JP2016183703A - Power transmission device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、動力伝達装置に関する。 The present invention relates to a power transmission device.
従来、エンジンの始動時にオイルポンプの軸受に作動油を速やかに供給できるようにした動力伝達装置が知られている。 2. Description of the Related Art Conventionally, there is known a power transmission device that can quickly supply hydraulic oil to a bearing of an oil pump when starting an engine.
上記従来技術では、オイルポンプの軸受には、油圧制御回路およびロックアップクラッチの内部の油路を通って、作動油が供給される。しかしながら、当該構造では、オイルポンプから軸受までの油路が比較的長かった。このため、エンジンが長期停止され作動油が油路から抜けた状態でエンジンが始動される場合にあっては、軸受に作動油が到達するまでに時間を要する虞があった。 In the above prior art, hydraulic oil is supplied to the bearing of the oil pump through the oil control circuit and the oil passage inside the lockup clutch. However, in this structure, the oil path from the oil pump to the bearing is relatively long. For this reason, when the engine is started in a state where the engine is stopped for a long time and the hydraulic oil is removed from the oil passage, it may take time until the hydraulic oil reaches the bearing.
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、軸受をより速やかに潤滑できるようにした新規な構成の動力伝達装置を得ることである。 Accordingly, one of the objects of the present invention is to obtain a power transmission device having a novel configuration that can lubricate a bearing more quickly, for example.
本発明の動力伝達装置は、例えば、変速機構と、駆動源の出力シャフトと上記変速機構の入力シャフトとが接続された接続状態と、上記出力シャフトと上記入力シャフトとが遮断された遮断状態と、を切り替え可能に構成され、第一の油路が接続された第一の油室の作動油の圧力が第二の油路が接続された第二の油室の作動油の圧力よりも所定圧力以上高い状態で上記接続状態となる、ロックアップクラッチと、上記第二の油路が設けられるとともに外周面を有し、上記第二の油路と繋がり上記外周面に開口された第三の油路が設けられた軸部と、上記軸部の周囲に設けられ作動油を吐出するオイルポンプと、を備え、上記オイルポンプは、上記外周面を第一の隙間をあけて取り囲むように設けられ、上記第一の油路から供給された作動油によって潤滑されるラジアル軸受と、上記ラジアル軸受によって当該ラジアル軸受を取り囲む状態で回転可能に支持された回転要素と、上記回転要素を収容し、当該回転要素の周囲に作動油を吸入する吸入区間と作動油を吐出する吐出区間とを構成するケースと、を有し、上記第三の油路は、上記外周面の上記吐出区間側で上記ラジアル軸受で覆われる位置に開口された。 The power transmission device of the present invention includes, for example, a transmission mechanism, a connection state in which an output shaft of a drive source and an input shaft of the transmission mechanism are connected, and a cutoff state in which the output shaft and the input shaft are blocked. The pressure of the hydraulic oil in the first oil chamber to which the first oil passage is connected is more predetermined than the pressure of the hydraulic oil in the second oil chamber to which the second oil passage is connected. The lock-up clutch that is in the connected state when the pressure is higher than the pressure and the second oil passage are provided and the outer peripheral surface is provided, and the third oil passage is connected to the second oil passage and opened to the outer peripheral surface. A shaft portion provided with an oil passage, and an oil pump provided around the shaft portion for discharging hydraulic oil. The oil pump is provided so as to surround the outer peripheral surface with a first gap. To the hydraulic oil supplied from the first oil passage. A radial bearing that is lubricated, a rotating element that is rotatably supported by the radial bearing so as to surround the radial bearing, and a suction section that houses the rotating element and sucks hydraulic oil around the rotating element And a case constituting a discharge section for discharging hydraulic oil, and the third oil passage is opened at a position covered with the radial bearing on the discharge section side of the outer peripheral surface.
よって、本発明によれば、例えば、軸部に設けた第三の油路を介して、第二の油路から、ラジアル軸受に作動油を供給することができる。これにより、例えば、第一の油路からラジアル軸受への作動油の供給に時間を要するような場合にあっても、第三の油路の開口部がラジアル軸受によって覆われていない状態であれば、第二の油路から第三の油路を介してラジアル軸受へ作動油を供給することができる。また、第三の油路は、ラジアル軸受の吐出区間側の部分に面して開口されているため、回転要素を介して作動油の圧力を受けて回転要素とともに吸入区間側へ移動したラジアル軸受によって第三の油路の開口を覆う(閉じる)ことができる。よって、第三の油路を介した無用な作動油の流通が抑制されうる。 Therefore, according to the present invention, for example, the hydraulic oil can be supplied from the second oil passage to the radial bearing via the third oil passage provided in the shaft portion. Thus, for example, even when it takes time to supply hydraulic oil from the first oil passage to the radial bearing, the opening of the third oil passage may not be covered by the radial bearing. For example, the hydraulic oil can be supplied from the second oil passage to the radial bearing through the third oil passage. Further, since the third oil passage is opened facing the portion on the discharge section side of the radial bearing, the radial bearing is moved to the suction section side together with the rotating element under the pressure of the hydraulic oil through the rotating element. Can cover (close) the opening of the third oil passage. Therefore, the distribution of unnecessary hydraulic oil through the third oil passage can be suppressed.
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、それらの構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。 Hereinafter, exemplary embodiments of the present invention are disclosed. The configuration of the embodiment shown below, and the operation and result (effect) brought about by the configuration are examples. The present invention can be realized by configurations other than those disclosed in the following embodiments. Further, according to the present invention, it is possible to obtain at least one of various effects (including derivative effects) obtained by these configurations.
図1に示される動力伝達装置20は、エンジン(駆動源、不図示)に接続されたトランスアクスルであって、トランスミッションケース22や、流体伝動装置23、オイルポンプ30、前後進切換機構35、ベルトCVT40(continuously variable transmission、変速機構)、油圧制御装置50、ギヤ機構80、デファレンシャルギヤ(差動機構)88等を備えている。トランスミッションケース22は、互いに一体に結合されたコンバータハウジング22aや、トランスアクスルケース22b、リヤカバー22c等を有している。
A power transmission device 20 shown in FIG. 1 is a transaxle connected to an engine (a drive source, not shown), and includes a
また、トランスミッションケース22の内部には、流体伝動装置23が収容されている。流体伝動装置23は、コンバータハウジング22aの内部に収容されている。図1に示すように、流体伝動装置23は、ポンプインペラ23pや、タービンランナ23t、ステータ23s、ワンウェイクラッチ23o、ダンパ機構24、ロックアップクラッチ25等を含む。ポンプインペラ23pは、入力部材としてのフロントカバー21を介してエンジンのクランクシャフト100(出力シャフト、図1参照)に接続される。タービンランナ23tは、CVT40のインプットシャフト41(入力シャフト)に固定される。ステータ23sは、ポンプインペラ23pおよびタービンランナ23tの内側に配置され、タービンランナ23tからポンプインペラ23pへの作動油(ATF)の流れを整える。ワンウェイクラッチ23oは、ステータ23sの回転方向を一方向に制限する。
A
ポンプインペラ23p、タービンランナ23t、およびステータ23sは、ポンプインペラ23pとタービンランナ23tとの回転速度差が大きい場合にはステータ23sの作用によりトルク増幅機(トルクコンバータ)として機能する。また、ポンプインペラ23p、タービンランナ23t、およびステータ23sは、両者の回転速度差が小さい場合には、流体継手として機能する。ただし、流体伝動装置23では、ステータ23sやワンウェイクラッチ23oが省略され、ポンプインペラ23pおよびタービンランナ23tが流体継手のみとして機能するよう構成されてもよい。また、ダンパ機構24は、例えば、ロックアップクラッチ25に連結される入力要素や、複数の第1弾性体を介して入力要素に連結される中間要素、複数の第2弾性体を介して中間要素に連結される出力要素等を含む。出力要素は、タービンハブに固定される。
The
ロックアップクラッチ25は、ロックアップ状態(接続状態)と、ロックアップ状態が解除された解除状態(遮断状態)とを選択的に切り替えることができる。ロックアップ状態では、ポンプインペラ23pとタービンランナ23t、すなわちフロントカバー21(クランクシャフト100)とCVT40のインプットシャフト41とが機械的に(ダンパ機構24を介して)接続される。エンジンが始動されて自動車が発進した後に所定の条件が成立した場合、ロックアップクラッチ25によりポンプインペラ23pとタービンランナ23tとがロック(直結)される(ロックアップ状態、接続状態)。ロックアップ状態では、エンジンからの動力がインプットシャフト41に機械的かつ直接的に伝達される。なお、ロックアップクラッチ25は、油圧式の単板摩擦クラッチとして構成されてもよく、油圧式の多板摩擦クラッチとして構成されてもよい。
The
図2も参照し、ロックアップクラッチ25には、ポンプインペラ23pやタービンランナ23tが配置される流体伝動室23a(第一の油室)と、流体伝動室23aにロックアップピストン25pを介して対向するロックアップ室23b(第二の油室)とが設けられている。ロックアップクラッチ25では、流体伝動室23a内の作動油の圧力と、ロックアップ室23b内の作動油の圧力との差圧によって、ロックアップ状態(接続状態)と解除状態(遮断状態)とを切り替え可能に構成されている。すなわち、ロックアップ室23b内の圧力が流体伝動室23a内の圧力よりも高い場合や、流体伝動室23a内の圧力とロックアップ室23b内の圧力とが等しい場合等にあっては、ロックアップピストン25pは接続側には移動せず、ロックアップは実行されない(遮断状態)。一方、ロックアップ室23b内の圧力が低下してロックアップ室23b内の圧力が流体伝動室23a内の圧力よりも低くなり、所定の圧力差が生じると、ロックアップピストン25pがフロントカバー21側(接続側)に移動して摩擦材をフロントカバー21の内面に押し当て、これによりロックアップ状態となる。この状態では、フロントカバー21とインプットシャフト41との間では、ダンパ機構24により振動が減衰される。なお、ロックアップクラッチ25は、油圧式の単板摩擦クラッチとして構成されてもよく、油圧式の多板摩擦クラッチとして構成されてもよい。
Referring also to FIG. 2, the
オイルポンプ30は、ポンプケース(ケース)と、外歯ギヤ33(外歯)と、内歯ギヤ34(内歯)とを含む所謂ギヤポンプ(トロコイドポンプ)として構成されている。ポンプケースは、ポンプボディ31とポンプカバー32とを含む。ポンプボディ31およびポンプカバー32は、流体伝動装置23と前後進切換機構35の間に位置される。外歯ギヤ33は、複数の外歯を有するインナロータである。内歯ギヤ34は、外歯ギヤ33とは偏心して配置され、外歯ギヤ33と噛み合う内歯を有するアウタロータである。
The
図3〜5に示すように、外歯ギヤ33および内歯ギヤ34は、ポンプボディ31に形成されたギヤ収容室31aの内部に収容されている。また、図1に示すように、ポンプボディ31およびポンプカバー32は、コンバータハウジング22aやトランスアクスルケース22bに固定される。
As shown in FIGS. 3 to 5, the
オイルポンプ30の外歯ギヤ33の中心孔33aには、ステータシャフト19が挿入されている。ステータシャフト19は、筒状に構成され、トランスミッションケース22と一体化され、インプットシャフト41を回転可能に支持している。ステータシャフト19は、軸部の一例である。
The
また、外歯ギヤ33の中心孔33aとステータシャフト19の外面19a(面)との間には、ブッシュ71(ラジアル軸受)が設けられている。すなわち、ブッシュ71は、ステータシャフト19の外面19aを取り囲むように設けられ、外歯ギヤ33は、ブッシュ71を取り囲むように設けられている。外歯ギヤ33は、ブッシュ71およびステータシャフト19によって、回転可能に支持されている。ここで、ブッシュ71の内面71aと、ステータシャフト19の外面19aとの間には、寸法公差や製造ばらつきに応じた、僅かな隙間(クリアランス、第一の隙間)が設けられる。外面19aは、外周面の一例である。
A bush 71 (radial bearing) is provided between the
外歯ギヤ33の内周部には、軸方向に延びる複数の連結孔33bが形成されており、当該複数の連結孔33bのそれぞれには、突出部26aが挿入されている。突出部26aは、ポンプインペラ23pに連結されたハブ26の先端に設けられている。このような構成により、外歯ギヤ33とポンプインペラ23pとがハブ26を介して一体回転可能に連結される。上記構成により、エンジンからのトルクは、クランクシャフト100、フロントカバー21、ポンプインペラ23p、およびハブ26を介して、外歯ギヤ33に伝達される。エンジンが始動し、外歯ギヤ33が所要の回転数に到達することにより、オイルポンプ30はオイルパン(不図示)に貯留されている作動油(ATF)をストレーナ(不図示)を介して吸引し、作動油を吐出する。オイルポンプ30の動作により、各部へ作動油が供給されるとともに、所要の油圧が得られる。
A plurality of connecting
前後進切換機構35は、遊星歯車機構10や、ブレーキB1、クラッチC1等を有する。遊星歯車機構10は、トランスアクスルケース22b(ケース)内に収容されている。遊星歯車機構10は、回転要素として、サンギヤや、リングギヤ、ピニオンギヤ、キャリア等を有する。サンギヤ、リングギヤ、およびキャリアは、いずれも回転中心Ax回りに回転可能に支持されている。
The forward /
図1に示されるブレーキB1は、遊星歯車機構10のリングギヤとトランスアクスルケース22bとが接続された状態と、リングギヤとトランスアクスルケース22bとが遮断された状態とを切り替える。また、図1に示されるクラッチC1は、遊星歯車機構10のキャリアとインプットシャフト41(サンギヤ)とが接続された状態と、キャリアとインプットシャフト41とが遮断された状態と、を切り替える。本実施形態では、ブレーキB1とクラッチC1との動作により、以下のように回転伝達状態を切り替えることができる。すなわち、ブレーキB1を遮断するとともにクラッチC1を接続することにより、インプットシャフト41に伝達された動力をそのままCVT40のプライマリシャフト42に伝達することができる。一方、また、ブレーキB1を接続するとともにクラッチC1を遮断することにより、インプットシャフト41の回転を逆回転方向に変換してCVT40のプライマリシャフト42に伝達することができる。この場合、自動車は後退する。また、ブレーキB1およびクラッチC1の双方を遮断することにより、インプットシャフト41とプライマリシャフト42との接続を遮断することができる。
The brake B1 shown in FIG. 1 switches between a state where the ring gear of the
CVT40は、プライマリプーリ43と、セカンダリプーリ45と、ベルト46と、プライマリシリンダ47と、セカンダリシリンダ48と、を備える。プライマリプーリ43は、駆動側回転軸としてのプライマリシャフト42に設けられている。セカンダリプーリ45は、プライマリシャフト42と平行に配置された従動側回転軸としてのセカンダリシャフト44に設けられている。ベルト46は、プライマリプーリ43の溝とセカンダリプーリ45の溝とに掛け渡されている。プライマリシリンダ47は、プライマリプーリ43の溝幅を変更するための油圧式アクチュエータである。セカンダリシリンダ48は、セカンダリプーリ45の溝幅を変更するための油圧式アクチュエータである。
The
プライマリプーリ43は、固定シーブ43aと、可動シーブ43bと、を備えている。固定シーブ43aは、プライマリシャフト42と一体に設けられている。可動シーブ43bは、プライマリシャフト42にボールスプラインを介して軸方向に摺動自在に支持されている。セカンダリプーリ45は、固定シーブ45aと、可動シーブ45bと、を備えている。固定シーブ45aは、セカンダリシャフト44と一体に設けられている。可動シーブ45bは、セカンダリシャフト44にボールスプラインを介して軸方向に摺動自在に支持されている。また、可動シーブ45bは、圧縮ばねであるリターンスプリング49によって、軸方向に弾性的に押されている。
The
プライマリシリンダ47は、プライマリプーリ43の可動シーブ43bの背後に設けられ、セカンダリシリンダ48は、セカンダリプーリ45の可動シーブ45bの背後に設けられる。プライマリシリンダ47およびセカンダリシリンダ48には、プライマリプーリ43とセカンダリプーリ45との溝幅を変化させる油圧が加えられる。これにより、CVT40は、エンジンから流体伝動装置23および前後進切換機構35を介してプライマリシャフト42に伝達された動力を無段階に変速してセカンダリシャフト44に出力することができる。セカンダリシャフト44に出力された動力は、ギヤ機構80、デファレンシャルギヤ88、および車軸89を介して左右の駆動輪に伝達される。
The
ギヤ機構80は、軸受を介してトランスアクスルケース22bにより回転自在に支持されるカウンタドライブギヤ81と、セカンダリシャフト44や車軸89と平行に延在するとともに軸受を介してトランスアクスルケース22bにより回転自在に支持されるカウンタシャフト82と、当該カウンタシャフト82に固定されるとともにカウンタドライブギヤ81に噛合するカウンタドリブンギヤ83と、カウンタシャフト82に形成(あるいは固定)されたドライブピニオンギヤ84(ファイナルドライブギヤ)と、ドライブピニオンギヤ84に噛合するとともにデファレンシャルギヤ88に連結されるデフリングギヤ85(ファイナルドリブンギヤ)とを含む。
The
油圧制御装置50は、図2に示すように、プライマリレギュレータバルブ51や、セカンダリレギュレータバルブ52、リニアソレノイドバルブSLT、モジュレータバルブ53、調圧バルブ(リニアソレノイドバルブ)54、マニュアルバルブ55等を有する。
As shown in FIG. 2, the
プライマリレギュレータバルブ51は、オイルポンプ30からの作動油を調圧してCVT40のプライマリシリンダ47やセカンダリシリンダ48等に供給される作動油の元圧であるライン圧PLを生成する。セカンダリレギュレータバルブ52は、プライマリレギュレータバルブ51のドレン圧を調圧してセカンダリ圧PSdcを生成する。リニアソレノイドバルブSLTは、プライマリレギュレータバルブ51への信号圧Psltを生成する。モジュレータバルブ53は、ライン圧PLを減圧して一定のモジュレータ圧Pmodを生成する。調圧バルブ54(リニアソレノイドバルブ)は、モジュレータ圧Pmodを調圧してブレーキB1またはクラッチC1への油圧を生成する。また、マニュアルバルブ55は、シフトレバー(不図示)と連動して調圧バルブ54からの作動油をシフトレンジSRに応じてブレーキB1およびクラッチC1の何れか一方に供給したり、両者に対する油圧の供給を遮断したりする。
The
マニュアルバルブ55は、運転者によりシフトレンジとして駐車レンジやニュートラルレンジが選択された場合には、調圧バルブ54から前後進切換機構35のクラッチC1およびブレーキB1に供給される作動油を遮断する。また、マニュアルバルブ55は、運転者によりシフトレンジとしてドライブレンジが選択された場合には、作動油をクラッチC1に供給するとともに、運転者によりシフトレンジとしてリバースレンジが選択された場合には、作動油を前後進切換機構35のブレーキB1に供給する。
The
さらに、図2に示すように、油圧制御装置50は、ロックアップソレノイドバルブSLU(リニアソレノイドバルブ)や、ロックアップコントロールバルブ56、ロックアップリレーバルブ57等を有する。
Further, as shown in FIG. 2, the
ロックアップソレノイドバルブSLU(リニアソレノイドバルブ)は、印加される電流値に応じてモジュレータ圧Pmodを調圧してロックアップソレノイド圧Psluを生成する。ロックアップコントロールバルブ56は、ロックアップソレノイドバルブSLUからのロックアップソレノイド圧Psluに応じて上記セカンダリ圧PSdcを調圧してロックアップクラッチ25へのロックアップクラッチ圧Plucを生成する。また、ロックアップリレーバルブ57は、ロックアップソレノイドバルブSLUからのロックアップソレノイド圧Psluを信号圧としてロックアップコントロールバルブ56から流体伝動装置23のロックアップ室23bにロックアップクラッチ圧Plucを加えるか否かを切り替える。
The lockup solenoid valve SLU (linear solenoid valve) adjusts the modulator pressure Pmod according to the applied current value to generate the lockup solenoid pressure Pslu. The
ロックアップソレノイドバルブSLUは、印加される電流値が比較的小さい場合にあっては、ロックアップソレノイド圧Psluの値を0(ゼロ)に設定し(ロックアップソレノイド圧Psluを生成せず)、印加される電流値がある程度大きい場合にあっては、電流値が大きいほどロックアップソレノイド圧Psluを高く設定する。また、ロックアップコントロールバルブ56は、ロックアップソレノイドバルブSLUからのロックアップソレノイド圧Psluが第1油圧Pr1以上である場合には、ロックアップクラッチ圧Plucを出力するとともに(オン状態)、ロックアップソレノイド圧Psluが第1油圧Pr1未満である場合には、ロックアップクラッチ圧Plucを出力しないよう(オフ状態)、構成されている。ロックアップコントロールバルブ56は、ロックアップソレノイド圧Psluが第1油圧Pr1以上である場合には、当該ロックアップソレノイド圧Psluが高いほど元圧であるセカンダリ圧PSdcを減圧してロックアップクラッチ圧Plucを低く設定し、ロックアップソレノイド圧Psluが予め定められたロックアップ接続圧Pon以上である場合には、ロックアップクラッチ25を完全に接続させるロックアップクラッチ圧Plucを出力する。
When the applied current value is relatively small, the lockup solenoid valve SLU sets the lockup solenoid pressure Pslu value to 0 (does not generate the lockup solenoid pressure Pslu) and applies When the current value to be applied is large to some extent, the lock-up solenoid pressure Pslu is set higher as the current value increases. When the lockup solenoid pressure Pslu from the lockup solenoid valve SLU is equal to or higher than the first hydraulic pressure Pr1, the
ロックアップリレーバルブ57は、ロックアップソレノイドバルブSLUからのロックアップソレノイド圧Psluが第2油圧Pr2未満である場合には、セカンダリレギュレータバルブ52からのセカンダリ圧PSdcをロックアップオフ油路Loffを介して流体伝動装置23のロックアップ室23bに供給する(ロックアップオフ状態)。一方、ロックアップリレーバルブ57は、ロックアップソレノイドバルブSLUからのロックアップソレノイド圧Psluが第2油圧Pr2以上である場合には、セカンダリレギュレータバルブ52からのセカンダリ圧PSdcをロックアップオン油路Lonを介して流体伝動装置23の流体伝動室23aに供給するとともに、ロックアップコントロールバルブ56からのロックアップクラッチ圧Plucを上記ロックアップオフ油路Loffを介してロックアップ室23bに供給する(ロックアップオン状態)。
When the lockup solenoid pressure Pslu from the lockup solenoid valve SLU is lower than the second hydraulic pressure Pr2, the
ロックアップオン油路Lon(第一の油路)は、例えば、図3中に破線の矢印(Lon)で示されるように、ポンプカバー32に設けられた油路32oや、外歯ギヤ33の内周部に設けられた油孔(不図示)、ブッシュ71またはハブ26とステータシャフト19との間隙等を含んでいる。一方、ロックアップオフ油路Loff(第二の油路)は、図3中に破線の矢印(Loff)で示されるように、ステータシャフト19とインプットシャフト41との間の隙間(すなわちステータシャフト19の筒内)、およびインプットシャフト41内に設けられた油路41a等を含んでいる。
The lock-up on oil passage Lon (first oil passage) is, for example, an oil passage 32o provided in the
ここで、第2油圧Pr2は、少なくとも第1油圧Pr1よりも低い値に設定されている。よって、ロックアップリレーバルブ57は、ロックアップソレノイド圧Psluの高まりに応じて、少なくともロックアップコントロールバルブ56がロックアップクラッチ圧Plucを出力するオン状態となる前に、ロックアップオン状態になる。
Here, the second hydraulic pressure Pr2 is set to a value lower than at least the first hydraulic pressure Pr1. Therefore, the
したがって、ロックアップソレノイドバルブSLUにより生成されるロックアップソレノイド圧Psluが第2油圧Pr2未満である状態では、ロックアップコントロールバルブ56がオフ状態になるとともにロックアップリレーバルブ57がロックアップオフ状態となり、ロックアップリレーバルブ57からロックアップオフ油路Loffを介してロックアップ室23bに作動油(セカンダリ圧PSdc)が供給される。ロックアップ室23b内に供給された作動油は、流体伝動室23a内に流入する。これにより、ロックアップ室23b内と流体伝動室23a内とが等圧になり、ロックアップクラッチ25は、ロックアップを実行することなく解放される。なお、ロックアップ室23bから流体伝動室23aに流れ込んだ作動油の一部は、作動油出入口およびロックアップオン油路Lonを介してロックアップリレーバルブ57側に流出する。
Therefore, when the lockup solenoid pressure Pslu generated by the lockup solenoid valve SLU is less than the second hydraulic pressure Pr2, the
また、ロックアップソレノイドバルブSLUにより生成されたロックアップソレノイド圧Psluが第2油圧Pr2以上かつ第1油圧Pr1未満である場合には、ロックアップコントロールバルブ56がオフ状態になるとともにロックアップリレーバルブ57がロックアップオン状態となり、セカンダリレギュレータバルブ52からのセカンダリ圧PSdcがロックアップリレーバルブ57からロックアップオフ油路Loffを介して流体伝動室23a内に供給される。そして、流体伝動室23a内に供給された作動油は、ロックアップ室23b内に流入する。これにより、流体伝動室23a内とロックアップ室23b内とが等圧になり、ロックアップクラッチ25は解放される。
When the lockup solenoid pressure Pslu generated by the lockup solenoid valve SLU is equal to or higher than the second hydraulic pressure Pr2 and lower than the first hydraulic pressure Pr1, the
そして、ロックアップソレノイド圧Psluが第1油圧Pr1以上である場合には、ロックアップコントロールバルブ56がオン状態を形成するとともにロックアップリレーバルブ57がロックアップオン状態になり、ロックアップコントロールバルブ56により生成されたロックアップクラッチ圧Pluc(セカンダリ圧PSdcよりも低い圧力)がロックアップリレーバルブ57からロックアップオフ油路Loffを介してロックアップ室23b内に供給されるとともに、セカンダリレギュレータバルブ52からのセカンダリ圧PSdcがロックアップリレーバルブ57からロックアップオン油路Lonを介して流体伝動室23a内に供給される。これにより、ロックアップ室23b内の圧力低下に伴ってロックアップピストン25pが接続側に移動し、ロックアップソレノイド圧Psluがロックアップ接続圧Pon以上に至るとロックアップクラッチ25が接続状態になる。
When the lock-up solenoid pressure Pslu is equal to or higher than the first hydraulic pressure Pr1, the lock-up
上述した油圧制御装置50に含まれるリニアソレノイドバルブSLTや調圧バルブ54、ロックアップソレノイドバルブSLU等は、変速ECU(不図示)によって制御される。すなわち、変速ECUは、ブレーキB1やクラッチC1への油圧が自動車の状態に応じた目標圧となるように調圧バルブ54を制御する。また、変速ECUは、所定のロックアップ条件の成立に応じてロックアップが実行されるようにロックアップソレノイドバルブSLUを制御する。これらのバルブの制御に際して、変速ECUは、図示しない補機バッテリから各バルブのソレノイド部に油圧指令値に応じた電流が印加されるよう駆動回路(不図示)を制御する。
The linear solenoid valve SLT, the
上述した構成では、ブッシュ71の潤滑経路は、ロックアップリレーバルブ57の状態によって異なる。ロックアップリレーバルブ57がロックアップオン状態にある場合、ブッシュ71には、ロックアップリレーバルブ57からロックアップオン油路Lonを経由して作動油が供給される。一方、ロックアップリレーバルブ57がロックアップオフ状態にある場合、ブッシュ71には、ロックアップリレーバルブ57からロックアップオフ油路Loffおよび流体伝動装置23を介して作動油が供給される(ただし、後述する潤滑油路19cを除く)。すなわち、作動油は、ロックアップオフ油路Loffから、流体伝動装置23内の、ロックアップ室23bおよび流体伝動室23aを介して、ブッシュ71に供給される。この場合、図3では、作動油は、ロックアップオン回路Lonの図3の破線の矢印(Lon)を、反対方向に流れる。
In the configuration described above, the lubrication path of the
エンジンの始動時には、ロックアップリレーバルブ57は、ロックアップオフ状態にある。エンジンの始動時において、ロックアップリレーバルブ57(オイルポンプ30)からブッシュ71までの作動油の経路に作動油が満たされている状態であれば、ブッシュ71には、直ちに作動油が供給される。しかしながら、比較的長期の非使用時など、ロックアップリレーバルブ57からブッシュ71までの作動油の経路の一部に、例えば、流体伝動装置23内などに、作動油が抜けた区間があると、作動油が満たされている場合に比べて、ブッシュ71に作動油が供給されるまでの時間が長くなる。
When the engine is started, the
そこで、本実施形態では、エンジンの始動時において、ロックアップリレーバルブ57からロックアップオフ油路Loffを経由してブッシュ71に作動油を供給できるよう、ロックアップオフ油路Loffとブッシュ71との間に潤滑油路19cが設けられている。具体的には、図3に示すように、潤滑油路19cは、ステータシャフト19の壁部19bを径方向に貫通する貫通孔として設けられている。潤滑油路19cは、ステータシャフト19の筒内、すなわちステータシャフト19とステータシャフト19の筒内に収容されたインプットシャフト41との間の隙間と、ステータシャフト19の外面19a(筒外)とを接続している。潤滑油路19cの外面19aでの開口部は、ブッシュ71の内面71aが面している。すなわち、潤滑油路19cの径方向の外側の開口部は、ブッシュ71によって覆われている。潤滑油路19cは、ロックアップオフ状態において、ロックアップオフ油路Loffから、流体伝動装置23およびロックアップオン油路Lonを経由せず、すなわち、流体伝動装置23およびロックアップオン油路Lonをバイパスして、ブッシュ71に作動油を供給することを可能とする。よって、潤滑油路19cは、バイパス油路Lbとも称されうる。潤滑油路19cは、第三の油路の一例である。
Therefore, in this embodiment, at the time of starting the engine, the lockup off oil passage Loff and the
しかしながら、この潤滑油路19cは、ブッシュ71の内面71aとステータシャフト19の外面19aとの間の隙間(クリアランス)等が流路抵抗として介在するものの、ロックアップオフ油路Loffとロックアップオン油路Lonとを接続している。ロックアップオフ油路Loffとロックアップオン油路Lonとが接続された状態が継続するのは好ましくない。そこで、本実施形態では、潤滑油路19cを開閉する機構、換言すれば潤滑油路19cの流路抵抗を変化させる機構が、設けられている。
However, the lubricating
具体的には、図4,5に示すように、オイルポンプ30は、ブッシュ71を取り囲む外歯ギヤ33と、外歯ギヤ33を取り囲む内歯ギヤ34とを備えている。図4,5では、外歯ギヤ33の回転中心Axは、内歯ギヤ34の回転中心から図4,5の下方向にずれて(偏心して)位置されるとともに、外歯ギヤ33および内歯ギヤ34の回転方向は、時計回り方向である。したがって、外歯ギヤ33と内歯ギヤ34との間の隙間30a(油室)のうち図4,5の略右側半分は、回転に伴って隙間30a(油室)が狭まる吐出区間Sdとなり、隙間30aのうち図4,5の略左側半分は、回転に伴って隙間30a(油室)が広がる吸入区間Siとなる。ポンプボディ31またはポンプカバー32(ポンプケース)には、軸方向から隙間30aに面するように、作動油を隙間30aに吸入する吸入ポート30i(吸入口)と、作動油を隙間30aから吐出する吐出ポート30d(吐出口)とが、設けられている。吸入ポート30iは、吸入区間Siに対応して周方向に沿って延び、吐出ポート30dは、吐出区間Sdに対応して周方向に沿って延びている。隙間30aは第二の隙間の一例である。
Specifically, as shown in FIGS. 4 and 5, the
ブッシュ71は、軸部としてのステータシャフト19を取り囲むように設けられている。ステータシャフト19は筒状に構成され、筒内には、インプットシャフト41が挿入されている。ステータシャフト19とインプットシャフト41との間には、環状の隙間が設けられている。図3にも示すように、この隙間に、環状の断面を有したロックアップオフ油路Loffの一部が構成されている。ステータシャフト19の壁部19bには、径方向に貫通する潤滑油路19cが設けられている。ステータシャフト19の外面19aにおける潤滑油路19cの開口部は、ブッシュ71の内面71aと面している。
The
オイルポンプ30の動作中、すなわち、オイルポンプ30が作動油を吸入し吐出している状態では、油圧制御装置50のバルブの調圧等によって、吐出側の油路および隙間30a(油室)の圧力は、吸入側の油路および隙間30a(油室)の圧力よりも高い。よって、外歯ギヤ33には、吐出側と吸入側との圧力差により、吐出区間Sdから吸入区間Siに向けて、すなわち、径方向の一方側(図5,6の例では左側)に向けて力がかかる。以下では、便宜上、作動油の圧力差に基づく力が作用する方向、すなわち上記径方向の一方側を、X方向(図5,6参照)の一方側と記す。また、上述したように、ブッシュ71の内面71aと、ステータシャフト19の外面19aとの間には、僅かな隙間G1(クリアランス、第一の隙間)が設けられている。
During operation of the
したがって、オイルポンプ30の動作中にあっては、図5に示すように、吐出側と吸入側との圧力差によって、外歯ギヤ33およびブッシュ71はX方向の一方側に力を受け、これにより、外歯ギヤ33およびブッシュ71は、ポンプケース内で、ブッシュ71とステータシャフト19との間の僅かな隙間G1の分だけ、径方向の一方側に移動する。これにより、ブッシュ71の内面71aのX方向の他方側(図5の右側)の一部と、ステータシャフト19の外面19aのX方向の他方側の一部とが、互いに接触する。
Therefore, during the operation of the
ここで、本実施形態では、図4,5に示すように、潤滑油路19cの外面19aにおける開口部は、X方向の他方側(図4,5の右側)に向けて、すなわち、外面19aの吐出区間Sd側で、開口されている。したがって、図5に示すように、オイルポンプ30の動作中にX方向の一方側(図5の左側)に向けて移動したブッシュ71の内面71aによって、潤滑油路19cのステータシャフト19の外面19aにおける開口部が覆われる(閉じられる)。このように、ステータシャフト19の壁部19bを貫通する潤滑油路19cの開口部が、ブッシュ71の内面71aによって覆われることにより、オイルポンプ30の動作中においては、ロックアップオフ油路Loffとロックアップオン油路Lonとの間で作動油が往来するのが抑制される。すなわち、本実施形態では、ブッシュ71が、潤滑油路19cを開閉する弁体として機能していると言うことができる。ステータシャフト19の壁部19bにおいて、潤滑油路19cは、例えば、オリフィスやチョーク等の絞りとして設けられる。
Here, in this embodiment, as shown in FIGS. 4 and 5, the opening on the
一方、エンジンの始動前の状態および始動の開始当初の状態、すなわち、オイルポンプ30の動作開始前の状態および動作開始当初の状態にあっては、外歯ギヤ33およびブッシュ71には、上述した作動油の圧力に基づく径方向の一方側への力は作用しないか、あるいは小さい。したがって、この状態では、図4に示すように、外歯ギヤ33およびブッシュ71は、図5に示すオイルポンプ30の動作中の状態よりも、X方向への偏りが小さい位置にある。したがって、潤滑油路19cの開口部は、ブッシュ71の内面71aによって閉じられていないか、あるいはより開口面積が大きいため、ブッシュ71には、ロックアップオフ油路Loffから潤滑油路19cを介して作動油が供給されうる。なお、図4には、一例として、外歯ギヤ33およびブッシュ71の中心が丁度回転中心Axと重なった状態が示されているが、外歯ギヤ33およびブッシュ71の中心は、必ずしも回転中心Axと重ならなくてもよい。なお、エンジンの始動中とは、例えば、エンジンが所謂アイドル回転速度に到達する前の状態にあることを言う。
On the other hand, in the state before starting the engine and the initial state of starting, that is, the state before starting the operation of the
また、潤滑油路19cは、外歯ギヤ33の回転中心AxのX方向の他方側(図4,5の右側)に、すなわち、回転中心Axの吐出区間Sd側に、位置されている。また、潤滑油路19cは、吐出ポート30dの周方向の一方側の端部P1と周方向の他方側の端部P2との間の中間部の、X方向の一方側(図4,5の左側)に位置されており、より詳しくは、吐出ポート30dの周方向の一方側の端部P1と周方向の他方側の端部P2との間の中央部Pcの、X方向の一方側、すなわち、吐出区間Sdの中央部の回転中心Ax側に、位置されている。このような構成により、潤滑油路19cが、ブッシュ71によってより確実に覆われやすい。
The lubricating
以上、説明したように、本実施形態では、ステータシャフト19(軸部)には、ロックアップオフ油路Loff(第二の油路)と接続されたブッシュ71(ラジアル軸受)を潤滑する潤滑油路19c(第三の油路)が設けられ、潤滑油路19cは、ステータシャフト19の径方向外側の外面19a(外周面)に、開口された。よって、本実施形態によれば、ステータシャフト19に設けた潤滑油路19cを介して、ロックアップオフ油路Loffから、ブッシュ71に作動油を供給することができる。これにより、例えば、ロックアップオン油路Lon(第一の油路)からブッシュ71への作動油の供給に時間を要するような場合にあっても、潤滑油路19cの開口部がブッシュ71によって覆われていない(閉じられていない)状態であれば、ロックアップオフ油路Loff(第二の油路)からブッシュ71へ作動油を供給することができる。また、潤滑油路19cは、外面19aの吐出区間Sd側で、ブッシュ71に覆われる位置に開口されているため、外歯ギヤ33(回転要素)を介して作動油の圧力を受けて外歯ギヤ33とともにX方向の一方側(図4,5の左側、径方向の一方側、吸入区間Si側)へ移動したブッシュ71によって、潤滑油路19cの開口を覆う(閉じる)ことができる。よって、潤滑油路19cを介した無用な作動油の流通が抑制されうる。
As described above, in the present embodiment, the lubricating oil that lubricates the bush 71 (radial bearing) connected to the lock-up-off oil passage Loff (second oil passage) on the stator shaft 19 (shaft portion). A
また、本実施形態では、回転要素は、オイルポンプ30の外歯ギヤ33(外歯)である。よって、本実施形態の構成は、ロックアップクラッチ25付きの動力伝達装置20のオイルポンプ30のブッシュ71(ラジアル軸受)に適用できる。
In the present embodiment, the rotating element is the external gear 33 (external tooth) of the
また、本実施形態では、潤滑油路19cは、外歯ギヤ33(外歯)の回転中心Axの、吐出区間Sd側となる位置で開口された。あるいは、潤滑油路19cは、吐出区間Sdの中央部Pcの、回転中心Ax側となる位置で開口された。よって、本実施形態によれば、例えば、吐出区間Sdと吸入区間Siとの圧力差によって吸入区間Si側へ移動したブッシュ71によって、潤滑油路19cの開口部をより確実に覆う(閉じる)ことができる。または、潤滑油路19cにおける作動油の流通を、ブッシュ71によって、より確実に抑制することができる。
Further, in the present embodiment, the lubricating
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、高さ、数、配置、位置等)は、適宜に変更して実施することができる。例えば、上記実施形態の動力伝達装置は、CVTではなく、遊星歯車機構を有した他の動力伝達装置、例えば、AT(automatic transmission)やAMT(automated manual transmission)等であってもよい。また、上記実施形態の動力伝達装置は、ギヤポンプ以外のポンプや、ポンプ以外の回転要素のラジアル軸受に適用可能である。 As mentioned above, although embodiment of this invention was illustrated, the said embodiment is an example and is not intending limiting the range of invention. The embodiment can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, combinations, and changes can be made without departing from the scope of the invention. In addition, the configuration and shape of each example can be partially exchanged. In addition, the specifications (structure, type, direction, shape, size, length, width, height, number, arrangement, position, etc.) of each configuration and shape can be changed as appropriate. For example, the power transmission device of the above embodiment may be other power transmission devices having a planetary gear mechanism, such as AT (automatic transmission) and AMT (automated manual transmission), instead of CVT. Moreover, the power transmission device of the said embodiment is applicable to radial bearings of pumps other than a gear pump, and rotating elements other than a pump.
19…ステータシャフト(軸部)、19a…(ステータシャフトの径方向外側の)面、19c…潤滑油路、20…動力伝達装置、23a…流体伝動室(第一の油室)、23b…ロックアップ室(第二の油室)、25…ロックアップクラッチ、30…オイルポンプ(ギヤポンプ)、30a…隙間(第二の隙間)、30d…吐出ポート、30i…吸入ポート、31…ポンプボディ(ケース)、32…ポンプカバー(ケース)、33…外歯ギヤ(外歯)、34…内歯ギヤ(内歯)、40…ベルトCVT(変速機構)、41…インプットシャフト(入力シャフト)、71…ブッシュ(ラジアル軸受)、100…クランクシャフト(出力シャフト)、G1…隙間(第一の隙間)、Lon…ロックアップオン油路(第一の油路)、Loff…ロックアップオフ油路(第二の油路)、P1…(一方側の)端部、P2…(他方側の)端部、Pc…中央部。
DESCRIPTION OF
Claims (4)
駆動源の出力シャフトと前記変速機構の入力シャフトとが接続された接続状態と、前記出力シャフトと前記入力シャフトとが遮断された遮断状態と、を切り替え可能に構成され、第一の油路が接続された第一の油室の作動油の圧力が第二の油路が接続された第二の油室の作動油の圧力よりも所定圧力以上高い状態で前記接続状態となる、ロックアップクラッチと、
前記第二の油路が設けられるとともに外周面を有し、前記第二の油路と繋がり前記外周面に開口された第三の油路が設けられた軸部と、
前記軸部の周囲に設けられ作動油を吐出するオイルポンプと、
を備え、
前記オイルポンプは、
前記外周面を第一の隙間をあけて取り囲むように設けられ、前記第一の油路から供給された作動油によって潤滑されるラジアル軸受と、
前記ラジアル軸受によって当該ラジアル軸受を取り囲む状態で回転可能に支持された回転要素と、
前記回転要素を収容し、当該回転要素の周囲に作動油を吸入する吸入区間と作動油を吐出する吐出区間とを構成するケースと、
を有し、
前記第三の油路は、前記外周面の前記吐出区間側で前記ラジアル軸受で覆われる位置に開口された、動力伝達装置。 A transmission mechanism;
A connection state in which the output shaft of the drive source and the input shaft of the speed change mechanism are connected and a cut-off state in which the output shaft and the input shaft are cut off are configured to be switchable. The lockup clutch that is in the connected state when the pressure of the hydraulic oil in the connected first oil chamber is higher than the pressure of the hydraulic oil in the second oil chamber to which the second oil passage is connected by a predetermined pressure or more. When,
A shaft portion provided with a third oil passage provided with the second oil passage and having an outer peripheral surface, connected to the second oil passage and opened in the outer peripheral surface;
An oil pump provided around the shaft portion for discharging hydraulic oil;
With
The oil pump is
A radial bearing which is provided so as to surround the outer peripheral surface with a first gap, and is lubricated by hydraulic oil supplied from the first oil passage;
A rotating element rotatably supported by the radial bearing so as to surround the radial bearing;
A case that accommodates the rotating element and constitutes a suction section that sucks hydraulic oil around the rotating element and a discharge section that discharges the hydraulic oil;
Have
The third oil passage is a power transmission device that is opened at a position covered with the radial bearing on the discharge section side of the outer peripheral surface.
前記回転要素は、回転可能に設けられた外歯であり、
前記ギヤポンプは、前記ケース内に回転可能に収容され前記外歯を取り囲み前記外歯と噛み合って回転可能に設けられた内歯を有した、請求項1に記載の動力伝達装置。 The oil pump is a gear pump,
The rotating element is an external tooth that is rotatably provided;
2. The power transmission device according to claim 1, wherein the gear pump has an internal tooth that is rotatably accommodated in the case, surrounds the external tooth, and meshes with the external tooth to be rotatable.
Priority Applications (1)
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JP2015063419A JP2016183703A (en) | 2015-03-25 | 2015-03-25 | Power transmission device |
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