JP2016219527A - 熱伝導シート - Google Patents

熱伝導シート Download PDF

Info

Publication number
JP2016219527A
JP2016219527A JP2015100783A JP2015100783A JP2016219527A JP 2016219527 A JP2016219527 A JP 2016219527A JP 2015100783 A JP2015100783 A JP 2015100783A JP 2015100783 A JP2015100783 A JP 2015100783A JP 2016219527 A JP2016219527 A JP 2016219527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
graphite sheet
sheet
thickness
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015100783A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6543803B2 (ja
Inventor
典裕 河村
Norihiro Kawamura
典裕 河村
和彦 久保
Kazuhiko Kubo
和彦 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2015100783A priority Critical patent/JP6543803B2/ja
Publication of JP2016219527A publication Critical patent/JP2016219527A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6543803B2 publication Critical patent/JP6543803B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】発熱体とヒートシンクとの間の絶縁性を確保しながら、接触抵抗を小さくすることにより、全体としての熱伝導性を向上させた熱伝導体を提供することを目的とする。【解決手段】グラファイトシート11の第1の面に第1の絶縁層12を設け、グラファイトシート11の第1の面とは反対側の第2の面に第2の絶縁層13を設けた熱伝導シートであって、グラファイトシート11の圧縮率を0.1以上とするとともに、第1の絶縁層12の厚さをグラファイトシート11の厚さの1/10以下としたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器の熱対策として用いられる熱伝導シートに関するものである。
近年電子機器の各種機能や処理能力等が急速に向上し、それに伴い半導体素子をはじめとする電子部品からの発熱量は増加する傾向にある。このため半導体素子等の動作特性や信頼性等を保つために熱伝導体を用いて発熱体からヒートシンク等に熱を伝達させること
が行われている。このために面方向の熱伝導性に優れたグラファイトシートが熱伝導体として使用されているが、発熱体とヒートシンクとの間の絶縁性が要求される場合がある。そのため図4のように、グラファイトシート1の両面を粘着層3を介して絶縁シート2を貼り合わせることが行われている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2011−105531号公報
しかしながらグラファイトシートの両面に絶縁シートを貼り合せたものでは、発熱体、あるいはヒートシンクと当接させる部分で、熱的な接触抵抗が大きくなり、全体として熱が伝わりにくくなってしまう。
本発明はこれらの課題に対し、発熱体とヒートシンクとの間の絶縁性を確保しながら、接触抵抗を小さくすることにより、全体としての熱伝導性を向上させた熱伝導体を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために、グラファイトシートの第1の面に第1の絶縁層を設け、グラファイトシートの第1の面とは反対側の第2の面に第2の絶縁層を設けた熱伝導シートであって、グラファイトシートの圧縮率0.1以上とするとともに、第1の絶縁層の厚さをグラファイトシートの厚さの1/10以下としたものである。
以上のように構成した熱伝導シートの第1の絶縁層側を発熱部品に押し付ける。このときグラファイトシートに圧縮率が0.1以上のものを用いているため、発熱部品の形に添って変形しようとする。グラファイトシートの上の絶縁層が厚いと、グラファイトシートはなだらかな曲面で変形し、十分に発熱部品に沿って変形しない。これに対して第1の絶縁層は、グラファイトシートに対して1/10以下の厚みしかないため、グラファイトシートをほぼ発熱部品の形に変形させることができ、発熱部品とグラファイトシートとの間の熱抵抗を小さくすることができる。そのため表面の絶縁性を確保するとともに、全体としての熱伝導性を向上させた熱伝導シートを提供することができる。
本発明の一実施の形態における熱伝導シートの断面図 本発明の一実施の形態における熱伝導シートを用いた回路の断面図 本発明の一実施の形態における別の熱伝導シートの断面図 従来の熱伝導シートの断面図
以下、本発明の一実施の形態における熱伝導シートについて、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態における熱伝導シートの断面図であって、厚さ約70μmのグラファイトシート11の第1面に低密度ポリエチレンからなる厚さ約3μmの第1の絶縁層12が設けられている。第1の面とは反対側の第2の面には、厚さ約20μmのポリエチレンテレフタレートからなる第2の絶縁層13が、粘着層15を介して貼り合せられている。第1の絶縁層12のヤング率は約0.2GPa、第2の絶縁層13のヤング率は約2GPaとなっている。
グラファイトシート11はポリイミドフィルムを熱分解してグラファイト化した熱分解グラファイトフィルムを用い、内部に空気層を有し、約0.15の圧縮率のものを用いている。ここでいう圧縮率とは、厚さt0にシートに2kg重/平方センチメートルの圧力を加えたときの厚さをt1としたとき、(t0−t1)/t0を圧縮率と定義したものである。このようなグラファイトシートは、発泡剤を多く含有したポリイミドフィルムを熱分解し、このときに発泡させて内部に空気層を有するようにしてグラファイト化することにより得ることができる。
グラファイトシート11の厚さは、30μm以上300μm以下とすることが望ましい。30μm未満では十分に発泡させて圧縮率を大きくすることが難しく、300μmより厚くなると、十分な熱伝導性を得ることが難しくなる。
さらに、グラファイトシート11の厚さをt、グラファイトシートの圧縮率をr、第1の絶縁層の厚さをfとしたとき、(1−r)×t≧5×fとなるように構成することが望ましい。
このように構成した熱伝導シートを、第1の絶縁層12側の面を発熱部品14に押し付けることにより、図2のようにグラファイトシート11を発熱部品14の形状に変形させる。第1の絶縁層12が厚いとグラファイトシート11および第1の絶縁層12は、発熱部品14に対してなだらかな曲線を描いて変形するため、十分に発熱部品14に接することができない。本発明の実施形態では、第1の絶縁層12の厚さをグラファイトシート11の厚さの1/10以下と非常に薄くしているため、ほぼ発熱部品14の形状に沿って変形させることができる。そのため発熱部品14とグラファイトシート11との間の熱抵抗を小さくすることができる。
さらに第2の絶縁層13の厚さを、第1の絶縁層12の厚さの5倍以上とすることが望ましい。このようにすることにより、第1の絶縁層12側の面を発熱部品14に押し付けたときに、反対側の第2の絶縁層13が支えとなり、グラファイトシート11と第1の絶縁層12はより変形しやすくなる。さらに第2の絶縁層13のヤング率を、第1の絶縁層12のヤング率の5倍以上とすることが望ましい。このようにすることにより、グラファイトシート11と第1の絶縁層12はより変形しやすくなる。
また図3のように、第2の絶縁層13とグラファイトシート11とは粘着層15を介して接着され、第1の絶縁層12とグラファイトシート11とは粘着層を介さずに当接され、グラファイトシート11の周囲で第1の絶縁層12と第2の絶縁層13とを粘着層15を介して接着するようにしても良い。このようにすることにより、第1の絶縁層12とグラファイトシート11とは滑りやすいため、グラファイトシート11が変形したときに、第1の絶縁層12も同じ形状に変形しやすくなる。
さらに第1の絶縁層12および第2の絶縁層13を熱可塑性樹脂で構成し、粘着層を介さずに、グラファイトシート11の周辺部のみで熱融着させても良い。このようにすることにより、グラファイトシートと熱可塑性樹脂のみで構成することができ、この熱可塑性樹脂にポリイミドのように耐熱性が200℃以上のものを用いることにより、車載等高い耐熱性を要求される部品にも用いることができる。
なお、第1の絶縁層12としては、薄いフィルム状のものを用いてもかまわないが、例えばスチレンブタジエンゴムにシクロヘキサノンを加えて液状として、グラファイトシート11に塗布して乾燥させたものでもかまわない。
本発明に係る熱伝導シートは、表面の電気絶縁性を確保するとともに、発熱部品とグラファイトシートとの間の熱抵抗を小さくすることができ、全体としての熱伝導性を向上させた熱伝導シートを提供することができ、産業上有用である。
11 グラファイトシート
12 第1の絶縁層
13 第2の絶縁層
14 発熱部品
15 粘着層

Claims (8)

  1. グラファイトシートの第1の面に第1の絶縁層を設け、前記グラファイトシートの第1の面とは反対側の第2の面に第2の絶縁層を設けた熱伝導シートであって、前記グラファイトシートの圧縮率を0.1以上とするとともに、前記第1の絶縁層の厚さを前記グラファイトシートの厚さの1/10以下としたことを特徴とする熱伝導シート。
  2. 前記第2の絶縁層の厚さを、前記第1の絶縁層の厚さの5倍以上としたことを特徴とする請求項1記載の熱伝導シート。
  3. 前記第2の絶縁層と前記グラファイトシートとは粘着層を介して接着され、前記第1の絶縁層と前記グラファイトシートとは粘着層を介さずに当接していることを特徴とする請求項1または2記載の熱伝導シート。
  4. 前記第2の絶縁層と前記グラファイトシート、および前記第1の絶縁層と前記グラファイトシートとは接着層を介さずに当接され、前記グラファイトシートの周辺部のみで前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層とが熱融着によって接合されていることを特徴とする請求項1または2記載の熱伝導シート。
  5. 前記第1の絶縁層および前記第2の絶縁層は、耐熱性が200℃以上の熱可塑性樹脂を用いていることを特徴とする請求項4記載の熱伝導シート。
  6. 前記グラファイトシートの厚さを30μm以上300μm以下としたことを特徴とする請求項1記載の熱伝導シート。
  7. 前記グラファイトシートに熱分解グラファイトシートを用いたことを特徴とする請求項1記載の熱伝導シート。
  8. 前記グラファイトシートの厚さをt、前記グラファイトシートの圧縮率をr、前記第1の絶縁層の厚さをfとしたとき、
    (1−r)×t≧5×f
    としたことを特徴とする請求項1記載の熱伝導シート。
JP2015100783A 2015-05-18 2015-05-18 熱伝導シート Expired - Fee Related JP6543803B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100783A JP6543803B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 熱伝導シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100783A JP6543803B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 熱伝導シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016219527A true JP2016219527A (ja) 2016-12-22
JP6543803B2 JP6543803B2 (ja) 2019-07-17

Family

ID=57582059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015100783A Expired - Fee Related JP6543803B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 熱伝導シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6543803B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018149512A1 (en) * 2017-02-20 2018-08-23 Lohmann Gmbh & Co. Kg Thermal dissipation and electrical isolating device
CN113365813A (zh) * 2019-02-08 2021-09-07 松下知识产权经营株式会社 导热片以及使用了该导热片的电子设备

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999019908A1 (en) * 1997-10-14 1999-04-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Thermal conductive unit and thermal connection structure using same
JP2002012485A (ja) * 2000-06-23 2002-01-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd グラファイトシートの表面コーティング方法
JP2006165482A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Kitagawa Ind Co Ltd 熱拡散シート
JP2007083716A (ja) * 2005-08-23 2007-04-05 Hitachi Chem Co Ltd 熱伝導シート
JP2008060527A (ja) * 2006-08-03 2008-03-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 放熱部品
JP2014534645A (ja) * 2012-10-24 2014-12-18 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. 熱パッド、熱パッドを製造する方法、放熱装置および電子装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999019908A1 (en) * 1997-10-14 1999-04-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Thermal conductive unit and thermal connection structure using same
JP2002012485A (ja) * 2000-06-23 2002-01-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd グラファイトシートの表面コーティング方法
JP2006165482A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Kitagawa Ind Co Ltd 熱拡散シート
JP2007083716A (ja) * 2005-08-23 2007-04-05 Hitachi Chem Co Ltd 熱伝導シート
JP2008060527A (ja) * 2006-08-03 2008-03-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 放熱部品
JP2014534645A (ja) * 2012-10-24 2014-12-18 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. 熱パッド、熱パッドを製造する方法、放熱装置および電子装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018149512A1 (en) * 2017-02-20 2018-08-23 Lohmann Gmbh & Co. Kg Thermal dissipation and electrical isolating device
CN113365813A (zh) * 2019-02-08 2021-09-07 松下知识产权经营株式会社 导热片以及使用了该导热片的电子设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP6543803B2 (ja) 2019-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI670464B (zh) 熱傳導片、熱傳導片之製造方法、散熱構件及半導體裝置
JP4686274B2 (ja) 放熱部品及びその製造方法
WO2017159527A1 (ja) 複合シートおよびこれを用いた電池パック
JP5978457B2 (ja) 熱伝導体
JP3480459B2 (ja) グラファイトシート
JP6236631B2 (ja) 熱伝導シートの製造方法
JP6432918B1 (ja) 回路基板収納筐体
JP2007012912A (ja) 熱伝導性部材および該熱伝導性部材を用いた冷却構造
US10945331B2 (en) Mobile display device
JP2009158760A (ja) 熱電素子
WO2016042739A1 (ja) 放熱シートおよびこれを用いた放熱構造体
JP2009246258A (ja) 半導体装置および製造方法
WO2014155977A1 (ja) 放熱シートおよびこれを用いた放熱構造体
KR102029431B1 (ko) 복합 열전 부재
WO2015114717A1 (ja) 電子機器
JP6543803B2 (ja) 熱伝導シート
US9699886B2 (en) Electronic device
JP2016018813A (ja) 熱輸送シートおよびその製造方法
JP2017022296A (ja) 熱伝導部材
JP5343477B2 (ja) グラファイト複合シートおよびその製造方法
JP2007049053A (ja) 伝熱シート
US10327324B2 (en) Circuit board
WO2016131296A1 (zh) 导热件和电子终端
JP4807303B2 (ja) 電子部品ユニット
JP5367287B2 (ja) 伝熱部品および電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190115

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190520

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6543803

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees