JP2016220802A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラー撮像データに基づく分光分析の精度及び確度を向上させる撮像装置を提供する。【解決手段】撮像素子と、撮像素子が生成した撮像信号を処理する処理手段とを備え、撮像素子が、赤色の光に感受性を有する複数のR画素と、緑色の光に感受性を有する、それぞれ複数の第1及び第2のG画素と、青色の光に感受性を有する複数のB画素とを備え、処理手段が、複数の第1のG画素により生成されたアナログ撮像信号を処理してデジタル撮像信号を生成する第1初期処理手段と、複数の第2のG画素により生成されたアナログ撮像信号G2を処理してデジタル撮像信号を生成する第2初期処理手段とを備え、第1初期処理手段が、アナログ撮像信号をデジタル信号に変換する第1デジタル変換手段と、デジタル撮像信号に基づいて第1デジタル変換手段の入力レンジの設定値を生成する入力レンジ設定手段と、を備えた撮像装置。【選択図】図7

Description

本発明は、撮像装置に関する。
カラー撮像素子を使用して生体組織を撮像した撮像データから、生体組織中の生体物質の濃度分布(例えば酸素飽和度や血液量の分布)を計算してモニタに表示する内視鏡装置が提案されている(特許文献1)。
特許文献1の内視鏡装置では、波長特性の異なる2種類の照明光(光学フィルタ)を切り替えながら撮像した生体組織の2つの撮像データに基づいて生体物質の定量分析が行われる。
生体物質の定量を高い精度で行うためには、撮像データのデジタル変換時にADC(Analogue-to-Digital Converter)の入力レンジの幅をなるべく狭く設定して、階調の高いデジタル撮像データを取得する必要がある。
また、特許文献2には、ADCの入力レンジを変更可能な撮像装置が記載されている。
国際公開第2014/192781号 特開2001−346106号公報
しかしながら、ADCの入力レンジを変更すると、撮像データに含まれる絶対値の情報が失われるため、定量の確度が低下してしまう。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、カラー撮像データに基づく分光分析の確度を下げることなく精度を向上させることを目的とする。
本発明の一実施形態によれば、撮像素子と、撮像素子が生成した撮像信号を処理する処理手段と、を備え、撮像素子が、赤色の光に感受性を有する複数のR画素と、緑色の光に感受性を有する、それぞれ複数の第1及び第2のG画素と、青色の光に感受性を有する複数のB画素と、を備え、処理手段が、複数の第1のG画素により生成されたアナログ撮像信号G1を処理してデジタル撮像信号G1を生成する第1初期処理手段と、複数の第2のG画素により生成されたアナログ撮像信号G2を処理してデジタル撮像信号G2を生成する第2初期処理手段と、を備え、第1初期処理手段が、アナログ撮像信号G1をデジタル信号G1_difに変換する第1デジタル変換手段と、デジタル撮像信号G2に基づいて第1デジタル変換手段の入力レンジの設定値を生成する入力レンジ設定手段と、を備えた、撮像装置が提供される。
上記の撮像装置において、入力レンジ設定手段が、アナログ撮像信号G2の信号レベルの変動範囲に合わせて第1デジタル変換手段の入力レンジを設定する構成としてもよい。
上記の撮像装置において、入力レンジ設定手段が、デジタル撮像信号G2の統計値を計算する統計処理手段と、統計値に基づいて、第1デジタル変換手段の入力レンジの下限値を定める入力オフセット量OFを計算する入力オフセット量計算手段と、統計値に基づいて、第1デジタル変換手段の入力レンジの幅を定める入力スパンSPを計算する入力スパン計算手段と、を備えた構成としてもよい。
上記の撮像装置において、統計処理手段が、デジタル撮像信号G2の平均値AVG及び標準偏差SDを計算し、入力オフセット量計算手段が、平均値AVGに基づいて入力オフセット量OFを計算し、入力スパン計算手段が、標準偏差SDに基づいて入力スパンSPを計算する構成としてもよい。
上記の撮像装置において、入力オフセット量計算手段が、数式1により入力オフセット量OFを計算する、構成としてもよい。
(但し、Kは定数である。)
上記の撮像装置において、入力スパン計算手段が、数式2により入力スパンSPを計算する、構成としてもよい。
(但し、Kは定数である。)
上記の撮像装置において、処理手段が、第1初期処理手段が生成したデジタル信号G1_difと、入力オフセット量OFと、入力スパンSPとに基づいて、絶対値の情報を含むデジタル撮像信号G1を生成する復元手段を更に備える、構成としてもよい。
上記の撮像装置において、復元手段が、数式3によりデジタル撮像信号G1を計算する構成としてもよい。
(但し、FSPは、所定値である。)
上記の撮像装置において、第2初期処理手段が、アナログ撮像信号G2をデジタル撮像信号G2に変換する第2デジタル変換手段を備え、FSPが、第2デジタル変換手段の入力レンジの幅を定める入力スパンである構成としてもよい。
上記の撮像装置において、第1のG画素が、R画素が配列されたライン上に配置されたGr画素であり、第2のG画素が、B画素が配列されたライン上に配置されたGb画素である構成としてもよい。
上記の撮像装置において、処理手段が、デジタル撮像信号G1に基づいて、被写体である生体組織に含まれる第1及び第2生体物質のモル濃度比を示す指標Xを計算する指標計算手段を更に備え、撮像装置が、第1及び第2生体物質が吸収を有する第1照明波長域の光と、第1照明波長域内にある第2照明波長域の光と、を切り替えて発生する光源装置を更に備え、指標計算手段が、第1照明波長域の光の照明下で生体組織を撮像して得た第1デジタル撮像信号GIと、第2照明波長域の光の照明下で生体組織を撮像して得た第2デジタル撮像信号GIIと、に基づいて指標Xを計算する構成としてもよい。
上記の撮像装置において、第1照明波長域が第1及び第2生体物質の両方の吸収ピーク波長を含み、第2照明波長域が第1及び第2生体物質のいずれか一方の吸収ピーク波長を含む構成としてもよい。
上記の撮像装置において、第1照明波長域が、第2照明波長域の短波長側に隣接し、第1及び第2生体物質の他方の生体物質の吸収ピーク波長を含む波長域と、第2照明波長域の長波長側に隣接し、他方の生体物質の吸収ピーク波長を含む波長域と、を含む構成としてもよい。
上記の撮像装置において、光源装置が、広帯域光を発生する光源と、広帯域光から第1照明波長域の光を選択的に取り出す第1光学フィルタと、広帯域光から第2照明波長域の光を選択的に取り出す第2光学フィルタと、を備えた、構成としてもよい。
上記の撮像装置において、指標計算手段が、第1撮像信号GIに基づいて第1照明波長域における生体組織の吸収AIを計算し、第2撮像信号GIIに基づいて第2照明波長域における生体組織の吸収AIIを計算し、吸収AI及び吸収AIIに基づいて指標Xを計算する構成としてもよい。
上記の撮像装置において、指標計算手段が、数式4及び数式5のいずれかにより吸収AIを計算し、数式6及び数式7のいずれかにより吸収AIIを計算する構成としてもよい。
上記の撮像装置において、指標計算手段が、数式8及び数式9のいずれかにより指標Xを計算する構成としてもよい。
(但し、kは定数である。)
本発明の一実施形態によれば、カラー撮像データに基づく分光分析の精度及び確度の向上が可能になる。
へモグロビンのQ帯の吸収スペクトルである。 内視鏡装置のブロック図である。 固体撮像素子のブロック図である。 撮像素子に内蔵されるカラーフィルタの透過スペクトルである。 回転フィルタの外観図である。 Gb−AFEのブロック図である。 Gr−AFEのブロック図である。 入力スパンSPと入力オフセット量OFの定義を説明する図である。 入力レンジ設定部のブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像生成処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る内視鏡装置によって生成された画像情報の表示例である。(a)は酸素飽和度分布画像の2次元表示例であり、(b)は酸素飽和度分布画像の3次元表示例である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
以下に説明する本発明の実施形態に係る内視鏡装置は、それぞれ波長域の異なる照明光を用いて撮影した複数の画像に基づいて被写体の生体情報(例えば、酸素飽和度)を定量的に分析して、分析結果を画像化して表示する装置である。以下に説明する酸素飽和度の定量分析では、血液の分光特性(すなわち、ヘモグロビンの分光特性)が酸素飽和度に応じて連続的に変化する性質が利用される。
[ヘモグロビンの分光特性及び酸素飽和度の計算原理]
本発明の実施形態に係る内視鏡装置の構成を説明する前に、ヘモグロビンの分光特性と、本実施形態における酸素飽和度の計算原理について説明する。
図1に、550nm付近のヘモグロビンの吸収スペクトルを示す。ヘモグロビンは、550nm付近にポルフィリン環に由来するQ帯と呼ばれる強い吸収帯を有している。ヘモグロビンの吸収スペクトルは、酸素飽和度(全ヘモグロビンのうち酸素化ヘモグロビンが占める割合)に応じて変化する。図1における実線の波形は、酸素飽和度が100%の場合の(すなわち、酸素化ヘモグロビンHbOの)吸収スペクトルであり、長破線の波形は、酸素飽和度が0%の場合の(すなわち、還元ヘモグロビンHbの)吸収スペクトルである。また、短破線は、その中間の酸素飽和度(10、20、30、・・・90%)におけるヘモグロビン(酸素化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンの混合物)の吸収スペクトルである。
図1に示されるように、Q帯において、酸素化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンは互いに異なるピーク波長を有している。具体的には、酸素化ヘモグロビンは、波長542nm付近の吸収ピークP1と、波長576nm付近の吸収ピークP3を有している。一方、還元ヘモグロビンは、556nm付近に吸収ピークP2を有している。図1は、各成分(酸素化ヘモグロビン、還元ヘモグロビン)の濃度の和が一定となる2成分系の吸収スペクトルであるため、各成分の濃度(すなわち、酸素飽和度)によらず吸収が一定となる等吸収点E1、E2、E3、E4が現れる。以下の説明では、等吸収点E1とE2とで挟まれた波長領域を波長域R1、等吸収点E2とE3とで挟まれた波長領域を波長域R2、等吸収点E3とE4とで挟まれた波長領域を波長域R3と呼ぶ。また、等吸収点E1とE4とで挟まれた波長領域(すなわち波長域R1、R2及びR3を合わせたもの)を波長域R0と呼ぶ。
図1に示されるように、隣接する等吸収点間では、酸素飽和度に対して吸収が単調に増加又は減少する。また、隣接する等吸収点間では、ヘモグロビンの吸収は、酸素飽和度に対してほぼ線形的に変化する。
具体的には、波長域R1、R3におけるヘモグロビンの吸収AR1、AR3は酸素化ヘモグロビンの濃度(酸素飽和度)に対して線形的に単調増加し、波長域R2におけるヘモグロビンの吸収AR2は還元ヘモグロビンの濃度(1−酸素飽和度)に対して線形的に単調増加する。従って、次の数式10により定義される指標Xは、酸素化ヘモグロビンの濃度(酸素飽和度)に対して線形的に単調増加する。
従って、予め実験的に酸素飽和度と指標Xとの定量的な関係を取得すれば、指標Xの値から酸素飽和度を計算することができる。
[内視鏡装置の構成]
図2は、本発明の実施形態に係る内視鏡装置1のブロック図である。本実施形態の内視鏡装置1は、電子スコープ100、プロセッサ200及びモニタ500を備えている。電子スコープ100及びモニタ500は、プロセッサ200に着脱可能に接続されている。また、プロセッサ200には、光源部400が内蔵されている。
電子スコープ100は、体腔内に挿入される挿入部101を有している。電子スコープ100の内部には、全長に亘って延びるライトガイド102が設けられている。ライトガイド102の射出端は、挿入部101の先端部内に配置されていて、ライトガイド102の入射端は、プロセッサ200の光源部400に接続されている。
光源部400は、キセノンランプ等の光量の大きい白色光WLを発生する光源ランプ430を備えている。この光源部400によって生成された照明光ILは、ライトガイド102の入射端に入射するようになっている。ライトガイド102の入射端に入射した光は、ライトガイド102内を射出端まで伝搬して、射出端から放射される。電子スコープ100の挿入部の先端部には、ライトガイド102の射出端と対向して配光レンズ104が配置されており、ライトガイド102の射出端から放射される照明光ILは、配光レンズ104を透過して、挿入部101の先端部周辺の生体組織(例えば、消化管の内膜)を照明する。
また、挿入部101の先端部には、1つ以上の光学レンズを備える対物光学系106及び固体撮像素子110が設けられている。生体組織の表面で反射又は散乱された照明光ILの一部(戻り光)は、対物光学系106に入射し、集光されて、固体撮像素子110の受光面に結像する。
電子スコープ100の接続部内には、ドライバ信号処理回路120が備えられている。ドライバ信号処理回路120には、デジタル撮像信号(デジタル撮像データ、RAWデータ)がフィールド周期で固体撮像素子110より入力される。なお、以降の説明において「フィールド」は「フレーム」に置き替えてもよい。本実施形態において、フィールド周期、フレーム周期はそれぞれ、1/60秒、1/30秒である。ドライバ信号処理回路120は、固体撮像素子110より入力されるデジタル撮像信号に対して所定の処理を施してプロセッサ200の画像処理回路220に出力する。
ドライバ信号処理回路120はまた、メモリ121にアクセスして電子スコープ100の固有情報を読み出す。メモリ121に記録される電子スコープ100の固有情報には、例えば、固体撮像素子110の画素数や感度、動作可能なフィールドレート、型番等が含まれる。ドライバ信号処理回路120は、メモリ121より読み出された固有情報をシステムコントローラ202に出力する。
システムコントローラ202は、電子スコープ100の固有情報に基づいて各種演算を行い、制御信号を生成する。システムコントローラ202は、生成された制御信号を用いて、プロセッサ200に接続されている電子スコープ100に適した処理がなされるようにプロセッサ200内の各種回路の動作やタイミングを制御する。
タイミングコントローラ204は、システムコントローラ202によるタイミング制御に従って、同期信号を生成する。ドライバ信号処理回路120は、タイミングコントローラ204から供給される同期信号に従って、プロセッサ200が生成するビデオ信号のフィールドレートに同期したタイミングで固体撮像素子110を駆動制御する。
画像処理回路220は、システムコントローラ202による制御の下、電子スコープ100から出力されるデジタル撮像信号に基づいて、デモザイク処理等により画像データを生成する。また、画像処理回路220は、生成された画像データを使用してモニタ表示用の画面データを生成し、この画面データを所定のビデオ・フォーマットのビデオ信号に変換して出力する。ビデオ信号はモニタ500に入力され、被写体のカラー画像がモニタ500の表示画面に表示される。
[固体撮像素子の概略構成]
図3は、固体撮像素子110のブロック図である。固体撮像素子110は、ベイヤー配列(Bayer arrangement)のRGB原色フィルタを備えた単板式カラーCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。
固体撮像素子110のカラーフィルタ(RGB原色フィルタ)は、赤色の光を透過させるRフィルタと、緑色の光を透過させるGフィルタ(Grフィルタ、Gbフィルタ)と、青色の光を透過させるBフィルタとが、固体撮像素子110の各受光素子上に直接取り付けられた、いわゆるオンチップフィルタである。R、G、Bの各フィルタは、図4に示すような分光特性を有している。すなわち、本実施形態のRフィルタは、波長約570nmより長波長の光を透過させるフィルタであり、Gフィルタは、波長約470nm〜620nmの光を透過させるフィルタであり、Bフィルタは、波長約530nmより短波長の光を透過させるフィルタである。
また、Gフィルタは、Rフィルタが配列されたライン上に配置されたGrフィルタと、Bフィルタが配列されたライン上に配置されたGbフィルタとに区分される。
固体撮像素子110は、受光面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積して、R、Gr、Gb、Bの色信号を生成して、走査線(撮像信号)として出力する。なお、固体撮像素子110には、CMOSイメージセンサに限らず、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやその他の種類の撮像装置を使用することもできる。固体撮像素子110の詳細な構成については後述する。
[光源部の構成]
光源部400は、上述の光源430の他に、コリメータレンズ440、回転フィルタ410、フィルタ制御部420及び集光レンズ450を備えている。光源430から出射される白色光WLは、コリメータレンズ440によって平行光となり、回転フィルタ410を通過した後、集光レンズ450によってライトガイド102の入射端に入射する。なお、回転フィルタ410は、リニアガイドウェイ等の移動手段(不図示)によって、白色光WLの光路上の適用位置と光路外の退避位置との間で移動可能になっている。
回転フィルタ410は、複数の光学フィルタを備えた円盤型の光学ユニットであり、その回転角度に応じて通過波長域が切り替わるように構成されている。回転フィルタ410の回転角度は、システムコントローラ202に接続されたフィルタ制御部420によって制御される。システムコントローラ202がフィルタ制御部420を介して回転フィルタ410の回転角度を制御することにより、回転フィルタ410を通過してライトガイド102に供給される照明光のスペクトルが切り替えられる。
図5は、回転フィルタ410の外観図(正面図)である。回転フィルタ410は、略円盤状のフレーム411と、3つの扇形の光学フィルタ415、416及び418を備えている。フレーム411の中心軸の周りには3つの扇状の窓414a、414b及び414cが等間隔で形成されており、各窓414a、414b及び414cには、それぞれ光学フィルタ415、416及び418が嵌め込まれている。なお、本実施形態の光学フィルタは、いずれも誘電体多層膜フィルタであるが、他の方式の光学フィルタ(例えば、吸収型の光学フィルタや誘電体多層膜を反射膜として用いたエタロンフィルタ等)を用いてもよい。
また、フレーム411の中心軸上にはボス穴412が形成されている。ボス穴412には、フィルタ制御部420が備えるサーボモータ(不図示)の出力軸が差し込まれて固定されており、回転フィルタ410はサーボモータの出力軸と共に回転する。
図5には、白色光WLが光学フィルタ415に入射する状態が示されているが、回転フィルタ410が矢印で示される方向に回転すると、白色光WLが入射する光学フィルタは、415、416、418の順に切り替わり、これにより回転フィルタ410を通過する照明光ILのスペクトルが切り替えられる。
光学フィルタ415及び416は、550nm帯の光を選択的に通過させる光バンドパスフィルタである。図1に示されるように、光学フィルタ415は、等吸収点E1からE4までの波長域(すなわち、波長域R0(「第1照明波長域」という。))の光を低損失で通過させ、それ以外の波長領域の光を遮断するように構成されている。また、光学フィルタ416は、等吸収点E2からE3までの波長域(すなわち、波長域R2(「第2照明波長域」という。))の光を低損失で通過させ、それ以外の波長領域の光を遮断するように構成されている。
図1に示されるように、波長域R1には酸素化ヘモグロビンに由来する吸収ピークP1のピーク波長が含まれ、波長域R2には還元ヘモグロビンに由来する吸収ピークP2のピーク波長が含まれ、波長域R3には酸素化ヘモグロビンに由来する吸収ピークP3のピーク波長が含まれている。また、波長域R0には、吸収ピークP1、P2、P3の各ピーク波長が含まれている。
光学フィルタ415及び416の通過波長域(図1)は、固体撮像素子110のカラーフィルタのG(Gr、Gb)フィルタの通過波長域(図4)に含まれている。従って、光学フィルタ415又は416を通過した光によって形成される像は、Gr、Gbフィルタが装着された受光素子によって撮像され、デジタル撮像データGr、Gbとして得られる。
また、光学フィルタ418は、紫外線カットフィルタであり、光学フィルタ418を通過した照明光IL(すなわち白色光)は、通常観察像の撮像に使用される。なお、光学フィルタ418を使用せず、フレーム411の窓414cを開放した構成としてもよい。
また、窓414c(図5)には、光学フィルタ418に重ねて、減光フィルタ(NDフィルタ)419が取り付けられている。減光フィルタ419は、可視光全域に亘って波長依存性が無く、照明光ILのスペクトルを変化させずに光量のみを低減する。減光フィルタ419の使用によって、光学フィルタ418及び減光フィルタ419を通過した照明光ILの光量は、光学フィルタ415、416を通過した照明光ILの光量と略同水準に調整される。これにより、光学フィルタ415、416及び418のいずれを通過した照明光ILを用いた場合でも、同じ露出時間で適正露出での撮像が可能になる。
本実施形態では、減光フィルタ419として、目の細かな金属メッシュが使用されている。金属メッシュ以外にも、ハーフミラー等の他方式の減光フィルタを使用してもよい。また、窓414a、414bに減光フィルタを取り付けてもよい。
フレーム411の周縁部には、貫通孔413が形成されている。貫通孔413は、フレーム411の回転方向において、窓414aと窓414cとの境界部と同じ位置に形成されている。フレーム411の周囲には、貫通孔413を検出するためのフォトインタラプタ422が、フレーム411の周縁部の一部を囲むように配置されている。フォトインタラプタ422は、フィルタ制御部420に接続されている。
本実施形態の内視鏡装置1は、通常観察モードと分光分析モードの2つの動作モードを有している。通常観察モードは、光学フィルタ418を通過した白色光を用いてカラー画像を撮影する動作モードである。分光分析モードは、光学フィルタ415、416をそれぞれ通過した照明光を用いて撮像したデジタル撮像データ(RAWデータ)に基づいて分光分析を行い、生体組織中の生体分子の分布画像(例えば酸素飽和度分布画像)を表示するモードである。
通常観察モードにおいては、システムコントローラ202は、移動手段を制御して、回転フィルタ410を適用位置から退避位置へ移動させる。なお、通常観察モード以外の動作モードでは、回転フィルタ410は適用位置に配置される。また、回転フィルタ410が移動手段を有しない場合は、システムコントローラ202は、フィルタ制御部420を制御して、白色光WLが光学フィルタ418に入射する位置で回転フィルタ410を静止させる。そして、固体撮像素子110によって撮像されたデジタル撮像データをデモザイク処理して画像データを生成し、この画像データを、必要に応じて画像処理を施した後に、ビデオ信号に変換して、モニタ500に表示させる。
分光分析モードにおいては、システムコントローラ202は、フィルタ制御部420を制御して、回転フィルタ410を一定の回転数で回転駆動させながら、光学フィルタ415、416及び418をそれぞれ通過した照明光による生体組織の撮像を順次行う。そして、各光学フィルタ415及び416をそれぞれ用いて取得したデジタル撮像データに基づいて生体組織中の生体分子の分布を示す画像を生成し、これと光学フィルタ418を用いて撮影した通常観察画像とを並べた表示画面を生成して、更にビデオ信号に変換して、モニタ500に表示させる。
分光分析モードでは、フィルタ制御部420は、フォトインタラプタ422が貫通孔413を検出するタイミングに基づいて、回転フィルタ410の回転の位相を検出し、これをタイミングコントローラ204から供給される同期信号の位相と比較して、回転フィルタ410の回転の位相を調整する。タイミングコントローラ204からの同期信号は、固体撮像素子110の駆動信号と同期している。従って、回転フィルタ410は、固体撮像素子110の駆動と同期して、略一定の回転数で回転駆動される。具体的には、回転フィルタ410の回転は、固体撮像素子110による1画像分(R,G,Bの3フレーム)の撮像が行われる毎に、白色光WLが入射する光学フィルタ415、416、418が順次切り替わるように制御される。
[固体撮像素子の詳細構成]
上述のように、本実施形態の分光分析モードでは、光学フィルタ415を通過した照明光IL415の照射下で撮像したデジタル撮像データG415(デジタル撮像信号G415)と、光学フィルタ416を通過した照明光IL416の照射下で撮像したデジタル撮像データG416(デジタル撮像信号G416)とに基づいて、被写体である生体組織中の生体分子の濃度の定量が行われる。
生体分子の濃度の定量を高精度に行うためには、デジタル変換時にADC(Analogue-to-Digital Converter)の入力レンジの幅をなるべく狭く設定して、階調の高いデジタル撮像信号G415、G416を取得する必要がある。また、生体分子の濃度の定量を高確度に行うためには、2つのデジタル撮像信号G415、G416のゼロ点(黒レベル)を正確に合わせる必要がある。
固体撮像素子110のアナログ撮像信号G415、G416の出力レベルの変動範囲に合わせてADCの入力レンジを絞ると、高階調のデジタル撮像信号G415、G416が得られる。しかしながら、単純にADCの入力レンジを調整すると、ゼロ点の情報が失われるため、2つのデジタル撮像信号G415、G416の正確な絶対値(又は、デジタル撮像信号G415、G416間の正確な相対値)が得られず、定量の確度が低下してしまう。
本実施形態の内視鏡装置1は、以下に説明する入力レンジ設定部113(図7)を設けることにより、高階調かつ高確度のデジタル撮像信号G415、G416を取得可能とし、これにより、生体分子の濃度の高精度かつ高確度の定量を可能にしている。
また、光学フィルタ415と光学フィルタ416とでは、通過帯域幅が異なり、その結果として通過する光量も異なる(具体的には、光学フィルタ415の通過光量は、光学フィルタ416の約3倍である)。従って、アナログ撮像信号G415の高い信号レベルに合わせてアナログ撮像信号G416のADCの入力レンジを設定すると、デジタル撮像信号G416の階調が粗くなってしまう。
本実施形態の内視鏡装置1は、出力レベルの異なる各アナログ撮像信号G415、G416に対して個別にADCの入力レンジを調整することが可能であり、これにより生体組織中の生体分子濃度のより高精度の定量を可能にしている。
図3に示されるように、固体撮像素子110は、ラインごと及び色信号(R、Gr、Gb、B)ごとに設けられた複数のCDS(Correlated Double Sampling)[R−CDS、Gr−CDS、Gb−CDS、B−CDS]を備えている。
また、固体撮像素子110は、色信号(アナログ撮像信号R、Gr、Gb、B)ごとに設けられた4つのAFE(Analog Front End)[R−AFE、Gr−AFE、Gb−AFE、B−AFE]を備えている。これら4つのAFEから出力されるデジタル撮像信号は、通常観察画像の生成に使用される。また、固体撮像素子110は、分光分析用の高精度なデジタル撮像信号Grを出力するGr−AFEsaを更に備えている。
Gr−CDSの出力ラインは、スイッチSW2の切り替えによって、Gr−AFEとGr−AFEsaのどちらかに接続される。具体的には、通常観察モードにおいては、Gr−AFEがGr−CDSに接続され、分光分析モードにおいては、Gr−AFEsaがGr−CDSに接続される。
また、Gb−AFEの出力ラインは、スイッチSW1の切り替えによって、ドライバ信号処理回路120とGr−AFEsaのどちらかに接続される。具体的には、通常観察モードにおいては、Gb−AFEの出力ラインはドライバ信号処理回路120に接続され、分光分析モードにおいては、Gb−AFEの出力ラインがGr−AFEsaに接続され、Gr−AFEsaにデジタル撮像信号Gbが供給される。
また、Gb−AFEからは、後述するFSPがGr−AFEsaに供給される。
なお、一般には、CDSを含めた回路をAFEというが、ここでは説明の便宜上、CDSを除いた回路を「AFE」と呼ぶ。また、本明細書では、CDSやAFE等のデジタル撮像信号を生成するための初期的な信号処理を行う手段を初期処理手段と呼ぶ。
また、CDSをライン毎に設けずに、アナログ撮像信号毎に(例えばAFE内に)設けてもよい。また、AFE(CDSを含む)をライン毎又は画素毎に設けても良い。また、本実施形態では、AFE(CDSを含む)が固体撮像素子110内に設けられているが、例えばドライバ信号処理回路120内等、内視鏡装置1の他の回路内にAFEを設けた構成としてもよい。
[Gb−AFE(R−AFE、Gr−AFE、B−AFE)]
図6はGb−AFEのブロック図である。R−AFE、Gr−AFE、Gb−AFE及びB−AFEは、同一の一般的な構成を有している。これらを代表してGb−AFEの構成について説明する。但し、本実施形態では、図6において破線の矢印で示されるように、Gb−AFEの出力がGr−AFEsaに供給されるが、R−AFE、Gr−AFE及びB−AFEの出力はGr−AFEsaには供給されない。
図6に示されるように、Gb−AFEは、自動ゲイン補正を行うAGC(Automatic Gain Control)111と、アナログ撮像信号Gbをデジタル撮像信号Gbに変換するADC112を備えている。Gb−CDSから出力されるアナログ撮像信号Gbは、AGC111によりゲイン調整された後、ADC112によりデジタル撮像信号Gbに変換される。具体的には、ADC112は、アナログ撮像信号Gbを、ゼロ点(黒レベル)を含むフルスケールのデジタル撮像信号Gbに変換する。通常観察モードにおいては、Gb−AFEから出力されるデジタル撮像信号Gbは、他のAFEから出力されるデジタル撮像信号R、Gr、Bと共にドライバ信号処理回路120を介して、プロセッサ200の画像処理回路220に送られる。また、分光分析モードにおいては、Gb−AFEから出力されたデジタル撮像信号Gb及び後述するFSPが、Gr−AFEsaに供給され、Gr−AFEsaのADC112a(図7)の入力レンジ調整に使用される。
[Gr−AFEsa]
図7はGr−AFEsaのブロック図である。Gr−AFEsaは、AGC111及びADC112aの他に、入力レンジ設定部113及び復元部114を備えている。入力レンジ設定部113は、Gb−AFEから出力されるデジタル撮像信号Gbに基づいて、ADC112aの入力レンジの調整及び設定を行う機能部である。入力レンジ設定部113は、ADC112aの入力レンジを定める2つの設定値(入力スパンSP及び入力オフセット量OF)を計算して出力する。
図8は、入力スパンSPと入力オフセット量OFの定義を説明する図である。図8(a)は、アナログ入力(アナログ撮像信号Gr)のフルスケールの波形を示すグラフであり、図8(b)は図8(a)の入力レンジ付近を拡大したグラフである。
入力スパンSPは、ADC112aの入力レンジの幅(入力レンジの上限値と下限値との差分)を定める設定値である。また、入力オフセット量OFは、入力レンジの下限値(ゼロ点とのレベル差)を定める設定値である。
[入力レンジ設定部]
図9は、入力レンジ設定部113のブロック図である。入力レンジ設定部113は、統計処理部1131、入力スパン計算部1132及び入力オフセット量計算部1133を備えている。
[統計処理部]
統計処理部1131は、Gb−AFEから出力されるデジタル撮像信号Gbについて統計処理を行い、デジタル撮像信号Gbの平均値Gb_AVG及び標準偏差Gb_SDを出力する。
[入力スパン計算部]
入力スパン計算部1132は、デジタル撮像信号Gbの標準偏差Gb_SDに基づいて、数式11を用いて入力スパンSPを計算する。
なお、Kは予め設定された定数である。本実施形態ではK=1.5と設定されている。
[入力オフセット量計算部]
入力オフセット量計算部1133は、デジタル撮像信号Gbの平均値Gb_AVG及び標準偏差Gb_SDに基づいて、数式12を用いて入力オフセット量OFを計算する。
すなわち、図8(b)に示されるように、ADC112aの入力レンジの中心がデジタル撮像信号Gbの平均値Gb_AVGとなり、入力レンジの幅がデジタル撮像信号Gbの標準偏差Gb_SDの2K倍(3倍)となるように、入力オフセット量OF及び入力スパンSPが設定される。
[復元部]
ADC112aは、入力レンジ設定部113から与えられた入力オフセット量OF及び入力スパンSPに基づいて入力レンジを設定し、アナログ撮像信号Grを差分デジタル撮像信号Gr_difに変換する。差分デジタル撮像信号Gr_difは、ゼロを最小値とし、ADC112aの分解能によって決まる値(例えば、8ビットADCの場合は255)を最大値とする離散値である。差分デジタル撮像信号Gr_difは、アナログ撮像信号Grから尺度の情報(すなわち、入力オフセット量OF及び入力スパンSP)が取り除かれた、アナログ撮像信号Grの相対的な変動量の情報のみを含むデータといえる。そのため、元のアナログ撮像信号Grに相当する絶対値の情報を含むデジタル撮像信号Grを得るためには、差分デジタル撮像信号Gr_difに入力オフセット量OF及び入力スパンSPの情報を補う必要がある。
復元部114は、ADC112aから出力された差分デジタル撮像信号Gr_difと、入力レンジ設定部113から与えられた入力オフセット量OF及び入力スパンSPとに基づいて、数式13を用いて、元のアナログ撮像信号Grに相当するデジタル撮像信号Grを生成する。なお、デジタル撮像信号Grは、差分デジタル撮像信号Gr_difと同じ階調の精度を有し、且つ、差分デジタル撮像信号Grよりもレンジ幅が広い。すなわち、デジタル撮像信号Gr(例えば16ビット信号)は、差分デジタル撮像信号Gr(例えば8ビット信号)よりもビット数の大きなデジタル信号となる。
ここで、FSPは、アナログ撮像信号Gbのデジタル変換におけるGb−AFEのADC112の入力スパンを定める設定値(定数)であり、アナログ撮像信号Gbの飽和出力レベルに相当する値に設定されている。また、図8(a)に示されるように、入力オフセット量OFと入力スパンSPの和をFSPとしてもよい。
以上に説明したGr−AFEsaの構成により、階調が高く且つ正確な絶対値を有するデジタル撮像信号Grが生成される。以下に説明する本実施形態の分光分析モードでは、Gr−AFEsaによって生成された高階調かつ高確度のデジタル撮像信号Grを使用して生体分子の定量分析が行われる。また、通常観察画像は、固体撮像素子110から出力されるデジタル撮像信号R、Gr、Bを使用したデモザイク処理によって生成される。なお、通常観察モードでは、4つのデジタル撮像信号R、Gr、Gb、Bから通常観察画像が生成される。
[分光分析モードにおける画像処理]
次に、分光分析モードにおいて、画像処理回路220によって実行される画像生成処理について説明する。なお、画像処理回路220は、後述のように、本発明の実施形態に係る指標Xを計算することから、「指標計算部」ともいう。図10は、画像生成処理(指標計算処理)を説明するフローチャートである。
ユーザ操作によって、分光分析モードが選択されている場合は、上述のように、フィルタ制御部420は回転フィルタ410を一定の回転数で回転駆動する。そして、光源部400からは、光学フィルタ415、416、418をそれぞれ通過した照明光ILが順次供給され、各照明光ILを用いた撮像が順次行われる(S1)。具体的には、光学フィルタ415を通過した照明光ILを用いて撮像したデジタル撮像データGr415(x,y)、光学フィルタ416を通過した照明光ILを用いて撮像したデジタル撮像データGr416(x,y)、並びに光学フィルタ(紫外線カットフィルタ)418を通過した照明光IL(白色光)を用いて撮像したデジタル撮像データR418(x,y)、Gr418(x,y)及びB418(x,y)が画像処理回路220の内部メモリ221に記憶される。
次に、画像処理回路220は、処理S1にて取得したデジタル撮像データR418(x,y)、Gr418(x,y)及びB418(x,y)を用いて、以下の分析処理(処理S3−S5)の対象とする画素を選別する画素選別処理S2を行う。血液を含んでいない箇所や、組織の色がヘモグロビン以外の物質により支配的な影響を受けている箇所については、画素の色情報から酸素飽和度や血流量を計算しても意味のある値は得られず、単なるノイズとなる。このようなノイズを算出して医師に提供すると、医師による的確な診断の妨げとなるだけでなく、画像処理回路220に無用な負荷を与えて処理速度を低下させるという弊害が生じる。そこで、本実施形態の画像生成処理は、分析処理に適した画素(すなわち、ヘモグロビンの分光学的特徴が記録された画素)を選別して、選別された画素に対してのみ分析処理を行うように構成されている。
画素選別処理S2では、以下の数式14、数式15及び数式16の条件を全て充足する画素のみが分析処理の対象画素として選別される。
ここで、a、a、aは正の定数である。
上記の3つの条件式は、血液の透過スペクトルにおける、G成分<B成分<R成分の値の大小関係に基づいて設定されている。なお、上記の3つの条件式のうちの1つ又は2つのみを使用して(例えば、血液に特有の赤色に注目して数式15及び数式16を使用して)画素選別処理S2を行っても良い。
次に、画像処理回路220は、生体組織の吸収A415(x,y)及びA416(x,y)を計算する。吸収A415(x,y)及びA416(x,y)は、次の数式17、18により計算される。
また、吸収A415(x,y)及びA416(x,y)は、それぞれ次の数式19、20により近似的に計算することもできる。
また、図1に示すヘモグロビンの吸収波長域R1、R2、R3と光学フィルタ415、416の通過波長域との関係から明らかなように、波長域R1、R2、R3に対する生体組織の吸収AR1(x,y)、AR2(x,y)、AR3(x,y)と、光学フィルタ415、416を通過した照明光ILに対する生体組織の吸収A415(x,y)、A416(x,y)との間には、次の数式21、22によって表される関係がある。
従って、指標X(数式10)は、次の数式23によって表わされる。
また、図1に示されるように、波長域R2では、波長域R1、R3と比べて、酸素飽和度の変化に対する吸光度の変動幅が大きい。そのため、波長域R2における吸収AR2に対する重みを大きく設定することによって、酸素飽和度の変化に対する指標Xの感度を向上させることができる。
具体的には、吸収AR2に対して例えば2倍の重みを付けた数式24により指標Xを計算することができる。
画像処理回路220が備える不揮発性メモリ222には、予め実験的に取得されたヘモグロビンの酸素飽和度と指標Xの値との定量的関係を示す数値表が記憶されている。画像処理回路220は、この数値表を参照して、数式23又は数式24から算出した指標Xの値に対応する酸素飽和度SatO(x,y)を取得する。そして、画像処理回路220は、取得した酸素飽和度SatO(x,y)に所定の定数を乗じた値を各画素(x,y)の画素値とする画像データ(酸素飽和度分布画像データ)を生成する(S5)。
また、画像処理回路220は、光学フィルタ(紫外線カットフィルタ)418を通過した照明光IL(白色光)を用いて取得したデジタル撮像データR418(x,y)、Gr418(x,y)及びB418(x,y)から、デモザイク処理等により通常観察画像データを生成する。
図11に画像処理回路220が生成する画像データの表示例を示す。図11(a)は、上述の処理S5により生成した酸素飽和度分布画像データ(2次元表示)の表示例である。また、図11(b)は、酸素飽和度を垂直軸とする3次元グラフの形式で生成した酸素飽和度分布画像データ(3次元表示)の表示例である。なお、図11は、中指の近位指節間関節付近を輪ゴムで圧迫した状態の右手を観察したものである。右中指の圧迫部よりも遠位側において、圧迫によって血流が阻害されたことにより、酸素飽和度が低くなっていることが示されている。
更に、画像処理回路220は、生成した酸素飽和度分布画像データ及び通常観察画像データから、1画面上に通常観察画像と酸素飽和度分布画像を並べて表示する画面データを生成する。なお、画像処理回路220は、ユーザ操作に応じて、酸素飽和度分布画像のみを表示する表示画面や、通常観察画像のみを表示する表示画面、酸素飽和度分布画像及び/又は通常観察画像に患者のID情報や観察条件等の付帯情報をスーパーインポーズ表示した表示画面等、種々の表示画面を生成することができる。
また、へモグロビンの吸収波長域R1、R2、R3(すなわち、光学フィルタ415の通過波長域)に着目すると、酸素飽和度の変化に応じて各波長域R1、R2、R3の吸収AR1(x,y)、AR2(x,y)、AR3(x,y)は変化するが、これらの和Y(数式25に示す)は略一定となる。また、この吸収の和Yは、生体組織中の総ヘモグロビン量(酸素化ヘモグロビンHbO2と還元ヘモグロビンHbの濃度の和)に比例するため、総ヘモグロビン量を示す指標として用いることは妥当である。
悪性腫瘍の組織では、血管新生により正常な組織よりも総ヘモグロビン量が多く、尚且つ、酸素の代謝が顕著であるため酸素飽和度は正常な組織よりも低いことが知られている。そこで、画像処理回路220は、数式25により計算した総ヘモグロビン量を示す指標Yが所定の基準値(第1基準値)よりも大きく、且つ、数式24等により計算した酸素飽和度を示す指標Xが所定の基準値(第2基準値)よりも小さい画素を抽出して、例えば通常観察画像データの対応する画素に対して強調表示処理を行った病変部強調画像データを生成し、通常観察画像及び/又は酸素飽和度分布画像と共に(或いは単独で)病変部強調画像をモニタ500に表示することもできる。
強調表示処理としては、例えば、該当する画素の画素値を増加させる処理や、色相を変化させる処理(例えば、R成分を増加させて赤味を強くする処理や、色相を所定角度だけ回転させる処理)、該当する画素を明滅させる(あるいは、周期的に色相を変化させる)処理がある。
また、画像処理回路220が、病変部強調画像データの代わりに、例えば、指標X(x,y)の平均値からの偏差と、指標Y(x,y)の平均値からの偏差に基づいて、悪性腫瘍の疑いの度合を示す指標Z(x,y)を計算して、指標Zを画素値とする画像データ(悪性疑い度画像データ)を生成する構成としてもよい。
以上が本発明の実施形態および該実施形態の具体的実施例の説明であるが、本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において様々な変形が可能である。
上記の実施形態では、入力スパンSPが、デジタル撮像信号Gbの標準偏差Gb_SDに基づいて動的に設定されるが、入力スパンSPを固定の設定値(定数)としてもよい。この場合、入力オフセット量OFの標準偏差Gb_SDに依存する項も定数とすることが望ましい。この構成によれば、標準偏差Gb_SDの計算が不要になり、必要な計算量を低減することができる。
また、上記の実施形態では、全てのGr画素に対して入力レンジ設定部113や復元部114による処理が行われるが、一部のGr画素(例えば、撮像状態が良好で、精度の高い指標Xが得られる画像中央部のGr画素)のみに入力レンジ設定部113や復元部114を設ける構成としてもよい。
また、上記の実施形態では、Gr−AFEsaの入力レンジ設定に必要なデータがGb−AFEから供給される構成が採用されているが、必要なデータがGr−AFEから供給される構成としてもよい。また、上記の実施形態では、分光分析モードにおいては、Gr−AFE及びGb−AFEから出力される撮像信号が通常観察画像の生成に使用されないが、Gr−AFE又はGb−AFEから出力される撮像信号を使用して通常観察画像を生成する構成としてもよい。
また、血液を含む被写体(消化管内壁)の光学像には、G成分やB成分と比べてR成分が非常に多く含まれている。そのため、上記の実施形態では、R成分の漏れ込みが少ない撮像信号Gbに基づいて入力レンジ設定部113等による撮像信号Grの信号処理を行う構成が採用されているが、逆に、撮像信号Grに基づいて撮像信号Gbの信号処理を行う(すなわち、Gb−AFEsaを設ける)構成としてもよい。
また、本実施形態の固体撮像素子110は、オンチップのカラーフィルタを備えたカラー画像撮像用の撮像素子であるとして説明したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、白黒画像撮像用の撮像素子を用い、いわゆる面順次方式のカラーフィルタを備えた構成としてもよい。また、カラーフィルタは、オンチップの構成に限定されるものではなく、光源430から固体撮像素子110までの光路中への配置が可能である。
また、上記の実施形態では、回転フィルタ410が使用されるが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、通過波長域が切換え可能な他の方式の波長可変フィルタを使用することもできる。
また、上記の実施形態では、照明用の広帯域光を発生する光源としてキセノンランプ等の白色光源が使用されるが、使用する各光学フィルタの通過帯域全域に亘って十分な光量を有する非白色の広帯域光を発生する光源を使用することもできる。
また、上記の実施形態は、本発明をデジタルカメラの一形態である電子内視鏡装置に適用した例であるが、他の種類のデジタルカメラ(例えば、デジタル一眼レフカメラやデジタルビデオカメラ)を使用したシステムに本発明を適用することもできる。例えば、本発明をデジタルスチルカメラに適用すると、体表組織の観察や開頭手術時の脳組織の観察(例えば、脳血流量の迅速検査)を行うことができる。
1 内視鏡装置
100 電子スコープ
110 固体撮像素子
113 入力レンジ設定部
114 復元部
200 プロセッサ
220 画像処理回路
400 光源部
500 モニタ

Claims (17)

  1. 撮像素子と、
    前記撮像素子が生成した撮像信号を処理する処理手段と、
    を備え、
    前記撮像素子が、
    赤色の光に感受性を有する複数のR画素と、
    緑色の光に感受性を有する、それぞれ複数の第1及び第2のG画素と、
    青色の光に感受性を有する複数のB画素と、を備え、
    前記処理手段が、
    前記複数の第1のG画素により生成されたアナログ撮像信号G1を処理してデジタル撮像信号G1を生成する第1初期処理手段と、
    前記複数の第2のG画素により生成されたアナログ撮像信号G2を処理してデジタル撮像信号G2を生成する第2初期処理手段と、を備え、
    前記第1初期処理手段が
    前記アナログ撮像信号G1をデジタル信号G1_difに変換する第1デジタル変換手段と、
    前記デジタル撮像信号G2に基づいて前記第1デジタル変換手段の入力レンジの設定値を生成する入力レンジ設定手段と、を備えた、
    撮像装置。
  2. 前記入力レンジ設定手段が、前記アナログ撮像信号G2の信号レベルの変動範囲に合わせて前記第1デジタル変換手段の入力レンジを設定する、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記入力レンジ設定手段が、
    前記デジタル撮像信号G2の統計値を計算する統計処理手段と、
    前記統計値に基づいて、前記第1デジタル変換手段の入力レンジの下限値を定める入力オフセット量OFを計算する入力オフセット量計算手段と、
    前記統計値に基づいて、前記第1デジタル変換手段の入力レンジの幅を定める入力スパンSPを計算する入力スパン計算手段と、を備えた、
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記統計処理手段が、
    前記デジタル撮像信号G2の平均値AVG及び標準偏差SDを計算し、
    前記入力オフセット量計算手段が、
    前記平均値AVGに基づいて前記入力オフセット量OFを計算し、
    前記入力スパン計算手段が、
    前記標準偏差SDに基づいて前記入力スパンSPを計算する、
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記入力オフセット量計算手段が、数式1により前記入力オフセット量OFを計算する、
    但し、Kは定数である、
    請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記入力スパン計算手段が、数式2により前記入力スパンSPを計算する、
    但し、Kは定数である、
    請求項4又は請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記処理手段が、
    前記第1初期処理手段が生成するデジタル信号G1_difと、前記入力オフセット量OFと、前記入力スパンSPとに基づいて、絶対値の情報を含む前記デジタル撮像信号G1を生成する復元手段を更に備える、
    請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の撮像装置。
  8. 前記復元手段が、数式3により前記デジタル撮像信号G1を計算する、
    但し、FSPは、所定値である、
    請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記第2初期処理手段が、前記アナログ撮像信号G2を前記デジタル撮像信号G2に変換する第2デジタル変換手段を備え、
    前記FSPが、前記第2デジタル変換手段の入力レンジの幅を定める入力スパンである、
    請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記第1のG画素が、前記R画素が配列されたライン上に配置されたGr画素であり、
    前記第2のG画素が、前記B画素が配列されたライン上に配置されたGb画素である、
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の撮像装置。
  11. 前記処理手段が、
    前記デジタル撮像信号G1に基づいて、被写体である生体組織に含まれる第1及び第2生体物質のモル濃度比を示す指標Xを計算する指標計算手段を更に備え、
    前記撮像装置が、
    前記第1及び前記第2生体物質が吸収を有する第1照明波長域の光と、前記第1照明波長域内にある第2照明波長域の光と、を切り替えて発生する光源装置を更に備え、
    前記指標計算手段が、
    前記第1照明波長域の光の照明下で前記生体組織を撮像して得た第1デジタル撮像信号GIと、前記第2照明波長域の光の照明下で前記生体組織を撮像して得た第2デジタル撮像信号GIIと、に基づいて前記指標Xを計算する、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の撮像装置。
  12. 前記第1照明波長域が前記第1及び前記第2生体物質の両方の吸収ピーク波長を含み、
    前記第2照明波長域が前記第1及び前記第2生体物質のいずれか一方の吸収ピーク波長を含む、
    請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記第1照明波長域が、
    前記第2照明波長域の短波長側に隣接し、前記第1及び前記第2生体物質の他方の生体物質の吸収ピーク波長を含む波長域と、
    前記第2照明波長域の長波長側に隣接し、前記他方の生体物質の吸収ピーク波長を含む波長域と、を含む、
    請求項12に記載の撮像装置。
  14. 前記光源装置が、
    広帯域光を発生する光源と、
    前記広帯域光から前記第1照明波長域の光を選択的に取り出す第1光学フィルタと、
    前記広帯域光から前記第2照明波長域の光を選択的に取り出す第2光学フィルタと、を備えた、
    請求項11から請求項13のいずれか一項に記載の撮像装置。
  15. 前記指標計算手段が、
    前記第1撮像信号GIに基づいて前記第1照明波長域における前記生体組織の吸収AIを計算し、
    前記第2撮像信号GIIに基づいて前記第2照明波長域における前記生体組織の吸収AIIを計算し、
    前記吸収AI及び前記吸収AIIに基づいて前記指標Xを計算する、
    請求項11から請求項14のいずれか一項に記載の撮像装置。
  16. 前記指標計算手段が、
    数式4及び数式5のいずれかにより前記吸収AIを計算し、
    数式6及び数式7のいずれかにより前記吸収AIIを計算する、
    請求項15に記載の撮像装置。
  17. 前記指標計算手段が、
    数式8及び数式9のいずれかにより指標Xを計算する、
    請求項15又は請求項16に記載の撮像装置。
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