JP2016191278A - 開扉システム、鍵収容器および無線端末機器の制御プログラム - Google Patents

開扉システム、鍵収容器および無線端末機器の制御プログラム Download PDF

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正邦 齋藤
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Abstract

【課題】例えば、家事代行サービス事業者において、作業者は、営業所に備えられる保管装置から顧客の家の鍵を借り、顧客の家へ出向き顧客の家の扉を開いて、家事代行サービスを提供する。その後、作業者は、営業所に戻り保管装置に当該鍵を返却する。この場合、営業所から持ち出された鍵の管理は、作業者に委ねられることになり、家事代行サービス事業者による統括的な管理が行えない、との課題があった。
【解決手段】開扉システムであって、近距離無線通信による通信機能を有する無線端末と、対象となる扉の近傍に設けられ、前記通信機能を介して認証開始信号を前記無線端末へ送信する送信部と、前記無線端末が前記認証開始信号を受信した場合に、前記扉に設置された錠の解錠を行うための鍵が取り出し可能となる鍵収容器とを備える開扉システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、開扉システム、鍵収容器および無線端末機器の制御プログラムに関する。
管理対象物である鍵の貸し出し状況を、鍵に付与されたICタグによって管理する貸出管理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−126889
例えば、家事代行サービス事業者において、作業者は、営業所に備えられる保管場所から顧客の家の鍵を借り、顧客の家へ出向き顧客の家の扉を開いて、家事代行サービスを提供する。その後、作業者は、営業所に戻り保管場所に当該鍵を返却する。この場合、営業所から持ち出された鍵の管理は、作業者に委ねられることになり、家事代行サービス事業者による統括的な管理が行えない、との課題があった。
本発明の第1の態様における開扉システムは、近距離無線通信による通信機能を有する無線端末と、対象となる扉の近傍に設けられ、前記通信機能を介して認証開始信号を前記無線端末へ送信する送信部と、前記無線端末が前記認証開始信号を受信した場合に、前記扉に設置された錠の解錠を行うための鍵が取り出し可能となる鍵収容器とを備える。
本発明の第2の態様における鍵収容器は、対象となる扉に設けられた錠の解錠を行う鍵を収容する収容部と、前記収容部を封止する封止部と、前記扉の近傍で無線通信機能を介して送信される認証開始信号に基づいて前記封止部の封止を解除する解除部とを備える。
本発明の第3の態様における無線端末機器の制御プログラムは、対象となる扉の近傍で送信される認証開始信号を、近距離無線通信を介して受信する受信ステップと、前記認証開始信号を受信した場合に、前記扉に設置された錠の解錠を行うための鍵が収容された鍵収容容器から前記鍵を取り出し可能とする取出信号を送信する送信ステップとを含む。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る開扉システム100の全体を示す概略図である。 鍵収容器60の一例を示す部分に透視された斜視図である。 図2におけるAおよびA'矢視方向の断面図を示す。 図2におけるBおよびB'矢視方向の断面図を示す。 開扉システム100の機能ブロック図を示す。 状態データベース50の一例を示す。 電子鍵データベース52の一例を示す。 履歴データベース54の一例を示す。 顧客管理データベース128の一例を示す。 業務管理データベース130の一例を示す。 鍵収容器60の開封処理の流れを示すフロー図である。 鍵収容器60の封止処理の流れを示すフロー図である。 他の開扉システム150の全体を示す概略図である。 他の鍵収容器200を示す斜視図である。 他の電子鍵データベース53を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る開扉システム100の全体を示す概略図である。本実施形態に係る開扉システム100は、例えば、家事代行サービス事業者、訪問介護事業者、ホームセキュリティー事業者または宅配事業者によって使用される。本実施形態においては、家事代行サービス事業者によって開扉システム100が使用されたとして説明する。家事代行サービス事業者は、家事代行サービスを提供する顧客の家の鍵を預かる。家事代行サービス事業者は、開扉システム100を用いて顧客から預かった鍵を統括的に管理する。
開扉システム100は、インターネット110を利用して、扉20、スマートフォン40、鍵収容器60、管理サーバ120を主な構成要素として構築される。扉20は、家事代行サービスの提供を受ける顧客の家10に設けられる。管理サーバ120は、家事代行サービス事業者の営業所に設けられ、当該事業者によって管理される。
扉20は、送信タグ22と、錠24と、操作ハンドル26とを備える。送信タグ22は、解錠の対象となる扉20の近傍であって、扉20の外側表面に貼り付けられている。送信タグ22は、例えば、ISO/IEC14443(MIFARE)またはISO/IEC18092等に準拠する電磁波を用いた近接型の近距離無線通信(NFC)を可能とするCPUやROM、RAM等で構成されるICチップを備える。送信タグ22は、当該近距離無線通信による通信機能によりスマートフォン40に認証開始信号を送信する。送信タグ22は、スマートフォン40に認証開始信号を送信する送信部の一例である。
錠24は、例えば、扉20に設けられたシリンダー錠である。錠24は、その鍵穴に一対一で対応したディンプルキー等である物理的な鍵14が差し込まれることによって回転操作が可能となる。錠24は、鍵14が差し込まれた状態で一方の方向に回転操作されることによって施錠され、他方の方向に回転操作されることによって解錠される。操作ハンドル26は、錠24が解錠状態の場合に、扉20を開閉するために操作される。
スマートフォン40は、家事代行サービスを提供する作業者12に所持される。スマートフォン40には、予め、管理サーバ120によって鍵収容器60を開封するための取出信号と、送信タグ22から送信される認証開始信号とを一対一で対応付けた情報が格納される。また、スマートフォン40には、管理サーバ120と連携して使用されるアプリケーションがインストールされている。
スマートフォン40は、上述のように近距離無線通信によって送信タグ22と通信するので、当該近距離無線通信の有効範囲まで近接されなければ、送信タグ22と通信できない。このため、作業者12は、顧客の家10を訪れて、所持するスマートフォン40を送信タグ22に近接させる。これにより、スマートフォン40は、送信タグ22から認証開始信号を受信できる。
スマートフォン40は、例えば、Bluetooth(登録商標)の近距離無線通信規格に準拠して、鍵収容器60と通信する。スマートフォン40は、送信タグ22から認証開始信号を受信すると、当該認証開始信号に対応した取出信号を鍵収容器60に送信する。
また、スマートフォン40は、例えば、3GまたはLTE等の無線通信規格に準拠して、インターネット110に接続する。スマートフォン40は、インターネット110を介して、管理サーバ120と通信する。なお、携帯電話端末であるスマートフォン40は、無線端末の一例であり、インターネット110は、広域ネットワークの一例である。
鍵収容器60は、扉20に設置された錠24の解錠を行うための鍵14を収容する。鍵収容器60は、作業者12に所持されて、顧客の家10まで持ち運ばれる。鍵収容器60は、収容する鍵14を取り出すことができない封止状態と、鍵14を取り出すことができる開封状態とをとりえる。
鍵収容器60が封止状態である場合において、スマートフォン40から取出信号を受信した場合に鍵収容器60は、開封状態になる。作業者12は、この状態において、鍵収容器60から鍵14を取り出して錠24を解錠する。作業者12は、扉20から家10に入り家事代行サービスを提供する。
作業者12が家事代行サービスを提供した後であって、鍵収容器60が開封状態である場合において、スマートフォン40から取出信号を受信すると、作業者12は、鍵収容器60を封止状態にすることができる。この場合には、取出信号は封止信号として機能する。作業者12は、鍵14を収容して封止状態とすると、再び取出信号を受信しない限り、鍵収容器60から鍵14を取り出せなくなる。
管理サーバ120は、例えば、家事代行サービス事業者の営業所に設けられている。管理サーバ120は、家事代行サービス事業者により管理される。管理サーバ120は、インターネット110を介して、スマートフォン40と通信する。管理サーバ120は、スマートフォン40に、認証開始信号と取出信号とを一対一で対応つけた暗号化された電子鍵信号を事前に送信する。また、管理サーバ120は、スマートフォン40から鍵収容器60の封止履歴および解除履歴を示す履歴情報を受信する。管理サーバ120は、受信した履歴情報を利用して、作業者12が行った家事代行サービスの提供時間、提供場所等を記録する。このように、管理サーバ120は、受信した履歴情報に基づいて作業者12の家事代行作業を管理している。
図2は、鍵収容器60の一例を示す部分的に透視された斜視図である。図2(a)は、収容部62aが封止部64aに封止された封止状態の一例を示す。図2(b)は、収容部62aが封止部64aに封止されていない封止解除状態の一例を示す。
鍵収容器60は、鍵収容器60の短手方向に並べて設けられた3つの収容部62a、62b、62cを有する。このように、鍵収容器60は、3つの鍵を収容部62a等に個別に収容できる。この例によれば、作業者12は、3軒の顧客の鍵を預かって、3軒の家事代行サービスを担当することができる。なお、収容部62a、62b、62cの構成は同じであるので、収容部の説明においては、収容部62aを説明し、収容部62bおよび収容部62cの説明は省略する。また、以後の説明において3つの収容部62a、62bおよび62cをまとめて62a等と称する場合がある。同様に、3つの封止部64a、64bおよび64cをまとめて封止部64a等、3つの検出部66a、66bおよび66cをまとめて検出部66a等と称する場合がある。
収容部62aには、封止部64aと、検出部66aとが設けられる。収容部62aは、鍵14を収容する中空の四角柱状の容器である。収容部62aは、長手方向の一端面に開口が設けられた筐体部68と、当該開口を封止する蓋部70とから構成される。蓋部70には、帯状に突出して形成され帯状部72が設けられ、当該帯状部には、係止穴74が設けられている。蓋部70および帯状部72は、開口の形状に合わせて折り曲げられるように、筐体部68の一側面側から延出して形成されている。
封止部64aは、鍵収容部62aの長手方向の一側面であって蓋部70寄りに設けられている。封止部64aは、封止状態において、帯状部72の係止穴74と係止する。鍵収容器60は、スマートフォン40から封止部64aに対応する取出信号を受信すると、封止部64aと係止穴74との係止を解除させる。これにより、蓋部70の固定は解除され、収容部62aは、開封状態となる。家事代行サービスを提供する作業者12は、この状態において、収容部62aに収容される鍵14を取り出すことができる。なお、収容部62a、収容部62b、収容部62cは、鍵収容器60がそれぞれの封止部64a、封止部64b、封止部64cに対応する認証開始信号を受信することによって、独立して開封状態となる。
また、鍵収容器60は、封止部64aの封止が解除された解除状態であって、帯状部72が封止部64aに差し込まれた状態である場合にスマートフォン40から取出信号を受信すると、封止部64aは再び封止状態となる。これにより、蓋部70は収容部62aの開口部を塞いで固定され、収容部62aは封止状態となる。家事代行サービスを提供する作業者12は、この状態において、収容部62aに収容される鍵14を取り出すことができない。
なお、本実施形態においては、後述する鍵装着検出機能により、鍵14が収容部62aに収容されていることを検出した場合に、封止部64aを封止するように構成されている。鍵14が収容されていない状態で取出信号を受信すると、スマートフォン40の表示画面に警告が表示されるなどの警告通知がなされ、スマートフォン40を介して管理サーバ120にも警告通知が履歴情報として送信される。
図3は、図2におけるAおよびA'矢視方向の断面図を示す。図3(a)は、図2におけるA矢視方向の断面図を示す。図3(b)は、図2におけるA'矢視方向の断面図を示す。封止部64aは、プル型ソレノイドを構成する本体78とプランジャー80、および封止装着部82を備える。
封止部64aの封止状態において、帯状部72は、封止装着部82に挿入されている。この状態では、プランジャー80は、帯状部72の方向へ不図示のバネにより付勢されて帯状部72の係止穴74を挿通している。これにより、係止穴74はプランジャー80に係止され、帯状部72は固定される。
一方、本体78が通電されプランジャー80が係止穴74から退避すると、封止部64aの封止が解除された開封状態となる。作業者12は、開封状態において帯状部72を封止装着部82から引き抜けば、鍵14を収容部62aから取り出すことができる。なお、本実施形態においては、プル型ソレノイドを利用することにより、開封状態とする場合に本体78に通電する構成としている。この構成によれば、開封状態に対して相対的に継続時間が長い封止状態においては通電を要せず、消費電力を少なくできる。
図4は、図2におけるBおよびB'矢視方向の断面図を示す。図4(a)は、図2におけるB矢視方向の断面図を示す。図4(b)は、図2におけるB'矢視方向の断面図を示す。検出部66aは、収容部62aに鍵14が収容されているか否かを検出する。検出部66aは、フォトインタラプタを構成する発光部84と受光部86、および鍵装着部88とを備える。
発光部84は、例えば赤外光を発光し、受光部86は、当該赤外光を受光する。鍵装着部88に鍵14が装着されていると、発光部84が発光した赤外光は鍵14に遮られ、受光部86は無受光状態となる。一方、鍵14が鍵装着部88から取り出されていると、受光部86は受光状態となる。これにより、鍵14の存否を検出することができる。
図5は、開扉システム100の機能ブロック図を示す。開扉システム100は、上述の通り、インターネット110を利用して、扉20、スマートフォン40、鍵収容器60、管理サーバ120を主な構成要素として構築される。扉20は、送信タグ22と、錠24と、操作ハンドル26とを備える。送信タグ22は、送受信部28と、制御部30と、格納部32とを備える。
EEPROM等の不揮発性メモリによって構成される格納部32には、家事代行サービスの提供を受ける顧客IDが事前に格納されている。顧客IDは、家事代行サービスを提供する事業者によって管理サーバ120に登録された顧客IDと同一または関連付けられたIDである。送信タグ22は、家事代行サービスを提供する事業者によって、対象顧客に配布される。
作業者12は、家10付近に到着すると、スマートフォン40に予めインストールされている開扉システム100用のアプリケーションを立ち上げる。スマートフォン40は、アプリケーションの処理に従い、予め定められた時間間隔で、起動信号を発信する。
送信タグ22の送受信部28は、スマートフォン40から起動信号を受信して、起動信号に含まれる電磁波からエネルギーを得る。制御部30は、供給されエネルギーを利用して、格納部32に格納された顧客ID34を読み出す。制御部30は、読み出した顧客IDから顧客ID信号を生成し、当該信号を認証開始信号として、送受信部28からスマートフォン40へ送信する。
送信タグ22は、スマートフォン40からエネルギーが供給されるので、自身に電源を備えなくてよい。そのため、家事代行サービスを受ける顧客は、送信タグ22を貼着等により既存の扉20に容易に設置することができる。本実施形態では、扉20に貼着等により設置された送信部の例を示したが、送信部は、扉20と一体的に設けられ家庭用電源いからの電力供給を受けて認証開始信号を送信するものであってもよい。
スマートフォン40は、送受信部42と、制御部44と、格納部46と、ネットワーク接続部48とを備える。また、不揮発性メモリによって構成される格納部46には、状態データベース50と、電子鍵データベース52と、履歴データベース54とが格納される。
図6は、状態データベース50の一例を示す。状態データベース50には、顧客ID欄と、収容部欄と、封止部の状態を示す封止欄と、検出部66a等の状態を示す鍵検出欄とが設けられている。顧客ID欄に記述された顧客IDは、顧客を識別する識別子であって、例えば、顧客のIDであることを示すアルファベットのAと3桁の数字から構成される。顧客IDは、家事代行サービス事業者からサービスが提供される顧客ごとに割り付けられる。図6に示した例において、状態データベース50の顧客ID欄には、「A001」「A002」および「A003」の顧客IDがそれぞれ記述される。
収容部欄には、各顧客IDに対応する顧客の鍵14が収容される収容部番号が記述される。本実施形態では、収容部番号は、図2を用いて説明した収容部62a、62bおよび62cに対応する、「62a」「62b」および「62c」である。
封止欄には、フラグ「1」または「0」が記述される。封止欄におけるフラグ「1」は、封止部が封止状態であることを示し、フラグ「0」は、封止部が開封状態であることを示す。鍵検出欄には、フラグ「1」または「0」が記述される。鍵検出欄におけるフラグ「1」は、検出部により鍵の存在が検出された状態であることを示し、フラグ「0」は、検出部により鍵の存在が検出されなかった状態であることを示す。各フラグは、状態の変化に応じて更新される。
図7は、電子鍵データベース52の一例を示す。電子鍵データベース52には、収容部欄と、取出信号欄とが設けられている。収容部欄は、状態データベース50の収容部欄と同様である。取出信号欄には、それぞれの収容部番号に対応する、暗号化された電子鍵信号が記述される。例えば、収容部番号「62a」に対応する取出信号欄の電子鍵信号「×××××××」を用いれば、収容部62aの封止部64aを解錠することができることを表す。
状態データベース50と電子鍵データベース52とを連携して用いれば、スマートフォン40は、送信タグ22から受信した認証開始信号から顧客IDを得て顧客IDに対応する収容部を確定させ、当該収容部に対応する電子鍵信号を取出信号として鍵収容器60に送信することができる。例えば、認証開始信号から抽出された顧客IDがA002であれば、鍵14は収容部62bに収容されていることが状態データベース50により確定され、収容部62bの封止部64bを開封する電子鍵信号「□□□□□□□」が電子鍵データベース52から抽出されて取出し信号として送信される。
なお、本実施形態においては、頻繁に更新される状態データベース50と、初期設定を除いて原則として更新されない電子鍵データベース52とを別々のデータベースとした。しかし、状態データベース50と電子鍵データベース52は、一体的なテーブルとして形成されてもよい。
図8は、履歴データベース54の一例を示す。履歴データベース54は、家事代行サービスが提供される顧客ごとに作成される。履歴データベース54には、顧客ID欄と、作業者ID欄と、封止欄と、鍵検出欄と、時間欄とが設けられている。顧客ID欄には、鍵14の所有者である顧客の顧客IDが格納される。
作業者ID欄には、作業者IDが格納される。作業者IDは、家事代行サービスを提供する作業者を識別する識別子であって、例えば、作業者IDであることを示すアルファベットSと4桁の数字から構成される。作業者IDは、作業者ごとに異なる作業者IDが割り付けられる。作業者IDは、作業者12によって予め登録されてよく、登録された作業者IDは、履歴データベース54の作業者ID欄に格納される。
封止の欄および鍵検出の欄には、フラグ「1」または「0」が格納される。それぞれのフラグが表す意味は、状態データベース50の封止の欄および鍵検出の欄と同様である。
制御部44は、予め定められた時間ごとに、封止部の状態を示すフラグと、検出部の状態を示すフラグと、時間とを追記する。図8に示した例において、予め定められた時間は、1分である。制御部44は、1分ごとに、状態データベース50の封止欄のフラグを参照して、履歴データベース54の封止欄に、「1」または「0」のいずれかを記述する。なお、履歴データベース54に記述される情報は、鍵収容器60に関する情報として封止状態を示す情報(封止の欄)、および検出部の検出結果を示す情報(鍵検出の欄)を含む他に、他の履歴情報を含んでもよい。
格納部46に顧客の連絡先であるメールアドレスが格納されている場合において、制御部44は、封止の欄および検出の欄のフラグが「1」から「0」に変化した場合に、メールを送信することによって、封止部が開封されたことを顧客に通知してもよい。また、同様に、制御部44は、封止の欄および検出の欄のフラグが「0」から「1」に変化した場合に、メールを送信することによって、封止部が封止されたことを顧客に通知してもよい。
再び、図5を参照して説明する。送受信部42は、送信タグ22から顧客ID信号を含んで構成される認証開始信号を受信する。送受信部42から認証開始信号を取得すると、制御部44は、状態データベースおよび電子鍵データベース52を参照して、取得した認証開始信号から抽出される顧客IDが顧客IDの欄に存在するか否かを判断し、存在すれば正規の認証開始信号として、対応する収容部を開封する電子鍵信号を読み出す。一方、制御部44は、取得した認証開始信号から抽出される顧客IDが顧客IDの欄に存在しなければ、取得した認証開始信号は非正規の認証開始信号であると判断し、当該認証開始信号を消去する。
より具体的には、制御部44は、認証開始信号が正規の認証開始信号であると判断した場合には、状態データベース50を参照して、抽出した顧客IDの鍵を封止している封止部が封止状態であるか否かを、封止欄のフラグを参照して判断する。
制御部44は、封止部が封止状態であると判断した場合には、状態データベース50の封止欄のフラグを「1」から「0」に変更するとともに、当該顧客IDに対応する電子鍵信号を読み出して取出信号として、送受信部42から鍵収容器60へ出力する。
一方、制御部44は、封止部が開封状態であると判断した場合には、状態データベース50の封止欄のフラグを「0」から「1」に変更するとともに、当該顧客IDに対応する電子鍵信号を読み出して取出信号として、送受信部42から鍵収容器60へ出力する。この場合の取出信号は、封止部を封止状態とするための封止信号として機能する。
制御部44は、予め定められた時間(一例としては一日)ごとに履歴データベース54を参照して、履歴情報を作成する。制御部44は、作成した履歴情報を、ネットワーク接続部48を通じて管理サーバ120へ送信する。
鍵収容器60は、3つの収容部62a、62b、62cと、送受信部90と、制御部92と、解除部94とを備える。また、収容部62aは、封止部64aと検出部66aを備え、収容部62bは、封止部64bと検出部66bを備え、収容部62cは封止部64cと検出部66cを備える。
送受信部90は、スマートフォン40から取出信号を受信する。また、送受信部90は、封止状態に関する情報として鍵14が検出部66aから引き抜かれたことを示す引抜信号および鍵14が検出部66aに差し込まれたことを示す差込信号を発信する。このため、送受信部90は、引抜信号および差込信号を発信する発信部として機能する。
制御部92は、送受信部90から取出信号を取得すると、取出し信号に含まれる電子鍵信号が、封止部64aから封止部64cの何れに対応する電子鍵信号であるかを判断する。例えば、当該電子鍵信号が、制御部92のメモリに格納される封止部64aの電子鍵信号と一致した場合、制御部92は、当該電子鍵信号が、封止部64aに対応する電子鍵信号であると判断する。
さらに、制御部92は、対応する封止部が封止状態か否かを確認する。具体的には、当該封止部のソレノイドを構成する本体78が、非通電状態か通電状態かにより判断する。本体78が非通電状態であれば封止状態であると判断して、制御部92は、解除部94に封止を解除する解除信号を送る。解除部94は、制御部92から解除信号を受けると、本体78に通電してプランジャー80を退避させ、封止を解除する。これにより、作業者12は、対応する収容部から鍵を取り出すことができるようになる。
一方、本体78が通電状態であれば開封状態であると判断して、制御部92は、解除部94に封止を実行する封止信号を送る。解除部94は、制御部92から封止信号を受けると、本体78の通電を停止してプランジャー80を突出させ、封止を実行する。これにより、作業者12は、対応する収容部から鍵を取り出すことができなくなる。
管理サーバ120は、送受信部122と、制御部124と、格納部126とを備える。格納部126は、顧客管理データベース128と、業務管理データベース130とを格納する。送受信部122は、スマートフォン40から履歴情報である履歴データベース54を受信する。制御部124は、顧客管理データベースを参照して、スマートフォン40の格納部46に格納されている状態データベース50、電子鍵データベース52および履歴データベース54に、認証開始信号等の情報を提供する。また、管理サーバ120は、受信した履歴データベース54に基づいて、業務管理データベース130を作成する。
図9は、顧客管理データベース128の一例を示す。顧客管理データベース128は、上述のように、管理サーバ120の格納部126に格納されている。
顧客管理データベース128には、認証開始信号欄と、取出信号欄と、収容部欄が設けられている。認証開始信号欄には、鍵14の所有者である顧客の顧客IDが記述されている。取出信号欄には、暗号化された電子鍵信号が記述されている。収容部欄には、電子鍵信号によって開封される収容部番号が記述されている。これら顧客ID、電子鍵信号、および収容部番号は、顧客が家事代行サービス事業者と、家事代行サービスの提供を受ける契約と締結した場合に、家事代行サービス事業者により登録されて顧客管理データベース128に追記される。そして、管理サーバ120は、顧客管理データベース128に格納された顧客ID、電子鍵信号、および収容部の情報を、作業者12のスマートフォン40に提供する。スマートフォン40は、当該情報を取得すると、状態データベース50、電子鍵データベース52および履歴データベース54を作成する。
なお、顧客管理データベース128には、1つの鍵収容器60に対応する情報が記述されるばかりでなく、他の作業者が所持する鍵収容器60に対応する情報も纏めて記述され得る。また、家事代行サービス事業者は、契約締結に伴って、錠24を解錠する鍵14を顧客から受け取り、対応する収容部での保管を開始する。
図10は、業務管理データベース130の概念の一例を示す。業務管理データベース130には、作業者IDと、年月日と、作業者IDに対応した作業者が年月日に行った作業記録が記述される。作業記録は、横軸に時間をとった領域に、顧客IDが記載された矩形132と矩形134とを配することによって記録される。矩形132は、2015年3月15日の8:00から11:00の時間の間、作業者S001が、A002の家で家事代行サービスを提供したことを示している。また、矩形134は、作業者S001が、A001の家で家事代行サービスを提供したことを示している。
管理サーバ120の制御部124は、インターネット110を介してスマートフォン40から履歴データベース54を受信する。制御部124は、履歴データベース54における封止部の封止が解除されていた時間を、家事代行サービスが提供された時間と判断する。図8に示した履歴データベース54の例において、封止部の封止は、2015年3月15日11:55〜2015年月15日16:03の期間解除されている。したがって制御部124は、当該時間の間、作業者S001が、A001の家で家事代行サービスを行ったとして、当該時間に対応した幅の顧客IDが記載された矩形134を記録する。なお、上記の例においては、封止部の封止が解除されていた時間に対応させて、家事代行サービスを提供した時間を判断する例を示した。しかしながら、これに限られず、検出部が鍵を検出していなかった時間に対応させて、家事代行サービスを提供した時間を判断してもよい。
図5に示した例において、制御部30、44、92、124は、それぞれCPU等から構成され、CPU内に内蔵されたメモリまたは外部の記憶部に記憶された制御プログラムを読み込むことによって上述した処理を実行する。また、これらの制御プログラムは、可搬メディアを介してそれぞれの装置にインストールされてもよく、インターネット110等からダウンロードされて、それぞれの装置にインストールされてもよい。
図11は、鍵収容器60の開封処理の流れを示すフロー図である。当該処理は、スマートフォン40にインストールされている制御アプリが立ち上げられた時点から開始する。
制御部44は、ステップS102において、送受信部42から認証開始信号を取得する。制御部44は、ステップS104において、状態データベース50を参照して、認証開始信号に含まれる顧客IDが登録されているかを判断する。例えば、図7に示した例において、認証開始信号から抽出した顧客IDが「A001」であった場合、制御部44は、同じ顧客IDが状態データベース50に登録されていると判断し(ステップS104:YES)、処理をステップS106へ進める。一方、例えば、認証開始信号から抽出した顧客IDが「A004」である場合、制御部44は、同じ顧客IDが状態データベース50に登録されていないと判断し(ステップS104:NO)、処理をステップS102に戻し、再び、送受信部42が認証開始信号を受信するまで待機する。
制御部44は、ステップS106において、状態データベース50の封止欄に記述されているフラグを変更する。本処理は開封処理の流れを説明しているので封止欄にはフラグ「1」が記述されており、制御部44は、封止欄のフラグを「1」から「0」に変更する。
制御部44は、ステップS108において、電子鍵データベース52から抽出した顧客IDに対応する電子鍵信号を読み出す。そして、ステップS110において、電子鍵信号を取出信号として、送受信部42を介して鍵収容器60へ送信する。
ステップS202において、鍵収容器60の制御部92は、送受信部90から取出信号として電子鍵信号を取得する。制御部92は、電子鍵信号に対応する封止部を特定する。制御部92は、特定した封止部の封止を解除させる解除信号を解除部94に送り、解除部94に封止部の封止を解除させる。
ステップS204において、制御部92は、鍵14の検出を行う。そしてステップS206において、制御部92は、鍵14が封止装着部82から取り出されたかを判断する。制御部92は、鍵14が封止装着部82から取り出されたと判断したら、ステップS208へ進む。一方、鍵14が封止装着部82から取り出されていないと判断したら、ステップS204へ戻り、鍵14が取り出されることを待つ。例えば、一定時間内に鍵14が取り出されない場合には、スマートフォン40にエラー警告を表示させてもよい。この場合には、制御部92は、開封処理を途中で終了させて封止状態に戻してもよい。
ステップS208において、制御部92は、送受信部90を介して、鍵14が引き抜かれたことを示す引抜信号をスマートフォン40に発信する。引抜信号をスマートフォン40に送信して、鍵収容器60における開封処理は終了する。スマートフォン40の制御部44は、送受信部42から引抜信号を取得すると、ステップS112において、状態データベース50の鍵検出欄のフラグ「1」を「0」に変更して、スマートフォン40における開封処理は終了する。
図12は、鍵収容器60の封止処理の流れを示すフロー図である。当該処理は、スマートフォン40にインストールされている制御アプリが立ち上げられた時点から開始する。
制御部44は、ステップS302において、送受信部42から認証開始信号を取得する。制御部44は、ステップS304において、状態データベース50を参照して、認証開始信号に含まれる顧客IDが登録されているかを判断する。制御部44は、同じ顧客IDが状態データベース50に登録されていると判断した場合に(ステップS304:YES)、処理をステップS306へ進める。一方、制御部44は、同じ顧客IDが状態データベース50に登録されていないと判断した場合に(ステップS304:NO)、処理をステップS102に戻し、再び、送受信部42が認証開始信号を受信するまで待機する。
制御部44は、ステップS306において、状態データベース50の封止欄に記述されているフラグを変更する。本処理は封止処理の流れを説明しているので封止欄にはフラグ「0」が記述されており、制御部44は、封止欄のフラグを「0」から「1」に変更する。
制御部44は、ステップS308において、電子鍵データベース52から抽出した顧客IDに対応する電子鍵信号を読み出す。そして、ステップS310において、電子鍵信号を取出信号として、送受信部42を介して鍵収容器60へ送信する。
ステップS402において、鍵収容器60の制御部92は、送受信部90から取出信号として電子鍵信号を取得する。制御部92は、電子鍵信号に対応する封止部を特定する。制御部92は、特定した封止部を封止させる封止信号を解除部94に送り、解除部94に封止部の封止を実行させる。
ステップS404において、制御部92は、鍵14の検出を行う。そしてステップS406において、制御部92は、鍵14が封止装着部82に差し込まれたかを判断する。制御部92は、鍵14が封止装着部82に差し込まれたと判断したら、ステップS408へ進む。一方、鍵14が封止装着部82に差し込まれていないと判断したら、ステップS404へ戻り、鍵14が差し込まれることを待つ。例えば、一定時間内に鍵14が差し込まれない場合には、スマートフォン40にエラー警告を表示させてもよい。この場合には、制御部92は、開封処理を途中で終了させて開封状態に戻してもよい。
ステップS408において、制御部92は、送受信部90を介して、鍵14が差し込まれたことを示す差込信号をスマートフォン40に発信する。差込信号をスマートフォン40に送信して、鍵収容器60における開封処理は終了する。スマートフォン40の制御部44は、送受信部42から差込信号を取得すると、ステップS112において、状態データベース50の鍵検出欄のフラグ「0」を「1」に変更して、スマートフォン40における封止処理は終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る開扉システム100において、作業者12は、所持するスマートフォン40を、送信タグ22に近接させて送信タグ22から認証開始信号を取得しなければ、鍵収容器60の封止を解除できない。また、送信タグ22は、扉20の近傍に設けられているので、作業者12は、顧客の家の近傍に近づかなければ、鍵収容器60の封止を解除できない。このように、家事代行サービス事業者は、本実施形態に係る開扉システム100を用いることで、顧客の鍵を統括的に管理できると共に、作業者12の行動も管理できる。
以上の実施形態においては、スマートフォン40と、鍵収容器60とが別体である例を示した。しかしながら、無線端末であるスマートフォン40と鍵収容器60は一体的に形成されてもよい。この場合に、作業者12は、鍵収容器60を送信タグ22に近接させることにより、送信タグ22から顧客IDを含む信号を取得させて、封止部の封止を解除させる。
スマートフォン40と鍵収容器を一体的に形成することによって、鍵収容器60とスマートフォン40とで重複する送受信部および制御部の機能を共通化できる。これにより、スマートフォン40と鍵収容器60とを別体で設けた場合と比較して構成の簡略化が図れる。なお、この場合において、送信タグ22は、電子鍵信号を鍵収容器に送信してもよい。
以上の実施形態においては、錠24がシリンダー錠である例を示した。本実施形態に係る開扉システム100は、錠24がシリンダー錠のような従前から利用されている錠システムに対して適用できる点で優れる。しかし、本実施形態に係る開扉システム100は、錠24が従前のシリンダー錠のような場合に限られず、錠24がカードキーによる電子錠のような錠システムに対しても適用できる。本実施形態に係る開扉システム100を適用させるためには、鍵14が鍵収容器60内に保管される場合に、鍵14で錠24が解錠できないことが条件となる。例えば、筐体部68および蓋部70を電磁遮蔽材料で形成すれば、鍵収容器60内に保管される例えばカードキーでは錠24が解錠できない。したがって、カードキーのような物理的な鍵14であっても、鍵収容器60に収容する構成であれば、開扉システム100を適用できる。
以上の実施形態においては、スマートフォン40と鍵収容器60との通信を、Bluetooth(登録商標)の近距離無線通信規格に準拠して行う例を示した。しかしながら、近距離無線通信は、Bluetooth(登録商標)に限られず、UWB(Ultra Wide Band)、ZigBee(登録商標)、Wi−Fi等の近距離無線通信規格に準拠して、鍵収容器60と通信してもよく、MIFAREまたはNFCにより通信してもよい。
また、以上の実施形態においては、無線端末として携帯電話端末の一例であるスマートフォン40を用いた例を示した。しかしながら、これに限られず、スマートフォン40に代えて、アプリケーションがインストール可能なPDA、タブレット型PC等を用いてもよい。
以上の実施形態においては、封止部がソレノイドにより構成される例を示したが、これに限らない。封止する構成は多様であり、例えば、モータを用いたロック機構を利用してもよい。
以上の実施形態においては、検出部が、フォトインタラプタにより構成される例を示したが、これに限らない。検出部として、鍵14との接触を検知する接触センサを用いてもよく、また、鍵14の重量を検出する重量センサを用いてもよい。また、鍵14の表面の凹凸をセンシングする複数の圧力センサを用いれば、例えばディンプルキーの凹凸を検出でき、顧客の特定の鍵であるかまで検出することができる。この場合、顧客の鍵でない偽の鍵が挿抜されたことを検出することができる。
図13は、他の実施形態としての開扉システム150の全体を示す概略図である。図13において、図1と共通する要素には同じ符番を付して重複する説明を省略する。開扉システム150は、1つの収容部を備える鍵収容器152が、家事代行サービスの提供を受ける顧客の家16に据え付けられている点において、開扉システム100と異なる。
開扉システム150において、スマートフォン40は、送信タグ22から顧客ID信号を含む認証開始信号を受信する。スマートフォン40は、受信した顧客IDが電子鍵データベース52に記述される場合に、スマートフォン40は、鍵収容器60に、取出信号を送信する。鍵収容器60は、取出信号を受信すると、解除部94に封止部の封止を解除させる。これにより、作業者12は、鍵収容器152から鍵を取り出すことができるようになる。
このように、鍵収容器は、必ずしも作業者に所持されるものでなくてもよく、家事代行サービスの提供を受ける顧客の家に据え置かれていてもよい。これにより、作業者12は、鍵収容器60を持ち運びすることなく、家事代行サービスを提供できる。
図14は、他の鍵収容器200を示す斜視図である。図14において、図2と共通する要素には同じ符番を付して重複する説明を省略する。鍵収容器200は、収容部202a、202b、202cと、電子南京錠204a、204b、204cと、錠部206とを有する。
図14に示した鍵収容器200は、封止部64a、64b、64cに代えて、3つの電子南京錠204a、204b、204cを備える。なお、以後の説明において、3つの電子南京錠204a、204b、204cを電子南京錠204a等と称する場合がある。
スマートフォン40は、送信タグ22から認証開始信号を受信する。例えば、受信した認証開始信号が電子南京錠204aの暗号化された電子鍵信号に対応した顧客IDを含む場合であって、当該顧客IDが状態データベース50に記述されている場合に、スマートフォン40は、電子南京錠204aに暗号化された電子鍵信号である取出信号を送信する。電子南京錠204aは、取出信号を受信すると、錠部206を解錠する。これにより、作業者12は、鍵収容器152から鍵を取り出すことができるようになる。このように、鍵収容器に備えられた封止部64a等に代えて、電子南京錠を用いてもよい。これにより、既存の収容器に電子南京錠204a等を追加するのみで、容易に鍵収容器200を仕立てることができる。
図14に示した例において、鍵収容器200の1つの収容部202aに1つの鍵14を収容する例を示したが、これに限られない。図14に示した収容部202aを切り離した容器であって、当該容器を柔軟な素材で形成した袋体容器に、複数の鍵を収容させてもよい。これにより、1つの収容部と1つ封止部により多くの鍵を管理できる。
図15は、他の電子鍵データベース53を示す。電子鍵データベース53は、収容部欄および取出信号欄に加え、時間欄が設けられている。時間欄には、取出信号を送信できる予め定められた時間の範囲が記述されている。図15に示した例においては、「2015/03/15 11:50〜2015/03/15 15:10」が記述されている。この記述は、2015年3月15日11:50から2015年03月15日15:10の間に取出信号を送信でき、上記時間の間に限り鍵収容器60に収容される鍵が取り出し可能となることを示している。
電子鍵データベース53を備える場合における図11に示した開封処理について説明する。ステップS104において、制御部44は上述の処理に加え、認証開始信号を取得した時刻が、時間欄に記述されている時間の範囲内であるかを判断する。制御部44は、認証開始信号を取得した時刻と時間欄に記述されている時間とを比較する。認証開始信号を取得した時刻が時間欄に記述されている時間の範囲内であると判断した場合に、制御部44は、処理をステップS106へ進める。一方、認証開始信号を取得した時刻が時間欄に記述されている時間の範囲外と判断した場合に、制御部44は、処理をステップS102に戻す。なお、当該開封処理において、認証開始信号を取得した時刻が時間欄に記述されている時間外である場合には、スマートフォン40にエラー警告を表示させてもよい。電子鍵データベース53の時間欄に記述される時間の範囲は、インターネット110を介して管理サーバ120から更新される。
このように、電子鍵データベース53に取出信号を送信できる時間の範囲を予め定めることによって、鍵収容器60は、予め定められた時間の間だけ開封状態にすることができ、当該時間以外は開封することができない。これにより、家事代行サービス事業者は、顧客の鍵をさらに厳密に管理できる。
また、電子鍵データベース53の他の例として電子鍵データベース53の時間欄に、例えば、予め定められた時間が記述されていてもよい。この場合に制御部44は、送信タグ22から認証開始信号を取得してから、電子鍵データベース53の時間欄に記述された予め定められた時間が経過した後に、取出信号を鍵収容器60に送信することができる。
なお、予定時間の間だけ収容部の封止を解除できる構成においては、当該予定時間の範囲内であるかをスマートフォン40の制御部44が判断する例に限らず、鍵収容器60の制御部92が判断してもよい。この場合に、鍵収容器60は、予定時間を記述するテーブルを格納する格納部を備える。スマートフォン40の制御部44は、認証開始信号を受信した時間を示す情報を取出信号に付加して鍵収容器60へ送信する。鍵収容器60の解除部94は、取出信号とともに当該時間情報を取得する。解除部94は、取得した時間情報と予め定められた予定時間とを比較する。取得した時間情報が予定時間の範囲内である場合に、解除部94は、封止部IDに対応した封止部の封止を解除する。一方、取得した時間情報が予定時間の範囲外である場合に、解除部94は、封止部IDに対応した封止部の封止を解除しない。
また、予定時間を記述するテーブルは、送信タグ22の格納部32に格納されてもよい。この場合に、送信タグ22の制御部30は、格納部32から顧客IDと予定時間とを読み出し、認証開始信号に当該予定時間を示す信号を含ませて、スマートフォン40に送信してもよい。スマートフォン40の制御部44は、当該信号を受信した時刻と予定時間とを比較する。制御部44は、受信した時刻が予定時間の範囲内である場合に、取出信号を鍵収容器60に送信する。また、予定時間を記述するテーブルが送信タグ22の格納部32に格納されている場合において、予定時間の範囲内である場合は、送信タグから認証開始信号を送信し、予定時間の範囲外である場合は、送信タグから認証開始信号を送信しない構成としてもよい。
以上の実施形態においては、スマートフォン40は、送信タグ22からの認証開始信号を受けて鍵収容器60へ取出信号を送信する例を示したが、これに限られない。例えば、何かしらの緊急時においては、作業者12によるスマートフォン40への操作により、鍵収容器60へ取出信号を送信できてもよい。この場合に、状態データベース50の検出欄に、鍵の存在が検出されなかったことを示すフラグ「0」が記述されている場合に、制御部44は、当該検出部の検出結果である検出欄のフラグに基づいて、取出信号を送信する処理を変更して、取出信号を送信しないとしてもよい。これにより、既に開封状態である封止部を更に開封するという矛盾した処理が実行されることを防止でき、電力の消費を抑制できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10、16 家、12 作業者、14 鍵、20 扉、22 送信タグ、24 錠、26 操作ハンドル、28、42、90、122 送受信部、30、44、92、124 制御部、32、46、126 格納部、40 スマートフォン、48 ネットワーク接続部、50 状態データベース、52、53 電子鍵データベース、54 履歴データベース、60、152、200 鍵収容器、62a、62b、62c、202a、202b、202c 収容部、64a、64b、64c 封止部、66a、66b、66c 検出部、68 筐体部、70 蓋部、72 帯状部、74 係止穴、78 本体、80 プランジャー、82 封止装着部、84 発光部、86 受光部、88 鍵装着部、94 解除部、100、150 開扉システム、110 インターネット、120 管理サーバ、128 顧客管理データベース、130 業務管理データベース、132、134 矩形、204a、204b、204c 電子南京錠、206 錠部

Claims (17)

  1. 近距離無線通信による通信機能を有する無線端末と、
    対象となる扉の近傍に設けられ、前記通信機能を介して認証開始信号を前記無線端末へ送信する送信部と、
    前記無線端末が前記認証開始信号を受信した場合に、前記扉に設置された錠の解錠を行うための鍵が取り出し可能となる鍵収容器と
    を備える開扉システム。
  2. 前記無線端末は、携帯電話端末であり、
    前記鍵収容器は、前記携帯電話から送信される、前記認証開始信号に基づく取出信号を受信して前記鍵を取り出し可能とする請求項1に記載の開扉システム。
  3. 前記無線端末と前記鍵収容器が一体的に形成された請求項1に記載の開扉システム。
  4. 前記鍵収容器は、複数の前記鍵を個別に収容する収容部を備え、
    それぞれの前記収容部は、互いに異なる前記認証開始信号により、収容された前記鍵が取り出し可能となる請求項1から3のいずれか1項に記載の開扉システム。
  5. 前記鍵収容器は、前記認証開始信号に基づいて、予め定められた時刻に前記鍵が取り出し可能となる請求項1から4のいずれか1項に記載の開扉システム。
  6. 前記送信部は、前記錠が閉状態の場合に限って前記認証開始信号を送信し、
    前記鍵収容器は、前記無線端末が前記認証開始信号を受信した場合に、前記鍵収容器が封止可能となる請求項1から5のいずれか1項に記載の開扉システム。
  7. 前記無線端末は、広域ネットワークに接続する接続機能を介して、前記鍵収容器に関する履歴情報を前記広域ネットワークに送信する請求項1から6のいずれか1項に記載の開扉システム。
  8. 前記鍵収容器は、前記鍵が収容されるか否かを検出する検出部を備え、
    前記無線端末は、前記検出部の検出結果に基づいて処理を変更する請求項1から7のいずれか1項に記載の開扉システム。
  9. 対象となる扉に設けられた錠の解錠を行う鍵を収容する収容部と、
    前記収容部を封止する封止部と、
    前記扉の近傍で無線通信機能を介して送信される認証開始信号に基づいて前記封止部の封止を解除する解除部と
    を備える鍵収容器。
  10. 複数の前記鍵を個別に収容するために前記収容部と前記封止部の組を複数備え、
    前記解除部は、互いに異なる前記認証開始信号により、対応する前記封止部の封止を解除する請求項9に記載の鍵収容器。
  11. 前記解除部は、前記認証開始信号に付加された時刻情報に基づいて、前記封止部の封止を解除する請求項9または10に記載の鍵収容器。
  12. 前記封止部は、前記認証開始信号を受信した場合に、前記鍵を封止する請求項9から11のいずれか1項に記載の鍵収容器。
  13. 前記封止部の封止状態に関する情報を発信する発信部を備える請求項9から12のいずれか1項に記載の鍵収容器。
  14. 前記鍵が収容されるか否かを検出する検出部を備え、
    前記発信部は、前記検出部の検出結果を含む前記情報を発信する請求項13に記載の鍵収容器。
  15. 対象となる扉の近傍で送信される認証開始信号を、近距離無線通信を介して受信する受信ステップと、
    前記認証開始信号を受信した場合に、前記扉に設置された錠の解錠を行うための鍵が収容された鍵収容器から前記鍵を取り出し可能とする取出信号を送信する送信ステップと
    を含む無線端末機器の制御プログラム。
  16. 前記送信ステップは、予め定められた時刻に前記取出信号を送信する請求項15に記載の無線端末機器の制御プログラム。
  17. 前記鍵収容器に関する履歴情報を取得する取得ステップと、
    前記履歴情報を広域ネットワークに送信する送信ステップと
    を含む請求項15または16に記載の無線端末機器の制御プログラム。
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