JP2016223891A - 測位システム - Google Patents

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Abstract

【課題】自律型の移動ロボットの位置制御、自動車の自動運転制御等において、異なる2つの帯域の電波を利用しかつ電波強度の変化を利用して、精度の高い位置計測を行い、実用性の高い安価な測位システムを提供する。【解決手段】この測位システムは、位置検出に必要な電波強度(RSSI値)を取得するための2つの帯域(LFとUHF)の電波を発する少なくとも1つのLF送信機12A〜12Dと、2つの帯域の電波を受信する少なくとも1つのLF受信機17を備える移動可能な制御対象(移動ロボット11等)と、LF送信機との間または制御対象との間で高速通信用の帯域の電波(UHF)を用いて通信を行い、かつ取得された電波強度に基づき制御対象の位置を求める制御コンピュータ13と、から構成される。【選択図】図1

Description

本発明は測位システムに関し、特に、LF帯域およびUHF帯域等の異なる帯域の2つの電波を使用した通信によって構成され、移動ロボット等の位置制御等の利用に適した測位システムに関する。
近年、自律型の移動ロボットの移動制御技術、あるいは自動車の自動運転技術等が種々議論されている。これらの技術では、移動ロボットや自動車の位置を正確に把握することが重要になる。移動ロボット等の位置の把握では、従来から、GPS技術、超音波技術、画像認識技術等が利用され、高精度に移動ロボット等の位置を側位する測位システムや測位方法が研究され、各種の技術が提案されている。しかし、これらの技術は位置の精度が十分ではなく、動作の安定性、遮蔽時に測位不能等の問題も起き、実用性が低い。
上記の従来の測位システム等に対して、Wi−Fi等の無線を利用しRSSI(Received Signal Strength Indication)の値を利用して位置を計測する測位システムも提案されている。当該測位システムの一例として、下記の特許文献1,2に記載されたシステム等が存する。
特許文献1に係る車両システム等によれば、LF帯域の電波を利用した位置測定方法であり、送信周波数が互いに異なる複数のパルスパターンを生じさせ、当該パルスパターンを変化させることにより位置情報を取得する方法である。これにより、車両内に存する携帯機(タグ)の位置を特定することができる。
特許文献2に係る位置推定方法等によれば、LF帯域の電波の電波強度を計測することにより、車内のどの位置にキーが存在するかを正確に特定する技術を提案する。LF帯域の電波は連続送信波として送信される。
特開2014−180900号公報 特開2012−52375号公報
Wi−Fi等のRSSI値を利用する測位システムでは、無線通信機器が受信する信号の強度に基づいて制御対象の位置を計測するが、現状、誤差が数mから10m以上であり、位置特定の精度が悪いので、移動ロボットの位置制御や自動車の自動運転への適用は難しい状況にある。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、自律型の移動ロボット等の位置制御、移動機や自動車の自動運転制御等において、異なる2つの帯域の電波を利用しかつ電波強度の変化を利用して、精度の高い位置計測を行うことができ、かつ実用性の高い安価な測位システムを提供することにある。
本発明に係る測位システムは、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1の測位システム(請求項1に対応)は、位置検出に必要な電波強度を取得するための2つの帯域の電波を発する少なくとも1つの送信機と、2つの帯域の電波を受信する少なくとも1つの受信機を備える移動可能な制御対象と、送信機との間または制御対象との間で高速通信用の帯域の電波を用いて通信を行い、かつ取得された電波強度に基づき制御対象の位置を求める制御手段と、から構成される。
上記の測位システムでは、波長が相対的に長い帯域の電波(第1の電波、LF帯域等)と、波長が相対的に短い帯域の電波(第2の電波、UHF帯域等)とを利用して構成される。例えば、環境側には第1の電波と第2の電波を発する送信機等を必要数設置し、移動可能な制御対象側に第1の電波と第2の電波のうち必要な電波を受信する受信機等を備える。第1の電波に基づいて位置検出に必要な電波強度(RSSI値)の情報を取得し、この情報から安定的に高い分解能で距離・位置を推定することを可能にする。第2の電波で高速通信を行い、制御手段は、電波強度の情報を短く設定されたサンプリング間隔で集め、当該電波強度の情報に基づいて制御対象の位置検出を行う。
第2の測位システム(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、2つの帯域はLF帯域とUHF帯域であることを特徴とする。第1の電波としてはLF帯域の電波が好適であり、第2の電波としてはUHF帯域の電波が好適である。
第3の測位システム(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、制御対象は、LF帯域の連続的な電波を受信する少なくとも1つのLF受信機と、UHF帯域の電波を送受信するUHF送受信機(UHF通信機)とを備えることを特徴とする。
第4の測位システム(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは、制御対象は、送信機のID情報を含むLF帯域の電波を受信する少なくとも1つのLF受信機と、電波強度に係る指数を含むUHF帯域の電波を送信するUHF送信機(UHF通信機)とを備えることを特徴とする。
第5の測位システム(請求項5に対応)は、上記の構成において、好ましくは、制御対象は、LF帯域の連続的な電波を受信する少なくとも1つのLF受信機と、UHF帯域の電波を送受信するUHF送受信機とを備え、送信機は、複数設置され、かつそれぞれはUHF帯域の電波を送受信するUHF送受信機を備え、送信機の間で送信タイミングが調整され、かつ制御対象のUHF送受信機との間で通信を行って電波強度に係る指数(RSSI値)を取得して制御手段へ送信する、ことを特徴とする。この構成では、複数の送信機の間の送信タイミングは分割管理の型で決定される。
第6の測位システム(請求項6に対応)は、上記の構成において、好ましくは、LF受信機は2つ備えられ、これにより制御の上で制御対象の向きが特定されることを特徴とする。制御対象の位置の推定は1台のLF受信機でも可能であるが、2台のLF受信機を備えることにより移動する制御対象の移動の向きを推定することが可能となる。
第7の測位システム(請求項7に対応)は、上記の構成において、好ましくは、制御対象は自律移動ロボットであることを特徴とする。
本発明によれば、自律型の移動ロボット等の位置制御、または自動車等の自動運転制御等において、波長が相対的に長い帯域の第1の電波と、波長が相対的に短い帯域の第2の電波とを利用して構成され、第1の電波に基づいて位置検出に必要な電波強度(RSSI値)の情報を取得し、第2の電波で高速通信(送信タイミングの決定等)を行うようにしたため、安定的に高い分解能で距離および位置を推定することができ、電波強度の情報を短く設定されたサンプリング間隔で集め、迅速に距離を推定することができる。本発明によれば、2つの帯域の電波を利用しかつ電波強度の変化を利用して、精度の高い位置計測を行うことができ、さらに実用性の高い安価な測位システムを実現することができる。
本発明に係る測位システムの第1実施形態を示すシステム構成図である。 第1実施形態に係る測位システムのRSSI検出シーケンスを示すタイミングチャート図である。 第1実施形態に係る測位システムの測位シーケンスを示すタイミングチャート図である。 第1実施形態に係る測位システムにおいて、2台のLF受信機でRSSI検出シーケンスを行う場合のタイミングチャート図である。 本発明に係る測位システムの第2実施形態を示すシステム構成図である。 本発明に係る測位システムの第3実施形態を示すシステム構成図である。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図3を参照して本発明の第1実施形態に係る測位システムを説明する。この測位システムは、一例として、予め任意に設定された特定の範囲を移動するように設計された自律型の移動ロボットの位置を計測する測位システムである。図1において、測位システムの全体的な構成を、通信関係(UHF通信等)および電波送受関係(LF送信波等)として示している。この測位システムは、移動ロボット11と、例えば4台のLF送信機12A,12B,12C,12Dと、例えば1台の制御コンピュータ13とから構成されている。
なお本実施形態に係る測位システムは、移動ロボット11の位置制御のための測位システムとして構成されているが、これに限定されない。例えば自動車の自動運転のための測位システムとして構成することもできる。自動車の自動運転のための測位システムの場合には、自動車が移動する特定の範囲は相対的に広い範囲に設定される。
移動ロボット11が移動するように設定された上記の特定範囲は、移動ロボット11とLF送信機12A〜12Dとの間で通信を行えるように設定された範囲である。当該特定範囲の例としては、通常、例えば、自律型の移動ロボット11が所要のサービスを提供するように設定された駅構内やイベント会場等の平面的(2次元的)な範囲である。移動ロボット11は自律型であるので、当該移動ロボット11は、所要の演算処理および制御処理等を行うコンピュータおよびメモリを搭載し、移動のための移動機構部、および所要のサービスを行うサービス提供機能部を備えている。コンピュータおよびメモリ、移動機構部、サービス提供機能部の図示は省略されている。上記の特定範囲に存する移動ロボット11の台数は1台に限らない。図1では、図示されるごとく、一例として、同じ構成および機能を有した他の移動ロボット11が描かれている。本実施形態に係る測位システムの説明では、図1において中央に描かれた移動ロボット11の位置計測について説明する。
LF送信機12A〜12Dの台数は4台に限定されない。平面的な上記特定範囲における移動ロボット11の位置を計測するためには、3台以上であればよい。LF送信機12A〜12Dのそれぞれは同じ構成および機能を有している。LF送信機12A〜12Dの設置箇所は、それぞれ互いに必要な間隔をあけるように決定され、空間的に例えば建物の天井部や床部等に配置される。LF送信機12A〜12Dの主たる機能は、移動ロボット11に対して適宜な送信タイミングでLF送信波を連続的に送出することである。そのため、各LF送信機12A〜12Dは「LF送信」を行うための構成と機能を有している。具体的に各LF送信機12A〜12Dは送信アンテナおよび送信駆動のための制御部を内蔵している。ここで「LF」とは「Low Frequency」の簡略表記であり、LF帯域(30kHz〜300kHz)の電波を意味している。なお、「LF」は代表的な好ましい帯域であり、これに限定されず、これに類似した帯域の電波を用いることができる。
またLF送信機12A〜12Dの各々は、制御コンピュータ13との間において、LF送信波の送信タイミングの制御等の目的のため各種の通信を行う。この通信のため、好ましくはUHF帯域の電波が使用される。ここで、「UHF」は「Ultra High Frequency」の簡略表記であり、UHF帯域(300MHz〜3GHz)の電波を意味している。従って、LF送信機12A〜12Dは、UHF通信(UHF送信およびUHF受信)を行うための通信機の構成および機能(UHF通信機14)を備えている。UHF送信機14は各LF送信機12A〜12Dに内蔵される。なお、「UHF」は代表的な好ましい帯域であり、これに限定されず、これに類似した帯域の電波を用いることができる。また換言すれば、例えばWi−Fi等の規格の無線LANを利用して通信を行うように構成される。
制御コンピュータ13は例えばPCまたはサーバによって構成される。制御コンピュータ13は、所要の演算処理および制御処理等を行う手段およびメモリを備えている。制御コンピュータ13は、前述の通り、各LF送信機12A〜12DのそれぞれとUHF通信を行うように構成される。従って、制御コンピュータ13はUHF通信機15を備えている。制御コンピュータ13は、UHF通信によって、例えば、各LF送信機12A〜12Dに対して、LF送信波の送信タイミングに係る制御指令を送信する。また制御コンピュータ13は、UHF通信機15によって、移動ロボット11との間において、LF送信タイミングの通知およびRSSI値の受信等についてのUHF通信を行うように構成されている。
さらに制御コンピュータ13は位置推定部16を備える。位置推定部16は、移動ロボット11の側から送信されたRSSI値に基づき移動ロボット11の位置を推定する機能を有している。
移動ロボット11は、LF送信機12A〜12Dとの間の関係で、例えば2台のLF受信機17を内蔵している。各LF受信機17は、LF送信機12A〜12Dのそれぞれから送信される連続的なLF送信波を受信する。また移動ロボット11は、制御コンピュータ13との通信関係で、UHF通信機18を備えている。図1に示した移動ロボット11の例では、便宜上、LF受信機17がUHF通信機18を備えるように描かれている。また移動ロボット11では、LF受信機17が受信したLF送信波に基づいてそのRSSI値(電波強度を示す値)を検出するRSSI値検出部19、および検出したRSSI値を通知するRSSI値通知部20を備えている。RSSI値検出部19とRSSI値通知部20は、移動ロボット11に設けられた演算処理部の演算処理機能によって構成される。また移動ロボット11は、本来のサービスを提供をする各種の機能部を有しており、これらは上記演算処理部によって実現されるが、その図示は省略されている。
図1に示された測位システムにおいて、位置の計測対象である移動ロボット11と、各LF送信機12A〜12Dと、制御コンピュータ13とのそれぞれの間で、電波の送受が行われる。図1において、実線で示した矢印21はUHF通信に基づく送受関係(以下「UHF通信21」と記す)を示し、破線で示した矢印22はLF送信波の連続的な送信状態(以下「連続送信22」と記す)を示している。UHF通信21は、図1に示されるように、「LF送信タイミング制御」または「LF送信タイミング」、および「RSSI値」の送信のための通信である。図1では、UHF通信に係る矢印21とLF送信波の連続送信に係る矢印22について、すべての矢印が図示されているが、UHF通信21およびLF送信波の連続送信22は、図2と図3を参照して以下に説明されるように、決められた時系列の手順に従って行われる。
次に、図1、さらに図2および図3を参照して、本実施形態の測位システムによる移動ロボット11の位置計測について説明する。
移動ロボット11とLF送信機12A〜12Dの各々と間において、制御コンピュータ13の制御指令に基づいて、移動ロボット11に対して、LF送信機12Aから順次にLF送信波の連続送信22が行われ、その都度、移動ロボット11で受信した当該LF送信波の電波強度(RSSI値)が計測される。この電波強度(RSSI値)の計測動作の一例として、図2に、制御コンピュータ13とLF送信機12Aと移動ロボット11の1台のLF受信機17との間におけるRSSI検出シーケンスを示している。図2では、説明の便宜上、2台のLF受信機17のうち1台のLF受信機17によるRSSI検出シーケンスを説明する。
図2において、最初に、制御コンピュータ13からLF送信機12Aに対して、各UHF通信機14,15に基づくUHF通信21が行われる。制御コンピュータ13とLF送信機12Aの間のUHF通信21では、先ず、制御コンピュータ13からLF送信機12Aに対して「LF送信要求」のUHF送信21−1が行われ、LF送信機12Aは「LF送信要求」のUHF受信21−2を行う。LF送信機12Aは、「LF送信要求」のUHF受信21−2を行うと、これを条件にして移動ロボット11のLF受信機17に対してLF送信波の連続送信22を開始し、所要の期間の間、LF送信波の連続送信22を継続する。LF送信機12Aは、LF送信波の連続送信22を開始したことを条件に、制御コンピュータ13に対して「LF送信OK」のUHF送信21−3を行う。制御コンピュータ13は「LF送信OK」のUHF受信21−4を行う。
制御コンピュータ13は、「LF送信OK」のUHF受信21−4を行うと、次にそのUHF通信機15によって、移動ロボット11のLF受信機17のUHF通信機18に対して「LF受信要求」のUHF送信21−5を行う。次いで移動ロボット11のUHF通信機18は「LF受信要求」のUHF受信21−6を行う。移動ロボット11のUHF通信機18が「LF受信要求」のUHF受信21−6を行うと、これを条件にしてLF受信機17がLF送信機12からのLF送信波の連続送信22を受信する(22−1)。移動ロボット11のLF受信機17によるLF送信波の連続送信22の受信22−1の受信時間T1は、RSSI値を検出するのに要する時間であり、LF送信波に関して最低10波程度の時間である。連続送信される送信波の周波数が例えば20kHzであるならば、受信時間T1は500μs程度である。LF送信の連続送信22の受信は、「RSSI検出完了」を条件にして完了時点で終了する。RSSI値の検出は、移動ロボット11のRSSI値検出部19によって行われる。「RSSI検出完了」の後、移動ロボット11のRSSI値通知部20は、UHF通信機18を介して、制御コンピュータ13のUHF通信機15に対して「RSSI値通知」のUHF送信21−7を行う。
制御コンピュータ13は、「RSSI値通知」のUHF受信21−8を行うと、LF送信機12Aに対して、「LF送信停止」のUHF送信21−9を行う。LF送信機12Aは、「LF送信停止」のUHF受信21−10を行うと、移動ロボット11に対するLF送信波の連続送信22を停止する。その後、LF送信機12Aは、制御コンピュータ13に対して「LF送信停止OK」のUHF送信21−11を行う。制御コンピュータ13は、「LF送信停止OK」のUHF受信21−12を行う。制御コンピュータ13は、「LF送信停止OK」のUHF受信21−12を行うと、その後、移動ロボット11の2台のLF送信機17から既に送信されたRSSI値を保存し所要処理等を行うための演算23を行う。
以上の経過によって制御コンピュータ13とLF送信機12Aとの間のUHF通信21に基づいて、LF送信機12AからのLF送信波の連続送信22を利用して、移動体11のLF受信機17およびRSSI値検出部19等によってRSSI値を検出し、制御コンピュータ13に送信する。これによりLF送信機12Aに関するRSSI検出シーケンスは終了する。図2に示した時間T2は、LF送信機12Aに関するRSSI検出シーケンスに必要な時間を示している。時間T2は、UHF通信21の通信速度に依存して決まり、例えば1ms程度である。その後、制御コンピュータ13とLF送信機12Bとの間のUHF通信21に基づいて、同じ手順で次のRSSI検出シーケンス24が繰り返される。さらにその後、LF送信機12CおよびLF送信機12DについてもRSSI検出シーケンス24が順次に反復されるが、図2中ではそれらの図示が省略されている。
LF送信波の送信(連続送信22)に基づくRSSI値の検出は、LF送信機12A〜12Dに内蔵される送信アンテナから数m程度の近距離領域(波長に対して十分に小さ位距離領域)の範囲では電波が距離の3乗に比例して減衰することが知られているので、当該範囲ではRSSI値が狭い範囲で大きく減衰するため、安定的にかつ高い分解能でRSSI値を計測し検出することができる。
UHF通信21によれば高速通信を行うことができる。従って、UHF通信21とLF送信波の連続送信22とを組み合わせて用いることによって、位置検出に必要な最低限の情報(電波強度の測定、RSSI値の検出)の取得はLF送信波の連続送信22で行い、それ以外の通信はUHF通信21を行って位置検出のサンプリング間隔を10ms以下の短く設定することができる。
図3に示した測位シーケンスによれば、LF送信機が例えば4台の場合には、LF送信機12A〜12Dの各々についてのRSSI検出24A〜24Dによって得られたRSSI値に基づいて、制御コンピュータ13は移動ロボット11の位置を推定する演算25を行う。RSSI検出24A〜24Dのための連続送信22の各送信タイミングは、前述の通り、制御コンピュータ13によって制御されている。こうして移動ロボット11の位置を推定することができる。移動ロボット11の1台のLF受信機17で得られたRSSI値を用いる場合には、移動ロボット11の位置のみを推定することができる。演算25は、通常的に、LF送信機12DについてのRSSI検出24Dが終了した後、即座に行われる。
LF送信機の個数は、図1に示した構成では4個としたが、5個以上にすることもできる。図3では、一例として領域26には5個以上に属するLF送信機k,n等を示している。LF送信機k,nに関するRSSI検出24k,24nが示される。LF送信機kに関するRSSI検出24kは、LF送信波が減衰するのに十分な離隔があるとして、LF送信機12BのRSSI検出24Bと同じ時間帯に行われている。
図3において、時間T3は「1ms×送信タイミング数」で決まる。また時間T4は、サンプリング間隔であり、10ms程度である。
前述した測位システムによれば、電波到達限界距離を例えば15mとし、数cm(例えば3cm)程度の高い位置精度で、移動ロボット11の位置を計測し、検出することができる。
図4は、上記の第1実施形態に係る測位システムにおいて、移動ロボット11で2台のLF受信機17の各々でRSSI検出シーケンスを行う場合のタイミングチャート図を示している。
図4において、制御コンピュータ13のブロックの図示内容(UHF送信とUHF受信)、およびLF送信機12Aのブロックの図示内容(LF送信、UHF送信とUHF受信)は、図2に示した内容と実質的に同一である。またブロック27は第1のLF受信機17を示し、ブロック28は第2のLF受信機17を示している。第1のLF受信機17のブロック27の図示内容(LF受信、UHF送信およびUHF受信)は図2で示した内容と実質的に同一である。第2のLF受信機17のブロック28の図示内容(LF受信、UHF送信およびUHF受信)は、構成的に第1のLF受信機17と同じであるが、「LF受信要求」のUHF受信21−21、LF受信における「RSSI検出完了」の時点、「RSSI値通知」のUHF送信21−22等は、第1のLF受信機17に比較して所定時間だけ遅れるように設定されている。
移動ロボット11の2台のLF受信機17を用いる場合には、2台のLF受信機17の各々から得られるRSSI値を用いることにより、移動ロボット11の位置と共に、当該移動ロボット11の移動の向き(正面の向き)も推定することができる。
次に図5を参照して本発明の第2実施形態に係る測位システムを説明する。
この測位システムでは、LF送信機12A〜12DのLF送信波の送信タイミングは制御コンピュータ13によって制御される。この点は第1実施形態の場合と同じである。LF送信機12A〜12Dの各々から移動ロボット11へ送信されるLF送信波は、連続送信ではなく、各LF送信機のIDを含むLF送信波(ON状態(1)とOFF状態(0)の組合せ(ID)から構成される不連続なLF送信波)、すなわちID送信波31である。従って、ID送信波31を受信する移動ロボット11のLF受信機17では、ID送信波31に基づいて、LF送信波を送信したLF送信機を特定することができる。このため、制御コンピュータ13から移動ロボット11に対して、どのLF送信機がLF送信波を送信しているかについての情報は提供されない。その他の構成については第1実施形態に係る測位システムと実質的に同じである。図5に示した構成要素について、第1実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5を参照して第2実施形態に係る測位システムの特徴的な構成等について説明する。この測位システムでも、第1実施形態と同様に、LF送信機12AからLF送信機12Dに到る順序で順次にRSSI検出が行われる。
移動ロボット11とLF送信機12A〜12Dの各々と間において、制御コンピュータ13の制御指令に基づいて、移動ロボット11に対して、LF送信機12A〜12DからID送信波31が送信され、その都度、移動ロボット11で受信した各ID送信波31の電波強度(RSSI値)が計測され、さらに各LF送信機12A〜12Dを特定するIDが取得される。電波強度(RSSI値)の計測動作の手順は、第1実施形態において図2等を参照して説明した手順と実質的に同じである。この場合、制御コンピュータ13と各LF送信機12A〜12Dと移動ロボット11の1台のLF受信機17との間におけるRSSI検出シーケンスにおいて、移動ロボット11のLF受信機17等ではRSSI値と共にLF送信機のIDが取得されるので、移動ロボット11から制御コンピュータ13に対するUHF通信21ではRSSI値とLF送信機のIDとが送信される。
第2実施形態による測位システムによれば、送信機IDで特定された各LF送信機12A〜12DについてのRSSI検出を行った後、制御コンピュータ13は、当該RSSI検出によって得られたRSSI値に基づいて移動ロボット11の位置を推定する演算を行う。こうして移動ロボット11の位置を推定することができる。移動ロボット11の2台のLF受信機17の各々から得られるRSSI値を用いる場合には、移動ロボット11の位置とその移動の向きも推定することが可能となる。移動ロボット11の1台のLF受信機17で得られたRSSI値を用いる場合には移動ロボット11の位置のみを推定することができる。
次に図6を参照して本発明の第3実施形態に係る測位システムを説明する。
前述した第1および第2の実施形態に係る測位システムでは、制御コンピュータ13に基づく中央管理のシステム構成であった。これに対して、第3実施形態に係る測位システムは、中央管理ではなく、4台のLF送信機12A〜12Dの相互の間でLF送信波の送信タイミングを調整し、送信タイミングが重ならないようにする分散管理のシステム構成となっている。
4台のLF送信機12A〜12Dの各々の間でのUHF通信41は「LF送信タイミングの調整」を意味している。このUHF通信41に基づいて各LF送信機12A〜12DによるLF送信波の送信順序が決定される。また4台のLF送信機12A〜12Dの各々と移動ロボット11との間の電波の送受は、各LF送信機12A〜12Dから移動ロボット11のLF受信機17に対するLF送信波の連続送信22と、各LF送信機12A〜12Dと移動ロボット11のUHF通信機18等の間のUHF通信42である。このUHF通信42は、往復の工程を有し、各LF送信機12A〜12Dから移動体ロボット11への「LF送信タイミング」の通知と、移動ロボット11から各LF送信機12A〜12Dへの「RSSI値」の送信とから成っている。各LF送信機12A〜12Dから移動ロボット11のLF受信機17に対するLF送信波の連続送信22は、第1実施形態で説明した連続送信22と同じである。また各LF送信機12A〜12Dと移動ロボット11のUHF通信機18等の間のUHF通信42は、第1実施形態で説明した制御コンピュータ13と移動ロボット11との間のUHF通信21と同じである。
各LF送信機12A〜12Dからの連続送信22に基づいて移動ロボット11で取得されるRSSI値は、先ず各LF送信機12A〜12Dに送信され、その後、各LF送信機12A〜12Dから制御コンピュータ13に対して、UHF通信43を介して、取得した「RSSI値」と送信を行った「LF受信機」に係る情報とがリスト形式で送信される。
第3実施形態に係る測位システムにおいて、その他の構成については第1実施形態に係る測位システムと実質的に同じである。図6に示した構成要素について、第1実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
第3実施形態による測位システムによれば、各LF送信機12A〜12Dの相互の間のLF送信タイミングを調整して順次に連続送信22を行い、当該連続送信22についてのRSSI検出を行った後、当該RSSI値を各LF送信機12A〜12Dで取得し、最終的に各LF送信機12A〜12Dを経由して制御コンピュータ13に提供される。制御コンピュータ13は、当該RSSI検出によって得られたRSSI値に基づいて移動ロボット11の位置を推定する演算を行う。こうして移動ロボット11の位置を推定することができる。移動ロボット11の2台のLF受信機17の各々から得られるRSSI値を用いる場合には、移動ロボット11の位置とその移動の向きも推定することが可能となる。移動ロボット11の1台のLF受信機17で得られたRSSI値を用いる場合には移動ロボット11の位置のみを推定することができる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係る測位システムは、自律型の移動ロボットの位置制御や自動車の自動運転等に利用される。
11 移動ロボット
12A〜12D LF送信機
13 制御コンピュータ
14 UHF通信機
15 UHF通信機
16 位置推定部
17 LF受信機
18 UHF通信機
19 RSSI値検出部
20 RSSI値通知部
21 UHF通信
22 連続送信
31 ID送信波
41 UHF通信
42 UHF通信
43 UHF通信

Claims (7)

  1. 位置検出に必要な電波強度を取得するための2つの帯域の電波を発する少なくとも1つの送信機と、
    前記2つの帯域の電波を受信する少なくとも1つの受信機を備える移動可能な制御対象と、
    前記送信機との間または前記制御対象との間で高速通信用の前記帯域の電波を用いて通信を行い、かつ取得された前記電波強度に基づき前記制御対象の位置を求める制御手段と、
    から構成されることを特徴とする測位システム。
  2. 前記2つの帯域はLF帯域とUHF帯域であることを特徴とする請求項1記載の測位システム。
  3. 前記制御対象は、前記LF帯域の連続的な電波を受信する少なくとも1つのLF受信機と、前記UHF帯域の電波を送受信するUHF送受信機とを備えることを特徴とする請求項2記載の測位システム。
  4. 前記制御対象は、前記送信機のID情報を含む前記LF帯域の電波を受信する少なくとも1つのLF受信機と、前記電波強度に係る指数を含む前記UHF帯域の電波を送信するUHF送信機とを備えることを特徴とする請求項2記載の測位システム。
  5. 前記制御対象は、前記LF帯域の連続的な電波を受信する少なくとも1つのLF受信機と、前記UHF帯域の電波を送受信するUHF送受信機とを備え、
    前記送信機は、複数設置され、かつそれぞれは前記UHF帯域の電波を送受信するUHF送受信機を備え、前記送信機の間で送信タイミングが調整され、かつ前記制御対象の前記UHF送受信機との間で通信を行って前記電波強度に係る指数を取得して前記制御手段へ送信する、
    ことを特徴とする請求項2記載の測位システム。
  6. 前記LF受信機は2つ備えられ、これにより制御の上で前記制御対象の向きが特定されることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の測位システム。
  7. 前記制御対象は自律移動ロボットであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の測位システム。
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