JP2016200286A - スライド扉脱輪防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納庫におけるスライド扉を開けた際にスライド扉が脱輪することが防止されるスライド扉脱輪防止構造を提供する。
【解決手段】スライド扉脱輪防止構造10は、下側開口縁部に設けられた突条の下側レール部97と、上側開口縁部に設けられた凹溝状の上側レール部とを有する枠体9と、上端が上側レール部に挿入される板状の扉本体部111と、扉本体部111の下端に設けられ下側レール部97上に載せられる戸車13とを有し、幅方向に沿ってスライド移動して開閉するスライド扉11と、スライド扉11を開ける際にスライド扉11が進む方向にある下側レール部97の端部に設けられる下側ストッパ40と、スライド扉11の進む方向にある上側レール部91の端部に、スライド扉11を開けた際に下側ストッパ40よりも先にスライド扉11と当接するように、下側ストッパ40よりもスライド扉11側にはみ出す形で設けられる上側ストッパ30とを備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、ショーケース等の収納庫におけるスライド扉脱輪防止構造に関する。
食料品店等において、食料品や飲料品等の収納物を冷蔵状態で収納するショーケース等の収納庫が利用されている。この種の収納庫は、前側に開口した断熱箱体の内側に形成される箱状の収納室を備えている。収納室の開口縁部には、枠体が設けられており、その枠体を利用して収納室の出入口を開閉するためのスライド扉(引き戸)が、スライド自在な状態で支持されている(特許文献1,2参照)。
スライド扉の下端には、特許文献1に示されるように、左右方向に並ぶ形で2つの戸車が設けられている。それらの戸車は、枠体の下側部分に設けられている突条レール上にスライド自在な状態で載せられている。また、スライド扉の上端は、枠体の上側部分に設けられている下方に開口した凹溝状レール内にスライド自在な状態で挿入されている。なお、上下方向において、スライド扉の上端と凹溝状レールとの間には、スライド扉を枠体に着脱する際等に利用される隙間が形成されている。
このようなスライド扉を左右方向にスライド移動させて収納室の出入口を開状態とする場合に、スライド扉の側端部が、勢い余って枠体の側端部と衝突することがある。その場合、スライド扉や枠体には、大きな衝撃が加わり、スライド扉や枠体が破損する虞があった。そのため、このような衝撃を緩和するために、凹溝状レールの終端及び突条レールの終端には、それぞれ弾性体からなり、スライド扉の側端部との接触を緩和する上側ストッパ及び下側ストッパが取り付けられている。なお、開状態となるようにスライド扉をスライド移動させた際に、スライド扉の側端部の上下端は、それぞれ上側ストッパ及び下側ストッパと略同時に当接することになる。
実開平7−16661号公報 特開2000−257322号公報
ところで、この種の収納庫では、収納物の重さ等の影響により、収納室を構成する断熱箱体の底部や突条レールが沈下して歪むことがあった。その際、特に、底部の中央側が左右両側よりも大きく下がるように歪みが生じるため、スライド扉は、収納室の端側に配される一方の側端部よりも、収納室の中央側に配される他方の側端部の方が下がるように傾いた状態となる。
このような歪みが収納庫に生じている場合に、収納室の出入口が開状態となるように、傾いた状態のスライド扉が枠体の側端部に向かってスライド移動すると、スライド扉の一方の側端部のうち、下端側が先に下側ストッパと当接することになる。その際、スライド扉は、下側ストッパと当接した前記側端部の下端側を支点としつつ、他方の側端部の下端側が浮き上がるように勢い余って回転移動することになる。そのため、スライド扉の戸車が突条レールから脱輪する虞があった。
戸車が脱輪した状態で、スライド扉をスライド移動させようとすると、戸車やスライド扉の側端部に設けられている取っ手部等に大きな負荷が加えられ、戸車や取っ手部等が破損する虞があった。
本発明の目的は、収納庫におけるスライド扉を開けた際にスライド扉が脱輪することが防止されるスライド扉脱輪防止構造を提供することである。
本発明に係るスライド扉脱輪防止構造は、前側に開口した箱状をなし、収納物を収納する収納室と、前記収納室の開口縁部のうち下側にある下側開口縁部に設けられ前記収納室の幅方向に延びる突条の下側レール部と、前記開口縁部のうち上側にある上側開口縁部に設けられ前記幅方向に延びた凹溝状の上側レール部とを有し、前記開口縁部に沿う形で設けられる枠体と、上端が前記上側レール部に挿入される板状の扉本体部と、前記扉本体部の下端に設けられ前記下側レール部上に載せられる戸車とを有し、前記幅方向に沿ってスライド移動して開閉するスライド扉と、前記スライド扉を開ける際に前記スライド扉が進む方向にある前記下側レール部の端部に設けられる下側ストッパと、前記スライド扉の前記進む方向にある前記上側レール部の端部に、前記スライド扉を開けた際に前記下側ストッパよりも先に前記スライド扉と当接するように、前記下側ストッパよりも前記スライド扉側にはみ出す形で設けられる上側ストッパとを備える。
前記スライド扉脱輪防止構造において、前記上側ストッパは、弾性体からなるものが好ましい。上側ストッパが弾性体からなると、スライド扉と当接した際に衝撃を吸収し易い。
前記スライド扉脱輪防止構造において、前記スライド扉が閉められた状態で、又は前記スライド扉が開けられた状態で、前記スライド扉が前記枠体から外れないように、前記スライド扉と前記上側レール部との間に形成される隙間に挿入され、弾性体からなる規制部材を備えるものであってもよい。
本発明によれば、収納庫におけるスライド扉を開けた際にスライド扉が脱輪することが防止されるスライド扉脱輪防止構造を提供することができる。
本発明の実施形態1に係るショーケースの正面図 図1に示されるショーケースの前側部分を切断した断面図 図1のA−A線断面図 図1のB−B線断面図 後側から見た上側ストッパの斜視図 上側ストッパの正面図 上側ストッパの左側面図 図2に示される左スライド扉用の上側ストッパの拡大断面図 図2に示される左スライド扉用の下側ストッパの拡大断面図 図2に示される閉状態の左スライド扉をスライド移動させて開状態にしたショーケースの断面図 図10に示される左スライド扉用の上側ストッパの拡大断面図 図10に示される左スライド扉用の下側ストッパの拡大断面図 実施形態2のショーケースの前側部分を切断した断面図 図13のC−C線の位置に対応するショーケースの断面図
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1を図1〜図12を参照しつつ説明する。本実施形態では、収納庫の一例であるショーケース1のスライド扉脱輪防止構造10について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るショーケース1の正面図であり、図2は、図1に示されるショーケース1の前側部分を切断した断面図である。なお、本明細書において、図1の紙面手前側をショーケース1の「前側」とし、紙面奥側をその「後側」とする。また、図1の左側を、ショーケース1の「左側」とし、図1の右側を、ショーケース1の「右側」とする。
ショーケース1は、食料品や飲料品等の収納物を冷蔵状態で収納して陳列するものであり、全体的には、縦長の直方体状の外観形状を備えている。このようなショーケース1は、前側に開口した断熱性の箱体からなる本体部2と、この本体部2の内部に形成され、内側で収納物を収納する前側に開口した箱状の収納室3とを備えている。
本体部2は、前側に開口した外箱と、この外箱との間に所定の間隔を保ちつつ外箱内に収納される形で組み付けられる内箱と、外箱と内箱との間にある間隔を充填する発泡ウレタン等の断熱材とを備えている。なお、外箱及び内箱は、ステンレス等の熱良導性金属板が箱状に組み立てられたものからなる。
収納室3は、本体部2の内部のうち、その大部分を占めるように形成される箱状の部分からなる。収納室3は、全体的には前側に開口した箱状をなし、本体部2内に収納される形で組み付けられている。収納室3を区画する天井板や底板等の壁面は、ステンレス等の熱良導性金属板からなる。
また、ショーケース1は、本体部2が載せられる箱状の枠組み等からなるシャーシ部4と、このシャーシ部4の底面の四隅に配され、シャーシ部4等を支える複数の脚部5とを備えている。なお、シャーシ部4の内側は、圧縮機や凝縮器等からなる冷凍装置が収容される機械室となっている。
箱体からなる本体部2の内部上方の部分6には、前記冷凍装置から冷媒が供給される冷気循環装置が配設されている。この冷気循環装置は、収納室3の天井部の上方に配されており、冷気循環装置により供給される冷気により、収納室3が冷却される。
収納室3の内部には、複数の棚柱7に差し渡される形で支持された棚8が、上下方向に複数個並ぶように設けられている。棚柱7は、収納室3の後側(奥側)にある背面部3bに取り付けられている。
本体部2の前側に配される開口縁部2aの内側には、収納室3の開口縁部3aが形成されている。開口縁部3aは、収納室3の前端に配され、かつ前側を向くように開口した形をなしており、その内側の空間(孔部)が収納物の出入口として利用される。
開口縁部3aは、上側に配される左右方向(収納室3の幅方向)に延びた上側開口縁部3a1と、下側に配される左右方向に延びた下側開口縁部3a2と、左側に配される上下方向に延びた左側開口縁部3a3と、右側に配される上下方向に延びた右側開口縁部3a4とからなる。このような開口縁部3aの内周縁に沿うように、枠体9が取り付けられている。
枠体9は、全体的には、縦長の矩形状をなしており、金属加工品からなる。枠体9は、収納室3の開口縁部3aのうち、上側開口縁部3a1に取り付けられる上枠部9aと、下側開口縁部3a2に取り付けられる下枠部9bと、左側開口縁部3a3に取り付けられる左枠部9cと、右側開口縁部3a4に取り付けられる右枠部9dとからなる。
上枠部9a及び下枠部9bは、全体的には、開口縁部3a(上側開口縁部3a1及び下側開口縁部3a2)の左右方向に沿って形成される長手状の部材からなる。上枠部9a及び下枠部9bは、上下方向で互いに間隔を保ちつつ左右方向に沿って平行に並ぶ形で開口縁部3aに取り付けられている。
また、左枠部9c及び右枠部9dは、全体的には、開口縁部3a(左側開口縁部3a3及び右側開口縁部3a4)の上下方向に沿って形成される長手状の部材からなる。左枠部9c及び右枠部9dは、左右方向で互いに間隔を保ちつつ上下方向に沿って平行に並ぶ形で開口縁部3aに取り付けられている。
このような枠体9の上枠部9aと下枠部9bとの間には、左右一対のスライド扉11,11が、それぞれ左右方向にスライド移動できるように取り付けられている。開口縁部3aの内側からなる収納室3の出入口は、これらのスライド扉11,11によって開閉される。なお、本明細書において、左側のスライド扉11を、「左スライド扉11a」と称し、右側のスライド扉11を、「右スライド扉11b」と称する場合がある。
左スライド扉11a及び右スライド扉11bは、左スライド扉11aが奥側に配され、かつ右スライド扉11bが前側に配されるように、上枠部9aと下枠部9bとの間に取り付けられている。左スライド扉11a及び右スライド扉11bは、互いに平行に並ぶ形で、それぞれ左右方向にスライド移動する。
図3は、図1のA−A線断面図である。図3には、上枠部9a及びスライド扉11の上端部12の構成が模式的に示されている。上枠部9aには、図3に示されるように、断面が下方に開口した凹溝状(略コの字状)の2つの案内溝(上側レール部)91,91(91a,91b)が、前後方向で隣接しつつ左右方向に延びる形で設けられている。奥側に配される案内溝91aには、左スライド扉11aの上端部12が挿入され、前側に配される案内溝91bには、右スライド扉11bの上端部12が挿入される。スライド扉11,11の各上端部12,12は、各案内溝91a,91bに沿って左右方向にスライド移動することができる。
上枠部9aは、左右方向に延びつつ水平に配される板状の上枠天板部92と、この上枠天板部92の奥側に配される左右方向に延びた縁部から下方に向かう板状の上枠奥側壁部93と、上枠天板部92の前側に配される左右方向に延びた縁部から下方に向かう板状の上枠前側壁部94と、上枠奥側壁部93と上枠前側壁部94との間に配されるように、上枠天板部92から下方に向かう上枠中間壁部95とを備えている。
奥側の案内溝(上側レール部)91aは、上枠天板部92、上枠奥側壁部93及び上枠中間壁部95によって構成される。また、前側の案内溝(上側レール部)91bは、上枠天板部92、上枠前側壁部94及び上枠中間壁部95によって構成される。
図3に示されるように、スライド扉11と上枠部9aの上枠天板部92との間には、隙間が確保されている。なお、後述するように、奥側の案内溝(上側レール部)91aの右側の端部には、上側ストッパ30が配設されている。
図4は、図1のB−B線断面図である。図4には、下枠部9b及びスライド扉11の下端部の構成が模式的に示されている。なお、説明の便宜上、図4には、B−B線以外の切断線により切断された断面構造が一部示されている。下枠部9bは、図4に示されるように、左右方向に延びつつ水平に配される板状の下枠底板部96と、この下枠底板部96の上面に形成され、前後で離間しつつ互いに平行に並ぶ形で左右方向に延びた2本の突条レール部(下側レール部)97,97(97a,97b)とを備えている。
なお、下枠底板部96には、奥側の突条レール部97aと前側の突条レール部97bとの間に配されるように、左右方向に延びた下枠中間立壁部98aが立設されている。また、下枠底板部96には、奥側の突条レール部97aよりも更に奥側に配されるように、左右方向に延びた下枠奥側立壁部98bが立設されている。また、下枠底板部96には、前側の97bよりも更に前側に配されるように、左右方向に延びた下枠前側立壁部98cが立設されている。なお、後述するように、奥側の突条レール部97aにおける右側の端部には、下側ストッパ40が配設されている。
スライド扉11の下端には、戸車13が設けられている。戸車13は、車輪13aと、車輪13aを回転自在な状態で軸支しつつ、スライド扉11の扉本体部111の下端に固定される軸支部13bとを備えている。戸車13の軸支部13bは、扉本体部111の下端に対してビス13cを利用して固定されている。なお、戸車13は、扉本体部111の下端(後述する枠部材113)に延設されたカバー部材14で覆われている。戸車13は、1つのスライド扉11に対して、左右方向に並ぶように、左右両端側にそれぞれ1つずつ設けられている。
下枠部9bが備える2本の突条レール部(下側レール部)97a,97bには、それぞれスライド扉11の下端に設けられた戸車13の車輪13aが載せられる。各スライド扉11,11は、戸車13が突条レール部97a,97bに載せられる形で、下枠部9bによって左右方向にスライド移動できるように支持される。なお、奥側の突条レール部97aには、左スライド扉11aの戸車13が載せられ、前側の突条レール部97bには、右スライド扉11bの戸車13が載せられる。
スライド扉11の扉本体部111は、上端部が案内溝91に挿入される板状をなしている。扉本体部111は、ガラスやアクリル系樹脂等から形成される透明板112や、その平板材の周りを取り囲む囲む合成樹脂製の枠部材113等から構成される。利用者は、スライド扉11の扉本体部111(透明板112)越しに、収納室3内の状態を確認することができる。なお、本実施形態の場合、スライド扉11の上端部12は、扉本体部111の上端部からなる。
なお、左スライド扉11aの前面の左端側及び右スライド扉11bの前面の右端側には、それぞれ各スライド扉11,11をスライド移動させるために利用者の手が掛けられる取っ手部114,114が取り付けられている。この取っ手部114は、合成樹脂製であり、透明板112の表面に貼り付けられている。
下枠部9bの下枠底板部96には、スライド扉11の結露水を収納室3へ排出するための貫通孔状の排水口(不図示)が形成されている。この排水口には、シャーシ部4内に配設されているドレインパイプが接続されており、下枠部9bに流れ込んだ結露水がドレインパイプ等を介して収納室3の外側に排出される。
収納室3の出入口(開口縁部3aの内側)は、2つのスライド扉11,11を利用して開閉される。図1には、閉状態の左スライド扉11a及び右スライド扉11bが示されている。なお、図2には、閉状態の左スライド扉11aのみが示されている。
左スライド扉11aが閉状態の場合、左スライド扉11aの左側端部11a1が、枠体9の左枠部9cと当接している。その場合の左スライド扉11aの右側端部11a2は、左右方向(幅方向)における収納室3の中央側に配されている。
右スライド扉11bが閉状態の場合、右スライド扉11bの右側端部11b1が、枠体9の右枠部9dと当接している。その場合の右スライド扉11bの左側端部11b2は、左右方向(幅方向)における収納室3の中央側に配されている。なお、閉状態における右スライド扉11bの左側端部11b2と、閉状態の左スライド扉11aの右側端部11a2とは互いに前後方向で重なっている。
また、閉状態の左スライド扉11aが開けられる場合(つまり、左スライド扉11aを開状態とする場合)、右側端部11a2が枠体9の右枠部9d側に近付くように左スライド扉11aがスライド移動する。また、閉状態の右スライド扉11bが開けられる場合(つまり、右スライド扉11bを開状態とする場合)、左側端部11a1が枠体9の左枠部9c側に近付くように左スライド扉11bがスライド移動する。
本実施形態のショーケース1(スライド扉脱輪防止構造10)は、左スライド扉11aが開けられる際に、左スライド扉11aの右側端部11a2と右枠部9dとの衝突が緩和され、かつ戸車13が突条レール部(下側レール部)97aから脱輪することを防止するための上側ストッパ30及び下側ストッパ40を備えている。また、同様の上側ストッパ30及び下側ストッパ40が、右スライド扉11bのためにも設けられている。左スライド扉11a用の上側ストッパ30及び下側ストッパ40と、右スライド扉11b用の上側ストッパ30及び下側ストッパ40とは、基本的に同じ構成である。そのため、本明細書では、左スライド扉11a用の上側ストッパ30及び下側ストッパ40を例に挙げて説明する。
図5は、後側から見た上側ストッパ30の斜視図であり、図6は、上側ストッパ30の正面図であり、図7は、上側ストッパ30の左側面図である。上側ストッパ30は、ゴムやエラストマー等の弾性体からなり、左右方向(収納室3の幅方向)に延びた上枠部9aのうち、右側の端部に取り付けられる。上側ストッパ30は、上下方向に延びた右側端部11a2の上端と当接する当接部31と、この当接部31を保持する保持部32とを備えている。当接部31と保持部32とは、互いに接着剤等を利用して固定されている。
保持部32は、上側ストッパ30の取付時に、前側の案内溝(上側レール部)91aに挿し込まれる前側保持部32aと、後側の案内溝(上側レール部)91bに挿し込まれる後側保持部32bと、前側保持部32aと後側保持部32bとを繋ぐ連結保持部32cとを備えている。前側保持部32aと後側保持部32bとの間には、上側ストッパ30の取付時に、上枠部9aの上枠中間壁部95が挿入される隙間32dが設けられている。
当接部31は、後側保持部32bの左端面に取り付けられている。当接部31は、上部側が下部側よりも太くなるように設定されている。案内溝91aの内部には、当接部31の上部と下部との間にある段差部31aと係止するための係止部99a,99bが設けられている。係止部99aは、案内溝91aを構成する上枠奥側壁部93に設けられ、係止部99bは、案内溝91aを構成する上枠中間壁部95に設けられる。なお、保持部32の後側保持部32bも、当接部31と同様、上部側が下部側よりも太くなるように設定されており、後側保持部32bにも、係止部99a,99bに係止される段差部32b1が設けられている。
また、前側の案内溝91bを構成する上枠前側壁部94と、上枠中間壁部95には、それぞれ係止部99c,99dが設けられている。これらの係止部99c,99dは、案内溝突条レール部91bに挿入された前側保持部32aの下端と係止する。
図6に示されるように、上側ストッパ30の左右方向の長さL1は、当接部31の左右方向の長さL11と、保持部32の左右方向の長さL12とを合せたものからなる。本実施形態の場合、後側保持部32bの左右方向の長さと、前側保持部32aの左右方向の長さは同じであり、共に長さL12に設定されている。
また、図6に示されるように、当接部31の上下方向の長さH1は、後側保持部32bの上下方向の長さと同じであり、前側保持部32aの上下方向の長さH2よりも長くなるように設定されている。
上側ストッパ30は、隙間32dに上枠中間壁部95の端部が挿入されつつ、当接部31及び後側保持部32bが奥側の案内溝91aに挿入され、かつ前側保持部32aが前側の案内溝91bに挿入される形で、上枠部9aに取り付けられる。
当接部31の上下方向の長さH1は、当接部31が案内溝91aに装着された状態で、左スライド扉11aの上端部12と左右方向で重なるように設定されている(図3参照)。そのため、当接部31は、右枠部9dに近付くようにスライド移動する左スライド扉11aの右側端部11a2と当接することができる。
なお、前側保持部32aの上下方向の長さH2は、前側保持部32aが前側の案内溝91bに装着された際に、スライド移動する右スライド扉11bの上端部12と干渉しないように、設定されている。図3に示されるように、右スライド扉11bの上端部12と上側ストッパ30の前側保持部32aとの間には、上下方向において隙間が確保されている。
図8は、図2に示される左スライド扉11a用の上側ストッパ30の拡大断面図である。図8に示されるように、上側ストッパ30の右端面(連結保持部32cの右端面)は、上下方向に延びた右枠部9dに接触している。
図9は、図2に示される左スライド扉11a用の下側ストッパ40の拡大断面図である。下側ストッパ40は、上述した上側ストッパ30と同様の弾性体からなり、左右方向(収納室3の幅方向)に延びた下枠部9bのうち、奥側の突条レール部97aにおける右側の端部に取り付けられる。下側ストッパ40は、全体的には、左右方向に延びた直方体状をなしている。
図4に示されるように、下側ストッパ40は、下枠底板部96、下枠奥側立壁部98b
及び下枠中間立壁部98aにより形成される上方に開口した凹溝状の部分に挿入されている。前記凹溝状の部分に挿入された状態の下側ストッパ40は、突条部97aと接触する部分が弾性変形し、突条レール部97aを前後方向で跨ぐような形となっている。
このように突条レール部97aの端部に取り付けられた下側ストッパ40は、左スライド扉11aの下端部と、左右方向で重なることになる(図4参照)。なお、図9に示されるように、下側ストッパ40の右端面は、上述した上側ストッパ30と同様、上下方向に延びた右枠部9dと接触している。また、下側ストッパ40の左右方向の長さL2は、上側ストッパ30における保持部32の左右方向の長さL12と同じに設定されている。
つまり、上述した上側ストッパ30は、下側ストッパ40よりも、当接部31の長さL11分だけ、左スライド扉11a側にはみ出した形となっている。
このようなショーケース1(スライド扉脱輪防止構造10)において、閉状態の左スライド扉11a(図2参照)を、右枠部9dに近付くように右側にスライド移動させると、最終的には、左スライド扉11aの右側端部11a2が、下側ストッパ40よりも先に、上側ストッパ30に当たることになる。
図10は、図2に示される閉状態の左スライド扉11aをスライド移動させて開状態にしたショーケース1の断面図であり、図11は、図10に示される左スライド扉用の上側ストッパの拡大断面図であり、図12は、図10に示される左スライド扉用の下側ストッパの拡大断面図である。
図10等に示されるショーケース1には、収納室3を構成する底板等に変形が生じていない。しかしながら、収納室3内に収納される収納物の条件(例えば、収納室3の底板上に大きな重量の収納物を載せた場合)によっては、収納室3の左右方向(幅方向)における底板の略中央部分が、両端部分よりも高さ位置が低くなるように変形することがある。そのような場合、左右方向に延びた突条レール部(下側レール部)97a等も、略中央部分が両端部分よりも高さ位置が低くなるように変形する。
このように突条レール部(下側レール部)97a等に変形が生じると、左スライド扉11aは、傾いた突条レール部97aに沿ってスライド移動することになる。なお、左スライド扉11aの上端部12と上枠部9aとの間には、上述したようにある程度の隙間が確保されているため、左スライド扉11aは、傾いた状態でも、突条レール部97a及び案内溝91aに沿ってスライド移動することができる。
突条レール部97aに上記のような変形が生じている場合に、閉状態の左スライド扉11aを開状態にするために、右枠部9dに向かって進むように左スライド扉11aをスライド移動させると、左スライド扉11aの右側端部11a2は、下側ストッパ40よりも先に上側ストッパ30(当接部31)と当接する。
仮に、上側ストッパ30から当接部31を除いた場合(つまり、保持部32のみからなる場合)、閉状態の左スライド扉11aを同じようにスライド移動させると、左スライド扉11aの右側端部11a2は、先ず下側ストッパ40と当たることになる。このように、右側端部11a2が、当接部31を除いた上側ストッパ30よりも先に、下側ストッパ40に当たると、左スライド扉11aは、下側ストッパ30と当接した右側端部11a2の下端側を支点としつつ、左側端部11a1の下端側が浮き上がるように勢い余って時計回りに回転移動することになる。その際、左側端部11a1の近くに配設されている戸車13は、突条レール部97aから離れて浮き上がった状態となる。そして、左スライド扉11aの右側端部11a2が上枠部9a等に当たる等して、逆向き(反時計回り)に回転移動した際に、浮き上がった戸車13が突条レール部97aから外れて下枠部9bの下枠底板部96等に着地してしまう虞がある。
しかしながら、本実施形態のショーケース1では、上述したように、上側ストッパ30には、下側ストッパ40よりも左スライド扉11a側にはみ出した形で設けられており、突条レール部97aが上記のように変形した場合でも、右側端部11a2が下側ストッパ40よりも先に、又は下側ストッパ40と略同時に、上側ストッパ30と当たるように設定されている。
以上より、本実施形態のショーケース1(スライド扉脱輪防止構造10)では、収納室3の底板等と共に突条レール部97が変形しても、各スライド扉11,11(左スライド扉11a,右スライド扉11b)が開けられる際に、戸車13が突条レール部97(97a,97b)から脱輪することが防止される。
なお、右スライド扉11b用の上側ストッパでは、左右方向に延びた上枠部9aのうち、左側の端部における前側の案内溝91b内に当接部が挿着される。また、右スライド扉11b用の下側ストッパは、左右方向に延びた下枠部9bのうち、左側の端部における前側の突条レール部97bの端部に取り付けられる。
<実施形態2>
次いで、本発明の実施形態2を、図13及び図14を参照しつつ説明する。本実施形態のショーケース1A(スライド扉脱輪防止構造10A)は、上記実施形態1のショーケース1(スライド扉脱輪防止構造10)に、規制部材50を取り付けたものである。そのため、実施形態1と同じ構成については、実施形態1と同じ符号を付しそれらの詳細説明は省略する。
図13は、実施形態2のショーケース1Aの前側部分を切断した断面図であり、図14は、図13のC−C線の位置に対応するショーケース1Aの断面図である。図13には、ショーケース1Aを正面側から見た状態が示されている。なお、図13には、閉状態の左スライド扉11aのみが示されている。
規制部材50は、実施形態1の上側ストッパ30等と同様の弾性体からなり、全体的には、収納室3の左右方向(幅方向)に沿って長く延びた角柱状をなしている。規制部材50は、ショーケース1Aの使用時や運搬時等において、スライド扉11が浮き上がって戸車13が脱輪することを防止するものである。
スライド扉11が、実施形態1と同様、上枠部9aと下枠部9bとの間に取り付けられた状態において、スライド扉11の上端部12と、上枠部9aの上枠天板部92との間には、ある程度の隙間が確保されている。そのため、ショーケース1Aの運搬時や使用時等において、スライド扉11が浮き上がって脱輪し、枠体9から外れてしまう場合もある。
このようにスライド扉11が浮き上がって脱輪するのを防止するために、規制部材50が、スライド扉11の上端部12と上枠部9aの上枠天板部92との間の隙間を上下方向で少なくするように、上枠部9aの案内溝91に取り付けられる。
例えば、左スライド扉11aの浮き上がり等を防止するためには、左スライド扉11a用の奥側の案内溝91aに規制部材50が取り付けられる。これに対し、右スライド扉11bの浮き上がり等を防止するためには、右スライド扉11b用の前側の案内溝91bに規制部材50が取り付けられる。
左スライド扉11a用の規制部材50は、例えば、図13に示されるように、左スライド扉11aが開けられた状態(開状態)で、上端部12と上枠部9aの上枠天板部92との間の隙間を上下方向で少なくするように、取り付けられる。例えば、作業者がショーケース1Aを運搬する際、ショーケース1Aを持ちやすいように、一方のスライド扉として左スライド扉11aを開状態にする場合がある。このような開状態の左スライド扉11aの浮き上がり等を防止するために、図13のように、左右方向に延びた上枠部9aのうち、約右側半分の範囲に、規制部材50が取り付けられる。
また、閉状態の左スライド扉11aの浮き上がり等を防止するためには、左右方向に延びた上枠部9aのうち、約左側半分の範囲に、規制部材50が取り付けられる。なお、右スライド扉11bについても同様に、開状態又は閉状態に合わせて、規制部材50を所定個所に取り付ければよい。
なお、規制部材50が案内溝91に取り付けられた状態において、規制部材50の下端と、スライド扉11の上端部12との間には隙間がある。そのため、各スライド扉11,11は、規制部材50が取り付けられた状態でも、左右方向におけるスライド移動が確保される。図14に示されるように、左スライド扉11a用の規制部材50の下端は、案内溝91aに設けられている係止部99a,99bにより、上側ストッパ30と同様、係止されている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1では、上側ストッパ30の当接部31及び保持部32は、2部品に分かれていたが、本発明はこれに限られず、他の実施形態においては、例えば、当接部31及び保持部32が1部品で構成されてもよい。
(2)上記実施形態1では、上側ストッパ30の当接部31と、保持部32とを同じ素材(弾性体)で構成したが、本発明の目的を損なわない限り、当接部31と保持部32とを互いに異なる素材で構成してもよい。例えば、スライド扉11の側端部と直接、当たる当接部31を弾性体で構成し、保持部32をプラスチック等の剛性のある部材(非弾性体)で構成してもよい。
(3)上記実施形態1,2では、収納庫3としてショーケース1,1Aを例示したが、本発明のスライド扉脱輪防止構造が適用される収納庫3はこれに限られず、例えば、冷蔵機能を備えていないショーケース等においても、適用可能である。
1,1A…ショーケース(収納庫)、2…本体部、3…収納室、4…シャーシ部、5…脚部、7…棚柱、8…棚、9…枠体、9a…上枠部、91,91a,91b…案内溝(上側レール部)、9b…下枠部、97,97a,97b…突条レール部(下側レール部)、9c…左枠体、9d…右枠体、10,10A…スライド扉脱輪防止構造、11…スライド扉、11a…左スライド扉、11b…右スライド扉、12…スライド扉の上端部、13…戸車、30…上側ストッパ、40…下側ストッパ、50…規制部材

Claims (3)

  1. 前側に開口した箱状をなし、収納物を収納する収納室と、
    前記収納室の開口縁部のうち下側にある下側開口縁部に設けられ前記収納室の幅方向に延びる突条の下側レール部と、前記開口縁部のうち上側にある上側開口縁部に設けられ前記幅方向に延びた凹溝状の上側レール部とを有し、前記開口縁部に沿う形で設けられる枠体と、
    上端が前記上側レール部に挿入される板状の扉本体部と、前記扉本体部の下端に設けられ前記下側レール部上に載せられる戸車とを有し、前記幅方向に沿ってスライド移動して開閉するスライド扉と、
    前記スライド扉を開ける際に前記スライド扉が進む方向にある前記下側レール部の端部に設けられる下側ストッパと、
    前記スライド扉の前記進む方向にある前記上側レール部の端部に、前記スライド扉を開けた際に前記下側ストッパよりも先に前記スライド扉と当接するように、前記下側ストッパよりも前記スライド扉側にはみ出す形で設けられる上側ストッパとを備えるスライド扉脱輪防止構造。
  2. 前記上側ストッパは、弾性体からなる請求項1に記載のスライド扉脱輪防止構造。
  3. 前記スライド扉が閉められた状態で、又は前記スライド扉が開けられた状態で、前記スライド扉が前記枠体から外れないように、前記スライド扉と前記上側レール部との間に形成される隙間に挿入され、弾性体からなる規制部材を備える請求項1又は請求項2に記載のスライド扉脱輪防止構造。
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