JP2016208312A - 無線通信装置、無線通信装置の制御方法、および制御プログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信装置の制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】効率的にアンテナの整合を行う無線通信装置、その制御方法及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】通信端末1の制御部11は、基地局BSによって送信電力の値が指定されたとき、整合パラメータを、複数の仮設定値の各々に切り替え、その後、整合パラメータを、送信電力の値が最も小さかったときの仮設定値に切り替える。基地局から指示される送信電力の値が最も小さくなる仮設定値が複数存在した場合、それらの複数の仮設定値のうち、当該進行波又は反射波の強度が最も小さくなる仮設定値に整合パラメータを切り替える。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信装置、無線通信装置の制御方法、および制御プログラムに関する。
携帯電話機などの無線通信装置は、通常、無線信号が使用される周波数帯域において、送受信部とアンテナとの間で、インピーダンスが整合するように設計されている。ところが、アンテナの周囲の物体の影響によって、当該整合がずれる場合がある。そのため、自動的に整合を行う技術が開発されている。
特許文献1には、アンテナを備えた情報機器に組み込まれた状態で基地局と通信を行い、該基地局から送信部の送信電力が制御される無線通信モジュールであって、前記アンテナに接続するアンテナ接続部と前記送信部の間に配置され、整合パラメータを変化させることによりインピーダンスを調整するインピーダンス可変整合部と、前記送信部で送信に要する送信電力を検出する送信電力検出部と、前記送信電力検出部により検出される前記送信部の送信電力の検出値が最小になるように、前記インピーダンス可変整合部の整合パラメータ調整を行う制御部とを備える無線通信モジュールが記載されている。前記制御部は、例えば、前記送信電力検出部により検出した前記送信部の送信電力が安定している場合に、前記インピーダンス可変整合部の整合パラメータ調整を行う。
特開2006−129358号公報(2006年5月18日公開)
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、情報機器の持ち方が変化している場合など、外部環境が変化している状況においては、送信電力が安定しないため、送信部の送信電力の検出値が最小になるようにインピーダンス整合(アンテナの整合)を行わない。また、送信電力が安定するまでインピーダンス整合を行わないのでは効率が悪い。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、効率的にアンテナの整合を行う技術を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る無線通信装置は、基地局によって送信電力が制御される無線通信装置であって、アンテナと、上記アンテナに接続され、可変な整合パラメータを有する可変整合部と、上記基地局によって上記送信電力の値が指定されたとき、上記整合パラメータを切り替える制御部と、を備え、上記制御部は、まず、複数の仮設定値の各々に上記整合パラメータを切り替えた後、上記基地局から指示された上記送信電力の値が最も小さかったときの上記仮設定値に上記整合パラメータを切り替える。
また、本発明の一態様に係る無線通信装置の制御方法は、基地局によって送信電力が制御される無線通信装置の制御方法であって、上記無線通信装置は、アンテナと、上記アンテナに接続され、可変な整合パラメータを有する可変整合部と、を備えており、上記基地局によって上記送信電力の値が指定されたとき、上記整合パラメータを切り替える制御工程を複数回含み、まず、複数の仮設定値の各々に上記整合パラメータを切り替える上記制御工程を行った後、上記基地局から指示された上記送信電力の値が最も小さかったときの上記仮設定値に上記整合パラメータを切り替える上記制御工程を行う。
本発明の一態様によれば、効率的にアンテナの整合を行うことが可能である。
本発明の実施形態1に係る通信端末の構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る通信システムの構成を示す構成図である。 実施形態1に係る通信システムが備えた記憶部に記憶される増幅度設定用テーブルの一例を示す図である。 実施形態1に係る通信システムが備えた記憶部に記憶される整合値設定用テーブルの一例を示す図である。 実施形態1に係る通信システムが備えた記憶部に記憶される通信状態記録テーブルの一例を示す図である。 実施形態1に係る通信システムが備えた制御部が実行する整合値設定処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2に係る通信端末の構成を示すブロック図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(通信システム100の構成)
図2を用いて、本実施形態に係る通信システム100の構成を説明する。図2は、通信システム100の構成を示す構成図である。図2に示すように、通信システム100は、通信端末1(無線通信装置)および基地局BSを備えている。なお、図2には、1つの通信端末1が示されているが、通信システム100は、実際には、複数の通信端末1を備えている。複数の通信端末1は、基地局BSを介して、無線信号を送受信することによって、無線通信(例えば、音声通話)を行う。
(通信端末1の構成)
図1および図2を用いて、通信端末1の構成を説明する。図1は、通信端末1の構成を示すブロック図である。
図1および図2に示すように、通信端末1は、通信モデム10(RFIC;Radio Frequency Integrated Circuit)、第1アンプ(増幅部)20Aおよび第2アンプ(増幅部)20B、カプラー30、チューナブルデバイス(可変整合部)40、およびアンテナ50を備えている。これらの部材は、この順番で、伝送線路を介して電気的に接続されている。通信モデム10は、制御部11および記憶部12を含んでいる。なお、第1アンプ20Aは、通信モデム10に搭載されている。
アンテナ50は、基地局BSに対して送信信号の送信を行うと共に、基地局BSからの受信信号の受信を行うためのアンテナである。
通信端末1は、基地局BSによって送信レベル(送信電力)が制御されるようになっており、基地局BSは、通信端末1の送信電力を制御するために、通信端末1の送信レベルを指定する送信レベル指示信号を通信端末1に送信する。すなわち、基地局BSは、基地局BSにおいて受信する通信端末1からの電力レベルが一定になるように、周期的に、もしくは必要に応じて通信端末1の送信レベルを指定する送信レベル指示信号を通信端末1に送信するようになっている。
通信モデム10の制御部11は、基地局BSによって指定される送信レベルの値に応じて、第1の増幅度および第2の増幅度を決定する。第1アンプ20Aは、第1の増幅度で、通信モデム10が生成した電気信号(送信信号)を増幅し、第2アンプ20Bに出力する。第2アンプ20Bは、第2の増幅度で電気信号(送信信号)を増幅し、チューナブルデバイス40に出力する。
制御部11は、また、チューナブルデバイス40に対して、整合パラメータを調整するための制御信号を出力する。制御部11が、チューナブルデバイス40の整合パラメータを、最適な整合値に設定する整合値設定処理の詳細な流れについては後述する。
図1に示すように、制御部11は、指示取得部111、増幅度設定部112、整合値仮設定部113、通信状態記録テーブル作成部114、および整合値設定部115を含んでいる。制御部11の各部による処理の詳細は、後述する整合値設定処理とともに説明する。
通信モデム10の記憶部12には、制御部11が、第1の増幅度、第2の増幅度、および整合値を設定するために参照する、増幅度設定用テーブル、整合値設定用テーブル、データなどが記憶される。なお、記憶部12に記憶されるデータの具体例は後述する。
カプラー30は、第2アンプ20Bとチューナブルデバイス40との間に連結されている。カプラー30は、第2アンプ20Bとチューナブルデバイス40との間で、第2アンプ20Bからチューナブルデバイス40へ向かう電気信号の強度(進行波レベル)と、チューナブルデバイス40から第2アンプ20Bへ向かう電気信号の強度(反射波レベル)とを検出する。そして、カプラー30は、進行波レベルおよび反射波レベルの各検出結果を制御部11に送信する。
チューナブルデバイス40は、アンテナ50に接続されており、可変な整合パラメータを有している。チューナブルデバイス40は、例えば、可変インダクタ、可変キャパシタ、整合トランス、スイッチと固定インダクタ、固定キャパシタとの組み合わせ等からなる可変整合回路を備えている。そして、チューナブルデバイス40は、制御部11からの指示に従って、自らの整合パラメータを調整する。
チューナブルデバイス40は、第2アンプ20Bから入力された電気信号をアンテナ50に出力する。チューナブルデバイス40からアンテナ50に入力された電気信号は、アンテナ50によって放射されて、基地局BSへ送信される。
(記憶部12に記憶されるデータの具体例)
図3に、記憶部12に記憶される増幅度設定用テーブルの一例を示す。図3に示す増幅度設定用テーブルには、基地局BSが通信端末1に対して指定する送信レベルと、当該送信レベルに応じた、第1アンプ20Aに設定する第1の増幅度の値と、第2アンプ20Bに設定する第2の増幅度の値とが対応付けられている。
例えば、これに限定するものではないが、増幅度設定用テーブルの一例では、送信レベル20dBmに対して、第1の増幅度として5dB、第2の増幅度として15dBが対応付けられ、送信レベル19dBmに対して、第1の増幅度として5dB、第2の増幅度として14dBが対応付けられている。
図4に、記憶部12に記憶される整合値設定用テーブルの一例を示す。図4に示す整合値設定用テーブルには、整合パラメータの仮設定値が、各々にインデックス(index)が付された状態で記載されている。整合値設定用テーブルの仮設定値は、後述する整合値設定処理において、整合値仮設定部113がチューナブルデバイス40の整合パラメータを切り換える際に参照される。
例えば、これに限定するものではないが、整合値設定用テーブルの一例では、インデックスAに対して、C1=1pF(C1というキャパシタの容量を1pFに設定する)という仮設定値が、インデックスBに対して、C1=2pF(C1というキャパシタの容量を2pFに設定する)という仮設定値が設定されている。
図5に、記憶部12に記憶される通信状態記録テーブルの一例を示す。図5に示す通信状態記録テーブルには、各インデックスに対して、整合パラメータの仮設定値と、基地局BSから指定された送信レベルの値と、進行波レベルと、反射波レベルとが対応付けられて記載されている。詳細には、チューナブルデバイス40がインデックスを切り替えるごとに、基地局BSによって指定された送信レベルの値と、指定された送信レベルに応じて、第1アンプ20Aおよび第2アンプ20Bの増幅度を調整したときの進行波レベルおよび反射波レベルとが、対応付けられている。
(整合値設定処理)
図6を用いて、制御部11が実行する整合値設定処理の流れを説明する。図6は、整合値設定処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、整合値設定処理では、まず、指示取得部111は、基地局BSから、送信レベルを指定する送信レベル指示信号を、アンテナ50から取得する(S101)。指示取得部111は、取得した送信レベルの情報を、増幅度設定部112および整合値仮設定部113に通知する。
増幅度設定部112は、記憶部12の増幅度設定用テーブル(図3参照)に含まれる増幅度の組(第1の増幅度および第2の増幅度)の中から、指示取得部111が取得した送信レベルに対応する増幅度の組を選択する。そして、増幅度設定部112は、第1アンプ20Aおよび第2アンプ20Bによる無線信号の増幅度(第1の増幅度および第2の増幅度)を、増幅度設定部112が選択した増幅度の組に設定する(S102)。増幅度設定部112は、送信レベルの規定値の情報、および、増幅度の組の設定値の情報を、通信状態記録テーブル作成部114に通知する。
次に、通信状態記録テーブル作成部114は、カプラー30から、進行波レベルおよび反射波レベルの各検出値を取得し、整合値設定部115から、チューナブルデバイス40の整合パラメータの設定値の情報を取得し、増幅度設定部112から、第1の増幅度および第2の増幅度の各設定値の情報を取得する。そして、通信状態記録テーブル作成部114は、整合パラメータの設定値、基地局BSから指示された送信レベル、進行波レベルの検出値、および反射波レベルの検出値を示す各データを、通信状態記録テーブルとして、記憶部12に記録する(S103)。
その後、整合値仮設定部113は、記憶部12の整合値設定用テーブル(図4参照)を参照して、その時点におけるインデックス(例えば、最初はAであり、以降、B、Cと進んでいく)と対応付けられた整合パラメータの仮設定値を選択する。そして、チューナブルデバイス40の整合パラメータを、整合値仮設定部113が選択した仮設定値に切り替える(S104)。
このように、制御部11は、基地局BSによって送信レベルが指定されたとき、そのときのチューナブルデバイス40の整合パラメータの仮設定値と、指定された送信レベルとを対応付けると共に、整合パラメータを切り替えるようになっている。また、制御部11は、進行波レベルおよび反射波レベルの少なくとも一方を検出し、検出した進行波レベルおよび反射波レベルの少なくとも一方をそのときのチューナブルデバイス40の整合パラメータの仮設定値にさらに対応付けている。
そして、チューナブルデバイス40の整合パラメータが仮設定値に変更された結果、アンテナ50と第2アンプ20Bとの間の整合が変化し、通信端末1から放射される無線信号の強度が変化する。その結果、基地局BSが通信端末1から受信する無線信号の強度が変化する。ここで、基地局BSにおいて、通信端末1から受信する無線信号の強度の適切な範囲が、第1の閾値以上第2の閾値以下であるとすると、基地局BSは、通信端末1から受信した無線信号の強度が第1の閾値よりも低い場合、送信レベルを増大(up)させるように、前より大きい送信レベルを指定した送信レベル指示信号を通信端末1に送信する。また、基地局BSは、通信端末1から受信した無線信号の強度が第2の閾値よりも大きい場合、送信レベルを低下(down)させるように、前より小さい送信レベルを指定した送信レベル指示信号を通信端末1に送信する。また、通信端末1から受信した無線信号の強度が第1の閾値以上であり、かつ、第2の閾値以下である場合、送信レベルを維持するように、前と同じ送信レベルを指定した送信レベル指示信号を通信端末1に送信する。
指示取得部111は、送信レベルが指定され、送信レベルの変更(up or down)または維持を指示する送信レベル指示信号を、基地局BSから受信する(S105)。
続いて、増幅度設定部112は、増幅値設定用テーブル(図3参照)に参照して、基地局BSから指示された新たな送信レベルに基づいて、無線信号の増幅度(第1の増幅度および第2の増幅度)を再設定する(S106)。
次に、通信状態記録テーブル作成部114は、増幅度設定部112から、基地局BSによって指定された送信レベルの規定値の情報、および、増幅度(第1の増幅度および第2の増幅度)の設定値の情報を取得する。また、整合値仮設定部113から、チューナブルデバイス40の整合パラメータの仮設定値(およびそのインデックス)の情報を取得する。さらに、カプラー30から、進行波レベルおよび反射波レベルの各情報を取得する。あるいは、通信状態記録テーブル作成部114は、増幅度設定部112から送信レベルの情報を取得せずに、記憶部12の増幅度設定用テーブルから取得してもよい。逆に、通信状態記録テーブル作成部114は、増幅度設定部112から増幅度の設定値の情報を取得せずに、記憶部12の増幅度設定用テーブルから取得してもよい。
そして、通信状態記録テーブル作成部114は、仮設定値(およびそのインデックス)、送信レベル、進行波レベル、および反射波レベルを示す各データを対応付けることによって、送信記録テーブルを作成する。通信状態記録テーブル作成部114は、作成した通信状態記録テーブルを記憶部12に記録する(S107)。
その後、通信状態記録テーブル作成部114は、整合値設定用テーブルに記載された全てのインデックスについて、通信状態記録テーブルを作成および記録したかどうかを判定する(S108)。通信状態記録テーブル作成部114が、整合値設定用テーブルに記載された全ての仮設定値について、通信状態記録テーブルを作成および記録していない場合(S108でNO)、整合値設定用テーブルのインデックスを1つ進めて(S109)、整合値設定処理は、S104に戻る。
以降、通信端末1が基地局BSから送信レベルの増減または維持の指示を受けるごとに、整合値仮設定部113は、記憶部12の整合値設定用テーブルに記載されたインデックスの順番に、各インデックスに対応する仮設定値を、伝送線路のインピーダンスとして設定する。整合値仮設定部113は、整合値設定用テーブルに含まれる1つの仮設定値を、伝送線路のインピーダンスとして設定するごとに、その仮設定値を、通信状態記録テーブル作成部114に通知する。通信状態記録テーブル作成部114は、整合値仮設定部113から通知された仮設定値を、(後述するように、他の情報と対応付けて)通信状態記録テーブルとして記憶部12に記録する。
S108において、通信状態記録テーブル作成部114が、整合値設定用テーブルに記載された全ての仮設定値について、通信状態記録テーブルの作成および記録を完了した場合(S108でYES)、整合値設定部115は、記憶部12の通信状態記録テーブル(図5参照)に含まれる仮設定値の中から、所定の条件に基づいて、第2アンプ20Bとアンテナ50との間のインピーダンスが整合する1つの仮設定値(整合値)を選択する。そして、整合値設定部115は、チューナブルデバイス40の整合パラメータを、選択した整合値に設定する(切り替える)。
具体的には、整合値設定部115は、以下の条件(x)〜(z)に基づいて、通信状態記録テーブルに含まれる仮設定値の中から、1つの整合値を選択する。
(x)通信状態記録テーブル中、最小の送信レベルに対応付けられている仮設定値。
(y)通信状態記録テーブルには、上記(x)の条件を満たす複数の仮設定値が含まれる場合、それらの仮設定値のうち、最小の進行波レベルと対応付けられている仮設定値。
(z)通信状態記録テーブルには、上記(y)の条件を満たす複数の仮設定値が含まれる場合、それらの仮設定値のうち、最小の反射波レベルと対応付けられている仮設定値。
伝送線路のインピーダンスが、上記条件(x)、(x)および(y)、または、(x)〜(z)を満たす仮設定値に設定された場合、第1アンプ20Aおよび第2アンプ20Bにおいて増幅された電気信号が、アンテナ50から最も効率的に放射されていると言え、第2アンプ20Bとアンテナ50との間のインピーダンスが最も良好に整合されていると言える。
整合値設定部115は、このようにして選択した設定値(整合値)を、チューナブルデバイス40の整合パラメータとして設定する(S110)。
以上で、整合値設定処理は終了する。
このように、制御部11は、まず、複数の仮設定値の各々にチューナブルデバイス40の整合パラメータを切り替えた(ステップS104)後、当該複数の仮設定値のうち最も小さい送信レベルの値に対応付けられた仮設定値にチューナブルデバイス40整合パラメータを切り替える(ステップS109)ようになっている。
以上により、送信レベルが安定することを待たず、基地局BSから送信レベルの指定を受けたときに、指定された送信レベルと整合パラメータの仮設定値とを対応付け、送信アンプの増幅度と共に整合パラメータの仮設定値を直ぐに切り替えることにより、最も効率的な送信アンプの増幅度と整合値を決定することが出来る。
また、最小の送信レベルに対応付けられた仮設定値が複数存在した場合、対応付けられた進行波レベルまたは反射波レベルがより小さい仮設定値に、チューナブルデバイス40の整合パラメータを切り替えるようになっている。これにより、より効率的な整合値を決定することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
前記実施形態1では、通信端末1の利用状況(通信端末1の環境や、ユーザによる通信端末1の使用状態)が変化しない場合を想定した。このような場合、通信状態記録テーブル(図5参照)として記録されている仮設定値、送信レベル、進行波レベル、および反射波レベルの対応関係が変化することはない。
しかしながら、通信端末1の利用状況が変化した場合(例えば、ユーザが通信端末1の持ち手を替えた場合)、通信端末1から基地局BSに入力される無線信号の強度が変化する。その結果、基地局BSが通信端末1に要求する送信レベルも変化する場合がある。増幅度設定部112は、送信レベルの変化に合わせて、第1の増幅度および第2の増幅度を変更するので、カプラー30が検出する進行波レベルおよび反射波レベルも変化する。さらには、進行波レベルおよび反射波レベルから算出されるVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)も変化する可能性もある。
その結果、通信状態記録テーブル(図5参照)として記録されている仮設定値、送信レベル、進行波レベル、および反射波レベルの対応関係は成り立たなくなる。したがって、前記実施形態1で説明した整合値設定処理において、整合値設定部115は、通信状態記録テーブルを参照して、送信レベルが最も低くなる仮設定値を適切に選択することができない。
そこで、本実施形態では、通信端末の利用状況を検知し、利用状況の変化に応じて、通信状態記録テーブルが更新される構成を説明する。
(通信端末2の構成)
図7を用いて、通信端末2の構成を説明する。図7は、通信端末2の構成を示すブロック図である。図7に示すように、本実施形態に係る通信端末2(通信モデム10´、制御部11´)は、前記実施形態1に係る通信端末1(図1参照)の構成に加えて、利用状況判定部116(検知部)をさらに備えている。
利用状況判定部116は、通信端末2の利用状況(例えば、通信端末2の外部環境、ユーザによる通信端末2の使用状態)が変化したか否かを判定する。具体的には、利用状況判定部116は、カプラー30から進行波レベルおよび反射波レベルを取得し、進行波レベルおよび反射波レベルが所定値を超えた場合、通信端末2の利用状況が変化したと判定する。
あるいは、通信端末2が形状変化する構造(例えば、折り畳み式の構造またはスライド式の構造)を有する場合、利用状況判定部116は、通信端末2が形状変化したことを検出するセンサを備えていてもよい。この構成では、利用状況判定部116は、通信端末2の形状変化をセンサが検出した場合、通信端末2の利用状況が変化したと判定してもよい。
また、前記実施形態1で説明した整合値設定処理(図6参照)において、S101〜S108までの各工程(ステップ)が終了するごとに、利用状況判定部116は、通信端末2の利用状況が変化したか否かを判定する。そして、通信端末2の利用状況が変化していた場合、利用状況判定部116は、記憶部12に記録されている通信状態記録テーブル(図5参照)を削除するように、通信状態記録テーブル作成部114に指示する。通信状態記録テーブル作成部114は、利用状況判定部116からの指示にしたがって、通信状態記録テーブルを削除する(これまで行った対応付けを取り消す)。
その後、前記実施形態1で説明した整合値設定処理において、制御部11は、インデックスの最初から仮設定値をチューナブルデバイス40の整合パラメータとして設定し、通信状態記録テーブル作成部114は、通信状態記録テーブルを再び作成する(図6のS107)。これにより、整合値設定部115は、通信端末2の利用状況が変化した後に作成された新たな通信状態記録テーブルを参照して、基地局BSから要求される送信レベルに対応する整合値の設定値を適切に選択することができる(図6のS109)。
なお、利用状況判定部116以外の通信端末2の構成は、前記実施形態1の通信端末1の構成と同じである。そのため、本実施形態では、利用状況判定部116以外の通信端末2の構成の説明を省略する。
〔ソフトウェアによる実現例〕
通信端末1、2の制御部11、11´は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、通信端末1、2は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る無線通信装置(1、2)は、基地局(BS)によって送信電力が制御される無線通信装置であって、アンテナ(50)と、上記アンテナに接続され、可変な整合パラメータを有する可変整合部(チューナブルデバイス40)と、上記基地局によって上記送信電力の値が指定されたとき、上記整合パラメータを切り替える制御部(11)と、を備え、上記制御部は、まず、複数の仮設定値の各々に上記整合パラメータを切り替えた後、上記基地局から指示された上記送信電力の値が最も小さかったときの上記仮設定値に上記整合パラメータを切り替える。
上記の構成によれば、整合パラメータは、基地局から指示された送信電力の値が最も小さかったときの仮設定値に切り替えられる。換言すれば、整合パラメータは、基地局が指定する送信電力の値が最も小さくなるように設定される。このとき、アンテナと、可変整合部とが最もよく整合している。
本発明の態様2に係る無線通信装置は、上記態様1において、上記可変整合部を介して上記アンテナに接続され、送信信号を増幅する増幅部(第1アンプ20A、第2アンプ20B)を備え、上記制御部は、上記基地局によって上記送信電力の値が指定された後、上記整合パラメータを切り替える前に、指定された上記送信電力の値に応じて上記増幅部の増幅度を設定してもよい。
上記の構成によれば、増幅部によって、基地局に指定された送信電力の値に応じた値まで、増幅度を増幅することができる。
本発明の態様3に係る無線通信装置は、上記態様2において、上記制御部は、上記増幅部の増幅度を設定した後、上記整合パラメータを切り替える前に、上記増幅部から上記可変整合部に向かう進行波および上記可変整合部から上記増幅部に向かう反射波の少なくとも一方の強度を検出し、上記制御部は、上記基地局から指示される上記送信電力の値が最も小さくなる仮設定値が複数存在した場合、それらの複数の仮設定値のうち、当該進行波または反射波の強度が最も小さくなる仮設定値に上記整合パラメータを切り替えてもよい。
上記の構成によれば、整合パラメータは、基地局から指示される送信電力の値が最も小さくなる複数の仮設定値のうち、進行波または反射波の強度が最も小さくなる仮設定値に設定される。そのため、アンテナは、送信電力を最も効率的に無線信号に変換することができる。
本発明の態様4に係る通信装置は、上記態様1〜3のいずれかにおいて、上記無線通信装置の使用状態および環境の少なくとも一方の変化を検知する検知部(利用状況判定部116)を備え、上記制御部は、上記検知部が上記変化を検知したとき、再度、上記複数の仮設定値の各々に上記整合パラメータを切り替えてもよい。
無線通信装置の使用状態または環境が変化したとき、無線通信装置が放射する無線信号の強度が変化することによって、整合パラメータの値と送信電力の値との対応関係がずれる場合がある。
上記の構成によれば、上記の場合、改めて、複数の仮設定値の各々に整合パラメータが切り替えられる。その後、整合パラメータは、送信電力が最も小さくなる仮設定値に切り替えられる。そのため、無線通信装置の使用状態または環境が変化した場合であっても、アンテナと、可変整合部とが最もよく整合するように、整合パラメータを設定することができる。
本発明の態様5に係る制御方法は、基地局によって送信電力が制御される無線通信装置の制御方法であって、上記無線通信装置は、アンテナと、上記アンテナに接続され、可変な整合パラメータを有する可変整合部と、を備えており、上記基地局によって上記送信電力の値が指定されたとき、上記整合パラメータを切り替える制御工程を複数回含み、まず、複数の仮設定値の各々に上記整合パラメータを切り替える上記制御工程を行った後、上記基地局から指示された上記送信電力の値が最も小さかったときの上記仮設定値に上記整合パラメータを切り替える上記制御工程を行う。
上記の構成によれば、態様1に係る無線通信装置と同様の効果を奏することができる。
本発明の各態様に係る信号源装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記信号源装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記信号源装置をコンピュータにて実現させる信号源装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、無線通信を行う携帯電話機などの通信装置に利用することができる。
1、2 通信端末(無線通信装置)
11 制御部
20A 第1アンプ(増幅部)
20B 第2アンプ(増幅部)
40 チューナブルデバイス(可変整合部)
50 アンテナ
116 利用状況判定部(検知部)
BS 基地局

Claims (6)

  1. 基地局によって送信電力が制御される無線通信装置であって、
    アンテナと、
    上記アンテナに接続され、可変な整合パラメータを有する可変整合部と、
    上記基地局によって上記送信電力の値が指定されたとき、上記整合パラメータを切り替える制御部と、を備え、
    上記制御部は、まず、複数の仮設定値の各々に上記整合パラメータを切り替えた後、上記基地局から指示された上記送信電力の値が最も小さかったときの上記仮設定値に上記整合パラメータを切り替えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 上記可変整合部を介して上記アンテナに接続され、送信信号を増幅する増幅部を備え、
    上記制御部は、上記基地局によって上記送信電力の値が指定された後、上記整合パラメータを切り替える前に、指定された上記送信電力の値に応じて上記増幅部の増幅度を設定することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 上記制御部は、上記増幅部の増幅度を設定した後、上記整合パラメータを切り替える前に、上記増幅部から上記可変整合部に向かう進行波および上記可変整合部から上記増幅部に向かう反射波の少なくとも一方の強度を検出し、
    上記制御部は、上記基地局から指示される上記送信電力の値が最も小さくなる仮設定値が複数存在した場合、それらの複数の仮設定値のうち、当該進行波または反射波の強度が最も小さくなる仮設定値に上記整合パラメータを切り替えることを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 上記無線通信装置の使用状態および環境の少なくとも一方の変化を検知する検知部を備え、
    上記制御部は、上記検知部が上記変化を検知したとき、再度、上記複数の仮設定値の各々に上記整合パラメータを切り替えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の無線通信装置。
  5. 基地局によって送信電力が制御される無線通信装置の制御方法であって、
    上記無線通信装置は、アンテナと、上記アンテナに接続され、可変な整合パラメータを有する可変整合部と、を備えており、
    上記基地局によって上記送信電力の値が指定されたとき、上記整合パラメータを切り替える制御工程を複数回含み、
    まず、複数の仮設定値の各々に上記整合パラメータを切り替える上記制御工程を行った後、上記基地局から指示された上記送信電力の値が最も小さかったときの上記仮設定値に上記整合パラメータを切り替える上記制御工程を行うことを特徴とする無線通信装置の制御方法。
  6. 請求項1〜4の何れか一項に記載の無線通信装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記制御部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
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