JP2016188676A - Shock absorber - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ピストンロッドのストロークに対して作動流体の流れを制御することにより減衰力を発生させる緩衝器に関するものである。 The present invention relates to a shock absorber that generates a damping force by controlling a flow of a working fluid with respect to a stroke of a piston rod.
自動車等の車両のサスペンション装置に適用される筒型の液圧緩衝器は、典型的に、作動流体として作動液が封入されたシリンダ内に、ピストンロッドが連結されたピストンが挿入され、ピストンロッドのストロークに伴うシリンダ内のピストンの摺動によって生じる作動液の流れを、オリフィスおよびディスクバルブ等で構成される減衰力発生機構によって制御することにより減衰力を発生させる。このような緩衝器として、シリンダに、作動液およびガスが封入されたリザーバを接続し、ピストンロッドの進入/退出によるシリンダ内の容積変化温度に伴う作動液の体積変化をリザーバ内のガスの圧縮/膨張によって補償するように構成されたものがある。 A cylindrical hydraulic shock absorber applied to a suspension device of a vehicle such as an automobile typically has a piston rod connected to a cylinder in which a working fluid is sealed as a working fluid. The damping force is generated by controlling the flow of the hydraulic fluid generated by the sliding of the piston in the cylinder accompanying the stroke of the stroke by a damping force generating mechanism constituted by an orifice, a disk valve and the like. As such a shock absorber, a reservoir filled with hydraulic fluid and gas is connected to the cylinder, and the volume change of the hydraulic fluid accompanying the volume change temperature in the cylinder due to the entry / exit of the piston rod is compressed into the gas in the reservoir. Some are configured to compensate by expansion.
前述した緩衝器は、リザーバ内のガスが作動液中に気泡として混入または作動液中に溶け込んだ場合、エアレーションまたはキャビテーションが発生し、減衰力が不安定になることがある。そこで、リザーバ内にバッフルプレートを配置した緩衝器が実用されている(例えば「特許文献1」参照)。このような緩衝器は、減衰力発生機構からリザーバへの作動液の流入口とリザーバの液面とが隔離されるとともに減衰力発生機構からリザーバへ流入する作動液の流路面積を緩やかに拡大することが可能であり、リザーバ内のガスが作動液中に気泡として混入または作動液中に溶け込むことを抑制し、キャビテーションおよびエアレーションの発生を抑制することができる。 In the above-described shock absorber, when the gas in the reservoir is mixed as bubbles in the hydraulic fluid or dissolved in the hydraulic fluid, aeration or cavitation may occur and the damping force may become unstable. Therefore, a shock absorber in which a baffle plate is disposed in a reservoir has been put into practical use (see, for example, “Patent Document 1”). Such a shock absorber isolates the inlet of the hydraulic fluid from the damping force generation mechanism to the reservoir and the liquid level of the reservoir, and gently increases the flow area of the hydraulic fluid flowing into the reservoir from the damping force generation mechanism. It is possible to suppress the gas in the reservoir from being mixed as bubbles in the hydraulic fluid or being dissolved in the hydraulic fluid, and the occurrence of cavitation and aeration can be suppressed.
しかしながら、リザーバ内にバッフルプレートを設けることなく、エアレーションおよびキャビテーションの発生を抑制することにより生産性を向上させる要望がある。
そこで、本発明は、リザーバ内にバッフルプレートを設けることなく、エアレーションおよびキャビテーションの発生を抑制することを可能とし、生産性を向上させた緩衝器を提供することを目的とする。
However, there is a demand for improving productivity by preventing the occurrence of aeration and cavitation without providing a baffle plate in the reservoir.
Therefore, an object of the present invention is to provide a shock absorber capable of suppressing the occurrence of aeration and cavitation without providing a baffle plate in a reservoir and improving productivity.
上記の課題を解決するために、本発明に係る緩衝器は、相対移動可能な2部材間に取付けられる緩衝器であって、作動流体が封入されたシリンダと、前記シリンダ内に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結されて他端が前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、前記シリンダの外周に設けられたベースシェルと、前記シリンダと前記ベースシェルとの間に形成されて作動流体およびガスが封入されるリザーバと、前記シリンダの外周に嵌合されて前記シリンダとの間に環状通路を形成するセパレータチューブと、前記セパレータチューブの側壁に設けられて前記環状通路に連通する開口と、前記ピストンの移動によって生じる作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構と、前記ベースシェルの側壁に取付けられて前記減衰力発生機構を収容する筒形のケースと、前記ベースシェルの側壁に形成された開口に貫入されて前記減衰力発生機構と前記セパレータチューブの開口とを接続させる通路部材と、を備え、前記ベースシェルの側壁に形成された開口は、前記通路部材に対して下方へ偏倚して配置されることを特徴とする。 In order to solve the above-described problems, a shock absorber according to the present invention is a shock absorber attached between two members that can move relative to each other, and is a cylinder in which a working fluid is sealed, and is fitted in the cylinder. A piston, a piston rod having one end connected to the piston and the other end extending outside the cylinder, a base shell provided on the outer periphery of the cylinder, and formed between the cylinder and the base shell And a reservoir in which working fluid and gas are sealed, a separator tube that is fitted to the outer periphery of the cylinder to form an annular passage between the cylinder, and a side wall of the separator tube that is provided on the annular passage. A communicating opening; a damping force generating mechanism that generates a damping force by controlling a flow of a working fluid generated by movement of the piston; and a side wall of the base shell A cylindrical case that is attached and accommodates the damping force generation mechanism, and a passage member that penetrates into an opening formed in a side wall of the base shell and connects the damping force generation mechanism and the opening of the separator tube; The opening formed in the side wall of the base shell is arranged to be biased downward with respect to the passage member.
本発明に係る緩衝器によれば、リザーバ内にバッフルプレートを設けることなく、エアレーションおよびキャビテーションの発生を抑制することを可能とし、生産性を向上させた緩衝器を提供することができる。 According to the shock absorber according to the present invention, it is possible to provide a shock absorber capable of suppressing the occurrence of aeration and cavitation without providing a baffle plate in the reservoir and improving productivity.
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を添付した図を参照して説明する。なお、以下の説明において、図1における上下方向をそのまま上下方向と称する。
図1に示されるように、緩衝器1は、筒型の減衰力調整式油圧緩衝器であって、シリンダ2の外側にベースシェル3を設けた複筒構造をなす。シリンダ2とベースシェル3との間には、環状のリザーバ4が形成される。シリンダ2内には、ピストン5が摺動可能に嵌装され、このピストン5によってシリンダ2内がシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとに分画される。
(First embodiment)
A first embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In the following description, the vertical direction in FIG. 1 is referred to as the vertical direction as it is.
As shown in FIG. 1, the shock absorber 1 is a cylindrical damping force adjustment type hydraulic shock absorber, and has a double-tube structure in which a
ピストン5には、ピストンロッド6の一端がナット7によって連結される。ピストンロッド6の他端側は、シリンダ上室2Aを通過し、シリンダ2およびベースシェル3の上端部に装着されたロッドガイド8およびオイルシール9に挿通されてシリンダ2の外部へ延出される。ピストン5には、シリンダ上室2A、シリンダ下室2B間を連通させる通路11,12が設けられる。通路12には、シリンダ下室2B側からシリンダ上室2A側への作動流体の流通のみを許容する逆止弁13が設けられる。また、通路11には、シリンダ上室2A側の作動流体の圧力が所定圧力に達したとき開弁し、シリンダ上室2A側の作動流体の圧力をシリンダ下室2B側へリリーフさせるディスクバルブ14が設けられる。
One end of a
シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを分画するベースバルブ10が設けられる。ベースバルブ10には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを連通させる通路15,16が設けられる。通路15には、リザーバ4側からシリンダ下室2B側への作動流体の流通のみを許容する逆止弁17が設けられる。また、通路16には、シリンダ下室2B側の作動流体の圧力が所定圧力に達したとき開弁し、シリンダ下室2B側の作動流体の圧力をリザーバ4側へリリーフさせるディスクバルブ18が設けられる。なお、シリンダ2内には、作動流体として作動液が封入され、リザーバ4内には、作動液およびガスが封入される。
A
シリンダ2には、上下両端部にシール部材19を介してセパレータチューブ20が外嵌される。セパレータチューブ20の円筒形の側壁とシリンダ2の側壁との間には、環状通路21が形成される。環状通路21は、シリンダ2の上端部付近の側壁に設けられた通路22によってシリンダ上室2Aに連通される。セパレータチューブ20の側壁の下部には、環状通路21に連通する開口を有する枝管23が立設される。ベースシェル3の側壁には、後述する開口41が設けられる。また、ベースシェル3の側壁には、枝管23および開口41に対向して減衰力発生機構25が取付けられる。なお、セパレータチューブ20の側壁に形成される開口は、枝管23を立設しない、すなわち、開口だけでもよい。
A
減衰力発生機構25は、ベースシェル3の開口41を被うように取付けられた円筒形のケース26内に、パイロット型(背圧型)のメインバルブ27、およびメインバルブ27の開弁圧力を制御するソレノイド駆動の圧力制御弁であるパイロットバルブ28が設けられる。さらに、パイロットバルブ28の下流側には、フェイル時に作動するフェイルバルブ29が設けられる。メインバルブ27、パイロットバルブ28およびファイルバルブ29によって減衰バルブが構成される。枝管23には通路部材30が接続され、枝管23から通路部材30を介して導入された作動液は、メインバルブ27、パイロットバルブ28およびフェイルバルブ29を通してケース26内の室35へ流れる。室35内の作動液は、ケース26の底部26Aの開口33およびベースシェル3の開口41を通過してリザーバ4へ流れる。
The damping
このとき、メインバルブ27の開弁前には、パイロットバルブ28によって作動液の流れを制御して減衰力を発生し、メインバルブ27の開弁時には、主にメインバルブ27によって減衰力を発生する。また、パイロットバルブ28の上流側の作動液の一部をメインバルブ27の背部の背圧室32に導入し、その内圧をメインバルブ27の閉弁方向に作用させる。ここで、リード線(図示省略)を介してソレノイドのコイル40に通電する電流によってパイロットバルブ28の制御圧力を調整することにより、減衰力を調整することが可能であり、延いては、背圧室32の内圧が変化してメインバルブ27の開弁圧力および開度を調整することができる。また、フェイルバルブ29は、コイル40への通電が遮断されたとき閉弁され、常時開となったパイロットバルブ27に代わって作動液の流れを制限することにより、減衰力の過度の低下を防止して適度な減衰力を維持する。
At this time, before the
ケース26は、有底円筒状に形成され、その底部26Aには、セパレータチューブ20の枝管23よりも大径で且つ枝管23に対して略同軸上に配置された開口部33が形成される。ケース26の底部の外側は、ベースシェル3の外周面に沿って湾曲し、溶接等の固着手段によってベースシェル3に固着される。ケース26内には、底部側から順に、通路部材30、メインバルブ27が設けられるメインボディ36、パイロット通路を形成するパイロットピン37、およびパイロットバブル28が設けられるパイロットボディ38が挿入され、これら構成部品は、パイロットバルブ28を駆動するソレノイドアセンブリ39がナット40によってケース26に固定されることにより、ケース26の底部26Aの開口部33に対して固定される。
The
通路部材30は、円筒部30A(図2参照)と、円筒部30Aの一端に形成されたフランジ部30B(図2参照)とを有する。この通路部材30は、円筒部30Aがセパレータチューブ20の枝管23内に液密に嵌合され、フランジ部30Bがケース26の底部26Aとメインボディ36との間に挟持されることで固定される。これにより、環状通路21は、通路部材30の円筒部30A内の通路を介してメインバルブ27、パイロットバルブ28およびフェイルバルブ29に接続される。ケース26の底部26Aの内側部分には、開口部33からケース側壁に向かって延びる複数個の切欠き34が形成される。そして、ケース26内の室35は、各切欠き34、開口部33、およびベースシェル3の側壁に形成された開口41を介してリザーバ4に連通される。
The
図2、図3を参照して、前述したベースシェル3の側壁に形成された開口41を説明する。図2は、図1における主要部の拡大図であって、シリンダ2、ベースシェル3、リザーバ4、ケース26および通路部材30のみを示す。また、図3は、ベースシェル3の側壁に形成された開口41の正面図である。そして、図3におけるC30は、通路部材30の円筒部30Aの外周が形成する円を示す。また、図3におけるC33は、ケース26の底部26Aに形成された開口部33が形成する円を示す。さらに、図3におけるC0は、バッフルプレートを備える緩衝器における典型的な開口を示す。
なお、図1を参照した説明と同様に、図2、図3における上下方向をそのまま上下方向と称する。
With reference to FIG. 2 and FIG. 3, the
As in the description with reference to FIG. 1, the vertical direction in FIGS. 2 and 3 is referred to as the vertical direction as it is.
図3に示されるように、開口41は、正面視における概形、すなわち、ベースシェル3の一軸平面に投影された図形の概形が、90°よりもおおきく且つ180°よりも小さい中心角を有する扇形に形成される。開口41は、開口41が形成する扇形(以下単に「扇形」と称する)が上下逆向きとなるように、すなわち、扇形の円弧部42が下側となるように配置される。また、開口41は、扇形の直線部43と直線部44との交差部にR部45が形成される。R部45の半径は、通路部材30が形成する円C30の半径に略等しく設定される。なお、開口41は、扇形の円弧部42と各直線部43,44との交差部にもR部46,47が形成される。
As shown in FIG. 3, the
開口41は、通路部材30に対して下方へ偏倚して配置される。すなわち、開口部41は、上端位置P41が典型的な開口C0の上端位置P0よりも下方に位置するように配置される。また、開口部41は、上端位置P41がケース26の底部26Aに形成された開口部33(C33)の上端位置P33よりも下方に位置するように配置される。さらに、開口41は、通路部材30の円筒部30Aの上側部分との間の距離が、通路部材30の円筒部30Aの下側部分との間の距離よりも短くなるように通路部材30に対して配置、すなわち、通路部材30の円筒部30Aの上側部分に接近させて配置される。
The
換言すると、開口41は、扇形の円弧部42と通路部材30の円筒部30Aの下側部分との間の隙間(正面視における断面積)が、扇形の各直線部43,44と通路部材30の円筒部30Aの上側部分との間に形成される隙間(正面視における断面積)に対して十分に大きくなるように、すなわち、ケース26によって画定される室35(図1参照)からリザーバ4への作動液の流れが下方向(ベースバルブ10側)へ向かうように十分に大きく、通路部材30に対して配置される。
なお、図3に示されるように、開口41は、ケース26および通路部材30の軸線が、扇形の弦48の中心に直交するように、ケース26および通路部材30に対して配置される。
In other words, the
As shown in FIG. 3, the
次に、第1実施形態の作用を説明する。
緩衝器1は、ピストンロッド6側を上方に、且つベースバルブ10側を下方に向けて車両のサスペンション装置のバネ上(車体側)、バネ下(車輪側)間等の相対移動可能な2部材間に取付けられ、ソレノイドアセンブリ39のコイル31が制御装置に接続される。
Next, the operation of the first embodiment will be described.
The shock absorber 1 has two members that can move relative to each other between the spring (vehicle body side) and the unsprung (wheel side) of the suspension device of the vehicle with the
ピストンロッド6の伸び行程時には、シリンダ2内のピストン5の移動によって、ピストン5の逆止弁13が閉弁し、ディスクバルブ14の開弁前には、シリンダ上室2Aの加圧された作動液が、通路22および環状通路21を経由してセパレータチューブ20の枝管23から減衰力発生機構25の通路部材30へ流入する。通路部材30へ流入した作動液は、メインバルブ27、パイロットバルブ28およびフェイルバルブ29を経由してケース26によって画定された室35へ流入し、さらに、ケース26の底部26Aの切欠き34、およびベースシェル3の側壁に形成された開口41を経由してリザーバ4へ流入する。
During the extension stroke of the
このとき、ピストン5が移動した分の作動液が、ベースバルブ10の逆止弁17を開弁させてリザーバ4からシリンダ下室2Bへ流入する。なお、シリンダ上室2Aの圧力がピストン5のディスクバルブ14の開弁圧力に到達すると、ディスクバルブ14が開弁してシリンダ上室2Aの圧力がシリンダ下室2Bへリリーフされることにより、シリンダ上室2Aの過度の圧力上昇が回避される。
At this time, the hydraulic fluid corresponding to the movement of the
一方、ピストンロッド6の縮み行程時には、シリンダ2内のピストン5の移動によって、ピストン5の逆止弁13が開弁し、さらにベースバルブ10の通路15の逆止弁17が閉弁し、ディスクバルブ18の開弁前には、ピストン下室2Bの作動液がシリンダ上室2Aへ流入し、ピストンロッド6がシリンダ2内に進入した分の作動液が、シリンダ上室2Aから、前述した伸び行程時と同一の経路を経由してリザーバ4へ流入する。なお、シリンダ下室2B内の圧力がベースバルブ10のディスクバルブ18の開弁圧力に達すると、ディスクバルブ18が開いて、シリンダ下室2Bの圧力をリザーバ4へリリーフすることにより、シリンダ下室2Bの過度の圧力の上昇を防止する。
On the other hand, during the contraction stroke of the
これにより、ピストンロッド6の伸び/縮み行程時に、減衰力発生機構25において、メインバルブ27の開弁前(ピストン速度低速域)においては、パイロットバルブ28によって減衰力を発生し、メインバルブ27の開弁後(ピストン速度高速域側)においては、メインバルブ27の開度に応じた減衰力を発生する。そして、コイル31への通電電流によってパイロットバルブ28の制御圧力を調整することにより、減衰力を調整することが可能であり、その結果、背圧室32の内圧が変化してメインバルブ27の開弁圧力および開度を調整することができる。また、信号待ち等による車両の停止、あるいは、万一の故障等により、コイル31への通電が遮断された場合、フェイルバルブ29が閉弁する。これにより、常時開となったパイロットバルブ27に代わって作動液の流れを制限し、減衰力の過度の低下を防止して適度な減衰力を維持することができる。
Thus, during the expansion / contraction stroke of the
第1実施形態によれば、ベースシェル3の側壁に形成される開口41を通路部材30に対して下方へ偏倚させて配置し、開口41と通路部材30の円筒部30Aの上側部分との間に形成される隙間(正面視における断面積)を、開口41と通路部材30の円筒部30Aの下側部分との間の隙間(正面視における断面積)よりも狭くした。
これにより、ピストンロッド6の伸び/縮み行程時に、ケース26によって画定される室35からリザーバ4側へ流通する作動液を下方向(ベースバルブ10側)へのみ流す、換言すると、作動液が上方向へ流れるのを抑止することができる。その結果、減衰力発生機構25(図1参照)からの噴流(作動液)を強制的に下方向へ流すことが可能であり、リザーバ4内のガスが作動液中に気泡として混入または作動液中に溶け込むことを防止し、キャビテーションおよびエアレーションの発生を抑制することができる。
また、開口41の上端位置P41を、ケース26の底部26Aに形成された開口部33の上端位置P33よりも低い位置にすることにより、開口部33の上部からリザーバ4側へ流通する作動液が、開口41の上端位置P41近傍のベースシェル3の側壁に当たるように構成したので、減衰力発生機構25からの噴流(作動液)が上方向へ流れるのをより効果的に抑止することができる。
さらに、リザーバ4内にバッフルプレートを設ける必要がないので、バッフルプレートの追加によって部品コストおよび組付工数が増大することがなく、加えて、組付不良の問題を解消することができる。そして、開口41は、既存のプレス型を改造するだけで加工することができるので、容易に実施することができる。
According to the first embodiment, the
Thereby, during the expansion / contraction stroke of the
Further, by making the upper end position P41 of the
In addition, since it is not necessary to provide a baffle plate in the
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を添付した図を参照して説明する。なお、前述した第1実施形態に係る緩衝器1と同一または相当の構成要素については、同一の名称及び符号を付与するとともに詳細な説明を省略する。なお、図5におけるC23は、セパレータチューブ20の側壁に形成された枝管23の外周が形成する円を示す。また、図5におけるC26は、ベースシェル3の外周面とケース26の外周面との稜線を示す。
図4〜図6に示されるように、第2実施形態において、ベースシェル3の側壁には、第1実施形態の開口41とは異なる形状の開口51が形成される。また、ベースシェル3の側壁には、開口51の周囲の一部(上側部分)をベースシェル3の側壁に対して内側(図4における左側)へ立ち上げて形成したバーリング部52が設けられる。
(Second Embodiment)
A second embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In addition, about the component which is the same as that of the buffer 1 which concerns on 1st Embodiment mentioned above, or an equivalent component, the same name and code | symbol are provided, and detailed description is abbreviate | omitted. 5 indicates a circle formed by the outer periphery of the
As shown in FIGS. 4 to 6, in the second embodiment, an
図4に示されるように、バーリング部52は、ケース26の底部26Aの上部から、通路部材30の円筒部30Aの先端部、換言すると、セパレータチューブ20の側壁に形成された枝管23へ向かって延びるように形成される。また、バーリング部52は、先端の内側周縁、すなわち、開口51の上部53(図5、図6参照)が、枝管23の外周C23(図5参照)に接するように形成される。これにより、バーリング部52は、通路部材30の円筒部30Aの上部を囲繞する壁を形成する。なお、図5に示されるように、開口51の下部54は、バッフルプレートを備える緩衝器における典型的な開口C0と同一形状、すなわち、正面視で円弧形に形成され、開口51の上部53と下部54とは滑らかに連続する。
As shown in FIG. 4, the burring
第2実施形態によれば、ベースシェル3の側壁に、開口51の周囲の上側部分(一部)をベースシェル3の側壁に対して内側へ立ち上げることでバーリング部52を形成し、バーリング部52と通路部材30の円筒部30Aの上部との間の隙間(正面視における断面積)を狭くしたので、ピストンロッド6の伸び/縮み行程時に、ケース26によって画定される室35(図1参照)からリザーバ4側へ流通する作動液の流れのうち、通路部材30の円筒部30Aの上部に沿う作動液の流れを、バーリング部52によって下方向(ベースバルブ10側)へ案内することができる。
これにより、減衰力発生機構25(図1参照)からの噴流(作動液)を強制的に下方向へ流す(誘導する)ことが可能であり、リザーバ4内のガスが作動液中に気泡として混入または作動液中に溶け込むことを防止し、キャビテーションおよびエアレーションの発生を抑制することができる。
さらに、リザーバ4内にバッフルプレートを設ける必要がないので、バッフルプレートの追加によって部品コストおよび組付工数が増大することがなく、加えて、組付不良の問題を解消することができる。そして、開口51およびバーリング部52は、既存のプレス型を改造するだけで加工することができるので、容易に実施することができる。
According to the second embodiment, the burring
Thereby, it is possible to forcibly flow (guide) the jet flow (hydraulic fluid) from the damping force generation mechanism 25 (see FIG. 1), and the gas in the
In addition, since it is not necessary to provide a baffle plate in the
1 緩衝器、2 シリンダ、3 ベースシェル、4 リザーバ、5 ピストン、5 ピストンロッド、20 セパレータチューブ、21 環状通路、25 減衰力発生機構、26 ケース、30 通路部材、41 開口 1 shock absorber, 2 cylinder, 3 base shell, 4 reservoir, 5 piston, 5 piston rod, 20 separator tube, 21 annular passage, 25 damping force generating mechanism, 26 case, 30 passage member, 41 opening
Claims (3)
作動流体が封入されたシリンダと、前記シリンダ内に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結されて他端が前記シリンダの外部に延出されたピストンロッドと、前記シリンダの外周に設けられたベースシェルと、前記シリンダと前記ベースシェルとの間に形成されて作動流体およびガスが封入されるリザーバと、前記シリンダの外周に嵌合されて前記シリンダとの間に環状通路を形成するセパレータチューブと、前記セパレータチューブの側壁に設けられて前記環状通路に連通する開口と、前記ピストンの移動によって生じる作動流体の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構と、前記ベースシェルの側壁に取付けられて前記減衰力発生機構を収容する筒形のケースと、前記ベースシェルの側壁に形成された開口に貫入されて前記減衰力発生機構と前記セパレータチューブの開口とを接続させる通路部材と、を備え、
前記ベースシェルの側壁に形成された開口は、前記通路部材に対して下方へ偏倚して配置されることを特徴とする緩衝器。 A shock absorber mounted between two relatively movable members,
A cylinder in which a working fluid is sealed, a piston fitted in the cylinder, a piston rod having one end connected to the piston and the other end extending outside the cylinder, and an outer periphery of the cylinder A base shell formed between the cylinder and the base shell and filled with a working fluid and gas, and fitted into the outer periphery of the cylinder to form an annular passage between the cylinder and the cylinder. A separator tube, an opening provided in a side wall of the separator tube and communicating with the annular passage, a damping force generation mechanism that generates a damping force by controlling a flow of a working fluid generated by movement of the piston, and the base shell A cylindrical case that is attached to the side wall of the housing and accommodates the damping force generation mechanism, and penetrates into an opening formed in the side wall of the base shell Is provided with a passage member for connecting the opening of the separator tube and the damping force generating mechanism,
The shock absorber according to claim 1, wherein the opening formed in the side wall of the base shell is arranged to be biased downward with respect to the passage member.
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JP2015069203A Pending JP2016188676A (en) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | Shock absorber |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2016188676A (en) |
-
2015
- 2015-03-30 JP JP2015069203A patent/JP2016188676A/en active Pending
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