<<実施形態1>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機(遊技台)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、パチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技台設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技台基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<遊技台の背面>
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技台器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
<遊技台の正面>
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214を「特図表示装置」、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄表示装置212によって表示される特図を「特図1」、第2特別図柄表示装置212によって表示される特図を「特図2」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのタイマ回路312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336と外部端子板349を介して、外部の遊技用装置(例えば、遊技店内に設置される各台データ表示器)が備える情報入力回路350に、パチンコ機100の遊技情報などを示す外部端子板信号を出力する。なお、符号349を付した「外部端子板」は、スロットマシンにおいては「外部集中端子板」と称される場合があり、「外部端子板」の名称に限定されるものではない。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。
主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。一方、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信であり、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信でき、払出制御部600からも主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成している。
なお、主制御部300と払出制御部600の情報通信が一方向の通信であってもよく、その場合、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成されていてもよい。また、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は両方向の通信であってもよい。
なお、主制御部300は、払出制御部600に「複数種類のコマンド(以下、送信コマンド)」を送信してもよい。また、ここでいう送信コマンドとは、通信確認コマンドや賞球数コマンドなどのコマンドのことであってもよい。また、払出制御部600は、主制御部300に「複数種類のコマンド(以下、受信コマンド)」を送信してもよい。また、ここでいう受信コマンドとは、通信確認コマンドや賞球信号出力要求コマンド(試射試験用のコマンド)、各種エラーに関するコマンド(各種エラーの解除・発生に関するコマンド)、払出し動作中コマンドなどのコマンドのことであってもよい。また、払出系のコマンド以外のコマンド(特に、払出以外のエラーのコマンドなど)が含まれないように構成してもよい。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、前面枠扉開放センサ、内枠開放センサ、および下皿満タンセンサを含む枠センサ605が出力する制御信号に基づいて、前面枠扉106と本体(内枠)104の開放/閉鎖の検知を行う。なお、枠センサ605は、各種センサ320に含まれていてもよい。
また、払出制御部600は、外部端子板349を介して、外部の遊技用装置(例えば、遊技店内に設置される各台データ表示器)が備える情報入力回路350に、パチンコ機100の遊技情報などを示す外部端子板信号を出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、同図(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における特図1の停止図柄態様として「特図A」から「特図E」までの5種類が示されており、同図(b)には、図柄変動停止表示における特図2の停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
特図1の停止図柄態様のうち、「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
他の特図1の停止図柄態様について説明すると、「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は小当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。「特図E」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
また、特図2の停止図柄態様について説明すると、「特図a」は16R特別大当たり図柄であり、「特図b」は8R特別大当たり図柄であり、「特図c」は8R大当たり図柄であり、「特図d」は、はずれ図柄である。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図B」の15R大当たり、「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、「特図A」の15R特別大当たり、「特図a」の16R特別大当たり、「特図b」の8R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図D」の小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示し、「特図C」の突然確変と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図E」や「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図190に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図190に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第1可変入賞口234、第2可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)および外れ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。ステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理については後述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、図5(a)に示す特図a〜特図d(特図1状態更新処理では、図5(a)に示す特図A〜特図E)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第2可変入賞口235(特図1は第1可変入賞口234)に所定球数(例えば最大カウント数)の遊技球の入賞を検出するまで)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に第1可変入賞口234または第2可変入賞口235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)への入賞の有無などを含む。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<特図先読み処理>
図8は、主制御部メイン処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図9(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、図9に示すようにRAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
また、RAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
図8に示すように、特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS252に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS254に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了主制御部メイン処理に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部メイン処理に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部メイン割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。さらに、特図毎に始動情報および先読み結果を記憶する領域を設けずに、一の始動情報および先読み結果記憶部にそれぞれの特図の始動情報および先読み結果を記憶するように構成していても良い。
<先読み結果情報>
図9は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。同図(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図D」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
同図(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、同図(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
同図(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。同図(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
<第1副制御部400の処理>
次に、図10を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS807では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS811では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS809で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS813では、ステップS809で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS815では、ステップS809で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS817では、ステップS809で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS819では、ステップS809で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS821では、ステップS809で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS803へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS1001では、第1副制御部メイン処理におけるステップS803において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS1003では、ステップS819で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS813の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS1101では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS1103では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS1105に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS1105では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS1101でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS1107では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS1109では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS1111に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS1111では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図11を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS1201では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1201で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS1203では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1205の処理に移行する。
ステップS1205では、タイマ変数に0を代入する。ステップS1207では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS1209では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1207で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS1211では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS1213では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS1203に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1301で
は、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS1401では、第2副制御部メイン処理におけるステップS1203において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS1203において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS1403では、演出用乱数値の更新処理等を行った後に処理を終了する。
<大当り演出の一例>
次に、図12および図13を用いて、特図変動遊技の結果が大当りになる場合の一連の演出(大当り演出)の一例について説明する。図12(a)〜図13(h)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない(他の実施例も同様)。
図12(a)は、特図1および特図2の変動遊技が非作動中であり、普図変動遊技も非作動中である状態を示している。第1特図表示装置212は、はずれ図柄の「特図D」を停止表示している。第2特図表示装置214は、はずれ図柄の「特図c」を停止表示している。普図表示装置210は、はずれ図柄の「普図B」を停止表示している。
また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の各第四図柄表示領域208e〜208gは遊技が非作動中であることを示す第四図柄を停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示しており、直前の特図変動遊技の当否判定結果がはずれであったことが報知されている。
また、特図1保留ランプ218では特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220では特図2の保留がないことが報知されている。普図保留ランプ216では普図の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域900には白色円形の表示態様で2つの特図1保留アイコンPI1、PI2が表示されている。
図12(b)〜(f)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始順序は、本実施例では特図1保留ランプ218のLEDが1つ消灯するとともに第1特図表示装置212が変動表示を開始し、さらに特図1用第四図柄表示領域208eの第四図柄が変動表示を開始し(図12(b)参照)、次いで、特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示が実行され(図12(c)〜(e)参照)、次いで、装飾図柄の変動表示が開始される(図12(f)参照)。なお、これらの動作の開始時点の順序は入れ替えてもよい。
特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示では、表示されている特図1保留アイコンが一斉に右方向に移動を開始し(図12(c)参照)、保留順位が第一位の特図1保留アイコンPI1が特図1保留アイコン表示領域900を越えて変動アイコン表示領域800に進入するとともに、残余の保留アイコンは元の位置より一つ右側の位置に移動してそれぞれ保留順位を一つ上げて停止する(図12(c)〜(e)参照)。変動アイコン表示領域800に進入したアイコン画像は変動アイコンと称する。
図12(g)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でボタン画像とBG1有効期間画像TG1とが表示されるボタン表示が実行されている。有効期間画像TG1はボタン画像BG1の下部に表示されている。ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図12(g)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
図12(h)は、図12(g)に示すボタン表示が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図12(i)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。ボタン画像BG1と有効期間画像TG1は消去され、ボタン演出領域内の左側四分の一の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像730が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。
図12(j)は、ボタン演出領域が消滅して図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示が視認可能になった状態を示している。図12(k)は、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾7」が揺れ変動状態で仮停止しており、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が継続しているリーチ演出が開始された状態を示している。
図12(l)は、フェードアウト処理によりリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。図柄表示領域208a〜208cは画像表示領域の右下隅に移動して装飾図柄変動が縮小表示されている。特図1保留アイコン表示領域900および、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域800、変動アイコンは、図12(n)〜図13(h)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。
図12(m)〜図13(a)は、二人の武士が戦うシーンのあるSPリーチ演出が実行されている状態を示している。図13(b)〜(d)は、SPリーチ演出の続きであって、一方の武士が勝った演出がなされており、当該変動の当否判定結果が当りになる可能性が高いことを予告報知している。また、図13(d)では、縮小表示されている図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の組合せが「装飾7−装飾7−装飾7」で仮停止している状態が示されている。
図13(e)は、フェードアウト処理によりSPリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。第四図柄表示領域208e〜2008gは表示されているが図柄表示領域208a〜208cは非表示となっている。図13(f)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾7−装飾7−装飾7」を仮停止表示している状態を示している。
図13(g)は、第1特図表示装置212に大当り図柄の「特図A」が停止表示した状態を示している。画像表示領域の特図1用第四図柄表示領域208eでは、特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示している。図13(h)は、画像表示領域ほぼ全面に「確変大当り」の文字列画像が表示されて15R特別大当りに当選したことが報知されている状態を示している。
図13(f´)〜(h´)は、図12(l)と同一の状態において、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾6」のリーチ演出が開始された場合に、図13(f)〜(h)の演出に代えて、15R大当りに当選した場合の演出を例示している。図13(f´)は、図13(e)から引き続いている。図13(f´)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾6−装飾6−装飾6」が仮停止表示している状態を示している。
図13(g´)は、第1特図表示装置212に大当り図柄の「特図B」が停止表示している状態を示している。画像表示領域では、特図1用第四図柄表示領域208eに特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして当りを示す「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示している。図13(h´)は、画像表示領域ほぼ全面に「大当り」の文字列画像が表示されて15R大当りに当選したことが報知されている状態を示している。
<はずれ演出の一例>
図14(a)〜(b)は、図13(a)から引き続いている別のSPリーチ演出の続きを例示しており、一方の武士が負けた演出がなされており、当該変動の当否判定結果がはずれになる可能性が高いことを予告報知している。特図1保留アイコン表示領域900および特図1保留アイコンは、図14(a)〜(c)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。また、図14(b)では、縮小表示されている図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の組合せが「装飾7−装飾6−装飾7」で仮停止している状態が示されている。
図14(c)は、フェードアウト処理によりSPリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。第四図柄表示領域208e〜208gは表示されているが図柄表示領域208a〜208cは非表示となっている。
図14(d)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾7−装飾6−装飾7」が仮停止表示している状態を示している。この状態では特図1保留アイコン表示領域900および、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域800、変動アイコンの表示が再開され、図14(h)に示す特図1変動遊技の終了まで表示される。
図14(e)は、第1特図表示装置212に第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示している状態を示している。画像表示領域では、特図1用第四図柄表示領域208eに特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとしてはずれを示す「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示している。
図14(f)〜同図(h)は、変動アイコンの消去アニメーションの表示を示している。本例では、特図変動遊技の終了後で装飾図柄が停止表示中に変動アイコンの消去アニメーションの表示が実行される。なお、変動アイコンの消去アニメーションの表示は他のタイミングで実行してもよい。図14(f)は、変動アイコンが変動アイコン表示領域800から下方に移動を開始して、変動アイコンの円形輪郭の下三分の一が画像表示領域外に消えてしまっている状態を示している。図14(g)は、変動アイコンがさらに下方に移動して、円形輪郭の上部がわずかに視認できる程度にまで変動アイコンが画像表示領域外に消えてしまっている状態を示している。図14(h)は、変動アイコンが完全に変動アイコン表示領域800から消えて変動アイコンの消去アニメーションの表示が終了した状態を示している。
<特別大当り遊技の一例>
次に、図15および図16を用いて、特別大当り遊技の一例について説明する。なお、図15は、15R特別大当り遊技の様子を段階的に示した図である。図15には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、第1特別図柄保留ランプ218、第2特別図柄保留ランプ220、および普通図柄保留ランプ216が示されている。また、図15には、アタッカである可変入賞口234と、扉部材2341も示されている。
図15(a)には、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「確変大当り」の文字表示がなされている。なお、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281や第4図柄表示領域284の表示は消えている。
図15(b)では、15ラウンド大当り遊技の内の最初のラウンドである1ラウンドが開始される。図15(b)に示す扉部材2341は開放し、アタッカが開放状態維持中になる。また、図15(b)に示す装飾図柄表示装置208の左上隅には、1Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。さらに、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技演出としてサボテンを模した埴輪のキャラクタC1が登場し、そのキャラクタC1を含めた1ラウンド目専用の演出表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208の右上隅には「装飾7」が表示されている。この「装飾7」は大当り遊技終了演出が開始されるまで表示され続ける。したがって、ラウンド間インターバルでも表示され続ける。
図15(c)でも、扉部材2341は開放しており、アタッカは開放状態維持中である。また、装飾図柄表示装置208の左上隅ではラウンド数表示が継続しており、1ラウンド目専用の演出表示も継続している。
図15(d)では、扉部材2341が閉鎖し、アタッカは閉鎖状態維持中になる。しかしながら、装飾図柄表示装置208では、依然として、左上隅に1Rの文字表示がなされるとともに右上隅には「装飾7」が表示されている。さらに、1ラウンド目専用の演出表示も継続している。この図15(d)に示す、キャラクタC1を含めた1ラウンド目専用の演出表示の一シーン(輝きの画像brの数が異なる一シーン)は、1ラウンド目のアタッカの開放終了演出に相当する。
やがて、図15(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の左上隅の1Rの文字表示が消え、同図(f)では、2ラウンド目が開始される。同図(f)に示す扉部材2341は開放し、アタッカが開放状態維持中になり、装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1を含めた2ラウンド目専用の演出表示(輝きの画像brの数が異なっている演出表示)が開始されている。ただし、装飾図柄表示装置208の左上隅におけるラウンド数表示は開始されていない。図15(e)の期間がラウンド間インターバルとしてもよいし、図15(d)〜同図(e)に示すキャラクタC1を含めた演出表示をラウンド間インターバルの演出と見て、図15(d)〜同図(e)の期間をラウンド間インターバルとしてもよい。
図15(g)でも、アタッカは開放状態維持中であり、装飾図柄表示装置208の左上隅ではラウンド数表示が開始されている。
以降、3〜5ラウンドも同様に消化され、図15(h)では、5回目のアタッカ開放状態維持中が終了してアタッカは閉鎖状態維持中であり、装飾図柄表示装置208の左上隅のラウンド数表示も消えている。同図(i)では、6ラウンド目が開始され、アタッカは開放状態維持中になり、装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1を含めた6ラウンド目専用の演出表示が開始されている。同図(j)でも、アタッカは開放状態維持中であり、装飾図柄表示装置208の左上隅では6Rの文字表示が開始されている。
図16は、図15に示す15R特別大当り遊技の続きを段階的に示す図である。図15(j)に続く図16(k)では、6ラウンド目の大当り遊技が行われており、図16(l)では、6回目のアタッカ開放状態維持中が終了してアタッカは閉鎖状態維持中になり、図16(m)では、装飾図柄表示装置208の左上隅のラウンド数表示も消えている。
図16(n)では、7ラウンド目が開始され、アタッカは開放状態維持中になり、装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1を含めた7ラウンド目専用の演出表示が開始されている。同図(o)でも、アタッカは開放状態維持中であり、装飾図柄表示装置208の左上隅では7Rの文字表示が開始されている。
以降、8〜14ラウンドも同様に消化され、図16(p)では、最終ラウンドである15ラウンド目の大当り遊技が行われており、アタッカ開放状態維持中であって、装飾図柄表示装置208の左上隅には15Rの文字表示がなされ、15ラウンド目専用の演出表示も行われている。
図16(q)では、扉部材2341が閉鎖し、アタッカは閉鎖状態維持中になり、同図(r)では、装飾図柄表示装置208の左上隅の15Rの文字表示が消え、同図(s)では、大当り遊技終了演出が開始されている。この大当り遊技終了演出では、専用の背景画像(ここでは省略)に、主人公の殿様のキャラクタが登場し、「確率変動突入」の文字表示がなされている。この文字表示は、この大当り遊技が終了すると、制御状態は特図高確率普図高確率状態(確変状態且つ電サポ状態)に移行することを報知するものである。
図16(t)は、特図の変動表示開始待ち時間における装飾図柄表示装置208を示すものであり、制御状態は、確変状態且つ電サポ状態に移行している。同図(t)に示す装飾図柄表示装置208には、左上に「確変中」という文字表示がなされ、変動アイコン表示領域280や第4図柄表示領域284の表示が復活している。また、電サポ状態に移行したことにより、特図2の保留アイコン表示領域282が、演出表示領域208d(変動アイコン表示領域280の左横)に表示されている。この図16(t)では、特図2の保留数は、第2特別図柄保留ランプ220の点灯数からわかるように0であるが、特図2の保留アイコン表示領域282に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンをデフォルトの表示態様で点線によって示してある。
なお、上述のごとく、装飾図柄表示装置208の右端に設けられる保留アイコン表示領域は、実際には領域を画定する線は表示されないが、図16(t)では、領域をわかりやすくするために点線で示してあり、この領域は、特図1の保留アイコン表示領域281に相当する。図16(t)では、特図1の保留数は、第1特別図柄保留ランプ218の点灯数からわかるように4つであり、特図1の保留アイコン表示領域281には4つの保留アイコンh11〜h14が表示されている。
<各種予告>
次に、予告手段によって実行される各種予告について説明する。図17は、予告手段によって実行される各種予告の一例を時系列で示した図である。
なお、本例では、上記図12を用いて説明した各種表示領域に加えて、装飾図柄表示装置208の左上隅の表示領域に、特図1変動遊技の保留数(始動情報の数)を表示する表示領域として、特図1用保留数表示領域208hを設けるとともに、特図2変動遊技の保留数(始動情報の数)を表示する表示領域として、特図2用保留数表示領域208iを設けている。また、説明の都合上、上記図12に示す表示に比べ、保留アイコン表示領域900と変動アイコン表示領域800の大きさを誇張して示しているとともに、普図表示装置210の図示を省略している。
<各種予告/変動遊技の非作動中>
図17(a)は、特図1変動遊技、特図2変動遊技、および普図変動遊技が全て非作動中の状態を示しており、上記図12(a)に示す状態と同じ状態である。
この状態では、特図1保留ランプ218のLEDを4つ点灯し、特図1用保留数表示領域208hに数字の4を表示し、保留アイコン表示領域900において、白い円形の画像からなる4つの特図1保留アイコンPI1〜PI4を表示することで、特図1変動遊技の保留数が4個であることを報知している。また、特図2保留ランプ220のLEDを全て消灯し、特図2用保留数表示領域208iに数字の0を表示することで、特図2変動遊技の保留数が0個であることを報知している。
<各種予告/1番目の保留に対応する特図1変動遊技の開始>
続く図17(b)は、1番目の保留(特図1保留アイコンPI1)に対応する特図1変動遊技を開始した状態を示しており、上記図12(f)に示す状態と同じ状態である。
この状態では、特図1変動遊技を開始(特図1および装飾図柄の変動表示を開始)したことにより、特図1保留ランプ218のLEDを1つ消灯し、特図1用保留数表示領域208hに表示している数字を4から3に変更し、保留アイコン表示領域900において保留減少アニメーション(保留減少アニメ)を実行することで、特図1変動遊技の保留数が4個から3個に減少したことを報知する。
ここでの保留減少アニメでは、保留アイコンを移動させる移動アニメと、保留アイコンを変動アイコン表示領域に移動させて変動アイコンとして表示する変化アニメを実行している。
具体的には、移動アニメでは、保留アイコン表示領域900の第四表示領域900dに表示していた特図1保留アイコンPI4を、隣接する第三表示領域900cに移動させ、保留アイコン表示領域900の第三表示領域900cに表示していた特図1保留アイコンPI3を、隣接する第二表示領域900bに移動させ、保留アイコン表示領域900の第二表示領域900bに表示していた特図1保留アイコンPI2を、隣接する第一表示領域900aに移動させる動画像を表示する。この移動アニメの実行により、保留アイコン表示領域900に表示される特図1保留アイコンの数が4個から3個に減少する。
また、変化アニメでは、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aに表示していた特図1保留アイコンPI1を、隣接する変動アイコン表示領域800に移動させて変動アイコンCI1として表示する動画像を表示する。この変化アニメの実行により、変動アイコン表示領域800に1個の変動アイコンCI1が新たに表示される。なお、この変動アイコンCI1は、消化中(変動表示中)の特図1変動遊技に対応するものであることから、当該変動の始動情報を含む保留アイコンとしての機能も果たしている。
<各種予告/第二の予告>
続く図17(c)は、特図1変動遊技の実行中(特図1および装飾図柄の変動表示中)に第二の予告の実行を開始した状態を示している。
ここで、第二の予告とは、第一の予告が実行される位置を予告するものである。本例の第一の予告は、図17(o)に示すように、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aにおいて、特図1保留アイコンPI4の表示態様が第一の表示態様(本例では、図17(c)に示す白い円形の画像)から第二の表示態様(本例では、図17(o)に示す黒い円形の画像)へ変化する予告のことである。このため、本例の第二の予告は、第一の予告が実行される位置、すなわち、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aを予告するものである。
図17(c)に示すタイミングでは、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aに、看板を模した予告画像SPを表示することで、第一の予告が実行される位置(本例では、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a)を予告する第二の予告を実行し、この第二の予告を、図17(n)に示すタイミングまで継続している。
<各種予告/1番目の保留に対応する特図1変動遊技の終了>
図17(d)は、1番目の保留(特図1保留アイコンPI1)に対応する特図1変動遊技を終了した状態を示している。
この状態では、第1特図表示装置212において、はずれ図柄の「特図D」を停止表示するとともに、図柄表示領域208a〜208cにおいて「装飾6−装飾2−装飾7」を停止表示することで、特図1変動遊技の当否結果が、はずれであることを報知し、特図1用第四図柄表示領域208eにおいて第四図柄を停止表示することで、特図1変動遊技が非作動中であることを報知している。
<各種予告/2番目の保留に対応する特図1変動遊技の開始>
図17(e)〜同図(j)は、2番目の保留2(特図1保留アイコンPI2)に対応する特図1変動遊技を開始する前の状態を示しており、図17(k)は、当該特図1変動遊技を開始した状態を示している。
図17(e)に示す状態では、特図1保留ランプ218のLEDを1つ消灯することで、特図1変動遊技の保留数が3個から2個に減少したことを報知し、続く図17(f)に示す状態では、特図1用保留数表示領域208hに表示している数字を3から2に変更することで、特図1変動遊技の保留数が3個から2個に減少したことを報知している。
また、図17(e)〜同図(j)に示す期間では、保留減少アニメを実行している。ここでの保留減少アニメでは、保留アイコンを移動させる移動アニメと、保留アイコンを変動アイコン表示領域に移動させて変動アイコンとして表示する変化アニメを実行している。
具体的には、移動アニメでは、保留アイコン表示領域900の第三表示領域900cに表示していた特図1保留アイコンPI4を、隣接する第二表示領域900bに移動させ、保留アイコン表示領域900の第二表示領域900bに表示していた特図1保留アイコンPI3を、隣接する第一表示領域900aに移動させる動画像を表示する。この移動アニメの実行により、保留アイコン表示領域900に表示される特図1保留アイコンの数が3個から2個に減少する。
また、変化アニメでは、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aに表示していた特図1保留アイコンPI2を、隣接する変動アイコン表示領域800に移動させて変動アイコンCI2として表示する動画像を表示する。この変化アニメの実行により、変動アイコン表示領域800に1個の変動アイコンCI2が新たに表示される。なお、この変動アイコンCI2は、消化中(変動表示中)の特図1変動遊技に対応するものであることから、当該変動の始動情報を含む保留アイコンとしての機能も果たしている。
<各種予告/3番目の保留に対応する特図1変動遊技の開始>
図17(l)は、3番目の保留3(特図1保留アイコンPI3)に対応する特図1変動遊技を開始する直前の状態を示しており、図17(m)〜同図(o)は、当該特図1変動遊技を開始した状態を示している。
図17(l)に示す状態では、特図1保留ランプ218のLEDを1つ消灯するとともに、特図1用保留数表示領域208hに表示している数字を2から1に変更することで、特図1変動遊技の保留数が2個から1個に減少したことを報知している。
また、図17(l)〜同図(n)に示す期間では、保留減少アニメを実行している。ここでの保留減少アニメでは、保留アイコンを移動させる移動アニメと、保留アイコンを変動アイコン表示領域に移動させて変動アイコンとして表示する変化アニメを実行している。
具体的には、移動アニメでは、保留アイコン表示領域900の第二表示領域900bに表示していた特図1保留アイコンPI4を、隣接する第一表示領域900aに移動させる動画像を表示する。この移動アニメの実行により、保留アイコン表示領域900に表示される特図1保留アイコンの数が2個から1個に減少する。
また、変化アニメでは、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aに表示していた特図1保留アイコンPI3を、隣接する変動アイコン表示領域800に移動させて変動アイコンCI3として表示する動画像を表示する。この変化アニメの実行により、変動アイコン表示領域800に1個の変動アイコンCI3が新たに表示される。なお、この変動アイコンCI3は、消化中(変動表示中)の特図1変動遊技に対応するものであることから、当該変動の始動情報を含む保留アイコンとしての機能も果たしている。
また、図17(n)に示す、移動アニメの終了タイミングでは、看板を模した予告画像SPに表示している文字を「注目!」から「変化」に変更することで、第二の予告の表示態様を変化させている。
<各種予告/第一の予告>
続く図17(o)は、保留減少アニメの終了後に第一の予告を開始した状態を示している。
この状態では、第二の予告によって予告した位置(本例では、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a)において、第一の予告(特図1保留アイコンPI4の表示態様が第一の表示態様(本例では、図17(c)に示す白い円形の画像)から第二の表示態様(本例では、図17(o)に示す黒い円形の画像)へ変化する予告)を実行している。本例の第一の予告は、4番目の保留(特図1保留アイコンPI4)に対応する特図1変動遊技の当否結果が特定の結果(例えば、大当り)であることを示唆する予告である。
なお、本例の「第一の予告」は、特図1変動遊技の当否結果が特定の結果(大当り、または、はずれ)であることを示唆する予告に限定されるものではなく、例えば、確変状態に移行する予告、図柄変動表示中の予告、普図変動遊技に当否判定が特定の結果(当り、または、はずれ)であることを示唆する予告、スーパーリーチ中に実行されるチャンスアップ予告、ガセ予告(偽の予告)などであってもよい。
<第二の予告の変形例>
次に、図18(a)〜同図(e)を用いて、上述の第二の予告の変形例について説明する。図18(a)〜同図(e)は、第二の予告の変形例を示した図である。
<第二の予告/変形例1>
図18(a)に示す第二の予告は、第二の予告を構成する予告画像SP1が、保留アイコンPIの少なくとも一部を覆う画像を含む予告である。
具体的には、符号a1で示すタイミングで、保留アイコンPIの上方の表示領域において、看板を模した予告画像SP1からなる第二の予告を表示するとともに、予告画像SP1に「注目!」という文字を表示し、続く符号a2で示すタイミングで、予告画像SP1に表示していた文字を消去し、続く符号a3に示すタイミングで、予告画像SP1に「変化」という文字を表示する。
また、続く符号a4に示すタイミングで、予告画像SP1を保留アイコンPIの手前にオーバーラップさせて表示することで(保留アイコンPIの少なくとも一部を予告画像SP1で覆うことで)、保留アイコンPIの少なくとも一部を予告画像SP1によって視認不能(または視認困難)な状態にした後、続く符号a5に示すタイミングで、保留アイコンPIの表示態様を第一の表示態様(本例では、白い円形の画像)から第二の表示態様(本例では、黒い円形の画像)に変化させた後、予告画像SP1を消去することで、保留アイコンPIを視認可能な状態にする。
本例の第二の予告によれば、第一の予告(保留アイコンPIの表示態様の変化)を第二の予告によって一時的に隠すことができるため、第一の予告に対する喜びや驚きを増大し、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
なお、本明細書における遊技台において、第一の表示(第一の予告を含む)と第二の表示(第二の予告を含む)を少なくとも含む複数の表示を開始する場合において、第一の表示の開始時期が、第二の表示の開始時期よりも前のときには、第一の表示の開始時期と第二の表示の開始時期を同時にしてもよいし、第一の表示の開始時期を、第二の表示の開始時期よりも後にしてもよい。また、第一の表示(第一の予告を含む)と第二の表示(第二の予告を含む)を少なくとも含む複数の表示を開始する場合において、第二の表示の開始時期が、第一の表示の開始時期よりも前のときには、第二の表示の開始時期と第一の表示の開始時期を同時にしてもよいし、第二の表示の開始時期を、第一の表示の開始時期よりも後にしてもよい。
また、第一の表示(第一の予告を含む)と第二の表示(第二の予告を含む)を少なくとも含む複数の表示を消去する場合において、第一の表示の消去時期が、第二の表示の消去時期よりも前のときには、第一の表示の消去時期と第二の表示の消去時期を同時にしてもよいし、第一の表示の消去時期を、第二の表示の消去時期よりも後にしてもよい。また、第一の表示(第一の予告を含む)と第二の表示(第二の予告を含む)を少なくとも含む複数の表示を消去する場合において、第二の表示の消去時期が、第一の表示の消去時期よりも前のときには、第二の表示の消去時期と第一の表示の消去時期を同時にしてもよいし、第二の表示の消去時期を、第一の表示の消去時期よりも後にしてもよい。
<第二の予告/変形例2>
図18(b)に示す第二の予告は、第二の予告を構成する予告画像SP2とは別のエフェクト画像EP1によって保留アイコンPIの少なくとも一部を覆う画像を含む予告である。
具体的には、符号b1で示すタイミングで、保留アイコンPIの上方の表示領域において、看板を模した予告画像SP2からなる第二の予告SP2を表示するとともに、予告画像SP2に「注目!」という文字を表示し、続く符号b2で示すタイミングで、予告画像SP2に表示していた文字を消去して特定の画像(本例では、操作手段の一つであるボタンを模した画像(以降、「ボタン表示」という))を表示し、続く符号b3に示すタイミングで、予告画像SP2に表示していた画像を消去して「変化」という文字を表示する。
ここで、本例では、符号b2で示す特定の画像が表示された後に操作手段(本例では、チャンスボタン)の操作を有効とする操作受付期間(以下、「操作有効期間」ともいう。)が開始され、該期間内に操作手段の操作があった場合、または該期間が終了した場合に、符号b3で示す表示(「変化」という文字表示)が、表示手段に表示される。
また、続く符号b4に示すタイミングで、予告画像SP2とは別のエフェクト画像EP1(本例では、煙を模した画像)を、予告画像SP2と保留アイコンPIの手前にオーバーラップさせて表示することで(予告画像SP2と保留アイコンPIの少なくとも一部をエフェクト画像EP1で覆うことで)、予告画像SP2と保留アイコンPIの少なくとも一部をエフェクト画像EP1によって視認不能(または視認困難)な状態にした後、続く符号b5に示すタイミングで、保留アイコンPIの表示態様を第一の表示態様(本例では、白い円形の画像)から第二の表示態様(本例では、黒い円形の画像)に変化させた後、エフェクト画像EP1と予告画像SP2を消去することで、保留アイコンPIを視認可能な状態にする。
本例の第二の予告によれば、第一の予告(保留アイコンの表示態様の変化)を第二の予告とは別の画像によって一時的に隠すことができるため、第一の予告に対する喜びや驚きを増大し、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
なお、本例では操作受付期間内における操作手段の操作の有無に関わらず符号b3で示すタイミングの表示が表示されるが、操作受付期間内に操作があった場合のみ符号b3で示すタイミングの表示が表示され、操作受付期間内に操作がなかった場合は、「符号b3で示すタイミングの表示が表示されず、符号b4以降の表示(「注目!」が表示された状態の予告画像SP2がエフェクト画像EP1によって視認不能(または視認困難)な状態となった表示)から表示される」ようにしてもよく、「符号b3、b4で示すタイミングの表示が表示されず、符号b5以降の表示(予告画像SP2が消去され、保留アイコンPIが第二の表示態様で表示された表示)から表示される」ようにしてもよく、「「注目!」が表示された状態の予告画像SP2と第一の表示態様の保留アイコンPIが継続して表示される」ようにしてもよい。
また、符号b2のタイミングで表示されているボタン表示は、メーターを含む表示であってもよい。ここで、メーターとは、「操作受付期間の経過に応じて変化する画像(例えば、図12(g)のメーター)」のことであってもよく、「他のボタン表示を含む予告(例えば、図12(g))のメーターと同じ態様のメーターであるが、操作受付期間における時間が経過しても、メーターの態様を変化させない(メーターが満タン(図12(h)のようなメーターの態様))、または、操作受付期間の経過に関係なくメーターの態様が変化する」ようにしてもよい。また、ボタン表示は、ボタンを模した画像とメーターが一体化した表示のことであってもよい。
また、ボタン表示は、操作受付期間の経過に応じて変化する画像を含んだ画像であってもよい。ここで「操作受付期間の経過に応じて変化する画像」とは、メーターに限らず、一または複数の画像が操作受付期間の経過に応じて変化してもよく、操作受付期間の経過に応じて、数字の画像がカウントダウン(またはカウントアップ)するようにしてもよい。
また、ボタン表示とは、「ボタン表示を含む予告(例えば、図12(g))と同じ態様のボタン表示」のことであってもよいが、「ボタン表示を含む予告(例えば、図12(g))とは異なる態様のボタン表示」のことであってもよい。
<第二の予告の変形例3>
図18(c)に示す第二の予告は、第一の予告が実行される位置の予告に加えて他の予告を行う画像を含む予告である。
具体的には、符号c1で示すタイミングで、保留アイコンPIの上方の表示領域において、看板を模した予告画像SP3からなる第二の予告を表示するとともに、予告画像SP3に「注目!」という文字を表示し、続く符号c2で示すタイミングで、予告画像SP3を回転させる画像を表示し、続く符号c3に示すタイミングで、予告画像SP3に「変化」という文字を表示する。なお、本例ではc2に示すタイミングにおいて、予告画像SP3に文字が表示されていないが、続くc3に示すタイミングで表示される文字(本例では「変化」)が表示されていてもよい。
また、続く符号c4に示すタイミングで、保留アイコンPIの表示態様を第一の表示態様(本例では、白い円形の画像)から第二の表示態様(本例では、黒い円形の画像)に変化させるとともに、予告画像SP3を回転させる画像を表示し、続く符号c5に示すタイミングで、予告画像SP3に「激アツ」という文字を表示することで、保留アイコンPIに対応する特図変動遊技の当否結果が特定の結果(例えば、大当り)となることを示唆する予告を行う。
本例の第二の予告によれば、第一の予告(保留アイコンの表示態様の変化)が実行される位置を予告することに加えて、他の予告(例えば、保留アイコンに対応する特図変動遊技の当否結果を示唆する予告)を実行することができるため、遊技者の興趣を、より一層高めることができる場合がある。
<第二の予告の変形例4>
図18(d)に示す第二の予告は、第二の予告を構成する予告画像SP4に関連するエフェクト画像EP2が、保留アイコンPIの少なくとも一部を覆う画像を含む予告である。
具体的には、符号d1で示すタイミングで、保留アイコンPIの上方の表示領域において、宝箱を模した予告画像SP4からなる第二の予告を表示し、続く符号d2で示すタイミングで、予告画像SP4の中から「変化」という文字が飛び出してくる表示を行い、続く符号d3に示すタイミングで、「変化」という文字を表示する。
また、続く符号d4に示すタイミングで、「変化」という文字を縮小して保留アイコンPIの手前にオーバーラップさせて表示した後、続く符号d5に示すタイミングで、保留アイコンPIの表示態様を第一の表示態様(本例では、白い円形の画像)から第二の表示態様(本例では、黒い円形の画像)に変化させた後、「変化」という文字を、爆発を模したエフェクト画像EP2に変化させて保留アイコンPIを覆い隠し、続く符号d6に示すタイミングで、エフェクト画像EP2を消去することで、保留アイコンPIを視認可能な状態にする。なお、「変化」という文字を消去した後に、エフェクト画像EP2が表示されてもよく、「変化」という文字の縮小と平行してエフェクト画像EP2が表示されるようにしてもよい。
本例の第二の予告によれば、第一の予告(保留アイコンPIの表示態様の変化)を、第二の予告に関連する画像(第二の予告から派生した画像)によって一時的に隠すことができるため、第一の予告に対する喜びや驚きを増大し、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
<第二の予告の変形例5>
図18(e)に示す第二の予告は、第二の予告を構成する予告画像SP5が保留アイコンPIに変化する画像を含む予告である。
具体的には、符号e1で示すタイミングで、保留アイコンPIの上方の表示領域において、宝箱を模した予告画像SP5からなる第二の予告を表示し、続く符号e2で示すタイミングで、予告画像SP5の中から、第二の表示態様(本例では、黒い円形の画像)の保留アイコンが飛び出してくる表示を行う。
また、続く符号e3に示すタイミングで、第二の表示態様(本例では、黒い円形の画像)の保留アイコンを、第一の表示態様(本例では、白い円形の画像)の保留アイコンPIの手前にオーバーラップさせて表示した後、続く符号e4に示すタイミングで、保留アイコンPIの表示態様を第一の表示態様(本例では、白い円形の画像)から第二の表示態様(本例では、黒い円形の画像)に変化させる。
本例の第二の予告によれば、第一の予告の実行後の保留アイコンの表示態様(第二の表示態様)を第二の予告の中で予告できるため、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
<第一の予告の変形例>
次に、図18(f)を用いて、第一の予告の変形例について説明する。図18(f)は、第一の予告の変形例を示した図である。
本例では、符号f1で示すタイミングで、第一の表示態様(本例では、白い円形の画像)の保留アイコンPIの上方の表示領域において、看板を模した予告画像SP6からなる第二の予告を表示し、続く符号f2で示すタイミングで、第一の表示態様(本例では、白い円形の画像)の保留アイコンPI1を、第二の表示態様(本例では、サボハニのキャラクタ画像)からなる保留アイコンPI1'に変化させる第一の予告を実行している。
本例の第一の予告によれば、変化前の第一の表示態様と変化後の第二の表示態様を明確に異ならせることで、第一の予告(保留アイコンの表示態様の変化)を把握し易くすることができるため、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
なお、図18(a)〜同図(e)に示した第二の予告、および、図18(f)に示した第一の予告のうち、1つまたは複数の予告に記載している内容を、他の予告に適用したり組み合わせたりすることで、より効果を高めることができる場合がある。また、第一のタイミングで表示した第一の表示態様の文字や画像を、第一のタイミングよりも後の第二のタイミングで第二の表示態様の文字や画像に変化させる場合に、第一の表示態様の文字や画像によって、第二の表示態様の文字や画像の少なくとも一部をオーバーラップして表示してもよいし、第二の表示態様の文字や画像によって、第一の表示態様の文字や画像の少なくとも一部をオーバーラップして表示してもよい。
また、第一のタイミングで表示した第一の表示態様の文字や画像を、第一のタイミングよりも後の第二のタイミングで第二の表示態様の文字や画像に変化させた後に(または、変化させると同時に)、第一の表示態様の文字や画像を、次のフレームで全て消去してもよいし、複数のフレームに亘って徐々に消去(フェードアウト)してもよい。また、第一のタイミングで表示した第一の表示態様の文字や画像を、第一のタイミングよりも後の第二のタイミングで第二の表示態様の文字や画像に変化させた後に(または、変化させると同時に)、第二の表示態様の文字や画像を、次のフレームで全て消去してもよいし、複数のフレームに亘って徐々に消去(フェードアウト)してもよい。
<各種予告の変形例1>
次に、各種予告の変形例1について説明する。図19は、各種予告の変形例1を時系列で示した図であり、図19(a)〜同図(o)は、上記図17(a)〜同図(o)に対応する図である。なお、ここでは、上記図17と異なる部分についてのみ説明を行う。
<各種予告の変形例1/第二の予告>
図19(c)は、特図1変動遊技の実行中(特図1および装飾図柄の変動表示中)に第二の予告の実行を開始した状態を示している。
ここで、本例の第一の予告は、図19(o)に示すように、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aにおいて、特図1保留アイコンPI4の表示態様が第一の表示態様(本例では、図19(c)に示す白い円形の画像)から第二の表示態様(本例では、図19(o)に示す灰色のサボハニのキャラクタ画像)へ変化する予告のことである。このため、本例の第二の予告は、第一の予告が実行される位置、すなわち、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aを予告するものである。
図19(c)に示すタイミングでは、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aに、サボハニのキャラクタ画像を半透明化した予告画像SP7を表示することで、第一の予告が実行される位置(本例では、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a)を予告する第二の予告を実行し、この第二の予告を、図19(n)に示すタイミングまで継続している。
なお、本例の予告画像SP7は、半透明の線分でキャラクタ(サボハニ)が描かれており、キャラクタの他の部分は塗りつぶしがなく透明であるため、予告画像SP7によって保留アイコンがオーバーラップされていても、該保留アイコンの一部が(予告画像SP7の半透明の線分以外の部位によって)視認可能となっている(つまり、予告画像SP7が保留アイコンにオーバーラップすることにより、該保留アイコンの一部が(予告画像SP7の半透明の線分によって)視認困難(または視認不可)となっている)。なお、予告画像SP7全体が半透明であってもよく、予告画像SP7は透明でなくてもよい。
<各種予告の変形例1/第一の予告>
図19(o)は、保留減少アニメの終了後に第一の予告を開始した状態を示している。
この状態では、第二の予告によって予告した位置(本例では、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a)において、第一の予告(特図1保留アイコンPI4の表示態様が第一の表示態様(本例では、図19(c)に示す白い円形の画像)から第二の表示態様(本例では、図19(o)に示す灰色のサボハニのキャラクタ画像)へ変化する予告)を実行している。本例の第一の予告は、4番目の保留(特図1保留アイコンPI4)に対応する特図1変動遊技の当否結果が特定の結果(例えば、大当り)であることを示唆する予告である。
<各種予告の変形例2>
次に、各種予告の変形例2について説明する。図20は、各種予告の変形例2を時系列で示した図であり、図20(e)は、上記図19(a)に対応する図である。
<各種予告の変形例2/1番目の保留に対応する特図1変動遊技の開始>
図20(a)は、1番目の保留1(特図1保留アイコンPI1)に対応する特図1変動遊技を開始した状態を示している。この状態では、特図1変動遊技による装飾図柄の変動遊技を開始したことにより、特図1保留ランプ218のLEDを1つ消灯し、特図1用保留数表示領域208hに表示している数字を4から3に変更することで、特図1変動遊技の保留数が4個から3個に減少したことを報知している。
<各種予告の変形例2/保留数の増加>
図20(b)〜同図(e)は、特図1変動遊技中に特図1変動遊技の保留数が1個、増加した状態を示している。
図20(b)に示すタイミングでは、図20(a)に示すタイミングで消灯した特図1保留ランプ218のLEDを点灯し、特図1用保留数表示領域208hに表示している数字を3から4に変更することで、特図1変動遊技の保留数が3個から4個に増加したことを報知している。
また、図20(c)〜同図(e)に示す期間では、保留アイコン表示領域900において保留増加アニメーション(保留増加アニメ)を実行している。ここでの保留増加アニメでは、保留の増加(特図入賞口への入球)を契機として、保留アイコン表示領域900の第四表示領域900dにおいて、特図1保留アイコンPI5を徐々に拡大・出現させる動画像を表示する。
<各種予告の変形例2/第二の予告>
図20(f)は、特図1変動遊技の実行中(特図1および装飾図柄の変動表示中)に第二の予告の実行を開始した状態を示している。
ここで、本例の第一の予告は、図20(h)に示すように、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aにおいて、特図1保留アイコンPI5の表示態様が第一の表示態様(本例では、図20(f)に示す黒い円形の画像)から第二の表示態様(本例では、図20(h)に示す黒いサボハニのキャラクタ画像)へ変化する予告のことである。このため、本例の第二の予告は、第一の予告が実行される位置、すなわち、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aを予告するものである。
図20(f)に示すタイミングでは、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aに、サボハニのキャラクタ画像を半透明化した予告画像SP8を表示することで、第一の予告が実行される位置(本例では、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a)を予告する第二の予告を実行し、この第二の予告を、図20(g)に示すタイミングまで継続している。
<各種予告の変形例2/4番目の保留に対応する特図1変動遊技の開始>
続く図20(g)〜同図(h)は、4番目の保留(特図1保留アイコンPI4)に対応する特図1変動遊技を開始した状態を示している。
ここでは、保留減少アニメによって、特図1保留アイコンPI5を保留アイコン表示領域900の第二表示領域900bから第一表示領域900aに移動することにより、図20(g)に示すように、第二の予告を構成する予告画像SP8と特図1保留アイコンPI5がオーバーラップされて表示されている。
<各種予告の変形例2/第一の予告>
続く図20(h)は、保留減少アニメの終了後に第一の予告を開始した状態を示している。
この状態では、第二の予告によって予告した位置(本例では、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a)において、第一の予告(特図1保留アイコンPI5の表示態様が第一の表示態様(本例では、図20(f)に示す黒い円形の画像)から第二の表示態様(本例では、図20(h)に示す黒いサボハニのキャラクタ画像)へ変化する予告)を実行している。本例の第一の予告は、特図1変動遊技中に増加した保留(特図1保留アイコンPI5)に対応する特図1変動遊技の当否結果が特定の結果(例えば、大当り)であることを示唆する予告である。
<各種予告の変形例3>
次に、各種予告の変形例3について説明する。図21は、各種予告の変形例3を時系列で示した図であり、図21(a)〜同図(d)は、上記図19(l)〜同図(o)に対応する図である。
<各種予告の変形例3/第一の予告>
図21(d)は、保留減少アニメの終了後に第一の予告を開始した状態を示している。
この状態では、第二の予告によって予告した位置(本例では、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a)において、第一の予告(特図1保留アイコンPI4の表示態様が第一の表示態様(本例では、図21(a)に示す白い円形の画像)から第二の表示態様(本例では、図21(d)に示す黒いサボハニのキャラクタ画像)へ変化する予告)を実行している。本例の第一の予告は、4番目の保留(特図1保留アイコンPI4)に対応する特図1変動遊技の当否結果が特定の結果(例えば、大当り)であることを示唆する予告である。
<各種予告の変形例4>
次に、各種予告の変形例4について説明する。図22(1)〜同図(6)は、各種予告の変形例4を時系列で示した図であり、図22(1)は、上記図19(b)に対応する図である。
図22(2)は、特図1変動遊技の実行中(特図1および装飾図柄の変動表示中)に第二の予告と第三の予告の実行を開始した状態を示している。
ここで、第三の予告とは、第一の予告を開始させる契機となる予告のことである。本例の第一の予告は、図22(6)に示すように、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aにおいて、特図1保留アイコンPI2の表示態様が第一の表示態様(本例では、図22(1)に示す白い円形の画像)から第二の表示態様(本例では、図22(6)に示す黒い円形の画像)へ変化する予告のことである。このため、本例の第三の予告は、特図1保留アイコンPI2の表示態様を第一の表示態様(図22(1)に示す白い円形の画像)から第二の表示態様(図22(6)に示す黒い円形の画像)へ変化させる予告を開始させる契機となる予告のことである。
図22(2)に示すタイミングでは、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aに、半透明のサボハニのキャラクタ画像からなる予告画像SP11を表示することで、第一の予告が実行される位置(本例では、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a)を予告する第二の予告を実行し、この第二の予告を、図20(6)に示すタイミングまで継続している。
また、本例では、第二の予告の開始と同じタイミングで、千両箱を模した画像TP12を担いだ殿のキャラクタ画像TP11を、変動アイコン表示領域800の右側の表示領域に出現させることで、第一の予告を開始させる契機となる第三の予告を開始している。
本例では、これらの第二の予告と第三の予告を、図22(2)〜同図(6)に示す期間に亘って実行し、図22(4)に示すタイミングでは、第三の予告の一部として、殿のキャラクタ画像TP11が千両箱を模した画像TP12を特図1保留アイコンPI2に向かって投げつける動画像の表示を行っている。なお、ここでは、第三の予告を構成する千両箱を模した画像TP12の手前に、第二の予告を構成する半透明のサボハニのキャラクタ画像(予告画像)SP11をオーバーラップさせて表示している。
なお、第二の予告がガセ予告(第一の予告を実行すると見せかけて実際には第一の予告を実行しない偽の予告)である場合には、第三の予告を構成する千両箱を模した画像TP12の手前に、第二の予告を構成する半透明のサボハニのキャラクタ画像(予告画像)SP11をオーバーラップさせて表示し、第二の予告が真の予告(第一の予告を実行する予告)である場合には、第二の予告を構成する半透明のサボハニのキャラクタ画像(予告画像)SP11の手前に、第三の予告を構成する千両箱を模した画像TP12をオーバーラップさせて表示してもよい。
また、図22(5)に示すタイミングでは、特図1保留アイコンPI2の手前に、第三の予告の一部としてエフェクト画像EP3をオーバーラップさせて表示し、続く図22(6)に示すタイミングでは、第二の予告によって予告した位置(本例では、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a)において、第三の予告でエフェクト画像EP3を表示したことを契機として、第一の予告(特図1保留アイコンPI2の表示態様を第一の表示態様(図22(1)に示す白い円形の画像)から第二の表示態様(図22(6)に示す黒い円形の画像)へ変化させる予告)を実行している。
<各種予告の変形例5>
次に、各種予告の変形例5について説明する。図22(4a)〜同図(6a)は、各種予告の変形例5を時系列で示した図であり、同図(4)〜同図(6)に対応する図である。
上述の変形例4では、第二の予告によって予告した位置(保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a)において、第三の予告でエフェクト画像EP3を表示したことを契機として、特図1保留アイコンPI2の表示態様を変化させる第一の予告を実行する例を示したが、変形例5では、第二の予告によって予告した位置(保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a)とは異なる位置(保留アイコン表示領域900の第三表示領域900c)において、第三の予告でエフェクト画像EP3を表示したことを契機として、特図1保留アイコンPI4の表示態様を変化させる第一の予告を実行している。
<各種予告の変形例6>
次に、各種予告の変形例6について説明する。図22(5b)〜同図(6b)は、各種予告の変形例6を時系列で示した図であり、同図(5)〜同図(6)に対応する図である。
上述の変形例4では、第一の予告が終了するまで第二の予告を継続する例を示したが、変形例6では、図22(4)に示すタイミングで、第三の予告の一部として、殿のキャラクタ画像TP11が千両箱を模した画像TP12を特図1保留アイコンPI2に向かって投げつける動画像の表示を行った後に、第二の予告を終了している。このため、図22(5b)に示す表示では、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aにエフェクト画像EP3だけが表示され、図22(56)に示す表示では、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aに第二の表示態様の特図1保留アイコンPI2'だけが表示されている。
<各種予告の変形例7>
次に、各種予告の変形例7について説明する。図22(4c)〜同図(6c)は、各種予告の変形例7を時系列で示した図であり、同図(4)〜同図(6)に対応する図である。
上述の変形例4では、第二の予告によって予告した位置(保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a)において、第三の予告でエフェクト画像EP3を表示したことを契機として、特図1保留アイコンPI2の表示態様を変化させる第一の予告を実行する例を示したが、変形例7では、第一の予告を開始させる条件が成立しなかった場合に、第二の予告によって予告した位置(保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a)において、第三の予告でエフェクト画像EP3を表示せずに、特図1保留アイコンPI2の表示態様を変化させる第一の予告を実行しないように構成している。
なお、図22(6)に示す第一の予告では、特図1保留アイコンPI2の表示態様を第一の表示態様(白い円形の画像)から第二の表示態様(黒い円形の画像)へ変化させたが、例えば、図22(6d)に示す第一の予告のように、特図1保留アイコンPI2の表示態様を、第一の表示態様(白い円形の画像)から第二の表示態様(灰色のサボハニのキャラクタ画像)へ変化させてもよいし、図22(6e)に示す第一の予告のように、特図1保留アイコンPI2の表示態様を、第一の表示態様(白い円形の画像)から第二の表示態様(黒いサボハニのキャラクタ画像)へ変化させてもよい。
<各種予告の変形例8>
次に、各種予告の変形例8について説明する。図23(a)〜同図(f)は、各種予告の変形例8を時系列で示した図であり、図23(a)は、上記図19(o)に対応する図である。
図23(a)は、特図1保留アイコンPI4の表示態様を変化させる第一の予告を実行した状態であり、続く図23(b)は、保留減少アニメに含まれる変化アニメとして、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aに表示していた特図1保留アイコンPI4を、隣接する変動アイコン表示領域800に移動させて変動アイコンCI4として表示する動画像を表示した直後の状態である。
本例では、保留減少アニメ(変化アニメ)終了後の図23(c)〜同図(f)に示す期間に亘って、変動アイコン(変化後の保留アイコン)の表示態様を第一の表示態様から第二の表示態様に変化させる第四の予告を行うように構成している。
具体的には、本例の第四の予告では、図23(c)に示すように、UFOを模したUFO画像UP1を装飾図柄表示装置208の表示領域の右側に出現させた後、図23(d)に示すように、UFO画像UP1を特図1変動アイコンCI4の上方まで移動させる動画像の表示を行う。
また、続いて、図23(e)に示すように、UFO画像UP1から出射した光を模したエフェクト画像EP4を、変動アイコンCI4の手前にオーバーラップさせて表示した後、変動アイコン(変化後の保留アイコン)PI4の表示態様を、第一の表示態様(本例では、図23(d)に示す灰色のサボハニのキャラクタ画像)から第二の表示態様(本例では、図23(f)に示す黒いサボハニのキャラクタ画像)へ変化させる表示を行う。
なお、本例では、第一の予告を実行した特図変動遊技(図23(a)に示す変動遊技)の次の特図変動遊技(図23(b)に示す変動遊技)において第四の予告(変動アイコンの表示態様を変化させる予告)を実行する例を示したが、第一の予告を実行した特図変動遊技中に第四の予告を実行してもよいし、第一の予告を実行した特図変動遊技の次の特図変動遊技よりも後の特図変動遊技において第四の予告を実行してもよい。また、本例では、当該変動のアイコン(変動アイコン、または当該変動の保留)に対して第四の予告を行っているが、保留アイコンに対して第四の予告と同様の予告を行ってもよい。
<各種予告の変形例9>
次に、各種予告の変形例9について説明する。図24(a)〜同図(g)は、各種予告の変形例9を時系列で示した図であり、図24(a)は、上記図19(k)に対応する図である。
図24(a)は、2番目の保留(特図1保留アイコンPI2)に対応する特図1変動遊技を開始した状態を示しており、続く図24(b)は、リーチ状態に移行した直後の状態を示している。
本例では、図24(c)〜同図(f)に示すように、リーチ状態中(本例では、装飾図柄のリーチ表示やリーチ演出の実行中)は、特図1保留アイコンPI3〜PI4、変動アイコンCI2、および、第二の予告(変化予告)を構成する予告画像SP1を非表示にした後、図24(g)に示すように、リーチ状態の終了後(本例では、装飾図柄の揺れ変動の開始後)に、特図1保留アイコンPI3〜PI4、変動アイコンCI2、および、第二の予告(変化予告)を構成する予告画像SP1を再表示するように構成している。
なお、本例では、リーチ演出を表示するレイヤー(以下、「レイヤー1」という)は、「特図1保留アイコンPI3〜PI4、変動アイコンCI2、および、予告画像SP1」を含むレイヤー(以下、「レイヤー2」という)よりも手前のレイヤーであるが、リーチ演出を表示するレイヤーと特図1保留アイコンPI3〜PI4、変動アイコンCI2、および、予告画像SP1」を含むレイヤーが同じであってもよい。
また、リーチ状態中に増加した保留について第二の予告の実行条件の成立があった場合は、リーチ状態の終了後に予告画像SP1が表示されるように構成されてもよい。例えば、レイヤー1にてリーチ演出が実行されていても、レイヤー2にて予告画像SP1が表示されているように構成されていてもよく、リーチ状態の終了後に特図1保留アイコンPI3〜PI4、変動アイコンCI2が再表示された後(または直後)に第二の予告(変化予告)を構成する予告画像SP1を表示されるように構成されていてもよく、リーチ状態の終了後に特図1保留アイコンPI3〜PI4、変動アイコンCI2が再表示されたと同時に第二の予告(変化予告)を構成する予告画像SP1を表示されるように構成されていてもよい。
<各種予告の変形例10>
次に、各種予告の変形例10について説明する。図25(1)〜同図(7)は、各種予告の変形例10を時系列で示した図であり、図25(1)〜同図(5)は、上記図24(a)〜同図(e)に対応する図である。
本例では、図25(3)〜同図(6)に示すように、リーチ状態中(本例では、装飾図柄のリーチ表示やリーチ演出の実行中)も、特図1保留アイコンPI3〜PI4、変動アイコンCI2、および、第二の予告(変化予告)を構成する予告画像SP1を非表示にすることなく、表示を継続するように構成している。
なお、本例では、リーチ演出を表示するレイヤー(以下、「レイヤー1」という)は、「特図1保留アイコンPI3〜PI4、変動アイコンCI2、および、予告画像SP1」を含むレイヤー(以下、「レイヤー2」という)よりも後ろのレイヤーであるが、リーチ演出を表示するレイヤーと特図1保留アイコンPI3〜PI4、変動アイコンCI2、および、予告画像SP1」を含むレイヤーが同じであってもよい。
<各種予告の変形例11>
次に、各種予告の変形例11について説明する。図25(4a)〜同図(7a)は、各種予告の変形例11を時系列で示した図であり、図25(4a)〜同図(7a)は、同図(4)〜同図(7)に対応する図である。
本例では、図25(4a)〜同図(5a)に示すように、リーチ状態中におけるリーチ演出の実行中は、特図1保留アイコンPI3〜PI4、および変動アイコンCI2を非表示にすることなく、表示を継続する一方で、第二の予告(変化予告)を構成する予告画像SP1を非表示にした後、図25(7a)に示すように、リーチ状態の終了後(本例では、装飾図柄の揺れ変動の開始後)に、第二の予告(変化予告)を構成する予告画像SP1を再表示するように構成している。
なお、図25(7b)に示すように、リーチ状態の終了後(本例では、装飾図柄の揺れ変動の開始後)に、第二の予告(変化予告)を構成する予告画像SP1を再表示しないように構成してもよいし、図25(7c)に示すように、リーチ状態の終了後(本例では、装飾図柄の揺れ変動の開始後)に、表示態様を変化させた第二の予告(変化予告)を構成する予告画像SP1を再表示するように構成してもよい。
<各種予告の変形例12>
次に、各種予告の変形例12について説明する。図26(a)〜同図(h)は、各種予告の変形例12を時系列で示した図であり、図26(a)〜図(c)、同図(e)〜同図(h)は、上記図19(d)〜同図(f)、同図(g)〜同図(j)に対応する図である。
本例では、図26(d)〜同図(h)に示すように、保留減少アニメの実行中は、特図1保留アイコンPI3〜PI4、および変動アイコンCI2を非表示にすることなく、表示を継続する一方で、第二の予告(変化予告)を構成する予告画像SP1を非表示にした後、図26(h)に示すように、保留減少アニメの終了後に、第二の予告(変化予告)を構成する予告画像SP1を再表示するように構成している。
なお、図26(h')に示すように、保留減少アニメの終了後に、第二の予告(変化予告)を構成する予告画像SP1を再表示しないように構成してもよいし、図示はしないが、保留減少アニメの終了後に、表示態様を変化させた第二の予告(変化予告)を構成する予告画像を再表示するように構成してもよい。また、保留減少アニメの終了後の特定のタイミング(例えば、1または複数の装飾図柄が停止表示したタイミング、リーチ状態に移行したタイミング、所定の演出を実行したタイミング)で再表示するように構成してもよい。
<各種予告の変形例13>
次に、各種予告の変形例13について説明する。図27は、各種予告の変形例13を時系列で示した図であり、図27(1)は、上記図19(k)に対応する図である。
図27(1)〜同図(3)に示すように、第二の予告は、第三の表示態様(本例では、図27(1)に示す、前を向いたサボハニのキャラクタ画像)と、第四の表示態様(本例では、図27(2)に示す、後ろを向いたサボハニのキャラクタ画像)を繰り返して表示する動画像からなる待機アニメーションと同じ動画像を含む予告であってもよい。
また、図27(1a)〜同図(3a)に示すように、第二の予告は、第三の表示態様(本例では、図27(1a)に示す、前を向いたサボハニのキャラクタ画像と、少なくとも一部が保留アイコンを覆う第一のエフェクト画像)と、第四の表示態様(本例では、図27(2a)に示す、前を向いたサボハニのキャラクタ画像と、保留アイコンを覆わない第二のエフェクト画像)を繰り返して表示する動画像からなる待機アニメーションと同じ動画像を含む予告であってもよい。
また、図27(1a)に示す第一のエフェクト画像は、図27(1b)に示すように、保留アイコンを覆わないエフェクト画像であってもよいし、図27(1c)に示すように、保留アイコンを覆わないが(または、保留アイコンを覆うが)他の予告(本例では、ボタン予告)を覆うエフェクト画像であってもよいし、図27(1d)に示すように、保留アイコンを覆わないが(または、保留アイコンを覆うが)他の予告(本例では、ボタン予告)を覆わないエフェクト画像であってもよい。
なお、本例における他の予告は、ボタン予告に限定されず、当該変動の予告や保留(変動アイコンを含む)を変化させる予告、各種表示(例えば、エラー表示、報知、メニュー表示、音量調整画面、輝度調整画面、カスタマイズ表示、島一斉演出に関する表示、チュートリアル表示)などが含まれる。
また、本例における第一の予告は、保留アイコンに限定されず、表示される予定の各種予告や、停止する予定の装飾図柄などでもよい。また、第二の予告は、サボハニのキャラクタ画像に限定されず、殿のキャラクタ画像など、他のキャラクタ画像であってもよい。また、第二の予告の開始後(例えば、装飾図柄の変動開始後、1個〜3個のいずれかの装飾図柄の停止表示が行われた時、リーチ中、リーチ終了後に揺れ変動が開始された時)に、第二の予告によって予告する第一の予告の位置を変更してもよい。
<各種予告の変形例14>
次に、各種予告の変形例14について説明する。図28は、各種予告の変形例14を時系列で示した図であり、図28(1)は、上記図19(n)に対応する図である。
図28(1)〜同図(4)に示すように、ボードに載ったサボハニのキャラクタ画像が出現してボードから飛び降りる動画像を含むアニメーションを実行した後に、特図1保留アイコンPI4の表示態様を第一の表示態様(白い円形の画像)から第二の表示態様(サボハニのキャラクタ画像)に変化させる第一の予告を実行してもよい。
また、図28(2a)〜同図(5a)に示すように、パンダのキャラクタ画像が上方から出現して保留アイコン表示領域900全体を覆い隠す動画像を含むアニメーションを実行した後に、特図1保留アイコンPI4の表示態様を第一の表示態様(白い円形の画像)から第二の表示態様(サボハニのキャラクタ画像)に変化させる第一の予告を実行してもよい。ここで、パンダのキャラクタ画像は、同図(3a)、(4a)で示すとおり、変動アイコンCIの一部、または全部を覆い隠す画像であるが、保留アイコンを覆い隠す場合があっても変動アイコンCIは覆い隠さない画像であってもよい。
また、図28(2b)〜同図(4b)に示すように、ボードに載ったサボハニのキャラクタ画像が出現してボードから飛び降りる動画像を含むアニメーションを実行している途中で特図1保留アイコンPI4を消去してもよい。また、図28(2c)〜同図(3c)に示すように、煙を模した画像が出現して特図1保留アイコンPI4を覆い隠す動画像を含むアニメーションを実行してもよい。
なお、本発明に係る第一の予告や第二の予告は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を用いた表示による予告に限定されるものではなく、次に説明する演出可動体を用いたものであってもよい。また、音出力手段(例えば、スピーカ)や光出力手段(例えば、LEDやランプ)を用いた予告であってもよい。
<演出可動体を用いた各種予告>
次に、演出可動体を用いた各種予告について説明する。図29〜図30は、演出可動体を用いた各種演出を時系列で示した図であり、図29(a)、(b)は、上記図19(a)、(b)に対応する図である。
<演出可動体を用いた各種予告/第二の予告>
図29(c)は、特図1変動遊技の実行中(特図1および装飾図柄の変動表示中)に第二の予告の実行を開始した状態を示している。
本例の第一の予告は、図30(m)〜同図(n)に示すように、図柄表示領域208cの前方において、演出可動体224の前腕部224bの態様が第一の態様(本例では、図29(a)に示すように、前腕部224bが垂れ下がって図柄表示領域208cの前方を覆っていない態様)から第二の態様(本例では、図30(m)に示すように、前腕部224bが持ち上げられて図柄表示領域208cの前方の少なくとも一部を覆っている態様)へ変化する予告のことである。このため、本例の第二の予告は、第一の予告が実行される位置、すなわち、図柄表示領域208cを予告するものである。
図29(c)に示すタイミングでは、図柄表示領域208cに、演出可動体224の前腕部224bを模した予告画像SP20を表示することで、第一の予告が実行される位置(本例では、図柄表示領域208c)を予告する第二の予告を開始している。
なお、本例では、この第二の予告を、図29(c)に示す1番目の保留に対応する特図変動遊技中、図29(g)に示す2番目の保留に対応する特図変動遊技中、図30(k)に示す3番目の保留に対応する特図変動遊技中、の計3回、実行し、その間の装飾図柄の停止表示中(図29(e)〜同図(f)、図30(i)〜同図(j))は、第二の予告を行わないように構成している。なお、装飾図柄の停止表示中であっても、第二の予告が継続して行われていてもよい。また、特図停止中かつ装飾図柄の停止表示中に第二の予告を行わず、特図変動中かつ装飾図柄の停止表示中は第二の予告を行うように構成していてもよく、その逆であってもよい。
<演出可動体を用いた各種予告/第一の予告>
図30(m)は、リーチ状態中に第一の予告を開始した状態を示している。この状態では、第二の予告によって予告した位置(本例では、図柄表示領域208c)において、第一の予告(演出可動体224の前腕部224bの態様が第一の態様(本例では、図29(a)に示すように、前腕部224bが垂れ下がって図柄表示領域208cの前方を覆っていない態様)から第二の態様(本例では、図30(m)に示すように、前腕部224bが持ち上げられて図柄表示領域208cの前方の少なくとも一部を覆っている態様)へ変化する予告)を実行している。本例の第一の予告は、3番目の保留(特図1保留アイコンPI3)に対応する特図1変動遊技の当否結果が特定の結果(例えば、大当り)であることを示唆する役物の出現の予告である。
なお、本例の「第一の予告」は、特図1変動遊技の当否結果が特定の結果(大当り)であることを示唆する役物の出現の予告に限定されるものではなく、例えば、図30(p')に示すガセ予告(特図1変動遊技の当否結果がはずれの場合に実行する偽の予告)のほか、確変状態に移行する予告、図柄変動表示中の予告、普図変動遊技に当否判定が特定の結果(当り、または、はずれ)であることを示唆する予告、スーパーリーチ中に実行されるチャンスアップ予告などであってもよい。
図30(p)は、3番目の保留(特図1保留アイコンPI3)に対応する特図1変動遊技の当否結果が特定の結果(例えば、大当り)であることを示唆する役物が出現した状態を示している。なお、この役物の出現に代えて、疑似連の発生を示唆する予告を実行してもよいし、その場合、疑似連あおりが発生した場合には、疑似連が2回以上続くようにしてもよい。
<演出可動体を用いた各種予告の変形例>
次に、演出可動体を用いた各種予告の変形例について説明する。図31は、演出可動体を用いた各種演出の変形例を時系列で示した図であり、図31(a)、(b)は、上記図15(a)、(b)に対応する図である。
<演出可動体を用いた各種予告の変形例/第二の予告>
図31(c)は、大当り遊技の3R実行中に第二の予告の実行を開始した状態を示している。
本例の第一の予告は、図31(i)〜同図(j)に示すように、装飾図柄表示装置208における右側の表示領域の前方において、演出可動体224の前腕部224bの態様が第一の態様(本例では、図31(a)に示すように、前腕部224bが垂れ下がって装飾図柄表示装置208における右側の表示領域の前方を覆っていない態様)から第二の態様(本例では、図31(i)に示すように、前腕部224bが持ち上げられて装飾図柄表示装置208における右側の表示領域の前方の少なくとも一部を覆っている態様)へ変化する予告のことである。このため、本例の第二の予告は、第一の予告が実行される位置、すなわち、装飾図柄表示装置208における右側の表示領域を予告するものである。
図31(c)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208における右側の表示領域に、演出可動体224の前腕部224bを模した予告画像SP21を表示することで、第一の予告が実行される位置(本例では、装飾図柄表示装置208における右側の表示領域)を予告する第二の予告を実行している。
本例では、この第二の予告を、図31(f)に示すラウンド間インターバル中、図31(g)に示す3R以降のラウンド中を含め、図31(i)に示す第一の予告の開始時点まで継続している。なお、第二の予告は、ラウンド間インターバル中は一時的に消去し、次のラウンド開始時に再表示してもよいし、第二の予告が表示される時間の長さや回数によって、確変状態に移行するか否かを示唆するように構成してもよい。また、第二の予告が表示された場合には、必ず第一の予告を実行してもよいし、第一の予告を実行しない場合があってもよい。また、第二の予告によって示唆した演出可動体とは別の演出可動体を用いて第一の予告を実行してもよく、その場合には、必ず大当り確定、大当り中であれば確変状態への移行を行うように構成してもよい。
<演出可動体を用いた各種予告/第一の予告>
図31(i)は、7Rの実行中に第一の予告を開始した状態を示している。この状態では、第二の予告によって予告した位置(本例では、装飾図柄表示装置208における右側の表示領域)において、第一の予告(演出可動体224の前腕部224bの態様が第一の態様(本例では、図31(a)に示すように、前腕部224bが垂れ下がって装飾図柄表示装置208における右側の表示領域の前方を覆っていない態様)から第二の態様(本例では、図31(i)に示すように、前腕部224bが持ち上げられて装飾図柄表示装置208における右側の表示領域の前方の少なくとも一部を覆っている態様)へ変化する予告)を実行している。本例の第一の予告は、確変状態への移行を示唆する表示(本例では、「確変」の文字表示)を出現させる予告である。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、予告手段(例えば、図17に示す装飾図柄表示装置208、図29に示す演出可動体)を備えた遊技台であって、前記予告手段は、複数の予告を実行可能な手段であり、前記複数の予告のうちの一の予告は、第一の予告であり、前記第一の予告は、第一の態様から第二の態様へ予告態様が変化する予告(例えば、図17(o)に示すように、保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aにおいて、特図1保留アイコンPI4の表示態様が第一の表示態様(白い円形の画像)から第二の表示態様(黒い円形の画像)へ変化する予告、図30(m)〜同図(n)に示すように、図柄表示領域208cの前方において、演出可動体224の前腕部224bの態様が第一の態様(前腕部224bが垂れ下がって図柄表示領域208cの前方を覆っていない態様)から第二の態様(前腕部224bが持ち上げられて図柄表示領域208cの前方の少なくとも一部を覆っている態様)へ変化する予告)であり、前記第一の予告が実行される前に、該第一の予告が実行される位置(例えば、図17(o)に示す保留アイコン表示領域900の第一表示領域900a、図30(m)に示す図柄表示領域208c)が第二の予告(例えば、図17(c)に示す第二の予告、図29(c)に示す第二の予告)によって予告される場合がある、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の予告が行われる位置が事前に第二の予告によって予告されるので、第一の予告が行われる位置に遊技者の視線を誘導させることができる場合があり、遊技者が第一の予告を見逃さないようにすることができる場合がある。よって、予告手段に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。
なお、前記第一の予告が実行される前に、前記第二の予告が予告されなくてもよく、前記第一の予告のみが行われてもよいし、前記第二の予告のみが行われてもよい。また、前記第二の予告が実行された場合にのみ、前記第一の予告が実行されてもよい。また、複数の前記第二の予告により、複数の前記第一の予告が実行されてもよいし、複数の前記第一の予告により、複数の前記第二の予告が実行されてもよい。
また、前記第二の予告の実行中は、該第二の予告に対応する前記第一の予告が終了するまでは、「該第一の予告とは別の第一の予告」に対応する第二の予告が実行されないようにしてもよい。また、前記第二の予告の実行中であっても、「該第二の予告に対応する第一の予告とは別の第一の予告」に対応する第二の予告が実行されるようにしてもよい。
また、「前記第二の予告が実行された後に前記第一の予告が実行」される場合には、「前記第二の予告が実行されずに前記第一の予告のみ」が実行される場合よりも、当否判定の結果が当り(小当りまたは大当り、もしくは「大当り」のみ)である場合に選択される確率が高く、当否判定の結果が「はずれ」である場合に選択される確率が低いように構成してもよいが、当否判定の結果によって選択される確率が変わらなくてもよく、当りとはずれが逆であってもよい。また、必ず当否判定の結果が「当り(大当りまたは小当り)」であってもよく、必ず「大当り」であってもよい。
また、前記第二の予告のみが実行される場合は、当否判定の結果が必ず「はずれ」であってもよいが、当否判定の結果が「はずれ」である場合に選択される確率が高く、当否判定の結果が「当り(小当りまたは大当り、もしくは「大当り」のみ)」である場合に選択される確率が低いようにしてもよいが、当否判定の結果によって選択される確率が変わらなくてもよく、当りとはずれが逆であってもよい。
また、表示手段(例えば、図17に示す装飾図柄表示装置208)を備え、前記予告手段とは、前記表示手段のことであり、前記表示手段は、複数の表示を表示可能な手段であり、前記複数の表示のうちの一の表示は、保留アイコンであり、前記保留アイコンは、複数種類の表示態様によって表示可能なアイコン(例えば、図17に示す特図1保留アイコンPI4)であり、前記複数種類の表示態様のうちの一の表示態様は、第一の表示態様(例えば、白い円形の画像)であり、前記複数種類の表示態様のうちの一の表示態様は、第二の表示態様(例えば、黒い円形の画像)であり、前記第一の態様とは、前記第一の表示態様のことであり、前記第二の態様とは、前記第二の表示態様のことであり、前記第一の予告とは、前記第一の表示態様の前記保留アイコンが前記第二の表示態様へ変化する表示(以下、「保留変化表示」という。)による予告のことであり、前記複数の表示のうちの一の表示は、変化予告表示であり、前記第二の予告とは、前記変化予告表示による予告のことであり、前記保留変化表示の対象となる前記保留アイコンが、該保留変化表示を行う位置に移動することで、前記第一の予告が開始されるものであってもよい。。
このような構成とすれば、事前に変化予告表示によって表示されている保留変化位置を遊技者が注目することができ、遊技者が保留変化表示を見逃さないようにすることができる。なお、前記保留変化位置に関する表示とは、前記保留変化位置を示す表示(例えば、図17(o)に示す保留アイコン表示領域900の第一表示領域900aを示す表示、図30(m)に示す図柄表示領域208cを示す表示)のことであってもよい。また、前記変化予告表示は、前記保留変化位置に関する表示(例えば、図17や図18(a)に示す「注目!」や「変化」の文字表示、図18(b)に示すエフェクト画像EP1)を含む表示であってもよい。
また、前記保留変化位置に関する表示とは、前記保留変化位置を直接的に示す表示の他、保留変化位置を範囲で示す表示(例えば、保留アイコン表示領域の全体であることを示す表示や、保留アイコン表示領域の一部の領域(例えば、第四表示領域と第三表示領域)であることを示す表示)であってもよいし、保留変化位置を文字で示す表示(例えば、「保留アイコン表示領域に注目!」や「保留アイコン表示領域の第一表示領域に注目!」といった文字表示)であってもよい。
また、保留アイコンは、特図1保留アイコンに限定されず、特図2変動遊技の保留数を表す特図2保留アイコンでもよいし、普図変動遊技の保留数を表す普図保留アイコンでもよい。また、変動アイコンに変化した後の保留アイコンも含まれる。
また、前記変化予告表示とは、第一の変化予告表示(例えば、図17(c)に示す第二の予告)のことであり、前記複数の表示のうちの一の表示は、第二の変化予告表示(例えば、図22(4c)〜同図(6c)に示すガセ予告(偽の予告)のことであり、前記第二の変化予告表示は、前記保留変化表示の対象となる前記保留アイコンがなくても表示される表示であってもよい。
このような構成とすれば、変化予告表示が表示されても保留が変化するとは限らないので、遊技者に緊張感を持たせつつ保留変化位置を注目させることができる場合がある。なお、前記第二の変化予告表示は、保留が変化しない場合にのみ表示される表示であってもよい。なお、前記第二の変化予告表示は、前記保留変化位置に関する表示を含む表示であってもよい。
また、前記変化予告表示は、前記第二の表示態様と同じ表示態様を含む表示(例えば、図18(e)に示す、保留アイコンを含む第二の予告や、図18(a)〜同図(e)に示すように、第二の表示態様の形状が第一の表示態様の形状と同じ場合や、第二の表示態様のキャラクタが第一の表示態様のキャラクタと同じ場合)であり、前記変化予告表示は、前記第一の予告によって前記保留アイコンが前記第二の表示態様へ変化することを予告する表示であってもよい。
このような構成とすれば、事前に変化する保留アイコンの表示態様を遊技者が知ることができ、表示されている保留アイコンについて期待を持たせることができる場合がある。
また、前記変化予告表示は、前記第二の表示態様と異なる表示態様を含む表示(例えば、図18(f)に示すように、第二の表示態様の全体の表示態様(サボハニのキャラクタ画像)が第一の表示態様の全体の表示態様(白い円形の画像)と異なる場合)であってもよい。
このような構成とすれば、事前に変化する保留アイコンの表示態様をわからなくし、保留アイコンが変化するまで遊技者に期待感を持たせ続けながら注目させることができる場合がある。
また、前記保留アイコンとは、保留されている始動情報(例えば、特図1変動遊技の始動情報、特図2変動遊技の始動情報、普図変動遊技の始動情報)の数に対応するアイコンのことであってもよい。つまり、保留アイコンは、変動アイコンを含まないアイコン(例えば、保留アイコンPI1〜PI4、保留アイコンh11〜h14、保留アイコン表示領域282に表示される保留アイコン)のことである。
このような構成とすれば、保留されている始動情報の数を正確に把握することができる場合がある。
また、前記保留アイコンとは、保留されている始動情報(例えば、特図1変動遊技の始動情報、特図2変動遊技の始動情報、普図変動遊技の始動情報)の数と当該変動の始動情報を含むアイコンのことであってもよい。つまり、保留アイコンは、保留アイコン(例えば、保留アイコンPI1〜PI4、保留アイコンh11〜h14、保留アイコン表示領域282に表示される保留アイコン)と変動アイコン(変動アイコンCI1〜4、変動アイコン表示領域280に表示される変動アイコン)の両方のアイコンを示していてもよい。
このような構成とすれば、当該保留を含む全ての保留アイコンに注目させることができる場合がある。
また、演出可動体(例えば、図29に示す演出可動体242)と演出手段(例えば、図29に示す装飾図柄表示装置208)を備え、前記演出手段により前記第二の予告(例えば、図17(c)に示す第二の予告、図29(c)に示す第二の予告)が実行され、前記演出可動体により前記第一の予告(例えば、図30(m)〜同図(n)に示すように、図柄表示領域208cの前方において、演出可動体224の前腕部224bの態様が第一の態様(前腕部224bが垂れ下がって図柄表示領域208cの前方を覆っていない態様)から第二の態様(前腕部224bが持ち上げられて図柄表示領域208cの前方の少なくとも一部を覆っている態様)へ変化する予告)が実行され、前記第一の予告が実行される前までに前記第二の予告が実行されるものでもよい。
また、第一の予告手段(例えば、メイン液晶(主たる液晶表示装置))が前記第一の予告を実行し、第二の予告手段(例えば、サブ液晶(従たる液晶表示装置))が前記第二の予告を実行してもよい。なお、前記第一、第二の予告手段は、LEDやランプなどの光出力手段や、スピーカなどの音出力手段や、演出可動手段(枠や盤に搭載されている可動手段、動く操作手段や動く部分が触れる可動手段、動く部分が触れないが枠に設けられている可動手段)などを含む手段でもよい。
なお、本実施例における「変動アイコン」は、「当該保留」とも言い換えられる。
なお、本実施例における保留アイコンの変化予告としての第二の予告は、保留アイコン表示領域900に表示されているが、保留アイコン表示領域900とは別の領域(保留アイコン表示領域の外側(例えば、保留アイコン表示領域の上))に表示されていてもよく、保留アイコン表示領域900に含まれる別の領域に表示されていてもよい。
また、第二の予告は、変動アイコンの変化予告として適用してもよい。また、一の実施例において保留アイコン表示領域を用いて実行した各種表示(例えば、保留アイコン等の静止画像の表示、移動アニメーション等の動画像の表示)を、他の実施例における表示領域(例えば、保留アイコン表示領域以外の領域、保留アイコン表示領域を含む表示領域、装飾図柄表示装置208の全ての表示領域)で実行してもよい。
なお、本発明に係る遊技台は、封入式遊技台に適用することもできる。ここで、「封入式遊技台」は、遊技台内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、同一または異なる実施形態に記載した複数の実施例に示す構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。