功したか否かを確認する(ステップS208)。
親装置101は、発生した通信が成功したと確認すると(ステップS208でYES)、成功回数Nsをインクリメントする(ステップS210)。
一方、親装置101は、発生した通信が失敗したと確認すると(ステップS208でNO)、失敗回数Nfをインクリメントする(ステップS212)。
次に、親装置101は、成功回数Nsをインクリメントするか(ステップS210)、または失敗回数Nfをインクリメントすると(ステップS212)、監視期間MPにおいて子装置202との新たな通信が発生するまで待機する(ステップS204でYESおよびステップS206でNO)。
また、親装置101は、監視期間MPが満了すると(ステップS204でNO)、通信監視処理を終了する。
図6は、本発明の実施の形態に係る親装置がリトライ回数決定処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。図6は、図4のステップS106における動作の詳細を示している。
図6を参照して、まず、親装置101は、たとえば成功回数Nsおよび失敗回数Nfの少なくともいずれか一方がゼロである場合(ステップS302でYES)、固定値であるNtfを再試行回数Ntmaxとして算出する(ステップS324)。
次に、親装置101は、固定値であるNafを再試行回数Namaxとして算出し、リトライ回数決定処理を終了する(ステップS326)。
一方、親装置101は、成功回数Nsおよび失敗回数Nfがともにゼロでない場合(ステップS302でNO)、式(1)を用いて再試行回数Ntmaxを算出する(ステップS304)。
次に、親装置101は、式(2)を用いて再試行回数Namaxを算出する(ステップS304)。
次に、親装置101は、再試行回数Ntmaxが上限回数Ntuより大きい場合(ステップS308でYES)、上限回数Ntuを再試行回数Ntmaxとして算出する(ステップS310)。
一方、親装置101は、再試行回数Ntmaxが上限回数Ntu以下である場合(ステップS308でNO)、再試行回数Ntmaxを変更しない。
次に、親装置101は、再試行回数Ntmaxが下限回数Ntbより小さい場合(ステップS312でYES)、下限回数Ntbを再試行回数Ntmaxとして算出する(ステップS314)。
一方、親装置101は、再試行回数Ntmaxが下限回数Ntb以上である場合(ステップS312でNO)、再試行回数Ntmaxを変更しない。
次に、親装置101は、再試行回数Namaxが上限回数Nauより大きい場合(ステップS316でYES)、上限回数Nauを再試行回数Namaxとして算出する(ステップS318)。
一方、親装置101は、再試行回数Namaxが上限回数Nau以下である場合(ステップS316でNO)、再試行回数Namaxを変更しない。
次に、親装置101は、再試行回数Namaxが下限回数Nabより小さい場合(ステップS320でYES)、下限回数Nabを再試行回数Namaxとして算出し(ステップS322)、リトライ回数決定処理を終了する。
一方、親装置101は、再試行回数Namaxが下限回数Nab以上である場合(ステップS320でNO)、再試行回数Namaxを変更せずにリトライ回数決定処理を終了する。
なお、上記ステップS304およびS306の順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
また、上記ステップS324およびS326の順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
また、上記ステップS308およびS310、上記ステップS312およびS314、上記ステップS316およびS318、ならびに上記ステップS320およびS322の順番は、上記に限らず、一部または全部の順番を変更してもよい。
また、親装置101は、上記ステップS302において、成功回数Nsおよび失敗回数Nfのいずれか一方がゼロである場合、上述の例外処理を行うべきであると判断する(ステップS302でYES)。
図7は、本発明の実施の形態に係る親装置が更新処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。図7は、図4のステップS108における動作の詳細を示している。
図7を参照して、まず、親装置101は、試行回数Nt,Nsをゼロに初期化する(ステップS402)。
次に、親装置101は、新たなGMKを作成する(ステップS404)。
次に、親装置101は、作成した新たなGMKを子装置202へ送信するGMK送信処理を行う(ステップS406)。
次に、親装置101は、GMK送信処理に失敗した場合(ステップS408でNO)、試行回数Ntをインクリメントする(ステップS410)。
次に、親装置101は、試行回数Ntが再試行回数Ntmaxより小さい場合(ステップS412でYES)、再びGMK送信処理を行う(ステップS406)。
一方、親装置101は、試行回数Ntが再試行回数Ntmax以上である場合(ステップS412でNO)、GMK送信処理に失敗したと判断して更新処理を終了する。
また、親装置101は、GMK送信処理に成功した場合(ステップS408でYES)、新たなGMKを有効化するGMK有効化処理を行う(ステップS414)。
次に、親装置101は、GMK有効化処理に失敗した場合(ステップS416でNO)、試行回数Naをインクリメントする(ステップS418)。
次に、親装置101は、試行回数Naが再試行回数Namaxより小さい場合(ステップS420でYES)、再びGMK有効化処理を行う(ステップS414)。
一方、親装置101は、試行回数Naが再試行回数Namax以上である場合(ステップS420でNO)、GMK有効化処理に失敗したと判断して更新処理を終了する。
また、親装置101は、GMK有効化処理に成功した場合(ステップS416でYES)、GMK更新処理およびGMK有効化処理の両方に成功したと判断して更新処理を終了する。
なお、本発明の実施の形態に係る親装置では、更新部22は、定期的に到来する更新時期において更新処理を行う構成であるとしたが、これに限定するものではない。更新部22は、不定期に到来する更新時期において更新処理を行う構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る親装置では、通信監視部24は、自己の親装置101および子装置202間の情報伝達の成功回数および失敗回数を通信結果としてカウントする構成であるとしたが、これに限定するものではない。通信監視部24は、自己の親装置101および子装置202間の情報伝達の成功回数または失敗回数を通信結果としてカウントする構成であればよい。
ところで、たとえば、親機がITU−T G.9903(非特許文献2)に従ってGMKの更新処理を行う場合、親機はGMKを新たに作成し、作成した新たなGMKを対象子機へ送信する。親機および対象子機間の通信が正常に行われなかったためにGMKの更新処理に失敗した場合、親機は、たとえば対象子機を再起動する。
しかしながら、電力情報収集システムにおいて対象子機の再起動が行われると、対象子機の処理負担が増えたり、親機および対象子機間の通信が行えない期間が長くなったりする問題が発生する。
これに対して、本発明の実施の形態に係る親装置は、電力線161を介して子装置202と接続される。通信部21は、暗号キーを用いて子装置202と通信する。更新部22は、子装置202に新たな暗号キーを通知して更新する更新処理すなわちGMK送信処理およびGMK有効化処理を、定期的または不定期に到来する更新時期において行う。そして、更新部22は、更新処理に失敗した場合、失敗した更新処理と同じ更新時期において更新処理のリトライを行う。
このような構成により、たとえば、親装置101および子装置202間の通信が正常に行われなかったためにGMKの更新処理に失敗した場合においても、親装置101は、同じ更新時期において更新処理のリトライを行うので、親装置101による子装置202の再起動の発生を抑制することができる。これにより、子装置202の処理負担が増えたり、親装置101および子装置202間の通信が行えない期間が長くなったりすることを回避することができる。したがって、電力線を介した親機および子機間の良好な通信を実現することができる。
また、本発明の実施の形態に係る親装置では、更新部22は、更新時期において再試行回数Ntmax以下の回数のGMK送信処理のリトライ、および再試行回数Namax以下の回数のGMK有効化処理のリトライを行う。そして、リトライ回数決定部23は、前回の更新時期と次回の更新時期との間における親装置101および子装置202間の通信結果に基づいて再試行回数Ntmax,Namaxを算出する。
このような構成により、直近の通信状況を再試行回数Ntmax,Namaxに反映させることができるので、再試行回数Ntmax,Namaxの上限を適切な値に設定することができる。
また、本発明の実施の形態に係る親装置では、リトライ回数決定部23は、通信結果、および更新処理の成功率の目標値に基づいて再試行回数Ntmax,Namaxを算出する。
このような構成により、上記目標値を再試行回数Ntmax,Namaxにさらに反映させることができるので、再試行回数Ntmax,Namaxの上限をより適切な値に設定することができる。
また、本発明の実施の形態に係る親装置では、リトライ回数決定部23は、上記式(1)を満足することが可能なXを試行回数Ntmaxに設定する。また、リトライ回数決定部23は、上記式(2)を満足することが可能なYを試行回数Namaxに設定する。
このような構成により、上記式(1)および(2)を用いて、再試行回数Ntmax,Namaxの上限を簡易な処理でより適切に決定することができる。
また、本発明の実施の形態に係る親装置では、更新部22は、更新時期において再試行回数Ntmax以下の回数のGMK送信処理のリトライ、および再試行回数Namax以下の回数のGMK有効化処理のリトライを行い、GMK送信処理のリトライの回数が再試行回数Ntmaxに達する前にGMK送信処理に成功した場合、GMK送信処理のリトライを終了するか、またはGMK有効化処理のリトライの回数が再試行回数Namaxに達する前にGMK有効化処理に成功した場合、GMK有効化処理のリトライを終了する。
このような構成により、GMK送信処理またはGMK有効化処理が成功したにも関わらず、GMK送信処理またはGMK有効化処理をそれぞれ無駄に繰り返してしまうことを回避することができる。
また、本発明の実施の形態に係る親装置では、リトライ回数決定部23は、算出した再試行回数Ntmaxが上限回数Ntuより大きい場合、上限回数Ntuを再試行回数Ntmaxとして決定する。また、リトライ回数決定部23は、算出した再試行回数Namaxが上限回数Nauより大きい場合、上限回数Nauを再試行回数Namaxとして決定する。
このような構成により、再試行回数Ntmax,Namaxが、異常に大きな値に設定されてしまうことを回避することができるので、親装置101が長時間にわたってGMK送信処理またはGMK有効化処理を行ってしまうことを回避することができる。
また、本発明の実施の形態に係る親装置では、通信監視部24は、親装置101および子装置202間の情報伝達の成功回数Nsまたは失敗回数Nfを通信結果としてカウントする。
このように、容易に取得可能な情報伝達の成功回数Nsまたは失敗回数Nfを通信結果としてカウントする構成により、直近の通信状況を簡易な処理で取得することができる。
また、本発明の実施の形態に係る親装置では、リトライ回数決定部23は、前回の更新時期と次回の更新時期との間のうち、次回の更新時期から所定時間T1前のタイミング以降の通信結果に基づいて再試行回数Ntmax,Namaxを算出する。
このような構成により、より直近の通信状況を再試行回数Ntmax,Namaxに反映させることができるので、再試行回数Ntmax,Namaxの上限をより適切な値に設定することができる。
また、本発明の実施の形態に係る親装置では、リトライ回数決定部23は、通信結果を取得できない場合、固定値であるNtf,Nafをそれぞれ再試行回数Ntmax,Namaxとして決定する。
このような構成により、通信結果を取得できない場合においても再試行回数Ntmax,Namaxを決定することができるので、再試行回数Ntmax,Namaxが不定値となってしまうことを回避することができ、親装置101を安定して動作させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る親装置では、リトライ回数決定部23は、算出した再試行回数Ntmaxが下限回数Ntbより小さい場合、下限回数Ntbを再試行回数Ntmaxとして決定する。また、リトライ回数決定部23は、算出した再試行回数Namaxが下限回数Nabより小さい場合、下限回数Nabを再試行回数Namaxとして決定する。
このような構成により、再試行回数Ntmax,Namaxが、異常に小さな値に設定されてしまうことを回避することができるので、最低限度のリトライ回数を確保することができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
電力線を介して電力情報取得装置と接続される親装置であって、
暗号キーを用いて前記電力情報取得装置と通信する通信部と、
前記電力情報取得装置に新たな暗号キーを通知して更新する更新処理を、定期的または不定期に到来する更新時期において行う更新部とを備え、
前記更新部は、前記更新処理に失敗した場合、失敗した前記更新処理と同じ前記更新時期において前記更新処理のリトライを行い、
前記通信部は、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication) G.9903に従って、前記暗号キーを用いて前記電力情報取得装置と通信し、
前記更新部は、ITU−T G.9903に従って、前記更新処理を前記更新時期において行う、親装置。
21 通信部
22 更新部
23 リトライ回数決定部
24 通信監視部
25 電力情報処理部
101 親装置
151 サーバ
161 電力線
202 電力情報取得装置
301 電力情報収集システム

Claims (12)

  1. 電力線を介して電力情報取得装置と接続される親装置であって、
    暗号キーを用いて前記電力情報取得装置と通信する通信部と、
    前記電力情報取得装置に新たな暗号キーを通知して更新する更新処理を、定期的または不定期に到来する更新時期において行う更新部とを備え、
    前記更新部は、前記更新処理に失敗した場合、失敗した前記更新処理と同じ前記更新時期において前記更新処理のリトライを行う、親装置。
  2. 前記更新部は、前記更新時期において所定回数以下の回数前記リトライを行い、
    前記親装置は、さらに、
    前回の前記更新時期と次回の前記更新時期との間における前記親装置および前記電力情報取得装置間の通信結果に基づいて前記所定回数を算出するリトライ回数決定部を備える、請求項1に記載の親装置。
  3. 前記リトライ回数決定部は、前記通信結果、および前記更新処理の成功率の目標値に基づいて前記所定回数を算出する、請求項2に記載の親装置。
  4. 前記リトライ回数決定部は、以下の式を満足することが可能なZを前記所定回数に設定する、請求項3に記載の親装置。
    Figure 2016225673
    但し、kは前記更新処理における前記親装置および前記電力情報取得装置間の情報伝達の回数であり、Pは前回の前記更新時期と次回の前記更新時期との間における前記親装置および前記電力情報取得装置間の通信の成功率であり、cは前記目標値である。
  5. 前記更新部は、前記更新時期において所定回数以下の回数前記リトライを行い、前記リトライの回数が前記所定回数に達する前に前記更新処理に成功した場合、前記リトライを終了する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の親装置。
  6. 前記リトライ回数決定部は、算出した前記所定回数が所定の上限回数より大きい場合、前記上限回数を前記所定回数として決定する、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の親装置。
  7. 前記親装置は、さらに、
    前記親装置および前記電力情報取得装置間の情報伝達の成功回数または失敗回数を前記通信結果としてカウントする通信監視部を備える、請求項2から請求項4、および請求項6のいずれか1項に記載の親装置。
  8. 前記リトライ回数決定部は、前回の前記更新時期と次回の前記更新時期との間のうち、次回の前記更新時期から所定時間前のタイミング以降の前記通信結果に基づいて前記所定回数を算出する、請求項2から請求項4、請求項6および請求項7のいずれか1項に記載の親装置。
  9. 前記リトライ回数決定部は、前記通信結果を取得できない場合、固定値を前記所定回数として決定する、請求項2から請求項4、および請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の親装置。
  10. 前記リトライ回数決定部は、算出した前記所定回数が所定の下限回数より小さい場合、前記下限回数を前記所定回数として決定する、請求項2から請求項4、および請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の親装置。
  11. 電力線を介して電力情報取得装置と接続される親装置における通信制御方法であって、
    暗号キーを用いて前記電力情報取得装置と通信するステップと、
    前記電力情報取得装置に新たな暗号キーを通知して更新する更新処理を、定期的または不定期に到来する更新時期において行うステップとを含み、
    前記更新処理を行うステップにおいては、前記更新処理に失敗した場合、失敗した前記更新処理と同じ前記更新時期において前記更新処理のリトライを行う、通信制御方法。
  12. 電力線を介して電力情報取得装置と接続される親装置において用いられる通信制御プログラムであって、
    コンピュータに、
    暗号キーを用いて前記電力情報取得装置と通信するステップと、
    前記電力情報取得装置に新たな暗号キーを通知して更新する更新処理を、定期的または不定期に到来する更新時期において行うステップとを実行させるためのプログラムであり、
    前記更新処理を行うステップにおいては、前記更新処理に失敗した場合、失敗した前記更新処理と同じ前記更新時期において前記更新処理のリトライを行う、通信制御プログラム。
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