JP2016200411A - 放射線断層撮影装置に用いられる表示装置 - Google Patents

放射線断層撮影装置に用いられる表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】読影のための操作ミスや画像表示の手間を抑えることができる放射線断層撮影装置に用いられる表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】左右の乳房に関する3次元ボリュームデータに基づいて、頭尾方向CCの左右の乳房に関する断層画像R,Lを同一画面に同時に出力表示し、互いの乳房の胸壁側を中心に当該断層画像R,Lを対称に出力表示する。このように、互いの乳房の胸壁側を中心に左右の乳房に関する断層画像R,Lを対称に出力表示することにより、他のモダリティでの診断画像との比較がしやすい断層画像を簡便に表示することができる。これにより、手間を省き操作ミスが減り、操作時間も短くし、操作者による操作時間の差も小さく抑えることができる。その結果、読影のための操作ミスや画像表示の手間を抑えることができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、放射線断層撮影装置に用いられる表示装置に係り、特に、被検体内の放射性薬剤から発生した放射線に基づいて左右の乳房に関する画像を表示する技術に関する。
従来、乳がん検出のためのマンモグラム(乳房撮影)を行う装置として、被検体内の放射性薬剤から発生した放射線に基づいて撮影を行う放射線断層撮影装置の他に、X線を用いて撮影を行うX線撮影装置や、核磁気共鳴(NMR: Nuclear Magnetic Resonance)を利用して磁気共鳴診断(Magnetic Resonance Imaging)を行うMRI装置などがある(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1:特開平9−238933号公報では、鉛直方向の撮影で得られた左右の乳房画像,側面方向の撮影で得られた左右の乳房画像のいずれかに切り替えて、互いの乳房の胸壁側を中心に切り替えの対象となった乳房画像を対称に表示(背中合わせに表示)する。特許文献2:特開2013−85560号公報では、MRI装置で得られた冠状断面の画像、すなわちコロナル(coronal)像を左右の乳房毎に並べて同時表示する。
以下では、放射線断層撮影装置としてPET(Positron Emission Tomography)装置を例に採って説明する。PETを用いたマンモグラムでは、図11に示すような全身用PET装置を用いて行われる。図11は、従来の全身用PET装置の概略側面図である。図11に示すように、被検体Mを載置する天板101と、開口部102aを有したガントリ102と、被検体Mの体軸Z周りを取り囲むようにしてリング状に配置され、ガントリ102内に埋設された検出器103と、データを蓄積するコンソール104とを備えている。
予め放射性薬剤を投与した被検体Mをガントリ102の開口部102aに挿入し、その被検体Mから放射される511KeVの対消滅光子をガントリ102内の検出器103にて検出する。そして、その光子を検出した時刻を測定し、検出器103内での2つの検出素子での検出時刻差が一定時間 (TW: Time Window)内の場合に、それを一対の対消滅光子として計数(同時計数)し、さらに対消滅発生地点を、検出した検出対の直線上と特定する。
このようにして検出されたデータは「エミッションデータ(Emission Data)」と呼ばれ、このデータをコンソール104に蓄積する。このエミッションデータから画像再構成を行ってPET画像を取得する。特定の病巣に集積しやすい放射性薬剤を被検体Mに投与することで、被検体Mにその病巣がある場合にはその病巣がPET画像上に高い画素値となって表れて識別することができる。
近年では、全身用PET装置に加えて、乳房専用PET装置(マンモPET装置)が開発されている。マンモPET装置(PEM: Positron Emission Mammography)では、検出器を内蔵した平板で乳房を挟んで圧迫してマンモグラムを行う圧迫のタイプや、例えば乳房の周囲をリング状に取り囲んだ検出器でマンモグラムを行う非圧迫のタイプがある。後者の非圧迫のタイプでは、被検体を伏臥位に載置して、重力により乳房を下垂させた状態でマンモグラムを行う。
このような伏臥位型・マンモPET装置では、CTやMRIなどと同様に非圧迫の乳房に関する3次元ボリュームデータを取得し、その任意多断面再構成(MPR: Multi Planar Reconstruction)画像を生成することができるのが特徴の一つである。なお、前者の圧迫のタイプでは、圧迫方向に対してある程度の深さ毎の断層画像(すなわち平板の検出面に平行な断面の画像)は得られるが、圧迫方向の垂直断面(特に冠状断面:コロナル)に関して表示することは先ずない。よって、以下では特に断らない限り、乳房専用PET装置(マンモPET装置)は非圧迫の乳房に関する3次元ボリュームデータを取得することができる装置に関するものとする。
特開平9−238933号公報 特開2013−85560号公報
しかしながら、このような構成を有する従来のマンモPET装置の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来のマンモPET装置は、取得されたPET画像に基づいて読影に適した画像を出力する際に、操作ミスや画像表示の手間がかかるという問題がある。マンモPET装置は、上述したような主に乳がんの恐れがある被検体の乳房に対して、検出器を近接配置して高感度・高解像度でPET撮像を行う乳房専用のPET装置である。したがって、通常は乳腺MRI検査と同様に、事前に触診や超音波やX線マンモグラフィ装置などによって、乳がんの疑いのある被検体を撮像することになる。そして、触診や超音波やX線マンモグラフィ装置などの結果に応じて、より詳細に調べるためにマンモPET装置による検査を行う。
しかし、乳房に検出器を近接させた際に、腋窩リンパ節などがブラインドエリア(撮像範囲外)になることが多いので、上述した全身用PET装置と併用することが推奨されている。なお、全身用PET装置のみの検査では、乳房に検出器を近接させることができないので、高感度・高解像度でPET撮像を行うのが困難になる。また、全身用PET装置では、乳房領域への画像の切り出しや画像の回転、さらには画像ファイルの分割、表示方向の逆転などのように読影に適した面に設定する必要があり、手間がかかる。
一方で、マンモPET装置は、まだ新しいモダリティでエビデンス(臨床用実績)が乏しいので、上述したように全身用PET装置を含む他のモダリティ装置との比較読影が必要になる。しかし、マンモPET装置で得られた画像は、これまでにない特殊な撮像画像であるので、容易に他のモダリティ装置と比較読影する手段がない。よって、多くの手数を使って、比較しやすいように画像を表示したりしていた。そのために、操作ミスはもちろんのこと、操作ミスがなくても画像表示の手間の多さが、検査数の障害になるなどしていた。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、読影のための操作ミスや画像表示の手間を抑えることができる放射線断層撮影装置に用いられる表示装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明に係る表示装置は、放射線断層撮影装置に用いられる表示装置であって、被検体内の放射性薬剤から発生した放射線に基づき当該放射線断層撮影装置で得られた左右の乳房に関する3次元ボリュームデータに基づいて、左右の乳房に関する断層画像を同一画面に同時に出力表示し、互いの乳房の胸壁側を中心に当該断層画像を対称に出力表示する対称出力表示制御手段を備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]この発明に係る表示装置によれば、被検体内の放射性薬剤から発生した放射線に基づき放射線断層撮影装置で得られた左右の乳房に関する3次元ボリュームデータに基づいて、左右の乳房に関する断層画像を同一画面に同時に出力表示し、互いの乳房の胸壁側を中心に当該断層画像を対称に出力表示する。このように、互いの乳房の胸壁側を中心に左右の乳房に関する断層画像を対称に出力表示することにより、他のモダリティでの診断画像との比較がしやすい断層画像を簡便に表示することができる。これにより、手間を省き操作ミスが減り、操作時間も短くし、操作者による操作時間の差も小さく抑えることができる。その結果、読影のための操作ミスや画像表示の手間を抑えることができる。
この発明に係る表示装置において、対称に出力表示する対象の左右の乳房に関する断層画像の断面は、特に限定されない。体軸断面のアキシャル(axial)(「transverse」とも呼ばれる)や、矢状断面のサジタル(sagittal)や、斜め方向からの断面であってもよい。なお、アキシャルの場合でも、頭から足下に向かって見るビュー方向である頭尾方向(CC: Cranio-Caudal)(「Top View」とも呼ばれる),逆に足下から頭に向かって見るBottom Viewなどがある。また、サジタルの場合でも、乳房の内側から外側に向かって見るビュー方向である内外側(ML: Medial-Lateral)がある。また、斜め方向からの断面の場合でも、乳房の内側から外側に向かって見るビュー方向である内外側斜位(MLO: Medio-Lateral Oblique)がある。
現在、X線マンモグラフィでは頭尾方向CCあるいは内外側斜位MLOが用いられる。よって、対称に出力表示する対象の断層画像の一例は、被検体の体軸に垂直な面の断層画像(すなわちアキシャル像)であって、上述した対称出力表示制御手段は、右の乳房に関する当該断層画像を画面の左側に、左の乳房に関する当該断層画像を画面の右側に、互いの乳房の胸壁側を中心に対称に出力表示するのが好ましい。これにより、画面の左側に表示された右の乳房に関する断層画像は画面の左手側から右手側のビューとなり、画面の右側に表示された左の乳房に関する断層画像は画面の右手側から左手側のビューとなる。
なお、3次元ボリュームデータに基づいて多断層(多断面)画像が得られるので、病巣を見つけようとすると各断面を検索しなければならず比較しにくくなることがある。そこで、表示指定に基づいて、断層画像に関する各断面での出力表示,最大値投影法で得られたMIP(Maximum Intensity Projection)画像の出力表示のいずれかに切り替えを行う第1出力表示切り替え手段を備えるのが好ましい。これにより、必要に応じて、MIP画像の出力表示に切り替えを行うことで、病巣を見つけやすく、比較読影しやすいMIP画像も表示することができる。
また、上述した内外側斜位MLOの断層画像も、頭尾方向CCに代表される被検体の体軸に垂直な面の断層画像(体軸断面のアキシャル像)と同様に、それぞれ画面の左右に出力表示してもよい。すなわち、断面の切り出し角度を指定する切り出し角度指定手段と、乳房の内側から外側に向かって見るビュー方向である内外側斜位MLOに関して、指定された切り出し角度に基づいて、右の乳房に関する当該内外側斜位MLOの断層画像を画面の左側に、左の乳房に関する当該内外側斜位MLOの断層画像を画面の右側に出力表示する内外側斜位出力表示制御手段とを備えてもよい。これにより、切り出し角度指定手段により任意の切り出し角度を指定することができ、そのときの切り出し角度に応じた内外側斜位MLOの断層画像を、右の乳房については画面の左側に、左の乳房については画面の右側にそれぞれ表示することができる。
内外側斜位MLOに特化した場合でも、MIP画像の出力表示の切り替えを行ってもよい。具体的には、表示指定に基づいて、内外側斜位MLOの断層画像に関する各断面での出力表示,当該内外側斜位MLOでの最大値投影法で得られたMIP画像の出力表示のいずれかに切り替えを行う第2出力表示切り替え手段を備えてもよい。これにより、内外側斜位MLOに特化した場合でも、必要に応じて、MIP画像の出力表示に切り替えを行うことで、病巣を見つけやすく、比較読影しやすいMIP画像も表示することができる。
また、表示指定に基づいて、左右の乳房に関する断層画像に関して、体軸断面のアキシャル,冠状断面のコロナル,矢状断面のサジタル,斜め方向からの断面の各断面の出力表示のいずれかに切り替えを行う第3出力表示切り替え手段を備えてもよい。これにより、適宜、所望の断面の断層画像にそれぞれ切り替え表示することができる。
また、画面に出力表示されている右の乳房に関する断層画像の方向情報を当該右の乳房に関する断層画像の表示領域に出力表示するとともに、画面に出力表示されている左の乳房に関する断層画像の方向情報を当該左の乳房に関する断層画像の表示領域に出力表示する方向情報出力表示制御手段を備えてもよい。断層画像の方向情報を表示することにより、いずれの向きで断層画像を表示しているのかを確認することができる。
また、左右の乳房に関する断層画像を出力表示する同一画面に被検体情報および検査情報を出力表示する被検体・検査情報出力表示制御手段を備えてもよい。これにより、被検体情報および検査情報も同時に表示することができる。
この発明に係る表示装置によれば、互いの乳房の胸壁側を中心に左右の乳房に関する断層画像を対称に出力表示することにより、他のモダリティでの診断画像との比較がしやすい断層画像を簡便に表示することができる。これにより、手間を省き操作ミスが減り、操作時間も短くし、操作者による操作時間の差も小さく抑えることができる。その結果、読影のための操作ミスや画像表示の手間を抑えることができる。
(a)は実施例に係るマンモPET装置の概略側面図、(b)は(a)の検出器ユニットの概略平面図である。 実施例に係る表示装置並びにその周辺部のブロック図である。 頭尾方向の左右の乳房に関する断層画像の出力態様である。 頭尾方向の左右の乳房に関する断層画像を、互いの乳房の胸壁側を中心に当該断層画像を対称に同時表示したときの表示態様である。 図4との比較のための、全身用PETやCTやMRIにおけるアキシャル像(尾頭方向)の表示態様である。 断面の切り出し角度の指定およびそのときの内外側斜位の断層画像を対称に同時表示したときの表示態様である。 尾頭方向(Bottom View) の左右の乳房に関するアキシャル像を同時表示したときの表示態様である。 被検体の正面からの左右の乳房に関するコロナル像を同時表示したときの表示態様である。 被検体の左から右に向かって見たサジタル像を同時表示したときの表示態様である。 図4に方向情報および被検体・検査情報をさらに表示したときの表示態様である。 従来の全身用PET装置の概略側面図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1(a)は、実施例に係るマンモPET装置の概略側面図であり、図1(b)は、図1(a)の検出器ユニットの概略平面図であり、図2は、実施例に係る表示装置並びにその周辺部のブロック図である。本実施例では、放射線断層撮影装置としてマンモPET装置を例に採って説明する。
図1(a)に示すように、マンモPET装置1は、被検体Mを伏臥位に載置するガントリ2を備えている。ガントリ2の載置面には、載置面よりも下部で乳房を診断するために乳房を挿入する開口部2aを左右に2つ設けている。ガントリ2内には、被検体M内の放射性薬剤から発生した放射線(光子)を検出する検出器3aを有したリング状の検出器ユニット3と、その検出器ユニット3を支持し、移動させる支持・移動機構4とを備えている。その他に、マンモPET装置1は、同時計数回路5(図2を参照)と画像処理部6(図2を参照)とを備えている。
図1(a)および図1(b)に示すように、検出器ユニット3は、乳房の周囲を取り囲むように配置された複数の検出器3aと、これらの検出器3aを収容したリング状の筐体3bとを備えている。図1(b)では、簡略化のために、8つの検出器3aのみを図示しているが、実際にはそれ以上の数の検出器3aを備えていることに留意されたい。
予め放射性薬剤を投与した被検体Mを伏臥位にガントリ2に載置して、伏臥位状態の被検体Mの乳房を開口部2aに挿入して、PET撮像を行う。左右の乳房のうち、いずれか一方の乳房の撮像を行うために、当該乳房を近接させる位置にまで支持・移動機構4は検出器ユニット3を水平および昇降移動させる。当該一方の乳房からの光子を検出器3aが計数して、同時計数したときのみ同時計数回路5(図2を参照)に送り込む。乳房の周囲を撮像するので、当該一方の乳房に関する3次元ボリュームデータを取得することができる。
一方の乳房の撮像が終了すれば、他方の乳房の撮像を行うために、被検体Mが載置面を移動する。もしくは当該他方の乳房を近接させる位置にまで支持・移動機構4は検出器ユニット3を水平および昇降移動させてもよい。そして、同様に撮像を行う。このようにして、左右の乳房に関する3次元ボリュームデータをそれぞれ取得することができる。得られた左右の乳房に関する3次元ボリュームデータ(乳房PET画像)は、画像再構成により任意の多断面での画像(MPR画像)を生成することができる。
次に、図2に示すように、表示装置10の周辺部には、同時計数回路5および画像処理部6が設置されており、同時計数回路5で同時計数された3次元ボリュームデータに基づいて、画像処理部6は画像再構成処理を行って、MPR画像を生成する。そして、そのMPR画像を表示装置10に送り込む。
表示装置10は、コントローラ11とメモリ部12と入力部13とモニタ14とを備えている。また、コントローラ11は外部のDICOMサーバーに接続されており、表示装置10で出力されたデータをDICOMサーバーに送信することができる。必要に応じて、DICOMサーバーからのデータを受信することもできる。ここで、DICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)とは、 医用画像機器間の通信プロトコルを定義した標準規格である。コントローラ11は、この発明における対称出力表示制御手段,第1〜第3出力表示切り替え手段,内外側斜位出力表示制御手段,方向情報出力表示制御手段および被検体・検査情報出力表示制御手段に相当し、入力部13は、この発明における切り出し角度指定手段に相当する。
コントローラ11は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。なお、本実施例では、コントローラ11は、対称出力表示制御の機能,第1〜第3出力表示切り替えの機能,内外側斜位出力表示制御の機能,方向情報出力表示制御の機能および被検体・検査情報出力表示制御の機能を備えている。これらの機能については詳しく後述する。
メモリ部12は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体で構成されている。本実施例では、表示装置10の外部にある同時計数回路5や画像処理部6で処理されたデータ,コントローラ11で出力されたデータ,DICOMサーバーからのデータについてはRAMに書き込んで記憶し、必要に応じてRAMから読み出す。
入力部13は、操作者が入力したデータや命令をコントローラ11に送り込む。入力部13は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。本実施例では、切り出し角度指定の機能を備えており、その他にも、出力表示の切り替えを行うための表示指定の機能も備えている。これらの機能についても詳しく後述する。
モニタ14は、後述する図3〜図10の各画像を画面に表示するように構成されている。また、モニタ14はタッチパネルで構成されていてもよく、モニタ14が入力部13の機能を有するように構成してもよい。
次に、本実施例の各表示態様について、図3〜図10を参照して説明する。図3は、頭尾方向の左右の乳房に関する断層画像の出力態様であり、図4は、頭尾方向の左右の乳房に関する断層画像を、互いの乳房の胸壁側を中心に当該断層画像を対称に同時表示したときの表示態様であり、図5は、図4との比較のための、全身用PETやCTやMRIにおけるアキシャル像(尾頭方向)の表示態様であり、図6は、断面の切り出し角度の指定およびそのときの内外側斜位の断層画像を対称に同時表示したときの表示態様であり、図7は、尾頭方向(Bottom View) の左右の乳房に関するアキシャル像を同時表示したときの表示態様であり、図8は、被検体の正面からの左右の乳房に関するコロナル像を同時表示したときの表示態様であり、図9は、被検体の左から右に向かって見たサジタル像を同時表示したときの表示態様であり、図10は、図4に方向情報および被検体・検査情報をさらに表示したときの表示態様である。
「課題を解決するための手段」の欄でも述べたように、現在、X線マンモグラフィでは頭尾方向CCや内外側斜位MLOで一般的に撮像される。そこで、頭尾方向CCを例に採ると、先ず、コントローラ11(図2を参照)は、被検体M(図1(a)を参照)の体軸Z(図1(a)を参照)に垂直な面であって、頭尾方向CCの左右の乳房に関する断層画像を、図3に示すように出力する(図3では、右の乳房に関する断層画像をRで表記、左の乳房に関する断層画像をLで表記)。なお、図3中の二点鎖線は胸壁に対応する位置である。この段階では当該断層画像はモニタ14(図2を参照)に表示されない。図3〜図5での右の乳房中の丸は腫瘍を模式的に表したものであり、左の乳房中の星は腫瘍を模式的に表したものである。
次に、コントローラ11は、図4に示すように、頭尾方向CCの左右の乳房に関する断層画像をモニタ14の同一画面に同時に出力表示する。そして、右の乳房に関する当該断層画像Rを画面の左側に、左の乳房に関する当該断層画像Lを画面の右側に、互いの乳房の胸壁側を中心に対称に出力表示する。
それに対して、全身用PETやCTやMRIの画像は、図11に示すように全身を一度で撮像するので、図5に示すような態様になり、また一般的には尾頭方向:Bottom Viewとなる(図5でも、右の乳房をRで表記、左の乳房をLで表記)。また、図5での腫瘍の位置も図3とは逆方向に反転して出力表示される。なお、腫瘍の大きさも全身では小さく表示されるが、図5では便宜上、図3や図4と同じ大きさで図示する。もし、全身用PETやCTやMRIの画像を、X線マンモグラフィでの頭尾方向CCの左右同時表示のように出力しようとすると、「発明が解決しようとする課題」の欄でも述べたように、乳房領域への画像の切り出しや画像の回転、さらには画像ファイルの分割、表示方向の逆転などのように読影に適した面に設定する必要があり、手間がかかる。
それに対して、マンモPET装置(乳房専用PET装置)で得られたPET画像は、左右が個々の画像である。そこで、本発明(本実施例)では、左右の乳房専用PET画像を、図4に示すように、頭尾方向CCの左右の乳房に関する断層画像をモニタ14の同一画面に同時に出力表示し、互いの乳房の胸壁側を中心に当該断層画像を対称に出力表示する対称出力表示制御の機能をコントローラ11が有している。特に、図4では、上述したように、右の乳房に関する当該断層画像Rを画面の左側に、左の乳房に関する当該断層画像Lを画面の右側に、互いの乳房の胸壁側を中心に対称に出力表示する。なお、被検体毎にデータベースとしてメモリ部12(図2を参照)に書き込んで記憶し、入力部13(図2を参照)により被検体を選択するだけで、メモリ部12から読み出され選択された被検体の左右の乳房に関する断層画像を表示することも可能である。
また、マンモPET装置以外の多くのX線マンモグラフィは、一枚の単画像であり、トモシンセシスによるX線マンモグラフィはある程度の断層画像が得られる。それに対して、マンモPET装置で得られた乳房PET画像は、多断層(多断面)画像(MPR画像)であるので、その表示する断面によっては病巣が見つからず他のモダリティでの画像と比較読影しにくい。
そこで、コントローラ11が第1出力表示切り替えの機能を有するように構成する。第1出力表示切り替えの機能は、表示指定に基づいて、断層画像に関する各断面での出力表示,最大値投影法で得られたMIP画像の出力表示のいずれかに切り替えを行う。具体的には、切り替えボタンを入力部13で構成し、操作者がMIP画像を表示するように切り替えボタンを押下して、切り替えボタンの押下による表示指定に基づいて、MIP画像の出力表示に切り替えを行うことができる。よって、MIP画像あるいはMIP画像ファイルを別途選択することなくモニタ14にMIP画像を表示することができる。また、必要に応じて、切り替えボタンを再度押下することで、元の断層画像の出力表示に戻すことも可能である。なお、切り替えボタンを押下する以外にも、モニタ14に切り替えボタンを表示して、その切り替えボタンをクリックすることにより、切り替え表示してもよいし、プルダウンリストに「断層画像に関する各断面での出力表示」,「MIP画像の出力表示」を選択するようにして、切り替え表示してもよい。いずれの場合であっても、モニタ14上でのワンアクション(切り替えボタンのクリックまたはプルダウンリストの切り替え)で切り替え表示することができる。
上記では頭尾方向CCを例に採って説明したが、内外側斜位MLOや、また最近は撮像されることが少ない内外側ML(CTやMRIではサジタル)も同様である。なお、内外側斜位MLOや内外側MLは、上述したように内側(鎖骨)から外側(腕や肩)の方向に向かって見るので、CTやMRIでは左右別々に切り出して、表示の回転や表示方向の逆転が必要となるが、マンモPET装置(乳房専用PET装置)に用いられる表示装置10(図2を参照)(「乳房専用PETviewer」とも呼ばれる)では、その表示方向も左右の乳房毎に乳房の内側から外側に向かって見るビュー方向(すなわち内外側斜位MLOや内外側ML)で表示することが可能である。よって、画像の切り出しや表示の回転や表示方向の逆転が不要である。
これら頭尾方向CC,内外側ML,内外側斜位MLOなどの切り替えも、MIP画像の出力表示と同様に、MIP画像あるいはMIP画像ファイルの選択でなく、viewerのモニタ14上でのワンアクション(切り替えボタンのクリックまたはプルダウンリストの切り替え)で切り替え表示する、あるいは切り替えボタンの押下によって切り替え表示する。この切り替えは、上述した斜め方向からの断面(内外側斜位MLO)の各断面の出力表示への切り替えのみならず、後述する図7〜図9に示すように、アキシャル,コロナル,サジタルの出力表示への切り替えにおいても、同様にすればよい。図7〜図9については詳しく後述する。
また、コントローラ11が内外側斜位出力表示制御の機能を有するように構成してもよい。内外側斜位出力表示制御の機能は、乳房の内側から外側に向かって見るビュー方向である内外側斜位MLOに関して、指定された(断面の)切り出し角度に基づいて、右の乳房に関する当該内外側斜位MLOの断層画像を画面の左側に、左の乳房に関する当該内外側斜位MLOの断層画像を画面の右側に出力表示する。
具体的には、図6に示すように、断面の切り出し角度を指定する切り出し角度指定画面14Aをモニタ14に表示して、その切り出し角度指定画面14Aで切り出し角度を入力部13により入力することで、断面の切り出し角度を指定する。そして、切り出し角度指定画面14Aで入力され指定された切り出し角度に基づいて、右の乳房に関する当該内外側斜位MLOの断層画像Rを画面の左側に、左の乳房に関する当該内外側斜位MLOの断層画像Lを画面の右側に出力表示する。
図6の場合においても、同様にMIP画像の出力表示の切り替えを行うように構成してもよい。すなわち、コントローラ11が第2出力表示切り替えの機能を有するように構成する。第2出力表示切り替えの機能は、表示指定に基づいて、内外側斜位MLOの断層画像に関する各断面での出力表示,当該内外側斜位MLOでの最大値投影法で得られたMIP画像の出力表示のいずれかに切り替えを行う。この場合においても、viewerのモニタ14上でのワンアクション(切り替えボタンのクリックまたはプルダウンリストの切り替え)で切り替え表示する、あるいは切り替えボタンの押下によって切り替え表示すればよい。
また、現在のところマンモPET装置(乳房専用PET装置)による乳房専用PET検査は全身用PET装置による全身用PET検査と同日に行うことが保険適用の条件となっており、多くの全身用PET装置はX線CT装置と複合されたPET/CT装置となっている。よって、マンモPET装置で得られた乳房PET画像については全身用PET/CT装置で得られた全身用PET/CT画像との比較読影が行われる。全身用PET/CT装置で撮像されたPET画像やCT画像については、上述したように図5に示すように表示するのが一般的である。
そこで、コントローラ11が第3出力表示切り替え手段の機能を有するように構成する。第3出力表示切り替え手段の機能は、表示指定に基づいて、左右の乳房に関する断層画像に関して、体軸断面のアキシャル,冠状断面のコロナル,矢状断面のサジタル,斜め方向からの断面の各断面の出力表示のいずれかに切り替えを行う。具体的には、viewerのモニタ14上でのワンアクション(切り替えボタンのクリックまたはプルダウンリストの切り替え)で切り替え表示する、あるいは切り替えボタンの押下によって切り替え表示すればよい。
例えば、表示装置10(乳房専用PETviewer)で、上述した頭尾方向CC,内外側ML,内外側斜位MLOに加え、アキシャル(transverse)を選択すると、図7に示すように尾頭方向(Bottom View)にて左右の乳房の体軸断面(体軸横断面)であるアキシャル像R,Lを表示する。コロナルを選択すると、図8に示すように左右の乳房を被検体Mの前から後に向かって見るビュー方向である腹背方向(Antero-Posterior)(すなわち正面)でコロナル像R,Lとして表示する。サジタルを選択すると、図9に示すように左右の乳房を被検体Mの左から右に見た方向でサジタル像R,Lとして表示する。その他にも、切り出し角度が既に指定されているときには、図6に示すように斜め方向からの断面の断層画像(ここでは内外側斜位MLOの断層画像R,L)を表示してもよい。図7〜図9のいずれの表示でも、画像毎に表示方向の逆転する(例えば頭尾方向の表示を尾頭方向の表示に切り替える)ことが、ワンアクション(切り替えボタンのクリックまたはプルダウンリストの切り替え)あるいは切り替えボタンの押下で可能である。
また、コントローラ11が情報出力表示制御の機能および被検体・検査情報出力表示制御の機能を有するように構成する。情報出力表示制御の機能は、画面に出力表示されている右の乳房に関する断層画像の方向情報を当該右の乳房に関する断層画像の表示領域に出力表示するとともに、画面に出力表示されている左の乳房に関する断層画像の方向情報を当該左の乳房に関する断層画像の表示領域に出力表示する。また、被検体・検査情報出力表示制御の機能は、左右の乳房に関する断層画像を出力表示する同一画面に被検体情報および検査情報を出力表示する。
具体的には、図10に示すように、方向情報画面14Bを左右のそれぞれの画面にモニタ14に表示する。方向情報画面14B中の方形状の白枠は画面を表しており、画面の上下左右の文字で、被検体Mのどの方向かを表している。ここで、図10中の符号Rは右を表し、符号Lは左を表し、符号Aは前(Antero)を表し、符号Pは後(Posterior)を表す。図10では、図4の表示態様に方向情報画面14Bを追記している。よって、頭尾方向CCの右の乳房に関する断層画像Rでは、画面の左側にある符号Aは被検体Mの前側(腹側)を表し、画面の上側にある符号Rは被検体Mの右側を表す。一方、頭尾方向CCの左の乳房に関する断層画像Lでは、画面の左側にある符号Pは被検体Mの後ろ側(背中側)を表し、画面の上側にある符号Lを表す。この他にも、方向情報画面14B中の「F→|」は被検体Mの前側からの矢印の先が断面を表記することを意味し、方向情報画面14B中の「|F→」は断面を背にして矢印の先が被検体Mの前側を表記することを意味している。このように方向情報は、R,L,A,Pのような文字であってもよいし、白枠のような画像であってもよい。また、図6に示すような切り出し角度の値を方向情報として表示してもよい。
また、図10に示すように、被検体情報(名前や生年月日など)および検査情報(検査日時や投与情報や画像再構成条件など)を被検体・検査情報画面14Cとして左右の乳房に関する断層画像(ここでは断層画像R,L)と同時に表示することもできる。このように、図4〜図10の表示画面を画面コピーして画像データ(例えばビットマップデータ)として取り込み(「screen capture」とも呼ばれる)を行い、外部のDICOMサーバーに送信することで、サーバー上にある他のモダリティの画像(DICOM画像)と同様に、汎用の画像表示装置(DICOM viewer)にて表示することができる。
本実施例に係る表示装置10によれば、被検体M内の放射性薬剤から発生した放射線に基づき放射線断層撮影装置で得られた左右の乳房に関する3次元ボリュームデータに基づいて、図4に示すように、左右の乳房に関する断層画像を同一画面に同時に出力表示し、互いの乳房の胸壁側を中心に当該断層画像を対称に出力表示する。このように、互いの乳房の胸壁側を中心に左右の乳房に関する断層画像を対称に出力表示することにより、他のモダリティでの診断画像との比較がしやすい断層画像を簡便に表示することができる。これにより、手間を省き操作ミスが減り、操作時間も短くし、操作者による操作時間の差も小さく抑えることができる。その結果、読影のための操作ミスや画像表示の手間を抑えることができる。
対称に出力表示する対象の左右の乳房に関する断層画像の断面は、特に限定されない。体軸断面のアキシャルや、矢状断面のサジタルや、斜め方向からの断面であってもよい。本実施例では被検体Mの体軸Zに垂直な面の断層画像(すなわちアキシャル像)を例に採って説明しており、図4に示すように、頭尾方向CCの右の乳房に関する当該断層画像Rを画面の左側に、頭尾方向CCの左の乳房に関する当該断層画像Lを画面の右側に、互いの乳房の胸壁側を中心に対称に出力表示する。これにより、画面の左側に表示された右の乳房に関する断層画像Rは画面の左手側から右手側のビューとなり、画面の右側に表示された左の乳房に関する断層画像Lは画面の右手側から左手側のビューとなる。
なお、3次元ボリュームデータに基づいて多断層(多断面)画像が得られるので、病巣を見つけようとすると各断面を検索しなければならず比較しにくくなることがある。そこで、表示指定に基づいて、断層画像に関する各断面での出力表示,最大値投影法で得られたMIP画像の出力表示のいずれかに切り替えを行う第1出力表示切り替えの機能を例えばコントローラ11が有するのが好ましい。これにより、必要に応じて、MIP画像の出力表示に切り替えを行うことで、病巣を見つけやすく、比較読影しやすいMIP画像も表示することができる。
「課題を解決するための手段」の欄でも述べたように、現在、X線マンモグラフィでは頭尾方向CCあるいは内外側斜位MLOが用いられる。そこで、内外側斜位MLOの断層画像も、頭尾方向CCに代表される被検体Mの体軸Zに垂直な面の断層画像(体軸断面のアキシャル像)と同様に、それぞれ画面の左右に出力表示してもよい。すなわち、断面の切り出し角度を指定する切り出し角度指定手段(本実施例では入力部13)と、乳房の内側から外側に向かって見るビュー方向である内外側斜位MLOに関して、指定された切り出し角度に基づいて、図6に示すように、右の乳房に関する当該内外側斜位MLOの断層画像Rを画面の左側に、左の乳房に関する当該内外側斜位MLOの断層画像Lを画面の右側に出力表示する内外側斜位出力表示制御の機能を例えばコントローラ11が有してもよい。これにより、切り出し角度指定手段(入力部13)により任意の切り出し角度を指定することができ、そのときの切り出し角度に応じた内外側斜位MLOの断層画像を、右の乳房については画面の左側に、左の乳房については画面の右側にそれぞれ表示することができる。
図6の内外側斜位MLOに特化した場合でも、MIP画像の出力表示の切り替えを行ってもよい。具体的には、表示指定に基づいて、内外側斜位MLOの断層画像に関する各断面での出力表示,当該内外側斜位MLOでの最大値投影法で得られたMIP画像の出力表示のいずれかに切り替えを行う第2出力表示切り替えの機能を例えばコントローラ11が有する。これにより、図6の内外側斜位MLOに特化した場合でも、必要に応じて、MIP画像の出力表示に切り替えを行うことで、病巣を見つけやすく、比較読影しやすいMIP画像も表示することができる。
また、表示指定に基づいて、左右の乳房に関する断層画像に関して、体軸断面のアキシャル(図7のR,Lを参照),冠状断面のコロナル(図8のR,Lを参照),矢状断面のサジタル(図9のR,Lを参照),斜め方向からの断面の各断面(例えば図6の内外側斜位MLOの断層画像R,L)の出力表示のいずれかに切り替えを行う第3出力表示切り替えの機能を例えばコントローラ11が有してもよい。これにより、適宜、所望の断面の断層画像にそれぞれ切り替え表示することができる。
また、画面に出力表示されている右の乳房に関する断層画像の方向情報を当該右の乳房に関する断層画像(図10では断層画像R)の表示領域に出力表示するとともに、画面に出力表示されている左の乳房に関する断層画像(図10では断層画像L)の方向情報を当該左の乳房に関する断層画像の表示領域に出力表示する方向情報出力表示制御の機能を例えばコントローラ11が有してもよい。断層画像の方向情報を表示することにより、いずれの向きで断層画像を表示しているのかを確認することができる。
また、左右の乳房に関する断層画像(図10では断層画像R,L)を出力表示する同一画面に被検体情報および検査情報を出力表示する被検体・検査情報出力表示制御の機能を例えばコントローラ11が有してもよい。これにより、被検体情報および検査情報も同時に表示することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、放射線断層撮影装置としてマンモPET装置を例に採って説明したが、この発明は、単一の放射線を検出して乳房に関する3次元ボリュームデータを取得するマンモSPECT(Single Photon Emission CT)装置などにも適用することができる。
(2)上述した実施例では、図1に示すリング状の検出器ユニット3で得られた左右の乳房に関する3次元ボリュームデータを用いたが、左右の乳房に関する3次元ボリュームデータを取得することができる検出器の構成であれば、特に限定されない。例えば、検出器を内蔵した平板で乳房を挟んで圧迫してマンモグラムを行う圧迫のタイプであっても、例えば平板内で検出器が自在に移動してトモシンセシスによって、左右の乳房に関する3次元ボリュームデータを取得することができるならば、圧迫のタイプであってもよい。ただし、上述したように、トモシンセシスによるX線マンモグラフィ以外の非圧迫のタイプの方がより多くの多断層画像(MPR画像)が得られるので、圧迫のタイプを用いるのが好ましい。また、一部が開口された非リング状の検出器ユニットを用いてもよい。この場合には、乳房の大きさに応じて検出器ユニットの径の大きさを自在に変更することができる。
以上のように、この発明は、マンモPET装置やマンモSPECT装置に用いられる表示装置に適している。
1 … マンモPET装置
10 … 表示装置
11 … コントローラ
13 … 入力部
〜R … 右の乳房に関する断層画像
〜L … 左の乳房に関する断層画像
M … 被検体

Claims (8)

  1. 放射線断層撮影装置に用いられる表示装置であって、
    被検体内の放射性薬剤から発生した放射線に基づき当該放射線断層撮影装置で得られた左右の乳房に関する3次元ボリュームデータに基づいて、左右の乳房に関する断層画像を同一画面に同時に出力表示し、互いの乳房の胸壁側を中心に当該断層画像を対称に出力表示する対称出力表示制御手段
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記断層画像は、前記被検体の体軸に垂直な面の断層画像であって、
    前記対称出力表示制御手段は、右の乳房に関する当該断層画像を画面の左側に、左の乳房に関する当該断層画像を画面の右側に、互いの乳房の胸壁側を中心に対称に出力表示することを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の表示装置において、
    表示指定に基づいて、前記断層画像に関する各断面での出力表示,最大値投影法で得られたMIP画像の出力表示のいずれかに切り替えを行う第1出力表示切り替え手段を備えることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示装置において、
    断面の切り出し角度を指定する切り出し角度指定手段と、
    乳房の内側から外側に向かって見るビュー方向である内外側斜位に関して、指定された前記切り出し角度に基づいて、右の乳房に関する当該内外側斜位の断層画像を画面の左側に、左の乳房に関する当該内外側斜位の断層画像を画面の右側に出力表示する内外側斜位出力表示制御手段と
    を備えることを特徴とする表示装置。
  5. 請求項4に記載の表示装置において、
    表示指定に基づいて、前記内外側斜位の断層画像に関する各断面での出力表示,当該内外側斜位での最大値投影法で得られたMIP画像の出力表示のいずれかに切り替えを行う第2出力表示切り替え手段を備えることを特徴とする表示装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の表示装置において、
    表示指定に基づいて、左右の乳房に関する断層画像に関して、体軸断面のアキシャル,冠状断面のコロナル,矢状断面のサジタル,斜め方向からの断面の各断面の出力表示のいずれかに切り替えを行う第3出力表示切り替え手段を備えることを特徴とする表示装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の表示装置において、
    画面に出力表示されている右の乳房に関する断層画像の方向情報を当該右の乳房に関する断層画像の表示領域に出力表示するとともに、画面に出力表示されている左の乳房に関する断層画像の方向情報を当該左の乳房に関する断層画像の表示領域に出力表示する方向情報出力表示制御手段を備えることを特徴とする表示装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の表示装置において、
    左右の乳房に関する断層画像を出力表示する同一画面に被検体情報および検査情報を出力表示する被検体・検査情報出力表示制御手段を備えることを特徴とする表示装置。
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