JP2016188732A - 膨張タンク - Google Patents

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Toshihiro Shige
俊▲礼▼ 重
人司 下田
Hitoshi Shimoda
人司 下田
雅史 篠▲崎▼
Masafumi Shinozaki
雅史 篠▲崎▼
亘 牛島
Wataru Ushijima
亘 牛島
大 岡田
Masaru Okada
大 岡田
逸郎 長尾
Itsuro Nagao
逸郎 長尾
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Abstract

【課題】従来の熱媒体を利用する給湯システムにおいては、膨張タンクが貯湯タンクの側面に取り付けられていることから、貯湯タンク等を設置するための設置スペースを広く確保しなければならないと言う問題があった。【解決手段】膨張タンク1は、底面側の形状を、外部から加熱された熱媒体の供給を受ける熱交換器を介して下側から内部に貯留する水が加熱される貯湯タンク60の天面側の形状(61・64・74)に合わせて成形され、貯湯タンク60の上部に設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、コージェネレーション熱源、太陽熱熱源、ヒートポンプ熱源等に用いられる貯湯タンクの近傍に設けられる膨張タンクに関する。
従来、コージェネレーション熱源、太陽熱熱源、ヒートポンプ熱源(以下、外部熱源と略す。)等で発生する熱を利用する手段として、水を加熱して温水とする給湯システムがある。このシステムにおいては、外部熱源で発生した熱を、熱媒体で回収し、その熱媒体でさらに貯湯タンクの内部に貯留した水道水を加熱するものであった。
この様なシステムにおいては、貯湯タンクに貯留されている水道水に熱媒体で回収した熱を熱交換するために、貯湯タンクに熱交換器を設けるか、貯湯タンクの外部に設けた熱交換器を介して熱媒体と水道水の熱交換が行われている。そして、貯湯タンクに熱交換器を取り付ける場合には、貯湯タンクの下部に直接にコイル式の熱交換器を設ける。また、貯湯タンクの外部にプレート式の熱交換器を設ける場合には、プレート式の熱交換器と貯湯タンクの下部の間で熱交換された水道水を循環させ、貯湯タンク内部に貯留する水道水が対流することにより貯湯タンクの全体が加熱されていた。
貯湯タンクの内部に貯留されている水道水は、熱交換器を循環する熱媒体により加熱され、貯湯タンクの内部で対流するが、貯湯タンクの内部における温水の温度分布については、上部に行くほど高温の温水が貯留していると言う、言い換えるならば積層された状態になって貯留されている。このため、貯湯タンクの内部から高温となった湯を取り出す場合には、貯湯タンクの給湯管は貯湯タンクの最も上部に設けられている。そして、貯湯タンクから放熱を防止するために、最も高温となる貯湯タンクの上部の保温は必要となっている。
また、この様な給湯システムにおいては、貯湯タンクからの温水の供給が簡単な様に、貯湯タンクに減圧弁を介して上水道管に直接接続して、水道圧を減圧した水圧が加えられた密閉容器になっている。そして、貯湯タンクに水圧が加わっているため、貯湯タンクを円筒状にして、円筒の両端を鏡板で塞ぐ構造となっている。また、貯湯タンクを設置する場合の設置面積や、貯湯タンク内部での熱交換器を利用した水道水の加熱を考慮すると、上下に鏡板が有る向き、言い換えるならば縦長の状態で設置されている。
貯湯タンクの容量に関しては、家庭で使用する場合の貯湯タンクであっても、一日に使用される熱量を貯湯タンクに蓄える必要があるため、最低でも200リットル程度が必要であり、満水の状態の貯湯タンクを縦長に設置しようとすれば、地震などによっても転倒しない様にするためには貯湯タンクの上部で固定する必要がある。
次に、貯湯タンクに設けられた熱交換器に循環する熱媒体を利用するためには、熱媒体の温度変化による容量変化に対応するための膨張タンクが必要であった。そして、膨張タンクは、熱交換器との関係で、熱交換器の近傍に設けられている。そのため、通常膨張タンクは、貯湯タンクの側面側に張り出した状態となり全体として、設置される面積が広くなっている。
膨張タンクの容量は、外部熱源と配管により接続される熱媒体の温度変化による容量変化に対応できるほどの容量が必要である。開放式の膨張タンクについては、熱媒体が蒸発するので、膨張タンクの容量を大きくする必要がある。しかしながら、熱媒体の温度は、外気温よりも高くなっている場合が多いので、開放式の膨張タンクの容量が増えると、膨張タンクにおいて、熱媒体の保有する熱量が放熱して熱交換率の低下となる。
貯湯タンクは、前述のように、加熱された水道水が放熱を防ぐために保温する必要があることから、筐体(外装箱・ケーシングとも呼ばれるが以下、筐体と呼ぶ。)に納められている。特に、外部熱源が屋外に設置されている設置場所の要件から、貯湯タンクも屋外に設置する必要があり、その場合には、雨、風、塵埃等からの影響を防げる筐体にする必要がある。筐体の形状に関しては、屋外の壁面に沿って設置することや、美観の面から、直方体になっている。
特許文献1においては、前述のような内容を考慮した発明として、外装ケース内に、貯湯タンクとリザーブタンクが収納されている太陽熱集熱装置が提案されている。なお、特許文献1においては、膨張タンクをリザーブタンクとして説明されているが、明細書の内容および図面の記載から、熱媒体の補充だけでなく、熱媒体の温度変化による膨張を吸収する機能を備えていると考えられことから、膨張タンクに該当している。
特開2001−041593号
しかしながら、特許文献1の発明においては、貯湯タンクの側面に膨張タンクを設けているため、貯湯タンク全体の設置面積が広がり、設置スペースを広く確保しなければならないと言う問題があった。
さらには、貯湯タンクと膨張タンクを直方体の筐体(外装ケース)の中に収納する場合には、さらに広い設置スペースを確保しなければならないと言う問題があった。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
第1発明の膨張タンクは、底面側の形状を、外部から加熱された熱媒体の供給を受ける熱交換器を介して下側から内部に貯留する水が加熱される貯湯タンクの天面側の形状に合わせて成形され、前記貯湯タンクの上部に設けられている。
第2発明の膨張タンクは、第1発明において、前記貯湯タンクの天面と前記膨張タンクの底面とは部分的に接触させている。
第3発明の膨張タンクは、第1発明または第2発明において、前記貯湯タンクと前記膨張タンクは一体の筐体に納められ、前記筐体上部の内面形状に合わせて外形形状が成形されている。
第4発明の膨張タンクは、第1発明乃至第3発明において、前記成形されている外形形状において、少なくとも一部の箇所が、前記筐体上部の内面に接触させている。
第5発明の膨張タンクは、第1発明乃至第4発明において、前記貯湯タンクの天面側の形状に合わせて成形された前記膨張タンクの底面側の形状で内部の仕切板が形成されている。
以上のような、技術的手段を有することにより、以下の効果を有する。
第1発明によれば、底面側の形状を、外部から加熱された熱媒体の供給を受ける熱交換器を介して下側から内部に貯留する水が加熱される貯湯タンクの天面側の形状に合わせて成形され、前記貯湯タンクの上部に設けられているので、前記膨張タンクが、前記貯湯タンクの側面から出っ張ることがなく、前記貯湯タンクの設置面積だけを考慮して前記貯湯タンクの上部に安定して設置することができる。
第2発明によれば、第1発明の効果に加え、前記貯湯タンクの天面と前記膨張タンクの底面とは部分的に接触させているので、前記貯湯タンクの内部の加熱された温水から、前記膨張タンクに貯留する熱媒体への熱の移動を少なくすることができる。
第3発明によれば、第1発明または第2発明の効果に加え、前記貯湯タンクと前記膨張タンクは一体の筐体に納められ、前記筐体上部の内面形状に合わせて前記膨張タンクの外形形状が成形されていることで、前記筐体上部における前記貯湯タンク上部の外形によって出来る空間を無駄なく利用することができると同時に、膨張タンクにより筐体を支え、筐体の変形を防止することが可能となる。
第4発明によれば、第1発明から第3発明の何れかの効果に加え、前記膨張タンクの成形されている外形形状において、少なくとも一部の箇所が、前記筐体上部の内面に接触させているので、前記筐体と前記貯湯タンク上部の固定を、前記膨張タンクを介して行うことが可能となる。
第5発明によれば、第1発明から第4発明何れかの効果に加え、前記貯湯タンクの天面側の形状に合わせて成形された前記膨張タンクの底面側の形状が、前記膨張タンクの内部の仕切板となっているので、新たな部材を追加する必要もないことと、前記膨張タンクの内部に貯留されている前記熱媒体が、前記膨張タンクの内部で必要以上に混合されて、熱媒体からの放熱を少なくして、前記貯湯タンクでの熱効率の低下を防ぐと言う仕切板の効果も発揮させることができる。
本発明に係る膨張タンクが用いられる給湯システムの概略構成図である。 本発明に係る膨張タンクが筐体の外観図である。 本発明に係る膨張タンクが納められている筐体内部の説明図である。 本発明に係る膨張タンクの外観概略図である。 本発明に係る膨張タンクと貯湯タンクの関係説明図である。 本発明に係る膨張タンクの底板の形状説明図である。 本発明に係る実施例2の膨張タンクの外観概略図である。
発明を実施する形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係る膨張タンク1が用いられた給湯システムについての概略説明図である。膨張タンク1が用いられている給湯システムは、外部に設けられたコージェネレーション熱源、太陽熱熱源、ヒートポンプ熱源等の外部熱源8で発生する熱で、貯湯タンク60の内部に貯留された水道水を加熱するシステムとなっている。
外部熱源8で発生する熱を貯湯タンク60の内部に貯留された水道水に移動させるために、熱媒体9を循環する回路が構成されている。熱媒体9は、エチレングリコールやプロピレングリコール等の不凍液に防錆剤等を添加した液体で、膨張タンク1から、この循環回路に補給されている。
熱媒体9を循環させるために循環ポンプ30が設けられており、熱媒体9の駆動源である循環ポンプ30を起点として、往き管31、往き外部配管32、外部熱源熱交換器33、戻り外部配管34、戻り管35、熱交換器36、膨張タンク入管37、膨張タンク1、膨張タンク出管38から循環ポンプ30に戻る循環回路が形成されている。
戻り管35には、温度センサー47が設けられており、熱交換器36に送って貯湯タンク60で貯湯タンク60に貯留する水道水への加熱が可能かどうかを判断するために熱媒体9の温度を検出している。また、膨張タンク1には、熱媒体9の水位を検出するための水位センサー48と、熱媒体9が溢れた場合のオーバーフロー排水管39と、熱媒体9を補充するための熱媒体補充口24に蓋25が取り付けられている。
熱媒体9が循環することで、熱媒体9に移動した熱量は、貯湯タンク60の下部に設けられている熱交換器36で、貯湯タンク60の内部に貯留している水道水を加熱する。貯湯タンク60への給水は、上水道と連接する給水管71で筐体50の内部に導かれ、逆止弁81と、減圧弁82を通過することで、所定の水圧に減圧された後に、給水管72で、貯湯タンク60の下部接続口65から給水されている。
貯湯タンク60の下部には、熱交換器36が取り付けられており、前述の熱媒体9の循環させられることにより、貯湯タンク60の内部に貯留している水道水に、熱媒体9が保有する熱が移動する。そして、貯湯タンク60の内部の水道水は、熱媒体9が循環することでゆっくりと加熱される。そして、ゆっくりと加熱された水道水は、貯湯タンク60の内部で上部に行くほど高温の温水が貯留していると言う積層された状態となる。そのため、貯湯タンク60で貯留する水道水の温度が最も高温となることから、上部接続口64は、貯湯タンク60の最も上部になる位置に設けられている。
なお、熱交換器36については、貯湯タンク60に埋め込んだコイル式の熱交換器としているが、貯湯タンク60の外部にプレート式の熱交換器と、プレート式の熱交換器と貯湯タンクの間で循環する循環ポンプをつけるものとしても良い。
貯湯タンク60には、常時減圧された給水圧が加わっており、貯湯タンク60に貯留されて加熱された水道水は、貯湯タンク60の上部の上部接続口64に接続された給湯管74と給湯管75で、湯水混合弁85に導かれ、湯水混合弁85に接続されている混合給湯管76で、外部の温水が使用される場所に送られる。湯水混合弁85には、給水管72から分岐した給水管73も接続されており、湯水混合弁85の内部で湯と水を混合して所望の温度にして供給する様になっている。
給湯管76は、外部の浴室、炊事場等の温水が必要な場所に連通しており、温水が供給できる様になっている。また、給湯管74には、安全弁83が設けられており、所定の圧力以上の水圧が貯湯タンク60に加わった場合には、排水管79から、排水が行われる。また、貯湯タンク60には、貯湯タンク60に貯留された水道水の温度を検知するための温度センサー66、67が、取り付けられている。なお、この給湯システムには、図示を省略しているが制御装置が設けられており、温度センサー47、66、67や水位検知48で検出した信号を基に、循環ポンプ30と湯水混合弁85を所定の状態になる様に制御している。
図1に破線で示した範囲に関しては、一つの筐体50の内部に納められている。なお、外部熱源8は離れた場所に設置されているため、往き外部配管32と戻り外部配管34を用いて接続することにより筐体50に納められた給湯システムの部分と結ばれている。
筐体50の形状について、図2を用いて説明する。筐体50は屋外に設置するため、内部に設けられている図1の破線で示した範囲の給湯システムの一部を保護する目的で設けられている。また、筐体50は建物に設置した際の美観や固定に便利な様に略直方体となっており、筐体天板51、筐体底板52、筐体前側板53、筐体右側板54、筐体後側板55及び筐体左側板56で構成されている。筐体前側板53については、内部の部材の調整や交換が可能な様に簡単に着脱可能な点検扉となっている。
筐体50から、筐体天板51、筐体前側板53及び筐体左側板56を取り外して、筐体50の内部部材の配置が分かる様にしたものが、図3である。筐体50の内部において、筐体底板52の上部に、貯湯タンク60は複数の取付脚68で筐体50に固定されている。
貯湯タンク60は、円形で外側に向かって膨らみを有した上部鏡板61及び下部鏡板62と、上部鏡板61と下部鏡板62の間に溶接されている円筒形の側板63とで形成されている。貯湯タンク60は、両端が丸みを帯びた円筒形のカプセル状の形状であり、所定の水圧によって給水されている上水道からの減圧した水圧に耐える構造になっている。
なお、上部鏡板61と下部鏡板62の形状に関しては、半球形、皿形、正反楕円体形等の様々な形状があるが、何れにしても水圧に耐えるためと、貯湯タンク60上部に空気溜まりが生じ無いようにするために、中央部が膨らんだ形状になっている。貯湯タンク60の上部鏡板61には上部接続口64が、下部鏡板62には下部接続口65(図3においては図示を省略する。)が設けられている。
そして、貯湯タンク60の上部には、上部鏡板61を覆う様に膨張タンク1が設けられている。なお、膨張タンク1は、筐体50の筐体右側板54と筐体左側板56の間で、筐体前側板53の近傍で平行に取り付けられている横板(図示を省略している。)を介して固定具57で、筐体50と固定されている。
膨張タンク1の形状について説明する。図3については図示できない膨張タンク1を構成する面があるため、膨張タンク1の概略の形状については図4を用いて説明する。図4によれば、膨張タンク1は、大略すると、膨張タンク接続側板10、膨張タンク天板11、膨張タンク底板12、膨張タンク前側板13、膨張タンク右側板14、膨張タンク後側板15及び膨張タンク左側板16から構成されている。このため、膨張タンク1が、筐体50の上部の内面に部分的に接するか、若しくは筐体50の上部の内面の近傍に設けられていれば、筐体50の変形を防止する補強材を兼ねることが可能となる(図3についても参照。)。
図3に戻り、貯湯タンク60の外形形状は、概ね円筒形であるのに対して、膨張タンク1は、直方体の筐体50の上部の内面形状に概ね合わせた形状に外形形状が成形されている。膨張タンク1の外形形状において、膨張タンク前側板13と膨張タンク左側板16とが接合して形成される箇所の角を切欠いて、膨張タンク接続側板10を設けているのは、膨張タンク入管37の接続口である戻り口21と、オーバーフロー排水管39の接続口であるオーバーフロー口23を設けるためである。
この膨張タンク1の一つの角を切欠いて膨張タンク接続側板10が設けられていることにより、直方体の筐体50内部において、点検蓋である筐体前側板53の近傍で概ね円筒形の貯湯タンク60の外面と、筐体50内面によってできる空間に、膨張タンク入管37やオーバーフロー排水管39等を配置することができる。なお、膨張タンク出管38の接続口である、出口22については、膨張タンク接続側板10の近傍の膨張タンク底板12に設けられ、膨張タンク出管38についても、膨張タンク入管37等と同様の空間に配置されている。
また、循環ポンプ30、減圧弁82、給湯管74、75、安全弁83、湯水混合弁85等が設けられている箇所に関しても、点検蓋である筐体前側板53の近傍の概ね円筒形の貯湯タンク60の外面と、筐体50内面によってできる空間に配置されている。なお、筐体前側板53の下側については、外部の機器と配管で接続するためのスペースが設けられており、往き外部配管32、外部熱源熱交換器33、給水管71、混合給湯管76が保温材で被覆されている状態で接続可能となっており、筐体50から、前記の往き外部配管32等が食み出しにくい様に配慮されている。
貯湯タンク60の上部に配置された膨張タンク1の関係について、図4のA−Aで切断した、図5を用いて説明する。膨張タンク1の膨張タンク底板12については、一部が膨張タンク1の内部に屈曲している。図4に示す膨張タンク底板12が平面であるとした場合の位置が、底部12aであり、最も内側に屈曲した位置が、底部12bとなっている。膨張タンク底板12に、底部12bが設けられていることにより、膨張タンク1が貯湯タンク60の上部に載置されると、上部鏡板61の一部と、上部鏡板61の中央に設けられている上部接続口64と、上部接続口64に接続された給湯管74の一部については、外見上は、膨張タンク1の内部に埋もれた状態となっている。
また、貯湯タンク60の上部鏡板61と膨張タンク底板12とは、部分的に接触しているだけであり、貯湯タンク60から膨張タンク1への熱の移動は少なくなっている。なお、上部鏡板61と膨張タンク底板12との接触に関しては、次の図6を用いてさらに説明する。
膨張タンク底板12の底部12bは、上部接続口64や給湯管74とは接触しておらず、底部12bで膨張タンク底板12の屈曲している箇所と上部鏡板61との間に形成されている空間については空気の対流が少ない空間となっていることで、貯湯タンク60からの放熱の少ない保温性を有した空間となっている。
膨張タンク1の膨張タンク底板12の形状について、図4のB―B断面図である図6を用いて説明する。膨張タンク底板12については、最も内側に屈曲した位置となる、底板12については、中央部で略三角形又は「への字」状の窪み、図6の内部から見て表現するならば、内側へ隆起した突出部(底部12a)となっている。
この略三角形又は「への字」状で膨張タンク1の内側に突出した底部12bによって、膨張タンク1の内部は膨張タンク接続側板10を囲む様に仕切られている。そして、膨張タンク接続側板10には戻り口21があり、囲まれた底部12aには出口22が設けられているので、戻り口21と出口22のある部分は、膨張タンク1の内部の全体の容量の1/5〜1/10程度の小さい容量に区切られた部分が形成されている。このため、熱媒体が戻り口21から出口22に循環する場合に、膨張タンク1の内部の小さく区切られた箇所で循環することになる。
そのため、膨張タンク1内部の広い範囲で熱媒体は混じり合うことがなく、熱媒体の循環による放熱を低減させ、延いては熱媒体と水道水との熱交換率を向上させる。よって、底部12bが設けられていることについては、上部鏡板61等との載置のためのみならず、所謂、膨張タンク1の仕切板となっている。
また、膨張タンク底板12には、概ね円形に屈曲させた底部12cも設けられており、貯湯タンク60の上部鏡板61と接触する箇所になっている。このため、前述の膨張タンク底板12の屈曲部の空気の対流が防止できると共に、膨張タンク1の膨張タンク底板12の形状により、膨張タンク1が貯湯タンク60の上部に固定されることで筐体50に固定されている。
なお、上部鏡板61に対する、膨張タンク底板12による固定に関しては、上部鏡板61と膨張タンク底板12が上部接続口64の位置を内部に含む三角形の三つの頂点となる3箇所で接していれば、膨張タンク1の上部についての固定は可能となる。
実施例2の膨張タンク2について、図7を用いて説明する。図7は、実施例1の図5の状態の膨張タンク1を膨張タンク2に置き換えたものである。貯湯タンク60や、その他の筐体50に納められる部分については、実施例1と同様であるので、同一の符号を附して説明を省略する。
膨張タンク2は、3〜4本の固定脚18によって、貯湯タンク60の上部鏡板61に載置されている。膨張タンク2は、この固定脚18によって膨張タンク2の底面側の形状を、貯湯タンク60の天面側の形状に合わせて成形され、貯湯タンク60の上部に設けられている。
膨張タンク2は、筐体50の上部の内面の形状に合わせて、略直方体となっている。そして、膨張タンク2は、膨張タンク接続側板10a、膨張タンク天板11a、膨張タンク前側板13a、膨張タンク右側板14a、膨張タンク後側板15a、膨張タンク左側板16a、と膨張タンク底板17で形成されている。また、膨張タンク接続側板10aには戻り口21とオーバーフロー口23が、膨張タンク接続側板10aの近傍の膨張タンク底板17には出口22が、膨張タンク前側板13aには、熱媒体補充口24と水位センサー取付口26が設けられている。
膨張タンク2の膨張タンク底板17は、貯湯タンク60の上部接続口64や、給湯管74の上方を覆うように底部17aが設けられている。膨張タンク前側板13aの熱媒体補充口24付近と膨張タンク右側板14aの底部17bから、膨張タンク後側板15aの底部17c、膨張タンク左側板16aの底部17d、と段々低くなり、最後に膨張タンク接続側板10aの底部17eになる様に形成されている。
言い換えるならば、熱媒体9が熱媒体補充口24を起点として、膨張タンク2内部において、外周の側板に沿って流れ、膨張タンク接続側板10aの近傍の底部17eにある出口22に到達する回廊(回り廊下)の様な構造となっている。
膨張タンク2は、膨張タンク接続側板10aの近傍については、戻り口21と出口22が設けられているので、膨張タンク接続側板10aの近傍だけで熱媒体9が循環することになる。そのため、膨張タンク2内部の広い範囲で熱媒体9は混じり合うことがなく、熱媒体9の循環による放熱を低減させ、延いては熱媒体と水道水との熱交換率を向上させる。そして、底部17aが設けられていることについては、上部鏡板61等との載置のためのみならず、所謂、膨張タンク2の仕切板となっている。
膨張タンク1については、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の合成樹脂をブロー成形や射出成型により成形されており、膨張タンク2に関しては、ステンレスや銅等の金属をプレス加工や溶接等により成形されているが、この様な形状を成形できるものであれば、その他製作方法で成形しても良い。
以上、本発明について、実施例に基づき説明してきたが、本発明は何らこれらの実施例の構成に限定するものではない。例えば、膨張タンク1及び膨張タンク2については、湯水混合弁85を設けているため、給湯管74を下方に屈曲させているが、湯水混合弁85を用いずに、加熱された水道水をそのまま筐体50外に供給させる様にするのならば、膨張タンクの上部接続口64に対応する箇所に孔を設けて、筐体天板51から、給湯管を取り出す様にしても良い。
また、貯湯タンク60の上部鏡板61の上部に膨張タンクを載置する方法に関しても、上部鏡板61と膨張タンク底板の間に断熱材や緩衝材を設けることや、断熱空間を設ける様にしても良い。
1、2:膨張タンク
8:外部熱源
9:熱媒体
10、10a:膨張タンク接続側板
11、11a:膨張タンク天板
12、17:膨張タンク底板
12a、12b、12c、17a、17b、17c、17d、17e:底部
13、13a:膨張タンク前側板
14、14a:膨張タンク右側板
15、15a:膨張タンク後側板
16、16a:膨張タンク左側板
18:固定脚
21:戻り口
22:出口
23:オーバーフロー口
24:熱媒体補充口
25:蓋
26:水位センサー取付口
30:循環ポンプ
31:往き管
32:往き外部配管
33:外部熱源熱交換器
34:戻り外部配管
35:戻り管
36:熱交換器
37:膨張タンク入管
38:膨張タンク出管
39:オーバーフロー排水管
47:温度センサー
48:水位センサー
50:筐体
51:筐体天板
52:筐体底板
53:筐体前側板
54:筐体右側板
55:筐体後側板
56:筐体左側板
57:固定具
60:貯湯タンク
61:上部鏡板
62:下部鏡板
63:側板
64:上部接続口
65:下部接続口
66、67:温度センサー
68:取付脚
71、72、73:給水管
74、75:給湯管
76:混合給湯管
79:排水管
81:逆止弁
82:減圧弁
83:安全弁
85:湯水混合弁

Claims (5)

  1. 底面側の形状を、外部から加熱された熱媒体の供給を受ける熱交換器を介して下側から内部に貯留する水が加熱される貯湯タンクの天面側の形状に合わせて成形され、前記貯湯タンクの上部に設けられている前記熱媒体用の膨張タンク。
  2. 前記貯湯タンクの天面と前記膨張タンクの底面とは部分的に接触させてある請求項1記載の膨張タンク。
  3. 前記貯湯タンクと前記膨張タンクは一体の筐体に納められ、前記筐体上部の内面形状に外形形状が成形されている請求項1または請求項2記載の膨張タンク。
  4. 前記成形されている外形形状において、少なくとも一部の箇所が、前記筐体上部の内面に接触させてある請求項1乃至請求項3記載の膨張タンク。
  5. 前記貯湯タンクの天面側の形状に合わせて成形された前記膨張タンクの底面側の形状が内部の仕切板となる請求項1乃至請求項4記載の膨張タンク。
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