JP2016212737A - 手書き入力装置、接触体判別プログラムおよび接触体判別方法 - Google Patents

手書き入力装置、接触体判別プログラムおよび接触体判別方法 Download PDF

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潤一 今村
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圭介 立林
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尚之 井上
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Abstract

【課題】入力面に接触した接触体の種類を精度良く判別することが可能な手書き入力装置、接触体判別プログラムおよび接触体判別方法を提供する。
【解決手段】手書き入力装置は、接触体の直接的な接触または用紙を介した接触による情報の入力が可能な入力面13aを有し、入力面に対する接触体の接触圧力および接触面積の少なくとも一方を接触情報として検出する第1検出部14と、入力面に対してそれぞれ異なる位置に配置され、接触により発生する振動を振動情報として検出する複数の第2検出部14と、複数の第2検出部14によりそれぞれ検出された複数の振動情報の中から、入力面13aに対する接触体の接触位置に応じて、接触体の接触位置からの距離が異なる2以上の第2検出部14からの接触体の種類の判別に用いる2以上の振動情報を選択し、選択された2以上の振動情報と接触情報とに基づいて、接触体の種類を判別する接触体判別部とを備える。
【選択図】図14

Description

本発明は、手書き入力装置、接触体判別プログラムおよび接触体判別方法に関する。
近年、例えばペン等の接触体を用いて入力面または当該入力面上に載置された用紙に手書きで記入された内容を電子データとして入力可能な手書き入力装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この手書き入力装置は、デジタイザを備えており、例えばデジタイザ上に載置された用紙にペンによる記入が行われると、デジタイザがペンの押圧を検知し、当該押圧を検知した位置の移動軌跡を手書きデータ(電子データ)として入力することができる。
このような手書き入力装置に対しては、接触体の種類(例えば、ペンおよび消しゴムの何れであるか)を判別し、判別した接触体の種類に応じた入力処理を行うことが要望されることがある。
特許文献2には、タッチパッドに媒体(接触体)がタッチした領域の大きさ(面積)と、媒体から発信される信号とに基づいて、当該媒体がペン、消しゴムおよび指先の何れであるかを判別する技術が開示されている。
特許文献3には、接触検知プレートに対してスタイラスまたは指が接触した際に発生する撓み振動波を測定することによって、接触検知プレートに接触した接触体がスタイラスおよび指の何れであるかを判別する技術が開示されている。
特開2007−305109号公報 特開2012−108647号公報 特表2003−519422号公報
しかしながら、従来の装置では、接触体の判別の精度、多様な種類の接触体への対応、汎用の筆記具に対する種類判別、等において改善の余地がある。
特許文献1に記載される、接触体がタッチした領域の大きさだけでは、接触体の種類を精度良く判別することは難しい。そこで、特許文献2に記載の技術のように、ボタンが押下されることによって信号を発信する通信部を接触体に装着して判別の精度を高めようとすると、汎用の筆記具を接触体として用いる場合に接触体の種類判別が難しくなるという問題が生じる。
なお、入力面に対する接触体の接触圧力および接触面積を検知することによって接触体の種類を判別することで、接触体の種類判別の精度を向上させる構成が考えられる。しかし、この構成では、各接触体における接触圧力および接触面積の特徴が類似しているため、接触体を誤判別してしまうおそれがあるという問題がある。図1は、各接触体について、入力面に対する接触圧力および接触面積を示す模式図である。図1に示すように、サインペン、ボールペン、蛍光ペン、クレヨンおよび消しゴムは、入力面に対する接触圧力および接触面積が一部重複しているため、検知された接触圧力および接触面積がその重複部分に含まれると誤判別を起こしてしまうおそれがある。例えば、接触圧力が150〜200[gf]であり、かつ、接触面積が2〜3[mm]である場合、接触体の種類がボールペン、サインペンまたは消しゴムの何れであるかまで絞り込むことはできるが、接触体の種類を最終的に判別することはできない。
また、特許文献3に記載の技術のように、接触検知プレートに発生した撓み振動波を測定するだけでは、接触体の種類を精度良く判別することは難しい。接触検知プレートの入力面(接触面)上に用紙が配置された場合や、ユーザーが装置を保持する等の目的で入力面を手で触ったりした場合には、測定される撓み振動波も変化するからである。
本発明の目的は、接触体の種類を精度良く判別することが可能な手書き入力装置、接触体判別プログラムおよび接触体判別方法を提供することである。
本発明に係る手書き入力装置は、
接触体の直接的な接触または用紙を介した接触による情報の入力が可能な入力面を有し、前記入力面に対する前記接触体の接触圧力および接触面積の少なくとも一方を接触情報として検出する第1検出部と、
前記入力面に対してそれぞれ異なる位置に配置され、前記接触により発生する振動を振動情報として検出する複数の第2検出部と、
前記複数の第2検出部によりそれぞれ検出された複数の振動情報の中から、前記入力面に対する前記接触体の接触位置に応じて、前記接触体の接触位置からの距離が異なる2以上の第2検出部からの2以上の振動情報を選択し、選択された2以上の振動情報と前記接触情報とに基づいて、前記接触体の種類を判別する接触体判別部と、
を備える。
本発明に係る接触体判別プログラムは、
コンピューターに、
接触体の直接的な接触または用紙を介した接触による情報の入力が可能な入力面に対する前記接触体の接触圧力および接触面積の少なくとも一方を接触情報として取得する処理を実行させ、
前記入力面に対してそれぞれ異なる位置に配置され、前記接触により発生する振動を振動情報として検出する複数の第2検出部によりそれぞれ検出された複数の振動情報を取得する処理を実行させ、
取得された前記複数の振動情報の中から、前記入力面に対する前記接触体の接触位置に応じて、前記接触体の接触位置からの距離が異なる2以上の第2検出部からの2以上の振動情報を選択し、選択された2以上の振動情報と前記接触情報とに基づいて、前記接触体の種類を判別する処理を実行させる。
本発明に係る接触体判別方法は、
接触体の直接的な接触または用紙を介した接触による情報の入力が可能な入力面に対する前記接触体の接触圧力および接触面積の少なくとも一方を接触情報として検出し、
前記入力面に対してそれぞれ異なる位置に配置され、前記接触により発生する振動を振動情報として検出する複数の第2検出部によりそれぞれ検出された複数の振動情報を取得し、
取得された前記複数の振動情報の中から、前記入力面に対する前記接触体の接触位置に応じて、前記接触体の接触位置からの距離が異なる2以上の第2検出部からの2以上の振動情報を選択し、選択された2以上の振動情報と前記接触情報とに基づいて、前記接触体の種類を判別する。
本発明によれば、入力面に対する接触体の接触面積および接触圧力の少なくとも一方に加えて、接触により発生する振動、すなわち接触体毎に明確な違いが現れるパラメーターも用いて接触体の種類が判別されるため、接触体の種類を精度良く判別することができる。さらに、入力面に対してそれぞれ異なる位置に配置された複数の第2検出部により検出された振動情報の中から、入力面に対する接触体の接触位置に応じて、接触体の接触位置からの距離が異なる2以上の第2検出部からの2以上の振動情報が選択される。これにより、接触体の接触位置と第2検出部との距離の違いに応じて、当該第2検出部により検出される振動情報に違いが生じる特性も考慮し、接触体の種類をより精度良く判別することができる。
各接触体について入力面に対する接触圧力および接触面積の取り得る範囲を模式的に示す図である。 前提技術における手書き入力装置の全体構成を概略的に示す図である。 前提技術における手書き入力装置の制御系の主要部を示す図である。 前提技術における振動検出部の配置構成の変形例を示す図である。 前提技術における振動検出部の配置構成の変形例を示す図である。 前提技術における手書き入力装置の接触体判別処理を示すフローチャートである。 接触体の種類を段階的に絞っていき、最終的な接触体の種類を判別する様子を説明する図である。 各接触体が用紙に接触することにより発生する振動の波形の一例を示すグラフである。 接触体の種類判別のサブルーチンを示す図である。 各接触体が用紙に接触することにより発生する振動に対するフーリエ変換の結果の一例を示すグラフである。 前提技術における手書き入力装置の接触体追加処理を示すフローチャートである。 同一の接触体(ペン類)が用紙に接触することにより発生する振動に対するフーリエ変換の結果の一例を示すグラフである。 同一の接触体(消しゴム)が用紙に接触することにより発生する振動に対するフーリエ変換の結果を示すグラフである。 本実施の形態における振動検出部の配置構成を示す図である。 タッチパネルの入力面に対して接触体を用いた第1情報の入力を行う様子を示している。 本実施の形態における手書き入力装置の接触体判別処理を示すフローチャートである。 使用履歴の異なる同一の接触体が用紙に接触することにより発生する振動に対するフーリエ変換の結果の一例を示すグラフである。
[前提技術]
本実施の形態を説明する前に、本発明の前提技術について説明する。図2は、前提技術における手書き入力装置10の全体構成を概略的に示す図である。図3は、前提技術における手書き入力装置10の制御系の主要部を示す。図2、3に示す手書き入力装置10は、各部の制御を行うための制御部11と、外部機器との間で各種情報を送受信するための通信I/F部12と、感圧式である第1検出部としてのタッチパネル13と、ユーザーが手書きで記入するために用いられる接触体20(筆記具)が用紙30を介してタッチパネル13の入力面に接触することにより発生する振動波を検出する第2検出部としての振動検出部14と、タッチパネル13の入力面、すなわち用紙30を載置可能な載置面上に用紙30を保持するためのクリップ等の保持部15とを備える。接触体20としては、ボールペン、サインペン、蛍光ペン、クレヨンまたは消しゴム等が挙げられる。保持部15の開閉度合いと連動して、あるいは保持部15に光学センサーを設けることにより、タッチパネル13の入力面に用紙30が保持されているかどうかを検出するための出力を発生し、制御部11に入力するようにしても良い。
図2Aに示すように、ユーザーは、接触体20を用いて、タッチパネル13上に載置された用紙30に手書きで記入する。タッチパネル13が有する圧力センサーは、用紙30を介して接触体20の押圧を検知し、図2Bに示すように、当該押圧を検知した位置の移動軌跡を示す手書き情報16を手書きデータ(電子データ)として入力する。なお、ユーザーは、タッチパネル13上に用紙30が載置されていない状態において、接触体20を用いてタッチパネル13の入力面に手書きで記入することもできる。この場合も、タッチパネル13は、接触体20の押圧を直接検知し、当該押圧を検知した位置の移動軌跡を示す手書き情報16を手書きデータとして入力する。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11aと、ROM(Read Only Memory)11bやRAM(Random Access Memory)11cなどのメモリと、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、SD(Secure Digital)カードなどの記憶部11dとを備えて構成される。CPU11aは、ROM11bや記憶部11dに記憶した接触体判別プログラムを含む制御プログラムをRAM11cに展開して実行し、手書き入力装置10の全体制御を行う。また、RAM11cは、用紙30に手書きで記入が行われた際に、手書き情報16を記憶する入力バッファとしても機能する。記憶部11dには、タッチパネル13の入力面に対する接触体20の接触圧力および接触面積を示す接触情報と、接触体20の接触により発生する振動の特徴を示す振動情報と、接触体の種類とを関連づけた接触体判別情報があらかじめ記憶されている。制御部11は、記憶部11dに記憶した制御プログラムに基づき、タッチパネル13により検知された接触体20の押圧の位置軌跡、強度(筆圧)および範囲から用紙30に記入された内容を特定する。なお、前提技術において、制御部11は、タッチパネル13の入力面に対する接触体の接触圧力および接触面積と、接触体の接触により発生する振動とに基づいて、接触体の種類を判別する接触体判別部として機能する。
通信I/F部12は、NIC(Network Interface Card)やモデム等であり、Ethernet(登録商標)やNFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)、TransferJet(登録商標)等の規格に従って、有線や無線により、手書きデータの転送先のコンピューター装置等との通信を可能にする。
感圧式のタッチパネル13は、例えば、デジタルマトリクス抵抗膜式のタッチパネルであり、用紙30の上からの接触体20による押圧を圧力センサーにより検知して、ユーザーによる接触体20を用いた記入動作により、用紙30上に記入された文字や図形等に対応する情報の入力を受ける。タッチパネル13は、タッチパネル13の入力面に対する接触体の接触位置、接触圧力および接触面積を検知し、当該接触位置、接触圧力および接触面積を接触情報として制御部11に出力する。制御部11に出力された接触情報は、後述する接触体の種類を判別する接触体判別処理で用いられる。
なお、前提技術では、タッチパネル13の方式が感圧式、より具体的にはデジタルマトリクス抵抗膜式であるため、ボールペン、シャープペンシルまたは鉛筆等のような一般的な筆記用具の代わりにスタイラスペンや指を用いても、用紙30への記入動作を検出することができる。なお、前提技術において、「記入動作」は、接触体20を用いて文字や図形等を用紙30に記入することによって、タッチパネル13を介して上記文字や図形等に対応する情報が手書き入力装置10に入力される動作のみに限定されず、接触体20と消しゴムとを併用して用紙30への文字や図形等の記入を完成させる際に、タッチパネル13を介して上記完成した文字や図形等に対応する情報が手書き入力装置10に入力される動作も含む。また、本明細書では、消しゴムで用紙30上の文字や図形を消去する際に、タッチパネル13を通じて消しゴムの移動軌跡を検知し、入力済みの文字や図形に相当する情報から消しゴムの移動軌跡に応じて消去を行う動作も「記入動作」と呼ぶ。
振動検出部14は、図2Aに示すように、タッチパネル13の入力面に接触する位置(より具体的には、タッチパネル13の入力面上に載置された用紙30の外側位置)に配置されたマイクロフォン等であり、接触体20が用紙30に接触することにより発生する振動を検出する。すなわち、接触体20が用紙30に接触することにより発生した振動はタッチパネル13の入力面に伝搬し、その伝搬した振動が振動検出部14に検出される。そして、振動検出部14は、検出した振動を振動情報として制御部11に出力する。制御部11に出力された振動情報は、上述の接触情報とともに、接触体の種類を判別する接触体判別処理で用いられる。
なお、振動検出部14の配置構成は、図2Aに示す態様に限られない。例えば、振動検出部14は、タッチパネル13の入力面上に載置された用紙30に接触する位置に配置され、接触体20が用紙30に接触することにより発生する振動を検出しても良い。また、振動検出部14の個数も1つに限定されず複数であっても良い。例えば、図4A、図4AのA−A断面図である図4Bに示すように、振動検出部14は、タッチパネル13の入力面13aの外周部に8つ配置されるとともに、入力面13aの背面側、より具体的にはタッチパネル13が有する圧力センサー13bの裏面における中央部に1つ配置されても良い。また、図5A、図5AのB−B断面図である図5Bに示すように、振動検出部14は、タッチパネル13の入力面13aの背面側、より具体的にはタッチパネル13の圧力センサー13bの裏面における上部、中央部および下部に9つ配置されても良い。圧力センサー13bの裏面に振動検出部14が配置された場合でも、振動検出部14は、接触体20が用紙30に接触することにより発生し、入力面13aおよび圧力センサー13bを介して振動検出部14に伝搬した振動を検出することができる。
保持部15は、タッチパネル13上に用紙30を保持する。より具体的には、保持部15は、その一端に設けられた回動軸が手書き入力装置10の筐体に固定され、バネや保持部15の材料が有する撓み性等により、他端が回動して用紙30を押圧するように構成されている。用紙30を交換する場合は、保持部15の他端に設けた開口部に指を入れて持ち上げるように保持部15を回動させる。すなわち、ユーザーは、保持部15を開閉させることによって、保持部15に用紙30の上端部付近を保持させたり、用紙30を取り替えたりする。また、保持部15は、その一端が手書き入力装置10の筐体に固定される構成に限らず、磁石等を用いてタッチパネル13上に用紙30を保持する構造としても良い。なお、タッチパネル13の用紙載置面に、用紙30の滑りを防止するような加工を施したり、用紙30の滑りを防止するためのシート状の摩擦力付与部材を貼り付けたりしても良い。
次に、前提技術において、タッチパネル13上に載置されている用紙30に接触体20による記入が行われた際、接触体20の種別を判別する接触体判別処理について説明する。図6は、前提技術における、制御部11が接触体判別プログラムに基づいて実行する、接触体判別処理を示すフローチャートである。本処理は、例えば手書き入力装置10の電源がオンされた後、用紙30に接触体20による記入が行われる毎に実行される。
まず、制御部11は、タッチパネル13から出力された接触情報を取得する(ステップS100)。
次に、制御部11は、振動検出部14から出力された振動情報を取得する(ステップS120)。
最後に、制御部11は、ステップS100にて取得した接触情報により示される接触圧力および接触面積と、ステップS120にて取得した振動情報により示される振動とに基づいて、接触体20の種類を判別する(ステップS140)。
前提技術では、制御部11は、接触圧力、接触面積および振動を用いて、接触体20の種類を段階的に絞っていくことにより、最終的に目的とする接触体20の種類を判別する。以下、接触体20の種類を段階的に絞っていくことにより接触体20の種類を判別する例について説明する。まず、接触圧力が例えば150〜200[gf]の範囲内である場合、制御部11は、記憶部11dに記憶されている接触体判別情報を参照し、接触体20の種類がボールペン、サインペン、クレヨンおよび消しゴムの何れかであると判断する(図1,7を参照)。タッチパネル13の入力面に対する蛍光ペンの接触圧力は150〜200[gf]の範囲外であるため、この段階で蛍光ペンは、接触体20の種類から除外される。
次に、接触面積が例えば2〜3[mm]の範囲内である場合、制御部11は、記憶部11dに記憶されている接触体判別情報を参照し、接触体20の種類がボールペン、サインペンおよび消しゴムの何れかであると判断する(図1,7を参照)。タッチパネル13の入力面に対するクレヨンの接触面積は2〜3[mm]の範囲外であるため、この段階でクレヨンは、接触体20の種類から除外される。ユーザーの指や手をこの段階で接触体20の種類から除外するようにしても良い。
最後に、制御部11は、記憶部11dに記憶されている接触体判別情報を参照し、振動情報により示される振動の波形の特徴から、接触体20の種類が例えばボールペンであると最終的に判断する(図7を参照)。図8は、各接触体20が用紙30に接触することにより発生する振動の波形をプロットした時間対大きさのグラフである。図8Aは、接触体20としてのボールペンが用紙30に接触することにより発生する振動の波形のグラフである。図8Aの点線部分に示すように、接触体20がボールペンである場合、振動の波形は、等間隔に細かく刻まれる特徴を有する。図8Bは、接触体20としての消しゴムが用紙30に接触することにより発生する振動の波形のグラフである。図8Bの点線部分に示すように、接触体20が消しゴムである場合、振動の波形は、その終端がテール状になる特徴を有する。図8Cは、接触体20としてのサインペンが用紙30に接触することにより発生する振動の波形のグラフである。図8Cの点線部分に示すように、接触体20がサインペンである場合、振動の波形は、徐々に減衰していく特徴を有する。このように、ボールペン、消しゴムおよびサインペンといった接触体20で振動の波形が異なるのは、各接触体20の組成素材が異なり、各接触体20が用紙30に接触(より具体的には接地して摺動した)際に、するする滑ったり、ぺたぺたくっついたり、またはぬるぬるっとしたり等、接触体20毎に用紙30に対して異なる動作をするからである。以上のように、振動情報により示される振動の波形は、接触体20毎に明確な違いが現れるパラメーターであるため、制御部11は、当該パラメーターを用いることにより接触体20の種類を精度良く判別することができる。
図9は、図6のステップS140の詳細を示す、接触体の種類判別のサブルーチンである。図9に示すように、制御部11は、まず接触圧力が所定範囲(例えば、150〜200[gf])内にあるか否かを判定する(ステップS160)。判定の結果、接触圧力が上記所定範囲内にある場合(ステップS160、YES)、処理はステップS162に遷移する。一方、接触圧力が上記所定範囲外である場合(ステップS160、NO)、処理はステップS176に遷移する。
ステップS162では、制御部11は、接触面積が所定範囲(例えば、2〜3[mm])内にあるか否かを判定する。判定の結果、接触面積が上記所定範囲内である場合(ステップS162、YES)、処理はステップS164に遷移する。一方、接触面積が上記所定範囲外である場合(ステップS164、NO)、処理はステップS176に遷移する。
ステップS164では、制御部11は、記憶部11dに記憶されている接触体判別情報を参照して、振動情報により示される振動の波形の特徴が消しゴムの振動波形の特徴に一致するかを判定する。判定の結果、消しゴムの振動波形の特徴に一致している場合(ステップS164、YES)、制御部11は、接触体20の種類が消しゴムであると判断して、RAM11cまたは記憶部11dに接触体20の種類が消しゴムであることを示す情報を書き込む(ステップS166)。ステップS166における処理が完了することによって、接触体の種類判別のサブルーチンは終了する。
一方、消しゴムの振動波形の特徴に一致していない場合(ステップS164、NO)、制御部11は、振動情報により示される振動の波形の特徴がボールペンの振動波形の特徴に一致するかを判定する(ステップS168)。判定の結果、ボールペンの振動波形の特徴に一致している場合(ステップS168、YES)、制御部11は、接触体20の種類がボールペンであると判断して、RAM11cまたは記憶部11dに接触体20の種類がボールペンであることを示す情報を書き込む(ステップS170)。ステップS170における処理が完了することによって、接触体の種類判別のサブルーチンは終了する。
一方、ボールペンの振動波形の特徴に一致していない場合(ステップS168、NO)、制御部11は、振動情報により示される振動の波形の特徴がサインペンの振動波形の特徴に一致するかを判定する(ステップS172)。判定の結果、サインペンの振動波形の特徴に一致している場合(ステップS172、YES)、制御部11は、接触体20の種類がサインペンであると判断して、RAM11cまたは記憶部11dに接触体20の種類がサインペンであることを示す情報を書き込む(ステップS174)。ステップS174における処理が完了することによって、接触体の種類判別のサブルーチンは終了する。
一方、サインペンの振動波形の特徴に一致していない場合(ステップS172、NO)、処理はステップS176に遷移する。ステップS176では、制御部11は、接触体の種類を特定するのに十分情報が揃ったか否かを判定する。判定の結果、接触体の種類を特定するのに十分情報が揃っている場合(ステップS176、YES)、制御部11は、消しゴム、ボールペン、サインペン以外の接触体であると判断して、RAM11cまたは記憶部11dに接触体20の種類を示す情報を書き込む(ステップS178)。ステップS178における処理が完了することによって、接触体の種類判別のサブルーチンは終了する。
一方、接触体の種類を特定するのに十分情報が揃っていない場合(ステップS176、NO)、処理はステップS160に戻って、制御部11は、上述した各ステップの処理を繰り返す。
なお、上記前提技術において、制御部11は、振動情報により示される振動をフーリエ変換し、接触情報により示される接触圧力および接触面積と当該フーリエ変換の結果とに基づいて、接触体20の種類を判別しても良い。この場合、制御部11は、振動情報により示される振動をフーリエ変換するフーリエ変換部として機能する。図10は、各接触体20が用紙30に接触することにより発生する振動をフーリエ変換した結果として得られる波形をプロットした周波数対大きさのグラフである。図10において、点線L1は、接触体20としてのボールペンが用紙30に接触することにより発生する振動をフーリエ変換した結果として得られる波形である。点線L1に示すように、接触体20がボールペンである場合、フーリエ変換した結果として得られる波形のピーク周波数はおおよそ220[Hz]である。図10において、実線L2は、接触体20としてのサインペンが用紙30に接触することにより発生する振動をフーリエ変換した結果として得られる波形である。実線L2に示すように、接触体20がサインペンである場合、フーリエ変換した結果として得られる波形のピーク周波数はおおよそ800[Hz]である。図10において、一点鎖線L3は、接触体20としての消しゴムが用紙30に接触することにより発生する振動をフーリエ変換した結果として得られる波形である。一点鎖線L3に示すように、接触体20が消しゴムである場合、フーリエ変換した結果として得られる波形のピーク周波数はおおよそ250[Hz]である。以上のように、振動情報により示される振動をフーリエ変換した結果として得られる波形のピーク周波数は、接触体20毎に明確な違いが現れるパラメーターであるため、制御部11は、当該パラメーターを用いることにより接触体20の種類を精度良く判別することができる。
また、上記前提技術において、制御部11は、判別可能な接触体20の種類を追加するため、その接触体20に関する接触体判別情報を記憶部11dに記録しても良い。例えば、種類の判別が可能な第1の接触体と、外見的には似ているが振動情報の特徴が第1の接触体とは異なる第2の接触体が存在すると仮定する。この場合、第2の接触体をタッチパネル13の入力面あるいはその上に配置された用紙30に、接触体を接触させながら移動させて振動を検知することにより、第2の接触体に固有の振動情報を取得し、記憶部11dに記憶しておくことで、種類の識別が可能な新たな接触体を追加することができる。図11は、制御部11が実行する接触体追加処理を示すフローチャートである。本処理は、例えば手書き入力装置10の電源がオンされた後、ユーザーによる接触体20の追加操作、より具体的には、接触情報および振動情報の入力操作を受け付けることによって実行される。まず、制御部11は、追加対象の接触体20について、タッチパネル13の入力面に対する接触圧力および接触面積を示す接触情報と、接触により発生する振動の特徴を示す振動情報とを取得する(ステップS200)。そして、制御部11は、取得した接触情報と振動情報とを関連づけた接触体判別情報を記憶部11dに記録する(ステップS220)。なお、制御部11が、取得した接触情報と振動情報に基づいて、追加しようとする接触体の種類が、既に判別可能となっている接触体の種類から区別可能かどうかを判断する処理を行うように構成し、その判断結果を表示や音でユーザーに通知するようにしても良い。
[実施の形態]
次に、本実施の形態における手書き入力装置10の特徴について説明する。本実施の形態では前提技術と異なり、手書き入力装置10は、タッチパネル13の入力面に対する接触体20の接触位置と振動検出部14との距離の違いに応じて、振動検出部14により検出される振動情報に違いが生じる振動特性も考慮し、接触体20の種類を判別する機能を有する。この機能により、上記振動特性を考慮しない前提技術と比べて、接触体20の種類をより精度良く判別することができる。
ここで、上記振動特性について具体的に説明する。図12は、接触体20がボールペン、フェルトペン、鉛筆等のペン類である場合に、同一の接触体20が用紙30に接触することにより発生する振動をフーリエ変換した結果として得られる波形(以下、単に「スペクトル波形」とも言う)をプロットした周波数対大きさのグラフの一例である。実線L1は、タッチパネル13の入力面に対する接触体20の接触位置と振動検出部14との距離が短い場合の波形を示す一方、点線L2は、タッチパネル13の入力面に対する接触体20の接触位置と振動検出部14との距離が長い場合の波形を示す。実線L1および点線L2に示すように、高周波域の範囲(例えば、500[Hz]以上)では、接触体20の接触位置と振動検出部14との距離の違いに応じて波形が変化する一方、図中において点線で囲まれた低〜中周波域の範囲(例えば、100〜300[Hz]の範囲)では、接触体20の接触位置と振動検出部14との距離の違いに応じて波形がほとんど変化しない。以上のように、接触体20の接触位置と振動検出部14との距離に関係なく、低〜中周波域の範囲における波形の特徴を確認することにより、接触体20の種類がペン類の何れかであるかについて精度良く判別することができる。
図13は、接触体20が消しゴムである場合に、同一の接触体20が用紙30に接触することにより発生する振動をフーリエ変換した結果として得られる波形をプロットした周波数対大きさのグラフである。実線L1は、タッチパネル13の入力面に対する接触体20の接触位置と振動検出部14との距離が短い場合の波形を示す。一方、点線L2は、タッチパネル13の入力面に対する接触体20の接触位置と振動検出部14との距離が長い場合の波形を示す。実線L1および点線L2に示すように、高周波域の範囲(例えば、500[Hz]以上)では、接触体20の接触位置と振動検出部14との距離の違いに応じて波形、より具体的には減衰量が大きく変化する一方、図中において点線で囲まれた低〜中周波域の範囲(例えば、100〜300[Hz]の範囲)でも、スペクトルのピーク位置のシフトやカーブ形状の変化を起こし、上記ペンの場合と異なり、この部分でも接触体20と振動検出部14との距離が異なると相関関係がなくなる現象が発生する。以上のように、接触体20の接触位置と振動検出部14との距離に応じて、高周波域の範囲における波形が大きく変化したか否か及び低周波領域の形状変化について確認することにより、接触体20の種類が消しゴムであるか否かについて精度良く判別することができる。
図14は、本実施の形態における振動検出部14の配置構成を示す図である。図14に示すように、タッチパネル13の入力面13aの外周部における左上部分には、振動検出部14aが配置される。また、タッチパネル13の入力面13aの外周部における右上部分には、振動検出部14bが配置される。また、タッチパネル13の入力面13aの外周部における左下部分には、振動検出部14cが配置される。また、タッチパネル13の入力面13aの外周部における左下部分には、振動検出部14cが配置される。また、タッチパネル13の入力面13aの外周部における右下部分には、振動検出部14dが配置される。
図12を参照しながら説明したように、接触体20がペン類である場合、振動検出部14a〜14dの検出結果から得られるスペクトル波形の高周波域の範囲では、接触体20の接触位置Pと振動検出部14a〜14dとの距離d1〜d4の違いに応じて当該スペクトル波形の形状が変化する。一方、振動検出部14a〜14dの検出結果から得られるスペクトル波形の低〜中周波域の範囲では、接触体20の接触位置Pと振動検出部14a〜14dとの距離d1〜d4の違いに応じてスペクトル波形の形状がほとんど変化しない。よって、接触体20の接触位置Pと振動検出部14a〜14dとの距離に関係なく、低〜中周波域の範囲におけるスペクトル波形の特徴を確認することにより、接触体20の種類がペン類の何れかであるかについて精度良く判別することができる。
また、図13を参照しながら説明したように、接触体20が消しゴムである場合、振動検出部14a〜14dの検出結果から得られるスペクトル波形の高周波域の範囲では、接触体20の接触位置Pと振動検出部14a〜14dとの距離d1〜d4の違いに応じて当該スペクトル波形の形状が大きく変化する。この変化量は、接触体20がペン類である場合に、高周波域の範囲において接触体20の接触位置Pと振動検出部14a〜14dとの距離d1〜d4の違いに応じてスペクトル波形の形状が変化する量より大きい。一方、振動検出部14a〜14dの検出結果から得られるスペクトル波形の低〜中周波域の範囲においても、接触体20の接触位置Pと振動検出部14a〜14dとの距離d1〜d4の違いに応じてスペクトル波形の形状が変化を起こし、それぞれのスペクトルパターンの相関が小さくなる。よって、接触体20の接触位置Pと振動検出部14a〜14dとの距離d1〜d4に応じて、高周波域の範囲におけるスペクトル波形が大きく変化したか否か及び低周波域の形状変化について確認することにより、接触体20の種類が消しゴムであるか否かについて精度良く判別することができる。
本実施の形態では、上記振動特性も考慮して接触体20の種類を判別するため、記憶部11dには、接触体20毎に、あらかじめタッチパネル13の入力面13aに対して接触体20を用いた第1情報の入力が行われた際に振動検出部14a〜14dにより検出された振動情報に基づくスペクトル波形情報と、当該振動情報に関する接触体20に固有の特徴情報とを含む接触体特徴情報が記憶されている。第1情報の入力とは、図15に示すように、タッチパネル13の入力面13aに、接触体20を接触させながら、各振動検出部14a〜14dの近くを通るように連続的に移動させて図形(図15では円)を描くことによって各振動検出部14a〜14dから振動情報を生成し、タッチパネル13から接触体の接触位置情報を生成することを言う。振動検出部14a〜14dは、入力面13aに対して接触体20を用いて円が描かれている際、接触体20が接触することにより発生する振動を検出し、検出した振動を振動情報として制御部11に出力する。また、タッチパネル13は、入力面13aに対して接触体20を用いて円が描かれている際、入力面13aに対する接触体20の接触位置、より具体的には接触体20を用いて描かれた円を構成し、連続した位置を検知して制御部11に出力する。なお、記憶部11dは、接触体特徴情報記憶部として機能する。
制御部11は、追加記憶部としても機能し、種類の識別が可能な新たな接触体20を追加するために、新たな接触体特徴情報を生成して記憶部11dに記憶させる。具体的に説明すると、まず、制御部11は、振動検出部14a〜14dから出力された振動情報により示される振動をフーリエ変換してスペクトル波形を求める。次に、制御部11は、振動検出部14aとタッチパネル13から出力された接触位置Pとの距離d1と、当該接触位置Pに対応して振動検出部14aに検出された振動に基づくスペクトル波形とを対応づけた第1特徴情報を生成する。また、制御部11は、振動検出部14bとタッチパネル13から出力された接触位置Pとの距離d2と、当該接触位置Pに対応して振動検出部14bに検出された振動に基づくスペクトル波形とを対応づけた第2特徴情報を生成する。また、制御部11は、振動検出部14cとタッチパネル13から出力された接触位置Pとの距離d3と、当該接触位置Pに対応して振動検出部14cに検出された振動に基づくスペクトル波形とを対応づけた第3特徴情報を生成する。また、制御部11は、振動検出部14dとタッチパネル13から出力された接触位置Pとの距離d4と、当該接触位置Pに対応して振動検出部14dに検出された振動に基づくスペクトル波形とを対応づけた第4特徴情報を生成する。
次に、制御部11は、第1特徴情報、第2特徴情報、第3特徴情報および第4特徴情報を1つにまとめて、各振動検出部14a〜14dと接触位置Pとの距離でスペクトル波形をソートした上で、所定距離間隔でスペクトル波形を並べたスペクトル波形情報(「振動情報」に相当)を生成する。
次に、制御部11は、スペクトル波形情報に含まれる各スペクトル波形を参照して相関性の高い、より具体的には波形の類似度が高い周波数領域を抽出し、抽出された周波数領域を接触体20に固有の特徴情報として設定する。そして、制御部11は、スペクトル波形情報と、設定された特徴情報とを対応づけて接触体特徴情報を生成する。
制御部11は、生成された接触体特徴情報を記憶部11dに追加で記憶させる場合、当該接触体特徴情報に含まれる特徴情報に示される周波数領域において、当該接触体特徴情報に含まれるスペクトル波形情報と、既に記憶部11dに記憶されている接触体特徴情報に含まれるスペクトル波形情報との間で相関があるか否かについて判定する。判定の結果、相関がある場合、制御部11は、生成された接触体特徴情報を記憶部11dに追加で記憶させない。重複した内容の接触体特徴情報が記憶部11dに記憶されることを防止するためである。一方、相関がある場合、制御部11は、生成された接触体特徴情報を記憶部11dに追加で記憶させる。
次に、本実施の形態において、タッチパネル13上に載置されている用紙30に接触体20による記入が行われた際、接触体20の種別を判別する接触体判別処理について説明する。図16は、本実施の形態における、制御部11が接触体判別プログラムに基づいて実行する、接触体判別処理を示すフローチャートである。本処理は、例えば手書き入力装置10の電源がオンされた後、用紙30に接触体20による記入が行われる毎に実行される。
まず、制御部11は、タッチパネル13から出力された接触情報を取得する(ステップS300)。次に、制御部11は、振動検出部14a〜14dから出力された振動情報を取得する(ステップS320)。
次に、制御部11は、ステップS300にて取得した接触情報により示される接触圧力および接触面積に基づいて、接触体20の種類を判別する処理を実行する(ステップS320)。接触体20の種類を判別することができた場合(ステップS330、YES)、手書き入力装置10は図16における処理を終了する。
一方、接触体20の種類を判別することができなかった場合(ステップS330、NO)、制御部11は、ステップS310にて振動検出部14a〜14dから取得した接触情報のうち、タッチパネル13の入力面13aに接触した手のひら位置に最も近い振動検出部から取得した振動情報を除外する(ステップS340)。ユーザーの手のひらが接触することにより発生する振動の影響を除いて、振動情報に基づく接触体判別処理を精度良く行うためである。本実施の形態では、制御部11は、ステップS300にて取得した接触情報により示される接触圧力および接触面積に基づいて、手のひら位置を特定することができる。
なお、ユーザーの利き手、すなわち右利きなのか左利きなのかを手書き入力装置10に設定しておき、その利き手の設定内容に応じて除外対象の振動情報を決定しても良い。例えば、ユーザーの利き手が右利きである場合、制御部11は、タッチパネル13の入力面13aの右下に配置される振動検出部14dから取得した接触情報を除外する。一方、ユーザーの利き手が左利きである場合、制御部11は、タッチパネル13の入力面13aの左下に配置される振動検出部14cから取得した接触情報を除外する。また、手書き入力装置10側で自動的にユーザーの利き手を設定しても良い。例えば、タッチパネル13の入力面13aに対して接触体20を用いた情報の入力が行われた際に、接触体20の接触位置と手のひら位置との関係に応じてユーザーの利き手を設定しても良い。例えば、接触体20の接触位置が手のひら位置の左側に位置する場合にはユーザーの利き手として右利きを設定する。
次に、制御部11は、タッチパネル13の入力面13aに対して接触体20が最初に接触した位置に最も近い振動検出部(例えば、振動検出部14c)から取得した振動情報により示される振動をフーリエ変換する(ステップS350)。次に、制御部11は、タッチパネル13の入力面13aに対して接触体20が最初に接触した位置に最も遠い振動検出部(例えば、振動検出部14b)から取得した振動情報により示される振動をフーリエ変換する(ステップS360)。
次に、制御部11は、低周波域において、ステップS350におけるフーリエ変換の結果として得られるスペクトル波形と、ステップS360におけるフーリエ変換の結果として得られるスペクトル波形との相関値を算出する(ステップS370)。そして、制御部11は、高周波域において、ステップS350で得られるスペクトル波形からの、ステップS360で得られるスペクトル波形の減衰量を計算する(ステップS375)。次に、制御部11は、ステップS370にて算出された相関値が所定値より小さいか否か、すなわち接触体20の接触位置と振動検出部14b,14cとの距離に応じて低周波域の範囲におけるスペクトル波形が大きく変化したか否かについて判定する(ステップS380)。
判定の結果、相関値が所定値より小さい場合(ステップS380、YES)、さらに高周波域でのスペクトル減衰量が所定値以上であるかを判定し、減衰量が所定値以上であれば(ステップS385、YES)、制御部11は、接触体20の種類が消しゴムであると判断して、RAM11cまたは記憶部11dに接触体20の種類が消しゴムであることを示す情報を書き込む(ステップS390)。ステップS390における処理が完了することによって、手書き入力装置10は図16における処理を終了する。
一方、相関値が所定値より小さくない場合(ステップS380、YES)、及び、減衰量が所定値より小さい場合(ステップS385、NO)、制御部11は、タッチパネル13の入力面13aに対して接触体20が最初に接触した位置との距離が、所定距離未満で当該所定距離に最も近い位置に配置されている振動検出部(例えば、振動検出部14a)から取得した振動情報により示される振動をフーリエ変換する(ステップS400)。接触体20が最初に接触した位置に近い位置に配置されている振動検出部は、接触体20を持っているユーザーの手の接触による影響を受けた振動を検出する可能性があるため、一定の距離離れている振動検出部により検出された振動を使用して接触体の判別精度を向上させるためである。
次に、制御部11は、記憶部11dに記憶されている各接触体20の接触体特徴情報に含まれるスペクトル波形情報を参照し、振動検出部14a〜14dと接触位置との距離がステップS400で用いた所定距離に最も近いスペクトル波形を接触体20毎に取得する(ステップS410)。
次に、制御部11は、接触体20がペン類である場合に当該ペン類の種類に応じて異なる波形の特徴が生じる低〜中周波域の範囲において、ステップS400におけるフーリエ変換の結果として得られるスペクトル波形と、ステップS410にて接触体20毎に取得したスペクトル波形との相関値を算出する(ステップS420)。次に、制御部11は、ステップS420にて算出された相関値が所定値以上のものがあるか否かについて判定する(ステップS430)。
判定の結果、相関値が所定値以上のものがある場合(ステップS430、YES)、制御部11は、接触体20の種類が、最も相関値が高いスペクトル波形に対応するペンであると判断して、RAM11cまたは記憶部11dに接触体20の種類が当該ペンであることを示す情報を書き込む(ステップS440)。ステップS440における処理が完了することによって、手書き入力装置10は図16における処理を終了する。
一方、相関値が所定値以上のものがない場合(ステップS430、NO)、制御部11は、接触体20の種類がノイズ、より具体的にはユーザーの手のひらや指であると判断して、RAM11cまたは記憶部11dに接触体20の種類がノイズであることを示す情報を書き込む(ステップS450)。ステップS450における処理が完了することによって、手書き入力装置10は図16における処理を終了する。上述したフローを実行することにより、タッチパネル13によって生成される接触情報と、複数の振動検出部14から生成される複数の振動情報とを用いて、接触体20の種類判別が行われる。特に、複数の振動検出部14のうち、接触体20の接触位置からの距離が異なる2以上の振動検出部14から生成される2以上の振動情報を用いて、接触体が消しゴムか否かを判別するため、接触情報のみで接触体20の種類を判別する態様や、振動情報のみで接触体20の種類を判別する態様に比べて、判別の精度を高くすることができる。
なお、上記フローチャートにおいて、制御部11は、接触体特徴情報に含まれるスペクトル波形を当該接触体特徴情報に対応する接触体20の使用履歴に応じて変形させたスペクトル波形と、振動検出部により検出された振動情報をフーリエ変換したスペクトル波形との相関値に基づいて、接触体20としてペン類の種類を判別しても良い。図17は、接触体20がフェルトペン等である場合に、使用履歴の異なる接触体20が用紙30に接触することにより発生する振動をフーリエ変換した結果として得られるスペクトル波形を示す。実線L1は、接触体20の使用回数が少ない場合のスペクトル波形を示す一方、点線L2は、接触体20の使用回数が多い場合のスペクトル波形を示す。実線L1および点線L2に示すように、スペクトル波形のピーク波長が低周波域側にシフトしている。このシフトは、接触体20(フェルトペン等)の使用回数が増えるにつれてペン先の摩耗が進行し、接触体20が用紙30に接触することにより発生する振動の特徴が徐々に変化することに起因する。接触体20の使用履歴に応じて変形させたスペクトル波形をあらかじめ記憶部11dに記憶させても良いし、相関値を算出する際に、接触体20の使用履歴に応じてスペクトル波形を所定量だけシフト(変形)させる算出式を用いて、記憶部11dに記憶されているスペクトル波形を変形させても良い。以上のように、接触体20の使用履歴も考慮して、接触体20の種類を判別することにより、接触体20の種類がペン類の何れかであるかについての判別精度をより向上させることができる。
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、手書き入力装置10は、接触体20の直接的な接触または用紙30を介した接触による情報の入力が可能な入力面13aを有し、入力面13aに対する接触体20の接触圧力および接触面積の少なくとも一方を接触情報として検出するタッチパネル13と、入力面13aに対してそれぞれ異なる位置に配置され、上記接触により発生する振動を振動情報として検出する複数の振動検出部14a〜14dと、複数の振動検出部14a〜14dによりそれぞれ検出された複数の振動情報の中から、入力面13aに対する接触体20の接触位置に応じて、接触体20の種類の判別に用いる振動情報を選択し、選択された振動情報と接触情報とに基づいて、接触体20の種類を判別する制御部11とを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、入力面13aに対する接触体20の接触面積および接触圧力の少なくとも一方に加えて接触により発生する振動も用いて接触体20の種類が判別する際、入力面13aに対してそれぞれ異なる位置に配置された複数の振動検出部14a〜14dにより検出された振動情報の中から、入力面13aに対する接触体20の接触位置に応じて好適な振動情報が選択される。これにより、接触体20の接触位置と振動検出部14a〜14dとの距離の違いに応じて、振動検出部14a〜14dにより検出される振動情報に違いが生じる特性も考慮し、接触体20の種類をより精度良く判別することができる。
なお、上記実施の形態において、制御部11は、接触情報により示される接触圧力および接触面積と、振動情報により示される振動とに基づいて、接触体20の種類を判別する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部11は、接触情報により示される接触面積と、振動情報により示される振動とに基づいて、接触体20の種類を判別しても良い。また、制御部11は、接触情報により示される接触圧力と、振動情報により示される振動とに基づいて、接触体20の種類を判別しても良い。ただし、接触体20の種類を精度良く判別する観点からは、当該判別に用いられるパラメーターは多いことが好ましく、制御部11は、接触圧力、接触面積および振動の3つのパラ−メーターに基づいて接触体20の種類を判別することが好ましい。
また、上記実施の形態において、接触体20の接触圧力、接触面積、振動情報以外の他の情報として、例えば各接触体に固有な特徴的な移動情報を、接触体20の種類の判別にさらに採り入れるようにしても良い。係る移動情報としては、例えば消しゴムの往復動を示す情報や、サインペンによる円囲みを示す情報等が挙げられる。
また、上記実施の形態では、手書き入力装置10は、タッチパネル13の入力面13a上に用紙30を保持するためのクリップ等の保持部15を備える例について説明したが、手書き入力装置10の構成としては、保持部15を省いた構成も採用可能である。
また、上記実施の形態において、用紙30は、紙のみに限らず、プラスチック製のシートや、紙とプラスチックの複合材等の各種の記録媒体を用いても構わない。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10 手書き入力装置
11 制御部
11a CPU
11b ROM
11c RAM
11d 記憶部
12 通信I/F部
13 タッチパネル
13a 入力面
13b 圧力センサー
14,14a,14b,14c,14d 振動検出部
15 保持部
16 手書き情報
20 接触体
30 用紙
P 接触位置

Claims (13)

  1. 接触体の直接的な接触または用紙を介した接触による情報の入力が可能な入力面を有し、前記入力面に対する前記接触体の接触圧力および接触面積の少なくとも一方を接触情報として検出する第1検出部と、
    前記入力面に対してそれぞれ異なる位置に配置され、前記接触により発生する振動を振動情報として検出する複数の第2検出部と、
    前記複数の第2検出部によりそれぞれ検出された複数の振動情報の中から、前記入力面に対する前記接触体の接触位置に応じて、前記接触体の接触位置からの距離が異なる2以上の第2検出部からの2以上の振動情報を選択し、選択された2以上の振動情報と前記接触情報とに基づいて、前記接触体の種類を判別する接触体判別部と、
    を備える手書き入力装置。
  2. 前記接触体判別部は、前記接触情報に基づいて前記入力面に対するユーザーの手の接触位置を特定し、前記複数の第2検出部によりそれぞれ検出された複数の振動情報の中から、前記ユーザーの手の接触位置に最も近くに配置された前記第2検出部により検出された振動情報を除いて、前記接触体の種類を判別する、
    請求項1に記載の手書き入力装置。
  3. 接触体毎に、あらかじめ前記入力面に対して当該接触体を用いた情報の入力が行われた際に前記第2検出部により検出された振動情報と、当該振動情報に関する当該接触体に固有の特徴情報とを含む接触体特徴情報を記憶する接触体特徴情報記憶部をさらに備え、
    前記接触体判別部は、前記接触情報に基づいて前記接触体の種類を判別する判別処理を実行し、当該判別処理を実行したが判別できなかった場合、前記第2検出部により検出された振動情報と前記接触体特徴情報記憶部に記憶される前記接触体特徴情報とに基づいて、前記接触体の種類を判別する、
    請求項1または2に記載の手書き入力装置。
  4. 前記接触体特徴情報を生成して、生成された前記接触体特徴情報を前記接触体特徴情報記憶部に追加で記憶させる追加記憶部をさらに備える、
    請求項3に記載の手書き入力装置。
  5. 前記接触体判別部は、前記接触体特徴情報に含まれる前記振動情報を当該接触体特徴情報に対応する接触体の使用履歴に応じて変形させた振動情報と、前記第2検出部により検出された前記振動情報とに基づいて、前記接触体の種類を判別する、
    請求項3または4に記載の手書き入力装置。
  6. 前記第2検出部は、前記入力面に接触する位置に配置される、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の手書き入力装置。
  7. 前記第2検出部は、前記入力面上に載置された前記用紙に接触する位置に配置される、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の手書き入力装置。
  8. 前記第2検出部は、前記入力面の背面側に配置される、
    請求項1〜6の何れか1項に記載の手書き入力装置。
  9. 前記第2検出部は、前記入力面の外周部に配置される、
    請求項1〜7の何れか1項に記載の手書き入力装置。
  10. 前記振動情報により示される振動をフーリエ変換するフーリエ変換部を備え、
    前記接触体判別部は、前記接触情報と、前記フーリエ変換部によるフーリエ変換の結果とに基づいて、前記接触体の種類を判別する、
    請求項1〜8の何れか1項に記載の手書き入力装置。
  11. 前記接触体判別部は、前記接触情報と、前記振動情報により示される振動の波形とに基づいて、前記接触体の種類を判別する、
    請求項1〜8の何れか1項に記載の手書き入力装置。
  12. コンピューターに、
    接触体の直接的な接触または用紙を介した接触による情報の入力が可能な入力面に対する前記接触体の接触圧力および接触面積の少なくとも一方を接触情報として取得する処理を実行させ、
    前記入力面に対してそれぞれ異なる位置に配置され、前記接触により発生する振動を振動情報として検出する複数の第2検出部によりそれぞれ検出された複数の振動情報を取得する処理を実行させ、
    取得された前記複数の振動情報の中から、前記入力面に対する前記接触体の接触位置に応じて、前記接触体の接触位置からの距離が異なる2以上の第2検出部からの2以上の振動情報を選択し、選択された2以上の振動情報と前記接触情報とに基づいて、前記接触体の種類を判別する処理を実行させるための接触体判別プログラム。
  13. 接触体の直接的な接触または用紙を介した接触による情報の入力が可能な入力面に対する前記接触体の接触圧力および接触面積の少なくとも一方を接触情報として検出し、
    前記入力面に対してそれぞれ異なる位置に配置され、前記接触により発生する振動を振動情報として検出する複数の第2検出部によりそれぞれ検出された複数の振動情報を取得し、
    取得された前記複数の振動情報の中から、前記入力面に対する前記接触体の接触位置に応じて、前記接触体の接触位置からの距離が異なる2以上の第2検出部からの2以上の振動情報を選択し、選択された2以上の振動情報と前記接触情報とに基づいて、前記接触体の種類を判別する、
    接触体判別方法。
JP2015097489A 2014-12-04 2015-05-12 手書き入力装置、接触体判別プログラムおよび接触体判別方法 Pending JP2016212737A (ja)

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