JP2016179705A - Steering device and rack shaft - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ステアリング装置およびラック軸に関する。 The present invention relates to a steering device and a rack shaft.
ステアリング装置は、入力軸に連結されるピニオン軸と、ピニオン軸のピニオンと接続するラックを有するラック軸とを備えて構成される。
例えば特許文献1には、ステアリングホイールからの操舵力を伝達する第1のピニオンと噛合可能な直線状の第1のラック歯が形成される第1の領域と、アシストモータからの動力を伝達する第2のピニオンと噛合可能な直線状の第2のラック歯が形成される、第1の領域から軸方向に離間した第2の領域とを有するデュアルピニオン式電動パワーステアリング装置のラック軸が記載されている。そして、特許文献1では、第1の領域と第2の領域は、各ラック歯が形成される部分を除く断面形状において互いに異なるように構成している。
The steering apparatus includes a pinion shaft coupled to an input shaft, and a rack shaft having a rack connected to the pinion of the pinion shaft.
For example, in Patent Document 1, a first region where a linear first rack tooth that can mesh with a first pinion that transmits a steering force from a steering wheel is formed, and power from an assist motor is transmitted. A rack shaft of a dual pinion type electric power steering apparatus having a second region spaced axially from the first region, in which a linear second rack tooth that can mesh with the second pinion is formed is described. Has been. And in patent document 1, the 1st field and the 2nd field are constituted so that it may mutually differ in the section shape except the part in which each rack tooth is formed.
ところで、ラック軸において、例えばラックの強度を高めるためにラック軸の外径を大きくしラック歯幅をより広げたい場合がある。しかしながら、例えば中実のラック軸の外径を単に大きくした場合には、ラック軸の重量の増加につながる。 By the way, in the rack shaft, there is a case where it is desired to increase the rack tooth width by increasing the outer diameter of the rack shaft in order to increase the strength of the rack, for example. However, for example, when the outer diameter of the solid rack shaft is simply increased, the weight of the rack shaft is increased.
本発明は、ラック軸の重量の増加を抑制しながら、ラック軸の強度を高めることを目的とする。 An object of the present invention is to increase the strength of a rack shaft while suppressing an increase in the weight of the rack shaft.
上記の目的を達成する本発明は、ピニオンを有し操舵部における操舵に基づいて回転するピニオン軸と、中実状の中実部および中空状の中空部を有するとともに、前記ピニオン軸の前記ピニオンと噛み合うラックを有して被操舵部を移動させるラック軸と、を備え、
前記ラックは、前記ラック軸の軸方向において前記中空部と重なるように形成されることを特徴とするステアリング装置である。
ここで、前記中空部の外径は、前記中実部の外径よりも大きいことを特徴とすることができる。
また、前記中空部の外径は、前記中実部の外径の1.19倍以下に設定されることを特徴とすることができる。
さらに、前記中空部は、前記軸方向において前記中実部の一方側に設けられる第1中空部と、当該軸方向において当該中実部の他方側に設けられる第2中空部と、を有し、
前記ラックは、前記軸方向において前記第1中空部と重なる第1ラックと、当該軸方向において前記第2中空部と重なる第2ラックと、を有していることを特徴とすることができる。
また、上記の目的を達成する本発明は、被操舵部を移動させるラック軸であって、中実状の中実部と、前記中実部の軸方向に設けられる中空状の中空部と、前記軸方向において前記中空部と重なるように形成され、ピニオン軸のピニオンと噛み合うラックと、を備えることを特徴とするラック軸である。
The present invention that achieves the above object includes a pinion shaft that has a pinion and rotates based on steering in the steering portion, a solid solid portion and a hollow hollow portion, and the pinion of the pinion shaft A rack shaft having a meshing rack and moving a steered portion, and
The rack is a steering device formed so as to overlap the hollow portion in an axial direction of the rack shaft.
Here, the outer diameter of the hollow part may be larger than the outer diameter of the solid part.
In addition, the outer diameter of the hollow portion may be set to 1.19 times or less the outer diameter of the solid portion.
Further, the hollow portion has a first hollow portion provided on one side of the solid portion in the axial direction, and a second hollow portion provided on the other side of the solid portion in the axial direction. ,
The rack may include a first rack that overlaps the first hollow portion in the axial direction and a second rack that overlaps the second hollow portion in the axial direction.
Further, the present invention for achieving the above object is a rack shaft for moving a steered part, which is a solid solid part, a hollow hollow part provided in the axial direction of the solid part, A rack shaft comprising: a rack that is formed so as to overlap the hollow portion in the axial direction and meshes with the pinion of the pinion shaft.
本発明によれば、ラック軸の重量の増加を抑制しながら、ラック軸の強度を高めることが可能となる。 According to the present invention, it is possible to increase the strength of the rack shaft while suppressing an increase in the weight of the rack shaft.
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
〔ステアリング装置の全体構成〕
図1は、本実施形態のステアリング装置1の全体図である。
図2は、図1に示す伝達機構部1AのII−II断面図である。
図3は、図1に示すアシスト部1BのIII−III断面図である。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[Overall configuration of steering device]
FIG. 1 is an overall view of a steering apparatus 1 according to the present embodiment.
FIG. 2 is a II-II cross-sectional view of the
3 is a cross-sectional view of the
図1に示すように、本実施形態が適用されるステアリング装置1は、いわゆるダブルピニオン型のパワーステアリング装置である。ステアリング装置1は、ステアリングホイール(操舵部の一例)からの操舵力をラック軸24に伝達する伝達機構部1Aと、駆動部30からの操舵補助力をラック軸24に伝達してラック軸24の移動をアシストするアシスト部1Bとを有する。
As shown in FIG. 1, a steering device 1 to which the present embodiment is applied is a so-called double pinion type power steering device. The steering device 1 transmits a steering force from a steering wheel (an example of a steering unit) to the
図1に示すように、例えば車体フレーム等に固定されるギヤハウジング10は、伝達機構部1Aを構成するハンドル側ギヤハウジング10Aと、アシスト部1Bを構成するアシスト側ギヤハウジング10Bとを有する。ハンドル側ギヤハウジング10Aとアシスト側ギヤハウジング10Bとは、ラック軸24周りで連結されてギヤハウジング10を構成する。
ハンドル側ギヤハウジング10Aは、入力軸21と、出力軸であるハンドル側ピニオン軸23(図2参照)とを回転可能に支持している。入力軸21は、ステアリングホイールに連結されたアッパーシャフトと連結している。
As shown in FIG. 1, for example, a
The handle-
一方、アシスト側ギヤハウジング10Bは、アシスト側ピニオン軸33(図3参照)を回転可能に支持している。ラック軸24の軸方向の一方には第1ラックエンド47Aを介して第1タイロッド48Aが連結されている。また、ラック軸24の軸方向の他方には第2ラックエンド47Bを介して第2タイロッド48Bが連結されている。この第1タイロッド48Aおよび第2タイロッド48Bは、それぞれナックルアーム(不図示)を介して例えばタイヤ(被操舵部の一例)に連結されている。ラック軸24はハンドル側ギヤハウジング10Aの第1ハウジング11(図2参照)とアシスト側ギヤハウジング10Bの第1ハウジング17(図3参照)とに設けられた軸受(不図示)によって、図1の左右方向に摺動性を良好に保った状態で支持されている。
On the other hand, the assist
〔伝達機構部1Aの構成・機能〕
図2に示すように、伝達機構部1Aのハンドル側ギヤハウジング10Aは、第1ハウジング11、第2ハウジング12および第3ハウジング13に分割され、これらが組み付けられてハウジングを形成している。これら第1ハウジング11、第2ハウジング12および第3ハウジング13は、それぞれ固定ボルト(不図示)によって固定されている。
[Configuration and function of
As shown in FIG. 2, the handle-
そして、図2に示すように、伝達機構部1Aは、ステアリングホイール(不図示)に連結される入力軸21を有している。また、この入力軸21にトーションバー22を介して連結されるハンドル側ピニオン軸(出力軸)23を、入力軸21と同軸上に有している。
さらに、ハンドル側ピニオン軸23は、ピニオン23Pを有している。そして、ピニオン23Pは、ラック軸24のハンドル側ラック24Aに噛み合っている。これにより、ラック軸24は、ステアリングホイールに加えた操舵トルクに従って直線運動が可能となり、図1に示すギヤハウジング10の左右方向に移動する。
入力軸21は、ハンドル側ギヤハウジング10Aの第3ハウジング13に設けられた軸受21Jにより保持される。ハンドル側ピニオン軸23は、ハンドル側ギヤハウジング10Aの第1ハウジング11に設けられた軸受23Jおよび第2ハウジング12に設けられた軸受23Kにより保持される。
As shown in FIG. 2, the transmission mechanism 1 </ b> A has an
Furthermore, the handle-
The
また、ハンドル側ギヤハウジング10Aの第1ハウジング11内には、ラック軸24のハンドル側ラック24Aをハンドル側ピニオン軸23のピニオン23Pに押し付けるとともに、ラック軸24を摺動自在に支持するラックガイド50が設けられる。ラックガイド50は、第1ハウジング11に設けられるガイドハウジング部14に挿入される。
Further, in the
さらに、伝達機構部1Aは、入力軸21とハンドル側ピニオン軸(出力軸)23との相対回転角度を検出し、検出した相対回転角度に基づいて操舵トルクを検出するトルク検出装置40とを備えている。そして、トルク検出装置40は、操舵トルクの検出結果を不図示のECU(Electronic Control Unit)に送る。そして、ECUは、トルク検出装置40から取得した操作トルクの検出結果に基づいて、アシスト部1Bの駆動部30(図1参照)を制御する。
Further, the
〔アシスト部1Bの構成・機能〕
図3に示すように、アシスト部1Bは、アシスト側ギヤハウジング10Bと、アシスト側ピニオン軸33と、アシスト側ピニオン軸33に接続するウォームホイール34と、ウォームホイール34を回転駆動する駆動部30(図1参照)とを備えている。さらに、アシスト部1Bは、アシスト側ピニオン軸33に接続するラック軸24の移動を案内するラックガイド60を有している。
[Configuration and function of
As shown in FIG. 3, the
図3に示すように、アシスト側ギヤハウジング10Bは、第1ハウジング17と第2ハウジング18とに分割され、これらが組み付けられてハウジングを形成している。さらに、第2ハウジング18には、カバー部材19が組み付けられる。第1ハウジング17と第2ハウジング18とは、それぞれ内側に筒状の空間を有する部材である。そして、第1ハウジング17は、主にアシスト側ピニオン軸33とラック軸24との接続部分におけるハウジングを形成する。また、第2ハウジング18は、主にアシスト側ピニオン軸33とウォームホイール34との接続部分におけるハウジングを形成する。
As shown in FIG. 3, the assist
第1ハウジング17は、第2ハウジング18との嵌め合い箇所を構成する嵌合い部17Jを有している。また、第2ハウジング18は、第1ハウジング17との嵌め合い箇所を構成する嵌合い部18Jを有している。そして、本実施形態では、嵌合い部18Jの外径は、嵌合い部17Jの内径よりも若干小さく形成されている。そして、第1ハウジング17と第2ハウジング18とは、シール部材25を間に挟んだ状態で、嵌合い部17Jに嵌合い部18Jが挿入されて嵌め合わされる。また、第1ハウジング17と第2ハウジング18とは、固定ボルト26によって固定される。
また、図3に示すように、カバー部材19は、固定ボルト20によって第2ハウジング18に固定される。そして、カバー部材19は、第1ハウジング17の開口部を覆うように設けられる。
The
Further, as shown in FIG. 3, the
アシスト側ピニオン軸33は、車両に搭載された状態で、鉛直方向に対して交差配置される。本実施形態では、アシスト側ピニオン軸33が車両の前後方向に沿うように、概ね水平方向に横置きされる(図1参照)。
図3に示すように、アシスト側ピニオン軸33は、ピニオン33Pを有している。そして、アシスト側ピニオン軸33のピニオン33Pがラック軸24のアシスト側ラック24Bに接続する。なお、本実施形態のアシスト部1Bでは、アシスト側ピニオン軸33のピニオン33Pとラック軸24のアシスト側ラック24Bの双方又は少なくとも一方を、それらの歯すじがそれらの中心軸に斜交する斜歯歯車としている。なお、本実施形態のアシスト側ピニオン軸33の材料には、金属を用いることができる。
また、アシスト側ピニオン軸33には、ウォームホイール34が設けられる。そして、アシスト側ピニオン軸33は、ウォームホイール34を介して駆動部30から回転駆動力を受けて回転する。
The assist-
As shown in FIG. 3, the assist
The assist
アシスト側ピニオン軸33は、一端側が第1ハウジング17に設けられる第1軸受33Jに保持され、他端側が第2ハウジング18に設けられる第2軸受33Kに保持される。
第2軸受33Kの内輪は、アシスト側ピニオン軸33のハブ33Hとロックナット36とに挟まれるようにして、アシスト側ピニオン軸33の外周に取り付けられる。また、第2軸受33Kの外輪は、第2ハウジング18に形成される保持部18Hとサークリップ27との間に挟まれるようにして第2ハウジング18に固定される。
一方、第1軸受33Jの外輪は第1ハウジング17に圧入され、アシスト側ピニオン軸33の一端部は第1軸受33Jの内輪に隙間嵌めされている。
One end of the assist-
The inner ring of the
On the other hand, the outer ring of the
そして、アシスト側ピニオン軸33は、第1ハウジング17に圧入される第1軸受33Jに保持されることで、第1ハウジング17側に向けた方向の移動が制限される。
また、アシスト側ピニオン軸33には、埋込ネジ形式のロックナット36によって第2軸受33Kの内輪が固定される。そして、この第2軸受33Kの外輪は、サークリップ27によって第2ハウジング18の保持部18Hに固定される。これによって、アシスト側ピニオン軸33は、第2ハウジング18側に向けた方向の移動が制限される。
以上のようにして、アシスト側ピニオン軸33は、アシスト側ギヤハウジング10Bにおいて、回転可能に保持されるとともに、軸方向には移動しないように取り付けられる。
The assist-
Further, the inner ring of the
As described above, the assist
ウォームホイール34は、アシスト側ピニオン軸33のピニオン33Pが形成される側とは逆側の端部に設けられる。ウォームホイール34の回転軸は、アシスト側ピニオン軸33と同軸になるように形成される。そして、図3に示すように、ウォームホイール34は、駆動部30のウォームギヤ32と噛み合う。なお、本実施形態のウォームホイール34は、この金属製のアシスト側ピニオン軸33のハブ33Hに一体成形された樹脂で構成される。
The
また、アシスト側ギヤハウジング10Bの第1ハウジング17内には、ラック軸24のアシスト側ラック24Bをアシスト側ピニオン軸33のピニオン33Pに押し付けるとともに、ラック軸24を摺動自在に支持するラックガイド60が取り付けられる。また、ラックガイド60は、第1ハウジング17のガイドハウジング部17Aに挿入される。
Further, in the
図1に示すように、駆動部30は、電動モータ31と、電動モータ31によって回転駆動されるウォームギヤ32(図3参照)とを有している。そして、電動モータ31は、トルク検出装置40(図2参照)の検出結果に応じて不図示のECUによって駆動制御される。また、ウォームギヤ32は、図3に示すように、ウォームホイール34に接続し、電動モータ31の出力トルクをウォームホイール34に伝達する。
As shown in FIG. 1, the
[ラック軸24の機能・構成]
図4は、本実施形態のラック軸24の全体図である。
図5(a)は、図4に示すラック軸24のVa−Va断面図であり、図5(b)は、図4に示すラック軸24のVb−Vb断面図であり、図5(c)は、図4に示すラック軸24のVc−Vc断面図である。
[Function and configuration of rack shaft 24]
FIG. 4 is an overall view of the
5A is a Va-Va cross-sectional view of the
図4に示すように、ラック軸24は、軸方向の中央部に設けられる中実部241と、中実部241に対して軸方向の一方に設けられる第1中空部242と、中実部241に対して軸方向の他方に設けられる第2中空部243とを有している。
As shown in FIG. 4, the
(中実部241)
中実部241は、略円柱状に形成される部分である。中実部241は、一端が第1中空部242に接続し、第1中空部242の端部を閉じる。また、中実部241は、他端が第2中空部243に接続し、第2中空部243の端部を閉じる。そして、図5(a)に示すように、本実施形態の中実部241の外径は、幅D1に設定している。
(Solid part 241)
The
(第1中空部242)
第1中空部242は、略円筒状に形成される部分である。そして、図5(b)に示すように、本実施形態の第1中空部242の外径は、幅D2に設定している。また、本実施形態の第1中空部242の内径は、幅D3に設定している。そして、本実施形態では、第1中空部242の外周面にハンドル側ラック24Aが形成される。より詳細には、図4に示すように、第1中空部242は、ラック軸24の軸方向においてハンドル側ラック24Aよりも外側まで形成されている。そして、ラック軸24の軸方向において、ハンドル側ラック24Aが、第1中空部242と重なるようにしている。
(First hollow portion 242)
The first
また、第1中空部242は、ラック軸24の軸方向の端部まで形成される。さらに、本実施形態では、第1中空部242の端部には、雌ねじが形成されている。そして、第1中空部242に設けられる雌ねじには、第1ラックエンド47Aに設けられる雄ねじが接続する。このように、本実施形態の第1中空部242は、第1ラックエンド47Aの取付部位としても機能する。
Further, the first
(第2中空部243)
第2中空部243は、ラック軸24の周方向においてラックが形成される位置が第1中空部242と異なるが、基本構成は第1中空部242と同様である。なお、以下の説明において、第1中空部242と第2中空部243とを特に区別しない場合には、第1中空部242を代表例として説明し、第2中空部243の説明を省略する。
(Second hollow portion 243)
The second
第2中空部243は、略円筒状に形成される部分である。そして、図5(c)に示すように、本実施形態の第2中空部243の外径は、幅D2に設定している。また、本実施形態の第2中空部243の内径は、幅D3に設定している。そして、本実施形態では、第2中空部243の外周面にアシスト側ラック24Bが形成される。より詳細には、図4に示すように、第2中空部243は、ラック軸24の軸方向においてアシスト側ラック24Bよりも外側まで形成されている。そして、ラック軸24の軸方向において、アシスト側ラック24Bが、第2中空部243と重なるようにしている。
The second
また、第2中空部243は、ラック軸24の軸方向の端部まで形成される。さらに、本実施形態では、第2中空部243の端部には、雌ねじが形成されている。そして、第2中空部243に設けられる雌ねじには、第2ラックエンド47Bに設けられる雄ねじが接続する。このように、本実施形態の第2中空部243は、第2ラックエンド47Bの取付部位としても機能する。
Further, the second
次に、本実施形態のラック軸24の製造についての概要を説明する。
本実施形態では、それぞれ別々に製造された中実部241、第1中空部242および第2中空部243を、溶接などによって接合することでラック軸24を組み立てる。なお、第1中空部242や第2中空部243に対するラック(ハンドル側ラック24A、アシスト側ラック24B)の形成は、中実部241、第1中空部242および第2中空部243の接合の前に行っても良く、接合の後に組み立てられたラック軸24に対して行っても良い。
Next, the outline | summary about manufacture of the rack axis |
In the present embodiment, the
また、第1中空部242および第2中空部243を共通の部品として同様の形状にする。そして、中実部241に対する取付位置によって、各々の機能を発揮するようにしても良い。さらに、本実施形態のようにラック軸24の軸方向の2つの領域にそれぞれラックが形成されるタイプ(ダブルピニオンタイプ)はなく、ラック軸24において軸方向の1つの箇所にラック軸を形成する他のタイプもある。そして、他のタイプの場合には、長さを異ならせた中実部241と、第1中空部242とによって構成する。このように、本実施形態の少なくとも第1中空部242は、ステアリング装置のタイプに応じた部品の共用化が可能である。
Moreover, the 1st
[ラック軸24の形状について]
続いて、本実施形態のラック軸24の具体的な形状について説明する。
本実施形態のラック軸24において、上述した中実部241の外径(幅D1)および第1中空部242の外径(幅D2)および第1中空部242の内径(幅D3)は、以下のように設定している。
まず、第1中空部242の外径は、中実部241の外径の1.19倍以下になるようにしている(幅D2≦幅D1*1.19)。また、本実施形態では、第1中空部242の内径は、中実部241の外径よりも小さくしている(幅D3<幅D1)。
なお、上記の関係は、第2中空部243においても同様である。
[About the shape of the rack shaft 24]
Subsequently, a specific shape of the
In the
First, the outer diameter of the first
The above relationship is the same in the second
続いて、ラック軸24の強度および重量の最適化に着目した、ラック軸24の外径および内径の関係について説明する。
図6は、ラック軸24の外径および内径に関係する各種の値を説明する説明図である。
図7は、中実部241の外径と第1中空部242の外径との関係を示す図である。
Next, the relationship between the outer diameter and the inner diameter of the
FIG. 6 is an explanatory diagram for explaining various values related to the outer diameter and inner diameter of the
FIG. 7 is a diagram showing the relationship between the outer diameter of the
図6(a)〜図6(e)は、それぞれ中実部241の外径を24mm、26mm、28mm、32mmにそれぞれ設定した場合を示している。また、図6(a)〜図6(e)では、「外径」、「内径」、「外径比」、「内外径比」、「重量」、「断面2次モーメント」の項目が設けられている。「外径比」は、中実部241の外径に対する第1中空部242の外径の比率である。「内外径比」は、第1中空部242の内径に対する第1中空部242の外径の比率である。「重量」は、100mmあたりの重さである。
そして、図6(a)〜図6(e)において、1行目が中実部241に係わる各種の値を示す。また、図6(a)〜図6(e)において、2行目以降が第1中空部242に係わる各種の値を示す。なお、中実部241について、「内径」は0mm、「外径比」および「内外径比」の表示はない。
6A to 6E show cases where the outer diameter of the
In FIG. 6A to FIG. 6E, the first line shows various values related to the
次に、図6(a)を参照しながら、具体的に説明する。
まず、中実部241の外径を24mmに設定した場合には、重量は356gとなり、断面2次モーメントは16286となる。
これに対して、第1中空部242の外径を、中実部241の外径よりも大きくした複数のパターンを設定する。ここで、第1中空部242の内径は、中実部241と同等の断面2次モーメントになるように定めている。これによって、本実施形態では、ラック軸24の軸方向において曲げ強度を同等にしている。
また、本実施形態では、中実部241と第1中空部242とを軸方向に直接的に接合することを想定している。そのため、第1中空部242の内径が中実部241の外径よりも小さい範囲に限定している。すなわち、第1中空部242の内径が24mm以上となるような、第1中空部242の内径のパターンは示していない。
Next, a specific description will be given with reference to FIG.
First, when the outer diameter of the
On the other hand, a plurality of patterns in which the outer diameter of the first
In the present embodiment, it is assumed that the
そして、図6(a)に示すように、第1中空部242の外径を25mmに設定した場合、重量は236gとなり、中実部241の重量よりも低減する。さらに、第1中空部242の外径が大きくなるに従って、重量が小さくなることが分かる。つまり、外径比を1.00よりも大きく、1.19以下に設定することで、ラック軸24の強度を維持しながら重量の増加が抑制される。
And as shown to Fig.6 (a), when the outer diameter of the 1st
特に、内外径比が1.19となる場合には、ラック軸24の重量が最も小さくなる。そして、第1中空部242の内径と中実部241の外径とが同等であるため、第1中空部242と中実部241とを直接的に接続することも可能になる。
In particular, when the inner / outer diameter ratio is 1.19, the weight of the
そして、図7に示すように、上記の関係は、中実部241の外径を24mm、26mm、28mm、32mmにそれぞれ設定した場合においても同様である。このように、第1中空部242の外径を、中実部241の外径の1.19倍とすることで、ラック軸24の強度を維持しながら重量の増加が抑制される。
And as shown in FIG. 7, said relationship is the same also when the outer diameter of the
以上説明したように、本実施形態では、まずラック軸24の外径をより大きくするに当たって、ラック(ハンドル側ラック24A、アシスト側ラック24B)が形成される箇所を中空状に形成した。すなわち、第1中空部242(第2中空部243)の外径を、中実部241の外径よりも大きくした。これによって、第1中空部242(第2中空部243)に形成するラック(ハンドル側ラック24A、アシスト側ラック24B)のラック歯幅を、少なくとも中実部241と同じ径の部分に形成する場合と比較して広げることができる。つまり、ラック(ハンドル側ラック24A、アシスト側ラック24B)の剛性が高められる。そして、ラック軸24の一部が、第1中空部242(第2中空部243)によって形成されるためラック軸24の重量の増加が抑制される。
As described above, in the present embodiment, when the outer diameter of the
また、本実施形態のステアリング装置1においては、ハンドル側ラック24Aとピニオン23P(図2参照)との間で歯打ち音が生じ、アシスト側ラック24Bとピニオン33P(図3参照)との間で歯打ち音が発生する可能性がある。ここで、本実施形態のステアリング装置1では、ハンドル側ラック24Aが形成される第1中空部242と、アシスト側ラック24Bが形成される第2中空部243との間に中実部241が介在した状態になっている。そして、第1中空部242と第2中空部243とにおいて中実部241と対向する側がそれぞれ中実部241により閉じられている。そして、ハンドル側ラック24Aとアシスト側ラック24Bとにおいてそれぞれ歯打ち音が発生した場合であっても、共鳴しにくく騒音が低減される。
Further, in the steering apparatus 1 of the present embodiment, rattling noise is generated between the
なお、本実施形態では、例えばハンドル側ラック24Aは、ラック軸24の軸方向において第1中空部242が形成される領域の内側に設けられるようにしているが、必ずしも第1中空部242が形成される領域の内側に形成されることに限定するものではない。例えば、ハンドル側ラック24Aを構成する複数のラック歯のうち一部が、ラック軸24の軸方向において第1中空部242が形成される領域の外側に形成されていても構わない。
In the present embodiment, for example, the handle-
なお、上述した実施形態においては、電動パワーステアリング装置の例を用いて説明したが、特に限定されない。ラックアシスト型など他の形式の電動パワーステアリング装置に、本実施形態の構成を適用してもよい。また、油圧によりアシスト力を発揮するパワーステアリング装置、あるいはパワーアシスト力を発揮しないマニュアルのステアリング装置に本実施形態の構成を適用してもよい。
また、本実施形態では、複数のピニオン(ピニオン23P、ピニオン33P)が接続するラック軸24の例を用いて説明しているが、ラック軸24に対して単数のピニオンが接続しても構わない。
In the above-described embodiment, the example of the electric power steering apparatus has been described. However, the embodiment is not particularly limited. The configuration of the present embodiment may be applied to other types of electric power steering devices such as a rack assist type. In addition, the configuration of the present embodiment may be applied to a power steering device that exhibits assist force by hydraulic pressure, or a manual steering device that does not exhibit power assist force.
Further, in the present embodiment, the example of the
1…ステアリング装置、1A…伝達機構部、1B…アシスト部、23P…ピニオン、24…ラック軸、33P…ピニオン、241…中実部、242…第1中空部、243…第2中空部 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Steering device, 1A ... Transmission mechanism part, 1B ... Assist part, 23P ... Pinion, 24 ... Rack shaft, 33P ... Pinion, 241 ... Solid part, 242 ... 1st hollow part, 243 ... 2nd hollow part
Claims (5)
中実状の中実部および中空状の中空部を有するとともに、前記ピニオン軸の前記ピニオンと噛み合うラックを有して被操舵部を移動させるラック軸と、を備え、
前記ラックは、前記ラック軸の軸方向において前記中空部と重なるように形成されることを特徴とするステアリング装置。 A pinion shaft having a pinion and rotating based on steering in the steering section;
A rack shaft that has a solid solid portion and a hollow hollow portion and has a rack that meshes with the pinion of the pinion shaft and moves the steered portion; and
The rack is formed so as to overlap the hollow portion in the axial direction of the rack shaft.
前記ラックは、前記軸方向において前記第1中空部と重なる第1ラックと、当該軸方向において前記第2中空部と重なる第2ラックと、を有していることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。 The hollow portion has a first hollow portion provided on one side of the solid portion in the axial direction, and a second hollow portion provided on the other side of the solid portion in the axial direction,
The rack includes a first rack that overlaps the first hollow portion in the axial direction and a second rack that overlaps the second hollow portion in the axial direction. The steering apparatus as described.
中実状の中実部と、
前記中実部の軸方向に設けられる中空状の中空部と、
前記軸方向において前記中空部と重なるように形成され、ピニオン軸のピニオンと噛み合うラックと、
を備えることを特徴とするラック軸。 A rack shaft for moving the steered portion,
The solid part of the solid state,
A hollow portion provided in the axial direction of the solid portion; and
A rack that is formed so as to overlap the hollow portion in the axial direction and meshes with the pinion of the pinion shaft;
A rack shaft comprising:
Priority Applications (1)
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JP2015059508A JP2016179705A (en) | 2015-03-23 | 2015-03-23 | Steering device and rack shaft |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015059508A JP2016179705A (en) | 2015-03-23 | 2015-03-23 | Steering device and rack shaft |
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-
2015
- 2015-03-23 JP JP2015059508A patent/JP2016179705A/en active Pending
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