JP2016197016A - 表面プラズモン検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】湿度による影響を低減し、高精度かつ高感度に測定対象物の濃度を測定することができる、表面プラズモン検出装置を提供する。
【解決手段】表面プラズモン検出装置は、主表面を有する誘電体ベース部63、主表面上に形成された金属薄膜64および金属薄膜64上に形成された誘電体薄膜65を含む表面プラズモン素子60を備え、誘電体薄膜65の表面には撥水化処理がなされており、表面プラズモン現象により変化する反射光または透過光の光量に基づいて対象とする測定対象物の濃度を検出する。
【選択図】図2
【解決手段】表面プラズモン検出装置は、主表面を有する誘電体ベース部63、主表面上に形成された金属薄膜64および金属薄膜64上に形成された誘電体薄膜65を含む表面プラズモン素子60を備え、誘電体薄膜65の表面には撥水化処理がなされており、表面プラズモン現象により変化する反射光または透過光の光量に基づいて対象とする測定対象物の濃度を検出する。
【選択図】図2
Description
本発明は、表面プラズモン共鳴を利用して、測定対象物の濃度を測定する表面プラズモン検出装置に関する。
表面プラズモン共鳴現象を用いて揮発性有機物(VOC)等の測定対象物の濃度等を測定する表面プラズモンセンサが各種開発されている。このような表面プラズモンセンサが開示された文献として、たとえば特許第5460113号公報(特許文献1)が挙げられる。
特許文献1に開示の表面プラズモンセンサにおいては、光透過性基板上に形成された金属微細構造を備え、メソポーラスシリカ等の多孔質光透過性吸収材に対して気体に含まれる測定対象物が吸着することにより、透過光に対して局在表面プラズモン共鳴が誘起される。
この局在表面プラズモン共鳴に起因して可視光から近赤外光領域で発生する吸収ピークの増強およびそのシフトを利用して、検出対象物の発生量ないし濃度を検出する。
しかしながら、特許文献1に開示の表面プラズモン検出センサに具備されるような吸収材は、気体に含まれる測定対象物のみならず水分が付着する。このため、測定対象物の濃度を測定する際に、湿度の影響をうけ、測定精度や測定感度が低下してしまう場合があった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、湿度による影響を低減し、高精度かつ高感度に測定対象物の濃度を測定することができる、表面プラズモン検出装置を提供することにある。
本発明の第1の局面に基づく表面プラズモン検出装置は、主表面を有する誘電体ベース部、上記主表面上に形成された金属薄膜、および上記金属薄膜上に形成された誘電体薄膜を含む表面プラズモン素子を備え、上記誘電体薄膜の表面には撥水化処理がなされており、表面プラズモン現象により変化する反射光または透過光の光量に基づいて対象とする測定対象物の濃度を検出する。
上記本発明の第1の局面に基づく表面プラズモン検出装置にあっては、上記誘電体薄膜の上記表面は、疎水基により修飾されていることが好ましい。
上記本発明の第1の局面に基づく表面プラズモン検出装置にあっては、上記誘電体薄膜の上記表面が疎水性を有するシランカップリング剤により覆われていることが好ましい。
上記本発明の第1の局面に基づく表面プラズモン検出装置にあっては、上記誘電体薄膜は、多孔質性を有し、上記誘電体薄膜に設けられた多数の細孔の内表面に撥水化処理がなされていることが好ましい。
上記本発明の第1の局面に基づく表面プラズモン検出装置にあっては、上記誘電体薄膜は、メソポーラスシリカからなることが好ましい。
本発明の第2の局面に基づく表面プラズモン検出装置は、主表面を有する誘電体ベース部、上記主表面上に形成された金属薄膜、および上記金属薄膜上に形成された誘電体薄膜をそれぞれ含む第1表面プラズモン素子および第2表面プラズモン素子を備え、上記第1表面プラズモン素子に含まれる上記誘電体薄膜の表面には撥水化処理がなされており、上記第2表面プラズモン素子に含まれる上記誘電体薄膜の表面には撥水化処理がなされておらず、上記第2表面プラズモン素子にて表面プラズモン現象により変化する反射光または透過光の光量に基づいて、上記第1表面プラズモン素子にて表面プラズモン現象により変化する反射光または透過光の光量を補正し、補正された反射光または透過光の上記光量に基づいて、対象とする測定対象物の濃度を検出する。
本発明によれば、湿度による影響を低減し、高精度かつ高感度に測定対象物の濃度を測定することができる、表面プラズモン検出装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置の構成を示す概略図である。図1を参照して、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置1について説明する。
図1は、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置の構成を示す概略図である。図1を参照して、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置1について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置1は、投光部2、受光部3、表面プラズモン素子60および演算処理部90を備える。投光部2は、表面プラズモン素子60に向けて入射光L1を投光する。受光部3は、表面プラズモン素子60から反射された反射光L2を受光する。
投光部2は、光源10、コリメートレンズ20、偏光子30および反射ミラー40を含む。光源10としては、たとえば半導体レーザを採用することができる。光源10から出射された出射光は、コリメートレンズ20によって略平行光に変換される。
コリメートレンズ20を透過した出射光は、全ての光が平行で同じ方向を向いており拡散することがなければ最も好ましいが、完全に平行でなくてもよい。つまり、略平行光とは、コリメートレンズ20を透過した出射光がコリメートレンズ20の光軸に対して完全に平行である場合を含み、また、コリメートレンズ20を透過した出射光が当該光軸に対して完全には平行でないが平行に近くなっている場合を含むものとする。
偏光子30は、光源10から出射された出射光から表面プラズモンを引き起こすp偏光を抽出するためのものである。略平行光に変換された出射光は、偏光子30によってp偏光にされる。p偏光にされた出射光は、反射ミラー40によって反射され、入射光L1として表面プラズモン素子60に入射する。反射ミラー40は、回動可能に構成されており、表面プラズモン素子60に入射する入射光L1の入射角を調整することができる。
表面プラズモン素子に入射された入射光L1は、後述する誘電体ベース部63と後述する金属薄膜64との界面にて反射光L2として反射される。この際、表面プラズモン素子60において表面プラズモン共鳴とよばれる現象が発現し、反射光L2の強度が変化する。
受光部3は、受光素子80を含む。表面プラズモン素子60によって反射された反射光L2は、受光素子80にて受光される。受光素子80としては、たとえばフォトダイオードを採用することができる。フォトダイオードにより、受光した反射光L2の光量を検出することができる。受光素子80は、演算処理部90に接続されている。
演算処理部90は、受光素子80が検出した反射光L2の光量に基づいて、揮発性有機物等の測定対象物の濃度等を算出する。演算処理部90は、受光部3の一部を構成する。
図2は、図1に示す表面プラズモン素子の構成を示す概略断面図である。図2を参照して、表面プラズモン素子60の構成およびその製造方法について説明する。
表面プラズモン素子60は、プリズム61、透明基板62、金属薄膜64および誘電体薄膜65を含む。プリズム61、透明基板62、金属薄膜64および誘電体薄膜65は、図2中において下方側から順に配置されている。プリズム61および透明基板62によって誘電体ベース部63が構成される。
プリズム61の材質は、光透過性が高く、真空との誘電率の違いが大きい物質が好ましい。プリズム61としては、例えば、透光性樹脂、ガラス等を採用することができる。本実施の形態においては、プリズム61としてガラスを採用している。プリズム61は、透明基板62が接合される接合面61aを有する。
透明基板62は、接着剤を用いて隙間なくプリズム61に接合される。屈折率の違いによる光損失を抑制するために、接着剤としては、プリズム61および透明基板62とほぼ同一の屈折率を有する部材を用いることが好ましい。透明基板62は、互いに対向する第1面62aおよび第2面62bを有する。透明基板62の第1面62aは、プリズム61側に位置し、透明基板62の第2面62bは、金属薄膜64側に位置する。透明基板62の第2面62b上には、金属薄膜64および誘電体薄膜65がこの順で積層されている。これら金属薄膜64および誘電体薄膜65が透明基板62の第2面62b上に積層された後に、透明基板62の第1面62aが、プリズム61の接合面61aに上記の接着剤を用いて貼り合わされて接合される。透明基板62の第2面62bは、誘電体ベース部63の主表面に相当する。
なお、本発明は上記の形態に限定されず、透明基板62を省略し、プリズム61の表面に金属薄膜64を直接積層する形態であってもよい。
金属薄膜64は、互いに対向する第1面64aおよび第2面64bを有する。金属薄膜64の第1面64aは、透明基板62側に位置し、金属薄膜64の第2面64bは、誘電体薄膜65側に位置する。金属薄膜64は、誘電体ベース部63上に設けられている。金属薄膜64は、透明基板62の第2面62b上に設けられている。金属薄膜64としては、金、銀、銅、白金、アルミニウムなどを採用することができる。本実施の形態においては、金を採用している。金属薄膜64として金を採用した場合における金属薄膜64の厚さは、表面プラズモン共鳴による反射強度の減衰効果が最も得られる範囲内に収まることが好ましく、たとえば40〜55nmであることが好ましい。
なお、金属薄膜64と透明基板62との密着性を高めるために、金属薄膜64の第1面64aと透明基板62の第2面62bとの間には、第1密着層(不図示)が設けられていてもよい。第1密着層としては、透明基板62と金属薄膜64とに良好な密着性を有する材料が用いられる。たとえば、金属薄膜64が金、銀等の貴金属で構成される場合には、第1密着層としては、チタン、ニッケル、クロム、モリブデン等の材料を採用することができる。
また、第1密着層は、金属薄膜64への入射光L1の到達を阻害しないように、密着性が得られる限度において可能な限り薄く形成されることが好ましい。具体的には、第1密着層の厚さは、1nm程度であることが好ましい。このように第1密着層が形成される場合には、当該第1密着層は、金属薄膜64の一部として機能する。
誘電体薄膜65は、金属薄膜64の第2面64b上に設けられている。誘電体薄膜65は、多孔質であることが好ましい。
また、誘電体薄膜65の表面は、撥水化処理がなされている。撥水化処理を行なうことにより、測定中に誘電体薄膜65への上記気体に含まれる水分の付着を防止することができる。これにより測定精度および測定感度が良好な状態を維持することができる。
誘電体薄膜65としては、メソポーラス材料を採用することができる。具体的には、誘電体薄膜65は、多孔質シリカ、より特定的には、メソポーラスシリカにて構成されていることが好ましい。
誘電体薄膜65を作製するに際して、まず、水とセチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)とを混合させて混合溶液を準備する。たとえば、水5.5gに対してCTAB0.608gを混合する。この混合液を温めながら撹拌する。この際、硝酸を加えて混合液のpHを2に調整する。
続いて、テトラエトキシシラン(TEOS)を加え、混合溶液を室温で撹拌する。具体的には、TEOS2.78gをpH2の混合溶液に加えて、室温で3時間、混合溶液を撹拌する。これにより、メソポーラスシリカ膜の前駆体となるメソポーラスシリカ前駆体溶液が得られる。次に、スピンコーター法を用いて、メソポーラスシリカ前駆体溶液を金属薄膜64の第2面64b上に塗布する。
金属薄膜64の第2面64b上に塗布されたメソポーラスシリカ前駆体溶液を120℃で15分間乾燥させ、450℃で60分間焼成する。これにより、多孔質の誘電体薄膜65としてのメソポーラスシリカ膜を形成することができる。
メソポーラスシリカ膜に含まれる細孔66(図5参照)の孔径は、たとえばX線回折分析により確認することができる。上述の方法にて作製したメソポーラスシリカ膜においては、4nm程度の孔径を有する細孔を多数確認することができる。
なお、誘電体薄膜65と金属薄膜64との密着性を向上させるために、金属薄膜64の第2面64bと誘電体薄膜65との間に第2密着層が(不図示)が設けられていてもよい。第2密着層としては、チタン、ニッケル、クロム、モリブデン等の材料を採用することができる。
第2密着層が形成される場合には、揮発性有機物等の測定対象物が金属薄膜64に付着することが可能となるように、第2密着層は、密着性が得られる限度において可能な限り薄く形成されることが好ましい。具体的には、第2密着層の厚さは、1nmであることが好ましい。このように第2密着層が形成される場合には、当該第2密着層は、金属薄膜64の一部として機能する。
上述の第1密着層、金属薄膜64および第2密着層は、たとえば、この順で透明基板62の第2面62b上にスパッタ法により成膜されることで形成される。
誘電体薄膜65に撥水化処理を施す際には、まず、疎水基を有する表面処理剤を準備する。疎水基を有する表面処理剤としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基等のアルキル基を有するシランカップリング剤を用いることができる。
本実施の形態においては、たとえば、トルエンにn−プロピルトリメトキシシランを0.2wt%混合して、これを5分間撹拌する。これにより、表面処理剤を作製する。
次に、金属薄膜64および誘電体薄膜65が形成された透明基板62をイソプロピルアルコール中および純水中で超音波洗浄を実施する。超音波洗浄は、5分間程度行なう。超音波洗浄後にアッシング装置を用いて、金属薄膜64および誘電体薄膜65が形成された透明基板62のアッシング処理を行なう。
次に、上記表面処理剤20μLと、金属薄膜64および誘電体薄膜65が形成された透明基板62とを、直接接触しないように耐圧容器内に入れ、耐圧容器を密閉する。密閉された耐圧容器を150℃で2時間加熱する。この際、表面処理剤が揮発して蒸気となり、この蒸気に多数の細孔66を規定する誘電体薄膜65の内表面(細孔66の内表面)が曝される。
続いて、誘電体薄膜65の内表面が蒸気で曝された透明基板62を取り出して、これを純水中で振り洗いした後に、純水中で超音波洗浄を実施する。超音波洗浄は、5分間程度行なう。超音波洗浄後の透明基板62を200℃で15分乾燥させる。これにより、誘電体薄膜65の内表面が表面処理剤で覆われ、撥水化処理がなされる。
この撥水化処理がなされることにより、誘電体薄膜65に設けられた多数の細孔66を規定する誘電体薄膜65の内表面は、疎水基により修飾されることとなる。フーリエ変換赤外分光法(FT−IR)にて誘電体薄膜65の内表面を解析した場合には、プロピル基に含まれる炭素−水素結合のスペクトルから、アルキル基に含まれるプロピル基の存在を確認することができ、撥水化処理が確実になされていることを検証できた。
図3は、表面プラズモン素子に入射される入射角と反射率との関係を示す図である。なお、図3においては、清浄空気雰囲気における表面プラズモン素子に入射される入射角と反射率との関係を示している。図3を参照して、表面プラズモン素子に入射される入射角と反射率との関係について説明する。
図3に示すように、入射角度を変化させて入射光L1を金属薄膜64と誘電体ベース部63との界面に入射した場合には、所定の入射角度近傍で、表面プラズモンの波数と金属薄膜64の内部を金属薄膜64の第1面64a(図2参照)に沿って伝達するエバネッセント光の波数とが等しくなり、表面プラズモン共鳴が発生する。これにより、所定の角度近傍の入射角で入射された光の反射強度(反射率)が減衰する。
測定対象物であるVOCガス雰囲気に表面プラズモン素子60の誘電体薄膜65を曝した場合には、細孔66内で誘電体薄膜65の内表面にVOCガス分子が付着することにより、VOCガスの濃度に応じて誘電体薄膜65の屈折率が変化する。誘電体薄膜65の屈折率が変化することにより、清浄空気雰囲気での共鳴条件からずれが生じる。このため、測定対象物の付着前後では、受光素子80が受光する反射光L2の光量も変化する。表面プラズモン検出装置1は、この受光量の変化に基づいて、測定対象物である濃度を測定することができる。
測定対象物であるVOCガスの濃度を測定する方法について説明する。測定対象物の測定を開始する前に、清浄空気雰囲気に表面プラズモン素子60の誘電体薄膜65を曝した状態(基準状態)で、予め、反射光L2の光量を受光部3にて検出する。この際、当該基準量と後で実施される測定時の光量との光量差を算出しやすくするために、反射光L2の光量が最も小さくなるように、反射ミラー40によって入射光L1の入射角度を調整する。すなわち、表面プラズモン共鳴現象が発現するように、入射光L1の入射角度を調整する。
続いて、測定対象物を含む気体を金属薄膜64の第2面64bに接触させた測定状態で金属薄膜64と誘電体ベース部63との界面にて反射された反射光L2の光量を受光部3にて検出する。誘電体薄膜65は、上述のように多孔質を有する。このため、誘電体薄膜65の周囲に測定対象物を含む気体を配置することにより、測定対象物が、内表面を含む誘電体薄膜65の表面に付着する。
演算処理部90は、受光部3にて検出した上記測定状態での反射光L2の光量と、受光部3にて予め検出した上記基準状態での反射光L2の光量(基準量)との関係に基づき、測定対象物の濃度を算出する。具体的には、演算処理部90は、測定時の光量と基準状態での基準量との差分(変化量)を算出し、この差分に基づいてガス濃度を算出するための換算テーブル(不図示)を用いて、測定対象物の濃度を算出する。
(比較例における誘電体薄膜の測定時の状態)
図4は、比較例における誘電体薄膜の測定時の状態を示す概略断面図である。図4を参照して、比較例における誘電体薄膜65Xの測定時の状態について説明する。比較例における誘電体薄膜65Xは、実施の形態1に係る誘電体薄膜65と比較した場合に、撥水化処理がなされていない点において相違する。
図4は、比較例における誘電体薄膜の測定時の状態を示す概略断面図である。図4を参照して、比較例における誘電体薄膜65Xの測定時の状態について説明する。比較例における誘電体薄膜65Xは、実施の形態1に係る誘電体薄膜65と比較した場合に、撥水化処理がなされていない点において相違する。
誘電体薄膜65の内表面に撥水化処理がなされていない場合には、測定時においては、細孔66内では、測定対象物分子71(VOC分子)だけでなく、空気中に含まれる水分も誘電体薄膜65の内表面に相当程度付着する。細孔に付着した水分子72は、誘電体薄膜65の屈折率を変化させる。付着する水分子72の量が多い場合には、誘電体薄膜65の内表面への測定対象物分子71の付着が妨げられ、ガス濃度を感度よく測定できなくなる場合が生じる。また、湿度変動により、誘電体薄膜65の内表面に付着する水分子72の量が変動し、測定の精度が低下する場合が生じる。
(実施の形態1に係る誘電体薄膜の測定時の状態)
図5は、本実施の形態に係る表面プラズモン素子に具備される誘電体薄膜の測定時の状態を示す概略断面図である。
図5は、本実施の形態に係る表面プラズモン素子に具備される誘電体薄膜の測定時の状態を示す概略断面図である。
図5を参照して、本実施の形態に係る表面プラズモン素子に具備される誘電体薄膜の測定時の状態について説明する。
本実施の形態においては、誘電体薄膜65の内表面には、撥水化処理がなされている。このため、誘電体薄膜65に付着する水分子72の量を低減することができる。これにより、誘電体薄膜65の内表面に測定対象物分子71を効率よく付着させることができ、測定感度を向上させることができる。また、撥水化処理をすることにより、湿度変動の影響が少なくなるため、測定精度を向上させることができる。
以上のように、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置1にあっては、誘電体薄膜65を多孔質とし、当該誘電体薄膜65の内表面に撥水化処理が施されていることにより、湿度による影響を低減し、高精度かつ高感度に測定対象物の濃度を測定することができる。
[実施の形態2]
図6は、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置に具備される誘電体薄膜の測定時の状態を示す概略断面図である。図6を参照して、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置について説明する。
図6は、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置に具備される誘電体薄膜の測定時の状態を示す概略断面図である。図6を参照して、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置について説明する。
図6に示すように、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置は、実施の形態1に係る表面プラズモン検出装置1と比較した場合に、表面プラズモン素子60Aに含まれる誘電体薄膜65Aの構成が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
具体的には、本実施の形態に係る多孔質の誘電体薄膜65Aにおいては、孔径が実施の形態1に係る誘電体薄膜65の孔径よりも大きくなっている。実施の形態1に係る誘電体薄膜65の孔径が略4nmであるのに対して、本実施の形態に係る誘電体薄膜65Aの孔径は、略8nmである。
本実施の形態に係る表面プラズモン素子60Aの製造においては、誘電体薄膜65Aを形成するために用いられる材料として、実施の形態1に係るセチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)に代えてPluronicP−123を使用する。その他の手順については、実施の形態1に係る表面プラズモン素子60の製造方法に準拠して実施され、誘電体薄膜65Aにも撥水化処理がなされる。
本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置にあっても、誘電体薄膜65Aに付着する水分子72の量を低減することができる。これにより、誘電体薄膜65Aの内表面に測定対象物分子71を効率よく付着させることができ、測定感度を向上させることができる。また、撥水化処理をすることにより、湿度変動の影響が少なくなるため、測定精度を向上させることができる。
さらに、本実施の形態においては、細孔の孔径が実施の形態1よりも大きくなることにより、細孔66A内のVOCガスの抜けが良くなる。これにより、高濃度の測定対象物を測定した後に、低濃度の測定対象物を測定する場合であっても、細孔66A内に高濃度のガスが残留することが無くなるため、高濃度のVOCのガスの影響を受けず、ガス濃度を正しく測定することができる。
[実施の形態3]
図7は、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置の構成を示す概略図である。図7を参照して、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置1Bについて説明する。
図7は、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置の構成を示す概略図である。図7を参照して、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置1Bについて説明する。
図7に示すように、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置1Bは、第1表面プラズモン検出装置1B1および第2表面プラズモン検出装置1B2によって構成されている。第1表面プラズモン検出装置1B1および第2表面プラズモン検出装置1B2の構成は、実施の形態1に係る表面プラズモン検出装置1の構成とほぼ同様である。
第1表面プラズモン検出装置1B1は、第1表面プラズモン素子60Bを備える。第2表面プラズモン検出装置1B2は、第2表面プラズモン素子60Xを備える。第1表面プラズモン素子60Bおよび第2表面プラズモン素子60Xは、それぞれ主表面を有する誘電体ベース部、主表面上に形成された金属薄膜、および金属薄膜上に形成された多孔質の誘電体薄膜をそれぞれ含む。
第1表面プラズモン素子60Bに含まれる誘電体薄膜に設けられた多数の細孔を規定する第1表面プラズモン素子60Bに含まれる誘電体薄膜の内表面には撥水化処理がなされている。
一方、第2表面プラズモン素子60Xに含まれる誘電体薄膜に設けられた多数の細孔を規定する第2表面プラズモン素子60Xに含まれる誘電体薄膜の内表面には撥水化処理がなされていない。
本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置1Bは、第2表面プラズモン素子60Xにて表面プラズモン現象により変化する反射光の光量に基づいて、第1表面プラズモン素子60Bにて表面プラズモン現象により変化する反射光の光量を補正し、補正された反射光の光量に基づいて、対象とする測定対象物のガス濃度を検出する。
具体的には、測定対象物の測定を開始する前に、第1表面プラズモン検出装置1B1および第2表面プラズモン検出装置1B2のそれぞれにおいて、第1表面プラズモン素子60Bに含まれる誘電体薄膜および第2表面プラズモン素子60Xに含まれる誘電体薄膜を清浄空気雰囲気に曝した状態(基準状態)で、予め、反射光L2の光量を受光部3にて検出する。この際、当該基準量と後で実施される測定時の光量との光量差を算出しやすくするために、反射光量が最も小さくなるように反射ミラー40によって入射光L1の入射角度を調整する。
続いて、第1表面プラズモン検出装置1B1および第2表面プラズモン検出装置1B2のそれぞれにおいて、清浄空気雰囲気の湿度を変化させて、各湿度における反射光L2の光量を予め受光部3にて検出する。第1表面プラズモン検出装置1B1および第2表面プラズモン検出装置1B2のそれぞれにおいて、予め検出された各光量は、各湿度における湿度基準量として記憶部(不図示)に記憶される。
次に、第1表面プラズモン検出装置1B1において、測定対象物を含む気体を金属薄膜64の第2面64bに接触させた測定状態で金属薄膜64と誘電体ベース部63との界面にて反射された反射光L2の光量を受光部3にて検出する。この検出された光量を記憶部(不図示)に記憶しておく。
一方、第2表面プラズモン検出装置1B2において、測定対象物を含まない湿度確認用の気体(清浄空気)を金属薄膜64の第2面64bに接触させた測定状態で金属薄膜64と誘電体ベース部63との界面にて反射された反射光L2の光量を受光部3にて検出する。第2表面プラズモン検出装置1B2にて得られた光量と、記憶部に予め記憶されている湿度基準量とを比較して、演算処理部90は、測定時の気体の湿度を決定する。
続いて、演算処理部90は、決定された気体の湿度に基づいて、記憶部に予め記憶されている当該湿度における第1表面プラズモン検出装置1B1の湿度基準量を呼び出す。演算処理部90は、この湿度基準量から第1表面プラズモン検出装置1B1にて湿度のみに影響される反射光の変化量を算出する。
次に、演算処理部90は、上述の測定状態にて検出した第1表面プラズモン検出装置1B1における光量から第1表面プラズモン検出装置1B1にて湿度のみに影響される反射光L2の変化量を補正する。
続いて、演算処理部90は、補正後の光量と基準状態での基準量との差分を算出するとともに、基準量からの変化量に基づいてガス濃度を算出するための換算テーブル(不図示)を用いて、測定対象物の濃度を算出する。
本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置にあっても、第1表面プラズモン素子60Bに含まれる誘電体薄膜層に撥水化処理を施しているため、誘電体薄膜に付着する水分子の量を低減することができる。これにより、誘電体薄膜の内表面に測定対象物分子を効率よく付着させることができ、測定感度を向上させることができる。また、撥水化処理をすることにより、湿度変動の影響が少なくなるため、測定精度を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る表面プラズモン検出装置1Bにあっては、2系統に構成し、湿度のみに影響される光量差を算出可能とし、この光量差に基づき、測定時に検出された光量を補正することにより、測定対象物を含む気体の湿度が高く、誘電体薄膜に撥水化処理を施した場合であっても少なからず湿度の影響を受けてしまうような場合であっても、精度よく測定することができる。
上述した実施の形態1から3においては、表面プラズモン素子60によって反射された反射光の光量に基づいて測定対象物の濃度を測定する場合を例示して説明したが、これに限定されない。上述のように、測定対象物の濃度に応じて反射率が異なることにより、表面プラズモン素子60を透過する透過光の光量も変化する。このため、表面プラズモン素子60を透過する透過光の光量に基づいて対象とする測定対象物の濃度を検出してもよい。この場合には、受光素子80は、透過光を受光可能に配置される。
[実施の形態4]
上述した実施の形態に係る1から3においては、多孔質の誘電体薄膜を吸着層に用いる場合を例示して説明したが、これに限定されず、多孔質ではない通常の(平坦な)誘電体薄膜を吸着層に用いてもよい。この場合においても、誘電体薄膜の表面に撥水化処理を施すことにより、誘電体薄膜への水分の付着を抑制しつつ、測定対象物を誘電体薄膜に付着させることができる。これにより、湿度による影響を低減し、高精度かつ高感度に測定対象物の濃度を測定することができる。
上述した実施の形態に係る1から3においては、多孔質の誘電体薄膜を吸着層に用いる場合を例示して説明したが、これに限定されず、多孔質ではない通常の(平坦な)誘電体薄膜を吸着層に用いてもよい。この場合においても、誘電体薄膜の表面に撥水化処理を施すことにより、誘電体薄膜への水分の付着を抑制しつつ、測定対象物を誘電体薄膜に付着させることができる。これにより、湿度による影響を低減し、高精度かつ高感度に測定対象物の濃度を測定することができる。
なお、実施の形態1から3のように多孔質の誘電体薄膜を吸着層に用いた場合には、測定対象物が付着する表面積を増加させることができるため、実施の形態1から3に係る表面プラズモン検出装置は、実施の形態4に係る表面プラズモン検出装置と比較して、より高精度かつ高感度に測定対象物の濃度を測定することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1,1B 表面プラズモン検出装置、1B1 第1表面プラズモン検出装置、1B2 第2表面プラズモン検出装置、2 投光部、3 受光部、10 光源、20 コリメートレンズ、30 偏光子、40 反射ミラー、60,60A 表面プラズモン素子、60B 第1表面プラズモン素子、60X 第2表面プラズモン素子、61 プリズム、61a 接合面、62 透明基板、62a 第1面、62b 第2面、63 誘電体ベース部、64 金属薄膜、64a 第1面,64b 第2面、65,65A,65X 誘電体薄膜、71 測定対象物分子、72 水分子、80 受光素子、90 演算処理部。
Claims (6)
- 主表面を有する誘電体ベース部、前記主表面上に形成された金属薄膜、および前記金属薄膜上に形成された誘電体薄膜を含む表面プラズモン素子を備え、
前記誘電体薄膜の表面には撥水化処理がなされており、
表面プラズモン現象により変化する反射光または透過光の光量に基づいて対象とする測定対象物の濃度を検出する、表面プラズモン検出装置。 - 前記誘電体薄膜の前記表面は、疎水基により修飾されている、請求項1に記載の表面プラズモン検出装置。
- 前記誘電体薄膜の前記表面が疎水性を有するシランカップリング剤により覆われている、請求項1または2に記載の表面プラズモン検出装置。
- 前記誘電体薄膜は、多孔質性を有し、
前記誘電体薄膜に設けられた多数の細孔の内表面に撥水化処理がなされている、請求項1から3のいずれか1項に記載の表面プラズモン検出装置。 - 前記誘電体薄膜は、メソポーラスシリカからなる、請求項1から4のいずれか1項に記載の表面プラズモン検出装置。
- 主表面を有する誘電体ベース部、前記主表面上に形成された金属薄膜、および前記金属薄膜上に形成された誘電体薄膜をそれぞれ含む第1表面プラズモン素子および第2表面プラズモン素子を備え、
前記第1表面プラズモン素子に含まれる前記誘電体薄膜の表面には撥水化処理がなされており、
前記第2表面プラズモン素子に含まれる前記誘電体薄膜の表面には撥水化処理がなされておらず、
前記第2表面プラズモン素子にて表面プラズモン現象により変化する反射光または透過光の光量に基づいて、前記第1表面プラズモン素子にて表面プラズモン現象により変化する反射光または透過光の光量を補正し、補正された反射光または透過光の前記光量に基づいて、対象とする測定対象物の濃度を検出する、表面プラズモン検出装置。
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