JP2016204317A - 皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、従来の高分子界面活性剤では乳化が困難であったシリコーン油を高濃度に配合した皮膚外用剤を提供することを目的とし、さらに、一般的な高分子乳化剤を利用したとき特有のべた付きや手乗りの悪さ、皮膚に対するなじみの悪さがない、良好な感触の皮膚外用剤を提供することを課題とする。【解決手段】次の成分(A)、(B)を含有することを特徴とする皮膚外用剤。(A)イヌリンを構成する単糖1残基に対し、総炭素数が9〜25のアルケニル無水コハク酸を1〜200質量%の比率で反応させることで得られるイヌリンアルケニルコハク酸エステル(B)25℃で液状のシリコーン油の1種または2種以上さらに好ましくは成分(C)HLB9以下の親油性界面活性剤を併用することで、より優れた感触を得るに到った。【選択図】なし
Description
本発明は、イヌリンアルケニルコハク酸エステルとシリコーン油を含有する乳化剤及び分散安定剤並びにそれを含有する皮膚外用剤に関する。
従来、高分子乳化剤として、アルキル化セルロースのような天然由来の高分子やアクリル酸共重合体のような合成系高分子などが利用されてきた。これらの高分子乳化剤は、高分子であるため経皮吸収しにくいことから、皮膚に対する刺激性を低減できる。また、低分子乳化剤において懸念される防腐剤の可溶化がほとんど起こらないことから、防腐剤を低減できるので、安全性の面で、従来の低分子乳化剤より非常に優れている。
これらの高分子乳化剤に対しては、消費者の天然志向及び植物志向を反映して天然成分を原料とするものが要望されており、例えば、変性セルロースエーテル(特許文献1)や、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル(特許文献2)が利用されている。しかしながら、これらの天然由来の高分子乳化剤は、乳化能があるといわれるものの、乳化剤としては、その機能が十分に発揮されておらず、実質的に増粘ゲル化剤として利用されていることがほとんどである(特許文献3)。そのため、化粧料をはじめとする皮膚外用剤を製造するためには、他の界面活性剤を併用せざるをえず、これらの界面活性剤の特徴を生かした外用製剤を製造することが困難であった。さらに化粧水や低粘度の乳液などにおいては、併用する水溶性界面活性剤に由来するべた付き感が発生するという欠点もあった。
なお、合成系の高分子乳化剤をはじめとする多くの高分子乳化剤は、高分子由来の粘弾性を持ち合わせているため高分子乳化剤を利用して調製した化粧料は、手乗りが悪く、肌なじみが悪く、更に、べた付きなど感触の点で問題があった。
分子量数千のイヌリンを親油化したアルキルカルバミン酸イヌリン(特許文献4)やデキストリンアルケニルコハク酸エステル(特許文献5)はこれらの課題を解決する高分子乳化剤であるが、これらの化合物は高濃度のシリコーン油を十分に乳化することが困難であり、これらを用いた外用剤はシリコーン油の感触が生かせず、結果としてべた付きが少ないという長所を生かせないという欠点がある。
特許文献4の他、イヌリンから誘導される高分子界面活性剤はいくつか知られているが(特許文献6〜8)、製造が煩雑で入手が困難なものや、期待される乳化性能が得られておらず、十分な乳化能および界面活性能を発揮できていないものであるのが現状である。
本発明は、従来の高分子界面活性剤では乳化が困難であったシリコーン油を高濃度に配合した皮膚外用剤、および、従来の高分子界面活性剤では乳化が困難であったシリコーン油を高濃度に配合した低粘度の皮膚外用剤を提供することを課題とするものである。
さらに、当該皮膚外用剤が、一般的な高分子乳化剤を利用したとき特有のべた付きや手乗りの悪さ、皮膚に対するなじみの悪さがない、良好な感触の皮膚外用剤を提供することを課題とする。
さらに、当該皮膚外用剤が、一般的な高分子乳化剤を利用したとき特有のべた付きや手乗りの悪さ、皮膚に対するなじみの悪さがない、良好な感触の皮膚外用剤を提供することを課題とする。
本発明者等は、上述の事情に鑑み鋭意研究した結果、次の成分(A)、(B)を含有することを特徴とする皮膚外用剤とすることで上記課題を解決するに到った。
(A)イヌリンを構成する単糖1残基に対し、総炭素数が9〜25のアルケニル無水コハク酸を1〜200質量%の比率で反応させることで得られるイヌリンアルケニルコハク酸エステル
(B)25℃で液状のシリコーン油の1種または2種以上
さらに、感触については、成分(C)HLB9以下の親油性界面活性剤を併用することで上記課題を解決するに到った。
(A)イヌリンを構成する単糖1残基に対し、総炭素数が9〜25のアルケニル無水コハク酸を1〜200質量%の比率で反応させることで得られるイヌリンアルケニルコハク酸エステル
(B)25℃で液状のシリコーン油の1種または2種以上
さらに、感触については、成分(C)HLB9以下の親油性界面活性剤を併用することで上記課題を解決するに到った。
本発明の成分(A)イヌリンを構成する単糖1残基に対し、総炭素数が9〜25のアルケニル無水コハク酸を1〜200質量%の比率で反応させることで得られるイヌリンアルケニルコハク酸エステルと、成分(B)25℃で液状のシリコーン油の1種又は2種以上を併用することで、従来の高分子界面活性剤では乳化が困難であったシリコーン油を高濃度に配合した皮膚外用剤、および低粘度においても安定な前記皮膚外用剤を提供し、従って、既存の高分子乳化剤では乳化が困難であったシリコーン油を高濃度に含有した皮膚外用剤をバラエティー豊かな剤形で提供する。具体的には、安定で低粘度な水中油型ローション剤、べた付きがなく防腐剤を用いないクリーム状の皮膚外用製剤などがある。
さらに、成分(C)HLB9以下の親油性界面活性剤を併用することで、皮膚刺激性を低減し、かつ、一般的な高分子乳化剤のべたつきなど感触面での欠点を解消し、優れた感触の皮膚外用剤を提供する。
さらに、成分(C)HLB9以下の親油性界面活性剤を併用することで、皮膚刺激性を低減し、かつ、一般的な高分子乳化剤のべたつきなど感触面での欠点を解消し、優れた感触の皮膚外用剤を提供する。
以下、本発明の皮膚外用剤について詳述する。
本発明は、次の成分(A)、(B)含有することを特徴とする皮膚外用剤である。
(A)イヌリンを構成する単糖1残基に対し、総炭素数が9〜25のアルケニル無水コハク酸を1〜200質量%の比率で反応させることで得られるイヌリンアルケニルコハク酸エステル
(B)25℃で液状のシリコーン油1種または2種以上
さらに、成分(C)HLB9以下の親油性界面活性剤を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
本発明は、次の成分(A)、(B)含有することを特徴とする皮膚外用剤である。
(A)イヌリンを構成する単糖1残基に対し、総炭素数が9〜25のアルケニル無水コハク酸を1〜200質量%の比率で反応させることで得られるイヌリンアルケニルコハク酸エステル
(B)25℃で液状のシリコーン油1種または2種以上
さらに、成分(C)HLB9以下の親油性界面活性剤を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
本発明の成分(A)であるイヌリンアルケニルコハク酸エステルは、例えば特許文献5の方法で合成することができる。また、イヌリンを非プロトン性極性溶媒に溶解させ、塩基性触媒存在下、総炭素数が9〜25の無水アルケニルコハク酸を40℃〜100℃の温度で、1〜5時間反応させることにより、得ることもできる。また、例えば反応後は、減圧下で溶媒を留去し、残渣に低沸点溶剤を添加し、洗浄することで精製できる。所望の置換度を有する誘導体を製造するためには、イヌリンに対する無水アルケニルコハク酸の化学量論的割合を、イヌリンを構成する単糖1残基あたり1〜200質量%の範囲で変えれば十分である。
イヌリンを構成する単糖一残基あたりに反応する無水アルケニルコハク酸の質量%は、イヌリンを構成する単糖に対する無水アルケニルコハク酸の質量として与えられ、その際、反応に仕込む無水アルケニルコハク酸量が多ければ多いほど、イヌリン分子の水酸基は置換される。また、イヌリンを構成する単糖一残基あたりに反応する無水アルケニルコハク酸の質量%は、公知の1H-NMR法により単糖のプロトンの積分面積値とアルキルグリセリルエーテル基のプロトンの積分面積値との比から求めることができる。イヌリンを構成する単糖に対してアルケニルコハク酸置換度が1質量%未満の場合ではアルキル基が足らず、また、200質量%を超えるとイヌリン中のほとんどの水酸基が置換されてしまい、界面活性剤としての機能を果たさない。
本発明の成分(A)を構成するイヌリンは、特に限定されず、天然から得られるもの、酵素を用いた合成により得られるもの等が用いることができ、平均分子量が500〜10,000のイヌリンを用いることが好ましい。
皮膚外用剤におけるイヌリンアルケニルコハク酸エステルの配合量は、皮膚外用剤の用途や形態により異なるが、通常0.1〜40質量%であり、好ましくは0.2〜30質量%である。この範囲であれば、本発明の効果をより発揮できる。
皮膚外用剤におけるイヌリンアルケニルコハク酸エステルの配合量は、皮膚外用剤の用途や形態により異なるが、通常0.1〜40質量%であり、好ましくは0.2〜30質量%である。この範囲であれば、本発明の効果をより発揮できる。
本発明で使用される成分(B)25℃で液状のシリコーン油としては特に制限されるものではないが、一般に化粧品に使用される油性原料なら何れも好適に使用できる。例えば、次のような物質が挙げられる。またこれらのシリコーン油は1種または2種以上を混合して用いても構わない。具体的には、ジメチルシリコーン、フェニルメチルシリコーン、シクロメチコン、アミノプロピルジメチコン、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸トリデシル/メタクリル酸トリエトキシシリルプロピル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸ベヘニル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー、PEG化ジメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンなどが挙げられる。シリコーン油は、全油剤中10〜80質量%を含有することが好ましい。より好ましくは、20〜80質量%である。この範囲において、本発明の皮膚外用剤は感触がより良好になる。
本発明に使用される成分(C)のHLB9以下の親油性界面活性剤は、通常HLB1〜9であり、好ましくはHLB3〜9である。HLB9以下の親油性界面活性剤としては、特に制限されるものではないが、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリプロピレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、リン脂質、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルなどがあり、好ましくはリン脂質、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルである。これらを1種または2種以上組み合わせて使用することができる。
具体的には、リン脂質としては、大豆レシチン、卵黄レシチン、水素添加大豆レシチン、水素添加卵黄レシチンなどのレシチン類、これらのレシチン類を酵素処理によりモノアシル体としたリゾレシチンおよびまたは水素添加リゾレシチン、ヒドロキシル化したヒドロキシレシチンなどを挙げることができる。また、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸、ホスファチジルセリンなどのレシチン中のリン脂質分画物もそれぞれ単品およびまたは混合して使用できる。
また、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸テトラグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、ペンタステアリン酸ヘキサグリセリル、ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、ペンタステアリン酸デカグリセリル、ペンタスヒドロキシステアリン酸デカグリセリル、ペンタイソステアリン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリル、ヘプタステアリン酸デカグリセリル、ヘプタオレイン酸デカグリセリル、デカステアリン酸デカグリセリル、デカイソステアリン酸デカグリセリル、デカオレイン酸デカグリセリル、ポリリシノレイン酸デカグリセリルなどが挙げられ、これらの1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
グリセリン脂肪酸エステルとしては、ウンデシレン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリルなどが挙げられ、これらの1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、ラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタンなどが挙げられ、これらの1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、ラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタンなどが挙げられ、これらの1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の成分(C)の配合量は、皮膚外用剤の用途や形態により異なるが、通常1〜40質量%であり、好ましくは1〜30質量%である。この範囲であれば、本発明の効果をより発揮できる。
本発明の皮膚外用剤を調製する際は、パドルミキサー、ホモミキサー、高圧ホモミキサーなどの通常の乳化装置が使用できる。調製法は、予め、イヌリンアルケニルコハク酸エステルと水溶性原料と水を混合溶解しておき、ホモミキサーなどで攪拌下、成分(B)、(C)を含む油性原料を投入する方法、または、予め、イヌリンアルケニルコハク酸エステルと水溶性原料を水溶液としておいたものを、ホモミキサーなどで攪拌下、成分(B)、(C)を含む油性原料中に投入する方法などが挙げられる。
本発明の皮膚外用剤を調製する際は、パドルミキサー、ホモミキサー、高圧ホモミキサーなどの通常の乳化装置が使用できる。調製法は、予め、イヌリンアルケニルコハク酸エステルと水溶性原料と水を混合溶解しておき、ホモミキサーなどで攪拌下、成分(B)、(C)を含む油性原料を投入する方法、または、予め、イヌリンアルケニルコハク酸エステルと水溶性原料を水溶液としておいたものを、ホモミキサーなどで攪拌下、成分(B)、(C)を含む油性原料中に投入する方法などが挙げられる。
本発明の皮膚外用剤においては、通常化粧料に用いられる各種の成分、例えば、界面活性剤、油剤、紫外線吸収剤、無機粉体、保湿剤、pH調整剤、中和剤、酸化防止剤、防腐剤、抗菌剤、活性成分、薬剤、抽出液、香料、色素等を配合できる。例えば、油剤としては、動植物油、鉱物油、エステル油、ワックス、高級アルコール、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。紫外線吸収剤としては、ジベンゾイルメタン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、安息香酸系化合物、サリチル酸系化合物、メトキシケイ皮酸系化合物などが挙げられる。無機粉体としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、タルク、マイカ、セリサイト、カオリンなどが挙げられる。保湿剤としては、アミノ酸などのNMF成分、水溶性コラーゲン、エラスチン、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウムなどを挙げることができる。pH調整剤、中和剤としては、乳酸、クエン酸、エデト酸ナトリウムなどが挙げられる。酸化防止剤としては、α−トコフェロール、没食子酸などが挙げられる。防腐剤、抗菌剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、ソルビン酸などが挙げられる。活性成分としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、テトライソパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、エラグ酸、レシノールなどの美白剤、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、セラミドなどの肌荒れ防止剤、レチノール及びそれらの誘導体、ビタミンA酸及びそれらの誘導体などの抗老化剤や各種ビタミン類やその誘導体などを挙げることができる。
本発明に使用できる界面活性剤としては、請求項1に挙げるものの他、POEソルビタンモノオレート、POEソルビタンモノステアレートなどのPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレートなどのPOEソルビット脂肪酸エステル類、POEグリセリンモノステアレート、POEグリセリンモノイソステアレート、POEグリセリントリイソステアレートなどのPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POEモノオレート、POEモノイソステアレートなどのPOE脂肪酸エステル類、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEステアリルエーテルなどのPOEアルキルエーテル類、POE・POPセチルエーテル、POE・POPデシルテトラデシルエーテルなどのPOE・POPアルキルエーテル類、ショ糖脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステルなどのノニオン界面活性剤、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウムなどの脂肪酸セッケン類、ラウリル硫酸ナトリウム、POEラウリル硫酸ナトリウムなどの硫酸エステル類、ラウロイルサルコシンナトリウム、ココイル−N−メチルタウリンナトリウム、ラウリルグルタミン酸ナトリウムなどのアシル化アミノ酸塩類、モノラウリルリン酸ナトリウムなどのリン酸エステル塩などのアニオン界面活性剤、第4級アンモニウム塩などのカチオン界面活性剤などであるが、これらを1種または2種以上を組み合わせることができる。
また、本発明に使用できる高級アルコールとしては、特に制限されるものではないがラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコールなどが挙げられる。高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸などが挙げられる。アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール及びそれらの脂肪酸エステルなどが挙げられる。これらは1種または2種以上組み合わせて使用することができる。
さらに、本発明にかかる皮膚外用剤の使用用途は特に限定されるものではないが、例えば、ローション、乳液、クリーム、ファンデーション、口紅、クレンジングフォーム、クレンジングクリーム、シャンプー、ヘアリンス、リップクリーム、ヘアスプレー、ムース、日焼け止めまたは日焼け用クリーム、アイライナー、マスカラ、毛髪または爪の手入れ、マッサージクリーム、ボディーメーキャップ製剤等、または、軟膏などの皮膚治療薬などの種々の製品に応用できる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
各種イヌリンアルケニルコハク酸エステルを合成し、乳化性能の評価を行った。
(1)イヌリンアルケニルコハク酸エステルの合成
表1の通り、誘導体No.1〜20のイヌリンアルケニルコハク酸エステルを合成した。イヌリンを非プロトン性極性溶媒に溶解させ、塩基性触媒下、所定の炭素数の無水アルケニルコハク酸を60℃で3時間反応させた。減圧下で溶媒を留去し、残渣に2−プロパノールを添加し、得られた沈殿をろ過して誘導体No.1〜20のイヌリンアルケニルコハク酸エステルを得た。
(1)イヌリンアルケニルコハク酸エステルの合成
表1の通り、誘導体No.1〜20のイヌリンアルケニルコハク酸エステルを合成した。イヌリンを非プロトン性極性溶媒に溶解させ、塩基性触媒下、所定の炭素数の無水アルケニルコハク酸を60℃で3時間反応させた。減圧下で溶媒を留去し、残渣に2−プロパノールを添加し、得られた沈殿をろ過して誘導体No.1〜20のイヌリンアルケニルコハク酸エステルを得た。
(2)乳化組成物の調製
誘導体No.1〜20を用いて、表2に記載の処方にて乳化組成物を調製した。A、Bをそれぞれ量りとり80℃に加温した。AにBを添加し、ホモミキサー(5,000rpm、2分間)にて乳化した。
誘導体No.1〜20を用いて、表2に記載の処方にて乳化組成物を調製した。A、Bをそれぞれ量りとり80℃に加温した。AにBを添加し、ホモミキサー(5,000rpm、2分間)にて乳化した。
(3)乳化性能の評価試験
2で調製した乳化組成物の乳化性能を評価した。乳化組成物調製後、室温にて24時静置した組成物の乳化状態を目視にて観察した。評価基準は、乳化粒子径が小さく油浮きが生じない良好な乳化状態を◎、油浮きが生じない良好な乳化状態を○、油浮きが生じたものを×とした。
2で調製した乳化組成物の乳化性能を評価した。乳化組成物調製後、室温にて24時静置した組成物の乳化状態を目視にて観察した。評価基準は、乳化粒子径が小さく油浮きが生じない良好な乳化状態を◎、油浮きが生じない良好な乳化状態を○、油浮きが生じたものを×とした。
イヌリンアルケニルコハク酸エステルを利用した皮膚外用剤を調製し、乳化性能の評価および乳化安定性の評価を行った。
(1)皮膚外用剤の調製
表3に記載の成分A、Bをそれぞれ70℃に加温溶解する。BにAを徐々に添加し、ホモミキサーを用いて5000rpmで5分間攪拌し、30℃まで冷却した。
(1)皮膚外用剤の調製
表3に記載の成分A、Bをそれぞれ70℃に加温溶解する。BにAを徐々に添加し、ホモミキサーを用いて5000rpmで5分間攪拌し、30℃まで冷却した。
(2)乳化状態および安定性の評価
乳化24時間後の皮膚外用剤の乳化状態の評価は、実施例1と同じ方法及び基準で評価した。また、安定性については、所定の温度に2週間静置したものを目視で観察し、以下の基準で評価した。
◎:乳化粒子径が変化せず、分離ともになし
○:乳化粒子径に若干変化がみられるが、分離していない
△:乳化粒子径が変化し、やや分離している
×:分離している
乳化24時間後の皮膚外用剤の乳化状態の評価は、実施例1と同じ方法及び基準で評価した。また、安定性については、所定の温度に2週間静置したものを目視で観察し、以下の基準で評価した。
◎:乳化粒子径が変化せず、分離ともになし
○:乳化粒子径に若干変化がみられるが、分離していない
△:乳化粒子径が変化し、やや分離している
×:分離している
(1)保湿試験
実施例2で調製した皮膚外用剤を用いて保湿試験を行った。測定方法は、温度22℃、相対湿度45%にコントロールされた恒温・恒湿室で15分間待機したボランティア男女11名(26〜41歳)の前腕部内側に、皮膚外用剤をそれぞれ3mg/cm2塗布して、皮表角層水分測定装置SKICON 200(株式会社ヤヨイ社製)で測定し、経時での塗布部位の皮膚コンダクタンスの平均値を求めた。
実施例2で調製した皮膚外用剤を用いて保湿試験を行った。測定方法は、温度22℃、相対湿度45%にコントロールされた恒温・恒湿室で15分間待機したボランティア男女11名(26〜41歳)の前腕部内側に、皮膚外用剤をそれぞれ3mg/cm2塗布して、皮表角層水分測定装置SKICON 200(株式会社ヤヨイ社製)で測定し、経時での塗布部位の皮膚コンダクタンスの平均値を求めた。
(1)官能評価
実施例2で調製した皮膚外用剤を用いて、ボランティア男女11名(26〜41歳)を用いて官能評価を行った。評価方法は、皮膚外用剤を適量とり、塗布したときの感触を5段階で評価し、その平均値を求めた。結果を表5に示す。
5:非常に好ましい
4:好ましい
3:どちらともいえない
2:好ましくない
1:非常に好ましくない
実施例2で調製した皮膚外用剤を用いて、ボランティア男女11名(26〜41歳)を用いて官能評価を行った。評価方法は、皮膚外用剤を適量とり、塗布したときの感触を5段階で評価し、その平均値を求めた。結果を表5に示す。
5:非常に好ましい
4:好ましい
3:どちらともいえない
2:好ましくない
1:非常に好ましくない
乳液
A スクワラン 1.0質量%
トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン 0.5
ジメチコン 5.0
モノステアリン酸グリセリル 0.2
モノイソステアリン酸グリセリル 0.2
ジステアリン酸グリセリル 0.1
モノステアリン酸ポリグリセリル−2 0.2
モノステアリン酸ポリグリセリル−4 0.2
モノオレイン酸ポリグリセリル−6 0.1
ステアリルアルコール 0.5
ベヘニルアルコール 0.5
B 実施例1で得た誘導体No.9 1.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
グリセリン 5.0
ビオサッカリドガム−1 0.3
キサンタンガム 0.1
防腐剤 適量
精製水 残余
(調製方法)A相を80℃にて均一溶解し、ホモミキサーで攪拌しなら、80℃に加熱したB相に加えて乳化した。
(結果)シリコーンを高濃度配合した、非常に滑らかな感触の乳液が得られた。本製剤は低温下、高温化双方において安定性に優れていた。
A スクワラン 1.0質量%
トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン 0.5
ジメチコン 5.0
モノステアリン酸グリセリル 0.2
モノイソステアリン酸グリセリル 0.2
ジステアリン酸グリセリル 0.1
モノステアリン酸ポリグリセリル−2 0.2
モノステアリン酸ポリグリセリル−4 0.2
モノオレイン酸ポリグリセリル−6 0.1
ステアリルアルコール 0.5
ベヘニルアルコール 0.5
B 実施例1で得た誘導体No.9 1.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
グリセリン 5.0
ビオサッカリドガム−1 0.3
キサンタンガム 0.1
防腐剤 適量
精製水 残余
(調製方法)A相を80℃にて均一溶解し、ホモミキサーで攪拌しなら、80℃に加熱したB相に加えて乳化した。
(結果)シリコーンを高濃度配合した、非常に滑らかな感触の乳液が得られた。本製剤は低温下、高温化双方において安定性に優れていた。
保湿クリーム
A スクワラン 3.0質量%
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
イソオクタン酸セチル 3.0
ジメチコン6mm2/s 8.0
ステアリン酸グリセリル 0.5
トリステアリン酸ポリグリセリル−6 0.8
セチルアルコール 0.5
ステアリルアルコール 0.5
ベヘニルアルコール 1.0
B 実施例1で得た誘導体No.9 3.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
グリセリン 5.0
ヒドロキシエチルセルロース 0.3
キサンタンガム 0.1
カルボマー 0.1
水酸化ナトリウム 適量
防腐剤 適量
精製水 残余
(調製方法)A相を80℃にて均一溶解し、ディスパーミキサーで攪拌しなら、80℃に加熱したB相に加えて乳化した。
(結果)油性感の少ないさっぱりしたクリームを得た。本製剤は低温下、高温化双方において安定性に優れていた。
A スクワラン 3.0質量%
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
イソオクタン酸セチル 3.0
ジメチコン6mm2/s 8.0
ステアリン酸グリセリル 0.5
トリステアリン酸ポリグリセリル−6 0.8
セチルアルコール 0.5
ステアリルアルコール 0.5
ベヘニルアルコール 1.0
B 実施例1で得た誘導体No.9 3.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
グリセリン 5.0
ヒドロキシエチルセルロース 0.3
キサンタンガム 0.1
カルボマー 0.1
水酸化ナトリウム 適量
防腐剤 適量
精製水 残余
(調製方法)A相を80℃にて均一溶解し、ディスパーミキサーで攪拌しなら、80℃に加熱したB相に加えて乳化した。
(結果)油性感の少ないさっぱりしたクリームを得た。本製剤は低温下、高温化双方において安定性に優れていた。
リキッドファンデーション
A シクロペンタシロキサン 15.0質量%
トリイソステアリン酸ジグリセリン 5.0
メチコン処理酸化チタン 5.0
メチコン処理酸化亜鉛 6.0
トリステアリン酸ポリグリセリル−4 1.0
(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー 2.0
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 2.0
フィトステロールイソステアレート 1.0
色材 適量
B 実施例1で得た誘導体No.10 3.0
ブチレングリコール 5.0
グリセリン 2.0
カルボマー 0.1
フェノキシエタノール 3.0
精製水 残部
(調製方法)A成分を70℃に加熱し、均一に分散させた後、ホモミキサーまたはディスパーミキサーでゆっくりと攪拌しながらAをBに徐々に加えた後、強く攪拌して乳化した。
(結果)肌なじみに優れた乳液状ファンデーションを得た。紫外線防御能もSPF20、PA++と高い値を示した。本製剤は低温下、高温化双方において安定性に優れていた。
A シクロペンタシロキサン 15.0質量%
トリイソステアリン酸ジグリセリン 5.0
メチコン処理酸化チタン 5.0
メチコン処理酸化亜鉛 6.0
トリステアリン酸ポリグリセリル−4 1.0
(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー 2.0
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 2.0
フィトステロールイソステアレート 1.0
色材 適量
B 実施例1で得た誘導体No.10 3.0
ブチレングリコール 5.0
グリセリン 2.0
カルボマー 0.1
フェノキシエタノール 3.0
精製水 残部
(調製方法)A成分を70℃に加熱し、均一に分散させた後、ホモミキサーまたはディスパーミキサーでゆっくりと攪拌しながらAをBに徐々に加えた後、強く攪拌して乳化した。
(結果)肌なじみに優れた乳液状ファンデーションを得た。紫外線防御能もSPF20、PA++と高い値を示した。本製剤は低温下、高温化双方において安定性に優れていた。
日焼け止めクリーム(SPF40/UVA+++)
A 流動パラフィン 1.0質量%
トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン 2.0
メチコン処理酸化チタン 5.0
メチコン処理酸化亜鉛 5.0
ジメチコン6mm2/s 8.0
パルミチン酸エチルヘキシル 2.0
モノステアリン酸ポリグリセリル−4 1.0
ステアリルアルコール 0.6
ベヘニルアルコール 0.8
メチコン処理酸化第二鉄(赤色) 適量
メチコン処理酸化第二鉄(黄色) 適量
B 実施例1で得た誘導体No.9 2.0
1,3−ブチレングリコール 7.0
グリセリン 5.0
ヒドロキシエチルセルロース 0.2
キサンタンガム 0.3
エデト酸2ナトリウム 適量
アルギニン 適量
防腐剤 適量
精製水 残余
(調製方法)A成分を70℃に加熱し、均一に分散させた後、ホモミキサーまたはディスパーミキサーでゆっくりと攪拌しながらAを70℃に加熱したBに徐々に加えた後、強く攪拌して乳化した。
(結果)紫外線防御能としてSPF40/UVA+++を有するクリームを得た。本製剤は塗布時の感触がよく、低温下、高温化双方において安定性に優れていた。
A 流動パラフィン 1.0質量%
トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン 2.0
メチコン処理酸化チタン 5.0
メチコン処理酸化亜鉛 5.0
ジメチコン6mm2/s 8.0
パルミチン酸エチルヘキシル 2.0
モノステアリン酸ポリグリセリル−4 1.0
ステアリルアルコール 0.6
ベヘニルアルコール 0.8
メチコン処理酸化第二鉄(赤色) 適量
メチコン処理酸化第二鉄(黄色) 適量
B 実施例1で得た誘導体No.9 2.0
1,3−ブチレングリコール 7.0
グリセリン 5.0
ヒドロキシエチルセルロース 0.2
キサンタンガム 0.3
エデト酸2ナトリウム 適量
アルギニン 適量
防腐剤 適量
精製水 残余
(調製方法)A成分を70℃に加熱し、均一に分散させた後、ホモミキサーまたはディスパーミキサーでゆっくりと攪拌しながらAを70℃に加熱したBに徐々に加えた後、強く攪拌して乳化した。
(結果)紫外線防御能としてSPF40/UVA+++を有するクリームを得た。本製剤は塗布時の感触がよく、低温下、高温化双方において安定性に優れていた。
クレンジングクリーム
A シクロペンタシロキサン 20.0質量%
スクワラン 10.0
イソノナン酸イソノニル 10.0
ミリスチン酸イソプロピル 5.0
パルミチン酸エチルヘキシル 5.0
酢酸トコフェロール 0.1
モノステアリン酸グリセリル 0.5
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.2
ステアリルアルコール 2.4
パルミチン酸 0.3
バチルアルコール 0.5
B 実施例1で得た誘導体No.13 3.0
キサンタンガム 0.1
カルボマー 0.1
1,3−ブチレングリコール 3.0
グリセリン 3.0
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
アルギニン 適量
防腐剤 適量
精製水 残余
(調製方法)A相を80℃にて均一溶解し、ディスパーミキサーで攪拌しなら、80℃に加熱したB相に加えて乳化した。
(結果)優れたクレンジング性を有する低粘度クリームを得た。本製剤は塗布時の感触に優れ、低温下、高温化双方において安定性にも優れていた。
A シクロペンタシロキサン 20.0質量%
スクワラン 10.0
イソノナン酸イソノニル 10.0
ミリスチン酸イソプロピル 5.0
パルミチン酸エチルヘキシル 5.0
酢酸トコフェロール 0.1
モノステアリン酸グリセリル 0.5
モノステアリン酸プロピレングリコール 0.2
ステアリルアルコール 2.4
パルミチン酸 0.3
バチルアルコール 0.5
B 実施例1で得た誘導体No.13 3.0
キサンタンガム 0.1
カルボマー 0.1
1,3−ブチレングリコール 3.0
グリセリン 3.0
クエン酸 適量
クエン酸ナトリウム 適量
アルギニン 適量
防腐剤 適量
精製水 残余
(調製方法)A相を80℃にて均一溶解し、ディスパーミキサーで攪拌しなら、80℃に加熱したB相に加えて乳化した。
(結果)優れたクレンジング性を有する低粘度クリームを得た。本製剤は塗布時の感触に優れ、低温下、高温化双方において安定性にも優れていた。
本発明の皮膚外用剤組成は、従来困難であった高分子乳化剤によるシリコーン油の安定な乳化を行うことができる。さらには、得られた外用剤は幅広い粘度において安定であり、優れた感触を有しているため、バラエティー豊かな皮膚外用製剤を提供することができる。
Claims (5)
- 次の成分(A)、(B)を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
(A)イヌリンを構成する単糖1残基に対し、総炭素数が9〜25のアルケニル無水コハク酸を1〜200質量%の比率で反応させることで得られるイヌリンアルケニルコハク酸エステル
(B)25℃で液状のシリコーン油の1種または2種以上 - さらに成分(C)HLB9以下の親油性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
- 前記成分(A)を構成するイヌリンの平均分子量が500〜10000であることを特徴とする請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
- 前記成分(B)の25℃で液状のシリコーン油が、全油剤中10〜100質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記成分(C)のHLB9以下の親油性界面活性剤が、リン脂質、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルからなる群から選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜4に記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015089497A JP2016204317A (ja) | 2015-04-24 | 2015-04-24 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015089497A JP2016204317A (ja) | 2015-04-24 | 2015-04-24 | 皮膚外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016204317A true JP2016204317A (ja) | 2016-12-08 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015089497A Pending JP2016204317A (ja) | 2015-04-24 | 2015-04-24 | 皮膚外用剤 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016204317A (ja) |
-
2015
- 2015-04-24 JP JP2015089497A patent/JP2016204317A/ja active Pending
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