JP2016209321A - 電動ベッド制御システムおよび電動ベッド制御装置 - Google Patents

電動ベッド制御システムおよび電動ベッド制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電動ベッドの背ボトムを傾けたときに看護作業の負荷軽減や患者の自立促進に好ましい状態としつつ、患者に無理な姿勢を強いることがないようにする。【解決手段】電動ベッド5を使用している患者を特定する患者特定部21と、患者特定部21によって特定された患者の病状を特定する病状特定部22と、病状特定部22によって特定された病状に対応する、電動ベッド5の背ボトムの角度の調整範囲を特定する調整範囲特定部23と、調整範囲特定部23によって特定された調整範囲内で、電動ベッド5の背ボトムの角度を制御する角度制御部53とを備えることにより、患者の病状に応じて看護作業の負荷軽減や患者の自立促進に好ましい角度となる調整範囲内に限って、患者が楽な姿勢となるように電動ベッド5の背ボトムの角度を調整することができるようにする。【選択図】図2

Description

本発明は、電動ベッドの動作を制御することができるようになされた電動ベッド制御システムおよび電動ベッド制御装置に関する。
従来、病院や介護施設などでは、コントローラの操作によって背ボトムの角度を電動で変えることができる電動ベッドが使用されている。この種の電動ベッドにおいて、担当の看護師や介護師(以下、単に「看護師」と言う)がコントローラを操作して、背ボトムの角度を患者や被介護者(以下、単に「患者」と言う)にとって適切な角度に傾けることにより、看護作業の負荷軽減や患者の自立促進に最適な姿勢を患者にとらせることができる。
しかしながら、患者にとって適切な背ボトムの角度を知らない人(例えば、患者自身、患者の家族、患者を担当していない看護師等)が電動ベッドの操作を行うと、背ボトムを適切な角度に傾けることができず、看護作業の負荷軽減や患者の自立促進に最適ではない角度になってしまう。
そこで、従来、だれが操作しても背ボトムの角度を適切な角度にすることができるようにした技術が考案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、医療用または看護用の電動ベッドにおいて、手元スイッチに設けられた推奨スイッチが押下されると、背ボトムが専門家の推奨する所定の角度となるように、電動ベッドを駆動制御する技術が開示されている。
特開2005−253805号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、背ボトムが推奨された所定の角度に傾けられた場合、看護師による看護作業の負荷軽減や患者の自立促進に最適な姿勢となっていたとしても、無理な姿勢を患者に強いてしまうことがあるといった問題が生じていた。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、電動ベッドの背ボトムを傾けたときに看護作業の負荷軽減や患者の自立促進に好ましい状態としつつ、患者に無理な姿勢を強いることがないようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、電動ベッドを使用している患者の病状に対応する、電動ベッドの背ボトムの角度の調整範囲を特定し、特定された調整範囲内で、電動ベッドの背ボトムの角度を制御するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、患者の病状に応じた調整範囲内に限って、電動ベッドの背ボトムの角度が調整できるようになる。このため、だれが電動ベッドを操作したとしても、患者の姿勢を、看護師による看護作業の負荷軽減や患者の自立促進に最適な姿勢の範囲内とすることができる。特に、本発明によれば、患者の姿勢が最適な姿勢である範囲内で、患者にとって無理な姿勢とならないように、背ボトムの角度を調整することができる。このため、本発明によれば、電動ベッドの背ボトムを傾けたときに看護作業の負荷軽減や患者の自立促進に好ましい状態としつつ、患者に無理な姿勢を強いることがないようにすることができる。
本発明の第1実施形態に係る電動ベッド制御システムの全体構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る電動ベッド制御システムの機能構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る病状情報テーブルおよび調整範囲情報テーブルの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る電動ベッド制御システムによる処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る電動ベッド制御システムの機能構成例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る初期角度情報テーブルの一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔電動ベッド制御システムの全体構成〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る電動ベッド制御システムの全体構成例を示す図である。なお、ここでは病院に設置される看護支援用のナースコールシステムを利用して、電動ベッド制御システムを構築する例を説明するが、本実施形態の電動ベッド制御システムは、これに限定されない。例えば、本実施形態の電動ベッド制御システムは、介護施設等に設置されるナースコールシステムを利用して構築することも可能である。
図1に示すように、本実施形態に係る電動ベッド制御システムは、ナースコール親機1、制御機2、廊下灯3、壁埋込形子機4、電動ベッド5を備えて構成されている。
ナースコール親機1は、患者(ナースコール子機)からの呼び出しを受けて所定の報知処理を行うものであり、例えばナースセンタに設置される。制御機2は、ナースコール親機1と廊下灯3との間に配置され、通話やデータの送受信に関する制御を行う。廊下灯3は、病室内の患者名が表示されるとともに、病室内の患者が看護師の呼び出しを行うと、呼び出しが行われたことが表示されるようになっている。
壁埋込形子機4は、病室の各ベッドサイドの壁に埋め込み設置される。この壁埋込形子機4は、廊下灯3に接続されている。壁埋込形子機4は、患者が看護師を呼び出すための呼出ボタン、患者が看護師と会話を行う際に使用するマイクおよびスピーカ、電動ベッド5を接続するための接続端子を備えている。
電動ベッド5は、患者によって使用される。電動ベッド5は、コントローラ5Aおよび駆動モータ5Bを備えている。電動ベッド5は、コントローラ5Aの操作により、駆動モータ5Bが駆動され、電動ベッド5の背ボトムの角度を変更できるようになっている。電動ベッド5は、壁埋込形子機4に接続されることにより、壁埋込形子機4、廊下灯3および制御機2を介して、ナースコール親機1との通信を行うことが可能となる。
コントローラ5Aは、起動ボタン5a、背上げボタン5bおよび背下げボタン5cを備えている。起動ボタン5aが操作されると、電動ベッド5の背ボトムが、患者の病状に応じた所定の調整範囲内の初期位置に移動されるようになっている。背上げボタン5bが操作されると、電動ベッド5の背ボトムが、患者の病状に応じた所定の調整範囲内で背上げされるようになっている。背下げボタン5cが操作されると、電動ベッド5の背ボトムが、患者の病状に応じた所定の調整範囲内で背下げされるようになっている。
〔電動ベッド制御システムの機能構成〕
図2は、本発明の第1実施形態に係る電動ベッド制御システムの機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る電動ベッド5は、その機能構成として、ベッドID送信部51、調整範囲取得部52および角度制御部53を備えている。
また、本実施形態に係るナースコール親機1は、病状情報記憶部11および調整範囲情報記憶部12を備えている。また、ナースコール親機1は、電動ベッド制御装置20として機能する。電動ベッド制御装置20は、その機能構成として、患者特定部21、病状特定部22、調整範囲特定部23および電動ベッド制御部24を備えている。
なお、上記各機能ブロック51〜53、21〜24は、ハードウェア構成、DSP、ソフトウェアの何れによっても実現することが可能である。例えばソフトウェアによって実現する場合、上記各機能ブロック51〜53、21〜24は、実際にはコンピュータのCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAM、ROM、ハードディスク、半導体メモリ等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。
ナースコール親機1の病状情報記憶部11は、ベッドIDと、患者IDと、病状との対応付けが患者毎になされた、病状情報テーブルを記憶する。なお、病状情報テーブルの詳細については、図3(a)を用いて後述する。
ナースコール親機1の調整範囲情報記憶部12は、電動ベッド5の背ボトムの調整範囲が病状毎に対応付けられている、調整範囲情報テーブルを記憶する。各病状には、看護師による看護作業の負荷軽減や患者の自立促進に最適な姿勢となるような、電動ベッド5の背ボトムの調整範囲が設定される。なお、調整範囲情報テーブルの詳細については、図3(b)を用いて後述する。
電動ベッド5のベッドID送信部51は、コントローラ5Aの起動ボタン5aの操作(所定の第1の操作)が行われたとき、当該電動ベッド5のベッドIDをナースコール親機1へ送信する。
ナースコール親機1の患者特定部21は、電動ベッド5から送信されたベッドIDに基づいて、電動ベッド5を使用している患者を特定する。具体的には、病状特定部22は、病状情報記憶部11に記憶されている病状情報テーブル(図3(a)参照)を参照することにより、電動ベッド5から送信されたベッドIDに対応付けられている患者IDを、電動ベッド5を使用している患者の患者IDとして特定する。
ナースコール親機1の病状特定部22は、患者特定部21によって特定された患者の病状を特定する。具体的には、病状特定部22は、病状情報記憶部11に記憶されている病状情報テーブル(図3(a)参照)を参照することにより、患者特定部21によって特定された患者IDに対応付けられている病状を、患者特定部21によって特定された患者の病状として特定する。
ナースコール親機1の調整範囲特定部23は、病状特定部22によって特定された病状に対応する、電動ベッド5の背ボトムの角度の調整範囲を特定する。具体的には、調整範囲特定部23は、調整範囲記憶部12に記憶されている調整範囲情報テーブル(図3(b)参照)を参照することにより、病状特定部22によって特定された病状に対応付けられている調整範囲を、電動ベッド5の背ボトムの角度の調整範囲として特定する。
ナースコール親機1の電動ベッド制御部24は、電動ベッド5の背ボトムの角度が、調整範囲特定部23によって特定された調整範囲内となるように、電動ベッド5の動作範囲を制御する。具体的には、電動ベッド制御部24は、調整範囲特定部23によって特定された調整範囲を示す調整範囲情報を、電動ベッド5へ送信する。
電動ベッド5の調整範囲取得部52は、ナースコール親機1から送信された調整範囲情報を取得する。そして、調整範囲取得部52は、取得した調整範囲情報を角度制御部53へ供給する。
電動ベッド5の角度制御部53は、調整範囲取得部52から供給された調整範囲情報に示されている調整範囲内(すなわち、調整範囲特定部23によって特定された調整範囲内)で、電動ベッド5の背ボトムの角度を制御する。具体的には、角度制御部53は、コントローラ5Aの起動ボタン5aの操作(所定の第1の操作)が行われたとき、調整範囲情報に示されている調整範囲内の所定の初期角度(例えば、中央値、下限値、上限値等)に、電動ベッド5の背ボトムを移動させる。
その後、コントローラ5Aの背上げボタン5bまたは背下げボタン5cの操作(所定の第2の操作)が行われたとき、角度制御部53は、当該背上げボタン5bまたは背下げボタン5cの操作に応じて、調整範囲情報に示されている調整範囲内で、電動ベッド5の背ボトムの角度を調整(背上げまたは背下げ)する。背上げボタン5bまたは背下げボタン5cによって調整範囲を超えるような操作が行われたとき、角度制御部53は、その操作信号を無効として扱う。
〔病状情報テーブルおよび調整範囲情報テーブルの一例〕
図3は、本発明の第1実施形態に係る病状情報テーブルおよび調整範囲情報テーブルの一例を示す図である。図3(a)は、病状情報記憶部11に記憶されている病状情報テーブルの一例を示す。図3(b)は、調整範囲情報記憶部12に記憶されている調整範囲情報テーブルの一例を示す。
図3(a)に示すように、病状情報テーブルでは、ベッドIDと、患者IDと、病状との対応付けが患者毎になされている。一方、図3(b)に示すように、調整範囲情報テーブルでは、病状毎に、看護師による看護作業の負荷軽減や患者の自立促進に最適な姿勢となるような、電動ベッド5の背ボトムの調整範囲が対応付けられている。
例えば、図3(b)の調整範囲情報テーブルにおいて、病状「頭蓋内圧亢進症状」には、調整範囲「20度〜30度」が対応付けられている。これは、急性期は頭蓋内圧亢進の誘因防止のために、頭部の安静を守ることと、脳静脈うっ血予防のために、頭部を20度〜30度挙上することが好ましいからである。
また、図3(b)の調整範囲情報テーブルにおいて、病状「長期臥床」には、調整範囲「0度〜30度」が対応付けられている。これは、電動ベッド5の背ボトムを30度以上挙上してしまうと、体が足の方向にずり落ちてゆき、このときに摩擦やずれを生じ、褥瘡発生の原因となるからである。
また、図3(b)の調整範囲情報テーブルにおいて、病状「VAP(人工呼吸器関連肺炎)」には、調整範囲「30度〜45度」が対応付けられている。これは、仰臥位は胃内容物の逆流を促し、また、口腔内内容物の気管への流入を促し、VAPの原因となる一方で、人工呼吸患者で上半身を30度〜45度挙上した頭高位を維持すると、仰臥位に比べVAPの発生頻度が優位に低下するからである。
図3(a)の病状情報テーブルは、電動ベッド5を使用している患者およびその患者の病状を特定する際に、患者特定部21および病状特定部22によって参照される。また、図3(b)の調整範囲情報テーブルは、電動ベッド5の背ボトムの角度の調整範囲を特定する際に、調整範囲特定部23によって参照される。
例えば、電動ベッド5のベッドIDが「ベッド001」である場合、図3(a)の病状情報テーブルに基づき、患者特定部21によって、その電動ベッド5を使用している患者の患者IDとして「患者0001」が特定される。また、病状特定部22によって、患者IDが「患者0001」である患者の病状として「頭蓋内圧亢進症状」が特定される。さらに、図3(b)の調整範囲情報テーブルに基づき、調整範囲特定部23によって、病状「頭蓋内圧亢進症状」に対応する、電動ベッド5の背ボトムの角度の調整範囲として、「20度〜30度」が特定される。これにより、ベッドIDが「ベッド001」である電動ベッド5の背ボトムの角度は、「20度〜30度」の調整範囲内に制限される。
なお、一般的なナースコールシステムでは、ナースコール親機1等に記憶されている患者情報テーブルに、図3(a)のような病状情報(患者ID、ベッドID、病状)が既に設定されている。このため、本実施形態のようにナースコールシステムを利用して電動ベッド制御システムを構築する場合には、患者情報テーブルに既に設定されている病状情報をそのまま用いることができる。
また、本実施形態では、図3(a)の病状情報テーブルの他に図3(b)の調整範囲テーブルを別途設け、当該調整範囲テーブルにて病状毎に調整範囲を設定しているため、各患者に対して個別に調整範囲を設定する手間を省くことができるようになっている。
〔電動ベッド制御システムによる処理の手順〕
図4は、本発明の第1実施形態に係る電動ベッド制御システムによる処理の手順を示すフローチャートである。図4に例示する処理は、例えば、電動ベッド5の電源がONに切り替えられると、その電動ベッド5とナースコール親機1との間で実行される。
まず、電動ベッド5において、ベッドID送信部51が、コントローラ5Aの起動ボタン5aの操作がなされたか否かを判断する(ステップS402)。ここで、起動ボタン5aの操作がなされていないとベッドID送信部51が判断した場合(ステップS402:No)、ベッドID送信部51が、ステップS402の判断処理を再度実行する。
一方、起動ボタン5aの操作がなされたとベッドID送信部51が判断した場合(ステップS402:Yes)、ベッドID送信部51が、当該電動ベッド5のベッドIDをナースコール親機1へ送信する(ステップS404)。これに応じて、ナースコール親機1において、患者特定部21が、電動ベッド5から送信されたベッドIDに基づいて、電動ベッド5を使用している患者を特定する(ステップS406)。また、病状特定部22が、ステップS406で特定された患者の病状を特定する(ステップS408)。
また、ナースコール親機1の調整範囲特定部23が、ステップS408で特定された病状に対応する、電動ベッド5の背ボトムの角度の調整範囲を特定する(ステップS410)。そして、ナースコール親機1の電動ベッド制御部24が、ステップS410で特定された調整範囲を示す調整範囲情報を電動ベッド5へ送信する(ステップS412)。これに応じて、電動ベッド5の調整範囲取得部52が、ナースコール親機1から送信された調整範囲情報を取得する(ステップS414)。そして、電動ベッド5の角度制御部53が、ステップS414で取得された調整範囲情報に示されている調整範囲内の所定の初期角度に、電動ベッド5の背ボトムを移動させる(ステップS416)。
その後、電動ベッド5の角度制御部53が、コントローラ5Aの背上げボタン5bまたは背下げボタン5cの操作がなされたか否かを判断する(ステップS418)。ここで、背上げボタン5bまたは背下げボタン5cの操作がなされていないと角度制御部53が判断した場合(ステップS418:No)、角度制御部53が、ステップS418の判断処理を再度実行する。
一方、背上げボタン5bまたは背下げボタン5cの操作がなされたと角度制御部53が判断した場合(ステップS418:No)、角度制御部53が、ステップS414で取得された調整範囲情報に示されている調整範囲内で、電動ベッド5の背ボトムの角度を制御する(ステップS420)。そして、電動ベッド制御システムは、図4に示す一連の処理を終了する。
以上説明したように、本発明の第1実施形態では、患者の病状に応じた調整範囲内に限って、電動ベッド5の背ボトムの角度が調整できるようになる。このため、だれが電動ベッド5を操作したとしても、患者の姿勢を、看護師による看護作業の負荷軽減や患者の自立促進に最適な姿勢の範囲内とすることができる。特に、本発明に第1実施形態によれば、患者の姿勢が最適な姿勢である範囲内で、患者にとって無理な姿勢とならないように、電動ベッド5の背ボトムの角度を調整することができる。このため、本発明の第1実施形態によれば、電動ベッド5の背ボトムを傾けたときに看護作業の負荷軽減や患者の自立促進に好ましい状態としつつ、患者に無理な姿勢を強いることがないようにすることができる。
〔第2実施形態〕
次に、図5および図6を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る電動ベッド制御システムの機能構成例を示すブロック図である。
図5に示す第2実施形態の電動ベッド5’は、初期角度送信部54をさらに備える点、および、調整範囲取得部52,角度制御部53の代わりに調整範囲取得部52’,角度制御部53’を備える点で、第1実施形態の電動ベッド5と異なる。
また、図5に示す第2実施形態のナースコール親機1’は、初期角度情報記憶部13をさらに備える点、電動ベッド制御装置20に初期角度登録部25をさらに備える点、および、電動ベッド制御部24の代わりに電動ベッド制御部24’を備える点で、第1実施形態のナースコール親機1と異なる。
ナースコール親機1’の初期角度情報記憶部13は、電動ベッド5’の背ボトムの初期角度が患者ID毎に対応付けられている初期角度情報テーブルを記憶する。なお、初期角度情報テーブルの詳細については、図6を用いて後述する。
電動ベッド5’の初期角度送信部54は、調整範囲特定部23によって特定された調整範囲内で、患者が所望する電動ベッド5’の背ボトムの角度を、ナースコール親機1’へ送信する。例えば、初期角度送信部54は、コントローラ5Aに設けられた登録ボタン(図示省略)が押下されたとき、そのときの電動ベッド5’の背ボトムの角度をナースコール親機1’へ送信する。
ナースコール親機1’の初期角度登録部25は、電動ベッド5’から送信された患者が所望する電動ベッド5’の背ボトムの角度を、その患者に適用する電動ベッド5’の背ボトムの初期角度として、初期角度情報記憶部13に記憶されている初期角度情報テーブルに登録する。
ナースコール親機1’の電動ベッド制御部24’は、調整範囲特定部23によって特定された調整範囲を示す調整範囲情報を電動ベッド5’へ送信するとともに、患者特定部21によって特定された患者IDに対応付けられている、電動ベッド5’の背ボトムの初期角度を初期角度情報記憶部13の初期角度情報テーブルから読み取って、当該電動ベッド5’の背ボトムの初期角度を電動ベッド5’へ送信する。
電動ベッド5’の調整範囲取得部52’は、ナースコール親機1から送信された調整範囲情報および電動ベッド5’の背ボトムの初期角度を取得する。そして、調整範囲取得部52’は、取得した調整範囲情報および電動ベッド5’の背ボトムの初期角度を角度制御部53’へ供給する。
電動ベッド5’の角度制御部53’は、コントローラ5Aの起動ボタン5aの操作が行われたとき、調整範囲取得部52’から供給された初期角度(すなわち、初期角度情報記憶部13の初期角度情報テーブルに登録された初期角度)に、電動ベッド5’の背ボトムを移動させる。その後、コントローラ5Aの背上げボタン5bまたは背下げボタン5cの操作が行われたとき、角度制御部53’は、当該背上げボタン5bまたは背下げボタン5cの操作に応じて、調整範囲取得部52’から供給された調整範囲情報に示されている調整範囲内で、電動ベッド5’の背ボトムの角度を調整(背上げまたは背下げ)する。
〔初期角度情報テーブルの一例〕
図6は、本発明の第2実施形態に係る初期角度情報テーブルの一例を示す図である。図6は、初期角度情報記憶部13に記憶されている初期角度情報テーブルの一例を示す。図6に示すように、初期角度情報テーブルでは、患者ID毎に、患者が所望する電動ベッド5’の背ボトムの角度が、電動ベッド5’の背ボトムの初期角度として対応付けられている。
図6の初期角度情報テーブルは、電動ベッド制御部24’が調整範囲情報および初期角度を電動ベッド5’へ送信する際に、電動ベッド制御部24’によって参照される。
例えば、患者特定部21によって特定された患者IDが「患者0001」である場合、図6の初期角度情報テーブルに基づき、電動ベッド制御部24’によって初期角度として「25度」が特定される。そして、この初期角度「25度」が、電動ベッド制御部24’によって電動ベッド5’へ送信される。これにより、電動ベッド5’において、コントローラ5Aの起動ボタン5aが操作されたとき、電動ベッド5’の角度制御部53’が、電動ベッド5’の背ボトムを初期角度「25度」に移動させるようになる。
以上説明したように、本発明の第2実施形態では、患者が所望する電動ベッド5’の背ボトムの角度が、初期角度情報記憶部13の初期角度情報テーブルに登録されて以降、コントローラ5Aの起動ボタン5aが操作されたとき、電動ベッド5’の背ボトムが、患者が所望する角度に自動的に移動するようになる。このため、電動ベッド5’の背ボトムの角度を調整するといった手間がかかる作業を行うことなく、電動ベッド5’の背ボトムの角度を、患者が所望する角度とすることができる。
なお、上記第2実施形態では、患者の所望する角度をその患者に適用する初期角度として初期角度情報テーブル(図6参照)に登録するようにしているが、本発明はこれに限らない。例えば、患者の所望する角度をその患者に適用する初期角度として病状情報テーブル(図3(a)参照)に登録するようにしてもよい。
また、上記第2実施形態において、患者の所望する角度がその患者に適用する初期角度として初期角度情報テーブルに既に登録されている場合であっても、患者の所望する別の角度を新たな初期角度として初期角度情報テーブルに再登録させることで、患者に適用する初期角度を更新できるようにしてもよい。
また、上記第2実施形態では、ナースコール親機1’に初期角度登録部25および初期角度情報記憶部13を設けるようにしているが、本発明はこれに限らない。例えば、電動ベッド5’に初期角度登録部25および初期角度情報記憶部13を設けるようにしてもよい。この場合、初期角度情報記憶部13は、図6に示すように各患者の初期角度を記憶しておく必要がなく、当該電動ベッド5’を使用する一の患者の初期角度のみを記憶しておけばよい。
また、上記各実施形態では、起動ボタン5aの操作をトリガとしてその都度調整範囲情報を取得するようにしているが、本発明はこれに限らない。例えば、起動ボタン5aの操作とは関係なく、任意のタイミング(例えば、コントローラ5Aの取得ボタン(図示省略)が操作されたタイミング)で、ナースコール親機1,1’から調整範囲情報を取得し、取得した調整範囲情報を電動ベッド5,5’が記憶しておくようにしてもよい。この場合、電動ベッド5,5’は、調整範囲情報を記憶した後は、調整範囲情報をナースコール親機1,1’から取得しなくてもよくなる。
その他、上記各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1,1’ ナースコール親機
2 制御機
3 廊下灯
4 壁埋込形子機
5,5’ 電動ベッド
5A コントローラ
5a 起動ボタン
5b 背上げボタン
5c 背下げボタン
5B 駆動モータ
11 病状情報記憶部
12 調整範囲情報記憶部
13 初期角度情報記憶部
20 電動ベッド制御装置
21 患者特定部
22 病状特定部
23 調整範囲特定部
24,24’ 電動ベッド制御部
25 初期角度登録部
51 ベッドID送信部
52,52’ 調整範囲取得部
53,53’ 角度制御部
54 初期角度送信部

Claims (5)

  1. 電動ベッドを使用している患者を特定する患者特定部と、
    前記患者特定部によって特定された患者の病状を特定する病状特定部と、
    前記病状特定部によって特定された病状に対応する、前記電動ベッドの背ボトムの角度の調整範囲を特定する調整範囲特定部と、
    前記調整範囲特定部によって特定された前記調整範囲内で、前記電動ベッドの背ボトムの角度を制御する角度制御部と
    を備えたことを特徴とする電動ベッド制御システム。
  2. 患者のIDと患者の病状との対応付けを患者毎に記憶する病状情報記憶部と、
    前記電動ベッドの背ボトムの調整範囲を病状毎に記憶する調整範囲記憶部とをさらに備え、
    前記病状特定部は、前記病状情報記憶部を参照することにより、前記患者特定部によって特定された患者の病状を特定し、
    前記調整範囲特定部は、前記調整範囲記憶部を参照することにより、前記病状特定部によって特定された病状に対応する前記調整範囲を特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動ベッド制御システム。
  3. 前記角度制御部は、
    所定の第1の操作が行われたとき、前記調整範囲特定部によって特定された前記調整範囲内の初期角度に、前記電動ベッドの背ボトムを移動させ、
    その後、所定の第2の操作が行われたとき、当該第2の操作に応じて、前記調整範囲特定部によって特定された前記調整範囲内で、前記電動ベッドの背ボトムの角度を調整する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電動ベッド制御システム。
  4. 前記調整範囲特定部によって特定された前記調整範囲内で、患者が所望する角度を、前記初期角度として登録する初期角度登録部をさらに備え、
    前記角度制御部は、前記第1の操作が行われたとき、前記初期角度登録部によって登録された初期角度に、前記電動ベッドの背ボトムを移動させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の電動ベッド制御システム。
  5. 電動ベッドを使用している患者を特定する患者特定部と、
    前記患者特定部によって特定された患者の病状を特定する病状特定部と、
    前記病状特定部によって特定された病状に対応する、前記電動ベッドの背ボトムの角度の調整範囲を特定する調整範囲特定部と、
    前記電動ベッドの背ボトムの角度が、前記調整範囲特定部によって特定された前記調整範囲内となるように、前記電動ベッドの動作範囲を制御する電動ベッド制御部と
    を備えたことを特徴とする電動ベッド制御装置。
JP2015096185A 2015-05-11 2015-05-11 電動ベッド制御システムおよび電動ベッド制御装置 Pending JP2016209321A (ja)

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