JP2016192700A - 配信装置、配信システム、配信方法、電子機器、放送装置および受信プログラム - Google Patents

配信装置、配信システム、配信方法、電子機器、放送装置および受信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な構成で暗号化されたコンテンツ信号を復号できる電子機器および受信プログラムを提供する。また、本発明の別の目的は、そのような電子機器に対して暗号化されたコンテンツ信号を配信する配信装置、配信システム、配信方法および放送装置を提供する。【解決手段】コンテンツ配信システムは、放送装置1、配信装置2および電子機器3から構成される。配信装置2は放送波からコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを受信する。そして、配信装置2は、通信手段により、放送波での送信と同じフォーマットでコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを電子機器3に配信する。そのため、電子機器3のコンテンツ保護解除部30は、放送装置1から放送波により送信されるコンテンツ信号に対しても、配信装置2から通信手段により配信されるコンテンツ信号に対しても、コンテンツ保護処理を行うことができ、電子機器3の構成を簡略化できる。【選択図】 図1

Description

本発明は、暗号化されたコンテンツ信号を配信する配信装置、配信システム、配信方法および放送装置、ならびに、暗号化されたコンテンツ信号を受信する電子機器および受信プログラムに関する。
従来から、放送波によりコンテンツ信号を送信し、テレビなどの電子機器でコンテンツ信号を受信および再生することが行われている。また近年では、通信手段によりコンテンツ信号を送信し、同様に電子機器で受信および再生することも一般的になりつつある。
これらのサービスを提供する事業者は、契約を結んだユーザのみがコンテンツを視聴できるよう、コンテンツ信号を暗号化して送信する。そのため、受信する電子機器側では暗号化されたコンテンツ信号を復号する必要がある。
特開2010−178176号公報
一般に、放送波によりコンテンツ信号を送信する場合の暗号化処理と、通信手段によりコンテンツ信号を送信する場合の暗号化処理は異なっている。そのため、電子機器は、放送波用に暗号化されたコンテンツ信号を復号するための機能部と、通信手段用に暗号化されたコンテンツ信号を復号するための機能部と、の両方が必要である。その結果、電子機器の構成が複雑になり、製造コストや消費電力の増大を招いてしまうという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、暗号化されたコンテンツ信号を簡易な構成で復号できる電子機器および受信プログラムを提供するものである。また、本発明の別の目的は、そのような電子機器に対して暗号化されたコンテンツ信号を配信する配信装置、配信システム、配信方法および放送装置を提供するものである。
本発明の一態様によれば、放送装置(1)と、配信装置(2)と、電子機器(3)と、を含むコンテンツ配信システムであって、前記電子機器(3)は、固有の第1の鍵(Km)を持っており、前記放送装置(1)は、前記電子機器が持っている前記第1の鍵と対応する第4の鍵(Km)と、第2の鍵(Ks)と、第3の鍵(Kw)と、を持っており、前記放送装置(1)は、 前記第2の鍵(Ks)を用いて、放送波によるコンテンツ配信に必要な制御情報を含むコンテンツ信号を暗号化し、暗号化されたコンテンツ信号を生成する第1の暗号化部(121)と、 前記第3の鍵(Kw)を用いて、前記第2の鍵(Ks)と、前記コンテンツ信号の復号可否の判定に用いられるコンテンツ情報と、を暗号化し、第1のライセンス情報(ECM)を生成する第2の暗号化部(122)と、前記第4の鍵(Km)を用いて、前記電子機器の契約情報および前記第3の鍵(Kw)を暗号化し、第2のライセンス情報(EMM)を生成する第3の暗号化部(123)と、放送波により、前記暗号化されたコンテンツ信号および前記第1のライセンス情報(ECM)を送信する第1の送信部(124)と、通信手段により、前記第2のライセンス情報(EMM)を、前記第1の鍵(Km)を持っている前記電子機器に送信する第2の送信部(125)と、を備え、前記配信装置(2)は、前記放送装置から、前記暗号化されたコンテンツ信号および前記第1のライセンス情報(ECM)を受信する第1の受信部(21)と、前記暗号化されたコンテンツ信号における前記制御情報の少なくとも一部を所定の値に置換し、置換処理後の前記暗号化されたコンテンツ信号を圧縮して、蓄積部(23)に蓄積するとともに、前記第1のライセンス情報(ECM)を蓄積部に蓄積する処理部(22)と、前記電子機器からの要求に応じ、前記蓄積されたコンテンツ信号を前記電子機器に送信するか否かを、前記第1のライセンス情報に基づいて判定し、送信すると判定された場合に、前記蓄積されたコンテンツ信号および前記第1のライセンス情報(ECM)を通信手段により前記電子機器に配信する配信部(24)と、を備え、前記所定の値は、圧縮率を高くするための値、または、0であり、前記電子機器(3)は、前記放送装置から送信される、前記暗号化されたコンテンツ信号および前記第1のライセンス情報(ECM)を、放送波から受信する第2の受信部(31a)と、前記放送装置から送信される前記第2のライセンス情報(EMM)を通信手段から受信する第3の受信部(31b)と、前記電子機器が持っている前記第1の鍵(Km)を用いて前記第2のライセンス情報(EMM)を復号し、前記契約情報および前記第3の鍵(Kw)を復元する第1の復号部(321)と、復元された前記第3の鍵(Kw)を用いて前記第1のライセンス情報(ECM)を復号し、前記第2の鍵(Ks)および前記コンテンツ情報を復元する第2の復号部(322)と、前記コンテンツ情報および前記契約情報に基づいて、前記暗号化されたコンテンツ信号を復号するか否かを判定する契約判定部(324)と、復号すると判定された場合に、前記復元された第2の鍵(Ks)を用いて、前記暗号化されたコンテンツ信号を復号する第3の復号部(33)と、を備えるとともに、さらに、前記配信装置に対してコンテンツ信号の送信を要求するとともに、前記配信装置から送信される、前記暗号化されたコンテンツ信号および前記第1のライセンス情報を、通信手段から受信する通信部(36)を備え、前記第2の復号部(322)は、前記第2の受信部(31a)が受信した前記第1のライセンス情報(ECM)に対しても、前記通信部(36)が受信した前記第1のライセンス情報(ECM)に対しても、復号処理を行い、前記契約判定部(324)は、前記第2の受信部(31a)が受信した前記コンテンツ信号に対しても、前記通信部(36)が受信した前記コンテンツ信号に対しても、復号するか否かの判定処理を行い、前記第3の復号部(33)は、前記第2の受信部(31a)が受信した前記コンテンツ信号に対しても、前記通信部(36)が受信した前記コンテンツ信号に対しても、復号処理を行うことを特徴とする配信システムが提供される。
このような構成によれば、配信装置は、放送波から暗号化コンテンツ信号を受信するため、放送波用に暗号化されたコンテンツ信号をそのまま電子機器に配信できる。また、電子機器は、放送波から受信したコンテンツ信号も、通信手段から受信したコンテンツ信号も処理するため、その構成を簡略化できる。
本発明の一態様によれば、暗号化されたコンテンツ信号と、これを復号するためのライセンス情報と、を放送波から受信する受信部と、受信されたコンテンツ信号およびライセンス情報を蓄積部に蓄積する処理部と、電子機器からの要求に応じて、蓄積されたコンテンツ信号およびライセンス情報を通信手段により配信する配信部と、を備えることを特徴とする配信装置が提供される。
このような構成によれば、放送波から暗号化コンテンツ信号を受信するため、放送波用に暗号化されたコンテンツ信号をそのまま電子機器に配信できる。
また、前記暗号化されたコンテンツ信号は、放送波による送信に必要な制御情報を含み、前記処理部は、前記暗号化されたコンテンツ信号から前記制御情報の少なくとも一部を所定の値に置換し、置換処理後の前記暗号化されたコンテンツ信号を圧縮してもよい。この場合、前記所定の値は、圧縮率を高くするための値、または、0であるのが望ましい。
このような構成によれば、制御情報を置換することで圧縮率を高くできる。
また、前記配信部は、前記電子機器からの要求に応じて、要求されたコンテンツ信号を前記電子機器に送信するか否かを前記ライセンス情報に基づいて判定し、送信すると判定された場合に、前記コンテンツ信号を配信してもよい。
このような構成によれば、コンテンツ信号を配信すべき電子機器を適切に判定できる。
また、前記処理部は、前記ライセンス情報を修正して、前記蓄積部に蓄積し、前記配信部は、要求されたコンテンツ信号を前記電子機器に送信するか否かを、前記修正されたライセンス情報に基づいて、判定してもよい。
本発明の一態様によれば、暗号化されたコンテンツ信号を放送波から受信する受信部と、前記暗号化されたコンテンツ信号を復号するか否かを判定する契約判定部と、復号すると判定された場合に、前記暗号化されたコンテンツ信号を復号する復号部と、を備えるとともに、暗号化されたコンテンツ信号を通信手段から受信する通信部をさらに備える電子機器が提供される。そして、前記契約判定部は、前記受信部が受信した前記コンテンツ信号に対しても、前記通信部が受信した前記コンテンツ信号に対しても、復号するか否かの判定処理を行い、前記復号部は、前記受信部が受信した前記コンテンツ信号に対しても、前記通信部が受信した前記コンテンツ信号に対しても、復号処理を行う。
このような構成によれば、放送波から受信したコンテンツ信号も、通信手段から受信したコンテンツ信号も処理するため、電子機器の構成を簡略化できる。
本発明の一態様によれば、暗号化されたコンテンツ信号を放送波により送信する放送装置と、上記配信装置と、上記電子機器と、を含む配信システムが提供される。
本発明の一態様によれば、暗号化されたコンテンツ信号と、これを復号するためのライセンス情報と、を放送波から受信するステップと、受信されたコンテンツ信号およびライセンス情報を蓄積部に蓄積するステップと、電子機器からの要求に応じて、蓄積されたコンテンツ信号およびライセンス情報を通信手段により配信するステップと、を備えることを特徴とする配信方法が提供される。
本発明の一態様によれば、暗号化されたコンテンツ信号を放送波から受信するステップと、暗号化されたコンテンツ信号を通信手段から受信するステップと、前記放送波から受信されたコンテンツ信号に対しても、前記通信手段から受信されたコンテンツ信号に対しても、復号するか否かを判定するステップと、復号すると判定された場合に、前記暗号化されたコンテンツ信号を復号するステップと、をコンピュータに実行させる受信プログラムが提供される。
本発明の一態様によれば、コンテンツ信号を構成する第1の信号を放送手段により送信する放送配信部と、前記コンテンツ信号を構成する第2の信号を通信手段により配信する通信配信部と、を備え、前記第1の信号および前記第2の信号は、1つの復号部で復号できるよう、フォーマットが共通しており、前記第1の信号は前記第2の信号と同期して送信されることを特徴とする放送装置が提供される。
このような構成によれば、第1の信号および第2の信号が1つの復号部で復号できるため、これらの信号を受信する機器の構成を簡略化できる。
放送装置は、前記コンテンツ信号を暗号化する暗号化部と、暗号化された前記コンテンツ信号を、前記第1の信号と、前記第2の信号とに分離するコンテンツ分離部と、を備えるのが望ましい。
このような構成によれば、1つの暗号化部によってコンテンツ信号を暗号化するため、第1の信号と第2の信号とを同じフォーマットとすることができる。
本発明の一態様によれば、コンテンツ信号を構成する、暗号化部によって暗号化された第1の信号を放送手段から受信する受信部と、前記第1の信号と同期して送信された、前記コンテンツ信号を構成する、前記暗号化部によって暗号化された第2の信号を通信手段から受信する通信部と、前記第1の信号と前記第2の信号とを結合するコンテンツ結合部と、前記暗号化された第1の信号も、前記暗号化された第2の信号も、前記結合された信号も復号可能な復号部と、を備えることを特徴とする電子機器が提供される。
このような構成によれば、1つの復号部を第1の信号、第2の信号および結合された信号をするため、電子機器の構成を簡略化できる。
また、本発明の一態様によれば、上記放送装置と、上記電子機器と、を含む配信システムが提供される。
また、本発明の一態様によれば、コンテンツ信号を構成する、暗号化部によって暗号化された第1の信号を放送手段から受信するステップと、前記第1の信号と同期して送信された、前記コンテンツ信号を構成する、前記暗号化部によって暗号化された第2の信号を通信手段から受信するステップと、前記第1の信号と前記第2の信号とを結合するステップと、復号手段が、前記暗号化された第1の信号、前記暗号化された第2の信号および前記結合された信号のいずれかを復号するステップと、をコンピュータに実行させる受信プログラムが提供される。
本発明によれば、暗号化されたコンテンツ信号を簡易な構成で復号できる。
本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ配信システムの概略構成を示す図。 コンテンツ配信システムを利用するための「商品」と「コンテンツ」との関係を例示する図。 図1の各装置の内部構成を示すブロック図。 顧客情報記憶部11に記憶される顧客ごとの顧客情報の構造の一例を示す図。 コンテンツ保護処理部12の詳細な構成を示すブロック図。 コンテンツ情報を説明する図。 契約情報を説明する図。 処理部22の処理の一例を示す図。 処理部22の処理の別の例を示す図。 電子機器3の詳細な構成を示すブロック図。 コンテンツ配信システムの処理動作の一例を示すシーケンス図。 本発明の比較例であるコンテンツ配信システムにおける各装置の内部構成を示すブロック図。 第2の実施形態に係るコンテンツ配信システムの概略構成を示す図。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ配信システムの概略構成を示す図である。コンテンツ配信システムは、放送装置1、配信装置2および電子機器3から構成される。同図には1台の電子機器3を描いているが、通常は複数台の電子機器3がコンテンツ配信システムに含まれている。放送装置1は、放送波により、暗号化されたコンテンツ信号を電子機器3に送信するものである。配信装置2は、通信手段により、暗号化されたコンテンツ信号を電子機器3に送信するものである。
ここで、コンテンツ信号は、ニュース、映画、ドラマ、音楽番組などであり、特に種類は問わない。また、通常のコンテンツ信号は映像信号および音声信号を含むが、コンテンツ信号が映像信号および音声信号の一方のみを含んでいても構わない。
また、コンテンツ信号は、PSI(Program Specific Information:番組特定情報)や、SI(Service Information:番組配列情報)といった制御情報を含んでいる。PSIは放送コンテンツを再生するために必要な情報である。SIは放送コンテンツに関する情報であり、コンテンツのタイトルや内容等の情報を含む。このような制御情報は、放送装置1から放送波によりコンテンツ信号を送信し、電子機器3で受信して再生する場合に必要な情報である。しかしながら、制御情報は、配信装置2から通信手段によりコンテンツ信号を配信し、電子機器3で再生する場合には、必ずしも必要ではない。
放送装置1は、例えば放送局内に設けられ、コンテンツ信号を暗号化して保護した上で、放送波によりコンテンツ信号を送信する。
配信装置2は、放送装置1から送信される放送波からコンテンツ信号を受信し、内部に蓄積しておく。そして、配信装置2は、電子機器3を用いてユーザから要求されるコンテンツ信号を、通信手段により電子機器3に配信する。
電子機器3は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、テレビなどであり、ユーザが使用する受信器である。電子機器3は放送装置1から送信される放送波からコンテンツ信号を受信する。これにより、電子機器3は現在放送されているコンテンツをリアルタイムに再生できる。以下では、便宜上、このような放送波によるコンテンツの配信および再生方式をリアルタイム放送サービスと呼ぶ。リアルタイム放送サービスを利用するだけであれば、放送装置1および電子機器3があれば十分である。
一方、電子機器3は、配信装置2に要求を行うことにより、配信装置2に蓄積されているコンテンツ信号を通信手段から受信する。これにより、電子機器3は、ユーザが所望するコンテンツを、ユーザが所望する時間に再生することができる。以下では、便宜上、このような通信手段によるコンテンツの配信および再生方式を、VoD(Video on Demand)サービスと呼ぶ。VoDサービスを利用するためには、放送装置1、配信装置2および電子機器3が必要である。
リアルタイム放送サービスおよびVoDサービスは、同一の事業者により提供されてもよいし、異なる事業者により提供されてもよい。
本実施形態は、専ら放送役務であるリアルタイム放送サービスのみを利用することを目的として設計された電子機器3内の各機能部をほとんど変更することなく、通信手段により提供されるVoDサービス用の処理に流用できるようにするものである。
このようなコンテンツ配信システムにおけるリアルタイム放送サービスおよび/またはVoDサービスを利用する場合、ユーザは、各サービスの事業者と契約を結んで、コンテンツを視聴するための商品を購入する必要がある。
図2は、コンテンツ配信システムを利用するための「商品」と「コンテンツ」との関係を例示する図である。商品はユーザが電子機器3を用いて購入する単位であり、1つの商品は1または複数のコンテンツが関連付けられている。
例えば、同図では、コンテンツC1〜C3が商品P1に属している。よって、商品P1を購入したユーザは、コンテンツC1〜C3を視聴できる。逆に言うと、コンテンツC1〜C3の全部またはいずれかを視聴したいユーザは商品P1を購入すればよい。コンテンツC1〜C3はドラマの初回から第3回というように互いに関連性があるものでもよいし、特に関連性がなくてもよい。
また、同図では、コンテンツC2は商品P1にも商品P2にも属している。このように1つのコンテンツが複数の商品に属していてもよい。この場合、コンテンツC2を視聴したいユーザは、商品P1を購入してもよいし、商品P2を購入してもよい。
また、同図では商品P3に属する商品は商品P2に属する商品と同じである。しかしながら、商品P2はリアルタイム放送サービスのみでコンテンツC2,C4を視聴できる商品であり、商品P3はリアルタイム放送サービスのみならずVoDサービスでもコンテンツC2,C4を視聴できる商品とすることができる。そして、商品P2より商品P3を高額に設定しておいてもよい。
このように、コンテンツの種類や数、供給されるサービス、料金、さらには視聴可能な期間等種々の観点から商品が設定される。これにより、ユーザの選択肢が増え、利便性が向上する。
このような商品についての情報は、放送波または通信手段により、放送装置1から電子機器3に送信される。電子機器3には、商品についての情報が表示され、ユーザが電子機器3を用いて任意の商品を購入できる。どのユーザがどの商品を購入したかを示す情報は、放送装置1内に顧客情報として記録される(後述)。また、電子機器3には購入した商品を示す情報が契約情報として記憶される(後述)。
図3は、図1の各装置の内部構成を示すブロック図である。放送装置1、配信装置2および電子機器3の順に、内部構成について説明していく。
放送装置1は、顧客情報記憶部11と、コンテンツ保護処理部12とを備えている。
図4は、顧客情報記憶部11に記憶される顧客ごとの顧客情報の構造の一例を示す図である。顧客情報は本コンテンツ配信システムと契約を結んだ契約者に関する情報である。より具体的には、顧客情報は、契約者を特定するID(契約者ID)と、各契約者が購入した商品(購入商品)と、各契約者に固有の鍵Km(マスタ鍵、第1の鍵)とを関連付けて記憶する。契約者IDは、例えばユーザが使用している電子機器3に固有の情報でもよいし、任意のユーザIDなどでもよい。鍵Kmは契約者ごとに付与されるものである。すなわち、各電子機器3は固有の鍵Kmを持っており、放送装置1は契約者の数だけ互いに異なる鍵Km(すなわち、第1の鍵と対応する第4の鍵)を持っている。
図3に戻り、コンテンツ保護処理部12はコンテンツ供給者からコンテンツを取得する。そして、コンテンツ保護処理部12は、コンテンツ信号を配信装置2や電子機器3に送信する過程で、契約者以外の第三者にコンテンツ信号が再生されることがないよう、保護処理を行う。また、コンテンツ保護処理部12は、上記契約情報や所定の鍵を用いて、暗号化されたコンテンツ信号を復号するためのライセンス情報を生成する。以下、コンテンツ保護処理部12についてより詳細に説明する。
図5は、コンテンツ保護処理部12の詳細な構成を示すブロック図である。コンテンツ保護処理部12は、スクランブラ(第1の暗号化部)121と、暗号化部(第2、第3の暗号化部)122,123と、送信部124,125とを有する。コンテンツ保護処理部12は、1つの装置で構成されてもよいし、複数の装置で構成されてもよい。また、コンテンツ保護処理部12内の各部は、全体をハードウェアで構成されてもよいし、内部のプロセッサがコンテンツ保護処理プログラム(不図示)を実行することにより、少なくとも一部がソフトウェアで実現されてもよい。
スクランブラ121は、鍵Ks(スクランブル鍵、第2の鍵)を用いて、コンテンツ信号をスクランブル処理する。これにより、コンテンツ信号は暗号化され、鍵Ksがなければ復号できない状態となる。なお、鍵Ksはコンテンツ保護処理部12が持っている鍵であり、送信先の電子機器3ごとに異なるものではなく、また、コンテンツごとに異なるものでもない。
暗号化部122は、鍵Kw(ワーク鍵、第3の鍵)を用いて、鍵Ksおよびコンテンツ情報(後述)を暗号化し、ライセンス情報ECM(Entitlement Control Message、第1のライセンス情報)を生成する。これにより、鍵Ksおよびコンテンツ情報は、鍵Kwがなければ復号できない状態となる。鍵Kwもコンテンツ保護処理部12が持っている鍵であり、送信先の電子機器3ごとに異なるものではなく、また、コンテンツごとに異なるものでもない。
図6は、上記コンテンツ情報を説明する図である。コンテンツ情報はコンテンツ信号ごとに付与される情報であり、当該コンテンツがどの商品に属しているかを示す。例えば図6では、コンテンツ情報は、付与対象のコンテンツが「C2」であって商品「P1」,「P2」および「P3」に属していることを示す(図2を参照)。
図5に戻り、送信部124は、以上のようにして生成された、暗号化されたコンテンツ信号と、ライセンス情報ECMとを組にして、放送波により送信する。暗号化されたコンテンツ信号およびライセンス情報ECMは放送役務より提供されるものであり、送信先は特定されない。
一方、暗号化部123は特定の電子機器3に送信されるライセンス情報EMM(Entitlement Management Message、第2のライセンス情報)を生成する。より具体的には、暗号化部123は、送信先の契約者の鍵Kmを用いて、鍵Kwおよび契約情報(後述)を暗号化し、ライセンス情報EMMを生成する。これにより、鍵Kwおよび契約情報は、鍵Kmがなければ復号できない状態となる。ライセンス情報EMMを通信手段により送信することで、放送帯域を圧迫することを防げるとともに、ライセンス情報EMMが特定の電子機器3により受信されたことを容易に確認できる。そして、送信部125は、通信手段により、ライセンス情報EMMを特定の電子機器3に送信する。
図7は、上記契約情報を説明する図である。この契約情報は顧客情報記憶部11に記憶される顧客情報から生成される。契約情報は特定の契約者がどの商品を購入しているかを示す。例えば図7では、契約者IDが「U1」である契約者(以下、単に「契約者U1」ともいう)が、電子機器3を用いて、商品「P1」,「P5」,「P6」を購入していることを示す(図4を参照)。この契約情報および鍵Kwが契約者U1に固有の鍵Km1(図4)を用いて暗号化され、ライセンス情報EMMとして契約者U1の電子機器3へ送信される。そして、ライセンス情報EMMは電子機器3内に記憶される。
なお、ライセンス情報EMMは個別のコンテンツに関する情報を含まないため、各コンテンツ信号と組にして送信しなくてもよい。定期的(例えば1か月に1回)に、あるいは、契約情報に変更があった場合(例えば契約者が新たな商品を購入した場合)に、放送装置1から電子機器3にライセンス情報EMMを送信するようにしてもよい。
このようにして、放送装置1は、暗号化されたコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを放送波により送信し、ライセンス情報EMMを通信手段により送信する。
続いて図3に戻り、配信装置2について説明する。配信装置2は、放送装置1から送信される放送波から、暗号化されたコンテンツ信号を受信し、これを通信手段により電子機器3に配信するものである。配信装置2は、受信部(第1の受信部)21と、処理部22と、蓄積部23と、配信部24と、顧客情報記憶部25とを備えている。配信装置2は、1つの装置で構成されてもよいし、複数の装置で構成されてもよい。また、配信装置2内の各部は、全体をハードウェアで構成してもよいし、内部のプロセッサが配信プログラム(不図示)を実行することによって少なくとも一部がソフトウェアで実現されてもよい。
さらに、リアルタイム放送サービスおよびVoDサービスが同一事業者により提供される場合などには、配信装置2の少なくとも一部を放送局内あるいは放送装置1内に設けたり、顧客情報記憶部25など放送装置1の少なくとも一部を配信装置2と共用したりしてもよい。
受信部21は、放送装置1から送信される放送波から、暗号化されたコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを受信する。
処理部22は、必要に応じて、暗号化されたコンテンツ信号やライセンス情報ECMを処理し、コンテンツ信号を圧縮する。そして、圧縮されたコンテンツ信号を蓄積部23に蓄積する。
図8は、処理部22の処理の一例を示す図であり、コンテンツ信号に対する処理を示している。同図に示すように、コンテンツ信号はパケット(例えば188バイト)に分割されて送信される。各パケットには、コンテンツ用のデータもあれば、PSIやSIといった制御情報もある。上述のように、通信手段によりコンテンツ信号を配信する場合、制御情報は不要である。そこで、処理部22は制御情報の少なくとも一部を除去し、例えば0に置換する。
このように不要な制御情報を置換することで、圧縮率を向上できる。もちろん、置換しない場合に比べて圧縮率を向上させることが可能な他の値に置換してもよい。単に除去するだけでなく置換処理を行うため、パケットの数やパケット内のビット数などコンテンツ信号のフォーマット(形状)を留めることができる。
図9は、処理部22の処理の別の例を示す図であり、ライセンス情報ECMに対する処理を示している。ライセンス情報ECMはコンテンツ情報(例えば図6)を含んでおり、処理部22はこのコンテンツ情報を修正してもよい。
図2において、商品P2はコンテンツC4をリアルタイム放送サービスのみで視聴できる商品であり、商品P3はコンテンツC4をVoDサービスでも視聴できる商品であると説明した。この場合、放送装置1からコンテンツC4用のコンテンツ信号を送信する際に付与されるコンテンツ情報は、コンテンツC4が商品P2,P3に含まれることを示している。そこで、処理部22はコンテンツC4が属する商品としての商品P2を削除する。これにより、VoDサービスにおいては、商品P3でのみコンテンツC4を視聴できるようになる。
もちろん、その他種々の事情を考慮して、処理部22はライセンス情報ECMを任意に変更できる。
このようにライセンス情報ECMを修正する処理を配信装置2で行うことができる。そのため、放送装置1では、リアルタイム放送サービス用のコンテンツ情報と、VoDサービス用のコンテンツ情報とを区別できるように生成する必要はないし、受信する電子機器3側でも、リアルタイム放送サービス用のコンテンツ情報なのか、VoDサービス用のコンテンツ情報なのかを意識する必要はない。
図3に戻り、処理部22は、以上のような処理を行った後、圧縮されたコンテンツ信号およびライセンス情報ECMの組を蓄積部23に蓄積する。
配信部24はコンテンツ送信の要求を電子機器3から受け付ける。この要求は、コンテンツ信号を特定するための情報と、契約者IDを示す情報とを含んでいる。これらの情報に基づいて、配信部24は要求されたコンテンツ信号を電子機器3に配信するか否かを判断する。
より具体的には以下のようにする。配信部24は、ライセンス情報ECMに含まれるコンテンツ情報(例えば図6、処理部22により修正された場合は修正されたコンテンツ情報)に基づいて、要求されたコンテンツ信号が属する商品を特定する。また、顧客情報記憶部25は、放送装置1の顧客情報記憶部11と同様に、顧客情報(例えば図4)を記憶している。そこで、配信部24は、契約者IDに基づいて、上記特定された商品が当該契約者に購入されていれば、配信すると判断する。
配信部24が配信しないと判断した場合、すなわち、要求したコンテンツを視聴するための商品を契約者が購入していない場合、配信部24は要求されたコンテンツ信号を電子機器3に配信しない。仮にコンテンツ信号を電子機器3に配信したとしても、後述する電子機器3の契約判断により、コンテンツ信号は再生できない。よって、配信部24から電子機器3にコンテンツ信号を配信しないようにすることで、配信による負荷を軽減できる。なおこの場合、商品未購入であるために配信できない旨の情報や、商品の購入を促すための情報を電子機器3に配信してもよい。
一方、配信部24が配信すると判断した場合、配信部24は要求されたコンテンツ信号をライセンス情報ECMとともに電子機器3に配信する。配信部24は、圧縮されたコンテンツ信号を伸長して配信してもよいが、圧縮したまま配信することで通信量を抑制してもよい。
このように、配信装置2は、コンテンツ信号やライセンス情報ECMに対して、通信に特有の保護処理を行うことなく、電子機器3に配信する。よって、電子機器3に配信されるコンテンツ信号は、放送装置1が送信したコンテンツ信号から不要な情報を除去しただけであり、信号のフォーマットなど本質的には放送装置1が送信したコンテンツ信号と同一である。
続いて、電子機器3について説明する。電子機器3は、受信部31と、判定部32およびデクスランブラ(第3の復号部)33を含むコンテンツ保護解除部30と、デコーダ34と、再生部35と、通信部36とを備えている。電子機器3は、1つの装置で構成されてもよいし、複数の装置で構成されてもよい。また、電子機器3内の各部は、全体をハードウェアで構成されてもよいし、内部のプロセッサが受信プログラム(不図示)を実行することによって少なくとも一部がソフトウェアで実現されてもよい。
受信部31は、放送装置1から送信される暗号化されたコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを放送波から受信するとともに、放送装置1から送信されるライセンス情報EMMを通信手段から受信する。
判定部32は、ライセンス情報ECM,EMMに基づいて、受信したコンテンツ信号を再生するか否か、すなわち、暗号化されたコンテンツ信号を復号するか否かを判定する契約判定を行う。再生すると判定された場合、判定部32は電子機器3が持っている鍵Kmを用いてライセンス情報ECM,EMMを復号する。これにより鍵Ksが復元され、デスクランブラ33に供給される。
デスクランブラ33は、鍵Ksを用いて、再生すると判定された暗号化されたコンテンツ信号を復号し、暗号化される前のコンテンツ信号を復元する。より具体的には、デスクランブラ33は、スクランブル処理が施されたコンテンツ信号に対して、デスクランブル処理を施す。
デコーダ34は復元されたコンテンツ信号を映像信号および/または音声信号に変換する。再生部35は、映像信号を再生するディスプレイや、音声信号を再生するスピーカである。
リアルタイム放送サービスを利用するだけであれば、電子機器3は以上に説明した受信部31、判定部32、デスクランブラ33、デコーダ34および再生部35を備えていればよい。さらにVoDサービスを利用する場合には、電子機器3に通信部36の機能を追加すればよい。通信部36は一般的な通信プロトコルに基づいて通信を行う機能部であり、電子機器3が予めそのような機能を有する場合には、特に追加の必要もない。
この通信部36は、ユーザの指示に従い、配信装置2に対してコンテンツ信号を配信するよう要求する。そして、配信装置2から配信される暗号化されたコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを、通信手段から受信する。そして、通信部36は、コンテンツ信号が圧縮されている場合には、伸長処理を行う。
上述した判定部32は、放送装置1から送信されたコンテンツ信号に対しても、配信装置2から配信されたコンテンツ信号に対しても、契約判定を行うことができる。同様に、デスクランブラ33は、放送装置1から送信されたコンテンツ信号に対しても、配信装置2から配信されたコンテンツ信号に対しても、デスクランブル処理を施すことができる。その理由は、放送装置1から送信されるコンテンツ信号およびライセンス情報ECMと、配信装置2から配信されるコンテンツ信号およびライセンス情報ECMとの間にフォーマット上の差異がないためである。
よって、放送装置1から送信される放送波を受信してリアルタイム放送サービスを利用することを目的として設計された電子機器3を用いてVoDサービスを追加的に利用する場合でも、受信部31、判定部32、デスクランブラ33、デコーダ34および再生部35をほとんど変更することなく、これらをVoDサービス用の処理に流用できる。また、新たに必要となる通信部36は、必要に応じて、電子機器3または受信プログラムのバージョンアップなどにより対応してもよい。
図10は、電子機器3の詳細な構成を示すブロック図である。
受信部31は、受信部(第2の受信部、第3の受信部)31a,31bを有する。受信部31aは、暗号化されたコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを、放送装置1により送信される放送波から受信する。受信部31bは、放送装置1から送信されるライセンス情報EMMを、通信手段から受信する。以上の説明から明らかであるが、受信部31aが受信するコンテンツ信号およびライセンス情報ECMは、配信装置2の受信部21が受信するコンテンツ信号およびライセンス情報ECMと同じものである。なお、通信部36によってライセンス情報EMMおよびコンテンツ信号を受信してもよい。
判定部32は、復号部(第2の復号部、第3の復号部)321,322と、契約情報記憶部323と、契約判定部324とを有する。
復号部321は、電子機器3が持っている鍵Kmを用いてライセンス情報EMMを復号し、鍵Kwおよび契約情報を復元する。放送装置1のコンテンツ保護処理部12により生成されるライセンス情報EMMは、特定の鍵Kmを用いて、特定の電子機器3に送信されるものである。そして、送信先の電子機器3は同じ鍵Kmを持っているため、ライセンス情報EMMを復号できる。復元された契約情報は契約情報記憶部323に記憶される。
復号部322は、復元された鍵Kwを用いてライセンス情報ECMを復号し、鍵Ksおよびコンテンツ情報を復元する。ここで、復号部322は、受信部31aが放送波から受信したライセンス情報ECMであるか、通信部36が通信手段から受信したライセンス情報ECMであるか、を意識することなく、同様に復号できる。
契約判定部324は、復元されたコンテンツ情報および契約情報に基づいて、受信したコンテンツ信号を復号するか否かを判定する。より具体的には、契約判定部324は、コンテンツ情報(例えば図6)に基づいて、受信したコンテンツ信号が属する商品を特定する。さらに、契約判定部324は、契約情報(例えば図7)に基づいて、上記特定された商品が当該契約者に購入されていれば、復号すると判定する。
復号すると判定された場合、契約判定部324は鍵Ksをデスクランブラ33に供給する。復号しないと判定された場合、契約判定部324は鍵Ksをデスクランブラ33には供給しない。この場合、商品未購入であるために配信できない旨の情報や、商品の購入を促すための情報を再生部35に表示するようにしてもよい。
以上のようにようにして復元された鍵Ksを用いて、デスクランブラ33は暗号化されたコンテンツ信号を復元する。ここで、デスクランブラ33は、受信部31aが放送波から受信したコンテンツ信号であるか、通信部36が通信手段から受信したコンテンツ信号であるか、を意識することなく、同様に復号できる。復元されたコンテンツ信号はデコーダ34により映像信号および音声信号に変換され、再生部35によりコンテンツが再生される。
図11は、コンテンツ配信システムの処理動作の一例を示すシーケンス図である。同図では、契約情報を含むライセンス情報EMMが前もって放送装置1から電子機器3に送信され、契約情報記憶部323内に契約情報が予め記憶されているものとする。
放送装置1のコンテンツ保護処理部12は、コンテンツに対して保護処理を行い(ステップS11)、放送波によりコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを組にして送信する(ステップS12)。
配信装置2の受信部21は、コンテンツ信号およびライセンス情報ECMの組を、放送波から受信する(ステップS21)。処理部22は、コンテンツ信号およびライセンス情報ECMに対して必要な処理を行った上でコンテンツ信号を圧縮し(ステップS22)、蓄積部23に蓄積しておく(ステップS23)。
電子機器3は、コンテンツ信号およびライセンス情報ECMを放送波から受信する(ステップS31)ことにより、リアルタイム放送サービスの提供を受けることができる。すなわち、放送されるコンテンツを視聴することがユーザから電子機器3に対して設定されている場合(ステップS32のYES)、判定部32は、ライセンス情報EMMおよびコンテンツ情報に基づいて、コンテンツ信号を復号するか否かの判定を行う(ステップS33)。
電子機器3のユーザとリアルタイム放送サービスの事業者との間で契約が結ばれており、かつ、受信されたコンテンツ信号を視聴するための商品が購入されている場合、復号すると判定される(ステップS33のYES)。そして、デスクランブラ33は暗号化されたコンテンツ信号を復号し、デコーダ34はコンテンツ信号を映像信号および/または音声信号に変換し、再生部35はコンテンツを映像信号および/または音声信号として再生する(ステップS34)。
一方、電子機器3は、配信装置2に対してコンテンツ信号を配信するよう要求することで(ステップS35)、VoDサービスの提供を受けることができる。
配信装置2の配信部24は、コンテンツ要求を受信すると(ステップS24)、ライセンス情報ECMに基づいて、コンテンツ要求を送信した電子機器3に対して、コンテンツ信号を配信するか否かを判定する。配信すると判定されると(ステップS25のYES)、配信部24は、要求されたコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを組にして、通信手段により電子機器3に配信する(ステップS26)。
電子機器3の通信部36はコンテンツ信号およびライセンス情報ECMの組を受信する(ステップS36)。そして、判定部32は、ライセンス情報EMMおよびコンテンツ情報に基づいて、コンテンツ信号を復号するか否かの判定を行う(ステップS37)。通常、配信装置2の配信部24が配信すると判定したコンテンツは、判定部32により復号すると判定されるはずである(ステップS37のYES)。そして、ステップS34と同様にして、コンテンツが再生される(ステップS38)。
図12は、本発明の比較例であるコンテンツ配信システムにおける各装置の内部構成を示すブロック図である。比較例では、配信装置2’が放送波から暗号化されたコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを受信するのではなく、コンテンツを直接取得して蓄積部23’に蓄積する。まずこの点が本実施形態の図3と大きく異なっている。
そして、図12では、コンテンツ信号を配信装置2’から電子機器3’に配信する場合、配信装置2’に設けられるコンテンツ保護処理部51により、コンテンツ信号を通信手段で配信するためのコンテンツ保護処理が施した上で、電子機器3’の通信部36に配信する。
一般に、放送波用のコンテンツ保護処理は、通信手段用のコンテンツ保護処理とは異なる。よって、放送用のコンテンツ保護処理がなされたコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを処理するコンテンツ保護解除部30を、通信手段用のコンテンツ保護処理がなされたコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを処理するために流用することはできない。そのため、電子機器3’には通信手段用のコンテンツ保護処理を解除するためのコンテンツ保護解除部52が新たに設けられる。結果として電子機器3’に2つのコンテンツ保護解除部30,52を設けなければならず、電子機器3の構成が複雑化してしまう。
これに対し、図3に示す本実施形態では、電子機器3内には1つのコンテンツ保護解除部30を設ければよく、電子機器3の構成を簡略化できる。
図12の比較例に対する本実施形態の利点の1つとして、既存のリアルタイム放送サービスにVoDサービスを新規に追加する際の容易さが挙げられる。VoDサービスを新規に行う事業者にとって、新たに配信装置2を設ければよく、放送装置1は図12のものと同じでよい。例えば、放送装置1において、コンテンツ信号に対する保護処理やライセンス情報ECMの生成手法に変更を加える必要はない。しかも、配信装置2は放送装置1により保護処理されたコンテンツ信号を受信するため、配信装置2で改めてコンテンツ信号に対する保護処理を行う必要もない。また、ユーザにとっては、リアルタイム放送サービスに用いていた各部に対して、通信部36を追加すればよく、コンテンツ保護解除部を追加する必要はない。
このように第1の実施形態では、配信装置2は放送波からコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを受信する。そして、配信装置2は、通信手段により、放送波での送信と同じフォーマットでコンテンツ信号およびライセンス情報ECMを電子機器3に配信する。そのため、電子機器3のコンテンツ保護解除部30は、放送装置1から放送波により送信されるコンテンツ信号に対しても、配信装置2から通信手段により配信されるコンテンツ信号に対しても、コンテンツ保護処理を行うことができ、電子機器3の構成を簡略化できる。
なお、本実施形態ではライセンス情報EMMを通信手段により送信する例を示したが、放送波により送信してもよい。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態におけるVoDサービスは、コンテンツ信号を蓄積しておき、電子機器からの要求に応じて通信手段による配信が行われるものであった。これに対し、以下に説明する第2の実施形態は、コンテンツ信号を構成する信号の一部を放送手段により、一部を通信手段により、同時にリアルタイムに配信するものである。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態のコンテンツ信号は複数の信号から構成され、一部は放送手段により、他の一部は通信手段により配信される。このようにすることで、放送手段のみ、あるいは、通信手段のみで配信する場合に比べて、より多くの情報を配信できる。
例として、コンテンツ信号のうち、主映像信号(例えばスポーツ番組における俯瞰映像)および主音声信号は放送手段により、付加的映像信号(例えばスポーツ番組における特定選手に注目した映像)および副音声を通信手段により配信してもよい。別の例として、コンテンツ信号のうち、4K解像度の映像信号を放送手段により、階層符号化を利用して4K解像度を8K解像度とするための付加情報を通信手段により配信してもよい。また別の例として、映像信号および音声信号を放送手段により配信し、関連する文字情報、画像情報、データなどを通信手段により配信しておよい。その他、種々の応用が想到されるのは言うまでもない。
いずれの場合でも、コンテンツ信号を構成する複数の信号は同期して再生されるべきものである。以下、便宜上、コンテンツ信号を構成する信号のうち、放送手段により配信される信号を放送配信信号(第1の信号)、通信手段により配信される信号を通信配信信号(第2の信号)と呼ぶ。放送配信信号および通信配信信号に複数の信号(例えば日本語の音声信号と中国語の音声信号など)が含まれていてもよい。
放送配信信号および通信配信信号のそれぞれは複数のパケットから構成される。各パケットには、自身が放送手段により配信されるパケットなのか、通信手段により配信されるパケットなのかを示す情報が、例えばヘッダに含まれる。また、各パケットには、絶対時刻(提示時刻)やシーケンス番号など、自身が再生されるべきタイミングを示す情報が含まれる。この情報に基づいて、コンテンツ信号を受信した電子機器は放送配信信号と通信配信信号とを同期させて再生できる。
図13は、第2の実施形態に係るコンテンツ配信システムの概略構成を示す図である。本コンテンツ配信システムは、放送装置1aと、電子機器3aとを備えている。
放送装置1aは、図3と共通する各部に加え、コンテンツ分離部13と、放送配信部14と、通信配信部15とを有する。コンテンツ分離部13は、コンテンツ信号を構成する信号に含まれる情報に基づいて、暗号化されたコンテンツ信号を、放送配信信号と通信配信信号とに分離する。放送配信部14は、放送配信信号およびライセンス情報ECM,ECMを、放送手段により送信する。通信配信部15は、通信配信信号およびライセンス情報ECMを、通信手段により送信する。通信配信部15は、これらをマルチキャストで送信することにより、不特定の送信先に効率よく送信できる。
ここで、コンテンツ信号は、図5で説明したように、コンテンツ保護処理部12におけるスクランブラ121において、鍵Ksで暗号化される。よって、放送配信信号および通信配信信号は、両方とも鍵Ksで同じ方式で暗号化された、フォーマットが共通する信号である。また、放送配信信号および通信配信信号は、電子機器3aからの要求に応じて配信されるのではなく、両方とも特定の時刻に互いに同期してリアルタイムに配信される。なお、必ずしもコンテンツ信号を構成する信号のすべてが暗号化されてなくてもよい。
電子機器3aは、図3と共通する各部に加え、コンテンツ結合部37を有する。コンテンツ結合部37には、受信部31から放送配信信号が、通信部36から通信配信信号がそれぞれ供給される。放送配信信号および通信配信信号は、配信経路が互いに異なるため、遅延差が生じることがある。例えば、放送配信信号が先に受信されることもあり得るし、通信配信信号が先に受信されることもあり得る。そこで、コンテンツ結合部は、放送配信信号および通信配信信号に含まれている、タイミングを示す情報に基づいて、放送配信信号と通信配信信号とを同期させて結合する。
コンテンツ保護解除部30には、受信部31および通信部36からライセンス情報ECMが供給されるとともに、コンテンツ結合部37から結合された信号が、受信部31から放送配信信号が、通信部36から通信配信信号がそれぞれ供給される。
コンテンツ保護解除部30における判定部32は、ライセンス情報ECMに基づいて、コンテンツ信号を復号するか否かを判定する。より具体的には、判定部32は、受信部31から受信したライセンス情報ECMに基づいて、放送配信信号を復号するか否かを判定する。また、判定部32は、通信部36から受信したライセンス情報ECMに基づいて、通信配信信号を復号するか否かを判定する。さらに、判定部32は、受信部31から受信したライセンス情報ECMおよび通信部36から受信したライセンス情報ECMに基づいて、結合された信号を復号するか否かを判定する。
コンテンツ保護解除部30におけるデスクランブラ33には、コンテンツ結合部37から結合された信号が、受信部31から放送配信信号が、通信部36から通信配信信号がそれぞれ供給される。デスクランブラ33は、ユーザからの要求に応じて、いずれかの信号をデスクランブル(復号)する。より正確には、デスクランブラ33は、ユーザの意図により指定された番組信号により、デスクランブルが必要なコンテンツの要素(信号)をデスクランブルする。これにより、スクランブルされていたコンテンツ信号は、スクランブルされる前の信号として復元される。
結合された信号、放送配信信号および通信配信信号のいずれも、放送装置1aのコンテンツ保護処理部12によって同様に暗号化された、フォーマットが共通する信号であるので、デスクランブラ33はいずれの信号であってもデスクランブルできる。すなわち、結合された信号用、放送配信信号用および通信配信信号用のそれぞれにデスクランブラを設ける必要はなく、1つのデスクランブラ33を各信号をデスクランブルするために共用できる。
デコーダ34は復元された信号を映像信号や音声信号に変換する。このとき、デコーダは必要な処理も合わせて行ってもよい。上述した例であれば、放送配信信号が4K解像度の映像信号であり、通信配信信号が付加情報である場合、デコーダ34は両信号から8K解像度の映像信号を生成する。また、複数の音声信号がある場合、デコーダ34はそのうちの1つを選択してもよい。あるいは、主映像信号と副映像信号がある場合、デコーダは主映像信号の一部に副映像信号を重畳してもよい。
得られた映像信号および音声信号は、再生部35で再生される。
このように、第2の実施形態では、放送装置1aのコンテンツ保護処理部12で暗号化したコンテンツ信号を放送配信信号と通信配信信号とに分離し、これらをリアルタイムに配信する。放送配信信号および通信配信信号は同様に暗号化されていてフォーマットが共通するため、受信機である電子機器3aは1つのデスクランブラ33でいずれの信号も復号でき、電子機器3の構成を簡略化できる。
なお、本実施形態において、無料放送、すなわち、特段の契約なしで視聴可能なコンテンツ信号を送信してもよい。その場合、放送装置1a内の顧客情報記憶部11がなくてもよい。無料放送であることは、例えばコンテンツ信号に付随する制御情報ECMに基づいて把握できるようにしておけばよい。そして、そのような制御情報ECMを受信した電子機器3a内の判定部32は、常に再生すると判定して鍵Ksをデスクランブラ33に出力すればよい。
上述した実施形態で説明したコンテンツ配信システムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、コンテンツ配信システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、コンテンツ配信システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態には限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 放送装置
11 顧客情報記憶部
12 コンテンツ保護処理部
121 スクランブラ
122,123 暗号化部
124,125 送信部
13 コンテンツ分離部
14 放送配信部
15 通信配信部
2 配信装置
21 受信部
22 処理部
23 蓄積部
24 配信部
25 顧客情報記憶部
3 電子機器
30 コンテンツ保護解除部
31,31a,31b 受信部
32 判定部
321,322 復号部
323 契約情報記憶部
324 契約判定部
33 デスクランブラ
34 デコーダ
35 再生部
36 通信部
37 コンテンツ結合部

Claims (16)

  1. 放送装置と、配信装置と、電子機器と、を含むコンテンツ配信システムであって、
    前記電子機器は、固有の第1の鍵を持っており、
    前記放送装置は、前記電子機器が持っている前記第1の鍵と対応する第4の鍵と、第2の鍵と、第3の鍵と、を持っており、
    前記放送装置は、
    前記第2の鍵を用いて、放送波によるコンテンツ配信に必要な制御情報を含むコンテンツ信号を暗号化し、暗号化されたコンテンツ信号を生成する第1の暗号化部と、
    前記第3の鍵を用いて、前記第2の鍵と、前記コンテンツ信号の復号可否の判定に用いられるコンテンツ情報と、を暗号化し、第1のライセンス情報を生成する第2の暗号化部と、
    前記第4の鍵を用いて、前記電子機器の契約情報および前記第3の鍵を暗号化し、第2のライセンス情報を生成する第3の暗号化部と、
    放送波により、前記暗号化されたコンテンツ信号および前記第1のライセンス情報を送信する第1の送信部と、
    通信手段により、前記第2のライセンス情報を、前記第1の鍵を持っている前記電子機器に送信する第2の送信部と、を備え、
    前記配信装置は、
    前記放送装置から、前記暗号化されたコンテンツ信号および前記第1のライセンス情報を受信する第1の受信部と、
    前記暗号化されたコンテンツ信号における前記制御情報の少なくとも一部を所定の値に置換し、置換処理後の前記暗号化されたコンテンツ信号を圧縮して、蓄積部に蓄積するとともに、前記第1のライセンス情報を蓄積部に蓄積する処理部と、
    前記電子機器からの要求に応じ、前記蓄積されたコンテンツ信号を前記電子機器に送信するか否かを、前記第1のライセンス情報に基づいて判定し、送信すると判定された場合に、前記蓄積されたコンテンツ信号および前記第1のライセンス情報を通信手段により前記電子機器に配信する配信部と、を備え、
    前記所定の値は、圧縮率を高くするための値、または、0であり、
    前記電子機器は、
    前記放送装置から送信される、前記暗号化されたコンテンツ信号および前記第1のライセンス情報を、放送波から受信する第2の受信部と、
    前記放送装置から送信される前記第2のライセンス情報を通信手段から受信する第3の受信部と、
    前記電子機器が持っている前記第1の鍵を用いて前記第2のライセンス情報を復号し、前記契約情報および前記第3の鍵を復元する第1の復号部と、
    復元された前記第3の鍵を用いて前記第1のライセンス情報を復号し、前記第2の鍵および前記コンテンツ情報を復元する第2の復号部と、
    前記コンテンツ情報および前記契約情報に基づいて、前記暗号化されたコンテンツ信号を復号するか否かを判定する契約判定部と、
    復号すると判定された場合に、前記復元された第2の鍵を用いて、前記暗号化されたコンテンツ信号を復号する第3の復号部と、を備えるとともに、さらに、
    前記配信装置に対してコンテンツ信号の送信を要求するとともに、前記配信装置から送信される、前記暗号化されたコンテンツ信号および前記第1のライセンス情報を、通信手段から受信する通信部を備え、
    前記第2の復号部は、前記第2の受信部が受信した前記第1のライセンス情報に対しても、前記通信部が受信した前記第1のライセンス情報に対しても、復号処理を行い、
    前記契約判定部は、前記第2の受信部が受信した前記コンテンツ信号に対しても、前記通信部が受信した前記コンテンツ信号に対しても、復号するか否かの判定処理を行い、
    前記第3の復号部は、前記第2の受信部が受信した前記コンテンツ信号に対しても、前記通信部が受信した前記コンテンツ信号に対しても、復号処理を行うことを特徴とする配信システム。
  2. 暗号化されたコンテンツ信号と、これを復号するためのライセンス情報と、を放送波から受信する受信部と、
    受信されたコンテンツ信号およびライセンス情報を蓄積部に蓄積する処理部と、
    電子機器からの要求に応じて、蓄積されたコンテンツ信号およびライセンス情報を通信手段により配信する配信部と、を備えることを特徴とする配信装置。
  3. 前記暗号化されたコンテンツ信号は、放送波による送信に必要な制御情報を含み、
    前記処理部は、前記暗号化されたコンテンツ信号から前記制御情報の少なくとも一部を所定の値に置換し、置換処理後の前記暗号化されたコンテンツ信号を圧縮して、前記蓄積部に蓄積することを特徴とする請求項2に記載の配信装置。
  4. 前記所定の値は、圧縮率を高くするための値、または、0であることを特徴とする請求項3に記載の配信装置。
  5. 前記配信部は、前記電子機器からの要求に応じて、要求されたコンテンツ信号を前記電子機器に送信するか否かを前記ライセンス情報に基づいて判定し、送信すると判定された場合に、前記コンテンツ信号を配信することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の配信装置。
  6. 前記処理部は、前記ライセンス情報を修正して、前記蓄積部に蓄積し、
    前記配信部は、要求されたコンテンツ信号を前記電子機器に送信するか否かを、前記修正されたライセンス情報に基づいて、判定することを特徴とする請求項5に記載の配信装置。
  7. 暗号化されたコンテンツ信号を放送波から受信する受信部と、
    前記暗号化されたコンテンツ信号を復号するか否かを判定する契約判定部と、
    復号すると判定された場合に、前記暗号化されたコンテンツ信号を復号する復号部と、を備えるとともに、さらに、
    暗号化されたコンテンツ信号を通信手段から受信する通信部を備え、
    前記契約判定部は、前記受信部が受信した前記コンテンツ信号に対しても、前記通信部が受信した前記コンテンツ信号に対しても、復号するか否かの判定処理を行い、
    前記復号部は、前記受信部が受信した前記コンテンツ信号に対しても、前記通信部が受信した前記コンテンツ信号に対しても、復号処理を行うことを特徴とする電子機器。
  8. 前記受信部は、前記暗号化されたコンテンツ信号と、これを復号するためのライセンス情報と、を放送波から受信し、
    前記通信部は、前記暗号化されたコンテンツ信号と、これを復号するためのライセンス情報と、を通信手段から受信し、
    前記契約判定部は、前記ライセンス情報に基づいて、前記暗号化されたコンテンツ信号を復号するか否かを判定することを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  9. 暗号化されたコンテンツ信号を放送波により送信する放送装置と、
    請求項2乃至6のいずれかに記載の配信装置と、
    請求項7または8に記載の電子機器と、を含む配信システム。
  10. 暗号化されたコンテンツ信号と、これを復号するためのライセンス情報と、を放送波から受信するステップと、
    受信されたコンテンツ信号およびライセンス情報を蓄積部に蓄積するステップと、
    電子機器からの要求に応じて、蓄積されたコンテンツ信号およびライセンス情報を通信手段により配信するステップと、を備えることを特徴とする配信方法。
  11. 暗号化されたコンテンツ信号を放送波から受信するステップと、
    暗号化されたコンテンツ信号を通信手段から受信するステップと、
    前記放送波から受信されたコンテンツ信号に対しても、前記通信手段から受信されたコンテンツ信号に対しても、復号するか否かを判定するステップと、
    復号すると判定された場合に、前記暗号化されたコンテンツ信号を復号するステップと、をコンピュータに実行させる受信プログラム。
  12. コンテンツ信号を構成する第1の信号を放送手段により送信する放送配信部と、
    前記コンテンツ信号を構成する第2の信号を通信手段により配信する通信配信部と、を備え、
    前記第1の信号および前記第2の信号は、1つの復号部で復号できるよう、フォーマットが共通しており、
    前記第1の信号は前記第2の信号と同期して送信されることを特徴とする放送装置。
  13. 前記コンテンツ信号を暗号化する暗号化部と、
    暗号化された前記コンテンツ信号を、前記第1の信号と、前記第2の信号とに分離するコンテンツ分離部と、を備えることを特徴とする請求項12に記載の放送装置。
  14. コンテンツ信号を構成する、暗号化部によって暗号化された第1の信号を放送手段から受信する受信部と、
    前記第1の信号と同期して送信された、前記コンテンツ信号を構成する、前記暗号化部によって暗号化された第2の信号を通信手段から受信する通信部と、
    前記第1の信号と前記第2の信号とを結合するコンテンツ結合部と、
    前記暗号化された第1の信号も、前記暗号化された第2の信号も、前記結合された信号も復号可能な復号部と、を備えることを特徴とする電子機器。
  15. 請求項12または13に記載の放送装置と、
    請求項14に記載の電子機器と、を含む配信システム。
  16. コンテンツ信号を構成する、暗号化部によって暗号化された第1の信号を放送手段から受信するステップと、
    前記第1の信号と同期して送信された、前記コンテンツ信号を構成する、前記暗号化部によって暗号化された第2の信号を通信手段から受信するステップと、
    前記第1の信号と前記第2の信号とを結合するステップと、
    復号手段が、前記暗号化された第1の信号、前記暗号化された第2の信号および前記結合された信号のいずれかを復号するステップと、をコンピュータに実行させる受信プログラム。
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